JPH09269095A - 配管用防音部材 - Google Patents

配管用防音部材

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JPH09269095A
JPH09269095A JP8077999A JP7799996A JPH09269095A JP H09269095 A JPH09269095 A JP H09269095A JP 8077999 A JP8077999 A JP 8077999A JP 7799996 A JP7799996 A JP 7799996A JP H09269095 A JPH09269095 A JP H09269095A
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JP
Japan
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sound
vinyl chloride
layer
chloride resin
piping
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Application number
JP8077999A
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English (en)
Inventor
Koji Kobayashi
幸司 小林
Yoshiaki Fushiya
良明 伏屋
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CCI Corp
Original Assignee
CCI Corp
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Publication date
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Publication of JPH09269095A publication Critical patent/JPH09269095A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/02Energy absorbers; Noise absorbers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄く取り扱い性に優れており、しかも人間の
聴覚が最も敏感に働く1000〜5000Hzの給排水
騒音を効果的に低減することができる配管用防音部材を
提供すること。 【解決課題】 塩化ビニル系樹脂よりなる遮音層12
と、塩化ビニル系樹脂にゴムを配合してなる制振層13
と、連続気泡構造の発泡樹脂よりなる吸音層14とを有
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の給排水装
置や空調装置などの配管等の給排水騒音を低減する配管
用防音部材に関する。詳細には薄く取り扱い性に優れて
おり、しかも人間の聴覚が最も敏感に働く1000〜5
000Hzの給排水騒音を効果的に低減することができ
る配管用防音部材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
ますます室内環境、居住空間の快適性が求められる中
で、騒音対策についても大きくクローズアップされてお
り、配管等の給排水騒音の合理的かつ確実な防止対策は
業界間でも開発が進められつつある。
【0003】このような要望に応えるべく、開発された
配管用防音部材1としては、図4に示すようにアスファ
ルト系シートからなる遮音層2に、エアークッションシ
ート、グラスウール、フェルトなどからなる吸音層3を
積層して一体化したものがある。
【0004】ところが、この配管用防音部材1にあって
は、人間の聴覚が最も敏感に働く1000〜5000H
zの給排水騒音を効果的に低減化しようとしたとき、少
なくとも15〜30mm程度の厚みとしなければならな
いことから、嵩高となり配管等の外周に巻き付け難いと
いう不具合を生じていた。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、薄く取り扱い性に優れていて、しかも給排
水騒音の低減化、特には人間の聴覚が最も敏感に働く1
000〜5000Hzの給排水騒音の低減化を効果的に
行うことができる配管用防音部材を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1記載
の発明は、配管等の給排水騒音を低減する配管用防音部
材であって、塩化ビニル系樹脂よりなる遮音層と、塩化
ビニル系樹脂にゴムを配合してなる制振層と、連続気泡
構造の発泡樹脂よりなる吸音層とを有することを特徴と
する配管用防音部材である。
【0007】請求項2記載の発明は、厚みが1〜10m
mであることを特徴とする配管用防音部材である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の配管用防音部材の
実施に形態を図面に従って詳細に説明する。図1に示す
ように、この配管用防音部材11は遮音層12と制振層
13と吸音層14とを有するものである。
【0009】遮音層12は塩化ビニル系樹脂よりなる。
塩化ビニル系樹脂としては、例えば塩化ビニル単独で重
合した樹脂のほか、塩化ビニル単量体と共重合し得る単
量体のうちの少なくとも1種以上とランダム共重合また
はブロック共重合して得られる塩化ビニル共重合樹脂、
例えば酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−塩
化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合
体、あるいは塩化ビニル単量体とグラフト共重合し得る
樹脂とグラフト共重合して得られる塩化ビニルグラフト
共重合樹脂、例えばエチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル
グラフト共重合体、ポリウレタン−塩化ビニルグラフト
共重合体なども好適に使用することができる。
【0010】この遮音層12にはフィラー15が充填さ
れていて、遮音性の改善が計られている。尚、フィラー
15の充填により、遮音性の改善以外に当該遮音層の粘
性の調整、配合コストの低減化も計られることは言うま
でもない。
【0011】フィラー15としては、炭酸カルシウム、
タルク、酸化マグネシウム、アルミナ、酸化チタン、バ
ライト、酸化鉄、酸化亜鉛、グラファイトなどを挙げる
ことができる。フィラー15の充填量としては、50〜
95重量%が好ましく、充填量がこの範囲よりも低くく
なれば十分な遮音性の改善効果が得られなくなり、充填
量がこの範囲よりも多くなれば、遮音層の機械的強度が
低下するなどの弊害が生じることになる。
【0012】制振層13は、上記塩化ビニル系樹脂にゴ
ムを配合したものである。ゴムとしては、アクリロニト
リル−ブタジエンゴム(NBR)、スチレン−ブタジエ
ンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、天然ゴム
(NR)、イソプレンゴム(IR)などがある。ゴムの
配合は、常温で良好な粘弾性特性を得るためであり、そ
の配合量は10〜80重量%が好ましい。この範囲より
も配合量が多かったり少なかったりした場合には、常温
での十分な粘弾性特性が得られなくなる。
【0013】この制振層13には前記遮音層12と同じ
くフィラー15が充填されていて、制振性の改善が計ら
れている。フィラー15としては、遮音層12の箇所で
例示したものと同じものを用いることができる。その充
填量は、10〜60重量%が好ましく、この範囲よりも
低くくなれば十分な制振性の改善効果が得られなくな
り、充填量がこの範囲よりも多くなれば、制振層の機械
的強度が低下するなどの弊害が生じることになる。
【0014】吸音層14は連続気泡構造の発泡樹脂より
なる。発泡樹脂は、ウレタン、クロロプレン、スチレン
ブタジエン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン酢酸ビニル、スチレンなどの樹脂を単独で又は
併用した発泡樹脂よりなり、連続気泡構造となってい
る。連続気泡構造とした理由は、良好な吸音性を確保す
るためである。この吸音層14には、吸音性をさらに高
めるため、穴開け加工やスリット加工などを施しても良
い。尚、発泡樹脂層における発泡倍率としては任意であ
るが、良好な吸音性を確保するという点からは10〜5
0倍が好ましい。
【0015】上記遮音層12、制振層13及び吸音層1
4を粘着層16を介して上下に積層して一体化すること
で、本発明の配管用防音部材11を得ることができる。
そして、この配管用防音部材11を図2に示すように、
吸音層14が配管等10側となるように配管等10の外
周に取り付けることで、配管等10より発生した給排水
騒音が吸音層14で吸音され、吸音層14からの騒音に
よる振動が制振層13で減衰し、さらに遮音層12でシ
ャットアウトされるといった具合に、給排水騒音の低減
化が計られることになる。
【0016】この配管用防音部材11の厚みとしては1
〜10mmが好ましい。この範囲よりも配管用防音部材
11の厚みが薄かったり、厚かったりした場合には、硬
くなったり、嵩高になったりして、配管等10の外周へ
の取り付けが難しくなり、取り扱い性が悪くなる。
【0017】尚、配管等10側となる吸音層14の外表
面に粘着層16を設け、その外面を離剥紙(図示しな
い)で覆っておけば、施工時に離剥紙を剥がすことで速
やかに配管等への施工を行うことができる。
【0018】尚、配管等をスラブ内に埋設して配管する
ような場合には、スラブとの馴染みを良くするため、配
管用防音部材の外表面にネット、不織布、あるいはフェ
ルトなどを取り付けると良い。
【0019】
【実施例】遮音層を構成する塩化ビニル系樹脂として、
塩化ビニル樹脂(NAT−1000、平均重合度100
0、新日本化学工業株式会社製)100重量部に対し4
0重量部の割合でジ−2−エチルヘキシルフタレート
(DOP)を添加したものを用い、これに95重量%の
炭酸カルシウム(乾式重質炭酸カルシウム、重炭、丸尾
カルシウム株式会社製)を添加し、これらを160℃に
設定した混練ロールに投入してシート化し、厚さ2mm
の遮音シートを得た。
【0020】次に、上記塩化ビニル樹脂に、50重量%
の割合でNBR(N202S、日本合成ゴム株式会社
製)を配合し、さらに30重量%の炭酸カルシウム(乾
式重質炭酸カルシウム、重炭、丸尾カルシウム株式会社
製)を添加し、これらを160℃に設定した混練ロール
に投入してシート化し、厚さ1mmの制振シートを得
た。
【0021】尚、吸音シートとして、厚さが3mmで発
泡倍率が30倍の連続気泡型ポリエチレン発泡シート
(イノアックコーポレーション製)を用いた。
【0022】上記遮音シート、制振シート及び吸音シー
トを粘着剤を介して上下に積層して、厚さ6mmのサン
プルシートを得た。
【0023】比較例 アスファルト系シートにエアークッションシートを積層
一体化したもの(厚さ7.4mm)を比較例のサンプル
シートとして用いた。
【0024】上記実施例及び比較例のサンプルシート
を、図2に示すように各々配管等(排水管)10の外周
に取り付けて、水を流したときの排水騒音を配管等(排
水管)10から1m離れた所に配置した騒音計(LA−
210、小野測器株式会社製)で拾い、騒音レベルを測
定し、FFTアナライザー(CF−350、小野測器株
式会社製)で周波数分析を行った。尚、サンプルシート
を取り付けていない配管等(排水管)に水を流した場合
の排水騒音についても測定した。
【0025】図3から、人間の聴覚が最も敏感に働く1
000〜5000Hzの各サンプルシートの防音性能を
見てみたとき、サンプルシートを取り付けていない配管
等(排水管)に水を流した場合の排水騒音が、1000
Hzのとき57.4db、2000Hzのとき60d
b、4000Hzのとき58.5db、8000Hzの
とき52.5dbとなっているのに対し、実施例のもの
は、1000Hzで50.4db、2000Hzのとき
49.8db、4000Hzのとき44.1db、80
00Hzのとき36.7dbとなっており、飛躍的に排
水騒音の低減化がなされていることが解る。
【0026】またこの実施例のものと比較例のものとを
対比しても、その差は1000Hzのとき1.3db、
2000Hzのとき5.8db、4000Hzのとき
8.2db、8000Hzのとき5dbとなっており、
実施例のものが、人間の聴覚が最も敏感に働く1000
〜5000Hzの排水騒音を如何に効果的に低減してい
るかが解る。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の配管用防音部材にあって
は、塩化ビニル系樹脂よりなる遮音層と、塩化ビニル系
樹脂にゴムを配合してなる制振層と、連続気泡構造の発
泡樹脂よりなる吸音層とを有していることから、給排水
騒音の低減化、特には人間の聴覚が最も敏感に働く10
00〜5000Hzの給排水騒音の低減化を効果的に行
うことができる。
【0028】請求項2記載の配管用防音部材にあって
は、人間の聴覚が最も敏感に働く1000〜5000H
zの給排水騒音の低減化を効果的に行うことができ、し
かも厚みが1〜10mmであるので、配管等の外周への
取り付けが容易であり、取り扱い性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配管用防音部材を示した模式図。
【図2】実施例及び比較例のサンプルシートを取り付け
た配管等の騒音レベルを測定するための装置を示した模
式図。
【図3】実施例及び比較例の各周波数における騒音レベ
ルを示したグラフ。
【図4】従来の配管用防音部材を示した模式図。
【符号の説明】
12・・・遮音層 13・・・制振層 14・・・吸音層 15・・・フィラー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管等の給排水騒音を低減する配管用防
    音部材であって、塩化ビニル系樹脂よりなる遮音層と、
    塩化ビニル系樹脂にゴムを配合してなる制振層と、連続
    気泡構造の発泡樹脂よりなる吸音層とを有することを特
    徴とする配管用防音部材。
  2. 【請求項2】 当該配管用防音部材の厚みが1〜10m
    mであることを特徴とする請求項1記載の配管用防音部
    材。
JP8077999A 1996-03-29 1996-03-29 配管用防音部材 Pending JPH09269095A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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