JP4419164B2 - 耐火防音管 - Google Patents

耐火防音管 Download PDF

Info

Publication number
JP4419164B2
JP4419164B2 JP2000514078A JP2000514078A JP4419164B2 JP 4419164 B2 JP4419164 B2 JP 4419164B2 JP 2000514078 A JP2000514078 A JP 2000514078A JP 2000514078 A JP2000514078 A JP 2000514078A JP 4419164 B2 JP4419164 B2 JP 4419164B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
fireproof
sound
inner tube
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000514078A
Other languages
English (en)
Inventor
康幸 大平
光雄 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shishiai KK
Original Assignee
Shishiai KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shishiai KK filed Critical Shishiai KK
Application granted granted Critical
Publication of JP4419164B2 publication Critical patent/JP4419164B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L9/00Rigid pipes
    • F16L9/21Rigid pipes made of sound-absorbing materials or with sound-absorbing structure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Description

本発明は、建築物の給排水装置や空調装置などの配管等に適用される耐火防音管に関する。詳細には優れた防音性能を備えた耐火防音管に関する。
従来より配管等に多用されている硬質塩化ビニル管は、火災時に容易に焼失し、延焼や有毒ガスの発生といった不具合を有している。このような不具合を改善すべく、硬質管周りに、例えば繊維強化モルタルや石綿を被覆して、耐火性を付与した耐火二層管が提案されている。
一方、近年ますます室内環境、居住空間の快適性が求められる中で、騒音対策についても大きくクローズアップされており、配管等の給排水騒音の合理的かつ確実な防止対策は業界間でも開発が進められつつある。このような業界間における騒音対策、防音性についての考え方は、当然のことながら上述の耐火二層管の分野にも波及し、耐火防音管なるものも提案されるに至っている。
例えば特開昭51−91051号公報には、金属製の内外管の間に発泡プラスチック層を設けた耐火防音管が示されている。
ところがこの耐火防音管にあっては、吸音層としての発泡プラスチック層の吸音性能(防音性能)が低く、十分な性能を確保するためには、内外管の隙間を広くして、吸音層の厚みを厚くする必要があった。このため、要求される性能に十分に対応できる吸音性能(防音性能)を確保しようとした場合、耐火防音管自体の径が太くなって、規格に合わなくなり、所定箇所に配管できないという事態を招くことになる。一方、規格に合わせようとした場合には、十分な防音性が得られなくなるといった具合に、規格に適合できる太さと、十分な防音性能の両者を満足できるものはなかった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、厚みが薄くても十分な防音性能を有する耐火防音管を提供することを目的とするものである。
本発明は、内管の周りに耐火層を設けた耐火防音管に関するものである。本発明の各請求項記載の発明では、前記内管と耐火層との間に双極子モーメント量を増加させる活性成分を配合した吸音層が設けられている耐火防音管を提案しており、これにより、従来に例を見ない優れた防音性能を導き出している。
これらの発明の最大の特徴である活性成分とは、吸音層における双極子モーメントの量を飛躍的に増加させる成分をいい、当該活性成分そのものの双極子モーメント量が大きいもの、あるいは活性成分そのものの双極子モーメント量は小さいが、当該活性成分が含まれることで、吸音層における双極子モーメント量が飛躍的に増加するような成分をいう。
た、耐火層内周面または内管外局面に波形反射溝を設けると共に、前記内管と耐火層との間に双極子モーメント量を増加させる活性成分を配合した吸音層を設けた耐火防音管を提案しており、例えば図14に示す内管2と外管3とからなる二重管構造を有し、前記内管と外管3との隙間に反射吸収板4を配置した従来の防音管部材11(特開平2−168097号公報に記載)における反射吸収板を遙かに上回る優れた防音性能を導き出している。
波形反射溝は、例えばサインカーブのような滑らかな湾曲面状に形成されていてもよいし、山部と谷部とが連続するジグザグ形状に形成されていても良い。さらには矩形状の波形形状を呈するものや連続したループ状の断面形状を有するものであっても良い。この波形反射溝を耐火層内周面または内管外局面に設けることで、内管からの音は波形反射溝の壁に当たって乱反射し、波形反射溝内で衝突を繰り返し、次第に減衰していくことになる。特に連続したループ状の断面形状を有する波形反射溝の場合、一旦溝内に入り込んだ音は、溝の出口(開口)が小さいことから、溝内から出られず衝突を繰り返すことになることから、より効果的な減衰が計られることになる。
以下、本発明の耐火防音管を図面に示した実施の形態に従って詳細に説明する。本発明の耐火防音管は、建築物の給排水装置や空調装置などの配管として適用されるものである。図1に示す耐火防音管11は、内管12と耐火層13と間隔保持部材14とからなり、これらが一体に押し出し成形されている。しかしながら、強度、作業性の点からは、本形態のように一体に押し出し成形するのが望ましい。
内管12の材質としては、従来より硬質配管に用いられている硬質ポリ塩化ビニルやポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどを用いることができる。耐火層13としては、石綿、ガラス繊維、セラミック繊維などの無機質繊維を用い、これをセメントなどの無機質結合材で結合して管状としてものや金属管など、従来より耐火層として用いられていたものや、セラミック管や難燃剤や難燃繊維を含有するプラスチック管などを適用することができる。図1に示す形態では、内管12及び間隔保持部材14として硬質ポリエチレンを用い、耐火層13としてガラス繊維を含む硬質ポリエチレンを用いた。
また、図1に示す耐火防音管11は、内管12と耐火層13と間隔保持部材14とが一体に押し出し成形され、さらに使用箇所に応じて直管やL管など所望の形状に成形されるが、内管12、耐火層13、間隔保持部材14の太さ、長さなどについても同様に、用途や使用状態、使用箇所に応じて適宜決定される。
尚、内管12と耐火層13と間隔保持部材14とを一体に押し出し成形する点は、後述する図2〜10に示す各防音管部材についても同じとしたので、図2〜図10の各形態の説明箇所で、この点についての説明は割愛する。
図1に示す耐火防音管11にあっては、前記耐火層13の内周面に波形反射溝15が設けられている。図1の波形反射溝15は、連続したループ状の断面形状を有している。このため、内管12からの音はループ状の波形反射溝15の壁に当たって乱反射し、反射溝15内で衝突を繰り返し、次第に減衰してゆくことになる。
図2は、内管12と耐火層13との隙間に吸音層16を設けた耐火防音管11を示すものである。この形態において吸音層16は発泡樹脂層からなる。尚、吸音層16は、発泡樹脂層の他に繊維層なども用いることができる。
図2に示す如く、内管12と耐火層13との隙間に吸音層16を設けることにより、当該耐火防音管11は、前述の波形反射溝15の音の乱反射のよる減衰に加えて、吸音層16が音を吸収することから、より効果的に減音が計られることになる。
図3に示す耐火防音管11は、波形反射溝16を設けた耐火層13内に空隙17を形成したものである。空隙17の大きさや形状は任意であり、成形可能な範囲で自由に形成することができる。空隙17の形成は、材料の節約を計ることができると共に、内管12からの音が前述の波形反射溝15の乱反射により減衰されてもさらに外部へ伝播しようとするのに対し、これを空隙17内に形成された空気層がその障害となり、効果的な減音が計られることになる。
図4に示す耐火防音管11は、図3に示す耐火防音管11における内管12と耐火層13との隙間に吸音層16を設けたものである。この形態の場合、内管12からの音は、まず吸音層16によって吸収され、吸収を免れた音が波形反射溝15の乱反射により減衰され、さらに耐火層13内に形成された空隙17内の空気層によって伝播が阻害されるといった具合に減衰されるようになっている。
図5に示す耐火防音管11は、図4に示す耐火防音管11における耐火層13の空隙17内に吸音層18を形成した形態である。この形態の場合、内管12からの音は、まず吸音層16によって吸収され、吸収を免れた音が波形反射溝15の乱反射により減衰され、さらに耐火層13内に形成された空隙17内の吸音層によって吸収されるといった具合に減衰されるようになっている。
図6に示す耐火防音管11は、前記内管12の外周面に波形反射溝15が設けられている。図6の波形反射溝15は、連続したループ状の断面形状を有している。このため、内管12からの音はループ状の波形反射溝15の壁に当たって乱反射し、反射溝15内で衝突を繰り返し、次第に減衰してゆくことになる。
図7は、内管12と耐火層13との隙間に吸音層16を設けた耐火防音管11を示すものである。この形態において吸音層16は発泡樹脂層からなる。尚、吸音層16は、発泡樹脂層の他に繊維層なども用いることができる。
図7に示す如く、内管12と耐火層13との隙間に吸音層16を設けることにより、当該耐火防音管11は、前述の波形反射溝15の音の乱反射のよる減衰に加えて、吸音層16が音を吸収することから、より効果的に減音が計られることになる。
図8に示す耐火防音管11は、波形反射溝16を設けた内管12内に空隙19を形成したものである。空隙19の大きさや形状は任意であり、成形可能な範囲で自由に形成することができる。空隙19の形成は、材料の節約を計ることができると共に、内管12からの音が外部へ伝播しようとするのに対し、これを空隙17内に形成された空気層がその障害となるので、前述の波形反射溝15の乱反射による減衰と合わせて、効果的な減音が計られることになる。
図9に示す耐火防音管11は、図8に示す耐火防音管11における内管12と耐火層13との隙間に吸音層16を設けたものである。この形態の場合、内管12からの音は、まず内管12内に形成された空隙19内の空気層によって伝播が阻害され、波形反射溝15の乱反射により減衰され、さらに吸音層16によって吸収されることになる。
図10に示す耐火防音管11は、図9に示す耐火防音管11における内管12の空隙19内に吸音層20を形成した形態である。この形態の場合、内管12からの音は、まず内管12内に設けた吸音層20によって吸収され、吸収を免れた音が波形反射溝15の乱反射により減衰され、さらに吸音層16によって吸収されることになる。
また、図2、図4、図5、図7、図9、図10に示した吸音層16、18、20(発泡樹脂層)は、ウレタン、クロロプレン、スチレンブタジエン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル、スチレンなどの従来より発泡成形用の高分子材料として用いられている樹脂を用い、これらの樹脂の1種若しくは2種以上をベースとして、これに発泡剤、触媒などを加えて発泡成形したものである。上記各図に示す吸音層16、18、20(発泡樹脂層)は、ポリウレタンをベースとし、この樹脂に発泡剤、触媒などを加えて発泡成形したものである。
また各図に示す吸音層16、18、20(発泡樹脂層)中には、吸音層(発泡樹脂層)における双極子モーメント量を増加させる活性成分が配合されている。前述した如く活性成分とは、該吸音層(発泡樹脂層)における双極子モーメントの量を飛躍的に増加させる成分であり、当該活性成分そのものの双極子モーメント量が大きいもの、あるいは活性成分そのものの双極子モーメント量は小さいが、当該活性成分が含まれることで、吸音層(発泡樹脂層)における双極子モーメント量が飛躍的に増加するような成分をいう。
ここで、吸音層(発泡樹脂層)における吸音性と双極子モーメント量との間の関係について説明する。一般に発泡構造を持つ吸音材に音のエネルギーが加わったとき、音は気泡内を衝突しながら通り抜け、この際に摩擦熱として消費されて、その減衰が計られることは知られている。(尚、吸音層として繊維層を設けた場合には、繊維表面または繊維間隙を音が衝突しながら通り抜け、この際に摩擦熱として消費されて、音の減衰が計られる。)
本発明者らは、上述の音エネルギーの減衰メカニズムとは別の減衰メカニズムがあり、これらが共働して音エネルギーを減衰しているという理論を提唱している。すなわち、吸音材(発泡樹脂層)に音が衝突すると振動が発生する。このとき、図11に示すように吸音材(発泡樹脂層)21内部に存在する双極子22に変位が生じる。双極子22に変位が生じるとは、吸音材(発泡樹脂層)21内部における各双極子22が回転したり、位相がズレたりすることをいう。
図11に示すような音のエネルギーが加わる前の吸音材(発泡樹脂層)21内部における双極子22の配置状態は安定な状態にあると言える。ところが、図12に示すように、吸音材(発泡樹脂層)21に音エネルギーが加わることで、吸音材(発泡樹脂層)21内部に存在する双極子22に変位が生じ、吸音材(発泡樹脂層)21内部における各双極子22は不安定な状態に置かれることになり、各双極子22は、図11に示す安定な状態に戻ろうとする。
このとき、エネルギーの消費が生じるのである。こうした、吸音材(発泡樹脂層)表面における摩擦熱の発生と、吸音材(発泡樹脂層)内部における双極子の変位、双極子の復元作用によるエネルギー消費とを通じて、吸音効果が生じるものと考えられるのである。
上述の吸音効果が生じるメカニズムから、図11及び図12に示すような吸音材(発泡樹脂層)21内部における双極子モーメントの量が大きくなればなる程、その吸音材(発泡樹脂層)21の持つ吸音性能も高くなると考えられる。
このことから、前述の活性成分を配合することで、吸音層(発泡樹脂層)における双極子モーメントの量は、同じ条件の下で3倍とか、10倍とかいった量に増加することになり、これに伴って、エネルギーが伝達されたときの双極子の復元作用によるエネルギー消費量も飛躍的に増大し、予測を遙かに超えた吸音性能が生じることになると考えられる。
このような作用効果を導く活性成分としては、例えばN、N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルスルフィドなどのメルカプトベンゾチアジル基を含む化合物、あるいはエチル−2−シアノ−3,3−ジ−フェニルアクリレートなどのジフェニルアクリレート基を持つ化合物の中から選ばれた1種若しくは2種以上を挙げることができる。
前記活性成分の配合量としては、吸音層(発泡樹脂層)を構成する高分子100重量部に対して10〜200重量部の割合が好ましい。というのは、活性成分の配合量が前記範囲外の場合には、活性成分を配合したことによる吸音性の飛躍的な向上が見られないことになるからである。
上記の如く、活性成分が配合された吸音層(発泡樹脂層)は、双極子モーメントの量が飛躍的に増加し、もって優れた音エネルギーを吸収する性能(吸音性)を発揮するに至るのであるが、この吸音層(発泡樹脂層)における双極子モーメントの量は、図13に示すA−B間における誘電率(ε′)の差として表される。すなわち図13に示すA−B間における誘電率(ε′)の差が大きければ大きいほど、双極子モーメントの量が大きいということになる。
さて、図13は誘電率(ε′)と誘電損率(ε″)との関係を示したグラフである。このグラフに示すように、誘電率(ε′)と誘電損率(ε″)との間には、誘電損率(ε″)=誘電率(ε′)×誘電正接(tanδ)といった関係が成り立っている。
本発明者は、吸音材料についての研究を通して、ここでいう誘電損率(ε″)が高ければ高いほど、エネルギー吸収性能(吸音性)も高いということを見い出したのである。
この知見に基づいて、上述の吸音層(発泡樹脂層)における誘電損率(ε″)を調べたところ、周波数110Hzにおける誘電損率が50以上であるとき、当該吸音層(発泡樹脂層)は優れたエネルギー吸収性能(吸音性)を有していることが解った。
尚、本発明の耐火防音管は、上記吸音層の外側及びまたは内側に制振層や遮音層、防振層など、給排水騒音をより効果的に低減化できるようなものであれば自由に追加して用いることができる。尚、この場合、追加使用する制振層や遮音層、防振層も、双極子モーメントを増加させる活性成分が配合されているものを用いるのが望ましい。
このように、当該耐火防音管の用途や使用状態に応じて、上記各層の種類や積層順、各層の厚さや層の数など適宜決定し用いることにより、その用途や使用状態に最適な耐火防音管を造り出すことができる。
上記制振層としては、例えば上記塩化ビニル系樹脂にゴムを配合したものを挙げることができる。この場合においてゴムとしては、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)などがある。ゴムの配合は、常温で良好な粘弾性特性を得るためであり、その配合量は10〜80重量%が好ましい。この範囲よりも配合量が多かったり少なかったりした場合には、常温での十分な粘弾性特性が得られなくなる。
この制振層にはフィラーを充填して制振性の改善を計ることができる。フィラーとしては、発泡樹脂層の説明箇所で例示したものと同じものを用いることができる。
また防振層としては、例えばアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)などのゴム系材料を主体とするもの、これらゴム系材料に樹脂をブレンドしたものなどを用いることができる。また防振層には、これに必要に応じて(硬度調整のため)、カーボンブラックや炭酸カルシウムなどのフィラーを充填することもできる。
遮音層としては、例えば塩化ビニル単独で重合した樹脂のほか、塩化ビニル単量体と共重合し得る単量体のうちの少なくとも1種以上とランダム共重合またはブロック共重合して得られる、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体などの塩化ビニル共重合樹脂、あるいは塩化ビニル単量体とグラフト共重合し得る樹脂とグラフト共重合して得られる、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニルグラフト共重合体、ポリウレタン−塩化ビニルグラフト共重合体などの塩化ビニルグラフト共重合樹脂などの塩化ビニル系樹脂に、炭酸カルシウム、タルク、酸化マグネシウム、アルミナ、酸化チタン、バライト、酸化鉄、酸化亜鉛、グラファイトなどのフィラーを充填したもの挙げることができる。この場合フィラーは、前述の発泡樹脂層の場合と同じように、50〜95重量%の充填量がよい。
尚、本発明の範囲は、「請求の範囲」に定義されており、その範囲に含まれる全ての変更、形態を採ることができる。
本発明の耐火層内周面に波形反射溝を設けた耐火防音管を示す拡大断面図である。 図1に示す内管と耐火層との隙間に吸音層を設けた耐火防音管を示す拡大断面図である。 波形反射溝を設けた耐火層内に空隙を形成した耐火防音管を示す拡大断面図である。 図3に示す耐火防音管の内管と耐火層との隙間に吸音層を設けた耐火防音管を示す拡大断面図である。 図3に示す耐火層の空隙に吸音層を設けた耐火防音管を示す拡大断面図である。 本発明の内管外内周面に波形反射溝を設けた耐火防音管を示す拡大断面図である。 図6に示す内管と耐火層との隙間に吸音層を設けた耐火防音管を示す拡大断面図である。 波形反射溝を設けた内管内に空隙を形成した耐火防音管を示す拡大断面図である。 図8に示す耐火防音管の内管と耐火層との隙間に吸音層を設けた耐火防音管を示す拡大断面図である。 図8に示す内管の空隙に吸音層を設けた耐火防音管を示す拡大断面図である。 吸音材(発泡樹脂層)中の双極子の状態を示した模式図である。 吸音材(発泡樹脂層)に音エネルギーが加わったときの双極子の状態を示した模式図である。 誘電率(ε′)と誘電損率(ε″)との関係を示したグラフである。 内管と外管とからなる二重管構造を有し、前記内外管の隙間に反射吸収板を配置した従来の防音管部材を示した拡大断面図である。

Claims (8)

  1. 内管と耐火層と間隔保持部材とからなり、該内管の周りに前記耐火層を設けた耐火防音管において、
    前記内管と前記耐火層と前記間隔保持部材とが一体に押し出し成形されてなり、前記内管と耐火層との間に、
    ウレタン、クロロプレン、スチレンブタジエン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル又はスチレンからなるベース樹脂に、
    N、N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルスルフィドなどのメルカプトベンゾチアジル基を含む化合物、あるいはエチル−2−シアノ−3,3−ジ−フェニルアクリレートなどのジフェニルアクリレート基を持つ化合物の中から選ばれた1種若しくは2種以上からなる双極子モーメント量を増加させる活性成分(ベンゾトリアゾール基を持つ化合物を除く)を配合した吸音層を設けたことを特徴とする耐火防音管。
  2. 前記吸音層が発泡樹脂層であることを特徴とする請求項1記載の耐火防音管。
  3. 前記活性成分が吸音層を構成する高分子100重量部に対して10〜200重量部の割合で配合されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の耐火防音管。
  4. 前記吸音層の外側または内側に、遮音層、制振層または防振層を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の耐火防音管。
  5. 内管と耐火層と間隔保持部材とからなり、該内管の周りに前記耐火層を設けた耐火防音管において、
    前記内管と前記耐火層と前記間隔保持部材とが一体に押し出し成形されてなり、前記耐火層内周面または内管外周面に波形反射溝を設けると共に、前記内管と耐火層との間にウレタン、クロロプレン、スチレンブタジエン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル又はスチレンからなるベース樹脂に、
    N、N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルスルフィドなどのメルカプトベンゾチアジル基を含む化合物、あるいはエチル−2−シアノ−3,3−ジ−フェニルアクリレートなどのジフェニルアクリレート基を持つ化合物の中から選ばれた1種若しくは2種以上からなる双極子モーメント量を増加させる活性成分(ベンゾトリアゾール基を持つ化合物を除く)を配合した吸音層を設けたことを特徴としている耐火防音管。
  6. 前記波形反射溝を設けた耐火層または内管に空隙を形成したことを特徴とする請求項記載の耐火防音管。
  7. 前記空隙内に双極子モーメント量を増加させる活性成分(ベンゾトリアゾール基を持つ化合物を除く)を配合した吸音層を設けたことを特徴とする請求項記載の耐火防音管。
  8. 前記吸音層の外側または内側に、遮音層、制振層または防振層を設けたことを特徴とする請求項のいずれかに記載の耐火防音管。
JP2000514078A 1997-10-01 1997-10-01 耐火防音管 Expired - Lifetime JP4419164B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP1997/003538 WO1999017048A1 (fr) 1997-10-01 1997-10-01 Tuyau insonorise a l'epreuve du feu

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP4419164B2 true JP4419164B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=14181244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000514078A Expired - Lifetime JP4419164B2 (ja) 1997-10-01 1997-10-01 耐火防音管

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4419164B2 (ja)
WO (1) WO1999017048A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3175977B1 (de) 2015-12-03 2021-01-27 ContiTech Schlauch GmbH Umlageschlauch

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002294208A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Cci Corp 制振性接着剤組成物並びに制振性接着剤組成物を用いた制振鋼板
KR100695292B1 (ko) 2005-07-28 2007-03-14 에스케이 텔레콤주식회사 이기종 화상통신망에서의 그룹 회의 서비스 제공 방법
CN102200213B (zh) * 2011-05-13 2012-09-05 四川诺满绝热工程技术有限公司 一种可拆卸重复使用的柔性隔声隔热套
US10980391B2 (en) 2017-04-28 2021-04-20 Owens Corning Intellectual Capital, Llc Appliance with acoustically insulated ductwork
EA202090840A1 (ru) * 2017-09-25 2020-08-26 Зендер Груп Интернэшнл Аг Труба для систем распределения воздуха

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6040039B2 (ja) * 1977-04-15 1985-09-09 三菱重工業株式会社 発音体の防音方法
JPH02168097A (ja) * 1988-12-20 1990-06-28 Aoki Corp 消音パイプ
JPH0336449U (ja) * 1989-08-10 1991-04-09
JPH05215289A (ja) * 1992-02-04 1993-08-24 Shibazaki:Kk 消音性パイプ
JP3439246B2 (ja) * 1993-11-22 2003-08-25 株式会社共和 絶縁性と制振性と熱伝導性を有するゴムおよび/またはプラスチック成型物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3175977B1 (de) 2015-12-03 2021-01-27 ContiTech Schlauch GmbH Umlageschlauch

Also Published As

Publication number Publication date
WO1999017048A1 (fr) 1999-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5744416B2 (ja) 排水システム
JP4419164B2 (ja) 耐火防音管
JP2009264577A (ja) 防音排水管
JP5484740B2 (ja) 防音性合成樹脂管およびその製造方法
JP4419163B2 (ja) 防音管部材
JP2006308071A (ja) 防音管体
JP2023160921A (ja) 排水配管継手
JP2007002944A (ja) 防音管体及びその防音管体の配設方法
KR20220105623A (ko) 건축물의 소음 차단 방지 구조
JP2001074191A (ja) 耐火三層管
JP4621529B2 (ja) 遮音カバー及び遮音カバー付配管体
JP4304863B2 (ja) 防音管部材
JP3470149B2 (ja) 防音部材
JP4196247B2 (ja) 耐火防音管構造
JP2019523715A (ja) ノンサグ可撓性遮蔽材
JP5850678B2 (ja) 配管防音被覆構造
JP2008249067A (ja) 防音排水管
JPH1096496A (ja) 防音管部材
JP4524118B2 (ja) 防音配管
JP4991115B2 (ja) 不燃性吸音フォーム
JPH09269095A (ja) 配管用防音部材
JP2012052641A (ja) 配管用防音部材
JP2008076869A (ja) 耐水吸音体
WO2000060272A1 (fr) Element d'isolation acoustique
JP3037188B2 (ja) 制振遮音板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080128

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term