JPH0988230A - 防振支持構造 - Google Patents
防振支持構造Info
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- JPH0988230A JPH0988230A JP7247450A JP24745095A JPH0988230A JP H0988230 A JPH0988230 A JP H0988230A JP 7247450 A JP7247450 A JP 7247450A JP 24745095 A JP24745095 A JP 24745095A JP H0988230 A JPH0988230 A JP H0988230A
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】天井部の簀の子や内装天井に発生する垂直振動
および水平振動を確実に抑制し、且つ施工を容易にす
る。 【解決手段】複数の防振浮梁7を固定するために複数の
桁6に形成された突設部6aと、突設部6a上に防振浮
梁7を固定する際、突設部6a、防振浮梁7間に介在さ
れる第1の防振ゴム8と、防振浮梁7が垂直振動したと
きには接触せず、水平振動したときにはその水平振動を
吸収するように設けられる第2の防振ゴム9A、9Bと
からなる。また、複数の防振浮梁7には連結部材10を
介して簀の子5が固定されている。
および水平振動を確実に抑制し、且つ施工を容易にす
る。 【解決手段】複数の防振浮梁7を固定するために複数の
桁6に形成された突設部6aと、突設部6a上に防振浮
梁7を固定する際、突設部6a、防振浮梁7間に介在さ
れる第1の防振ゴム8と、防振浮梁7が垂直振動したと
きには接触せず、水平振動したときにはその水平振動を
吸収するように設けられる第2の防振ゴム9A、9Bと
からなる。また、複数の防振浮梁7には連結部材10を
介して簀の子5が固定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防振支持構造に係
り、特に劇場、ホールなどの天井部に設けられる簀の子
や内装天井を防振支持するための防振支持構造に関す
る。
り、特に劇場、ホールなどの天井部に設けられる簀の子
や内装天井を防振支持するための防振支持構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
りホールには図8に示すように、舞台用の各種器具が取
り付けられる簀の子30が設けられ、この簀の子30を
防振支持するために吊り型防振ゴム31が用いられてい
る。吊り型防振ゴム31は図9(a)、(b)に示すよ
うに長方形からなる長方形の枠部材32と、枠部材32
内の一方の側面に固定される防振ゴム33と、枠部材3
2の他方の側面に穿孔された穴に挿入され枠部材32内
からナット34が螺合された第1の吊りシャフト35
と、枠部材32の一方の側面および防振ゴム33に穿孔
された穴に挿入され防振ゴム33側からナット36が螺
合された第2の吊りシャフト37とからなる。第1の吊
りシャフト35は天井構造体に固定され、第2の吊りシ
ャフト37には簀の子30が固定されている。
りホールには図8に示すように、舞台用の各種器具が取
り付けられる簀の子30が設けられ、この簀の子30を
防振支持するために吊り型防振ゴム31が用いられてい
る。吊り型防振ゴム31は図9(a)、(b)に示すよ
うに長方形からなる長方形の枠部材32と、枠部材32
内の一方の側面に固定される防振ゴム33と、枠部材3
2の他方の側面に穿孔された穴に挿入され枠部材32内
からナット34が螺合された第1の吊りシャフト35
と、枠部材32の一方の側面および防振ゴム33に穿孔
された穴に挿入され防振ゴム33側からナット36が螺
合された第2の吊りシャフト37とからなる。第1の吊
りシャフト35は天井構造体に固定され、第2の吊りシ
ャフト37には簀の子30が固定されている。
【0003】なお、吊り型防振ゴム31は一般的に防振
ゴムに比べて支持能力が小さいので、吊り数を多くした
り、最適な吊り位置に設置したりして、この点を解消し
ている。これにより、簀の子30に垂直振動が発生して
も枠部材32に内設された防振ゴム33によって振動を
吸収することができる。しかしながら、簀の子30は吊
り型防振ゴム31で支持されているので、水平振動が発
生すると振り子現象を起こしてしまう。また、この振り
子現象を抑えるために簀の子30の端面に耐震ストッパ
としての防振ゴムを設置するが、振り子現象を完全に抑
制するまでには至っていない。
ゴムに比べて支持能力が小さいので、吊り数を多くした
り、最適な吊り位置に設置したりして、この点を解消し
ている。これにより、簀の子30に垂直振動が発生して
も枠部材32に内設された防振ゴム33によって振動を
吸収することができる。しかしながら、簀の子30は吊
り型防振ゴム31で支持されているので、水平振動が発
生すると振り子現象を起こしてしまう。また、この振り
子現象を抑えるために簀の子30の端面に耐震ストッパ
としての防振ゴムを設置するが、振り子現象を完全に抑
制するまでには至っていない。
【0004】さらに、舞台37の天井部に空調用機器、
配管ダクト、衛生用配管が設置され、また簀の子30に
は空調機器、舞台機器用昇降機が致る所に設置されてい
るにも係わらず、吊り型防振ゴム31の吊り数を多くし
たり最適な吊り位置に設置したりすると、相互に干渉し
てしまうので施工が難しくなるという問題点があった。
配管ダクト、衛生用配管が設置され、また簀の子30に
は空調機器、舞台機器用昇降機が致る所に設置されてい
るにも係わらず、吊り型防振ゴム31の吊り数を多くし
たり最適な吊り位置に設置したりすると、相互に干渉し
てしまうので施工が難しくなるという問題点があった。
【0005】また、吊り型防振ゴム31によって簀の子
30を吊る作業は難しく、特に多く設置するのは困難を
窮めていた。本発明は、このような従来の難点を解決す
るためになされたもので、天井部の簀の子や内装天井に
発生する垂直振動および水平振動を抑制でき、且つ施工
が容易になる防振支持構造を提供することを目的とす
る。
30を吊る作業は難しく、特に多く設置するのは困難を
窮めていた。本発明は、このような従来の難点を解決す
るためになされたもので、天井部の簀の子や内装天井に
発生する垂直振動および水平振動を抑制でき、且つ施工
が容易になる防振支持構造を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の防振支持構造は、建築物の天井部に複数設け
られた桁と、複数の桁間に設けられる複数の防振浮梁と
からなり、防振浮梁を固定するために桁に形成された突
設部と、突設部上に防振浮梁を固定する際、突設部、防
振浮梁間に介在される第1の防振ゴムと、桁の垂直面、
防振浮梁間に介在され防振浮梁が垂直振動したときには
接触せず水平振動したときには水平振動を吸収する第2
の防振ゴムとを備えたものである。
る本発明の防振支持構造は、建築物の天井部に複数設け
られた桁と、複数の桁間に設けられる複数の防振浮梁と
からなり、防振浮梁を固定するために桁に形成された突
設部と、突設部上に防振浮梁を固定する際、突設部、防
振浮梁間に介在される第1の防振ゴムと、桁の垂直面、
防振浮梁間に介在され防振浮梁が垂直振動したときには
接触せず水平振動したときには水平振動を吸収する第2
の防振ゴムとを備えたものである。
【0007】また、本発明の防振支持構造においては、
複数の防振浮梁に連結部材を介して簀の子が固定されて
いるものである。ここで、桁の垂直面、防振浮梁間に介
在され防振浮梁が垂直振動したときには接触せず、防振
浮梁が水平振動したときには水平振動を吸収するとは、
第2の防振ゴムが桁の垂直面および防振浮梁に固定さ
れ、この第2の防振ゴムと相対する防振浮梁および桁の
垂直面との間には所定のクリアランスが設けられている
状態をいう。また、簀の子とは通常、舞台の天井部の位
置にあって、スクリーンや照明器具などの吊物を吊るす
ためのもので、この簀の子の床面上には吊物を吊るすた
めに無数条のワイヤー・ロープが横に走っている。
複数の防振浮梁に連結部材を介して簀の子が固定されて
いるものである。ここで、桁の垂直面、防振浮梁間に介
在され防振浮梁が垂直振動したときには接触せず、防振
浮梁が水平振動したときには水平振動を吸収するとは、
第2の防振ゴムが桁の垂直面および防振浮梁に固定さ
れ、この第2の防振ゴムと相対する防振浮梁および桁の
垂直面との間には所定のクリアランスが設けられている
状態をいう。また、簀の子とは通常、舞台の天井部の位
置にあって、スクリーンや照明器具などの吊物を吊るす
ためのもので、この簀の子の床面上には吊物を吊るすた
めに無数条のワイヤー・ロープが横に走っている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の防振支持構造の実
施の一形態について図面を参照して説明する。本発明の
防振支持構造が適用されるホールは図3に示すように、
床1および壁2が防振ゴム3で防振支持され、また屋根
下の位置にある簀の子5は、天井部に複数設けられた桁
6間に設けられる複数の防振浮梁7によって防振支持さ
れている。
施の一形態について図面を参照して説明する。本発明の
防振支持構造が適用されるホールは図3に示すように、
床1および壁2が防振ゴム3で防振支持され、また屋根
下の位置にある簀の子5は、天井部に複数設けられた桁
6間に設けられる複数の防振浮梁7によって防振支持さ
れている。
【0009】このような防振浮梁7を用いる本発明の防
振支持構造は図1(a)、(b)、図2(a)、(b)
に示すように、防振浮梁7を固定するために桁6に形成
された突設部6aと、突設部6a上に防振浮梁7を固定
する際、突設部6a、防振浮梁7間に介在される第1の
防振ゴム8と、防振浮梁7が垂直振動したときには接触
せず水平振動したときにはその水平振動を吸収する第2
の防振ゴム9A、9Bとからなり、連結部材10を介し
て簀の子5を防振支持している。なお、第1の防振ゴム
8および第2の防振ゴム9A、9Bは図4に示すよう
に、荷重負荷方向に硬く、この荷重負荷方向に垂直な方
向には軟らかい部材から構成されている。
振支持構造は図1(a)、(b)、図2(a)、(b)
に示すように、防振浮梁7を固定するために桁6に形成
された突設部6aと、突設部6a上に防振浮梁7を固定
する際、突設部6a、防振浮梁7間に介在される第1の
防振ゴム8と、防振浮梁7が垂直振動したときには接触
せず水平振動したときにはその水平振動を吸収する第2
の防振ゴム9A、9Bとからなり、連結部材10を介し
て簀の子5を防振支持している。なお、第1の防振ゴム
8および第2の防振ゴム9A、9Bは図4に示すよう
に、荷重負荷方向に硬く、この荷重負荷方向に垂直な方
向には軟らかい部材から構成されている。
【0010】突設部6aは桁6の長手方向に形成され、
この突設部6aが形成された桁6間に防振浮梁7が第1
の防振ゴム8を介して固定されている。具体的には、防
振浮梁7にH形鋼が用いられ、このH形鋼からなる防振
浮梁7の長手方向の両端の下部にそれぞれ第1の防振ゴ
ム8を固定するための台座7aが設けられ、この台座7
aと突設部6aとの間に第1の防振ゴム8を介在させて
ボルト等で固定させる。
この突設部6aが形成された桁6間に防振浮梁7が第1
の防振ゴム8を介して固定されている。具体的には、防
振浮梁7にH形鋼が用いられ、このH形鋼からなる防振
浮梁7の長手方向の両端の下部にそれぞれ第1の防振ゴ
ム8を固定するための台座7aが設けられ、この台座7
aと突設部6aとの間に第1の防振ゴム8を介在させて
ボルト等で固定させる。
【0011】第2の防振ゴム9Aは桁6の垂直面6bに
固定されたブラケット11に固定されている。このよう
に固定された第2の防振ゴム9Aは防振浮梁7の両側面
7b、7cとの間に所定の隙間が設けられている。ま
た、第2の防振ゴム9Bは桁6の垂直面6bに相対する
ように、防振浮梁7の長手方向の両端の上部に設けられ
た台座7dにブラケット12を介して固定されている。
この場合においても第2の防振ゴム9Bと桁6の垂直面
6bとの間には防振浮梁7が垂直振動したときに接触し
ないためのクリアランスが設けられている。これにより
防振浮梁7が垂直振動したときには接触せず、水平振動
したときには第2の防振ゴム9A、9Bによってその水
平振動を吸収することができる。
固定されたブラケット11に固定されている。このよう
に固定された第2の防振ゴム9Aは防振浮梁7の両側面
7b、7cとの間に所定の隙間が設けられている。ま
た、第2の防振ゴム9Bは桁6の垂直面6bに相対する
ように、防振浮梁7の長手方向の両端の上部に設けられ
た台座7dにブラケット12を介して固定されている。
この場合においても第2の防振ゴム9Bと桁6の垂直面
6bとの間には防振浮梁7が垂直振動したときに接触し
ないためのクリアランスが設けられている。これにより
防振浮梁7が垂直振動したときには接触せず、水平振動
したときには第2の防振ゴム9A、9Bによってその水
平振動を吸収することができる。
【0012】連結部材10は防振浮梁7と簀の子5とを
ボルト等で連結するためのもので、例えばL形鋼が用い
られる。また、防振浮梁7自体が第1の防振ゴム8で防
振支持されているので、連結部材10は桁6の近傍に設
置するだけでよい。これにより、空調用機器、配管ダク
ト、衛生用配管、及び舞台機器用昇降機等の設計、施工
において個別防振を考慮する必要がなくなり、個々の設
備計画が容易になる。
ボルト等で連結するためのもので、例えばL形鋼が用い
られる。また、防振浮梁7自体が第1の防振ゴム8で防
振支持されているので、連結部材10は桁6の近傍に設
置するだけでよい。これにより、空調用機器、配管ダク
ト、衛生用配管、及び舞台機器用昇降機等の設計、施工
において個別防振を考慮する必要がなくなり、個々の設
備計画が容易になる。
【0013】このように構成された防振支持構造の施工
手順を以下に説明する。図5に示すように、ホールの天
井部に複数設けられた桁6の予め定められた複数の設置
箇所に、防振浮梁7を仮ブラケット等を利用して仮留め
する。防振浮梁7を複数の桁6に仮留め後、その複数の
桁6に防振浮梁7を固定するための突設部6aを設け
る。この突設部6aに各防振浮梁7を防振支持するため
の第1の防振ゴム8を各所定位置に固定する。そして、
防振浮梁7の仮留めに使用されていた仮ブラケット等を
除去し、防振浮梁7を第1の防振ゴム8に載置させ、ボ
ルト等で固定させる。
手順を以下に説明する。図5に示すように、ホールの天
井部に複数設けられた桁6の予め定められた複数の設置
箇所に、防振浮梁7を仮ブラケット等を利用して仮留め
する。防振浮梁7を複数の桁6に仮留め後、その複数の
桁6に防振浮梁7を固定するための突設部6aを設け
る。この突設部6aに各防振浮梁7を防振支持するため
の第1の防振ゴム8を各所定位置に固定する。そして、
防振浮梁7の仮留めに使用されていた仮ブラケット等を
除去し、防振浮梁7を第1の防振ゴム8に載置させ、ボ
ルト等で固定させる。
【0014】防振浮梁7を第1の防振ゴム8を介して各
桁6の突設部6bに固定後、各桁6の垂直面6bの予め
定められた2箇所に第2の防振ゴム9Aが固定されたブ
ラケット11を固定する。さらに、防振浮梁7の台座7
dに第2の防振ゴム9Bが固定されたブラケット12を
固定する。この際、第2の防振ゴム9Aと防振浮梁7の
両側面7b、7cとの間、および第2の防振ゴム9Bと
桁6の垂直面6aとの間には、それぞれ所定の隙間を設
けておく。
桁6の突設部6bに固定後、各桁6の垂直面6bの予め
定められた2箇所に第2の防振ゴム9Aが固定されたブ
ラケット11を固定する。さらに、防振浮梁7の台座7
dに第2の防振ゴム9Bが固定されたブラケット12を
固定する。この際、第2の防振ゴム9Aと防振浮梁7の
両側面7b、7cとの間、および第2の防振ゴム9Bと
桁6の垂直面6aとの間には、それぞれ所定の隙間を設
けておく。
【0015】上述のように防振浮梁7を防振支持後、こ
の防振浮梁7に連結部材10で簀の子5を連結する。こ
の際、図6に示すように、簀の子5の外縁とホールの壁
構造体13との間に複数の防振ゴム3を介在させて、簀
の子5自体に発生する水平振動を吸収させる。これによ
り、防振浮梁7に用いられる第2の防振ゴム9A、9B
と、簀の子5に用いられる防振ゴム3との相乗効果で、
簀の子5には振り子現象は発生しなくなる。
の防振浮梁7に連結部材10で簀の子5を連結する。こ
の際、図6に示すように、簀の子5の外縁とホールの壁
構造体13との間に複数の防振ゴム3を介在させて、簀
の子5自体に発生する水平振動を吸収させる。これによ
り、防振浮梁7に用いられる第2の防振ゴム9A、9B
と、簀の子5に用いられる防振ゴム3との相乗効果で、
簀の子5には振り子現象は発生しなくなる。
【0016】
【実施例】このような防振支持構造を採用した建物のホ
ールの室内静ひつ性能を測定した。ここで、室内静ひつ
性能とは外部騒音や空調設備機器からの伝播音のホール
への影響を把握するための室内騒音性能をいう。この室
内静ひつ性能は図6で示すように、音圧レベル(dB)
とオクターブバンド中心周波数(Hz)との関係を示す
図で、NC曲線で評価される。例えばラジオの録音室は
NC15、また劇場、音楽堂などのホールはNC20〜
25がNC値の評価基準となっている。
ールの室内静ひつ性能を測定した。ここで、室内静ひつ
性能とは外部騒音や空調設備機器からの伝播音のホール
への影響を把握するための室内騒音性能をいう。この室
内静ひつ性能は図6で示すように、音圧レベル(dB)
とオクターブバンド中心周波数(Hz)との関係を示す
図で、NC曲線で評価される。例えばラジオの録音室は
NC15、また劇場、音楽堂などのホールはNC20〜
25がNC値の評価基準となっている。
【0017】室内静ひつ性能を測定したホールは、簀の
子の防振支持構造以外は従来の建築手法で施工されてい
る。即ち、壁や床は防振ゴムを介して駆体に固定され、
また、遮音板が設けられている。ここで、駆体とは柱、
梁、壁などの主要構造物、即ち建物の骨組のことをい
う。測定したホールの大きさは、高さは約10メート
ル、幅は約15メートル、長さは約30メートルとす
る。なお、従来、このような大きさのホールにおいては
空調設備機器が稼働している場合、NC20〜25を保
持するような数値が通常である。
子の防振支持構造以外は従来の建築手法で施工されてい
る。即ち、壁や床は防振ゴムを介して駆体に固定され、
また、遮音板が設けられている。ここで、駆体とは柱、
梁、壁などの主要構造物、即ち建物の骨組のことをい
う。測定したホールの大きさは、高さは約10メート
ル、幅は約15メートル、長さは約30メートルとす
る。なお、従来、このような大きさのホールにおいては
空調設備機器が稼働している場合、NC20〜25を保
持するような数値が通常である。
【0018】測定した結果は図7に示すように、本建物
全体の全設備機器停止時にはラジオの録音室の許容値
(NC15)を遥かに下回る数値を得ることができた。
また、ホール内の空調のみ、本建物全体の全設備機器稼
働時においてもラジオの録音室の許容値(NC15)を
下回る数値を得ることができた。したがって、従来のホ
ールに比べて防振効果が向上する。
全体の全設備機器停止時にはラジオの録音室の許容値
(NC15)を遥かに下回る数値を得ることができた。
また、ホール内の空調のみ、本建物全体の全設備機器稼
働時においてもラジオの録音室の許容値(NC15)を
下回る数値を得ることができた。したがって、従来のホ
ールに比べて防振効果が向上する。
【0019】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の防振支持構造によれば、建築物の天井部に複数設け
られた桁と、複数の桁間に設けられる複数の防振浮梁と
からなり、防振浮梁を固定するために桁に形成された突
設部と、突設部上に防振浮梁を固定する際、突設部、防
振浮梁間に介在される第1の防振ゴムと、桁の垂直面、
防振浮梁間に介在され防振浮梁が垂直振動したときには
接触せず平振動したときには水平振動を吸収する第2の
防振ゴムとを備えたことにより、垂直振動と水平振動と
を個別に吸収させることができるので、除振効果を向上
させることができる。また、第2の防振ゴムを第1の防
振ゴムの近傍に設置することができるので、水平振動に
対するストッパ効果が良好となる。而も、施工時に防振
浮梁が落下しても突設部に引掛かる構造なので、安全性
を向上させることができる。
明の防振支持構造によれば、建築物の天井部に複数設け
られた桁と、複数の桁間に設けられる複数の防振浮梁と
からなり、防振浮梁を固定するために桁に形成された突
設部と、突設部上に防振浮梁を固定する際、突設部、防
振浮梁間に介在される第1の防振ゴムと、桁の垂直面、
防振浮梁間に介在され防振浮梁が垂直振動したときには
接触せず平振動したときには水平振動を吸収する第2の
防振ゴムとを備えたことにより、垂直振動と水平振動と
を個別に吸収させることができるので、除振効果を向上
させることができる。また、第2の防振ゴムを第1の防
振ゴムの近傍に設置することができるので、水平振動に
対するストッパ効果が良好となる。而も、施工時に防振
浮梁が落下しても突設部に引掛かる構造なので、安全性
を向上させることができる。
【0020】さらに、防振浮梁は第1の防振ゴムを介し
て桁に形成された突設部に固定されているので、簀の子
を固定するための連結部材の数量を少なくすることがで
きる。これにより、天井部と簀の子との間の空間を広く
とることができるので、制限されることなく空調機器、
舞台機器等を設計、施工することができる。
て桁に形成された突設部に固定されているので、簀の子
を固定するための連結部材の数量を少なくすることがで
きる。これにより、天井部と簀の子との間の空間を広く
とることができるので、制限されることなく空調機器、
舞台機器等を設計、施工することができる。
【図1】本発明の実施の一形態である防振支持構造を示
す図で、(a)は詳細図、(b)は(a)のA−A断面
図。
す図で、(a)は詳細図、(b)は(a)のA−A断面
図。
【図2】図1の防振支持構造の部分詳細図で、(a)は
左桁部の部分図、(b)は右桁部の部分図。
左桁部の部分図、(b)は右桁部の部分図。
【図3】図1の防振支持構造が適用されるホールの断面
図。
図。
【図4】図1の防振支持構造で使用される防振ゴムの斜
視図。
視図。
【図5】図3のホールで使用される防振浮梁の設置位置
を示す配置図。
を示す配置図。
【図6】図3のホールで使用される簀の子の設置位置を
示す配置図。
示す配置図。
【図7】本発明の防振支持構造を適用したホールの音圧
レベルとオクターブバンド中心周波数との関係を示すグ
ラフ。
レベルとオクターブバンド中心周波数との関係を示すグ
ラフ。
【図8】従来の防振支持構造が適用されたホールを示す
説明図。
説明図。
【図9】従来の防振支持構造を示す図で、(a)は詳細
図、(b)は使用される吊り型防振ゴムの斜視図。
図、(b)は使用される吊り型防振ゴムの斜視図。
6…桁 6a…突設部 6b…垂直面 7…防振浮梁 8…第1の防振ゴム 9A、9B…第2の防振ゴム 10…連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000002255 昭和電線電纜株式会社 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 (72)発明者 亀井 忠夫 東京都文京区後楽1丁目4番27号 株式会 社日建設計内 (72)発明者 佐藤 英幸 東京都文京区後楽1丁目4番27号 株式会 社日建設計内 (72)発明者 司馬 義英 東京都文京区後楽1丁目4番27号 株式会 社日建設計内 (72)発明者 多田 博是 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 目時 健二 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 上野 清司 東京都江東区千石2丁目7番12号 山和工 業株式会社内 (72)発明者 丸山 茂 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】建築物の天井部に複数設けられた桁と、前
記複数の桁間に設けられる複数の防振浮梁とからなり、
前記防振浮梁を固定するために前記桁に形成された突設
部と、前記突設部上に前記防振浮梁を固定する際、前記
突設部、前記防振浮梁間に介在される第1の防振ゴム
と、前記桁の垂直面、前記防振浮梁間に介在され前記防
振浮梁が垂直振動したときには接触せず水平振動したと
きには前記水平振動を吸収する第2の防振ゴムとを備え
たことを特徴とする防振支持構造。 - 【請求項2】前記複数の防振浮梁に連結部材を介して簀
の子が固定されたことを特徴とする請求項1記載の防振
支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7247450A JPH0988230A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 防振支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7247450A JPH0988230A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 防振支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0988230A true JPH0988230A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17163631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7247450A Withdrawn JPH0988230A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 防振支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0988230A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006283847A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Kyowa Ltd | 遮音カバー及び遮音カバー付配管体 |
JP2019039197A (ja) * | 2017-08-24 | 2019-03-14 | 昭和電線ケーブルシステム株式会社 | 耐震防振装置 |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP7247450A patent/JPH0988230A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006283847A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Kyowa Ltd | 遮音カバー及び遮音カバー付配管体 |
JP4621529B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2011-01-26 | 株式会社共和 | 遮音カバー及び遮音カバー付配管体 |
JP2019039197A (ja) * | 2017-08-24 | 2019-03-14 | 昭和電線ケーブルシステム株式会社 | 耐震防振装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |