JP3604453B2 - コンクリート製防振浮き床 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、振動に起因して発生する固体伝播音の影響を低減することを目的としたコンクリート製防振浮き床に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物において、設備機械室に近接する居室に対して高い静けさが要求される場合には、上記設備機械室の床を躯体床から防振材を介して浮かした浮き床とし、その浮き床の上に設備機器等を設置することで、設備機器等の振動に起因して伝達される固体伝播音を低減する方法が取られる場合がある。また、録音スタジオ、音楽ホール、宴会場などの大音量の音を発生する諸室では、室間に高い遮音性能を確保するため、居室を防振材で建物躯体から支持する浮き構造が採用されることが多い。
【0003】
このような目的のコンクリート製防振浮き床としては、例えば、図7に示すようなものがある。これは、グラスウール、ロックウール等の防振材20を躯体床21の全面に敷き、その上にコンクリート22を打設して浮き床を構成する。なお、23は、防水のためのポリエチレンフィルムである。
しかし、このグラスウール等の防振材20を使用した浮き床では、耐荷重の制限から高密度の防振材20が使用され、一般的には、96kg/m3 で25mm厚の防振材20を2層目違い敷にする。このとき、打設コンクリート厚を150mm程度とした場合、防振系の基本固有振動数は20HZ 程度となるが、耐荷重から決定される現実的なコンクリート厚では、構造上、基本固有振動数を10HZ 程度まで下げて設定することができない。
【0004】
このため、床への積載荷重が大きく、また、大きな防振効果が要求される場合には、従来、特開平4−85452号公報等に記載されているようなコンクリート製防振浮き床が採用されている。
この浮き床は、図8に示すように、躯体床21に対して、防振ゴム等からなる複数の防振材24を碁盤目状に所定間隔を空けて略等間隔に四方に設置し、その設置した複数の防振材24の上に、下地鉄骨25及びやデッキプレート26等からなる型枠を直接載置して取り付け、さらに、その型枠上にコンクリート22を打設して構築される。
【0005】
そして、この浮き床では、適当な防振材24を選定することによって基本固有振動数を10HZ 以下に設定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
積載荷重が大きく、また、大きな防振効果を必要とする場合には、上記のような浮き床の構造が採用されるが、躯体床から浮き床下面の高さは、一般に最低でも130mm程度は必要とされ、上記グラスウール等を使用した浮き床に比べて床が高くなるという問題がある。
【0007】
また、工期の短縮や工費の低減を目的として、図9に示すように、上記下地鉄骨及びデッキプレートからなる型枠の代わりに、合板27を捨て型枠として防振材24上に設置してコンクリート22を打設して浮き床を構築する方法もある。しかし、この場合、型枠としての合板27が腐るおそれがあり、当該合板27が腐ると、防振材24と打設コンクリート22との間に隙間が形成されることでコンクリート22に無理な応力が生じるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、床の高さを低くすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のコンクリート製防振浮き床は、躯体床上に配置された複数の防振材と、その防振材に支持された型枠と、上記型枠上に打設されたコンクリートと、を備えるコンクリート製防振浮き床において、上記各防振材と上記型枠との間にそれぞれ型枠支持金物が介装され、その型枠支持金物は、上記防振材の上端面に固定されると共に上記打設コンクリートに接触する取付け部と、上記防振材の側方に位置し且つ上記取付け部の上面よりも低い位置で上記型枠の下面に当接可能な型枠支持部と、を備えることを特徴としている。
【0010】
【作用】
型枠は、型枠支持金物を介して防振材の上端面に支持される。
このとき、上記型枠に当接して当該型枠を支持可能な型枠支持部は、防振材の側方に位置するので、防振材の上端面に固定される取付け部よりも低い位置に設定することができる。
【0011】
従って、上記型枠支持金物を使用することで、防振材に対する型枠の支持位置が、従来よりも低くなる。この結果、躯体床面と打設コンクリート上面との間の間隔が従来よりも狭くなる。
また、工期の短縮やコスト低減を目的として下地鉄骨及びデッキプレートからなる型枠の代わりに合板を捨て型枠として使用しても、防振材の上端面は、型枠支持金物の取付け部を介して打設コンクリートに緊結した構造となるので、上記合板が腐っても、従来のように打設コンクリートに無理な応力が生じることは回避される。
【0012】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、本実施例で使用される型枠支持金物の構成を説明する。
上記型枠支持金物Aは、図1に示すように、鉄板等からなる板状部材を中央部分を上方に突出させたハット形状に成形したもので、上方に突出した中央部分が取付け部1を構成し、また、その取付け部1の側端部に所定の段差2を介して連続する4つの鍔部分が、型枠支持部3を構成している。
【0013】
上記型枠支持部3は、上記段差2を設けることで、上記取付け部1よりも型枠4の厚さ分だけ低くなっている。また、上記取付け部1の中央には、防振材5に取り付けるための取付け穴1aが開口している。
ここで、本実施例では、工期の短縮やコスト低減等の目的のために、型枠4として、下地鉄骨等よりも軽量で且つ運搬や成形が容易な合板を使用している。
【0014】
次に、上記型枠支持金物Aを使用した浮き床の施工について説明する。
まず、積載重量と目標とする防振系の基本固有振動数とから選定した、防振ゴム等からなる複数の防振材5を、図2に示す平面図のように、躯体床14上に碁盤目状に所定間隔を空けて設置する。ここで、図2中、6は飼いモルタルである。また、上記各防振材5の上端面中央部からは、それぞれ取付けボルト7が突設されている。
【0015】
次に、図3に示す平面図のように、上記設置した防振材5の上端部に、それぞれ上記型枠支持金物Aを取り付ける。この取付けは、図4に示すように、防振材5の上端面に型枠支持金物Aの取付け部1の下面を当接させ、その取付け部1の取付け穴1aに防振材5から突設するボルト7を貫通させる。そして、上記ボルト7にナット8を螺合することで、上記型枠支持金物Aを防振材5に固定する。
【0016】
これによって、取付け部1及び段差2部分によって、防振材5の上端部が覆われて、防振材5が後述するコンクリート13に直接接触することが回避される。また、型枠支持部3は、防振材5の側方で且つ上記取付け部1よりも低い位置で横方向に延在した状態となる。
ここで、上記型枠支持金物Aのうち躯体壁部10近傍に設置された防振材5に取り付ける型枠支持金物Aには、躯体壁部10側位置に予め立上り部9を設けておく。
【0017】
次に、隣接する4つの型枠支持金物A間に嵌まるように、4隅を切り落とした合板からなる型枠4を、図5に示す平面図のように、隣接する4つの型枠支持金物A間にそれぞれ取り付ける。このとき、型枠支持金物Aの型枠支持部3の上に、上記型枠4の各角位置が載置されるように設置する。また、躯体壁部10側に対しては、図6に示すように、端部用型枠11を取り付けると共に、躯体壁部10と型枠支持部3の立上り部9との間に、横方向の振れを防止するグラスウール等の緩衝材12を挿入する。
【0018】
次に、型枠支持金物Aと型枠4との間などに形成された隙間をガムテープや目地材等で塞いだ後に、図6に示すように、取付け部1及び型枠4上にコンクリート13を打設する。
これによって、打設コンクリート13と防振材5とが取付け部1を介して緊結した状態で、コンクリート製防振浮き床が構築される。
【0019】
以上のように、本実施例では、防振材5の上に型枠4を設置する必要がないので、型枠4の厚さ分だけ、従来よりも床の高さを低く設定可能となる。
また、上記のように、型枠4として下地鉄骨材やデッキプレートを使用する代わりに合板を使用しているので、上記鉄骨下地等の工事が不要となると共に、型枠4の運搬や施工が容易となり、工期の短縮や工費の低減に繋がる。
【0020】
ここで、防振材5と打設コンクリート13とは、型枠支持金物Aの取付け部1を介して緊結されているので、上記型枠である合板4が腐ったとしても、打設コンクリート13に従来のような無理な応力が負荷されることは回避される。
また、本実施例の型枠支持金物Aは、一枚の板部材を加工することで容易に成形することができる。
【0021】
また、上記のように、型枠4は、隣接する4つの型枠支持金物A間に嵌め込むだけで簡単に設置することができる。
なお、上記実施例では、型枠4として合板を使用した例を示しているが、型枠4として、鉄板や従来と同様なデッキプレート等を使用してもよい。
また、上記型枠支持金物Aでは、取付け部1を平面視矩形状に成形し、型枠4の側端面と当接する段差2を直線形状としているが、上記型枠支持金物Aを取付け部1が平面視円形等となるハット形状に成形してもよい。要は、取付け部1よりも型枠支持部3が低い位置に設定されるように成形されていればよい。但し、上記段差2を直線状に設定した方が、上記型枠4の4隅の成形が簡易となる。
【0022】
また、上記実施例では、型枠支持金物Aを一枚の板状部材から成形しているが、取付け部1と型枠支持部3とを別部材から構成し、両者を別の部材で連結して型枠支持金物Aを構成するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明のコンクリート製防振浮き床では、積載荷重が大きく、また、大きな防振効果を得るために、複数の防振材を所定間隔をあけて躯体床に配置する浮き床を採用しても、躯体床面と打設コンクリート上面との間の間隔が従来よりも狭く設定できるので、従来よりも床の高さを低く設定することができるという効果がある。
【0024】
また、下地鉄骨及びデッキプレートからなる型枠の代わりに合板を捨て型枠として使用可能となるので、工期の短縮やコスト低減を図ることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の型枠支持金物を示す図であり、(a)は平面図を、(b)は側面図をそれぞれ示す図である。
【図2】躯体床に防振材を配置した状態を示す平面図である。
【図3】防振材の上に型枠支持金物を設置した状態を示す平面図である。
【図4】防振材の上に型枠支持金物を設置した状態を示す側面図である。
【図5】型枠支持金物間に型枠を設置した状態を示す平面図である。
【図6】本実施例の浮き床を示す側面断面図である。
【図7】従来の浮き床を示す側面断面図である。
【図8】従来の浮き床を示す側面断面図である。
【図9】従来の浮き床を示す側面断面図である。
【符号の説明】
A 型枠支持金物
1 取付け部
2 段差
3 型枠支持部
4 型枠
5 防振材
13 打設コンクリート
14 躯体床
Claims (1)
- 躯体床上に配置された複数の防振材と、その防振材に支持された型枠と、上記型枠上に打設されたコンクリートと、を備えるコンクリート製防振浮き床において、上記各防振材と上記型枠との間にそれぞれ型枠支持金物が介装され、その型枠支持金物は、上記防振材の上端面に固定されると共に上記打設コンクリートに接触する取付け部と、上記防振材の側方に位置し且つ上記取付け部の上面よりも低い位置で上記型枠の下面に当接可能な型枠支持部と、を備えることを特徴とするコンクリート製防振浮き床。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12659695A JP3604453B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | コンクリート製防振浮き床 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12659695A JP3604453B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | コンクリート製防振浮き床 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08319711A JPH08319711A (ja) | 1996-12-03 |
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ID=14939108
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JP12659695A Expired - Fee Related JP3604453B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | コンクリート製防振浮き床 |
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Families Citing this family (1)
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JP4547183B2 (ja) * | 2004-04-27 | 2010-09-22 | 三井住友建設株式会社 | 多層建物の住戸構造 |
-
1995
- 1995-05-25 JP JP12659695A patent/JP3604453B2/ja not_active Expired - Fee Related
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