JP2000090714A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

Info

Publication number
JP2000090714A
JP2000090714A JP10261099A JP26109998A JP2000090714A JP 2000090714 A JP2000090714 A JP 2000090714A JP 10261099 A JP10261099 A JP 10261099A JP 26109998 A JP26109998 A JP 26109998A JP 2000090714 A JP2000090714 A JP 2000090714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leg
light
reflector
shade
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10261099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3810927B2 (ja
Inventor
Shigeyuki Watanabe
重之 渡辺
Satoshi Yamamura
聡志 山村
Masahiro Kusaya
雅弘 草谷
Masayoshi Unno
正好 海野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP26109998A priority Critical patent/JP3810927B2/ja
Priority to GB9921214A priority patent/GB2341674B/en
Priority to US09/395,825 priority patent/US6203177B1/en
Priority to DE19944254A priority patent/DE19944254B4/de
Priority to CNB99118873XA priority patent/CN1133555C/zh
Publication of JP2000090714A publication Critical patent/JP2000090714A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3810927B2 publication Critical patent/JP3810927B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S43/00Signalling devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. brake lamps, direction indicator lights or reversing lights
    • F21S43/50Signalling devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. brake lamps, direction indicator lights or reversing lights characterised by aesthetic components not otherwise provided for, e.g. decorative trim, partition walls or covers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/40Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by screens, non-reflecting members, light-shielding members or fixed shades
    • F21S41/43Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by screens, non-reflecting members, light-shielding members or fixed shades characterised by the shape thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/40Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by screens, non-reflecting members, light-shielding members or fixed shades
    • F21S41/43Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by screens, non-reflecting members, light-shielding members or fixed shades characterised by the shape thereof
    • F21S41/435Hoods or cap-shaped
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/40Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by screens, non-reflecting members, light-shielding members or fixed shades
    • F21S41/47Attachment thereof

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り付けが容易で耐久性に優れ振動しにくい
遮光シェードを備えた車両用灯具の提供。 【解決手段】 遮光部として機能するシェード本体11
0と、シェード本体110の後方に略水平に延出する脚
120とが金属製薄板によって一体に形成された遮光シ
ェード100が、その脚120の後端部をリフレクタ1
6に設けた脚挿着孔200に挿着固定することで、片持
支持された車両用灯具において、遮光シェードの脚12
0を、膨出部124の形成された2枚の板状延出部12
2を重ね合わせて構成し、一方、脚挿着孔200に膨出
部挟持溝210を設け、リフレクター前面側から膨出部
124を挟持溝210に圧入することで脚挿着孔200
に脚120を挿入し、脚120の延出後端部をリフレク
ター背面側で折り曲げることで、脚120を簡単に脚挿
着孔200に固定できる。 脚120は、2枚の板状延
出部122が重ね合わせて構成されており、1枚の板状
延出部で構成されている場合に比べて、剛性が高く、耐
久性に優れ、配光がぶれにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源光の一部を遮
光して配光の形成に寄与する遮光シェードや光源が露出
しないように覆い隠す遮光シェードを灯室内に備えた車
両用灯具に関わり、特に、遮光シェードが灯室内におい
て片持ち支持されている構造の車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の自動車用ヘッドランプ
の縦断面図を示すもので、符号1はランプボディ、符号
2は前面レンズ、符号3は放物面リフレクターである。
ランプボディ1と前面レンズ2により画成された灯室内
には、光源であるバルブ4を挿着したリフレクター3
と、リフレクター3に固定された遮光シェード5が設け
られている。
【0003】遮光シェード5は、図13(a)に示すよ
うに、バルブ4の光の一部を遮光して配光の形成に寄与
するシェード本体6と、このシェード本体6の後方に略
水平に延出する脚7とが一体化された構造で、一般に鉄
合金等の金属製薄板を絞りと切断と曲げとを組み合わせ
ることで形成される。そして、脚7がリフレクタ3に形
成された脚挿着孔(バルブ挿着孔3aに設けられた切り
欠き)3bを貫通し、脚7の後端に形成されたL字型折
曲部8がリフレクタ3の背面側所定位置にねじ9により
固定されることで、遮光シェード5が片持ち支持されて
いる。
【0004】また、他の遮光シェードとしては、図13
(b)に示すように、シェード本体6から2本の脚7
a,7bが延出した構造で、脚延出端部をリフレクター
3の背面側で加締めることで固定できるもの5Aも知ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した遮光
シェード5を備えたヘッドランプでは、遮光シェード5
を取り付けるためのねじ9が不可欠で、それだけランプ
の構成部品点数が増加することに加えて、遮光シェード
5の取り付け作業も面倒であるという問題がある。ま
た、遮光シェード5は1本の脚7によって片持支持され
ているため、車両の走行に伴って遮光シェード5が上下
に振動して、脚7が疲労破壊し易いとか、ランプの配光
が上下にぶれ易い等の問題もある。
【0006】また、遮光シェード5Aを備えたヘッドラ
ンプでは、遮光シェードの2本の脚7a,7bをそれぞ
れ固定しなければならず、それだけ面倒である。また、
2本の脚7a,7bによって光がけられるため、それだ
け光を有効に利用できないという問題もある。
【0007】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、取り付けが容易で耐久性に優
れしかも振動しにくい遮光シェードを備えた車両用灯具
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係わる車両用灯具においては、灯室内
に、リフレクタと、前記リフレクターの前方に配置され
た光源と、前記光源の前方に配置された遮光シェードと
を備え、前記遮光シェードは、遮光部として機能するシ
ェード本体と、前記シェード本体の後方に略水平に延出
する脚とが金属製薄板によって一体に形成された構造
で、前記脚の後端部が前記リフレクタに設けられた前後
に延びる脚挿着孔に挿着固定されることで、片持ち支持
された車両用灯具において、前記遮光シェードの脚を、
2枚の板状延出部を重ね合わせて構成し、前記それぞれ
の板状延出部の板幅方向ほぼ中央部に、外側に膨らんで
脚延出方向に延びる膨出部を対向して設け、一方、前記
脚挿着孔には、前記脚の膨出部を挟持する挟持溝を形成
し、リフレクターの前方から前記脚挿着孔の所定の挿入
限界位置まで挿入した前記脚の後方延出端部をリフレク
ターの背面側で折り曲げて、脚を脚挿着孔に固定するよ
うにしたものである。板状延出部の膨出部は板ばねとし
て作用するので、リフレクターの前方から膨出部を挟持
溝に圧入することで、脚を脚挿着孔に挿入できる。脚挿
着孔の所定の挿入限界位置まで挿入された脚の後方延出
端部をリフレクターの背面側で折り曲げることで、遮光
シェードの脚は、前後方向に位置決め固定される。前後
に延びる膨出部が脚挿着孔の挟持溝に挟持されること
で、板ばねとして作用する膨出部が挟持溝に圧接され
て、遮光シェードの脚は上下左右方向に位置決め固定さ
れ、かつ回り止めされる。遮光シェードの脚は、2枚の
板状延出部を重ね合わせた構造で、脚が1枚の板状延出
部で構成されている場合に比べて、シェード本体を片持
ち支持する脚としての剛性強度が高い。脚挿着孔に挿入
した脚(板状延出部)の後方延出端部を折り曲げること
で、脚を脚挿着孔に固定できるので、従来のようにねじ
固定する場合に比べて、脚(遮光シェード)の取り付け
が簡単であり、しかもねじが不要な分、部品点数が少な
くて済む。請求項2においては、請求項1記載の車両用
灯具において、前記遮光シェードの脚を構成するそれぞ
れの板状延出部を、外側に凸となる横断面「く」の字型
に形成するようにしたものである。膨出部のみならず板
状延出部全体が板ばねとして作用し、膨出部の挟持溝へ
の圧入がスムーズとなるとともに、膨出部と挟持溝間の
圧接力が高められる。請求項3においては、請求項1ま
たは2に記載の車両用灯具において、前記膨出部を円弧
形に形成し、前記挟持溝を前記膨出部の外形にほぼ整合
する横断面円弧形に形成するとともに、その内周面に周
方向ほぼ等分複数箇所に前後に延びる凹溝を形成するよ
うにしたものである。膨出部の外周面ほぼ全体が挟持溝
によって挟持されるので、膨出部と挟持溝間に作用する
圧接力(挟持力)が大きく、脚の回り止めが確実とな
る。また、挟持溝の周方向内周面全域が膨出部に圧接さ
れないので、膨出部の挟持溝への圧入の際の摩擦抵抗が
それだけ小さい。また、挟持溝の凹溝領域を除いた周方
向ほぼ等分複数箇所が膨出部に圧接し、膨出部と挟持溝
間に生じる圧接力が周方向に均一化される。また、膨出
部の円弧形状に凹凸(誤差)があっても、挟持溝の凹溝
領域を除いた周方向複数箇所が必ず膨出部に圧接し、膨
出部が確実に挟持される。請求項4においては、請求項
1〜3のいずれかに記載の車両用灯具において、前記そ
れぞれの板状延出部の後方延出端部に、それぞれ幅方向
反対側を切り欠いた互いに重ならない舌片状領域を形成
するようにしたものである。脚(板状延出部)後方延出
端の舌片状領域は互いに重ならず、リフレクターの背面
側で折り曲げやすい。請求項5においては、請求項1〜
4のいずれかに記載の車両用灯具において、前記遮光シ
ェードの脚を構成するそれぞれの板状延出部を、板幅方
向が鉛直となるように構成するようにしたものである。
従来の脚は、図12,13に示すように、脚の平面領域
が水平方向(光源に正対する形態)となって、リフレク
ターの有効反射面に向かう光の多くが遮られることにな
るが、板状延出部の板幅方向が鉛直となる請求項6の形
態では、脚の平面領域が、光源からリフレクターの有効
反射面に向かう光の進行方向と平行となって、脚で遮ら
れる光の量はわずかで、リフレクターの有効反射面での
反射光量が増加する。また、車両の走行に伴う振動は、
遮光シェードを上下方向に振動させるように作用する
が、脚を構成する板状延出部は板幅方向が上下方向とな
るように構成されて、負荷の作用方向(振動方向)に対
する剛性強度が高く、遮光シェードの上下方向の振動が
抑制される。請求項6においては、請求項1〜5のいず
れかに記載の車両用灯具において、前記リフレクターの
前面には、前記脚挿着孔の設けられたボスを突出形成
し、一方、脚を構成するそれぞれの板状延出部の対応す
る側縁部には、脚の横断面をT字型にする折曲された掛
止爪を設け、前記ボスの前縁には、脚挿着孔に脚を挿入
した際に、前記掛止爪が当接係合することで脚の挿入限
界位置となる脚挿入量設定用の直角段差部を形成するよ
うにしたものである。脚を脚挿着孔に挿入すれば、脚側
の掛止爪がボス側の直角段差部に当接して自ずと脚の挿
入適正位置となる。掛止爪は、板状延出部を重ね合わせ
ることで構成される脚の横断面をT字型にして、脚の剛
性強度を高めるべく作用する。また、掛止爪とボス側の
直角段差部とは、当接係合することで脚を周方向に位置
決めする周方向位置決め手段としても作用する。請求項
7においては、請求項1〜6のいずれかに記載の車両用
灯具において、前記光源を挿着するための光源挿着孔を
前記リフレクターに設け、前記光源挿着孔の側面に開口
するスリットによって前記脚挿着孔を構成するようにし
たものである。脚挿着孔は、合成樹脂製リフレクターの
成形(一般に、射出成形)と同時に形成されるが、光源
挿着孔に繋がっているため、リフレクター成形用金型の
成形面の加工が容易で、脚挿着孔(スリット)および挟
持溝の成形性もよい。請求項8においては、請求項1〜
7のいずれかに記載の車両用灯具において、前記シェー
ド本体を、光源から出射して直接前方に向かう直射光を
遮るキャップ型の意匠部と、前記意匠部の周りにスカー
ト状に形成され、リフレクターの非有効反射面に向かう
光を遮るスカート部とから構成するとともに、前記スカ
ート部を、前記意匠部の外周縁から放射状に延びる複数
の短冊状分割片を折り曲げてスカート状に成形するよう
にしたものである。絞り加工により、金属製薄板にシェ
ード本体におけるキャップ型の意匠部および脚における
膨出部を成形するとともに、この金属製薄板を打ち抜く
(切断する)ことで、意匠部の周りに複数の短冊状分割
片と一対の板状延出部を形成し、ついで、曲げ加工によ
り、短冊状分割片をスカート状に成形するとともに、一
対の板状延出部を重ね合わせることで、遮光シェードを
成形できる。請求項9においては、請求項6に記載の車
両用灯具において、前記ボスに形成する脚挿入量設定用
の直角段差部を、リフレクターの有効反射面の大きさや
F値の違いに対応して前後方向にオフセットした所定位
置に形成するようにしたものである。F値が同じリフレ
クターでは、有効反射面が大きくなるに伴って、遮光シ
ェードは前方に位置することが望ましく、大きさが同じ
リフレクターでは、F値が小さくなるに従って、遮光シ
ェードは前方に位置することが望ましい。即ち、ボスに
形成する脚挿入量設定用の直角段差部の位置を前後方向
に変えることで、遮光シェード(のスカート部)の位置
が前後方向に変わるので、リフレクターの有効反射面の
大きさやF値の違いに対応した位置に脚挿入量設定用の
直角段差部を形成することで、有効反射面の大きさやF
値の異なるリフレクターに対して、単一の遮光シェード
を用いることができる。請求項10においては、請求項
9に記載の車両用灯具において、前記直角段差部を、前
記係止爪が当接係合することで、前記シェード本体の外
縁が光源の中心近傍所定位置と有効反射面の見切線とを
結ぶ直線上となる、前後方向所定位置に設けるようにし
たものである。遮光シェード(のスカート部)の外縁が
リフレクターの有効反射面の見切線に対応するので、遮
光シェード(のスカート部)の外縁が光源の中心近傍所
定位置と有効反射面の見切線とを結ぶ直線上にくるよう
に、直角段差部の位置を設定することで、形状の異なる
リフレクター毎に直角段差部の位置が特定される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。
【0010】図1〜図9は本発明の一実施例である自動
車用ヘッドランプを示すもので、図1は本発明の一実施
例である自動車用ヘッドランプの縦断面図、図2は遮光
シェードの正面図、図3は遮光シェードの側面図、図4
は遮光シェードの底面図、図5は遮光シェードの脚を脚
挿着孔に挿着する様子を示す斜視図、図6は遮光シェー
ドの脚が挿着された脚挿着孔周辺を背面側からみた斜視
図、図7は脚挿着孔に挿着された遮光シェードの脚の拡
大横断面図、図8は脚挿着孔に挿着された遮光シェード
の脚の水平断面図(図7に示す線VIII− VIIIに沿う断
面図)、図9はスカート部を展開した状態の遮光シェー
ドの平面図である。
【0011】これらの図において、符号10は前面の開
口する容器状の合成樹脂製ランプボディで、ランプボデ
ィ10の前面開口部に前面レンズ12が組付けられて灯
室Sが画成されている。灯室S内には、光源であるバル
ブ14と、バルブ14の光を前方に反射するアルミ蒸着
処理されたリフレクタ16と、バルブ14の前方に設け
られ、リフレクター16の有効反射面16a,16b以
外の領域(例えば、前方および上方の非有効反射面16
c)に向かう光を遮光する遮光シェード100とが設け
られている。
【0012】バルブ14と遮光シェード100とは、図
示しないエイミング機構で支持されたリフレクター16
に一体化されており、エイミング機構を操作することで
リフレクター16の向き(ヘッドランプの光軸L)を上
下左右方向に傾動調整できる。
【0013】リフレクター16は、放物面形状の有効反
射面16a,16bが形成された容器状で、その後頂部
に設けられた光源装着孔であるバルブ挿着孔17には、
前方のすれ違い用ビーム形成用フィラメント15aと後
方の走行用ビーム形成用フィラメント15bを内蔵する
バルブ14が挿着されている。
【0014】符号14aは、バルブ口金の前部に設けら
れている焦点リングで、バルブ挿着孔17の周縁部に形
成されたリング状の焦点リング係合部17aに焦点リン
グ14aが係合することで、バルブ中心Cがリフレクタ
ー16の有効反射面(放物面)16a,16bの焦点位
置に一致するように位置決めされている。
【0015】リフレクター16の背面側における焦点リ
ング係合部17aの周りには、立壁状の円筒部18が周
設されている。また、リフレクター16前面のバルブ挿
着孔17の周縁下部には、矩形ブロック状のボス19が
突出形成され、このボス19には、前後に貫通し、かつ
バルブ挿着孔17の下側方に開口するスリット状の脚挿
着孔200が形成され、この脚挿着孔200に遮光シェ
ード100が挿着固定されている。
【0016】遮光シェード100は、遮光部として機能
するシェード本体110と、シェード本体110の後方
に略水平に延出する脚120とが金属製薄板によって一
体に形成されたもので、脚120の後端部が脚挿着孔2
00に挿着固定されることで、リフレクター16に片持
ち支持されている。
【0017】遮光シェード100の脚120は、シェー
ド本体110から後方に延出する2枚の板状延出部12
2を左右に重ね合わせて構成されており、脚120が1
枚の板状延出部で構成されている場合に比べて、遮光部
110を片持ち支持する脚としての剛性強度が高い。符
号121は、板状延出部122とシェード本体110間
に連設された折曲水平プレート部である。
【0018】また、脚120は、横断面「く」の字型に
形成された板状延出部122がそれぞれの凹面122a
側が向き合うように重ね合わされるとともに、板状延出
部122の延出端側幅広部123の板幅方向ほぼ中央部
には、外側に膨らんで脚延出方向に延びる横断面円弧形
状の膨出部124が対向して設けられている。
【0019】一方、ボス19において脚挿着孔200を
構成する左右一対の側壁201,201には、遮光シェ
ード100の脚120の膨出部124を挟持する横断面
円弧形状の挟持溝210が対向して形成されている。そ
して、リフレクター16の前面側から膨出部124を挟
持溝210に圧入することで、この前後に延びる膨出部
124が脚挿着孔200の挟持溝210に挟持され、膨
出部124及び板状延出部122全体が板ばねとして作
用して挟持溝210に圧接されて、遮光シェード100
の脚120が上下左右方向に位置決め固定され、かつ回
り止めされた形態となる。
【0020】また、膨出部124の幅は、図3に示すよ
うに、挿入先端側(脚延出端側)ほど巾狭となるテーパ
形状(d1<d2)に形成され、膨出部124の板状延出
部からの突出部からの突出量は、図4に示すように、挿
入先端側(脚延出端側)ほど小さく(h1<h2)形成さ
れ、一方、対向する挟持溝210の間隔も奥(リフレク
ター背面側に近い)ほど小さく(W1<W2)形成され
て、膨出部124を挟持溝21内にスムーズに圧入でき
るようになっている。
【0021】また、板状延出部122の上側縁部には、
直角外方に張り出して、脚120の横断面をT字型にす
ることで、脚の剛性強度を高めるフランジ状の掛止爪1
26が設けられている。この掛止爪126は、脚100
が脚挿着孔200に挿入されて、ボス19の前縁に形成
された脚の挿入量設定用の直角段差部220に当接係合
することで、脚120の脚挿着孔200への挿入量を設
定するとともに、脚120(遮光シェード100)を周
方向に位置決めする周方向位置決め部材としても機能す
る。
【0022】また、この掛止爪126の段差部220と
の当接側縁部126a(図3参照)が脚延出方向斜め上
方に傾斜(θ)して、脚120を脚挿着孔200に挿入
する際に、掛止爪126が段差部220上のアルミ蒸着
面を剥離させることのないようになっている。
【0023】また、それぞれの板状延出部122(12
3)の延出端部には、それぞれ幅方向反対側を切り欠い
た互いに重ならない舌片状領域123aが形成されてお
り、掛止爪126が直角段差部220に当接係合する位
置(脚120が前後方向に位置決めされた位置)におい
て、図6に示すように、脚先端の舌片状領域123aを
リフレクター16の背面側でそれぞれ左右方向外側に折
り曲げることで、遮光シェードの脚120は前後方向に
位置決め固定される。
【0024】図6符号17bは、焦点リング係合部17
aに形成された凹部で、舌片状領域123aはこの凹部
17b位置で折り曲げられるので、焦点リング係合部1
7bに係合した焦点リング14aとシェード100の舌
片状領域123aとが互いに干渉することはない。
【0025】符号123bは、舌片状領域123aの付
け根に設けられている切り欠きで、舌片状領域123a
を折り曲げ易くしている。
【0026】また、脚挿着孔200は、板状延出部12
2が遊合できる大きさに形成されるとともに、挟持溝2
10の横断面は、脚の膨出部124全体を挟持できるよ
うに、膨出部124にほぼ整合する横断面円弧形状に形
成されている。
【0027】そして、挟持溝210の内周面には、図7
に示すように、周方向ほぼ四等分位置に前後に延びる凹
条212が形成されて、符号214で示す挟持溝210
の周方向ほぼ四等分位置だけが、膨出部124に圧接す
るようになっている。このため、膨出部124と挟持溝
210間に生じる圧接力が周方向に均一化されて、脚1
20は挟持部においてがたつくことなく確実に挟持され
る。換言すれば、膨出部124の円弧形状がいびつであ
ったり、多少の凹凸(誤差)があったとしても、挟持溝
210の周方向複数箇所214が必ず膨出部124に圧
接するので、膨出部124が確実に挟持されることにな
る。
【0028】また、遮光シェード100の脚120(板
状延出部122)は、板状延出部122の板幅方向が鉛
直となるように構成されており、板状延出部122の平
面領域が、バルブ14からリフレクターの下方有効反射
面16bに向かう光の進行方向と平行となって、脚12
で遮光される光の量はわずかで、リフレクターの下方有
効反射面16bでの反射光量が増加し、明るい走行ビー
ムを形成することができる。
【0029】また、車両の走行に伴う振動は、遮光シェ
ード100を上下方向に振動させるように作用するが、
脚120(板状延出部122)は板幅方向が上下方向と
なるように構成されて、負荷の作用方向に対する剛性強
度が高いので、遮光シェード100における上下方向の
振動が抑制され、上下ぶれのない適正な配光が形成され
る。
【0030】また、シェード本体110は、バルブ14
から出射して直接前方に向かう直射光を遮るキャップ型
の意匠部112と、意匠部112の周りにスカート状に
形成され、リフレクター16の上方の非有効反射面16
cに向かう光を遮るスカート部114とから構成されて
いる。そして、スカート部114は、意匠部112の外
周縁から放射状に延びる複数の短冊状分割片115(図
9参照)を折り曲げて側縁部を互いに付き合わせること
で、スカート状に成形されている。
【0031】即ち、遮光シェード100を製造するに
は、金属製薄板にキャップ型の意匠部112と膨出部1
24とを絞り加工により成形する。次いでこの金属製薄
板を図9に示すように打ち抜くことで、意匠部112の
周りに多数の短冊状分割片115が放射状に延出しかつ
一対の板状延出部122が延出した加工品を形成する。
次いで、短冊状分割片115を曲げ加工によりスカート
状に成形するとともに、板状延出部122を所定位置で
折り曲げ、かつ互いに重ね合わせることで、図2〜4に
示す遮光シェード100を成形する。
【0032】また、遮光シェード100の形状は、リフ
レクター16の有効反射面16a,16bの大きさやF
値の違いに拘わらず共通化されており、一方、リフレク
ター16のボス19に形成する脚挿入量設定用の直角段
差部220の位置L1は、リフレクター16の有効反射
面16aの大きさやF値の違いに対応して前後方向にオ
フセットした位置に形成されている。
【0033】即ち、脚120の掛止爪126がボス19
の直角段差部220に当接して、遮光シェード100の
脚120が脚挿着孔200に挿着固定された形態では、
図10に示すように、有効反射面16aの見切線(有効
反射面16aと非有効反射面16c間の見切線)16d
とすれ違い用ビーム形成用フィラメント15aの後端部
15a1を結ぶ直線16d1上にスカート部114の先端
縁114aが位置するように構成されている。
【0034】そして、例えば、図10仮想線に示すよう
に、リフレクター16に代えて、有効反射面16aより
大きい面積で有効反射面16aと相似形の有効反射面1
6a’をもつ新たなリフレクター16’を用いる仕様の
ヘッドランプの場合には、新たなリフレクター16’の
ボス19’に形成する直角段差部220’の位置を直角
段差部220の形成位置よりもδだけ前方にオフセット
した位置にすることで、有効反射面16a’の見切線
(有効反射面16a’と非有効反射面16c’間の見切
線)16d’とすれ違い用ビーム形成用フィラメント1
5aの後端部15a1を結ぶ直線16d1’上にスカート
部114’の先端縁114a’が位置するように構成さ
れている。なお、この図10において、新たなリフレク
ター16’に挿着された、遮光シェード100と全く同
一の遮光シェード100’の各構成部分を、「’」を付
した符号で示す。
【0035】このように、有効反射面のF値が同じリフ
レクターでは、リフレクターが大型化するに伴って遮光
シェードは前方に位置することが望ましく、また大きさ
が同じリフレクターでは、F値が小さくなるに伴って遮
光シェードは前方に位置することが望ましいことから、
リフレクターに形成する脚挿入量設定用の直角段差部2
20の位置を、有効反射面の大きさやF値の違いに対応
して前後方向にオフセットさせた所定位置に設けるよう
にするだけで、有効反射面の大きさやF値の異なるリフ
レクターに対して、単一の遮光シェード100を用いる
ことができる。
【0036】符号40は、ランプボディ10の前面開口
部と前面レンズ12間に配設されて、リフレクター16
とランプボディ10間の隙間を隠すように延在する枠体
形状のエクステンションリフレクター、その表面には、
リフレクター16と同様のアルミ蒸着処理が施されてお
り、これによって非点灯時の灯室内全体が奥行きをもっ
た金属色に見えて、外観体裁が良好となっている。
【0037】また、ランプボディ10の背面壁のバルブ
挿着孔17に臨む位置には、バルブ交換用の開口部11
が設けられ、この開口部11とバルブ口金間には、伸縮
可能なゴム製の防塵防水カバー50が装着されている。
【0038】図11は本発明の第2の実施例の要部を示
し、脚挿着孔に挿着された遮光シェードの脚の拡大横断
面図で、前記第1の実施例における図7に対応する図で
ある。
【0039】前記した第1の実施例では、脚120を構
成するそれぞれの板状延出部122の横断面が外側に凸
となる「く」の字型に形成されて、膨出部124のみな
らず板状延出部122も板ばね作用を営むようになって
いたが、本実施例では、板状延出部122Aの横断面が
平坦に形成されて、板状延出部122Aに形成されてい
る膨出部124Aだけが板ばね作用を営むようになって
いる。
【0040】また、挟持溝210Aと膨出部124Aの
大きさは、符号123Aで示す挟持溝210Aの周方向
端部寄りで挟持するように構成されている。
【0041】また、板状延出部122A側の掛止片12
6Aおよびボス19A側の段差部220Aは、水平方向
に対し傾斜した形状に形成されている。
【0042】その他は、前記第1の実施例と同一である
ため、その説明は省略する。
【0043】なお、前記実施例における光源は、ガラス
球内にすれ違い用ビーム形成用フィラメント15aと走
行用ビーム形成用フィラメント15bとを備えたダブル
フィラメント型バルブであったが、ガラス球内に単一の
フィラメントを備えたバルブであってもよい。そして、
この単一フィラメント型バルブにおいては、リフレクタ
ーの有効反射面の見切線とフィラメントの後端部を結ぶ
直線上に、スカート部の先端縁が位置するように、ボス
に形成する直角段差部の位置を設定してやればよい。
【0044】また、前記実施例の遮光シェードのシェー
ド本体は、意匠部112の周りにスカート部114が形
成された構造として説明しているが、意匠部112の周
りにスカート部114が形成されておらず、シェード本
体がバルブを覆い隠すための意匠部のみからなる構造の
遮光シェードを備えたヘッドランプについても同様に適
用できる。
【0045】また、前記実施例では、光源であるバルブ
14を挿着したリフレクター16がエイミング機構によ
ってランプボディに対し傾動するリフレクター可動型の
ヘッドランプについて説明したが、本発明は、ランプボ
ディの内側にリフレクターが一体に形成され、ランプボ
ディ(リフレクター)に光源であるバルブを挿着一体化
したランプボディ・リフレクターユニットがエイミング
機構によってランプハウジングに対し傾動する構造のユ
ニット可動型のヘッドランプについても同様に適用でき
る。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る車両用灯具によれば、脚挿着孔に脚を挿入して、
リフレクターの背面側で脚を構成する板状延出部の後方
延出端部を折り曲げるという簡単な作業によって、遮光
シェードをリフレクターに取着できるので、遮光シェー
ドの取り付けが非常に簡単であり、しかも部品点数が少
ないため、灯具の構造も簡潔となる。また、遮光シェー
ドの脚は、2枚の板状延出部を重ね合わせた構造である
ため、剛性が高く、車両走行時等に振動して配光がぶれ
ることもないので、適正な配光が長期にわたって保証さ
れる。請求項2によれば、板状延出部全体のばね作用に
より、脚をスムーズに脚挿着孔に挿入できるとともに、
脚の挟持も確実となる。請求項3によれば、脚の膨出部
と挟持溝間に生じる圧接力が周方向に均一化されるとと
もに、膨出部が挟持溝によって確実に挟持されるので、
適正な配光が長期にわたって保証される。また、脚をス
ムーズに脚挿着孔に挿入できるので、遮光シェードの取
り付けが容易となる。請求項4によれば、脚挿着孔に挿
入した脚の後方延出部をリフレクター背面側で簡単かつ
容易に折り曲げることができるので、迅速に遮光シェー
ドを取り付けることができる。請求項5によれば、リフ
レクターの有効反射面での反射光量が増加するので、光
の利用効率を高めることができる。また、車両の走行に
伴う遮光シェードの振動が少ないので、配光がぶれず、
ドライバーの視認性も良好となる。請求項6によれば、
脚を脚挿着孔に挿入すれば、自ずと脚の挿入適正位置と
なるので、スムーズな遮光シェードの取り付けが可能と
なる。また、脚の剛性強度が高められるとともに、脚の
周方向位置決め固定が確実となって、長期にわたり適正
な配光が保証される。請求項7によれば、リフレクター
成形用金型の成形面の加工が容易となるので、金型の製
造コストを下げることができる。また、脚挿着孔(スリ
ット)および挟持溝の成形性がよいので、遮光シェード
の脚の挟持も確実となる。請求項8によれば、キャップ
型の意匠部を絞り加工により成形し、スカート部および
脚は、打ち抜き(切断)と曲げ加工により成形でき、順
送型と単発型を組み合わせたプレス加工工程を必要とし
た従来の製造工程に比べて、順送型のみのプレス加工工
程となるので、遮光シェードの製造工程が簡単になる。
請求項9によれば、有効反射面の大きさやF値の異なる
リフレクターに対して、遮光シェードを共通化できるの
で、灯具のコストを低減できる。また、共通の遮光シェ
ードを用いるには、ボスに形成する脚挿入量設定用の直
角段差部の位置だけを前後方向に変えることで対応でき
るので、リフレクターの設計および金型の形成が容易で
ある。請求項10によれば、ボスに形成する直角段差部
の位置を形状の異なるリフレクター毎に簡単に特定でき
るので、リフレクターの設計および金型の形成がさらに
容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動車用ヘッドランプ
の縦断面図
【図2】遮光シェードの正面図
【図3】遮光シェードの側面図
【図4】遮光シェードの底面図
【図5】遮光シェードの脚を脚挿着孔に挿着する様子を
示す斜視図
【図6】遮光シェードの脚が挿着された脚挿着孔周辺を
背面側からみた斜視図
【図7】脚挿着孔に挿着された遮光シェードの脚の拡大
横断面図
【図8】脚挿着孔に挿着された遮光シェードの脚の水平
断面図(図7に示す線VIII− VIIIに沿う断面図)
【図9】スカート部を展開した状態の遮光シェードの平
面図
【図10】遮光シェードを大きさの異なる有効反射面を
もつリフレクターに適用できることを説明する説明図
【図11】本発明第2の実施例の要部である遮光シェー
ド取付部の拡大横断面図
【図12】従来のヘッドランプの縦断面図
【図13】同ランプに設けられた遮光シェードの斜視図
【符号の説明】
S 灯室 10 ランプボディ 12 前面レンズ 14 光源であるバルブ 16 リフレクタ 16a,16b リフレクターの有効反射面 17 光源挿着孔であるバルブ挿着孔 19 ボス 100 遮光シェード 110 遮光部として機能するシェード本体 112 キャップ型の意匠部 114 スカート部 115 短冊状分割片 120 脚 122 板状延出部 124 膨出部 126 掛止爪 200 脚挿着孔 210 挟持溝 212 挟持溝の内周面に形成された凹条 123a 舌片状領域 220 脚挿入量設定用の直角段差部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月20日(1999.8.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 車両用灯具
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源光の一部を遮
光して配光の形成に寄与する遮光シェードや光源が露出
しないように覆い隠す遮光シェードを灯室内に備えた車
両用灯具に関わり、特に、遮光シェードが灯室内におい
て片持ち支持されている構造の車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の自動車用ヘッドランプ
の縦断面図を示すもので、符号1はランプボディ、符号
2は前面レンズ、符号3は放物面リフレクターである。
ランプボディ1と前面レンズ2により画成された灯室内
には、光源であるバルブ4を挿着したリフレクター3
と、リフレクター3に固定された遮光シェード5が設け
られている。
【0003】遮光シェード5は、図13(a)に示すよ
うに、バルブ4の光の一部を遮光して配光の形成に寄与
するシェード本体6と、このシェード本体6の後方に略
水平に延出する脚7とが一体化された構造で、一般に鉄
合金等の金属製薄板を絞りと切断と曲げとを組み合わせ
ることで形成される。そして、脚7がリフレクタ3に形
成された脚挿着孔(バルブ挿着孔3aに設けられた切り
欠き)3bを貫通し、脚7の後端に形成されたL字型折
曲部8がリフレクタ3の背面側所定位置にねじ9により
固定されることで、遮光シェード5が片持ち支持されて
いる。
【0004】また、他の遮光シェードとしては、図13
(b)に示すように、シェード本体6から2本の脚7
a,7bが延出した構造で、脚延出端部をリフレクター
3の背面側で加締めることで固定できるもの5Aも知ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した遮光
シェード5を備えたヘッドランプでは、遮光シェード5
を取り付けるためのねじ9が不可欠で、それだけランプ
の構成部品点数が増加することに加えて、遮光シェード
5の取り付け作業も面倒であるという問題がある。ま
た、遮光シェード5は1本の脚7によって片持支持され
ているため、車両の走行に伴って遮光シェード5が上下
に振動して、脚7が疲労破壊し易いとか、ランプの配光
が上下にぶれ易い等の問題もある。
【0006】また、遮光シェード5Aを備えたヘッドラ
ンプでは、遮光シェードの2本の脚7a,7bをそれぞ
れ固定しなければならず、それだけ面倒である。また、
2本の脚7a,7bによって光がけられるため、それだ
け光を有効に利用できないという問題もある。
【0007】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、取り付けが容易で耐久性に優
れしかも振動しにくい遮光シェードを備えた車両用灯具
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係わる車両用灯具においては、灯室内
に、リフレクタと、前記リフレクターの前方に配置され
た光源と、前記光源の前方に配置された遮光シェードと
を備え、前記遮光シェードは、遮光部として機能するシ
ェード本体と、前記シェード本体の後方に略水平に延出
する脚とが金属製薄板によって一体に形成された構造
で、前記脚の後端部が前記リフレクタに設けられた前後
に延びる脚挿着孔に挿着固定されることで、片持ち支持
された車両用灯具において、前記遮光シェードの脚を、
2枚の板状延出部を重ね合わせて構成し、前記それぞれ
の板状延出部の板幅方向ほぼ中央部に、外側に膨らんで
脚延出方向に延びる膨出部を対向して設け、一方、前記
脚挿着孔には、前記脚の膨出部を挟持する挟持溝を形成
し、リフレクターの前方から前記脚挿着孔の所定の挿入
限界位置まで挿入した前記脚の後方延出端部をリフレク
ターの背面側で折り曲げて、脚を脚挿着孔に固定するよ
うにしたものである。板状延出部の膨出部は板ばねとし
て作用するので、リフレクターの前方から膨出部を挟持
溝に圧入することで、脚を脚挿着孔に挿入できる。脚挿
着孔の所定の挿入限界位置まで挿入された脚の後方延出
端部をリフレクターの背面側で折り曲げることで、遮光
シェードの脚は、前後方向に位置決め固定される。前後
に延びる膨出部が脚挿着孔の挟持溝に挟持されること
で、板ばねとして作用する膨出部が挟持溝に圧接され
て、遮光シェードの脚は上下左右方向に位置決め固定さ
れ、かつ回り止めされる。遮光シェードの脚は、2枚の
板状延出部を重ね合わせた構造で、脚が1枚の板状延出
部で構成されている場合に比べて、シェード本体を片持
ち支持する脚としての剛性強度が高い。脚挿着孔に挿入
した脚(板状延出部)の後方延出端部を折り曲げること
で、脚を脚挿着孔に固定できるので、従来のようにねじ
固定する場合に比べて、脚(遮光シェード)の取り付け
が簡単であり、しかもねじが不要な分、部品点数が少な
くて済む。請求項2においては、請求項1記載の車両用
灯具において、前記遮光シェードの脚を構成するそれぞ
れの板状延出部を、外側に凸となる断面「く」の字型
に形成するようにしたものである。膨出部のみならず板
状延出部全体が板ばねとして作用し、膨出部の挟持溝へ
の圧入がスムーズとなるとともに、膨出部と挟持溝間の
圧接力が高められる。請求項3においては、請求項1ま
たは2に記載の車両用灯具において、前記膨出部を円弧
形に形成し、前記挟持溝を前記膨出部の外形にほぼ整合
する断面円弧に形成するとともに、その内周面に周
方向ほぼ等分複数箇所に前後に延びる凹溝を形成するよ
うにしたものである。膨出部の外周面ほぼ全体が挟持溝
によって挟持されるので、膨出部と挟持溝間に作用する
圧接力(挟持力)が大きく、脚の回り止めが確実とな
る。また、挟持溝の周方向内周面全域が膨出部に圧接さ
れないので、膨出部の挟持溝への圧入の際の摩擦抵抗が
それだけ小さい。また、挟持溝の凹溝領域を除いた周方
向ほぼ等分複数箇所が膨出部に圧接し、膨出部と挟持溝
間に生じる圧接力が周方向に均一化される。また、膨出
部の円弧形状に凹凸(誤差)があっても、挟持溝の凹溝
領域を除いた周方向複数箇所が必ず膨出部に圧接し、膨
出部が確実に挟持される。請求項4においては、請求項
1〜3のいずれかに記載の車両用灯具において、前記そ
れぞれの板状延出部の後方延出端部に、それぞれ幅方向
反対側を切り欠いた互いに重ならない舌片状領域を形成
するようにしたものである。脚(板状延出部)後方延出
端の舌片状領域は互いに重ならず、リフレクターの背面
側で折り曲げやすい。請求項5においては、請求項1〜
4のいずれかに記載の車両用灯具において、前記遮光シ
ェードの脚を構成するそれぞれの板状延出部を、板幅方
向が鉛直となるように構成するようにしたものである。
従来の脚は、図12,13に示すように、脚の平面領域
が水平方向(光源に正対する形態)となって、リフレク
ターの有効反射面に向かう光の多くが遮られることにな
るが、板状延出部の板幅方向が鉛直となる請求項6の形
態では、脚の平面領域が、光源からリフレクターの有効
反射面に向かう光の進行方向と平行となって、脚で遮ら
れる光の量はわずかで、リフレクターの有効反射面での
反射光量が増加する。また、車両の走行に伴う振動は、
遮光シェードを上下方向に振動させるように作用する
が、脚を構成する板状延出部は板幅方向が上下方向とな
るように構成されて、負荷の作用方向(振動方向)に対
する剛性強度が高く、遮光シェードの上下方向の振動が
抑制される。請求項6においては、請求項1〜5のいず
れかに記載の車両用灯具において、前記リフレクターの
前面には、前記脚挿着孔の設けられたボスを突出形成
し、一方、脚を構成するそれぞれの板状延出部の対応す
る側縁部には、脚の横断面をT字型にする折曲された掛
止爪を設け、前記ボスの前縁には、脚挿着孔に脚を挿入
した際に、前記掛止爪が当接係合することで脚の挿入限
界位置となる脚挿入量設定用の直角段差部を形成するよ
うにしたものである。脚を脚挿着孔に挿入すれば、脚側
の掛止爪がボス側の直角段差部に当接して自ずと脚の挿
入適正位置となる。掛止爪は、板状延出部を重ね合わせ
ることで構成される脚の横断面をT字型にして、脚の剛
性強度を高めるべく作用する。また、掛止爪とボス側の
直角段差部とは、当接係合することで脚を周方向に位置
決めする周方向位置決め手段としても作用する。請求項
7においては、請求項1〜6のいずれかに記載の車両用
灯具において、前記光源を挿着するための光源挿着孔を
前記リフレクターに設け、前記光源挿着孔の側面に開口
するスリットによって前記脚挿着孔を構成するようにし
たものである。脚挿着孔は、合成樹脂製リフレクターの
成形(一般に、射出成形)と同時に形成されるが、光源
挿着孔に繋がっているため、リフレクター成形用金型の
成形面の加工が容易で、脚挿着孔(スリット)および挟
持溝の成形性もよい。請求項8においては、請求項1〜
7のいずれかに記載の車両用灯具において、前記シェー
ド本体を、光源から出射して直接前方に向かう直射光を
遮るキャップ型の意匠部と、前記意匠部の周りにスカー
ト状に形成され、リフレクターの非有効反射面に向かう
光を遮るスカート部とから構成するとともに、前記スカ
ート部を、前記意匠部の外周縁から放射状に延びる複数
の短冊状分割片を折り曲げてスカート状に成形するよう
にしたものである。絞り加工により、金属製薄板にシェ
ード本体におけるキャップ型の意匠部および脚における
膨出部を成形するとともに、この金属製薄板を打ち抜く
(切断する)ことで、意匠部の周りに複数の短冊状分割
片と一対の板状延出部を形成し、ついで、曲げ加工によ
り、短冊状分割片をスカート状に成形するとともに、一
対の板状延出部を重ね合わせることで、遮光シェードを
成形できる。請求項9においては、請求項6に記載の車
両用灯具において、前記ボスに形成する脚挿入量設定用
の直角段差部を、リフレクターの有効反射面の大きさや
F値の違いに対応して前後方向にオフセットした所定位
置に形成するようにしたものである。F値が同じリフレ
クターでは、有効反射面が大きくなるに伴って、遮光シ
ェードは前方に位置することが望ましく、大きさが同じ
リフレクターでは、F値が小さくなるに従って、遮光シ
ェードは前方に位置することが望ましい。即ち、ボスに
形成する脚挿入量設定用の直角段差部の位置を前後方向
に変えることで、遮光シェード(のスカート部)の位置
が前後方向に変わるので、リフレクターの有効反射面の
大きさやF値の違いに対応した位置に脚挿入量設定用の
直角段差部を形成することで、有効反射面の大きさやF
値の異なるリフレクターに対して、単一の遮光シェード
を用いることができる。請求項10においては、請求項
9に記載の車両用灯具において、前記直角段差部を、前
記係止爪が当接係合することで、前記シェード本体の外
縁が光源の中心近傍所定位置と有効反射面の見切線とを
結ぶ直線上となる、前後方向所定位置に設けるようにし
たものである。遮光シェード(のスカート部)の外縁が
リフレクターの有効反射面の見切線に対応するので、遮
光シェード(のスカート部)の外縁が光源の中心近傍所
定位置と有効反射面の見切線とを結ぶ直線上にくるよう
に、直角段差部の位置を設定することで、形状の異なる
リフレクター毎に直角段差部の位置が特定される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。
【0010】図1〜図9は本発明の一実施例である自動
車用ヘッドランプを示すもので、図1は本発明の一実施
例である自動車用ヘッドランプの縦断面図、図2は遮光
シェードの正面図、図3は遮光シェードの側面図、図4
は遮光シェードの底面図、図5は遮光シェードの脚を脚
挿着孔に挿着する様子を示す斜視図、図6は遮光シェー
ドの脚が挿着された脚挿着孔周辺を背面側からみた斜視
図、図7は自動車用ヘッドランプを正面視した脚挿着孔
に挿着された遮光シェードの脚の拡大断面図(図1に
示す線VII−VIIに沿う断面図)、図8図7に示す線VI
II− VIIIに沿う断面図図9はスカート部を展開した
状態の遮光シェードの平面図である。
【0011】これらの図において、符号10は前面の開
口する容器状の合成樹脂製ランプボディで、ランプボデ
ィ10の前面開口部に前面レンズ12が組付けられて灯
室Sが画成されている。灯室S内には、光源であるバル
ブ14と、バルブ14の光を前方に反射するアルミ蒸着
処理されたリフレクタ16と、バルブ14の前方に設け
られ、リフレクター16の有効反射面16a,16b以
外の領域(例えば、前方および上方の非有効反射面16
c)に向かう光を遮光する遮光シェード100とが設け
られている。
【0012】バルブ14と遮光シェード100とは、図
示しないエイミング機構で支持されたリフレクター16
に一体化されており、エイミング機構を操作することで
リフレクター16の向き(ヘッドランプの光軸L)を上
下左右方向に傾動調整できる。
【0013】リフレクター16は、放物面形状の有効反
射面16a,16bが形成された容器状で、その後頂部
に設けられた光源装着孔であるバルブ挿着孔17には、
前方のすれ違い用ビーム形成用フィラメント15aと後
方の走行用ビーム形成用フィラメント15bを内蔵する
バルブ14が挿着されている。
【0014】符号14aは、バルブ口金の前部に設けら
れている焦点リングで、バルブ挿着孔17の周縁部に形
成されたリング状の焦点リング係合部17aに焦点リン
グ14aが係合することで、バルブ中心Cがリフレクタ
ー16の有効反射面(放物面)16a,16bの焦点位
置に一致するように位置決めされている。
【0015】リフレクター16の背面側における焦点リ
ング係合部17aの周りには、立壁状の円筒部18が周
設されている。また、リフレクター16前面のバルブ挿
着孔17の周縁下部には、矩形ブロック状のボス19が
突出形成され、このボス19には、前後に貫通し、かつ
バルブ挿着孔17の下側方に開口するスリット状の脚挿
着孔200が形成され、この脚挿着孔200に遮光シェ
ード100が挿着固定されている。
【0016】遮光シェード100は、遮光部として機能
するシェード本体110と、シェード本体110の後方
に略水平に延出する脚120とが金属製薄板によって一
体に形成されたもので、脚120の後端部が脚挿着孔2
00に挿着固定されることで、リフレクター16に片持
ち支持されている。
【0017】遮光シェード100の脚120は、シェー
ド本体110から後方に延出する2枚の板状延出部12
2を左右に重ね合わせて構成されており、脚120が1
枚の板状延出部で構成されている場合に比べて、遮光部
110を片持ち支持する脚としての剛性強度が高い。符
号121は、板状延出部122とシェード本体110間
に連設された折曲水平プレート部である。
【0018】また、脚120は、断面「く」の字型に
形成された板状延出部122がそれぞれの凹面122a
側が向き合うように重ね合わされるとともに、板状延出
部122の延出端側幅広部123の板幅方向ほぼ中央部
には、外側に膨らんで脚延出方向に延びる断面円弧状
の膨出部124が対向して設けられている。
【0019】一方、ボス19において脚挿着孔200を
構成する左右一対の側壁201,201には、遮光シェ
ード100の脚120の膨出部124を挟持する断面
弧状の挟持溝210が対向して形成されている。そし
て、リフレクター16の前面側から膨出部124を挟持
溝210に圧入することで、この前後に延びる膨出部1
24が脚挿着孔200の挟持溝210に挟持され、膨出
部124及び板状延出部122全体が板ばねとして作用
して挟持溝210に圧接されて、遮光シェード100の
脚120が上下左右方向に位置決め固定され、かつ回り
止めされた形態となる。
【0020】また、膨出部124の幅は、図3に示すよ
うに、挿入先端側(脚延出端側)ほど巾狭となるテーパ
形状(d1<d2)に形成され、膨出部124の板状延出
部からの突出部からの突出量は、図4に示すように、挿
入先端側(脚延出端側)ほど小さく(h1<h2)形成さ
れ、一方、対向する挟持溝210の間隔も奥(リフレク
ター背面側に近い)ほど小さく(W1<W2)形成され
て、膨出部124を挟持溝21内にスムーズに圧入でき
るようになっている。
【0021】また、板状延出部122の上側縁部には、
直角外方に張り出して、脚120の断面をT字型にす
ることで、脚の剛性強度を高めるフランジ状の掛止爪1
26が設けられている。この掛止爪126は、脚120
が脚挿着孔200に挿入されて、ボス19の前縁に形成
された脚の挿入量設定用の直角段差部220に当接係合
することで、脚120の脚挿着孔200への挿入量を設
定するとともに、脚120(遮光シェード100)を周
方向に位置決めする周方向位置決め部材としても機能す
る。
【0022】また、この掛止爪126の段差部220と
の当接側縁部126a(図3参照)が脚延出方向斜め上
方に傾斜(θ)して、脚120を脚挿着孔200に挿入
する際に、掛止爪126が段差部220上のアルミ蒸着
面を剥離させることのないようになっている。
【0023】また、それぞれの板状延出部122(12
3)の延出端部には、それぞれ幅方向反対側を切り欠い
た互いに重ならない舌片状領域123aが形成されてお
り、掛止爪126が直角段差部220に当接係合する位
置(脚120が前後方向に位置決めされた位置)におい
て、図6に示すように、脚先端の舌片状領域123aを
リフレクター16の背面側でそれぞれ左右方向外側に折
り曲げることで、遮光シェードの脚120は前後方向に
位置決め固定される。
【0024】図6符号17bは、焦点リング係合部17
aに形成された凹部で、舌片状領域123aはこの凹部
17b位置で折り曲げられるので、焦点リング係合部1
7bに係合した焦点リング14aとシェード100の舌
片状領域123aとが互いに干渉することはない。
【0025】符号123bは、舌片状領域123aの付
け根に設けられている切り欠きで、舌片状領域123a
を折り曲げ易くしている。
【0026】また、脚挿着孔200は、板状延出部12
2が遊合できる大きさに形成されるとともに、挟持溝2
10の断面は、脚の膨出部124全体を挟持できるよ
うに、膨出部124にほぼ整合する断面円弧状に形成
されている。
【0027】そして、挟持溝210の内周面には、図7
に示すように、周方向ほぼ四等分位置に前後に延びる凹
条212が形成されて、符号214で示す挟持溝210
の周方向ほぼ四等分位置だけが、膨出部124に圧接す
るようになっている。このため、膨出部124と挟持溝
210間に生じる圧接力が周方向に均一化されて、脚1
20は挟持部においてがたつくことなく確実に挟持され
る。換言すれば、膨出部124の円弧形状がいびつであ
ったり、多少の凹凸(誤差)があったとしても、挟持溝
210の周方向複数箇所214が必ず膨出部124に圧
接するので、膨出部124が確実に挟持されることにな
る。
【0028】また、遮光シェード100の脚120(板
状延出部122)は、板状延出部122の板幅方向が鉛
直となるように構成されており、板状延出部122の平
面領域が、バルブ14からリフレクターの下方有効反射
面16bに向かう光の進行方向と平行となって、脚12
で遮光される光の量はわずかで、リフレクターの下方
有効反射面16bでの反射光量が増加し、明るい走行ビ
ームを形成することができる。
【0029】また、車両の走行に伴う振動は、遮光シェ
ード100を上下方向に振動させるように作用するが、
脚120(板状延出部122)は板幅方向が上下方向と
なるように構成されて、負荷の作用方向に対する剛性強
度が高いので、遮光シェード100における上下方向の
振動が抑制され、上下ぶれのない適正な配光が形成され
る。
【0030】また、シェード本体110は、バルブ14
から出射して直接前方に向かう直射光を遮るキャップ型
の意匠部112と、意匠部112の周りにスカート状に
形成され、リフレクター16の上方の非有効反射面16
cに向かう光を遮るスカート部114とから構成されて
いる。そして、スカート部114は、意匠部112の外
周縁から放射状に延びる複数の短冊状分割片115(図
9参照)を折り曲げて側縁部を互いに付き合わせること
で、スカート状に成形されている。
【0031】即ち、遮光シェード100を製造するに
は、金属製薄板にキャップ型の意匠部112と膨出部1
24とを絞り加工により成形する。次いでこの金属製薄
板を図9に示すように打ち抜くことで、意匠部112の
周りに多数の短冊状分割片115が放射状に延出しかつ
一対の板状延出部122が延出した加工品を形成する。
次いで、短冊状分割片115を曲げ加工によりスカート
状に成形するとともに、板状延出部122を所定位置で
折り曲げ、かつ互いに重ね合わせることで、図2〜4に
示す遮光シェード100を成形する。
【0032】また、遮光シェード100の形状は、リフ
レクター16の有効反射面16a,16bの大きさやF
値の違いに拘わらず共通化されており、一方、リフレク
ター16のボス19に形成する脚挿入量設定用の直角段
差部220の位置L1は、リフレクター16の有効反射
面16aの大きさやF値の違いに対応して前後方向にオ
フセットした位置に形成されている。
【0033】即ち、脚120の掛止爪126がボス19
の直角段差部220に当接して、遮光シェード100の
脚120が脚挿着孔200に挿着固定された形態では、
図10に示すように、有効反射面16aの見切線(有効
反射面16aと非有効反射面16c間の見切線)16d
とすれ違い用ビーム形成用フィラメント15aの後端部
15a1を結ぶ直線16d1上にスカート部114の先端
縁114aが位置するように構成されている。
【0034】そして、例えば、図10仮想線に示すよう
に、リフレクター16に代えて、有効反射面16aより
大きい面積で有効反射面16aと相似形の有効反射面1
6a’をもつ新たなリフレクター16’を用いる仕様の
ヘッドランプの場合には、新たなリフレクター16’の
ボス19’に形成する直角段差部220’の位置を直角
段差部220の形成位置よりもδだけ前方にオフセット
した位置にすることで、有効反射面16a’の見切線
(有効反射面16a’と非有効反射面16c’間の見切
線)16d’とすれ違い用ビーム形成用フィラメント1
5aの後端部15a1を結ぶ直線16d1’上にスカート
部114’の先端縁114a’が位置するように構成さ
れている。なお、この図10において、新たなリフレク
ター16’に挿着された、遮光シェード100と全く同
一の遮光シェード100’の各構成部分を、「’」を付
した符号で示す。
【0035】このように、有効反射面のF値が同じリフ
レクターでは、リフレクターが大型化するに伴って遮光
シェードは前方に位置することが望ましく、また大きさ
が同じリフレクターでは、F値が小さくなるに伴って遮
光シェードは前方に位置することが望ましいことから、
リフレクターに形成する脚挿入量設定用の直角段差部2
20の位置を、有効反射面の大きさやF値の違いに対応
して前後方向にオフセットさせた所定位置に設けるよう
にするだけで、有効反射面の大きさやF値の異なるリフ
レクターに対して、単一の遮光シェード100を用いる
ことができる。
【0036】符号40は、ランプボディ10の前面開口
部と前面レンズ12間に配設されて、リフレクター16
とランプボディ10間の隙間を隠すように延在する枠体
形状のエクステンションリフレクター、その表面には、
リフレクター16と同様のアルミ蒸着処理が施されてお
り、これによって非点灯時の灯室内全体が奥行きをもっ
た金属色に見えて、外観体裁が良好となっている。
【0037】また、ランプボディ10の背面壁のバルブ
挿着孔17に臨む位置には、バルブ交換用の開口部11
が設けられ、この開口部11とバルブ口金間には、伸縮
可能なゴム製の防塵防水カバー50が装着されている。
【0038】図11は本発明の第2の実施例の要部を示
し、自動車用ヘッドランプを正面視した脚挿着孔に挿着
された遮光シェードの脚の拡大断面図で、前記第1の
実施例における図7に対応する図である。
【0039】前記した第1の実施例では、脚120を構
成するそれぞれの板状延出部122の断面が外側に凸
となる「く」の字型に形成されて、膨出部124のみな
らず板状延出部122も板ばね作用を営むようになって
いたが、本実施例では、板状延出部122Aの断面が
平坦に形成されて、板状延出部122Aに形成されてい
る膨出部124Aだけが板ばね作用を営むようになって
いる。
【0040】また、挟持溝210Aと膨出部124Aの
大きさは、符号214Aで示す挟持溝210Aの周方向
端部寄りで挟持するように構成されている。
【0041】また、板状延出部122A側の掛止12
6Aおよびボス19A側の段差部220Aは、水平方向
に対し傾斜した形状に形成されている。
【0042】その他は、前記第1の実施例と同一である
ため、その説明は省略する。
【0043】なお、前記実施例における光源は、ガラス
球内にすれ違い用ビーム形成用フィラメント15aと走
行用ビーム形成用フィラメント15bとを備えたダブル
フィラメント型バルブであったが、ガラス球内に単一の
フィラメントを備えたバルブであってもよい。そして、
この単一フィラメント型バルブにおいては、リフレクタ
ーの有効反射面の見切線とフィラメントの後端部を結ぶ
直線上に、スカート部の先端縁が位置するように、ボス
に形成する直角段差部の位置を設定してやればよい。
【0044】また、前記実施例の遮光シェードのシェー
ド本体は、意匠部112の周りにスカート部114が形
成された構造として説明しているが、意匠部112の周
りにスカート部114が形成されておらず、シェード本
体がバルブを覆い隠すための意匠部のみからなる構造の
遮光シェードを備えたヘッドランプについても同様に適
用できる。
【0045】また、前記実施例では、光源であるバルブ
14を挿着したリフレクター16がエイミング機構によ
ってランプボディに対し傾動するリフレクター可動型の
ヘッドランプについて説明したが、本発明は、ランプボ
ディの内側にリフレクターが一体に形成され、ランプボ
ディ(リフレクター)に光源であるバルブを挿着一体化
したランプボディ・リフレクターユニットがエイミング
機構によってランプハウジングに対し傾動する構造のユ
ニット可動型のヘッドランプについても同様に適用でき
る。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る車両用灯具によれば、脚挿着孔に脚を挿入して、
リフレクターの背面側で脚を構成する板状延出部の後方
延出端部を折り曲げるという簡単な作業によって、遮光
シェードをリフレクターに取着できるので、遮光シェー
ドの取り付けが非常に簡単であり、しかも部品点数が少
ないため、灯具の構造も簡潔となる。また、遮光シェー
ドの脚は、2枚の板状延出部を重ね合わせた構造である
ため、剛性が高く、車両走行時等に振動して配光がぶれ
ることもないので、適正な配光が長期にわたって保証さ
れる。請求項2によれば、板状延出部全体のばね作用に
より、脚をスムーズに脚挿着孔に挿入できるとともに、
脚の挟持も確実となる。請求項3によれば、脚の膨出部
と挟持溝間に生じる圧接力が周方向に均一化されるとと
もに、膨出部が挟持溝によって確実に挟持されるので、
適正な配光が長期にわたって保証される。また、脚をス
ムーズに脚挿着孔に挿入できるので、遮光シェードの取
り付けが容易となる。請求項4によれば、脚挿着孔に挿
入した脚の後方延出部をリフレクター背面側で簡単かつ
容易に折り曲げることができるので、迅速に遮光シェー
ドを取り付けることができる。請求項5によれば、リフ
レクターの有効反射面での反射光量が増加するので、光
の利用効率を高めることができる。また、車両の走行に
伴う遮光シェードの振動が少ないので、配光がぶれず、
ドライバーの視認性も良好となる。請求項6によれば、
脚を脚挿着孔に挿入すれば、自ずと脚の挿入適正位置と
なるので、スムーズな遮光シェードの取り付けが可能と
なる。また、脚の剛性強度が高められるとともに、脚の
周方向位置決め固定が確実となって、長期にわたり適正
な配光が保証される。請求項7によれば、リフレクター
成形用金型の成形面の加工が容易となるので、金型の製
造コストを下げることができる。また、脚挿着孔(スリ
ット)および挟持溝の成形性がよいので、遮光シェード
の脚の挟持も確実となる。請求項8によれば、キャップ
型の意匠部を絞り加工により成形し、スカート部および
脚は、打ち抜き(切断)と曲げ加工により成形でき、順
送型と単発型を組み合わせたプレス加工工程を必要とし
た従来の製造工程に比べて、順送型のみのプレス加工工
程となるので、遮光シェードの製造工程が簡単になる。
請求項9によれば、有効反射面の大きさやF値の異なる
リフレクターに対して、遮光シェードを共通化できるの
で、灯具のコストを低減できる。また、共通の遮光シェ
ードを用いるには、ボスに形成する脚挿入量設定用の直
角段差部の位置だけを前後方向に変えることで対応でき
るので、リフレクターの設計および金型の形成が容易で
ある。請求項10によれば、ボスに形成する直角段差部
の位置を形状の異なるリフレクター毎に簡単に特定でき
るので、リフレクターの設計および金型の形成がさらに
容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動車用ヘッドランプ
の縦断面図
【図2】遮光シェードの正面図
【図3】遮光シェードの側面図
【図4】遮光シェードの底面図
【図5】遮光シェードの脚を脚挿着孔に挿着する様子を
示す斜視図
【図6】遮光シェードの脚が挿着された脚挿着孔周辺を
背面側からみた斜視図
【図7】自動車用ヘッドランプを正面視した脚挿着孔に
挿着された遮光シェードの脚の拡大断面図(図1に示
す線VII−VIIに沿う断面図)
【図8】7に示す線VIII− VIIIに沿う断面
【図9】スカート部を展開した状態の遮光シェードの平
面図
【図10】遮光シェードを大きさの異なる有効反射面を
もつリフレクターに適用できることを説明する説明図
【図11】本発明第2の実施例の要部である遮光シェ
ード取付部の拡大断面図
【図12】従来のヘッドランプの縦断面図
【図13】同ランプに設けられた遮光シェードの斜視図
【符号の説明】 S 灯室 10 ランプボディ 12 前面レンズ 14 光源であるバルブ 16 リフレクタ 16a,16b リフレクターの有効反射面 17 光源挿着孔であるバルブ挿着孔 19 ボス 100 遮光シェード 110 遮光部として機能するシェード本体 112 キャップ型の意匠部 114 スカート部 115 短冊状分割片 120 脚 122 板状延出部 124 膨出部 126 掛止爪 200 脚挿着孔 210 挟持溝 212 挟持溝の内周面に形成された凹条 123a 舌片状領域 220 脚挿入量設定用の直角段差部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草谷 雅弘 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 (72)発明者 海野 正好 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 Fターム(参考) 3K042 AA08 AB01 BA07 BB01 BC01 BD05 BE04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灯室内に、リフレクタと、前記リフレク
    ターの前方に配置された光源と、前記光源の前方に配置
    された遮光シェードとを備え、前記遮光シェードは、遮
    光部として機能するシェード本体と、前記シェード本体
    の後方に略水平に延出する脚とが金属製薄板によって一
    体に形成された構造で、前記脚の後端部が前記リフレク
    タに設けられた前後に延びる脚挿着孔に挿着固定される
    ことで、片持ち支持された車両用灯具において、 前記遮光シェードの脚は、2枚の板状延出部を重ね合わ
    せて構成され、前記それぞれの板状延出部の板幅方向ほ
    ぼ中央部には、外側に膨らんで脚延出方向に延びる膨出
    部が対向して設けられ、一方、前記脚挿着孔には、前記
    脚の膨出部を挟持する挟持溝が形成され、リフレクター
    の前方から前記脚挿着孔の所定の挿入限界位置まで挿入
    された前記脚の後方延出端部がリフレクターの背面側で
    折り曲げられて、脚が脚挿着孔に固定されたことを特徴
    とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記遮光シェードの脚を構成するそれぞ
    れの板状延出部は、互いに外側に凸となる横断面「く」
    の字型に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の
    車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記膨出部は円弧形に形成され、前記挟
    持溝は、前記膨出部の外形にほぼ整合する横断面円弧形
    に形成されるとともに、その内周面には、周方向ほぼ等
    分複数箇所に前後に延びる凹溝が形成されたことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記それぞれの板状延出部の後方延出端
    部には、それぞれ幅方向反対側を切り欠いた互いに重な
    らない舌片状領域が形成されたことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の車両用灯具。
  5. 【請求項5】 前記遮光シェードの脚を構成するそれぞ
    れの板状延出部は、板幅方向が鉛直となるように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    車両用灯具。
  6. 【請求項6】 前記リフレクターの前面には、前記脚挿
    着孔の設けられたボスが突出形成され、一方、脚を構成
    するそれぞれの板状延出部の対応する側縁部には、脚の
    横断面をT字型にする折曲された掛止爪が設けられ、前
    記ボスの前縁には、脚挿着孔に脚を挿入した際に、前記
    掛止爪が当接係合することで脚の挿入限界位置となる脚
    挿入量設定用の直角段差部が形成されたことを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の車両用灯具。
  7. 【請求項7】 前記リフレクターには、前記光源を挿着
    するための光源挿着孔が設けられ、前記脚挿着孔は、前
    記光源挿着孔の側面に開口するスリットによって構成さ
    れたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    車両用灯具。
  8. 【請求項8】 前記シェード本体は、光源から出射して
    直接前方に向かう直射光を遮るキャップ型の意匠部と、
    前記意匠部の周りにスカート状に形成され、リフレクタ
    ーの非有効反射面に向かう光を遮るスカート部とから構
    成されるとともに、前記スカート部は、前記意匠部の外
    周縁から放射状に延びる複数の短冊状分割片が折り曲げ
    られてスカート状に成形されたことを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載の車両用灯具。
  9. 【請求項9】 前記ボスに形成された脚挿入量設定用の
    直角段差部は、リフレクターの有効反射面の大きさやF
    値の違いに対応して前後方向にオフセットした所定位置
    に形成されたことを特徴とする請求項6に記載の車両用
    灯具。
  10. 【請求項10】 前記直角段差部は、前記掛止爪が当接
    係合することで、前記シェード本体の外縁が光源の中心
    近傍所定位置とリフレクターの有効反射面の見切線とを
    結ぶ直線上となる、前後方向所定位置に設けられたこと
    を特徴とする請求項9に記載の車両用灯具。
JP26109998A 1998-09-16 1998-09-16 車両用灯具 Expired - Fee Related JP3810927B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26109998A JP3810927B2 (ja) 1998-09-16 1998-09-16 車両用灯具
GB9921214A GB2341674B (en) 1998-09-16 1999-09-08 Lamp for a vehicle
US09/395,825 US6203177B1 (en) 1998-09-16 1999-09-14 Lamp for vehicle
DE19944254A DE19944254B4 (de) 1998-09-16 1999-09-15 Kraftfahrzeugscheinwerfer mit einem Reflektor und einer daran befestigten Abschirmung
CNB99118873XA CN1133555C (zh) 1998-09-16 1999-09-16 汽车用灯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26109998A JP3810927B2 (ja) 1998-09-16 1998-09-16 車両用灯具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000090714A true JP2000090714A (ja) 2000-03-31
JP3810927B2 JP3810927B2 (ja) 2006-08-16

Family

ID=17357076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26109998A Expired - Fee Related JP3810927B2 (ja) 1998-09-16 1998-09-16 車両用灯具

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6203177B1 (ja)
JP (1) JP3810927B2 (ja)
CN (1) CN1133555C (ja)
DE (1) DE19944254B4 (ja)
GB (1) GB2341674B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005259696A (ja) * 2004-03-08 2005-09-22 Valeo Sylvania Llc 自動車ヘッドランプのためのライトシールド装着
CN103133957A (zh) * 2011-11-29 2013-06-05 欧司朗股份有限公司 具有光遮挡部件的led灯组件及其制造方法

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2790308B1 (fr) * 1999-02-25 2001-05-18 Valeo Vision Projecteur a occulteur aere pour vehicule automobile
JP3926948B2 (ja) * 1999-08-19 2007-06-06 株式会社小糸製作所 車両用前照灯
US6495222B1 (en) * 2000-02-23 2002-12-17 Visteon Global Tech., Inc. Moisture reduction assembly
DE10120216A1 (de) * 2001-04-25 2003-01-02 Hella Kg Hueck & Co Scheinwerfer für Fahrzeuge
US6663264B2 (en) * 2001-05-14 2003-12-16 North American Lighting, Inc. Lamp assembly with ventilation system
DE20120418U1 (de) * 2001-08-08 2002-12-19 Automotive Lighting Reutlingen Scheinwerfer für Kraftfahrzeuge
JP3931092B2 (ja) * 2002-02-08 2007-06-13 株式会社小糸製作所 車輌用前照灯
JP3920117B2 (ja) * 2002-03-13 2007-05-30 株式会社小糸製作所 車両用灯具
US6811285B2 (en) * 2002-10-24 2004-11-02 Guide Corporation Method and structure for attaching a lens to a housing in an automotive lighting assembly
US20040145908A1 (en) * 2003-01-28 2004-07-29 North American Lighting, Inc. Light source housing and light device with a light source securing mechanism
US7011437B2 (en) * 2004-02-13 2006-03-14 Valeo Sylvania L.L.C. Light shield mounting for automotive headlamp
FR2877712B1 (fr) 2004-11-09 2007-04-13 Valeo Vision Sa Dispositif projecteur avec element d'occultation a systeme de fixation integre et procede de fixation d'un element d'occultation dans un dispositif projecteur
JP2006140825A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Sanyo Electric Co Ltd トラップフィルタ
FR2941283B1 (fr) * 2009-01-16 2011-04-08 Peugeot Citroen Automobiles Sa Bloc optique de vehicule automobile a plaque de separation fonctionnelle solidarisee a sa paroi principale par plaquage sous contrainte elastique
JP2010225357A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Koito Mfg Co Ltd 車輌用灯具
DE102009025629A1 (de) * 2009-06-17 2010-12-23 Erco Gmbh Leuchte
DE102011108639A1 (de) * 2011-05-20 2012-11-22 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Fahrzeugscheinwerfer und Fahrzeug
CZ303843B6 (cs) * 2012-03-16 2013-05-22 Hella Autotechnik, S.R.O. Clonka svetelného zdroje, zejména pro svetlomet motorového vozidla
FR3002305A1 (fr) * 2013-02-15 2014-08-22 Peugeot Citroen Automobiles Sa Ecran multifonctions pour un bloc optique multifonctions de vehicule
DE102013111727B4 (de) * 2013-10-24 2021-09-09 HELLA GmbH & Co. KGaA Anordnung einer Strahlenblende an einem Reflektor eines Scheinwerfers
FR3018750B1 (fr) * 2014-03-24 2016-04-01 Peugeot Citroen Automobiles Sa Boitier de projecteur ou de feu de vehicule automobile obtenu par moulage
CN105276495A (zh) * 2015-11-30 2016-01-27 芜湖安瑞光电有限公司 日间行车灯总成
CN108692279A (zh) * 2017-08-29 2018-10-23 常州星宇车灯股份有限公司 一种带遮光罩的led后组合灯
KR102441571B1 (ko) * 2017-10-12 2022-09-08 현대자동차주식회사 차량의 리어 램프 장치
FR3088987B1 (fr) * 2018-11-23 2020-10-30 Psa Automobiles Sa Bloc optique de véhicule à catadioptres flottant par rapport à un masque
CN111023037A (zh) * 2019-12-30 2020-04-17 宁波吉利汽车研究开发有限公司 一种车灯

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1235209A (en) * 1968-12-20 1971-06-09 Fahrzeugelek K Ruhla K Veb Vehicle headlight
US4926301A (en) 1986-11-13 1990-05-15 General Motors Corporation Headlamp assembly
US5067054A (en) 1989-10-11 1991-11-19 Koito Manufacturing Co., Ltd. Beam-forming shade for vehicular headlamp
DE4325142C1 (de) * 1993-07-27 1994-07-21 Hella Kg Hueck & Co Abschatter eines abgeblendeten Scheinwerfers für Fahrzeuge
US5497298A (en) * 1994-12-12 1996-03-05 General Motors Corporation Headlamp assembly with coil spring bulb shield
JP3176535B2 (ja) 1995-06-21 2001-06-18 株式会社小糸製作所 車両用灯具
JP3791626B2 (ja) * 1995-12-22 2006-06-28 株式会社小糸製作所 車輌用前照灯
JP2965930B2 (ja) * 1997-03-07 1999-10-18 スタンレー電気株式会社 車両用前照灯
JPH10255509A (ja) * 1997-03-12 1998-09-25 Koito Mfg Co Ltd 車両用灯具
JP3163271B2 (ja) * 1997-05-22 2001-05-08 株式会社小糸製作所 車輌用前照灯

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005259696A (ja) * 2004-03-08 2005-09-22 Valeo Sylvania Llc 自動車ヘッドランプのためのライトシールド装着
JP4588495B2 (ja) * 2004-03-08 2010-12-01 バレオ・シルバニア・エル・エル・シー 自動車ヘッドランプのためのライトシールド装着
CN103133957A (zh) * 2011-11-29 2013-06-05 欧司朗股份有限公司 具有光遮挡部件的led灯组件及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE19944254A1 (de) 2000-04-06
JP3810927B2 (ja) 2006-08-16
DE19944254B4 (de) 2006-04-13
GB2341674A (en) 2000-03-22
CN1250003A (zh) 2000-04-12
GB9921214D0 (en) 1999-11-10
GB2341674B (en) 2000-09-13
US6203177B1 (en) 2001-03-20
CN1133555C (zh) 2004-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000090714A (ja) 車両用灯具
US5765942A (en) Outer lens attachment structure for vehicular lamps
US6280071B1 (en) Vehicular headlamp with integrated aiming bracket
US5195815A (en) Antiglare bulb shade for a vehicle headlamp
JP3074557B2 (ja) 車輌用ヘッドランプ
US6086231A (en) Vehicle lamp
JP3280885B2 (ja) 車両用灯具
US20050047163A1 (en) Structure for maintaining clearance between headlamp and fender of vehicle
JP4116715B2 (ja) 自動車用ヘッドランプ
JP3136469B2 (ja) 車輌用灯具
JPH11167803A (ja) 車輌用前照灯
JP5195460B2 (ja) 車両用灯具
JP5277990B2 (ja) 車両用灯具
JP2018120669A (ja) 灯具
JP6550934B2 (ja) 車両用前照灯
JP2000082305A (ja) 改良型ランプホルダを有する横向ランプを備える自動車用前照灯
JP4702323B2 (ja) 車両用前照灯
JP5277989B2 (ja) 車両用灯具
GB2334086A (en) Lamp shade support for vehicle light
JP4039212B2 (ja) ヘッドランプ
JP2011258485A (ja) 車両用灯具
JP2010176859A (ja) 車両用灯具
JPH0740243Y2 (ja) プロジェクタフォグランプ
JPH0963308A (ja) 自動車用前照灯及びその製造方法
JP2001256807A (ja) 車両用灯具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110602

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130602

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees