JPH0963308A - 自動車用前照灯及びその製造方法 - Google Patents

自動車用前照灯及びその製造方法

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JPH0963308A
JPH0963308A JP7240486A JP24048695A JPH0963308A JP H0963308 A JPH0963308 A JP H0963308A JP 7240486 A JP7240486 A JP 7240486A JP 24048695 A JP24048695 A JP 24048695A JP H0963308 A JPH0963308 A JP H0963308A
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reflector
light
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edge
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秀彦 長澤
Shigeaki Kawaguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、かつ、軽量である新規な
自動車用前照灯及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 光源6と、光源からの光をほぼ前方へ反
射するリフレクタ2と、リフレクタによる光の集光点近
傍に遮光縁9が位置した遮光体5と、遮光体の遮光縁に
よってカットされた残りの光を前方へ投影する投影レン
ズ3と、リフレクタに支持されると共に投影レンズを支
持したレンズホルダー4とを備えた自動車用前照灯であ
って、上記レンズホルダーは、帯状をした金属板を折り
曲げてほぼ円筒状に形成され、該レンズホルダーに上記
投影レンズを支持するレンズ保持部20とリフレクタに
取り付けられるリフレクタ取付部18と遮光体とが一体
に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な自動車用前照
灯及びその製造方法に関する。詳しくは、光源と、光源
からの光をほぼ前方へ反射するリフレクタと、リフレク
タによる光の集光点近傍に遮光縁が位置した遮光体と、
遮光体の遮光縁によってカットされた残りの光を前方へ
投影する投影レンズと、リフレクタに支持されると共に
投影レンズを支持したレンズホルダーとを備えた自動車
用前照灯において、部品点数が少なく、かつ、軽量であ
る新規な自動車用前照灯及びその製造方法を提供しよう
とするものである。
【0002】
【従来の技術】光源と、光源からの光をほぼ前方へ反射
するリフレクタと、リフレクタによる光の集光点近傍に
遮光縁が位置した遮光体と、遮光体の遮光縁によってカ
ットされた残りの光を前方へ投影する投影レンズと、リ
フレクタに支持されると共に投影レンズを支持したレン
ズホルダーとを備えた自動車用前照灯がある。
【0003】上記した従来の自動車用前照灯において、
リフレクタと遮光体と投影レンズとレンズホルダーの組
付は図17に示すように為されていた。
【0004】リフレクタaは楕円形の開口面を有してお
り、その開口縁には取付耳片b、bが外方へ突出するよ
うに形成され、これら取付耳片b、bにはネジ挿通孔
c、c、・・・が形成されている。
【0005】投影レンズdは前方に突出した凸レンズで
あり、その周縁部には取付用縁部eが形成されている。
【0006】レンズホルダーfはアルミダイキャストで
形成され、その主部gは前端開口が円形を為し、後端開
口が楕円形を為すほぼ円筒状に形成され、主部gの後端
から取付片部hが外方へ突設されている。該取付片部h
にネジ挿通孔i、i、・・・が形成されている。また、
取付片部hには前面に開口したネジ下穴j、jが形成さ
れている。そして、主部gの前端開口縁kがレンズ据付
縁とされ、更に、別体に形成された遮光体lが主部gに
ネジ止めにより取り付けられている。
【0007】mはレンズ取付リングであり、円環状を為
し前縁から内方へ突出した押え縁nを有する主部oと該
主部oから後方へ突出した脚片p、pとからなり、脚片
p、pの後端には外方へ突出しネジ挿通孔q、qを有す
る足部r、rが形成されている。
【0008】しかして、レンズホルダーfは、その取付
片部hのネジ挿通孔i、i、・・・がリフレクタaの取
付耳片b、bのネジ挿通孔c、c、・・・と一致され、
これらが図示しないネジとナットとによって共締めされ
て、リフレクタaと結合される。
【0009】それから、投影レンズdの取付用縁部eの
後面がレンズホルダーfのレンズ据付縁kに載置され、
レンズ取付リングmを投影レンズdにその前側から被せ
て押え縁nをパッキングsを介して投影レンズdの取付
用縁部eの前面に当接させ、その脚片p、pの足部r、
rのネジ挿通孔q、qに挿通した図示しないタッピング
ネジをレンズホルダーfのネジ下穴j、jに捩じ込み、
これによって投影レンズdをレンズホルダーfに取り付
ける。
【0010】このようにして、リフレクタa、投影レン
ズd及び遮光体lがレンズホルダーfを介して一体化さ
れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の自動車用前照灯にあっては、リフレクタa、投
影レンズd、レンズホルダーfの他に遮光体l、レンズ
取付リングm、パッキングs、レンズ取付リングmをレ
ンズホルダーfに取り付けるためのタッピングネジを必
要とし、部品点数が多く、また、取付作業工数が多く、
これらがコスト高の原因となると言う問題がある。
【0012】また、レンズホルダーfがアルミダイキャ
スト製であるので、重量が大きくなってしまうだけでな
く、やはりコスト高の原因となるという問題がある。
【0013】そこで、本発明は、構成部品点数を減らし
て組立作業工数の減少を図ると共に軽量化を可能とする
自動車用前照灯及びその製造方法を提供することを課題
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するために、その自動車用前照灯は、レンズホル
ダーは、帯状をした金属板を折り曲げてほぼ円筒状に形
成し、該レンズホルダーに上記投影レンズを支持するレ
ンズ保持部とリフレクタに取り付けられるリフレクタ取
付部と遮光体とを一体に形成したものである。
【0015】また、自動車用前照灯の製造方法は、レン
ズホルダーは、帯状をした金属板を折り曲げて、ほぼ円
筒状をした主部と、該主部の前端に連続したレンズ保持
部と、主部の後端部に位置したリフレクタ取付部と、遮
光体とを一体に形成し、上記レンズ保持部に投影レンズ
を保持し、また、リフレクタ取付部によってレンズホル
ダーをリフレクタに取り付けるようにしたものである。
【0016】従って、本発明によれば、レンズホルダー
は帯状をした金属板を折り曲げて形成されるので、従来
のアルミダイキャストによって形成されたものと比較し
てその重量が著しく小さくなる。
【0017】また、レンズホルダーにはレンズ保持部、
リフレクタ取付部及び遮光体が一体に形成されるので、
構成部品点数が減少する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明自動車用前照灯及
びその製造方法の詳細を図示した実施の形態に従って説
明する。
【0019】先ず、所謂プロジェクター型前照灯の概要
について説明する。
【0020】プロジェクター型前照灯1は、リフレクタ
2と、投影レンズ3と、リフレクタ2と投影レンズ3と
の間を連結しているレンズホルダー4と、遮光体5と、
そして、リフレクタ2に支持されている光源バルブ6と
を備えている。
【0021】上記の如きプロジェクター型前照灯1は、
例えば、ランプハウジング7に傾動可能に支持され、そ
して、ランプハウジング7の前面開口がカバーレンズ8
によって覆われて使用される。
【0022】そして、光源バルブ6から発しリフレクタ
2によって反射された反射光は集光点に集光され、該集
光点近傍に上記遮光体5の遮光縁9が位置されて、上記
反射光の一部が遮光縁9によってカットされ、カットさ
れた残りの反射光が上記集光点近傍に焦点を有する投影
レンズ3によって前方へ投影されるようになっている。
そして、上記遮光体5の遮光縁9によって所要の、例え
ば、すれ違いビームとして必要な上方カットラインが形
成される。
【0023】リフレクタ2は前面開口が略楕円形状を為
し、その開口縁に外方へ突出した取付耳片10、10が
一体に形成され、該取付耳片10、10に取付孔11、
11、・・・が形成されている。
【0024】投影レンズ3は前面に凸の凸レンズであ
り、その周縁部には取付用縁部12が形成されている。
【0025】レンズホルダー4は金属板を折り曲げ成形
してなるものであり、略円筒状の主部13を有し、その
後端開口はリフレクタ2の前面開口に適合した楕円形状
を為し、前端開口は円形を為している。
【0026】主部13の後縁の4箇所、即ち左上、右
上、左下及び右下の4箇所には外方へ突出した取付耳片
14、14、15、15が形成されている。そして、上
側2つの取付耳片14、14には矩形の取付孔16、1
6が、また、下側2つの取付耳片15、15には円形の
取付孔17、17が、それぞれ形成されている。
【0027】そして、各取付耳片14、14、15、1
5の基端部側縁からは後方へ向けて連結突片18、1
8、・・・が突設されている。そして、これら連結突片
18、18、・・・がリフレクタ取付部を構成してい
る。
【0028】そして、上記リフレクタ2の前面開口とレ
ンズホルダー4の後面開口とが重ね合わされ、レンズホ
ルダー4の連結突片18、18、・・・がリフレクタ2
の取付孔11、11、・・・に前側から挿通され、取付
耳片10、10の後側で連結突片18、18、・・・が
折り曲げられて、リフレクタ2の前側にレンズホルダー
4が取り付けられる。
【0029】遮光体5は正面から見て略横長矩形の板状
を為し、平面で見て前方に向かって凹となるように湾曲
されており、その上縁9が遮光縁とされている。そし
て、該遮光体5は連結片19によってその下縁の中央部
と主部13の後縁の下端部とが一体に連結されている。
【0030】主部13の前端部にレンズ保持部20が形
成されている。
【0031】レンズ保持部20は保持爪片21、21、
21と押え片22、22、22とレンズ保持環23とを
備えている。
【0032】保持爪片21、21、21は周方向に等間
隔に並んでおり、各保持爪片21は側面形状で略L字状
を為し、主部13の前端縁から前方へ真っ直ぐ延びるス
ペーサ部21aと該スペーサ部21aの前端から内方へ
突出した保持部21bとから成る。そして、各保持部2
1b、21b、21bは軸方向における同一の平面内に
あるように位置されている。
【0033】押え片22、22、22は保持爪片21、
21、21の間に位置しており、主部13の前端縁から
前方へ真っ直ぐ、かつ、保持爪片21、21、21の保
持部21b、21b、21bよりも前方にまで突出して
いる。
【0034】レンズ保持環23はリング状をした主部2
4の前縁から内方へ押え縁25が突出されて成り、主部
24の後縁の一箇所がレンズホルダー4の主部13の前
端縁と連結片26によって一体に連結され、主部24の
後縁のうち連結片26が設けられた位置と反対側の位置
から係合連結片27がレンズホルダー4の主部13の方
へ向かって突設されている。
【0035】レンズホルダー4の主部13の前端寄りの
部分の上記係合連結片27に対応した位置には係合孔2
8が形成されている。
【0036】そして、投影レンズ3の取付用縁部12の
後面がレンズホルダー4の主部13の前端部に形成され
たレンズ保持部20の保持爪片21、21、21の保持
部21b、21b、21bの前面に載置されて投影レン
ズ3の光軸方向での位置決めが為され、、また、投影レ
ンズ3の取付用縁部12の外周面にレンズ保持部20の
押え片22、22、22が当接して投影レンズ3の光軸
に直交する方向での位置決めが為される。この状態で、
レンズ保持環23が投影レンズ3にその前側から被せら
れ、その押え縁25が投影レンズ3の取付用縁部12の
前面に当接され、係合連結片27の後端部が主部13の
係合孔28に外側から挿入されると共に、係合連結片2
7の主部13内側に挿入された部分が前方へ折り返さ
れ、これによって、投影レンズ3はその取付用縁部12
が保持爪片21、21、21の保持部21b、21b、
21bとレンズ保持環23の押え縁25との間で挟持さ
れた状態で、レンズホルダー4の主部13の前端部に保
持される。尚、この時、係合連結片27の反対側に位置
している連結片26は、図3に示すように、外方へ湾曲
され、これによって、この部分に弾発力が保持されるた
め、レンズ保持環23の押え縁25が投影レンズ3の取
付用縁部12の前面に弾発的に当接され、投影レンズ3
の取付用縁部12に局部的なストレスがかかるのが防止
され、また、取付用縁部12の肉厚のバラツキを吸収す
ることができ、従来必要であったパッキングが不要にな
る。
【0037】また、投影レンズ3はその取付用縁部12
の後面が保持爪片21、21、21の保持部21b、2
1b、21bの前面に当接されるため、その光軸方向で
の位置決めが確実に為される。
【0038】更に、保持爪片21、21、21にはスペ
ーサ部21a、21a、21aが形成されているので、
レンズホルダー4の主部13と投影レンズ3の後面との
間に空間29、29、・・・が出来、光源バルブ6の点
灯による熱が該空間29、29、・・・から放出される
という効果がある。
【0039】そして、リフレクタ2、投影レンズ3、レ
ンズホルダー4、遮光体5及び光源バルブ6から成るプ
ロジェクター型前照灯1は、レンズホルダー4の取付耳
片14、14、15、15に支持される図示しないナッ
ト体及びボール受体等を介してランプハウジング7に傾
動可能に支持される。
【0040】次に、上記レンズホルダー4の形成方法に
ついて説明する。
【0041】先ず1枚の板金からレンズホルダー4の各
要素となる部分が一体に連結されたものを打抜く(図1
1参照)。図11において、30が該打抜かれた原形体
であり、31が主部13となる主部相当部であり、該主
部相当部31はほぼ円弧状に湾曲した帯板状に形成され
ている。
【0042】32は遮光体5となる遮光体相当部であ
り、横長の矩形を為し、その一側縁の中央部と上記主部
相当部31の外周縁の中間部とが連結片19となる連結
片相当部33によって一体に連結されている。
【0043】また、主部相当部31の外周縁には取付耳
片14、14、15、15となる取付耳片相当部34、
34、35、35が一体に連設されており、これら取付
耳片相当部34、34、35、35の基部側縁からは連
結突片18、18、・・・となる連結突片相当部36、
36、・・・が一体に突設されている。
【0044】37はレンズ保持環23となるレンズ保持
環相当部であり、円板状を為し、連結片26となる連結
片相当部38によって上記主部相当部31の内周縁と一
体に連結されている。また、レンズ保持環相当部37の
連結片相当部38と連結された部分の反対側の周縁から
は係合連結片27となる係合連結片相当部39が一体に
突設されている。
【0045】更に、主部相当部31の内周縁からは、保
持爪片21、21、21となる保持爪片相当部40、4
0、40及び押え片22、22、22となる押え片相当
部41、41、41が一体に突設されている。
【0046】上記原形体30について、主部相当部31
の一端部42をクランク状に折り曲げ、また、取付耳片
相当部34、34、35、35を主部相当部31に対し
て折り曲げる。更に、主部相当部31に穿孔処理を施し
て係合孔28を穿設し、レンズ保持環相当部37の周縁
部を折り曲げて主部24となる部分を成形すると共に、
周縁部を残して打抜き、押え縁25を形成する。そし
て、主部相当部31を波打ち状に湾曲させる(図12参
照)。尚、主部相当部31を波打ち状に湾曲させるの
は、これを円筒状にカールさせる際に、その成形が滑ら
かに為されるようにするためである。
【0047】次いで、主部相当部31を円筒状にカール
させると共に、一端のクランク状に折り曲げた部分42
に他端部を重ね合わせ、両者をスポット溶接により結合
する(図13参照)。尚、一端部の折曲部42は先端が
外側に位置するにようにされ、かつ先端部とその余の部
分との間には板厚分の変位量を有しているので円筒状に
カールされた後の主部13の内面は該連結部において滑
らかに連続するようになっている。
【0048】それから、主部13の形状が設計どうりに
なるように成形し、また、上記連結部においてその内面
が滑らかに連続するように(図14参照)成形する。
【0049】次いで、取付耳片相当部34、34、3
5、35に穿孔処理を施して取付孔16、16、17、
17を形成し、また、連結突片相当部36、36、・・
・を後方へ向けて折り曲げ、更に、保持爪片相当部4
0、40、40を途中から折り曲げて保持部21b、2
1b、21bを成形する(図15参照)。
【0050】それから、遮光体相当部32を湾曲させ、
係合連結片相当部39をレンズ保持環23に対して折り
曲げ、また、連結片相当部38を僅かに湾曲させ、更
に、連結片相当部33を折り曲げて遮光体5を所定の位
置に位置させて、リフレクタ取付部18、18、・・・
とレンズ保持部20とが一体に設けられたレンズホルダ
ー4が形成される。
【0051】以上のように、レンズホルダー4を金属板
を折り曲げて形成することによって、従来のアルミダイ
キャストによって形成したものに比較して軽量となり、
また、コストを低減することができる。更に、レンズ保
持部20やリフレクタ取付部18、18、・・・をレン
ズホルダー4に一体に形成することができ、これによ
り、部品点数が減少し、この点でもコストの低減に寄与
する。
【0052】また、金属板を加工してレンズホルダーを
作るにしても、単なるプレス加工によると、楕円又は長
円形の開口を有するリフレクタと円形の投影レンズとの
間を連結するレンズホルダーの場合、リフレクタ側開口
面が楕円又は長円形となり、投影レンズ側開口面が円形
となるため、これを絞り加工によって成形すると、肉厚
に不均一な部分が生じてしまい、使用中の点灯熱により
変形が生じてしまうことがあるという問題がある。しか
しながら、本発明にあっては、金属板を曲げ加工によっ
てほぼ円筒状に成形するものであるので、上記のよう
に、一方の開口面の基本形状と他方の開口面の基本形状
とが異なっている場合でも、肉厚に不均一が生じること
が無く、熱によって変形が生じると言う問題を解決する
ことができる。
【0053】尚、上記例では、遮光体5の遮光縁9は水
平に延びるものを示したが、斜めカットラインを有する
すれ違いビームを得る場合は、遮光縁9Aの半分9Aa
が水平で、残りの半分9Abが斜めにされた遮光体5A
とすれば良い(図16参照)。
【0054】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明自動車用前照灯は、光源と、光源からの光を
ほぼ前方へ反射するリフレクタと、リフレクタによる光
の集光点近傍に遮光縁が位置した遮光体と、遮光体の遮
光縁によってカットされた残りの光を前方へ投影する投
影レンズと、リフレクタに支持されると共に投影レンズ
を支持したレンズホルダーとを備えた自動車用前照灯で
あって、上記レンズホルダーは、帯状をした金属板を折
り曲げてほぼ円筒状に形成され、該レンズホルダーに上
記投影レンズを支持するレンズ保持部とリフレクタに取
り付けられるリフレクタ取付部と遮光体とが一体に形成
されていることを特徴とする。
【0055】また、本発明自動車用前照灯の製造方法
は、光源と、光源からの光をほぼ前方へ反射するリフレ
クタと、リフレクタによる光の集光点近傍に遮光縁が位
置した遮光体と、遮光体の遮光縁によってカットされた
残りの光を前方へ投影する投影レンズと、リフレクタに
支持されると共に投影レンズを支持したレンズホルダー
とを備えた自動車用前照灯の製造方法であって、上記レ
ンズホルダーは、帯状をした金属板を折り曲げて、ほぼ
円筒状をした主部と、該主部の前端に連続したレンズ保
持部と、主部の後端部に位置したリフレクタ取付部と、
遮光体とを一体に形成し、上記レンズ保持部に投影レン
ズを保持し、また、リフレクタ取付部によってレンズホ
ルダーをリフレクタに取り付けることを特徴とする。
【0056】従って、本発明によれば、レンズホルダー
は帯状をした金属板を折り曲げて形成されるので、従来
のアルミダイキャストによって形成されたものと比較し
てその重量が著しく小さくなると共に、コストも軽減さ
れる。
【0057】また、レンズホルダーにはレンズ保持部、
リフレクタ取付部及び遮光体が一体に形成されるので、
構成部品点数が減少し、コストの低減に寄与する。
【0058】尚、上記した実施の形態に示した各部の具
体的形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して
の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらに
よって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることが
あってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図10と共に本発明自動車用前照灯及
びその製造方法の実施の形態の一例を示すものであり、
本図は本発明を適用した自動車用前照灯装置の一例を示
す概略水平断面図である。
【図2】自動車用前照灯の分解斜視図である。
【図3】図4及び図5と共に投影レンズを保持している
状態を示すものであり、本図は要部の拡大断面図であ
る。
【図4】別の要部の拡大断面図である。
【図5】更に別の要部の拡大断面図である。
【図6】リフレクタとの連結部を示す要部の拡大断面図
である。
【図7】図8乃至図10と共にレンズホルダーを示すも
のであり、本図は正面図である。
【図8】側面図である。
【図9】図7のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図7のX−X線に沿う断面図である。
【図11】図12乃至図15と共に本発明自動車用前照
灯の製造方法の一例を示すものであり、本図はレンズホ
ルダーの原形体を金属板から切り出した状態を示す平面
図である。
【図12】レンズホルダーの主部をほぼ円筒状に成形す
る前の状態を示す斜視図である。
【図13】レンズホルダーの主部をほぼ円筒形に成形し
た状態を示す平面図である。
【図14】図13に続いて要部を成形した状態を示す要
部の拡大断面図である。
【図15】リフレクタ取付部及び保持爪片の成形をした
状態を示す斜視図である。
【図16】遮光体の変形例を示す正面図である。
【図17】従来の自動車用前照灯を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 プロジェクター型前照灯(自動車用前照灯) 2 リフレクタ 3 投影レンズ 4 レンズホルダー 5 遮光体 6 光源バルブ(光源) 9 遮光縁 12 取付用縁部(投影レンズの周縁部) 13 レンズホルダーの主部 18 連結突片(リフレクタ取付部) 20 レンズ保持部 21 保持爪片 23 レンズ保持環(レンズ保持部材) 26 連結片 5A 遮光体 9A 遮光縁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、光源からの光をほぼ前方へ反射
    するリフレクタと、リフレクタによる光の集光点近傍に
    遮光縁が位置した遮光体と、遮光体の遮光縁によってカ
    ットされた残りの光を前方へ投影する投影レンズと、リ
    フレクタに支持されると共に投影レンズを支持したレン
    ズホルダーとを備えた自動車用前照灯であって、 上記レンズホルダーは、帯状をした金属板を折り曲げて
    ほぼ円筒状に形成され、該レンズホルダーに上記投影レ
    ンズを支持するレンズ保持部とリフレクタに取り付けら
    れるリフレクタ取付部と遮光体とが一体に形成されてい
    ることを特徴とする自動車用前照灯。
  2. 【請求項2】 レンズホルダーのレンズ保持部にはレン
    ズホルダーのほぼ円筒状をした主部の前端開口縁から内
    方へ突出し投影レンズの周縁部後面を保持する保持爪片
    が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自
    動車用前照灯。
  3. 【請求項3】 レンズホルダーのレンズ保持部にはレン
    ズホルダーのほぼ円筒状をした主部の前端に連結片を介
    して一体に連続され投影レンズの周縁部前面を押えるレ
    ンズ保持部材が設けられ、上記連結片は投影レンズの周
    縁部の肉厚より長く形成され、 上記主部とレンズ保持部材との間に投影レンズの周縁部
    を挟着状に保持した時に、上記連結片が折り曲げられた
    状態とされ、これによって主部とレンズ保持部材との間
    に投影レンズの周縁部を弾発的に挟持するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動車用
    前照灯。
  4. 【請求項4】 上記レンズホルダーのほぼ円筒状をした
    主部のリフレクタ側開口の形状が楕円形又は長円形に形
    成されたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求
    項3に記載の自動車用前照灯。
  5. 【請求項5】 レンズホルダーの上記主部のレンズ保持
    部側開口の形状が楕円形又は長円形に形成されたことを
    特徴とする請求項4に記載の自動車用前照灯。
  6. 【請求項6】 上記保持爪片は、レンズホルダーの主部
    の前端縁から先ず光軸方向に延びそれから内方へ突出さ
    れて成ることを特徴とする請求項2に記載の自動車用前
    照灯。
  7. 【請求項7】 光源と、光源からの光をほぼ前方へ反射
    するリフレクタと、リフレクタによる光の集光点近傍に
    遮光縁が位置した遮光体と、遮光体の遮光縁によってカ
    ットされた残りの光を前方へ投影する投影レンズと、リ
    フレクタに支持されると共に投影レンズを支持したレン
    ズホルダーとを備えた自動車用前照灯の製造方法であっ
    て、 上記レンズホルダーは、帯状をした金属板を折り曲げ
    て、ほぼ円筒状をした主部と、該主部の前端に連続した
    レンズ保持部と、主部の後端部に位置したリフレクタ取
    付部と、遮光体とを一体に形成し、 上記レンズ保持部に投影レンズを保持し、また、リフレ
    クタ取付部によってレンズホルダーをリフレクタに取り
    付けることを特徴とする自動車用前照灯の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6164807A (en) * 1998-02-28 2000-12-26 Daimlerchrysler Ag Fastening arrangement of a cover disk as a component of a motor vehicle headlight

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