明 細 書
現像装置、画像形成装置、画像形成システム、カートリッジ、現像ユニット 、及び、感光体ユニット
技術分野
[0001] 本発明は、現像装置、画像形成装置、画像形成システム、カートリッジ、現像ュ-ッ ト、及び、感光体ユニットに関する。
背景技術
[0002] レーザビームプリンタ等の画像形成装置は既によく知られている。力かる画像形成 装置は、例えば、潜像を担持するための像担持体と、現像剤によって像担持体に担 持された潜像を現像する、画像形成装置本体に設けられている着脱部に対して着脱 可能な現像装置と、を有している。この画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外 部装置から画像信号等が送信されると、現像装置を像担持体と対向する現像位置に 位置決めし、像担持体に担持された潜像を、現像装置内の現像剤で現像して現像 剤像を形成し、当該現像剤像を媒体に転写して、最終的に媒体に画像を形成する。
[0003] 上記の現像装置は、着脱部に装着された際に該着脱部に係合して着脱部に対する 現像装置本体の位置決めをするための位置決め部材、を有している。この位置決め 部材は、例えば、現像装置本体の長手方向一端側に固定されている。また、現像装 置は、該現像装置が着脱部に装着された状態で画像形成装置本体側と非接触状態 で通信可能な素子、を有している。
[0004] さらに、現像装置には、現像装置本体の長手方向他端側に取り付けられ、該現像装 置が着脱部に装着された際に着脱部と連結される連結部材、を有しているものがあ る。力かる連結部材は、像担持体が画像形成装置本体に対して曲がって取り付けら れて ヽても、現像装置が像担持体に担持された潜像を現像する際の像担持体と現 像装置との間の間隔、を所望の間隔とすることができるようにする目的等のために、 現像装置本体との相対位置が変化可能となるように取り付けられている(国際公開第 03Z098355号パンフレツ卜)。
[0005] ところで、上記現像装置においては、現像装置が着脱部に装着される際に該着脱
部と連結される連結部材が、現像装置本体に、該現像装置本体との相対位置が変 化可能となるように取り付けられているから、該現像装置本体に対する素子の取付け 位置によっては、素子と画像形成装置本体との距離が、前記相対位置の変化に伴つ て大きく変化する可能性がある。力かる場合には、素子が画像形成装置本体側と適 切に通信を行えな 、恐れがある。
[0006] また、従来より、感光体により作製した担持体の表面に静電潜像を露光形成する電 子写真記録方式の画像形成装置が知られており、この画像形成装置では、その静 電潜像をトナー現像して担持させた担持体表面のトナー像を、記録用紙などの記録 媒体に転写して画像形成する。このトナー像は、担持体表面に対面する現像ローラ を回転させてそのローラの外周面上のトナーを、その担持体表面の静電潜像に選択 的に乗り移らさせて付着させることによりトナー現像する。
[0007] この電子写真記録方式を採用する画像形成装置は、担持体に対面させる現像ロー ラなどと共にトナーを収容する容器を備える現像カートリッジ (現像器)が揷脱可能に 装着されており、この現像カートリッジを現像ロータリーユニット内に複数収納可能に 構成された装置も存在する。この画像形成装置では、その現像ロータリーユニットを 回転軸を中心に回転させること〖こより、担持体に現像ローラを対面させる現像位置の 現像カートリッジを切り換えることができる。
[0008] このことから、このような画像形成装置は、担持体表面にトナーを付着させる現像力 ートリッジとして、イェロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーをそ れぞれ収容する現像カートリッジを現像ロータリーユニットに収納 (装着)可能に構成 することにより、現像カートリッジを順次に切り換えて各色トナーを重ねたカラー画像 を形成することができる。なお、この構成では、一色のトナーによる単色画像、例えば 、ブラック (K)のトナーによる白黒のモノクロ画像(以下、単にモノクロ画像ともいう)を 形成することができることは 、うまでもな 、。
[0009] ここで、このような画像形成装置では、担持体と現像ローラの双方を回転させつつト ナー現像することから、その現像ローラの周面上のトナーのすべてを担持体に乗り移 らさせたり現像カートリッジ内に回収することは難しい。このため、そのトナーは、細か V、粉末であることから、担持体に対面する現像位置から周囲に飛散 ·浮遊して堆積し
たり、記録用紙などを汚してしまう場合がある。このことから、電子写真記録方式を採 用する画像形成装置には、その現像位置の近傍を吸引して排気する排気ダ外を備 えさせる場合がある。
[0010] また、この現像ロータリーユニットを備える画像形成装置は、複数の現像カートリッジ 毎にトナーの色などを任意に選択することができ、またトナー残量なども異なることか ら、その現像カートリッジ毎に各種情報を記憶保持するメモリ(記憶素子)を設置する ことが提案されている(例えば、特許文献 1参照)。この場合には、現像カートリッジの メモリにアクセスすることにより、そのメモリ内の情報を読み出して現像カートリッジの 種別の確認を可能にしたり、収容するトナーの残量などを書き換えるなどして、現像 カートリッジに自身の各種情報を付帯させることができる(国際公開 WO03Z09835 6号公報)。
[0011] しカゝしながら、このような画像形成装置にあっては、担持体表面に静電潜像を露光 形成する装置や、トナー像を転写された記録用紙などに加熱圧接してそのトナー像 を定着させる定着器などのように発熱する機器が装置本体内に配置されている。この ため、その熱的影響を現像カートリッジに設置されているメモリが受けてしまうと、その 画像形成装置の現像カートリッジに設置する記憶素子には、少なくとも悪影響しかな ぐ最悪の場合には、そのメモリ内の記憶情報の読出や書込 (書換)にエラーが生じ る恐れがある。
[0012] また、装置本体側から現像カートリッジのメモリに非接触通信してその記憶情報の 読出や書込を行う場合に、通信制御部が装置本体内の熱的な影響を受けてしまうと 、同様に、少なくとも悪影響しかなぐ最悪の場合には、通信能力が低下してしまう恐 れがある。
[0013] また、現像ロータリーユニット内に収納されて回転する現像カートリッジ外面のメモリ に、各種情報 (信号)のやり取りを可能に接続する必要がある。
[0014] その一方で、この画像形成装置は、図 30 (a)に示すように、現像カートリッジ 2014 の現像ローラ 2014aが担持体 2012に対面する現像位置近傍を排気ダクト 2160の 吸引口 2161aから吸引するが、図 30 (b)に示すように、すべての浮遊トナー tが吸引 される前に、現像カートリッジ 2014を切り換えるための現像ロータリーユニット 2015
の回転動作が開始されて、吸い切る前の浮遊トナー tが現像カートリッジ 2014の外 面に沿って移動する場合がある。これは、画像形成の処理スピードを上げるほど、現 像終了後に現像カートリッジ 2014を停止させておく時間が短くなつて顕著になる。
[0015] しかるに、一般に、この現像カートリッジ 2014の外面に設置するメモリ 2141は、上 記文献 1に記載のように、主走査方向(現像ローラ 2014aの軸方向)の中央に配置さ れている。また、排気ダクト 2160の吸引口 2161は、浮遊するトナー tを吸引するため に、担持体 2012に対面する現像ローラ 2014aの軸長全体を覆うように形成されてい る。このこと力 、その現像カートリッジ 2014の外面のメモリ 2141は、浮遊するトナー tの接触する領域(吸引口 2161の近傍を通過する範囲)内を移動することになる。
[0016] し力しながら、現像カートリッジ 2014側のメモリ 2141内の記憶情報をやり取りする ために装置本体側と接続する接続部が浮遊トナー tに触れて汚れていたのでは、そ の接続部が接触方式あるいは非接触方式のいずれで接続するかに拘わらずに、接 続不良が発生してしまう恐れがある。この接続不良の状態でメモリ 2141にアクセスし たとしても、そのメモリ 2141内の記憶情報の読出や書込(書換)にエラーが生じる恐 れがある。また、そのメモリ 2141の表面が汚れていたのでは、付着する物質による悪 影響をメモリ 2141の外面などに与えてしまう可能性もある。
[0017] また、稼動時に発熱する装置 (熱源)が装置本体内に内装されており、例えば、担 持体表面を露光走査して静電潜像を形成する露光ユニットが装置本体の下部に設 置されている。この発熱体となる露光ユニットは、近年の高速化に伴って発熱量が増 カロしているとともに、小型化に伴って装置各部と接近する位置にレイアウトされている
[0018] このため、現像カートリッジは、露光ユニットに接近する位置で回転するようにレイァ ゥトされる場合には、その露光ユニットに対向する位置で回転を停止する場合がある 。このときに、現像カートリッジ外面のメモリや通信制御部など力 温度の上昇した露 光ユニットから熱的影響を受けてしまうと、少なくとも悪影響しかなぐ最悪の場合には
、そのメモリ内の記憶情報の読出や書込 (書換)にエラーが生じたり、通信能力が低 下してしまう恐れがある。
[0019] また、従来より、感光体により作製した担持部材の表面に静電潜像を露光形成する
電子写真記録方式の画像形成装置が知られており、この画像形成装置では、その 静電潜像をトナー現像して担持させた担持部材表面のトナー像を、記録用紙などの 記録媒体に転写して画像形成する。このトナー像は、担持部材表面に対面する現像 ローラを回転させてそのローラの外周面上のトナーを、その担持部材表面の静電潜 像に選択的に乗り移らさせて付着させることによりトナー現像する。
[0020] この電子写真記録方式を採用する画像形成装置は、担持部材に対面させる現像口 ーラなどと共にトナーを収容する容器を備える現像カートリッジ (現像器)が揷脱可能 に装着されており、この現像カートリッジを現像ロータリーユニット内に複数収納可能 に構成された装置も存在する。この画像形成装置では、その現像ロータリーユニット を回転軸を中心に回転させることにより、担持部材に現像ローラを対面させる現像位 置の現像カートリッジを切り換えることができる。
[0021] このことから、このような画像形成装置は、担持部材表面にトナーを付着させる現像 カートリッジとして、イェロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーを それぞれ収容する現像カートリッジを現像ロータリーユニットに収納 (装着)可能に構 成することにより、現像カートリッジを順次に切り換えて各色トナーを重ねたカラー画 像を形成することができる。なお、この構成では、一色のトナーによる単色画像、例え ば、ブラック (K)のトナーによる白黒のモノクロ画像(以下、単にモノクロ画像ともいう) を形成することができることは 、うまでもな 、。
[0022] そして、この現像ロータリーユニットを備える画像形成装置は、複数の現像カートリツ ジ毎にトナーの色などを任意に選択することができ、またトナー残量なども異なること から、その現像カートリッジ毎に各種情報を記憶保持するメモリ(記憶素子)を設置し てアンテナを介する非接触通信によりそのメモリ内の記憶情報の読出や書込を行つ て利用することが提案されている(国際公開 WO03Z098356号公報参照)。この場 合には、現像カートリッジのメモリにアクセスすることにより、そのメモリ内の情報を読 み出して現像カートリッジの種別の確認を可能にしたり、収容するトナーの残量など を書き換えるなどして、現像カートリッジに自身の各種情報を付帯させることができる
[0023] し力しながら、このような従来の電子写真記録方式の画像形成装置にあっては、担
持部材の表面に形成した静電潜像にトナーを付着させて現像する際には、電位差を 利用してトナーを乗り移らさせる。このため、この画像形成装置では、トナーの受け渡 しをする部材の一方または双方を高電圧に帯電させる必要があり、その帯電時や被 帯電部材力 ノイズが放出される可能性がある。このことから、例えば、現像カートリツ ジに設置したメモリ内の記憶情報を書き換える非接触通信を行うアンテナなどに、そ のノイズが不必要に入力されると、そのメモリ内の記憶情報が消去されるなど不正確 なものになってしまう恐れがある。
[0024] また、レーザビームプリンタ等の画像形成装置は既によく知られている。かかる画像 形成装置は、例えば、潜像を担持するための感光体と、現像剤によって感光体に担 持された潜像を現像する、画像形成装置本体に対し着脱可能な現像装置と、を有し ており、ホストコンピュータなどの外部装置カゝら画像信号等が送信されると、現像装置 を感光体と対向する現像位置に位置決めし、感光体に担持された潜像を、現像装置 内の現像剤で現像して現像剤像を形成し、当該現像剤像を媒体に転写して、最終 的に媒体に画像を形成する。
[0025] そして、上記の現像装置の中には、現像装置が画像形成装置本体に装着されて ヽ る状態で、当該画像形成装置本体に設けられたアンテナと空隙を介して対向して、 当該アンテナと無線通信可能な素子、を備えているものがある(国際公開第 03Z08 7952号パンフレット)。
[0026] ところで、前記素子が前記アンテナと無線通信する際には、素子、アンテナ間の前 記空隙中を電波が伝搬する。そのため、外部から当該空隙中に過大なノイズが侵入 すると、適切な無線通信が阻害される。したがって、当該空隙に侵入するノイズの量 を低減するための手法が望まれる。
[0027] また、画像形成装置としてのレーザビームプリンタ等に装着されるカートリッジとして は、例えば、現像剤が収容された現像器が知られている。この現像器には、例えば、 トナー消費量やトナー残量などを記憶させるためのメモリユニットが設けられている。 このメモリユニットは、現像器がプリンタ本体に装着されると本体側に設けられたアン テナと対向する位置にて、非接触状態にてプリンタ本体と通信を行うためのアンテナ と、 ICメモリとを有している(国際公開 WO03Z098356号公報参照)。そして、メモリ
ユニットと通信用ユニットとの良好な通信状態を確保するために、メモリユニットは通 信用ユニットに近づけるべくカートリッジの外周部に設けられている。
[0028] ところで、現像器は、プリンタの外側力 プリンタのフレーム等を通過させて内部に 装着される。プリンタのフレームは剛性を確保したり、感光ドラム周辺への光の進入を 防止する必要があるため、現像器を装着させるための開口もブルセスカートリッジの 外形より僅かに大きく形成されている。このため、ユーザー等に保持されて現像器が プリンタに装着される際に、現像器の一部がプリンタに支持されるまでは、現像器は 不安定な状態であり、現像器の外周部に設けたれたメモリユニットの ICメモリを誤って プリンタのフレーム等に当てて損傷させてしまう畏れがある。このため、ユーザー等は 、現像器を慎重にプリンタに挿入しなければならな 、と 、う課題があった。
[0029] また、画像形成装置としてのレーザビームプリンタ等に装着されるカートリッジとして は、例えば、感光ドラムや現像ローラ等が設けられたプロセスカートリッジが知られて いる。このプロセスカートリッジには、例えば、感光ドラムの使用時間などを記憶させる ためのメモリユニットが設けられている。このメモリユニットは、プロセスカートリッジがプ リンタ本体に装着されて、本体側に設けられた通信用ユニットと対向する位置にて非 接触状態にて通信を行うためのアンテナと、 ICメモリとを有している(特開平 11 34 8375号公報参照)。
[0030] 上記のような画像形成装置では、メモリユニットと通信ユニットとが非接触状態にて 通信するため、メモリユニットと通信ユニットとを適切な位置に配置しないと、良好に通 信することができな 、と 、う課題がある。
[0031] また、現像剤が収容された現像装置としては、例えばレーザビームプリンタ等に装着 される現像器が知られている。この現像器には、例えば、トナー消費量やトナー残量 などを記憶させるためのメモリユニットが設けられている。このメモリユニットは、現像 器がプリンタ本体に装着されると本体側に設けられたアンテナと対向する位置にて、 非接触状態にてプリンタ本体と電磁誘導により通信を行うためのアンテナと、 ICメモリ とを有している(国際公開第 03Z087952号パンフレット参照)。そして、メモリュ-ッ トと通信用ユニットとの良好な通信状態を確保するために、メモリユニットは通信用ュ ニットに近づけるベぐ現像剤が収容された現像器の外周部に設けられている。
[0032] レーザビームプリンタに用いられる現像剤としては、例えば非磁性トナーと磁性キヤ リアとを混合した現像剤のように、磁性材料、すなわち、導電性を有する材料が含ま れる現像剤がある。このような、磁性材料を含む現像剤が現像器内に収容されている と、外周側にメモリユニットが設けられている位置の内周面に接触して磁性材料が収 容されて!/ヽたり、その内周面に磁性材料が付着して!/ヽる場合がある。
[0033] しかしながら、メモリユニットと通信用ユニットとは電磁誘導にて通信を行うため、メモリ ユニットが取り付けられた現像器の内周面に磁性材料が存在すると、一方の側で発 生した磁束が磁性材料を貫通する際に、磁性材料に磁束を軸として渦電流が流れ、 搬送波を大きく減衰させてしま 、、通信することができな 、と 、う課題があった。
[0034] また、画像形成装置としてのレーザビームプリンタ等に装着されるカートリッジとして は、例えば、感光ドラムや現像ローラ等が設けられたプロセスカートリッジが知られて いる。このプロセスカートリッジには、例えば、感光ドラムの使用時間などを記憶させる ためのメモリユニットが設けられている。このメモリユニットは、プロセスカートリッジがプ リンタ内に装着されて、プリンタ側に設けられた通信用のアンテナと対向する位置に て非接触状態にて通信を行うためのアンテナと、素子とを有して 、る (特開平 11 3 48375号公報参照)。
[0035] 上記のような画像形成装置は、外周部がカバー等により覆われており、画像形成動 作に伴う電気部品等の発熱により、装置内の温度が上昇する。このとき、プリンタ側に 設けられた通信用のアンテナの温度も上昇する場合がある。上述したようなメモリュ ニットがプリンタと非接触状態にて通信する場合において、プリンタ側に設けられてい るアンテナの温度が上昇すると、アンテナの特性によりメモリユニットとプリンタとが良 好に通信できな 、畏れがあると 、う課題がある。
[0036] また、レーザビームプリンタ等の画像形成装置は既によく知られている。かかる画像 形成装置は、例えば、潜像を担持するための感光体と、現像剤によって感光体に担 持された潜像を現像する、画像形成装置本体に対し着脱可能な現像ユニットと、を 有しており、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号等が送信されると、現像 ユニットを感光体と対向する現像位置に位置決めし、感光体に担持された潜像を、 現像ユニット内の現像剤で現像して現像剤像を形成し、当該現像剤像を媒体に転写
して、最終的に媒体に画像を形成する。
[0037] そして、上記の現像ユニットの中には、メモリを備えたメモリユニットを有し、かつ、現 像ユニットに関する情報が記載されたラベルが貼り付けられているものがある(国際 公開第 03Z098356号パンフレット参照)。
[0038] そして、メモリユニットの現像ユニットへの取り付け位置を決定するにあたっては、メ モリユニットの破損防止という点を考慮する必要がある。現像ユニットは、ユーザ等に より着脱されるから、ユーザ等カ モリユニットに触れたり、着脱時等にメモリユニット が画像形成装置の他の部材と接触したりすること等によるメモリユニットの破損を有効 に防止する対策を講じる必要がある。
[0039] 力かる課題を解決するための方策として、メモリユニットを現像ユニットに埋め込ん で、蓋をする方策が知られている。し力しながら、力かる場合には、蓋を別途用意しな ければならな 、ため、部品点数が増加してしまう。
発明の開示
[0040] そこで、本発明は、力かる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ は、画像形成装置本体側と適切に通信可能な現像装置を実現することである。
[0041] 前記課題を解決するための主たる第 1の本発明は、画像形成装置本体に設けられ ている着脱部に対して着脱可能な現像装置であって、現像装置本体と、該現像装置 本体の長手方向一端側に固定されており、前記現像装置が前記着脱部に装着され た際に該着脱部に係合して該着脱部に対する前記現像装置本体の位置決めをする ための位置決め部材と、前記現像装置本体の長手方向他端側に、該現像装置本体 との相対位置が変化可能となるように取り付けられており、前記現像装置が前記着脱 部に装着された際に該着脱部と連結される連結部材と、前記現像装置本体の前記 長手方向一端側に設けられており、前記現像装置が前記着脱部に装着された状態 で前記画像形成装置本体側と非接触状態で通信可能な素子と、を有することを特徴 とする現像装置である。
[0042] また、本発明は、装置本体内における熱的影響をできるだけ受けないようにすること により、記憶情報の処理にエラーが生じたり、通信能力の低下が生じないようにして、 現像カートリッジ毎の記憶素子に正確かつ迅速にアクセスして利用することのできる
画像形成装置を提供することを目的とする。
[0043] 前記目的を達成するための主たる第 2の発明は、静電潜像を担持するための担持 体と、該担持体表面の静電潜像にトナーを選択的に付着させて該静電潜像を現像 するための現像カートリッジと、装置本体に設けられ前記現像カートリッジの複数を回 転軸の周囲に挿脱可能に収納して該回転軸を中心に回転することによりいずれかの 現像カートリッジを担持体表面に対向させる現像ロータリーユニットと、前記現像カー トリッジに関する情報を記憶保持する記憶素子であって、前記現像ロータリーユニット により回転移動して前記現像カートリッジが停止する複数の停止位置のうち、前記装 置本体の外装カバーに前記現像カートリッジの外面が最近接する停止位置に停止し て前記装置本体と通信する際に、前記現像カートリッジの前記外面のうち前記外装 カバーとの距離が最も近くなる位置に設けられている記憶素子と、を有することを特 徴とする画像形成装置である。
[0044] また、本発明は、記憶素子にアクセスするための接続部や記憶素子自体などの浮 遊するトナーによる汚れをできるだけなくすことにより、記憶情報の処理にエラーが生 じないようにして、現像カートリッジ毎の記憶素子に正確にアクセスして利用すること のできる画像形成装置を提供することを目的とする。
[0045] 前記目的を達成するための主たる第 3の発明は、静電潜像を担持するための担持 体と、該担持体表面の静電潜像にトナーを選択的に付着させて該静電潜像を現像 するための現像カートリッジと、装置本体に設けられ前記現像カートリッジの複数を回 転軸の周囲に挿脱可能に収納して該回転軸を中心に回転することによりいずれかの 前記現像カートリッジを担持体表面に対向させる現像ロータリーユニットと、前記現像 カートリッジが前記担持体表面の静電潜像にトナーを付着させる現像位置の近傍を 吸弓 Iして該現像位置近傍に浮遊するトナーを吸引するための吸引口を有するダクト と、前記現像カートリッジの外面のうち、前記現像カートリッジが回転されて前記吸引 口の近傍を通過する際に前記吸引口を形成する前記ダクトの部位と対向する領域の 外側、〖こ設けられ、当該現像カートリッジに関する情報を記憶保持して前記装置本体 と通信可能な記憶素子と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
[0046] また、本発明は、現像カートリッジの回転停止時に発熱体からの熱的影響をできる
だけ受けないようにすることにより、現像カートリッジ毎の記憶素子内の記憶情報の処 理にお 、てエラーや通信能力の低下などが生じな 、ようにして、その記憶情報を信 頼性高く利用することのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
[0047] 前記目的を達成するための第 4の発明は、画像データに基づく静電潜像が表面に 形成されて該静電潜像を現像したトナー像を担持する担持体と、該担持体表面を選 択的に露光走査して画像データに基づく静電潜像を形成する露光ユニットと、担持 体表面の静電潜像にトナーを選択的に付着させて該静電潜像を現像する現像カー トリッジと、該現像カートリッジの複数を回転軸の周囲に挿脱可能に収納して該回転 軸を中心に回転することによりいずれかの現像カートリッジを担持体表面に対面させ る現像ロータリーユニットと、受け取った画像データや各種情報に基づ 、て担持体お よび現像カートリッジを含む装置各部の駆動を制御する制御部と、を備えて、担持体 表面のトナー像を記録媒体に転写して定着させることにより画像を形成する画像形 成装置であって、現像カートリッジに関する情報を記憶保持する記憶素子を当該現 像カートリッジの外面に設置するとともに、制御部の処理する情報として少なくとも該 記憶素子内の情報を読み出す通信を実行する通信手段を具備して、現像カートリツ ジの回転停止時に発熱体に対向する位置以外に記憶素子が配置されていることを 特徴とするものである。
[0048] また、本発明は、現像カートリッジ毎に設置する記憶素子が装置本体内における高 電圧部材の存在により影響を受けないようにして、その記憶素子内の記憶情報を信 頼性高く利用することのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
[0049] 前記目的を達成するための主たる第 5の発明は、画像データに基づく静電潜像が 表面に形成されて該静電潜像を現像したトナー像を担持する担持部材と、該担持部 材表面の静電潜像にトナーを選択的に付着させて該静電潜像を現像する現像カー トリッジと、該現像カートリッジの複数を回転軸の周囲に挿脱可能に収納して該回転 軸を中心に回転することによりいずれかの現像カートリッジを担持部材表面に対面さ せる現像ロータリーユニットと、受け取った画像データや各種情報に基づいて担持部 材および現像カートリッジを含む装置各部の駆動を制御する制御部と、を備えて、担 持部材表面のトナー像を記録媒体に転写して定着させることにより画像を形成する
画像形成装置であって、現像カートリッジの外面に設置されて該現像カートリッジに 関する情報を記憶保持する記憶素子と、現像カートリッジ側および装置本体側の対 面可能な位置にアンテナが設置されて非接触通信する機能を備えて制御部の処理 する情報として少なくとも記憶素子内の情報を読み出す非接触通信を実行する通信 手段と、を具備して、トナーの付着 '転写に必要な電圧以上になる高電圧部材と現像 カートリッジ外面の記憶素子の回転軌跡の間に、該高電圧部材に起因するノイズが 該記憶素子に影響することを制限する遮蔽部材を設置することを特徴とするものであ る。
[0050] また、本発明の目的とするところは、素子がアンテナと無線通信する際に、素子、ァ ンテナ間の空隙に侵入するノイズの量を適切に低減する現像装置、画像形成装置、 及び、画像形成システムを実現することにある。
[0051] 前記目的を達成するための主たる第 6の発明は、画像形成装置本体に対し着脱可 能な現像装置であって、該現像装置が前記画像形成装置本体に装着されて!、る状 態で、該画像形成装置本体に設けられたアンテナと空隙を介して対向して、該アン テナと無線通信可能な素子と、前記現像装置が前記画像形成装置本体に装着され ている状態で前記素子が前記アンテナと無線通信する際に、前記空隙の外側、かつ 、前記素子力 前記アンテナへ向力う方向において前記空隙に対応する位置、に少 なくともその一部分が位置する金属板と、を有することを特徴とする現像装置である。
[0052] また、本発明の目的とするところは、画像形成装置に装着しやすいカートリッジ、現 像装置、画像形成装置、及び、画像形成システムを実現することである。
[0053] 前記目的を達成するための主たる第 7の発明は、(a)基材と、基材に支持されたァ ンテナと、基材に支持されて、前記アンテナを介して通信するための素子と、を有す る通信ユニット、(b)画像形成装置本体に装着される際の装着方向において、前記 素子が前記基材の上流側に位置された前記通信ユニットが支持されるハウジング、 ( c)を有することを特徴とするカートリッジである。
[0054] また、本発明の目的とするところは、画像形成装置本体とカートリッジとの間にて良 好に通信することが可能な画像形成装置を実現することである。
[0055] 前記目的を達成するための主たる第 8の発明は、(a)第 1アンテナと素子とを有する
素子ユニットが設けられたカートリッジが装着される装着部、(b)前記装着部に装着さ れた前記カートリッジの前記第 1アンテナと所定の間隔 Lを隔てた位置に配置されて 該第 1アンテナと通信するための第 2アンテナを有するアンテナユニット、 (c)前記第 1アンテナから距離 L以内、及び、前記第 2アンテナから距離 L以内に、前記素子ュ ニット、前記アンテナユニット、及び、前記アンテナユニットに接続された導線、以外 の導電性部材が存在しな!ヽ通信領域、 (d)を有することを特徴とする画像形成装置 である。
[0056] また、本発明の目的とするところは、磁性材料を含む現像剤が収容された現像装置 であっても、良好に通信可能な現像装置を実現することである。
[0057] 前記目的を達成するための主たる第 9の発明は、磁性材料を含む現像剤が収容さ れる現像剤収容器と、前記現像剤収容器に設けられ、装置本体に装着された状態で 、前記装置本体が有する本体側アンテナと非接触状態で通信するための収容器側 アンテナと、前記収容器側アンテナと前記現像剤との間の所定領域への前記現像剤 の進入を防止するための進入防止部と、を備えたことを特徴とする現像装置である。
[0058] また、本発明の目的とするところは、装置内の温度が上昇しても、画像形成装置と カートリッジとの間にて良好に通信することが可能な画像形成装置を実現することで ある。
[0059] 前記目的を達成するための主たる第 10の発明は、(a)カートリッジが着脱自在に装 着される装着部と、(b)前記装着部を有する装置内にて気流の流路となるダクトと、 (c )前記カートリッジに設けられた第 1アンテナを介して前記カートリッジに設けられた素 子と通信するための、前記ダクトに設けられた第 2アンテナと、(d)を有することを特徴 とする画像形成装置である。
[0060] また、本発明の目的とするところは、部品点数を増加させることなくメモリユニットの 破損を有効に防止することにある。
[0061] 前記目的を達成するための主たる第 11の発明は、画像形成装置本体に対し着脱 可能な現像ユニットであって、メモリを備えたメモリユニットと、前記現像ユニットに関 する情報が記載され、前記メモリユニットを覆うように前記現像ユニットに貼り付けられ たラベルと、を有することを特徴とする現像ユニットである。
[0062] 本発明の上記以外の特徴及びその目的とするところは、添付図面を参照しつつ本 明細書の記載を読むことにより明らかとなるであろう。
図面の簡単な説明
[0063] [図 1]プリンタ本体 10aに対する、現像器 51、 52、 53、 54の着脱構成を説明するため の図である。
[図 2]プリンタ 10を構成する主要構成要素を示した図である。
[図 3]プリンタ 10の制御ユニット 100を示すブロック図である。
[図 4]現像器保持ユニット 50の斜視図である。
[図 5]着脱部 50dにイェロー現像器 54が装着された状態の現像器保持ユニット 50を 示した図である。
[図 6]イェロー現像器 54の斜視図である。
[図 7]イェロー現像器 54の主要構成要素を示した断面図である。
[図 8]コロ 574が設けられた現像ローラ 510の斜視図である。
[図 9]連結部材 590の正面図である。
[図 10]連結部材 590の背面を示した斜視図である。
[図 11]図 11Aは、イェロー現像器 54が現像位置に位置している際の現像器保持ュ ニット 50等を示した図である。図 11Bは、イェロー現像器 54が通信位置に位置して いる際の現像器保持ユニット 50等を示した図である。図 11Cは、イェロー現像器 54 が着脱位置に位置している際の現像器保持ユニット 50等を示した図である。図 11D は、現像器保持ユニット 50力 ホームポジションに位置している状態を示した図であ る。
[図 12]素子の構成を示す平面透視図である。
[図 13]素子及び送受信部の内部構成を説明するためのブロック図である。
[図 14]素子 54aのメモリセル 54hに記憶されている情報を説明するための図である。
[図 15]画像形成システムの外観構成を示した説明図である。
[図 16]図 15に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
[図 17]第 2の発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す図であり、その概略全体 構成を示す透視正面図である。
圆 18]その制御部を説明する関係ブロック図である。
[図 19]その要部構成を示す図であり、 (a)はその現像カートリッジ側に設置するメモリ タグ (記憶素子)を示す透視平面図、(b)はその通信手段を示す関係ブロック図であ る。
圆 20]その画像形成動作と通信動作とのタイミングを説明するタイミングチャートであ る。
圆 21]その要部構成を展開した状態を示す概念平面図である。
圆 22]第 2の発明の第 1の他の態様の概略構成を示す透視正面図である。
圆 23]第 2の発明の第 2の他の態様の概略構成を示す透視正面図である。
圆 24]第 3の発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す図であり、その概略全体 構成を示す透視正面図である。
圆 25]その制御部を説明する関係ブロック図である。
圆 26]その要部構成を示す図であり、 (a)はその現像カートリッジ側に設置するメモリ タグ (記憶素子)を示す透視平面図、(b)はその通信手段を示す関係ブロック図であ る。
圆 27]その排気ダクトの配置を説明する上面図である。
圆 28]その排気ダクトの吸引を説明する側面図である。
圆 29]その他の態様を示す図であり、その要部構成を示す概念透視正面図である。 圆 30]その課題を説明する図であり、 (a)は排気ダ外による吸引を説明する概念透 視正面図、(b)はその現像カートリッジの回転時の状態を示す概念透視正面図であ る。
圆 31]第 4の発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す図であり、その概略全体 構成を示す透視正面図である。
圆 32]その制御部を説明する関係ブロック図である。
圆 33]その要部構成を示す図であり、 (a)はその現像カートリッジ側に設置するメモリ タグ (記憶素子)を示す透視平面図、(b)はその通信手段を示す関係ブロック図であ る。
[図 34]その現像カートリッジの待機時における回転停止位置を示す図であり、 (a)は
その軸方向からの概念透視図、(b)はその下方力もの概念透視図である。
[図 35]その現像カートリッジの稼動時における回転停止位置を示す図であり、 (a)は その軸方向からの概念透視図、(b)はその下方力もの概念透視図である。
圆 36]その通信手段のアンテナ間の離隔距離に応じた通信特性を説明するグラフで ある。
圆 37]第 4の発明の他の態様を示す図であり、その要部構成を示す概念透視正面図 である。
圆 38]第 5の発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す図であり、その概略全体 構成を示す透視正面図である。
圆 39]その制御部を説明する関係ブロック図である。
[図 40]その要部構成を示す図であり、 (a)はその現像カートリッジ側に設置するメモリ タグ (記憶素子)を示す透視平面図、(b)はその通信手段を示す関係ブロック図であ る。
[図 41]その現像カートリッジ外面のメモリタグ (記憶素子)の他の装置との位置関係を 示す概念透視図である。
[図 42]プリンタ 5010を構成する主要構成要素を示した図である。
[図 43]図 42のプリンタ 5010の制御ユニットを示すブロック図である。
圆 44]現像装置の斜視図である。
圆 45]現像装置の主要構成要素を示した断面図である。
[図 46]ハウジング 5540にトナー供給ローラ 5550が取り付けられている様子を示す斜 視図である。
[図 47]図 48に示されたホルダー 5526に、現像ローラ 5510が取り付けられている様 子を示した斜視図である。
[図 48]ホルダー 5526に、上シール部材 5520及び規制ブレード 5560が組み付けら れて 、る様子を示した斜視図である。
[図 49]側板 5580の斜視図である。
[図 50]糸且み付け咅材 5525に、上シーノレ咅材 5520、規制ブレード 5560、及び、現 像ローラ 5510が組み付けられている様子を示した斜視図である。
[図 51]図 50に示された組み付け部材 5525が図 46に示されたハウジング 5540に取 り付けられて 、る様子を示した斜視図である。
[図 52]図 51に示された組み付け部材 5525から側板 5580が取り除かれた様子を示 した斜視参考図である。
[図 53]イェロー現像装置 5054が YMCK現像ユニット 5050の保持部 5055dに装着 されて 、る様子を示す斜視図である。
[図 54]素子 5054aの構成を示す平面透視図である。
[図 55]素子 5054aの内部構成を説明するためのブロック図である。
[図 56]図 56Aは、 HP位置を示した図である。図 56Bは、イェロー現像装置 5054の 通信位置を示した図である。図 56Cは、イェロー現像装置 5054の着脱位置を示した 図である。
[図 57]素子 5054aが本体側アンテナ 5124と無線通信する際の素子 5054a及び本 体側アンテナ 5124の位置関係を示した模式図である。
圆 58]現像装置駆動用モータ 5057の位置を示した模式図である。
[図 59]金属板の設置位置のノリエーシヨンを説明するための図である。
圆 60]画像形成システムの外観構成を示した説明図である。
[図 61]図 60に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
圆 62]現像器等が着脱可能なプリンタ本体の構成を説明するための図である。 圆 63]プリンタを構成する主要構成要素を示した図である。
[図 64]プリンタの制御ユニットを示すブロック図である。
[図 65]現像器保持ユニットの斜視図である。
圆 66]着脱部にイェロー現像器が装着された状態の現像器保持ユニットを示した図 である。
圆 67]装着された現像器と現像器保持ュ ノトとの位置を示す図である。
[図 68]イェロー現像器の斜視図である。
[図 69]イェロー現像器の主要構成要素を示した断面図である。
[図 70]コ口が設けられた現像ローラの斜視図である。
[図 71]連結部材の正面図である。
[図 72]連結部材の背面を示した斜視図である。
[図 73]図 73Aは、イェロー現像器 6054が現像位置に位置している際の現像器保持 ユニット 6050等を示した図である。図 73Bは、イェロー現像器 6054が通信位置に位 置している際の現像器保持ユニット 6050等を示した図である。図 73Cは、イェロー 現像器 6054が着脱位置に位置している際の現像器保持ユニット 6050等を示した図 である。図 73Dは、現像器保持ユニット 6050力 ホームポジションに位置している状 態を示した図である。
[図 74]通信ユニットの構成を示す平面図である。
[図 75]通信ユニット及び送受信部の内部構成を説明するためのブロック図である。
[図 76]通信ユニットのメモリセルに記憶されている情報を説明するための図である。
[図 77]アンテナユニットを説明するための図である。
[図 78]アンテナユニットをホルダに取り付けた状態を説明するための図である。
圆 79]現像器をプリンタ本体に装着する際の現像器とプリンタ本体との位置関係を図
62における Aから見た概念図である。
圆 80]通信ユニットとアンテナユニットとの通信距離及び通信領域を示す、装着方向 と直交する方向の断面図である。
圆 81]通信ユニットとアンテナユニットとの通信距離及び通信領域を示す、装着方向 に沿う方向の断面図である。
圆 82]画像形成システムの外観構成を示した説明図である。
[図 83]図 82に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
[図 84]プリンタ本体 7010aに対する、現像器 7051、 7052、 7053、 7054の着脱構 成を説明するための図である。
[図 85]プリンタ 7010を構成する主要構成要素を示した図である。
[図 86]プリンタ 7010の制御ユニット 7100を示すブロック図である。
[図 87]現像器保持ユニット 7050の斜視図である。
[図 88]着脱部 7050dにイェロー現像器 7054が装着された状態の現像器保持ュ-ッ ト 7050を示した図である。
圆 89]装着された現像器と現像器保持ュ ノトとの位置を示す図である。
[図 90]イェロー現像器 7054の主要構成要素を示した断面図である。
[図 91]図 91Aは、イェロー現像器 7054が現像位置に位置している際の現像器保持 ユニット 7050等を示した図である。図 91Bは、イェロー現像器 7054が通信位置に位 置している際の現像器保持ユニット 7050等を示した図である。図 91Cは、イェロー 現像器 7054が着脱位置に位置している際の現像器保持ユニット 7050等を示した図 である。図 91Dは、現像器保持ユニット 7050力 ホームポジションに位置している状 態を示した図である。
[図 92]通信ユニットの構成を示す平面図である。
[図 93]通信ユニット及び送受信部の内部構成を説明するためのブロック図である。
[図 94]通信ユニット 7054aのメモリセル 7054hに記憶されている情報を説明するため の図である。
[図 95]アンテナユニット 7124を説明するための図である。
[図 96]アンテナユニットをホルダーに取り付けた状態を説明するための図である。 圆 97]通信ユニットとアンテナユニットとの通信距離及び通信領域を示す、装着方向 と直交する方向の断面図である。
圆 98]通信ユニットとアンテナユニットとの通信距離及び通信領域を示す、装着方向 に沿う方向の断面図である。
[図 99]進入防止部の他の実施例を示した図である。
圆 100]画像形成システムの外観構成を示した説明図である。
[図 101]図 100に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
圆 102]現像器等が着脱可能なプリンタの構成を説明するための図である。
[図 103]プリンタを構成する主要構成要素を示した図である。
[図 104]プリンタの制御ユニットを示すブロック図である。
[図 105]現像器保持ユニットの斜視図である。
圆 106]着脱部にイェロー現像器が装着された状態の現像器保持ユニットを示した図 である。
圆 107]装着された現像器と現像器保持ユニットとの位置を示す図である。
[図 108]イェロー現像器の斜視図である。
[図 109]イェロー現像器の主要構成要素を示した断面図である。
[図 110]コ口が設けられた現像ローラの斜視図である。
[図 111]連結部材の正面図である。
[図 112]連結部材の背面を示した斜視図である。
[図 113]図 113Aは、イェロー現像器 8054が現像位置に位置して ヽる際の現像器保 持ユニット等を示した図である。図 113Bは、イェロー現像器 8054が通信位置に位 置している際の現像器保持ユニット等を示した図である。図 113Cは、イェロー現像 器が着脱位置に位置している際の現像器保持ユニット等を示した図である。図 113D は、現像器保持ユニットが、ホームポジションに位置している状態を示した図である。
[図 114]通信ユニットの構成を示す平面図である。
[図 115]通信ユニット及び送受信部の内部構成を説明するためのブロック図である。
[図 116]通信ユニットのメモリセルに記憶されている情報を説明するための図である。
[図 117]アンテナユニットを説明するための図である。
[図 118]アンテナユニットをホルダーに取り付けた状態を説明するための図である。 圆 119]本実施の形態における第 1実施例のアンテナユニットの配置を説明するため の図である。
圆 120]通信ユニットとアンテナユニットとの通信距離及び通信領域を示す、装着方 向と直交する方向の断面図である。
圆 121]通信ユニットとアンテナユニットとの通信距離及び通信領域を示す、装着方 向に沿う方向の断面図である。
[図 122]排気ダクトを図 103における Aから見た図である。
圆 123]本実施の形態における第 2実施例を示す図である。
圆 124]本実施の形態における第 3実施例を示す図である。
圆 125]画像形成システムの外観構成を示した説明図である。
[図 126]図 125に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
[図 127]プリンタ本体 9010aに対する、現像ユニット 9054 (9051、 9052、 9053)及 び感光体ユニット 9075の着脱構成を説明するための図である。
[図 128]プリンタ 9010を構成する主要構成要素を示した図である。
[図 129]プリンタ 9010に設けられた制御ユニット 9100を示すブロック図である。
[図 130]ブラック現像ユニット 9051の主要構成要素を示した断面図である。
[図 131]ブラック現像ユニット 9051を現像ローラ 9510側力も見た斜視図である。
[図 132]図 131に示されたブラック現像ユニット 9051からラベル 9580が取り除かれた 様子を示した斜視図である。
[図 133]ブラック現像ユニット 9051のハウジング 9540、メモリユニット 9051a、ラベル 9580の位置関係を示した分解斜視図である。
[図 134]ブラック現像ユニット 9051のハウジング 9540、メモリユニット 9051a、ラベル
9580の位置関係を示した断面模式図である。
[図 135]メモリユニット 905 laの構成を示す平面図である。
[図 136]メモリユニット 905 laの内部構成を説明するためのブロック図である。
[図 137]ラベル 9580の一例を示した図である。
[図 138]図 138Aは、 HP位置を示した図である。図 138Bは、イェロー現像ユニット 90 54の通信位置を示した図である。図 138Cは、イェロー現像ユニット 9054の着脱位 置を示した図である。
[図 139]クッション材 9595を示した断面模式図である。
[図 140]現像ユニットの取り扱い者力 現像ユニットの、ラベルが貼り付けられた部分、 を把持することを禁止する旨の情報、の一例を示した図である。
[図 141]現像ユニットの、ラベルが貼り付けられた部分とは異なる他の部分、を把持す ることを前記取り扱い者に促すための情報、の一例を示した図である。
[図 142]感光体ユニット 9075のノヽウジング 9075b、メモリユニット 9075a、ラベル 907
5cの位置関係を示した分解斜視図である。
[図 143]画像形成システムの外観構成を示した説明図である。
[図 144]図 143に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 プリンタ、 10a プリンタ本体、 10b 第一開閉カバー、 10c 第二開閉カバー、 1 Od 感光体ユニット着脱開口、 10e 現像器着脱開口、 20 感光体、 30 帯電ュニッ 卜、 40 露光ユニット、 50 現像器保持ユニット、 50a、 50b、 50c、 50d 着脱部、 50
e 回転軸、 51 ブラック現像器、 52 マゼンタ現像器、 53 シアン現像器、 54 イエ ロー現像器、 51a、 52a, 53a、 54a 素子、 54b ICチップ、 54c 共振用コンデンサ 、 54d アンテナ、 54e 整流器、 54f 信号解析部 RF、 54g 制御部、 54h メモリセ ル、 58 位置決め穴、 59 連結穴、 60 —次転写ユニット、 70 中間転写体、 75 感 光体ユニット、 76 クリーニングブレード、 80 二次転写ユニット、 90 定着ユニット、 92 給紙トレイ、 94 給紙ローラ、 95 表示ユニット、 96 レジローラ、 100 制御ュ- ット、 101 メインコントローラ、 102 ユニットコントローラ、 111 CPU、 112 インター フェイス、 113 画像メモリ、 114 メインコントローラ側メモリ、 114a EEPROM、 11 4b RAM, 116 ユニットコントローラ佃 Jメモリ、 116a EEPROM、 120 CPU, 12 1 シリアルインターフェイス、 122 本体側メモリ、 123 送受信回路、 124 本体側 アンテナ、 510 現像ローラ、 510a 大径部、 510b 軸部、 520 シール部材、 522 シール支持板金、 524 シール付勢部材、 530 トナー収容部、 530a 第一トナー 収容部、 530b 第二トナー収容部、 540 ハウジング、 542 上ハウジング部、 543 外面、 543a 円弧面、 544 下ハウジング部、 546 —端側側壁、 547 他端側側壁 、 550 トナー供給ローラ、 560 規制ブレード、 560a ゴム部、 560b ゴム支持部、 562 ブレード支持板金、 570 ブレード裏部材、 572 ハウジング開口、 574 コロ、 576 ばね、 581a, 581b 取付け凸部、 588 位置決めピン、 590 連結部材、 593 a、 593b 取付け穴、 595a, 595b 連結ピン、 700 画像形成システム、 702 コン ピュータ、 704 表示装置、 708 入力装置、 708A キーボード、 708B マウス、 71 0 読取装置、 710A フレキシブルディスクドライブ装置、 710B CD— ROMドライ ブ装置、 802 内部メモリ、 804 ハードディスクドライブユニット、
1010 画像記録装置、 1011 レーザ光走査装置、 1012 感光体ドラム、 1014 現 像カートリッジ、 1014a 現像ローラ、 1015 現像ロータリーユニット 1016 中間転 写ベルト、 1017 転写ローラ、 1018 定着ローラ対、 1020 用紙搬送装置、 1030 制御ユニット、 1031 コントローラ部、 1032 エンジン制御部、 1033 CPU, 1035 本体メモリ、 1041、 1077 メモリタグ 1042 非接触 ICチップ、 1043 現像側アン テナ、 1044 整流器、 1045 信号解析 RF、 1046 メモリセル、 1047 制御部、 10 51 本体側アンテナ、 1052 送受信回路、 1060 排気ダクト、 1061 吸引口、 106
2 排気経路、 1063 排気口、 1063a 吸引ファン、 1065 ダクト板、 1065a 壁面、 1066 吸込口、 1071 通気孔、 1072 案内板、 1075 電極端子、 1076 コネクタ 、 1100 外装カバー、
2010 画像記録装置、 2011 レーザ光走査装置、 2012 感光体ドラム、 2014 現 像カートリッジ、 2014a 現像ローラ、 2015 現像ロータリーユニット、 2016 中間転 写ベルト、 2017 転写ローラ、 2018 定着ローラ対、 2020 用紙搬送装置、 2030 制御ユニット、 2031 コントローラ部、 2032 エンジン制御部、 2033 CPU, 2035 本体メモリ、 2041、 2073 メモリタグ、 2042 非接触 ICチップ、 2043 現像側アン テナ、 2044 整流器、 2046 メモリセル、 2047 制御部、 2051 本体側アンテナ、 2052 送受信回路、 2060 排気ダクト、 2061 吸引口、 2062 排気経路、 2063 排気口、 2065 ダクト板、 2065a 壁面、 2066 吸込口、 2071 電極端子、 2072 コネクタ、
3010 画像記録装置、 3011 レーザ光走査装置、 3011a ポリゴンミラー、 3011b ポリゴンモータ、 3011c ドライノく部、 3012 感光体ドラム、 3014 現像カートリッジ 、 3014a 現像ローラ、 3015 現像ロータリーユニット、 3015b 回転軸、 3016 中 間転写ベルト、 3017 転写ローラ、 3018 定着ローラ対、 3020 用紙搬送装置、 3 030 制御ユニット、 3031 コントローラ部、 3032 エンジン制御部、 3033 CPU, 3035 本体メモリ、 3041、 3073 メモリタグ、 3042 非接触 ICチップ、 3043 現像 側アンテナ、 3044 整流器、 3045 信号解析 RF、 3046 メモリセル、 3047 制御 部、 3051 本体側アンテナ、 3052 送受信回路、 3071 電極端子、 3072 コネク タ
4010 画像記録装置、 4011 レーザ光走査装置、 4012 感光体ドラム、 4013 帯 電器、 4014 現像カートリッジ、 4014a 現像ローラ、 4015 現像ロータリーユニット 、4016 中間転写ベルト、 4017 転写ローラ、 4018 定着ローラ対、 4020 用紙搬 送装置、 4030 制御ユニット、 4031 コントローラ部、 4032 エンジン制御部、 403 3 CPU, 4035 本体メモリ、 4041 メモリタグ、 4042 非接触 ICチップ、 4043 現 像側アンテナ、 4044 整流器、 4045 信号解析 RF、 4046 メモリセル、 4047 制 御部、 4051 本体側アンテナ、 4052 送受信回路、 4071、 4072 遮蔽部材
5010 レーザビームプリンタ、 5012 プリンタ本体、 5020 感光体、 5030 帯電ュ ニット、 5037 着脱専用口、 5040 露光ユニット、 5050 YMCK現像ユニット、 505 Oa 中心軸、 5051 ブラック現像装置、 5052 マゼンタ現像装置、 5053 シアン現 像装置、 5054 イェロー現像装置、 5051a, 5052a, 5053a, 5054a 素子、 5055 支持フレーム、 5055a, 5055b, 5055c, 5055d 保持部、 5056 本体側歯車、 5 057 現像装置駆動用モータ、 5058 位置決めピン嵌合穴、 5060 —次転写ュ- ッ卜、 5070 中間転写体、 5075 クリーニングユニット、 5076 クリーニングブレード 、 5080 二次転写ユニット、 5090 定着ユニット、 5092 給紙トレイ、 5094 給紙口 ーラ、 5095 表示ユニット、 5096 レジローラ、 5100 制御ユニット、 5101 メインコ ントローラ、 5102 ユニットコントローラ、 5112 インターフェイス、 5113 画像メモリ 、 5121 シリアルインターフェイス(IZF)、 5122 本体側メモリ、 5123 送受信回路 、 5124 本体側アンテナ、 5126 本体側金属板、 5126a 下部、 5150 空隙、 551 0 現像ローラ、 5510a 軸、 5510b 大径部、 5520 上シール部材、 5520a 短手 方向端部、 5520b 当接面、 5520c 反対面、 5524 上シール付勢部材、 5525 組み付け部材、 5526 ホルダー、 5527 上シール支持部、 5528 規制ブレード支 持部、 5529 現像ローラ支持部、 5529a —端側現像ローラ支持部、 5529b 他端 側現像ローラ支持部、 5530 現像ローラ嵌合穴、 5530a 一端側現像ローラ嵌合穴 、 5530b 他端側現像ローラ嵌合穴、 5531 中間歯車支持部、 5538 トナー収容 体、 5538a 第一トナー収容部、 5538b 第二トナー収容部、 5540 ハウジング、 5 542 上ノヽクジング § 、 5543 下ノヽクジング § 、 5544 ftlj|g、 5544a ピン、 5545 仕切り壁、 5546 供給ローラ嵌合穴、 5546a 一端側供給ローラ嵌合穴、 5546b 他端側供給ローラ嵌合穴、 5550 トナー供給ローラ、 5560 規制ブレード、 5560a ゴム部、 5560b ゴム支持部、 5560c 短手方向端部、 5560d 長手方向端部、 5 572 開口、 5574 端部シール、 5576 現像ローラ用軸受け、 5576a —端側現像 ローラ用軸受け、 5576b 他端側現像ローラ用軸受け、 5578 供給ローラ用軸受け 、 5578a 一端側供給ローラ用軸受け、 5578b 他端側供給ローラ用軸受け、 5580 側板、 5580a 上部、 5582 支持部嵌合穴、 5584 現像ローラ嵌合穴、 5586 供給ローラ嵌合穴、 5588 ピン嵌合穴、 5590 現像装置側歯車支持部、 5592 位
置決めピン、 5602 ハウジングシール、 5610 供給ローラ駆動歯車、 5612 現像口 ーラ駆動歯車、 5614 中間歯車、 5616 現像装置側歯車、 5700 画像形成システ ム、 5702 コンピュータ、 5704 表示装置、 5706 プリンタ、 5708 入力装置、 570 8A キーボード、 5708B マウス、 5710 読取装置、 5710A フレキシブルディスク ドライブ装置、 5710B CD— ROMドライブ装置、 5802 内部メモリ、 5804 ハード ディスクドライブユニット、
6010 プリンタ、 6010a プリンタ本体、 6010b 第一開閉カノ一、 6010c 第二開 閉カノく一、 6010d 感光体ユニット着脱開口、 6010e 現像器着脱開口、 6010f フ レーム、 6010g スティ、 6020 感光体、 6030 帯電ユニット、 6040 露光ユニット 、 6050 現像器保持ュ-ッ卜、 6050a, 6050b, 6050c, 6050d 着脱部、 6050e 回転軸、 6050f 壁部、 6051 ブラック現像器、 6052 マゼンタ現像器、 6053 シ アン現像器、 6054 イェロー現像器、 6051a, 6052a, 6053a, 6054a 通信ュ- ット、 6054b 非接触 ICチップ、 6054c 共振用コンデンサ、 6054d アンテナ、 605 4e 整流器、 6054f 信号解析部 RF、 6054g 制御部、 6054h メモリセル、 6054i 薄板基材、 6054j アンテナ端子、 6054k 連結部、 6054m 保護シート、 6056 ガイド部、 6058 位置決め穴、 6059 連結穴、 6060 —次転写ユニット、 6070 中 間転写体、 6075 感光体ュ-ッ卜、 6075a 通信ュ-ッ卜、 6076 クリーニングブレ ード、 6080 二次転写ユニット、 6090 定着ユニット、 6092 給紙卜レイ、 6094 給 紙ローラ、 6095 表示ユニット、 6096 レジローラ、 6098 電源ユニット、 6098a 電源用シールド部材、 6100 制御ユニット、 6101 メインコントローラ、 6102 ュ-ッ トコントローラ、 6111 CPU, 6112 インターフェイス、 6113 画像メモリ、 6114 メ インコントローラ側メモリ、 6114a EEPROM、 6114b RAM, 6116 ユニットコント ローラ佃 jメモリ、 6116a EEPROM, 6120 CPU, 6121 シリアノレインターフェイス 、 6122 本体側メモリ、 6123 通信制御モジュール、 6124 アンテナユニット、 612 4a 基材、 6124b アンテナ、 6124c 端子、 6124d 保護シート、 6124e 導線、 6 125 ホルダー、 6125a 側壁部、 6125b 爪、 6510 現像ローラ、 6510a 大径部 、 6510b 軸部、 6520 シール部材、 6522 シール支持板金、 6524 シール付勢 部材、 6530 トナー収容部、 6530a 第一トナー収容部、 6530b 第二トナー収容
6540 ノヽクジング、 6542 上ノヽクジング §、 6543 ^®, 6543a 円 ¾R¾、 65 44 下ノ、ウジング部、 6545 仕切り壁、 6546 第 1側壁、 6547 第 2側壁、 6549 被ガイド部、 6550 トナー供給ローラ、 6560 規制ブレード、 6560a ゴム部、 6560 b ゴム支持部、 6562 ブレード支持板金、 6570 ブレード裏部材、 6572 ノ、ゥジン グ開口、 6574 コロ、 6576 ばね、 6581a、 6581b 取付け凸部、 6588 位置決め ピン、 6590 連結部材、 6593a, 6593b 取付け穴、 6595a, 6595b 連結ピン、 6 598 ネジ、 6700 画像形成システム、 6702 コンピュータ、 6704 表示装置、 670 8 入力装置、 6708A キーボード、 6708B マウス、 6710 読取装置、 6710A フ レキシブルディスクドライブ装置、 6710B CD— ROMドライブ装置、 6802 内部メ モリ、 6804 ハードディスクドライブユニット、
7010 プリンタ、 7010a プリンタ本体、 7010b 第一開閉カノ一、 7010c 第二開 閉カノく一、 7010d 感光体ユニット着脱開口、 7010e 現像器着脱開口、 7020 感 光体、 7030 帯電ユニット、 7040 露光ユニット、 7050 現像器保持ユニット、 705 0a、 7050b, 7050c, 7050d 着脱部、 7050e 回転軸、 7051 ブラック現像器、 7 052 マゼンタ現像器、 7053 シアン現像器、 7054 イェロー現像器、 7051a, 70 52a, 7053a, 7054a 通信ユニット、 7054b 非接触 ICチップ、 7054c 共振用コ ンデンサ、 7054d アンテナ、 7054e 整流器、 7054f 信号解析部 RF、 7054g 制御部、 7054h メモリセル、 7054i 薄板基材、 7054j アンテナ端子、 7054k 連 結部、 7054m 保護シート、 7056 ガイド部、 7058 位置決め穴、 7059 連結穴、 7060 転写ユニット、 7061 転写ドラム、 7062 転写コロ卜ロン、 7063 剥離爪、 70 70 除電ユニット、 7075 感光体ユニット、 7076 クリーニングブレード、 7080 二 次転写ユニット、 7090 定着ユニット、 7092 給紙トレイ、 7095 表示ユニット、 710 0 制御ユニット、 7101 メインコントローラ、 7102 ユニットコントローラ、 7111 CP U、7112 インターフェイス、 7113 画像メモリ、 7114 メインコントローラ佃 Jメモリ、 7 114a EEPROM、 7114b RAM, 7116 ユニットコントローラ側メモリ、 7116a E EPROM、 7120 CPU, 7121 シリアルインターフェイス、 7122 本体側メモリ、 71 23 通信制御モジュール、 7124 アンテナユニット、 7124a 基材、 7124b アンテ ナ、 7124c アンテナ端子、 7124d 保護シート、 7124e 導線、 7125 ホルダー、
7125a 側壁部、 7125b 爪、 7510 現像ローラ、 7520 第 1オーガ、 7521 第 2 オーガ、 7530 第 1現像剤収容部、 7531 第 2現像剤収容部、 7540 ハウジング、 7542 上ノヽクジング §、 7543 ^®, 7543a 円 ¾R¾、 7544 下ノヽクジング §、 75 46 進入防止部、 7546a 区画部材、 7547 領域保持部材、 7549 被ガイド部、 7 560 規制ブレード、 7572 ノヽウジング開口、 7576 ばね、 7700 画像形成システ ム、 7702 コンピュータ、 7704 表示装置、 7708 入力装置、 7708A キーボード 、 7708B マウス、 7710 読取装置、 7710A フレキシブルディスクドライブ装置、 7 710B CD— ROMドライブ装置、 7802 内部メモリ、 7804 ハードディスクドライブ ユニット、
8010 プリンタ、 8010b 第一開閉カノ一、 8010c 第二開閉カノ一、 8010d 感 光体ユニット着脱開口、 8010e 現像器着脱開口、 8010f フレーム、 8010g ステ ィ、 8020 感光体、 8030 帯電ユニット、 8040 露光ユニット、 8050 現像器保持 ュ-ッ K 8050a, 8050b, 8050c, 8050d 着脱部、 8050e 回転軸、 8050f 壁 部、 8051 ブラック現像器、 8052 マゼンタ現像器、 8053 シアン現像器、 8054 イェロー現像器、 8051a, 8052a, 8053a, 8054a 通信ユニット、 8054b 非接触 I 。チップ、 8054c 共振用コンデンサ、 8054d アンテナ、 8054e 整流器、 8054f 信号解析部 RF、 8054g 制御部、 8054h メモリセル、 8054i 薄板基材、 8054j アンテナ端子、 8054k 連結部、 8054m 保護シート、 8056 ガイド部、 8058 位 置決め穴、 8059 連結穴、 8060 —次転写ユニット、 8062 排気ファン、 8062a 吸気口、 8062b 排気口、 8064 フィルタ、 8066 ダクト、 8066a 内壁板、 8066b 内部側の開口、 8066c 排出側開口、 8066d アンテナ設置部位、 8066e 爪、 8 066f 内壁面、 8066g 外壁面、 8070 中間転写体、 8075 感光体ユニット、 807 5a 通信ュ-ッ卜、 8076 クリーニングブレード、 8080 二次転写ュ-ッ卜、 8090 定着ユニット、 8092 給紙トレイ、 8094 給紙ローラ、 8095 表示ユニット、 8096 レジローラ、 8098 電源ユニット、 8098a 電源用シールド部材、 8100 制御ュ-ッ ト、 8101 メインコントローラ、 8102 ユニットコントローラ、 8111 CPU, 8112 イン ターフェイス、 8113 画像メモリ、 8114 メインコントローラ側メモリ、 8114a EEPR OM、 8114b RAM, 8116 ユニットコントローラ佃 Jメモリ、 8116a EEPROM、 81
20 CPU, 8121 シリアルインターフェイス、 8122 本体側メモリ、 8123 通信制御 モジュール、 8124 アンテナユニット、 8124a 基材、 8124b アンテナ、 8124c 端 子、 8124d 保護シート、 8124e 導線、 8125 ホルダー、 8125a側壁部、 8125b 爪、 8510 現像ローラ、 8510a 大径部、 8510b 軸部、 8520 シール部材、 8522 シール支持板金、 8524 シール付勢部材、 8530 トナー収容部、 8530a 第一ト ナー収容部、 8530b 第二トナー収容部、 8540 ハウジング、 8542 上ハウジング 部、 8543 外面、 8543a 円弧面、 8544 下ノヽウジング部、 8545 仕切り壁、 854 6 第 1側壁、 8547 第 2側壁、 8549 被ガイド部、 8550 トナー供給ローラ、 8560 規制ブレード、 8560a ゴム部、 8560b ゴム支持部、 8562 ブレード支持板金、 8 570 ブレード裏部材、 8572 ノヽウジング開口、 8574 コロ、 8576 ばね、 8581a、 8581b 取付け凸部、 8588 位置決めピン、 8590 連結部材、 8593a、 8593b 取付け穴、 8595a、 8595b 連結ピン、 8598 ネジ、 8700 画像形成システム、 87 02 コンピュータ、 8704 表示装置、 8708 入力装置、 8708A キーボード、 8708 B マウス、 8710 読取装置、 8710A フレキシブルディスクドライブ装置、 8710B CD— ROMドライブ装置、 8802 内部メモリ、 8804 ハードディスクドライブユニット
9010 プリンタ、 9010a プリンタ本体、 9010b 第一開閉カノ一、 9010c 第二開 閉カノく一、 9010d 感光体ユニット着脱開口、 9010e 現像ユニット着脱開口、 902 0 感光体、 9030 帯電ユニット、 9040 露光ユニット、 9050 YMCK現像デバイ ス、 9051 ブラック現像ユニット、 9051a メモリユニット、 9051b 接虫 ICチップ、 9051c 共振用コンデンサ、 9051d アンテナ、 9051e 整流器、 9051f 信号解析 部 RF、 905 lg 制御部、 905 lh メモリセル、 9051Ϊ 薄板基材、 905 lj アンテナ 端子、 9051k 連結部、 9051m 保護シート、 9052 マゼンタ現像ユニット、 9052a メモリユニット、 9053 シアン現像ユニット、 9053a メモリユニット、 9054 イェロー 現像ユニット、 9054a メモリユニット、 9055 ロータリー、 9055a 中心軸、 9055b, 9055c, 9055d, 9055e、着脱部、 9055f 支持フレーム、 9060 一次転写ユニット 、 9070 中間転写体、 9075 感光体ユニット、 9075a メモリユニット、 9075b ノヽゥ ジング、 9075c ラベル、 9076 クリーニングブレード、 9076a 廃トナー収容部、 90
80 二次転写ユニット、 9090 定着ユニット、 9092 給紙トレイ、 9094 給紙ローラ 、 9095 表示ユニット、 9096 レジローラ、 9100 制御ユニット、 9101 メインコント ローラ、 9102 ユニットコントローラ、 9112 インターフェイス、 9113 画像メモリ、 91 20 CPU, 9121 シリアルインターフェイス、 9122 本体側メモリ、 9123 送受信回 路、 9124a 感光体ユニット用本体側アンテナ、 9124b 現像ユニット用本体側アン テナ、 9510 現像ローラ、 9520 シール部材、 9522 シール支持板金、 9524 シ 一ル付勢部材、 99530 トナー収容体、 9530a 第一トナー収容部、 9530b 第二ト ナー収容部、 9540 ハウジング、 9540a 窪み、 9540b 窪み以外の部分、 9541 開口、 9545 規制壁、 9550 トナー供給ローラ、 9560 規制ブレード、 9560a ゴ ム部、 99560b ゴム支持部、 9562 ブレード支持板金、 9570 ブレード裏部材、 9 572 接着面、 9574 表面、 9576 突出部、 9580 ラベル、 9590 空気層、 9595 クッション材、 9700 画像形成システム、 9702 コンピュータ、 9704 表示装置、 9 706 プリンタ、 9708 入力装置、 9708A キーボード、 9708B マウス、 9710 読 取装置、 9710A フレキシブルディスクドライブ装置、 9710B CD— ROMドライブ 装置、 9802 内部メモリ、 9804 ハードディスクドライブユニット、 D 現像剤、 T, t トナー、 L 通信距離 (半径)、 M 通信領域、 RS 同期用読み取りセンサ、 発明を実施するための最良の形態
[0065] 本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
[0066] = = =第 1の発明 = = =
前記目的を達成するための主たる第 1の発明は、画像形成装置本体に設けられて いる着脱部に対して着脱可能な現像装置であって、現像装置本体と、該現像装置本 体の長手方向一端側に固定されており、前記現像装置が前記着脱部に装着された 際に該着脱部に係合して該着脱部に対する前記現像装置本体の位置決めをするた めの位置決め部材と、前記現像装置本体の長手方向他端側に、該現像装置本体と の相対位置が変化可能となるように取り付けられており、前記現像装置が前記着脱 部に装着された際に該着脱部と連結される連結部材と、前記現像装置本体の前記 長手方向一端側に設けられており、前記現像装置が前記着脱部に装着された状態 で前記画像形成装置本体側と非接触状態で通信可能な素子と、を有することを特徴
とする現像装置、である。
[0067] このような現像装置によれば、画像形成装置本体側と素子との距離が変化し難!ヽ から、画像形成装置本体側と適切に通信可能な現像装置を実現することが可能とな る。
[0068] また、力かる現像装置であって、前記着脱部は、移動可能であり、前記現像装置は 、前記着脱部に装着された状態で該着脱部の移動に伴って第一位置に移動した際 に、前記画像形成装置本体に設けられた像担持体に担持された潜像を現像し、前 記素子は、該現像装置が前記第一位置とは異なる第二位置に移動した際に、前記 画像形成装置本体側と非接触状態で通信することとしてもよい。
[0069] 現像装置が着脱部の移動に伴って移動する場合には、現像装置が移動しない場 合に比べて、現像装置が第二位置に位置している際に現像装置本体との連結部材 の相対位置が変化し易いから、画像形成装置本体と素子との間の距離がより変化す る恐れがある。そのため、現像装置が着脱部の移動に伴って移動する場合には、該 素子を現像装置本体の長手方向一端側に設けることによる効果、すなわち、画像形 成装置と適切に通信可能な現像装置を実現することが可能となる効果、がより有効 に奏される。
[0070] また、力かる現像装置であって、前記着脱部は、前記現像装置本体をその長手方 向に沿って付勢しているばね、を備え、前記ばねが付勢している付勢量に応じて、前 記現像装置本体との前記連結部材の相対位置が変化することとしてもよい。
[0071] 着脱部が現像装置本体をその長手方向に沿って付勢して!/、るばねを備えて!/、る場 合には、現像装置が第二位置に位置している際にばねが伸縮することにより、該現 像装置が振動する。そして、現像装置が振動すると、画像形成装置本体と素子との 間の距離が変化してしまい、素子が画像形成装置本体と適切に通信することができ ない恐れがある。そのため、着脱部が前記ばねを備えている場合には、該素子を現 像装置本体の長手方向一端側に設けることによる効果、すなわち、画像形成装置と 適切に通信可能な現像装置を実現することが可能となる効果、がより有効に奏される
[0072] また、かかる現像装置であって、前記現像装置本体は、現像剤を担持し、該現像剤
によって前記像担持体に担持された潜像を現像するための現像剤担持体と、該現像 剤担持体の長手方向両端部に設けられ、前記像担持体に当接して該像担持体と前 記現像剤担持体との間隔を保持するための間隔保持部材と、を備え、前記現像装置 が前記第一位置に移動した際には、前記間隔保持部材が前記像担持体に当接して 前記間隔を保持することとしてもよい。
[0073] 像担持体に担持された潜像を適切に現像するためには、現像剤担持体と像担持 体の間隔を適切に保持する必要がある。そして、前記間隔を保持するために、現像 剤担持体の長手方向両端部に、像担持体に当接する間隔保持部材を設けることが ある。かかる場合に、現像剤担持体を備えた現像装置本体との連結部材の相対位置 が変化可能であると、像担持体が画像形成装置本体に対して傾!ヽて取り付けられて いても現像剤担持体が像担持体に追従するように、間隔保持部材を像担持体に当 接させることができる力ゝら、現像剤担持体と像担持体の間隔を適切に保持することが 可能となる。
[0074] また、力かる現像装置であって、前記位置決め部材は、その軸方向が前記現像装 置本体の長手方向に沿うように、該現像装置本体の、前記長手方向一端側の側壁 に固定されている位置決め軸であり、該位置決め軸は、前記現像装置が前記着脱部 に装着された際に、前記着脱部に設けられた位置決め穴に嵌合して、該着脱部に対 する前記現像装置本体の位置決めをすることとしてもよい。
[0075] 位置決め軸が、位置決め穴に嵌合して、着脱部に対する現像装置本体の位置決 めをする場合には、簡単な構成にて、着脱部に対する現像装置本体の位置決めを することが可能となる。
[0076] また、力かる現像装置であって、前記着脱部は、連結穴を備え、前記連結部材は、 前記連結穴と嵌合可能な連結凸部を備え、前記現像装置本体の、前記長手方向他 端側の側壁に取り付けられており、前記現像装置が前記着脱部に装着された際に、 前記連結凸部が前記連結穴に嵌合することによって、前記連結部材が前記着脱部と 連結されることとしてもよい。
[0077] 連結凸部が連結穴に嵌合することによって、連結部材が着脱部と連結される場合 には、簡単な構成にて、連結部材を着脱部に連結させることが可能となる。
[0078] また、力かる現像装置であって、前記現像装置本体は、円状の断面を有する取付 け凸部を備え、前記連結部材は、楕円状の断面を有し前記取付け凸部と嵌合可能 な取付け穴、を備え、前記取付け穴は、該取付け穴に嵌合した前記取付け凸部の該 取付け穴内の移動を許容することとしてもよい。
[0079] 取付け穴が、該取付け穴に嵌合した取付け凸部の該取付け穴内の移動を許容す る場合には、簡単な構成にて、連結部材に対して現像装置本体が移動し易くするこ とが可能となる。
[0080] また、力かる現像装置であって、前記現像装置本体は、現像剤を収容するための ハウジングを備え、前記素子は、前記ハウジングの、その長手方向に沿って設けられ た外面、に取り付けられていることとしてもよい。
[0081] カゝかる場合には、容易な構成にて、素子を画像形成装置本体と通信させることが可 能となる。
[0082] また、力かる現像装置であって、前記現像装置本体は、その長手方向両端部にて 前記ハウジングに支持されており、現像剤を担持し、該現像剤によって前記像担持 体に担持された潜像を現像するための現像剤担持体、を備え、前記ハウジングの前 記外面は、該ハウジングの長手方向に直交する直交面と交わる断面が円弧形状で ある円弧面、を備え、前記素子は、前記円弧面の、前記現像剤担持体から最も離れ た位置、に取り付けられていることとしてもよい。
[0083] 素子が、円弧面の、現像剤担持体から最も離れた位置、に取り付けられている場合 には、現像剤担持体に担持された現像剤が飛散して該素子に付着することを抑止で きる力ゝら、素子が、より適切に、画像形成装置本体側と通信することが可能となる。
[0084] また、画像形成装置本体に設けられている着脱部に対して着脱可能な現像装置で あって、現像装置本体と、該現像装置本体の長手方向一端側に固定されており、前 記現像装置が前記着脱部に装着された際に該着脱部に係合して該着脱部に対する 前記現像装置本体の位置決めをするための位置決め部材と、前記現像装置本体の 長手方向他端側に、該現像装置本体との相対位置が変化可能となるように取り付け られており、前記現像装置が前記着脱部に装着された際に該着脱部と連結される連 結部材と、前記現像装置本体の前記長手方向一端側に設けられており、前記現像
装置が前記着脱部に装着された状態で前記画像形成装置本体側と非接触状態で 通信可能な素子と、を有し、前記着脱部は、移動可能であり、前記現像装置は、前記 着脱部に装着された状態で該着脱部の移動に伴って第一位置に移動した際に、前 記画像形成装置本体に設けられた像担持体に担持された潜像を現像し、前記素子 は、該現像装置が前記第一位置とは異なる第二位置に移動した際に、前記画像形 成装置本体側と非接触状態で通信し、前記着脱部は、前記現像装置本体をその長 手方向に沿って付勢しているばね、を備え、前記ばねが付勢している付勢量に応じ て、前記現像装置本体との前記連結部材の相対位置が変化し、前記現像装置本体 は、現像剤を担持し、該現像剤によって前記像担持体に担持された潜像を現像する ための現像剤担持体と、該現像剤担持体の長手方向両端部に設けられ、前記像担 持体に当接して該像担持体と前記現像剤担持体との間隔を保持するための間隔保 持部材と、を備え、前記現像装置が前記第一位置に移動した際には、前記間隔保持 部材が前記像担持体に当接して前記間隔を保持し、前記位置決め部材は、その軸 方向が前記現像装置本体の長手方向に沿うように、該現像装置本体の、前記長手 方向一端側の側壁に固定されている位置決め軸であり、該位置決め軸は、前記現像 装置が前記着脱部に装着された際に、前記着脱部に設けられた位置決め穴に嵌合 して、該着脱部に対する前記現像装置本体の位置決めをし、前記着脱部は、連結穴 を備え、前記連結部材は、前記連結穴と嵌合可能な連結凸部を備え、前記現像装 置本体の、前記長手方向他端側の側壁に取り付けられており、前記現像装置が前 記着脱部に装着された際に、前記連結凸部が前記連結穴に嵌合することによって、 前記連結部材が前記着脱部と連結され、前記現像装置本体は、円状の断面を有す る取付け凸部を備え、前記連結部材は、楕円状の断面を有し前記取付け凸部と嵌合 可能な取付け穴、を備え、前記取付け穴は、該取付け穴に嵌合した前記取付け凸部 の該取付け穴内の移動を許容し、前記現像装置本体は、現像剤を収容するための ハウジングを備え、前記素子は、前記ハウジングの、その長手方向に沿って設けられ た外面、に取り付けられており、前記現像装置本体は、その長手方向両端部にて前 記ハウジングに支持されており、現像剤を担持し、該現像剤によって前記像担持体 に担持された潜像を現像するための現像剤担持体、を備え、前記ハウジングの前記
外面は、該ハウジングの長手方向に直交する直交面と交わる断面が円弧形状である 円弧面、を備え、前記素子は、前記円弧面の、前記現像剤担持体から最も離れた位 置、に取り付けられていることを特徴とする現像装置。
[0085] このような現像装置によれば、画像形成装置本体側と適切に通信可能な現像装置 を実現することが可能となる効果、が最も有効に奏される。
[0086] また、潜像を担持するための像担持体、及び、画像形成装置本体に設けられて!/ヽ る着脱部に対して着脱可能な現像装置であって、現像装置本体と、該現像装置本体 の長手方向一端側に固定されており、前記現像装置が前記着脱部に装着された際 に該着脱部に係合して該着脱部に対する前記現像装置本体の位置決めをするため の位置決め部材と、前記現像装置本体の長手方向他端側に、該現像装置本体との 相対位置が変化可能となるように取り付けられており、前記現像装置が前記着脱部 に装着された際に該着脱部と連結される連結部材と、前記現像装置本体の前記長 手方向一端側に設けられており、前記現像装置が前記着脱部に装着された状態で 前記画像形成装置本体側と非接触状態で通信可能な素子と、を有し、前記着脱部 に装着された状態にて前記像担持体に担持された潜像を現像するための現像装置 、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
[0087] このような画像形成装置によれば、画像形成装置本体側と適切に通信可能な現像 装置を備えるから、従来よりも優れた画像形成装置を実現することが可能となる。
[0088] また、コンピュータ、並びに、このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって 、潜像を担持するための像担持体、及び、画像形成装置本体に設けられている着脱 部に対して着脱可能な現像装置であって、現像装置本体と、該現像装置本体の長 手方向一端側に固定されており、前記現像装置が前記着脱部に装着された際に該 着脱部に係合して該着脱部に対する前記現像装置本体の位置決めをするための位 置決め部材と、前記現像装置本体の長手方向他端側に、該現像装置本体との相対 位置が変化可能となるように取り付けられており、前記現像装置が前記着脱部に装 着された際に該着脱部と連結される連結部材と、前記現像装置本体の前記長手方 向一端側に設けられており、前記現像装置が前記着脱部に装着された状態で前記 画像形成装置本体側と非接触状態で通信可能な素子と、を有し、前記着脱部に装
着された状態にて前記像担持体に担持された潜像を現像するための現像装置、を 備えた画像形成装置、を具備したことを特徴とする画像形成システム。
[0089] このような画像形成システムによれば、画像形成装置本体側と適切に通信可能な 現像装置を備えるから、従来よりも優れた画像形成システムを実現することが可能と なる。
[0090] = = =第 2の発明 = = =
上記課題を解決する現像装置の主たる第 2の発明は、画像データに基づく静電潜 像が表面に形成されて該静電潜像を現像したトナー像を担持する担持体と、該担持 体表面の静電潜像にトナーを選択的に付着させて該静電潜像を現像する現像カー トリッジと、該現像カートリッジの複数を回転軸の周囲に挿脱可能に収納して該回転 軸を中心に回転することによりいずれかの現像カートリッジを担持体表面に対面させ る現像ロータリーユニットと、受け取った画像データや各種情報に基づ 、て担持体お よび現像カートリッジを含む装置各部の駆動を制御する制御部と、を備えて、担持体 表面のトナー像を記録媒体に転写して定着させることにより画像を形成する画像形 成装置であって、現像カートリッジに関する情報を記憶保持する記憶素子を当該現 像カートリッジの外面に設置するとともに、制御部の処理する情報として少なくとも該 記憶素子内の情報を読み出す通信を実行する通信手段を具備して、現像ロータリー ユニットにより回転移動して装置本体の外装カバーの近傍に停止したときに該外装力 バーに沿う位置に記憶素子を配置するとともに、該停止位置を通信手段による通信 位置として設定されて!ヽることを特徴とするものである。
[0091] この発明では、回転停止して記憶情報のやり取りをする通信時 (位置)における現 像カートリッジ外面の記憶素子は、装置本体の外装カバーに沿う位置に、言い換える と、現像カートリッジの外面で設置可能な箇所で、装置本体の外装カバーに最も接 近する位置に設置されている。したがって、現像カートリッジ外面の記憶素子は、通 信時には、装置本体の外装カバーを介する外気温に近い環境で、記憶情報の読出 あるいは書込を行うことができ、装置本体内の発熱体となる装置力もの熱的な影響を 受けることを少、なくすることができる。
[0092] 上記課題を解決する現像装置の 2つ目の第 2の発明は、上記主たる第 2の発明の
特定事項に加え、前記通信位置の記憶素子は、装置本体内の発熱体から最も離隔 する領域に位置することを特徴とするものである。
[0093] この発明では、現像カートリッジ外面の記憶素子は、通信時には、装置本体の外装 カバーに最も接近するのと同時に、装置本体内の発熱体から最も離隔する領域に位 置するようにその通信位置が設定されている。したがって、現像カートリッジ外面の記 憶素子は、装置本体の外装カバーを介する外気温に近い環境で、同時に、装置本 体内の発熱体となる装置力もの熱的影響をできるだけ少なくすることができる。
[0094] 上記課題を解決する現像装置の 3つ目の第 2の発明は、上記主たる第 2の発明ま たは 2つ目の第 2の発明の特定事項に加え、前記外装カバーには、通信位置に位置 する記憶素子の近傍に通気孔が形成されていることを特徴とするものである。
[0095] この発明では、現像カートリッジ外面の記憶素子は、通信時には、装置本体の外装 カバーに最も接近して、その外装カバーの通気孔力 流入する外気に曝される。した がって、現像カートリッジ外面の記憶素子は、装置本体外部の外気温に近い環境で 、エラーの発生や処理能力の低下を効果的に回避しつつ記憶情報の読出あるいは 書込を行うことができる。
[0096] 上記課題を解決する画像形成装置の 4つ目の第 2の発明は、上記主たる第 2の発 明から 3つ目の第 2の発明のいずれかの発明の特定事項に加え、前記通信位置の 記憶素子付近に強制的に空気の流れを発生させて該記憶素子付近の部材表面に 空気を送る送風手段を備えることを特徴とするものである。
[0097] この発明では、現像カートリッジ外面の記憶素子は、通信時には、装置本体の外装 カバーに最も接近する位置で、強制的に発生させる空気の流れに曝される。したが つて、現像カートリッジ外面の記憶素子は、装置本体外部の外気温に近い空気が強 制的に吹き付けられることにより、熱が持ち去られて温度上昇することが回避され、ェ ラーの発生や処理能力の低下を効果的に回避しつつ記憶情報の読出あるいは書込 を行うことができる。
[0098] 上記課題を解決する画像形成装置の 5つ目の第 2の発明は、上記 4つ目の第 2の 発明の特定事項に加え、装置本体内の一部を吸引して装置外に排気する排気ダクト を備えており、前記送風手段は、通信位置の記憶素子の近傍の排気ダクトに吸込口
が形成されることにより構成され、該排気ダクト内に周囲の空気が吸い込まれることに より該記憶素子付近に強制的に空気の流れを発生させることを特徴とするものである
[0099] この発明では、現像カートリッジ外面の記憶素子は、通信時には、装置本体の外装 カバーに最も接近する位置で、排気ダクトの吸込ロカも周囲の空気が吸われて発生 する空気の流れに曝される。したがって、現像カートリッジ外面の記憶素子は、特別 な送風装置を設けることなぐ温度上昇することが回避され、エラーの発生や処理能 力の低下を効果的に回避しつつ記憶情報の読出あるいは書込を行うことができる。
[0100] 上記課題を解決する画像形成装置の 6つ目の第 2の発明は、上記主たる第 2の発 明から 5つ目の第 2の発明のいずれかの発明の特定事項に加え、前記通信手段は、 現像カートリッジ側および装置本体側の対面可能な位置にアンテナが設置されて非 接触通信する機能を備えるとともに、該現像カートリッジ側のアンテナには記憶素子 が隣接していることを特徴とするものである。
[0101] この発明では、現像カートリッジ外面の記憶素子には通信手段のアンテナが隣接 するとともに、通信時には、装置本体側のアンテナが対面する。したがって、現像力 ートリッジ外面の記憶素子に加えて、現像カートリッジ側と装置本体側の双方のアン テナや、このアンテナを介して通信制御する装置本体側の構成部品が外気温に近 い環境で、エラーの発生や処理能力の低下を効果的に回避しつつ、その非接触の 通信処理や記憶情報の読出あるいは書込を行うことができる。
[0102] また、静電潜像を担持するための担持体と、該担持体表面の静電潜像にトナーを 選択的に付着させて該静電潜像を現像するための現像カートリッジと、装置本体に 設けられ前記現像カートリッジの複数を回転軸の周囲に挿脱可能に収納して該回転 軸を中心に回転することによりいずれかの現像カートリッジを担持体表面に対向させ る現像ロータリーユニットと、前記現像カートリッジに関する情報を記憶保持する記憶 素子であって、前記現像ロータリーユニットにより回転移動して前記現像カートリッジ が停止する複数の停止位置のうち、前記装置本体の外装カバーに前記現像カートリ ッジの外面が最近接する停止位置に停止して前記装置本体と通信する際に、前記 現像カートリッジの前記外面のうち前記外装カバーとの距離が最も近くなる位置に設
けられて!/ヽる記憶素子と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
[0103] このような画像形成装置によれば、記憶素子と装置本体とが通信する際に現像力 ートリッジが停止する位置は、複数の停止位置のうち、現像カートリッジの外面と外装 カバーとが最近接する停止位置であり、その外面において、記憶素子が設けられて いる位置は、記憶素子と外装カバーとの距離が最も近くなる停止位置なので、通信 時には、外装カバーの外側の気温、すなわち、外気温に近い環境で、記憶情報の読 出あるいは書込を行うことが可能である。このため、装置本体内の発熱体となる部位 力 の熱的な影響が少なぐ良好に通信することが可能である。
[0104] 力かる画像形成装置にぉ 、て、装置本体と記憶素子とが通信する位置では、前記 記憶素子が前記装置本体内の発熱体力 最も離隔する領域に位置することが望まし い。
[0105] このような画像形成装置によれば、通信時には、現像カートリッジ外面の記憶素子 は、装置本体の外装カバーに最接近するのと同時に、装置本体内の発熱体から最も 離隔する領域に位置するようにその通信位置が設定されている。このため、装置本 体と記憶素子とが通信する位置では、発熱体から最も離隔された、装置内の温度の 低い位置に配置されるとともに、発熱体により温度が上昇した装置内の温度より低い 温度の外気と接する外装カバーに最近接しているので、記憶素子の温度が上昇する ことを抑えることが可能であり、また、温度の上昇による通信への影響を抑えて、装置 本体との良好な通信を確保することが可能である。
[0106] 力かる画像形成装置において、前記外装カバーには、前記装置本体と前記記憶素 子とが通信する位置の近傍に通気孔が形成されて ヽることが望ま ヽ。
[0107] このような画像形成装置によれば、装置本体と記憶素子とが通信する位置では、現 像カートリッジ外面の記憶素子は、装置本体の外装カバーに最も接近している。この ため、外装カバーに通気孔が形成されていることにより、当該通気孔から流入する外 気に曝され、記憶素子が冷却されることになる。したがって、現像カートリッジ外面の 記憶素子は、装置本体外部の外気温に近い環境で、エラーの発生や処理能力の低 下を効果的に回避しつつ記憶情報の読出あるいは書込を行うことができる。
[0108] かかる画像形成装置において、前記装置本体と前記記憶素子とが通信する位置で
は、前記記憶素子付近に強制的に空気の流れを発生させて該記憶素子付近の部材 表面に空気を送る送風手段を備えることが望まし 、。
[0109] このような画像形成装置によれば、送風手段により強制的に発生された空気の流れ により、記憶素子付近の部材表面に空気が送られる。すなわち、装置本体と前記記 憶素子とが通信する位置では、現像カートリッジ外面の記憶素子は、送風手段により 送られた空気により強制的に曝される。したがって、現像カートリッジ外面の記憶素子 は、空気が強制的に吹き付けられることにより、熱が持ち去られて温度上昇すること が回避され、エラーの発生や処理能力の低下を効果的に回避しつつ記憶情報の読 出あるいは書込を行うことができる。
[0110] かかる画像形成装置において、前記装置本体と前記記憶素子とが通信する位置に おける前記記憶素子の近傍に吸込口が形成され、前記装置本体内の空気を吸引し て装置外に排気するための排気ダクトを有し、前記送風手段は、前記排気ダクト内に 空気が吸い込まれることにより、前記記憶素子付近に強制的に空気の流れを発生さ せることが望ましい。
[0111] このような画像形成装置によれば、装置本体と記憶素子とが通信する位置における 記憶素子の近傍に排気ダクトの吸込口が形成されて 、るので、排気ダクトの吸込口 力も空気が吸われることにより記憶素子の周囲に気流が発生する。このため、発生し た気流により現像カートリッジ外面の記憶素子は、特別な送風装置を設けることなぐ 温度上昇することが回避され、エラーの発生や処理能力の低下を効果的に回避しつ つ記憶情報の読出あるいは書込を行うことができる。
[0112] 力かる画像形成装置において、前記記憶素子と前記装置本体とは、現像カートリツ ジ側および装置本体側の対面可能な位置にアンテナが設置されて非接触にて通信 し、該現像カートリッジ側の前記アンテナには前記記憶素子が隣接していることが望 ましい。
[0113] このような画像形成装置によれば、装置本体側と現像カートリッジ側のアンテナが 非接触状態で対向して非接触通信する。このため、例えば装置本体側の接点と記憶 素子側の接点とが物理的に接触して通信する場合のように、接点同士を接触させる ためにいずれかの接点を移動させるなどの制御動作を行うことなぐ現像カートリッジ
外面の記憶素子に迅速にアクセスすることができる。そして、アンテナは記憶素子と 隣接しているので、記憶素子とほぼ同様の環境下にアンテナを配置させ、エラーの 発生や処理能力の低下を効果的に回避しつつ、その非接触の通信処理や記憶情 報の読出あるいは書込を行うことができる。例えば、アンテナが記憶素子同様に外装 カバーに最近接している場合には、外気温に近い環境で、記憶情報の読出あるいは 書込を良好に行うことが可能であり、記憶素子が発熱体力 最も離隔された領域に 位置すればアンテナも発熱体から最も離隔されるので、熱的な影響が少なぐ良好に 通信することが可能である。
[0114] = = =第 3の発明 = = =
上記課題を解決する画像形成装置の主たる第 3の発明は、画像データに基づく静 電潜像が表面に形成されて該静電潜像を現像したトナー像を担持する担持体と、該 担持体表面の静電潜像にトナーを選択的に付着させて該静電潜像を現像する現像 カートリッジと、該現像カートリッジの複数を回転軸の周囲に挿脱可能に収納して該 回転軸を中心に回転することによりいずれかの現像カートリッジを担持体表面に対面 させる現像ロータリーユニットと、受け取った画像データや各種情報に基づいて担持 体および現像カートリッジを含む装置各部の駆動を制御する制御部と、を備えて、担 持体表面のトナー像を記録媒体に転写して定着させることにより画像を形成する画 像形成装置であって、現像カートリッジが担持体表面の静電潜像にトナーを付着さ せる現像位置の近傍を吸引して該現像位置近傍に浮遊するトナーを吸引するダクト と、現像カートリッジの外面に設置されて該現像カートリッジに関する情報を記憶保持 する記憶素子と、制御部の処理する情報として少なくとも記憶素子内の情報を読み 出す通信を実行する通信手段と、を具備して、ダクトの吸引口の近傍を通過する現 像カートリッジの外面の範囲外に記憶素子が配置されていることを特徴とするもので ある。
[0115] この発明では、ダクトの吸引口近傍にトナーが浮遊していたとしても、その近傍を現 像カートリッジ外面の記憶素子が移動することはなぐ浮遊するトナーが記憶素子に 触れて汚してしまうことがない。したがって、現像カートリッジ外面の記憶素子が付着 する物質による悪影響を受けることがなぐまた、その記憶素子に隣接して装置本体
側と通信可能に接続する接続部が配置されていても、接続不良を発生することなぐ 記憶素子内の記憶情報を正確にやり取りすることができる。
[0116] 上記課題を解決する画像形成装置の 2つ目の第 3の発明は、上記主たる第 3の発 明の特定事項に加え、前記通信手段は、現像カートリッジ側および装置本体側の対 面可能な位置にアンテナが設置されて非接触通信する機能を備えるとともに、該現 像カートリッジ側のアンテナには記憶素子が隣接していることを特徴とするものである
[0117] この発明では、装置本体側と現像カートリッジ側のアンテナが非接触状態で対面し て非接触通信することにより、接続するための移動などの制御動作を行うことなぐ現 像カートリッジ外面の記憶素子に迅速にアクセスすることができ、そのアンテナが記 録素子に隣接していても、そのアンテナ表面にダクトの吸引口近傍に浮遊するトナー が堆積してしまうことがない。したがって、非接触通信時に通信不良 (接続不良)を発 生することなぐ記憶素子内の記憶情報を正確にやり取りすることができる。
[0118] 上記課題を解決する画像形成装置の 3つ目の第 3の発明は、画像データに基づく 静電潜像が表面に形成されて該静電潜像を現像したトナー像を担持する担持体と、 該担持体表面の静電潜像にトナーを選択的に付着させて該静電潜像を現像する現 像カートリッジと、該現像カートリッジの複数を回転軸の周囲に挿脱可能に収納して 該回転軸を中心に回転することによりいずれかの現像カートリッジを担持体表面に対 面させる現像ロータリーユニットと、受け取った画像データや各種情報に基づいて担 持体および現像カートリッジを含む装置各部の駆動を制御する制御部と、を備えて、 担持体表面のトナー像を記録媒体に転写して定着させることにより画像を形成する 画像形成装置であって、現像カートリッジが担持体表面の静電潜像にトナーを付着 させる現像位置の近傍を吸弓 Iして該現像位置近傍に浮遊するトナーを吸引するダク トと、現像カートリッジの外面に設置されて該現像カートリッジに関する情報を記憶保 持する記憶素子と、制御部の処理する情報として少なくとも記憶素子内の情報を読 み出す通信を実行する通信手段と、を具備して、ダクトの吸引口の近傍を通過する 現像カートリッジの外面の範囲外に対応する位置が、記憶素子と記憶情報をやり取り 可能に接続する通信手段による通信位置に設定されていることを特徴とするものであ
る。
[0119] この発明では、ダクトの吸引口近傍にトナーが浮遊していたとしても、その近傍を現 像カートリッジ外面の記憶素子と接続するための接続部が移動することはなぐ浮遊 するトナーがその接続部に触れて汚してしまうことがない。したがって、現像カートリツ ジ外面の接続部は、接続不良を発生させることなぐ装置本体側と通信可能に接続 することができ、記憶素子内の記憶情報を正確にやり取りすることができる。
[0120] 上記課題を解決する画像形成装置の 4つ目の第 3の発明は、上記 3つ目の第 3の 発明の特定事項に加え、前記通信手段は、現像カートリッジ側および装置本体側の 対面可能な位置にアンテナが設置されて非接触通信する機能を備えて、該アンテナ の対面位置が通信位置に設定されていることを特徴とするものである。
[0121] この発明では、装置本体側と現像カートリッジ側のアンテナ (接続部)が非接触状態 で対面して非接触通信することにより、接続するための移動などの制御動作を行うこ となぐ現像カートリッジ外面の記憶素子に迅速にアクセスすることができ、そのアン テナ表面にダクトの吸引口近傍に浮遊するトナーが堆積してしまうことがない。したが つて、非接触通信時に通信不良 (接続不良)を発生することなぐ記憶素子内の記憶 情報を正確にやり取りすることができる。
[0122] また、静電潜像を担持するための担持体と、該担持体表面の静電潜像にトナーを 選択的に付着させて該静電潜像を現像するための現像カートリッジと、装置本体に 設けられ前記現像カートリッジの複数を回転軸の周囲に挿脱可能に収納して該回転 軸を中心に回転することによりいずれかの前記現像カートリッジを担持体表面に対向 させる現像ロータリーユニットと、前記現像カートリッジが前記担持体表面の静電潜像 にトナーを付着させる現像位置の近傍を吸引して該現像位置近傍に浮遊するトナー を吸引するための吸引口を有するダクトと、前記現像カートリッジの外面のうち、前記 現像カートリッジが回転されて前記吸引口の近傍を通過する際に前記吸引口を形成 する前記ダクトの部位と対向する領域の外側、〖こ設けられ、当該現像カートリッジに 関する情報を記憶保持して前記装置本体と通信可能な記憶素子と、を有することを 特徴とする画像形成装置である。
[0123] このような画像形成装置によれば、前記現像カートリッジが回転されて前記吸引口
の近傍を通過する際に、記憶素子は前記吸引口の近傍を通過しない。このため、ダ タトの吸引口近傍にトナーが浮遊していたとしても、浮遊するトナーが記憶素子に付 着することを抑えることが可能である。したがって、現像カートリッジ外面の記憶素子 が付着する物質による悪影響を受けないので、記憶素子と装置本体とが良好に通信 し、記憶素子内の情報を正確にやり取りすることが可能である。
[0124] 力かる画像形成装置において、前記記憶素子と前記装置本体とが通信するための 通信部を有し、前記通信部は、前記現像カートリッジ側および前記装置本体側の対 面可能な位置にアンテナが設置されて非接触通信する機能を備えるとともに、該現 像カートリッジ側のアンテナには記憶素子が隣接していることが望ましい。
[0125] このような画像形成装置によれば、装置本体側と現像カートリッジ側のアンテナが 非接触状態で対向して非接触通信する。このため、例えば装置本体側の接点と記憶 素子側の接点とが物理的に接触して通信する場合のように、接点同士を接触させる ためにいずれかの接点を移動させるなどの制御動作を行うことなぐ現像カートリッジ 外面の記憶素子に迅速にアクセスすることができる。そして、アンテナは記憶素子と 隣接しているので、現像カートリッジが移動される際に、アンテナもダクトの吸引口近 傍を通過する可能性は低い。このため、アンテナ表面にダクトの吸引口近傍に浮遊 するトナーが堆積し難い。したがって、非接触通信時に通信不良 (接続不良)を発生 することなぐ記憶素子内の記憶情報を正確にやり取りすることができる。
[0126] また、静電潜像を担持するための担持体と、該担持体表面の静電潜像にトナーを 選択的に付着させて該静電潜像を現像するための現像カートリッジと、装置本体に 設けられ前記現像カートリッジの複数を回転軸の周囲に挿脱可能に収納して該回転 軸を中心に回転することによりいずれかの前記現像カートリッジを担持体表面に対向 させる現像ロータリーユニットと、前記現像カートリッジが前記担持体表面の静電潜像 にトナーを付着させる現像位置の近傍を吸引して該現像位置近傍に浮遊するトナー を吸引するための吸引口を有するダクトと、前記現像カートリッジに関する情報を記 憶保持するための記憶素子と、前記回転軸に沿う方向において、前記吸引口を形成 する前記ダクトの部位の外側に配置され、前記装置本体と前記記憶素子とが通信す るための通信部と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
[0127] このような画像形成装置によれば、回転軸に沿う方向において、前記吸引口を形成 する前記ダクトの部位の外側に、記憶素子と装置本体とが通信するための通信部が 配置されている。このため、ダクトの吸引口近傍にトナーが浮遊していたとしても、記 憶素子と装置本体との通信時に浮遊するトナー等が通信部に付着することを抑える ことが可能である。したがって、現像カートリッジ外面の通信部が付着する物質による 悪影響を受けないので、記憶素子と装置本体とが良好に通信し、記憶素子内の情報 を正確にやり取りすることが可能である。
[0128] 力かる画像形成装置にぉ 、て、前記通信部は、前記記憶素子と前記装置本体とが 通信するための、前記現像カートリッジ側アンテナおよび装置本体側アンテナを有し 、前記現像カートリッジ側アンテナと装置本体側アンテナとが、前記回転軸に沿う方 向において前記吸引口を形成する前記ダクトの部位の外側で対面して、前記記憶素 子と前記装置本体とが非接触通信することが望まし 、。
[0129] このような画像形成装置によれば、装置本体側アンテナと現像カートリッジ側アンテ ナとは非接触状態で対面して非接触通信する。このため、例えば装置本体側の接点 と記憶素子側の接点とが物理的に接触して通信する場合のように、接点同士を接触 させるためにいずれかの接点を移動させるなどの制御動作を行うことなぐ現像カート リッジ側に設けられた記憶素子に迅速にアクセスすることができる。そして、記憶素子 と装置本体とは、現像カートリッジ側アンテナと装置本体側アンテナとが、前記回転 軸に沿う方向にぉ 、て前記吸引口を形成する前記ダクトの部位の外側で対面して通 信するので、非接触通信時に、ダクト周辺に浮遊するトナーの影響により通信不良( 接続不良)等が生じることなぐ記憶素子内の記憶情報を正確にやり取りすることがで きる。
[0130] = = =第 4の発明 = = =
上記課題を解決する画像形成装置の主たる第 4の発明は、画像データに基づく静 電潜像が表面に形成されて該静電潜像を現像したトナー像を担持する担持体と、該 担持体表面を選択的に露光走査して画像データに基づく静電潜像を形成する露光 ユニットと、担持体表面の静電潜像にトナーを選択的に付着させて該静電潜像を現 像する現像カートリッジと、該現像カートリッジの複数を回転軸の周囲に挿脱可能に
収納して該回転軸を中心に回転することによりいずれかの現像カートリッジを担持体 表面に対面させる現像ロータリーユニットと、受け取った画像データや各種情報に基 づいて担持体および現像カートリッジを含む装置各部の駆動を制御する制御部と、 を備えて、担持体表面のトナー像を記録媒体に転写して定着させることにより画像を 形成する画像形成装置であって、現像カートリッジに関する情報を記憶保持する記 憶素子を当該現像カートリッジの外面に設置するとともに、制御部の処理する情報と して少なくとも該記憶素子内の情報を読み出す通信を実行する通信手段を具備して 、現像カートリッジの回転停止時に発熱体に対向する位置以外に記憶素子が配置さ れて 、ることを特徴とするものである。
[0131] この発明では、回転停止した際の現像カートリッジ外面の記憶素子は、装置本体内 で熱源となる発熱体に対向する位置以外で静止する。したがって、現像カートリッジ 外面の記憶素子が回転停止中に装置本体内で放熱する発熱体力 の熱量を受け 取って温度上昇してしまうことなぐ稼動を再開した際には、正常に動作可能な温度 で記憶素子内の記憶情報の読出や書込を行うことができる。
[0132] 上記課題を解決する画像形成装置の 2つ目の第 4の発明は、上記主たる第 4の発 明の特定事項に加え、前記発熱体は、担持体表面を露光するレーザ光を走査する ために露光ユニット内で高速回転するスキャナモータ、あるいは、該スキャナモータ の駆動を制御するドライバ部であることを特徴とするものである。
[0133] この発明では、露光ユニットのスキャナモータやドライバ部が駆動に伴って発熱した としても、現像カートリッジ外面の記憶素子に対向することがない。したがって、画像 形成処理の高速ィ匕に伴ってスキャナモータなどが高速回転して高温になったり、装 置の小型化に伴って露光ユニットに現像カートリッジの外面が接近するレイアウトであ つても、現像カートリッジ外面の記憶素子を不必要に加温してしまうことがなぐ記憶 素子の加熱による制限なぐ高速ィ匕ゃ小型化を図ることができる。
[0134] 上記課題を解決する画像形成装置の 3つ目の第 4の発明は、上記主たる第 4の発 明または 2つ目の第 4の発明の特定事項に加え、前記通信手段は、現像カートリッジ 側および装置本体側の対面可能な位置にアンテナが設置されて非接触通信する機 能を備えるとともに、該現像カートリッジ側のアンテナには記憶素子が隣接しているこ
とを特徴とするものである。
[0135] この発明では、現像カートリッジ外面の記憶素子と共に、通信時に装置本体側のァ ンテナに非接触対面して通信制御を実行する構成部品も、回転停止した際には、装 置本体内で熱源となる露光ユニットなどの発熱体に対向する位置以外で静止する。 したがって、その現像カートリッジの回転停止中に装置本体内で放熱する発熱体か らの熱量を受け取ることによる、非接触通信の処理能力の低下なぐ正常に動作可 能な温度で記憶素子内の記憶情報のやり取りを行って、その読出あるいは書込を行 うことができる。
[0136] 上記課題を解決する画像形成装置の 4つ目の第 4の発明は、上記主たる第 4の発 明から 3つ目の第 4の発明のいずれかの発明の特定事項に加え、前記発熱体が回 転停止する現像カートリッジの外面に対向する位置から、当該回転方向に外れた位 置に記憶素子を配置することを特徴とするものである。
[0137] この発明では、現像カートリッジ外面の記憶素子は、その現像カートリッジが回転停 止する際には、装置本体内で熱源となる発熱体に対向する位置力 その回転方向 にずれた位置で静止する。したがって、記憶素子が回転時に装置本体内の発熱体 に対向する現像カートリッジの外面に設置される場合でも、少なくとも対向する状態 で停止することを避けることができ、回転停止時に装置本体内で放熱する発熱体から の熱量を直近する状態で受け取って温度上昇してしまうことがなぐ稼動を再開した 際には、正常に動作可能な温度で記憶素子内の記憶情報の読出や書込を行うこと ができる。
[0138] 上記課題を解決する画像形成装置の 5つ目の第 4の発明は、上記 4つ目の第 4の 発明の特定事項に加え、前記現像カートリッジは、担持体表面に収容するトナーを 付着させる現像ローラを備えており、前記発熱体が回転停止する現像カートリッジの 外面に対向する位置から、当該回転方向に外れた位置に該現像ローラも配置されて V、ることを特徴とするものである。
[0139] この発明では、現像カートリッジの現像ローラは、その外面の記憶素子と同様に、そ の現像カートリッジが回転停止する際には、装置本体内で熱源となる発熱体に対向 する位置力もその回転方向にずれた位置で静止する。したがって、記憶素子と同様
に、装置本体内の発熱体に対向する状態で停止することを避けることができ、回転停 止時に装置本体内で放熱する発熱体からの熱量による影響を現像ローラ自体やそ の外周面上のトナーが直近する状態で受けてしまうことを回避して、稼動を再開した 際には、担持体表面の静電潜像を品質よく現像することができる。
[0140] 上記課題を解決する画像形成装置の 6つ目の第 4の発明は、上記主たる第 4の発 明から 5つ目の第 4の発明のいずれかの発明の特定事項に加え、前記発熱体が回 転停止する現像カートリッジの外面に対向する位置から、当該回転軸の軸方向に外 れた位置に記憶素子を配置することを特徴とするものである。
[0141] この発明では、現像カートリッジ外面の記憶素子は、装置本体内で熱源となる発熱 体に対向する位置から回転時の軸方向にずれた位置で静止する。したがって、現像 カートリッジ外面の記憶素子が装置本体内の発熱体に対向することはなぐ装置本体 内で放熱する発熱体からの熱量を受け取って温度上昇してしまうことをより確実に回 避することができ、稼動を再開した際には、正常に動作可能な温度で記憶素子内の 記憶情報の読出や書込を行うことができる。
[0142] = = =第 5の発明 = = =
上記課題を解決する画像形成装置の主たる第 5の発明は、画像データに基づく静 電潜像が表面に形成されて該静電潜像を現像したトナー像を担持する担持部材と、 該担持部材表面の静電潜像にトナーを選択的に付着させて該静電潜像を現像する 現像カートリッジと、該現像カートリッジの複数を回転軸の周囲に挿脱可能に収納し て該回転軸を中心に回転することによりいずれかの現像カートリッジを担持部材表面 に対面させる現像ロータリーユニットと、受け取った画像データや各種情報に基づい て担持部材および現像カートリッジを含む装置各部の駆動を制御する制御部と、を 備えて、担持部材表面のトナー像を記録媒体に転写して定着させることにより画像を 形成する画像形成装置であって、現像カートリッジの外面に設置されて該現像カート リッジに関する情報を記憶保持する記憶素子と、現像カートリッジ側および装置本体 側の対面可能な位置にアンテナが設置されて非接触通信する機能を備えて制御部 の処理する情報として少なくとも記憶素子内の情報を読み出す非接触通信を実行す る通信手段と、を具備して、トナーの付着 '転写に必要な電圧以上になる高電圧部材
と現像カートリッジ外面の記憶素子の回転軌跡の間に、該高電圧部材に起因するノ ィズが該記憶素子に影響することを制限する遮蔽部材を設置することを特徴とするも のである。
[0143] この発明では、電子写真記録方式を採用するために設置する高電圧部材から記憶 素子に向かつてノイズが飛んでも、そのノイズが記憶素子に到達する前に遮蔽部材 に吸収などされて悪影響を与えてしまうことが制限される。したがって、記憶素子内の 記憶情報が書換 (破壊)'消去されてしまうことが回避される。
[0144] 上記課題を解決する画像形成装置の 2つ目の第 5の発明は、上記主たる第 5の発 明の特定事項に加え、前記記憶素子は、現像カートリッジ側のアンテナに隣接して 該現像カートリッジの外面に設置されていることを特徴とするものである。
[0145] この発明では、高電圧部材カ のノイズをアンテナが拾って記憶素子の記憶情報 に悪影響を与えてしまうことが制限される。したがって、アンテナが記憶素子に接近し て高電圧部材カものノイズを拾い易いレイアウトであっても、その記憶素子内の記憶 情報が書換 (破壊) '消去されてしまうことが回避される。
[0146] 上記課題を解決する画像形成装置の 3つ目の第 5の発明は、上記主たる第 5の発 明または 2つ目の第 5の発明の特定事項に加え、前記高電圧部材は、接触する部材 を高電圧に帯電させる電圧印加部材または当該被帯電部材の一方または双方であ ることを特徴とするちのである。
[0147] この発明では、トナーを乗り移らさせる部材が帯電状態であるために、また、その被 帯電部材に電圧印加部材が高電圧の帯電電圧を印加するために、周囲にノイズが 放出される場合に、そのノイズが記憶素子などに到達する前に遮蔽部材に吸収など されて悪影響を与えてしまうことが制限される。したがって、現像カートリッジの外面に 記憶素子を設置することによる制限なぐ電圧印加部材ゃ被帯電部材を装置内にレ ィ ゥ卜することができる。
[0148] 上記課題を解決する画像形成装置の 4つ目の第 5の発明は、上記 3つ目の第 5の 発明の特定事項に加え、前記被帯電部材は、静電潜像を現像したトナー像を担持 する担持部材であり、前記電圧印加部材は、静電潜像を形成してトナーを付着させ る電位に該担持部材表面を帯電させる部材であることを特徴とするものである。
[0149] この発明では、静電潜像を形成して現像したトナー像を担持する担持部材やその 静電潜像の形成やトナー像の担持可能にこの担持部材を帯電させる部材カゝらのノィ ズが遮蔽部材に吸収などされて記憶素子に悪影響を与えてしまうことが制限される。 したがって、担持部材の周りで記憶素子内の記憶情報が書換 (破壊) '消去されてし まうことが回避される。
[0150] 上記課題を解決する画像形成装置の 5つ目の第 5の発明は、上記 3つ目の第 5の 発明または 4つ目の第 5の発明の特定事項に加え、前記担持部材表面のトナー像を 一次転写されて担持した後に、該トナー像を記録媒体に二次転写する中間転写部 材を備えて、前記被帯電部材は、該中間転写部材であり、前記電圧印加部材は、ト ナー像を担持部材力 受け取って担持する電位に該中間転写部材を帯電させる部 材であることを特徴とするものである。
[0151] この発明では、担持部材の担持するトナー像を受け取って記録媒体に転写する中 間転写部材やそのトナー像を担持可能にこの中間転写部材を帯電させる部材から のノイズが遮蔽部材に吸収などされて記憶素子に悪影響を与えてしまうことが制限さ れる。したがって、中間転写部材の周りで記憶素子内の記憶情報が書換 (破壊)'消 去されてしまうことが回避される。
[0152] 上記課題を解決する画像形成装置の 6つ目の第 5の発明は、上記主たる第 5の発 明から 5つ目の第 5発明のいずれかの発明の特定事項に加え、前記遮蔽部材は、ァ ンテナまたは記憶素子と高電圧部材とが対面する位置に設置することを特徴とするも のである。
[0153] この発明では、高電圧部材にアンテナや記憶素子が略対面する姿勢になる箇所に 遮蔽部材が設置されて、その高電圧部材カゝらのノイズが吸収などされて悪影響を与 えてしまうことが制限される。したがって、ノイズの影響を受け易い箇所に記憶素子な どが回転移動するタイミングに、そのノイズを拾ってしまうことが制限されて、記憶素子 内の記憶情報が書換 (破壊)'消去されてしまうことが効果的に回避される。
[0154] = = =第 6の発明 = = =
画像形成装置本体に対し着脱可能な現像装置であって、該現像装置が前記画像 形成装置本体に装着されて!ヽる状態で、該画像形成装置本体に設けられたアンテ
ナと空隙を介して対向して、該アンテナと無線通信可能な素子と、前記現像装置が 前記画像形成装置本体に装着されている状態で前記素子が前記アンテナと無線通 信する際に、前記空隙の外側、かつ、前記素子から前記アンテナへ向かう方向にお いて前記空隙に対応する位置、に少なくともその一部分が位置する金属板と、を有 することを特徴とする現像装置。
[0155] 力かる場合には、素子がアンテナと無線通信する際に、素子、アンテナ間の空隙に 侵入するノイズの量を適切に低減する現像装置、が実現される。
[0156] また、該現像装置の長手方向に沿って設けられ、現像剤を担持するための現像剤 担持ローラと、該現像剤担持ローラの一端部に設けられ、該現像剤担持ローラを駆 動するための第一駆動輪と、前記現像装置が前記画像形成装置本体に装着されて いる状態で、前記画像形成装置本体から駆動力を受けて、前記第一駆動輪に該駆 動力を伝達するための第二駆動輪と、を有し、前記金属板は、前記第一駆動輪と前 記第二駆動輪を位置決めするための位置決め部材であることとしてもよい。
[0157] 力かる場合には、一つの部材が複数の機能を有する点で、より効率的である。
[0158] また、前記素子は、前記現像装置の長手方向端部であって、前記第一駆動輪が位 置する側の端部、に設けられて 、ることとしてもよ!/、。
力かる場合には、素子が金属板力 より近い位置に位置することとなるから、金属板 力 前記空隙に侵入するノイズの量をより適切に低減することができる。
[0159] また、アンテナを有する画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に対し着脱可 能な現像装置であって、該現像装置が前記画像形成装置本体に装着されて!、る状 態で、前記アンテナと空隙を介して対向して、該アンテナと無線通信可能な素子と、 前記現像装置が前記画像形成装置本体に装着されている状態で前記素子が前記 アンテナと無線通信する際に、前記空隙の外側、かつ、前記素子から前記アンテナ へ向かう方向において前記空隙に対応する位置、に少なくともその一部分が位置す る金属板と、を有する現像装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置も実現可 能である。
[0160] 力かる場合には、素子がアンテナと無線通信する際に、素子、アンテナ間の空隙に 侵入するノイズの量を適切に低減する画像形成装置、が実現される。
[0161] また、前記画像形成装置本体は、前記現像装置が着脱可能な着脱部、を有する回 転可能な回転体、を備え、前記現像装置が前記着脱部に装着されている状態で前 記回転体の回転に伴って回転して、該現像装置に設けられている前記素子が前記 アンテナと空隙を介して対向した際に、該素子は前記アンテナと無線通信することと してちよい。
[0162] また、前記現像装置は、該現像装置の長手方向に沿って設けられ、現像剤を担持 するための現像剤担持ローラと、該現像剤担持ローラの一端部に設けられ、該現像 剤担持ローラを駆動するための第一駆動輪と、前記現像装置が前記画像形成装置 本体に装着されている状態で、前記画像形成装置本体から駆動力を受けて、前記 第一駆動輪に該駆動力を伝達するための第二駆動輪と、を有し、前記金属板は、前 記第一駆動輪と前記第二駆動輪を位置決めするための位置決め部材であることとし てもよい。 力かる場合には、一つの部材が複数の機能を有する点で、より効率的で ある。
[0163] また、前記素子は、前記現像装置の長手方向端部であって、前記第一駆動輪が位 置する側の端部、に設けられて 、ることとしてもよ!/、。
[0164] 力かる場合には、素子が金属板力 より近い位置に位置することとなるから、金属板 力 前記空隙に侵入するノイズの量をより適切に低減することができる。
[0165] また、前記画像形成装置本体は、モータを有し、前記素子が前記アンテナと無線 通信する際に、前記金属板は前記モータと前記空隙との間に位置することとしてもよ い。
[0166] 力かる場合には、上述した効果、すなわち、前記空隙に侵入するノイズの量を適切 に低減する効果、がより有効に発揮されることとなる。
[0167] また、前記画像形成装置本体は、前記素子が前記アンテナと無線通信する際に、 前記空隙の外側、かつ、前記素子から前記アンテナへ向かう方向において前記空隙 に対応する位置、に少なくともその一部分が位置する本体側金属板、を有することと してちよい。
[0168] 力かる場合には、素子がアンテナと無線通信する際に、素子、アンテナ間の空隙に 侵入するノイズの量をより適切に低減することが可能となる。
[0169] また、アンテナを有する画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に対し着脱可 能な現像装置であって、該現像装置が前記画像形成装置本体に装着されて!、る状 態で、前記アンテナと空隙を介して対向して、該アンテナと無線通信可能な素子と、 前記現像装置が前記画像形成装置本体に装着されている状態で前記素子が前記 アンテナと無線通信する際に、前記空隙の外側、かつ、前記素子から前記アンテナ へ向かう方向において前記空隙に対応する位置、に少なくともその一部分が位置す る金属板と、を有する現像装置と、を備え、前記画像形成装置本体は、前記現像装 置が着脱可能な着脱部、を有する回転可能な回転体、を備え、前記現像装置が前 記着脱部に装着されている状態で前記回転体の回転に伴って回転して、該現像装 置に設けられている前記素子が前記アンテナと空隙を介して対向した際に、該素子 は前記アンテナと無線通信し、前記現像装置は、該現像装置の長手方向に沿って 設けられ、現像剤を担持するための現像剤担持ローラと、該現像剤担持ローラの一 端部に設けられ、該現像剤担持ローラを駆動するための第一駆動輪と、前記現像装 置が前記画像形成装置本体に装着されて!ヽる状態で、前記画像形成装置本体から 駆動力を受けて、前記第一駆動輪に該駆動力を伝達するための第二駆動輪と、を 有し、前記金属板は、前記第一駆動輪と前記第二駆動輪を位置決めするための位 置決め部材であり、前記素子は、前記現像装置の長手方向端部であって、前記第一 駆動輪が位置する側の端部、に設けられており、前記画像形成装置本体は、モータ を有し、前記素子が前記アンテナと無線通信する際に、前記金属板は前記モータと 前記空隙との間に位置し、前記画像形成装置本体は、前記素子が前記アンテナと無 線通信する際に、前記空隙の外側、かつ、前記素子から前記アンテナへ向かう方向 において前記空隙に対応する位置、に少なくともその一部分が位置する本体側金属 板、を有することを特徴とする画像形成装置も実現可能である。
[0170] このようにすれば、既述の総ての効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達 成される。
[0171] また、コンピュータ、及び、このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、 アンテナを有する画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に対し着脱可能な現 像装置であって、該現像装置が前記画像形成装置本体に装着されて!、る状態で、
前記アンテナと空隙を介して対向して、該アンテナと無線通信可能な素子と、前記現 像装置が前記画像形成装置本体に装着されている状態で前記素子が前記アンテナ と無線通信する際に、前記空隙の外側、かつ、前記素子から前記アンテナへ向かう 方向において前記空隙に対応する位置、に少なくともその一部分が位置する金属板 と、を有する現像装置と、を備えた画像形成装置、を有する画像形成システムも実現 可能である。
[0172] 力かる場合には、素子がアンテナと無線通信する際に、素子、アンテナ間の空隙に 侵入するノイズの量を適切に低減する画像形成システム、が実現される。
[0173] = = =第 7の発明 = = =
(a)基材と、基材に支持されたアンテナと、基材に支持されて、前記アンテナを介し て通信するための素子と、を有する通信ユニット、(b)画像形成装置本体に装着され る際の装着方向において、前記素子が前記基材の上流側に位置された前記通信ュ ニットが支持されるハウジング、(c)を有することを特徴とするカートリッジである。
[0174] カートリッジを画像形成装置本体に装着する際の装着方向における上流側は、装 着者側であって、画像形成装置本体の反対側となる。すなわち、カートリッジを画像 形成装置本体に装着する際には、素子より下流側 (画像形成装置本体側)に、少なく とも通信ユニットの基材が存在しているため、素子がカートリッジの最先端に位置する ことはない。このため、カートリッジを画像形成装置本体に装着する際に、装着者が 誤ってフレーム等に当てて損傷させてしまう畏れは少ない。すなわち、ユーザー等が 特段の注意を払うことなくカートリッジを装着することが可能である。よって、装着しや す 、カートリッジを実現することが可能である。
[0175] 力かるカートリッジにおいて、前記通信ユニットは、前記画像形成装置本体に設けら れた装置側アンテナを介して前記画像形成装置本体と通信することが望ましい。
[0176] 通信ユニットは、画像形成装置本体に設けられた装置側アンテナを介して通信する ので、通信ユニットと装置側アンテナとは、近接した位置に設けられる。このため、画 像形成装置本体にカートリッジを装着したときの通信ユニット周辺における空間は小 さい。し力しながら、カートリッジが挿入されて素子が通過する位置は、既に、カートリ ッジの先端側が通過し、カートリッジの一部が画像形成装置本体に支持されて 、るの
で、挿入中であっても誤って素子を損傷する畏れは少な 、。
[0177] 力かるカートリッジにおいて、前記装着方向における下流側に前記画像形成装置 本体との位置決め部を有し、前記通信ユニットは、前記装着方向における下流側に 配置されて 、ることが望まし!/、。
[0178] 通信ユニットによる良好な通信状態を確保するためには、通信ユニットと、装置側ァ ンテナとを適切に位置決めする必要がある。そして、位置決め部を装着方向の下流 側に有するカートリッジは、通信ユニットを装着方向の下流側に設ける方が、装置側 アンテナとの相対位置を精度良く位置決めし易い。し力しながら、カートリッジの最下 流側は、装着時に不安定な状態で画像形成装置本体近づけるため、カートリッジを 画像形成装置本体にぶっけやすい。このため、通信ユニットを装着方向の下流側に 配置したうえで、通信ユニットの中では素子を装着方向の上流側に配置することで、 良好な通信状態を確保し、且つ装着しやす 、カートリッジを実現することが可能であ る。
[0179] 力かるカートリッジにおいて、前記基材は、前記ハウジングに固定されており、前記 アンテナと前記素子とは、前記基材に対して前記ハウジングと反対側にて基材に支 持されてフィルムで覆われて 、ることが望まし!/、。
[0180] このようなカートリッジによれば、基材がハウジング側に固定されているので、素子 はカートリッジの表面側に配置されることになる。このとき、素子が基材の上流側に配 置されていると、カートリッジ装着時に損傷する畏れが少ないため、剛性の高いカバ 一や、厚いカバー等を設ける必要はなぐフィルムで覆うことで保護することが可能で ある。すなわち、素子表面側はフィルムだけなので、カバー等のために装置側アンテ ナとの距離を離す必要もなぐ良好な通信状態を確保することが可能である。
[0181] 力かるカートリッジにおいて、前記画像形成装置本体は、前記カートリッジが挿入さ れる開口と、前記カートリッジを装着位置に案内するガイド部と、を有しており、前記 開口から進入して前記ガイド部に係合された後に、前記素子が前記開口を通過して 装着されることが望ましい。
[0182] このようなカートリッジによれば、カートリッジは開口から画像形成装置本体に装着さ れるが、カートリッジに設けられた素子が開口を通過する際には、カートリッジはガイド
部に係合されている。すなわち、素子が開口を通過する際には、カートリッジは、装着 方向において素子より下流側の部位がガイド部に案内されて、安定した状態となる。 このため、開口カゝら挿入された素子は、安定した状態で画像形成装置本体内を移動 するので、カートリッジの装着時に素子が損傷されることを防止することが可能である
[0183] 力かるカートリッジにおいて、前記ハウジング内に現像剤が収容された現像装置で あることを特徴とする。
[0184] このようなカートリッジによれば、装着時に素子を損傷する畏れが少なぐ装着しや す ヽ現像装置を実現することが可能である。
[0185] 力かるカートリッジにおいて、潜像を担持する像担持体が備えられた像担持体ュ- ットであることを特徴とする。
[0186] このようなカートリッジによれば、装着時に素子を損傷する畏れが少なぐ装着しや す ヽ像担持体ユニットを実現することが可能である。
[0187] また、 (a)基材と、基材に支持されたアンテナと、基材に支持されて、前記アンテナ を介して通信するための素子と、を有する通信ユニット、(b)画像形成装置本体に装 着される際の装着方向において、前記素子が前記基材の上流側に位置された前記 通信ユニットが支持されるハウジング、(c)を有し、(d)前記通信ユニットは、前記画像 形成装置本体に設けられた装置側アンテナを介して前記画像形成装置本体と通信 し、(e)前記装着方向における下流側に前記画像形成装置本体との位置決め部を 有し、前記通信ユニットは、前記装着方向における下流側に配置されており、(f)前 記基材は、前記ハウジングに固定されており、前記アンテナと前記素子とは、前記基 材に対して前記ハウジングと反対側にて基材に支持されてフィルムで覆われ、(g)前 記画像形成装置本体は、前記カートリッジが挿入される開口と、前記カートリッジを装 着位置に案内するガイド部と、を有しており、前記開口から進入して前記ガイド部に 係合された後に、前記素子が前記開口を通過して装着され (h)前記ハウジング内に 前記現像剤が収容されたことを特徴とする現像装置である。
[0188] このような現像装置によれば、既述のすべての効果を奏するため、本発明の目的が 最も有効に達成される。
[0189] また、潜像を担持する像担持体、及び、以下の (a)、 (b)を有する現像装置、 (a)基 材と、基材に支持されたアンテナと、基材に支持されて、前記アンテナを介して通信 するための素子と、を有する通信ユニット、(b)画像形成装置本体に装着される際の 装着方向にぉ 、て、前記素子が前記基材の上流側に位置された前記通信ユニット が支持されるハウジング、を有する画像形成装置も実現可能である。
[0190] また、コンピュータ、及び、このコンピュータに接続され、以下の(A)、 (B)を有する 画像形成装置、(A)潜像を担持する像担持体、及び、(B)以下の (a)、(b)を有する 現像装置 (a)基材と、基材に支持されたアンテナと、基材に支持されて、前記アンテ ナを介して通信するための素子と、を有する通信ユニット、(b)画像形成装置本体に 装着される際の装着方向において、前記素子が前記基材の上流側に位置された前 記通信ユニットが支持されるハウジング、を有する画像形成システムも実現可能であ る。
[0191] = = =第 8の発明 = = =
(a)第 1アンテナと素子とを有する素子ユニットが設けられたカートリッジが装着され る装着部、(b)前記装着部に装着された前記カートリッジの前記第 1アンテナと所定 の間隔 Lを隔てた位置に配置されて該第 1アンテナと通信するための第 2アンテナを 有するアンテナユニット、(c)前記第 1アンテナ力も距離 L以内、及び、前記第 2アン テナから距離 L以内に、前記素子ユニット、前記アンテナユニット、及び、前記アンテ ナュニットに接続された導線、以外の導電性部材が存在しない通信領域、(d)を有 することを特徴とする画像形成装置である。
[0192] このような画像形成装置によれば、通信領域内に素子ユニット、アンテナユニット、 及び、アンテナユニットに接続された導線、以外の導電性部材が存在しないので、素 子ユニットとアンテナユニットとの通信における障害物が通信領域に存在しない。この ため、素子ユニットとアンテナユニットとが良好に通信することが可能な画像形成装置 を実現することが可能である。
[0193] カゝかる画像形成装置において、可撓性を有する爪を備えた榭脂製のホルダーを有 し、前記アンテナユニットは、前記第 2アンテナが支持されている基材が前記爪に係 合されること〖こより、前記ホルダーを介して固定されて ヽることが望まし!/、。
[0194] このような画像形成装置によれば、アンテナユニットは榭脂製のホルダーの爪に係 合されているので、通信領域内に導電性部材を設けることなくアンテナユニットを、ホ ルダーを介して画像形成装置に固定することが可能である。すなわち、金属製のホ ルダーやネジなどを用いな 、ので、素子ユニットとアンテナユニットとを良好に通信さ せることが可能である。さら〖こ、アンテナユニットが係合される爪は可撓性を有してい るので、アンテナユニットのホルダーへの取り付けも容易である。
[0195] 力かる画像形成装置にぉ 、て、前記通信領域より外側に、金属製のシールド部材 を有することが望ましい。
[0196] このような画像形成装置によれば、通信領域より外側に金属製のシールド部材を有 して 、るので、通信領域に進入する可能性がある電磁波等から通信領域を遮蔽する ことが可能である。このため、より良好な状態にて素子ユニットとアンテナユニットとを 通信させることが可能である。また、素子ユニットとアンテナユニットとの通信により生 じる電磁波をシールド部材にて遮断することができるので、素子ユニットとアンテナュ ニットとの通信により生じる電磁波が画像形成装置の動作に影響を及ぼすことを防止 することが可能である。
[0197] 力かる画像形成装置にぉ 、て、前記シールド部材は、当該画像形成装置を外部と 遮断するための装置用シールド部材であることが望ましい。
[0198] このような画像形成装置によれば、通信領域の外側に設けられるシールド部材が、 装置用シールド部材なので、別途シールド部材を用いることなぐ装置外から進入す る電磁波を遮断して素子ユニットとアンテナユニットとの良好な通信状態を確保するこ とが可能である。また、素子ユニットとアンテナユニットとの通信により生じる電磁波が 装置外に放出されることを防止することも可能である。
[0199] 力かる画像形成装置にぉ 、て、電源と、前記電源を覆う電源用シールド部材とを有 し、前記シールドは、前記電源用シールド部材としても用いられることが望ましい。
[0200] このような画像形成装置によれば、通信領域の外側に設けられるシールド部材が、 電源用シールド部材なので、電源力も放出される電磁波により、素子ユニットとアンテ ナユニットとの通信が妨害されることを防止することが可能である。また、素子ユニット とアンテナユニットとの通信へにより生じる電磁波が電源に影響を及ぼすことも防止
することも可會である。
[0201] 力かる画像形成装置にぉ 、て、前記カートリッジは、潜像を現像するための現像剤 が収容された現像装置であることが望ま U、。
[0202] このような画像形成装置によれば、画像形成装置本体のアンテナユニットと現像装 置の素子ユニットとが良好な状態にて通信可能な画像形成装置を実現することが可 能である。
[0203] 力かる画像形成装置にぉ 、て、前記カートリッジは、潜像を担持するための像担持 体が備えられた像担持体ユニットであることとしてもよい。
[0204] このような画像形成装置によれば、画像形成装置本体のアンテナユニットと像担持 体ユニットの素子ユニットとが良好な状態にて通信可能な画像形成装置を実現する ことが可能である。
[0205] また、(a)第 1アンテナと素子とを有する素子ユニットが設けられたカートリッジが装 着される装着部、(b)前記装着部に装着された前記カートリッジの前記第 1アンテナ と所定の間隔 Lを隔てた位置に配置されて該第 1アンテナと通信するための第 2アン テナを有するアンテナユニット、(c)前記第 1アンテナ力も距離 L以内、及び、前記第 2アンテナから距離 L以内に、前記素子ユニット、前記アンテナユニット、及び、前記 素子ユニットと前記アンテナユニットとにそれぞれ接続された導線、以外の導電性部 材が存在しない通信領域、(d)を有し、(e)可撓性を有する爪を備えた榭脂製のホル ダーを有し、前記アンテナユニットは、前記第 2アンテナが支持されている基材が前 記爪に係合されることにより、前記ホルダーを介して固定され、(f)前記通信領域より 外側に、金属製のシールド部材を有し、(g)前記シールド部材は、当該画像形成装 置を外部と遮断するための装置用シールド部材であり、(h)電源と、前記電源を覆う 電源用シールド部材とを有し、前記シールドは、前記電源用シールド部材としても用 いられ、(i)前記カートリッジは、潜像を現像するための現像剤が収容された現像装 置であることを特徴とする画像形成装置である。
[0206] このような画像形成装置によれば、画像形成装置本体側と適切に通信可能な現像 装置を備えるから、従来よりも優れた画像形成装置を実現することが可能となる。
[0207] また、 (A)コンピュータ、及び、(B)以下の (a)力も (i)を有する画像形成装置、 (a)
第 1アンテナと素子とを有する素子ユニットが設けられたカートリッジが装着される装 着部、(b)前記装着部に装着された前記カートリッジの前記第 1アンテナと所定の間 隔 Lを隔てた位置に配置されて該第 1アンテナと通信するための第 2アンテナを有す るアンテナユニット、(c)前記第 1アンテナ力も距離 L以内、及び、前記第 2アンテナか ら距離 L以内に、前記素子ユニット、前記アンテナユニット、及び、前記素子ユニットと 前記アンテナユニットとにそれぞれ接続された導線、以外の導電性部材が存在しな い通信領域、(d)を有し、(e)可撓性を有する爪を備えた榭脂製のホルダーを有し、 前記アンテナユニットは、前記第 2アンテナが支持されている基材が前記爪に係合さ れること〖こより、前記ホルダーを介して固定され、(f)前記通信領域より外側に、金属 製のシールド部材を有し、(g)前記シールド部材は、当該画像形成装置を外部と遮 断するための装置用シールド部材であり、(h)電源と、前記電源を覆う電源用シール ド部材とを有し、前記シールドは、前記電源用シールド部材としても用いられ、(j)前 記カートリッジは、潜像を現像するための現像剤が収容された現像装置である、 (C) を有する画像形成システムである。
このような画像形成システムによれば、画像形成装置本体側と適切に通信可能な 現像装置を備えるから、従来よりも優れた画像形成システムを実現することが可能と なる。
[0208] = = =第 9の発明 = = =
磁性材料を含む現像剤が収容される現像剤収容器と、前記現像剤収容器に設け られ、装置本体に装着された状態で、前記装置本体が有する本体側アンテナと非接 触状態で通信するための収容器側アンテナと、前記収容器側アンテナと前記現像剤 との間の所定領域への前記現像剤の進入を防止するための進入防止部と、を備え たことを特徴とする現像装置である。
[0209] このような現像装置によれば、収容器側アンテナと磁性材料を含む現像剤との間の 所定領域への現像剤の進入を防止するための進入防止部が設けられているので、 収容器側アンテナと現像剤との間の所定領域内に磁性材料が入り込むことを防止す ることが可能である。すなわち、現像剤は収容器側アンテナとの間に、少なくとも現像 剤に含まれる磁性材料が存在しな ヽ所定領域を隔てて存在することになる。このため
、本体側アンテナと収容器側アンテナとのいずれか一方にて生じた磁束を、所定領 域内を貫通させて、広い範囲に到達させることが可能である。このため、本体側アン テナと収容器側アンテナとのいずれか一方にて生じた磁束を確実に他方のアンテナ に届力せて、良好に通信することが可能である。
[0210] 力かる現像装置において、前記進入防止部は前記所定領域を区画して間隙を形 成するための区画部材であることが望ましい。
[0211] このような現像装置によれば、所定領域は進入防止部により区画されているので、 所定領域内に現像剤が入り込むことはなぐ確実に磁性材料が存在しない領域を確 保することが可能である。このため、本体側アンテナと収容器側アンテナとを良好に 通信させることが可能である。
[0212] かかる現像装置において、前記進入防止部は、前記所定領域を埋めるように設け られた領域保持部材であることとしてもよ!、。
[0213] このような現像装置によれば、所定領域内は領域保持部材で埋められているので、 所定領域内に磁性材料が入り込むことはない。よって、本体側アンテナと収容器側ァ ンテナとを良好に通信させることが可能である。
[0214] かかる現像装置において、前記領域保持部材は、ウレタン製のブロックであることが 望ましい。このような現像装置によれば、領域保持部材はブロックなので現像器内に 貼り付けるなどして容易に設けることが可能である。また、領域保持部材はウレタン製 なので軽量であり、着脱するような現像装置には特に適している。
[0215] かかる現像装置において、前記収容器側アンテナと前記本体側アンテナとが間隔 Lを隔てた位置にて通信し、前記所定領域は、前記収容器側アンテナから距離 の 領域を含み、この領域よりも広 、領域であることが望ま 、。
[0216] このような現像装置によれば、所定領域は、収容器側アンテナ力 距離 Lの領域を 含み、この領域よりも広い領域なので、収容器側アンテナにて生じた磁束は、収容器 側アンテナに対し現像器と反対側にも、少なくとも距離 Lの領域に磁束が到達するこ とになる。このため、収容器側アンテナと距離 Lだけ間隔を隔てて設けられた本体側 アンテナまで、磁束を届力せること、また、本体側アンテナから生じた磁束を収容器 側アンテナに届かせることが可能である。このため、本体側アンテナと収容器側アン
テナとを良好に通信させることが可能である。
[0217] また、磁性材料を含む現像剤が収容される現像剤収容器と、前記現像剤収容器に 設けられ、装置本体に装着された状態で、前記装置本体が有する本体側アンテナと 非接触状態で通信するための収容器側アンテナと、前記収容器側アンテナと前記現 像剤との間の所定領域への前記現像剤の進入を防止するための進入防止部と、を 備え、前記進入防止部は前記所定領域を区画して間隙を形成するための区画部材 であり、前記収容器側アンテナと前記本体側アンテナとが間隔 Lを隔てた位置にて通 信し、前記所定領域は、前記収容器側アンテナカゝら距離 Lの領域を含み、この領域 よりも広 、領域であることを特徴とする現像装置である。
[0218] このような現像装置によれば、既述のすべての効果を奏するため、本発明の目的が 最も有効に達成される。
[0219] また、(a)潜像を担持する像担持体、及び、(b)磁性材料を含む現像剤が収容され る現像剤収容器と、前記現像剤収容器に設けられ、装置本体に装着された状態で、 前記装置本体が有する本体側アンテナと非接触状態で通信するための収容器側ァ ンテナと、前記収容器側アンテナと前記現像剤との間の所定領域への前記現像剤の 進入を防止するための進入防止部と、を備えたことを特徴とする現像装置、(c)を有 する画像形成装置も実現可能である。
[0220] また、(A)コンピュータ、及び、(B)以下の、(a)、(b)を有する画像形成装置、 (a) 潜像を担持する像担持体、及び、(b)磁性材料を含む現像剤が収容される現像剤収 容器と、前記現像剤収容器に設けられ、装置本体に装着された状態で、前記装置本 体が有する本体側アンテナと非接触状態で通信するための収容器側アンテナと、前 記収容器側アンテナと前記現像剤との間の所定領域への前記現像剤の進入を防止 するための進入防止部と、を備えたことを特徴とする現像装置、(C)を有する画像形 成システムも実現可能である。
[0221] = = =第 10の発明 = = =
(a)カートリッジが着脱自在に装着される装着部と、(b)前記装着部を有する装置内 にて気流の流路となるダクトと、(c)前記カートリッジに設けられた第 1アンテナを介し て前記カートリッジに設けられた素子と通信するための、前記ダクトに設けられた第 2
アンテナと、 (d)を有することを特徴とする画像形成装置である。
[0222] このような画像形成装置によれば、装置内に設けられたダクトは、気流の流路なので 気流によりダクト及びダクト内は冷却されることになる。そして、ダクトに設けられた第 2 アンテナも冷却され、第 2アンテナの温度上昇が抑えられる。すなわち、第 2アンテナ はダクトに設けられることにより冷却されて温度の上昇が抑えられ、画像形成装置と力 ートリッジとの間にて良好に通信することが可能である。
[0223] 力かる画像形成装置において、前記第 2アンテナは、前記ダクト内に設けられてい ることが望ましい。このような画像形成装置によれば、第 2アンテナがダクト内に設けら れているので、ダクト内の気流により第 2アンテナが直接冷却されるので、第 2アンテ ナを効率よく冷却することが可能である。
[0224] 力かる画像形成装置において、前記第 2アンテナは、前記ダクトの内壁面に設けら れていることが望ましい。このような画像形成装置によれば、第 2アンテナをダクトの内 壁面にもうけるので、第 2アンテナを固定するための部材を別途設ける必要はない。 このため、部品点数や組み立て工数を削減しつつ、第 2アンテナを気流に直接晒し て効率良く冷却することが可能である。
[0225] 力かる画像形成装置において、前記第 2アンテナは、前記ダクトの外壁面に設けら れていることとしても良い。このような画像形成装置によれば、ダクト内の気流によりダ タトが冷却されるので、ダクトの外壁面に設けられている第 2アンテナを、ダクトを介し て冷却することが可能である。また、第 2アンテナはダクトの外壁面に設けられている ので、第 2アンテナがダクト内に設けられて場合と比較して、第 2アンテナと第 1アンテ ナとの間にダクトを構成する壁部分が存在しない。このため、第 2アンテナがダクト内 に設けられている場合より、第 2アンテナを第 1アンテナに近接させて良好に通信可 能な距離に配置しつつ第 2アンテナを、ダクトを介して冷却してより良好に通信させる ことが可能である。
[0226] カゝかる画像形成装置において、前記ダクトは、前記第 2アンテナが設けられている アンテナ設置部位における、前記気流の方向と交差する方向の断面積より大きな断 面積を有する部位を、前記アンテナ設置部位より、前記気流の方向の上流側に有す ることが望ましい。
[0227] このような画像形成装置によれば、アンテナ設置部位の上流側には、アンテナ設置 部位における気流の方向と交差する方向の断面積より大きな断面積を有する部位が 存在するので、ダクト内の気流はアンテナ設置部位にて流れが速くなる。このため、 アンテナ設置部位に設けられた第 2アンテナを流れの速い気流により、さらに効率よ く冷却することが可能である。
[0228] 力かる画像形成装置において、前記ダクトは榭脂製であることが望ましい。このよう な画像形成装置によれば、第 2アンテナをダクトに設けたとしても、ダクトは榭脂、す なわち非導電性部材にて形成されているので、第 2アンテナが遮蔽されることはなぐ 第 1アンテナと良好に通信することが可能である。
[0229] カゝかる画像形成装置において、前記ダクトは、前記装置内の空気を装置外に排出 するための排気ダクトであることが望ましい。
[0230] このような画像形成装置によれば、第 2アンテナを排気ダクトに設けることにより、装 置内の空気を装置外に排出するための気流を利用して第 2アンテナを冷却すること が可能である。
[0231] 力かる画像形成装置において、前記ダクト内の気流の方向における、前記第 2アン テナの上流側には、フィルタが設けられて 、ることが望ま 、。
[0232] このような画像形成装置によれば、装置内の塵、ほこり等が第 2アンテナに付着する ことを防止することが可能である。このとき、装置内の塵や埃等に導電性の部材例え ば鉄粉等が含まれていた場合には、第 1アンテナと第 2アンテナとが良好に通信でき ない畏れがあるが、第 2アンテナの上流側にフィルタが設けられているので、第 2アン テナに鉄粉等が付着することを防止して、良好な通信状態を維持させることが可能で ある。
[0233] カゝかる画像形成装置にぉ ヽて、像担持体が担持する潜像を、現像剤を用いて現像 し、前記フィルタは、前記現像剤を捕集するために設けられていることが望ましい。
[0234] このような画像形成装置によれば、装置内に現像剤が飛散することを防止すると共 に、第 2アンテナを冷却し、画像形成装置とカートリッジとの間にて良好に通信するこ とが可能である。
[0235] 力かる画像形成装置において、前記現像剤はトナーであることを特徴とする。このよ
うな画像形成装置によれば、装置内にトナーが飛散することを防止すると共に、第 2 アンテナを冷却して画像形成装置とカートリッジとの間にて良好に通信することが可 能である。
[0236] 力かる画像形成装置において、前記第 2アンテナに接続され、前記第 1アンテナと 前記第 2アンテナとが通信するためのアンテナ駆動回路を有し、前記アンテナ駆動 回路は、前記ダクトに設けられて 、ることが望ま 、。
[0237] このような画像形成装置によれば、ダクト内の気流によりアンテナ駆動回路も冷却 することが可能である。
[0238] また、(a)カートリッジが着脱自在に装着される装着部と、(b)前記装着部を有する装 置内にて気流の流路となるダクトと、(c)前記カートリッジに設けられた第 1アンテナを 介して前記カートリッジに設けられた素子と通信するための、前記ダクトに設けられた 第 2アンテナと、(d)を有し、前記第 2アンテナは、前記ダクト内に設けられ、前記ダク トは、前記第 2アンテナが設けられているアンテナ設置部位における、前記気流の方 向と交差する方向の断面積より大きな断面積を有する部位を、前記アンテナ設置部 位より、前記気流の方向の上流側に有し、前記ダクトは榭脂製であり、前記ダクトは、 前記装置内の空気を装置外に排出するための排気ダクトであり、前記ダクト内の気流 の方向における、前記第 2アンテナの上流側には、フィルタが設けられており、像担 持体が担持する潜像を、現像剤を用いて現像し、前記上流側開口は、前記像担持 体側に設けられ、前記フィルタは、前記現像剤を捕集するために設けられており、前 記現像剤はトナーであり、前記第 2アンテナに接続され、前記第 1アンテナと前記第 2 アンテナとが通信するためのアンテナ駆動回路を有し、前記アンテナ駆動回路は、 前記ダクトに設けられて ヽることを特徴とする画像形成装置である。
[0239] このような画像形成装置によれば、既述のすべての効果を奏するため、本発明の 目的が最も有効に達成される。
[0240] また、 (A)コンピュータ、及び、(B)以下の、 (a)〜 (c)を有する画像形成装置、 (a) カートリッジが着脱自在に装着される装着部と、(b)前記装着部を有する装置内にて 気流の流路となるダクトと、(c)前記カートリッジに設けられた第 1アンテナを介して前 記カートリッジに設けられた素子と通信するための、前記ダクトに設けられた第 2アン
テナと、 (c)を有する画像形成システムも実現可能である。
[0241] = = =第 11の発明 = = =
画像形成装置本体に対し着脱可能な現像ユニットであって、メモリを備えたメモリュ ニットと、前記現像ユニットに関する情報が記載され、前記メモリユニットを覆うように 前記現像ユニットに貼り付けられたラベルと、を有することを特徴とする現像ユニット。
[0242] 力かる現像ユニットによれば、部品点数を増カロさせることなくメモリユニットの破損を 有効に防止することが可能となる。
[0243] また、前記メモリユニットは、前記現像ユニットが前記画像形成装置本体に装着され て ヽる状態で、画像形成装置本体側と無線通信可能であることとしてもょ 、。
[0244] カゝかる場合には、部品点数を増カロさせることなぐ画像形成装置本体側と無線通信 可能なメモリユニットの破損を有効に防止することが可能となる。
[0245] また、該現像ユニットは、前記画像形成装置本体へ挿入されることにより、該画像形 成装置本体に装着され、前記現像ユニットの挿入方向下流側に、前記メモリユニット が設けられて 、ることとしてもよ!/、。
[0246] 力かる場合には、現像ユニットの着脱時に、ユーザ等力 Sメモリユニットに触れ難くな り、したがって、メモリユニットの破損をより有効に防止することが可能となる。
[0247] また、前記メモリユニットは、前記現像ユニットのハウジングに設けられており、前記 ラベルは、前記メモリユニットを覆うように前記ハウジングの表面に貼り付けられている こととしてちよい。
[0248] また、前記メモリユニットは、前記ハウジングの表面に接着されていることとしてもよ い。
[0249] 力かる場合には、ラベル力 部品点数を増カロさせることなくメモリユニットの破損を有 効に防止する効果だけでなぐ部品点数を増加させることなぐ現像剤力^モリュ-ッ トの裏面とハウジングの表面との間に入り込むことによりメモリユニットがハウジングか ら剥がれること、を有効に防止する効果をも発揮させる。
[0250] また、前記ハウジングは、窪みを有し、前記メモリユニットは、該窪みの表面に接着 されており、前記ラベルは、前記ハウジングの、前記窪み以外の部分、に貼り付けら れていることとしてもよい。
[0251] 力かる場合には、メモリユニットが窪みに収まることにより、ユーザ等力 Sメモリユニット に触れ難くなり、メモリユニットの破損をより有効に防止することが可能となる。
[0252] また、前記メモリユニットの最大厚さは、前記窪みの最小深さよりも小さいこととして ちょい。
[0253] 力かる場合には、メモリユニットが窪みに完全に収まることにより、ユーザ等がメモリ ユニットに触れ難くなり、メモリユニットの破損をより有効に防止することが可能となる。
[0254] また、前記メモリユニットの、接着面とは反対側の面、と前記ラベルの裏面との間に 、空気層が形成されていることとしてもよい。
[0255] 力かる場合には、ユーザ等がラベルを押した場合であっても、空気層がクッションの 役目を果たし、メモリユニットの破損が適切に防止される。
[0256] また、前記メモリユニットの、接着面とは反対側の面、と前記ラベルの裏面との間に 、クッション材を有することとしてもよい。
[0257] カゝかる場合には、ユーザ等がラベルを押した場合であっても、クッション材がクッショ ンの役目を果たし、メモリユニットの破損が適切に防止される。
[0258] また、前記情報は、該現像ユニットの取り扱いに関する注意事項を示す情報である こととしてもよい。また、前記情報は、該現像ユニットの取り扱い者に警告を発するた めの情報であることとしてもよい。また、前記情報は、該現像ユニットの供給者を示す 情報であることとしてもよい。また、該現像ユニットには、現像剤が収容されており、前 記情報は、該現像剤の色を示す情報であることとしてもよい。また、該現像ユニットは 、前記画像形成装置本体へ挿入されることにより、該画像形成装置本体に装着され 、前記情報は、前記現像ユニットの挿入方向を示す情報であることとしてもよい。
[0259] また、前記情報は、該現像ユニットの取り扱 、者が、該現像ユニットの、前記ラベル が貼り付けられた部分、を把持することを禁止する旨の情報であることとしてもよ!、。
[0260] 力かる場合には、ユーザ等の前記取り扱い者カ モリユニットに触れる可能性が低 くなり、メモリユニットの破損をより有効に防止することが可能となる。
[0261] また、該現像ユニットの、前記ラベルが貼り付けられた部分とは異なる他の部分、を 把持することを該現像ユニットの取り扱い者に促すための情報、が記載されているこ ととしてもよ 、。
[0262] 力かる場合には、ユーザ等の前記取り扱い者カ モリユニットに触れる可能性が低 くなり、メモリユニットの破損をより有効に防止することが可能となる。
[0263] また、画像形成装置本体に対し着脱可能な現像ユニットであって、メモリを備えたメ モリユニットと、前記現像ユニットに関する情報が記載され、前記メモリユニットを覆う ように前記現像ユニットに貼り付けられたラベルと、を有し、前記メモリユニットは、前 記現像ユニットが前記画像形成装置本体に装着されて ヽる状態で、画像形成装置 本体側と無線通信可能であり、該現像ユニットは、前記画像形成装置本体へ挿入さ れること〖こより、該画像形成装置本体に装着され、前記現像ユニットの挿入方向下流 側に、前記メモリユニットが設けられており、前記メモリユニットは、前記現像ユニット のハウジングに設けられており、前記ラベルは、前記メモリユニットを覆うように前記ハ ウジングの表面に貼り付けられており、前記メモリユニットは、前記ハウジングの表面 に接着されており、前記ハウジングは、窪みを有し、前記メモリユニットは、該窪みの 表面に接着されており、前記ラベルは、前記ハウジングの、前記窪み以外の部分、に 貼り付けられており、前記メモリユニットの最大厚さは、前記窪みの最小深さよりも小さ くて、前記メモリユニットの、接着面とは反対側の面、と前記ラベルの裏面との間に、 空気層が形成されており、前記情報は、該現像ユニットの取り扱いに関する注意事 項を示す情報であり、前記情報は、該現像ユニットの取り扱い者に警告を発するため の情報であり、前記情報は、該現像ユニットの供給者を示す情報であり、該現像ュ- ットには、現像剤が収容されており、前記情報は、該現像剤の色を示す情報であり、 前記情報は、前記現像ユニットの挿入方向を示す情報であることを特徴とする現像 ユニットも実現可能である。
[0264] このようにすれば、既述の殆どの効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達 成される。
[0265] また、画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に対し着脱可能な現像ユニット であって、メモリを備えたメモリユニットと、前記現像ユニットに関する情報が記載され
、前記メモリユニットを覆うように前記現像ユニットに貼り付けられたラベルと、を有す る現像ユニットと、を備えたことを特徴とする画像形成装置も実現可能である。
[0266] 力かる画像形成装置によれば、部品点数を増カロさせることなくメモリユニットの破損
を有効に防止することが可能となる。
[0267] また、コンピュータ、及び、このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、 画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に対し着脱可能な現像ユニットであって 、メモリを備えたメモリユニットと、前記現像ユニットに関する情報が記載され、前記メ モリユニットを覆うように前記現像ユニットに貼り付けられたラベルと、を有する現像ュ ニットと、を備えた画像形成装置、を有することを特徴とする画像形成システムも実現 可能である。
[0268] 力かる画像形成システムによれば、部品点数を増加させることなくメモリユニットの 破損を有効に防止することが可能となる。
[0269] また、画像形成装置本体に対し着脱可能な感光体ユニットであって、メモリを備え たメモリユニットと、前記感光体ユニットに関する情報が記載され、前記メモリユニット を覆うように前記感光体ユニットに貼り付けられたラベルと、を有することを特徴とする 感光体ユニットも実現可能である。
[0270] 力かる感光体ユニットによれば、部品点数を増カロさせることなくメモリユニットの破損 を有効に防止することが可能となる。
[0271] = = =第 1実施形態の画像形成装置の概要 = = =
図 1〜図 5を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、「プリンタ」と もいう。) 10を例にとって、その概要について説明する。図 1は、プリンタ本体 10aに 対する、現像器 51、 52、 53、 54の着脱構成を説明するための図である。図 2は、プリ ンタ 10を構成する主要構成要素を示した図である。図 3は、プリンタ 10の制御ュ-ッ ト 100を示すブロック図である。図 4は、現像器保持ユニット 50の斜視図である。図 5 は、着脱部 50dにイェロー現像器 54が装着された状態の現像器保持ユニット 50を示 した図である。なお、図 2は、図 1における X方向と垂直な断面の図である。また、図 1 、図 2には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ 92は、プリンタ 10の 下部に配置されており、定着ユニット 90は、プリンタ 10の上部に配置されている。
[0272] <着脱構成 >
画像形成装置本体の一例であるプリンタ本体 10aには、現像装置の一例である現 像器 51、 52、 53、 54、及び感光体ユニット 75が着脱可能である。これら現像器 51、
52、 53、 54、及び感光体ユニット 75力 Sプリンタ本体 10aに装着されることにより、プリ ンタ 10が構成される。
[0273] プリンタ本体 10aは、開閉可能な第一開閉カバー 10b、第一開閉カバー 10bより内 側に設けられ開閉可能な第二開閉カバー 10c、感光体ユニット 75を着脱するための 感光体ユニット着脱開口 10d、及び、現像器 51、 52、 53、 54を着脱するための現像 器着脱開口 10eを有して 、る。
[0274] ここで、ユーザが第一開閉カバー 10bを開くことにより、感光体ユニット着脱開口 10 dを介して感光体ユニット 75をプリンタ本体 10aに着脱することが可能となる。さらに、 ユーザが第二開閉カバー 10cを開くことにより、現像器着脱開口 10eを介して現像器 51、 52、 53、 54をプリンタ本体 10aに対して着脱することが可能となる。
[0275] <プリンタ 10の構成 >
現像器 51、 52、 53、 54、及び感光体ユニット 75がプリンタ本体 10aに装着された 状態におけるプリンタ 10の構成を説明する。
[0276] 本実施の形態に係るプリンタ 10は、図 2に示すように、潜像を担持する像担持体の 一例としての感光体 20の回転方向に沿って、帯電ユニット 30、露光ユニット 40、現 像器保持ユニット 50、一次転写ユニット 60、中間転写体 70、クリーニングブレード 76 を有し、さらに、二次転写ユニット 80、定着ユニット 90、ユーザへの報知手段をなし 液晶パネルでなる表示ユニット 95、及び、これらのユニット等を制御しプリンタとして の動作を司る制御ユニット 100を有している。
[0277] 感光体 20は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心 軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図 2中の矢印で示すように 時計回りに回転する。
[0278] 帯電ユニット 30は、感光体 20を帯電するための装置であり、露光ユニット 40は、レ 一ザを照射することによって帯電された感光体 20上に潜像を形成する装置である。 この露光ユニット 40は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、 F— Θレンズ等を有しており、 パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホストコンピュータから入力 された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体 20上に照射す る。
[0279] 現像器保持ユニット 50は、感光体 20上に形成された潜像を、現像器 51、 52、 53、 54に収容された現像剤の一例としてのトナー T、すなわち、ブラック現像器 51に収容 されたブラック (Κ)トナー、マゼンタ現像器 52に収容されたマゼンタ (Μ)トナー、シァ ン現像器 53に収容されたシアン (C)トナー及びイェロー現像器 54に収容されたイエ ロー (Υ)トナーを用いて現像するための装置である。
[0280] この現像器保持ユニット 50は、現像器 51、 52、 53、 54が着脱可能な 4つの着脱部 50a、 50b、 50c、 50dを周方向に 90° 間隔で備えている。すなわち、現像器保持ュ ニット 50には、ブラック現像器 51が着脱可能な着脱部 50a、マゼンタ現像器 52が着 脱可能な着脱部 50b、シアン現像器 53が着脱可能な着脱部 50c、イェロー現像器 5 4が着脱可能な着脱部 50d、が設けられている。現像器保持ユニット 50は、回転軸 5 Oeを備え、着脱部 50a、 50b、 50c、 50dは、回転軸 50eの回転に伴って、移動可能 である。
[0281] 本実施形態においては、着脱部 50a、 50b、 50c、 50d力 S移動することにより、 4つ の現像器 51、 52、 53、 54の位置を動かすことを可能としている。すなわち、前記 4つ の現像器 51、 52、 53、 54は、回転軸 50eを中心として、それらの相対位置を維持し たまま回転可能となっている。そして、現像器 51、 52、 53、 54は、着脱部 50a、 50b 、 50c、 50dに装着された状態で着脱部 50a、 50b、 50c、 50dの移動に伴って現像 位置に移動した際に、それぞれの現像器 51、 52、 53、 54に収容されたトナーにて、 感光体 20に担持された潜像を現像する。なお、各現像器の詳細については、後述 する。
[0282] また、着脱部 50a、 50b、 50c、 50dは、図 4に示すように、それぞれ、各現像器の連 結部材 590 (後述)に設けられた連結凸部と嵌合可能な連結穴 59、を備えている。例 えば、図 5に示すように、着脱部 50dに設けられた連結穴 59は、イェロー現像器 54 の連結部材 590に設けられた連結凸部の一例である連結ピン 595a (後述)と嵌合す る。また、着脱部 50a、 50b、 50c、 50dには、図 5に示すように、それぞれ、現像器を その長手方向に沿って付勢しているばね 576が設けられている。例えば、着脱部 50 dに設けられたばね 576は、イェロー現像器 54をその長手方向に沿って付勢する。 また、着脱部 50a、 50b、 50c、 50dは、図 4に示すように、それぞれ、各現像器に設
けられた位置決めピン 588 (後述)と嵌合可能な位置決め穴 58、を備えている。例え ば、着脱部 50dに設けられた位置決め穴 58は、イェロー現像器 54に設けられた位 置決めピン 588と嵌合する。
[0283] 一次転写ユニット 60は、感光体 20に形成された単色トナー像を中間転写体 70に 転写するための装置であり、 4色のトナーが順次重ねて転写されると、中間転写体 70 にフルカラートナー像が形成される。この中間転写体 70は、エンドレスのベルトであり 、感光体 20とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
[0284] 二次転写ユニット 80は、中間転写体 70上に形成された単色トナー像やフルカラー トナー像を紙、フィルム、布等の記録媒体に転写するための装置である。定着ュ-ッ ト 90は、記録媒体上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を紙等の記録 媒体に融着させて永久像とするための装置である。
[0285] クリーニングブレード 76は、ゴム制であり、感光体 20の表面に当接している。このク リー-ングブレード 76は、一次転写ユニット 60によって中間転写体 70上にトナー像 が転写された後に、感光体 20上に残存するトナーを搔き落として除去する。
[0286] 感光体ユニット 75は、一次転写ユニット 60と露光ユニット 40との間に設けられ、感 光体 20、帯電ユニット 30、クリーニングブレード 76、及び、クリーニングブレード 76に より搔き落とされたトナーを収容する不図示の廃トナー収容部を有している。
[0287] 制御ユニット 100は、図 3に示すようにメインコントローラ 101と、ユニットコントローラ 102とで構成され、メインコントローラ 101には画像信号が入力され、この画像信号に 基づく指令に応じてユニットコントローラ 102が前記各ユニット等を制御して画像を形 成する。
[0288] <プリンタ 10の動作 >
次に、このように構成されたプリンタ 10の動作について、他の構成要素にも言及し つつ説明する。
[0289] まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号がインターフェイス(IZF) 112を 介してプリンタ 10のメインコントローラ 101に入力されると、このメインコントローラ 101 力もの指令に基づくユニットコントローラ 102の制御により感光体 20、現像器 51、 52 、 53、 54に設けられた現像ローラ 510、及び、中間転写体 70が回転する。感光体 20
は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット 30により順次帯電される。
[0290] 感光体 20の帯電された領域は、感光体 20の回転に伴って露光位置に至り、露光 ユニット 40によって、第 1色目、例えばイェロー Yの画像情報に応じた潜像が該領域 に形成される。また、現像器保持ユニット 50は、イェロー (Y)トナーを収容したイエロ 一現像器 54を、感光体 20に対向した現像位置に位置させる。
[0291] 感光体 20上に形成された潜像は、感光体 20の回転に伴って現像位置に至り、ィ エロー現像器 54によってイェロートナーで現像される。これにより、感光体 20上にィ エロートナー像が形成される。
[0292] 感光体 20上に形成されたイェロートナー像は、感光体 20の回転に伴って一次転 写位置に至り、一次転写ユニット 60によって、中間転写体 70に転写される。この際、 一次転写ユニット 60には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加さ れる。なお、この間、二次転写ユニット 80は、中間転写体 70から離間している。
[0293] 上記の処理が、第 2色目、第 3色目、及び、第 4色目につ 、て繰り返して実行される ことにより、各画像信号に対応した 4色のトナー像が、中間転写体 70に重なり合って 転写される。これ〖こより、中間転写体 70上にはフルカラートナー像が形成される。
[0294] 中間転写体 70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体 70の回転に伴 つて二次転写位置に至り、二次転写ユニット 80によって記録媒体に転写される。な お、記録媒体は、給紙トレイ 92から、給紙ローラ 94、レジローラ 96を介して二次転写 ユニット 80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット 80は中間転写 体 70に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
[0295] 記録媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット 90によって加熱加圧さ れて記録媒体に融着される。一方、感光体 20は一次転写位置を経過した後に、タリ 一ユングブレード 76によって、その表面に付着しているトナーが搔き落とされ、次の 潜像を形成するための帯電に備える。搔き落とされたトナーは、廃トナー収容部に回 収される。
[0296] = = =制御ユニットの概要 = = =
次に、制御ユニット 100の構成について図 3を参照しつつ説明する。制御ユニット 1 00は、メインコントローラ 101とユニットコントローラ 102とを有している。
[0297] メインコントローラ 101は、 CPU111と、不図示のコンピュータと接続するためのイン ターフェイス 112と、コンピュータ力も入力された画像信号を記憶するための画像メモ リ 113と、電気的に書き換え可能な EEPROM114a、 RAMI 14b,各種制御用のプ ログラムを備えたプログラム ROM等力もなるメインコントローラ側メモリ 114と、を備え ている。
[0298] メインコントローラ 101の CPU111は、インターフェイスを介して入力される画像デ ータの画像メモリ 113への読み込み及び読み出しの制御とともに、コンピュータから 入力された制御信号に基づいてユニットコントローラ 102の CPU120と同期させて装 置全体の制御を司って 、る。
[0299] ユニットコントローラ 102は、 CPU120と、電気的に書き換え可能な EEPROM116 a、 RAM、各種制御用のプログラムを備えたプログラム ROM等力もなるユニットコント ローラ側メモリ 116と、装置本体の各ユニット(帯電ユニット 30、露光ユニット 40、現像 器保持ユニット 50、一次転写ユニット 60、感光体ユニット 75、二次転写ユニット 80、 定着ユニット 90、表示ユニット 95)を駆動制御するための各駆動制御回路等を有し ている。
[0300] ユニットコントローラ 102の CPU120は、各駆動制御回路と電気的に接続され、メイ ンコントローラ 101の CPU 111からの制御信号に基づ 、て各駆動制御回路を制御す る。すなわち、各ユニットが備えるセンサ等力もの信号を受信することによって、各ュ ニットの状態を検出しつつ、メインコントローラ 101から入力される信号に基づいて、 各ユニットを制御する。
[0301] また、ユニットコントローラ 102が備える CPU120は、シリアルインターフェイス(I/F ) 121を介して、シリアル EEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、「本体側メモリ」と もいう。 ) 122に接続されている。この本体側メモリ 122には、装置制御のために必要 となるデータが記憶されて 、る。
[0302] また、 CPU120は、シリアルインターフェイス 121、送受信回路 123、及び、本体側 アンテナ 124を介して、各現像器 51、 52、 53、 54に設けられた素子 51a、 52a, 53a 、 54aと、無線にて通信可能となっている。無線通信の際に、本体側アンテナ 124は 、各現像器 51、 52、 53、 54に設けられた素子 51a、 52a, 53a, 54&に个青報を書き込
む。また、本体側アンテナ 124は、各現像器 51、 52、 53、 54に設けられた素子 51a 、 52a, 53a、 54aから情報を読み込むことも可能である。
[0303] = = =現像器の概要 = = =
次に、図 6〜図 10を用いて、現像器 51、 52、 53、 54の構成、及び、動作について 説明する。図 6は、イェロー現像器 54の斜視図である。図 7は、イェロー現像器 54の 主要構成要素を示した断面図である。図 8は、コロ 574が設けられた現像ローラ 510 の斜視図である。図 9は、連結部材 590の正面図である。図 10は、連結部材 590の 背面を示した斜視図である。なお、図 7に示す断面図は、図 6に示す長手方向に垂 直な面でイェロー現像器 54を切り取った断面を表したものである。また、図 7におい ては、図 1同様、矢印にて上下方向を示しており、例えば、現像ローラ 510の中心軸 は、感光体 20の中心軸よりも下方にある。また、図 7では、イェロー現像器 54力 感 光体 20と対向する現像位置に位置している状態にて示されている。
[0304] 現像器保持ユニット 50には、ブラック (K)トナーを収容したブラック現像器 51、マゼ ンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像器 52、シアン (C)トナーを収容したシアン現 像器 53、及び、イェロー (Y)トナーを収容したイェロー現像器 54を装着することがで きるが、各現像器の構成、及び、動作は同様であるので、以下、イェロー現像器 54 について説明する。
[0305] くイェロー現像器 54の内部構成〉
まず、イェロー現像器 54の構成について説明する。イェロー現像器 54は、現像剤 担持体の一例である現像ローラ 510、トナー収容部 530、トナー Tを収容するハウジ ング 540、トナー供給ローラ 550、規制ブレード 560、シール部材 520、位置決め部 材の一例としての位置決め軸 (本実施形態においては、位置決めピンとも呼ぶ) 588 、連結部材 590を有している。
[0306] 現像ローラ 510は、トナー Tを担持して感光体 20と対向する現像位置に搬送し、該 現像位置に搬送されたトナー Tによって感光体 20に担持された潜像を現像する。こ の現像ローラ 510は、金属製であり、 5056アルミ合金や 6063アルミ合金等のアルミ 合金、 STKM等の鉄合金等により製造されており、必要に応じて、ニッケルメツキ、ク ロムメツキ等が施されている。現像ローラ 510は、図 8に示すように、大径部 510aと軸
咅 510bとを有して!/ヽる。
[0307] また、現像ローラ 510は、図 6に示すとおり、その長手方向両端部、すなわち、軸部 510b,にてハウジング 540に支持されており、中心軸を中心として回転可能である。 図 7に示すように、現像ローラ 510は、感光体 20の回転方向(図 7において時計方向 )と逆の方向(図 7にお 、て反時計方向)に回転する。その中心軸は、感光体 20の中 心軸よりも下方にある。
[0308] また、図 7に示すように、イェロー現像器 54が感光体 20と対向している状態では、 現像ローラ 510と感光体 20との間には空隙が存在する。すなわち、イェロー現像器 5 4は、感光体 20上に形成された潜像を非接触状態で現像する。なお、感光体 20上 に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ 510と感光体 20との間に交番電界 が形成される。
[0309] また、図 8に示すように、現像ローラ 510の長手方向両端部には、間隔保持部材の 一例としてのコロ 574が設けられている。このコロ 574は、現像器 51、 52、 53、 54が 現像位置に位置して 、る際には、感光体 20に当接して該感光体 20と現像ローラ 51 0との間隔を保持する機能を有する。このコロ 574は、軸部 510bに支持されている。 コロ 574の外径は、大径部 510aの外径より大きい。そのため、コロ 574は、感光体 20 と現像ローラ 510との間隔を保持することが可能となっている。
[0310] シール部材 520は、イェロー現像器 54内のトナー Tが器外に漏れることを防止する とともに、現像位置を通過した現像ローラ 510上のトナー Tを、搔き落とすことなく現 像器内に回収する。このシール部材 520は、ポリエチレンフィルム等からなるシール である。シール部材 520は、シール支持板金 522によって支持されており、シール支 持板金 522を介してハウジング 540に取り付けられている。また、シール部材 520の 現像ローラ 510側とは逆側には、モルトプレーン等力もなるシール付勢部材 524が設 けられており、シール部材 520は、シール付勢部材 524の弾性力によって、現像ロー ラ 510に押しつけられている。なお、シール部材 520が現像ローラ 510に当接する当 接位置は、現像ローラ 510の中心軸よりも上方である。
[0311] ハウジング 540は、一体成型された複数のハウジング部、すなわち、上ハウジング 部 542と下ハウジング部 544、とを溶着して製造されたものであり、その内部は、内壁
力も内方へ(図 7の上下方向)突出させたトナー Tを仕切るための仕切り壁 545により 、二つのトナー収容部 530、すなわち、第一トナー収容部 530aと第二トナー収容部 530bと、に分けられている。なお、ハウジング 540は下部にハウジング開口 572を有 しており、このハウジング開口 572には、現像ローラ 510がその一部が露出した状態 で配置されている。また、ハウジング 540には、素子 54aが取り付けられている。この 素子 54aの構成及びハウジング 540に対する取付け位置等については、後述する。
[0312] ノ、ウジング 540の長手方向他端側の他端側側壁 547には、取付け凸部 581a、 58 lb (図 9参照)が設けられている。取付け凸部 581aは、後述する連結部材 590の取 付け穴 593aと嵌合可能であり、取付け凸部 581bは、連結部材 590の取付け穴 593 bと嵌合可能である。また、取付け凸部 581a、 581bは、円状の断面を有する。
[0313] また、トナー Tを攪拌するための攪拌部材をトナー収容部 530に設けてもよいが、本 実施の形態では、現像器保持ユニット 50の回転に伴って各現像器 (ブラック現像器 5 1、マゼンタ現像器 52、シアン現像器 53、イェロー現像器 54)が回転し、これにより 各現像器内のトナー Tが攪拌されるため、トナー収容部 530には攪拌部材を設けて いない。
[0314] トナー供給ローラ 550は、前述した第一トナー収容部 530aに設けられ、当該第一ト ナー収容部 530aに収容されたトナー Tを現像ローラ 510に供給するとともに、現像 後に現像ローラ 510に残存しているトナー Tを、現像ローラ 510から剥ぎ取る。このト ナー供給ローラ 550は、ポリウレタンフォーム等力もなり、弾性変形された状態で現像 ローラ 510に当接している。トナー供給ローラ 550は、トナー収容部 530の下部に配 置されており、トナー収容部 530に収容されたトナー Tは、該トナー収容部 530の下 部にてトナー供給ローラ 550によって現像ローラ 510に供給される。トナー供給ロー ラ 550は、現像ローラ 510の回転方向(図 6において反時計方向)と逆の方向(図 6に おいて時計方向)に回転する。その中心軸は、現像ローラ 510の回転中心軸よりも下 方にある。
[0315] 規制ブレード 560は、現像ローラ 510に担持されたトナー Tに電荷を付与し、また、 現像ローラ 510に担持されたトナー Tの層厚を規制する。この規制ブレード 560は、 ゴム部 560aと、ゴム支持部 560bとを有している。ゴム部 560aは、シリコンゴム、ウレ
タンゴム等力もなり、ゴム支持部 560bは、リン青銅、ステンレス等のパネ性を有する薄 板である。ゴム部 560aは、ゴム支持部 560bに支持されており、ゴム支持部 560bは、 その一端部がブレード支持板金 562に支持された状態で、ブレード支持板金 562を 介してハウジング 540に取り付けられている。また、規制ブレード 560の現像ローラ 5 10側とは逆側には、モルトプレーン等力もなるブレード裏部材 570が設けられている
[0316] ここで、ゴム支持部 560bの橈みによる弾性力によって、ゴム部 560aが現像ローラ 5 10に押しつけられている。また、ブレード裏部材 570は、ゴム支持部 560bとハウジン グ 540との間にトナー Tが入り込むことを防止して、ゴム支持部 560bの橈みによる弾 性力を安定させるとともに、ゴム部 560aの真裏力 ゴム部 560aを現像ローラ 510の 方向へ付勢することによって、ゴム部 560aを現像ローラ 510に押しつけている。した がって、ブレード裏部材 570は、ゴム部 560aの現像ローラ 510への均一当接性を向 上させている。
[0317] 規制ブレード 560の、ブレード支持板金 562に支持されている側とは逆側の端、す なわち、先端は、現像ローラ 510に接触しておらず、該先端から所定距離だけ離れ た部分が、現像ローラ 510に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレード 560 は、現像ローラ 510にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接している。また、 規制ブレード 560は、その先端が現像ローラ 510の回転方向の上流側に向くように 配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード 560が現像ロー ラ 510に当接する当接位置は、現像ローラ 510の中心軸よりも下方であり、かつ、トナ 一供給ローラ 550の中心軸よりも下方である。
[0318] <位置決め部材の構成 >
次に、位置決めピン 588の構成ついて説明する。位置決めピン 588は、図 6に示す ように、現像装置本体の一例であるイェロー現像器本体の長手方向一端側に設けら れている。なお、「イェロー現像器本体」とは、イェロー現像器 54のうち、位置決めピ ン 588、連結部材 590、及び、素子 54aを除いた部分を指す。
[0319] この位置決めピン 588は、イェロー現像器 54が着脱部 50dに装着された際に、着 脱部 50dに係合して、より具体的には、図 5に示すように、着脱部 50dに設けられた
位置決め穴 58に嵌合して、着脱部 50dに対するイェロー現像器本体の位置決めを する機能を有している。
[0320] また、位置決めピン 588は、金属製であり、その軸方向が現像器本体の長手方向 に沿うように、設けられている。位置決めピン 588の一端は、ハウジング 540の、長手 方向一端側の一端側側壁 546、に固定されている。位置決めピン 588の他端には、 着脱部の位置決め穴 58と嵌合しやすいように、テーパーが付けられている。
[0321] <連結部材の構成 >
次に、連結部材 590の構成について説明する。連結部材 590は、図 6に示すように 、イェロー現像器本体の長手方向他端側に取り付けられて ヽる。
[0322] 連結部材 590は、図 10に示すように、着脱部 50dの連結穴 59と嵌合可能な連結 凸部の一例としての連結ピン 595a、 595bを備えている。イェロー現像器 54が着脱 部 50dに装着された際に、連結ピン 595a、 595bが着脱部 50dに設けられた連結穴 59に嵌合する。これによつて、連結部材 590が、イェロー現像器 54が着脱部 50dに 装着された際に、着脱部 50dと連結されることとなる。なお、連結部材 590が着脱部 5 Odと連結されて 、る状態では、着脱部 50dに対して連結部材 590の移動が規制され ている。
[0323] また、連結部材 590は、図 9に示すように、ハウジング 540の長手方向他端側の他 端側側壁 547に設けられた取付け凸部 581aと嵌合可能な取付け穴 593a、及び、取 付け凸部 58 lbと嵌合可能な取付け穴 593b、を備えている。取付け凸部 58 laが取 付け穴 593aと嵌合し、取付け凸部 581bが取付け穴 593bに嵌合した状態にて、取 付け凸部 581a及び取付け凸部 581bに設けられたネジ穴に対して、図 5に示すよう に連結部材 590を介してネジ 598を止めることによって、連結部材 590がハウジング 540の長手方向他端側の側壁に取り付けられている。
[0324] また、取付け穴 593a、及び、取付け穴 593bは、図 9に示すように、楕円状の断面 を有している。該取付け穴 593a、及び、取付け穴 593bは、それぞれの楕円状の断 面の長軸の方向が同一方向になるように、設けられている。また、前述したように、取 付け凸部 581aの断面は、円状である。従って、取付け穴 593aは、該取付け穴 593a に嵌合した取付け凸部 58 laの該取付け穴 593a内の移動を許容していることとなる。
同様に、取付け穴 593bは、該取付け穴 593bに嵌合した取付け凸部 581bの該取付 け穴 593b内の移動を許容していることとなる。
[0325] すなわち、取付け穴 593aは、取付け凸部 581aの、該取付け穴 593a内にて楕円 状の断面の長軸の方向への移動、を許容し、取付け穴 593bは、取付け凸部 581b の、該取付け穴 593b内にて楕円状の断面の長軸の方向への移動、を許容している 。なお、取付け凸部 58 laの取付け穴 593a内の移動と、取付け凸部 58 lbの取付け 穴 593b内の移動は、同じタイミングで行われる。このように、連結部材 590は、現像 器本体との相対位置が変化可能となるように取り付けられて 、る。
[0326] くイェロー現像器 54の動作 >
続いて、イェロー現像器 54の動作について説明する。このように構成されたイエロ 一現像器 54において、トナー供給ローラ 550が、回転することにより、トナー収容部 5 30に収容されているトナー Tを現像ローラ 510に供給する。 現像ローラ 510に供給 されたトナー Tは、現像ローラ 510の回転に伴って、規制ブレード 560の当接位置に 至り、該当接位置を通過する際に、層厚が規制されるとともに、電荷が付与される。層 厚が規制され、電荷が付与された現像ローラ 510上のトナー Tは、現像ローラ 510の さらなる回転によって、感光体 20に対向する現像位置に至り、該現像位置にて交番 電界下で感光体 20上に形成された潜像の現像に供される。
[0327] 現像ローラ 510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ 510上のト ナー Tは、上シール部材 520を通過して、上シール部材 520によって搔き落とされる ことなく現像装置内に回収される。また、未だ現像ローラ 510に残存しているトナー T は、前記トナー供給ローラ 550によって剥ぎ取られうる。
[0328] = = =現像器の現像位置、通信位置、及び、着脱位置 = = =
前述したように、現像器 51、 52、 53、 54は、着脱部 50a、 50b、 50c、 50dの移動 に伴って移動する。この際、各現像器が所定位置に位置するように、着脱部は移動 する。この所定位置として、第一位置としての現像位置、第二位置としての通信位置 、及び、着脱位置がある。各現像器の現像位置、通信位置、及び、着脱位置は同じ であるから、以下においては、イェロー現像器 54の現像位置、通信位置、及び、着 脱位置について、図 11A〜図 11Dを用いて説明する。図 11Aは、イェロー現像器 5
4が現像位置に位置している際の現像器保持ユニット 50等を示した図である。図 11 Bは、イェロー現像器 54が通信位置に位置している際の現像器保持ユニット 50等を 示した図である。図 11Cは、イェロー現像器 54が着脱位置に位置している際の現像 器保持ユニット 50等を示した図である。図 11Dは、現像器保持ユニット 50が、ホーム ポジションに位置している状態を示した図である。
[0329] 図 11Aに示した状態では、イェロー現像器 54は、現像ローラ 510が感光体 20と対 向している現像位置に位置している。この状態では、現像ローラ 510力 感光体 20に 担持された潜像を現像することが可能である。イェロー現像器 54が現像位置に位置 している状態では、前述したように、着脱部 50dに設けられたばね 576が、イェロー 現像器本体をその長手方向に沿って付勢して 、る。このばね 576の付勢力によって 、コロ 574が感光体 20に当接している。なお、感光体 20がプリンタ本体 10aに対して 曲がって取り付けられているときには、イェロー現像器 54が現像位置に位置した際 にイェロー現像器本体が連結部材 590に対して移動する、すなわち、イェロー現像 器本体の取付け凸部 581aが連結部材の取付け穴 593a内を長軸方向に移動し、か つ、イェロー現像器本体の取付け凸部 58 lbが連結部材 590の取付け穴 593b内を 長軸方向に移動することで、イェロー現像器本体に設けられているコロ 574が感光体 20に適切に当たるようになつている。かかる際には、現像器本体との連結部材 590 の相対位置が、ばね 576が付勢している付勢量に応じて変化することとなる。なお、 イェロー現像器 54が現像位置に位置して ヽる状態では、マゼンタ現像器 52が通信 位置に位置している。
[0330] また、図 11Aに示した状態から、現像器保持ユニット 50が回転軸 50eを中心に図 1 1Aに示す Z方向に所定角度回転すると、図 11Bに示した状態となる。図 11Bに示し た状態では、イェロー現像器 54が通信位置に位置している。この状態では、イエロ 一現像器 54に設けられた素子 54aが、本体側アンテナ 124と非接触状態にて対向 している。そして、この素子 54aが、本体側アンテナ 124と通信可能である。また、ィ エロー現像器 54が通信位置に位置している状態では、イェロー現像器 54のコロ 57 4はプリンタ本体 10a側の部材とは当接していない。なお、イェロー現像器 54が通信 位置に位置している状態では、ブラック現像器 51が現像位置に位置している。その
ため、本体側アンテナ 124との素子の通信は、ブラック現像器 51が感光体 20に担持 された潜像を現像する際に、行うことが可能である。
[0331] また、図 11Bに示した状態から、現像器保持ユニット 50が回転軸 50eを中心に図 1 1Bに示す Z方向に所定角度回転すると、図 11Cに示した状態となる。図 11Cに示し た状態では、イェロー現像器 54が着脱位置に位置している。この状態では、イエロ 一現像器 54が現像器着脱開口 10eを介して着脱可能、即ち、着脱部 50dに装着又 は着脱部 50dから取り外し可能である。
[0332] なお、プリンタ本体 10aに電源が投入されて初期化動作が行われた後や、プリンタ 10が画像を形成する前に、現像器保持ユニット 50は、図 11Dに示すホームポジショ ンに位置している。
[0333] = = =素子の構成 = = =
次に、図 12、図 13、図 14を参照しつつ、現像器に設けられた素子の構成について データの送受信構成を含めて説明する。図 12は、素子の構成を示す平面透視図で ある。図 13は、素子及び送受信部の内部構成を説明するためのブロック図である。 図 14は、素子 54aのメモリセル 54hに記憶されている情報を説明するための図であ る。
[0334] 現像器 51、 52、 53、 54には、素子が取付けられている力 各現像器に取付けられ た素子の構成及び現像器本体に対する素子の取付け位置等は同様であるので、以 下、イェロー現像器 54に取り付けられている素子 54aを例にとって説明する。
[0335] 素子 54aは、イェロー現像器 54が着脱部 50dに装着された状態で、プリンタ本体 1 Oa側と非接触状態で通信可能である。前述したように、イェロー現像器 54は、着脱 部 50dの移動に伴って、移動する。そして、素子 54aは、イェロー現像器 54が現像位 置とは異なる通信位置に移動した際に、プリンタ本体 10aに設けられた本体側アンテ ナ 124と非接触状態で通信する。素子 54aは、現像器保持ユニット 50の回転径方向 において、本体側アンテナ 124より内側に設けられている。なお、本体側アンテナ 12 4は、その長手方向(図 11Bにて、 Y方向)が、現像器保持ユニット 50の回転方向(図 11Bにて、 Z方向)に沿うように設けられている。
[0336] 素子 54aは、図 6に示すように、イェロー現像器本体の長手方向にて、位置決めピ
ン 588と連結部材 590とのうち位置決めピン 588側、すなわち、イェロー現像器本体 の長手方向一端側、に設けられている。より具体的には、素子 54aは、イェロー現像 器本体の長手方向一端側の一端側側壁 546の近傍に設けられている。
[0337] また、素子 54aは、ハウジング 540の、その長手方向に沿って設けられた外面 543 、に取り付けられている。ここで、外面 543は、図 7に示すように、ハウジング 540の、 一点鎖線に対応する部分を指す。なお、この外面 543は、該ハウジング 540の長手 方向に直交する直交面と交わる断面が円弧形状である円弧面 543a、を備えている。 この円弧面 543aは、その円弧が、イェロー現像器 54が着脱部 50dに装着された際 に現像器保持ユニット 50の回転方向に沿うように、設けられている。そして、素子 54a は、図 7に示すように、円弧面 543aの、現像ローラ 510から最も離れた位置、に取り 付けられている。
[0338] 素子 54aと本体側アンテナ 124とが所定の位置関係、例えば、相互距離が 10mm 以内にあれば、互いに非接触状態にて、情報を送受信可能となっている。この素子 5 4aは、全体としてごく小型かつ薄型で、片面に粘着性を持たせてシールとして対象 物に貼着させることもできる。メモリタグなどと呼ばれ、多種市販されているものである
[0339] 素子 54aは、図 12に示すように、非接触 ICチップ 54b、金属皮膜をエッチングして 形成された共振用コンデンサ 54c、及び、アンテナ 54dとしての平面状コイルとを有し 、これらがプラスチックフィルム上に実装され、透明なカバーシートにより被覆されて いる。
[0340] プリンタ本体 10aは、図 13に示すように、本体側アンテナ 124としてのコイル、送受 信回路 123、及び、プリンタ本体 10aの制御部(CPU) 120に接続されるシリアルイン ターフェイス 121を有して!/ヽる。
[0341] 非接触 ICチップ 54bは、図 13に示すように、整流器 54e、信号解析部 RF (Radio Frequency) 54f、制御部 54g、メモリセル 54hを有している。メモリセル 54hは、 NA ND型フラッシュ ROMなど電気的に読み書き可能な不揮発性のメモリであり、書き込 まれた情報を記憶しておくこと、及び、記憶した情報を外部から読み取ることが可能 なものである。
[0342] 素子 54aのアンテナ 54dと、本体側アンテナ 124とは、互いに無線にて通信し合い 、メモリセル 54hに保存された情報の読み取りやメモリセル 54hへの情報の書き込み を行う。また、プリンタ本体 10aの送受信回路 123で発生された高周波信号は、本体 側アンテナ 124を介して高周波磁界として誘起される。この高周波磁界は、素子 54a のアンテナ 54dを介して吸収され、整流器 54eで整流されて ICチップ 54b内の各回 路を駆動する直流電力源となる。
[0343] 素子 54aのメモリセル 54hには、図 14に示すように、各種の情報が記憶されている 。アドレス OOHには、素子のシリアル番号等の、素子毎に固有の HD情報が記憶され ており、アドレス 01Hには、イェロー現像器 54を製造した年月日が記憶されており、 アドレス 02Hには、イェロー現像器 54の仕向地を特定するための情報が記憶されて おり、アドレス 03Hには、イェロー現像器 54が製造された製造ラインを特定するため の情報が記憶されており、アドレス 04Hには、イェロー現像器 54が対応可能な機種 を特定するための情報が記憶されており、アドレス 05Hには、イェロー現像器 54に 収容されているトナーの量を示すための情報としてトナー残量情報が記憶されており 、アドレス 06H以後の領域にも適宜情報が記憶されて 、る。
[0344] 素子 54aのメモリセル 54hに記憶されている 情報は、記憶素子の工場製造時に おいて、書き込み処理されることとすればよい。この HD情報をプリンタ本体 10aで読 み取ることによって、個々の素子 54a、 51a、 52a、 53aを識別することが可能になる。
[0345] なお、本体側アンテナ 124は、現像器保持ユニット 50が静止して 、る状態のみなら ず、現像器保持ユニット 50が移動している状態においても、素子 54aと無線通信する こととしてもよい。すなわち、本体側アンテナ 124は、移動中の素子 54aに対しても無 線通信可能としてもよい。
[0346] = = =本実施形態に係る現像器の有効性 = = =
本実施形態に係る現像装置、すなわち、プリンタ本体 10a (画像形成装置本体)に 設けられている着脱部 50a、 50b、 50c、 50dに対して着脱可能な現像器 51、 52、 5 3、 54は、現像器本体 (現像装置本体)と、現像器本体の長手方向一端側に固定さ れており、現像器 51、 52、 53、 54力 S着脱咅 50a、 50b、 50c、 50dに装着された際に 着脱部に係合して着脱部に対する現像器本体の位置決めをするための位置決めピ
ン 588 (位置決め部材)と、現像器本体の長手方向他端側に、該現像器本体との相 対位置が変化可能となるように取り付けられており、現像器 51、 52、 53、 54が着脱 部 50a、 50b、 50c、 50dに装着された際に該着脱部と連結される連結部材 590と、 現像器本体の長手方向一端側に設けられており、現像器 51、 52、 53、 54が着脱部 50a、 50b、 50c、 50dに装着された状態でプリンタ本体 10a側と非接触状態で通信 可能な素子 51a、 52a, 53a、 54aと、を有している。これにより、プリンタ本体 10aと適 切に通信可能な現像器 51、 52、 53、 54を実現することが可能となる。以下において 、詳細に説明する。
[0347] 現像器 51、 52、 53、 54にお!/ヽて ίま、該現像器力着脱咅 50a、 50b、 50c、 50dに 装着される際に該着脱部と連結される連結部材 590が、現像器本体に、該現像器本 体との相対位置が変化可能となるように取り付けられて 、るから、該現像器本体に対 する素子の取付け位置によっては、素子とプリンタ本体 10aとの距離力 前記相対位 置の変化に伴って大きく変化する可能性がある。力かる場合には、素子がプリンタ本 体 10aと適切に通信を行えない恐れがある。
[0348] 比較例を用いて、より具体的に説明する。ここで、比較例における現像器では、素 子が現像器本体の長手方向他端側、すなわち、連結部材 590が取り付けられている 側、に設けられている。この連結部材 590は、感光体 20がプリンタ本体 10aに対して 曲がって取り付けられていても、現像器が感光体 20に担持された潜像を現像する際 の感光体 20と現像器との間の間隔、を所望の間隔とすることができるようにするため に、現像器本体との相対位置が変化可能となるように取り付けられている。そのため 、素子が、現像器本体の長手方向他端側、すなわち、連結部材 590が取り付けられ ている側、に設けられている場合には、現像器本体との連結部材 590の相対位置の 変化に伴って、プリンタ本体 10aと素子との間の距離が大きく変化する可能性がある 。そして、プリンタ本体 10aと素子との距離が大きく変化した場合には、素子がプリン タ本体 10aと適切に通信することが出来ない恐れがある。
[0349] 一方、本実施形態においては、図 6に示すように、素子 51a、 52a、 53a、 54aが、 現像器本体の長手方向一端側に設けられている。力かる場合には、素子が位置決 めピン 588側に位置することとなる。前述したように、位置決めピン 588は、着脱部に
対する現像器本体の位置決めをするから、前記長手方向一端側にて、現像器本体と プリンタ本体 10aとの距離の変化は生じ難い。また、長手方向他端側に設けられた連 結部材 590の、現像器本体との相対位置が変化しても、長手方向一端側においては 、その影響は小さい。そのため、素子が、現像器本体の長手方向一端側、すなわち、 位置決めピン 588側、に設けられている場合には、現像器本体に取り付けられた素 子とプリンタ本体 10aとの距離力変ィ匕し難い。従って、素子 51a、 52a, 53a、 54a力 プリンタ本体 10aと適切に通信することが可能となる。
[0350] 以上から、現像器 51、 52、 53、 54が、現像器本体の長手方向一端側に設けられ た素子 51a、 52a、 53a、 54aを有する場合には、プリンタ本体 10aと該素子との距離 が変化し難いから、プリンタ本体 10aと適切に通信可能な現像器を実現することが可 能となる。
[0351] = = =その他の実施形態 = = =
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記 した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を 限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなぐ変更、改良され得る と共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
[0352] なお、上記実施の形態において、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレ 一ザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラ 一レーザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各 種の画像形成装置に適用可能である。
[0353] なお、上記実施の形態にお!、て、像担持体である感光体は、円筒状の導電性基材 の外周面に感光層を設けた構成として説明した力 これに限定されるものではない。 例えば、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光べ ルトであってもよい。
[0354] さらに、上記実施の形態において、図 2等に示すように、着脱部 50a、 50b、 50c、 5 Odは、移動可能であり、現像器 51、 52、 53、 54は、着脱部に装着された状態で該 着脱部の移動に伴って現像位置 (第一位置)に移動した際に、プリンタ本体 10aに設 けられた感光体 20 (像担持体)に担持された潜像を現像することとした。また、素子 5
la、 52a、 53a、 54aは、現像器 51、 52、 53、 54が現像位置とは異なる通信位置(第 二位置)に移動した際に、プリンタ本体 10a側と非接触状態で通信することとした。し かし、上記に限定されるものではない。例えば、現像器は、移動しないこととしてもよ い。
[0355] †dt 、現像器 51、 52、 53、 54力 S着脱咅 50a、 50b、 50c、 50dの移動に伴って移 動する場合には、該現像器が移動しない場合に比べて、現像器が通信位置に位置 している際に現像器本体との連結部材 590の相対位置が変化し易いから、プリンタ 本体 10aと素子 51a、 52a, 53a、 54aとの間の距離がより変化する恐れがある。その ため、現像器が着脱部の移動に伴って移動する場合には、該素子を現像器本体の 長手方向一端側に設けることによる効果、すなわち、プリンタ本体 10aと適切に通信 可能な現像器を実現することが可能となる効果、がより有効に奏される。従って、上記 実施の形態の方がより望ましい。
[0356] さらに、上記実施の形態において、図 4に示すように、着脱部 50a、 50b、 50c、 50 dは、現像器本体をその長手方向に沿って付勢しているばね 576、を備えていること とした。また、ばね 576が付勢している付勢量に応じて、現像器本体との連結部材 59 0の相対位置が変化することとした。しかし、上記に限定されるものではない。例えば 、着脱部は、現像器本体をその長手方向に沿って付勢するばねを備えていないこと としてちよい。
[0357] ただし、着脱部 50a、 50b、 50c、 50dが、現像器本体をその長手方向に沿って付 勢しているばね 576を備えている場合には、現像器 51、 52、 53、 54が通信位置に 位置している際にばね 576が伸縮することにより、該現像器が振動する。そして、現 像器が振動すると、プリンタ本体 10aと素子との間の距離が変化していまい、素子が プリンタ本体 10aと適切に通信することができない恐れがある。そのため、着脱部が ばね 576を備えている場合には、該素子を現像器本体の長手方向一端側に設ける こと〖こよる効果、すなわち、プリンタ本体 10aと適切に通信可能な現像器を実現する ことが可能となる効果、がより有効に奏される。従って、上記実施の形態の方がより望 ましい。
[0358] さらに、上記実施の形態において、図 8に示すように、現像器本体は、トナー T (現
像剤)を担持し、トナー Tによって感光体 20に担持された潜像を現像するための現像 ローラ 510 (現像剤担持体)と、現像ローラ 510の長手方向両端部に設けられ、感光 体 20に当接して該感光体 20と現像ローラ 510との間隔を保持するためのコロ 574 ( 間隔保持部材)と、を備えていることとした。また、現像器 51、 52、 53、 54が現像位 置に移動した際には、コロ 574が感光体 20に当接して前記間隔を保持することとし た。しかし、上記に限定されるものではない。
[0359] 感光体 20に担持された潜像を適切に現像するためには、現像ローラ 510と感光体 20との間隔を適切に保持する必要がある。そして、前記間隔を保持するために、現 像ローラ 510の長手方向両端部に、感光体 20に当接するコロ 574を設けることがあ る。かかる場合に、現像ローラ 510を備えた現像器本体との連結部材 590の相対位 置が変化可能であると、感光体 20がプリンタ本体 10aに対して傾いて取り付けられて いても現像ローラ 510が感光体 20に追従するように、コロ 574を感光体 20に当接さ せることができる力ゝら、現像ローラ 510と感光体 20との間隔を適切に保持することが 可能となる。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。
[0360] さらに、上記実施の形態において、図 6に示すように、位置決め部材は、その軸方 向が現像器本体の長手方向に沿うように、該現像器本体の、前記長手方向一端側 の一端側側壁 546に固定されている位置決めピン 588 (位置決め軸)であることとし た。また、図 5に示すように、位置決めピン 588は、現像器 51、 52、 53、 54が着脱部 50a、 50b、 50c、 50dに装着された際に、着脱部に設けられた位置決め穴 58に嵌 合して、着脱部に対する現像器本体の位置決めをすることとした。しかし、上記に限 定されるものではない。例えば、位置決めピン 588が位置決め穴 58に嵌合する以外 の構成にて、位置決め部材力 着脱部に対する現像器本体の位置決めをすることと してちよい。
[0361] ただし、位置決めピン 588が、位置決め穴 58に嵌合して、着脱部 50a、 50b、 50c、 50dに対する現像器本体の位置決めをする場合には、簡単な構成にて、着脱部に 対する現像器本体の位置決めをすることが可能となる。従って、上記実施の形態の 方がより望ましい。
[0362] さらに、上記実施の形態において、図 4に示すように、着脱部 50a、 50b、 50c、 50
dは、連結穴 59を備えていることとした。また、図 10に示すように、連結部材 590は、 連結穴 59と嵌合可能な連結ピン 595a、 595b (連結凸部)を備え、現像器本体の、 前記長手方向他端側の他端側側壁 547に取り付けられていることとした。また、図 5 に示すように、現像器 51、 52、 53、 54力 S着脱咅 50a、 50b、 50c、 50dに装着された 際に、連結ピン 595a、 595bが連結穴 59に嵌合することによって、連結部材 590が 着脱部と連結されることとした。しかし、上記に限定されるものではない。例えば、連 結ピン 595aが連結穴 59に嵌合する以外の構成にて、連結部材 590が着脱部に連 結されることとしてもよい。
[0363] ただし、連結ピン 595a、 595bが連結穴 59に嵌合することによって、連結部材 590 が着脱部 50a、 50b、 50c、 50dと連結される場合には、簡単な構成にて、連結部材 590を着脱部に連結させることが可能となる。従って、上記実施の形態の方がより望 ましい。
[0364] さらに、上記実施の形態において、図 9に示すように、現像器本体は、円状の断面 を有する取付け凸部 58 la、 58 lbを備えていることとした。また、連結部材 590は、楕 円状の断面を有し取付け凸部と嵌合可能な取付け穴 (取付け凸部 581aと嵌合可能 な 593a、取付け凸部 581bと嵌合可能な 593b)を備えていることとした。また、取付 け穴 593a、 593bは、該取付け穴に嵌合した該取付け凸部の該取付け穴内の移動 を許容することとした。しかし、上記に限定されるものではない。例えば、取付け穴 59 3a、 593bの断面形状が、楕円状以外の形状であることとしてもよい。
[0365] さらに、上記実施の形態において、図 7に示すように、現像器本体は、トナー Tを収 容するためのハウジング 540を備えていることとした。また、図 6に示すように、素子 5 la、 52a、 53a、 54aは、ハウジング 540の、その長手方向に沿って設けられた外面 5 43、に取り付けられていることとした。しかし、上記に限定されるものではない。例え ば、素子は、位置決めピン 588が固定された、現像器本体の長手方向一端側の一 端側側壁 546、に取り付けられて 、ることとしてもよ 、。
[0366] さらに、上記実施の形態において、図 6に示すように、現像器本体は、その長手方 向両端部にてハウジング 540に支持されており、トナー Tを担持し、該トナー Tによつ て感光体 20に担持された潜像を現像するための現像ローラ 510、を備えていることと
した。また、図 7に示すように、ハウジング 540の外面 543は、該ハウジング 540の長 手方向に直交する直交面と交わる断面が円弧形状である円弧面 543a、を備えてい ることとした。また、図 7に示すように、素子 51a、 52a, 53a、 54aは、円弧面 543aの 、現像ローラ 510から最も離れた位置、に取り付けられていることとした。しかし、上記 に限定されるものではない。例えば、素子は、円弧面 543aの、現像ローラ 510に近 い位置、に取り付けられていることとしてもよい。
[0367] 素子 51a、 52a, 53a, 54a力 円弧面 543aの、現像 P—ラ 510力ら最ち離 れた位置、に取り付けられている場合には、現像ローラ 510に担持されたトナー丁が 飛散して該素子に付着することを抑止できるから、素子が、より適切に、プリンタ本体 10a側と通信することが可能となる。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。
[0368] = = =画像形成システム等の構成 = = =
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態にっ ヽ て、図面を参照しながら説明する。
[0369] 図 15は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム 7 00は、 =3ンピュータ 702と、表示装置 704と、プリンタ 10と、人力装置 708と、読取装 置 710とを備えている。
[0370] コンピュータ 702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されている力 これ に限られるものではない。表示装置 704は、 CRT (Cathode Ray Tube :陰極線管)や プラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限 られるものではない。プリンタ 10は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入 力装置 708は、本実施形態ではキーボード 708Aとマウス 708Bが用いられているが 、これに限られるものではない。読取装置 710は、本実施形態ではフレキシブルディ スクドライブ装置 710Aと CD— ROMドライブ装置 710Bが用いられている力 これに 限られるものではなぐ例えば MO (Magneto Optical)ディスクドライブ装置や DVD ( Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
[0371] 図 16は、図 15に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンビュ ータ 702が収納された筐体内に RAM等の内部メモリ 802と、ハードディスクドライブ ユニット 804等の外部メモリがさらに設けられている。
[0372] なお、以上の説明においては、プリンタ 10力 コンピュータ 702、表示装置 704、入 力装置 708、及び、読取装置 710と接続されて画像形成システムを構成した例につ いて説明したが、これに限られるものではない。例えば、画像形成システム力 コンビ ユータ 702とプリンタ 10から構成されても良ぐ画像形成システムが表示装置 704、 入力装置 708及び読取装置 710の 、ずれかを備えて ヽなくても良!ヽ。
[0373] また、例えば、プリンタ 10力 コンピュータ 702、表示装置 704、入力装置 708、及 び、読取装置 710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例とし て、プリンタ 10が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デ ジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するため の記録メディア着脱部等を有する構成としても良 、。
[0374] このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムより も優れたシステムとなる。
[0375] = = =第 2実施形態の画像形成装置の概要 = = =
以下、本発明の第 2実施形態を図面に基づいて説明する。図 17〜図 21は本発明 に係る画像形成装置の一実施形態を示す図である。
[0376] 図 17および図 18において、画像形成装置は、文字等の画像を作成'出力するパ 一ソナルコンピュータ PCなどの外部装置に接続して利用するプリンタであり、この画 像形成装置は、画像形成する文字等の画像データを受け取って電子写真方式によ り記録用紙 (記録媒体)の一面側または両面側に記録形成する画像記録装置 1010 と、積載する複数枚の記録用紙をこの画像記録装置 1010に搬送するとともに画像を 記録形成されたその記録用紙を装置外に搬出して積載する用紙搬送装置 1020と、 パーソナルコンピュータ PCに接続されて受け取った画像データなどに基づいて画像 記録装置 1010および用紙搬送装置 1020を含む装置全体を統括制御することによ り記録用紙に画像を形成してプリントアウトする制御ユニット 1030と、により構成され ている。
[0377] 画像記録装置 1010は、簡単に説明すると、図 17に示すように、画像データに基づ V、てレーザ光 L 1を走査するレーザ光走査装置 1011と、このレーザ光走査装置 101 1からのレーザ光 L1を照射 ·走査されて画像データに基づく静電潜像が表面に露光
•形成される感光体ドラム (担持体) 1012と、レーザ光 L1の照射により静電潜像を形 成可能に感光体ドラム 1012の外周表面を帯電させる帯電器 1013と、イェロー (Y)、 シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック (K)のトナーを収容して感光体ドラム 1012上の 静電潜像をトナー現像する各色毎の現像カートリッジ 1014 (1箇所のみ図示)と、こ の現像カートリッジ 1014をその各色毎の設置空間 1015a内に収納して回転軸 1015 bを中心に回転する現像ロータリーユニット 1015と、感光体ドラム 1012上に現像され たトナー像を受け取って記録用紙上に転写記録可能なトナー画像 (モノクロ画像ある いはカラー画像)を形成する中間転写ベルト(中間転写媒体) 1016と、搬送されてき た記録用紙を中間転写ベルト 1016との間で挟むように圧接 (二ップ)することによりそ の中間転写ベルト 1016が担持するトナー像を転写させるとともにその記録用紙を挟 持しつつ下流へと搬送する転写ローラ 1017と、トナー像を転写されて搬送されてき た記録用紙を加熱圧接することによりそのトナー画像を定着させるとともにその記録 用紙をさらに下流側へと挟持搬送する定着ローラ対 1018と、感光体ドラム 1012上 に残留するトナーをブレード 1019aにより回収して貯留する廃トナータンク 1019と、 を備えている。
[0378] これにより、画像記録装置 1010は、レーザ光走査装置 1011により感光体ドラム 10 12表面に形成された画像データに基づく静電潜像を、その画像データに応じて切り 換えられた現像ロータリーユニット 1015内の現像カートリッジ 1014がトナー現像する ようになっておりこの後に、その感光体ドラム 12上のトナー像を、中間転写ベルト 101 6を介して用紙搬送装置 1020により搬送されてきた記録用紙に転写記録した後に定 着ローラ対 1018が加熱圧接して定着させることにより画像形成する。なお、この画像 記録装置の中間転写ベルト 1016および転写ローラ 1017や、定着ローラ対 1018は 、記録用紙を搬送する機能も備えることから、以下で説明する用紙搬送装置 1020の 一部をも構成している。また、中間転写ベルト 1016のユニットにも、そのベルト 1016 上に残留するトナーをブレードにより回収して貯留する廃トナータンクが設けられてい る。
[0379] 用紙搬送装置 1020は、簡単に説明すると、図 17に示すように、装置本体下部に 着脱可能にセットされて複数枚の記録用紙を積載する用紙カセット 1021と、この用
紙カセット 1021の底面の昇降板 1021aにより上昇された記録用紙束に圧接して回 転することにより最上の記録用紙を引き出して搬送経路 fへと送り出すピックアップ口 ーラ 1022と、このピックアップローラ 1022により送り出されてきた記録用紙を受け取 つてさらに下流の搬送経路 fへと挟持搬送する中継搬送ローラ対 1023a、 1023bと、 この中継搬送ローラ対 1023a、 1023bが搬送する搬送経路 f内の記録用紙を受け取 つて画像記録装置 1010の中間転写ベルト 1016および転写ローラ 1017による画像 の記録形成位置に挟持搬送するレジストローラ対 1024と、このレジストローラ対 102 4から中間転写ベルト 1016および転写ローラ 1017の間や定着ローラ対 1018間を 経る搬送経路 fを搬送されることにより一面側に定着画像が形成された記録用紙を受 け取って装置本体上部の排紙テーブル 1029上に搬出'排紙して積載する排紙ロー ラ対 1025a、 1025bと、を備えて ヽる。
[0380] これにより、用紙搬送装置 1020は、用紙カセット 1021内力もピックアップローラ 10 22により引き出された記録用紙を、中継搬送ローラ対 1023a、 1023bを介してレジス トローラ対 1024に受け渡した後に、そのレジストローラ対 1024が画像記録装置 101 0の動作に同期するように、中間転写ベルト 1016と転写ローラ 1017が圧接する画像 の記録形成位置に給紙するようになっており、その中間転写ベルト 1016上のトナー 像を転写記録させて定着ローラ対 1018を介して画像データに基づく画像を定着 (記 録形成)させた記録用紙を、排紙ローラ対 1025a、 1025bが排紙テーブル 1029上 に搬出'排紙して積載する。
[0381] なお、この用紙搬送装置 1020は、一面側に画像形成された記録用紙を反転させ てレジストローラ対 1024の上流側の搬送経路 fに送り出すための再搬送経路 rおよび その経路 rに配設された中間搬送ローラ対 1027を備えており、排紙ローラ対 1025a 、 1025bが反転することにより再搬送経路 r内に送られてきた記録用紙を中間搬送口 ーラ対 1027が受け取ってレジストローラ対 1024に受け渡すことにより、記録用紙の 両面に画像形成することができる。また、この用紙搬送装置 1020は、手差しする記 録用紙をレジストローラ対 1024の上流側の搬送経路 fに送り出すための手差し経路 mおよびその経路 mに配設された手差し給送ローラ対 1028を備えており、その手差 し経路 m内に差し込まれた記録用紙を手差し給送ローラ対 1028が受け取ってレジス
トローラ対 1024に受け渡すことにより、記録用紙の片面または両面に画像形成する ことができる。
[0382] 制御ユニット 1030は、図 18に示すように、装置本体内に搭載される回路基板上に 構築されたコントローラ部 1031およびエンジン制御部 1032により構成されており、こ れらが予め準備されているプログラムに従って各種のデータ処理制御や装置各部の 駆動制御を実行する。
[0383] 簡単に説明すると、コントローラ部 1031は、不図示の CPUカ モリ内に格納されて いる処理プログラムに従って各種処理手順を実行することにより、パーソナルコンビュ ータ PCのプリンタドライバとの間で印字命令などの各種情報をやり取りするとともに、 記録用紙に画像形成(印字)するテキスト等の画像データを受け取って不図示のメモ リ内に一時記憶する。このコントローラ部 1031は、パーソナルコンピュータ PCから受 け取る画像データ (画像情報信号)がレッド (R)、グリーン (G)、ブルー (B)の所謂、 R GBデータであることから、これらを印刷可能なイェロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン( C)、ブラック (K)の所謂、 YMCKデータの画像データに変換しつつ、メモリ内から読 み出してエンジン制御部 1032に受け渡す。
[0384] エンジン制御部 1032は、 CPU1033が ROM1034内に格納されている制御プロ グラムに従って、コントローラ部 1031から例えば、ページ単位で画像データを受け取 つて本体メモリ 1035内に一時記憶するとともに、 RAM1036をワークエリアとして使 用しつつ画像記録装置 1010および用紙搬送装置 1020との間で各種情報をやり取 りすることにより、その画像データに基づく画像を記録用紙に形成する。また、このと きに、 CPU1033は、この画像形成制御を実行する際には、内蔵するタイマー機能( 計時手段) 1033aにより各種処理時間などを計時することにより、装置各部を最適に 動作させる。
[0385] これにより、制御ユニット 1030は、パーソナルコンピュータ PCなどから画像データ を受け取ると、コントローラ部 1031が一次記憶しつつ RGBデータから YMCKデータ に変換した画像データをエンジン制御部 1032に出力するようになっており、このェン ジン制御部 1032の CPU1033が、 ROM1034内の制御プログラムに従って本体メ モリ 1035内にページ単位に記憶するコントローラ部 1031からの画像データに基づ
いて RAM1036をワークエリアとして使用しつつ装置各部の駆動を統括制御すること により、用紙搬送装置 1020が用紙カセット 1021内から記録用紙を引き出して排紙 テーブル 1029上に搬出する一方、画像記録装置 1010がその画像データに基づい て感光体ドラム 1012上に形成した静電潜像を現像カートリッジ 1014によりトナー現 像して、そのトナー像を搬送されてきた記録用紙の片面または両面に転写 '定着させ て画像形成する。
[0386] なお、図 18中、 IZOインターフェース 1037は、各種情報をやり取り可能に、画像 記録装置 1010、用紙搬送装置 1020およびコントローラ部 1031と、エンジン制御部 1032と、の間を接続している。 D/ Αコンバータ 1038および A/Dコンバータ 1039 は、エンジン制御部 1032が画像記録装置 10、用紙搬送装置 1020およびコントロー ラ部 1031との間でやり取りするその各種情報をそれぞれで処理することができるよう に、デジタル信号 (D)をアナログ信号 (A)に変換したり、アナログ信号をデジタル信 号に変換する。
[0387] そして、画像記録装置 1010の現像カートリッジ 1014は、現像ロータリーユニット 10 15の回転軸 1015bを中心に回転する区画フレーム 1015cにより区画されている複 数の収納位置内に収納可能に外形を相似形状に形成されており、エンジン制御部 1 032の CPU (制御部) 1033がコントローラ部 1031を介して受け取ったパーソナルコ ンピュータ PC力もの画像データを含む印字命令に基づいて現像ロータリーユニット 1 015が回転軸 1015bを中心に回転させることにより、感光体ドラム 1012に対面する 現像カートリッジ 1014が切り換えられて記録用紙の片面または両面に転写 '定着さ せて画像形成するトナー像を現像する。
[0388] 例えば、この画像記録装置 1010は、イェロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブ ラック (K)の各色トナーを収容する現像カートリッジ 1014を現像ロータリーユニット 10 15内に収納して感光体ドラム 1012上の静電潜像を現像するトナーの色を切り換え ることにより、受け取った画像データに基づいてその各色のトナーを色重ねしたり選 択してカラー画像力も単色画像までを印字形成することができる。
[0389] また、この画像記録装置 1010は、すべての現像カートリッジ 1014内に同色のトナ 一を収容して現像ロータリーユニット 1015に収納しても画像形成することができ、例
えば、同色のブラック(K)のトナーを収容する 4本の現像カートリッジ 1014を収納す ることにより、感光体ドラム 1012上の静電潜像を現像する現像カートリッジ 1014を順 次に切り換えてモノクロ画像を連続印字して形成する専用機として利用することがで きる。
[0390] この現像カートリッジ 1014には、全体として極小型で薄型に作製された所謂、メモリ タグ 1041が片面の粘着面により所定の外面に貼付されており、メモリタグ 1041は、 図 17に図示する装置本体側の本体側アンテナ 1051に対面する回転位置 (通信位 置)に移動したときに、装置本体の外装カバー 1100に沿う位置、言い換えると、その 外装カバー 1100に最も接近するように現像カートリッジ 1014の外面に設置 (貼付) されている。このメモリタグ 1041は、その本体側アンテナ 1051を介して装置本体側 の送受信回路 1052との間で非接触通信して各種情報のやり取りをすることにより必 要な情報を記憶保持するとともにエンジン制御部 1032の CPU1033に必要な情報 を受け渡すように設計されている。ここで、装置本体側の本体側アンテナ 1051は、 後述する現像側アンテナ 1043と略同様に作製されてメモリタグ 1041との間で非接 触通信可能に、通信位置のメモリタグ 1041に対して、例えば、離隔間隔が 10mm以 内になるように設置されている。この本体側アンテナ 1051には、送受信回路 1052を 構成してメモリタグ 1041との間で非接触通信を行う回路基板が接続されており、この 送受信回路 1052は、 IZOインターフェース 1037を介して装置本体側のエンジン制 御部 1032の CPU1033に接続されている。
[0391] 具体的には、現像カートリッジ 1014側のメモリタグ 1041は、図 19 (a)に示すように 、本体側アンテナ 1051を介する送受信回路 1052からの命令に基づいて各種情報 を記憶保持するとともにその各種情報のうち必要な情報を読み出してその送受信回 路 1052に受け渡す非接触 ICチップ 1042と、この非接触 ICチップ 1042および金属 皮膜をエッチングして形成された共振用コンデンサ 1043aを並列接続された平面状 コイルよりなる現像側アンテナ 1043と、がプラスチックフィルム上に実装されて透明な カバーシートにより被覆されている。これにより、メモリタグ 1041は、装置本体側の送 受信回路 1052で発生された高周波信号により本体側アンテナ 1051を介して誘起さ れる高周波磁界を現像側アンテナ 1043が受け取って(吸収して)、非接触 ICチップ
1042に入力することができる。
[0392] このメモリタグ 1041の非接触 ICチップ 1042は、図 19 (b)に示すように、現像側ァ ンテナ 1043を介して受け取る装置本体側の送受信回路 1052からの高周波磁界( 高周波信号)を整流してチップ内の各回路を駆動する直流電力源とする整流器 104 4と、この受け取った高周波磁界の高周波信号を解析するとともに、装置本体側の送 受信回路 1052に受け渡す各種信号に基づく高周波信号を生成して現像側アンテ ナ 1043に入力することにより本体側アンテナ 1051が吸収可能な高周波磁界を発生 させる信号解析 RF (Radi Frequency) 1045と、書き込まれた情報を記憶保持する とともに、その記憶情報を外部から読出可能で不揮発性の例えば、 NAND型フラッ シュ ROMなどのメモリセル 1046と、整流器 1044を介する直流電源で駆動しつつ信 号解析 RF1045を介して各種信号を装置本体側の送受信回路 1052との間でやり取 りすることによりメモリセル 1046内の記憶情報を書き換えるとともに読み出した記憶 情報をその送受信回路 1052に受け渡す制御部 1047と、を備えている。すなわち、 メモリセル 1046が記憶素子を構成するとともに、このメモリセル 1046を内蔵する非接 触 ICチップ 1042が現像側アンテナ 1043に隣接する現像カートリッジ 1014側の通 信手段を構成しており、本体側アンテナ 1051と送受信回路 1052が装置本体側の 通信手段を構成している。
[0393] ここで、この非接触 ICチップ 1042のメモリセル 1046内には、メモリタグ 1041毎の シリアル番号等の固有の HD情報、現像カートリッジ 1014の製造年月日や製造番号 などの製造情報、現像カートリッジ 1014の仕向地情報、現像カートリッジ 1014を装 着可能な機種情報、現像カートリッジ 1014内に収容されているトナーの色や残量な どのトナー情報、また、現像カートリッジ 1014のリサイクル回数や着脱回数などの必 要な各種情報が記憶保持されている。これにより、制御ユニット 1030のエンジン制御 部 1032は、現像ロータリーユニット 1015の収納位置における現像カートリッジ 1014 の有無や位置などと共に、その現像カートリッジ 1014のトナーの色情報などの各種 情報を CPU1033が本体メモリ 1035内に記憶保持させて適宜把握することにより最 適な画像形成制御を実行することができ、また、エラーが発生した場合には、その各 種情報をオペレーションポートなどに表示出力することにより原因の追跡などに役立
てることができる。
[0394] この非接触 ICチップ 1042のメモリセル 1046内の記憶情報は、エンジン制御部 10 32の CPU1033が ROM1034内の制御プログラムに従って送受信回路 1052を介 してメモリタグ 1041との間で非接触通信を行うことにより、書き換えたり読み出したり するようになっており、例えば、電源投入時や現像カートリッジ 1014の交換時には、 CPU1033は、非接触通信に必要な時間だけ、現像カートリッジ 1014毎のメモリタグ 1041 (現像側アンテナ 1043)が本体側アンテナ 1051に対面するように現像ロータリ 一ユニット 1015を少なくとも一回転させて書換 '読出処理を実行する。
[0395] また、定常動作時には、 CPU1033は、例えば、図 20に示すように、画像データの 印字命令を受け取ると、待機位置のホームポジション力も現像ロータリーユニット 101 5の回転を開始させることにより、まずは、イェロー (Y)のトナーを収容する現像カート リッジ 1014 Yを感光体ドラム 1012に対面する画像の記録形成位置 Pに位置させて、 その現像カートリッジ 1014Yにより感光体ドラム 1012表面に形成する静電潜像のト ナー現像を行わせる。この後には、 CPU1033は、同様に、シアン (C)のトナーを収 容する現像カートリッジ 1014C、マゼンダ(M)のトナーを収容する現像カートリッジ 1 014M、ブラック (K)のトナーを収容する現像カートリッジ 1014Kを、順次に画像の 記録形成位置 Pに位置させて (切り換えて)それぞれトナー現像を行わせることにより 、画像データに基づくカラーのトナー像を形成して記録用紙に転写定着させて画像 データの印字処理を行う。
[0396] CPU1033は、この印字制御と並行して、シアン(C)の現像カートリッジ 1014Cの 現像動作時には、その直前に現像動作を行って 、たイェロー (Y)の現像カートリッジ 1014Yのメモリタグ 1041Yが本体側アンテナ 1051に対面する通信位置に位置して いるので、装置本体側の送受信回路 1052を介する非接触通信をそのメモリタグ 104 1Yとの間で実行することにより、そのメモリタグ 1041Yのメモリセル 1046内の記憶情 報の書換ゃ読出を行わせる。この後には、 CPU1033は、同様に、シアン (C)の現像 カートリッジ 1014Cのメモリタグ 1041C、マゼンダ(M)の現像カートリッジ 1014Mの メモリタグ 1041Mが、マゼンダ(M)の現像カートリッジ 1014M、ブラック(K)の現像 カートリッジ 1014Kの現像動作時に本体側アンテナ 1051に対面する通信位置に順
次に位置するので、装置本体側の送受信回路 1052を介する非接触通信をそのメモ リタグ 1041C、 1041Mとの間でも実行することにより、そのメモリタグ 1041C、 1041 Mのメモリセル 1046内の記憶情報の書換ゃ読出も続けて行わせる。そして、 CPU1 033は、ブラック (K)の現像カートリッジ 1014Kによる現像動作が終了した後には、ィ エロー (Y)の現像カートリッジ 1014Yを画像の記録形成位置 Pに画像形成処理を行 うことなく再度位置させることにより、そのブラック (K)の現像カートリッジ 1014Kのメ モリタグ 1041Kを、本体側アンテナ 1051に対面する通信位置に位置させて装置本 体側の送受信回路 1052を介する非接触通信をそのメモリタグ 1041Kとの間で実行 する。これにより、 CPU1033は、すべてのメモリタグ 1041Y〜1041Kのメモリセル 1 046内の記憶情報の書換ゃ読出を完了し、この後に、現像ロータリーユニット 1015 をホームポジションまで回転させて待機状態に移行する。
[0397] このとき、本体側アンテナ 1051に対面する通信位置の現像カートリッジ 1014のメ モリタグ 1041は、感光体ドラム 1012に対面する画像の記録形成位置 Ρに対して、現 像ロータリーユニット 1015 (現像カートリッジ 1014)を挟んで外装カバー 1100に最 接近する上側に位置している。このために、その通信位置のメモリタグ 1041は、チヤ ージ電圧を印加する際にノイズの発生源となる感光体ドラム 1012付近力も離隔して いるとともに、現像ロータリーユニット 1015や現像カートリッジ 1014を挟んでいること により、ノイズによる影響を受けることなぐメモリセル 1046内の記憶情報の書換ゃ読 出をエラーの発生なく行うことができる。また、通信位置のメモリタグ 1041は、発熱体 となる定着ローラ対 1018やレーザ光走査装置 1011から最も離隔しているとともに、 外装カバー 1100を介して最も外気温に近い環境に位置することにより、できるだけ 非接触 ICチップ 1042内の各素子が熱的影響を受けることなぐ装置本体側の送受 信回路 1052との間で効率よく(処理速度などが低下することなく)非接触通信するこ とができとともに、メモリセル 1046内の記憶情報の書換ゃ読出をエラーなく行うことが できる。
[0398] また、この現像カートリッジ 1014は、感光体ドラム 1012の表面に隙間を介して対面 する現像ローラ 1014aを同期回転させて、その表面に形成された静電潜像にトナー を乗り移らさせて付着させることによりトナー現像するようになっており、感光体ドラム 1
012が図 17中時計回りに回転するのに対して現像ローラ 1014aが図 17中反時計回 りに回転するので、その現像ローラ 1014aから感光体ドラム 1012に乗り移ろうとする トナーの極一部がその回転方向下流側に飛散して浮遊する。このことから、現像ロー ラ 1014aと感光体ドラム 1012の回転方向下流側には、その対面位置 (現像位置)近 傍上部を吸引口とする排気ダクト 1060が配置されている。なお、現像カートリッジ 10 14の現像ローラ 1014aには、その現像カートリッジ 1014のトナーの収容空間内で回 転する供給ローラ 1014bが圧接回転することによりトナーを供給するようになっている
[0399] 排気ダクト 1060は、図 17に示すように、感光体ドラム 1012に現像カートリッジ 101 4の現像ローラ 1014aが対面する現像位置近傍 (現像ロータリーユニット 1015の装 置本体内部側の現像位置近傍)の上部に配置された吸引口 1061と、この吸引口 10 61から側面側の外装カバー 1100側に向力つてその現像ロータリーユニット 1015の 上側を覆うように迂回した後に、その外装カバー 1100に沿うように降下させる排気流 路を画成する排気経路 1062と、この排気経路 1062内の空気を吸引する吸引ファン 1063aが設置されて側面側の外装カバー 1100に隣接する現像ロータリーユニット 1 015の下部付近に配置された排気口 1063と、を備えている。この排気ダクト 1060の 排気経路 1062の途中には、現像ロータリーユニット 1015上側に位置して吸引空気 内に混入するトナーを吸着除去するフィルタ 1064が配設されており、排気口 1063 から吐出する排気空気内にトナーが含まれて 、て周囲を汚染してしまうことがな 、よう に設計されている。
[0400] また、この排気ダクト 1060は、図 21に示すように、感光体ドラム 1012に現像カート リッジ 1014の現像ローラ 1014aが対面する現像位置近傍上部の空気を、その主走 查方向(軸長)の全体をカバーするように大きく開口する吸引口 1061が吸引して、吸 引ファン 1063aが設置されて小さく開口する排気口 1063から吐出'排気することから 、これらの間の排気経路 1062は、感光体ドラム 1012の全長幅程度の開口幅を有す る吸引口 1061からその一端部程度の開口幅の排気口 1063に向力つて絞るように 形成されたダクト板 1065により画成されている。
[0401] そして、この排気ダクト 1060は、装置本体側の本体側アンテナ 1051や送受信回
路 1052と同様に、外装カバー 1100に沿って最も接近する位置に設置されており、 その本体側アンテナ 1051や送受信回路 1052に隣接するダクト板 1065の壁面 106 5aには、その周囲の装置本体内の空気力排気経路 1062内に流入可能に吸込口 1 066が複数並列されている。すなわち、排気ダクト 1060は、吸引ファン 1063aが駆 動して排気経路 1062内の空気を吸引 '排気すると、現像カートリッジ 1014のメモリタ グ 1041や本体側アンテナ 1051の通信位置付近 (送受信回路 1052付近も含む)の 空気を吸込口 1066から吸い込んで、結果的にそのメモリタグ 1041などに空気を強 制的に送る送風手段を構成している。
[0402] これにより、その現像カートリッジ 1014のメモリタグ 1041や送受信回路 1052は、外 装カバー 1100に最も接近する通信位置 (領域)に位置することによって、最も外気温 に近い環境に位置して内部素子が熱的影響を受けて処理速度などが低下することを できるだけ回避可能にレイアウトされているのにカ卩えて、装置本体の稼動時に排気ダ タト 1060 (吸引ファン 1063a)が感光体ドラム 1012と現像カートリッジ 1014の現像口 ーラ 1014aが対面する現像位置近傍の上部近傍を吸引するのに伴って、その周囲 の空気力 s排気ダクト 1060の排気経路 1062内に吸込口 1066から流入することにより 、常に外気温に近い空気が吹き付けられて(曝されて)熱が持ち去られることにより冷 却される。したがって、現像カートリッジ 1014のメモリタグ 1041と装置本体側の送受 信回路 1052は、内部素子が加熱してしまうことなく動作可能な環境内で、エラーの 発生なぐ同時に、効率よぐ通信動作や記憶情報の読出ゃ書換などの各種処理を 行うことができる。
[0403] このように本実施形態においては、通信位置の現像カートリッジ 1014外面のメモリ タグ 1041や装置本体側の送受信回路 1052などは、装置本体の外装カバー 1100 に最も接近する環境内で、定着ローラ対 1018やレーザ光走査装置 1011から最も離 隔するとともに、排気ダクト 1060による空気の吸引(流通)を利用して周囲の空気を 吹き付けることにより、不必要に温度上昇してしまうことを回避することができ、外部( 装置本体内)や内部(内部素子内)における発熱による熱的影響を受けることなぐ非 接触通信や記憶情報の読出'書換を効率よぐまたミスなく完了することができる。し たがって、画像形成のプロセス処理の妨げになることなぐ現像カートリッジ 1014毎
のメモリタグ 1041内の各種情報の書換ゃ読出処理を正確かつ迅速に行うことができ 、装置各部の駆動制御に必要な情報を快適に利用可能に提供することができる。
[0404] 本実施形態の第 1の他の態様としては、図 22に示すように、本実施形態のように排 気ダクト 1060が配置されていない場合でも、外装カバー 1100に隣接する(沿って最 も接近する)通信位置の現像カートリッジ 1014のメモリタグ 1041と装置本体側の本 体側アンテナ 1051や送受信回路 1052の間に、装置外の空気が装置本体内に流 入して通過することができるように、通気孔 1071をその外装カバー 1100の上部と下 部に配置してもよぐまた、その流入する外部の空気が現像カートリッジ 1014のメモリ タグ 1041と装置本体側の本体側アンテナ 1051などの間を流通するように案内板 10 72を配置してもよい。この場合には、本実施形態のように強制的に空気を吹き付ける ことは行わないが、外部の空気が外装カバー 1100により妨げられることなく流入可 能にすることができ、効果的にメモリタグ 1041などを冷却することができる。また、この 通気孔 1071や案内板 1072を本実施形態に適用して、より効果的に冷却するように してもよ!、ことは!、うまでもな!/、。
[0405] 本実施形態の第 2の他の態様としては、図 23に示すように、本実施形態のように非 接触通信するためのアンテナに換えて、装置本体側の送受信回路 1052には電極 端子 1075を備えるコネクタ 1076を接続する一方、現像カートリッジ 1014側には不 図示の電極端子を露出させるメモリタグ 1077を設置して、通信時にはコネクタ 1076 カ モリタグ 1077に接近して電極端子 1075同士を圧接させることにより接触式に通 信可能に接続する場合にも適用することができる。この場合には、上述実施形態と同 様に、通信位置の現像カートリッジ 1014外面のメモリタグ 1077や装置本体側の送 受信回路 1052などを、装置本体の外装カバー 1100に最も接近して定着ローラ対 1 018などの発熱体力も離隔する環境内で、排気ダクト 1060による空気の吸引(流通) を利用して周囲の空気を吹き付けることにより効果的に冷却することができる。
[0406] 本実施形態によれば、現像カートリッジ外面の記憶素子は、通信時には、装置本体 の外装カバーに最も接近する位置に位置して、装置本体内の発熱体となる装置から の熱的な影響を少なぐ記憶情報の読出'書込や通信処理を行うことができる。した がって、記憶素子内の記憶情報の読出や書込にエラーが生じたり、その記憶情報の
通信処理能力が低下などしてしまうこと回避することができる。この結果、現像カートリ ッジ毎の記憶素子に正確かつ迅速にアクセスして、その記憶素子内の記憶情報を画 像処理などの駆動制御に快適に利用することができる。
[0407] これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に 限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよい ことは言うまでもない。例えば、本実施形態では、現像カートリッジを現像ロータリーュ ニット内に収納する画像形成装置を説明するが、これに限るものではなぐ例えば、 現像カートリッジを並列したり、感光体ドラムの周囲に配置する構成を採用する画像 形成装置にも適用することができる。また、本実施形態では、トナーを収容する容器 内に現像ローラを一体に装着する現像カートリッジを一例に説明するが、これに限る ものではなぐ現像ローラなどの現像装置とトナーの収容容器(トナーカートリッジ)と を別体に作製して別個に装置本体に装着する現像カートリッジとしてもよ ヽことは 、う までもない。
[0408] = = =第 3実施形態の画像形成装置の概要 = = =
以下、本発明の第 3実施形態を図面に基づいて説明する。図 24〜図 28は本第 3 実施形態に係る画像形成装置の一実施形態を示す図である。
[0409] 図 24および図 25において、画像形成装置は、文字等の画像を作成'出力するパ 一ソナルコンピュータ PCなどの外部装置に接続して利用するプリンタであり、この画 像形成装置は、画像形成する文字等の画像データを受け取って電子写真方式によ り記録用紙 (記録媒体)の一面側または両面側に記録形成する画像記録装置 2010 と、積載する複数枚の記録用紙をこの画像記録装置 2010に搬送するとともに画像を 記録形成されたその記録用紙を装置外に搬出して積載する用紙搬送装置 2020と、 パーソナルコンピュータ PCに接続されて受け取った画像データなどに基づいて画像 記録装置 2010および用紙搬送装置 2020を含む装置全体を統括制御することによ り記録用紙に画像を形成してプリントアウトする制御ユニット 2030と、により構成され ている。
[0410] 画像記録装置 2010は、簡単に説明すると、図 24に示すように、画像データに基づ いてレーザ光 L1を走査するレーザ光走査装置 2011と、このレーザ光走査装置 201
1からのレーザ光 LIを照射 ·走査されて画像データに基づく静電潜像が表面に露光 •形成される感光体ドラム (担持体) 2012と、レーザ光 L1の照射により静電潜像を形 成可能に感光体ドラム 2012の外周表面を帯電させる帯電器 2013と、イェロー (Y)、 シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック (K)のトナーを収容して感光体ドラム 2012上の 静電潜像をトナー現像する各色毎の現像カートリッジ 2014 (1箇所のみ図示)と、こ の現像カートリッジ 2014をその各色毎の設置空間 2015a内に収納して回転軸 2015 bを中心に回転する現像ロータリーユニット 2015と、感光体ドラム 2012上に現像され たトナー像を受け取って記録用紙上に転写記録可能なトナー画像 (モノクロ画像ある いはカラー画像)を形成する中間転写ベルト(中間転写媒体) 2016と、搬送されてき た記録用紙を中間転写ベルト 2016との間で挟むように圧接 (二ップ)することによりそ の中間転写ベルト 2016が担持するトナー像を転写させるとともにその記録用紙を挟 持しつつ下流へと搬送する転写ローラ 2017と、トナー像を転写されて搬送されてき た記録用紙を加熱圧接することによりそのトナー画像を定着させるとともにその記録 用紙をさらに下流側へと挟持搬送する定着ローラ対 2018と、感光体ドラム 2012上 に残留するトナーをブレード 2019aにより回収して貯留する廃トナータンク 2019と、 を備えている。
[0411] これにより、画像記録装置 2010は、レーザ光走査装置 2011により感光体ドラム 20 12表面に形成された画像データに基づく静電潜像を、その画像データに応じて切り 換えられた現像ロータリーユニット 2015内の現像カートリッジ 2014がトナー現像する ようになっており、この後に、その感光体ドラム 2012上のトナー像を、中間転写ベルト 2016を介して用紙搬送装置 2020により搬送されてきた記録用紙に転写記録した後 に定着ローラ対 2018が加熱圧接して定着させることにより画像形成する。なお、この 画像記録装置の中間転写ベルト 2016および転写ローラ 2017や、定着ローラ対 201 8は、記録用紙を搬送する機能も備えることから、以下で説明する用紙搬送装置 202 0の一部をも構成している。また、中間転写ベルト 2016のユニット〖こも、そのベルト 20 16上に残留するトナーをブレードにより回収して貯留する廃トナータンクが設けられ ている。
[0412] 用紙搬送装置 2020は、簡単に説明すると、図 24に示すように、装置本体下部に
着脱可能にセットされて複数枚の記録用紙を積載する用紙カセット 2021と、この用 紙カセット 2021の底面の昇降板 2021aにより上昇された記録用紙束に圧接して回 転することにより最上の記録用紙を引き出して搬送経路 fへと送り出すピックアップ口 ーラ 2022と、このピックアップローラ 2022により送り出されてきた記録用紙を受け取 つてさらに下流の搬送経路 fへと挟持搬送する中継搬送ローラ対 2023a、 2023bと、 この中継搬送ローラ対 2023a、 2023bが搬送する搬送経路 f内の記録用紙を受け取 つて画像記録装置 2010の中間転写ベルト 2016および転写ローラ 2017による画像 の記録形成位置に挟持搬送するレジストローラ対 2024と、このレジストローラ対 202 4から中間転写ベルト 2016および転写ローラ 2017の間や定着ローラ対 2018間を 経る搬送経路 fを搬送されることにより一面側に定着画像が形成された記録用紙を受 け取って装置本体上部の排紙テーブル 2029上に搬出'排紙して積載する排紙ロー ラ対 2025a、 2025bと、を備えて ヽる。
[0413] これにより、用紙搬送装置 2020は、用紙カセット 2021内力もピックアップローラ 20 22により引き出された記録用紙を、中継搬送ローラ対 2023a、 2023bを介してレジス トローラ対 2024に受け渡した後に、そのレジストローラ対 2024が画像記録装置 201 0の動作に同期するように、中間転写ベルト 2016と転写ローラ 2017が圧接する画像 の記録形成位置に給紙するようになっており、その中間転写ベルト 2016上のトナー 像を転写記録させて定着ローラ対 2018を介して画像データに基づく画像を定着 (記 録形成)させた記録用紙を、排紙ローラ対 2025a、 2025bが排紙テーブル 2029上 に搬出'排紙して積載する。
[0414] なお、この用紙搬送装置 2020は、一面側に画像形成された記録用紙を反転させ てレジストローラ対 2024の上流側の搬送経路 fに送り出すための再搬送経路 rおよび その経路 rに配設された中間搬送ローラ対 2027を備えており、排紙ローラ対 2025a 、 2025bが反転することにより再搬送経路 r内に送られてきた記録用紙を中間搬送口 ーラ対 2027が受け取ってレジストローラ対 2024に受け渡すことにより、記録用紙の 両面に画像形成することができる。また、この用紙搬送装置 2020は、手差しする記 録用紙をレジストローラ対 2024の上流側の搬送経路 fに送り出すための手差し経路 mおよびその経路 mに配設された手差し給送ローラ対 2028を備えており、その手差
し経路 m内に差し込まれた記録用紙を手差し給送ローラ対 2028が受け取ってレジス トローラ対 2024に受け渡すことにより、記録用紙の片面または両面に画像形成する ことができる。
[0415] 制御ユニット 2030は、図 25に示すように、装置本体内に搭載される回路基板上に 構築されたコントローラ部 2031およびエンジン制御部 2032により構成されており、こ れらが予め準備されているプログラムに従って各種のデータ処理制御や装置各部の 駆動制御を実行する。
[0416] 簡単に説明すると、コントローラ部 2031は、不図示の CPUカ モリ内に格納されて いる処理プログラムに従って各種処理手順を実行することにより、パーソナルコンビュ ータ PCのプリンタドライバとの間で印字命令などの各種情報をやり取りするとともに、 記録用紙に画像形成(印字)するテキスト等の画像データを受け取って不図示のメモ リ内に一時記憶する。このコントローラ部 2031は、パーソナルコンピュータ PCから受 け取る画像データ (画像情報信号)がレッド (R)、グリーン (G)、ブルー (B)の所謂、 R GBデータであることから、これらを印刷可能なイェロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン( C)、ブラック (K)の所謂、 YMCKデータの画像データに変換しつつ、メモリ内から読 み出してエンジン制御部 2032に受け渡す。
[0417] エンジン制御部 2032は、 CPU2033が ROM2034内に格納されている制御プロ グラムに従って、コントローラ部 2031から例えば、ページ単位で画像データを受け取 つて本体メモリ 2035内に一時記憶するとともに、 RAM2036をワークエリアとして使 用しつつ画像記録装置 2010および用紙搬送装置 2020との間で各種情報をやり取 りすることにより、その画像データに基づく画像を記録用紙に形成する。また、このと きに、 CPU2033は、この画像形成制御を実行する際には、内蔵するタイマー機能( 計時手段) 2033aにより各種処理時間などを計時することにより、装置各部を最適に 動作させる。
[0418] これ〖こより、制御ユニット 2030は、パーソナルコンピュータ PCなどから画像データ を受け取ると、コントローラ部 2031が一次記憶しつつ RGBデータから YMCKデータ に変換した画像データをエンジン制御部 2032に出力するようになっており、このェン ジン制御部 2032の CPU2033力 本体メモリ 2035内にページ単位に記憶するコン
トローラ部 2031からの画像データに基づいて画像記録装置 2010や用紙搬送装置 2020を統括制御することにより、その画像データに基づ!/、て感光体ドラム 2012上に 形成した静電潜像を現像カートリッジ 2014によりトナー現像して、そのトナー像を用 紙カセット 2021内から搬送されてきた記録用紙の片面または両面に転写 ·定着させ て画像形成し、その記録用紙を排紙テーブル 2029上に搬出'積載する。
[0419] なお、図 25中、 IZOインターフェース 2037は、各種情報をやり取り可能に、画像 記録装置 2010、用紙搬送装置 2020およびコントローラ部 2031と、エンジン制御部 2032と、の間を接続している。 D/ Αコンバータ 2038および A/Dコンバータ 2039 は、エンジン制御部 2032が画像記録装置 2010、用紙搬送装置 2020およびコント ローラ部 2031との間でやり取りするその各種情報をそれぞれで処理することができる ように、デジタル信号 (D)をアナログ信号 (A)に変換したり、アナログ信号をデジタル 信号に変換する。
[0420] そして、画像記録装置 2010の現像カートリッジ 2014は、現像ロータリーユニット 20 15の回転軸 2015bを中心に回転する区画フレーム 2015cにより区画されている複 数の収納位置内に収納可能に外形を相似形状に形成されており、エンジン制御部 2 032の CPU (制御部) 2033がパーソナルコンピュータ PCからの画像データを含む 印字命令に基づいて現像ロータリーユニット 2015を回転軸 2015bを中心に回転さ せることにより、感光体ドラム 2012に対面する現像カートリッジ 2014が切り換えられ て記録用紙の片面または両面に転写 '定着させて画像形成するトナー像を現像する
[0421] 例えば、この画像記録装置 2010は、イェロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブ ラック (K)の各色トナーを収容する現像カートリッジ 2014を現像ロータリーユニット 20 15内に収納して感光体ドラム 2012上の静電潜像を現像するトナーの色を切り換え ることにより、受け取った画像データに基づいてその各色のトナーを色重ねしたり選 択してカラー画像力も単色画像までを印字形成することができる。
[0422] また、この画像記録装置 2010は、すべての現像カートリッジ 2014内に同色のトナ 一を収容して現像ロータリーユニット 2015に収納しても画像形成することができ、例 えば、同色のブラック(K)のトナーを収容する 4本の現像カートリッジ 2014を収納す
ることにより、感光体ドラム 2012上の静電潜像を現像する現像カートリッジ 2014を順 次に切り換えてモノクロ画像を連続印字して形成する専用機として利用することがで きる。
[0423] この現像カートリッジ 2014には、全体として極小型で薄型に作製された所謂、メモリ タグ 2041が片面の粘着面により所定の外面に貼付されており、メモリタグ 2041は、 図 24に図示する装置本体側の本体側アンテナ 2051に対面する回転位置 (通信位 置)に移動したときに、装置本体の外装カバー 100に沿う位置、言い換えると、その 外装カバー 100に最も接近する位置で上向きの姿勢で対面するように現像カートリツ ジ 2014の外面に設置(貼付)されている。このメモリタグ 2041は、その本体側アンテ ナ 2051を介して装置本体側の送受信回路 2052との間で非接触通信して各種情報 のやり取りをすることにより必要な情報を記憶保持するとともにエンジン制御部 2032 の CPU2033に必要な情報を受け渡すように設計されている。ここで、本体側アンテ ナ 2051は、装置本体側で下向きの姿勢 (塵埃が堆積しない姿勢)になるように設置 されており、後述する現像側アンテナ 2043と略同様に作製されてメモリタグ 2041と の間で非接触通信可能に、そのメモリタグ 2041に対する対面間隔力 例えば、 10m m以内になるように設置されている。この本体側アンテナ 2051には、送受信回路 20 52を構成してメモリタグ 2041との間で非接触通信を行う回路基板が接続されており 、この送受信回路 2052は、 IZOインターフェース 2037を介して装置本体側のェン ジン帘1|御咅 2032の CPU2033【こ接続されて!ヽる。
[0424] 具体的には、現像カートリッジ 2014側のメモリタグ 2041は、図 26 (a)に示すように 、本体側アンテナ 2051を介する送受信回路 2052からの命令に基づいて各種情報 を記憶保持するとともにその各種情報のうち必要な情報を読み出してその送受信回 路 2052に受け渡す非接触 ICチップ 2042と、この非接触 ICチップ 2042および金属 皮膜をエッチングして形成された共振用コンデンサ 2043aが並列接続されてこれら の周囲を複数回周回して隣接するように形成された平面状コイルよりなる現像側アン テナ 2043と、がプラスチックフィルム上に実装されて透明なカバーシートにより被覆 されている。これにより、メモリタグ 2041は、装置本体側の送受信回路 2052で発生さ れた高周波信号により本体側アンテナ 2051を介して誘起される高周波磁界を現像
側アンテナ 2043が受け取る(吸収する)ことにより、コネクタが移動して直接接続する 動作を行うことなぐ迅速にアクセスして非接触 ICチップ 2042に入力することができ る。
[0425] このメモリタグ 2041の非接触 ICチップ 2042は、図 26 (b)に示すように、現像側ァ ンテナ 2043を介して受け取る装置本体側の送受信回路 2052からの高周波磁界( 高周波信号)を整流してチップ内の各回路を駆動する直流電力源とする整流器 204 4と、この現像側アンテナ 2043を介して受け取った高周波磁界の高周波信号を解析 するとともに、装置本体側の送受信回路 2052に受け渡す各種信号に基づく高周波 信号を生成してその現像側アンテナ 2043に入力することにより本体側アンテナ 205 1が吸収可能な高周波磁界を発生させる信号解析 RF (Radi Frequency) 2045と 、書き込まれた情報を記憶保持するとともに、その記憶情報を外部から読出可能で 不揮発性の例えば、 NAND型フラッシュ ROMなどのメモリセル 2046と、整流器 204 4を介する直流電源で駆動しつつ信号解析 RF2045を介して各種信号を装置本体 側の送受信回路 2052との間でやり取りすることによりメモリセル 2046内の記憶情報 を書き換えるとともに読み出した記憶情報をその送受信回路 2052に受け渡す制御 部 2047と、を備えている。すなわち、メモリセル 2046が記憶素子を構成するとともに 、現像側アンテナ 2043と本体側アンテナ 2051が非接触通信可能に接続する接続 部を構成しており、このメモリセル 2046を内蔵する非接触 ICチップ 2042と現像側ァ ンテナ 2043が非接触通信する現像カートリッジ 2014側の通信手段 (通信部)を構 成し、また、本体側アンテナ 2051と送受信回路 2052が装置本体側の通信手段 (通 信部)を構成している。
[0426] ここで、この非接触 ICチップ 2042のメモリセル 2046内には、メモリタグ 2041毎の シリアル番号等の固有の HD情報、現像カートリッジ 2014の製造年月日や製造番号 などの製造情報、現像カートリッジ 2014の仕向地情報、現像カートリッジ 2014を装 着可能な機種情報、現像カートリッジ 2014内に収容されているトナーの色や残量な どのトナー情報、また、現像カートリッジ 2014のリサイクル回数や着脱回数などの必 要な各種情報が記憶保持されている。これにより、制御ユニット 2030のエンジン制御 部 2032は、現像ロータリーユニット 2015の収納位置における現像カートリッジ 2014
の有無や位置などと共に、その現像カートリッジ 2014のトナーの色情報などの各種 情報を CPU2033が本体メモリ 2035内に記憶保持させて適宜把握することにより最 適な画像形成制御を実行することができ、また、エラーが発生した場合には、その各 種情報をオペレーションポートなどに表示出力することにより原因の追跡などに役立 てることができる。
[0427] また、この現像カートリッジ 2014は、感光体ドラム 2012の表面に隙間を介して対面 する現像ローラ 2014aを同期回転させて、その表面に形成された静電潜像にトナー を乗り移らさせて付着させることによりトナー現像するようになっており、感光体ドラム 2 012が図 24中時計回りに回転するのに対して現像ローラ 2014aが図 24中反時計回 りに回転するので、その現像ローラ 2014aから感光体ドラム 2012に乗り移ろうとする トナーの極一部がその回転方向下流側に飛散して浮遊する。このことから、現像ロー ラ 2014aと感光体ドラム 2012の回転方向下流側には、その対面位置 (現像位置)近 傍上部を吸引口とする排気ダクト 2060が配置されている。なお、現像カートリッジ 20 14の現像ローラ 2014aには、その現像カートリッジ 2014のトナーの収容空間内で回 転する供給ローラ 2014bが圧接回転することによりトナーを供給するようになっている
[0428] 排気ダクト 2060は、図 24に示すように、感光体ドラム 2012に現像カートリッジ 201 4の現像ローラ 2014aが対面する現像位置近傍 (現像ロータリーユニット 2015の装 置本体内部側の現像位置近傍)の上部に配置された吸引口 2061と、この吸引口 20 61から側面側の外装カバー 1100側に向かって現像ロータリーユニット 2015の上側 を覆うように迂回した後に、その外装カバー 1100に沿うように降下させる排気流路を 画成する排気経路 2062と、この排気経路 2062内の空気を吸引する不図示の吸引 ファンが設置されて側面側の外装カバー 1100に隣接する現像ロータリーユニット 20 15の下部付近に配置された排気口 2063と、を備えている。この排気ダクト 2060の 排気経路 2062の途中には、現像ロータリーユニット 2015上側に位置して吸引空気 内に混入するトナーを吸着除去するフィルタ 2064が配設されており、排気口 2063 から吐出する排気空気内にトナーが含まれて 、て周囲を汚染してしまうことがな 、よう に設計されている。
[0429] また、この 気ダクト 2060の吸弓 I口 2061 ίま、図 27【こ示すよう【こ、感光体ド、ラム 201 2に現像カートリッジ 2014の現像ローラ 2014aが対面する現像位置の主走査方向( 軸方向)の幅 W1に対して短めに、例えば、略 1Z4程度の幅 W2になるように形成さ れて、その現像位置の近傍の上部を吸引するように設計されており、排気ダクト 206 0は、この吸引口 2061からその現像位置近傍上部の主走査方向の全長に亘つて吸 引力が及ぶように吸引ファンが駆動する。
[0430] このとき、 気ダクト 2060の吸引口 2061は、感光体ドラム 2012と現像ローラ 2014 aの双方に接近 (現像カートリッジ 2014の回転時に現像ローラ 2014aに接触しない 程度に接近)して、これらが互いに対面する現像位置の上部を吸引するので、その現 像位置以外 (例えば、感光体ドラム 2012や現像ローラ 2014aの軸方向端部から外 れた開放空間など)から大量の空気を吸込まずに、図 28に示すように、感光体ドラム 2012と現像ローラ 2014aの対面する現像位置近傍上部をその全長に亘つて効果的 に吸込むことができ、その現像位置近傍上部に浮遊するトナー tを吸引口 2061側に 集めて吸引することができる。
[0431] これにより、感光体ドラム 2012と現像カートリッジ 2014の現像ローラ 2014aが対面 する現像位置近傍に浮遊するトナー tは、その主走査方向中央に配置された排気ダ タト 2060の吸引口 2061付近に集められて効果的に吸引されて、吸い切る前に現像 カートリッジ 2014が回転したとしても、その外面にはほとんど付着することはなぐ多 少付着するにしても、その中央付近のみの外面の狭い領域に沿って移動するだけで 、現像カートリッジ 2014の外面の全体に付着してしまうことはない。
[0432] その一方で、この現像カートリッジ 2014の外面に設置されるメモリタグ 2041は、現 像ロータリーユニット 2015の回転時に、排気ダクト 2060の吸引口 2061が相対的に 移動しつつ対面する範囲(吸引口 2061の近傍が通過する範囲)よりも、図 27におけ る右側で外側となる現像カートリッジ 2014の外面に配置されており、このため、装置 本体側の本体側アンテナ 2051も、そのメモリタグ 2041 (現像側アンテナ 2043)に対 面するように装置本体の図 24の紙面に対して裏面側となる位置が通信位置に設定さ れて配置されている。
[0433] これにより、現像カートリッジ 2014外面のメモリタグ 2041は、排気ダクト 2060の吸
引口 2061に接近することなく、その吸引口 2061から吸込まれるトナー tがその表面( 現像側アンテナ 2043)に触れて汚れてしまうことはなぐ非接触通信を行う際に、本 体側アンテナ 2051との間でやり取りする信号の感度が低下して通信不良 (接続不良 )となってしまうことなぐメモリセル 2046内の記憶情報の読出や書換を信頼性高く正 確に行うことができる。この結果、メモリタグ 2041と送受信回路 2052との間の非接触 通信などの各種処理を迅速に完了することができ、メモリタグ 2041の表面に堆積す るトナー tが付着するなど反応してしまうことを回避することができる。
[0434] このように本実施形態においては、現像カートリッジ 2014外面のメモリタグ 2041 ( 現像側アンテナ 2043やメモリセル 2046)の表面に、排気ダクト 2060の吸引口 2061 近傍に浮遊するトナー tが接触して、不必要に付着 '堆積してしまうことを回避すること ができ、それらの表面や内部素子に対する悪影響や、現像側アンテナ 2043や本体 側アンテナ 2051の間の接続不良 (非接触通信での通信不良)が発生してしまうこと なぐ非接触通信や記憶情報の読出'書換を効率よぐまたミスなく完了することがで きる。したがって、現像カートリッジ 2014毎のメモリタグ 2041内の各種情報の書換ゃ 読出処理を正確かつ迅速に行うことができ、装置各部の駆動制御に必要な情報を快 適に利用可能に提供することができる。
[0435] 本実施形態の他の態様としては、図 29に示すように、本実施形態のように非接触 通信するためのアンテナに換えて、装置本体側の送受信回路 2052には電極端子 2 071を備えるコネクタ 2072を接続する一方、現像カートリッジ 2014側には不図示の 電極端子を露出させるメモリタグ 2073を設置して、通信時にはコネクタ 2072がメモリ タグ 2073に接近して電極端子 2071同士を圧接させることにより接触式に通信可能 に接続する場合にも適用することができる。この場合には、上述実施形態と同様に、 通信位置の現像カートリッジ 2014外面のメモリタグ 2073 (電極端子)は、その表面 上に塵埃などが不必要に付着 '堆積してしまうことを回避することができ、現像カート リッジ 2014毎のメモリタグ 2073にコネクタ 2072を信頼性高く接触導通させて、その メモリセル内の各種情報の書換ゃ読出処理を正確かつ迅速に行うことができる。
[0436] また、上述実施形態では、排気ダクト 2060の吸引口 2061を狭く形成している場合 を一例に説明するが、これに限るものではなぐ例えば、その吸引口が感光体ドラム 2
012などの軸方向の全長と同程度の幅を有する場合にも、現像カートリッジ外面でそ の吸引口よりも外方に位置するようにメモリタグを設置すればょ 、。
[0437] 本実施形態によれば、現像カートリッジ外面の記憶素子や装置本体側との接続部 は、ダクトの吸引口近傍にトナーが浮遊していたとしても、そのトナーが浮遊する領域 内を移動することがなぐ浮遊するトナーが堆積するなどして接続不良の発生要因と なるように汚してしまうことを回避することができる。したがって、記憶素子に影響を与 えることなぐまた、現像カートリッジ側と装置本体側との間で接続不良を発生させるこ となぐ記憶素子内の記憶情報を正確にやり取り可能に通信することができる。この 結果、現像カートリッジ外面の記憶素子内の記憶情報の読出や書換を信頼性高く行 うことができ、現像カートリッジ毎の記憶素子に正確にアクセスして、その記憶素子内 の記憶情報を画像処理などの駆動制御に快適に利用することができる。
[0438] これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に 限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよい ことは言うまでもない。
[0439] = = =第 4実施形態の画像形成装置の概要 = = =
以下、本発明の第 4実施形態を図面に基づいて説明する。図 31〜図 36は本発明 に係る画像形成装置の一実施形態を示す図である。
[0440] 図 31および図 32において、画像形成装置は、文字等の画像を作成'出力するパ 一ソナルコンピュータ PCなどの外部装置に接続して利用するプリンタであり、この画 像形成装置は、画像形成する文字等の画像データを受け取って電子写真方式によ り記録用紙 (記録媒体)の一面側または両面側に記録形成する画像記録装置 3010 と、積載する複数枚の記録用紙をこの画像記録装置 3010に搬送するとともに画像を 記録形成されたその記録用紙を装置外に搬出して積載する用紙搬送装置 3020と、 パーソナルコンピュータ PCに接続されて受け取った画像データなどに基づいて画像 記録装置 3010および用紙搬送装置 3020を含む装置全体を統括制御することによ り記録用紙に画像を形成してプリントアウトする制御ユニット 3030と、により構成され ている。
[0441] 画像記録装置 3010は、簡単に説明すると、図 31に示すように、画像データに基づ
いてレーザ光 LIを走査するレーザ光走査装置 3011と、このレーザ光走査装置 301 1からのレーザ光 L1を照射 ·走査されて画像データに基づく静電潜像が表面に露光 •形成される感光体ドラム (担持体) 3012と、レーザ光 L1の照射により静電潜像を形 成可能に感光体ドラム 3012の外周表面を帯電させる帯電器 3013と、イェロー (Y)、 シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック (K)のトナーを収容して、感光体ドラム 3012の表 面に隙間を介して対面する現像ローラ 3014aを同期回転させることにより、その収容 トナーを選択的に付着させて感光体ドラム 3012表面の静電潜像をトナー現像する 各色毎の現像カートリッジ 3014 (1箇所のみ図示)と、この現像カートリッジ 3014をそ の各色毎の設置空間 3015a内に収納して回転軸 3015bを中心に回転する現像口 一タリーユニット 3015と、感光体ドラム 3012上に現像されたトナー像を受け取って記 録用紙上に転写記録可能なトナー画像 (モノクロ画像ある 、はカラー画像)を形成す る中間転写ベルト(中間転写媒体) 3016と、搬送されてきた記録用紙を中間転写べ ルト 3016との間で挟むように圧接 (二ップ)することによりその中間転写ベルト 3016 が担持するトナー像を転写させるとともにその記録用紙を挟持しつつ下流へと搬送 する転写ローラ 3017と、トナー像を転写されて搬送されてきた記録用紙を加熱圧接 することによりそのトナー画像を定着させるとともにその記録用紙をさらに下流側へと 挟持搬送する定着ローラ対 3018と、感光体ドラム 3012上に残留するトナーをブレー ド 3019aにより回収して貯留する廃トナータンク 3019と、を備えている。なお、現像力 ートリッジ 3014の現像ローラ 3014aには、その現像カートリッジ 3014のトナーの収容 空間内で回転する供給ローラ 3014bが圧接回転することによりトナーを供給する。ま た、中間転写ベルト 3016のユニットにも、そのベルト 3016上に残留するトナーをブ レードにより回収して貯留する廃トナータンクが設けられて 、る。
これにより、画像記録装置 3010は、レーザ光走査装置 3011により感光体ドラム 30 12表面に形成された画像データに基づく静電潜像を、その画像データに応じて切り 換えられた現像ロータリーユニット 3015内の現像カートリッジ 3014がトナー現像する ようになっておりこの後に、その感光体ドラム 3012上のトナー像を、中間転写ベルト 3 016を介して用紙搬送装置 3020により搬送されてきた記録用紙に転写記録した後 に定着ローラ対 3018が加熱圧接して定着させることにより画像形成する。
[0443] ここで、現像カートリッジ 3014は、感光体ドラム 3012に隙間を介して対面しつつ回 転する現像ローラ 3014aがその感光体ドラム 3012の表面に収容トナーを乗り移らさ せて付着させる際に、そのトナーの極一部がその回転方向下流側に飛散して浮遊す るので、排気ダクト 3060が現像ローラ 3014aと感光体ドラム 3012の対面する現像位 置近傍の上部を吸引口 3061から不図示の吸引ファンにより吸引して排気経路 3062 を介して排気口 3063から排気するようになっており、その吸引する空気内に含まれ るトナーは排気経路 3062途中のフィルタ 3064が吸着除去して装置外を汚染してし まうことを回避している。
[0444] 用紙搬送装置 3020は、簡単に説明すると、図 31に示すように、装置本体下部に 着脱可能にセットされて複数枚の記録用紙を積載する用紙カセット 3021と、この用 紙カセット 3021の底面の昇降板 3021aにより上昇された記録用紙束に圧接して回 転することにより最上の記録用紙を引き出して搬送経路 fへと送り出すピックアップ口 ーラ 3022と、このピックアップローラ 3022により送り出されてきた記録用紙を受け取 つてさらに下流の搬送経路 fへと挟持搬送する中継搬送ローラ対 3023a、 3023bと、 この中継搬送ローラ対 3023a、 3023bが搬送する搬送経路 f内の記録用紙を受け取 つて画像記録装置 3010の中間転写ベルト 3016および転写ローラ 3017による画像 の記録形成位置に挟持搬送するレジストローラ対 3024と、このレジストローラ対 302 4から中間転写ベルト 3016および転写ローラ 3017の間や定着ローラ対 3018間を 経る搬送経路 fを搬送されることにより一面側に定着画像が形成された記録用紙を受 け取って装置本体上部の排紙テーブル 3029上に搬出'排紙して積載する排紙ロー ラ対 3025a、 3025bと、を備えている。なお、画像記録装置の中間転写ベルト 3016 および転写ローラ 3017や、定着ローラ対 3018は、記録用紙を搬送する機能も備え ることから、この用紙搬送装置 3020の一部をも構成して 、る。
[0445] これにより、用紙搬送装置 3020は、用紙カセット 3021内力 ピックアップローラ 30 22により引き出された記録用紙を、中継搬送ローラ対 3023a、 3023bを介してレジス トローラ対 3024に受け渡した後に、そのレジストローラ対 3024が画像記録装置 301 0の動作に同期するように、中間転写ベルト 3016と転写ローラ 3017が圧接する画像 の記録形成位置に給紙するようになっており、その中間転写ベルト 3016上のトナー
像を転写記録して定着ローラ対 3018を介して画像データに基づく画像を定着 (記録 形成)させた記録用紙を、排紙ローラ対 3025a、 3025bが受け取って排紙テーブル 3029上に搬出'排紙して積載する。
[0446] ここで、この用紙搬送装置 3020は、一面側に画像形成された記録用紙を反転させ てレジストローラ対 3024の上流側の搬送経路 fに送り出すための再搬送経路 rおよび その経路 rに配設された中間搬送ローラ対 3027を備えており、排紙ローラ対 3025a 、 3025bが反転することにより再搬送経路 r内に送られてきた記録用紙を中間搬送口 ーラ対 3027が受け取ってレジストローラ対 3024に受け渡すことにより、記録用紙の 両面に画像形成することができる。また、この用紙搬送装置 3020は、手差しする記 録用紙をレジストローラ対 3024の上流側の搬送経路 fに送り出すための手差し経路 mおよびその経路 mに配設された手差し給送ローラ対 3028を備えており、その手差 し経路 m内に差し込まれた記録用紙を手差し給送ローラ対 3028が受け取ってレジス トローラ対 3024に受け渡すことにより、記録用紙の片面または両面に画像形成する ことができる。
[0447] 制御ユニット 3030は、図 32に示すように、装置本体内に搭載される回路基板上に 構築されたコントローラ部 3031およびエンジン制御部 3032により構成されており、こ れらが予め準備されているプログラムに従って各種のデータ処理制御や装置各部の 駆動制御を実行する。
[0448] 簡単に説明すると、コントローラ部 3031は、不図示の CPUカ モリ内に格納されて いる処理プログラムに従って各種処理手順を実行することにより、パーソナルコンビュ ータ PCのプリンタドライバとの間で印字命令などの各種情報をやり取りするとともに、 記録用紙に画像形成(印字)するテキスト等の画像データを受け取って不図示のメモ リ内に一時記憶する。このコントローラ部 3031は、パーソナルコンピュータ PCから受 け取る画像データ (画像情報信号)がレッド (R)、グリーン (G)、ブルー (B)の所謂、 R GBデータであることから、これらを印刷可能なイェロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン( C)、ブラック (K)の所謂、 YMCKデータの画像データに変換しつつ、メモリ内から読 み出してエンジン制御部 3032に受け渡す。
[0449] エンジン制御部 3032は、 CPU3033が ROM3034内に格納されている制御プロ
グラムに従って、コントローラ部 3031から例えば、ページ単位で画像データを受け取 つて本体メモリ 3035内に一時記憶するとともに、 RAM3036をワークエリアとして使 用しつつ画像記録装置 3010および用紙搬送装置 3020との間で各種情報をやり取 りすることにより、その画像データに基づく画像を記録用紙に形成する。また、このと きに、 CPU3033は、この画像形成制御を実行する際には、内蔵するタイマー機能( 計時手段) 3033aにより各種処理時間などを計時することにより、装置各部を最適に 動作させる。
[0450] これ〖こより、制御ユニット 3030は、パーソナルコンピュータ PCなどから画像データ を受け取ると、コントローラ部 3031が一次記憶しつつ RGBデータから YMCKデータ に変換した画像データをエンジン制御部 3032に出力するようになっており、このェン ジン制御部 3032の CPU3033力 本体メモリ 3035内にページ単位に記憶するコン トローラ部 3031からの画像データに基づいて画像記録装置 3010や用紙搬送装置 3020を統括制御することにより、その画像データに基づ!/、て感光体ドラム 3012上に 形成した静電潜像を現像カートリッジ 3014によりトナー現像して、そのトナー像を用 紙カセット 3021内から搬送されてきた記録用紙の片面または両面に転写 ·定着させ て画像形成し、その記録用紙を排紙テーブル 3029上に搬出'積載する。
[0451] なお、図 32中、 IZOインターフェース 3037は、各種情報をやり取り可能に、画像 記録装置 3010、用紙搬送装置 3020およびコントローラ部 3031と、エンジン制御部 3032と、の間を接続している。 D/ Αコンバータ 3038および A/Dコンバータ 3039 は、エンジン制御部 3032が画像記録装置 3010、用紙搬送装置 3020およびコント ローラ部 3031との間でやり取りするその各種情報をそれぞれで処理することができる ように、デジタル信号 (D)をアナログ信号 (A)に変換したり、アナログ信号をデジタル 信号に変換する。
[0452] そして、画像記録装置 3010の現像カートリッジ 3014は、現像ロータリーユニット 30 15の回転軸 3015bを中心に回転する区画フレーム 3015cにより区画されている複 数の設置空間 3015a内に収納可能に外形を相似形状に形成されており、エンジン 制御部 3032の CPU (制御部) 3033がパーソナルコンピュータ PCからの画像データ を含む印字命令に基づいて現像ロータリーユニット 3015を回転軸 3015bを中心に
回転させることにより、感光体ドラム 3012に対面する現像カートリッジ 3014が切り換 えられて記録用紙の片面または両面に転写 *定着させて画像形成するトナー像を現 像する。
[0453] 例えば、この画像記録装置 3010は、イェロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブ ラック (K)の各色トナーを収容する現像カートリッジ 3014を現像ロータリーユニット 30 15内に収納して感光体ドラム 3012上の静電潜像を現像するトナーの色を切り換え ることにより、受け取った画像データに基づいてその各色のトナーを色重ねしたり選 択してカラー画像力も単色画像までを印字形成することができる。
[0454] また、この画像記録装置 3010は、すべての現像カートリッジ 3014内に同色のトナ 一を収容して現像ロータリーユニット 3015に収納しても画像形成することができ、例 えば、同色のブラック(K)のトナーを収容する 4本の現像カートリッジ 3014を収納す ることにより、感光体ドラム 3012上の静電潜像を現像する現像カートリッジ 3014を順 次に切り換えてモノクロ画像を連続印字して形成する専用機として利用することがで きる。
[0455] この現像カートリッジ 3014には、全体として極小型で薄型に作製された所謂、メモリ タグ 3041が片面の粘着面により所定の外面に貼付されており、メモリタグ 3041は、 図 31に図示する装置本体側の本体側アンテナ 3051に対面する回転位置 (通信位 置)に移動したときに、装置本体の外装カバー 3100に沿う位置、言い換えると、その 外装カバー 3100に最も接近する位置で上向きの姿勢で対面するように現像カートリ ッジ 3014の外面に設置(貼付)されている。このメモリタグ 3041は、その本体側アン テナ 3051を介して装置本体側の送受信回路 3052との間で非接触通信して各種情 報のやり取りをすることにより必要な情報を記憶保持するとともにエンジン制御部 303 2の CPU3033に必要な情報を受け渡すように設計されている。ここで、本体側アン テナ 3051は、装置本体側で下向きの姿勢になるように設置されており、後述する現 像側アンテナ 3043と略同様に作製されてメモリタグ 3041との間で非接触通信可能 に、そのメモリタグ 3041に対する対面間隔力 例えば、 10mm以内になるように設置 されている。この本体側アンテナ 3051には、送受信回路 3052を構成してメモリタグ 3041との間で非接触通信を行う回路基板が接続されており、この送受信回路 3052
は、 IZOインターフェース 3037を介して装置本体側のエンジン制御部 3032の CP U3033に接続されている。
[0456] 具体的には、現像カートリッジ 3014側のメモリタグ 3041は、図 33 (a)に示すように 、本体側アンテナ 3051を介する送受信回路 3052からの命令に基づいて各種情報 を記憶保持するとともにその各種情報のうち必要な情報を読み出してその送受信回 路 3052に受け渡す非接触 ICチップ 3042と、この非接触 ICチップ 3042および金属 皮膜をエッチングして形成された共振用コンデンサ 3043aが並列接続されてこれら の周囲を複数回周回して隣接するように形成された平面状コイルよりなる現像側アン テナ 3043と、がプラスチックフィルム上に実装されて透明なカバーシートにより被覆 されている。これにより、メモリタグ 3041は、装置本体側の送受信回路 3052で発生さ れた高周波信号により本体側アンテナ 3051を介して誘起される高周波磁界を現像 側アンテナ 3043が受け取る(吸収する)ことにより、コネクタが移動して直接接続する 動作を行うことなぐ迅速にアクセスして非接触 ICチップ 3042に入力することができ る。
[0457] このメモリタグ 3041の非接触 ICチップ 3042は、図 33 (b)に示すように、現像側ァ ンテナ 3043を介して受け取る装置本体側の送受信回路 3052からの高周波磁界( 高周波信号)を整流してチップ内の各回路を駆動する直流電力源とする整流器 304 4と、この現像側アンテナ 3043を介して受け取った高周波磁界の高周波信号を解析 するとともに、装置本体側の送受信回路 3052に受け渡す各種信号に基づく高周波 信号を生成してその現像側アンテナ 3043に入力することにより本体側アンテナ 305 1が吸収可能な高周波磁界を発生させる信号解析 RF (Radi Frequency) 3045と 、書き込まれた情報を記憶保持するとともに、その記憶情報を外部から読出可能で 不揮発性の例えば、 NAND型フラッシュ ROMなどのメモリセル 3046と、整流器 304 4を介する直流電源で駆動しつつ信号解析 RF3045を介して各種信号を装置本体 側の送受信回路 3052との間でやり取りすることによりメモリセル 3046内の記憶情報 を書き換えるとともに読み出した記憶情報をその送受信回路 3052に受け渡す制御 部 3047と、を備えている。すなわち、メモリセル 3046が記憶素子を構成するとともに 、現像側アンテナ 3043と本体側アンテナ 3051が非接触通信可能に接続する接続
部を構成しており、このメモリセル 3046を内蔵する非接触 ICチップ 3042と現像側ァ ンテナ 3043が非接触通信する現像カートリッジ 3014側の通信手段を構成し、また、 本体側アンテナ 3051と送受信回路 3052が装置本体側の通信手段を構成している
[0458] ここで、この非接触 ICチップ 3042のメモリセル 3046内には、メモリタグ 3041毎の シリアル番号等の固有の HD情報、現像カートリッジ 3014の製造年月日や製造番号 などの製造情報、現像カートリッジ 3014の仕向地情報、現像カートリッジ 3014を装 着可能な機種情報、現像カートリッジ 3014内に収容されているトナーの色や残量な どのトナー情報、また、現像カートリッジ 3014のリサイクル回数や着脱回数などの必 要な各種情報が記憶保持されている。これにより、制御ユニット 3030のエンジン制御 部 3032は、現像ロータリーユニット 3015の収納位置における現像カートリッジ 3014 の有無や位置などと共に、その現像カートリッジ 3014のトナーの色情報などの各種 情報を CPU3033が本体メモリ 3035内に記憶保持させて適宜把握することにより最 適な画像形成制御を実行することができ、また、エラーが発生した場合には、その各 種情報をオペレーションポートなどに表示出力することにより原因の追跡などに役立 てることができる。
[0459] この非接触 ICチップ 3042のメモリセル 3046内の記憶情報は、エンジン制御部 30 32の CPU3033が ROM3034内の制御プログラムに従ってメモリタグ 3041の現像 側アンテナ 3043を介して装置本体側 (本体側アンテナ 3051を介する送受信回路 3 052)との間で非接触通信を制御部 3047に行わせることにより、書き換えたり読み出 したりする。例えば、電源投入時や現像カートリッジ 3014の交換時には、 CPU3033 は、非接触通信に必要な時間だけ、現像カートリッジ 3014毎のメモリタグ 3041 (現 像側アンテナ 3043)が本体側アンテナ 3051に対面するように現像ロータリーュ-ッ ト 3015を少なくとも一回転させて書換 '読出処理を実行する。また、定常動作時には 、 CPU3033は画像データの印字命令を受け取ると、図 34に示す待機位置のホーム ポジション力も現像ロータリーユニット 3015の回転を開始させることにより、まずは、 図 35に示す感光体ドラム 3012に対面する画像の記録形成位置 Pに、ブラック (K)の トナーを収容する現像カートリッジ 3014Kを位置させて、その現像カートリッジ 3014
Kにより感光体ドラム 3012表面に形成する静電潜像のトナー現像を行わせる。この 後には、 CPU3033は、同様に、マゼンダ(Μ)のトナーを収容する現像カートリッジ 3 014Μ、シアン(C)のトナーを収容する現像カートリッジ 3014C、イェロー(Y)のトナ 一を収容する現像カートリッジ 3014Yを、順次に画像の記録形成位置 Pに位置させ て (切り換えて)それぞれトナー現像を行わせることにより、画像データに基づくカラー のトナー像を形成して記録用紙に転写定着させて画像データの印字処理を行う。
[0460] CPU3033は、この印字制御と並行して、あるいは、その印字制御の前後に、例え ば、マゼンダ (M)の現像カートリッジ 3014Mが画像の記録形成位置 Pに位置する場 合には、その直前に現像動作を行っていたブラック (K)の現像カートリッジ 3014Kの メモリタグ 3041が本体側アンテナ 3051に対面する通信位置に位置しているので、 装置本体側の送受信回路 3052を介する非接触通信をそのメモリタグ 3041との間で 実行することにより、そのメモリタグ 3041のメモリセル 3046内の記憶情報の書換ゃ 読出を行わせる。この後には、 CPU3033は、同様に、そのマゼンダ(M)の現像カー トリッジ 3014M、シアン(C)の現像カートリッジ 3014Cおよびイェロー(Y)の現像力 ートリッジ 3014Yのぞれぞれのメモリタグ 3041が、ブラック(K)の現像カートリッジ 30 14Kが改めて最下の位置になるホームポジションまで回転移動して待機状態に移行 する前に、本体側アンテナ 3051に対面する通信位置に順次に位置するので、それ ぞれのメモリタグ 3041のメモリセル 3046内の記憶情報の書換ゃ読出を続けて行わ せる。これにより、 CPU3033iま、すべてのメモリタグ 3041のメモリセノレ 3046内の記 憶情報の書換ゃ読出を完了し、この後に、現像ロータリーユニット 3015をホームポジ シヨンまで回転させて待機状態に移行する。
[0461] ここで、メモジタグ 3041は、整流器 3044、信号解析 RF3045、メモリセノレ 3046およ び制御部 3047を内蔵する非接触 ICチップ 3042に共振用コンデンサ 3043aを並列 接続させて、アンテナ 3043、 3051を介する非接触通信を装置本体側の送受信回 路 3052との間で行うこと力 、共振用コンデンサ 3043aや非接触 ICチップ 3042の 内蔵素子が設置環境の影響を受け易い。例えば、このメモリタグ 3041は、高温に曝 されて加熱状態で非接触通信を行おうとしても、図 36に示すように、室温よりも高くな るほど非接触通信可能な離隔間隔が短くなる傾向にある。また、このメモリタグ 3041
は、本体側アンテナ 3051に対面する通信位置から回転移動する現像カートリッジ 30 14の外面に貼付されており、その現像カートリッジ 3014は感光体ドラム 3012に微細 な隙間を介して対面させる現像ローラ 3014aがその外面力も外方に突出していること から、本体側アンテナ 3051に接近させるにしても限界がある。
[0462] その一方で、この現像カートリッジ 3014を回転移動させる現像ロータリーユニット 3 015の下部には、図 34および図 35に示すように、画像データに基づいてレーザ光 L 1を出射して感光体ドラム 3012上を走査 ·露光することにより静電潜像を形成するレ 一ザ光走査装置 (露光ユニット) 3011が、画像形成装置の小型化に伴って接近する 位置に配置されている。このレーザ光走査装置 3011は、感光体ドラム 3012上に静 電潜像を高速に露光形成することを目的に設置されており、内装するポリゴンミラー 3 01 laを高速回転させることによりレーザ光 L1を感光体ドラム 3012の軸方向(主走査 方向)に振って (反射して)走査する。すなわち、レーザ光走査装置 3011は、ポリゴン ミラー 301 laを高速回転させるポリゴンモータ (スキャナモータ) 301 lbを内蔵すると ともに、そのレーザ光 L1の生成'出射やポリゴンモータ 3011bの駆動を制御するドラ ィバ部 301 lcを内蔵して 、ることから、連続駆動するほど高温になる発熱体 (熱源)と なる。
[0463] このため、現像カートリッジ 3014の外面に設置されたメモリタグ 3041は、連続して 画像形成する際に、あるいは、その連続動作終了後にホームポジションに回転移動 して待機する際に、そのレーザ光走査装置 3011のポリゴンモータ 301 lbやドライバ 部 3011cに対向する近傍位置付近 Aに長時間位置すると、加温されてしまう。このメ モリタグ 3041は、その温度が室温程度に戻る前に、本体側アンテナ 3051に対面す る通信位置に回転移動して非接触通信を行おうとしても、十分な感度を得ることがで きずに、装置本体側の送受信回路 3052との間で効率よく(処理速度などが低下する ことなく)メモリセル 3046内の記憶情報の書換ゃ読出を行うことが不能になったり、ま た、接続不良(通信不良)のためにメモリセル 3046内の記憶情報の書換ゃ読出にェ ラーが発生する恐れがある。さらに、この現像カートリッジ 3014の現像ローラ 3014a も、収容するトナーを付着させた外周面を外部に露出する状態であることから、そのト ナ一が不必要に加温されてしまうと、感光体ドラム 3012上の静電潜像の現像品質や
中間転写ベルト 3016などへの転写品質が低下してしまう恐れがある。
[0464] これに対して、メモリタグ 3041は、現像カートリッジ 3014の外面において、図 34 (b )および図 35 (b)に示すように、レーザ光走査装置 3011に対向する近傍位置付近 A から、現像ロータリーユニット 3015の回転軸 3015bの軸方向に外れた位置に配置さ れている。さらに、これに加えて、現像ロータリーユニット 3015の回転方向では、図 3 4に示すように、ブラック (K)の現像カートリッジ 3014Kが最下の位置で待機するホ ームポジションに位置するタイミングには、その現像ローラ 3014aとメモリタグ 3041の 間に位置するように、また、図 35に示すように、いずれかの現像カートリッジ 3014が 感光体ドラム 3012に対面する画像の記録形成位置 Pに位置するタイミングには、現 像ロータリーユニット 3015の下側に位置する 2つの現像カートリッジ 3014の間、言い 換えると、それぞれの現像ローラ 3014aとメモリタグ 3041の間に位置するように、レ 一ザ光走査装置 3011のポリゴンモータ 301 lbやドライバ部 301 lcがレイアウトされ ている。すなわち、メモリタグ 3041は、発熱体となるレーザ光走査装置 3011のポリゴ ンモータ 301 lbやドライバ部 301 lcの近傍位置付近 Aに対向する現像カートリッジ 3 014の外面位置から、現像ロータリーユニット 3015の軸方向およびその回転方向に 外れており、また、現像ローラ 3014aも、その近傍位置付近 Aの対抗位置から回転方 向に外れた位置に配置されている。なお、図 34、図 35中の 3014dは、レーザ光 L1 がレーザ光走査装置 3011から出射される開口部である。
[0465] これにより、待機時や現像動作時に回転停止する現像カートリッジ 3014は、レーザ 光走査装置 3011のポリゴンモータ 301 lbやドライバ部 301 lcに対向する近傍位置 付近 A力 外れた位置に、メモリタグ 3041や現像ローラ 3014aを静止させることがで き、レーザ光走査装置 3011の連続駆動によりその近傍位置付近 Aが室温よりもかな り温度上昇している場合でも、レーザ光走査装置 3011からの放熱を受け取って不必 要に温度上昇してしまうことを回避することができる。したがって、現像カートリッジ 30 14は、直前にレーザ光走査装置 3011に接近していたとしても、感光体ドラム 3012 上の静電潜像に現像ローラ 3014aの外周面上のトナーを付着させたトナー像の画像 品質や、そのトナー像を中間転写ベルト 3016などに転写したときの画像品質を低下 させる要因を作ってしまうことを回避することができる。また、その現像カートリッジ 301
4のメモリタグ 3041に非接触通信によりアクセスして記憶情報の読出や書換を行う際 に、感度を低下させてしまうことなぐメモリセル 3046内の記憶情報の書換ゃ読出を エラーなく効率よく行うことができる。
[0466] このように本実施形態においては、現像カートリッジ 3014のメモリタグ 3041は、レ 一ザ光走査装置 3011のポリゴンモータ 301 lbやドライバ部 301 lcに対向する近傍 位置付近 A力 その回転方向および軸方向に外れることにより、そのレーザ光走査 装置 3011から熱的な影響を受けることなく (感度不良を発生させることなく)、本体側 アンテナ 3051を介する送受信回路 3052との間での非接触通信を行って、メモリセ ル 3046内の記憶情報の読出や書換を効率よぐまたミスなく完了することができる。 したがって、現像カートリッジ 3014毎のメモリタグ 3041内の各種情報の書換ゃ読出 処理を正確かつ迅速に行うことができ、装置各部の駆動制御に必要な情報を快適に 利用可能に提供することができる。また、このときには、現像カートリッジ 3014の現像 ローラ 3014aも、その近傍位置付近 A力もその回転方向に外れることにより、レーザ 光走査装置 3011から熱的な影響を受けることなぐ感光体ドラム 3012上の静電潜 像を精度よくトナー現像することができ、高品質に画像形成することができる。
[0467] 本実施形態の他の態様としては、図 37に示すように、本実施形態のように非接触 通信するためのアンテナに換えて、装置本体側の送受信回路 3052には電極端子 3 071を備えるコネクタ 3072を接続する一方、現像カートリッジ 3014側には不図示の 電極端子を露出させるメモリタグ 3073を設置して、通信時にはコネクタ 3072がメモリ タグ 3073に接近して電極端子 3071同士を圧接させることにより接触式に通信可能 に接続する場合にも適用することができる。この場合には、上述実施形態と同様に、 通信位置の現像カートリッジ 3014外面のメモリタグ 3073は、レーザ光走査装置 301 1力も熱的な影響を受けることなぐコネクタ 3072を接触導通させて、そのメモリセル 内の各種情報の書換ゃ読出処理を信頼性高く行うことができる。
[0468] このように第 4実施形態によれば、現像カートリッジ外面の記憶素子などは、その現 像カートリッジの回転停止時に装置本体内で熱源となる発熱体に対向する位置から 、その回転方向または軸方向の一方あるいは双方に外れることができ、その発熱体 からの熱的な影響を少なぐ記憶素子内の記憶情報の読出'書込や通信処理を行う
ことができる。したがって、記憶素子内の記憶情報の読出や書込にエラーが生じたり 、その記憶情報の通信処理能力が低下などしてしまうこと回避することができる。この 結果、現像カートリッジ毎の記憶素子に信頼性高くアクセスして、その記憶素子内の 記憶情報を画像処理などの駆動制御に快適に利用することができる。
[0469] これまで第 4実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定され ず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言 うまでもない。
[0470] = = =第 5実施形態の画像形成装置の概要 = = =
以下、本発明の第 5実施形態を図面に基づいて説明する。図 38〜図 41は本発明 に係る画像形成装置の一実施形態を示す図である。
[0471] 図 38および図 39において、画像形成装置は、文字等の画像を作成'出力するパ 一ソナルコンピュータ PCなどの外部装置に接続して利用するプリンタであり、この画 像形成装置は、画像形成する文字等の画像データを受け取って電子写真方式によ り記録用紙 (記録媒体)の一面側または両面側に記録形成する画像記録装置 4010 と、積載する複数枚の記録用紙をこの画像記録装置 4010に搬送するとともに画像を 記録形成されたその記録用紙を装置外に搬出して積載する用紙搬送装置 4020と、 パーソナルコンピュータ PCに接続されて受け取った画像データなどに基づいて画像 記録装置 4010および用紙搬送装置 4020を含む装置全体を統括制御することによ り記録用紙に画像を形成してプリントアウトする制御ユニット 4030と、により構成され ている。
[0472] 画像記録装置 4010は、簡単に説明すると、図 38に示すように、画像データに基づ V、てレーザ光 L 1を走査するレーザ光走査装置 4011と、このレーザ光走査装置 401 1からのレーザ光 L1を照射 ·走査されて画像データに基づく静電潜像が表面に露光 •形成される感光体ドラム (担持部材) 4012と、レーザ光 L1の照射により静電潜像を 形成可能に感光体ドラム 4012の外周表面を帯電させる帯電器 4013と、イェロー (Y )、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック (K)のトナーを収容して、感光体ドラム 4012 の表面に隙間を介して対面する現像ローラ 4014aを同期回転させることにより、その 収容トナーを選択的に付着させて感光体ドラム 4012表面の静電潜像をトナー現像
する各色毎の現像カートリッジ 4014 (1箇所のみ図示)と、この現像カートリッジ 4014 をその各色毎の設置空間 4015a内に収納して回転軸 4015bを中心に回転する現 像ロータリーユニット 4015と、感光体ドラム 4012上に現像されたトナー像を受け取つ て記録用紙上に転写記録可能なトナー画像 (モノクロ画像ある 、はカラー画像)を形 成する中間転写ベルト(中間転写部材) 4016と、搬送されてきた記録用紙を中間転 写ベルト 4016との間で挟むように圧接 (二ップ)することによりその中間転写ベルト 40 16が担持するトナー像を転写させるとともにその記録用紙を挟持しつつ下流へと搬 送する転写ローラ 4017と、トナー像を転写されて搬送されてきた記録用紙を加熱圧 接することによりそのトナー画像を定着させるとともにその記録用紙をさらに下流側へ と挟持搬送する定着ローラ対 4018と、感光体ドラム 4012上に残留するトナーをブレ ード 4019aにより回収して貯留する廃トナータンク 4019と、を備えている。なお、現 像カートリッジ 4014の現像ローラ 4014aには、その現像カートリッジ 4014のトナーの 収容空間内で回転する供給ローラ 4014bが圧接回転することによりトナーを供給す る。また、中間転写ベルト 4016のユニットにも、そのベルト 4016上に残留するトナー をブレードにより回収して貯留する廃トナータンクが設けられて 、る。
[0473] これにより、画像記録装置 4010は、レーザ光走査装置 4011により感光体ドラム 40 12表面に形成された画像データに基づく静電潜像を、その画像データに応じて切り 換えられた現像ロータリーユニット 15内の現像カートリッジ 4014がトナー現像するよ うになつておりこの後に、その感光体ドラム 4012上のトナー像を、中間転写ベルト 40 16に一次転写して用紙搬送装置 4020により搬送されてきた記録用紙に二次転写し て記録した後に定着ローラ対 4018が加熱圧接して定着させることにより画像形成す る。
[0474] ここで、現像カートリッジ 4014は、感光体ドラム 4012に隙間を介して対面しつつ回 転する現像ローラ 4014aがその感光体ドラム 4012の表面に収容トナーを乗り移らさ せて付着させる際に、そのトナーの極一部がその回転方向下流側に飛散して浮遊す るので、排気ダクト 4060が現像ローラ 4014aと感光体ドラム 4012の対面する現像位 置近傍の上部を吸引口 4061から不図示の吸引ファンにより吸引して排気経路 4062 を介して排気口 4063から排気するようになっており、その吸引する空気内に含まれ
るトナーは排気経路 4062途中のフィルタ 4064が吸着除去して装置外を汚染してし まうことを回避している。
[0475] 用紙搬送装置 4020は、簡単に説明すると、図 38に示すように、装置本体下部に 着脱可能にセットされて複数枚の記録用紙を積載する用紙カセット 4021と、この用 紙カセット 4021の底面の昇降板 4021aにより上昇された記録用紙束に圧接して回 転することにより最上の記録用紙を引き出して搬送経路 fへと送り出すピックアップ口 ーラ 4022と、このピックアップローラ 4022により送り出されてきた記録用紙を受け取 つてさらに下流の搬送経路 fへと挟持搬送する中継搬送ローラ対 4023a、 4023bと、 この中継搬送ローラ対 4023a、 4023bが搬送する搬送経路 f内の記録用紙を受け取 つて画像記録装置 4010の中間転写ベルト 4016および転写ローラ 4017による画像 の記録形成位置に挟持搬送するレジストローラ対 4024と、このレジストローラ対 402 4から中間転写ベルト 4016および転写ローラ 4017の間や定着ローラ対 4018間を 経る搬送経路 fを搬送されることにより一面側に定着画像が形成された記録用紙を受 け取って装置本体上部の排紙テーブル 4029上に搬出'排紙して積載する排紙ロー ラ対 4025a、 4025bと、を備えている。なお、画像記録装置の中間転写ベルト 4016 および転写ローラ 4017や、定着ローラ対 4018は、記録用紙を搬送する機能も備え ることから、この用紙搬送装置 4020の一部をも構成して 、る。
[0476] これにより、用紙搬送装置 4020は、用紙カセット 4021内力もピックアップローラ 40 22により引き出された記録用紙を、中継搬送ローラ対 4023a、 4023bを介してレジス トローラ対 4024に受け渡した後に、そのレジストローラ対 4024が画像記録装置 401 0の動作に同期するように、中間転写ベルト 4016と転写ローラ 4017が圧接する画像 の記録形成位置に給紙するようになっており、その中間転写ベルト 4016上のトナー 像を転写記録して定着ローラ対 4018を介して画像データに基づく画像を定着 (記録 形成)させた記録用紙を、排紙ローラ対 4025a、 4025bが受け取って排紙テーブル 4029上に搬出'排紙して積載する。
[0477] ここで、この用紙搬送装置 4020は、一面側に画像形成された記録用紙を反転させ てレジストローラ対 4024の上流側の搬送経路 fに送り出すための再搬送経路 rおよび その経路 rに配設された中間搬送ローラ対 4027を備えており、排紙ローラ対 4025a
、 4025bが反転することにより再搬送経路 r内に送られてきた記録用紙を中間搬送口 ーラ対 4027が受け取ってレジストローラ対 4024に受け渡すことにより、記録用紙の 両面に画像形成することができる。また、この用紙搬送装置 4020は、手差しする記 録用紙をレジストローラ対 4024の上流側の搬送経路 fに送り出すための手差し経路 mおよびその経路 mに配設された手差し給送ローラ対 4028を備えており、その手差 し経路 m内に差し込まれた記録用紙を手差し給送ローラ対 4028が受け取ってレジス トローラ対 4024に受け渡すことにより、記録用紙の片面または両面に画像形成する ことができる。
[0478] 制御ユニット 4030は、図 39に示すように、装置本体内に搭載される回路基板上に 構築されたコントローラ部 4031およびエンジン制御部 4032により構成されており、こ れらが予め準備されているプログラムに従って各種のデータ処理制御や装置各部の 駆動制御を実行する。
[0479] 簡単に説明すると、コントローラ部 4031は、不図示の CPUカ モリ内に格納されて いる処理プログラムに従って各種処理手順を実行することにより、パーソナルコンビュ ータ PCのプリンタドライバとの間で印字命令などの各種情報をやり取りするとともに、 記録用紙に画像形成(印字)するテキスト等の画像データを受け取って不図示のメモ リ内に一時記憶する。このコントローラ部 4031は、パーソナルコンピュータ PCから受 け取る画像データ (画像情報信号)がレッド (R)、グリーン (G)、ブルー (B)の所謂、 R GBデータであることから、これらを印刷可能なイェロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン( C)、ブラック (K)の所謂、 YMCKデータの画像データに変換しつつ、メモリ内から読 み出してエンジン制御部 4032に受け渡す。
[0480] エンジン制御部 4032は、 CPU4033が ROM4034内に格納されている制御プロ グラムに従って、コントローラ部 4031から例えば、ページ単位で画像データを受け取 つて本体メモリ 4035内に一時記憶するとともに、 RAM4036をワークエリアとして使 用しつつ画像記録装置 4010および用紙搬送装置 4020との間で各種情報をやり取 りすることにより、その画像データに基づく画像を記録用紙に形成する。また、このと きに、 CPU4033は、この画像形成制御を実行する際には、内蔵するタイマー機能( 計時手段) 4033aにより各種処理時間などを計時することにより、装置各部を最適に
動作させる。
[0481] これにより、制御ユニット 4030は、パーソナルコンピュータ PCなどから画像データ を受け取ると、コントローラ部 4031が一次記憶しつつ RGBデータから YMCKデータ に変換した画像データをエンジン制御部 4032に出力するようになっており、このェン ジン制御部 4032の CPU4033力 本体メモリ 4035内にページ単位に記憶するコン トローラ部 4031からの画像データに基づいて画像記録装置 4010や用紙搬送装置 4020を統括制御することにより、その画像データに基づ!/、て感光体ドラム 4012上に 形成した静電潜像を現像カートリッジ 4014によりトナー現像して、そのトナー像を用 紙カセット 21内から搬送されてきた記録用紙の片面または両面に転写 ·定着させて 画像形成し、その記録用紙を排紙テーブル 4029上に搬出'積載する。
[0482] なお、図 39中、 IZOインターフェース 4037は、各種情報をやり取り可能に、画像 記録装置 4010、用紙搬送装置 4020およびコントローラ部 4031と、エンジン制御部 4032と、の間を接続している。 D/ Αコンバータ 4038および A/Dコンバータ 4039 は、エンジン制御部 4032が画像記録装置 4010、用紙搬送装置 4020およびコント ローラ部 4031との間でやり取りするその各種情報をそれぞれで処理することができる ように、デジタル信号 (D)をアナログ信号 (A)に変換したり、アナログ信号をデジタル 信号に変換する。
[0483] そして、画像記録装置 4010の現像カートリッジ 4014は、現像ロータリーユニット 40 15の回転軸 4015bを中心に回転する区画フレーム 4015cにより区画されている複 数の設置空間 4015a内に収納可能に外形を相似形状に形成されており、エンジン 制御部 4032の CPU (制御部) 4033がパーソナルコンピュータ PCからの画像データ を含む印字命令に基づいて現像ロータリーユニット 4015を回転軸 15bを中心に回 転させることにより、感光体ドラム 4012に対面する現像カートリッジ 4014が切り換え られて記録用紙の片面または両面に転写 '定着させて画像形成するトナー像を現像 する。
[0484] 例えば、この画像記録装置 4010は、イェロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブ ラック (K)の各色トナーを収容する現像カートリッジ 4014を現像ロータリーユニット 40 15内に収納して感光体ドラム 4012上の静電潜像を現像するトナーの色を切り換え
ることにより、受け取った画像データに基づいてその各色のトナーを色重ねしたり選 択してカラー画像力も単色画像までを印字形成することができる。
[0485] また、この画像記録装置 4010は、すべての現像カートリッジ 4014内に同色のトナ 一を収容して現像ロータリーユニット 4015に収納しても画像形成することができ、例 えば、同色のブラック(K)のトナーを収容する 4本の現像カートリッジ 4014を収納す ることにより、感光体ドラム 4012上の静電潜像を現像する現像カートリッジ 4014を順 次に切り換えてモノクロ画像を連続印字して形成する専用機として利用することがで きる。
[0486] この現像カートリッジ 4014には、全体として極小型で薄型に作製された所謂、メモリ タグ 4041が片面の粘着面により所定の外面に貼付されており、メモリタグ 4041は、 図 38に図示する装置本体側の本体側アンテナ 4051に対面する回転位置 (通信位 置)に移動したときに、装置本体の外装カバー 4100に沿う位置、言い換えると、その 外装カバー 4100に最も接近する位置で上向きの姿勢で対面するように現像カートリ ッジ 4014の外面に設置(貼付)されている。このメモリタグ 4041は、その本体側アン テナ 4051を介して装置本体側の送受信回路 4052との間で非接触通信して各種情 報のやり取りをすることにより必要な情報を記憶保持するとともにエンジン制御部 403 2の CPU4033に必要な情報を受け渡すように設計されている。ここで、本体側アン テナ 4051は、装置本体側で下向きの姿勢になるように設置されており、後述する現 像側アンテナ 4043と略同様に作製されてメモリタグ 4041との間で非接触通信可能 に、そのメモリタグ 4041に対する対面間隔力 例えば、 10mm以内になるように設置 されている。この本体側アンテナ 4051には、送受信回路 4052を構成してメモリタグ 4041との間で非接触通信を行う回路基板が接続されており、この送受信回路 4052 は、 IZOインターフェース 4037を介して装置本体側のエンジン制御部 4032の CP U4033に接続されている。
[0487] 具体的には、現像カートリッジ 4014側のメモリタグ 4041は、図 40 (a)に示すように 、本体側アンテナ 4051を介する送受信回路 4052からの命令に基づいて各種情報 を記憶保持するとともにその各種情報のうち必要な情報を読み出してその送受信回 路 4052〖こ受け渡す非接触 ICチップ 4042と、この非接触 ICチップ 4042および金属
皮膜をエッチングして形成された共振用コンデンサ 4043aが並列接続されてこれら の周囲を複数回周回して隣接するように形成された平面状コイルよりなる現像側アン テナ 4043と、がプラスチックフィルム上に実装されて透明なカバーシートにより被覆 されている。これにより、メモリタグ 4041は、装置本体側の送受信回路 4052で発生さ れた高周波信号により本体側アンテナ 4051を介して誘起される高周波磁界を現像 側アンテナ 4043が受け取る(吸収する)ことにより、コネクタが移動して直接接続する 動作を行うことなぐ迅速にアクセスして非接触 ICチップ 4042に入力することができ る。
[0488] このメモリタグ 4041の非接触 ICチップ 4042は、図 40 (b)に示すように、現像側ァ ンテナ 4043を介して受け取る装置本体側の送受信回路 4052からの高周波磁界( 高周波信号)を整流してチップ内の各回路を駆動する直流電力源とする整流器 404 4と、この現像側アンテナ 4043を介して受け取った高周波磁界の高周波信号を解析 するとともに、装置本体側の送受信回路 4052に受け渡す各種信号に基づく高周波 信号を生成してその現像側アンテナ 4043に入力することにより本体側アンテナ 405 1が吸収可能な高周波磁界を発生させる信号解析 RF (Radi Frequency) 4045と 、書き込まれた情報を記憶保持するとともに、その記憶情報を外部から読出可能で 不揮発性の例えば、 NAND型フラッシュ ROMなどのメモリセル 4046と、整流器 404 4を介する直流電源で駆動しつつ信号解析 RF4045を介して各種信号を装置本体 側の送受信回路 4052との間でやり取りすることによりメモリセル 4046内の記憶情報 を書き換えるとともに読み出した記憶情報をその送受信回路 4052に受け渡す制御 部 4047と、を備えている。すなわち、メモリセル 4046が記憶素子を構成するとともに 、現像側アンテナ 4043と本体側アンテナ 4051が非接触通信可能に接続する接続 部を構成しており、このメモリセル 4046を内蔵する非接触 ICチップ 4042と現像側ァ ンテナ 4043が非接触通信する現像カートリッジ 4014側の通信手段を構成し、また、 本体側アンテナ 4051と送受信回路 4052が装置本体側の通信手段を構成している
[0489] ここで、この非接触 ICチップ 4042のメモリセル 4046内には、メモリタグ 4041毎の シリアル番号等の固有の HD情報、現像カートリッジ 4014の製造年月日や製造番号
などの製造情報、現像カートリッジ 4014の仕向地情報、現像カートリッジ 4014を装 着可能な機種情報、現像カートリッジ 4014内に収容されているトナーの色や残量な どのトナー情報、また、現像カートリッジ 4014のリサイクル回数や着脱回数などの必 要な各種情報が記憶保持されている。これにより、制御ユニット 4030のエンジン制御 部 4032は、現像ロータリーユニット 4015の収納位置における現像カートリッジ 4014 の有無や位置などと共に、その現像カートリッジ 4014のトナーの色情報などの各種 情報を CPU4033が本体メモリ 35内に記憶保持させて適宜把握することにより最適 な画像形成制御を実行することができ、また、エラーが発生した場合には、その各種 情報をオペレーションポートなどに表示出力することにより原因の追跡などに役立て ることがでさる。
この非接触 ICチップ 4042のメモリセル 4046内の記憶情報は、エンジン制御部 40 32の CPU4033が ROM4034内の制御プログラムに従ってメモリタグ 4041の現像 側アンテナ 4043を介して装置本体側 (本体側アンテナ 4051を介する送受信回路 4 052)との間で非接触通信を制御部 4047に行わせることにより、書き換えたり読み出 したりする。例えば、電源投入時や現像カートリッジ 4014の交換時には、 CPU4033 は、非接触通信に必要な時間だけ、現像カートリッジ 4014毎のメモリタグ 4041 (現 像側アンテナ 4043)が本体側アンテナ 4051に対面するように現像ロータリーュ-ッ ト 4015を少なくとも一回転させて書換 '読出処理を実行する。また、定常動作時には 、 CPU4033は画像データの印字命令を受け取ると、ブラック (K)の現像カートリッジ 4014Kが最下の位置になるホームポジションから現像ロータリーユニット 4015の回 転を開始させることにより、まずは、図 41に示す感光体ドラム 4012に対面する画像 の記録形成位置 Pに、ブラック (K)のトナーを収容する現像カートリッジ 4014Kを位 置させて、その現像カートリッジ 4014Kにより感光体ドラム 4012表面に形成する静 電潜像のトナー現像を行わせる。この後には、 CPU4033は、同様に、マゼンダ(M) のトナーを収容する現像カートリッジ 4014M、シアン (C)のトナーを収容する現像力 ートリッジ 4014C、イェロー(Y)のトナーを収容する現像カートリッジ 4014Yを、順次 に画像の記録形成位置 Pに位置させて (切り換えて)それぞれトナー現像を行わせる ことにより、画像データに基づくカラーのトナー像を形成して記録用紙に転写定着さ
せて画像データの印字処理を行う。
[0491] CPU4033は、この印字制御と並行して、あるいは、その印字制御の前後に、例え ば、図 41に示すように、マゼンダ(M)の現像カートリッジ 4014Mが画像の記録形成 位置 Pに位置する場合には、その直前に現像動作を行って 、たブラック (K)の現像 カートリッジ 4014Kのメモリタグ 4041が本体側アンテナ 4051に対面する通信位置 に位置して 、るので、装置本体側の送受信回路 4052を介する非接触通信をそのメ モリタグ 4041との間で実行することにより、そのメモリタグ 4041のメモリセノレ 4046内 の記憶情報の書換ゃ読出を行わせる。この後には、 CPU4033は、同様に、そのマ ゼンダ(M)の現像カートリッジ 4014M、シアン(C)の現像カートリッジ 4014Cおよび イェロー(γ)の現像カートリッジ 4014Yのぞれぞれのメモリタグ 4041が、ブラック(K )の現像カートリッジ 4014Kが改めて最下の位置になるホームポジションまで回転移 動して待機状態に移行する前に、本体側アンテナ 4051に対面する通信位置に順次 に位置するので、それぞれのメモリタグ 4041のメモリセル 4046内の記憶情報の書換 や読出を続けて行わせる。これにより、 CPU4033は、すべてのメモリタグ 4041のメ モリセル 4046内の記憶情報の書換ゃ読出を完了し、この後に、現像ロータリーュ- ット 4015をホームポジションまで回転させて待機状態に移行する。
[0492] ここで、メモリタグ 4041は、現像側アンテナ 4043を介して本体側アンテナ 4051と の間で信号のやり取りを行う非接触通信を実行することにより非接触 ICチップ 4042 のメモリセル 4046内の記憶情報の読出や書換を行うことから、一定強度以上のノィ ズによりそのメモリセル 4046内の記憶情報が直接あるいは間接的に不必要に書換' 消去されて破損してしまう場合がある。このとき、ノイズは、メモリセル 4046内に直接 侵入する場合よりも、現像側アンテナ 4043から容易に侵入して、メモリセル 4046内 の記憶情報を間接的に不正確なものにしてしまう恐れがある。特に、このメモリタグ 40 41は、メモリセル 4046を内蔵する非接触 ICチップ 4042と同一平面上に現像側アン テナ 4043が形成されて現像カートリッジ 4014の外面に貼付されているので、その現 像カートリッジ 4014の回転位置によってはノイズの発生源に略対面する姿勢になつ て、そこ力ものノイズが現像側アンテナ 4043から侵入しやすく(ノイズを拾いやすく) なる。
[0493] その一方で、現像ロータリーユニット 4015の周囲に配置されている装置にあっては 、感光体ドラム 4012は、ローラ形状の帯電器 4013が外周面に接触して高電圧を印 加することにより、レーザ光走査装置 4011からのレーザ光 L1を走査してトナーの付 着する静電潜像を形成可能な電位に (露光前にはトナーの付着しない高電圧に)帯 電させるので、帯電器 4013が感光体ドラム 4012に高電圧を印加する箇所やその感 光体ドラム 4012自体力もノイズが周囲に放出される可能性がある。すなわち、感光 体ドラム 4012自体が被帯電部材の、トナーの付着に必要な電圧以上になる高電圧 部材を構成するとともに、帯電器 4013が電圧印加部材の、トナーの付着に必要な電 圧以上になる高電圧部材を構成する。また、中間転写ベルト 4016は、不図示のロー ラ部材がベルトの縁部に露出する電極部分に接触回転して高電圧を印加することに より、感光体ドラム 4012表面のトナー像を一次転写可能な(トナーを引き付ける)高 電圧に帯電させるので、中間転写ベルト 4016にローラ部材が高電圧を印加する箇 所やその中間転写ベルト 4016自体力もノイズが周囲に放出される可能性がある。す なわち、中間転写ベルト 4016自体が被帯電部材の、転写に必要な電圧以上になる 高電圧部材を構成するとともに、ローラ部材が電圧印加部材の、転写に必要な電圧 以上になる高電圧部材を構成する。なお、ここでは、帯電器 4013としてローラ形状 部を感光体ドラム 4012に接触させて帯電させる方式を採用する場合を説明するが、 電極ワイヤーに高電圧を印加して感光体ドラム 4012を帯電させる方式を採用するも のにも本発明を適用することができる。
[0494] このため、現像カートリッジ 4014の外面に設置されたメモリタグ 4041は、感光体ド ラム 4012と中間転写ベルト 4016に対面する箇所や、その感光体ドラム 4012と中間 転写ベルト 4016を帯電させる箇所に対面する姿勢になるタイミングに、そこ力も放出 されるノイズを拾ってしまう可能性が高ぐ特に、感光体ドラム 4012に現像カートリツ ジ 4014の現像ローラ 4014aを対面させる現像中には、そのノイズの放出箇所に一 定期間継続して対面する状態なつて、そこ力 放出されるノイズを拾ってしまう恐れが 最も高い。
[0495] これに対して、現像ローラリーユニット 4015の周囲には、感光体ドラム 4012の外周 面に近接する現像カートリッジ 4014の回転方向に対する上流側および下流側の両
側に、アースに接続されている板金などの導電材料力もなる遮蔽部材 4071、 4072 が設置されている。すなわち、この遮蔽部材 4071、 4072は、現像カートリッジ 4014 外面のメモリタグ 4041の回転軌跡と、感光体ドラム 4012と中間転写ベルト 4016に 対面する箇所やそれらを帯電させる箇所との間に設置されており、その現像カートリ ッジ 4014が回転停止して現像動作を行う際に略平面になる姿勢で対面するメモリタ グ 4041に向き合って、ノイズの発生源との間に介在するように設置されている。なお 、現像カートリッジ 4014は、現像ローラ 4014aを感光体ドラム 4012に微小な隙間を 介して対面させるので、遮蔽部材 4071、 4072は、その対面を妨げない程度にその 感光体ドラム 4012に近接する位置に設置する。
[0496] これにより、感光体ドラム 4012と中間転写ベルト 4016に対面する箇所やそれらを 帯電させる箇所力もノイズが放出されたとしても、そのノイズは遮蔽部材 4071、 4072 に吸収されてメモリタグ4041 (現像側アンテナ 4043やメモリセル 4046)にまで至ら ないように制限することができ、そのメモリセル 4046内の記憶情報が書換 (破壊) '消 去されるなどの悪影響を受けてしまうことを回避することができる。
[0497] このように本実施形態においては、現像カートリッジ 4014の外面で回転移動する のメモリタグ 4041に、感光体ドラム 4012と中間転写ベルト 4016に対面する箇所や それらを帯電させる箇所力 放出されたノイズが侵入してしまうことを未然に防止する ことができ、そのメモリセル 4046内の記憶情報を利用不能に書換 '消去などされるこ とを回避することができる。したがって、感光体ドラム 4012が小径に設計されて帯電 器 4013が現像ロータリーユニット 4015 (現像カートリッジ 4014)に接近する位置に レイアウトされているとともに、また、同様に、中間転写ベルト 4016がその現像ロータ リーユニット 4015に接近する配置であっても、現像カートリッジ 4014外面のメモリタ グ 4041 (メモリセル 4046)内の記憶情報の信頼性を確保することができる。この結果 、メモリタグ 4041内の正確な記憶情報を駆動制御に快適に利用することができる。
[0498] 本実施の形態によれば、現像カートリッジ外面で回転移動する記憶素子やアンテ ナに、高電圧部材カものノイズが侵入してしまうことを未然に防止することができ、そ の記憶素子内の記憶情報を利用不能に書換'消去などされてしまうことを回避するこ とができる。したがって、記憶素子内の記憶情報を信頼性高く利用することができ、そ
の記憶素子内の記憶情報を画像処理などの駆動制御に快適に利用することができ る。
[0499] これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に 限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよい ことは言うまでもない。例えば、本実施形態では、現像ロータリーユニット 4015内に 現像カートリッジ 4014を複数収納し、また、中間転写ベルト 4016を備える構成を採 用する場合を一例に説明するが、これに限るものではないことはいうまでもなぐトナ 一を乗せ換えるために帯電させる部材を備える場合に好適に適用することができる。
[0500] = = =第 6実施形態の画像形成装置の概要 = = =
次に、図 42を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、プリンタとも いう) 5010を例にとって、その概要について説明する。図 42は、プリンタ 5010を構 成する主要構成要素を示した図である。なお、図 42には、矢印にて上下方向を示し ており、例えば、給紙トレイ 5092は、プリンタ 5010の下部に配置されており、定着ュ ニッ卜 5090は、プリンタ 5010の上咅に酉己置されて!ヽる。
[0501] 本実施の形態に係るプリンタ 5010は、図 42に示すように、感光体 5020の回転方 向に沿って、帯電ユニット 5030、露光ユニット 5040、回転体の一例としての YMCK 現像ユニット 5050、一次転写ユニット 5060、中間転写体 5070、クリーニングュニッ ト 5075を有し、さらに、二次転写ユニット 5080、定着ユニット 5090、ユーザへの報 知手段をなし液晶パネルでなる表示ユニット 5095、及び、これらのユニット等を制御 しプリンタとしての動作を司る制御ユニット 5100を有している。
感光体 5020は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、 中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図 42中の矢印で示す ように時計回りに回転する。
[0502] 帯電ユニット 5030は、感光体 5020を帯電するための装置であり、露光ユニット 50 40は、レーザを照射することによって帯電された感光体 5020上に潜像を形成する 装置である。この露光ユニット 5040は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、 F- Θレンズ 等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホストコンビ ユータカも入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体 5
020上に照射する。
[0503] YMCK現像ユニット 5050は、感光体 5020上に形成された潜像を、現像装置に収 容された現像剤の一例としてのトナー T、すなわち、ブラック現像装置 5051に収容さ れたブラック (Κ)トナー、マゼンタ現像装置 5052に収容されたマゼンタ(Μ)トナー、 シアン現像装置 5053に収容されたシアン (C)トナー、及び、イェロー現像装置 505 4に収容されたイェロー (Υ)トナーを用いて現像するための装置である。
[0504] この YMCK現像ユニット 5050は、前記 4つの現像装置 5051、 5052、 5053、 505 4が装着された状態で回転することにより、前記 4つの現像装置 5051、 5052、 5053 、 5054の位置を動かすことを可能としている。すなわち、この YMCK現像ユニット 50 50は、前記 4つの現像装置 5051、 5052, 5053, 5054を 4つの着脱咅の一 f列とし ての保持部 5055a、 5055b, 5055c, 5055dにより保持しており、前記 4つの現像装 置 5051、 5052、 5053、 5054は、中'、軸 5050aを中'、として、それらのネ目対位置を 維持したまま回転可能となっている。そして、 1ページ分の画像形成が終了する毎に 選択的【こ感光体 5020【こ対向し、それぞれの現像装置 5051、 5052, 5053, 5054 に収容されたトナー Tにて、感光体 5020上に形成された潜像を順次現像する。なお 、前述した 4つの現像装置 5051、 5052, 5053, 5054の各々は、画像形成装置本 体の一例としてのプリンタ本体 5012、より具体的には、 YMCK現像ユニット 5050の 前記保持咅 5055a、 5055b, 5055c, 5055d、に対して着脱可會となって ヽる。現 像装置 5051、 5052, 5053, 5054力 S保持言 5055a、 5055b, 5055c, 5055dに 装着された際には、現像装置 5051、 5052、 5053、 5054に設けられている後述す る位置決めピン 5592が、プリンタ本体 5012に設けられ、かつ、当該位置決めピン 5 592が嵌合可能な位置決めピン嵌合穴 5058に嵌合することにより、現像装置 5051 、 5052、 5053、 5054力 Sプリンタ本体 5012に位置決めされる(図 53)。また、 YMC K現像ユニット 5050及び各現像装置の詳細については後述する。
[0505] 一次転写ユニット 5060は、感光体 5020に形成された単色トナー像を中間転写体 5070に転写するための装置であり、 4色のトナーが順次重ねて転写されると、中間 転写体 5070にフルカラートナー像が形成される。
この中間転写体 5070は、 PETフィルムの表面にアルミ蒸着層を設けさらにその表
層に半導電塗料を形成、積層したエンドレスのベルトであり、感光体 5020とほぼ同じ 周速度にて回転駆動される。
二次転写ユニット 5080は、中間転写体 5070上に形成された単色トナー像やフル カラートナー像を紙、フィルム、布等の媒体に転写するための装置である。
定着ユニット 5090は、媒体上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を 媒体に融着させて永久像とするための装置である。
[0506] クリーニングユニット 5075は、一次転写ユニット 5060と帯電ユニット 30との間に設 けられ、感光体 5020の表面に当接されたゴム製のクリーニングブレード 5076を有し
、一次転写ユニット 5060によって中間転写体 5070上にトナー像が転写された後に
、感光体 5020上に残存するトナー Tをクリーニングブレード 5076により搔き落として 除去するための装置である。
[0507] 制御ユニット 5100は、図 43に示すようにメインコントローラ 5101と、ユニットコント口 ーラ 5102とで構成され、メインコントローラ 5101には画像信号及び制御信号が入力 され、この画像信号及び制御信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ 5102が 前記各ユニット等を制御して画像を形成する。
[0508] 次に、このように構成されたプリンタ 5010の画像形成時の動作について、説明する
[0509] まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイス
(I/F) 5112を介してプリンタ 5010のメインコントローラ 5101に入力されると、このメ インコントローラ 5101からの指令に基づくユニットコントローラ 5102の制御により感光 体 5020、現像剤担持ローラの一例としての現像ローラ、及び、中間転写体 5070が 回転する。感光体 5020は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット 5030によ り順次帯電される。
[0510] 感光体 5020の帯電された領域は、感光体 5020の回転に伴って露光位置に至り、 露光ユニット 5040によって、第 1色目、例えばイェロー Yの画像情報に応じた潜像が 該領域に形成される。また、 YMCK現像ユニット 5050は、イェロー (Y)トナーを収容 したイェロー現像装置 5054力 感光体 5020に対向した現像位置に位置している。
[0511] 感光体 5020上に形成された潜像は、感光体 5020の回転に伴って現像位置に至
り、イェロー現像装置 5054によってイェロートナーで現像される。これにより、感光体 5020上にイェロートナー像が形成される。
[0512] 感光体 5020上に形成されたイェロートナー像は、感光体 5020の回転に伴って一 次転写位置に至り、一次転写ユニット 5060によって、中間転写体 5070に転写され る。この際、一次転写ユニット 5060には、トナー Tの帯電極性とは逆の極性の一次転 写電圧が印加される。なお、この間、感光体 5020と中間転写体 5070とは接触して おり、また、二次転写ユニット 5080は、中間転写体 5070から離間している。
[0513] 上記の処理が、第 2色目、第 3色目、及び、第 4色目につ 、て、各々の現像装置毎 に順次実行されることにより、各画像信号に対応した 4色のトナー像が、中間転写体 5070に重なり合って転写される。これにより、中間転写体 5070上にはフルカラート ナー像が形成される。
[0514] 中間転写体 5070上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体 5070の回転 に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット 5080によって媒体に転写される。 なお、媒体は、給紙トレイ 5092力ら、給紙ローラ 5094、レジローラ 5096を介して二 次転写ユニット 5080へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット 508 0は中間転写体 5070に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
[0515] 媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット 5090によって加熱加圧され て媒体に融着される。
[0516] 一方、感光体 5020は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット 5075に 支持されたクリーニングブレード 5076によって、その表面に付着しているトナー丁が 搔き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。搔き落とされたトナー Tは、 クリーニングユニット 5075が備える残存トナー回収部に回収される。
[0517] = = =制御ユニットの概要 = = =
次に、制御ユニット 5100の構成について図 43を参照しつつ説明する。制御ュ-ッ ト 5100のメインコントローラ 5101は、インターフェイス 5112を介してホストコンビユー タと電気的に接続され、このホストコンピュータ力 入力された画像信号を記憶するた めの画像メモリ 5113を備えている。ユニットコントローラ 5102は、各ユニット(帯電ュ ニット 5030、露光ユニット 5040、 YMCK現像ユニット 5050、一次転写ユニット 506
0、クリーニングユニット 5075、二次転写ユニット 5080、定着ユニット 5090、表示ュ ニット 5095)と電気的に接続され、それらが備えるセンサ力もの信号を受信すること によって、各ユニットの状態を検出しつつ、メインコントローラ 5101から入力される信 号に基づいて、各ユニットを制御する。
[0518] また、ユニットコントローラ 5102が備える CPU5120は、シリアルインターフェイス(I ZF) 5121を介して、 EEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、本体側メモリ 5122 とする)に電気的に接続されている。また、 CPU5120は、シリアルインターフェイス 5 121、送受信回路 5123、及び、アンテナの一例としての本体側アンテナ(素子通信 用アンテナ) 5124を介して、各現像装置 5051、 5052、 5053、 5054に設けられた 素子 5051a、 5052a, 5053a, 5054aと、無線通信可會となって ヽる。無線通信の 際に、本体側アンテナ 5124は、各現像装置 5051、 5052、 5053、 5054に設けられ た素子 5051a、 5052a, 5053a, 5054aに情報を書き込む。また、本体側アンテナ 5 124は、素子 5051a、 5052a, 5053a, 5054a力ら个青報を読み込むことも可會である
[0519] このように、本体佃 Jメモリ 5122と素子 5051a、 5052a, 5053a, 5054aは、通信可 能となっている。すなわち、本体側メモリ 5122に記録されている情報の、素子 5051a 、 5052a, 5053a, 5054aへの転送や、素子 5051a、 5052a, 5053a, 5054aに記 録されている情報の、本体側メモリ 5122への転送が実現されるようになっている。
[0520] = = =現像装置の構成例 = = =
次に、図 44乃至図 55を用いて、現像装置の構成例について説明する。図 44は、 現像装置の斜視図である。図 45は、現像装置の主要構成要素を示した断面図であ る。図 46は、ハウジング 5540にトナー供給ローラ 5550が取り付けられている様子を 示す斜視図である。図 47は、図 48〖こ示されたホルダー 5526〖こ、現像ローラ 5510が 取り付けられている様子を示した斜視図である。図 48は、ホルダー 5526に、上シー ル部材 5520及び規制ブレード 5560が組み付けられている様子を示した斜視図で ある。図 49は、側板 5580の斜視図である。図 50は、組み付け部材 5525に、上シー ル部材 5520、規制ブレード 5560、及び、現像ローラ 5510が組み付けられている様 子を示した斜視図である。図 51は、図 50に示された組み付け部材 5525が図 46に
示されたハウジング 5540に取り付けられている様子を示した斜視図である。図 52は 、図 51に示された組み付け部材 5525から側板 5580が取り除かれた様子を示した 斜視参考図である。図 53は、イェロー現像装置 5054が YMCK現像ユニット 5050 の保持部 5055dに装着されている様子を示す斜視図である。図 54は、素子 5054a の構成を示す平面透視図である。図 55は、素子 5054aの内部構成を説明するため のブロック図である。
[0521] なお、図 45に示す断面図は、図 44に示す長手方向に垂直な面で現像装置を切り 取った断面を表したものである。また、図 45においては、図 42同様、矢印にて上下 方向を示しており、例えば、現像ローラ 5510の中心軸は、感光体 5020の中心軸より も下方にある。また、図 45では、イェロー現像装置 5054力 感光体 5020と対向する 現像位置に位置して 、る状態にて示されて 、る。
[0522] YMCK現像ユニット 5050には、ブラック (K)トナーを収容したブラック現像装置 50 51、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像装置 5052、シアン(C)トナーを収 容したシアン現像装置 5053、及び、イェロー (Y)トナーを収容したイェロー現像装 置 5054が設けられている力 各現像装置の構成は同様であるので、以下、イェロー 現像装置 5054について説明する。
[0523] イェロー現像装置 5054は、ハウジング 5540、トナー供給ローラ 5550、現像ローラ 5510、上シール部材 5520、規制ブレード 5560、組み付け部材 5525、素子 5054a 等を有している。
[0524] ノ、ウジング 5540は、一体成型された複数の榭脂製のハウジング部、すなわち、上 ハウジング部 5542と下ハウジング部 5543、とを溶着して製造されたものであり、その 内部に、トナー Tを収容するためのトナー収容体 5538が形成されている。トナー収容 体 5538は、内壁から内方へ(図 45の上下方向)突出させたトナー Tを仕切るための 仕切り壁 5545により、二つのトナー収容部、すなわち、第一トナー収容部 5538aと 第二トナー収容部 5538bと、に分けられている。
[0525] そして、第一トナー収容部 5538aと第二トナー収容部 5538bとは、上部が連通され 、図 45に示す状態で、仕切り壁 5545によりトナー Tの移動が規制されている。しかし ながら、 YMCK現像ユニット 5050が回転する際には、第一トナー収容部 5538aと第
二トナー収容部 5538bとに収容されていたトナー力 現像位置における上部側の連 通している部位側にー且集められ、図 45に示す状態に戻るときには、それらのトナー が混合されて第一トナー収容部 5538a及び第二トナー収容部 5538bに戻されること になる。すなわち、 YMCK現像ユニット 5050が回転することにより現像装置内のトナ 一 Tは適切に撹拌されることになる。このため、本実施の形態では、トナー収容体 55 38に攪拌部材を設けていないが、トナー収容体 5538に収容されたトナー Tを攪拌 するための攪拌部材を設けてもよい。なお、図 45に示すように、ハウジング 5540 (す なわち、第一トナー収容部 5538a)は下部に開口 5572を有しており、後述する現像 ローラ 5510力 この開口 5572に臨ませて設けられている。また、ハウジング 5540 ( イェロー現像装置 5054)の長手方向一端側に位置する側壁 5544には、後述する 組み付け部材 5525 (側板 5580)に備えられているピン嵌合穴 5588、に嵌合可能な ピン 5544aが設けられて!/、る(図 46)。
トナー供給ローラ 5550は、図 45及び図 46に示すように、前述した第一トナー収容 部 5538aに設けられ、当該第一トナー収容部 5538aに収容されたトナー Tを後述す る現像ローラ 5510に供給するとともに、現像後に現像ローラ 5510に残存しているト ナー Tを、現像ローラ 5510から剥ぎ取る。このトナー供給ローラ 5550は、ポリウレタ ンフォーム等力もなり、弾性変形された状態で現像ローラ 5510に当接している。トナ 一供給ローラ 5550は、第一トナー収容部 5538aの下部に配置されており、第一トナ 一収容部 5538aに収容されたトナー Tは、該第一トナー収容部 5538aの下部にてト ナー供給ローラ 5550によって現像ローラ 5510に供給される。トナー供給ローラ 555 0は、図 46に示すように、その軸がハウジング 5540によって二つの供給ローラ用軸 受け 5578、すなわち、トナー供給ローラ 5550 (イェロー現像装置 5054)の長手方 向一端側に位置する一端側供給ローラ用軸受け 5578aと、前記長手方向他端側に 位置する他端側供給ローラ用軸受け 5578bと、を介して支持されることにより、回転 自在に支持されている。より具体的には、ハウジング 5540には、前記供給ローラ用 軸受け 5578が嵌合可能な供給ローラ嵌合穴 5546として、前記一端側供給ローラ用 軸受け 5578aが嵌合可能な一端側供給ローラ嵌合穴 5546aと、前記他端側供給口 ーラ用軸受け 5578bが嵌合可能な他端側供給ローラ嵌合穴 5546bと、が設けられ
ており、トナー供給ローラ 5550は、一端側供給ローラ嵌合穴 5546aに嵌合している 一端側供給ローラ用軸受け 5578aと他端側供給ローラ嵌合穴 5546bに嵌合してい る他端側供給ローラ用軸受け 5578bとを介して、ハウジング 5540により回転自在に 支持されている。図 45に示すように、トナー供給ローラ 5550は、現像ローラ 5510の 回転方向(図 45において反時計方向)と逆の方向(図 45において時計方向)に回転 する。その中心軸は、現像ローラ 5510の回転中心軸よりも下方にある。なお、トナー 供給ローラ 5550の端部 (軸方向一端側)には、当該トナー供給ローラ 5550を駆動 するための供給ローラ駆動歯車 5610が設けられて 、る(図 44)。
[0527] 現像ローラ 5510は、トナー Tを担持して感光体 5020と対向する現像位置に搬送 する。この現像ローラ 5510は、 5056アルミ合金や 6063アルミ合金等のアルミ合金、 STKM等の鉄合金等により製造されており、必要に応じて、ニッケルメツキ、クロムメ ツキ等が施されている。
[0528] 現像ローラ 5510は、イェロー現像装置 5054の長手方向に沿って設けられており、 軸 5510aと大径部 5510bとを有している。現像ローラ 5510は、当該軸 5510aが後 述するホルダー 5526によって二つの現像ローラ用軸受け 5576、すなわち、現像口 ーラ 5510 (イェロー現像装置 5054)の長手方向一端側に位置する一端側現像ロー ラ用軸受け 5576aと、前記長手方向他端側に位置する他端側現像ローラ用軸受け 5 576b,を介して支持されることにより、回転自在に支持されている。図 45に示すよう に、現像ローラ 5510は、感光体 5020の回転方向(図 45において時計方向)と逆の 方向(図 45において反時計方向)に回転する。その中心軸は、感光体 5020の中心 軸よりも下方にある。なお、現像ローラ 5510の一端部(軸方向一端側)には、当該現 像ローラ 5510を駆動するための第一駆動輪の一例としての現像ローラ駆動歯車 56 512が設けられて!/、る(図 44)。
[0529] また、イェロー現像装置 5054が感光体 5020と対向している状態で、現像ローラ 5 510と感光体 5020との間には空隙が存在する。すなわち、イェロー現像装置 5054 は、感光体 5020上に形成された潜像を非接触状態で現像する。なお、感光体 502 0上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ 5510と感光体 5020との間に 交番電界が形成される。
[0530] 上シール部材 5520は、現像ローラ 5510にその軸方向に沿って当接して、現像位 置を通過後に現像ローラ 5510上に残留しているトナー Tの、ハウジング 5540内への 移動を許容し、かつ、ハウジング 5540内のトナー Tのハウジング 5540外への移動を 規制する。この上シール部材 5520は、ポリエチレンフィルム等力 なるシールである 。上シール部材 5520は、後述するホルダー 5526の上シール支持部 5527によって 支持されており、また、その長手方向が現像ローラ 5510の軸方向に沿うように設けら れている(図 48)。上シール部材 5520が現像ローラ 5510に当接する当接位置は、 現像ローラ 5510の中心軸よりも上方である。
[0531] また、図 45に示すように、上シール部材 5520の、現像ローラ 5510に当接する当 接面 5520b、とは反対側の面(当該面を、反対面 5520cとも呼ぶ)と、前記上シール 支持部 5527との間には、モルトプレーン等の弾性体力もなる上シール付勢部材 55 24が圧縮した状態で設けられている。この上シール付勢部材 5524は、その付勢力 で上シール部材 5520を現像ローラ 5510側へ付勢することにより、上シール部材 55 20を現像ローラ 5510に押しつけている。
[0532] 規制ブレード 5560は、現像ローラ 5510にその軸方向に沿って当接して、現像ロー ラ 5510に担持されたトナー Tの層厚を規制し、また、現像ローラ 5510に担持された トナー Tに電荷を付与する。この規制ブレード 5560は、ゴム部 5560aと、ゴム支持部 5560bとを有して! /、る。ゴム咅 5560aは、シリコンゴム、ウレタンゴム等力らなり、ゴム 支持部 5560bは、リン青銅、ステンレス等のパネ性を有する薄板である。
[0533] ゴム部 5560aは、ゴム支持部 5560bに支持されており、ゴム支持部 5560bは、そ の付勢力によってゴム部 5560aを現像ローラ 5510に押しつけている。ゴム支持部 5 560bは、その一端部が後述するホルダー 5526の規制ブレード支持部 5528によつ て支持された状態で、当該規制ブレード支持部 5528に取付けられている。
[0534] 規制ブレード 5560の、規制ブレード支持部 5528に支持されている側とは逆側の 端、すなわち、先端は、現像ローラ 5510に接触しておらず、該先端から所定距離だ け離れた部分が、現像ローラ 5510に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレ ード 5560は、現像ローラ 5510にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接して いる。また、規制ブレード 5560は、その先端が現像ローラ 5510の回転方向の上流
側に向くように配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード 5 560が現像ローラ 5510に当接する当接位置は、現像ローラ 5510の中心軸よりも下 方であり、かつ、トナー供給ローラ 5550の中心軸よりも下方である。
[0535] また、規制ブレード 5560のゴム部 5560aの長手方向外側には、端部シール 5574
(図 48)が設けられている。当該端部シール 5574は、不織布により形成されており、 現像ローラ 5510の軸方向端部にて、当該現像ローラ 5510の周方向に沿って当接 して、その周面とハウジング 5540との間からのトナー Tの漏れを防止する機能を発揮 する。
[0536] 組み付け部材 5525は、現像ローラ 5510や駆動歯車等の種々の部材を組み付け るための部材であり、主として、二つの部材、すなわち、ホルダー 5526と、ホルダー 5 526 (イェロー現像装置 5054)の長手方向一端側に位置する、金属板の一例として の側板 5580と、力も構成されている(図 50)。
[0537] ホルダー 5526は金属製の部材であり、図 48に示すように、その長手方向(すなわ ち、現像ローラ 5510の軸方向)に沿った上シール支持部 5527と、同じくその長手方 向(すなわち、現像ローラ 5510の軸方向)に沿った規制ブレード支持部 5528と、前 記長手方向(前記軸方向)において上シール支持部 5527及び規制ブレード支持部 5528の外側に設けられ、前記長手方向(前記軸方向)と交差した現像ローラ支持部 5529と、を有して ヽる。
[0538] 現像ローラ支持部 5529は、ホルダー 5526 (イェロー現像装置 5054)の長手方向一 端側に位置する一端側現像ローラ支持部 5529aとホルダー 5526 (イェロー現像装 置 5054)の長手方向他端側に位置する他端側現像ローラ支持部 5529bとから構成 されている。さら〖こ、一端側現像ローラ支持部 5529aと他端側現像ローラ支持部 552 9bは、前記現像ローラ用軸受け 5576が嵌合可能な現像ローラ嵌合穴 5530として、 それぞれ、前記一端側現像ローラ用軸受け 5576aが嵌合可能な一端側現像ローラ 嵌合穴 5530aと、前記他端側現像ローラ用軸受け 5576bが嵌合可能な他端側現像 ローラ嵌合穴 5530bと、を有している。そして、現像ローラ 5510は、一端側現像ロー ラ嵌合穴 5530aに嵌合している一端側現像ローラ用軸受け 5576aと他端側現像口 一ラ嵌合穴 5530bに嵌合している他端側現像ローラ用軸受け 5576bとを介して、ホ
ルダー 5526により回転自在に支持されている(図 47)。なお、前記一端側現像ロー ラ支持部 5529aには、後述する中間歯車 5614を回転自在に支持するための、中間 歯車支持部 5531が設けられている。
[0539] また、上シール部材 5520は、その短手方向端部 5520a (図 45)にて、上シール支 持部 5527によって支持されており、規制ブレード 5560は、その短手方向端部 5560 c (図 45)にて、規制ブレード支持部 5528により、支持されている。さらに、規制ブレ ード、 5560ίま、図 48【こ示すよう【こ、その長手方向端咅 5560d【こて、端咅シーノレ 5574 を支持している。
[0540] 側板 5580は、金属製の部材であり、図 49に示すように、前記中間歯車支持部 553 1が嵌合可能な支持部嵌合穴 5582と、前記一端側現像ローラ用軸受け 5576aが嵌 合可能な現像ローラ嵌合穴 5584と、前記一端側供給ローラ用軸受け 5578aが嵌合 可能な供給ローラ嵌合穴 5586と、前記ピン 5544aが嵌合可能なピン嵌合穴 5588と 、後述する第二駆動輪の一例としての現像装置側歯車 5616を回転自在に支持する ための現像装置側歯車支持部 5590と、イェロー現像装置 5054をプリンタ本体 501 2に位置決めするための位置決めピン 5592と、を有している。
[0541] そして、図 50に示すように、側板 5580の支持部嵌合穴 5582と現像ローラ嵌合穴 5 584に、現像ローラ 5510等が取り付けられているホルダー 5526、の中間歯車支持 部 5531と一端側現像ローラ用軸受け 5576aがそれぞれ嵌合することにより、組み付 け部材 5525が構成されて!、る。
[0542] このように構成された組み付け部材 5525は、図 51及び図 52に示すように、組み付 け部材 5525とハウジング 5540との間力ものトナー Tの漏れを防止するためのハウジ ングシール 5602 (図 45)を介して、図 46に示したトナー供給ローラ 5550を備えたハ ウジング 5540、に取り付けられている。力かる際に、イェロー現像装置 5054の長手 方向一端側において、組み付け部材 5525の供給ローラ嵌合穴 5586とピン嵌合穴 5 588には、トナー供給ローラ 5550を備えたハウジング 5540、に設けられている一端 側供給ローラ用軸受け 5578aとピン 5544aと力 それぞれ嵌合している。したがって 、トナー供給ローラ 5550は、組み付け部材 5525の供給ローラ嵌合穴 5586と前述し たハウジング 5540の供給ローラ嵌合穴 5546とにより、回転自在に支持されているこ
ととなる。
[0543] また、上記において、現像ローラ駆動歯車 5612と供給ローラ駆動歯車 5610が、現 像ローラ 55510とトナー供給ローラ 5550の端部 (軸方向一端側)に、それぞれ設け られていることについて説明した力 イェロー現像装置 5054は、図 44に示すように、 これらの歯車の他に、現像装置側歯車 5616と中間歯車 5614とを有している。
[0544] 現像装置側歯車 5616は、イェロー現像装置 5054がプリンタ本体 5012に装着さ れている状態で、プリンタ本体 5012から、より具体的には、後述する本体側歯車 505 6から、駆動力を受けて、現像ローラ駆動歯車 5612や供給ローラ駆動歯車 5610〖こ 駆動力を伝達するための歯車である。この現像装置側歯車 5616は、前述した現像 装置側歯車支持部 5590によって回転自在に支持されて 、る。
[0545] 中間歯車 5614は、現像装置側歯車 5616が現像ローラ駆動歯車 5612や供給口 ーラ駆動歯車 5610に駆動力を伝達する際の媒体となる歯車である。すなわち、現像 装置側歯車 5616は、イェロー現像装置 5054がプリンタ本体 5012に装着されてい る状態で、プリンタ本体 5012から駆動力を受けて、中間歯車 5614を介して、現像口 ーラ駆動歯車 5612や供給ローラ駆動歯車 5610に駆動力を伝達する。この中間歯 車 5614は、前述した中間歯車支持部 5531によって回転自在に支持されて!、る。
[0546] そして、図 44に示すように、現像装置側歯車 5616と中間歯車 5614とが嚙合し、中 間歯車 5614と現像ローラ駆動歯車 5612とが嚙合し、現像ローラ駆動歯車 5612と 供給ローラ駆動歯車 5610とが嚙合している。また、現像装置側歯車 5616は、図 53 に示すように、プリンタ本体 5012に設けられている本体側歯車 5056と嚙合している
[0547] 当該本体側歯車 5056は、モータの一例としての現像装置駆動用モータ 5057 (図 58)力も受けた駆動力を現像装置側歯車 5616に与える。そして、現像装置側歯車 6 516は、本体側歯車 5056から受けた駆動力を、中間歯車 5614を介して、現像ロー ラ駆動歯車 5612に伝達する。現像ローラ駆動歯車 5612に伝達された駆動力は、現 像ローラ駆動歯車 5612と供給ローラ駆動歯車 5610との嚙合により、供給ローラ駆 動歯車 5610にも伝達される。
[0548] 素子 5054aは、前述したとおり、本体側アンテナ 5124と無線通信可能な部材であ
る。この素子 5054aは、裏側に粘着面を有しており、ハウジング 5540に設けられて いる凹部に貼着されている。素子 5054aが貼着されている位置は、図 44等に示すよ うに、イェロー現像装置 5054の長手方向端部であって、前述した現像ローラ駆動歯 車 5612が位置する側の端部である。
[0549] 素子 5054aは、図 54に示すように、非接触 ICチップ 5054b、金属皮膜をエツチン グして形成された共振用コンデンサ 5054c、及び、アンテナ 5054dとしての平面状コ ィルとを有し、これらがプラスチックフィルム上に実装され、透明なカバーシートにより 被覆されている。非接触 ICチップ 5054bは、図 55に示すように、整流器 5054e、信 号解析部 RF (Radio Frequency) 5054f、制御部 5054g、メモリセル 5054hを有し ている。メモリセル 5054hは、 NAND型フラッシュ ROMなど電気的に読み書き可能 な不揮発性のメモリであり、書き込まれた情報を記憶しておくこと、及び、記憶した情 報を外部から読み取ることが可能なものである。
[0550] 素子 5054aのアンテナ 5054dと、本体側アンテナ 5124とは、互いに無線にて通信 し合 、、メモリセル 5054hに保存された情報の読み取りやメモリセル 5054hへの情 報の書き込みを行う。また、プリンタ本体 5012の前記送受信回路 5123で発生され た高周波信号は、本体側アンテナ 5124を介して高周波磁界として誘起される。この 高周波磁界は、素子 5054aのアンテナ 5054dを介して吸収され、整流器 5054eで 整流されて非接触 ICチップ 5054b内の各回路を駆動する直流電力源となる。
[0551] このように構成されたイェロー現像装置 5054の現像時の動作について、以下に説 明する。トナー供給ローラ 5550が、回転することにより、トナー収容体 5538に収容さ れているトナー Tを現像ローラ 5510に供給する。かかる際に、トナー供給ローラ 555 0は、供給ローラ駆動歯車 5610に伝達された前記駆動力により駆動され、回転する 。現像ローラ 5510に供給されたトナー Tは、現像ローラ 5510の回転に伴って、規制 ブレード 5560の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、層厚が規制されると ともに、電荷が付与される。層厚が規制され、電荷が付与された現像ローラ 5510上 のトナー Tは、現像ローラ 5510のさらなる回転によって、感光体 5020に対向する現 像位置に至り、該現像位置にて交番電界下で感光体 5020上に形成された潜像の 現像に供される。現像ローラ 5510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像
ローラ 5510上のトナー Tは、上シール部材 5520を通過して、上シール部材 5520に よって搔き落とされることなく現像装置内に回収される。なお、現像ローラ 5510は、現 像ローラ駆動歯車 5612に伝達された前記駆動力により駆動され、回転する。また、 未だ現像ローラ 5510に残存しているトナー Τは、前記トナー供給ローラ 5550によつ て剥ぎ取られうる。
[0552] < < <歯車の位置決めについて > > >
現像ローラ 5510を適切に駆動させるためには、前述した現像装置側歯車 5616と 現像ローラ駆動歯車 5612とが精度良く位置決めされている必要がある。現像装置側 歯車 5616と現像ローラ駆動歯車 5612とが精度良く位置決めされていない現像装置 においては、現像ローラ 5510が適切に駆動されないため、不適切な現像動作が実 行されることとなる。また、同様に、現像装置にトナー供給ローラ 5550が設けられて いる場合には、トナー供給ローラ 5550を適切に駆動させるために、供給ローラ駆動 歯車 5610が精度良く位置決めされている必要がある。さらに、現像装置に中間歯車 5614が設けられている場合には、当該中間歯車 5614も精度良く位置決めされてい る必要がある。
[0553] ここで、本実施の形態に係るイェロー現像装置 5054において、これらの歯車がど のように位置決めされているかについて説明する。前述したとおり、側板 5580の支 持部嵌合穴 5582と現像ローラ嵌合穴 5584には、現像ローラ 5510等が取り付けら れているホルダー 5526、の中間歯車支持部 5531と一端側現像ローラ用軸受け 55 76aがそれぞれ嵌合している。このことにより、側板 5580と現像ローラ 5510等が取り 付けられているホルダー 5526との相対位置が位置決めされている。
[0554] また、側板 5580の供給ローラ嵌合穴 5586には、一端側供給ローラ用軸受け 557 8aが嵌合しており、さらに、側板 5580には、現像装置側歯車 5616を回転自在に支 持するための現像装置側歯車支持部 5590が、ホルダー 5526〖こは、中間歯車 561 4を回転自在に支持するための中間歯車支持部 5531が設けられて 、る。このことに より、現像装置側歯車支持部 5590と中間歯車支持部 5531と一端側現像ローラ用 軸受け 5576aと一端側供給ローラ用軸受け 5578aとの相対位置が位置決めされて いる。
[0555] そして、現像装置側歯車 5616は、現像装置側歯車支持部 5590によって支持され 、中間歯車 5614は、中間歯車支持部 5531によって支持され、現像ローラ駆動歯車 5612と供給ローラ駆動歯車 5610は、現像ローラ 55510とトナー供給ローラ 5550の 端部 (軸方向一端側)に、それぞれ設けられている。このこと〖こより、現像装置側歯車 5616と中間歯車 5614と現像ローラ駆動歯車 5612と供給ローラ駆動歯車 5610との 相対位置が位置決めされて 、る。
[0556] このように、側板 5580は、ホルダー 5526と協働して、上述した歯車 (現像装置側 歯車 5616と、現像ローラ駆動歯車 5612と、中間歯車 5614と、供給ローラ駆動歯車 5610)を位置決めするための位置決め部材としての役割を果たす。
[0557] = = =YMCK現像ユニットの概要 = = =
次【こ、 YMCK現像ユニット 5050の概要【こつ!/、て、図 56A、図 56B、及び、図 56C を用いて説明する。 YMCK現像ユニット 5050は、その中心に位置する中心軸 5050 aを有し、この中心軸 5050aには現像装置を保持するための支持フレーム 5055が固 定され、中心軸 5050aは、プリンタ 5010の筐体をなす 2枚のフレーム側板(図示せ ず)の間に架け渡されて、その両端部が支持されている。なお、中心軸 5050aの軸 方向は、鉛直方向と交差している。
この支持フレーム 5055は、前述した 4つの現像装置 5051、 5052, 5053, 5054 着脱自在に保持される 4つの保持咅 5055a、 5055b, 5055c, 5055dを周方向 に 90° 間隔で備えている。
[0558] 中心軸 5050aには不図示のパルスモータがクラッチを介して接続されており、この パルスモータを駆動することで支持フレーム 5055を回転させ、上記 4つの現象装置 5051、 5052、 5053、 5054を所定の位置【こ位置決めできるよう【こなって!/ヽる。
[0559] 図 56A、図 56B、及び、図 56Cは、回転する YMCK現像ユニット 5050の 3つの停 止位置を示した図であり、図 56Aは、画像形成の実行を待機しているときの待機位 置であって、 YMCK現像ユニット 5050の回転方向の基準位置となる停止位置でも あるホームポジション位置(以下「HP位置」という)を、図 56Bは、 YMCK現像ュ-ッ ト 5050に装着されたイェロー現像装置 5054の通信位置を、図 56Cは、イェロー現 像装置 5054の着脱位置を、それぞれ示している。
[0560] ここで、図 56B及び図 56Cにおいて、通信位置と着脱位置はイェロー現像装置 50 54を対象として示している力 YMCK現像ユニット 5050を 90° ずつ回転させると、 各現像装置の通信位置と着脱位置となる。
[0561] 先ず、図 56Aに示す HP位置について説明する。 YMCK現像ユニット 5050の中 心軸 5050aの一方端側には、 HP位置を検出するための HP検出部(不図示)が設け られている。この HP検出部は、中心軸 5050aの一方端に固着された信号生成用の 円盤と、発光部、受光部を備えたフォト'インタラブター等力 なる HPセンサとで構成 されている。円盤の周縁部は、 HPセンサの発光部と受光部との間に位置するように 配置され、円盤に形成されたスリット部が HPセンサの検出位置に移動してくると、 HP センサ力 の出力信号が「L」から「H」に変化する。そして、この信号レベルの変化と パルスモータのパルス数に基づき YMCK現像ユニット 5050の HP位置が検出され、 この HP位置を基準として、各現像装置を通信位置等に位置決めすることができるよ うになつている。
[0562] 図 56Bは、前記 HP位置力 所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転させ たイェロー現像装置 5054の通信位置である。図 56Bに示すイェロー現像装置 505 4の通信位置において、イェロー現像装置 5054の素子 5054aは、プリンタ本体 501 2に設けられた本体側アンテナ 5124と無線通信する。なお、このイェロー現像装置 5 054に対する通信位置は、ブラック現像装置 5051の現像ローラ 510と感光体 5020 とが対向してブラック現像装置 5051の現像位置となる。すなわち、イェロー現像装置 5054に係る YMCK現像ユニット 5050の通信位置は、ブラック現像装置 5051に係 る YMCK現像ユニット 5050の現像位置である。また、ノ ルスモータが YMCK現像 ユニット 5050を 90° 反時計方向に回転させると、ブラック現像装置 5051の通信位 置、及び、シアン現像装置 5053の現像位置となり、 YMCK現像ユニット 5050を 90 ° 回転する毎に順次各現像装置の通信位置、及び、現像位置となる。
[0563] なお、通信位置における、素子 5054a及び本体側アンテナ 5124の位置関係、に ついては、後に詳しく説明する。
[0564] また、前記 YMCK現像ユニット 5050を支持し、プリンタ 5010の筐体をなす 2枚の フレーム側板の一方には、 1つの現像装置が通過可能な着脱専用口 5037が設けら
れている。この着脱専用口 5037は、 YMCK現像ユニット 5050を回転させて、現像 装置ごとにそれぞれ設定された着脱位置に停止させた際に、図 56Cに示すように、 該当する現像装置(ここでは、イェロー現像装置 5054)のみを中心軸 5050aに沿う 方向に引き出して取り外すことが可能な位置に形成されている。また、着脱専用口 5 037は、現像装置の外形より僅かに大きく形成され、着脱位置では、現像装置の取り 外しだけでなぐこの着脱専用口 5037を通して中心軸 5050aに沿う方向に新しい現 像装置を進入させ、支持フレーム 5055に現像装置を装着することもできる。そして、 YMCK現像ユニット 5050が着脱位置以外に位置する間は、その現像装置の着脱 はフレーム側板によって規制されて 、る。
[0565] なお、 YMCK現像ユニット 5050には、 YMCK現像ユニット 5050を上記した位置 で確実に位置決め固定するために、不図示のロック機構が設けられている。
[0566] = = =素子、本体側アンテナ、及び、その周辺部材の位置関係について = = = 上述したように、 YMCK現像ユニット 5050の停止位置としての、現像装置の通信 位置においては、現像装置の素子が、プリンタ本体 5012に設けられた本体側アンテ ナ 5124と無線通信する。ここでは、当該素子が当該本体側アンテナ 5124と無線通 信する際の、素子及び本体側アンテナ 5124の位置関係、について、図 57及び図 5 8を用いて説明する。図 57は、素子 5054aが本体側アンテナ 5124と無線通信する 際の素子 5054a及び本体側アンテナ 5124の位置関係を示した模式図である。図 5 8は、現像装置駆動用モータ 5057の位置を示した模式図である。
[0567] なお、現像装置の通信位置としては、ブラック現像装置 5051の通信位置、マゼン タ現像装置 5052の通信位置、シアン現像装置 5053の通信位置、及び、イェロー現 像装置 5054の通信位置が存在する力 素子と本体側アンテナ 5124との位置関係 は、いずれの通信位置においても同様であるので、以下、イェロー現像装置 5054の 素子 5054aと本体側アンテナ 5124との位置関係について説明する。また、以下で は、素子 5054aと本体側アンテナ 5124との位置関係のみならず、これらと周辺部材 との位置関係についても考察する。
[0568] 図 57に示すように、イェロー現像装置 5054の通信位置では、イェロー現像装置 5 054の素子 5054a力プリンタ本体 5012に設けられた本体側アンテナ 5124と適切に
無線通信ができるように、素子 5054aが本体側アンテナ 5124と空隙 5150を介して 対向する状態となる。すなわち、イェロー現像装置 5054は、前記保持部 5055dに装 着されている状態で YMCK現像ユニット 5050の回転に伴って回転して、イェロー現 像装置 5054の素子 5054aが本体側アンテナ 5124と空隙 5150を介して対向した際 に、素子 5054aが本体側アンテナ 5124と無線通信する。なお、素子 5054aが本体 側アンテナ 5124と対向したときの、素子 5054aと本体側アンテナ 5124との距離 d ( 換言すれば、空隙 5150の幅 d)は、約 8mmである。
[0569] また、上述したとおり、イェロー現像装置 5054には金属製の側板 5580が設けられ ている。そして、図 51及び図 57に示すように、素子 5054aが本体側アンテナ 5124と 無線通信する際に、当該側板 5580の一部分 (本実施の形態においては、上部 558 Oa) 1S 空隙 5150の外側、かつ、素子 5054aから本体側アンテナ 5124へ向力う方 向(当該方向を、図 57中記号 Xで示す)において前記空隙 5150に対応する位置( 当該対応する位置を、図 57中記号 P1で示す)、に位置することとなる。
[0570] また、図 57に示すように、プリンタ本体 5012には、金属製の板(当該板を、本体側 金属板 5126という)が、前記本体側アンテナ 5124を囲うように設けられている。そし て、当該本体側金属板 5126の一部分 (本実施の形態においては、下部 5126a)も、 素子 5054aが本体側アンテナ 5124と無線通信する際に、空隙 5150の外側、かつ、 素子 5054aから本体側アンテナ 5124へ向力う方向 Xにお!/、て前記空隙 5150に対 応する位置 Pl、〖こ位置することとなる。
[0571] そして、側板 5580の上部 5580aと本体側金属板 5126の下部 5126aは、それぞ れ、素子 5054a、本体側アンテナ 5124間の空隙 5150に侵入するノイズの量を低減 する効果を発揮させる。
[0572] すなわち、発明が解決しょうとする課題の項で説明したように、素子 5054aが本体 側アンテナ 5124と無線通信する際には、素子 5054a、本体側アンテナ 5124間の空 隙 5150中を電波が伝搬する。そのため、外部から当該空隙 5150中に過大なノイズ が侵入すると、適切な無線通信が阻害される。本実施の形態においては、共に金属 製である側板 5580 (の上部 5580a)と本体側金属板 5126 (の下部 5126a)力 素子 5054aが本体側アンテナ 5124と無線通信する際に、前記空隙 5150の外側、かつ、
素子 5054aから本体側アンテナ 5124へ向力う方向 Xにお!/、て前記空隙 5150に対 応する位置 Pl、に位置するから、前記空隙 5150への外部力ものノイズの侵入を適 切に遮断する。したがって、前記空隙 5150に侵入するノイズの量が適切に低減され 、適切な無線通信が実行されることとなる。
[0573] また、本実施の形態においては、素子 5054aが本体側アンテナ 5124と無線通信 する際に、側板 5580が前述した現像装置駆動用モータ 5057と空隙 5150との間に 位置する。すなわち、現像装置駆動用モータ 5057は、図 58に黒枠で示す位置であ つて、側板 5580から見て素子 5054aとは反対側に設けられている (イェロー現像装 置 5054は、長手方向一端部に位置する素子 5054aや側板 5580が図 58の紙面を 貫く方向において奥側となるように、プリンタ本体 5012に設けられており、現像装置 駆動用モータ 5057は、イェロー現像装置 5054よりも前記方向においてさらに奥側 に設けられている)から、イェロー現像装置 5054が、前記保持部 5055dに装着され ている状態で YMCK現像ユニット 5050の回転に伴って回転して、素子 5054aが本 体側アンテナ 5124と空隙 5150を介して対向した際には、側板 5580が現像装置駆 動用モータ 5057と空隙 5150との間に位置することとなる。
[0574] そして、現像装置駆動用モータ 5057は、ノイズの発生源であるから、本実施の形 態においては、側板 5580の上述した効果、すなわち、前記空隙 5150に侵入するノ ィズの量を適切に低減する効果、がより有効に発揮されることとなる。
[0575] = = =その他の実施の形態 = = =
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る現像装置等を説明したが、上記した 発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定 するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなぐ変更、改良され得ると共 に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
[0576] 上記実施の形態においては、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレーザ ビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラーレ 一ザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各種の 画像形成装置に適用可能である。
[0577] また、感光体についても、円筒状の導電性基材の外周面に感光層を設けて構成し
た、いわゆる感光ローラに限られず、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設け て構成した、いわゆる感光ベルトであってもよい。
[0578] また、上記実施の形態においては、現像装置が保持部 5055a、 5055b, 5055c, 5055dに装着されている状態で YMCK現像ユニット 5050の回転に伴って回転して 、現像装置に設けられている素子が本体側アンテナ 5124と空隙 5150を介して対向 した際に、素子は本体側アンテナ 5124と無線通信することとした力 これに限定され るものではない。例えば、現像装置は回転せず、現像装置が保持部 5055a、 5055b 、 5055c, 5055dに装着されているときには、常に、現像装置に設けられている素子 が本体側アンテナ 5124と空隙 5150を介して対向して 、ることとしてもよ 、。
[0579] また、上記実施の形態にお!、て、現像装置の金属板 (側板 5580)は、現像ローラ 駆動歯車 5612と現像装置側歯車 5616を位置決めするための位置決め部材である こととしたが、これに限定されるものではない。すなわち、現像装置の金属板は、素子 、本体側アンテナ 5124間の空隙 5150に侵入するノイズの量を低減する機能と前記 位置決め部材としての機能の双方を有することとした力 これに限定されるものでは なぐ位置決め部材としての機能を有さないこととしてもよい。ただし、一つの部材が 複数の機能を有する点で、上記実施の形態の方がより効率的である。
[0580] また、上記実施の形態において、素子は、現像装置の長手方向端部であって、前 記現像ローラ駆動歯車 5612が位置する側の端部、に設けられていることとした力 こ れに限定されるものではない。例えば、素子は、現像装置の長手方向中央部に設け られていることとしてもよい。
[0581] 素子が、現像装置の長手方向端部であって、現像ローラ駆動歯車 5612が位置す る側の端部、に設けられている場合には、素子が側板 5580からより近い位置に位置 することとなる力 、側板 5580が、前記空隙 5150に侵入するノイズの量をより適切に 低減することができる。かかる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
[0582] また、上記実施の形態においては、素子が本体側アンテナ 5124と無線通信する 際に、側板 5580がモータと空隙 5150との間に位置することとした力 これに限定さ れるものではなぐ側板 5580がモータと空隙 5150との間に位置しないこととしてもよ い。また、上記実施の形態においては、当該モータとして、現像装置駆動用モータ 5
057を例に挙げた力 これに限定されるものではなぐどのモータでもよい。例えば、 側板 5580が YMCK現像ユニット駆動用モータと空隙 5150との間に位置することと してもよいし、側板 5580が媒体搬送用モータと空隙 5150との間に位置することとし てもよい。
[0583] また、上記実施の形態においては、プリンタ本体 5012が、素子が本体側アンテナ 5 124と無線通信する際に、前記空隙 5150の外側、かつ、素子から本体側アンテナ 5 124へ向力 方向にお 、て前記空隙 5150に対応する位置、に少なくともその一部分 が位置する本体側金属板 5126、を有することとした力 これに限定されるものではな ぐ例えば、当該本体側金属板 5126を有しないこととしてもよい。
[0584] ただし、素子が本体側アンテナ 5124と無線通信する際に、素子、本体側アンテナ 5124間の空隙に侵入するノイズの量をより適切に低減することが可能となる点で、上 記実施の形態の方が望まし 、。
[0585] また、上記実施の形態においては、現像装置の金属板が、現像装置の長手方向に おいて、素子よりも外側に設けられていることとした力 これに限定されるものではな い。すなわち、現像装置の金属板は、必ずしも、図 59中領域 A1に設けられている必 要はなぐ領域 Bl、領域 Cl、領域 D1に設けられていることとしてもよい。また、領域 A1乃至領域 D1のうちの複数の領域に設けられていることとしてもよい。なお、図 59 は、図 44に示された素子を上力 見た模式図であり、金属板の設置位置のノリエ一 シヨンを説明するための図である。
[0586] また、上記実施の形態においては、素子 5054aが本体側アンテナ 5124と無線通 信する際に、側板 5580の一部分力 空隙 5150の外側、かつ、素子 5054aから本体 側アンテナ 5124へ向力 方向 Xにおいて前記空隙 5150に対応する位置 Pl、に位 置することとした力 これに限定されるものではなぐ例えば、側板 5580の全部分力 空隙 5150の外側、かつ、前記方向 Xにおいて前記空隙 5150に対応する位置 Pl、 に位置することとしてちよい。
[0587] 同様に、上記実施の形態においては、素子 5054aが本体側アンテナ 5124と無線 通信する際に、本体側金属板 5126の一部分力 空隙 5150の外側、かつ、素子 50 54aから本体側アンテナ 5124へ向力 方向 Xにおいて前記空隙 5150に対応する位
置 Pl、〖こ位置することとした力 これに限定されるものではなぐ例えば、本体側金属 板 5126の全部分力 空隙 5150の外側、かつ、前記方向 Xにおいて前記空隙 5150 に対応する位置 P1に位置することとしてもょ 、。
[0588] = = =画像形成システム等の構成 = = =
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態にっ ヽ て、図面を参照しながら説明する。
[0589] 図 60は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム 5 700は、 =3ンピユータ 5702と、表示装置 5704と、プリンタ 5706と、人力装置 5708と 、読取装置 5710とを備えている。コンピュータ 5702は、本実施形態ではミニタワー 型の筐体に収納されている力 これに限られるものではない。表示装置 5704は、 CR T (Cathode Ray Tube :陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用い られるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ 5706は、上記に 説明されたプリンタが用いられている。入力装置 5708は、本実施形態ではキーボー ド 5708Aとマウス 5708Bが用いられている力 これに限られるものではない。読取装 置 5710は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置 5710Aと CD— RO Mドライブ装置 5710Bが用いられている力 これに限られるものではなぐ例えば M O (Magneto Optical)ディスクドライブ装置や DVD (Digital Versatile Disk)等の他の ものであっても良い。
[0590] 図 61は、図 60に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンビュ ータ 5702が収納された筐体内に RAM等の内部メモリ 5802と、ハードディスクドライ ブユニット 5804等の外部メモリがさらに設けられている。
[0591] なお、以上の説明においては、プリンタ 5706力 コンピュータ 5702、表示装置 57 04、入力装置 5708、及び、読取装置 5710と接続されて画像形成システムを構成し た例について説明した力 これに限られるものではない。例えば、画像形成システム 1S コンピュータ 5702とプリンタ 5706から構成されても良ぐ画像形成システムが表 示装置 5704、入力装置 5708及び読取装置 5710のいずれかを備えていなくても良 い。
[0592] また、例えば、プリンタ 5706力 コンピュータ 5702、表示装置 5704、入力装置 57
08、及び、読取装置 5710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。 一例として、プリンタ 5706が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部 、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱 するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
[0593] このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムより も優れたシステムとなる。
[0594] = = =第 7実施形態の画像形成装置の概要 = = =
図 62〜図 67を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、「プリンタ 」ともいう。)6010を例にとって、その概要について説明する。図 62は、現像器 6051 、 6052、 6053、 6054等力着脱可能なプリンタ本体 6010aの構成を説明するための 図である。図 63は、プリンタ 6010を構成する主要構成要素を示した図である。図 64 は、プリンタ 6010の制御ユニット 6100を示すブロック図である。図 65は、現像器保 持ユニット 6050の斜視図である。図 66は、着脱部 6050dにイェロー現像器 6054力 S 装着された状態の現像器保持ユニット 6050を示した図である。図 67は、装着された 現像器と現像器保持ユニットとの位置を示す図である。なお、図 63は、図 62におい て現像器等の装着方向と垂直な断面の図である。また、図 62、図 63には、矢印にて 上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ 6092は、プリンタ 6010の下部に配置さ れており、定着ユニット 6090は、プリンタ 6010の上部に配置されている。
[0595] <着脱構成 >
画像形成装置本体の一例であるプリンタ本体 6010aには、カートリッジとして構成さ れ、現像装置の一例である現像器 6051、 6052、 6053、 6054、及び、像担持体ュ ニットの一例としての感光体ユニット 6075、が着脱可能である。これら現像器 6051、 6052、 6053、 6054、及び感光体ユニット 75力 Sプリンタ本体 6010aに装着されること により、プリンタ 6010が構成される。
[0596] プリンタ本体 6010aは、開閉可能な第一開閉カバー 6010b、第一開閉カバー 601 Obより内側に設けられ開閉可能な第二開閉カバー 6010c、感光体ユニット 6075を 着脱するための感光体ユニット着脱開口 10d、及び、現像器 6051, 6052, 6053, 6054を着脱するための開口としての現像器着脱開口 6010eを有している。
[0597] ここで、ユーザが第一開閉カバー 6010bを開くことにより、感光体ユニット着脱開口 6010dを通してカートリッジとして構成された感光体ユニット 6075をプリンタ本体 601 Oaに対し着脱することが可能となる。さらに、ユーザが第二開閉カバー 6010cを開く ことにより、現像器着脱開口 6010eを通してカートリッジとして構成された現像器 605 1, 6052, 6053, 6054をプリンタ本体 6010aに対し着脱すること力 ^可會となる。
[0598] <プリンタ 6010の構成 >
現像器 6051, 6052, 6053, 6054、及び感光体ユニット 75力プリンタ本体 6010a に装着された状態におけるプリンタ 6010の構成を説明する。
[0599] 本実施の形態に係るプリンタ 6010は、図 63に示すように、潜像を担持する像担持 体の一例としての感光体 6020の回転方向に沿って、帯電ユニット 6030、露光ュ- ット 6040、現像器保持ユニット 6050、一次転写ユニット 6060、中間転写体 6070、 クリーニングブレード 6076を有し、さらに、二次転写ユニット 6080、定着ユニット 609 0、ユーザへの報知手段をなし液晶パネルでなる表示ユニット 6095、これらのュ-ッ ト等を制御しプリンタとしての動作を司る制御ユニット 6100、及び、電源用シールド 咅材 6098a【こ覆われた電源ュニッ卜 6098を有して!/ヽる。
[0600] これらの感光体 6020、帯電ユニット 6030、露光ユニット 6040、現像器保持ュ-ッ 卜 6050、一次転写ュ-ッ卜 6060、中間転写体 6070、クリーニングブレード 6076、二 次転写ユニット 6080、定着ユニット 6090、制御ユニット 6100、及び、電源ユニット 6 098等は、装着方向において、上流側と下流側とに間隔を隔てて配置されプリンタ 6 010の筐体をなす金属製のフレーム 6010f間に配置されている。また、このフレーム 6010f間には、装着方向と直交する方向の両端部にて金属製のスティ 6010gが設 けられている。さらに、プリンタ本体 6010aには、外部から進入する電磁波を遮断す るための装置用シールド部材が設けられ、プリンタ 6010のほぼ全周がシールド部材 により覆われている。すなわち、筐体をなすフレーム 6010f及びスティ 6010gもシー ルド部材としての機能を有する装置用シールド部材である。
[0601] 感光体 6020は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、 中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図 63中の矢印で示す ように時計回りに回転する。帯電ユニット 6030は、感光体 6020を帯電するための装
置である。本実施形態のプリンタ 6010では、感光体 6020と、クリーニングブレード 6 076と、帯電ユニット 6030と力 廃トナー収容部を備えた 1つの感光体ユニット 6075 として構成されている。
[0602] 露光ユニット 6040は、レーザを感光体 6020に照射することによって帯電された感 光体 6020上に潜像を形成するための装置である。この露光ユニット 6040は、半導 体レーザ、ポリゴンミラー、 F- Θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ヮ ードプロセッサ等の不図示のホストコンピュータ力 入力された画像信号に基づいて 、変調されたレーザを帯電された感光体 6020上に照射する。
[0603] 現像器保持ユニット 6050は、感光体 6020上に形成された潜像を、現像器 6051, 6052, 6053, 6054に収容された現像剤の一例としてのトナー T、すなわち、ブラッ ク現像器 6051に収容されたブラック (Κ)トナー、マゼンタ現像器 6052に収容された マゼンタ(Μ)トナー、シアン現像器 6053に収容されたシアン (C)トナー及びイエロ 一現像器 6054に収容されたイェロー (Υ)トナーを用いて現像するための装置である
[0604] この現像器保持ユニット 50は回転軸 6050eを備え、回転軸を中心として、現像器 6 051, 6052, 6053, 6054力着脱可能な 4つの着脱部 6050a、 6050b, 6050c, 6 050dを周方向【こ 90° [¾隔で備えて ヽる。そして、着脱咅 6050a、 6050b, 6050c 、 6050dは、回転軸 6050eを中心に現像器保持ユニット 6050が回転することにより 移動する。各着脱部 6050a、 6050b, 6050c, 6050dは、現像器保持ュ-ッ卜 6050 の中心に設けられた回転軸 6050eから放射状の 4方向に 90° の間隔にて形成され た 4つの壁部 6050fのうち、隣接する 2つの壁部 6050fにて区画される同一空間に 設けられている。すなわち、現像器保持ユニット 6050には、回転軸 6050eを中心と して、周方向に 90° 間隔にて、ブラック現像器 6051が着脱可能な着脱部 6050a、 マゼンタ現像器 6052が着脱可能な着脱部 6050b、シアン現像器 6053が着脱可能 な着脱部 6050c、イェロー現像器 6054が着脱可能な着脱部 6050d、が設けられて いる。
[0605] そして、回転軸 6050eを中心に現像器保持ユニット 6050が回転して着脱部 6050 a、 6050b, 6050c, 6050d力移動することにより、保持されて ヽる 4つの現像器 605
1, 6052, 6053, 6054の位置を移動することを可會として! /、る。すなわち、前記 4つ の現像器 6051, 6052, 6053, 6054は、回転軸 6050eを中'、として、それらのネ目 対位置を維持したまま回転可能となっている。そして、現像器 6051, 6052, 6053, 6054は、着脱部 6050a、 6050b, 6050c, 6050dに装着された状態で着脱部 605 Oa、 6050b, 6050c, 6050dの移動【こ伴って現像位置【こ移動した際【こ、それぞれ の現像器 6051, 6052, 6053, 6054【こ収容されたトナー【こて、感光体 6020【こ担 持された潜像を現像する。なお、各現像器の詳細については、後述する。
[0606] また、着脱咅 6050a、 6050b, 6050c, 6050diま、図 65【こ示すよう【こ、それぞれ、 各現像器の連結部材 6590 (図 68)に設けられた連結凸部と嵌合可能な連結穴 605 9、現像器着脱開口 6010eから挿入された現像器に設けられた被ガイド部 6549と係 合して現像器を装着位置に案内するためのガイド部 6056、及び、各現像器を現像 器保持ユニット 6050の外周方向に付勢するためのばね 6576、を備えている。例え ば、着脱部 6050dに設けられた連結穴 6059は、図 66に示すようにイェロー現像器 6054の連結咅材 6590に設けられた連結凸咅の一 f列である連結ピン 6595a、 6595 b (図 72)と嵌合する。
[0607] また、図 67に示すように、ガイド部 6056は、着脱部を構成する各々 2つの壁部 605 Ofにそれぞれ設けられ、隣接する 2つの壁部 6050fにて区画される同一空間側に突 出するように、各壁部 6050fにそれぞれ形成された垂直な面を有し、イェロー現像器 6054の長手方向に沿うように配置されている。すなわち、同一空間側に向力 ように 隣接する壁部 6050fに設けられたガイド部 6056は、それらの面がいずれも回転軸 6 050e側に向けられて、それらの面がなす角度がほぼ 90° になるように形成されてい る。そして、イェロー現像器 6054は、当該イェロー現像器 6054が有する被ガイド部 6549力 ガイド部 6056の垂直な 2つの面の回転軸 6050e側に配置され、被ガイド 部 6549がガイド部 6056に沿うように挿入されて装着される。
[0608] また、着脱咅 6050a、 6050b, 6050c, 6050d【こ ίま、図 66、図 67【こ示すよう【こ、 ί ね 6576力 S設けられている。例えば、着脱部 6050dに設けられたばね 6576は、イエ ロー現像器 6054を、現像器保持ユニット 6050の外周方向に向力つて付勢する。こ れにより、イェロー現像器 6054を現像器着脱開口 6010eから、被ガイド部 6549が
ガイド部 6056の垂直な面の回転軸 6050e側に沿わせて挿入していくと、イェロー現 像器 6054ίま、 ί ね 6576【こより外周方向【こ付勢される。また、着脱咅 6050a、 6050 b、 6050c, 6050dは、図 65に示すように、それぞれ、各現像器に設けられた位置決 めピン 6588 (図 68)と嵌合可能な位置決め穴 6058、を備えている。すなわち、着脱 部 6050dに設けられた位置決め穴 6058に、イェロー現像器 6054に設けられた位 置決めピン 6588が嵌合することにより、イェロー現像器 6054は、所定の位置に位置 決めされて装着される。
[0609] 一次転写ユニット 6060は、感光体 6020に形成された単色トナー像を中間転写体 6070に転写するための装置であり、 4色のトナーが順次重ねて転写されると、中間 転写体 6070にフルカラートナー像が形成される。この中間転写体 6070は、エンドレ スのベルトであり、感光体 6020とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
[0610] 二次転写ユニット 6080は、中間転写体 6070上に形成された単色トナー像やフル力 ラートナー像を紙、フィルム、布等の記録媒体に転写するための装置である。定着ュ ニット 6090は、記録媒体上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を紙等 の記録媒体に融着させて永久像とするための装置である。
[0611] クリーニングブレード 6076は、ゴム製であり、感光体 6020の表面に当接している。
このクリーニングブレード 6076は、一次転写ユニット 6060によって中間転写体 6070 上にトナー像が転写された後に、感光体 6020上に残存するトナーを搔き落として除 去する。
[0612] 感光体ユニット 6075は、一次転写ユニット 6060と露光ユニット 6040との間に設け られ、感光体 6020、帯電ュニッ卜 6030、クリーニングブレード、6076、及び、クジ一二 ングブレード 6076により搔き落とされたトナーを収容する不図示の廃トナー収容部を 有している。
[0613] 制御ユニット 6100は、図 64に示すようにメインコントローラ 6101と、ユニットコント口 ーラ 6102とで構成され、メインコントローラ 6101には画像信号が入力され、この画像 信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ 6102が前記各ユニット等を制御して 画像を形成する。
[0614] <プリンタ 6010の動作 >
次に、このように構成されたプリンタ 6010の動作について、他の構成要素にも言及 しつつ説明する。
[0615] まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号がインターフェイス(IZF) 6112 を介してプリンタ 6010のメインコントローラ 6101に入力されると、このメインコントロー ラ 6101からの指令に基づくユニットコントローラ 6102の制御により感光体 6020、現 像器 6051, 6052, 6053, 6054に設けられた現像ローラ 6510、及び、中間転写体 6070が回転する。感光体 6020は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット 6 030により順次帯電される。
[0616] 感光体 6020の帯電された領域は、感光体 6020の回転に伴って露光位置に至り、 露光ユニット 6040によって、第 1色目、例えばイェロー Yの画像情報に応じた潜像が 該領域に形成される。また、現像器保持ユニット 6050は、イェロー (Y)トナーを収容 したイェロー現像器 6054を、感光体 6020に対向した現像位置に位置させる。
[0617] 感光体 6020上に形成された潜像は、感光体 6020の回転に伴って現像位置に至 り、イェロー現像器 6054によってイェロートナーで現像される。これにより、感光体 6 020上にイェロートナー像が形成される。
[0618] 感光体 6020上に形成されたイェロートナー像は、感光体 6020の回転に伴って一 次転写位置に至り、一次転写ユニット 6060によって、中間転写体 6070に転写され る。この際、一次転写ユニット 6060には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転 写電圧が印加される。なお、この間、二次転写ユニット 6080は、中間転写体 6070か ら離間している。
[0619] 上記の処理が、第 2色目、第 3色目、及び、第 4色目につ 、て繰り返して実行される ことにより、各画像信号に対応した 4色のトナー像が、中間転写体 6070に重なり合つ て転写される。これにより、中間転写体 6070上にはフルカラートナー像が形成される
[0620] 中間転写体 6070上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体 6070の回転 に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット 6080によって記録媒体に転写され る。なお、記録媒体は、給紙トレイ 6092力 、給紙ローラ 6094、レジローラ 6096を 介して二次転写ユニット 6080へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ュ-
ット 6080は中間転写体 6070に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
[0621] 記録媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット 6090によって加熱カロ 圧されて記録媒体に融着される。一方、感光体 6020は一次転写位置を経過した後 に、クリーニングブレード 6076によって、その表面に付着しているトナーが搔き落とさ れ、次の潜像を形成するための帯電に備える。搔き落とされたトナーは、廃トナー収 容部に回収される。
[0622] = = =制御ユニットの概要 = = =
次に、制御ユニット 6100の構成について図 64を参照しつつ説明する。制御ュ-ッ ト 6100は、メインコントローラ 6101とユニットコントローラ 6102とを有している。
[0623] メインコントローラ 6101は、 CPU6111と、不図示のコンピュータと接続するための インターフェイス 6112と、コンピュータ力も入力された画像信号を記憶するための画 像メモリ 6113と、電気的に書き換え可能な EEPROM6114a、 RAM6114b、各種 制御用のプログラムを備えたプログラム ROM等力もなるメインコントローラ側メモリ 61 14と、を備えている。
[0624] メインコントローラ 6101の CPU6111は、インターフェイスを介して入力される画像 データの画像メモリ 6113への読み込み及び読み出しの制御とともに、コンピュータか ら入力された制御信号に基づいてユニットコントローラ 6102の CPU6120と同期させ て装置全体の制御を司って 、る。
[0625] ユニットコントローラ 6102は、 CPU6120と、電気的に書き換え可能な EEPROM6 116a, RAM、各種制御用のプログラムを備えたプログラム ROM等力もなるユニット コントローラ側メモリ 6116と、装置本体の各ユニット(帯電ユニット 6030、露光ュニッ ト 6040、現像器保持ユニット 6050、一次転写ユニット 6060、感光体ユニット 6075、 二次転写ユニット 6080、定着ユニット 6090、表示ユニット 6095)を駆動制御するた めの各駆動制御回路等を有して!/、る。
[0626] ユニットコントローラ 6102の CPU6120は、各駆動制御回路と電気的に接続され、 メインコントローラ 6101の CPU6111からの制御信号に基づ!/、て各駆動制御回路を 制御する。すなわち、各ユニットが備えるセンサ等力 の信号を受信することによって 、各ユニットの状態を検出しつつ、メインコントローラ 6101から入力される信号に基づ
いて、各ユニットを制御する。
[0627] また、ユニットコントローラ 6102が備える CPU6120は、シリアルインターフェイス(I ZF) 6121を介して、シリアル EEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、「本体側メ モリ」ともいう。)6122に接続されている。この本体側メモリ 6122には、装置制御のた めに必要となるデータが記憶されて 、る。
[0628] また、 CPU6120は、シリアルインターフェイス 6121、通信制御モジュール 6123、 及び、装置側アンテナとしてのアンテナユニット 6124を介して、各現像器 6051, 60 52, 6053, 6054に設けられた素子ユニットとしての通信ユニット 6051a、 6052a, 6 053a, 6054aと、無線にて通信可能となっている。アンテナユニット 124と通信ュ- ット 6051a、 6052a, 6053a, 6054aとの通信により、帘 lj御ユニット 6100は、各現像 器 6051, 6052, 6053, 6054に設けられた通信ユニット 6051a、 6052a, 6053a, 6054&に个青報を書き込み、また、各現像器 6051, 6052, 6053, 6054に設けられ た通信ユニット 605 la、 6052a, 6053a, 6054aから情報を読み込むことも可能であ る。通信ユニット 6051a、 6052a, 6053a, 6054a【こつ!/ヽて ίま後述する。
[0629] = = =現像器の概要 = = =
次【こ、図 68〜図 72を用!ヽて、現像器 6051, 6052, 6053, 6054の構成、及び、 動作について説明する。図 68は、イェロー現像器 6054の斜視図である。図 69は、 イェロー現像器 6054の主要構成要素を示した断面図である。図 70は、コロ 6574が 設けられた現像ローラ 6510の斜視図である。図 71は、連結部材 6590の正面図で ある。図 72は、連結部材 6590の背面を示した斜視図である。なお、図 69に示す断 面図は、図 68に示す長手方向に垂直な面でイェロー現像器 6054を切った断面を 表したものである。また、図 69においては、図 62同様、矢印にて上下方向を示して おり、例えば、現像ローラ 6510の中心軸は、感光体 6020の中心軸よりも下方にある 。また、図 69では、イェロー現像器 6054力 感光体 6020と対向する現像位置に位 置して 、る状態にて示されて 、る。
[0630] 現像器保持ユニット 6050には、ブラック (Κ)トナーを収容したブラック現像器 6051 、マゼンタ(Μ)トナーを収容したマゼンタ現像器 6052、シアン (C)トナーを収容した シアン現像器 6053、及び、イェロー (Υ)トナーを収容したイェロー現像器 6054を装
着することができるが、各現像器の構成、及び、動作は同様であるので、以下、イエロ 一現像器 6054について説明する。
[0631] くイェロー現像器 6054の内部構成 >
まず、イェロー現像器 6054の構成について説明する。イェロー現像器 6054は、 現像剤担持体の一例である現像ローラ 6510、トナー収容部 6530、トナー Tを収容 するハウジング 6540、トナー供給ローラ 6550、規制ブレード 6560、シール部材 65 20、位置決め部材 (位置決め部)の一例としての位置決め軸 (本実施形態にお!、て は、位置決めピンとも呼ぶ) 6588、連結部材 6590を有している。
[0632] 現像ローラ 6510は、トナー Tを担持して感光体 6020と対向する現像位置に搬送し 、該現像位置に搬送されたトナー Tによって感光体 6020に担持された潜像を現像す る。この現像ローラ 6510は、金属製であり、 5056アルミ合金や 6063アルミ合金等の アルミ合金、 STKM等の鉄合金等により製造されており、必要に応じて、ニッケルメッ キ、クロムメツキ等が施されている。現像ローラ 6510は、図 70に示すように、大径部 6 510aと軸咅 6510bとを有して! /、る。
[0633] また、現像ローラ 6510は、図 68に示すとおり、その長手方向両端部、すなわち、軸 部 6510bにてハウジング 6540に支持されており、中心軸を中心として回転可能であ る。図 69に示すように、現像ローラ 6510は、感光体 6020の回転方向(図 69におい て時計方向)と逆の方向(図 69において反時計方向)に回転する。その中心軸は、 感光体 6020の中心軸よりも下方にある。
[0634] また、図 69に示すように、イェロー現像器 6054が感光体 6020と対向している状態 では、現像ローラ 6510と感光体 6020との間には空隙が存在する。すなわち、イエロ 一現像器 6054は、感光体 6020上に形成された潜像を非接触状態で現像する。な お、感光体 6020上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ 6510と感光体 6020との間に交番電界が形成される。
[0635] また、図 70に示すように、現像ローラ 6510の長手方向両端部には、間隔保持部材 の一例としてのコロ 6574が設けられている。このコロ 6574は、現像器 6051, 6052, 6053, 6054が現像位置に位置している際には、感光体 6020に当接して該感光体 6020と現像ローラ 6510との間隔を一定に保持するための機能を有する。このコロ 6
574は、軸部 6510bに回動自在に揷通されている。コロ 6574の外径は、大径部 65 10aの外径より大きい。そのため、コロ 6574は、感光体 6020と接触しつつ回動する ことにより、現像ローラ 6510と感光体 6020との間に一定の間隔を保持することが可 能である。
[0636] シール部材 6520は、イェロー現像器 6054内のトナー Tが器外に漏れることを防止 するとともに、現像位置を通過した現像ローラ 6510上のトナー Tを、搔き落とすことな く現像器内に回収する。このシール部材 6520は、ポリエチレンフィルム等力もなるシ ールである。シール部材 6520は、シール支持板金 6522によって支持されており、シ ール支持板金 6522を介してハウジング 6540に取り付けられている。また、シール部 材 6520の現像ローラ 6510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるシール付勢 部材 6524が設けられており、シール部材 6520は、シール付勢部材 6524の弾性力 によって、現像ローラ 6510に押しつけられている。なお、シール部材 6520が現像口 ーラ 6510に当接する当接位置は、現像ローラ 6510の中心軸よりも上方である。
[0637] ハウジング 6540は、一体成型された複数のハウジング部、すなわち、上ハウジング 部 6542と下ハウジング部 6544、とを溶着して製造されたものであり、その内部は、 内壁から内方へ(図 69の上下方向)突出させたハウジング内を仕切るための仕切り 壁 6545〖こより、二つのトナー収容部 6530、すなわち、第一トナー収容部 6530aと第 二トナー収容部 6530bと、に分けられている。なお、ハウジング 6540は下部にハウ ジング開口 6572を有しており、このハウジング開口 6572には、現像ローラ 6510が、 その一部を露出した状態で配置されている。また、ハウジング 6540には、通信ュ-ッ ト 6054a力取り付けられて!/、る。この通信ユニット 6054aの構成及びハウジング 6540 に対する取付け位置等については、後述する。
[0638] ハウジング 6540の長手方向においてプリンタ本体 6010aの手前側に配置される 第 2側壁 6547には、取付け凸部 6581a、 6581b (図 71参照)が設けられている。取 付け凸部 658 laは、後述する連結部材 6590の取付け穴 6593aと嵌合可能であり、 取付け凸部 6581bは、連結部材 6590の取付け穴 6593bと嵌合可能である。また、 取付け凸部 6581a、 6581bは、円状の断面を有する。
[0639] また、トナー Tを攪拌するための攪拌部材をトナー収容部 6530に設けてもよいが、
本実施の形態では、現像器保持ユニット 6050の回転に伴って各現像器 (ブラック現 像器 6051、マゼンタ現像器 6052、シアン現像器 6053、イェロー現像器 6054)が 回転し、これにより各現像器内のトナー Tが攪拌されるため、トナー収容部 6530には 攪拌部材を設けていない。
[0640] トナー供給ローラ 6550は、前述した第一トナー収容部 6530aに設けられ、当該第 一トナー収容部 6530aに収容されたトナー Tを現像ローラ 6510に供給するとともに、 現像後に現像ローラ 6510に残存しているトナー Tを、現像ローラ 6510から剥ぎ取る 。このトナー供給ローラ 6550は、ポリウレタンフォーム等力もなり、弾性変形された状 態で現像ローラ 6510に当接している。トナー供給ローラ 6550は、トナー収容部 653 0の下部に配置されており、トナー収容部 6530に収容されたトナー Tは、該トナー収 容部 6530の下部にてトナー供給ローラ 6550によって現像ローラ 6510に供給される 。トナー供給ローラ 6550は、現像ローラ 6510の回転方向(図 69において反時計方 向)と逆の方向(図 69において時計方向)に回転する。その中心軸は、現像ローラ 65 10の回転中心軸よりも下方にある。
[0641] 規制ブレード 6560は、現像ローラ 6510に担持されたトナー Tに電荷を付与し、ま た、現像ローラ 6510に担持されたトナー Tの層厚を規制する。この規制ブレード 656 0は、ゴム咅 6560aと、ゴム支持咅 6560bとを有して! /、る。ゴム咅 6560aは、シリコン ゴム、ウレタンゴム等力もなり、ゴム支持部 6560bは、リン青銅、ステンレス等のパネ性 を有する薄板である。ゴム部 6560aは、ゴム支持部 6560bに支持されており、ゴム支 持部 6560bは、その一端部がブレード支持板金 6562に支持された状態で、ブレー ド支持板金 6562を介してハウジング 6540に取り付けられている。また、規制ブレー ド 6560の現像ローラ 6510側とは逆側〖こは、モルトプレーン等からなるブレード裏部 材 6570が設けられている。
[0642] ここで、ゴム支持部 6560bの橈みによる弾性力によって、ゴム部 6560aが現像ロー ラ 6510に押しつけられている。また、ブレード裏部材 6570は、ゴム支持部 6560bと ハウジング 6540との間にトナー Tが入り込むことを防止して、ゴム支持部 6560bの撓 みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部 6560aの真裏力もゴム部 6560aを現像 ローラ 6510の方向へ付勢することによって、ゴム部 6560aを現像ローラ 6510に押し
つけている。したがって、ブレード裏部材 6570は、ゴム部 6560aの現像ローラ 6510 への均一当接性を向上させている。
[0643] 規制ブレード 6560の、ブレード支持板金 6562に支持されている側とは逆側の端、 すなわち、先端は、現像ローラ 6510に接触しておらず、該先端から所定距離だけ離 れた部分が、現像ローラ 6510に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレード 6 560は、現像ローラ 6510にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接している。 また、規制ブレード 6560は、その先端が現像ローラ 6510の回転方向の上流側に向 くように配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード 6560が 現像ローラ 6510に当接する当接位置は、現像ローラ 6510の中心軸よりも下方であ り、かつ、トナー供給ローラ 6550の中心軸よりも下方である。
[0644] <位置決め部材 (部)の構成 >
次に、位置決めピン 6588の構成ついて説明する。位置決めピン 6588は、図 68に 示すように、現像装置本体の一例であるイェロー現像器本体の長手方向一端側、す なわち現像器の装着方向にぉ 、て下流側に設けられて 、る。
[0645] この位置決めピン 6588は、イェロー現像器 6054が着脱部 6050dに装着された際 に、着脱部 6050dに係合して、より具体的には、図 66に示すように、着脱部 6050d に設けられた位置決め穴 6058に嵌合して、着脱部 6050dに対するイェロー現像器 本体の位置決めをする機能を有して 、る。
[0646] また、位置決めピン 6588は、金属製であり、その軸方向が現像器本体の長手方向 に沿うように設けられている。位置決めピン 6588の基端は、ハウジング 6540の、装 着方向下流側の第 1側壁 6546に固定されている。位置決めピン 6588の先端端に は、着脱部 6050dの位置決め穴 6058と嵌合しやすいように、テーパーが付けられて いる。
[0647] <連結部材の構成 >
次に、連結部材 6590の構成について説明する。連結部材 6590は、図 68に示す ように、イェロー現像器本体における装着方向上流側に取り付けられている。
[0648] 連結部材 6590は、図 72に示すように、着脱部 6050dの連結穴 6059と嵌合可能 な連結凸部の一例としての連結ピン 6595a、 6595bを備えている。イェロー現像器 6
054力 S着脱咅 6050dに装着された際に、連結ピン 6595a、 6595b力 S着脱咅 6050d に設けられた連結穴 6059に嵌合する。これによつて、イェロー現像器 6054が着脱 部 6050dに装着された際に、連結部材 6590が着脱部 6050dと連結されることとなる 。なお、連結部材 6590が着脱部 6050dと連結されている状態では、着脱部 6050d に対して連結部材 6590の移動が規制されて 、る。
[0649] また、連結部材 6590は、図 71に示すように、ハウジング 6540の長手方向他端側、 すなわち現像器の装着方向において上流側の第 2側壁 6547に設けられた取付け 凸部 6581&と嵌合可能な取付け穴6593&、及び、取付け凸部 658 lbと嵌合可能な 取付け穴 6593bとを備えている。取付け凸部 6581aが取付け穴 6593aと嵌合し、取 付け凸部 6581bが取付け穴 6593bに嵌合した状態にて、取付け凸部 6581a及び 取付け凸部 658 lbに設けられたネジ穴に対して、図 66に示すように連結部材 6590 を介してネジ 6598を止めることによって、連結部材 6590がハウジング 6540のすな わち現像器の装着方向にぉ 、て上流側の側壁に取り付けられて 、る。
[0650] また、取付け穴 6593a、及び、取付け穴 6593bは、図 71〖こ示すよう〖こ、ほぼ楕円 状の断面を有している。該取付け穴 6593a、及び、取付け穴 6593bは、それぞれの ほぼ楕円状の断面の長軸の方向が同一方向になるように設けられている。また、前 述したように、取付け凸部 6581aの断面は、円状である。従って、取付け穴 6593aは 、該取付け穴 6593aに嵌合した取付け凸部 6581aの該取付け穴 6593a内の移動を 許容していることとなる。同様に、取付け穴 6593bは、該取付け穴 6593bに嵌合した 取付け凸部 658 lbの該取付け穴 6593b内の移動を許容していることとなる。
[0651] すなわち、取付け穴 6593aは、取付け凸部 6581aの、該取付け穴 6593a内〖こてほ ぼ楕円状の断面の長軸の方向への移動を許容し、取付け穴 6593bは、取付け凸部 6581bの、該取付け穴 6593b内にて楕円状の断面の長軸の方向への移動を許容し ている。なお、取付け凸部 6581aの取付け穴 6593a内の移動と、取付け凸部 6581 bの取付け穴 6593b内の移動は、同じタイミングで行われる。このように、連結部材 6 590は、現像器本体との相対位置が変化可能となるように取り付けられている。
[0652] <イェロー現像器 6054の動作 >
続いて、イェロー現像器 6054の動作について説明する。このように構成されたイエ
ロー現像器 6054において、トナー供給ローラ 6550が、回転することにより、トナー収 容部 6530に収容されているトナー Tを現像ローラ 6510に供給する。
[0653] 現像ローラ 6510に供給されたトナー Tは、現像ローラ 6510の回転に伴って、規制 ブレード 6560の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、層厚が規制されると ともに、電荷が付与される。層厚が規制され、電荷が付与された現像ローラ 6510上 のトナー Tは、現像ローラ 6510のさらなる回転によって、感光体 6020に対向する現 像位置に至り、該現像位置にて交番電界下で感光体 6020上に形成された潜像の 現像に供される。
[0654] 現像ローラ 6510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ 6510上の トナー Tは、上シール部材 6520を通過して、上シール部材 6520によって搔き落とさ れることなく現像装置内に回収される。また、未だ現像ローラ 6510に残存しているト ナー Tは、前記トナー供給ローラ 6550によって剥ぎ取られうる。
[0655] = = =現像器の現像位置、通信位置、及び、着脱位置 = = =
前述したように、現像器 6051, 6052, 6053, 6054は、着脱部 6050a、 6050b, 6 050c, 6050dの移動に伴って移動する。この際、各現像器が所定位置に位置する ように、着脱部は移動する。この所定位置として、第一位置としての現像位置、第二 位置としての通信位置、及び、着脱位置がある。各現像器の現像位置、通信位置、 及び、着脱位置は同じであるから、以下においては、イェロー現像器 6054の現像位 置、通信位置、及び、着脱位置について、図 73A〜図 73Dを用いて説明する。図 7 3Aは、イェロー現像器 6054が現像位置に位置して 、る際の現像器保持ユニット 60 50等を示した図である。図 73Bは、イェロー現像器 6054が通信位置に位置している 際の現像器保持ユニット 6050等を示した図である。図 73Cは、イェロー現像器 605 4が着脱位置に位置して ヽる際の現像器保持ユニット 6050等を示した図である。図 73Dは、現像器保持ユニット 6050力 ホームポジションに位置している状態を示した 図である。
[0656] 図 73Aに示した状態では、イェロー現像器 6054は、現像ローラ 6510が感光体 60 20と対向している現像位置に位置している。この状態では、現像ローラ 6510力 感 光体 6020に担持された潜像を現像することが可能である。イェロー現像器 6054が
現像位置に位置している状態では、前述したように、着脱部 6050dに設けられたば ね 6576力 イェロー現像器本体を外周側に付勢している。このばね 6576の付勢力 によって、コロ 6574が感光体 6020に当接している。なお、感光体 6020がプリンタ本 体 6010aに対して曲がって取り付けられているときには、イェロー現像器 6054が現 像位置に位置した際にイェロー現像器本体が連結部材 6590に対して移動する、す なわち、イェロー現像器本体の取付け凸部 6581aが連結部材の取付け穴 6593a内 を長軸方向に移動し、かつ、イェロー現像器本体の取付け凸部 6581bが連結部材 6 590の取付け穴 6593b内を長軸方向に移動することで、イェロー現像器本体に設け られているコロ 6574が感光体 6020に適切に当たるようになつている。かかる際には 、現像器本体との連結部材 6590の相対位置力 ばね 6576が付勢している付勢量 に応じて変化することとなる。なお、イェロー現像器 6054が現像位置に位置している 状態では、マゼンタ現像器 6052が通信位置に位置して 、る。
[0657] また、図 73Aに示した状態から、現像器保持ユニット 6050が回転軸 6050eを中心 に図 73Aに示す Z方向に所定角度回転すると、図 73Bに示した状態となる。図 73B に示した状態では、イェロー現像器 6054が通信位置に位置している。この状態では 、イェロー現像器 6054に設けられた通信ユニット 6054aが、アンテナユニット 6124と 非接触状態にて対向している。そして、この通信ユニット 6054aが、アンテナユニット 6124と通信可能である。また、イェロー現像器 6054が通信位置に位置している状 態では、イェロー現像器 6054のコロ 6574はプリンタ本体 6010a側の部材とは当接 していない。なお、イェロー現像器 6054が通信位置に位置している状態では、ブラ ック現像器 6051が現像位置に位置している。そのため、アンテナユニット 6124との 通信ユニットの通信は、ブラック現像器 6051が感光体 6020に担持された潜像を現 像する際に、行うことが可能である。
[0658] また、図 73Bに示した状態から、現像器保持ユニット 6050が回転軸 6050eを中心 に図 73Bに示す Z方向に所定角度回転すると、図 73Cに示した状態となる。図 73C に示した状態では、イェロー現像器 6054が着脱位置に位置している。この状態では 、イェロー現像器 6054が現像器着脱開口 6010eを介して着脱可能、即ち、着脱部 6050dに装着又は着脱部 6050dから取り外し可能である。
[0659] なお、プリンタ本体 6010aに電源が投入されて初期化動作が行われた後や、プリン タ 6010が画像を形成する前に、現像器保持ユニット 6050は、図 73Dに示すホーム ポジションに位置して ヽる。
[0660] = = =通信ユニットの構成 = = =
次に、図 74、図 75、図 76を参照しつつ、現像器に設けられた通信ユニットの構成 についてデータの送受信構成を含めて説明する。図 74は、通信ユニットの構成を示 す平面図である。図 75は、通信ユニット及び送受信部の内部構成を説明するための ブロック図である。図 76は、通信ユニット 6054aのメモリセル 6054hに記憶されてい る情報を説明するための図である。
[0661] 現像器 6051, 6052, 6053, 6054には、通信ユニット力取り付けられている力 各 現像器に取り付けられた通信ユニットの構成及び現像器本体に対する通信ユニット の取付け位置等は、いずれの現像器であっても同じなので、以下、イェロー現像器 6 054に取り付けられている通信ユニット 6054aを例にとって説明する。
[0662] 通信ユニット 6054aは、イェロー現像器 6054が着脱部 6050dに装着された状態 で、プリンタ本体 6010a側のアンテナユニット 6124と非接触状態で通信可能である 。前述したように、イェロー現像器 6054は、着脱部 6050dが移動することにより移動 する。そして、通信ユニット 6054aは、イェロー現像器 6054が現像位置とは異なる通 信位置に移動した際に、プリンタ本体 6010aに設けられたアンテナユニット 6124と 非接触状態で通信する。通信ユニット 6054aは、現像器保持ユニット 6050の回転軸 6050eを中心とする直径方向において、アンテナユニット 6124より内側に設けられ ている。
[0663] 通信ユニット 6054aは、長方形状の可撓性を有する薄板プラスチック製の基材とし ての薄板基材 6054i、銅箔を長方形の平面コイル状に配線した第 1アンテナとしての アンテナ 6054d、アンテナの両端部に設けられたアンテナ端子 6054j、メモリを有し 外部アンテナとの通信するための素子としての非接触 ICチップ 6054b、非接触 ICチ ップ 6054bのチップ端子とアンテナ端子 6054jとを接続するアルミ製の 2つの連結部 6054k,及び、これらを覆って薄板基材 6054iとの間に挟むフィルム状の保護シート 6054mを有している。
[0664] 図 74に示すように、アンテナ 6054dは長方形状の薄板基材 6054iにおける長手方 向の一方の端部側にアンテナ端子 6054jが配置され、薄板基材 6054iの外形に沿 つてコイル状に約 10周引き回され、そのアンテナ 6054dの内側にもう一つのアンテ ナ端子 6054jが設けられている。外側のアンテナ端子 6054jと内側のアンテナ端子 6 054jとは、薄板基材 6054iの長手方向において同じ側に設けられている。薄板基材 6054i上では、長方形の縦、及び横の辺に沿って、アンテナ 6054dの銅箔パターン 力 S10本並べられており、薄板基材 6054iにおいて、アンテナ端子 6054jが設けられ て 、る端部側の一方の角部にて 5本ずつに分けられ、それらの間に非接触 ICチップ 6054bが配置されている。そして、非接触 ICチップ 6054bに設けられたチップ端子( 不図示)とアンテナ端子 6054jとを接続する 2つの連結部 6054kは、各々 5本の銅箔 ノターン上に架け渡されて設けられている。すなわち、薄板基材 6054i上には、長手 方向の一方の端側に、非接触 ICチップ 6054b、 2つのアンテナ端子 6054j、 2つの 連結部 6054kが設けられており、そのほかの領域には中央を除いてアンテナ 6054d としての銅箔のパターンが引き回されている。
[0665] そして、通信ユニット 6054aは、図 68に示すように、イェロー現像器本体の長手方 向にて、位置決めピン 6588と連結部材 6590とのうち位置決めピン 6588側、すなわ ち、イェロー現像器 6054の装着方向における下流側に設けられている。このとき、通 信ユニット 6054aは、非接触 ICチップ 6054bが設けられている端部側力 通信ュ- ット 6054aにおける、装着方向の上流側に位置するように配置されている。
[0666] また、通信ユニット 6054aは、ハウジング 6540の、その長手方向に沿って設けられ た外面 6543、に取り付けられている。ここで、外面 6543は、図 69に示すように、ハウ ジング 6540の、一点鎖線に対応する部分を指す。なお、この外面 6543は、該ハウ ジング 6540の長手方向に直交する直交面と交わる断面が円弧形状である円弧面 6 543aを備えている。この円弧面 6543aは、その円弧が、イェロー現像器 6054が着 脱部 6050dに装着された際に現像器保持ユニット 6050の回転方向に沿うように、設 けられている。そして、通信ユニット 6054aは、図 69に示すように、円弧面 6543aの、 現像ローラ 6510から最も離れた位置に取り付けられている。
[0667] 図 77は、アンテナユニット 6124を説明するための図である。図 78は、アンテナュ二
ットをホルダーに取り付けた状態を説明するための図である。プリンタ本体 6010a側 に設けられるアンテナユニット 6124は、榭脂製の板材にて形成された基材 6124aと 、通信ユニット 6054aとほぼ同様に基材 6124aの外形に沿って平面コイル状に引き 回された銅箔でなる第 2アンテナとしてのアンテナ 6124bと、アンテナ 6124bの端部 に設けられたアンテナ端子 6124cと、榭脂製でフィルム状の保護シート 6124dとを有 している。また、 2つのアンテナ端子 6124cには、それぞれ導線 6124eが接続され通 信制御モジュール 6123を介して制御ユニット 6100と接続されている。ここで、本実 施形態のアンテナユニット 6124は、保護シート 6124dを有する構成としたが、保護 シート 6124dは必ずしも設けられて 、なくとも構わな 、。
[0668] そして、装着されたイェロー現像器 6054が通信位置に配置された際に、通信ュ- ット 6054aのアンテナ 6054dと、アンテナユニット 6124のアンテナ 6124bとが対向す る位置に設けられている。そして、アンテナユニット 6124は、榭脂製のホルダー 612 5を介してプリンタ本体 6010aに固定されている。
[0669] ホルダー 6125はアンテナユニット 6124の周囲と基材 6124a側とを覆 、一面が開 放された箱状に形成され、開放された側からアンテナ 6124bが外部側に向けられて 配置される。ホルダー 6125の開放された側の縁部には、対向する側壁部 6125a〖こ 、内方に向力つて突設された可撓性を有する爪 6125bが設けられている。アンテナ ユニット 6124は、箱状のホルダー 6125内に収容されて爪 6125bにより支持されて いる。すなわち、榭脂製のホルダー 6125のみによりアンテナユニット 6124が保持さ れるため、アンテナユニット 6124を固定する際にねじ等の金属部材は用いられてい ない。
[0670] 通信ユニット 6054aとアンテナユニット 6124とが所定の位置関係、例えば、相互距 離が 10mm以内にあれば、互いに非接触状態にて、情報を送受信可能となっている 。この通信ユニット 6054aは、全体としてごく小型かつ薄型で、片面に粘着性を持た せてシールとして対象物に貼着させることもできる。メモリタグなどと呼ばれ、多種巿 販されているものである。
[0671] 非接触 ICチップ 6054bは、図 75に示すように、共振用コンデンサ 6054c、整流器 6054e、信号解析部 RF (Radio Frequency) 6054f、制御部 6054g、メモリセル 6
054hを有している。メモリセル 6054hは、 NAND型フラッシュ ROMなど電気的に読 み書き可能な不揮発性のメモリであり、書き込まれた情報を記憶しておくこと、及び、 記憶した情報を外部から読み取ることが可能なものである。
[0672] 通信ユニット 6054aのアンテナ 6054dと、アンテナユニット 6124とは、互いに無線 にて通信し合 、、メモリセル 6054hに保存された情報の読み取りやメモリセル 6054h への情報の書き込みを行う。また、プリンタ本体 6010aの通信制御モジュール 6123 で発生された高周波信号は、アンテナユニット 6124を介して高周波磁界として誘起 される。この高周波磁界は、通信ユニット 6054aのアンテナ 6054dを介して吸収され 、整流器 6054eで整流されて非接触 ICチップ 6054b内の各回路を駆動する直流電 力源となる。
[0673] 通信ユニット 6054aのメモリセル 6054hには、図 76に示すように、各種の情報が記 憶されている。アドレス 00Hには、通信ユニットのシリアル番号等の、通信ユニット毎 に固有の HD情報が記憶されており、アドレス 01Hには、イェロー現像器 6054を製造 した年月日が記憶されており、アドレス 02Hには、イェロー現像器 6054の仕向地を 特定するための情報が記憶されており、アドレス 03Hには、イェロー現像器 6054が 製造された製造ラインを特定するための情報が記憶されており、アドレス 04Hには、 イェロー現像器 6054が対応可能な機種を特定するための情報が記憶されており、 アドレス 05Hには、イェロー現像器 6054に収容されているトナーの量を示すための 情報としてトナー残量情報が記憶されており、アドレス 06H以後の領域にも適宜情報 が記憶されている。
[0674] 通信ユニット 6054aのメモリセル 6054hに記憶されている 情報は、記憶通信ュ ニットの工場製造時において、書き込み処理されることとすればよい。この HD情報を プリンタ本体 6010aで読み取ることによって、個々の通信ユニット 6054a、 6051a, 6 052a, 6053aを識別することが可能になる。
[0675] なお、アンテナユニット 6124は、現像器保持ユニット 6050が静止している状態の みならず、現像器保持ユニット 6050が移動している状態においても、通信ユニット 6 054aと無線通信することとしてもよい。すなわち、アンテナユニット 6124は、移動中 の通信ユニット 6054aに対しても無線通信可能としてもよい。
[0676] <第 1実施例 >
= = =現像器の装着操作 = = =
図 79は、現像器をプリンタ本体 601 Oaに装着する際の現像器とプリンタ本体との位 置関係を図 62における A2から見た概念図である。ここでも、イェロー現像器 6054を 装着する際について説明するが、他の現像器の装着操作も同様である。
[0677] イェロー現像器 6054をプリンタ本体 6010aに装着する際には、電源が投入された プリンタ本体 6010aをユーザ等が操作して、イェロー現像器 6054を装着するための 指令を入力する。この操作にて、イェロー現像器 6054が装着されるべき着脱部 605 Odが着脱位置に位置するように現像器保持ユニット 6050が回転する。現像器保持 ユニット 6050が停止した後に、ユーザ等は、プリンタ本体 6010aの第一開閉カバー 6010b及び第二開閉カバー 6010cを開く。
[0678] 次にイェロー現像器 6054を、連結部材 6590側を手前として、位置決めピン 6588 側からプリンタ本体 6010aの現像器着脱開口 6010eに進入させる。
[0679] そして、イェロー現像器 6054の先端側の被ガイド部 6549がプリンタ本体 6010a側 のガイド部 6056と係合する位置までゆっくりと挿入する。このとき、通信ユニット 6054 aの一部は現像器着脱開口 6010eを通過しているものの、非接触 ICチップ 6054bは 、未だ現像器着脱開口 6010eに至っていない。
[0680] その後、被ガイド部 6549をガイド部 6056に沿わせつつイェロー現像器 6054を搬 送方向下流側に移動させ、位置決めピン 6588を位置決め穴 6058に、また、連結ピ ン 6595a、 6595bを連結穴 6059にそれぞれ嵌合させる。最後に、第二開閉カバー 6010cを閉じて、第一開閉カバー 6010bを閉じると、現像器保持ユニット 6050が回 転し、ホームポジション位置にて停止する。
[0681] すなわち、本実施形態の現像器 6051, 6052, 6053, 6054は、通信ユニット 605 la, 6052a, 6053a, 6054a【こお!ヽて、 接虫 ICチップ 6051b, 6052b, 6053b, 6054bを長方形状の薄板基材 605 li, 6052i, 6053i, 6054iの一方の端部側に配 置し、この非接触 ICチップ 605 lb, 6052b, 6053b, 6054bを配置した側の端部を 、現像器 6051, 6052, 6053, 6054の装着方向【こお!ヽて上流ィ則【こ位置させたので 、 接¾虫1。チップ60511), 6052b, 6053b, 6054b力ら現像器先端までの f¾に、装
着方向の下流側に通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aのアンテナ 6051d 、 6052d、 6053d, 6054d力設けられる程度の距離力確保されている。すなわち、現 像器 6051, 6052, 6053, 6054をプリンタ本体 6010aに装着する際には、少なくと も非接触 ICチップ 605 lb, 6052b, 6053b, 6054bより下流側に通信ユニット 6051 a, 6052a, 6053a, 6054aの薄板基材 605 li, 6052i, 6053i, 6054i力 立置し、 非接触 ICチップ 605 lb, 6052b, 6053b, 6054bは現像器 6051, 6052, 6053, 6054の最先端に位置することはな!/、。このため、現像器 6051, 6052, 6053, 605 4をプリンタ本体 6010a〖こ装着する際〖こ、ユーザが誤って非接触 ICチップ 6051b, 6 052b, 6053b, 6054bを現像器着脱開口 6010e等に当てて損傷させてしまう畏れ は少ない。よって、ユーザ等は、特段の注意を払うことなく現像器 6051, 6052, 605 3, 6054を装着すること力可會である。よって、装着しやす ヽ現像器 6051, 6052, 6 053, 6054を実現することが可能である。
[0682] 特【こ、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aiま、プリンタ本体 6010a【こ設 けられたアンテナユニット 6124を介して通信するので、通信ユニット 605 la, 6052a , 6053a, 6054aとアンテナユニット 6124とは、近接した位置に設けられるため、プリ ンタ本体 6010aに現像器 6051, 6052, 6053, 6054を装着したときの通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054a周辺における空間は/ J、さい。し力しな力 ^ら、現像器
6051, 6052, 6053, 6054力挿入されて非接触 ICチップ 605 lb, 6052b, 6053b , 6054b力 S通過する位置 ίま、既に、現像器 6051, 6052, 6053, 6054の先端佃 J力 S 通過し、被ガイド部 6549がガイド部 6056にてガイドされているので、現像器 6051,
6052, 6053, 6054の挿入中であっても、非接触 ICチップ 605 lb, 6052b, 6053 b, 6054bを損傷する畏れは少ない。
[0683] さらに、現像器 6051, 6052, 6053, 6054装着時に 接虫 ICチップ 605 lb, 60 52b, 6053b, 6054bを損傷する畏れ力 ^少な!/ヽので、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aの表面に厚手の保護カバー等を設けることなぐフィルム状の保護シ ート 6054mとすることが可能である。このため、通信時に対向するアンテナユニット 6 124との通信距離を短くできるため、良好な通信状態を確保することが可能である。
[0684] また、上記実施形態の現像器 6051, 6052, 6053, 6054ίま、図 68【こ示すよう【こ、
通信ユニット 6051a、 6052a, 6053a, 6054a力 現像器 6051, 6052, 6053, 60 54本体の長手方向一端側、すなわち現像器 6051, 6052, 6053, 6054の装着方 向の下流佃 Jに設けられている。また、現像器 6051, 6052, 6053, 6054をプリンタ 本体 6010aに装着した際に、プリンタ本体 6010aと現像器 6051, 6052, 6053, 60 54との相対位置を位置決めする位置決めピン 6588も現像器 6051, 6052, 6053, 6054の装着方向の下流側に設けられている。すなわち、通信ユニット 6051a, 605 2a, 6053a, 6054aが位置決めピン 6588側に位置することとなる。前述したように、 位置決めピン 6588は、着脱部 6050a, 6050b, 6050c, 6050dに対する現像器 60 51 , 6052, 6053, 6054本体の位置決めをする力も、現像器 6051, 6052, 6053 , 6054の装着方向における下流佃 Jにて、現像器 6051, 6052, 6053, 6054本体と プリンタ本体 6010aとの距離の変化は生じ難い。また、装着方向の上流側に設けら れた連結咅材 6590の、現像器 6051, 6052, 6053, 6054本体とのネ目対位置力 S変 化しても、装着方向の下流側においては、その影響は小さい。このため、上記実施形 態のように通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054a力 現像器 6051, 6052, 6053, 6054本体の装着方向下流側、すなわち、位置決めピン 588側に設けられて いる場合には、現像器 6051, 6052, 6053, 6054本体に取り付けられた通信ュニ ット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aとプリンタ本体 6010aとの距離力 ^変ィ匕し難い。 従って、通信ユニット 6051a、 6052a, 6053a, 6054a力 プリンタ本体 6010aと適 切に通信することが可能となる。
上記実施形態にお ヽては、カートリッジを現像器 6051, 6052, 6053, 6054とし て説明したが、プリンタ本体 6010aに着脱可能なカートリッジであり、プリンタ本体 60 10aの一方側力も挿入して装着し、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aを 有するカートリッジであれば、通信ユニット 605 la, 6052a, 6053a, 6054aを装着 方向の下流佃 Jに設け、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054a内では 接虫 ICチップ 6051b, 6052b, 6053b, 6054bを薄板基材 605 li, 6052i, 6053i, 60 54iにおいて装着方向の上流側に配置することにより、装着しやすいカートリッジを実 現することが可能である。たとえば、図 62に示すように通信ユニット 6075aを、感光体 6020を有する感光体ユニット 6075に適用しても同様の効果を奏する。
[0686] <第 2実施例 >
= =通信ユニットとアンテナユニットとの通信距離及び通信領域 = =
図 80は、通信ユニットとアンテナユニットとの通信距離及び通信領域を示す、装着 方向と直交する方向の断面図である。図 81は、通信ユニットとアンテナユニットとの通 信距離及び通信領域を示す、装着方向に沿う方向の断面図である。
[0687] 図示するように、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aとアンテナユニット 6 124とは、通信距離 Lの間隔を隔てて配置されている。通信ユニット 6051a, 6052a , 6053a, 6054aは、各現像器 6051, 6052, 6053, 6054に設けられており、現像 器保持ユニット 6050に保持されて、現像器保持ユニット 6050が回転軸 6050eを中 心に回転することにより移動する。このため、プリンタ本体 6010a側に設けられるアン テナユニット 6124は、現像器 6051, 6052, 6053, 6054が保持された現像器保持 ユニット 6050が回転した際に、最も外側に突出する部位と接触しない位置に設けら れている。一方、現像器が有する現像ローラ 6510には、現像ローラ 6510と感光体 6 020とが所定の間隔で対向するように、軸部 6510bにコロ 6574力 S設けられている。 すなわち、コロ 6574が唯一プリンタ本体 6010aと接触する部材である。このため、通 信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aは、コロ 6574の外周より内側、すなわち 、回転軸 6050eの中心に近い側に設けられ、アンテナユニット 6124は、コロ 6574の 外周より外側、すなわち、回転軸 6050eの中心に遠い側に設けられている。
[0688] そして、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aとアンテナユニット 6124とは 、上述した通信位置にて互いに対向し、良好に通信可能な通信距離 L、例えば、 10 mm、間隔を隔てて配置されている。また、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6 054aは、電源を有していないため、搬送波によりアンテナユニット 6124から電力の 供給を受けることになる。すなわち、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aと アンテナユニット 6124とは、それぞれに設けられた平面コイル状のアンテナ 6054d、 6124b間に生じる電磁誘導で、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aへの 電力供給と、信号の伝送を行っている。このため、通信ユニット 605 la, 6052a, 605 3a, 6054aとアンテナユニット 6124と力通信する際には、各アンテナ 6051d, 6052 d, 6053d, 6054d、 6124bの銅箱の周りに磁束力 ^発生して!/ヽる。そして、アンテナ
ユニット 6124のアンテナ 6124bに生じた磁束は、少なくとも通信距離 Lだけ離れた 通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aのアンテナ 6051d, 6052d, 6053d , 6054dに届力なければならない。すなわち、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a , 6054aとアンテナユニット 6124と力通信するためには、各アンテナ 6051d, 6052d , 6053d, 6054d、 6124bの銅箱の周りにおける距離 Lの領域(以下、通信領域 Mと する)は、磁束が発生可能である必要である。通信距離 L及び通信領域 Mを規定す る半径 Lは、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054a及びアンテナユニット 61 24の部品精度、プリンタ本体 6010aに取り付けられた際の取り付け誤差等を考慮し たうえで、良好な通信状態が確保できる距離に設定することが望ましい。
[0689] 本実施形態の場合に ίま、図 80,図 81に示すように、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054a及びアンテナユニット 6124の周囲において、通信ユニットのアンテ ナ及びアンテナユニットのアンテナを構成する銅箔の中心から距離 Lの領域が通信 領域 Mとなる。
[0690] ところが、この通信領域 M内に導電性部材が存在する場合には、アンテナ 6124b に発生した磁束が導電性部材を貫通すると、導電性部材に磁束を軸として渦電流が 流れ、搬送波を大きく減衰させる。このため、本実施形態の通信領域 Mは、その通信 領域 M内に、通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054a,アンテナユニット 6124 、及び導線 6124e以外の導電性部材が存在しない領域としている。すなわち、プリン タ本体 6010aのフレーム 6010f及びスティ 6010gや、電源用シールド部材 6098a、 冷却用ダクト、現像器が有する金属部材などの導電性部材が通信領域 Mの外側に 設けられている。
[0691] 本実施形態のプリンタ 6010によれば、通信領域 M内に通信ユニット 6051a, 605 2a, 6053a, 6054a,アンテナユニット 6124、及び、アンテナユニット 6124に接続さ れた導線 6124e、以外の導電性部材が存在しないので、通信ユニット 605 la, 605 2a, 6053a, 6054aとアンテナユニット 6124との通信領域 Mに、通信の妨げ、となる 導電' 14咅 才力 s存在しな ヽ。このため、通信ユニット 605 la, 6052a, 6053a, 6054a とアンテナユニット 6124と力良好に通信可能なプリンタ 6010を実現することが可能 である。
[0692] また、アンテナユニット 6124の固定方法においては、アンテナユニット 6124を榭脂 製のホルダー 6125に収容し、ホルダー 6125に設けられた可撓性を有する爪 6125 bに係合させて保持し、ホルダー 6125を本体側に固定するので、通信領域 M内に 導電性部材を設けることなくアンテナユニット 6124をプリンタ 6010内に固定すること が可能である。すなわち、アンテナユニット 6124を固定する際に、金属製のホルダー ゃネジなどを用いないので、通信領域 M内に導電性部材が存在しない。このため、 通信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aとアンテナユニット 6124と力 ^良好に通 信することが可能である。また、アンテナユニット 6124が係合される爪 6125bは可撓 性を有しているので、アンテナユニット 6124のホルダー 6125への取り付けも容易で ある。
[0693] また、本実施形態のプリンタは、通信領域 Mより外側に金属製のシールド部材、例 えば、フレーム 6010fゃスティ 6010gなどを有しているので、より良好な状態にて通 信ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054aとアンテナユニット 6124とを通信させる ことが可能である。さらに、通信位置において、アンテナユニット 6124に対し現像器 6 051, 6052, 6053, 6054と反対側に、通信距離 Lより大きく間隔を隔てて電源ュ- ッ卜 6098を配置したので、電源用シールド部材 6098aも通信ュ-ッ卜 6051a, 6052 a, 6053a, 6054aとアンテナユニット 6124とが通信する際のシールド部材として機 能するとともに、電源ユニット 6098から放出される電磁波により、通信ユニット 6051a , 6052a, 6053a, 6054aとアンテナユニット 6124との通信が妨害されることを防止 することが可能である。
[0694] 上記実施形態にお ヽては、カートリッジを現像器 6051, 6052, 6053, 6054とし て説明したが、プリンタ本体 6010aに着脱可能なカートリッジであり、通信ユニット 60 51a, 6052a, 6053a, 6054aを有するカートリッジであれば、通信領域 M内に通信 ユニット 6051a, 6052a, 6053a, 6054a,アンテナユニット 6124、及び、アンテナ ユニット 6124に接続された導線 6124e、以外の導電性部材が存在しな!、構成とす ることにより、良好な状態にて通信可能なプリンタを実現することが可能である。たと えば、図 62に示すように通信ユニット 6075aを、感光体 6020を有する感光体ュ-ッ ト 6075に設けても同様の効果を奏する。
[0695] = = =その他の実施形態 = = =
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記 した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を 限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなぐ変更、改良され得る と共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
[0696] なお、上記実施の形態において、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレ 一ザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラ 一レーザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各 種の画像形成装置に適用可能である。
[0697] なお、上記実施の形態にお!、て、像担持体である感光体は、円筒状の導電性基材 の外周面に感光層を設けた構成として説明した力 これに限定されるものではない。 例えば、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光べ ルトであってもよい。
[0698] さらに、上記実施の形態において、図 63等に示すように、着脱部 6050a、 6050b, 6050c, 6050dは、移動可能であり、現像器 6051, 6052, 6053, 6054は、着脱 部に装着された状態で該着脱部の移動に伴って現像位置に移動した際に、プリンタ 本体 6010aに設けられた感光体 6020 (像担持体)に担持された潜像を現像すること とした。また、通信ユニット 605 la、 6052a, 6053a, 6054aは、現像器 6051, 6052 , 6053, 6054が現像位置とは異なる通信位置に移動した際に、プリンタ本体 6010 a側と非接触状態で通信することとした。しかし、上記に限定されるものではない。例 えば、現像器は、移動しないこととしてもよい。
[0699] ただし、現像器 6051, 6052, 6053, 6054力着脱部 6050a、 6050b, 6050c, 6 050dの移動に伴って移動する場合には、該現像器が移動しない場合に比べて、現 像器が通信位置に位置している際に現像器本体との連結部材 6590の相対位置が 変ィ匕し易い力ら、プリンタ本体 6010aと通信ユニット 6051a、 6052a, 6053a, 6054 aとの間の距離がより変化する畏れがある。 このため、現像器が着脱部の移動に伴 つて移動する場合には、該通信ユニットを現像器本体の長手方向一端側に設けるこ とによる効果、すなわち、プリンタ本体 6010aと適切に通信可能な現像器を実現する
ことが可能となる効果、がより有効に奏される。従って、上記実施の形態の方がより望 ましい。
[0700] さら【こ、上記実施の形態【こお ヽて、図 65【こ示すよう【こ、着脱咅 6050a、 6050b, 6 050c, 6050dは、現像器本体をその長手方向に沿って付勢しているばね 6576、を 備えていることとした。また、ばね 6576が付勢している付勢量に応じて、現像器本体 との連結部材 6590の相対位置が変化することとした。しかし、上記に限定されるもの ではない。例えば、着脱部は、現像器本体をその長手方向に沿って付勢するばねを 備えて ヽな 、こととしてもよ 、。
[0701] ただし、着脱部 6050a、 6050b, 6050c, 6050d力 現像器本体をその長手方向 に沿って付勢しているばね 6576を備えている場合には、現像器 6051, 6052, 605 3, 6054が通信位置に位置している際にばね 6576が伸縮することにより、該現像器 が振動する。そして、現像器が振動すると、プリンタ本体 6010aと通信ユニットとの間 の距離が変化していまい、通信ユニットがプリンタ本体 6010aと適切に通信すること ができない畏れがある。そのため、着脱部がばね 6576を備えている場合には、該通 信ユニットを現像器本体の長手方向一端側に設けることによる効果、すなわち、プリ ンタ本体 6010aと適切に通信可能な現像器を実現することが可能となる効果、がより 有効に奏される。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。
[0702] さらに、上記実施の形態において、図 70に示すように、現像器本体は、トナー T (現 像剤)を担持し、トナー Tによって感光体 6020に担持された潜像を現像するための 現像ローラ 6510 (現像剤担持体)と、現像ローラ 6510の長手方向両端部に設けら れ、感光体 6020に当接して該感光体 6020と現像ローラ 6510との間隔を保持する ためのコロ 6574 (間隔保持部材)と、を備えていることとした。また、現像器 6051, 60 52, 6053, 6054力 S現像位置に移動した際に ίま、
接し て前記間隔を保持することとした。しかし、上記に限定されるものではない。
[0703] 感光体 6020に担持された潜像を適切に現像するためには、現像ローラ 6510と感 光体 6020との間隔を適切に保持する必要がある。そして、前記間隔を保持するため に、現像ローラ 6510の長手方向両端部に、感光体 6020に当接するコロ 6574を設 けることがある。かかる場合に、現像ローラ 6510を備えた現像器本体との連結部材 6
590の相対位置が変化可能であると、感光体 6020がプリンタ本体 6010aに対して 傾 、て取り付けられて ヽても現像ローラ 6510が感光体 6020に追従するように、コロ 6574を感光体 6020に当接させることができるから、現像ローラ 6510と感光体 6020 との間隔を適切に保持することが可能となる。従って、上記実施の形態の方がより望 ましい。
[0704] さらに、上記実施の形態において、図 68に示すように、位置決め部材は、その軸方 向が現像器本体の長手方向に沿うように、該現像器本体の、前記長手方向一端側 の第 1側壁 6546に固定されている位置決めピン 6588 (位置決め軸)であることとした 。また、図 66【こ示すよう【こ、位置決めピン 6588ίま、現像器 6051, 6052, 6053, 60 54力 S着脱咅 6050a、 6050b, 6050c, 6050dに装着された際に、着脱咅に設けら れた位置決め穴 6058に嵌合して、着脱部に対する現像器本体の位置決めをするこ ととした。しかし、上記に限定されるものではない。例えば、位置決めピン 6588が位 置決め穴 6058に嵌合する以外の構成にて、位置決め部材力 着脱部に対する現像 器本体の位置決めをすることとしてもよ 、。
[0705] ただし、位置決めピン 6588が、位置決め穴 6058に嵌合して、着脱部 6050a、 60 50b、 6050c, 6050dに対する現像器本体の位置決めをする場合には、簡単な構 成にて、着脱部に対する現像器本体の位置決めをすることが可能となる。従って、上 記実施の形態の方がより望ましい。
[0706] さら【こ、上記実施の形態【こお ヽて、図 65【こ示すよう【こ、着脱咅 6050a、 6050b, 6 050c, 6050dは、連結穴 6059を備えて!/、ることとした。また、図 72に示すように、連 結部材 6590は、連結穴 6059と嵌合可能な連結ピン 6595a、 6595b (連結凸部)を 備え、現像器本体の、前記長手方向他端側の第 2側壁 6547に取り付けられているこ ととした。また、図 66に示すように、現像器 6051, 6052, 6053, 6054力 ^着脱咅 60 50a, 6050b, 6050c, 6050dに装着された際に、連結ピン 6595a、 6595b力 S連結 穴 6059に嵌合することによって、連結部材 6590が着脱部と連結されることとした。し かし、上記に限定されるものではない。例えば、連結ピン 6595aが連結穴 6059に嵌 合する以外の構成にて、連結部材 6590が着脱部に連結されることとしてもよい。
[0707] ただし、連結ピン 6595a、 6595bが連結穴 6059に嵌合することによって、連結部
材 6590力 S着脱咅 6050a、 6050b, 6050c, 6050dと連結される場合には、簡単な 構成にて、連結部材 6590を着脱部に連結させることが可能となる。従って、上記実 施の形態の方がより望ましい。
[0708] さらに、上記実施の形態において、図 71に示すように、現像器本体は、円状の断 面を有する取付け凸部 658 la、 658 lbを備えていることとした。また、連結部材 659 0は、楕円状の断面を有し取付け凸部と嵌合可能な取付け穴 (取付け凸部 6581aと 嵌合可能な 6593a、取付け凸部 6581bと嵌合可能な 6593b)を備えていることとした 。また、取付け穴 6593a、 6593bは、該取付け穴に嵌合した該取付け凸部の該取付 け穴内の移動を許容することとした。しかし、上記に限定されるものではない。例えば 、取付け穴 6593a、 6593bの断面形状力 ほぼ楕円状以外の形状であることとして ちょい。
[0709] さらに、上記実施の形態において、図 68に示すように、現像器本体は、その長手方 向両端部にてハウジング 6540に支持されており、トナー Tを担持し、該トナー Tによ つて感光体 6020に担持された潜像を現像するための現像ローラ 6510、を備えてい ることとした。また、図 69に示すように、ハウジング 6540の外面 6543は、該ハウジン グ 6540の長手方向に直交する直交面と交わる断面が円弧形状である円弧面 6543 a、を備えて!/、ることとした。また、図 69に示すように、通信ユニット 605 la、 6052a, 6 053a, 6054aiま、円弧面 6543aの、現像ローラ 6510力ら最も離れた位置、に取り 付けられていることとした。しかし、上記に限定されるものではない。例えば、通信ュ ニットは、円弧面 6543aの、現像ローラ 6510に近い位置、に取り付けられていること としてちよい。
[0710] ただし、通信ユニット 6051a、 6052a, 6053a, 6054a力 円弧面 6543aの、現像 ローラ 6510から最も離れた位置、に取り付けられている場合には、現像ローラ 6510 に担持されたトナー Tが飛散して該通信ユニットに付着することを抑止できるから、通 信ユニットが、より適切に、プリンタ本体 6010a側と通信することが可能となる。従って 、上記実施の形態の方がより望ましい。
[0711] = = =画像形成システム等の構成 = = =
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態にっ ヽ
て、図面を参照しながら説明する。
[0712] 図 82は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム 6 700は、 =3ンピユータ 6702と、表示装置 6704と、プリンタ 6010と、人力装置 6708と 、読取装置 6710とを備えている。
[0713] コンピュータ 6702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されている力 こ れに限られるものではない。表示装置 6704は、 CRT (Cathode Ray Tube :陰極線管 )やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これ に限られるものではない。プリンタ 6010は、上記に説明されたプリンタが用いられて いる。入力装置 6708は、本実施形態ではキーボード 6708Aとマウス 6708Bが用い られている力 これに限られるものではない。読取装置 6710は、本実施形態ではフ レキシブルディスクドライブ装置 6710Aと CD— ROMドライブ装置 6710Bが用いら れているが、これに限られるものではなぐ例えば MO (Magneto Optical)ディスクドラ イブ装置や DVD (Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
[0714] 図 83は、図 82に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンビュ ータ 6702が収納された筐体内に RAM等の内部メモリ 6802と、ハードディスクドライ ブユニット 6804等の外部メモリがさらに設けられている。
[0715] なお、以上の説明においては、プリンタ 6010力 コンピュータ 6702、表示装置 67 04、入力装置 6708、及び、読取装置 6710と接続されて画像形成システムを構成し た例について説明した力 これに限られるものではない。例えば、画像形成システム 1S コンピュータ 6702とプリンタ 6010から構成されても良ぐ画像形成システムが表 示装置 6704、入力装置 6708及び読取装置 6710のいずれかを備えていなくても良 い。
[0716] また、例えば、プリンタ 6010力 コンピュータ 6702、表示装置 6704、入力装置 67 08、及び、読取装置 6710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。 一例として、プリンタ 6010が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部 、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱 するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
[0717] このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムより
も優れたシステムとなる。
[0718] = = =第 8実施形態の画像形成装置の概要 = = =
図 84〜図 89を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、「プリンタ 」ともいう。) 7010を例にとって、その概要について説明する。図 84は、現像器 7051 、 7052、 7053、 7054等が着脱可能なプリンタ本体 7010aの構成を説明するための 図である。図 85は、プリンタ 7010を構成する主要構成要素を示した図である。図 86 は、プリンタ 7010の制御ユニット 7100を示すブロック図である。図 87は、現像器保 持ユニット 7050の斜視図である。図 88ίま、着脱咅 7050dにイェロー現像器 7054力 S 装着された状態の現像器保持ユニット 7050を示した図である。図 89は、装着された 現像器と現像器保持ユニットとの位置を示す図である。なお、図 85は、図 84におい て現像器等の装着方向と垂直な断面の図である。また、図 84、図 85には、矢印にて 上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ 7092は、プリンタ 7010の下部に配置さ れており、定着ユニット 7090は、プリンタ 7010の上部に配置されている。
[0719] く着脱構成 >
画像形成装置本体の一例であるプリンタ本体 7010aには、現像装置の一例である 現像器 7051、 7052、 7053、 7054、及び感光体ユニット 7075力着脱可能である。 これら現像器 7051、 7052、 7053、 7054、及び感光体ユニット 7075力プリンタ本体 7010aに装着されることにより、プリンタ 7010が構成される。
[0720] プリンタ本体 7010aは、開閉可能な第一開閉カバー 7010b、第一開閉カバー 701 Obより内側に設けられ開閉可能な第二開閉カバー 7010c、感光体ユニット 7075を 着脱するための感光体ユニット着脱開口 7010d、及び、現像器 7051、 7052、 7053 、 7054を着脱するための開口としての現像器着脱開口 7010eを有している。
[0721] ここで、ユーザが第一開閉カバー 7010bを開くことにより、感光体ユニット着脱開口 7010dを通してカートリッジとして構成された感光体ユニット 7075をプリンタ本体 701 0aに対し着脱することが可能となる。さらに、ユーザが第二開閉カバー 7010cを開く ことにより、現像器着脱開口 7010eを通してカートリッジとして構成された現像器 705 1、 7052、 7053、 7054をプリンタ本体 7010aに対し着脱すること力 ^可會となる。
[0722] <プリンタ 7010の構成 >
現像器 7051、 7052、 7053、 7054、及び感光体ユニット 75力プリンタ本体 7010a に装着された状態におけるプリンタ 7010の構成を説明する。
[0723] 本実施の形態に係るプリンタ 7010は、図 85に示すように、潜像を担持する像担持 体の一例としての感光体 7020の回転方向に沿って、帯電ユニット 7030、露光ュ- ット 7040、現像器保持ユニット 7050、転写ユニット 7060、除電ユニット 7070、タリー ユングブレード 7076を有し、さらに、定着ユニット 7090、ユーザへの報知手段をなし 液晶パネルでなる表示ユニット 7095、これらのユニット等を制御しプリンタとしての動 作を司る制御ユニット 7100 (図 86)、及び、電源用シールド部材 7098aに覆われた 電源ユニット 7098を有して!/、る。
[0724] 感光体 7020は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、 中心軸を中心に回転可能であり、本実施形態においては、図 86中の矢印で示すよう に時計回りに回転する。帯電ユニット 7030は、感光体 7020を帯電するための装置 である。本実施形態においては、感光体 7020と、クリーニングブレード 7076と、帯電 ユニット 7030と力 廃トナー収容部を備えた 1つの感光体ユニット 7075として構成さ れている。
[0725] 露光ユニット 7040は、レーザを感光体 7020に照射することによって帯電された感 光体 7020上に潜像を形成するための装置である。この露光ユニット 7040は、半導 体レーザ、ポリゴンミラー、 F- Θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ヮ ードプロセッサ等の不図示のホストコンピュータ力 入力された画像信号に基づいて 、変調されたレーザを帯電された感光体 7020上に照射する。
[0726] 現像器保持ユニット 7050は、感光体 7020上に形成された潜像を、現像器 7051、 7052、 7053、 7054に収容された現像剤の一例としてのトナー T、すなわち、ブラッ ク現像器 7051に収容されたブラック (Κ)トナー、マゼンタ現像器 7052に収容された マゼンタ(Μ)トナー、シアン現像器 7053に収容されたシアン (C)トナー及びイエロ 一現像器 7054に収容されたイェロー (Υ)トナーを用いて現像するための装置である
[0727] この現像器保持ユニット 7050は回転軸 7050eを備え、回転軸を中心として、現像 器 7051、 7052、 7053、 7054力着脱可能な 4つの着脱部 7050a、 7050b, 7050c
、 7050dを周方向に 90° 間隔で備えている。そして、着脱部 7050a、 7050b, 705 0c、 7050dは、回転軸 7050eを中心に現像器保持ユニット 7050が回転することによ り移動する。
[0728] 着脱部 7050a、 7050b, 7050c, 7050dは、現像器保持ュ-ッ卜 7050の中心に 設けられた回転軸 7050eから放射状の 4方向に 90° の間隔にて形成された 4つの 壁部 7050fのうち、隣接する 2つの壁部 7050fにて区画される同一空間に設けられ ている。すなわち、現像器保持ユニット 7050には、回転軸 7050eを中心として、周方 向に 90° 間隔にて、ブラック現像器 7051が着脱可能な着脱部 7050a、マゼンタ現 像器 7052が着脱可能な着脱部 7050b、シアン現像器 7053が着脱可能な着脱部 7 050c,イェロー現像器 7054が着脱可能な着脱部 7050d、が設けられている。
[0729] 本実施形態にお ヽては、着脱咅 7050a、 7050b, 7050c, 7050d力移動すること により、 4つの現像器 7051、 7052、 7053、 7054の位置を動力、すことを可會として!、 る。すなわち、前記 4つの現像器 7051、 7052, 7053, 7054は、回転軸 7050eを中 心として、それらの相対位置を維持したまま回転可能となっている。そして、現像器 7 051、 7052、 7053、 7054は、着脱部 7050a、 7050b, 7050c, 7050dに装着され た状態で着脱部 7050a、 7050b, 7050c, 7050dの移動に伴って現像位置に移動 した際に、それぞれの現像器 7051、 7052、 7053、 7054にキャリアと共に収容され たトナーにて、感光体 7020に担持された潜像を現像する。なお、各現像器の詳細に ついては、後述する。
[0730] また、着脱咅 7050a、 7050b, 7050c, 7050diま、図 87【こ示すよう【こ、それぞれ、 各現像器の上流側に設けられた連結凸部 (不図示)と嵌合可能な連結穴 7059、現 像器着脱開口 7010eから挿入された現像器に設けられた被ガイド部 7549と係合し て現像器を案内するためのガイド部 7056、及び、各現像器を現像器保持ユニット 70 50の外周方向に付勢するためのばね 7576を備えている。
[0731] 図 89に示すように、ガイド部 7056は、着脱部を構成する各々 2つの壁部 7050fに それぞれ設けられ、隣接する 2つの壁部 7050fにて区画される同一空間側に突出す るように、 2つの壁部 7050fにそれぞれ形成された垂直な面を有し、イェロー現像器 7054の長手方向に沿うように配置されている。すなわち、同一空間側に向かうように
隣接する壁部 7050fに設けられたガイド部 7056は、それらの面がいずれも回転軸 7 050e側に向けられて、それらの面がなす角度がほぼ 90° になるように形成されてい る。そして、イェロー現像器 7054は、当該イェロー現像器 7054が有する被ガイド部 7549力 ガイド部 7056の垂直な 2つの面の回転軸 7050e側に配置され、被ガイド 部 7549がガイド部 7056に沿うように挿入されて装着される。
[0732] 着脱部 7050dに設けられたばね 7576は、イェロー現像器 7054を、現像器保持ュ ニット 7050の外周方向に向かって付勢する。これにより、イェロー現像器 7054を現 像器着脱開口 7010eから、被ガイド部 7549がガイド部 7056の垂直な面の回転軸 7 050e側に沿わせて挿入していくと、イェロー現像器 7054は、ばね 7576により外周 方向に付勢される。
[0733] そして、それぞれの現像器下流側に設けられた位置決めピン (不図示)力 図 87に 示すような嵌合可能な位置決め穴 7058に嵌合されると共に、図 88に示すように、着 脱部 7050dに設けられた連結穴 7059は、イェロー現像器 7054の上流側に設けら れた連結凸部と嵌合して、イェロー現像器 7054は、所定の位置に位置決めされて 装着される。
[0734] 転写ユニット 7060は、感光体 7020と対向して設けられ搬送される媒体としての用 紙を静電吸着するために誘電体フィルムにて形成された転写ドラム 7061と、転写ドラ ム 7061内に配置され、吸着された用紙の裏側からトナーと逆極性の電荷を用紙に 与えるための転写コロトロン 7062とを有している。すなわち、搬送される用紙は、転 写ドラム 7061に静電吸着されて、現像ローラ 7510と対向する位置にて、感光体 70 20に形成された単色トナー像が用紙に転写される。そして、 4色のトナーが順次重ね て転写されると、用紙上にフルカラートナー像が形成される。この転写ドラム 61は、感 光体 7020とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
[0735] 定着ユニット 7090は、用紙上に形成された単色トナー像やフルカラートナー像を 融着させて永久像とするための装置である。
[0736] 除電ユニット 7070は、転写後の感光体 7020の電位を除去するための装置である 。クリーニングブレード 7076は、ゴム製であり、感光体 7020の表面に当接している。 このクリーニングブレード 7076は、転写ユニット 7060によって用紙上にトナー像が転
写された後に、感光体 7020上に残存するトナーを搔き落として除去する。
[0737] 感光体ユニット 7075は、転写ユニット 7060と露光ユニット 7040との間に設けられ、 感光体 7020、除電ュニッ卜 7070、クリーニングブレード、7076、及び、クリーニングブ レード 7076により搔き落とされたトナーを収容する不図示の廃トナー収容部を有して いる。
[0738] 制御ユニット 7100は、図 86に示すようにメインコントローラ 7101と、ユニットコント口 ーラ 7102とで構成され、メインコントローラ 7101には画像信号が入力され、この画像 信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ 7102が前記各ユニット等を制御して 画像を形成する。
[0739] <プリンタ 7010の動作 >
次に、このように構成されたプリンタ 7010の動作について、他の構成要素にも言及 しつつ説明する。
[0740] まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号がインターフェイス(IZF) 7112 を介してプリンタ 7010のメインコントローラ 7101に入力されると、このメインコントロー ラ 7101からの指令に基づくユニットコントローラ 7102の制御により感光体 7020、現 像器 7051、 7052、 7053、 7054に設けられた現像ローラ 7510、及び、写体ドラム が回転する。感光体 7020は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット 7030 により順次帯電される。
[0741] 感光体 7020の帯電された領域は、感光体 7020の回転に伴って露光位置に至り、 露光ユニット 7040によって、第 1色目、例えばイェロー Yの画像情報に応じた潜像が 該領域に形成される。また、現像器保持ユニット 7050は、イェロー (Y)トナーを収容 したイェロー現像器 7054を、感光体 7020に対向した現像位置に位置させる。
[0742] 感光体 7020上に形成された潜像は、感光体 7020の回転に伴って現像位置に至 り、イェロー現像器 7054によってイェロートナーで現像される。これにより、感光体 7 020上にイェロートナー像が形成される。感光体 7020上に形成されたイェロートナ 一像は、感光体 7020の回転に伴って転写位置に至り、転写ユニット 7060によって、 用紙に転写される。
[0743] 上記の処理が、第 2色目、第 3色目、及び、第 4色目につ 、て繰り返して実行される
ことにより、各画像信号に対応した 4色のトナー像が、用紙上に重なり合って転写され る。これにより、用紙上にはフルカラートナー像が形成される。
[0744] 用紙上に形成されたフルカラートナー像は、転写ドラム 7061の回転に伴って移動 する。そして、用紙は転写ドラム 7061に先端が当接された楔状の剥離爪 7063によ つて転写ドラム 7061から剥離されるとともに、定着ユニット 7090側に搬送される。
[0745] 定着ユニット 7090に到達した用紙上のフルカラートナー像は、定着ユニット 7090 によって加熱加圧されて融着されて永久像となる。一方、感光体 7020は転写ュ-ッ ト 7060を経過した後に、除電ユニット 7070により電荷が除去された後に、タリーニン グブレード 7076によって、その表面に付着しているトナーが搔き落とされ、次の潜像 を形成するための帯電に備える。搔き落とされたトナーは、廃トナー収容部に回収さ れる。
[0746] = = =制御ユニットの概要 = = =
次に、制御ユニット 7100の構成について図 86を参照しつつ説明する。制御ュ-ッ ト 7100は、メインコントローラ 7101とユニットコントローラ 7102とを有している。
[0747] メインコントローラ 7101は、 CPU7111と、不図示のコンピュータと接続するための インターフェイス 7112と、コンピュータ力も入力された画像信号を記憶するための画 像メモリ 7113と、電気的に書き換え可能な EEPROM7114a、 RAM7114b、各種 制御用のプログラムを備えたプログラム ROM等力もなるメインコントローラ側メモリ 71 14と、を備えている。
[0748] メインコントローラ 7101の CPU7111は、インターフェイスを介して入力される画像 データの画像メモリ 7113への読み込み及び読み出しの制御とともに、コンピュータか ら入力された制御信号に基づいてユニットコントローラ 7102の CPU7120と同期させ て装置全体の制御を司って 、る。
[0749] ユニットコントローラ 7102は、 CPU7120と、電気的に書き換え可能な EEPROM7 116a, RAM、各種制御用のプログラムを備えたプログラム ROM等力もなるユニット コントローラ側メモリ 7116と、装置本体の各ユニット(帯電ユニット 7030、露光ュニッ ト 7040、現像器保持ユニット 7050、転写ユニット 7060、感光体ユニット 7075、除電 ユニット 7070、定着ユニット 7090、表示ユニット 7095)を駆動制御するための各駆
動制御回路等を有している。
[0750] ユニットコントローラ 7102の CPU7120は、各駆動制御回路と電気的に接続され、 メインコントローラ 7101の CPU7111からの制御信号に基づいて各駆動制御回路を 制御する。すなわち、各ユニットが備えるセンサ等力 の信号を受信することによって 、各ユニットの状態を検出しつつ、メインコントローラ 7101から入力される信号に基づ いて、各ユニットを制御する。
[0751] また、ユニットコントローラ 7102が備える CPU7120は、シリアルインターフェイス(I ZF) 7121を介して、シリアル EEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、「本体側メ モリ」ともいう。) 7122に接続されている。この本体側メモリ 7122には、装置制御のた めに必要となるデータが記憶されて 、る。
[0752] また、 CPU7120は、シリアルインターフェイス 7121、通信制御モジュール 7123、 及び、本体側アンテナとしてのアンテナユニット 7124を介して、各現像器 7051、 70
52、 7053、 7054に設けられた通信ユニット 7051a、 7052a, 7053a, 7054aと、無 線にて通信可能となっている。アンテナユニット 7124と通信ユニット 7051a、 7052a
、 7053a, 7054aとの通信により、帘 lj御ユニット 7100は、各現像器 7051、 7052、 70
53、 7054に設けられた通信ユニット 7051a、 7052a, 7053a, 7054&に个青報を書き 込み、また、各現像器 7051、 7052、 7053、 7054に設けられた通信ユニット 7051a 、 7052a, 7053a, 7054a力ら个青報を読み込むことも可會である。通信ユニット 7051 a、 7052a, 7053a, 7054a【こつ!/ヽて ίま後述する。
[0753] = = =現像器の概要 = = =
本実施形態のプリンタ 7010で使用される現像剤 Dは、非磁性トナーと磁性キャリア とを混合した二成分現像剤であり、各現像器 7051、 7052、 7053、 7054はその内 部でカゝかる現像剤を混合攪拌すると共に、感光体 7020上に書き込まれた潜像を所 謂磁気ブラシ現像法によって現像するように構成されている。
[0754] 図 90を用!ヽて、現像器 7051、 7052、 7053、 7054の構成、及び、動作【こつ!/、て 説明する。図 90は、イェロー現像器 7054の主要構成要素を示した断面図である。 図 90においては、図 84同様、矢印にて上下方向を示している。また、図 90では、ィ エロー現像器 7054力 感光体 7020と対向する現像位置に位置している状態にて
示されている。
[0755] 現像器保持ユニット 7050には、ブラック (K)トナーを収容したブラック現像器 7051 、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像器 7052、シアン (C)トナーを収容した シアン現像器 7053、及び、イェロー (Y)トナーを収容したイェロー現像器 7054を装 着することができるが、各現像器の構成、及び、動作は同様であるので、以下、イエロ 一現像器 7054について説明する。
[0756] くイェロー現像器 7054の内部構成〉
まず、イェロー現像器 7054の構成について説明する。イェロー現像器 7054は、 現像剤担持体の一例である現像ローラ 7510、規制ブレード 7560、第 1現像剤収容 部 7530及び第 2現像剤収容部 7531を形成する現像剤収容器としてのハウジング 7 540、第 1現像剤収容部 7530及び第 2現像剤収容部 7531内の現像剤を攪拌しつ つ搬送するためのオーガ 7520、 7521を有している。
[0757] 現像ローラ 77510は、トナー Tを担持して感光体 7020と対向する現像位置に搬送 し、該現像位置に搬送されたトナー Tによって感光体 7020に担持された潜像を現像 する。この現像ローラ 77510は、複数の磁極を有するマグネットローラと、マグネット口 ーラの周囲を覆いつつ回動する円筒状のスリーブとを有し、マグネットローラの磁力 により磁性キャリアをスリーブの周面に鎖状に吸着することにより、現像剤 Dを穂状に 保持して、所謂磁気ブラシを形成する。そして、スリーブの回動に伴って該磁気ブラ シ状の現像剤 Dをノヽウジング 7540に設けられたノヽウジング開口 7572から外部へ搬 出し、磁気ブラシの穂立ちで感光体 7020を摺擦するように構成されて!、る。
[0758] ハウジング 7540内には現像ローラ 7510と所定の間隙を保って規制ブレード 7560 が設けられており、現像ローラ 7510の周面に形成された磁気ブラシの穂の長さを所 定の長さに揃えるように構成されて 、る。
[0759] ハウジング 7540は、一体成型された複数のハウジング部、すなわち、上ハウジング 部 7542と下ハウジング部 7544、とを溶着して製造されたものであり、外周部分には 通信ユニット 7054aが取り付けられている。ハウジング 7540は下部にハウジング開 口 7572を有しており、このハウジング開口 7572には、上述したように現像ローラ 751 0がその一部を露出した状態で配置されて 、る。
[0760] ハウジング 7540の内部は、前記通信ユニット 7054aが設けられている位置の内部 側を、他の領域と区画して所定領域への現像剤の進入を防止するための進入防止 部 7546を有しており、この進入防止部 7546は、通信ユニット 7054aが設けられてい る内面側に現像剤が進入しないように区画する区画部材 7546aで形成されており、 区画部材 7546aとハウジング 7540とで囲まれた内部には間隙が形成されている。
[0761] また、ハウジング 7540には、現像ローラ 7510の軸方向と平行に、内壁から内方へ
(図 90の上下方向)突出させて仕切り壁 7545が設けられており、ハウジング 7540内 の空間のうち区画部材 7546aにて区画された領域を除く空間が、二つの現像剤収 容部、すなわち、第 1現像剤収容部 7530と第 2現像剤収容部 7531とに分けられて いる。仕切り壁 7545には、装着方向における上流側及び下流側にそれぞれ連通開 口(不図示)が設けられており、この連通開口にて、第 1現像剤収容部 7530と第 2現 像剤収容部 7531とが連通されて 、る。
[0762] また、現像ローラ 7510を含む第 1現像剤収容部 7530には現像ローラ 7510と隣接 してスクリュー状に形成された第 1オーガ 7520が配設されており、この第 1オーガ 75 20が図 7の矢印の方向へ回動することにより第 1現像剤収容部 7530内の現像剤 D を現像器 7054の装着方向における上流側 (紙面垂直方向手前側)に向けて搬送す る。一方、仕切り壁 7545を挟んで第 1現像剤収容部 7530に隣接する第 2現像剤収 容部 7531には第 1オーガ 7520とほぼ同様の第 2オーガ 7521が配設されており、こ の第 2オーガ 7521が図 90の矢印の方向へ回動することにより第 2現像剤収容部 75 31内の現像剤 Dを現像器 7054の装着方向下流側 (紙面垂直方向奥側)に向けて 搬送する。
[0763] そして、第 1現像剤収容部 7530と第 2現像剤収容部 7531とは、連通開口にて連 通されているので、第 1オーガ 7520の回転によって第 1現像剤収容部 7530内の上 流側に搬送されてきた現像剤 Dは上流側の連通開口を介して第 2現像剤収容部 75 31へ移動する。一方、第 2オーガ 7521の回転によって第 2現像剤収容部 7531内の 下流側に搬送されてきた現像剤 Dは下流側の連通開口を介して第 1現像剤収容部 7 530へ移動するよう【こ構成されて!ヽる。すなわち、この現像器 7051、 7052、 7053、 7054では一対の第 1及び第 2オーガ 7520, 7521が回転すると、現像剤 Dが仕切り
壁 7545の周囲を一定の方向へ循環し、力かる循環に伴って現像剤 Dの攪拌がなさ れるとともに、トナーの摩擦帯電が促進されるようになって!/、る。
[0764] = = =現像器の現像位置、通信位置、及び、着脱位置 = = =
前述したように、現像器 7051、 7052、 7053、 7054は、着脱部 7050a、 7050b, 7 050c, 7050dの移動に伴って移動する。この際、各現像器が所定位置に位置する ように、着脱部は移動する。この所定位置として、第一位置としての現像位置、第二 位置としての通信位置、及び、着脱位置がある。各現像器の現像位置、通信位置、 及び、着脱位置は同じであるから、以下においては、イェロー現像器 7054の現像位 置、通信位置、及び、着脱位置について、図 91A〜図 91Dを用いて説明する。図 9 1Aは、イェロー現像器 7054が現像位置に位置して 、る際の現像器保持ユニット 70 50等を示した図である。図 91Bは、イェロー現像器 7054が通信位置に位置している 際の現像器保持ユニット 7050等を示した図である。図 91Cは、イェロー現像器 705 4が着脱位置に位置して ヽる際の現像器保持ユニット 7050等を示した図である。図 91Dは、現像器保持ユニット 7050力 ホームポジションに位置している状態を示した 図である。
[0765] 図 91Aに示した状態では、イェロー現像器 7054は、現像ローラ 7510が感光体 70 20と対向している現像位置に位置している。この状態では、磁気ブラシを形成した現 像ローラ 7510力 磁気ブラシの穂立ちで感光体 7020を摺擦して、感光体 7020に 担持された潜像を現像することが可能である。イェロー現像器 7054が現像位置に位 置している状態では、前述したように、着脱部 7050dに設けられたばね 7576が、ィ エロー現像器本体を外周側に付勢している。なお、イェロー現像器 7054が現像位 置に位置して 、る状態では、マゼンタ現像器 7052が通信位置に位置して 、る。
[0766] また、図 91Aに示した状態から、現像器保持ユニット 7050が回転軸 7050eを中心 に図 91Aに示す Z方向に所定角度回転すると、図 91Bに示した状態となる。図 91B に示した状態では、イェロー現像器 7054が通信位置に位置している。この状態では 、イェロー現像器 7054に設けられた通信ユニット 7054aが、アンテナユニット 7124と 非接触状態にて対向している。そして、この通信ユニット 7054aが、アンテナユニット 7124と通信可能である。なお、イェロー現像器 7054が通信位置に位置している状
態では、ブラック現像器 7051が現像位置に位置している。そのため、アンテナュ-ッ ト 7124との通信ユニットの通信は、ブラック現像器 7051が感光体 7020に担持され た潜像を現像する際に、行うことが可能である。
[0767] また、図 91Bに示した状態から、現像器保持ユニット 7050が回転軸 7050eを中心 に図 91Bに示す Z方向に所定角度回転すると、図 91Cに示した状態となる。図 91C に示した状態では、イェロー現像器 7054が着脱位置に位置している。この状態では 、イェロー現像器 7054が現像器着脱開口 7010eを介して着脱可能、即ち、着脱部 7050dに装着又は着脱部 7050dから取り外し可能である。
[0768] なお、プリンタ本体 7010aに電源が投入されて初期化動作が行われた後や、プリン タ 7010が画像を形成する前に、現像器保持ユニット 7050は、図 91Dに示すホーム ポジションに位置して ヽる。
[0769] = = =通信ユニットの構成 = = =
次に、図 92、図 93、図 94を参照しつつ、現像器に設けられた通信ユニットの構成 についてデータの送受信構成を含めて説明する。図 92は、通信ユニットの構成を示 す平面図である。図 93は、通信ユニット及び送受信部の内部構成を説明するための ブロック図である。図 94は、通信ユニット 7054aのメモリセル 7054hに記憶されてい る情報を説明するための図である。
[0770] 現像器 7051、 7052、 7053、 7054には、通信ユニット力取り付けられている力 各 現像器に取り付けられた通信ユニットの構成及び現像器本体に対する通信ユニット の取付け位置等は、いずれの現像器であっても同じなので、以下、イェロー現像器 7 054に取り付けられている通信ユニット 7054aを例にとって説明する。
[0771] 通信ユニット 7054aは、イェロー現像器 7054が着脱部 7050dに装着された状態 で、プリンタ本体 7010a側のアンテナユニット 7124と非接触状態で通信可能である 。前述したように、イェロー現像器 7054は、着脱部 7050dが移動することにより移動 する。そして、通信ユニット 7054aは、イェロー現像器 7054が現像位置とは異なる通 信位置に移動した際に、プリンタ本体 7010aに設けられたアンテナユニット 7124と 非接触状態で通信する。通信ユニット 7054aは、現像器保持ユニット 7050の回転軸 7050eを中心とする直径方向において、アンテナユニット 7124より内側に設けられ
ている。
[0772] 通信ユニット 7054aは、長方形状の可撓性を有する薄板プラスチック製の基材とし ての薄板基材 7054i、銅箔を長方形の平面コイル状に配線した収容器側アンテナと してのアンテナ 7054d、アンテナの両端部に設けられたアンテナ端子 7054j、メモリ を有し外部アンテナとの通信するための素子としての非接触 ICチップ 7054b、非接 触 ICチップ 7054bのチップ端子とアンテナ端子 7054jとを接続するアルミ製の 2つの 連結部 7054k、及び、これらを覆って薄板基材 7054iとの間に挟むフィルム状の保 護シート 7054mを有して!/、る。
[0773] 図 92に示すように、アンテナ 7054dは長方形状の薄板基材 7054iにおける長手方 向の一方の端部側にアンテナ端子 7054jが配置され、薄板基材 7054iの外形に沿 つてコイル状に約 10周引き回され、そのアンテナ 7054dの内側にもう一つのアンテ ナ端子 7054jが設けられている。外側のアンテナ端子 7054jと内側のアンテナ端子 7 054jとは、薄板基材 7054iの長手方向において同じ側に設けられている。薄板基材 7054i状では、長方形の縦、及び横の辺に沿って、アンテナ 7054dの銅箔パターン 力 S10本並べられており、薄板基材 7054iにおいて、アンテナ端子 7054jが設けられ ている端部側にて 5本ずつに分けられ、それらの間に非接触 ICチップ 7054bが配置 されている。そして、非接触 ICチップ 7054bに設けられたチップ端子 (不図示)とアン テナ端子 7054jとを接続する 2つの連結部 7054kは、各々 5本の銅箔パターン上に 架け渡されて設けられている。すなわち、薄板基材 7054i上には、長手方向の一方 の端側に、非接触 ICチップ 7054b、 2つのアンテナ端子 7054j、 2つの連結部 7054 kが設けられており、そのほかの領域には中央を除いてアンテナ 7054dとしての銅箔 のパターンが引き回されている。
[0774] そして、通信ユニット 7054aは、イェロー現像器本体の長手方向にて、イェロー現 像器 7054の装着方向における下流側にて位置決めされている。このとき、通信ュ- ット 7054aは、非接触 ICチップ 7054bが設けられている端部側力 通信ユニット 705 4aにおける、装着方向の上流側に位置するように配置されている。
[0775] また、通信ユニット 7054aは、ノヽウジング 70540の、その長手方向に沿って設けら れた外面 7543、に取り付けられている。ここで、外面 7543は、図 90に示すように、
ハウジング 7540の、一点鎖線に対応する部分を指す。なお、この外面 7543は、該 ハウジング 7540の長手方向に直交する直交面と交わる断面が円弧形状である円弧 面 7543aを備えている。この円弧面 7543aは、その円弧が、イェロー現像器 7054が 着脱部 7050dに装着された際に現像器保持ユニット 7050の回転方向に沿うように、 設けられている。そして、通信ユニット 7054aは、図 90に示すように、円弧面 7543a の、現像ローラ 7510から最も離れた位置に取り付けられている。
[0776] 図 95は、アンテナユニット 7124を説明するための図である。図 96は、アンテナュ- ットをホルダーに取り付けた状態を説明するための図である。プリンタ本体 7010a側 に設けられるアンテナユニット 7124は、榭脂製の板材にて形成された基材 7124aと 、通信ユニット 7054aとほぼ同様に基材 7124aの外形に沿って平面コイル状に引き 回された銅箔でなる本体側アンテナとしてのアンテナ 7124bと、アンテナ 7124bの端 部に設けられたアンテナ端子 7124cと、フィルム状の保護シート 7124dとを有してい る。また、 2つのアンテナ端子 7124cには、それぞれ導線 7124eが接続され通信制 御モジュール 7123を介して制御ユニット 7100と接続されている。ここで、本実施形 態のアンテナユニット 7124は、保護シート 7124dを有する構成としたが、保護シート 7124dは必ずしも設けられて 、なくとも構わな 、。
[0777] そして、装着されたイェロー現像器 7054が通信位置に配置された際に、通信ュ- ット 7054aのアンテナ 7054dと、アンテナユニット 7124のアンテナ 7124bとが対向す る位置に設けられている。そして、アンテナユニット 7124は、榭脂製のホルダー 712 5を介してプリンタ本体 7010aに固定されている。
[0778] ホルダー 7125はアンテナユニット 7124の周囲と基材 7124a側とを覆 、一面が開 放された箱状に形成され、開放された側からアンテナ 7124bが外部側に向けられて 配置される。ホルダー 7125の開放された側の縁部には、対向する側壁部 7125aに 、内方に向力つて突設された可撓性を有する爪 7125bが設けられている。アンテナ ユニット 7124は、箱状のホルダー 7125内に収容されて爪 7125bにより支持されて いる。すなわち、榭脂製のホルダー 7125のみによりアンテナユニット 7124が保持さ れるため、アンテナユニット 7124を固定する際にねじ等の金属部材は用いられてい ない。
[0779] 通信ユニット 7054aとアンテナユニット 7124とが所定の位置関係、例えば、相互距 離が 10mm以内にあれば、互いに非接触状態にて、情報を送受信可能となっている 。この通信ユニット 7054aは、全体としてごく小型かつ薄型で、片面に粘着性を持た せてシールとして対象物に貼着させることもできる。メモリタグなどと呼ばれ、多種巿 販されているものである。
[0780] 非接触 ICチップ 7054bは、図 93に示すように、共振用コンデンサ 7054c、整流器 7054e、信号解析部 RF (Radio Frequency) 7054f、制御部 7054g、メモリセル 7 054hを有している。メモリセル 7054hは、 NAND型フラッシュ ROMなど電気的に読 み書き可能な不揮発性のメモリであり、書き込まれた情報を記憶しておくこと、及び、 記憶した情報を外部から読み取ることが可能なものである。
[0781] 通信ユニット 7054aのアンテナ 7054dと、アンテナユニット 7124とは、互いに無線 にて通信し合 、、メモリセル 7054hに保存された情報の読み取りやメモリセル 7054h への情報の書き込みを行う。また、プリンタ本体 7010aの通信制御モジュール 7123 で発生された高周波信号は、アンテナユニット 7124を介して高周波磁界として誘起 される。この高周波磁界は、通信ユニット 7054aのアンテナ 7054dを介して吸収され 、整流器 7054eで整流されて非接触 ICチップ 7054b内の各回路を駆動する直流電 力源となる。
[0782] 通信ユニット 7054aのメモリセル 7054h〖こは、図 94〖こ示すよう〖こ、各種の情報が記 憶されている。アドレス 00Hには、通信ユニットのシリアル番号等の、通信ユニット毎 に固有の HD情報が記憶されており、アドレス 01Hには、イェロー現像器 7054を製造 した年月日が記憶されており、アドレス 02Hには、イェロー現像器 7054の仕向地を 特定するための情報が記憶されており、アドレス 03Hには、イェロー現像器 7054が 製造された製造ラインを特定するための情報が記憶されており、アドレス 04Hには、 イェロー現像器 7054が対応可能な機種を特定するための情報が記憶されており、 アドレス 05Hには、イェロー現像器 7054に収容されているトナーの量を示すための 情報としてトナー残量情報が記憶されており、アドレス 06H以後の領域にも適宜情報 が記憶されている。
[0783] 通信ユニット 7054aのメモリセル 7054hに記憶されている 情報は、記憶通信ュ
ニットの工場製造時において、書き込み処理されることとすればよい。この HD情報を プリンタ本体 7010aで読み取ることによって、個々の通信ユニット 7054a、 7051a, 7 052a, 7053aを識別することが可能になる。
[0784] なお、アンテナユニット 7124は、現像器保持ユニット 7050が静止している状態の みならず、現像器保持ユニット 7050が移動している状態においても、通信ユニット 7 054aと無線通信することとしてもよい。すなわち、アンテナユニット 7124は、移動中 の通信ユニット 7054aに対しても無線通信可能としてもよい。
[0785] = = =通信ユニットとアンテナユニットとの通信距離及び通信領域 = = =
図 97は、通信ユニットとアンテナユニットとの通信距離及び通信領域を示す、装着 方向と直交する方向の断面図である。図 98は、通信ユニットとアンテナユニットとの通 信距離及び通信領域を示す、装着方向に沿う方向の断面図である。
[0786] 図示するように、通信ユニット 7051a, 7052a, 7053a, 7054aとアンテナユニット 7 124とは、通信距離 Lの間隔を隔てて配置されている。通信ユニット 7051a, 7052a , 7053a, 7054aは、各現像器 7051, 7052, 7053, 7054に設けられており、現像 器保持ユニット 7050に保持されて、現像器保持ユニット 7050が回転軸 7050eを中 心に回転することにより移動する。このため、プリンタ本体 7010a側に設けられるアン テナユニット 7124は、現像器 7051, 7052, 7053, 7054が保持された現像器保持 ユニット 7050が回転した際に、最も外側に突出する部位と接触しない位置に設けら れている。
[0787] そして、通信ユニット 7051a, 7052a, 7053a, 7054aとアンテナユニット 7124とは 、上述した通信位置にて互いに対向し、良好に通信可能な通信距離 L、例えば、 10 mm、間隔を隔てて配置されている。また、通信ユニット 7051a, 7052a, 7053a, 7 054aは、電源を有していないため、搬送波によりアンテナユニット 7124から電力の 供給を受けることになる。すなわち、通信ユニット 7051a, 7052a, 7053a, 7054aと アンテナユニット 7124とは、それぞれに設けられた平面コイル状のアンテナ 7054d、 7124b間に生じる電磁誘導で、通信ユニット 7051a, 7052a, 7053a, 7054aへの 電力供給と、信号の伝送を行っている。このため、通信ユニット 7051a, 7052a, 705 3a, 7054aとアンテナユニット 7124と力通信する際には、各アンテナ 7051d, 7052
d, 7053d, 7054d、 7124bの銅箱の周りに磁束力 ^発生して!/ヽる。そして、アンテナ ユニット 7124のアンテナ 7124bに生じた磁束は、少なくとも通信距離 Lだけ離れた 通信ユニット 7051a, 7052a, 7053a, 7054aのアンテナ 7051d, 7052d, 7053d , 7054dに届力なければならない。すなわち、通信ユニット 7051a, 7052a, 7053a , 7054aとアンテナユニット 7124と力通信するためには、各アンテナ 7051d, 7052d , 7053d, 7054d、 7124bの銅箔の周りにおける距離 Lの領域(以下、通信領域 Mと する)は、磁束が発生可能である必要である。通信距離 L及び通信領域 Mを規定す る半径 Lは、通信ユニット 7051a, 7052a, 7053a, 7054a及びアンテナユニット 71 24の部品精度、プリンタ本体 7010aに取り付けられた際の取り付け誤差等を考慮し たうえで、良好な通信状態が確保できる距離に設定することが望ましい。
[0788] 本実施形態の場合には、図 97,図 98に示すように、通信ユニット 7051a, 7052a, 7053a, 7054a及びアンテナユニット 7124の周囲において、通信ユニットのアンテ ナ及びアンテナユニットのアンテナを構成する銅箔の中心から距離 Lの領域が通信 領域 Mとなる。
[0789] ところが、この通信領域 M内に導電性部材が存在する場合には、アンテナ 7124b に発生した磁束が導電性部材を貫通すると、導電性部材に磁束を軸として渦電流が 流れ、搬送波を大きく減衰させる。このため、通信領域 M内には、導電性部材が存在 しな 、ように構成されて 、る。
[0790] ところで、本実施形態のプリンタ 7010では、現像剤 Dとして非磁性トナーと磁性キヤ リアとを混合した二成分現像剤を用いている。すなわち、現像剤に含まれる磁性キヤ リアは導電性部材であり、通信領域 M内に現像剤が存在しても搬送波が減衰される ことになる。
[0791] 特に本実施形態の現像器は現像器保持ユニット 7050に保持されて、現像器保持 ユニット 7050の回転により各現像器の位置が移動される。すなわち、現像器保持ュ ニット 7050が 1回転すると、各現像器も 1回転し、現像器の上下方向が逆転した後に 元の状態に戻る。このため、現像剤が通信ユニット 7054a側に移動することがある。 現像器のハウジング 7540は榭脂製であるため、現像器が回転すると静電気により現 像器の内周面に現像剤が付着しやすい。そして、通信ユニット 7054aが設けられて
いる位置の内周面に導電性のキャリアを含む現像剤が付着すると、通信位置にて通 信ユニットが上方に位置し、現像剤が下方に位置する状態であっても、付着した現像 剤により良好な通信ができない畏れがある。
[0792] 本実施形態の現像器には、通信ユニット 7054aが設けられている位置の内部側に 、他の領域と区画するための進入防止部 7546を有している。この進入防止部 7546 は、ハウジング 7540の外周壁と区画部材 7546aとで囲まれた領域内に現像剤が進 入しないように構成されている。すなわち、区画部材 7546aは、良好な通信を可能と するために、区画部材 7546aより通信ユニット 7054a側に現像剤が進入することを防 止するように設けられて ヽるので、区画部材 7546aの現像剤側の外周縁が通信領域 Mより大きくなるように形成されている。すなわち、区画部材 7546aにより区画される 領域は、通信ユニット 7054aのアンテナ 7054dから距離 Lの領域を含み、この領域よ りも広い領域である。このため、アンテナ 7054dから生じる磁束は、アンテナ 7054d に対し現像器と反対側にも、少なくとも距離 Lの領域に磁束が生じ、アンテナ 7054d と距離 Lだけ間隔を隔てて設けられた本体側のアンテナ 7124bまで、磁束を届かせ ること、また、本体側のアンテナ 7124bから生じた磁束をアンテナ 7054dに届力せる ことが可能である。このため、本体側のアンテナ 7124bとアンテナ 7054dとを良好に 通信させることが可能である。
[0793] 本実施形態のプリンタ 7010によれば、現像器内の通信領域 M内に現像剤が進入 しないように進入防止部 7546を設けたので、現像器内における通信ユニット 705 la , 7052a, 7053a, 7054aとアンテナユニット 7124との通信領域 Mに、通信の妨げ、と なる導電' 14のキャリア力 S存在しな ヽ。このため、通信ユニット 7051a, 7052a, 7053a , 7054aとアンテナユニット 7124とが良好に通信可能なプリンタ 7010を実現すること が可能である。
[0794] 上記実施形態においては、現像器のハウジング 7540内に、区画部材 7546aを設 けて進入防止部を形成する例について説明した力 ハウジング 7540の外周部に、 通信領域 Mを含み、この通信領域 Mより広い領域を確保するための凹部を設け、こ の凹部を外方力 覆う蓋状の区画部材を設けることにより進入防止部を形成し、この 蓋状の区画部材の外面に通信ユニットを備える構成としてもよい。
[0795] 上記実施形態においては、現像器内に区画部材 7546aを備え、ハウジング 7540 の外周部と区画部材 7546aとで間隙を形成し、通信領域 Mを含み、通信領域より広 い領域を、現像剤収容部 7530, 7531と区画する例について説明した力 必ずしも 間隙を形成しなくてもよい。
[0796] 図 99は、進入防止部の他の実施例を示した図である。図示するように、例えば、進 入防止部 7546を、少なくとも通信領域 Mを含む領域を埋めるような領域保持部材 7 547としての榭脂ゃウレタン等のブロックを、通信ユニットの内周面側に貼着するなど して、通信領域 Mより広 、領域に現像剤が入り込まな 、ような構成としてもよ!、。
[0797] = = =その他の実施形態 = = =
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記 した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を 限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなぐ変更、改良され得る と共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
[0798] なお、上記実施の形態にお!、て、画像形成装置としてフルカラーレーザビームプリ ンタを例にとって説明したが、本発明は、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファ クシミリなど、各種の磁性材料を含む現像剤を用いる画像形成装置に適用可能であ る。
[0799] なお、上記実施の形態において、像担持体である感光体は、円筒状の導電性基材 の外周面に感光層を設けた構成として説明した力 これに限定されるものではない。 例えば、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光べ ルトであってもよい。
[0800] さらに、上記実施の形態において、図 85等に示すように、着脱部 7050a、 7050b, 7050c, 7050dは、移動可能であり、現像器 7051、 7052、 7053、 7054は、着脱 部に装着された状態で該着脱部の移動に伴って現像位置 (第一位置)に移動した際 に、プリンタ本体 7010aに設けられた感光体 7020 (像担持体)に担持された潜像を 現像することとした。また、通信ユニット 705 la、 7052a, 7053a, 7054aは、現像器 7051、 7052、 7053、 7054が現像位置とは異なる通信位置(第二位置)に移動した 際に、プリンタ本体 7010a側と非接触状態で通信することとした。しかし、上記に限定
されるものではない。例えば、現像器は、移動しないこととしてもよい。
[0801] また、図 90に示すように、通信ユニット 7051a、 7052a, 7053a, 7054aiま、円弧 面 7543aの、現像ローラ 7510から最も離れた位置、に取り付けられていることとした 。しかし、上記に限定されるものではない。例えば、通信ユニットは、円弧面 7543aの 、現像ローラ 7510に近い位置、に取り付けられていることとしてもよい。
[0802] ただし、通信ユニット 7051a、 7052a, 7053a, 7054a力 円弧面 7543aの、現像 ローラ 7510から最も離れた位置、に取り付けられている場合には、現像ローラ 7510 に担持されたトナー Tが飛散して該通信ユニットに付着することを抑止できるから、通 信ユニットが、より適切に、プリンタ本体 7010a側と通信することが可能となる。従って 、上記実施の形態の方がより望ましい。
[0803] = = =画像形成システム等の構成 = = =
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態にっ ヽ て、図面を参照しながら説明する。
[0804] 図 100は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム 7700は、 =3ンピユータ 7702と、表示装置 7704と、プリンタ 7010と、人力装置 7708 と、読取装置 7710とを備えている。
[0805] コンピュータ 7702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されている力 こ れに限られるものではない。表示装置 7704は、 CRT (Cathode Ray Tube :陰極線管 )やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これ に限られるものではない。プリンタ 7010は、上記に説明されたプリンタが用いられて いる。入力装置 7708は、本実施形態ではキーボード 7708Aとマウス 7708Bが用い られている力 これに限られるものではない。読取装置 7710は、本実施形態ではフ レキシブルディスクドライブ装置 7710Aと CD— ROMドライブ装置 7710Bが用いら れているが、これに限られるものではなぐ例えば MO (Magneto Optical)ディスクドラ イブ装置や DVD (Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
[0806] 図 101は、図 100に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンビ ユータ 7702が収納された筐体内に RAM等の内部メモリ 7802と、ハードディスクドラ イブユニット 7804等の外部メモリがさらに設けられている。
[0807] なお、以上の説明においては、プリンタ 7010力 コンピュータ 7702、表示装置 77 04、入力装置 7708、及び、読取装置 7710と接続されて画像形成システムを構成し た例について説明した力 これに限られるものではない。例えば、画像形成システム 1S コンピュータ 7702とプリンタ 7010から構成されても良ぐ画像形成システムが表 示装置 7704、入力装置 7708及び読取装置 7710のいずれかを備えていなくても良 い。
[0808] また、例えば、プリンタ 77010力 コンピュータ 7702、表示装置 7704、入力装置 7
708、及び、読取装置 7710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い 。一例として、プリンタ 77010が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表 示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを 着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
[0809] このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムより も優れたシステムとなる。
[0810] = = =第 9実施形態の画像形成装置の概要 = = =
図 102〜図 107を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、「プリン タ」ともいう) 8010を例にとって、その概要について説明する。図 102は、現像器 805 1、 8052、 8053、 8054等力着脱可能なプリンタ 8010の構成を説明するための図で ある。図 103は、プリンタ 8010を構成する主要構成要素を示した図である。図 104は 、プリンタ 8010の制御ユニット 8100を示すブロック図である。図 105は、現像器保持 ユニット 8050の斜視図である。図 106ίま、着脱咅 8050dにイェロー現像器 8054力 S 装着された状態の現像器保持ユニット 8050を示した図である。図 107は、装着され た現像器と現像器保持ユニットとの位置を示す図である。なお、図 103は、図 102に おいて現像器等の装着方向と垂直な断面の図である。また、図 102、図 103には、 矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ 8092は、プリンタ 8010の下部 に配置されており、定着ユニット 8090は、プリンタ 8010の上部に配置されている。
[0811] <着脱構成 >
画像形成装置の一例であるプリンタ 8010には、カートリッジとして構成され、現像 装置の一例である現像器 8051、 8052、 8053、 8054、及び、像担持体ユニットの一
例としての感光体ユニット 8075、が着脱可能である。
[0812] プリンタ 8010は、開閉可能な第一開閉カバー 8010b、第一開閉カバー 8010bより 内側に設けられ開閉可能な第二開閉カバー 8010c、感光体ユニット 8075を着脱す るための感光体ユニット着脱開口 8010d、及び、現像器 8051、 8052、 8053、 805 4を着脱するための開口としての現像器着脱開口 8010eを有している。
[0813] ここで、ユーザが第一開閉カバー 8010bを開くことにより、感光体ユニット着脱開口 8010dを通してカートリッジとして構成された感光体ユニット 8075をプリンタ 8010に 対し着脱することが可能となる。さらに、ユーザが第二開閉カバー 8010cを開くことに より、現像器着脱開口 8010eを通してカートリッジとして構成された現像器 8051、 80 52、 8053、 8054をプリンタ 8010に対し着脱すること力可會となる。
[0814] くプリンタ 8010の構成 >
現像器 8051、 8052、 8053、 8054、及び感光体ユニット 75力 Sプリンタ 8010に装 着された状態におけるプリンタ 8010の構成を説明する。
[0815] 本実施形態に係るプリンタ 8010は、図 103に示すように、潜像を担持する像担持 体の一例としての感光体 8020の回転方向に沿って、帯電ユニット 8030、露光ュ- ット 8040、現像器保持ユニット 8050、一次転写ユニット 8060、中間転写体 8070、 クリーニングブレード 8076を有し、さらに、二次転写ユニット 8080、定着ユニット 809 0、ユーザへの報知部をなし液晶パネルでなる表示ユニット 8095、これらのユニット 等を制御しプリンタとしての動作を司る制御ユニット 8100、及び、電源用シールド部 材 8098a【こ覆われた電源ュニッ卜 8098を有して!/ヽる。
[0816] これらの感光体 8020、帯電ユニット 8030、露光ユニット 8040、現像器保持ュ-ッ 卜 8050、一次転写ュ-ッ卜 8060、中間転写体 8070、クリーニングブレード 8076、二 次転写ユニット 8080、定着ユニット 8090、制御ユニット 8100、及び、電源ユニット 8 098等は、装着方向において上流側と下流側とに間隔を隔てて配置されプリンタ 80 10の筐体をなす金属製のフレーム 8010f間に配置されている。また、このフレーム 8 01 Of間には、装着方向と直交する方向の両端部にて金属製のスティ 8010gが設け られている。
[0817] さらに、プリンタ 8010には、外部から進入する電磁波を遮断するための装置用シー
ルド部材が設けられ、プリンタ 8010のほぼ全周がシールド部材により覆われている。 すなわち、筐体をなすフレーム 801 Of及びスティ 801 Ogもシールド部材として機能す る。
[0818] また、現像器保持ユニット 8050の周りには、プリンタ 8010、すなわち画像形成装 置内の空気を吸引して、装置外に排出するための気流の流路となる排気ダクト 8066 が設けられて 、る。排気ダクト 8066につ 、ては後述する。
[0819] 感光体 8020は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、 中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図 103中の矢印で示 すように時計回りに回転する。帯電ユニット 8030は、感光体 8020を帯電するための 装置である。本実施形態のプリンタ 8010では、感光体 8020と、クリーニングブレード 8076と、帯電ユニット 8030と力 廃トナー収容部を備えた 1つの感光体ユニット 807 5として構成されている。
[0820] 露光ユニット 8040は、レーザを感光体 8020に照射することによって帯電された感 光体 8020上に潜像を形成するための装置である。この露光ユニット 8040は、半導 体レーザ、ポリゴンミラー、 F- Θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ヮ ードプロセッサ等の不図示のホストコンピュータ力 入力された画像信号に基づいて 、変調されたレーザを帯電された感光体 8020上に照射する。
[0821] 現像器保持ユニット 8050は、感光体 8020上に形成された潜像を、現像器 8051、 8052、 8053、 8054に収容された現像剤の一例としてのトナー T、すなわち、ブラッ ク現像器 8051に収容されたブラック (Κ)トナー、マゼンタ現像器 8052に収容された マゼンタ(Μ)トナー、シアン現像器 8053に収容されたシアン (C)トナー及びイエロ 一現像器 8054に収容されたイェロー (Υ)トナーを用いて現像するための装置である
[0822] この現像器保持ユニット 8050は回転軸 8050eを備え、回転軸 8050eを中心として 、現像器 8051、 8052、 8053、 8054力着脱可能な 4つの着脱部 8050a、 8050b, 8050c, 8050dを周方向【こ 90° [¾隔で備えて ヽる。各着脱咅 8050a、 8050b, 80 50c、 8050dは、現像器保持ユニット 8050の中'、に設けられた回転軸 8050e力ら 放射状の 4方向に 90° の間隔にて形成された 4つの壁部 8050fのうち、隣接する 2
つの壁部 8050fにて区画される同一空間に設けられている。すなわち、現像器保持 ユニット 8050には、回転軸 8050eを中心として、周方向に 90° 間隔にて、ブラック 現像器 8051が着脱可能な着脱部 8050a、マゼンタ現像器 8052が着脱可能な着脱 部 8050b、シアン現像器 8053が着脱可能な着脱部 8050c、イェロー現像器 8054 が着脱可能な着脱部 8050d、が設けられている。
[0823] そして、回転軸 8050eを中心に現像器保持ユニット 8050が回転して着脱部 8050 a、 8050b, 8050c, 8050d力移動することにより、保持されて ヽる 4つの現像器 805 1、 8052、 8053、 8054の位置を移動することを可會として! /、る。すなわち、前記 4つ の現像器 8051、 8052、 8053、 8054は、回転軸 8050eを中'、として、それらのネ目 対位置を維持したまま回転可能となっている。そして、現像器 8051、 8052、 8053、 8054は、着脱部 8050a、 8050b, 8050c, 8050dに装着された状態で着脱部 805 0a、 8050b, 8050c, 8050dの移動【こ伴って現像位置【こ移動した際【こ、それぞれ の現像器 8051、 8052、 8053、 8054【こ収容されたトナー【こて、感光体 8020【こ担 持された潜像を現像する。なお、各現像器の詳細については、後述する。
[0824] また、着脱咅 8050a、 8050b, 8050c, 8050diま、図 105【こ示すよう【こ、それぞれ 、各現像器の連結部材 8590 (図 108)に設けられた連結凸部と嵌合可能な連結穴 8 059、現像器着脱開口 8010eから挿入された現像器に設けられた被ガイド部 8549 と係合して現像器を案内するためのガイド部 8056、及び、各現像器を現像器保持ュ ニット 8050の外周方向に付勢するためのばね 8576、を備えている。例えば、着脱 部 8050dに設けられた連結穴 8059は、図 106に示すようにイェロー現像器 8054の 連結部材 8590に設けられた連結凸部の一例である連結ピン 8595a、 8595b (図 11 2)と嵌合する。
[0825] また、図 107に示すように、ガイド部 8056は、着脱部を構成する各々 2つの壁部 80 50fにそれぞれ設けられ、隣接する 2つの壁部 8050fにて区画される同一空間側に 突出するように、各壁部 8050fにそれぞれ形成された垂直な面を有し、イェロー現像 器 8054の長手方向に沿うように配置されている。すなわち、同一空間側に向力 よう に隣接する壁部 8050fに設けられたガイド部 8056は、それらの面がいずれも回転軸 8050e側に向けられて、それらの面がなす角度がほぼ 90° になるように形成されて
いる。そして、イェロー現像器 8054は、当該イェロー現像器 8054が有する被ガイド 部 8549力 ガイド部 8056の垂直な 2つの面の回転軸 8050e側に配置され、被ガイ ド部 8549がガイド部 8056に沿うように挿入されて装着される。
[0826] 着脱部 8050dに設けられたばね 8576は、イェロー現像器 8054を、現像器保持ュ ニット 8050の外周方向に向かって付勢する。これにより、イェロー現像器 8054を現 像器着脱開口 8010eから、被ガイド部 8549がガイド部 8056の垂直な面の回転軸 8 050e側に沿わせて挿入していくと、イェロー現像器 8054は、ばね 8576により外周 方向【こ付勢される。また、着脱咅 8050a、 8050b, 8050c, 8050diま、図 105【こ示 すように、それぞれ、各現像器に設けられた位置決めピン 8588 (図 108)と嵌合可能 な位置決め穴 8058、を備えている。すなわち、着脱部 8050dに設けられた位置決 め穴 8058に、イェロー現像器 8054に設けられた位置決めピン 8588が嵌合すること により、イェロー現像器 8054は、所定の位置に位置決めされて装着される。
[0827] 一次転写ユニット 8060は、感光体 8020に形成された単色トナー像を中間転写体 8070に転写するための装置であり、 4色のトナーが順次重ねて転写されると、中間 転写体 8070にフルカラートナー像が形成される。この中間転写体 8070は、エンドレ スのベルトであり、感光体 8020とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
[0828] 二次転写ユニット 8080は、中間転写体 8070上に形成された単色トナー像やフル カラートナー像を紙、フィルム、布等の記録媒体に転写するための装置である。定着 ユニット 8090は、記録媒体上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を紙 等の記録媒体に融着させて永久像とするための装置である。
[0829] クリーニングブレード 8076は、ゴム製であり、感光体 8020の表面に当接している。
このクリーニングブレード 8076は、一次転写ユニット 8060によって中間転写体 8070 上にトナー像が転写された後に、感光体 8020上に残存するトナーを搔き落として除 去する。
[0830] 感光体ユニット 8075は、一次転写ユニット 8060と露光ユニット 8040との間に設け られ、感光体 8020、帯電ュニッ卜 8030、クリーニングブレード、8076、及び、クジ一二 ングブレード 8076により搔き落とされたトナーを収容する不図示の廃トナー収容部を 有している。
[0831] 制御ユニット 8100は、図 104に示すようにメインコントローラ 8101と、ユニットコント ローラ 8102とで構成され、メインコントローラ 8101には画像信号が入力され、この画 像信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ 8102が前記各ユニット等を制御し て画像を形成する。
[0832] <プリンタ 8010の動作 >
次に、このように構成されたプリンタ 8010の動作について、他の構成要素にも言及 しつつ説明する。
[0833] まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号がインターフェイス(IZF) 8112 を介してプリンタ 8010のメインコントローラ 8101に入力されると、このメインコントロー ラ 8101からの指令に基づくユニットコントローラ 8102の制御により感光体 8020、現 像器 8051、 8052、 8053、 8054に設けられた現像ローラ 8510、及び、中間転写体 8070が回転する。感光体 8020は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット 8 030により順次帯電される。
[0834] 感光体 8020の帯電された領域は、感光体 8020の回転に伴って露光位置に至り、 露光ユニット 8040によって、第 1色目、例えばイェロー Yの画像情報に応じた潜像が 該領域に形成される。また、現像器保持ユニット 8050は、イェロー (Y)トナーを収容 したイェロー現像器 8054を、感光体 8020に対向した現像位置に位置させる。
[0835] 感光体 8020上に形成された潜像は、感光体 8020の回転に伴って現像位置に至 り、イェロー現像器 8054によってイェロートナーで現像される。これにより、感光体 8 020上にイェロートナー像が形成される。
[0836] 感光体 8020上に形成されたイェロートナー像は、感光体 8020の回転に伴って一 次転写位置に至り、一次転写ユニット 8060によって、中間転写体 8070に転写され る。この際、一次転写ユニット 8060には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転 写電圧が印加される。なお、この間、二次転写ユニット 8080は、中間転写体 8070か ら離間している。
[0837] 上記の処理が、第 2色目、第 3色目、及び、第 4色目につ 、て繰り返して実行される ことにより、各画像信号に対応した 4色のトナー像が、中間転写体 8070に重なり合つ て転写される。これにより、中間転写体 8070上にはフルカラートナー像が形成される
[0838] 中間転写体 8070上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体 8070の回転 に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット 8080によって紙などの記録媒体に 転写される。なお、記録媒体は、給紙トレイ 8092から、給紙ローラ 8094、レジローラ 8096を介して二次転写ユニット 8080へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次 転写ユニット 8080は中間転写体 8070に押圧されるとともに二次転写電圧が印加さ れる。
[0839] 記録媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット 8090によって加熱カロ 圧されて記録媒体に融着される。一方、感光体 8020は一次転写位置を経過した後 に、クリーニングブレード 8076によって、その表面に付着しているトナーが搔き落とさ れ、次の潜像を形成するための帯電に備える。搔き落とされたトナーは、廃トナー収 容部に回収される。
[0840] = = =制御ユニットの概要 = = =
次に、制御ユニット 8100の構成について図 104を参照しつつ説明する。制御ュ- ット 8100は、メインコントローラ 8101とユニットコントローラ 8102とを有している。
[0841] メインコントローラ 8101は、 CPU8111と、不図示のコンピュータと接続するための インターフェイス 8112と、コンピュータ力も入力された画像信号を記憶するための画 像メモリ 8113と、電気的に書き換え可能な EEPROM8114a、 RAM8114b、各種 制御用のプログラムを備えたプログラム ROM等力もなるメインコントローラ側メモリ 81 14と、を備えている。
[0842] メインコントローラ 8101の CPU8111は、インターフェイスを介して入力される画像 データの画像メモリ 8113への読み込み及び読み出しの制御とともに、コンピュータか ら入力された制御信号に基づいてユニットコントローラ 8102の CPU8120と同期させ て装置全体の制御を司って 、る。
[0843] ユニットコントローラ 8102は、 CPU8120と、電気的に書き換え可能な EEPROM8 116a, RAM、各種制御用のプログラムを備えたプログラム ROM等力もなるユニット コントローラ側メモリ 8116と、装置本体の各ユニット(帯電ユニット 8030、露光ュニッ ト 8040、現像器保持ユニット 8050、一次転写ユニット 8060、感光体ユニット 8075、
二次転写ユニット 8080、定着ユニット 8090、表示ユニット 8095)を駆動制御するた めの各駆動制御回路等を有して!/、る。
[0844] ユニットコントローラ 8102の CPU8120は、各駆動制御回路と電気的に接続され、 メインコントローラ 8101の CPU8111からの制御信号に基づいて各駆動制御回路を 制御する。すなわち、各ユニットが備えるセンサ等力 の信号を受信することによって 、各ユニットの状態を検出しつつ、メインコントローラ 8101から入力される信号に基づ いて、各ユニットを制御する。
[0845] また、ユニットコントローラ 8102が備える CPU8120は、シリアルインターフェイス(I ZF) 8121を介して、シリアル EEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、「本体側メ モリ」ともいう。)8122に接続されている。この本体側メモリ 8122には、装置制御のた めに必要となるデータが記憶されて 、る。
[0846] また、 CPU8120は、シリアルインターフェイス 8121、アンテナ駆動回路としての通 信制御モジュール 8123、及び、装置側アンテナとしてのアンテナユニット 8124を介 して、各現像器 8051、 8052、 8053、 8054に設けられた通信ユニット 8051a、 805 2a、 8053a, 8054aと、無線にて通信可會となって ヽる。アンテナユニット 8124と通 信ユニット 8051a、 8052a, 8053a, 8054aとの通信により、帘 lj御ユニット 8100は、 各現像器 8051、 8052、 8053、 8054に設けられた通信ユニット 8051a、 8052a, 8 053a, 8054a【こ' |·青報を書さ込み、また、各現像器 8051、 8052、 8053、 8054【こ設 けられた通信ユニット 805 la、 8052a, 8053a, 8054a力ら个青報を読み込むことも可 能である。通信ユニット 8051a、 8052a, 8053a, 8054a及びアンテナユニット 124 については後述する。
[0847] = = =現像器の概要 = = =
次【こ、図 108〜図 112を用!ヽて、現像器 8051、 8052、 8053、 8054の構成、及び 、動作について説明する。図 108は、イェロー現像器 8054の斜視図である。図 109 は、イェロー現像器 8054の主要構成要素を示した断面図である。図 110は、コロ 85 74が設けられた現像ローラ 8510の斜視図である。図 111は、連結部材 8590の正面 図である。図 112は、連結部材 8590の背面を示した斜視図である。なお、図 109に 示す断面図は、図 108に示す長手方向に垂直な面でイェロー現像器 8054を切った
断面を表したものである。また、図 109においては、図 102同様、矢印にて上下方向 を示しており、例えば、現像ローラ 8510の中心軸は、感光体 8020の中心軸よりも下 方にある。また、図 109では、イェロー現像器 8054力 感光体 8020と対向する現像 位置に位置して!/、る状態にて示されて 、る。
[0848] 現像器保持ユニット 8050には、ブラック (K)トナーを収容したブラック現像器 8051 、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像器 8052、シアン (C)トナーを収容した シアン現像器 8053、及び、イェロー (Y)トナーを収容したイェロー現像器 8054を装 着することができるが、各現像器の構成、及び、動作は同様であるので、以下、イエロ 一現像器 8054について説明する。
[0849] くイェロー現像器 8054の内部構成〉
まず、イェロー現像器 8054の構成について説明する。イェロー現像器 8054は、 現像剤担持体の一例である現像ローラ 8510、トナー収容部 8530、トナー Tを収容 するハウジング 8540、トナー供給ローラ 8550、規制ブレード 8560、シール部材 85 20、位置決め部材の一例としての位置決め軸 (本実施形態においては、位置決めピ ンとも呼ぶ) 8588、連結咅材 8590を有して!/ヽる。
[0850] 現像ローラ 8510は、トナー Tを担持して感光体 8020と対向する現像位置に搬送し 、該現像位置に搬送されたトナー Tによって感光体 8020に担持された潜像を現像す る。この現像ローラ 8510は、金属製であり、 5056アルミ合金や 6063アルミ合金等の アルミ合金、 STKM等の鉄合金等により製造されており、必要に応じて、ニッケルメッ キ、クロムメツキ等が施されている。現像ローラ 8510は、図 110に示すように、大径部 8510aと軸咅 8510bとを有して! /、る。
[0851] また、現像ローラ 8510は、図 108に示すとおり、その長手方向両端部、すなわち、 軸部 8510bにてハウジング 8540に支持されており、中心軸を中心として回転可能で ある。図 109に示すように、現像ローラ 8510は、感光体 8020の回転方向(図 109に おいて時計方向)と逆の方向(図 109において反時計方向)に回転する。その中心軸 は、感光体 8020の中心軸よりも下方にある。
[0852] また、図 109に示すように、イェロー現像器 8054が感光体 8020と対向している状 態では、現像ローラ 8510と感光体 8020との間には空隙が存在する。すなわち、イエ
ロー現像器 8054は、感光体 8020上に形成された潜像を非接触状態で現像する。 なお、感光体 8020上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ 8510と感光 体 8020との間に交番電界が形成される。
[0853] また、図 110に示すように、現像ローラ 8510の長手方向両端部には、間隔保持部 材の一例としてのコロ 8574が設けられている。このコロ 8574は、現像器 8051、 805 2、 8053、 8054が現像位置に位置している際には、感光体 8020に当接して該感光 体 8020と現像ローラ 8510との間隔を一定に保持するための機能を有する。このコロ 8574は、軸部 8510bに回動自在に揷通されている。コロ 8574の外径は、大径部 8 510aの外径より大きい。そのため、コロ 8574は、感光体 8020と接触しつつ回動す ることにより、現像ローラ 8510と感光体 8020との間に一定の間隔を保持することが 可能である。
[0854] シール部材 8520は、イェロー現像器 8054内のトナー Tが器外に漏れることを防止 するとともに、現像位置を通過した現像ローラ 8510上のトナー Tを、搔き落とすことな く現像器内に回収する。このシール部材 8520は、ポリエチレンフィルム等力もなるシ ールである。シール部材 8520は、シール支持板金 8522によって支持されており、シ ール支持板金 8522を介してハウジング 8540に取り付けられている。また、シール部 材 8520の現像ローラ 8510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるシール付勢 部材 8524が設けられており、シール部材 8520は、シール付勢部材 8524の弾性力 によって、現像ローラ 8510に押しつけられている。なお、シール部材 8520が現像口 ーラ 8510に当接する当接位置は、現像ローラ 8510の中心軸よりも上方である。
[0855] ハウジング 8540は、一体成型された複数のハウジング部、すなわち、上ハウジング 部 8542と下ハウジング部 8544、とを溶着して製造されたものであり、その内部は、 内壁から内方へ(図 109の上下方向)突出させたハウジング内を仕切るための仕切り 壁 8545〖こより、二つのトナー収容部 8530、すなわち、第一トナー収容部 8530aと第 二トナー収容部 8530bと、に分けられている。なお、ハウジング 8540は下部にハウ ジング開口 8572を有しており、このハウジング開口 8572には、現像ローラ 8510が、 その一部を露出した状態で配置されている。また、ハウジング 8540には、通信ュ-ッ ト 8054a力取り付けられて!/、る。この通信ユニット 8054aの構成及びハウジング 8540
に対する取付け位置等については、後述する。
[0856] ハウジング 8540の長手方向においてプリンタ 8010の手前側に配置される第 2側 壁 8547には、取付け凸部 8581a、 8581b (図 111参照)が設けられている。取付け 凸部 858 laは、後述する連結部材 8590の取付け穴 8593aと嵌合可能であり、取付 け凸部 8581bは、連結部材 8590の取付け穴 8593bと嵌合可能である。また、取付 け凸部 8581a、 8581bは、円状の断面を有する。
[0857] また、トナー Tを攪拌するための攪拌部材をトナー収容部 8530に設けてもよいが、 本実施の形態では、現像器保持ユニット 8050の回転に伴って各現像器 (ブラック現 像器 8051、マゼンタ現像器 8052、シアン現像器 8053、イェロー現像器 8054)が 回転し、これにより各現像器内のトナー Tが攪拌されるため、トナー収容部 8530には 攪拌部材を設けていない。
[0858] トナー供給ローラ 8550は、前述した第一トナー収容部 8530aに設けられ、当該第 一トナー収容部 8530aに収容されたトナー Tを現像ローラ 8510に供給するとともに、 現像後に現像ローラ 8510に残存しているトナー Tを、現像ローラ 8510から剥ぎ取る 。このトナー供給ローラ 8550は、ポリウレタンフォーム等力もなり、弾性変形された状 態で現像ローラ 8510に当接している。トナー供給ローラ 8550は、トナー収容部 853 0の下部に配置されており、トナー収容部 8530に収容されたトナー Tは、該トナー収 容部 8530の下部にてトナー供給ローラ 8550によって現像ローラ 8510に供給される 。トナー供給ローラ 8550は、現像ローラ 8510の回転方向(図 109において反時計 方向)と逆の方向(図 109において時計方向)に回転する。その中心軸は、現像ロー ラ 8510の回転中心軸よりも下方にある。
[0859] 規制ブレード 8560は、現像ローラ 8510に担持されたトナー Tに電荷を付与し、ま た、現像ローラ 8510に担持されたトナー Tの層厚を規制する。この規制ブレード 856 0は、ゴム咅 8560aと、ゴム支持咅 8560bとを有して! /、る。ゴム咅 8560aは、シリコン ゴム、ウレタンゴム等力もなり、ゴム支持部 8560bは、リン青銅、ステンレス等のパネ性 を有する薄板である。ゴム部 8560aは、ゴム支持部 8560bに支持されており、ゴム支 持部 8560bは、その一端部がブレード支持板金 8562に支持された状態で、ブレー ド支持板金 8562を介してハウジング 8540に取り付けられている。また、規制ブレー
ド 8560の現像ローラ 8510側とは逆側には、モルトプレーン等力もなるブレード裏部 材 8570が設けられている。
[0860] ここで、ゴム支持部 8560bの橈みによる弾性力によって、ゴム部 8560aが現像ロー ラ 8510に押しつけられている。また、ブレード裏部材 8570は、ゴム支持部 8560bと ハウジング 8540との間にトナー Tが入り込むことを防止して、ゴム支持部 8560bの撓 みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部 8560aの真裏力もゴム部 8560aを現像 ローラ 8510の方向へ付勢することによって、ゴム部 8560aを現像ローラ 8510に押し つけている。したがって、ブレード裏部材 8570は、ゴム部 8560aの現像ローラ 8510 への均一当接性を向上させている。
[0861] 規制ブレード 8560の、ブレード支持板金 8562に支持されている側とは逆側の端、 すなわち、先端は、現像ローラ 8510に接触しておらず、該先端から所定距離だけ離 れた部分が、現像ローラ 8510に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレード 8 560は、現像ローラ 8510にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接している。 また、規制ブレード 8560は、その先端が現像ローラ 8510の回転方向の上流側に向 くように配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード 8560が 現像ローラ 8510に当接する当接位置は、現像ローラ 8510の中心軸よりも下方であ り、かつ、トナー供給ローラ 8550の中心軸よりも下方である。
[0862] <位置決め部材の構成 >
次に、位置決めピン 8588の構成ついて説明する。位置決めピン 8588は、図 108 に示すように、現像装置本体の一例であるイェロー現像器本体の長手方向一端側、 すなわち現像器の装着方向にぉ 、て下流側に設けられて 、る。
この位置決めピン 8588は、イェロー現像器 8054が着脱部 8050dに装着された際 に、着脱部 8050dに係合して、より具体的には、図 106に示すように、着脱部 8050d に設けられた位置決め穴 8058に嵌合して、着脱部 8050dに対するイェロー現像器 本体の位置決めをする機能を有して 、る。
また、位置決めピン 8588は、金属製であり、その軸方向が現像器本体の長手方向 に沿うように設けられている。位置決めピン 8588の基端は、ハウジング 8540の、装 着方向下流側の第 1側壁 8546に固定されている。位置決めピン 8588の先端端に
は、着脱部 8050dの位置決め穴 8058と嵌合しやすいように、テーパーが付けられて いる。
[0863] <連結部材の構成 >
次に、連結部材 8590の構成について説明する。連結部材 8590は、図 108に示す ように、イェロー現像器本体における装着方向上流側に取り付けられている。
[0864] 連結部材 8590は、図 112に示すように、着脱部 8050dの連結穴 8059と嵌合可能 な連結凸部の一例としての連結ピン 8595a、 8595bを備えている。イェロー現像器 8 054力 S着脱咅 8050dに装着された際に、連結ピン 8595a、 8595b力 S着脱咅 8050d に設けられた連結穴 8059に嵌合する。これによつて、イェロー現像器 8054が着脱 部 8050dに装着された際に、連結部材 8590が着脱部 8050dと連結されることとなる 。なお、連結部材 8590が着脱部 8050dと連結されている状態では、着脱部 8050d に対して連結部材 8590の移動が規制されて 、る。
[0865] また、連結部材 8590は、図 111に示すように、ハウジング 8540の長手方向他端側 、すなわち現像器の装着方向において上流側の第 2側壁 8547に設けられた取付け 凸部 8581&と嵌合可能な取付け穴8593&、及び、取付け凸部 858 lbと嵌合可能な 取付け穴 8593bとを備えている。取付け凸部 8581aが取付け穴 8593aと嵌合し、取 付け凸部 8581bが取付け穴 8593bに嵌合した状態にて、取付け凸部 8581a及び 取付け凸部 858 lbに設けられたネジ穴に対して、図 106に示すように連結部材 859 0を介してネジ 8598を止めることによって、連結部材 8590がハウジング 8540のすな わち現像器の装着方向にぉ 、て上流側の側壁に取り付けられて 、る。
[0866] また、取付け穴 8593a、及び、取付け穴 8593bは、図 111〖こ示すよう〖こ、ほぼ楕円 状の断面を有している。該取付け穴 8593a、及び、取付け穴 8593bは、それぞれの ほぼ楕円状の断面の長軸の方向が同一方向になるように設けられている。また、前 述したように、取付け凸部 8581aの断面は、円状である。従って、取付け穴 8593aは 、該取付け穴 8593aに嵌合した取付け凸部 8581aの該取付け穴 8593a内の移動を 許容していることとなる。同様に、取付け穴 8593bは、該取付け穴 8593bに嵌合した 取付け凸部 858 lbの該取付け穴 8593b内の移動を許容していることとなる。
[0867] すなわち、取付け穴 8593aは、取付け凸部 8581aの、該取付け穴 8593a内〖こてほ
ぼ楕円状の断面の長軸の方向への移動を許容し、取付け穴 8593bは、取付け凸部 8581bの、該取付け穴 8593b内にて楕円状の断面の長軸の方向への移動を許容し ている。なお、取付け凸部 8581aの取付け穴 8593a内の移動と、取付け凸部 8581 bの取付け穴 8593b内の移動は、同じタイミングで行われる。このように、連結部材 8 590は、現像器本体との相対位置が変化可能となるように取り付けられている。
[0868] <イェロー現像器 8054の動作 >
続いて、イェロー現像器 8054の動作について説明する。このように構成されたイエ ロー現像器 8054において、トナー供給ローラ 8550が、回転することにより、トナー収 容部 8530に収容されているトナー Tを現像ローラ 8510に供給する。
現像ローラ 8510に供給されたトナー Tは、現像ローラ 8510の回転に伴って、規制 ブレード 8560の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、層厚が規制されると ともに、電荷が付与される。層厚が規制され、電荷が付与された現像ローラ 8510上 のトナー Tは、現像ローラ 8510のさらなる回転によって、感光体 8020に対向する現 像位置に至り、該現像位置にて交番電界下で感光体 8020上に形成された潜像の 現像に供される。
現像ローラ 8510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ 8510上の トナー Tは、上シール部材 8520を通過して、上シール部材 8520によって搔き落とさ れることなく現像装置内に回収される。また、未だ現像ローラ 8510に残存しているト ナー Tは、前記トナー供給ローラ 8550によって剥ぎ取られうる。
[0869] = = =現像器の現像位置、通信位置、及び、着脱位置 = = =
前述したように、現像器 8051、 8052、 8053、 8054は、着脱部 8050a、 8050b, 8 050c, 8050dの移動に伴って移動する。この際、各現像器が所定位置に位置する ように、着脱部は移動する。この所定位置として、第一位置としての現像位置、第二 位置としての通信位置、及び、着脱位置がある。各現像器の現像位置、通信位置、 及び、着脱位置は同じであるから、以下においては、イェロー現像器 8054の現像位 置、通信位置、及び、着脱位置について、図 113A〜図 113Dを用いて説明する。 図 113Aは、イェロー現像器 8054が現像位置に位置している際の現像器保持ュ- ット 8050等を示した図である。図 113Bは、イェロー現像器 8054が通信位置に位置
している際の現像器保持ユニット 8050等を示した図である。図 113Cは、イェロー現 像器 8054が着脱位置に位置している際の現像器保持ユニット 8050等を示した図で ある。図 113Dは、現像器保持ユニット 8050力 ホームポジションに位置している状 態を示した図である。
[0870] 図 113Aに示した状態では、イェロー現像器 8054は、現像ローラ 8510が感光体 8 020と対向している現像位置に位置している。この状態では、現像ローラ 8510力 感 光体 8020に担持された潜像を現像することが可能である。イェロー現像器 8054が 現像位置に位置している状態では、前述したように、着脱部 8050dに設けられたば ね 8576力 イェロー現像器本体を外周側に付勢している。このばね 8576の付勢力 によって、コロ 8574が感光体 8020に当接している。なお、感光体 8020がプリンタ 8 010に対して曲がって取り付けられているときには、イェロー現像器 8054が現像位 置に位置した際にイェロー現像器本体が連結部材 8590に対して移動する、すなわ ち、イェロー現像器本体の取付け凸部 858 laが連結部材の取付け穴 8593a内を長 軸方向に移動し、かつ、イェロー現像器本体の取付け凸部 8581bが連結部材 8590 の取付け穴 8593b内を長軸方向に移動することで、イェロー現像器本体に設けられ ているコロ 8574が感光体 8020に適切に当たるようになつている。かかる際には、現 像器本体との連結部材 8590の相対位置力 ばね 8576が付勢している付勢量に応 じて変化することとなる。なお、イェロー現像器 8054が現像位置に位置している状態 では、マゼンタ現像器 8052が通信位置に位置して 、る。
[0871] また、図 113Aに示した状態から、現像器保持ユニット 8050が回転軸 8050eを中 心に図 113Aに示す Z方向に所定角度回転すると、図 113Bに示した状態となる。図 113Bに示した状態では、イェロー現像器 8054が通信位置に位置している。この状 態では、イェロー現像器 8054に設けられた通信ユニット 8054aが、アンテナユニット 8124と非接触状態にて対向している。そして、この通信ユニット 8054aが、アンテナ ユニット 8124と通信可能である。また、イェロー現像器 8054が通信位置に位置して いる状態では、イェロー現像器 8054のコロ 8574はプリンタ 8010側の部材とは当接 していない。なお、イェロー現像器 8054が通信位置に位置している状態では、ブラ ック現像器 8051が現像位置に位置している。そのため、アンテナユニット 8124との
通信ユニット 8054aの通信は、ブラック現像器 8051が感光体 8020に担持された潜 像を現像する際に、行うことが可能である。
[0872] また、図 113Bに示した状態から、現像器保持ユニット 8050が回転軸 8050eを中 心に図 113Bに示す Z方向に所定角度回転すると、図 113Cに示した状態となる。図 113Cに示した状態では、イェロー現像器 8054が着脱位置に位置している。この状 態では、イェロー現像器 8054が現像器着脱開口 8010eを介して着脱可能、即ち、 着脱部 8050dに装着又は着脱部 8050dから取り外し可能である。
[0873] なお、プリンタ 8010に電源が投入されて初期化動作が行われた後や、プリンタ 80 10が画像を形成する前に、現像器保持ユニット 8050は、図 113Dに示すホームポジ シヨンに位置している。
[0874] = = =通信ユニットの構成 = = =
次に、図 114、図 115、図 116を参照しつつ、現像器に設けられた通信ユニットの 構成についてデータの送受信構成を含めて説明する。図 114は、通信ユニットの構 成を示す平面図である。図 115は、通信ユニット及び送受信部の内部構成を説明す るためのブロック図である。図 116は、通信ユニット 8054aのメモリセル 8054hに記憶 されている情報を説明するための図である。
[0875] 現像器 8051、 8052、 8053、 8054には、通信ユニット力取り付けられている力 各 現像器に取り付けられた通信ユニットの構成及び現像器本体に対する通信ユニット の取付け位置等は、いずれの現像器であっても同じなので、以下、イェロー現像器 8 054に取り付けられている通信ユニット 8054aを例にとって説明する。
[0876] 通信ユニット 8054aは、イェロー現像器 8054が着脱部 8050dに装着された状態 で、プリンタ 8010側のアンテナユニット 8124と非接触状態で通信可能である。前述 したように、イェロー現像器 8054は、着脱部 8050dが移動することにより移動する。 そして、通信ユニット 8054aは、イェロー現像器 8054が現像位置とは異なる通信位 置に移動した際に、プリンタ 8010に設けられたアンテナユニット 8124と非接触状態 で通信する。通信ユニット 8054aは、現像器保持ユニット 8050の回転軸 8050eを中 心とする直径方向にお 、て、アンテナユニット 8124より内側に設けられて 、る。
[0877] 通信ユニット 8054aは、長方形状の可撓性を有する薄板プラスチック製の基材とし
ての薄板基材 8054i、銅箔を長方形の平面コイル状に配線した第 1アンテナとしての アンテナ 8054d、アンテナの両端部に設けられたアンテナ端子 8054j、メモリを有し 外部アンテナとの通信するための素子としての非接触 ICチップ 8054b、非接触 ICチ ップ 8054bのチップ端子とアンテナ端子 8054jとを接続するアルミ製の 2つの連結部 8054k,及び、これらを覆って薄板基材 8054iとの間に挟むフィルム状の保護シート 8054mを有している。
[0878] 図 114に示すように、アンテナ 8054dは長方形状の薄板基材 8054iにおける長手 方向の一方の端部側にアンテナ端子 8054jが配置され、薄板基材 8054iの外形に 沿ってコイル状に約 10周引き回され、そのアンテナ 8054dの内側にもう一つのアン テナ端子 8054jが設けられている。外側のアンテナ端子 8054jと内側のアンテナ端 子 8054jとは、薄板基材 8054iの長手方向において同じ側に設けられている。薄板 基材 8054i上では、長方形の縦、及び横の辺に沿って、アンテナ 8054dの銅箔パタ ーンが 10本並べられており、薄板基材 8054i〖こおいて、アンテナ端子 8054jが設け られて 、る端部側の一方の角部にて 5本ずつに分けられ、それらの間に非接触 ICチ ップ 8054bが配置されている。そして、非接触 ICチップ 8054bに設けられたチップ 端子 (不図示)とアンテナ端子 8054jとを接続する 2つの連結部 8054kは、各々 5本 の銅箔パターン上に架け渡されて設けられている。すなわち、薄板基材 8054i上に は、長手方向の一方の端側に、非接触 ICチップ 8054b、 2つのアンテナ端子 8054j 、 2つの連結部 8054kが設けられており、そのほかの領域には中央を除いてアンテ ナ 8054dとしての銅箔のパターンが引き回されている。
[0879] そして、通信ユニット 8054aは、図 108に示すように、イェロー現像器本体の長手 方向における中央より、位置決めピン 8588と連結部材 8590とのうち位置決めピン 8 588側、すなわち、イェロー現像器 8054の装着方向における中央より下流側に設け られている。このとき、通信ユニット 8054aは、非接触 ICチップ 8054bが設けられて いる端部側が、通信ユニット 8054aにおける、装着方向の上流側に位置するように配 置されている。
[0880] また、通信ユニット 8054aは、ハウジング 8540の、その長手方向に沿って設けられ た外面 8543、に取り付けられている。ここで、外面 8543は、図 109に示すように、ノヽ
ウジング 8540の、一点鎖線に対応する部分を指す。なお、この外面 8543は、該ハ ウジング 8540の長手方向に直交する直交面と交わる断面が円弧形状である円弧面 8543aを備えている。この円弧面 8543aは、その円弧が、イェロー現像器 8054が着 脱部 8050dに装着された際に現像器保持ユニット 8050の回転方向に沿うように設 けられている。そして、通信ユニット 8054aは、図 109に示すように、円弧面 8543aの 、現像ローラ 8510から最も離れた位置に取り付けられている。
[0881] 図 117は、アンテナユニット 8124を説明するための図である。図 118は、アンテナ ユニットをホルダーに取り付けた状態を説明するための図である。図 119は、第 9実 施形態の第 1実施例のアンテナユニットの配置を説明するための図である。
[0882] プリンタ 8010側に設けられるアンテナユニット 8124は、榭脂製の板材にて形成さ れた基材 8124aと、通信ユニット 8054aとほぼ同様に基材 8124aの外形に沿って平 面コイル状に引き回された銅箔でなる第 2アンテナとしてのアンテナ 8124bと、アンテ ナ 8124bの端部に設けられたアンテナ端子 8124cと、フィルム状の保護シート 8124 dとを有している。また、 2つのアンテナ端子 8124cには、それぞれ導線 8124eが接 続され通信制御モジュール 8123を介して制御ユニット 8100と接続されて 、る。ここ で、本実施形態のアンテナユニット 8124は、保護シート 8124dを有する構成とした が、保護シート 8124dは必ずしも設けられて 、なくとも構わな 、。
[0883] 通信制御モジュール 8123は、通信ユニット 8054aとアンテナ 8124b間の通信タイ ミングの制御、及び、非接触 ICチップ 8054bへ情報を書き込み、また、非接触 ICチ ップ 8054bから情報を読み出し、これらの情報を通信ユニット 8054aとユニットコント ローラ 8102との間でやり取りするためのアンテナ駆動基板である。
[0884] そして、装着されたイェロー現像器 8054が通信位置に配置された際に、通信ュ-ッ ト 8054aのアンテナ 8054dと、アンテナユニット 8124のアンテナ 8124bとが、排気ダ タト 8066の内壁板 8066aを介して、現像器保持ユニット 8050の回転軌跡となる円の 直径方向に沿って配置されるように設けられている。そして、図 119に示すように本 第 1実施例では、アンテナユニット 8124は、榭脂製のホルダー 8125を介して榭脂製 の 気ダクト 8066の内壁板 8066aに固定されている。
[0885] ホルダー 8125はアンテナユニット 8124の周囲と基材 8124a側とを覆 、一面が開
放された箱状に形成され、開放された側からアンテナ 8124bが外部側に向けられて 配置される。ホルダー 8125の開放された側の縁部には、対向する側壁部 8125a〖こ 、内方に向力つて突設された可撓性を有する爪 8125bが設けられている。アンテナ ユニット 8124は、箱状のホルダー 8125内に収容されて爪 8125bにより支持されて いる。すなわち、榭脂製のホルダー 8125のみによりアンテナユニット 8124が保持さ れるため、アンテナユニット 8124を固定する際にねじ等の金属部材は用いられてい ない。
[0886] 通信ユニット 8054aとアンテナユニット 8124とが所定の位置関係、例えば、相互距 離が 10mm以内にあれば、互いに非接触状態にて、情報を送受信可能となっている 。この通信ユニット 8054aは、全体としてごく小型かつ薄型で、片面に粘着性を持た せてシールとして対象物に貼着させることもできる。メモリタグなどと呼ばれ、多種巿 販されているものである。
[0887] 非接触 ICチップ 8054bは、図 115に示すように、共振用コンデンサ 8054c、整流 器 8054e、信号解析部 RF (Radio Frequency) 8054f、制御部 8054g、メモリセル 8054hを有している。メモリセル 8054hは、 NAND型フラッシュ ROMなど電気的に 読み書き可能な不揮発性のメモリであり、書き込まれた情報を記憶しておくこと、及び 、記憶した情報を外部力 読み取ることが可能なものである。
[0888] 通信ユニット 8054aのアンテナ 8054dと、アンテナユニット 8124とは、互いに無線 にて通信し合 、、メモリセル 8054hに保存された情報の読み取りやメモリセル 8054h への情報の書き込みを行う。また、プリンタ 8010の通信制御モジュール 8123で発生 された高周波信号は、アンテナユニット 8124を介して高周波磁界として誘起される。 この高周波磁界は、通信ユニット 8054aのアンテナ 8054dを介して吸収され、整流 器 8054eで整流されて非接触 ICチップ 8054b内の各回路を駆動する直流電力源と なる。
[0889] 通信ユニット 8054aのメモリセル 8054hには、図 116に示すように、各種の情報が 記憶されている。アドレス 00Hには、通信ユニットのシリアル番号等の、通信ユニット 毎に固有の HD情報が記憶されており、アドレス 01Hには、イェロー現像器 8054を製 造した年月日が記憶されており、アドレス 02Hには、イェロー現像器 8054の仕向地
を特定するための情報が記憶されており、アドレス 03Hには、イェロー現像器 8054 が製造された製造ラインを特定するための情報が記憶されており、アドレス 04Hには 、イェロー現像器 8054が対応可能な機種を特定するための情報が記憶されており、 アドレス 05Hには、イェロー現像器 8054に収容されているトナーの量を示すための 情報としてトナー残量情報が記憶されており、アドレス 06H以後の領域にも適宜情報 が記憶されている。
[0890] 通信ユニット 8054aのメモリセル 8054hに記憶されている 情報は、記憶通信ュ ニットの工場製造時において、書き込み処理されることとすればよい。この HD情報を プリンタ 8010で読み取ることによって、個々の通信ユニット 8054a、 8051a, 8052a 、 8053aを識別することが可能になる。
[0891] なお、アンテナユニット 8124は、現像器保持ユニット 8050が静止している状態の みならず、現像器保持ユニット 8050が移動している状態においても、通信ユニット 8 054aと無線通信することとしてもよい。すなわち、アンテナユニット 8124は、移動中 の通信ユニット 8054aに対しても無線通信可能としてもよい。
[0892] = = =通信ユニットとアンテナユニットとの通信距離及び通信領域 = = =
図 120は、通信ユニットとアンテナユニットとの通信距離及び通信領域を示す、装 着方向と直交する方向の断面図である。図 121は、通信ユニットとアンテナユニットと の通信距離及び通信領域を示す、装着方向に沿う方向の断面図である。
[0893] 図示するように、通信ユニット 8051a, 8052a, 8053a, 8054aとアンテナユニット 8 124とは、通信距離 Lの間隔を隔てて配置されている。通信ユニット 8051a, 8052a , 8053a, 8054aは、各現像器 8051, 8052, 8053, 8054に設けられており、現像 器保持ユニット 8050に保持されて、現像器保持ユニット 8050が回転軸 8050eを中 心に回転することにより移動する。このため、プリンタ 8010側に設けられるアンテナュ ニット 8124は、現像器 8051, 8052, 8053, 8054力 ^保持された現像器保持ュニッ ト 8050が回転した際に、最も外側に突出する部位と接触しない位置に設けられてい る。一方、現像器が有する現像ローラ 8510には、現像ローラ 8510と感光体 8020と が所定の間隔で対向するように、軸部 8510bにコロ 8574が設けられている。すなわ ち、コロ 8574が唯一プリンタ 8010と接触する部材である。このため、通信ユニット 80
51a, 8052a, 8053a, 8054aは、コロ 8574の外周より内側、すなわち、回転軸 805 Oeの中心に近い側に設けられ、アンテナユニット 8124は、コロ 8574の外周より外側 、すなわち、回転軸 8050eの中心に遠い側に設けられている。
[0894] そして、通信ユニット 8051a, 8052a, 8053a, 8054aとアンテナユニット 8124とは 、上述した通信位置にて互いに対向し、良好に通信可能な通信距離 L、例えば、 10 mm、間隔を隔てて配置されている。また、通信ユニット 8051a, 8052a, 8053a, 8 054aは、電源を有していないため、搬送波によりアンテナユニット 8124から電力の 供給を受けることになる。すなわち、通信ユニット 8051a, 8052a, 8053a, 8054aと アンテナユニット 8124とは、それぞれに設けられた平面コイル状のアンテナ 8054d、 8124b間に生じる電磁誘導で、通信ユニット 8051a, 8052a, 8053a, 8054aへの 電力供給と、信号の伝送を行っている。このため、通信ユニット 805 la, 8052a, 805 3a, 8054aとアンテナユニット 8124と力通信する際には、各アンテナ 8051d, 8052 d, 8053d, 8054d、 8124bの銅箱の周りに磁束力 ^発生して!/ヽる。そして、アンテナ ユニット 8124のアンテナ 8124bに生じた磁束は、少なくとも通信距離 Lだけ離れた 通信ユニット 8051a, 8052a, 8053a, 8054aのアンテナ 8051d, 8052d, 8053d , 8054dに届力なければならない。すなわち、通信ユニット 8051a, 8052a, 8053a , 8054aとアンテナユニット 8124と力通信するためには、各アンテナ 8051d, 8052d , 8053d, 8054d、 8124bの銅箱の周りにおける距離 Lの領域(以下、通信領域 Mと する)は、磁束が発生可能である必要である。通信距離 L及び通信領域 Mを規定す る半径 Lは、通信ユニット 8051a, 8052a, 8053a, 8054a及びアンテナユニット 81 24の部品精度、プリンタ 8010に取り付けられた際の取り付け誤差等を考慮したうえ で、良好な通信状態が確保できる距離に設定することが望まし 、。
[0895] 本実施形態の場合に ίま、図 120,図 121に示すように、通信ユニット 8051a, 8052 a, 8053a, 8054a及びアンテナユニット 8124の周囲において、通信ユニットのアン テナ及びアンテナユニットのアンテナを構成する銅箔の中心力 距離 Lの領域が通 信領域 Mとなる。
[0896] ところで、この通信領域 M内に導電性部材が存在する場合には、アンテナ 8124b に発生した磁束が導電性部材を貫通すると、導電性部材に磁束を軸として渦電流が
流れ、搬送波を大きく減衰させる。このため、本実施形態の通信領域 Mは、その通信 領域 M内に、通信ユニット 8051a, 8052a, 8053a, 8054a,アンテナユニット 8124 、及び導線 8124e以外の導電性部材が存在しな 、領域として 、る。
[0897] = = =排気ダクトとアンテナユニットの配置 = = =
ここではまず、アンテナユニット 8124が設けられて!/、る排気ダクト 8066につ!/ヽて説 明する。図 122は、排気ダクトを図 103における A3から見た図である。
[0898] 排気ダクト 8066は、プリンタ 8010の内部側の開口 8066b力感光体ユニット 8075 側に向けられて、現像器保持ユニット 8050の外周に沿って設けられ、プリンタ 8010 の下部側に設けられた排気ファン 8062により吸引された、プリンタ内部の空気を外 部に排出するように構成されている。排気ダクト 8066における外周側の壁の一部は 、電源ユニット 8098のシールド部材 8098a及びスティ 8010gにて構成されている。 また、排気ダクト 8066を構成する、現像器保持ユニット 8050側の内壁板 8066aは 榭脂にて構成されている。
[0899] 排気ダクト 8066内には、吸引した空気に含まれるトナーや塵等を捕集するための フィルタ 8064力 現像器保持ユニット 8050の上方に配置されている。排気ダクト 80 66はプリンタ 8010の内咅 則の開口 8066b力 感光体 8020の長手方向の長さとほ ぼ同じ幅の開口であり、この幅はフィルタ 8064が収容されている位置まで続いている 。そして、フィルタ 8064より排気ファン 8062側にて排気ダクト 8066の幅が狭められ ている。排気ダクト 8066の幅が狭められた部位には、現像器に設けられた通信ュ- ット 8051a、 8052a, 8053a, 8054aと通信するためのアンテナユニット 8124及び 通信制御モジュール 8123が設けられている。すなわち、排気ダクト 8066は、アンテ ナユニット 8124が設けられているアンテナ設置部位 8066dにおける、気流の方向と 交差する方向の断面積より大きな断面積を有する部位を、アンテナ設置部位 8066d より気流の方向の上流側に有している。そして、排気ダクト 8066の排出側開口 8066 cは 気ファン 8062の吸気口 8062aに接続され、 気ファン 8062の 気口 8062b は、プリンタ 8010における、現像器の装着方向と交差する方向にてプリンタ 8010の 外部に向けられている。
[0900] すなわち、排気ダクト 8066内の気流の方向に沿って説明すると、最上流側である
プリンタ内部側の開口 8066bが、開口 8066bの長手方向を感光体 8020に沿わされ て、感光体 8020と対向するように配置されている。プリンタ 8010内の空気は、アンテ ナ設置部位 8066dの断面積より大きな断面積を有する開口 8066bから吸引される。 このとき、現像器 8051, 8052, 8053, 8054周辺の不要なトナー等も開口 8066b 力も吸引される。吸引された空気等は、排気ダクト 8066内を通ってフィルタ 8064に 至り、フィルタ 8064を通過する際に、空気に混入したトナー等がフィルタ 8064にて 捕集される。フィルタ 8064を通過した空気は、排気ダクト 8066の形状が狭くなること により流速を増して下流側に向力つて流れる。流速を増した空気は、アンテナ設置部 位 8066dにて排気ダクト 8066内に設けられたアンテナユニット 8124に沿って通過 する。この際アンテナユニット 8124は、気流により冷却される。アンテナ設置部位 80 66dを通過した空気は排気ダクト 8066の最下流に設けられた排出側開口 8066cか ら出力されると共に、吸気口 8062a力ら 気ファン 8062に流人し、 気口 8062b力 らプリンタ 8010外に排出される。
[0901] 上述した第 9実施形態の第 1実施例に係るプリンタ 8010によれば、プリンタ 8010 内に設けられた排気ダクト 8066は、気流の流路なので気流により排気ダクト 8066内 は冷却されることになる。このため、排気ダクト 8066に設けられたアンテナユニット 81 24が有するアンテナ 8124bも冷却されるのでアンテナ 8124bの温度上昇が抑えら れる。すなわち、アンテナ 8124bを排気ダクト 8066内に設けたことにより、アンテナ 8 124bが気流により直接冷却されるので、アンテナ 8124bを効率よく冷却することが 可能である。そして、冷却されて温度の上昇が抑えられることにより、プリンタ 8010と 通信ユニット 8054aとの間にて良好に通信することが可能である。
[0902] また、第 9実施形態に係るプリンタ 8010によれば、アンテナ設置部位 8066dの上 流側には、アンテナ設置部位 8066dにおける気流の方向と交差する方向の断面積 より大きな断面積を有する部位、例えばフィルタ 8064が設けられた部位が存在する ので、排気ダクト 8066内の気流はアンテナ設置部位 8066dにて流れが速くなる。こ のため、アンテナ設置部位 8066dに設けられたアンテナユニット 8124のアンテナ 81 24bを、流れの速い気流にて、より効率よく冷却することが可能である。
[0903] また、排気ダクト 8066の内壁板 8066aは榭脂、すなわち非導電性部材なので、ァ
ンテナ 8124bが排気ダクト 8066によって遮蔽されることはなぐアンテナ 8054dを介 して良好に通信することが可能である。このため、アンテナユニット 8124を冷却する ために排気ダクト 8066内に設けることにより、アンテナユニット 8124と通信ユニット 8 054aとが排気ダクト 8066の内壁板 8066aを介して配置されても、良好な通信状態 を確保することが可能である。
[0904] また、アンテナユニット 8124を冷却する方法として、プリンタ 8010内の空気をプリン タ 8010外に排出するための排気ダクト 8066を用いたので、別途冷却装置を設ける ことなぐプリンタ 8010内の空気を排出するために発生する気流を利用してアンテナ 8124bを冷却することが可能である。
[0905] また、排気ダクト 8066内の気流の方向における、アンテナユニット 8124の上流側 には、フィルタ 8064が設けられているので、プリンタ 8010内の塵、ほこり等がアンテ ナユニット 8124に付着することを防止することが可能である。ところで、フィルタ 8064 が設けられていない場合であって、プリンタ 8010内の塵や埃等に導電性の部材、例 えば鉄粉等が含まれていた場合に、鉄粉等がアンテナユニット 8124に付着すると、 通信ユニット 8054aとアンテナユニット 8124を介して良好に通信できない畏れがある 。ところがが、アンテナユニット 8124の上流側にフィルタ 8064が設けられているので 、アンテナ 8124bに鉄粉等が付着することを防止して、良好な通信状態を維持させ ることが可能である。
[0906] また、第 9実施形態の上記第 1実施例に係るプリンタ 8010はレーザープリンタなの で、現像剤として例えばトナーを用いる。このため、プリンタ 8010には内部にトナー が飛散しな 、ように排気ダクト 8066及びフィルタ 8064が設けられることが多!、が、こ の排気ダクト 8066を用いてアンテナユニット 8124を冷却することにより、トナーの飛 散を抑えつつ、通信ユニット 8054aとアンテナユニット 8124とを介して良好な通信を 実現することが可能である。
[0907] また、第 9実施形態の上記第 1実施例に係るプリンタ 8010は、アンテナ 8124bに接 続された通信制御モジュール 8123も排気ダクト 8066内に設けた構成としたので、排 気ダクト 8066内の気流により通信制御モジュール 8123も冷却することが可能である
[0908] 図 123は、第 9実施形態の第 2実施例を示す図である。図示するように第 2実施例 で【ま、 気ダクト 8066の内壁板 8066a力ら 気ダクト 8066の内方に向力つて突設 された可撓性を有する爪 8066eが設けられており、この爪 8066eによりアンテナュニ ット 8124が直接内壁面 8066fに固定されている。このため、アンテナユニット 8124 を固定するための部材を別途設ける必要はない。すなわち、部品点数や組み立てェ 数を削減しつつ、アンテナユニット 8124を気流に直接晒して効率良く冷却することが 可能である。この場合には、第 1実施例のように排気ダクト 8066内に大きく突出しな いため、気流の障害とはなりにくいが、アンテナユニット 8124の一方の面し力気流に 晒すことができないため、冷却効率は第 1実施例より低くなる。
[0909] 図 124は、第 3実施例を示す図である。図示するように第 3実施例では、排気ダクト 8066の内壁板 8066aから排気ダクト 8066の外方に向力つて突設された可撓性を 有する爪 8066eが設けられており、この爪 8066eによりアンテナユニット 8124力 S直 接内壁板 8066aに固定されている。このため、アンテナユニット 8124を固定するた めの部材を別途設ける必要はないことは第 2実施例と同じであり、部品点数や組み立 て工数を削減しつつ、アンテナユニット 8124を冷却することが可能である。但し、第 3 実施例の場合には、アンテナユニット 8124力 排気ダクト 8066の外壁面 8066gに 設けられているので、アンテナユニット 8124は、排気ダクト 8066の内壁板 8066aを 介して冷却されることになる。このため、第 1実施例及び第 2実施例と比較して、アン テナユニット 8124に対する冷却効率は低くなる。一方、アンテナユニット 8124が排 気ダクト 8066内に設けられている第 1実施例及び第 2実施例と比較して、アンテナュ ニット 8124と通信ユニット 8054aとの間に内壁板 8066aが存在しないので、アンテ ナユニット 8124と通信ユニット 8054aとを第 1実施例及び第 2実施例より近接させる ことが可能である。よって、アンテナユニット 8124と通信ユニット 8054aとを良好に通 信可能な距離に配置させ、さらにアンテナ 8124bを、排気ダクト 8066を介して冷却 しょり良好に通信させることが可能である。
[0910] 本実施形態においては、アンテナユニット 8124と通信制御モジュール 8123とをい ずれも排気ダクト 8066に設けた例を示した力 アンテナユニット 8124だけを排気ダ タト 8066に設けても良い。また、アンテナユニット 8124を設ける位置を、排気ダクト 8
066としたが、気流が発生する場所であれば、例えば、吸気ダクトに設けたり、露光ュ ニット 8040のような特定のユニットを冷却するために設けられるダクトに設けても良い
[0911] = = =その他の実施形態 = = =
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記 した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を 限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなぐ変更、改良され得る と共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
[0912] なお、上記実施の形態において、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレ 一ザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラ 一レーザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各 種の画像形成装置に適用可能である。
[0913] なお、上記実施の形態において、像担持体である感光体は、円筒状の導電性基材 の外周面に感光層を設けた構成として説明した力 これに限定されるものではない。 例えば、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光べ ルトであってもよい。
[0914] さらに、上記実施の形態において、図 103等に示すように、着脱部 8050a、 8050b 、 8050c, 8050dは、移動可能であり、現像器 8051、 8052、 8053、 8054は、着脱 部に装着された状態で該着脱部の移動に伴って現像位置に移動した際に、プリンタ 8010に設けられた感光体 8020 (像担持体)に担持された潜像を現像することとした 。また、通信ユニット 8051a、 8052a, 8053a, 8054aは、現像器 8051、 8052, 80 53、 8054が現像位置とは異なる通信位置に移動した際に、プリンタ 8010側と非接 触状態で通信することとした。しかし、上記に限定されるものではない。例えば、現像 器は、移動しないこととしてもよい。
[0915] ただし、現像器 8051、 8052、 8053、 8054力着脱部 8050a、 8050b, 8050c, 8 050dの移動に伴って移動する場合には、該現像器が移動しない場合に比べて、現 像器が通信位置に位置している際に現像器本体との連結部材 8590の相対位置が 変ィ匕し易い力ら、プリンタ 8010と通信ユニット 8051a、 8052a, 8053a, 8054aとの
間の距離がより変化する畏れがある。このため、現像器が着脱部の移動に伴って移 動する場合には、該通信ユニットを現像器本体の長手方向一端側に設けることによ る効果、すなわち、プリンタ 8010と適切に通信可能な現像器を実現することが可能と なる効果、がより有効に奏される。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。
[0916] さらに、上記実施の形態において、図 110に示すように、現像器本体は、トナー T ( 現像剤)を担持し、トナー Τによって感光体 8020に担持された潜像を現像するため の現像ローラ 8510 (現像剤担持体)と、現像ローラ 8510の長手方向両端部に設け られ、感光体 8020に当接して該感光体 8020と現像ローラ 8510との間隔を保持す るためのコロ 8574 (間隔保持部材)と、を備えていることとした。また、現像器 8051、 8052、 8053、 8054力 S現像位置に移動した際に ίま、 =3ロ8574力 S感光体 8020に当 接して前記間隔を保持することとした。しかし、上記に限定されるものではない。
[0917] さらに、上記実施の形態において、図 108に示すように、現像器本体は、その長手 方向両端部にてハウジング 8540に支持されており、トナー Τを担持し、該トナー丁に よって感光体 8020に担持された潜像を現像するための現像ローラ 8510、を備えて いることとした。また、図 109に示すように、ハウジング 8540の外面 8543は、該ハウ ジング 8540の長手方向に直交する直交面と交わる断面が円弧形状である円弧面 8 543a,を備えていることとした。また、図 109に示すように、通信ユニット 805 la、 805 2a、 8053a, 8054aiま、円弧面 8543aの、現像ローラ 8510力ら最も離れた位置、に 取り付けられていることとした。しかし、上記に限定されるものではない。例えば、通信 ユニットは、円弧面 8543aの、現像ローラ 8510に近い位置、に取り付けられているこ ととしてもよ 、。
[0918] ただし、通信ユニット 8051a、 8052a, 8053a, 8054a力 円弧面 8543aの、現像 ローラ 8510から最も離れた位置、に取り付けられている場合には、現像ローラ 8510 に担持されたトナー Tが飛散して該通信ユニットに付着することを抑止できるから、通 信ユニットが、より適切に、プリンタ 8010側と通信することが可能となる。従って、上記 実施の形態の方がより望ましい。
[0919] = = =画像形成システム等の構成 = = =
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態にっ ヽ
て、図面を参照しながら説明する。
[0920] 図 125は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム 8700は、 =3ンピユータ 8702と、表示装置 8704と、プリンタ 8010と、人力装置 8708 と、読取装置 8710とを備えている。
コンピュータ 8702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されている力 こ れに限られるものではない。表示装置 8704は、 CRT (Cathode Ray Tube :陰極線管 )やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これ に限られるものではない。プリンタ 8010は、上記に説明されたプリンタが用いられて いる。入力装置 8708は、本実施形態ではキーボード 8708Aとマウス 8708Bが用い られている力 これに限られるものではない。読取装置 710は、本実施形態ではフレ キシブルディスクドライブ装置 8710Aと CD— ROMドライブ装置 8710Bが用いられ ているが、これに限られるものではなぐ例えば MO (Magneto Optical)ディスクドライ ブ装置や DVD (Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
[0921] 図 126は、図 125に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンビ ユータ 8702が収納された筐体内に RAM等の内部メモリ 8802と、ハードディスクドラ イブユニット 8804等の外部メモリがさらに設けられている。
[0922] なお、以上の説明においては、プリンタ 8010力 コンピュータ 8702、表示装置 87 04、入力装置 8708、及び、読取装置 8710と接続されて画像形成システムを構成し た例について説明した力 これに限られるものではない。例えば、画像形成システム 1S コンピュータ 8702とプリンタ 8010から構成されても良ぐ画像形成システムが表 示装置 8704、入力装置 8708及び読取装置 8710のいずれかを備えていなくても良 い。
[0923] また、例えば、プリンタ 8010力 コンピュータ 8702、表示装置 8704、入力装置 87 08、及び、読取装置 8710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。 一例として、プリンタ 8010が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部 、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱 するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
[0924] このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムより
も優れたシステムとなる。
[0925] = = =第 10実施形態の画像形成装置の概要 = = =
次に、図 127及び図 128を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以 下、プリンタともいう。) 9010を例にとって、その概要について説明する。図 127は、 画像形成装置本体の一例としてのプリンタ本体 9010aに対する、現像ユニット 9051 (9052、 9053、 9054)及び感光体ユニット 9075の着脱構成を説明するための図で ある。図 128は、プリンタ 9010を構成する主要構成要素を示した図である。なお、図 128は、図 127における X方向と垂直な断面の図である。また、図 127、図 128には、 矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ 9092は、プリンタ 9010の下部 に配置されており、定着ユニット 9090は、プリンタ 9010の上部に配置されている。
[0926] < < <着脱構成 > > >
プリンタ本体 9010aには、現像ユニット 9051 (9052、 9053、 9054)、及び感光体 ユニット 9075力着脱可能である。これら現像ユニット 9051 (9052、 9053、 9054)及 び感光体ユニット 9075がプリンタ本体 9010aに装着されることにより、プリンタ 9010 が構成される。
[0927] プリンタ本体 9010aは、開閉可能な第一開閉カバー 9010b、第一開閉カバー 901 Obより内側に設けられ開閉可能な第二開閉カバー 9010c、感光体ユニット 9075を 着脱するための感光体ユニット着脱開口 9010d、及び、現像ユニット 9051 (9052、 9053、 9054)を着脱するための現像ユニット着脱開口 9010eを有している。
[0928] ここで、ユーザ等が第一開閉カバー 9010bを開くことにより、感光体ユニット着脱開 口 9010dを介して感光体ユニット 9075をプリンタ本体 9010aに対して着脱すること が可能となる。感光体ユニット 9075は、プリンタ本体 9010aへ挿入されることにより、 プリンタ本体 9010aに装着される。
[0929] さらに、ユーザ等が第二開閉カバー 9010cを開くことにより、現像ユニット着脱開口 9010eを介して現像ユニット 9051 (9052、 9053、 9054)をプリンタ本体 9010aに 対して着脱することが可能となる。現像ユニット 9051 (9052、 9053、 9054)は、プリ ンタ本体 9010aへ挿入されることにより、プリンタ本体 9010aに装着される。
[0930] < < <プリンタ 9010の概要 > > >
現像ユニット 9051 (9052、 9053、 9054)及び感光体ユニット 9075力プリンタ本体 9010aに装着された状態におけるプリンタ 9010の概要を説明する。
[0931] 本実施の形態に係るプリンタ 9010は、図 128に示すように、感光体 9020の回転方 向に沿って、帯電ユニット 9030、露光ユニット 9040、 YMCK現像デバイス 9050、 一次転写ユニット 9060、中間転写体 9070、クリーニングブレード 9076を有し、さら に、二次転写ユニット 9080、定着ユニット 9090、ユーザ等への報知手段を構成する ための液晶パネル等力もなる表示ユニット 9095、及び、これらのユニット等を制御し プリンタ 9010の動作を制御する制御ユニット 9100 (図 129)を有している。
[0932] 感光体 9020は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、 中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図 128中の矢印で示 すように時計回りに回転する。
[0933] 帯電ユニット 9030は、感光体 9020を帯電するための装置であり、露光ユニット 90 40は、レーザを照射することによって帯電された感光体 9020上に潜像を形成する 装置である。この露光ユニット 9040は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、 F- Θレンズ 等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホストコンビ ユータカも入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体 9 020上に照射する。
[0934] YMCK現像デバイス 9050は、回転体としてのロータリー 9055と、このロータリー 9 055に装着された 4つの現像ユニットを有している。ロータリー 9055は、回転可能で あり、 4つの現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054の各々を現像ユニット着脱開口 9010eを介して着脱可能な、 4つの着脱部 9055b、 9055c, 9055d、 9055eを備え ている。ブラック )トナーを収容したブラック現像ユニット 9051は、着脱部 9055bに 対して着脱可能であり、マゼンタ (M)トナーを収容したマゼンタ現像ユニット 9052は 、着脱部 9055cに対して着脱可能であり、シアン (C)トナーを収容したシアン現像ュ ニット 9053は、着脱部 9055dに対して着脱可能であり、イェロー (Y)トナーを収容し たイェロー現像ユニット 9054は、着脱部 9055eに対して着脱可能である。
[0935] ロータリー 9055は、回転することにより、着脱咅 9055b、 9055c, 9055d、 9055e にそれぞれ装着された前記 4つの現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054を移動さ
せる。すなわち、このロータリー 9055は、装着された 4つの現像ユニット 9051、 9052 、 9053、 9054を、中心軸 9055aを中心として、それらの相対位置を維持したまま回 転させる。そして、感光体 9020に形成された潜像に、現像ユニット 9051、 9052、 90 53、 9054を選択的に対向させ、それぞれの現像ユニット 9051、 9052、 9053、 905 4に収容された現像剤の一例としてのトナーにて、感光体 9020上の潜像を現像する 。なお、各現像ユニットの詳細については後述する。
[0936] 一次転写ユニット 9060は、感光体 9020に形成された単色トナー像を中間転写体 9070に転写するための装置であり、 4色のトナーが順次重ねて転写されると、中間 転写体 9070にフルカラートナー像が形成される。
[0937] この中間転写体 9070は、 PETフィルムの表面に錫蒸着層を設けさらにその表層に 半導電塗料を形成、積層したエンドレスのベルトであり、感光体 9020とほぼ同じ周速 度にて回転駆動される。中間転写体 9070の近傍には同期用読み取りセンサ RSが 設けられている。この同期用読み取りセンサ RSは、中間転写体 9070の基準位置を 検知するためのセンサであり、主走査方向と直交する副走査方向における同期信号 Vsyncを得る。同期用読み取りセンサ RSは、光を発するための発光部と、光を受光 するための受光部とを有している。前記発光部から発せられた光が、中間転写体 90 70の所定の位置に形成された穴を通過し、前記受光部によって受光された際に、同 期用読み取りセンサ RSは、パルス信号を発する。このパルス信号は、中間転写体 90 70がー回転する毎に一つ発せられる。
[0938] 二次転写ユニット 9080は、中間転写体 9070上に形成された単色トナー像やフル カラートナー像を紙、フィルム、布等の記録媒体に転写するための装置である。
[0939] 定着ユニット 9090は、記録媒体上に転写された単色トナー像やフルカラートナー 像を紙等の記録媒体に融着させて永久像とするための装置である。
[0940] クリーニングブレード 9076は、ゴム製であり、感光体 9020の表面に当接している。
このクリーニングブレード 9076は、一次転写ユニット 9060によって中間転写体 9070 上にトナー像が転写された後に、感光体 9020上に残存するトナーを搔き落として除 去する。
[0941] 制御ユニット 9100は、図 129に示すようにメインコントローラ 9101と、ユニットコント
ローラ 9102とで構成され、メインコントローラ 9101には画像信号が入力され、この画 像信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ 9102が前記各ユニット等を制御し て画像を形成する。
[0942] 感光体ユニット 9075は、一次転写ユニット 9060と露光ユニット 9040との間に設け られ、前記感光体 9020、前記帯電ユニット 9030、前記クリーニングブレード 9076、 クリーニングブレード 9076により搔き落とされたトナーを収容する廃トナー収容部 90 76a,ノヽウジング 9075b、及び、当該ハウジング 9075bに設けられたメモリユニット 90 75a等、を有している。メモリユニット 9075aは、プリンタ本体 9010aに設けられた感 光体ユニット用本体側アンテナ 9124aと無線通信することが可能となっている。
[0943] = = =プリンタ 9010の動作 = = =
次に、このように構成されたプリンタ 9010の動作について、他の構成要素にも言及 しつつ説明する。
[0944] まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号がインターフェイス(IZF) 9112 を介してプリンタ 9010のメインコントローラ 9101に入力されると、このメインコントロー ラ 9101からの指令に基づくユニットコントローラ 9102の制御により感光体 9020、及 び、中間転写体 9070が回転する。その後、同期用読み取りセンサ RSにより中間転 写体 9070の基準位置が検出され、パルス信号が出力される。このパルス信号は、シ リアルインターフェイス 9121を介してユニットコントローラ 9102に送られる。ユニットコ ントローラ 9102は、受信したパルス信号を基準として、以下の動作を制御する。
[0945] 感光体 9020は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット 9030により順次帯 電される。感光体 9020の帯電された領域は、感光体 9020の回転に伴って露光位 置に至り、露光ユニット 9040によって、第 1色目、例えばイェロー Yの画像情報に応 じた潜像が該領域に形成される。
[0946] 感光体 9020上に形成された潜像は、感光体 9020の回転に伴って現像位置に至 り、イェロー現像ユニット 9054によってイェロートナーで現像される。これにより、感光 体 9020上にイェロートナー像が形成される。
[0947] 感光体 9020上に形成されたイェロートナー像は、感光体 9020の回転に伴って一 次転写位置に至り、一次転写ユニット 9060によって、中間転写体 9070に転写され
る。この際、一次転写ユニット 9060には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転 写電圧が印加される。なお、この間、感光体 9020と中間転写体 9070とは接触して おり、また、二次転写ユニット 9080は、中間転写体 9070から離間している。
[0948] 上記の処理が、第 2色目、第 3色目及び第 4色目につ 、て繰り返して実行されること により、各画像信号に対応した各色のトナー像が、中間転写体 9070に重なり合って 転写される。これ〖こより、中間転写体 9070上にはフルカラートナー像が形成される。
[0949] 中間転写体 9070上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体 9070の回転 に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット 9080によって記録媒体に転写され る。なお、記録媒体は、給紙トレイ 9092から、給紙ローラ 9094、レジローラ 9096を 介して二次転写ユニット 80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ュ-ッ ト 9080は中間転写体 9070に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
[0950] 記録媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット 9090によって加熱カロ 圧されて記録媒体に融着される。
[0951] 一方、感光体 9020は一次転写位置を経過した後に、クリーニングブレード 9076に よって、その表面に付着しているトナーが搔き落とされ、次の潜像を形成するための 帯電に備える。搔き落とされたトナーは、廃トナー収容部 9076aに回収される。
[0952] = = =制御ユニットの概要 = = =
次に、制御ユニット 9100の構成について図 129を参照しつつ説明する。図 129は 、プリンタ 9010に設けられた制御ユニット 9100を示すブロック図である。
[0953] 制御ユニット 9100のメインコントローラ 9101は、インターフェイス 9112を介してホス トコンピュータと接続され、このホストコンピュータカゝら入力された画像信号を記憶する ための画像メモリ 9113を備えている。
[0954] 制御ユニット 9100のユニットコントローラ 9102は、各ユニット(帯電ユニット 9030、 露光ユニット 9040、一次転写ユニット 9060、感光体ユニット 9075、二次転写ュ-ッ ト 9080、定着ユニット 9090、表示ユニット 9095)及び YMCK現像デバイス 9050と 電気的に接続され、それらが備えるセンサ力もの信号を受信することによって、各ュ ニット及び YMCK現像デバイス 9050の状態を検出しつつ、メインコントローラ 9101 から入力される信号に基づ 、て、各ユニット及び YMCK現像デバイス 9050を制御
する。各ユニット及び YMCK現像デバイス 9050を駆動するための構成要素として、 図 129では、感光体ユニット駆動制御回路、帯電ユニット駆動制御回路、露光ュニッ ト駆動制御回路、 YMCK現像デバイス駆動制御回路、一次転写ユニット駆動制御 回路、二次転写ユニット駆動制御回路、定着ユニット駆動制御回路、及び、表示ュニ ット駆動制御回路が示されている。
[0955] また、ユニットコントローラ 9102が備える CPU9120は、シリアルインターフェイス(I ZF) 9121を介して、シリアル EEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、本体側メモ リ 9122ともいう)に接続されている。
[0956] また、 CPU9120は、シリアルインターフェイス 9121、送受信回路 9123、及び、現 像ユニット用本体側アンテナ 9124bを介して、各現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054に設けられた後述するメモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aと、無線 通信可能となっている。また、 CPU9120は、シリアルインターフェイス 9121、送受信 回路 9123、及び、感光体ユニット用本体側アンテナ 9124aを介して、感光体ュ-ッ ト 9075に設けられた前述したメモリユニット 9075aと無線通信可能となっている。無 線通信の際に、現像ユニット用本体側アンテナ 9124bは、各現像ユニット 9051、 90 52、 9053、 9054に設けられたメモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054&に个青 報を書き込む。また、現像ユニット用本体側アンテナ 9124bは、各現像ユニット 9051 、 9052、 9053、 9054に設けられたメモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054a 力 情報を読み込むことも可能である。無線通信の際に、感光体ユニット用本体側ァ ンテナ 9124aiま、感光体ユニット 9075【こ設 ίナられたメモリユニット 9075a【こ†青報を書 き込む。また、感光体ユニット用本体側アンテナ 9124aは、感光体ユニット 9075に設 けられたメモリユニット 9075aから情報を読み込むことも可能である。
[0957] = = =現像ユニットの概要 = = =
次に、図 130乃至図 137を用いて、現像ユニットの概要について説明する。図 130 は、ブラック現像ユニット 9051の主要構成要素を示した断面図である。図 131は、ブ ラック現像ユニット 9051を現像ローラ 9510側から見た斜視図である。図 132は、図 1 31に示されたブラック現像ユニット 9051からラベル 9580が取り除かれた様子を示し た斜視図である。図 133は、ブラック現像ユニット 9051のハウジング 9540、メモリュ
ニット 9051a、ラベル 9580の位置関係を示した分解斜視図である。図 134は、ブラッ ク現像ユニット 9051のノヽウジング 9540、メモリユニット 9051a、ラベル 9580の位置 関係を示した断面模式図である。図 135乃至図 137については後述する。なお、図 1 30に示す断面図は、図 131に示す長手方向に垂直な面でブラック現像ユニット 905 1を切り取った断面を表したものである。また、図 130においては、矢印にて上下方向 を示しており、例えば、現像ローラ 9510の中心軸は、感光体 9020の中心軸よりも下 方にある。また、図 130では、ブラック現像ユニット 9051が、感光体 9020と対向する 現像位置に位置して 、る状態にて示されて 、る。
[0958] ロータリー 9055には、ブラック(K)トナーを収容したブラック現像ユニット 9051、マ ゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像ユニット 9052、シアン (C)トナーを収容し たシアン現像ユニット 9053及びイェロー(Y)トナーを収容したイェロー現像ユニット 9 054が設けられている力 各現像ユニットの構成は同様であるので、以下、ブラック現 像ユニット 9051につ 、て説明する。
[0959] ブラック現像ユニット 9051 ίま、図 130乃至図 133に示すように、ノヽウジング 9540、 トナー収容体 9530、現像ローラ 9510、トナー供給ローラ 9550、規制ブレード 9560 、シール部材 9520、メモリユニット 9051a、ラベル 9580等を備えている。
[0960] ノ、ウジング 9540は、一体成形された上ハウジングと下ハウジング等を溶着して製造 されたものであり、その内部に、トナー Tを収容するためのトナー収容体 9530が形成 されている。トナー収容体 9530は、内壁から内方へ(図 130の上下方向)突出させた トナー Tを仕切るための規制壁 9545により、二つのトナー収容部、すなわち、第一ト ナー収容部 9530aと第二トナー収容部 9530bと、に分けられている。第一トナー収 容部 9530aと第二トナー収容部 9530bとは、上部が連通され、規制壁 9545によりト ナー Tの移動が規制されて 、る。
[0961] また、第一トナー収容部 9530aの下部には、ハウジング 9540の外部と連通する開 口 9541が設けられている。第一トナー収容部 9530aには、トナー供給ローラ 9550 1S その周面を前記開口 9541に臨ませて設けられ、ハウジング 9540に回転可能に 支持されている。また、ハウジング 9540の外側からは、開口 9541に周面を臨ませて 、現像ローラ 9510が設けられ、この現像ローラ 9510は、トナー供給ローラ 9550に当
接している。
[0962] 現像ローラ 9510は、トナー Tを担持して感光体 9020と対向する現像位置に搬送 する。この現像ローラ 9510は、アルミニウム、ステンレス、鉄等により製造されており、 必要に応じて、ニッケルメツキ、クロムメツキ等が施されている。また、図 131に示すよ うに、現像ローラ 9510は、その長手方向が、ブラック現像ユニット 9051の長手方向 に沿うように設けられている。また、現像ローラ 9510は、中心軸を中心として回転可 能であり、図 130に示すように、感光体 9020の回転方向(図 130において時計方向 )と逆の方向(図 130において反時計方向)に回転する。その中心軸は、感光体 902 0の中心軸よりも下方にある。また、図 130に示すように、ブラック現像ユニット 9051 が感光体 9020と対向している状態では、現像ローラ 9510と感光体 9020との間には 空隙が存在する。すなわち、ブラック現像ユニット 9051は、感光体 9020上に形成さ れた潜像を非接触状態で現像する。なお、感光体 9020上に形成された潜像を現像 する際には、現像ローラ 9510と感光体 9020との間に交番電界が形成される。
[0963] トナー供給ローラ 9550は、トナー Tを現像ローラ 9510に供給する。このトナー供給 ローラ 9550は、ポリウレタンフォーム等力もなり、弾性変形された状態で現像ローラ 9 510に当接している。トナー供給ローラ 9550は、第一トナー収容部 9530aの下部に 配置されており、第一トナー収容部 9530a及び第二トナー収容部 9530bに収容され たトナー Tは、第一トナー収容部 9530aの下部にてトナー供給ローラ 9550によって 現像ローラ 9510に供給される。トナー供給ローラ 9550は、中心軸を中心として回転 可能であり、その中心軸は、現像ローラ 9510の回転中心軸よりも下方にある。また、 トナー供給ローラ 9550は、現像ローラ 9510の回転方向(図 130において反時計方 向)と逆の方向(図 130において時計方向)に回転する。なお、トナー供給ローラ 955 0は、トナー Tを現像ローラ 9510に供給する機能を有するとともに、現像後に現像口 ーラ 9510に残存しているトナー Tを、現像ローラ 9510から剥ぎ取る機能をも有して いる。
[0964] 規制ブレード 9560は、現像ローラ 9510に担持されたトナー Tの層厚を規制し、ま た、現像ローラ 9510に担持されたトナー Tに電荷を付与する。この規制ブレード 956 0は、ゴム咅 9560aと、ゴム支持咅 9560bとを有して! /、る。ゴム咅 9560aは、シリコン
ゴム、ウレタンゴム等力もなり、ゴム支持部 9560bは、リン青銅、ステンレス等のパネ性 を有する薄板である。ゴム部 9560aは、ゴム支持部 9560bに支持されており、ゴム支 持部 9560bは、その一端がブレード支持板金 9562に固定されている。この状態で、 ゴム部 9560aは、ゴム支持部 9560bの橈みによる弾性力によって、現像ローラ 9510 に押しつけられている。
[0965] また、規制ブレード 9560の現像ローラ 9510側とは逆側には、モルトプレーン等か らなるブレード裏部材 9570が設けられている。ブレード裏部材 9570は、ゴム支持部 9560bとハウジング 9540との間にトナー Tが入り込むことを防止して、ゴム支持部 95 60bの橈みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部 9560aの真裏力もゴム部 956 Oaを現像ローラ 9510の方向へ付勢することによって、ゴム部 9560aを現像ローラ 95 10に押しつけている。したがって、ブレード裏部材 9570は、ゴム部 9560aの現像口 ーラ 9510への均一当接性及びシール性を向上させている。
[0966] 規制ブレード 9560の、ブレード支持板金 9562に支持されている側とは逆側の端、 すなわち、先端は、現像ローラ 9510に接触しておらず、該先端から所定距離だけ離 れた部分が、現像ローラ 9510に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレード 9 560は、現像ローラ 9510にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接している。 また、規制ブレード 9560は、その先端が現像ローラ 9510の回転方向の上流側に向 くように配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード 9560が 現像ローラ 9510に当接する当接位置は、現像ローラ 9510の中心軸よりも下方であ り、かつ、トナー供給ローラ 9550の中心軸よりも下方である。
[0967] シール部材 9520は、ブラック現像ユニット 9051内のトナー Tがユニット外に漏れる ことを防止するとともに、現像位置を通過した現像ローラ 9510上のトナー Tを、搔き 落とすことなく現像ユニット内に回収する。このシール部材 9520は、ポリエチレンフィ ルム等力もなるシールである。シール部材 9520は、シール支持板金 9522によって 支持されている。また、シール部材 9520の現像ローラ 9510側とは逆側には、モルト プレーン等からなるシール付勢部材 9524が設けられており、シール部材 9520は、 シール付勢部材 9524の弾性力によって、現像ローラ 9510に押しつけられている。 なお、シール部材 9520が現像ローラ 9510に当接する当接位置は、現像ローラ 951
0の中心軸よりも上方である。
[0968] また、前述したハウジング 9540には、メモリユニット 9051aが設けられている。本実 施の形態に係るメモリユニット 9051aは、小型かつ薄型の矩形形状を有する部材で あり、メモリタグなどと呼ばれ、多種市販されているものである。
[0969] このメモリユニット 9051aは、裏面に接着面 9572 (粘着面)を有しており、当該接着 面 9572がハウジング 9540の表面に接着することにより、ハウジング 9540に固定さ れている。より具体的には、ハウジング 9540は、図 133に示すように、窪み 9540aを 有しており、メモリユニット 9051aは、当該窪み 9540aに嵌り込むような状態で、当該 窪み 9540aの表面に接着されている。また、メモリユニット 9051aは、ブラック現像ュ ニット 9051の長手方向端部に設けられている。なお、当該端部は、図 131等に示す ように、ブラック現像ユニット 9051をプリンタ本体 9010aへ挿入する際の挿入方向下 流側に位置する方の端部である。
[0970] なお、メモリユニット 9051aの構成については、後に詳しく説明する。
[0971] さらに、ハウジング 9540には、ラベノレ 9580力貝占り付けられている。このラベノレ 958 0は、 PETフィルムからなり、当該ラベル 9580には、ブラック現像ユニット 9051に関 する各種の情報が記載されて 、る。
[0972] このラベル 9580は、図 131及び図 132に示すように、前記ブラック現像ユニット 90 51の長手方向中央部から前記挿入方向下流側に位置する方の端部に亘つて、前 記メモリユニット 9051aを覆うようにハウジング 9540の表面に貼り付けられている。ま た、前述したとおり、メモリユニット 9051aは窪み 9540aの表面に接着されている力 図 134に示すように、メモリユニット 9051aの最大厚さ tは、窪み 9540aの最小深さ d よりも小さくなつている。そのため、ラベル 9580は、窪み 9540aには接着せず(貼り 付けられず)、前記窪み以外の部分 9540b (すなわち、窪み 9540aの周囲に位置す るハウジング 9540の部分)に接着する(貼り付けられる)こととなる。そして、図 134に 示すように、ラベル 9580の裏面、より具体的には、ラベル 9580の裏面のうちハウジ ング 9540に接着していない面、とメモリユニット 9051aの、前記接着面 9572とは反 対側の表面 9574と、の間には、空気層 9590が形成されている。
[0973] なお、ラベル 9580に記載されている情報については、後に詳しく説明する。また、
図 134に示したメモリユニット 9051aには、突出した部分 (突出部 9576)が表されて いるが、当該突出部 9576は、メモリユニット 9051aの後述する非接触 ICチップ 9051 bが突出したものである。
[0974] このように構成されたブラック現像ユニット 9051において、トナー供給ローラ 9550 力 トナー収容体 9530に収容されているトナー Tを現像ローラ 9510に供給する。現 像ローラ 9510に供給されたトナー Tは、現像ローラ 9510の回転に伴って、規制ブレ ード 9560の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、層厚が規制されるととも に、電荷が付与される。層厚が規制された現像ローラ 9510上のトナー Tは、現像口 ーラ 9510のさらなる回転によって、感光体 9020に対向する現像位置に至り、該現 像位置にて交番電界下で感光体 9020上に形成された潜像の現像に供される。現像 ローラ 9510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ 9510上のトナー Tは、シール部材 9520を通過して、該シール部材 9520によって搔き落とされること なく現像ユニット内に回収される。
[0975] < < <メモリユニットの構成 > > >
次に、図 135及び図 136を参照しつつ、メモリユニット 9051aの構成について説明 する。図 135は、メモリユニット 9051aの構成を示す平面図である。図 136は、メモリ ユニット 9051aの内部構成を説明するためのブロック図である。
[0976] ブラック現像ユニット 9051以外の現像ユニットに設けられているメモリユニットは、ブ ラック現像ユニット 9051に設けられているメモリユニット 9051aと同様であるため、以 下、ブラック現像ユニット 9051に設けられているメモリユニット 905 laを例にとって説 明する。
[0977] メモリユニット 905 laは、長方形状の可撓性を有する薄板プラスチック製の基材とし ての薄板基材 905 li、銅箔を長方形の平面コイル状に配線したアンテナ 905 ld、ァ ンテナの両端部に設けられたアンテナ端子 905 lj、メモリを有する素子としての非接 触 ICチップ 9051b、非接触 ICチップ 9051bのチップ端子とアンテナ端子 9051jとを 接続するアルミ製の 2つの連結部 9051k、及び、これらを覆って 9051iとの間に挟む フィルム状の保護シート 9051mを有している。
[0978] 図 135に示すように、アンテナは、長方形状の薄板基材 9051iにおける長手方向
の一方の端部側にアンテナ端子 905 ljが配置され、薄板基材 905 liの外形に沿つ てコイル状に約 10周引き回され、そのアンテナ 9051dの内側にもう一つのアンテナ 端子 9051jが設けられている。外側のアンテナ端子 9051jと内側のアンテナ端子 90 51jとは、薄板基材 9051iの長手方向において同じ側に設けられている。薄板基材 9 051i上では、長方形の縦及び横の辺に沿って、アンテナ 905 Idの銅箔パターンが 1 0本並べられており、薄板基材 905 liにお!/、てアンテナ端子 905 ljが設けられて!/、る 端部側の一方の角部にて 5本ずつ分けられ、それらの間に非接触 ICチップ 9051b が配置されている。そして、非接触 ICチップ 9051bに設けられたチップ端子 (不図示 )とアンテナ端子 905 ljとを接続する 2つの連結部 905 lkは、各々 5本の銅箔パター ン上に架け渡されて設けられている。すなわち、薄板基材 9051i上には、長手方向 の一方の端側に、非接触 ICチップ 9051b、 2つのアンテナ端子 9051j、 2つの連結 部 9051kが設けられており、そのほかの領域には中央を除いてアンテナ 9051dとし ての銅箔のパターンが引き回されている。
[0979] 非接触 ICチップ 9051bは、図 136に示すように、共振用コンデンサ 9051c、整流 器 9051e、信号解析部 RF (Radio Frequency) 905 If、制御部 9051g、メモリセル 905 lhを有している。メモリセル 905 lhは、 NAND型フラッシュ ROMなど電気的に 読み書き可能な不揮発性のメモリであり、書き込まれた情報を記憶しておくこと、及び 、記憶した情報を外部力 読み取ることが可能なものである。
[0980] メモリユニット 905 laのアンテナ 905 Idと、現像ユニット用本体側アンテナ 9124bと は、互いに無線にて通信し合い、メモリセル 905 lhに保存された情報の読み取りゃメ モリセル 9051hへの情報の書き込みが行われる。また、プリンタ本体 9010aの前記 送受信回路 9123で発生された高周波信号は、現像ユニット用本体側アンテナ 912 4bを介して高周波磁界として誘起される。この高周波磁界は、メモリユニット 9051a のアンテナ 905 Idを介して吸収され、整流器 905 leで整流されて非接触 ICチップ 9 05 lb内の各回路を駆動する直流電力源となる。
[0981] < < <ラベルに記載されている情報について > > >
ここでは、ラベル 9580に記載されている情報について、図 137を用いて説明する。 図 137は、ラベル 9580の一例を示した図である。
[0982] ラベノレ 9580に ίま、図 137に示すように、ブラック現像ユニット 9051の取り扱!/、に関 する注意事項を示す情報が記載されている。本実施の形態においては、当該情報と して、記号 Α4で示す位置に、前記現像ローラ 9510に触れることを禁止する旨の情 報力 記号 Β4で示す位置に、ブラック現像ユニット 9051を火気に投ずることを禁止 する旨の情報が、それぞれ記載されている。また、記号 C4で示す位置には、ブラック 現像ユニット 9051の前記挿入方向を示す情報が、記載されている。また、ブラック現 像ユニット 9051の取り扱い者にこれらを厳守させるために、当該取り扱い者に警告を 発するための情報力 記号 D4で示す位置に記載されて 、る。
[0983] さらに、ラベル 9580には、ブラック現像ユニット 9051の供給者を示す情報(記号 Ε 4)や、現像ユニット内のトナーの色 (ここでは、ブラック)を示す情報 (記号 F4)等も記 載されている。なお、本実施の形態においては、前記供給者が、マーク (太陽のマー ク)で表されている力 文字で表されている場合もある。
[0984] = = =ロータリーの概要 = = =
次【こ、ロータリー 9055の概要【こつ!ヽて、図 138Α、図 138Β、及び、図 138Cを用 いて説明する。ロータリー 9055は、その中心に位置する中心軸 9055aを有し、この 中心軸 9055aには現像ユニットを保持するための支持フレーム 9055fが固定され、 中心軸 9055aは、プリンタ 9010の筐体をなす 2枚のフレーム側板(図示せず)の間 に架け渡されて、その両端部が支持されている。なお、中心軸 9055aの軸方向は、 鉛直方向と交差している。
[0985] この支持フレーム 9055fは、前述した 4つの現像ユニット 9051、 9052、 9053、 90 54が着脱自在に保持される 4つの着脱部を周方向に 90° 間隔で備えている。
[0986] 中心軸 9055aには不図示のパルスモータがクラッチを介して接続されており、この パルスモータを駆動することで支持フレーム 9055fを回転させ、上記 4つの現象ュ- ット 9051、 9052、 9053、 9054を所定の位置【こ位置決めできるよう【こなって!/ヽる。
[0987] 図 138A、図 138B、及び、図 138Cは、回転するロータリー 9055の 3つの停止位 置を示した図であり、図 138Aは、画像形成の実行を待機しているときの待機位置で あって、ロータリー 9055の回転方向の基準位置となる停止位置でもあるホームポジ シヨン位置(以下「HP位置」という)を、図 138Bは、ロータリー 9055に装着されたイエ
ロー現像ユニット 9054の通信位置を、図 138Cは、イェロー現像ユニット 9054の着 脱位置を、それぞれ示している。
[0988] ここで、図 138B及び図 138Cにおいて、通信位置と着脱位置はイェロー現像ュ- ット 9054を対象として示している力 ロータリー 9055を 90° ずつ回転させると、各現 像ユニットの通信位置と着脱位置となる。
[0989] 先ず、図 138Aに示す HP位置について説明する。ロータリー 9055の中心軸 9055 aの一方端側には、 HP位置を検出するための HP検出部(不図示)が設けられている 。この HP検出部は、中心軸 9055aの一方端に固着された信号生成用の円盤と、発 光部、受光部を備えたフォト'インタラブター等力もなる HPセンサとで構成されて 、る 。円盤の周縁部は、 HPセンサの発光部と受光部との間に位置するように配置され、 円盤に形成されたスリット部が HPセンサの検出位置に移動してくると、 HPセンサから の出力信号が「L」から「H」に変化する。そして、この信号レベルの変化とパルスモー タのパルス数に基づきロータリー 9055の HP位置が検出され、この HP位置を基準と して、各現像ユニットを通信位置等に位置決めすることができるようになつている。
[0990] 図 138Bは、前記 HP位置力も所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転さ せたイェロー現像ユニット 9054の通信位置である。図 138Bに示すイェロー現像ュ ニット 9054の通信位置にお!、て、イェロー現像ユニット 9054のメモリユニット 9054a は、プリンタ本体 9010aに設けられた現像ユニット用本体側アンテナ 9124bと無線通 信する。なお、このイェロー現像ユニット 9054に対する通信位置は、ブラック現像ュ ニット 9051の現像ローラ 9510と感光体 9020とが対向してブラック現像ユニット 905 1の現像位置となる。すなわち、イェロー現像ユニット 9054に係るロータリー 9055の 通信位置は、ブラック現像ユニット 9051に係るロータリー 9055の現像位置である。ま た、パルスモータがロータリー 9055を 90° 反時計方向に回転させると、ブラック現像 ユニット 9051の通信位置、及び、シアン現像ユニット 9053の現像位置となり、ロータ リー 9055を 90° 回転する毎に順次各現像ユニットの通信位置、及び、現像位置と なる。
[0991] また、前記ロータリー 9055を支持し、プリンタ 9010の筐体をなす 2枚のフレーム側 板の一方には、前述した現像ユニット着脱開口 9010eが設けられている。この現像
ユニット着脱開口 9010eは、ロータリー 9055を回転させて、現像ユニットごとにそれ ぞれ設定された着脱位置に停止させた際に、図 138Cに示すように、該当する現像 ユニット(ここでは、イェロー現像ユニット 9054)のみを中心軸 9055aに沿う方向に引 き出して取り外すことが可能な位置に形成されている。また、現像ユニット着脱開口 9 OlOeは、現像ユニットの外形より僅か〖こ大きく形成され、着脱位置では、現像ュ-ッ トの取り外しだけでなぐこの現像ユニット着脱開口 9010eを通して中心軸 9055aに 沿う方向に新しい現像ユニットを進入させ、支持フレーム 9055fに現像ユニットを装 着することもできる。そして、ロータリー 9055が着脱位置以外に位置する間は、その 現像ユニットの着脱はフレーム側板によって規制されている。
[0992] なお、ロータリー 9055には、ロータリー 9055を上記した位置で確実に位置決め固 定するために、不図示のロック機構が設けられている。
[0993] = = =本実施の形態に係る現像ユニット等の有効性について = = =
発明が解決しょうとする課題の項等で説明したとおり、メモリユニット 9051a、 9052a 、 9053a, 9054aの現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054への取り付け位置を決 定するにあたっては、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aの破損防止と ヽう, を考慮する必要力 Sある。現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054ίま、ユーザ 等により着脱される力ら、ユーザ等力 Sメモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054a に虫れたり、着脱時等にメモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054a力 Sプリンタ 90 10の他の咅材と接虫したりすること等によるメモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aの破損を有効に防止する対策を講じる必要がある。
[0994] 力力る課題を解決するための方策として、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9 054aを現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054に埋め込んで、蓋をする方策力知 られている。しかしながら、力かる場合には、蓋を別途用意しなければならないため、 部品点数が増加してしまう。
[0995] これに対し、本実施の形態に係る現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054ίま、現 像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054に関する情報が記載され、前記メモリユニット 9051a, 9052a, 9053a, 9054aを覆うように前記現像ユニット 9051、 9052、 9053 、 9054に貼り付けられたラベル 9580を有している。すなわち、本実施の形態におい
て ίま、ラベノレ 9580力 現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054に関する' |·青報を現 像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054の取り扱い者(ユーザ等)に提示する機能の 他に、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aを覆って、保護する機能を有 するから、前述した蓋を別途用意する必要がなくなる。したがって、本実施の形態に よれば、咅品点数を増カロさせることなくメモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054 aの破損を有効に防止することが可能となる。
[0996] = = =その他の実施の形態 = = =
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る現像ユニット等を説明したが、上記し た発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限 定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなぐ変更、改良され得ると 共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
[0997] 上記実施の形態においては、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレーザ ビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラーレ 一ザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各種の 画像形成装置に適用可能である。
[0998] メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aも、実施の形態にて説明した前述し た構成に限定されるものではなぐ例えば、アンテナ 9051dが別体となっているもの 等であってもよい。また、上記実施の形態において、メモリユニット 9051a、 9052a, 9 053a, 9054aiま、現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054力 Sプリンタ本体 9010aに 装着されている状態でプリンタ本体 9010a側と無線通信可能なものであることとした 力 これに限定されるものではない。
[0999] また、上記実施の形態【こお ヽて ίま、現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054の挿 人方向下流佃 Jに、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054a力 ^設けられて!/ヽる こととした力 これに限定されるものではない。例えば、現像ユニット 9051、 9052、 9 053、 9054の挿入方向上流側に、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054a が設けられて 、ることとしてもよ!/、。
[1000] ただし、現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054の、プリンタ本体 9010aへの着脱 時に、ユーザ等力 Sメモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aに虫れ難くなり、メ
モリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aの破損をより有効に防止すること力 S可 能となる点で、上記実施の形態の方が望ましい。
[1001] また、上記実施の形態にお ヽて、メモリユニット 905 la、 9052a, 9053a, 9054aiま 、現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054のノヽウジング 9540に設けられており、ラ ベノレ 9580ίま、前記メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aを覆うよう【こノヽゥ ジング 9540の表面に貼り付けられていることとした力 これに限定されるものではな ヽ。 f列; ま、、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aiま、ノヽウジング 9540以 外の部分に設けられていることとしてもよい。また、ラベル 9580は、ハウジング 9540 以外の部分に貼り付けられて 、ることとしてもよ 、。
[1002] また、上記実施の形態にお ヽて、メモリユニット 905 la、 9052a, 9053a, 9054aiま 、ハウジング 9540の表面に接着されていることとした力 これに限定されるものでは な ヽ。 ί列え ίま、、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aiま、ノヽウジング 9540 にネジで固定されて 、ることとしてもよ 、。
[1003] ただし、ラベノレ 9580力 咅品点数を増カロさせることなくメモリユニット 9051a、 9052 a、 9053a, 9054aの破損を有効に防止する前述した効果だけでなぐ部品点数を 増カロさせることなく、トナー力 Sメモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aの裏面と ノヽウジング 9540の表面との間に人り込むことによりメモリユニット 9051a、 9052a, 90 53a、 9054aがハウジング 9540から剥がれること、を有効に防止する効果をも発揮さ せる点で、上記実施の形態の方がより効果的である。
[1004] また、上記実施の形態において、ハウジング 9540は、窪み 9540aを有し、メモリュ ニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aは、窪み 9540aの表面に接着されており、ラ ベノレ 9580は、ノヽウジング 9540の、建み以外の部分 9540b、に貝占り付けられているこ ととした力 これに限定されるものではない。例えば、ハウジング 9540は、窪み 9540 aを有して!/ヽな!、こととしてもよ!/、。
[1005] ただ、し、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054a力 S建み 9540aに収まること により、ユーザ等力 Sメモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aに虫れ難くなり、メ モリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aの破損をより有効に防止すること力 S可 能となる点で、上記実施の形態の方が望ましい。
[1006] また、上記実施の形態【こお ヽて、メモリユニット 905 la、 9052a, 9053a, 9054aの 最大厚さは、窪み 9540aの最小深さよりも小さいこととした力 これに限定されるもの ではなく、例えば、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aの最大厚さは、窪 み 9540aの最小深さよりも大き!/、こととしてもよ!/、。
[1007] †dt 、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054a力 S建み 9540aに完全に収 まることにより、ユーザ等力 Sメモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aに虫れ難 くなり、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aの破損をより有効に防止する ことが可能となる点で、上記実施の形態の方が望ま U、。
[1008] また、上記実施の形態【こお ヽて ίま、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054a の、接着面 9572とは反対側の表面 9574、と前記ラベル 9580の裏面との間〖こ、空 気層 9590が形成されていることとした力 これに限定されるものではない。例えば、ラ ベノレ 9580力 メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aの前記表面 9574に貼 り付けられ、前記空気層 9590が形成されて ヽな ヽこととしてもよ ヽ。
[1009] ただし、ユーザ等がラベル 9580を押した場合であっても、空気層 9590がクッション の役目を果たし、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aの破損力 S適切に防 止される点で、上記実施の形態の方が望ましい。
[1010] また、図 139【こ示すよう【こ、現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054ίま、メモリュニ ット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aの、接着面 9572とは反対佃 Jの表面 9574、と前 記ラベル 9580の裏面との間に、クッション材 9595を有することとしてもよい。
[1011] 力かる場合には、ユーザ等がラベル 9580を押した場合であっても、クッション材 95 95力クッションの役目を果たし、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aの破 損が適切に防止される。なお、図 139は、図 134に相当する図であり、クッション材 9 595を示した断面模式図である。
[1012] また、上記実施の形態【こお ヽて ίま、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054a を覆うように現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054に貝占り付けられたラベノレ 9580 、に記載された現像ユニットに関する情報として、現像ユニットの取り扱いに関する注 意事項を示す情報、現像ユニットの取り扱い者に警告を発するための情報、現像ュ ニットの供給者を示す情報、トナーの色を示す情報、及び、現像ユニットの挿入方向
を示す情報を例にとって説明したが、これらに限定されるものではなぐ現像ユニット に関する情報であればどのようなものでも構わない。
[1013] また、図 140に示すように、現像ユニットに関する情報として、現像ユニットの取り扱 い者が、現像ユニットの、ラベルが貼り付けられた部分、を把持することを禁止する旨 の情報、がラベル 9580に記載されて 、ることとしてもよ 、。
[1014] 力かる場合には、ユーザ等の前記取り扱い者カ モリユニット 9051a、 9052a, 905 3a、 9054aに虫れる可會 性力 S低くなり、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 905 4aの破損をより有効に防止することが可能となる。なお、図 140は、現像ユニットの取 り扱い者が、現像ユニットの、ラベルが貼り付けられた部分、を把持することを禁止す る旨の情報、の一例を示した図である。
[1015] また、図 141に示すように、現像ユニットの、ラベルが貼り付けられた部分とは異なる 他の部分、を把持することを前記取り扱い者に促すための情報、力 ラベル 9580や 前記他の部分に記載されて 、ることとしてもよ!/、。
[1016] 力力る場合にも、前記取り扱!/、者力 Sメモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054a に虫れる可會^ 4力 くなり、メモリユニット 9051a、 9052a, 9053a, 9054aの破損を より有効に防止することが可能となる。なお、図 141は、現像ユニットの、ラベルが貼り 付けられた部分とは異なる他の部分、を把持することを前記取り扱い者に促すための 情報、の一例を示した図である。
[1017] また、上記【こお!ヽて ίま、本発明を現像ユニット 9051、 9052、 9053、 9054【こ適用 した例を示したが、本発明を前記感光体ユニット 9075に適用することもできる。前述 したとおり、感光体ユニット 9075には、メモリユニット 9075aが設けられている。そして 、当該メモリユニット 9075aは、例えば、上述した構成、すなわち、図 135及び図 136 に示す構成、を有しており、図 142に示すように、感光体ユニット 9075に関する情報 が記載されたラベル 9075cが、メモリユニット 9075aを覆うように感光体ユニット 9075 のハウジング 9075bに貼り付けられていることとしてもよい。なお、図 142は、感光体 ユニット 9075のノヽウジング 9075b、メモリユニット 9075a、ラベル 9075cの位置関係 を示した分解斜視図である。
[1018] = = =画像形成システム等の構成 = = =
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態にっ ヽ て、図面を参照しながら説明する。
[1019] 図 143は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム 9700は、 =3ンピユータ 9702と、表示装置 9704と、プリンタ 9706と、人力装置 9708 と、読取装置 9710とを備えている。コンピュータ 9702は、本実施形態ではミニタワー 型の筐体に収納されている力 これに限られるものではない。表示装置 9704は、 CR T (Cathode Ray Tube :陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用い られるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ 9706は、上記に 説明されたプリンタが用いられている。入力装置 9708は、本実施形態ではキーボー ド 99708Aとマウス 9708Bが用いられている力 これに限られるものではない。読取 装置 9710は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置 9710Aと CD— R OMドライブ装置 9710Bが用いられている力 これに限られるものではなぐ例えば MO (Magneto Optical)ディスクドライブ装置や DVD (Digital Versatile Disk)等の他 のものであっても良い。
[1020] 図 144は、図 143に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンビ ユータ 9702が収納された筐体内に RAM等の内部メモリ 9802と、ハードディスクドラ イブユニット 9804等の外部メモリがさらに設けられている。
[1021] なお、以上の説明においては、プリンタ 9706力 コンピュータ 9702、表示装置 97 04、入力装置 9708、及び、読取装置 9710と接続されて画像形成システムを構成し た例について説明した力 これに限られるものではない。例えば、画像形成システム 1S コンピュータ 9702とプリンタ 9706から構成されても良ぐ画像形成システムが表 示装置 9704、入力装置 9708及び読取装置 9710のいずれかを備えていなくても良 い。
[1022] また、例えば、プリンタ 9706力 コンピュータ 9702、表示装置 9704、入力装置 97 08、及び、読取装置 9710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。 一例として、プリンタ 9706が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部 、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱 するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムより も優れたシステムとなる。