JPH04119870A - 印字装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、印字ヘッドとプラテン間の隙間を用紙幅全域
に亘って一定量に確保するに好適なサポートレール平行
調整機構を有する印字装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の技術においては、印字ヘットをプラテンに対して
位置調整するために、印字ヘットが摺動するサポートレ
ールを、そのサポートレール端部の偏心軸に取り付けら
れたプレートを動かすことにより、偏心軸回りに回転さ
せ、その後プレートをサポートレールを支持するフレー
ムねし止め固定していた。

なお、この種装置に関する文献として、例えば実開平１
−１３８７５７号公報、実開昭６２−３０６５０、特開
昭６３−５７２７３号公報等が挙げられる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、サポートレールがプラテンと平行にな
るように、サポートレールの両端部に設けた偏心軸の軸
を中心にしてサポートレールを回転し、印字ヘットとプ
ラテン間のスキマの調整を行なうため、印字ヘッドは円
筒状のプラテンに対し、円弧状に移動することになり、
用紙の厚さに対し、印字文字を構成する各ドツトにおい
て、濃淡が生し高印字品質を確保できない問題があった
。

又サポートレールの両端部に偏心軸を高精度に加工する
ことは、部品の高価格の要因にもなっていた。又サポー
トレールの偏心軸を通すプレートを動かして行なうため
、調整作業は熟練を要するものであった。

本発明は、印字ヘットをプラテンの軸心方向に直線的に
接離する機能を設け、印字ヘットとプラテン間のすき間
を均一にかつ容易に調整可能な印字装置を提供すること
を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明の印字装置は、印字
ヘッドを搭載したキャリアと、該キャリアを摺動自在に
取り付けたサポートレールと、印字ヘッドの前方に該印
字ヘッドと対向し、サポートレールと軸平行に設けられ
た円筒状のプラテンと、該プラテン及びサポートレール
の各軸端部を支持するそれぞれの軸穴を設けたフレーム
とを備えた印字装置において、サポートレールの各軸端
部を支持するフレームの軸穴を、印字ヘッドとプラテン
との対向方向に平行に設けた長穴とし、サポートレール
の各軸端には該サポートレール軸心に対し偏心する偏心
カムを設け、がっ、一方の偏心カムの後方に該偏心カム
に当接する同心ローラを設け、他方の偏心カムの後方に
該偏心カムに当接する偏心ローラを設け、同心ローラ及
び偏心ローラを支持する固定ピンをそれぞれフレームに
設け、偏心カムの一方を同心ローラに、他方を偏心ロー
ラに押圧する押圧手段をそれぞれ設け、偏心ローラを回
動させる回動手段を設けたことを特徴としている。

そして、押圧手段は、一端をサポートレールの軸端部に
取り付け他端をフレームに取り付けたコイルばねとする
のがよい。また、回動手段は、偏心ローラに軸直角に取
り付けられた弾性体からなるアームとし、該アームの先
端部にフレームの方向に突き出す突出部を設け、フレー
ムにはその突出部を挿入する円弧状の溝内を設け、該円
弧状の溝内の辺に突出部を落とし込む凹部を等間隔に有
するものとする。

〔作用〕

サポートレールは、軸端部が長穴に挿入され、またその
軸端部に設けられた偏心カムが押圧手段と同心ローラ及
び偏心ローラにより拘束されてることにより、位置決め
されている。

両軸端の偏心カムをサポートレール軸に対して同一角度
回転させて取り付け直すと、サポートレールはその回転
各に対応する偏心量だけ長穴方向に移動し、したがって
、サポートレール上の印字ヘッドはプラテンに対して直
線的移動することになる。

また回動手段を用いて偏心ローラを回転すると、その回
転に対応する偏心量だけ、偏心ローラに接する偏心カム
が長穴に沿って直線的に移動し、したがってサポートレ
ールとプラテンの平行度が調整されることになる。この
回動手段が弾性体のアームの場合、手で、円弧状溝の凹
部にはまり込んだ突出部を持ち上げるようにしてはずし
、移動させて他の凹部にいれればよい。

このようにして、プラテンとサポートレールは平行に調
整することができ、印字ヘッドはプラテンに対し、直線
的に移動できるので、文字を構成する各ドツト、つまり
印字ヘットの各ワイヤーと紙面間のスキマが、用紙の厚
さによらず一定値を保つことができ、文字の濃淡を生じ
ることはない。

したがって高速印字、高印字品質を実現できる。

〔実施例〕

以下、本発明による印字装置の一実施例を図面により説
明する。第１Ａ図は一実施例の印字装置の構成図、第１
Ｂ図はサポートレールの軸端部分の構成図である。

第１Ａ図、第１Ｂ図において、印字ヘット１は、ドツト
ワイヤ１′　を前方向に突き出して設け、キャリア４に
搭載されている。このキャリア４はその中心部に設けた
穴を介して丸軸状のサポートレール６に摺動自在に取り
付けられている。プラテン２は、印字用紙３を保持する
円筒面が、ドツトワイヤ１″に対向するようにサポート
レール６と軸平行に設置されている。プラテン２の両軸
端部はフレーム５に回転自在に取り付けられ、またサポ
ートレール６の両軸端部はフレーム５に設けられた長穴
５ａと嵌合して長穴５ａに沿って摺動可能に設けられて
いる。

サポートレール６の各軸端にはそのサポートレール６の
軸心に対して偏心する偏心カム７を取り付けており、一
方の偏心カム７の後方にはその偏心カム７に接触する同
心ローラ８が設けられ、他方の偏心カム７の後方にはそ
の偏心カム７と接触する偏心ローラ８″が設けられ、そ
れら同心ローラ８と偏心ローラ８′はそれぞれフレーム
５に設けられた固定ピン８ａ（第５Ａ図参照）に支持さ
れている。そして偏心カム７はそれぞれ同心ローラ８、
偏心ローラ８′に対して、一端を偏心カム７の端部に他
端をフレーム５に取り付けた抑圧手段としてのバネ９に
より押圧されている。

今このように構成されたキャリアユニットにおいて、第
２Ａ図〜第２Ｄ図により、偏心カム７の回転と、印字ヘ
ッド１とプラテン２間のスキマとの関係を以下に説明す
る。第２Ａ図は印字ヘッド１とプラテン２の間隔が中庸
である状態を示し、第２Ｂ図は第２Ａ図に示す状態の時
の偏心カム７の位置を示す。また第２Ｃ図は印字ヘッド
１とプラテン２の間隔が小さくなるよう調整された状態
を示し、第２Ｄ図は第２Ｃ図に示す状態の時の偏心カム
７の位置を示す。

図中、偏心カム７の軸心とサポートレール６の軸心との
偏心量をｅとし、偏心カム７の回転角（半時針方向）α
とすれば、サポートレール６の軸心はｅｃｏｓαだけフ
レーム５に設けられた長穴５ａに沿って矢印Ａ方向に移
動する。これは、バネ９により常に押え用ローラ８（ま
たは８′）にカム７が押付けられていることによる。逆
にカム７が時計方向にα角回転すればｅｃｏｓαだけＡ
と反対方向に移動する。そのような移動に伴い、サポー
トレール６に支持されたキャリア４上の印字ヘッド１は
プラテン２に対して、−直線上に移動するので、プラテ
ン２と印字ヘッド１との間のスキマを一方向のみで調整
することが可能となる。

また、第３Ａ図は本実施例におけるプラテンに対する印
字ヘットの移動状況を示し、比較のために第３Ｂ図に従
来の印字ヘッドの移動の状況を示す。本実施例の装置に
おいては、印字ヘッド１の中心は常にプラテン２の軸心
方向にまっすぐに向いているので、印字ヘッド１のドツ
トワイヤ１′とプラテン２（または印字用紙３）間のス
キマδはほぼ均一になる。これに対し、従来の装置にお
いては、多くの場合、印字ヘッド１の中心がプラテン２
の軸心とずれており、スキマは不均一となる。

本実施例の印字装置によれば、紙厚が異なる様々な印字
用紙に対しても印字ヘッド１′と紙面との間に一定量の
スキマを確保でき、印字品質が高く、高速度で印字する
ことができる効果がある。

尚、偏心カム７の回転によるサポートレール６の軸心の
位置変化は第４図の如くであり、角度Ｏ。

の位置で、サポートレール６の軸心と偏心カム７の軸心
と結ぶ線は長穴５ａの軸に対し直角となる（第２Ｂ図参
照）ように偏心カム７をサポートレール６に組付ける。

偏心カム７を回転すれば、印字ヘットは直線上を動き印
字ヘッド１と紙面間のスキマは調整される。このように
して、一定量のスキマとするため、調整操作の信頼性を
高めることが可能となる。操作機構としては、手動でス
キマを変化させるレバー機構またはエンコーダ内臓のモ
ータによる自動ギャップ機構が実現できる。

第５Ａ図は、本発明の位置におけるプラテン２とサポー
トレール６の平行調整機構を示す平面図、第５Ｂ図は第
５Ａ図の側面図である。

第５Ａ図、第５Ｂ図において、サポートレール６の軸端
部に設けられた２個の偏心カム７はバネ９によりローラ
８及び偏心したローラ８′に押し当てられている。同心
ローラ８及び偏心ローラ８′はそれぞれフレーム５に設
けられた固定ピンで支持されている。偏心ローラ８′は
軸直角方向に延びる回動手段としてのアーム１ｏが取り
付けられており、このアーム１０はフレーム５の側面に
沿って回動可能である。そしてこのアーム１０は弾性体
で構成されている。アーム１０の先端部にはフレーム５
の方向に突出する突出部１０ａが設けられ、フレーム５
には突出部１０ａを受は入れる円弧状の溝内５ｂを設け
、この溝内５ｂを形成する辺には突出部１０ａを落とし
込む凹部５Ｃが等間隔にもうけられている。突出部１０
ａを凹部５Ｃの一つからはずしてアーム１０を回動させ
ると、偏心ローラ８′は偏心カム７の一方を長穴５ａに
沿って移動する。このようにして、偏心カム７を有する
サポートレール６を移動させることにより、サポートレ
ール６とプラテン２との平行度の調整が可能になる。

本実施例によれば、アーム１０を回動させて、突出部１
０ａを凹部５Ｃの他の一つに差し込むだけで、極めて容
易にサポートレールとプラテンの平行度の調整作業が実
現できる。

偏心カム７をローラ８に押し当てる機構としては、引張
りバネの他に、圧縮バネ又は板バネ１１等も適用可能で
ある。また本実施例では、偏心ローラとアームの組合せ
を用いたが、別法として、同心ローラと、その同心ロー
ラの穴に嵌合する軸部分をもつアームとを組合せ、その
軸部分に偏心穴を設けてもよい。

またアーム１０の代わりに第６Ａ図、第６Ｂ図に示す如
くネジ１２を締める構造も考えられる。

ブツシュ１３はローラ８と接触しすべる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、サポートレールに取り付けた偏心カム
を回転することにより、また偏心ローラを回転すること
により、それぞれ、サポートレールの軸端部の両方を、
または片方を、プラテンと印字ヘッドが対向する方向と
平行に設けた長穴に沿って直線的に移動するように構成
としたので、印字ヘッドとプラテンとのスキマを直線的
に調整でき、したがって次のような効果が得られる。

１）印字文字の濃淡を生じさせない高い印字品質を得る
ことができる。

２）高い印字品質により、印字ヘッドの信頼性を高める
とともに、高速印字を実現できる。

３）印字ヘッドとプラテン間のスキマの調整を容易に行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ図は本発明による一実施例の印字装置の構成図、
第１Ｂ図はサポートレールの軸端部分の構成図、第２Ａ
図〜第２Ｄ図は印字ヘット−プラテン間隔と、偏心カム
位置の関係を説明する図、第３Ａ図は一実施例における
プラテンに対する印字ヘッドの移動状況を示す図、第３
Ｂ図は従来装置におけるプラテンに対する印字ヘッドの
移動状況を示す図、第４図は偏心カムの回転角とサポー
トレール位置の変化状態を示す図、第５Ａ図はプラテン
とサポートレールの平行調整機構を示す図、第５Ｂ図は
第５Ａ図の側面図、第６Ａ図は別の平行調整機構を示す
平面図、第６Ｂ図は第６Ａ図の側面図である。 ■・・印字ヘッド、２・プラテン、３・・・印字用紙、
４・・キャリア、５・　フレーム、５ａ・・長穴、５ｂ
・・・円弧状の溝内、５ｃ・・・凹部、６・・サポート
レール、７・・・偏心カム、８・・・同心ローラ、８′
・・偏心ローラ、９・・・バネ、１０・・・アーム、１
０ａ・・・突出部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、印字ヘッドを搭載したキャリアと、該キャリアを摺
   動自在に取り付けたサポートレールと、前記印字ヘッド
   の前方に該印字ヘッドと対向し、前記サポートレールと
   軸平行に設けられた円筒状のプラテンと、該プラテン及
   び前記サポートレールの各軸端部を支持するそれぞれの
   軸穴を設けたフレームとを備えた印字装置において、前
   記サポートレールの各軸端部を支持するフレームの軸穴
   を、前記印字ヘッドと前記プラテンとの対向方向に平行
   に設けた長穴とし、前記サポートレールの各軸端には該
   サポートレール軸心に対し偏心する偏心カムを設け、か
   つ一方の偏心カムの後方に該偏心カムに当接する同心ロ
   ーラを設け、他方の偏心カムの後方に該偏心カムに当接
   する偏心ローラを設け、前記同心ローラ及び偏心ローラ
   を支持する固定ピンをそれぞれ前記フレームに設け、前
   記偏心カムの一方を同心ローラに、他方を偏心ローラに
   押圧する押圧手段をそれぞれ設け、前記偏心ローラを回
   動させる回動手段を設けたことを特徴とする印字装置。 ２、前記押圧手段は、一端を前記サポートレールの軸端
   部に取り付け他端を前記フレームに取り付けたコイルば
   ねであることを特徴とする請求項１記載の印字装置。 ３、前記回動手段は、前記偏心ローラに軸直角に取り付
   けられた弾性体からなるアームであって、該アームの先
   端部に前記フレームの方向に突き出す突出部を設け、前
   記フレームには前記突出部を挿入する円弧状の溝内を設
   け、該円弧状の溝内の辺に前記突出部を落とし込む凹部
   を等間隔に有することを特徴とする請求項１または２記
   載の印字装置。