WO2006001295A1

WO2006001295A1 - 車載用映像表示装置

Info

Publication number: WO2006001295A1
Application number: PCT/JP2005/011417
Authority: WO
Inventors: Akihiro Morimoto; Susumu Ibaraki; Hiroyuki Hamada; Masakazu Otsuka; Takashi Kuwabara; Seiichi Nakagawa; Kazumasa Nagashima
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-06-23
Filing date: 2005-06-22
Publication date: 2006-01-05
Also published as: CN1972821A; EP1769971A4; JP2006007867A; US20070198183A1; EP1769971A1

Abstract

　乗員に車両内で映像を視聴させながら、同時に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができ、乗員の負担を低減させることができる車載用映像表示装置を提供する。　車載用映像表示装置において、映像制御手段１３は、走行状況検出手段１２が検出した右左折、加減速などの走行状況に応じて、映像生成手段１１が生成した映像の映像表示手段１４における表示位置を、例えば、左折を検出した場合には左の方向にシフトし、右折を検出した場合には右の方向にシフトする、などのように制御する。

Description

明細書

車載用映像表示装置

技術分野

[0001] 本発明は、車両に搭載され、車両の乗員に映像を提供するための車載用映像表示装置に関するものである。

背景技術

[0002] 近年、各種情報の表示を行うディスプレイを搭載した車両が増えて、る。特に自車位置を中心として地図を表示するナビゲーシヨン装置用のディスプレイを搭載した車両が増えている。また、助手席、後部座席用に、テレビ、 VTR (VideoTape Recorder) 、 DVD (Digital Versatile Disk)、ゲーム等の映像を表示するディスプレイを搭載した車両も増えている。

[0003] 一方、自動車などの車内では、車両のエンジン、その他の駆動機構による振動や、操舵走行中の道路地形、うねり、路面状況、縁石などの車両外から車両のシャーシが受ける振動、揺動、衝撃などによる振動が存在しており、さらには、自動車の加速やブレーキによる振動や揺れも存在して!/ヽる。

[0004] このように乗り物に乗るなど新しい運動環境に人間が置かれた場合、実際の感覚情報パターンと、中枢神経内に蓄積されている感覚情報パターンとが異なり、中枢神経は自分自身の位置や運動が把握できず混乱してしまう (感覚混乱)。この場合、中枢神経内で新しい感覚情報パターンの認識が起こるが、この適応過程において動揺病 (乗り物酔ヽ）が発症すると考えられて！/ヽる。特に自動車に乗って本を読む場合は、視線は固定しており、これにより視覚情報は自動車の運動による前庭情報や体性感覚情報と一致しないため、乗り物酔いが発生するとされている。視覚と前庭の感覚混乱を避けるために、乗り物の中では、目を閉じているか、遠くの方を見るようにすると良いと言われている。またドライバーが乗客より酔いにくいのは、運転に伴う緊張と、車両の動きを予測して最も加速度変化の少ない頭の位置を能動的に取るからだと、言われている (例えば、非特許文献 1参照)。

[0005] このような動揺病対策として、抗ヒスタミン薬などの抗動揺病薬で酔いを防止 '軽減することが行われている（例えば、非特許文献 2参照)。

[0006] また、動揺病対策として、ヘッドレストを揺動可能にし、車両の旋回走行時に旋回状態に応じて乗員の頭部を揺動するようにしたものもある（例えば、特許文献 1参照)。

[0007] また動揺病対策として、車両の右左折、加減速および停止の表示装置により、運転手以外の乗員に乗り物の現在および次期動作を把握および予知させるようにしたものもある（例えば、特許文献 2参照)。

特許文献 1：特開平 7— 252号公報 (第 1図）

特許文献 2 :特開 2002— 154350号公報 (第 1図）

非特許文献 1 :松永亨、武田憲明「動揺病と宇宙酔い」耳鼻臨床、 Vol.81, No8、 P.10 95-1120、 1998

非特許文献 2 :豊吉欣一「薬物の内服療法」 JOHNS、 Vol.6, No.9、 1990-9 発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0008] しかしながら、上述の薬による動揺病対策は、眠気を催すなど、副作用が懸念されるという問題があった。

[0009] また、上述のヘッドレストによる動揺病対策は、揺れを完全には防止できないという問題があった。

[0010] また、上述の表示装置による動揺病対策は、人は、テレビ等の映像を視聴している際には、同時に車両の右左折、加減速および停止の表示を確認することは難しぐ乗り物酔!、を防止することができな、と、う問題があった。

[0011] 本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、乗員に車両内で映像を視聴させながら、同時に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができ、乗員の負担を低減させることができる映像表示装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0012] 本発明の車載用映像表示装置は、車両に搭載される車載用映像表示装置であつて、映像を生成する映像生成手段と、車両の走行状況を検出する走行状況検出手段と、前記走行状況に応じて前記映像生成手段が生成した映像の表示位置を制御する映像制御手段と、前記映像制御手段が制御した映像を表示する映像表示手段と、を備える構成を有している。

[0013] この構成により、走行状況に応じて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0014] ここで、前記走行状況検出手段は、車両の左右方向、上下方向、前後方向、のうち少なくとも 1つの加速度を検出する構成とした。

[0015] この構成により、車両の左右方向、上下方向、前後方向の加速度に応じて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0016] また、前記走行状況検出手段は、車両の速度センサーの加減速、加速度センサーの加速度、角速度センサーの角速度、揺れセンサーの揺れ周波数、のうちの少なくとも 1つの信号により前記加速度を検出する構成とした。

[0017] この構成により、車両の速度センサーの加減速、加速度センサーの加速度、角速度センサーの角速度、揺れセンサーの揺れ周波数に応じて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0018] また、前記走行状況検出手段は、車両の右左折、加減速、のうち少なくとも 1つの車両操縦状態を検出する構成とした。

[0019] この構成により、車両の右左折、加減速に応じて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0020] また、前記走行状況検出手段は、車両のハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、ウィンカー操作、ハザード操作、のうち少なくとも 1つにより前記車両操縦状態を検出する構成とした。

[0021] この構成により、車両のハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、ウィンカー操作、ハザード操作に応じて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0022] さらに経路誘導を行うナビゲーシヨン手段を備え、前記走行状況検出手段は、前記ナビゲーシヨン手段の誘導情報により前記走行状況を検出する構成とした。

[0023] この構成により、ナビゲーシヨン手段の誘導情報から走行状況が検出され、検出された走行状況に応じて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0024] また、前記走行状況検出手段は、前記ナビゲーシヨン手段の車両位置付近または車両位置前方の道路情報も用いて前記走行状況を検出する構成とした。

[0025] この構成により、ナビゲーシヨン手段の車両位置付近または車両位置前方の道路情報から走行状況が検出され、検出された走行状況に応じて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0026] また、前記走行状況検出手段は、前記ナビゲーシヨン手段の車両位置付近または車両位置前方の左右方向の道路情報も用いて前記走行状況を検出する構成とした

[0027] この構成により、ナビゲーシヨン手段の車両位置付近または車両位置前方の左右方向の道路情報力走行状況が検出され、検出された走行状況に応じて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることがでさる。

[0028] また、前記走行状況検出手段は、前記ナビゲーシヨン手段の車両位置付近または車両位置前方の上下方向の道路情報も用いて前記走行状況を検出する構成とした

[0029] この構成により、ナビゲーシヨン手段の車両位置付近または車両位置前方の上下方向の道路情報力走行状況が検出され、検出された走行状況に応じて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることがでさる。

[0030] さらに車両の外の映像を取り込むカメラ手段を備え、前記走行状況検出手段は、前記カメラ手段の車両位置付近または車両位置前方の撮像情報により前記走行状況を検出する構成とした。

[0031] この構成により、カメラ手段の車両位置付近または車両位置前方の撮像情報から走行状況が検出され、検出された走行状況に応じて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0032] また、前記走行状況検出手段を複数有する構成とした。 [0033] この構成により、複数の走行状況検出手段力走行状況が検出され、検出された走行状況に応じて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0034] また、前記走行状況検出手段は、多段階に走行状況を検出する構成とした。

[0035] この構成により、多段階に検出された走行状況に応じて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0036] また、前記映像制御手段は、走行状況に応じて映像の表示位置をシフトする構成とした。

[0037] この構成により、走行状況に応じてシフトされる映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0038] また、前記映像制御手段は、前記走行状況検出手段が検出した多段階の走行状況に応じて、映像の表示位置を多段階にシフトする構成とした。

[0039] この構成により、多段階に検出された走行状況に応じて多段階に映像の表示位置がシフトされ、これにより乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0040] また、前記映像制御手段は、前記走行状況検出手段が検出した多段階の走行状況のうち一定以上の走行状況の場合に、映像の表示位置をシフトする構成とした。

[0041] この構成により、多段階に検出された走行状況のうち一定以上の走行状況の場合に映像の表示位置がシフトされ、これにより乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0042] また、前記映像制御手段は、前記走行状況検出手段が検出した多段階の走行状況に応じて、映像の表示位置をシフトする速度を変更する構成とした。

[0043] この構成により、多段階に検出された走行状況に応じて映像の表示位置をシフトする速度が変更され、これにより乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることがでさる。

[0044] また、前記映像制御手段は、映像の表示位置のシフトを一定時間行う構成とした。

[0045] この構成により、走行状況に応じて映像の表示位置が一定時間シフトされ、これにより乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。 [0046] また、前記映像制御手段は、映像の表示位置のシフトを一定時間後に元に戻す構成とした。

[0047] この構成により、走行状況に応じてシフトされた映像の表示位置が一定時間後に元に戻され、これにより乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0048] また、前記映像制御手段は、映像の表示位置のシフトを加速度的に増加させる構成とした。

[0049] この構成により、走行状況に応じて映像の表示位置のシフトが加速度的に増加され、これにより乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる

[0050] また、前記映像制御手段は、走行状況に応じて映像の表示位置を上下、左右、斜め、のいずれかにシフトする構成とした。

[0051] この構成により、走行状況に応じて映像の表示位置が上下、左右、斜め、のいずれかにシフトされ、これにより乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることがでさる。

[0052] さらに設定手段を備え、前記設定手段により、前記映像制御手段の表示位置の制御を有効にするか否かという設定を行う構成とした。

[0053] この構成により、設定手段で映像の表示位置の制御が有効にされ、この設定に従つて制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0054] さらに設定手段を備え、前記設定手段により、前記映像制御手段の表示位置の上下、左右、斜めのシフトをそれぞれ有効にする力否かという設定を行う構成とした。

[0055] この構成により、設定手段で映像の表示位置の上下、左右、斜めのシフトがそれぞれ有効にされ、この設定に従ってシフトされる映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0056] また、前記設定手段は、前記映像制御手段の表示位置の上下、左右、斜めのシフト量をそれぞれ設定する構成とした。

[0057] この構成により、設定手段で映像の表示位置の上下、左右、斜めのシフト量がそれぞれ設定され、この設定に従ってシフトされる映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0058] また、前記設定手段は、前記映像制御手段の表示位置の上下、左右、斜めのシフトする時間をそれぞれ設定する構成とした。

[0059] この構成により、設定手段で映像の表示位置の上下、左右、斜めのシフトする時間がそれぞれ設定され、この設定に従ってシフトされる映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0060] また、前記設定手段は、前記映像制御手段の表示位置の上下、左右、斜めのシフトする速度をそれぞれ設定する構成とした。

[0061] この構成により、設定手段で映像の表示位置の上下、左右、斜めのシフトする速度がそれぞれ設定され、この設定に従ってシフトされる映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0062] また、前記映像表示手段は、プロジェクタと前記プロジェクタにより映像を投影されるスクリーンを有し、前記映像制御手段は走行状況に応じて前記スクリーン上の映像の表示位置をシフトする構成とした。

[0063] この構成により、走行状況に応じてシフトされるスクリーン上の映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

[0064] また、前記映像表示手段を複数個備え、前記設定手段が前記複数の映像制御手段のそれぞれの設定を独立に行う構成とした。

[0065] この構成により、設定手段で複数の映像制御手段のそれぞれの設定が独立に行われ、この設定に従って制御される映像の表示位置により乗員に車両の現在および次期動作を把握および予知させることができる。

発明の効果

[0066] 本発明によれば、映像制御手段により映像生成手段が生成した映像の表示位置を制御することにより、乗員に車両内で映像を視聴させながら、同時に乗り物の現在および次期動作を把握および予知させることができ、乗員の負担を低減させることができる。

図面の簡単な説明 [0067] [図 1]図 1は、本発明の第 1の実施の形態における車載用映像表示装置の構成を示すブロック図である。

[図 2]図 2 (a)は、車両が直進かつ一定速度で走行しているときに、本発明の第 1の実施の形態における車載用映像表示装置の画面に表示される映像の一例を模式的に示す図である。図 2 (b)は、車両が左折しているときに、本発明の第 1の実施の形態における車載用映像表示装置の画面に表示される映像の一例を模式的に示す図である。図 2 (c)は、車両が右折しているときに、本発明の第 1の実施の形態における車載用映像表示装置の画面に表示される映像の一例を模式的に示す図である。図 2 ( d)は、車両が減速しているときに、本発明の第 1の実施の形態における車載用映像表示装置の画面に表示される映像の一例を模式的に示す図である。図 2 (e)は、車両が加速しているときに、本発明の第 1の実施の形態における車載用映像表示装置の画面に表示される映像の一例を模式的に示す図である。図 2 (f)は、車両の加速が大きくかつ左折しているときに、本発明の第 1の実施の形態における車載用映像表示装置の画面に表示される映像の一例を模式的に示す図である。

[図 3]図 3は、本発明の第 2の実施の形態における車載用映像表示装置の構成を示すブロック図である。

[図 4]図 4は、本発明の第 3の実施の形態における車載用映像表示装置の構成を示すブロック図である。

[図 5]図 5は、本発明の第 4の実施の形態における車載用映像表示装置の構成を示すブロック図である。符号の説明

[0068] 1、2、3、4 車載用映像表示装置

11 映像生成手段

12 走行状況検出手段

13 映像制御手段

14 映像表示手段

21 映像制御手段

22 設定手段 31 走行状況検出手段

32 ナビゲーシヨン手段

41 走行状況検出手段

42 カメラ手段

発明を実施するための最良の形態

[0069] 以下、図面を参照し、本発明の実施の形態の車載用映像表示装置について説明する。

[0070] (第 1の実施の形態）

図 1は、本発明の第 1の実施の形態の車載用映像表示装置の構成を示すブロック図である。

[0071] 車載用映像表示装置 1は、図 1に示すように、映像を生成する映像生成手段 11と、映像生成手段 11によって生成された映像を画面上に表示する映像表示手段 14と、車両の走行状況を検出する走行状況検出手段 12と、映像生成手段 11によって生成された映像が画面上に表示されるとき、表示される映像の画面上の位置を走行状況検出手段 12によって検出された走行状況に応じて制御する映像制御手段 13とを備えている。

[0072] 映像生成手段 11は、テレビ、 VTR、 DVD,ゲーム等の映像を出力する装置である

[0073] 走行状況検出手段 12は、ハンドル操作による右左折、ウィンカー操作による右左折、ブレーキ操作による減速、ハザードランプ操作による停止、アクセル操作による加速などの車両操縦状態の何れかに基づいて、車両の右左折、加減速を検出するようになつている。あるいは速度センサーによる加減速、加速度センサーによる加減速、角速度センサーによる角速度、揺れセンサーによる上下方向の揺れなどのいずれかを使って、車両の上下、左右、前後の加速度を検出するようにしてもよい。

[0074] 映像制御手段 13は、走行状況検出手段 12が検出した、車両の右左折、加減速あるいは、車両の上下、左右、前後の加速度に基づいて映像表示手段 14によって表示される映像の画面上の位置をシフトするようになって、る。

[0075] 映像表示手段 14は、液晶、 CRT (Cathode Ray Tube)、有機 EL (Electro- Lumines cence)、プラズマなどのディスプレイや、スクリーンに映像を映すプロジェクタや、へッドマウントディスプレイや、ヘッドアップディスプレイなどのうち、いずれか 1つ以上により構成される c

[0076] 次に、図 2を参照し、車載用映像表示装置 1の動作について説明する。

[0077] 車両が直進かつ一定速度で走行した場合、車両には左右方向の加速度および前後の加速度が力からないため、映像制御手段 13は、図 2 (a)に示すように、画面中央に映像を表示するよう映像表示手段 14に表示する。

[0078] 車両が左折または左方向に旋回した場合、走行状況検出手段 12は、左方向の加速度または左方向の車両操縦状態を検出し、映像制御手段 13は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を左方向にシフトして、映像表示手段 14に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (b)の様に、画面左方向にずれて表示される。

[0079] 同様に、車両が右折または右方向に旋回した場合、走行状況検出手段 12は、右方向の加速度または右方向の車両操縦状態を検出し、映像制御手段 13は、この検出結果に基づ、て、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を右方向にシフトして、映像表示手段 14に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (c)の様に、画面右方向にずれて表示される。

[0080] 同様に、車両が加速した場合、走行状況検出手段 12は、前方向の加速度または加速の車両操縦状態を検出し、映像制御手段 13は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を下方向にシフトして、映像表示手段 14 に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (d)の様に、画面下方向にずれて表示される。

[0081] 同様に、車両が減速した場合、走行状況検出手段 12は、後ろ方向の加速度または減速の車両操縦状態を検出し、映像制御手段 13は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を上方向にシフトして、映像表示手段 14 に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (e)の様に、画面上方向にずれて表示される。

[0082] なお上下左右のシフトだけでなぐ例えば、車両の速度が速くかつ左折または左方向に旋回しているとき、走行状況検出手段 12は、後ろ方向の加速度または減速の車両操縦状態と同時に、左方向の加速度または左方向の車両操縦状態を検出し、映像制御手段 13は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を左上方向にシフトして、映像表示手段 14に表示しても良い。このとき、映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (f)の様に、画面左上方向に表示される。

[0083] ここで、検出された加速度の方向と映像がシフトされる方向の関係はこれに限定されない。車両が加速した場合、図 2 (e)の様に、映像表示手段 14の画面上方向に表示し、また車両が減速した場合、図 2 (d)の様に、映像表示手段 14の画面下方向に表示するようにしても良い。

[0084] なお、走行状況検出手段 12で走行状態を多段階に検出し、映像制御手段 13で映像の表示位置を多段階にシフトしても良い。例えば、車両の加速度、加減速が大きいほど、表示位置を大きくシフトしても良い。

[0085] また、走行状況検出手段 12で走行状態を多段階に検出し、映像制御手段 13で多段階の走行状態のうち一定以上の大きさの走行状況の場合に、映像の表示位置をシフトしても良い。例えば、車両の加速度、加減速が一定以下の場合は、映像のシフトを行わないようにすれば、映像の表示位置が微妙に動くことを止めることができる。

[0086] また、走行状況検出手段 12で走行状況を多段階に検出し、映像制御手段 13で多段階の走行状況の大きさに応じて、映像の表示位置をシフトする速度を変更しても良い。例えば、車両の加速度、加減速が大きい場合は、映像がシフトする速度を大きくしてちよい。

[0087] また、映像制御手段 13は、映像の表示位置のシフトを一定時間行ったら元の表示位置に戻しても良い。

[0088] また、映像制御手段 13は、映像の表示位置のシフトを車両の加速度、加減速に応じて、元の表示位置に戻しても良い。例えば、車両の加速、減速、右左折が終わったら元の表示位置に徐々に戻しても良いし、瞬時に元の表示位置に戻しても良い。

[0089] なお、映像制御手段 13は、映像の表示位置のシフトを加速度的に増力!]させても良い。例えば、シフトの開始時は表示位置のシフト量を少なぐ徐々に表示位置のシフト量を大きくしても良い。 [0090] 以上説明したように、本発明の第 1の実施の形態の車載用映像表示装置 1は、車両の走行状況を検出する走行状況検出手段 12で検出した車両の走行状況に応じて、映像制御手段 13が映像生成手段 11の生成した映像の表示位置を制御するようになっているので、乗員に車両でテレビ等の映像を視聴させながら、同時に乗り物の現在および次期動作を把握および予知させることができ、乗員の負担を低減させることがでさる。

[0091] これにより車酔いの症状を軽減させることもできる。特に子供等の乗員が映像表示手段 14に表示される映像に意識を集中させ、車外の景色を見ていない場合は、車両の加減速、右左折の影響が大きいため、本発明の効果は大きい。

[0092] (第 2の実施の形態）

図 3は、本発明の第 2の実施の形態の車載用映像表示装置 2の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態は、上述の第 1の実施の形態と略同様に構成されているので、同様な構成には同一の符号を付して特徴部分のみ説明する。

[0093] 本実施の形態においては、映像制御手段 21が制御する映像の表示位置のシフト方法やシフトする時間、シフトする量、シフトの有無を設定する設定手段 22を有することを特徴としている。

[0094] 設定手段 22は、上下、左右、斜めのシフトをそれぞれ有効に設定するか否かの設定を行うようになっている。初めに、設定手段 22により左右のシフトのみ有効に設定した場合の車載用映像表示装置 2の動作について説明する。

[0095] 車両が左折または左方向に旋回した場合、すなわち、左方向の加速度または左方向の車両操縦状態にあることが走行状況検出手段 12によって検出されたとき、映像制御手段 21は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を左方向にシフトして、映像表示手段 14に表示する。このとき映像表示手段 14 に表示される映像は、図 2 (b)の様に、画面左方向にずれて表示される。

[0096] 同様に車両が右折または右方向に旋回した場合、すなわち、右方向の加速度または右方向の車両操縦状態にあることが走行状況検出手段 12によって検出されたとき、映像制御手段 21は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を右方向にシフトして、映像表示手段 14に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (c)の様に、画面右方向にずれて表示される。

[0097] なお、設定手段 22により左右のシフトのみ有効に設定しているので、車両が加速および減速した場合の映像のシフトは行われな、。

[0098] 次に、設定手段 22により上下のシフトのみ有効に設定した場合の車載用映像表示装置 2の動作にっ、て説明する。

[0099] 車両が加速した場合、走行状況検出手段 12は、前方向の加速度または加速の車両操縦状態を検出し、映像制御手段 21は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を下方向にシフトして、映像表示手段 14に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (d)の様に、画面下方向にずれて表示される。

[0100] 同様に車両が減速した場合、走行状況検出手段 12は、後ろ方向の加速度または減速の車両操縦状態を検出し、映像制御手段 21は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を上方向にシフトして、映像表示手段 14 に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (e)の様に、画面上方向にずれて表示される。

[0101] なお、設定手段 22により上下のシフトのみ有効に設定しているので、車両が左右折した場合の映像のシフトは行われな、。

[0102] ここで、検出された加速度の方向と映像がシフトされる方向の関係はこれに限定されない。車両が加速した場合、図 2 (e)の様に、映像表示手段 14の画面上方向に表示し、また車両が減速した場合、図 2 (d)の様に、映像表示手段 14の画面下方向に表示するようにしても良い。

[0103] なお、走行状況検出手段 12で走行状態を多段階に検出し、映像制御手段 21で映像の表示位置を多段階にシフトするように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、車両の加速度、加減速が大きいほど、表示位置を大きくシフトしても良い。

[0104] また、走行状況検出手段 12で走行状態を多段階に検出し、映像制御手段 21で多段階の走行状態のうち一定以上の大きさの走行状況の場合に、映像の表示位置をシフトするように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、車両の加速度、加減速が一定以下の場合は、映像のシフトを行わないようにすれば、映像の表示位置が微妙に動くことを止めることができる。

[0105] また、走行状況検出手段 12で走行状況を多段階に検出し、映像制御手段 21で多段階の走行状況の大きさに応じて、映像の表示位置をシフトする速度を変更するように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、車両の加速度、加減速が大き、場合は、映像がシフトする速度を大きくしてもょ、。

[0106] また、映像制御手段 21は、映像の表示位置のシフトを一定時間行ったら元の表示位置に戻すように設定手段 22により設定するようにしても良、。

[0107] また、映像制御手段 21は、映像の表示位置のシフトを車両の加速度、加減速に応じて、元の表示位置に戻すように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、車両の加速、減速、右左折が終わったら元の表示位置に徐々に戻しても良いし、瞬時に元の表示位置に戻しても良い。

[0108] なお、映像制御手段 21は、映像の表示位置のシフトを加速度的に増力！]させるように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、シフトの開始時は表示位置のシフト量を少なぐ徐々に表示位置のシフト量を大きくしても良い。

[0109] また、映像制御手段 21を複数設け、設定手段 22が、それぞれの映像制御手段 21 の設定を独立に行うようにしても良い。

[0110] このような本発明の第 2の実施の形態の車載用映像表示装置 2によれば、映像制御手段 21の映像の制御方法を設定する設定手段 22を設けたので、映像の制御方法を随意に変更することができる。

[0111] (第 3の実施の形態）

図 4は、本発明の第 3の実施の形態の車載用映像表示装置 3の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態の車載用映像表示装置は、上述の第 1、第 2の実施の形態の車載用映像表示装置と略同様に構成されているので、同様な構成には同一の符号を付して特徴部分のみ説明する。

[0112] 本実施の形態の車載用映像表示装置 3は、図 4に示すように、 GPS (Global Positio ning System)やジャイロ等を用いて自車の位置を検出する自車位置検出部と、地図データが記憶されている記憶部とを有し、目的地設定情報と地図データに基づいて目的地までの経路情報を作成するナビゲーシヨン手段 32を有することを特徴としている。

[0113] ナビゲーシヨン手段 32は、設定された目的地までの経路探索を行い目的地までの経路情報を作成し、この経路情報に基づ、て車両を誘導する誘導情報 (次を左折とか何メートル先右折など）を随時出力する。走行状況検出手段 31は、ナビゲーシヨン手段 32の出力する誘導情報から車両の右左折を事前に検出して映像制御手段 21 に通知する。映像制御手段 21は、この検出結果に基づいて、映像の表示位置をシフトする。このようにして、車両が右左折する前に、映像の表示位置をシフトすることができる。

[0114] 例えば、走行状況検出手段 31が、ナビゲーシヨン手段 32の出力する誘導情報によりこの先で車両が左折または左方向に旋回することを検出した場合、映像制御手段 2 1は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を左方向にシフトして、映像表示手段 14に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (b)の様に、画面左方向にずれて表示される。

[0115] 同様に、走行状況検出手段 31が、ナビゲーシヨン手段 32の出力によりこの先で車両が右折または右方向に旋回することを検出した場合、映像制御手段 21は、この検出結果に基づ、て、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を右方向にシフトして、映像表示手段 14に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (c)の様に、画面右方向にずれて表示される。

[0116] なお、設定手段 22により、ナビゲーシヨン手段 32の誘導情報による検出に対して、映像制御手段 21が映像の表示位置をシフトするタイミングを、車両が右左折する場所の何メートル手前などと設定できるようにしてもょ、。

[0117] また、ナビゲーシヨン手段 32は、車両前方の標高情報から前方にある上り坂や下り坂がわかり、このことを誘導情報として出力する。これにより、走行状況検出手段 31 は、車両が加速するか減速するかを検出する。例えば、前方の標高が車両の位置より高ければ (上り坂があれば)減速が予測され、前方の標高が車両の位置より低ければ（下り坂があれば)加速が予測される。

[0118] このようにして、走行状況検出手段 31が、ナビゲーシヨン手段 32の出力により車両が加速することを検出した場合、映像制御手段 21は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を下方向にシフトして、映像表示手段 14 に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (d)の様に、画面下方向にずれて表示される。

[0119] 同様に、走行状況検出手段 31が、ナビゲーシヨン手段 32の出力により車両が減速することを検出した場合、映像制御手段 21は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を上方向にシフトして、映像表示手段 14に表示する。映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (e)の様に、画面上方向にずれて表示される。

[0120] ここで、検出された加速度の方向と映像がシフトされる方向の関係はこれに限定されない。車両が加速した場合、図 2 (e)の様に、映像表示手段 14の画面上方向に表示し、また車両が減速した場合、図 2 (d)の様に、映像表示手段 14の画面下方向に表示するようにしても良い。

[0121] なお、ナビゲーシヨン手段 32によれば、目的地を設定していなくても、ナビゲーション手段 32の地図データと車両位置、車両の進行方向から、車両が通行する道路の情報を取得可能である。この道路情報に基づいて、走行状況検出手段 31により車両前方の道路の左右等のカーブの検出、標高等の上下の検出（上り坂、下り坂の検出 )を行えば、映像制御手段 21により映像の表示位置をシフト可能である。

[0122] また、走行状況検出手段 31で走行状態を多段階に検出し、映像制御手段 21で映像の表示位置を多段階にシフトするように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、車両の加速度、加減速が大きいほど、表示位置を大きくシフトしても良い。

[0123] また、走行状況検出手段 31で走行状態を多段階に検出し、映像制御手段 21で多段階の走行状態のうち一定以上の大きさの走行状況の場合に、映像の表示位置をシフトするように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、車両の加速度、加減速が一定以下の場合は、映像のシフトを行わないようにすれば、映像の表示位置が微妙に動くことを止めることができる。

[0124] また、走行状況検出手段 31で走行状況を多段階に検出し、映像制御手段 21で多段階の走行状況の大きさに応じて、映像の表示位置をシフトする速度を変更するように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、車両の加速度、加減速が大き、場合は、映像がシフトする速度を大きくしてもょ、。

[0125] また、映像制御手段 21は、映像の表示位置のシフトを一定時間行ったら元の表示位置に戻すように設定手段 22により設定するようにしても良、。

[0126] また、映像制御手段 21は、映像の表示位置のシフトを車両の加速度、加減速に応じて、元の表示位置に戻すように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、車両の加速、減速、右左折が終わったら元の表示位置に徐々に戻しても良いし、瞬時に元の表示位置に戻しても良い。

[0127] なお、映像制御手段 21は、映像の表示位置のシフトを加速度的に増力！]させるように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、シフトの開始時は表示位置のシフト量を少なぐ徐々に表示位置のシフト量を大きくしても良い。

[0128] また、映像制御手段 21を複数設け、設定手段 22が、それぞれの映像制御手段 21 の設定を独立に行うようにしても良い。

[0129] このような本発明の第 3の実施の形態の車載用映像表示装置 3によれば、ナビゲーシヨン手段 32の誘導情報に基づいて、走行状況検出手段 31が車両の右左折やカロ減速を、実際の動作の前に検出することができるので、映像の表示位置のシフトを、実際の車両の動作の前に行うことができる。

[0130] (第 4の実施の形態）

図 5は本発明の第 4の実施の形態の車載用映像表示装置 4を示す図である。なお

、本実施の形態は、上述の第 1、第 2の実施の形態と略同様に構成されているので、同様な構成には同一の符号を付して特徴部分のみ説明する。

[0131] 本実施の形態においては、車両の進行方向前方を撮影するカメラ手段 42を有することを特徴としている。

[0132] カメラ手段 42は、車両前方の景色を撮影し、走行状況検出手段 41に撮像情報を出力する。走行状況検出手段 41は、カメラ手段 42で撮像された映像から、車線や中央線ゃ歩道等の白線検知を行う。これにより車両前方の道路の左右のカーブの検出、上下の坂道の検出を行う。走行状況検出手段 41は、カメラ手段 42の撮像情報を用いることにより、あら力じめ車両前方の右左折を検出できるため、映像制御手段 21は車両が右左折する前に、前もって映像の表示位置をシフトすることができる。

[0133] 例えば、走行状況検出手段 41が、カメラ手段 42の撮像した映像により車両が左折または左方向に旋回することを検出した場合、映像制御手段 21は映像生成手段 11 が生成した映像の表示位置を左方向にシフトして、映像表示手段 14に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (b)の様に、画面左方向にずれて表示される。

[0134] 同様に、走行状況検出手段 41が、カメラ手段 42により車両が右折または右方向に旋回することを検出した場合、映像制御手段 21は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を右方向にシフトして、映像表示手段 14に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (c)の様に、画面右方向にずれて表示される。

[0135] なお、設定手段 22により、カメラ手段 42の撮像情報による検出に対して、映像制御手段 21が映像の表示位置をシフトするタイミングを、車両が右左折する場所の何メートル手前などと設定できるようにしてもょ、。

[0136] また、カメラ手段 42の撮像情報によれば、車両前方の路面状況から前方にある上り坂 (上方に道路が続、て、る場合)や下り坂 (道路が見えなくなって、る場合)がわかるため、走行状況検出手段 41は、あら力じめ車両が加速するか減速するか検出できる。例えば、前方の路面状況が上り坂であれば減速が予測され、前方の路面状況が下り坂であれば加速が予測される。

[0137] このようにして、走行状況検出手段 41が、カメラ手段 42が撮像した映像により車両が加速することを検出した場合、映像制御手段 21は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を下方向にシフトして、映像表示手段 14 に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (d)の様に、画面下方向にずれて表示される。

[0138] 同様に、走行状況検出手段 41が、カメラ手段 42が撮像した映像により車両が減速することを検出した場合、映像制御手段 21は、この検出結果に基づいて、映像生成手段 11が生成した映像の表示位置を上方向にシフトして、映像表示手段 14に表示する。このとき映像表示手段 14に表示される映像は、図 2 (e)の様に、画面上方向にずれて表示される。

[0139] ここで、検出された加速度の方向と映像がシフトされる方向の関係はこれに限定されない。車両が加速した場合、図 2 (e)の様に、映像表示手段 14の画面上方向に表示し、また車両が減速した場合、図 2 (d)の様に、映像表示手段 14の画面下方向に表示するようにしても良い。

[0140] なお、カメラ手段 42で撮像した映像から白線検知を行ったが、前方の車両の動きを検出して、右左折、加減速を検出するようにしても良い。

[0141] また、走行状況検出手段 41で走行状態を多段階に検出し、映像制御手段 21で映像の表示位置を多段階にシフトするように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、車両の加速度、加減速が大きいほど、表示位置を大きくシフトしても良い。

[0142] また、走行状況検出手段 41で走行状態を多段階に検出し、映像制御手段 21で多段階の走行状態のうち一定以上の大きさの走行状況の場合に、映像の表示位置をシフトするように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、車両の加速度、加減速が一定以下の場合は、映像のシフトを行わないようにすれば、映像の表示位置が微妙に動くことを止めることができる。

[0143] また、走行状況検出手段 41で走行状況を多段階に検出し、映像制御手段 21で多段階の走行状況の大きさに応じて、映像の表示位置をシフトする速度を変更するように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、車両の加速度、加減速が大き、場合は、映像がシフトする速度を大きくしてもょ、。

[0144] また、映像制御手段 21は、映像の表示位置のシフトを一定時間行ったら元の表示位置に戻すように設定手段 22により設定するようにしても良、。

[0145] また、映像制御手段 21は、映像の表示位置のシフトを車両の加速度、加減速に応じて、元の表示位置に戻すように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、車両の加速、減速、右左折が終わったら元の表示位置に徐々に戻しても良いし、瞬時に元の表示位置に戻しても良い。

[0146] なお、映像制御手段 21は、映像の表示位置のシフトを加速度的に増力！]させるように、設定手段 22により設定するようにしても良い。例えば、シフトの開始時は表示位置のシフト量を少なぐ徐々に表示位置のシフト量を大きくしても良い。

[0147] また、車載用映像表示装置 4は、複数の映像制御手段 21を備えてもよい。この場合、設定手段 22は、複数の映像制御手段 21夫々の設定を独立に行うようにしても良い。

[0148] 以上説明したように、本発明の第 4の実施の形態の車載用映像表示装置 4によれば、カメラ手段 42の撮像した映像に基づいて、走行状況検出手段 41が車両の右左折や加減速を、実際の動作の前に検出することができるので、映像の表示位置のシフトを、実際の車両の動作の前に行うことができる。

産業上の利用可能性

[0149] 以上説明したように、本発明にかかる車載用映像表示装置は、乗員に車両内で映像を視聴させながら、同時に乗り物の現在および次期動作を把握および予知させることができ、乗員の負担を低減させることができるという効果を有し、車両に搭載され、車両の乗員に映像を提供するための車載用映像表示装置等として有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 車両に搭載される車載用映像表示装置であって、映像を生成する映像生成手段と

、車両の走行状況を検出する走行状況検出手段と、前記走行状況に応じて前記映像生成手段が生成した映像の表示位置を制御する映像制御手段と、前記映像制御手段が制御した映像を表示する映像表示手段とを備えることを特徴とする車載用映像表示装置。

[2] 前記走行状況検出手段は、車両の左右方向、上下方向、前後方向、のうち少なくとも 1つの加速度を検出することを特徴とする請求項 1に記載の車載用映像表示装置

[3] 前記走行状況検出手段は、車両の速度センサーの加減速、加速度センサーの加速度、角速度センサーの角速度、揺れセンサーの揺れ周波数、のうちの少なくとも 1 つの信号により前記加速度を検出することを特徴とする請求項 2に記載の車載用映像表示装置。

[4] 前記走行状況検出手段は、車両の右左折、加減速、のうち少なくとも 1つの車両操縦状態を検出することを特徴とする請求項 1に記載の車載用映像表示装置。

[5] 前記走行状況検出手段は、車両のハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、ゥインカ一操作、ハザード操作、のうち少なくとも 1つにより前記車両操縦状態を検出することを特徴とする請求項 4に記載の車載用映像表示装置。

[6] さらに経路誘導を行うナビゲーシヨン手段を備え、前記走行状況検出手段は、前記ナビゲーシヨン手段の誘導情報により前記走行状況を検出することを特徴とする請求項 1に記載の車載用映像表示装置。

[7] 前記走行状況検出手段は、前記ナビゲーシヨン手段の車両位置付近または車両位置前方の道路情報も用いて前記走行状況を検出することを特徴とする請求項 6〖こ記載の車載用映像表示装置。

[8] 前記走行状況検出手段は、前記ナビゲーシヨン手段の車両位置付近または車両位置前方の左右方向の道路情報も用いて前記走行状況を検出することを特徴とする請求項 6に記載の車載用映像表示装置。

[9] 前記走行状況検出手段は、前記ナビゲーシヨン手段の車両位置付近または車両位置前方の上下方向の道路情報も用いて前記走行状況を検出することを特徴とする請求項 6に記載の車載用映像表示装置。

[10] さらに車両の外の映像を取り込むカメラ手段を備え、前記走行状況検出手段は、前記カメラ手段の車両位置付近または車両位置前方の撮像情報により前記走行状況を検出することを特徴とする請求項 1に記載の車載用映像表示装置。

[11] 前記走行状況検出手段を複数有することを特徴とする請求項 1から請求項 10までの何れかに記載の車載用映像表示装置。

[12] 前記走行状況検出手段は、多段階に走行状況を検出することを特徴とする請求項

1力も請求項 10までの何れかに記載の車載用映像表示装置。

[13] 前記映像制御手段は、走行状況に応じて映像の表示位置をシフトすることを特徴とする請求項 1から請求項 10までの何れかに記載の車載用映像表示装置。

[14] 前記映像制御手段は、前記走行状況検出手段が検出した多段階の走行状況に応じて、映像の表示位置を多段階にシフトすることを特徴とする請求項 12に記載の車載用映像表示装置。

[15] 前記映像制御手段は、前記走行状況検出手段が検出した多段階の走行状況のうち一定以上の走行状況の場合に、映像の表示位置をシフトすることを特徴とする請求項 12に記載の車載用映像表示装置。

[16] 前記映像制御手段は、前記走行状況検出手段が検出した多段階の走行状況に応じて、映像の表示位置をシフトする速度を変更することを特徴とする請求項 12に記載の車載用映像表示装置。

[17] 前記映像制御手段は、映像の表示位置のシフトを一定時間行うことを特徴とする請求項 13に記載の車載用映像表示装置。

[18] 前記映像制御手段は、映像の表示位置のシフトを一定時間後に元に戻すことを特徴とする請求項 13に記載の車載用映像表示装置。

[19] 前記映像制御手段は、映像の表示位置のシフトを加速度的に増加させることを特徴とする請求項 13に記載の車載用映像表示装置。

[20] 前記映像制御手段は、走行状況に応じて映像の表示位置を上下、左右、斜め、のいずれかにシフトすることを特徴とする請求項 13に記載の車載用映像表示装置。

[21] さらに設定手段を備え、前記設定手段により、前記映像制御手段の表示位置の制御を有効にするか否かという設定を行うことを特徴とする請求項 1から請求項 10までの何れかに記載の車載用映像表示装置。

[22] さらに設定手段を備え、前記設定手段により、前記映像制御手段の表示位置の上下、左右、斜めのシフトをそれぞれ有効にするか否かという設定を行うことを特徴とする請求項 20に記載の車載用映像表示装置。

[23] 前記設定手段は、前記映像制御手段の表示位置の上下、左右、斜めのシフト量をそれぞれ設定することを特徴とする請求項 22に記載の車載用映像表示装置。

[24] 前記設定手段は、前記映像制御手段の表示位置の上下、左右、斜めのシフトする時間をそれぞれ設定することを特徴とする請求項 22に記載の車載用映像表示装置

[25] 前記設定手段は、前記映像制御手段の表示位置の上下、左右、斜めのシフトする速度をそれぞれ設定することを特徴とする請求項 22に記載の車載用映像表示装置

[26] 前記映像表示手段は、プロジェクタと前記プロジェクタにより映像を投影されるスクリーンを有し、前記映像制御手段は走行状況に応じて前記スクリーン上の映像の表示位置をシフトすることを特徴とする請求項 1から請求項 10までの何れかに記載の車載用映像表示装置。

[27] 前記映像表示手段を複数個備え、前記設定手段が前記複数の映像制御手段のそれぞれの設定を独立に行うことを特徴とする請求項 1に記載の車載用映像表示装置