JPH099179A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH099179A
JPH099179A JP7158231A JP15823195A JPH099179A JP H099179 A JPH099179 A JP H099179A JP 7158231 A JP7158231 A JP 7158231A JP 15823195 A JP15823195 A JP 15823195A JP H099179 A JPH099179 A JP H099179A
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amount
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JP7158231A
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Inventor
Shunji Okada
俊二 岡田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Details Of Television Scanning (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動を伴う車載用の画像表示装置において、
振動によって鑑賞し難い画像を見易く表示することがで
きるようにする。 【構成】 入力映像信号に応じた画像を表示する実画像
表示領域Aよりも大きな画像表示領域Bを有する平面マ
トリクス表示部10の揺れ量を揺れ量検出部30により
検出し、その揺れ量を基づいて揺れ補正部40により表
示駆動部20を制御することにより、上記平面マトリク
ス表示部10の実画像表示領域Aを移動させ、上記平面
マトリクス表示部10の水平方向及び垂直方向水平方向
への揺れによる表示画像の揺れを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車載用として好
適な画像の揺れ補正機能を備えた画像表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車などの乗物の車内には、乗物のエ
ンジン、その他の駆動機構により、さらには、操舵走行
中の道路地形、うねり、路面状態、縁石などの乗物外か
ら乗物のシャーシが受ける振動、揺動、衝撃などによる
振動が存在しており、これらは、例えば振動周波数0.
1Hzでは1〜2Gの加速度、また、振動周波数1kH
zでは0.1Gの加速度となる。
【0003】上述の如き振動が存在するので車載用のオ
ーディオディスクプレーヤでは、様々な緩衝支持機構を
設けたり、衝撃を受けた場合のオーディオ信号の音飛び
補償が行われている。
【0004】また、上記振動は、乗物内において人間が
固定表示された画面を長時間注視鑑賞するには疲労が著
しく障害となることが知られている。すなわち、乗物内
に設置された表示装置の表示画面は振動を受けており、
これを鑑賞する人間は人間自身の質量慣性に対し、これ
ら振動を吸収する緩衝材をもつ座席で振動のない状態に
ある。また、通常、乗物内での人間の視野は自分の振動
に対しても視覚変動の極めて少ない窓外の遠方の風景に
ある。このため、乗物内に設置された表示装置の表示画
面の振動、揺れ、衝撃は、これを注視する人間の視野の
視点の追随を要求するため、振動を関知する人間の神経
と眼球筋肉運動により、非常な神経的・筋肉的疲労、負
担を伴う。
【0005】そこで、このように振動し易い乗物の内部
に表示装置を設置する場合には、振動により表示画面に
表示された画像を鑑賞し難くなってしまうのを防止する
ために、例えば、上記表示装置の設置手段に振動吸収機
能を持たせることが行われていた。例えば、乗物の筺体
に緩衝材を介して表示装置本体をネジ止めしたり、可撓
性あるいは可塑性を持つ蛇腹状多関節アームを介して表
示装置本体を設置するようにしていた。さらに、表示装
置本体と乗物の筺体へのネジ止めなどの係止手段との間
にシリコンオイルなどの半流動性液体を封止して振動吸
収能力の向上を図るようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、表示装置の
設置手段に振動吸収機能を持たせるようにしたもので
は、発生した振動を検出する機能を持たない受動的な手
段により振動を吸収するので、振動に比べて支持手段の
もつ可動距離が極めて短いものであり、長時間繰り返し
発生している振動を受けてもほぼ同一位置に支持設置さ
れていなければならず、その振動吸収手段は、大きな揺
れ、振動、衝撃を吸収するのに十分な柔軟性、弾性を持
たせることもできず、座席の視点から見ての画像の揺
れ、振動を十分に軽減することができないという問題点
があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、映像表示使用面
積より大きな画像表示面積を持つ平面表示装置を車など
の振動する乗り物の内部に設置するときに、振動の上下
左右回転を検出して画像表示の補正を行うことにより、
振動によって鑑賞し難い画像を見易く表示する画像の揺
れ補正機能を備えた画像表示装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像表示装
置は、実画像表示領域よりも大きな画像表示領域を有す
る平面マトリクス表示手段と、上記平面マトリクス表示
手段を駆動して入力映像信号に応じた画像を実画像表示
領域に表示する表示駆動手段と、上記平面マトリクス表
示手段の揺れ量を検出する揺れ量検出手段と、上記揺れ
量検出手段により検出した揺れ量に基づいて上記平面マ
トリクス表示手段の実画像表示領域を移動して画像の揺
れを補正する揺れ補正手段とを備えてなることを特徴と
する。
【0009】本発明に係る画像表示装置において、上記
揺れ量検出手段は、例えば水平方向揺れ量検出手段及び
垂直方向揺れ量検出手段からなり、上記平面マトリクス
表示手段の水平方向及び垂直方向の各揺れ量を検出す
る。そして、上記揺れ補正手段は上記揺れ量検出手段に
より検出した水平方向及び垂直方向の揺れ量に応じて上
記表示駆動手段を制御して、上記平面マトリクス表示手
段の実画像表示領域を移動して画像の揺れを補正する。
【0010】また、本発明に係る画像表示装置におい
て、上記揺れ量検出手段は、例えば水平方向揺れ量検出
手段、垂直方向揺れ量検出手段及び前後軸回り方向揺れ
量検出手段からなり、上記平面マトリクス表示手段の水
平軸方向、垂直軸方向及び前後軸回り方向の各揺れ量を
検出する。そして、上記揺れ補正手段は、上記平面マト
リクス表示手段の画像表示領域に対応する記憶領域を有
する画像記憶手段と、上記揺れ量検出手段により検出し
た水平軸方向、垂直軸方向及び前後軸回り方向の各揺れ
量水平方向と垂直方向の揺れ量に応じて、入力映像信号
を上記画像記憶手段の記憶領域内で移動させる画像処理
を行う画像処理手段とを備え、該画像処理手段により画
像処理を施した入力映像信号に応じた画像を上記表示駆
動手段により上記平面マトリクス表示手段の実画像表示
領域に表示させる。
【0011】さらに、本発明に係る画像表示装置におい
て、上記平面マトリクス表示手段は、例えばプラズマア
ドレス液晶表示装置からなる。
【0012】
【作用】本発明に係る画像表示装置では、入力映像信号
に応じた画像を表示する実画像表示領域よりも大きな画
像表示領域を有する平面マトリクス表示手段の揺れ量を
揺れ量検出手段により検出し、その揺れ量に基づいて揺
れ補正手段により上記平面マトリクス表示手段の実画像
表示領域を移動して画像の揺れを補正する。
【0013】具体的には、上記揺れ量を揺れ量検出手段
は、例えば水平方向揺れ量検出手段及び垂直方向揺れ量
検出手段により、上記平面マトリクス表示手段の水平方
向及び垂直方向の各揺れ量を検出する。そして、上記揺
れ補正手段は上記揺れ量検出手段により検出した水平方
向及び垂直方向の揺れ量に応じて上記表示駆動手段を制
御して、上記平面マトリクス表示手段の実画像表示領域
を移動して画像の揺れを補正する。
【0014】また、上記揺れ量検出手段は、例えば水平
方向揺れ量検出手段、垂直方向揺れ量検出手段及び前後
軸回り方向揺れ量検出手段により、上記平面マトリクス
表示手段の水平軸方向、垂直軸方向及び前後軸回り方向
の各揺れ量を検出する。そして、上記揺れ補正手段は、
上記平面マトリクス表示手段の画像表示領域に対応する
記憶領域を有する画像記憶手段と、上記揺れ量検出手段
により検出した水平軸方向、垂直軸方向及び前後軸回り
方向の各揺れ量水平方向と垂直方向の揺れ量に応じて、
入力映像信号を上記画像記憶手段の記憶領域内で移動さ
せる画像処理を行う画像処理手段とを備え、該画像処理
手段により画像処理を施した入力映像信号に応じた画像
を上記表示駆動手段により上記平面マトリクス表示手段
の実画像表示領域に表示させる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る車載用画像表示装置の実
施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】本発明に係る画像表示装置は、例えば図1
に示すように構成される。
【0017】この図1に示した画像表示装置は、車載用
の画像表示装置に本発明を適用したもので、画像用の平
面マトリクス表示部10と、この平面マトリクス表示部
10を駆動する表示駆動部20と、上記平面マトリクス
表示部10の揺れ量を検出する揺れ量検出部30と、こ
の揺れ量検出部30により検出された揺れ量に基づいて
上記平面マトリクス表示部10の画像の揺れを補正する
揺れ補正部40を備えてなる。
【0018】上記平面マトリクス表示部10は、例えば
プラズマアドレス液晶表示装置からなり、実画像表示領
域Aよりも数10%大きな画像表示領域Bを有してい
る。
【0019】また、上記表示駆動部20は、入力映像信
号が表示信号処理部21を介して供給される水平ライン
駆動部22と垂直ライン駆動部23とからなり、上記水
平ライン駆動部22と垂直ライン駆動部23で上記平面
マトリクス表示部10を駆動することにより、入力映像
信号に応じた画像を実画像表示領域Aに表示するように
なっている。ここで、上記表示信号処理部21は、上記
水平ライン駆動部22と垂直ライン駆動部23で上記平
面マトリクス表示部10を駆動することにより入力映像
信号に応じた画像を実画像表示領域Aに表示するよう
に、入力映像信号を各ラインの表示信号に変換する処理
を行う。
【0020】また、上記揺れ量検出部30は、例えば圧
電振動ジャイロ等により構成される角速度検出方式を採
用したもので、上記平面マトリクス表示部10の水平方
向の横揺れに起因した角速度を検出する横揺れ量検出器
31xと、垂直方向の縦揺れに起因した角速度を検出す
る縦揺れ量検出器31yとを有している。上記横揺れ量
検出器31x及び縦揺れ量検出器31yの各出力信号
は、フィルタ32x,32yにより各揺れ量を反映する
所定の帯域の周波数成分が取り出されて増幅器33x,
33yを介してA/Dコンバータ34に供給される。そ
して、このA/Dコンバータ34によるA/D変換出力
が上記揺れ量検出部30により検出した上記平面マトリ
クス表示部10の横揺れ量及び縦揺れ量を示す各角速度
情報として上記揺れ補正部40に供給されるようになっ
ている。
【0021】上記揺れ補正部40は、上記横揺れ量及び
縦揺れ量を示す各角速度情報を積分する積分処理部41
と、この積分処理部41の積分出力が供給される判定処
理部42と、この判定処理部42の出力が供給される変
換処理部43と、この変換処理部43の出力が供給され
る水平補正量生成部44xび垂直補正量生成部44yと
を有するもので、マイクロコンピュータにより構成され
ている。
【0022】この揺れ補正部40において、上記積分処
理部41は、上記A/Dコンバータ34によるA/D変
換出力として供給される上記横揺れ量及び縦揺れ量を示
す各角速度情報を積分することにより各角度情報に変換
する。また、上記判定処理部42は、上記積分処理部4
1による積分出力として供給される上記横揺れ量及び縦
揺れ量を示す各角度情報について、その変化の仕方を判
定して、すなわちカーブ、上がり下がりないしは横揺れ
縦揺れなどの振動を判定する。また、上記変換処理部4
3は、上記判定処理部42の判定結果に基づいて、上記
横揺れ量及び縦揺れ量を示す各角度情報を水平方向及び
垂直方向の各移動量に変換する。そして、上記水平補正
量生成部44xび垂直補正量生成部44yは、上記変換
処理部43の変換出力として供給される水平方向及び垂
直方向の各移動量に応じた水平補正量及び垂直補正量を
決定する。なお、上記水平補正量生成部44xび垂直補
正量生成部44yは、補正量可変操作部51による操作
入力として与えられる補正量可変制御信号が補正量可変
変換部52を介して供給されることにより、各移動量に
応じた水平補正量及び垂直補正量の値が可変制御される
ようになっている。
【0023】そして、上記揺れ補正部40は、上記水平
補正量生成部44xび垂直補正量生成部44yの出力と
して得られる水平補正量及び垂直補正量により、上記表
示駆動部20の水平ライン駆動部22及び垂直ライン駆
動部23の動作を制御することにより、入力映像信号に
応じた画像の上記平面マトリクス表示部10の実画像表
示領域Aを表示画像領域Bの範囲内で水平方向及び垂直
方向に移動させ、上記平面マトリクス表示部10の水平
方向及び垂直方向水平方向への揺れによる表示画像の揺
れを補正する。
【0024】このように、この実施例の画像表示装置で
は、入力映像信号に応じた画像を表示する実画像表示領
域Aよりも大きな画像表示領域Bを有する平面マトリク
ス表示部10の揺れ量を揺れ量検出部30により検出
し、その揺れ量に基づいて揺れ補正部40により表示駆
動部20を制御することにより、上記平面マトリクス表
示部10の実画像表示領域Aを移動させ、上記平面マト
リクス表示部10の水平方向及び垂直方向水平方向への
揺れによる表示画像の揺れを補正することができる。従
って、振動を伴う車載用の画像表示装置において、振動
によって鑑賞し難い画像を見易く表示することができ
る。
【0025】ここで、上記平面マトリクス表示部10と
して用いたプラズマアドレス液晶表示装置について、図
2及び図3を参照して説明する。この図2及び図3に
は、プラズマ室と液晶層とが積層されて成り、プラズマ
を用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置の一種と
しての、プラズマアドレス液晶表示装置の表示パネルを
示している。なお、このプラズマアドレス液晶表示装置
については、例えば特開平1−217396号公報など
に開示されている。
【0026】図2はプラズマアドレス液晶表示装置の表
示パネルの構造を模式的に示す分解斜視図であり、バッ
クライト101等の光源からの光が、偏光フィルタ10
2を介し、バックガラス103と薄板ガラス104とで
挟まれたプラズマ室を介し、液晶層105が薄板ガラス
104とフロントガラス106との間に封入されて成る
液晶層を介し、偏光フィルタ107を介して外部に導出
される。この光源から外部に導出される光を、液晶表示
構造における画素単位で選択的に透過、遮断制御するこ
とにより、2次元的な画像表示が行われる。すなわち、
一方向(図では縦方向)に平行に配列された透明電極1
08と、この透明電極108の配列方向と直交する方向
に形成されるプラズマ放電パターンとで2次元マトリク
スを構成し、この2次元マトリクスの交点位置の液晶層
の画素に対して選択的に電界を印加することにより偏光
方向を変化させ、偏光フィルタ102、107を含む液
晶表示構造における画素単位で光の透過、遮断制御を行
う。
【0027】以下、各部についてさらに詳細に説明する
と、図2の光源となるバックライト101は、表示パネ
ルの背後から光源として作用する。バックライト101
の輝度を制御することにより、表示画面の輝度制御が可
能である。偏光フィルタ102は、上記バックライト1
01の光のうち所定の偏光面の光のみを通過させるもの
であり、バックガラス103の裏面、すなわち光源側の
面に被着形成されている。バックガラス103は、プラ
ズマを保持するための空間、すなわちプラズマ室の支え
となると共に、機械的強度を有しており、表示パネルの
機械的安定にも貢献する。バックガラス103に対向し
てプラズマ室を挟んで配置される薄板ガラス104は、
プラズマ室と液晶層との境目を形成すると共に、光学的
に透明でありかつ電界を通過させ、プラズマ放電により
形成された電極と透明電極108との間の電界を液晶に
有効に作用させるようになされている。液晶層105
は、電界によって偏光方向が変化される液晶材料が、薄
板ガラス104とフロントガラス106との間に封入さ
れて成っている。フロントガラス106は、上記液晶材
料を封止するとともに、透明電極108の支えとなって
いる。偏光フィルタ107は、バックライト101によ
り発生され液晶層105を経由した光をさらに偏光させ
る。透明電極108は、フロントガラス106の裏面、
すなわち液晶層105側の面に、互いに平行なストライ
プ状に被着形成され、液晶に電界をかける一方の電極と
して用いられており、主にITO(インジウム・ティン
・オキサイド)等の光学的に透明で且つ導電率の高い材
料が用いられる。
【0028】プラズマ室は、バックガラス103と薄板
ガラス104とで形成される空間内に、カソード電極1
09とアノード電極110とが、上記透明電極108の
配列方向と直交する方向に交互に配列され、隔壁となる
リブ112により各電極が分離されて成っている。カソ
ード電極109は、プラズマを発生させる際に負電圧を
かけられて電子を放出する。アノード電極110は、プ
ラズマを発生させる際に正電圧をかけられる。図2の例
では、各アノード電極110上にリブ112が形成さ
れ、これらのリブ112の頂部は薄板ガラス104の裏
面、すなわちバックガラス103側の面に当接されて、
プラズマ室内を細長い小室に分離する隔壁として機能す
る。この小室がプラズマ室側の液晶駆動用電極に相当
し、この小室は放電チャンネルとも称される。プラズマ
室内には、イオン化可能なガス、例えばヘリウム、ネオ
ン、アルゴン等やこれらの混合気体等が封入される。所
定の放電チャンネル内のカソード電極109とアノード
電極110との間に例えば300V程度の所定電圧が印
加されると、その放電チャンネル内のガスがイオン化さ
れてプラズマ放電が発生する。なお、図2の例では、ア
ノード電極110上にのみ隔壁となるリブ112を形成
しているが、カソード電極109上とアノード電極11
0上とにそれぞれ隔壁となるリブを形成するようにして
もよい。この場合には、カソード電極109とアノード
電極110との間がそれぞれ放電チャンネルとなる。
【0029】図3は、図2に示す表示パネル構造のプラ
ズマ放電によるスイッチ動作をさらに説明するためのも
のである。ここで、上記図2のアノード電極110とカ
ソード電極109との働きによりプラズマ放電状態の上
記放電チャンネルがONに相当するスイッチ111が形
成され、図2の透明電極108と共に液晶画素のアドレ
ッシングに用いられる。すなわち、2次元マトリクスを
構成するための互いに直交する行方向の平行電極と列方
向の平行電極として、上記透明電極108と上記プラズ
マ室内の放電チャンネルとが用いられる。ここで、上記
プラズマ放電が発生した上記放電チャンネル内部は略ア
ノード電位に維持され、この状態で上記透明電極108
にデータ電圧が印加されると、その放電チャンネルに対
応して列方向に並ぶ複数の画素の上記液晶層105に薄
板ガラス104を介してデータ電圧が書き込まれる。プ
ラズマ放電が終了すると上記放電チャンネルは浮遊電位
となり、各画素の上記液晶層105に書き込まれたデー
タ電圧は、次の書き込み期間、例えば1フィールド後あ
るいは1フレーム後まで保持される。すなわち、上記放
電チャンネルはサンプリングスイッチとして機能すると
共に、各画素の上記液晶層105はサンプリングキャパ
シタとして機能する。図3の例では、各放電チャンネル
に対応する液晶層の画素を液晶画素105aとして示し
ており、これらの液晶画素105aに、上記透明電極1
08を介して映像信号S1 、S2 、S3 、S4 、S5
・・が上記データ電圧として印加される。なお、通常の
TFT型等の液晶表示パネルは、上記プラズマを用いず
に、行、列の両方向ともに透明電極を用いたものであ
る。
【0030】また、本発明に係る画像表示装置は、例え
ば図4に示すように構成される。
【0031】この図4に示した画像表示装置は、車載用
の画像表示装置に本発明を適用したもので、画像用の平
面マトリクス表示部210と、この平面マトリクス表示
部210を駆動する表示駆動部220と、上記平面マト
リクス表示部210の揺れ量を検出する揺れ量検出部2
30と、この揺れ量検出部230により検出された揺れ
量に基づいて上記平面マトリクス表示部210の画像の
揺れを補正する揺れ補正部240を備えてなる。
【0032】上記平面マトリクス表示部210は、例え
ばプラズマアドレス液晶表示装置からなり、実画像表示
領域Aよりも数10%大きな画像表示領域Bを有してい
る。
【0033】また、上記表示駆動部220は、入力映像
信号が表示信号処理部221を介して供給される水平ラ
イン駆動部222と垂直ライン駆動部223とからな
り、上記水平ライン駆動部222と垂直ライン駆動部2
23で上記平面マトリクス表示部210を駆動すること
により、入力映像信号に応じた画像を実画像表示領域A
に表示するようになっている。ここで、上記表示信号処
理部221は、上記水平ライン駆動部222と垂直ライ
ン駆動部223で上記平面マトリクス表示部210を駆
動することにより入力映像信号に応じた画像を実画像表
示領域Aに表示するように、入力映像信号を各ラインの
表示信号に変換する処理を行う。
【0034】また、上記揺れ量検出部230は、例えば
圧電振動ジャイロ等により構成される角速度検出方式を
採用したもので、上記平面マトリクス表示部210の水
平軸方向の横揺れに起因した角速度を検出する横揺れ量
検出器231xと、垂直軸方向の縦揺れに起因した角速
度を検出する縦揺れ量検出器231yと、前後軸回り方
向揺れ量検出器231zを有している。上記横揺れ量検
出器231x、縦揺れ量検出器231y及び前後軸回り
方向揺れ量検出器231zの各出力信号は、フィルタ2
32x,232y,232zにより各揺れ量を反映する
所定の帯域の周波数成分が取り出されて増幅器233
x,233y,233zを介してA/Dコンバータ23
4に供給される。そして、このA/Dコンバータ234
によるA/D変換出力が上記揺れ量検出部230により
検出した上記平面マトリクス表示部210の横揺れ量、
縦揺れ量及び前後軸回り方向揺れ量を示す各角速度情報
として上記揺れ補正部240に供給されるようになって
いる。
【0035】上記揺れ補正部240は、マイクロコンピ
ュータにより構成された補正制御部241と、この補正
制御部241により制御される画像記憶部242及び画
像処理部243とからなる。
【0036】上記揺れ補正部240の補正制御部241
は、上記横揺れ量、縦揺れ量及び前後軸回り方向揺れ量
を示す各角速度情報を積分する積分処理部245と、こ
の積分処理部245の積分出力が供給される判定処理部
246と、この判定処理部246の出力が供給される変
換処理部247と、この変換処理部247の出力が供給
される水平補正量生成部248x、垂直補正量生成部2
48y及び前後軸回り方向補正量生成部248zと、制
御部249とがマイクロコンピュータにより構成されて
いる。
【0037】この揺れ補正部240において、上記積分
処理部245は、上記A/Dコンバータ234によるA
/D変換出力として供給される上記横揺れ量、縦揺れ量
及び前後軸回り方向揺れ量を示す各角速度情報を積分す
ることにより各角度情報に変換する。また、上記判定処
理部246は、上記積分処理部241による積分出力と
して供給される上記横揺れ量、縦揺れ量及び前後軸回り
方向揺れ量を示す各角度情報について、その変化の仕方
を判定して、すなわちカーブ、上がり下がり、車体傾き
ないしは横揺れ、縦揺れ、回転揺れなどの振動を判定す
る。また、上記変換処理部247は、上記判定処理部2
46の判定結果に基づいて、上記横揺れ量、縦揺れ量及
び前後軸回り方向揺れ量を示す各角度情報を水平方向及
び垂直方向の前後軸回り方向各移動量に変換する。さら
に、上記水平補正量生成部248x、垂直補正量生成部
248y及び前後軸回り方向補正量生成部248zは、
上記変換処理部247の変換出力として供給される水平
方向、垂直方向及び前後軸回り方向の各移動量に応じた
水平移動量補正量、垂直移動量補正量及び回転移動量補
正量を決定する。なお、上記水平補正量生成部248
x、垂直補正量生成部248y及び前後軸回り方向補正
量生成部248zは、補正量可変操作部251による操
作入力として与えられる補正量可変制御信号が補正量可
変変換部252を介して供給されることにより、各移動
量に応じた水平移動量補正量、垂直移動量補正量及び回
転移動量補正量の値が可変制御されるようになってい
る。そして、上記制御部249は、上記水平補正量生成
部248x、垂直補正量生成部248y及び前後軸回り
方向補正量生成部248zにより得られた水平移動量補
正量、垂直移動量補正量及び回転移動量補正量に基づい
て、上記画像記憶部242及び画像処理部243を制御
する。
【0038】また、上記画像記憶部242は、上記平面
マトリクス表示部210の画像表示領域Bに対応する記
憶領域を有するもので、入力画像信号を上記記憶領域に
一時記憶する。そして、上記画像処理部243は、上記
画像記憶部242の記憶領域に記憶された入力画像信号
について、上記水平補正量生成部248x、垂直補正量
生成部248y及び前後軸回り方向補正量生成部248
zにより得られた水平移動量補正量、垂直移動量補正量
及び回転移動量補正量に応じて、上記記憶領域の範囲内
で移動させる画像処理を行う。
【0039】すなわち、上記補正制御部241は、上記
画像記憶部242の記憶領域に記憶された入力画像信号
0 について、上記水平補正量生成部248x、垂直補
正量生成部248y及び前後軸回り方向補正量生成部2
48zにより得られた水平移動量補正量、垂直移動量補
正量及び回転移動量補正量に応じて、図5に示すよう
に、上記画像記憶部242の記憶領域の範囲内で水平移
動、垂直移動、回転移動させ上記平面マトリクス表示部
210の水平方向及び垂直方向水平方向への揺れによる
表示画像の揺れを補正する画像処理を上記画像処理部2
43で行うように、上記画像記憶部242及び画像処理
部243を制御する。
【0040】そして、上記画像処理部243により画像
処理を施した入力映像信号に応じた画像を上記表示駆動
部220に供給して、上記平面マトリクス表示部210
の実画像表示領域Aに表示させる。
【0041】このように、この実施例の画像表示装置で
は、入力映像信号に応じた画像を表示する実画像表示領
域Aよりも大きな画像表示領域Bを有する平面マトリク
ス表示部210の水平軸方向、垂直軸方向及び前後軸回
り方向の各揺れ量を揺れ量検出部230により検出する
とともに、上記平面マトリクス表示部210の画像表示
領域Bに対応する記憶領域を有する画像記憶部242に
入力映像信号を記憶して、上記揺れ量検出部240によ
り検出した水平軸方向、垂直軸方向及び前後軸回り方向
の各揺れ量に応じて、入力映像信号を上記画像記憶部2
42の記憶領域内で移動させる画像処理を画像処理部2
43で行う。そして、上記画像処理部243により画像
処理を施した入力映像信号に応じた画像を上記表示駆動
部220に供給して、上記平面マトリクス表示部210
の実画像表示領域Aに表示させることにより、上記水平
軸方向、垂直軸方向及び前後軸回り方向の各揺れ量に応
じて上記平面マトリクス表示部210の実画像表示領域
Aを移動させ、上記平面マトリクス表示部210の水平
方向及び垂直方向水平方向への揺れによる表示画像の揺
れを補正することができる。従って、振動を伴う車載用
の画像表示装置において、振動によって鑑賞し難い画像
を見易く表示することができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る画像表示装
置では、入力映像信号に応じた画像を表示する実画像表
示領域よりも大きな画像表示領域を有する平面マトリク
ス表示手段の揺れ量を揺れ量検出手段により検出し、そ
の揺れ量に基づいて揺れ補正手段により上記平面マトリ
クス表示手段の実画像表示領域を移動して画像の揺れを
補正するので、振動によって鑑賞し難い画像を見易く表
示することができる。
【0043】従って、本発明によれば、映像表示使用面
積より大きな画像表示面積を持つ平面表示装置を車など
の振動する乗り物の内部に設置するときに、振動の上下
左右回転を検出して画像表示の補正を行うことにより、
振動によって鑑賞し難い画像を見易く表示することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】上記画像表示装置の平面マトリクス表示部とし
て用いたプラズマアドレス液晶表示装置の要部構造を示
す分解斜視図である。
【図3】上記プラズマアドレス液晶表示装置の動作を説
明するための図である。
【図4】本発明に係る画像表示装置の他の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】図4に示した画像表示装置における画像処理の
動作を説明するための図である。
【符号の説明】
10,210 平面マトリクス表示部 20,220 表示駆動部 30,230 揺れ量検出部 40,240 揺れ補正部 241 補正制御部 242 画像記憶部 243 画像処理部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実画像表示領域よりも大きな画像表示領
    域を有する平面マトリクス表示手段と、 上記平面マトリクス表示手段を駆動して入力映像信号に
    応じた画像を実画像表示領域に表示する表示駆動手段
    と、 上記平面マトリクス表示手段の揺れ量を検出する揺れ量
    検出手段と、 上記揺れ量検出手段により検出した揺れ量に基づいて上
    記平面マトリクス表示手段の実画像表示領域を移動して
    画像の揺れを補正する揺れ補正手段とを備えてなる画像
    表示装置。
  2. 【請求項2】 上記揺れ量検出手段は、上記平面マトリ
    クス表示手段の水平方向及び垂直方向の各揺れ量を検出
    する水平方向揺れ量検出手段及び垂直方向揺れ量検出手
    段からなり、 上記揺れ補正手段は上記揺れ量検出手段により検出した
    水平方向及び垂直方向の揺れ量に応じて上記表示駆動手
    段を制御して、上記平面マトリクス表示手段の実画像表
    示領域を移動して画像の揺れを補正することを特徴とす
    る請求項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 上記揺れ量検出手段は、上記平面マトリ
    クス表示手段の水平軸方向、垂直軸方向及び前後軸回り
    方向の各揺れ量を検出する水平方向揺れ量検出手段、垂
    直方向揺れ量検出手段及び前後軸回り方向揺れ量検出手
    段からなり、 上記揺れ補正手段は、上記平面マトリクス表示手段の画
    像表示領域に対応する記憶領域を有する画像記憶手段
    と、上記揺れ量検出手段により検出した水平軸方向、垂
    直軸方向及び前後軸回り方向の各揺れ量水平方向と垂直
    方向の揺れ量に応じて、入力映像信号を上記画像記憶手
    段の記憶領域内で移動させる画像処理を行う画像処理手
    段とを備え、該画像処理手段により画像処理を施した入
    力映像信号に応じた画像を上記表示駆動手段により上記
    平面マトリクス表示手段の実画像表示領域に表示させる
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 上記平面マトリクス表示手段は、プラズ
    マアドレス液晶表示装置からなることを特徴とする請求
    項3記載の画像表示装置。
JP7158231A 1995-06-23 1995-06-23 画像表示装置 Withdrawn JPH099179A (ja)

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