JP2006035980A5 - - Google Patents

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乗り心地向上装置
本発明は、乗り物に対する乗員の乗り心地を向上させる乗り心地向上装置に関する。
近年、各種情報の表示を行うディスプレイを搭載した車両が増えており、特に、自車位置を中心とした地図を表示するナビゲーション装置用のディスプレイを搭載した車両が増えている。また、助手席、後席用に、テレビ(以下、TVという。)、VTR、DVD(Digital Versatile Disc)、ムービー、ゲーム等の映像を表示するディスプレイを搭載した車両も増えている。
一方、自動車などの車内では、自動車のエンジン、その他の駆動機構による振動が存在しており、さらには、操舵走行中の道路地形、例えばうねり、路面状況、縁石など、自動車の外から自動車のシャーシが受ける揺動や衝撃などによる振動が存在しており、さらには、自動車の加速やブレーキによる振動や揺れも存在している。
例えば、非特許文献1に記載されているように、人間がこのような自動車に乗ったときの運動環境においては、人間が実際に感じる感覚情報パターンと、人間の中枢神経内に蓄積されている感覚情報パターンとが異なるため、中枢神経は、自分自身の位置や運動が把握できず混乱してしまうという感覚混乱説が知られている。この場合、中枢神経内で新しい感覚情報パターンの適応が起こるが、この適応過程において動揺病(乗り物酔い)が発症すると考えられている。特に、人間が自動車に乗って本を読む場合、人間の視線は固定されており、これにより視覚情報は、自動車の運動による前庭情報や体性感覚情報と一致しないため、乗り物酔いが発生するとされている。視覚情報と前庭情報による感覚の混乱を避けるために、乗り物の中では、目を閉じているか、遠くの方を見るようにすると良いと言われている。またドライバーが乗客より酔いにくいのは、運転に伴う緊張と、車両の動きを予測して最も加速度変化の少ない頭の位置を能動的に取るからだと、言われている。
このような動揺病対策として、例えば非特許文献2に記載されているように、抗ヒスタミン薬などの抗動揺病薬で酔いを防止・軽減することが知られている。また、動揺病対策として、例えば特許文献1に記載されているように、ヘッドレストを遥動可能にし、車両の旋回走行時に旋回状態に応じて乗員の頭部を遥動するようにしたものも知られている。さらに、動揺病対策として、例えば特許文献2に記載されているように、車両の右左折、加減速および停止の旨を表示する表示装置により、運転手以外の乗員に乗り物の現在の挙動および次期の挙動を把握および予知させるようにしたものも知られている。
特開平7−252号公報(第1図) 特開2002−154350号公報(第1図) 松永亨、武田憲明:動揺病と宇宙酔い、耳鼻臨床、Vol.81、No.8、p1095〜1120、1998 豊吉欣一:薬物の内服療法、JOHNS、Vol.6、No.9、1990−9
しかしながら、上述の従来の薬による動揺病対策は眠気を催すなど、副作用が懸念されるという問題があった。また、上述の従来のヘッドレストによる動揺病対策は、乗り物酔いを完全には防止できないという問題があった。また、上述の従来の表示装置による動揺病対策は、TV等の映像を視聴している際には、同時に車両の右左折、加減速および停止を知ることはできず、乗り物酔いを防止できないという問題があった。
本発明は、これらの従来の問題を解決するためになされたもので、走行中の乗り物でTV等の映像を視聴している乗員の負担を低減でき、乗り物に対する乗員の乗り心地を向上させることができる乗り心地向上装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面に係る乗り心地向上装置は、乗り物の挙動を検出する挙動検出手段と、乗り物の内部に設置され映像を表示画面に表示する表示手段と、挙動検出手段によって検出された挙動に基づいて表示手段が映像を表示する際の表示形態を制御する制御手段と、乗り物の周辺を撮像する撮像手段とを備え、挙動検出手段は、撮像手段によって撮像され出力された映像情報に基づいて挙動を検出する
また、本発明の第2の局面に係る乗り心地向上装置は、乗り物の挙動を検出する挙動検出手段と、乗り物の内部に設置され映像を表示画面に表示する表示手段と、挙動検出手段によって検出された挙動に基づいて表示手段が映像を表示する際の表示形態を制御する制御手段と、乗り物の経路誘導を行うナビゲーション手段とを備え、制御手段は、挙動検出手段によって検出された挙動の大きさに応じて、ナビゲーション手段によって出力された道路情報を表す子画面の大きさ、子画面の表示位置、子画面の透明度、および子画面の表示内容のうち少なくとも1つ以上を変更する
本発明の第3の局面に係る乗り心地向上装置は、乗り物の挙動を検出する挙動検出手段と、乗り物の内部に設置され映像を表示画面に表示する表示手段と、挙動検出手段によって検出された挙動に基づいて表示手段が映像を表示する際の表示形態を制御する制御手段とを備え、制御手段は、映像の形状を、挙動検出手段によって検出された挙動の大きさと乗り物の座席に着座している乗員の位置とに応じて変更する
本発明の第4の局面に係る乗り心地向上装置は、乗り物の挙動を検出する挙動検出手段と、乗り物の内部に設置され映像を表示画面に表示する表示手段と、挙動検出手段によって検出された挙動に基づいて表示手段が映像を表示する際の表示形態を制御する制御手段と、挙動検出手段によって検出された挙動を表す付加情報を生成する付加情報生成手段とを備え、制御手段は、挙動検出手段によって検出された挙動の大きさに応じて、付加情報の形状、付加情報の大きさ、付加情報の表示位置、および付加情報の透明度のうち少なくとも1つ以上を変更し、さらに、表示手段は、付加情報生成手段によって生成された付加情報を映像に重ね合わせて表示画面に表示する
以上のように本発明は、乗り物の挙動を検出する挙動検出手段と、乗り物の内部に設置され映像を表示画面に表示する表示手段と、挙動検出手段によって検出された挙動に基づいて表示手段が映像を表示する際の表示形態を制御する制御手段とを設けることにより、走行中の乗り物の現在動作および次期動作を乗員に把握および予知させることで、走行中の乗り物でTV等の映像を視聴している乗員の負担を低減でき、乗り物に対する乗員の乗り心地を向上させることができるという効果を有する乗り心地向上装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態に係る乗り心地向上装置について、図面を用いて説明する。
図1から図5は、本発明の実施の形態に係る乗り心地向上装置および乗り心地向上装置を備えた乗り物の一実施の形態を示す図であり、本発明の実施の形態は、乗り心地向上装置を乗り物酔い防止装置に適用した例を示している。
まず、本発明の実施の形態の構成を説明する。図1において、乗り心地向上装置としての乗り物酔い防止装置1は、乗り物としての車両に搭載されており、乗り物酔い防止装置1は、加速度検出手段2、撮像手段3、ナビゲーション手段4、映像生成手段5、挙動検出手段6、付加情報生成手段7、制御手段8、設定手段9、および表示手段10を含んで構成される。
加速度検出手段2は、車両の速度を検出する速度センサー、車両の加速度を検出する加速度センサー、車両の角加速度を検出する角加速度センサー、および車両の揺れ(ピッチング、ローリング、ヨーイング)周波数を検出する揺れセンサーのうち少なくとも1つによって構成されており、速度センサーによって検出される加減速、加速度センサーによって検出される加速度、角速度センサーによって検出される角速度、および揺れセンサーによって検出される揺れ周波数のうち少なくとも1つによって、車両の左右、上下、前後の少なくとも1つの加速度を検出するようになっている。
挙動検出手段6は、加速度検出手段2によって検出された加速度に基づいて、車両の右折、左折、加速、および減速のうち少なくとも1つの挙動を検出するようになっている。
ナビゲーション手段4は、一般的なナビゲーション装置、すなわち現在位置を取得するGPS(Global Positioning System)受信機、地図情報を記憶するメモリ、目的地を設
定する操作入力部、GPS受信機で受信した自車位置から入力された目的地までの推奨経路を算出して道路地図にマッチングする経路探索部、その推奨経路を道路情報と共に表示する表示部を備えている。
挙動検出手段6は、ナビゲーション手段4によって出力された情報に基づいて、車両の右折、左折、加速、および減速のうち少なくとも1つの挙動を検出するようになっている。なお、挙動検出手段6は、ナビゲーション手段4が車両の経路誘導を行っているとき、ナビゲーション手段4が誘導している経路についての道路情報をナビゲーション手段4から取得するようになっており、また、ナビゲーション手段4が車両の経路誘導を行っていないときは、車両の前方の道路情報をナビゲーション手段4から取得するようになっている。ここで、挙動検出手段6がナビゲーション手段4から取得する道路情報としては、例えば、右左折の角度、直線道路の曲率、道路の傾斜角度、路面状態、道幅、信号機の有無、一方通行、進入禁止、一時停止、右折レーンや左折レーンを走行中であるか等である。
また、撮像手段3は、カメラによって構成されており、車両の周辺、特に車両の走行方向前方を撮影するようになっている。
挙動検出手段6は、撮像手段3によって撮像され出力された映像情報に基づいて、画像処理を行って車両の走行方向前方の道路情報を取得し、車両の右折、左折、加速、および減速のうち少なくとも1つの挙動を検出するようになっている。ここで、挙動検出手段6が画像処理によって取得する道路情報は、挙動検出手段6がナビゲーション手段4から取得する道路情報と同様である。
また、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびR
AM(Random Access Memory)等を有するコンピュータを車両等の乗り物に設置し、このコンピュータは、挙動検出手段6として機能するようにしてもよい。また、挙動検出手段6は、運転手が行う車両に対する操作に基づいて挙動を検出するようになっている。すなわち、挙動検出手段6は、例えば、運転手によるハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作、エンジンブレーキ操作、ウインカー操作、およびハザード操作の少なくとも1つによって、車両の加速、減速、右折、および左折のうち少なくとも1つの挙動を検出するようになっている。
また、挙動検出手段6は、車両の加速、減速、右折、左折の大きさを多段階に検出するようになっていてもよく、例えば、車両の加速度を多段階に検出する場合、挙動検出手段6は、多段階を構成するための複数の閾値と加速度検出手段2が検出した車両の加速度の値とを比較するようになっている。
映像生成手段5は、テレビ受信機やDVDプレイヤー等のオーディオ・ビジュアル再生装置によって構成されている。
表示手段10は、液晶表示ディスプレイやプロジェクタから映像が投影されるスクリーン等の表示装置等から構成されており、映像生成手段5が生成したTV映像や映画またはゲーム等の映像を表示するようになっている。また、表示手段10は、車両の後部座席や天井等に設けられており、運転手以外の乗員が見ることができる位置であれば何処に設けられていてもよい。勿論、運転手も見ることができる位置に設けてもよいが、乗員が優先して見ることができる位置に設けられることが好ましい。
制御手段8は、挙動検出手段6によって検出された挙動に基づき、映像生成装置5が生成した映像を表示手段10に表示するときの表示形態を制御するようになっている。また、上述したコンピュータは、制御手段8として機能するようにしてもよい。
ここで、表示手段10が映像を表示画面に表示する際の表示形態の一例を図2に示す。制御手段8は、図2(a)に示す表示画面201に表示される映像を加速、減速、右折、および左折の大きさによって表示画面201に表示される映像の形状を変形するようになっている。すなわち、挙動検出手段6が車両の加速、減速、右折、左折の大きさを多段階に車両の挙動として検出していたとき、制御手段8は、その挙動の大きさが一定値以上の場合に、表示画面201に表示される映像の形状を一定時間だけ変形し、変形を終了した後に元の形状に戻すことで加速、減速、右折、左折の様子を表現するようになっている。また、制御手段8は、表示画面201に表示される映像の形状を車両の座席に着座している乗員の位置に応じて変更するようになっている。
ここで、表示手段10の表示画面が車両の走行方向に対して後方に向いている場合であって、乗員が車両の走行方向に対して前向きに着座した場合について説明する。例えば、車両が走行方向に対して左折する場合、制御手段8は、表示画面201に表示される映像の左側部分の形状および大きさを縮めて、図2(b)に示す表示画面202に表示される映像203のように変形し、車両が走行方向に対して左折する状況を表現するようになっている。また、車両が走行方向に対して右折する場合、制御手段8は、その右側部分の形状および大きさを縮めて変形するようになっている。また、車両が走行方向に対して加速する場合、制御手段8は、表示画面201に表示される映像の上側部分の形状および大きさを縮めて、図2(c)に示すように、表示画面204に表示される映像205のように変形し、車両が加速する状況を表現する。また、車両が走行方向に対して減速する場合、制御手段8は、その下側部分の形状および大きさを縮めて変形するようになっている。なお、車両が走行方向に対して減速する場合には、表示画面201に表示される映像の上側部分の形状および大きさを縮めて、映像205のように変形し、車両が走行方向に対して加速する場合には、その下側部分の形状および大きさを縮めて変形するようにしてもよい。
なお、車両が走行方向に対して左折する場合には、映像203に代えて図2(d)に示す表示画面206に表示される映像207のように変形してもよい。また、車両が走行方向に対して加速する場合には、映像205に代えて図2(e)に示す表示画面208に表示される映像209のように変形してもよい。
また、制御手段8は、挙動検出手段6によって検出された車両の挙動の大きさに応じて表示手段10に表示される表示画面の変形の度合いを変更するようになっている。例えば、車両の左折の大きさが大きい場合、すなわち、左急カーブを車両が走行して加速度が大きくなる場合、制御手段8は、図2(f)に示すように、表示画面201に表示される映像から表示画面210に表示される映像211のように大きく変形し、車両の左折の大きさに応じて映像を多段階に変形するようになっている。なお、制御手段8は、車両の左折の大きさだけでなく、車両の右折、加速、減速の大きさにも応じて映像を多段階に変形するようになっている。
なお、表示手段10の表示画面が車両の走行方向に対して前方に向いている場合であって、乗員が車両の走行方向に対して後ろ向きに着座した場合、制御手段8は、図2(b)や図2(d)で示した表示画面に表示される映像の形状の変形と反対方向に表示画面に表示される映像の形状を変形するようになっている。例えば、車両が走行方向に対して左折する場合には、図2(b)に示した映像203の形状の変形と反対方向に、すなわち、表示画面201に表示される映像の右側部分の形状および大きさを縮めて変形するようになっている。また、車両が走行方向に対して右折する場合には、図2(b)や図2(d)で示した映像が表示画面に表示される。また、加速、減速に対しても同様に反対方向としてもよい。このように、後ろ向きに乗員が着座しても、実際の車両の右折または左折と同方向に走行したことを乗員が視認できる。
また、制御手段8は、挙動検出手段6によって検出された挙動に基づき、ナビゲーション手段4によって出力された道路情報を表す出力映像を子画面として表示手段10に表示させることにより、表示手段10に表示するときの表示形態を制御するようになっている。
ここで、表示手段10が子画面を表示画面に表示する際の表示形態の一例を図3に示す。図3(a)に示すように表示画面301にTV映像を表示している最中に、制御手段8は、ナビゲーション手段4の出力映像となる子画面を表示画面301の全体に割り込んで表示させたり(図3(a)ではTV映像のみを表示している)、図3(b)に示すように、表示手段10の表示画面302の一部に子画面303として表示させるようになっている。
また、制御手段8は、挙動検出手段6が検出した車両の加速、減速、右折、左折の大きさを多段階に検出しており、その挙動の大きさが一定値以上の場合に、表示手段10の表示画面全体にナビゲーション手段4の出力映像となる子画面を一定時間だけ表示させるようにしてもよい。また、制御手段8は、子画面303を一定時間だけ表示させたとき、表示を終了した後に元のTV映像のみを表示させることで、車両が走行方向に対して加速、減速、右折、または左折する状況を表現するようになっている。なお、制御手段8は、子画面303の表示位置および子画面303の表示内容のうち少なくとも1つ以上を車両の座席に着座している乗員の位置に応じて変更するようにしてもよい。
ここで、表示手段10の表示画面が車両の走行方向に対して後方に向いている場合であって、乗員が車両の走行方向に対して前向きに着座した場合について説明する。例えば、車両が走行方向に対して左折する場合、制御手段8は、ナビゲーション手段4によって出力された道路情報を表す出力映像を子画面303として表示させることで、車両が走行方向に対して左折する状況を表現するようになっている。また、図3(b)では、子画面303内に車両の現在位置305や経路304を表示している様子を表している。なお、現在位置305は、現在位置だけでなく車両の走行方向が表される。目的地をナビゲーション手段4に設定した場合、経路304が表示される。なお、目的地がナビゲーション手段4に設定していない場合には、車両の前方の道路情報を表す出力映像を子画面として表示手段10に表示してもよい。
また、車両が走行方向に対して右折する場合、制御手段8は、図3(c)に示すようにナビゲーション手段4によって出力された道路情報を表す出力映像を子画面307として表示させることで、車両が走行方向に対して右折する状況を表現するようになっている。図3(c)では、子画面307が表示画面306の右側に表示されていることで更に右折する様子が分かりやすいが、図3(b)と同様の表示位置に子画面307が表示されても構わない。
また、車両が走行方向に対して加速する場合、制御手段8は、図3(d)に示すようにナビゲーション手段4によって出力された道路情報を表す出力映像を子画面310として表示させることで、車両が加速する状況を表現するようになっている。車両が走行方向に対して減速する場合、図3(d)に示した表示画面309内の上部と逆の表示位置、すなわち、表示画面309内の下部の表示位置に子画面310が表示される。なお、車両が走行方向に対して減速する場合、制御手段8は、図3(d)に示すようにナビゲーション手段4によって出力された道路情報を表す出力映像を子画面310として表示させるようにしてもよい。
また、制御手段8は、挙動検出手段6によって検出された車両の挙動の大きさに応じて、子画面の大きさを変更するようになっている。例えば、車両の左折の大きさが大きい場合、すなわち、左急カーブを車両が走行して加速度が大きくなる場合、制御手段8は、図3(e)に示すように、子画面303の大きさを子画面313のように大きく変形し、車両の左折の大きさに応じて子画面を多段階に変形するようになっている。なお、制御手段8は、車両の左折の大きさだけでなく、車両の右折、加速、減速の大きさにも応じて子画面を多段階に変形するようになっている。
また、制御手段8は、挙動検出手段6によって検出された車両の挙動の大きさに応じて、子画面の透明度を変更するようになっている。なお、透明度が低い場合、子画面がくっきりと表示され、透明度が高い場合、子画面が透けて半透明になり子画面の下側に隠れたTV映像が表示される。例えば、図3(b)に示すように、車両の加速、減速、右折、左折が大きい場合、制御手段8は、表示画面302に透明度の低い子画面303を一定時間だけ表示させるようになっている。また、制御手段8は、車両の加速、減速、右折、加速が小さくなるにつれて図3(f)に示すように、表示画面314に透明度の高い子画面315を一定時間だけ表示させるようになっており、子画面315の下側に隠れたTV映像が透けて見える。さらに、車両が加速を増しながら左折、右折、または直進する場合は、制御手段8は、その加速度の増大に応じて子画面の透明度を高い状態から低い状態になるように一定時間だけ変化させるようにしてもよい。
なお、表示手段10の表示画面が車両の走行方向に対して前方に向いている場合であって、乗員が車両の走行方向に対して後ろ向きに着座した場合、制御手段8は、図3(b)や図3(c)で示した子画面の表示位置または表示内容を反対にして表示させることを一定時間だけ行ってもよい。例えば、車両が走行方向に対して左折する場合には、後ろ向きに着座した乗員に対して、図3(c)に示した子画面307が表示される。車両が走行方向に対して左折する場合には、子画面307は、図3(c)に示すように右側の位置に表示されているが、左側の位置に表示されても構わない。なお、子画面の表示は、図3(c)に示したように右折時の表示に限定されることなく、左折、加速、減速の挙動に対応するように表示される。このように、後ろ向きに乗員が着座しても、実際の車両の右折または左折と同方向に走行したことを乗員が視認できる。
付加情報生成手段7は、挙動検出手段6によって検出された挙動を表す付加情報を生成するようになっている。また、上述したコンピュータは、付加情報生成手段7として機能するようにしてもよい。制御手段8は、挙動検出手段6によって検出された挙動に基づいて、付加情報生成手段7が生成した付加情報を、表示手段10が表示画面に表示する映像に重ね合わせて表示形態を制御するようになっている。
ここで、付加情報を映像として表示手段10が表示画面に表示する際の表示形態の一例を図4に示す。制御手段8は、図4(a)に示す表示画面401にTV映像を表示している最中に、付加情報生成手段7が生成した付加情報を映像として表示手段10の表示画面の全体に割り込んで表示させたり(図4(a)ではTV映像のみを表示している)、図4(b)に示すように、表示手段10の表示画面402の一部に付加情報となる付加情報映像403を表示させるようになっている。
また、制御手段8は、挙動検出手段6が検出した車両の加速、減速、右折、左折の大きさを多段階に検出しており、その挙動の大きさが一定値以上の場合に、表示手段10の表示画面全体に付加情報生成手段7が生成した付加情報を映像として一定時間だけ表示させるようにしてもよい。また、制御手段8は、付加情報映像403を一定時間だけ表示させたとき、表示を終了した後に元のTV映像のみを表示させることで、車両が加速、減速、右折、または左折する状況を表現するようになっている。なお、制御手段8は、付加情報の形状および付加情報の表示位置のうち少なくとも1つ以上を車両の座席に着座している乗員の位置に応じて変更するようにしてもよい。
ここで、表示手段10の表示画面が車両の走行方向に対して後方に向いている場合であって、乗員が車両の走行方向に対して前向きに着座した場合について説明する。例えば、車両が走行方向に対して左折する場合、制御手段8は、左折を表す矢印404を含む付加情報映像403を表示させることで、車両が走行方向に対して左折する状況を表現するようになっている。
また、車両が走行方向に対して右折する場合、制御手段8は、付加情報生成手段7が生成した付加情報を右折を表す矢印として表示させることで、車両が走行方向に対して右折する状況を表現するようになっている。車両が走行方向に対して右折する場合、制御手段8は、図4(b)に示した付加情報映像403と同じ位置に表示させてもよいし、また、表示画面402の右側に表示させれば更に右折の様子が分かりやすくなる。
また、車両が走行方向に対して加速する場合、制御手段8は、図4(c)に示すように付加情報映像406を加速を表す矢印407として表示させることで、車両が加速する状況を表現するようになっている。車両が走行方向に対して減速する場合、図4(d)に示すように付加情報映像409を減速を表す矢印410として表示させることで、車両が減速する状況を表現するようになっている。なお、付加情報の表示位置は、車両が走行方向に対して加速する場合であれば図4(c)のように表示画面405の上部に、車両が走行方向に対して減速する場合であれば図4(d)のように表示画面408の下部に表示されるように、制御手段8が表示位置を車両の加速減速に応じて変更するほうが分かりやすいが、加速減速に依らず同じ位置に表示しても構わない。車両が走行方向に対して加速する場合には、図4(d)に示した矢印410が表示され、車両が走行方向に対して減速する場合には、図4(c)に示した矢印407が表示されるようにしてもよい。
また、制御手段8は、挙動検出手段6によって検出された車両の挙動の大きさに応じて付加情報映像の形状を変更するようになっている。例えば、車両の左折の大きさが大きい場合、すなわち、左急カーブを車両が走行して加速度が大きくなる場合、制御手段8は、矢印404の形状を含む付加情報映像403を変形し、図4(e)に示すように、左折を表す矢印413を含む付加情報映像412を表示させるように、車両の左折の大きさに応じて矢印の形状の大きさを多段階に変形するようになっている。なお、制御手段8は、車両の左折の大きさだけでなく、車両の右折、加速、減速の大きさにも応じて矢印の形状の大きさを多段階に変形するようになっている。
また、制御手段8は、挙動検出手段6によって検出された車両の挙動の大きさに応じて、付加情報映像の大きさを変更するようになっている。例えば、車両の左折の大きさが大きい場合、すなわち、左急カーブを車両が走行して加速度が大きくなる場合、制御手段8は、付加情報映像403を大きく変形し、車両の左折の大きさに応じて付加情報映像を多段階に変形するようになっている。なお、制御手段8は、車両の左折の大きさだけでなく、車両の右折、加速、減速の大きさにも応じて付加情報映像を多段階に変形するようになっている。
また、制御手段8は、挙動検出手段6によって検出された車両の挙動の大きさに応じて、付加情報映像の透明度を変更するようになっている。なお、透明度が低い場合、付加情報映像がくっきりと表示され、透明度が高い場合、付加情報映像が透けて半透明になり付加情報映像の下側に隠れたTV映像が表示される。例えば、図4(b)に示すように、車両の加速、減速、右折、左折が大きい場合、制御手段8は、表示画面402に透明度の低い付加情報映像403を一定時間だけ表示させるようになっている。また、制御手段8は、車両の加速、減速、右折、左折が小さくなるにつれて、図4(f)に示すように表示画面414に透明度の高い付加情報映像415を一定時間だけ表示させるようになっており、付加情報映像415の下側に隠れたTV映像が透けて見える。さらに、車両が加速を増しながら左折、右折、または直進する場合は、制御手段8は、その加速度の増大に応じて付加情報映像の透明度を高い状態から低い状態になるように一定時間だけ変化させるようにしてもよい。
なお、表示手段10の表示画面が車両の走行方向に対して前方に向いている場合であって、乗員が車両の走行方向に対して後ろ向きに着座した場合、制御手段8は、付加情報映像の表示位置または表示内容を反対にして表示させることを一定時間だけ行ってもよい。例えば、車両が走行方向に対して右折する場合には、後ろ向きに着座した乗員に対して、図4(b)に示した付加情報映像403が表示される。車両が走行方向に対して右折する場合には、付加情報映像403は、図4(b)に示すように左側の位置に表示されているが、右側の位置に表示されても構わない。なお、付加情報映像の表示は、図4(b)に示したように左折時の表示に限定されることなく、右折、加速、減速の挙動に対応するように表示される。このように、後ろ向きに乗員が着座しても、実際の車両の右折または左折と同方向に走行したことを乗員が視認できる。
なお、図4では、付加情報生成手段7が生成する付加情報が矢印を表しているが、付加情報は、矢印でなくとも、右折、左折、加速、減速などの文字でもよいし、右折、左折、加速、減速のそれぞれに対応したキャラクターでもよいし、それぞれを色の違いで表現されても構わない。
設定手段9は、例えば、キーボードやタッチパネル等の入力操作部から構成されており、表示手段10が映像を表示する際の表示形態を制御手段8に設定するようになっている。また、制御手段8は、設定手段9によって設定された表示形態に従って表示手段10の表示を制御するようになっている。
具体的には、設定手段9が表示手段10の表示画面に表示される映像の形状の変形を行うか否かの設定、すなわち、本実施の形態の乗り心地を向上させるための制御を行うか否かの設定を行ったり、表示画面に表示される映像の形状を変形するときの表示時間、変形の大きさ、変形の形状等の設定を行うようになっている。
また、設定手段9は、表示手段10にナビゲーション手段4が出力する道路情報を表す出力映像を子画面として表示することを行うか否かの設定、すなわち、本実施の形態の乗り心地を向上させるための制御を行うか否かの設定を行ったり、子画面を表示するときの表示時間、子画面の大きさ、子画面の表示位置、子画面の透明度、子画面の内容等の設定を行うようになっている。
また、設定手段9は、付加情報生成手段7の付加情報を映像として表示手段10の表示画面に表示することを行うか否かの設定、すなわち、本実施の形態の乗り心地を向上させるための制御を行うか否かの設定を行ったり、付加情報となる付加情報映像を表示するときの表示時間、付加情報の大きさ、付加情報の表示位置、付加情報の矢印の形状、付加情報の透明度等の設定を行うようになっている。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る乗り心地向上装置としての乗り物酔い防止装置について、図面を用いてその動作を説明する。図5は、乗り物酔い防止装置1の動作について説明するためのフローチャートである。なお、図5に示すフローチャートは、制御手段8のROM等に格納された乗り物酔い防止プログラムであり、このプログラムは、制御手段8のCPU等によって実行される。
まず、挙動検出手段6が車両の現在の挙動を検出する(ステップS1)。例えば挙動検出手段6は、加速度検出手段2が検出した車両の左右方向の加速度、または、車両のハンドルの舵角やナビゲーション手段4が出力した道路情報などに基づいて車両の右左折の大きさを検出する。また、挙動検出手段6は、撮像手段3が出力する車両の前方の映像情報に基づいて車両の右左折の大きさを検出してもよい。
また、挙動検出手段6は、加速度検出手段2が出力する車両の前後方向の加速度や、車両のスロットルバルブ(アクセル)の開度およびブレーキ操作や、ナビゲーション手段4などに基づいて車両の加速度の大きさを検出する。
また、挙動検出手段6は、車速を計測して得られた車速情報などに基づいて車両の加速度の大きさを検出してもよい。例えば、挙動検出手段6は、撮像手段3が現在撮像して得られた車両の前方の映像と、撮像手段3が過去に撮像して得られた車両の前方の映像とに基づいて車両の現在の速度を算出し、算出した車両の現在の速度に基づいて車両の加速度の大きさを検出する。
次いで、ステップS1で検出した車両の現在の挙動に応じた以下の1)、2)、3)に示す表示形態の何れかが、設定手段9を介して制御手段8に設定される(ステップS2)。
1)表示手段10の表示画面に表示される映像の形状、映像の大きさ
2)ナビゲーション手段4が出力する道路情報を表す出力映像である子画面の大きさ、子画面の表示位置、子画面の透明度、子画面の表示内容
3)付加情報生成手段7が生成する付加情報を表す付加情報映像の形状、付加情報映像の大きさ、付加情報映像の表示位置、付加情報映像の透明度
1)、2)、3)のうち何れか1つが設定されていれば、乗り心地を向上させるための効果がある。
次いで、ステップS2の設定に基づいて制御手段8は、挙動検出手段6が検出した挙動に応じて、表示手段10の表示画面にTV映像の形状を変形して表示させるか、TV映像等に重ね合わせて表示する子画面を変形して表示させるか、または、TV映像に重ね合わせて表示する付加情報映像を変形して表示させるかのうちいずれか1つを行う(ステップS3)。
なお、上述したように、1)、2)、3)に示す表示形態の何れかは、設定手段9により設定することができるし、何れかが予め決められていてもよい。
ステップS3の処理が終了すると、制御手段8が一定時間経過したか否かを判定し(ステップS4)、一定時間経過した場合、制御手段8は、表示手段10に表示されたTV映像の変更を元に戻してテレビ映像を表示する(ステップS5)。
このように本発明の実施の形態に係る乗り物酔い防止装置1は、乗り物の挙動を検出する挙動検出手段6と、乗り物の内部に設置され映像を表示画面に表示する表示手段10と、挙動検出手段6によって検出された挙動に基づいて表示手段10が映像を表示する際の表示形態を制御する制御手段8とを備え、走行中の乗り物の現在動作および次期動作を乗員に把握および予知させることで、走行中の乗り物でTV等の映像を視聴している乗員の負担を低減でき、乗り物に対する乗員の乗り心地を向上させることができる。
また、乗り物酔い防止装置1は、乗り物の加速度を検出する加速度検出手段2を備え、挙動検出手段6は、加速度検出手段2によって検出された加速度に基づいて挙動を検出するため、加速度のように乗り物に加わる挙動を確実に検出することができる。
また、乗り物酔い防止装置1は、挙動検出手段6が乗り物を運転する運転手が行う乗り物に対する操作に基づいて挙動を検出する構成を有し、ハンドル操作やブレーキ操作等のように運転手による乗り物に対する操作状態に基づいて挙動を検出するので、右左折や加減速等のように乗り物に加わる挙動を確実に検出することができる。
また、乗り物酔い防止装置1は、乗り物の周辺を撮像する撮像手段3を備え、挙動検出手段6は、撮像手段3によって撮像され出力された映像情報に基づいて挙動を検出する構成を有し、乗り物が走行する前方の道路情報を容易に知ることができるので、乗り物に加わる挙動を予想して乗員に知らせることができる。
また、乗り物酔い防止装置1は、乗り物の経路誘導を行うナビゲーション手段4を備え、挙動検出手段6は、ナビゲーション手段4によって出力された道路情報に基づいて挙動を検出する構成を有しているので、乗り物が走行する前方の道路情報を容易に知ることができるので、乗り物に加わる挙動を予想して乗員に知らせることができる。なお、挙動検出手段6は、乗り物の運転手による乗り物に対する操作状態と撮像手段3とナビゲーション手段4のいずれか1つ以上の情報に基づいて挙動を検出するようにしてもよい。
また、乗り物酔い防止装置1は、制御手段8がナビゲーション手段4によって出力された道路情報を表す出力映像を子画面として表示手段10に表示させる構成を有し、走行中の乗り物の現在動作および次期動作を乗員に把握および予知させることで、走行中の乗り物でTV等の映像を視聴している乗員の負担を低減でき、乗り物に対する乗員の乗り心地を向上させることができる。
また、乗り物酔い防止装置1は、制御出段8が挙動検出手段6によって検出された挙動の大きさに応じて、子画面の大きさ、子画面の表示位置、子画面の透明度、および子画面の表示内容のうち少なくとも1つ以上を変更する構成を有し、走行中の乗り物の現在動作および次期動作を乗員に把握および予知させることで、走行中の乗り物でTV等の映像を視聴している乗員の負担を低減でき、乗り物に対する乗員の乗り心地を向上させることができる。
また、乗り物酔い防止装置1は、制御手段8が子画面の表示位置および子画面の表示内容のうち少なくとも1つ以上を乗り物の座席に着座している乗員の位置に応じて変更する構成を有し、その乗員の視野に対応して子画面の表示位置、表示内容を変更することにより、乗り物が右折、または左折する場合に、乗り物に着座している乗員と同方向に進路変更していることを把握することができる。
また、乗り物酔い防止装置1は、制御手段8が、挙動検出手段6によって検出された挙動の大きさに応じて、表示手段10が表示画面に表示する映像の形状および映像の大きさのうち少なくとも1つ以上を変更する構成を有し、挙動の大きさに応じて映像の形状、大きさを制御することにより、走行中の乗り物の現在動作および次期動作を乗員に把握および予知させることで、走行中の乗り物でTV等の映像を視聴している乗員の負担を低減でき、乗り物に対する乗員の乗り心地を向上させることができる。
また、乗り物酔い防止装置1は、制御手段8が映像の形状を乗り物の座席に着座している乗員の位置に応じて変更する構成を有し、その乗員の視野に対応して表示画面に表示される映像の形状を変更することにより、乗り物が右折、または左折する場合に、乗り物に着座している乗員と同方向に進路変更していることを把握することができる。
また、乗り物酔い防止装置1は、挙動検出手段6によって検出された挙動に応じて付加情報を生成する付加情報生成手段7を備え、表示手段10は、付加情報生成手段7によって生成された付加情報を映像に重ね合わせて表示画面に表示する構成を有し、走行中の乗り物の現在動作および次期動作を乗員に把握および予知させることで、走行中の乗り物でTV等の映像を視聴している乗員の負担を低減でき、乗り物に対する乗員の乗り心地を向上させることができる。
また、乗り物酔い防止装置1は、制御手段8が、挙動検出手段6によって検出された挙動の大きさに応じて、付加情報の形状、付加情報の大きさ、付加情報の表示位置、および付加情報の透明度のうち少なくとも1つ以上を変更する構成を有し、挙動の大きさに応じて付加情報の形状、大きさ、表示位置、透明度を制御することにより、走行中の乗り物の現在動作および次期動作を乗員に把握および予知させることで、走行中の乗り物でTV等の映像を視聴している乗員の負担を低減でき、乗り物に対する乗員の乗り心地を向上させることができる。
また、乗り物酔い防止装置1は、制御手段8が、付加情報の形状および付加情報の表示位置のうち少なくとも1つ以上を乗り物の座席に着座している乗員の位置に応じて変更する構成を有し、その乗員の視野に対応して付加情報を表す映像の形状、付加情報を表す映像の表示位置を変更することにより、乗り物が右折、または左折する場合に、乗り物に着座している乗員と同方向に進路変更していることを把握することができる。
また、乗り物酔い防止装置1は、表示手段10が映像を表示する際の表示形態を設定する設定手段9を備え、制御手段8は、設定手段9によって設定された表示形態に従って表示手段10の表示を制御する構成を有しているので、制御手段8による表示手段10の表示形態を乗員に設定させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る乗り物は、乗り物酔い防止装置1を備えているので、走行中の乗り物の現在動作および次期動作を乗員に把握および予知させることで、走行中の乗り物でTV等の映像を視聴している乗員の負担を低減でき、乗り物に対する乗員の乗り心地を向上させることができる。
なお、制御手段8では、表示画面に表示される映像の形状を変形して表示するか、ナビゲーション手段4の出力映像を表示するか、または付加情報生成手段7の付加情報を表す映像を表示するかのいずれか1つが設定されて表示手段10に表示されればよい。
また、表示手段10は複数有り、制御手段8では、複数の表示手段10の表示形態を制御してもよい。また設定手段9は複数の表示手段10に対してそれぞれ設定内容を変えて設定してもよい。
以上において、乗り物酔い防止装置1は、車両の加速、減速、右折、左折の程度を挙動検出手段6によって多段階に検出するようになっているが、車両の加速、減速、右折、左折の程度を多段階に検出せずに、車両が加速しているか否か、車両が減速しているか否か、車両が右折しているか否か、車両が左折しているか否かということのみを検出するようになっていてもよい。
以上のように、本発明の実施の形態に係る乗り心地向上装置は、走行中の乗り物の現在動作および次期動作を乗員に把握および予知させることで、走行中の乗り物でTV等の映像を視聴している乗員の負担を低減できるという効果を有し、乗り物に対する乗員の乗り心地を向上させる乗り心地向上装置等として有用である。
本発明の実施の形態における乗り心地向上装置のブロック図 表示手段が映像を表示画面に表示する際の表示形態の一例を示す図 表示手段が子画面を表示画面に表示する際の表示形態の一例を示す図 付加情報を映像として表示手段が表示画面に表示する際の表示形態の一例を示す図 本発明の実施の形態における乗り心地向上装置の動作について説明するためのフローチャート
符号の説明
1 乗り物酔い防止装置
2 加速度検出手段
3 撮像手段
4 ナビゲーション手段
5 映像生成手段
6 挙動検出手段
7 付加情報生成手段
8 制御手段
9 設定手段
10 表示手段
201、202、204、206、208、210 表示画面
301、302、306、309、312、314 表示画面
401、402、405、408、411、414 表示画面
203、205、207、209、211 映像
303、307、310、313、315 子画面
304、308、311 経路
305 現在位置
403、406、409、412、415 付加情報映像
404、407、410、413、416 矢印

Claims (7)

  1. 乗り物の挙動を検出する挙動検出手段と、
    前記乗り物の内部に設置され映像を表示画面に表示する表示手段と、
    前記挙動検出手段によって検出された前記挙動に基づいて前記表示手段が映像を表示する際の表示形態を制御する制御手段と
    前記乗り物の周辺を撮像する撮像手段とを備え、
    前記挙動検出手段は、前記撮像手段によって撮像され出力された映像情報に基づいて前記挙動を検出することを特徴とする乗り心地向上装置。
  2. 乗り物の挙動を検出する挙動検出手段と、
    前記乗り物の内部に設置され映像を表示画面に表示する表示手段と、
    前記挙動検出手段によって検出された前記挙動に基づいて前記表示手段が映像を表示する際の表示形態を制御する制御手段と、
    前記乗り物の経路誘導を行うナビゲーション手段とを備え、
    前記制御手段は、前記挙動検出手段によって検出された前記挙動の大きさに応じて、前記ナビゲーション手段によって出力された道路情報を表す子画面の大きさ、前記子画面の表示位置、前記子画面の透明度、および前記子画面の表示内容のうち少なくとも1つ以上を変更することを特徴とする乗り心地向上装置。
  3. 前記制御手段は、前記子画面の表示位置および前記子画面の表示内容のうち少なくとも1つ以上を前記乗り物の座席に着座している乗員の位置に応じて変更することを特徴とする請求項2に記載の乗り心地向上装置。
  4. 乗り物の挙動を検出する挙動検出手段と、
    前記乗り物の内部に設置され映像を表示画面に表示する表示手段と、
    前記挙動検出手段によって検出された前記挙動に基づいて前記表示手段が映像を表示する際の表示形態を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記映像の形状を、前記挙動検出手段によって検出された前記挙動の大きさと前記乗り物の座席に着座している乗員の位置とに応じて変更することを特徴とする乗り心地向上装置。
  5. 乗り物の挙動を検出する挙動検出手段と、
    前記乗り物の内部に設置され映像を表示画面に表示する表示手段と、
    前記挙動検出手段によって検出された前記挙動に基づいて前記表示手段が映像を表示する際の表示形態を制御する制御手段と、
    前記挙動検出手段によって検出された前記挙動を表す付加情報を生成する付加情報生成手段とを備え、
    前記制御手段は、前記挙動検出手段によって検出された前記挙動の大きさに応じて、前記付加情報の形状、前記付加情報の大きさ、前記付加情報の表示位置、および前記付加情報の透明度のうち少なくとも1つ以上を変更し、さらに、
    前記表示手段は、前記付加情報生成手段によって生成された付加情報を前記映像に重ね合わせて前記表示画面に表示することを特徴とする乗り心地向上装置。
  6. 前記制御手段は、前記付加情報の形状および前記付加情報の表示位置のうち少なくとも1つ以上を前記乗り物の座席に着座している乗員の位置に応じて変更することを特徴とする請求項5に記載の乗り心地向上装置。
  7. 前記表示手段が映像を表示する際の表示形態を設定する設定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記設定手段によって設定された表示形態に従って前記表示手段の表示を制御することを特徴とする請求項1、2、4及び5の何れかに記載の乗り心地向上装置。
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