JP2004196260A - 車両用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転者および助手席14の同乗者に対して各種情報を提供する主表示部10と、運転者のみに対して各種情報を提供する運転者用表示部12と、助手席14の同乗者の着座を検出すると共に、助手席14の同乗者の操作パネル16への操作を検出する判定部22と、を備える構成としてあり、さらに、判定部22によって助手席14の同乗者の着座または操作が検出されなかった場合に、主表示部10による各種情報の提供を中止すると共に、主表示部10により提供されていた情報を運転者用表示部12により提供させる表示制御部24aを備えている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用表示装置の1つとして、乗員が表示内容を確認しやすいように、夜間等の周囲が暗い場合には周囲が明るいときよりも表示画面の明るさを低輝度とするナビゲーション装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このようなナビゲーション装置では、表示画面の明るさは、夜間等において低輝度になるようにされているが、運転席および助手席等の乗員の双方が表示内容を確認しやすいように、ある程度の明るさとなっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−18767号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載されるような車両用表示装置では、助手席等に乗員がいない場合や助手席等の乗員が情報を必要としていない場合、表示画面は、運転席および助手席等の双方において視認しやすいような明るさとされていることから、運転席の乗員にとって明るすぎるものとなってしまう。このため、運転席の乗員にとっては適切な明るさで情報が提供されているとはいえない。
【0006】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、運転席の乗員に適切な明るさで各種情報を提供することが可能な車両用表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、車両に搭載され、車両の乗員に各種情報を提供する車両用表示装置であって、運転者および運転者以外の同乗者に対して各種情報を提供する第1表示手段と、運転者のみに対して各種情報を提供する第2表示手段と、運転者以外の同乗者の着座を検出する同乗者検出手段と、を備える構成としてあり、さらに、同乗者検出手段によって運転者以外の同乗者の着座が検出されなかった場合に、第1表示手段による各種情報の提供を中止すると共に、第1表示手段により提供されていた情報を第2表示手段により提供させる表示制御手段を備えている。
【0008】
【発明の効果】
本発明によれば、第1表示手段は、運転者および運転者以外の同乗者に対して各種情報を提供する。すなわち、第1表示手段は、インパネ中央部等に設置され、車両の乗員に対し各種情報を提供するようになっている。また、第2表示手段は、運転者のみに対して各種情報を提供する。すなわち、第2表示手段は、メータ内やメータ付近等に設置され、運転者のみに対して各種情報を提供するようになっている。
【0009】
また、表示制御手段は、同乗者検出手段により運転者以外の同乗者の着座が検出されなかった場合に、第1表示手段による各種情報の提供を中止する。すなわち、例えば、助手席等に同乗者がいなく運転者にとって明るすぎる表示画像を表示しておく必要がない場合に、その表示画像を消去することとなる。
【0010】
さらに、表示制御手段は、乗員検出手段により運転者以外の同乗者が検出されなかった場合に、第1表示手段により提供されていた情報を第2表示手段により提供させるので、各種情報は第2表示手段によって運転者のみに提供されることとなる。このため、第2表示手段の画面の明るさを運転者にのみに視認しやすい程度にすることが可能となる。
【0011】
従って、運転席の乗員に適切な明るさで各種情報を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、運転席以外の座席として助手席を例にとって説明すると共に、運転者以外の同乗者として助手席の同乗者を例に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る車両用表示装置の構成図である。同図に示すように、車両用表示装置1は、車両に搭載され、車両の乗員に各種情報を提供するものであって、運転者および助手席14の同乗者に対して各種情報を提供する主表示部(第1表示手段)10と、運転者のみに対して各種情報を提供する運転者用表示部(第2表示手段)12とを備えている。
【0014】
この主表示部10は、例えばインパネ中央部に設置され、これにより運転者および助手席14の同乗者に各種情報を提供するようになっている。また、運転者用表示部12は、例えばメータ内やメータ付近等に設置され、これにより運転者のみに対して各種情報を提供するようになっている。
【0015】
また、車両用表示装置1は、助手席14に設けられ、助手席14にかかる加重の値に応じた信号を出力する加重センサ14aと、車両内の乗員による操作を受け付ける操作パネル(操作手段)16とを有している。
【0016】
この操作パネル16は、インパネ中央部(主表示部10の下方)に設置され、複数の操作スイッチ19を有すると共に、乗員の操作スイッチ19への操作を検知する複数の物体検知センサ18を備えている。この複数の物体検知センサ18は、乗員の手などを検出するようになっており、検出した場合にはその旨を示す信号を出力するようになっている。
【0017】
また、複数の物体検知センサ18は、複数の操作スイッチ19のうちの1つである基本選択デバイス20の周辺に設けられている。具体的に複数の物体検知センサ18は、基本選択デバイス20の周辺に3つ設けられており、基本選択デバイス20の下方に第1センサ18aが設けられており、基本選択デバイス20の左下方に第2センサ18bが設けられており、基本選択デバイス20の右下方に第3センサ18cが設けられている。
【0018】
さらに、車両用表示装置1は、助手席14に設けられた加重センサ14aからの信号に基づいて、助手席14の同乗者の着座を検出すると共に、複数の物体検知センサ18からの信号に基づいて、助手席14の同乗者による操作パネル16への操作を検出する判定部(同乗者検出手段、操作検出手段)22と、判定部22の検出結果に基づいて、本装置1の機器を制御する制御部24とを備えている。
【0019】
この制御部24は、判定部22によって助手席14の同乗者の着座が検出されなかった場合や助手席14の同乗者の操作が検出されなかった場合に、主表示部10による各種情報の提供を中止すると共に、主表示部10により提供されていた情報を運転者用表示部12により提供させる表示制御部(表示制御手段)24aと、走行中に操作パネル16での一部操作(例えば、ナビゲーションの目的地設定など)を禁止するが、判定部22により助手席14の同乗者の操作が検出された場合に、上記禁止状態を解除する操作系制御部(操作制御手段)24bとを具備している。
【0020】
図2は、本実施形態の車両用表示装置1の動作を示すフローチャートである。なお、主表示部10には、各種情報として、例えばナビゲーション作動時の全地図や、空調・オーディオ状態が表示されており、運転者用表示部12には、各種情報として、シフトポジションや水温など車両情報が表示されているものとする。
【0021】
まず、判定部22は、助手席14に設けられた加重センサ14aからの信号に基づいて、助手席14の同乗者の着座を検出する(ST10)。助手席14の同乗者の着座を検出しなかった場合(ST10:NO)、判定部22は、助手席14に同乗者がいないものと判断する。そして、表示制御部24aは、主表示部10による表示を中止し、主表示部10により提供されていた情報を運転者用表示部12により提供させる(ST20)。その後、処理はステップST60に移行する。
【0022】
なお、ステップST20において、運転者用表示部12には、ナビゲーションによる全地図の画像が上記車両情報に割込で表示されると共に、空調・オーディオ状態の情報が圧縮(例えばプリセットチャンネルの番号やCDのトラックナンバーなど)されて表示されることとなる。
【0023】
また、ステップST20において、運転者用表示部12には、ステップST20の前に主表示部10により提供されていた情報と運転者用表示部12により提供されていた情報とを、時分割で切り換えて表示するようにしてもよい。
【0024】
一方、助手席14の同乗者の着座を検出した場合(ST10:YES)、判定部22は、所定時間以内に操作があったか否かを判断する(ST30)。所定時間以内に操作がなかった場合(ST30:NO)、判定部22は、助手席14の同乗者が各種情報を必要としてないものと判断する。そして、処理はステップST20に移行する。
【0025】
また、所定時間以内に操作があった場合(ST30:YES)、判定部22は、複数の物体検知センサ18からの信号に基づいて、その操作が助手席14の同乗者からの操作か否かを判断する(ST40)。
【0026】
ここでの判断は、以下のようにして行われる。複数の物体検知センサ18は、右ハンドルの自動車の場合、運転者が操作パネル16に手(通常は左手)を近づけると、第1および第3センサ18a,18cが反応し、その信号を判定部22に出力することとなる。
【0027】
また、複数の物体検知センサ18は、右ハンドルの自動車の場合、助手席14の同乗者が操作パネル16に手(通常は右手)を近づけると、第1および第2センサ18a,18bが反応し、その信号を判定部22に出力することとなる。
【0028】
判定部22は、これらセンサ信号により、運転者による操作か、助手席14の同乗者による操作かを検出することとなる。すなわち、判定部22は、第1および第3センサ18a,18cからの信号を受信した場合に、運転者の操作であると判断し、第1および第2センサ18a,18bからの信号を受信した場合に、助手席14の同乗者の操作であると判断する。
【0029】
この際、第1および第3センサ18a,18cからの信号を受信した後、所定時間遅れて第2センサ18bからの信号を受信した場合に運転者の操作であると判断し、第1および第2センサ18a,18bからの信号を受信した後、所定時間遅れて第3センサ18cからの信号を受信した場合に同乗者の操作であると判断してもよい。
【0030】
以上のような、判断に基づき、判定部22が助手席14の同乗者からの操作でなかったと判断した場合(ST40:NO)、判定部22は、助手席14の同乗者が各種情報を必要としてないものと判断する。そして、処理はステップST20に移行する。
【0031】
助手席14の同乗者からの操作であった場合(ST40:YES)、判定部22は、助手席14の同乗者が情報を必要としていると判断する。そして、表示制御部24aは、主表示部10による表示を継続する(ST50)。そして、処理はステップST60に移行する。
【0032】
なお、ステップST50においては助手席14の同乗者からの操作がなされているため、車両が走行中である場合、操作系制御部24bは走行中に禁止している操作の禁止状態を解除する。
【0033】
ステップST60では、イグニッションスイッチがオフされたか否かが判断される。イグニッションスイッチがオフされていない場合(ST60:NO)、処理はステップST10に戻る。一方、イグニッションスイッチがオフされている場合(ST60:YES)、処理は終了する。
【0034】
次に、複数の物体検知センサ18の変形例を説明する。図3は、図1に示した物体検知センサ18の他の例を示す説明図である。同図に示すように、基本選択デバイス20の周辺には、第1〜第3センサ18a〜18cに加え、第4および第5センサ18d,18eが設けられている。
【0035】
基本選択デバイス20がダイヤル式スイッチである場合、ダイヤルを回すときには、通常、乗員はダイヤルの中心を挟んで、対向する位置を掴むこととなる。すなわち、乗員は、基本選択デバイス20の第3センサ18c付近と第4センサ18d付近とを掴んで操作したり、基本選択デバイス20の第1センサ18a付近と第5センサ18e付近とを掴んで操作したりする。
【0036】
このため、対向する2つのセンサ18a,18e(18c,18d)からの信号が検出されない場合には、判定部22は、ノイズ等であると判断することが可能となる。
【0037】
このようにして、本実施形態に係る車両用表示装置1では、主表示部10は、運転者および助手席14の同乗者に対して各種情報を提供する。すなわち、主表示部10は、インパネ中央部等に設置され、車両の乗員に対し各種情報を提供するようになっている。また、運転者用表示部12は、運転者のみに対して各種情報を提供する。すなわち、運転者用表示部12は、メータ内やメータ付近等に設置され、運転者のみに対して各種情報を提供するようになっている。
【0038】
また、表示制御部24aは、判定部22により助手席14の同乗者の着座が検出されなかった場合に、主表示部10による各種情報の提供を中止する。すなわち、例えば、助手席14に同乗者がいなく運転者にとって明るすぎる表示画像を表示しておく必要がない場合に、その表示画像を消去することとなる。
【0039】
さらに、表示制御部24aは、判定部22により助手席14の同乗者の着座が検出されなかった場合に、主表示部10により提供されていた情報を運転者用表示部12により提供させるので、各種情報は運転者用表示部12によって運転者のみに提供されることとなる。このため、運転者用表示部12の画面の明るさを運転者にのみに視認しやすい程度にすることが可能となる。
【0040】
従って、運転席の乗員に適切な明るさで各種情報を提供することができる。
【0041】
また、判定部22は、助手席14に設けられた加重センサ14aからの信号に基づいて、助手席14の同乗者の着座を検出するので、従来からシートベルトの未装着を報知するために使われていた加重センサを用いることにより、新たなセンサ等を設けることなく、簡易に同乗者の着座判定を行うことができる。
【0042】
また、本実施形態に係る車両用表示装置1では、表示制御部24aは、判定部22により助手席14の同乗者の操作が検出されなかった場合に、主表示部10による各種情報の提供を中止する。さらに、表示制御部24aは、判定部22により助手席14の同乗者の操作が検出されなかった場合に、主表示部10により提供されていた情報を運転者用表示部12により提供させる。従って、運転席の乗員に適切な明るさで各種情報を提供することができる。
【0043】
また、例えば、ナビゲーション装置等は、走行中に運転者の注意が操作パネル16に向かないようにするために、目的地等を設定する操作を禁止するようにしている。しかし、本実施形態では、判定部22により助手席14の同乗者の操作が検出された場合に、操作系制御部24bは、走行中に禁止している操作パネル16での操作の禁止状態を解除するようにしている。このため、運転者の注意が操作パネル16に向いていない場合の同乗者による操作が可能となっている。従って、利便性を向上させることができる。
【0044】
また、操作パネル16上の複数の物体検知センサ18からの信号に基づいて、助手席14の同乗者の操作を検出するので、同乗者の全身の動き等を検出する必要がなく、単に操作パネル16に伸びた手等を検知するだけで、同乗者の操作の検出が行えることとなる。従って、簡易に操作検出を行うことができる。
【0045】
また、例えば、1つの操作スイッチが乗員により頻繁に操作されるものである場合には、その1つの操作スイッチへの操作を操作パネル16への操作とみなすことができる。このため、本実施形態のように、操作パネル16上の複数の操作スイッチ19のうちの1つの周辺に複数の物体検知センサ18を設けることで、同乗者の操作を検出することが可能となると共に、複数の物体検知センサ18を設置するスペースを小さくすることができる。
【0046】
なお、本発明は、上記した実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態では、物体検知センサ18が3つまたは5つである例を説明したが、これに限らず、2つであっても4つであっても6つ以上であってもよい。
【0047】
さらに、本実施形態では、運転席以外の座席として助手席14を例に説明したが、助手席14に限られず、後部座席であってもよい。また同様に、運転者以外の同乗者として助手席14の同乗者を例に説明したが、助手席14の同乗者に限られず、後部座席の同乗者であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用表示装置の構成図である。
【図2】本実施形態の車両用表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】図1に示した物体検知センサの他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車両用表示装置
10 主表示部(第1表示手段)
12 運転者用表示部(第2表示手段)
14 助手席
14a 加重センサ
16 操作パネル(操作手段)
18 物体検知センサ
19 操作スイッチ
20 基本選択デバイス
22 判定部(同乗者検出手段、操作検出手段)
24a 表示制御部(表示制御手段)
24b 操作系制御部(操作制御手段)
Claims (6)
- 車両に搭載され、車両の乗員に各種情報を提供する車両用表示装置において、
運転者および運転者以外の同乗者に対して各種情報を提供する第1表示手段と、
運転者のみに対して各種情報を提供する第2表示手段と、
運転者以外の同乗者の着座を検出する同乗者検出手段と、
前記同乗者検出手段によって運転者以外の同乗者の着座が検出されなかった場合に、前記第1表示手段による各種情報の提供を中止すると共に、前記第1表示手段により提供されていた情報を前記第2表示手段により提供させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用表示装置。 - 前記同乗者検出手段は、運転席以外の座席に設けられた加重センサからの信号に基づいて、運転者以外の同乗者の着座を検出することを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
- 車両に搭載され、車両の乗員に各種情報を提供する車両用表示装置において、
運転者および運転者以外の同乗者に対して各種情報を提供する第1表示手段と、
運転者のみに対して各種情報を提供する第2表示手段と、
車両内の乗員による操作を受け付ける操作手段と、
運転者以外の同乗者による前記操作手段への操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段によって運転者以外の同乗者の操作が検出されなかった場合に、前記第1表示手段による各種情報の提供を中止すると共に、前記第1表示手段により提供されていた情報を前記第2表示手段により提供させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用表示装置。 - 前記操作検出手段により運転者以外の同乗者の操作が検出された場合に、走行中に禁止している前記操作手段での操作の禁止状態を解除する操作制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の車両用表示装置。
- 前記操作手段は、複数の操作スイッチを有すると共に、乗員の前記操作スイッチへの操作を検知する複数の物体検知センサを有し、
前記操作検出手段は、前記複数の物体検知センサが乗員の前記操作スイッチへの操作を検知したときに出力される信号に基づいて、運転者以外の同乗者による前記操作手段への操作を検出することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の車両用表示装置。 - 前記複数の物体検知センサは、前記複数の操作スイッチのうち1のスイッチの周辺に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の車両用表示装置。
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