曰月 糸田 β 調剤の検品方法及び調剤検品システム 技術分野
本発明は、 調剤薬局、 病院、 診療所等において、 調剤するときに患者に渡す薬 剤に誤りのないようにするための調剤の検品方法及び調剤検品システムに関する ものである。
背景技術と発明が解決しょうとする課題
従来から、 医薬分業制度の元、 病院、 医院、 診療所にて発行された処方箋を、 患者が調剤薬局に持ち込むと、 調剤薬局では、 その処方箋をみながら、 調剤し、 所定の医薬品 (以下単に薬剤という) を処方された量だけ患者ごとにまとめて手 渡すようにしていた。
また、 病院、 医院、 診療所内で、 医師が発行し、 またはコンピュータに入力し た処方箋や医師指示書等に基づいて、 患者に注射、 点滴、 輸血等の医療行為を看 護婦師が実行するとき、 前記処方箋 (医師指示書) またはそのコピー等に記載さ れた薬剤と、 調剤室 (調剤薬局) に保管されている薬剤とを照合し、 該当する薬 剤を取り出し、 そのまま患者に処置していた。
それらの場合、 前記薬剤を識別するため、 調剤室 (調剤薬局) 内には調剤棚を 設け、 該調剤棚には、 品目毎に分別された薬剤が収納された薬剤収納体を多数、 引き出し可能に配列しておき、 各薬剤収納体の外面等には予め薬剤名等が記載さ れたラベルを貼着しておく。 薬剤師等は、 処方箋を見ながら、 前記薬剤収納体の ラベルを観察して、 該当する薬剤収納体から薬剤を所定数量だけ取り出し、 患者 毎の調剤かごに入れる。 この調剤かご内の薬剤が処方箋と一致するか否かを他の 薬剤師 (監査薬剤師) が点検し、 誤りがなければ、 薬剤名、 その用途、 薬の用法 等を書いた薬剤情報箋を薬剤袋に入れ替えながら患者に薬の説明等をして手渡す よう している。
しかしながら、 例えば薬剤名 (製品名) が同じでも、 同じ大きさ形状の錠剤で あっても規格 (有効成分の含有量 (通常ミリグラム単位) 等の品目が異なる場合
JP02/13463 があり、 この品目の選択を間違うと、 患者に対する薬剤の効能や副作用等の程度 が大きく相違することになるので、 前記調剤棚には、 薬剤の品目毎に分別されて 収納できる薬剤収納体を多数準備し、 この各薬剤収納体の外面等には、 収納した 薬剤名とその品目等を記入したラベルを貼設しておき、 薬剤師はそのラベルを読 んで、 当該薬剤収納体の中身である薬剤を調剤かごに入れるようにしていたから 、 ラペルの読み間違い等から、 取り出すべき薬剤収納体を間違えてしまうことが あり、 調剤誤りを完全に防ぐことができないという問題があった。
この問題を解決するため、 先行技術の特開平 8— 7 0 1 4号公報のものでは、 コンピュータに予め入力された患者 I Dを示すカードをカードリーダにて読み取 つた後、 薬剤払い出し手段の個所に付された薬剤特定のためのバーコ一ドをバ一 コ一ドスキャナにて読み取って前記コンピュー夕にデータを送り、 両者の一致に より、 前記薬剤払い出し手段における払い出し機構が作動して、 所定の薬剤を 1 つだけ払い出すように構成されていた。 この構成では、 調剤のように、 所定の薬 剤を処方箋に書かれた処方量 (複数) だけ払い出すのに何度も照合させなければ ならず、 面倒であると共に、 薬剤を取りだす作業者が処方箋を見ていないから、 別の操作者が処方箋のデータを前記カードに作成する作業において入力誤り等の ミスがあっても照合できないという問題があった。 さらに、 前記薬剤払い出し手 段は特別の機械装置であり高価であるから、 コストが高く付き、 且つこれを使用 ない限り調剤できない、 換言すれば、 作業者の手作業による薬剤採取操作ができ ないという不便さがあった。
また、 特開平 2 0 0 1 - 4 3 2 7 9号公報に記載の発明では、 薬剤のピッキン グのために、 処方箋から所定の患者 I Dや処方薬剤名、 処方量等のデータを入力 してピッキングデータを生成し、 このピッキングデータを 2次元コード化して出 力し、 この 2次元コード化したピッキングデータをハンディターミナルにて読み 取らせ、 この読み取らせた内容をハンディターミナルの表示部に表示し、 この表 示内容と、 ピッキングすべき薬剤の置き場所に付されたコ一ドとを比較してピッ キングエラーを回避しょうとする構成が開示されている。 この構成でも、 2次元 コード化したピッキングデータは、 処方箋の記載に基づいて入力したものであり 、 前述と同様に入力ミスがあると、 ピッキングの現場においてこの誤りを見つけ
ることかできない。 また、 ピッキングデータを 2次元コード化する手間が余分に かかるという問題もあった。
本発明は、 製薬会社が製品 (薬剤) 出荷等の製品管理のために、 薬剤の品目毎 にそれを特定する薬剤バーコードを付していることに鑑み、 電子処理装置を利用 して前記のような調剤誤りを発生させないようにした、 調剤検品方法と調剤検品 装置とを提供することを目的とするものである。
発明の開示
本願発明の第 1 の局面は発明の薬剤の検品方法であって、 少なくとも薬剤選択 プログラムがインストールされ、 薬剤の品目に対応する薬剤バーコードのデータ を予め記憶させた電子処理装置に、 処方箋の受付番号を示すデータと、 該処方箋 に記載されている患者名と当該患者毎の処方された薬剤の品目、 投薬数量、 投薬 回数等の処方内容からなる処方データを、 入力して記憶させ、 薬剤パーコードの 読取り機能を有する情報端末の画面表示部に入力した処方箋の受付番号を前記電 子処理装置に伝送して該当する処方データのファィルを当該電子処理装置内に呼 出し、 前記電子処理装置は、 前記薬剤選択プログラムに従って表示される画面デ ータを、 前記情報端末に伝送し、 該情報端末の画面表示部にて所定の画像を閲覧 できるように構成し、 処方箋を見ながら選択された薬剤収納体に予め付され、 そ れに収納されている薬剤の品目を特定するための薬剤バーコ一ドを情報端末にて 読み取り、 その読取りデータを前記電子処理装置に伝送し、 該電子処理装置内で 前記処方データから得られた薬剤パ一コードのデータとを照合し、 前記両薬剤バ —コードのデータが一致しないときには、 前記情報端末における画面表示部、 音 声発生装置、 起振装置にて、 不一致であることを示す表示、 音声または振動の少 なくとも 1 つを出力することを特徴とするものである。
このように構成することにより、 大容量のデータや高速の演算処理等は電子処 理装置にて実行し、 情報端末には画面としてのデータと少ない入力データのみ双 方向通信すれば良いから、 情報端末に大きい容量のメモリを搭載することなく、 安価な構成にできる。 また、 調剤の検品作業では、 情報端末を操作する作業者側 に真正なデータである処方箋があり、 予め前記処方箋のデータを入力した電子処 理装置内のデータと、 情報端末で読み取った薬剤バーコードのデータとを照合す
るので、 調剤過誤の発生が大幅に改善できるという効果を奏する。
そして、 前記両データが一致しないときには、 前記情報端末における画面表示 部、 音声発生装置、 起振装置にて、 不一致であることを示す表示、 音声または振 動の少なくとも 1 つを出力することによリ作業者に注意を喚起できて、 調剤過誤 を一層無くすることができるという効果を奏する。
また、 前記調剤の検品方法において、 前記両薬剤バーコードのデータが一致す るときには、 前記情報端末における画面表示部及び/または音声発生装置にて、 一致したことを示す表示及び/又は音声を出力し、 且つ薬剤の照合処理の未処理 の有無を表示するように構成する。 この構成によれば、 作業者が一致したことを 視覚的及び/又は聴覚的に認識できる。 そして、 調剤すべき薬剤が複数あるとき 、 未調剤 (未処理) のもの有無も判別できるから、 これによつても調剤過誤の発 生が大幅に改善できるという効果を奏する。
なお、 調剤すべき量も同時に表示すれば、 薬剤収納体から取り出す薬剤の量に ついての作業者の計算との差異 (ミス) や一致の程度が明瞭となり、 調剤過誤を —層無くすることができるという効果を奏する。
そして、 調剤の検品方法において、 前記両薬剤パーコードのデータが一致する ときには、 前記情報端末における画面表示部には、 類似薬剤などのコメントを表 示し、 または音声による類似薬剤などのコメン卜があることを警告するように構 成する。 このことによって、 作業者が選択した薬剤と類似する名称の薬剤の存在 を知らせることができ、 作業者に注意を喚起して、 調剤過誤を一層なくすること ができるという効果を奏する。
前記各調剤の検品方法において、 同一薬剤の重複調剤処理を実行したとき、 前 記情報端末における画面表示部、 音声発生装置、 起振装置にて、 警告のための表 示、 音声または振動の少なくとも 1 つを出力する。 このようにして、 同一薬剤の 重複調剤処理をしたときには作業者にエラーであることを警告できるから、 これ によっても作業者に注意を喚起して、 調剤過誤を一層なくすることができるとい う効果を奏する。
前記各調剤の検品方法において、 前記情報端末の画面表示部に表示された画面 データに入力した担当者の I Dコードを前記電子処理装置に伝送して、 予め登録
された担当者の I Dコードと照合する。
このようにすれば、 複数の担当者が 1 つの処方箋に対する調剤作業を分担した リ、 中継したり、 交代するなどの事態が発生しても、 各薬剤に対する調剤担当者 が明確となる。 そして、 調剤を実行した担当者 (作業者) のデータが残るから後 の監査時に役立ち、 調剤作業の管理を一層徹底できる。
また、 前記各調剤の検品方法において、 前記薬剤が散薬である場合には、 前記 両薬剤パーコードのデータが一致するときには、 調剤者が前記処方箋に基づいて 計算した秤量計算値を入力し、 前記処方データ内の全投薬数量、 分包数と電子式 秤量装置により秤量中の前記散薬の重量と、 前記枰量計算値とを、 前記情報端末 の画面表示部または画面表示装置に同時に表示し、 または音声にて前記 3つの数 量が来一致していることを認識させる。 このように構成すると、 散薬の調剤作業 に伴う計算ミスを 1 つの画面にて簡単且つ明瞭に確認でき、 または音声を聞くこ とにより簡単に計算ミスを判断できるという効果を奏する。
さらに、 調剤の検品方法において、 前記情報端末の画面表示部または画面表示 装置には、 前記秤量計算値と、 前記処方データ内の全投薬数量と、 前記秤量中の 前記散薬の重量とを、 視覚的に大小比較できるように表示するものを設けると、 1 の画面で視覚的に一目瞭然に比較でき、 デジタル的表示に比べてアナログ的な 表示にすれば、 値の大小比較の確認が視覚的に容易になるという効果を奏する。 前記各調剤の検品方法において、 前記処方箋の全薬剤の調剤の終了後に、 調剤 済みの同一薬剤の全重量を測定して、 予め記憶された当該薬剤の全重量と比較す るように構成すると、 予め、 電子処理装置に、 各薬剤毎の重量 (包装体の重量を 含めても良い) をデータベース化しておくことにより、 前記処方箋の全薬剤の調 剤の終了後に、 調剤済みの同一薬剤の全重量を測定すれば、 その重量から調剤ミ スの存否を判別することができるという効果を奏する。
さらに、 前記各調剤の検品方法において、 前記薬剤収納体に、 薬剤バーコード と患者特定 I Dコードとを付し、 患者への処方を実行するときに、 当該患者に添 付された患者特定 I Dコードと、 前記薬剤収納体に付された患者特定 I Dコード とを照合する。 これのように構成すると、 調剤された薬剤 (例えば注射薬、 点滴
、 輸血等) を入院もしくは通院患者に処方するとき、 その患者に付された特定 I Dコードと前記薬剤収納休に付された患者特定 I Dコードとの照合を実行すれば 、 処方すべき患者を取り違えることがなくなり、 一層医療過誤を無くすことがで きるという効果を奏する。
本発明の第 2の局面は、 薬剤の検品システムであって、 薬剤の品目を特定する ための薬剤バーコ一ドが記載された認識票を付し、 それに対応する薬剤が品目每 に収納された複数の薬剤収納体と、 処方箋に記入されている年月日、 患者名と当 該患者毎の処方された薬剤の品目 ·投薬数量 ·投薬回数等の処方内容を入力し、 処方データとして記憶させる電子処理装置と、 前記薬剤バーコ一ドを読取るため の情報端末と、 前記電子処理装置と前記情報端末と間の双方向情報通信手段とを 備え、 前記情報端末には、 前記電子処理装置からの情報を表示する画面表示部及 び情報等の入力部を備え、 調剤に際して、 処方箋を見ながら前記薬剤収納体表面 の薬剤バーコ一ドを情報端末にて読み取り、 前記電子処理装置にデータを伝送し 、 この読み取りデータと前記処方データとを照合して、 少なくとも両データが一 致しないときには、 前記情報端末における画面表示部、 音声発生装置、 起振装置 にて、 不一致であることを示す表示、 音声または振動の少なくとも 1 つを出力す るように構成したことを特徴とするものである。 本発明によれば、 大容量のデ一 タゃ高速の演算処理等は電子処理装置にて実行し、 情報端末には画面としてのデ 一夕と少ない入力データのみ双方向通信すれば良いから、 情報端末に大きい容量 のメモリを搭載することなく、 安価な構成にできる。 また、 調剤の検品作業では 、 情報端末を操作する作業者側に真正なデータである処方箋があり、 予め前記処 方箋のデータを入力した電子処理装置内のデータと、 情報端末で読み取った薬剤 バーコ一ドのデータとを照合するので、 調剤過誤の発生が大幅に改善できるとい う効果を奏する。 そして、 両データが一致しないときに複数の手段のうち少なく ともいずれか一つを作動させるから、 作業者に注意を喚起することを確実にでき るという効果を奏する。
そして、 前記薬剤の検品システムにおいて、 前記両薬剤パーコードのデータが —致するときには、 前記情報端末における画面表示部及び/または音声発生装置 にて、 一致したことを示す表示及び/又は音声を出力し、 且つ、 薬剤の照合処理
の未処理の有無を表示する。
従って、 作業者が一致したことを視覚的及びノ又は聴覚的に認識できる。 そし て、 調剤すべき薬剤が複数あるとき、 未調剤 (未処理) のもの有無も判別できる から、 これによつても調剤過誤の発生が大幅に改善できるという効果を奏する。 なお、 調剤すべき量も同時に表示すれば、 薬剤収納体から取り出す薬剤の量に ついての作業者の計算との差異 (ミス) や一致の程度が明瞭となり、 調剤過誤を 一層無くすることができるという効果を奏する。
また、 前記各薬剤の検品システムにおいて、 前記薬剤が散薬である場合には、 電子式枰量装置を備え、 前記両薬剤バーコードのデータが一致するときには、 調 剤者が前記処方箋に基づいて計算した枰量計算値を前記情報端末に入力し、 前記 処方データ内の全投薬数量、 分包数と電子式秤量装置によリ抨量中の前記散薬の 重量と、 前記秤量計算値とを、 前記情報端末の画面表示部または画面表示装置に 表示させるように構成する。 そうすると、 散薬の調剤作業に伴う計算ミスを 1 つ の画面にて簡単且つ明瞭に確認できるという効果を奏する。
さらに、 前記各薬剤の検品システムにおいて、 前記情報端末の画面表示部また は画面表示装置には、 前記秤量計算値と、 前記処方データ内の全投薬数量と、 前 記秤量中の前記散薬の重量とを、 視覚的に大小比較できるアナログ表示部を有す る。 この構成によれば、 1 つの画面で視覚的に一目瞭然に比較でき、 デジタル的 表示に比べてアナログ的な表示により、 値の大小比較の確認が視覚的に容易にな るという効果を奏する。
また、 前記各薬剤の検品システムにおいて、 前記双方向情報通信手段を、 無線
L A Nとした場合には、 情報端末等の機器の増設が容易であり、 特に情報端末の 取リ扱いが容易になるという効果を奏する。
前記各薬剤の検品システムにおいて前記情報端末における画面表示部を、 液晶 タツチパネルにて構成すると、 画面表示部を見ながら入力操作もできるから、 調 剤作業の能率が大幅に向上できるという効果を奏する。
前記各薬剤の検品システムにおいて、 前記複数の薬剤収納体は調剤棚に配列さ れている。 このように構成すると、 多数の薬剤収納体の収納 '取り出し作業が効
率良く行えるという効果を奏する。
前記各薬剤の検品システムにおいて、 前記電子処理装置は、 健康保険請求業務 用であり、 且つ薬剤情報箋のデータを出力することが可能であるように構成され ている。 従って、 1 乃至複数の電子処理装置を、 健康保険請求業務用と、 薬剤の 会計処理、 及び薬剤検品作業の両方に利用できるという効果を奏する。
前記各薬剤の検品システムにおいて、 処方箋受付の順番を特定し、 処方箋との 照合のための処方箋受付シール及び調剤引換券のいずれか一方もしくは両方を発 行する処方箋受付機を有する。 このように構成すれば、 多数の処方箋を処理する 場合に、 処方薬の取り違えや、 薬剤を渡す人 (特に同姓同名等) を間違えること を確実に防止できるという効果を奏する。
図面の簡単な説明
図 1 は本発明の薬剤検品システムのプロック図である。
図 2はストック棚に薬剤を納品する場合の検品の実施形態を示す斜視図であ る,
図 3は調剤棚での調剤検品の様子を示す斜視図である,
図 4は本発明の調剤検品のフローチャートである。
図 5は画面表示部に現れる画面 No. 1の図である。
図 6は画面表示部に現れる画面 Νο· 2の図である。
図 7は画面表示部に現れる画面 No. 3の図である。
図 8は画面表示部に現れる画面 No. 4の図である。
図 9は画面表示部に現れる画面 No. 5の図である。
図 1 0は画面表示部に現れる画面 No. 6の図である。
図 1 1 は画面表示部に現れる画面 No. 7の図である。
図 1 2は画面表示部に現れる画面 No. 8の図である。
図 1 3は画面表示部に現れる画面 Νο· 9の図である。
図 1 4は画面表示部に現れる画面 No. 10 の図である。
図 1 5は画面表示部に現れる画面 No. 1 1 の図である。
図 1 6は画面表示部に現れる画面 No. 1 2 の図である。
図 1 7は画面表示部に現れる画面 No. 1 3 の図である。
13463 図 1 8 は画面表示部に現れる画面 No. 1 4 の図である。
図 1 9 は画面表示部に現れる画面 No. 1 5 の図である。
図 2 0 は画面表示部に現れる画面 No. 1 6 の図である。
発明の実施の形態
本発明の検品システムの概要について、 図 1 を参照しながら説明する。 図 1 に おいて、 会計用、 健康保険請求業務用を含む薬価計算用 (以下、 レセプト用とい う) コンピュータ 1 aと、 本発明の薬剤検品用のプログラムと通信用のプログラ ム、 薬剤在庫管理、 薬剤発注のためのプログラム等とがインス トールされたコン ピュータ 1 bと、 無線し A Nアクセスポイン ト 3 とを有線し A N (有線式の口一 カル エリア ネッ トワーク) 4にて接続する一方、 無線 L A Nアクセスポイン 卜 3 と複数の詳報端末の一例と しての携帯用のハンディターミナル 5とを無線 L A N (無線によるローカル エリア ネッ トワーク) 6にて接続する。
そして、 前記有線 L A N 4もしく は無線し A N 6 には、 後述する散薬を枰量す るための電子式秤量装置 7、 インタ一ネッ ト 9 に接続するための、 I S D Nまた は A D S L用等のモデム機能付きルータ 8、 プリンタ 1 0が接続されている。 こ のルータ 8 には、 インタ一ネッ ト 9 を介して外部からの不法なアクセスに対する 防護機能と してのゲー トウェイ機能等のセキュリティ機能を備えている。
レセプト用コンピュータ 1 aは、 レセプト用のプログラムがインス トールされ ているものであり、 コンピュータ bはパーソナルコンピュータまたは W e bサ —バー用コンピュータであっても良い。 前記複数のプログラムを 1 つのコンビュ —タにまとめて 1 つのサーバー用コンピュータにインス トールしても良く、 本発 明にいう電子処理装置 1 とは、 これらのものを含めていい、 複数のコンピュータ であっても良い。 これら電子処理装置 1 には、 C R Tや液晶パネル等の画面表示 装置 1 1 やキーボー ド 1 2、 マウス等の入力装置を備えることは勿論である。 他方、 無線し A Nアクセスポイン ト 3 は、 建物内で電波の届く範囲が限られて いることから、 複数個備えていても良い。
なお、 病院、 診療所等で本システムを使用する場合、 無線 L A Nの搬送周波数 として、 現在の P H S (携帯電話) で使用している周波数 (現在病院内での使用 が認められているもの) 等の、 他の電子式医療器具に対する弊害 (電波による妨
害) が発生しない周波数を使用することが好ましい。
本発明における電子処理装置 1 と情報端末としてのハンディターミナル 5 との 関係は、 インターネッ ト上におけるサーバ一コンピュータと、 クライアン卜パソ コンとの関係に類似し、 双方向通信できるものである。 即ち、 本発明における通 信形態は、 ィンタ一ネッ 卜の枠組みを社内に応用した、 いわゆるィン トラネッ ト ( I nt ranet) である。 前記薬剤検品用のプログラムが記憶されている電子処理装 置 1 は、 W W Wの W e b閲覧ソフ 卜ゃ C G I ( Common Gateway I nte rf ace) 等を 備え、 後述する各種演算処理及び演算結果のデータを H T M L言語で作成し、 ク ライアン 卜 (ハンディターミナル 5等の端末) の要求により、 ハンデイタ一ミナ ル 5等に対して伝送するものであり、 ハンディターミナル 5では画像データに復 元されて表示できるし、 ハンディターミナル 5側から入力したデータを電子処理 装置 1 に送ることもできる。 また、 ハンディターミナル 5 には、 後述するバーコ 一ドを読取るスキャナ機能、 双方向通信機能を有すると共に、 液晶パネルの画面 表示部 1 3 と各種操作のためのキー入力部 1 4 とを備え、 前記画面表示部 1 3 は その画面の個所を指でタ ツチすることにより、 所定の信号入力できるタ ツチパネ ル構造である。 従って、 画面表示部 1 3 は信号入力部としても機能する。 さらに 、 ハンディターミナル 5 には、 図示しないが、 音声発生装置及びハンデイタ一ミ ナル 5全体を振動させることができる起振装置を備えている。
薬剤 (錠剤、 散剤 (散薬) 、 顆粒、 細粒、 シロップ、 舌下剤、 貼り薬、 塗り薬 、 坐薬、 注射液、 点滴用液、 輸血液等の医薬品をいう、 以下同じ) は、 該薬剤の 形態が錠剤、 カプセルの場合には、 プリスタ包装体、 プレススルーパック ( P T P包装体) に収納されており、 顆粒、 細粒の形態のものは、 2枚のアルミ箔積層 シー トまたは樹脂製シー 卜の間に入れて 4側辺を熱シールしたシール包装体に収 納されており、 シロップ、 注射薬等の液体状のものはアンプル体等の瓶に入れら れ、 点滴用液、 輸血液等の液体で容量の大きいものは樹脂製包装体等に収納され 、 塗り薬等の粘液体はチューブ状包装体に収納されている。 従って、 以下に述べ る薬剤収納体は、 前記各包装体そのものであっても良いし、 それらを複数収納で きる上方開放状の箱体や段ポール箱であっても良い。
まず、 薬局において、 医薬品 (以下単に薬剤という) を購入しまたは補充する
場合の検品、 在庫管理並びに自動発注方法及びそのシステムについて説明する。 薬局側が薬品卸業者に購入または補充する薬剤を発注する場合、 薬剤管理用また は前記レセプト用等の電子処理装置 (コンピュータ) 1 にて、 適正在庫量以下に なった薬剤について、 データ管理し、 薬剤発注リス卜 (データ) を作成する。 こ の薬剤発注リス卜には後述するように、 発注すべき薬剤名とその J A Nコード及 び発注量のデータが含まれる。 発注者はこの薬剤発注リス卜をコンピュータの画 面表示装置で確認して薬品卸業者にデータ通信もしくはファクシミリ送信して発 注する。 その場合、 前記インタ一ネッ 卜 9を介して通信しても良い。
薬品卸業者は注文を受けた薬剤を段ポール箱等の適当な包装体 (薬品箱) 2 0 に入れて納品する。 薬局側では納品書と現物 (薬剤) とを、 後述するようにして 検品して、 図 2に示すように、 薬局側の倉庫等における薬剤管理 (ス ト ック) 棚 2 1 に、 前記包装体 (薬品箱) 2 0を保管する。
ところで、 製薬会社では、 医薬品 (薬剤) の品質管理、 在庫管理や物流管理等 のために、 前記段ポール箱等の適当な包装体 (薬品箱) 2 0の表面には、 薬剤の 品目 (薬剤の製品名、 薬剤の規格 (有効成分含有量、 薬剤の形態、 最小包装体内 に含まれる個数などの量) を含むものをいう、 以下、 薬剤品目または単に品目と いう) 每にこれを特定するための統一された薬剤バーコードを印刷し、 またはそ の薬剤バーコードを表示したバーコ一ドラベルが貼着されている。 例えば、 同じ 製造会社で、 且つ薬剤の製品名が同じであっても、 有効成分含有量の相違 (例え ば有効成分が 1 mgのものと 2mg のものとの相違) や薬剤の形態の相違 (錠剤と散 剤との相違等) でもコード番号が異なる。 なお、 前記薬剤バーコードが印刷され た箇所または薬剤バーコ一ドを表示したバーコ一ドラベルを、 以下認識票として のバーコード部 2 2という。
バーコード (バーコードシンポルともいう、 以下同じ) は、 日本の J I S規格 による」 A N (J apan Art i c I Numbe r) コード ¾ は I T F ( l nte r l eaved ι ow of F i ve) コードが一般的であり、 J A Nコードでは、 国名、 会社名、 商品名 (商品 アイテム) 、 チ Xック (ディジッ 卜) 文字の合計 1 3個 (桁) の数字を白パーと 黒バーとの組み合わせで表示するものであり、 I T Fコードは J A Nコードに 1 〜 2桁の物流識別コードを付加したものである。
この種のパーコー ドは国際的にも統一されており、 薬剤の品目每に特定できる コー ドであるので、 電子処理装置 (サーバー用コンピュータ及びパーソナルコン ピュータ 1 a, l bを含み、 液晶または C R T等の画面表示装置 1 1 及びキーポ —ド 1 2等の入力装置を含む以下、 単にコンピュータという) 1 のメモリ (例え ばハー ドディスク) には、 前記 J A Nコー ドと薬剤の品目名との対応関係を示す データベースが予め記憶されている。 また、 少なくとも前記レセプト用のコンビ ュ一タ 1 aのメモリ (例えば八一 ドディスクをいう以下同じ) には、 前記データ ベースに加えて、 コンピュータ 1 には、 製品名と旧厚生省コ一 ド (現厚生 · 労働 省コー ド、 薬価基準収蔵医薬品コー ドともいう) とが対応するようにデータべ一 スが格納されており、 前記コンピュータ 1 のメモリ内に、 前記旧厚生省コー ドと J A Nコー ドとが対応付けされたデータが格納されていると、 ハンデイタ一ミナ ル 5 にて読み取った」 A Nコ一 ドが旧厚生省コ一ドと対応していることが判別で きれば、 製薬会社が異なっていても少なくとも薬効が同じ薬剤を選択できること になる。 これに加えて、 前記の検品システムのプログラムを記憶させて、 薬剤の 品目ごとの在庫管理を行う。 なお、 本発明においては、 バーコー ドは、 上記に説 明したもの他、 財団法人医療情報システム開発センターが発行している基準コー ド ( H O Tコー ド) 等の各種のパーコー ドを使用することかできる。
ハンディターミナル 5 は、 図 1 等に示すように、 携帯型であって、 本体の前面 等にレーザ光線の投光部と受光部とを有し、 前記バーコ一ド部 7 に投射したレー ザ光線の反射の程度等にて薬剤バーコー ド (シンポル) の相違を識別できるよう に構成されており、 また、 C P Uやメモリを備え、 キー入力部 1 4を有して、 各 種指令や取消等の実行が可能である。 さらに、 液晶タ ツチパネル等の画面表示部 1 3では前記コンピュ一タ 1 から無線 L A Nアクセスポイン ト 3を介して順次伝 送される画面が表示される画面にテンキー部や、 英数字、 日本語の五十音表等が 表示されるときには、 該当個所を指でタ ツチすることにより、 テキス 卜データと して、 表示され、 かな漢字変換機能にて漢字に変換でき、 これらのデータを無線 L A Nアクセスポイン ト 3 を介してコンピュータ 1 に伝送できる。 また、 画面表 示部 1 3 に表示されたボタン部を指でタ ツチすることにより、 対応するデータも 前記と同様に電子処理装置 1 に伝送できるという通信機能 (双方向通信) を有し
ている。
従って、 納品に際しては、 前記コンピュータ 1 とハンディターミナル 5とを無 線 L A N 6を介して通信可能状態とする。 即ち、 インタ一ネッ トにおける W e b サーバ一に対してクライアントパソコンからアクセスするごとく、 ハンデイタ一 ミナル 5の電源を 0 Nにして所定のコンピュータ 1 にアクセス (接続) すると、 図 5に示すような開始ページ (ホームページのようなもの) がハンデイタ一ミナ ル 5の画像表示部 1 3に表示されるので、 この画面 No. 1 (開始ページ) から 「薬 剤ピッキングシステム」 の項目を選択すると、 図示しない所定の画面に移るので 、 ここで、 作業者 (担当者) の後述する I D番号を入力する。 この場合、 担当者 の胸等に吊支されたネームプレー卜に表示されているバーコ一ドをハンディター ミナル 5にて読取る (スキャンニング) しても良い。 そして、 さらに薬剤充填、 納品もしくは在庫管理等の項目を示す画面 (図示せず) を選択する。 この状態で 、 前記担当者は目視にて前記包装体 2 0の薬品名等の品目と納品伝票とを比較し て一致することを確認した後、 当該包装体 1 0に付されたバーコ一ド部 2 2をハ ンディターミナル 5にて読み取ると、 前記バーコード部 2 2のデータを無線 L A Nアクセスポイント 3を介してコンピュータ 1 に伝送し、 その内部に記憶されて いる J A Nコードと薬剤名等とを照合し、 対応する薬剤名、 数量等が画面表示部 1 3に表示されるので、 ハンディターミナル 5のキー入力部 1 4または画面表示 部 1 3に表示された入力部にて数量を入力すると、 それらのデータがコンビユー タ 1 に伝送され、 ストック棚 2 1 における在庫量として演算 ' 記憶されるから、 納品時の検品作業にミスがなくなリ、 且つ後の在庫管理に供することができる。 その場合、 前記在庫のための各種データをコンピュータ 1 における画面表示装置 1 1 に品目や数量を表示するようにしても良い。
次に、 薬剤の補充作業について説明する。 図 3に示すように、 薬局内の調剤棚 2 3には、 実施形態では、 薬剤収納体の 1 例としての上方開放状の薬剤収納箱 2 4が多段横列状にて多数マトリックス状に配置されており、 該各薬剤収納箱 2 4 内には、 患者 (外来患者) から持ち込まれた処方箋に従って調剤するための薬剤 2 5がその品目毎に所定の包装形態にして収納されている。
この薬剤収納箱 2 4の中身が無くなり、 または少なくなれば、 前記ス ト ック棚
2 1 から薬剤 1 5を補充する。 この場合、 図 1 に示すように、 薬剤収納箱 1 4 と しての薬剤収納箱は、 調剤棚 2 3 からの出し入れが容易なように、 前面側が斜め カツ トされたり把手が設けられたり した上面開放状の箱体であって、 薬剤収納箱 2 4の前面等には、 人が読める文字や記号にて表示した薬剤名ラベル 2 6が貼着 されている (図 2参照) 。 そして実施形態では、 前記バーコー ド部 2 2は薬剤収 納箱 2 4の側面に貼着されている。 前記パ一コー ド部 2 2及び薬剤名ラベル 2 6 は薬剤収納箱 2 4の前面における外面に設けても良いし、 それらのラベル 2 6及 びバーコー ド部 2 2の表面を透明なカバー体に覆っても良く、 さらには薬剤収納 箱 2 4 を透明樹脂等の透明材料にて構成し、 前記パーコー ド部 2 2及び薬剤名ラ ベル 2 6を箱 6の内面側に張り付けるこれらにより、 いずれにしても薬剤収納箱 2 4の外から前記バーコ一ド部 2 2及び薬剤名ラベル 2 6の文字、 記号等が読み 取れるように構成されている。 なお、 薬剤収納箱 2 4 は蓋付もしくは蓋なしのガ ラスビン、 プラスチック容器等の容器であっても良いことはいうまでもない。 薬剤の補充 (充填) に際しては、 まず、 補充すべき薬剤収納箱 2 4 におけるバ —コード部 2 2 をハンディターミナル 5 にて読取ってそのデータをコンピュータ 1 に伝送する。 前記読み取ったデータ (薬剤バーコ一ド) を、 コンピュータ 1 内 に記憶されている J A Nコー ドと薬剤品目と対応データベースと照合し、 その薬 剤品目をハンディターミナル 5の画面表示部 1 3 に表示するので、 作業者はその —致を確認し、 次いで、 包装体 2 0から所定量の薬剤 2 5を取り出して、 薬剤収 納箱 2 4 に移しかえる。 その移しかえ量 (補充量) を、 ハンディターミナル 5の キー入力部 1 4 または画面表示部 1 3 における入力ポタンのタ ツチ操作にて入力 すると、 そのデータは前記コンピュータ 1 に伝送されて、 ス ト ック棚 2 1 におけ る在庫量として演算 ' 記憶され、 在庫管理に供され、 また薬剤の補充の管理も実 行することができる。 この場合、 八ンディターミナル 5にて補充年月日、 補充者 名等の履歴データも入力することが好ま しい。
さらに、 ス ト ック棚 2 1 における各薬剤の在庫量が所定量 (基準量) 以下にな れば、 前記コンピュータ 1 から発注元に通信回線 (インターネッ 卜を含む) を介 して自動的に所定の薬剤を所定量だけ発注するデータを送信することにより、 自 動発注システムと して利用できる。
もし、 ハンディターミナル 5にて読み取った包装体 2 0の表面のバーコード部 2 2のデータと、 コンピュータ 1 内のデータベースのものとがー致しないときや 、 前記補充すべき薬剤収納箱 2 4におけるパーコード部 2 2のデータとが一致し ない場合には、 ハンディターミナル 5の画面表示部 1 3にエラー表示が現れ、 警 告音が鳴動し、 作業者に補充すべき薬剤の品目が相違する旨注意を促すから、 作 業者は正しい包装体 2 0を選択して再度、 前記のバーコ—ド読み取り作業や数量 入力作業を実行すれば良い。
なお、 薬剤補充作業の履歴データはコンピュータ 1 に記憶されているので、 補 充の作業者もしくは他のオペレータ、 管理者等の第三者も遠隔箇所または後の時 間帯 (例えば、 毎日の終業時等) でも確認することができる。 さらに、 前記履歴 データをプリンタ 1 0にて紙に出力することもできる。 その場合、 前記照合した 結果のエラーがあった部分等を視覚的に認識できる形態にて表示 (印字) するこ とが好ましい。
次に、 調剤時における検品方法及びそのシステムについて、 図 4に示すフロー チャート及び図 5〜図 1 9の表示画面を参照しながら説明する。 通常、 処方箋に は、 処方者 (医師) 名、 処方の年月日 (処方箋発行日) 、 患者名、 患者の生年月 日、 処方された薬剤の品目、 数量、 朝夕または毎食後等の服用の時期等の処方内 容 (処方データ) が記入されている。
調剤検品方法の第 1実施形態では、 患者等が調剤薬局の窓口に前記処方箋を差 し出し、 受付係りの人がこれを受け取り (S 1 ) 、 図示しない処方箋受付機にて 処方箋受付番号票 (後に薬剤との引換券となる) を、 前記患者等に発行する。 前 記受け取った処方箋には、 必ず処方箋受付番号を付す。 なお、 小規模の調剤薬局 では、 窓口が混雑しないから、 前記処方箋受付番号票を発行しないことがある。 次いで、 調剤薬局では、 前記受け取った処方箋の内容を処方データとしてレセ ブト用コンピュータ 1 aに入力する (S 2 ) 。 入力操作は、 通常、 キーボード 1 2にて、 前記処方箋の内容を入力するか、 または、 図示しない光学式文字読み取 リ装置にて前記処方箋の内容 (文字) を読み取ってデータ化する。 このデータ化 されたものを調剤データという。
前記コンピュータ 1 aでは、 処方箋受付番号ごとに、 調剤すべき患者を特定す るための患者識別コー ドと、 調剤データと、 調剤に必要なメ ッセージが記憶され る。 本実施形態では患者識別コー ドの一例として、 前記処方箋受付番号が用いら れるが、 患者名及びその生年月日にて特定するようにしても良い。 また、 前記コ ンピュ一タ 1 aには、 予め、 薬剤名とそれに対応する薬剤バーコ一 ド ( J A Nコ ー ド) とが対の関係にてデータベース化されて、 メモリ (ハー ドディスク等) に 記憶されている。 現在の健康保険請求業務では製品名と旧厚生省コー ド (現厚生 ■ 労働省コー ド) とが対応するようにした医薬品識別コー ドが公開されて、 利用 されている。 また、 これに各製薬会社が自己の製品と J A Nコー ドにて対応付け したデータベースが巿販 (公表) されているので、 このデータベースを利用する と、 新製品の発表にも迅速に追従することができる。
調剤データは、 前記処方データから、 実際に必要な薬剤とその調剤量 (錠数) とを演算したものである。 例えば、 処方箋にデパス錠 (0. 5mg ) を 3錠で 1 4 日 分 ( 1 日 3回毎食後) とあるとき、 調剤量は、 3 X 1 4 日 = 4 2錠となる。 また 、 セフゾンカプセル 1 00mg が 3 カプセルで 5 日分 ( 1 日 3回每食後) とあるとき には、 調剤量は、 3 X 5 0 = 1 5カプセルとなる。 同様にして、 セルベックス細 粒 (1 . 5g ) で 1 4 日分 ( 1 日 3回毎食後) とあるとき、 調剤量は、 セルベックス 細粒の 0. 5 g入包みで 3 X 1 4 曰 = 4 2包必要ということになる。
次に、 ステップ S 3 にて、 処方箋受付番号ごとに、 調剤すべき患者を特定する ための患者識別コー ドと、 調剤データと調剤に必要なメッセージとを、 前記レセ ブト用コンピュータ 1 aから、 調剤専用のコンピュータ 1 bに有線 L A N等にて 伝送する。 これらの場合、 コンピュータ 1 a、 1 bには、 製品名と旧厚生省コー ド (現厚生 ' 労働省コード) とが対応するようにデータベースが格納されており 、 前記コンピュータ 1 のメモリ内に、 前記旧厚生省コー ドと J A Nコードとが対 応付けされたデータが格納されていると、 ハンディターミナル 5にて読み取った J A Nコー ドが旧厚生省コ一 ドと対応していることが判別できれば、 製薬会社が 異なっていても少なくとも薬効が同じ薬剤を選択できたことになる。
次に、 ステップ S 4 にて、 調剤すべき患者を特定するための患者識別コー ドと 、 調剤データ (薬剤名、 調剤量等を含む) と、 調剤に必要なメ ッセージ等のレセ
プ卜用コンピュータ 1 a内に入力 (記憶) させた内容を、 処方箋受付番号ごとに 、 用紙に印刷し、 この印刷物 (調剤箋という) と処方箋との内容を対比して誤り がないか、 否かを照合する (ステップ S 5 ) 。 レセプト用コンピュータ 1 aへの 入力誤りが有れば (ステップ S 5 : n o ) 、 再度ステツプ S 2 に戻って、 誤り個所 の訂正入力作業を実行する。 前記両者の内容が一致しておれば (ステップ S 5 : yes ) 、 調剤担当者に処方箋を手渡し、 当該調剤担当者 (以下、 単に担当者とい う) がハンディターミナル 5 を使って調剤検品作業を実行する。 なお、 担当者を 特定し、 後の業務管理に提供するため、 前記専用コンピュータ 1 bのメモリ (八 ー ドディスク) 内には、 1 乃至複数の担当者名とそのこ担当者を特定するための I Dコー ド (バーコー ド形式を含む) を予め記憶させておく。
調剤検品作業を開始するにあたり、 前記担当者は、 任意のハンディターミナル 5を持って、 その電源を 0 Nにして立ち上げる。 これにより、 専用コンピュータ 1 bと無線し A N 6 を介して接続 (アクセス) され、 当該ハンディターミナル 5 の画面表示部 (液晶タ ツチパネル) 1 3 には、 前述と同様に図 5の開始ページの 画面 No. 1が表示される。
次に、 前記図 5の開始ページにおける機能選択を実行するため、 画面表示部 ( 液晶タツチパネル) 1 3 における 「薬剤ピッキングシステム」 3 0の個所をタ ツ チすると、 図 6の画面 No. 2が表示され、 この 「担当者変更」 のポタン 3 1 の個所 をタ ツチし、 次いで、 当該ハンディターミナル 5 にて、 担当者の I Dを示すパー コ一ド部を読取る。 読み取られた担当者の I Dのデータは専用コンピュータ 1 b に伝送され、 予め登録された担当者のデータと照合し、 合っていれば、 図 7の画 面 No. 3をハンディターミナル 5 に伝送して画面表示部 1 3 に表示させる。 この画 面 No. 3には、 「担当者」 の欄 3 2 に前記照合された氏名が表示されている。 この 画面 No. 3には、 複数の処理を選択するポタンが表示される。 即ち、 「ピッキング 」 のポタン 3 3 と、 Γピッキング参照」 のポタン 3 4 と、 「充填処理」 のポタン 3 5 と、 「メッセージ処理」 のポタン 3 6 と、 「担当変更」 のポタン 3 7等を有 する。 「ピッキング」 のポタン 3 3 をタ ツチすると以下に述べるピッキング処理 、 即ち、 調剤時の検品作業を実行する。 「ピッキング参照」 のポタン 3 4をタ ツ チすると、 ピッキングデータ (調剤データ) を参照できる画面に移る。 「充填処
理」 のポタン 3 5をタ ツチすると、 調剤 (ピッキング) 作業中に、 前記薬剤収納 箱 2 4内の薬剤が不足したとき等において、 前述した薬剤補充作業 (薬剤の充填 処理) を実行する画面に移る。 さらに、 「メッセージ処理」 のポタン 3 6 をタ ツ チすると、 他の担当者に eメールのようにメッセージを送ったり、 他者からの受 信メッセージを読取る画面に移る。 「担当変更」 のポタン 3 7をタ ツチすること により、 担当者を途中で変更することができる。
前記 「ピッキング」 のポタン 3 3をタ ツチすることで、 図 8 に示す [ピッキン グ] 画面 No. 4に移る。 この画面 No. 4には、 「担当者」 の欄 3 8 と、 「処方箋受付 番号入力欄- 1 3 9と、 「受付日付入力欄」 4 0 と、 「0 K」 ポタン 4 1 、 「ク リ ァ」 ポタン 4 2、 「メイン」 ポタン 4 3とが表示される。 担当者は、 「担当者」 の欄 3 8の氏名が自己のものであることを確認した後、 持参している処方箋を見 ながら、 「処方箋受付番号入力欄」 3 9と、 「受付日付入力欄」 4 0 とに各々入 力する。 「受付日付入力欄」 4 0のデフォルト値 (標準値) は今日の日付である 。 「処方箋受付番号入力欄」 3 9の入力にあたっては、 後に述べる画面 No. 14 と 略同じ画面 (数字入力画面) における該当する数字の個所をタ ツチして入力して も良いし、 処方箋に処方箋受付番号のバーコー ドが添付されているときには、 こ れをハンディターミナル 5 にて読取ることによリ入力しても良い。 これらの入力 値を確認して、 「0 K」 ポタン 4 1 の個所をタ ツチする。 対応する患者名が専用 コンピュータ 〗 bにて見つかると、 図 9の画面 No. 5に移る。 処方箋受付番号の再 入力を実行するときには、 「クリア」 ポタン 4 2をタ ツチすると、 初期値に戻る 。 「メイン」 ポタン 4 3をタ ツチするとメインメニューの画面 Νο· 2に戻る。 図 9の画面 No. 5では、 「担当者」 の欄 3 8の他、 表示欄 4 4 と、 処方チェック の有無を示す確認欄 4 5と、 0 Kポタン 4 1 s メインポタン 4 3 とが表示される 。 表示欄 4 4 には、 前記入力された処方箋受付番号に対応する患者名を専用コン ピュータ 1 bで照合して合否のデータをハンディターミナル 5の画像表示部 1 3 に示す。 処方チェ ックとは、 前記レセプト用コンピュータ 1 aや専用コンビユー タ 1 bに記憶されている薬剤に関する注意事項であり、 患者の履歴、 または他の 病院等で処方された薬剤等から、 複数同時服用の場合の薬剤の相互作用チェック 、 投与量過多チェ ック、 長期間の連続服用禁止チェ ック、 類似成分薬剤の重複投
与禁止チ: Eック等のデータであり、 処方チ Iックの確認欄 4 5に 「有り」 と表示 されたときには、'担当者はこれを確認して、 処方箋の内容を変更することを検討 するように、 医師等に連絡すべきである。
前記入力された処方箋受付番号と、 受付日付とのデータで専用コンピュータ 1 bが患者名を見つけることができなかったとき (入力誤りであって、 画面 No. 4の 0 Kポタン 4 1 の個所をタツチを押してしまったとき) には、 図 1 0の画面 No. 6 に移る。 図 1 0の画面 No. 6における受付番号欄 4 7及び受付日付欄 4 8は、 図 8 の画面 No. 4にて入力したものかそのまま表示されるので、 図 1 0の画面 No. 6にお いて担当者は再度確認し、 誤りを見つけ、 再入力したいときには、 「再入力」 ポ タン 4 9をタツチすると、 図 8の画面 No. 4 (受付番号等の入力画面) に戻るので ある。
図 9の画面 No. 5で、 0 Kポタン 4 1 の個所をタッチすると、 図 1 1 の画面 No. 7 に移る。 この画面 No. 7は、 バーコード照合のための画面であり、 「担当者」 の欄 3 8の他、 調剤すべき全薬剤数 (分母) と処理済み薬剤数 (分子) とで示す処理 件数表示欄 5 0と、 バーコ一ド読取り表示欄 5 1 と、 「受付入力へ」 のボタン 5 2と、 「充填処理」 のポタン 5 3とが表示される。 前記処理件数表示欄 5 0の分 子が 「 0 J のときには、 ピッキング処理が 「 0」 であることを示し、 ピッキング 処理を 1 つ完了するごとに数字 (分子) が増大する。 一人の患者に対する調剤作 業 (ピッキング処理) を完了して次の患者に対する調剤作業に移るには、 以後の の各画面 No. 7〜10における 「受付入力へ」 のポタン 5 2をタツチして図 8の画面 No. 4に移動させる。
図 1 1 の画面 No. 7の状態で、 図 3に示すように、 薬剤師等の担当者は、 前記処 方箋を見て、 調剤棚 2 3における目的の (調剤すべき) 薬剤収納箱 2 4を薬剤名 ラベル 2 6から見つけ出し (選択し) 、 薬剤収納箱 2 4における認識票としての バーコ一ド部 1 2にハンディタ一ミナル 5の読取り部からの光を照射してバーコ 一ドを読取ると (ステップ S 7 ) 、 前記バーコ一ド読取り表示欄 5 1 に所定の J A Nコ一ドが表示される。
前記入力された J A Nコードは、 ハンディターミナル 5から専用コンピュータ 1 bに伝送され、 ここで前記入力してある調剤データと照合し (ステップ S 8 )
、 合致している (正しい) と (ステップ S 8 : yes ) 、 自動的に図 1 2の画面 No . 8に移る。
図 1 2の画面 No . 8では、 前記と同様の 「担当者」 の欄 3 8、 「受付入力へ」 ポ タン 5 2、 「充填処理」 ポタン 5 3の他、 前記正しい 「 J A Nコ—ド番号」 表示 欄 5 4と、 この」 コ一ド番号に対応する薬剤名表示欄 5 5と、 注意事項 (メ ッセージ) 表示欄 5 6と、 処理件数表示欄 5 7とが表示される (ステップ S 9 ) 。 前記薬剤表示欄 5 5では薬剤の名称及び形態、 数量、 及び有効成分量等、 例え ば図示実施形態では、 ァリナミン F糖衣錠、 有効成分量が 2 5 m gで、 4 2 T ( 錠) の表示を含んで表示される (図 1 2参照) 。 また、 処理件数表示欄 5 7では 、 調剤すべき全薬剤数 (分母) と処理済み薬剤数 (分子) とで示される。
この画面 No. 8を参照しながら、 処方箋に従って、 これらに記載されている調剤 量 (錠数等) だけ、 薬剤収納箱 2 4から所定の薬剤 2 5を取り出し、 該薬剤 2 5 は収集かご 2 7に入れる (図 3参照) 。
処理件数表示欄 5 7を観察して、 未調剤の薬剤があれば、 前記処方箋を見なが ら、 続いて薬剤のピッキング作業を繰り返す。 そのために、 目的の (調剤すべき ) 薬剤収納箱 2 4を薬剤名ラベル 2 6から見つけ出し (選択し) 、 薬剤収納箱 2 4における認識票としてのパーコード部 2 2にハンディターミナル 5の読取リ部 からの光を照射してバーコードを読取ると (ステップ S 7〉 、 (画面表示部 1 3 の画面に設けられた 「En te r 」 のポタンをタツチしても良い) 、 そのデータが専 用コンピュータ 1 bに伝送され、 ここに記憶されている未調剤の薬剤の J A Nコ —ドとの一致により、 ハンディターミナル 5に図 1 2の画面 No. 8が表示される。 この画面 Νο · 8では、 「 J A Νコー ド番号」 表示欄 5 4 と、 この J A Nコー ド番号 に対応する薬剤名表示欄 5 5と、 他に類似薬剤名が存在する等の注意事項 (メッ セージ、 コメント) 表示欄 5 6と、 処理件数表示欄 5 7との表示が該当する薬剤 のもの、 及び処理件数の 1 だけ増加した数字に変更表示される。 前記注意事項表 示欄 5 6を見た担当者は、 再度処方箋に記載の薬剤名等を確認することが好まし い
この処理件数表示欄 5 7を参照して、 ピッキング (調剤) 処理の漏れがないか を確認し (ステップ S 1 0 ) 、 漏れが無いと担当者が認識したときには、 前記各
画面で 「受付入力へ」 のポタン 5 2をタ ツチする。 これにより、 ハンディターミ ナル 5の画面をメインメニュー表示画面 No. 3 (図 7 ) に戻し、 一つの処方箋に対 するピッキング (調剤) 作業を終了し、 前記収集かご 2 7を受付窓口に戻す (ス テツプ S 1 1 ) 。
尚、 プリンタ 1 0にて薬袋と薬剤情報箋とに印刷作成し、 それを収集かご 2 7 に入れる。 その後、 カウンタ箇所 (窓口) で、 薬剤師が、 前記処方箋受付番号票 と引き換え、 または処方箋受付番号の人を呼び出して、 該当する患者名を確認し 、 薬剤と薬剤情報箋と処方箋とを照合する最終確認の上、 且つ薬剤の用法等を患 者等に説明 (服薬指導) しつつ、 薬袋に移しかえて引き渡し、 レセプト用 (薬価 計算用会計用、 健康保険請求業務用) コンピュータ 〗 aにて清算するのである。 前記ハンディターミナル 5 によって読み取ったバーコ一ドと、 専用コンビュ一 タ 1 b内の J A Nコー ドが一致しなかったときには (ステップ S 8 : no ) 、 図 1 3の画面 No. 9のようなエラ一表示画面に移る (ステップ S 1 2 ) 。 画面 Νο· 9では 、 前記と同様の 「担当者」 の欄 3 8の他、 エラー (誤り) を確実に喚起できる表 示欄 5 8 と、 担当者が確認したときタ ツチする 「確認ボタン J 5 9 とを備え、 こ の 「確認ポタン J 5 9をタ ツチすると、 図 1 1 の画面 No. 7に戻るので、 担当者は 処方箋から、 調剤すべき薬剤を再確認し、 薬剤収納箱 2 4の選択間違いであれば (ステップ S 1 3 : yes ) 、 再度前述のようなピッキング作業を繰り返す。 なお 、 薬剤収納箱 2 4の選択間違いでない場合 (ステップ S 1 3 : no ) 、 レセプト用 コンピュータ 】 aでの入力誤りであるから、 ハンディターミナル 5 におけるメッ セージ入力により、 または電話連絡、 口頭連絡等にて、 レセプト用コンピュータ 1 aの担当者に連絡するなどし、 ここでの入力誤りを訂正した後、 再度前述のよ うなピッキング作業を繰り返せば良い。
なお、 調剤誤りがあった場合、 ハンディターミナル 5では、 エラー表示画面に 加えて、 もしくはエラ一表示画面に代えて音声発生装置にてブザー警報等音声を 出力し、 及び/またはハンディターミナル 5全体を振動させることができる起振 装置を作動させて、 担当者に注意を促すことができる。
また、 前記同一の処方箋において、 同じ薬剤の薬剤収納箱 2 4のパーコー ド部
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2 2をハンディターミナル 5にて重複して読み取った場合、 即ち、 同じ J A Nコ —ドを再度入力したときには、 同じ薬剤の重複調剤であり、 これも調剤ミス (調 剤過誤) の 1種であるから、 このような場合には、 図 1 4の画面 No. 1 0 が表示さ れる。 この画面 No. 1 0 では、 「担当者」 の欄 3 8の他、 当該重複入力された薬剤 名を表示する 「重複取り薬剤名欄」 6 0 aと、 処理件数表示欄 5 7と、 「出庫済 」 という文字の注意喚起表示欄 6 0 bと、 「受付入力へ」 のポタン 5 2と、 「充 填処理」 のポタン 3 5とが表示される。 前記 「重複取り薬剤名欄」 6 0 aは、 正 しい時に表示される 「薬剤表示欄」 5 5の明瞭な文字表示とは異なる薄い色の状 態にて表示するものである。 この注意喚起画面に加えて、 または代えて、 音声発 生装置にてブザー警報等音声を出力し、 及び/またはハンディターミナル 5全体 を振動させることができる起振装置を作動させて、 担当者に注意を促すことがで きる。
前記画面等で担当者が確認すれば、 正しい別の薬剤のピッキング操作を実行す る。 つまり、 別の薬剤の薬剤収納箱 2 4のバーコ一ド部 2 2をハンディターミナ ル 5にて読取ると (画面表示部 1 3の画面に設けられた 「En te r 」 のポタンをタ ツチしても良い) 、 そのデータが専用コンピュータ 1 b伝送され、 ここに記憶さ れている未調剤の薬剤の J A Nコードとの一致すれば、 前述と同様にハンデイタ 一ミナル 5に図 1 2の画面 No. 8が表示されるのである。
別の処方箋に対するピッキング (調剤) 処理を行うには、 前記画面 No. 3 (図 7 ) から入リ、 画面 Νο· 4で、 前述と同様に別の処方箋受付番号を入力することによ リ始まる。 なお、 担当者が 1 つの処方箋に対するピッキング (調剤) 処理が終了 したと勘違いし、 またはそのピッキング (調剤) 処理の中途で、 別の仕事のため に、 前記画面で 「受付入力へ」 のポタン 5 2をタツチすると、 図 1 5の画面 No. 1 1 が表示される。 この画面 No . 1 1 には、 「確認」 の表示欄 6 1 と、 「担当者 J の欄 3 8と、 「未調剤有り、 強制終了?」 の表示欄 6 2と、 「0 Κ」 ポタン 6 3と、 「キャンセル」 ポタン 6 4とが表示される。 未調剤有りの状態で強制終了 を希望するときには、 「0 Κ」 ポタン 6 3をタツチすることにより、 前記処理途 中の処方箋に関するピッキング (調剤) 処理を待機状態にて保持する。 この処理 を再開するときには、 図 7の画面 Μο· 3の 「ピッキング参照」 ポタン 3 4のタツチ
で、 図 1 6の画面 No. 1 2 が表示される。 この画面 No. 12 の 「キャンセル」 ポタン 6 4をタツチすると、 強制終了はされず、 前記未調剤についてのピッキング (調 剤) 処理のプログラムを続けることになる。 即ち、 別の薬剤の薬剤収納箱 2 4の バーコ一ド部 2 2 をハンディターミナル 5 にて読取る。 なお、 ピッキング (調剤 ) 処理を再開するには、 図 7の画面 No. 3の 「ピッキング」 に戻って行うことがで きる。
次に、 「ピッキング参照」 の作業について説明すると、 前述のように、 1 つの 処方箋についてピッキング (調剤) 処理を中途で中断したのち作業再開する場合 や、 担当者を代えてピッキング (調剤) 処理を続行する場合に、 前記の処方箋に 関してどの薬剤についての作業が未完であるか確認するために行う。
図 6で担当者名 ( I D ) を入力した後、 図 7の画面 No. 3 (メインメニユー表示 画面) において、 「ピッキング参照」 のポタン 3 4をタツチすると、 図 1 6の画 面 No. 1 2 がハンディターミナル 5 に表示される。 この画面 No. 1 2 には、 この画面 か 「ピッキング参照」 のプログラム実行であることを表示するプログラム表示欄 6 6 と、 「担当者」 の櫚 3 8 と、 「処方箋受付番号入力欄」 3 9 と、 「受付日付 入力欄」 4 0と、 「0 K」 ポタン 4 1 、 「ク リア」 ポタン 4 2、 「メイン」 ポタ ン 4 3 とが表示される。 この画面において、 前記図 8の画面 Νο. 4と同様に 「処方 箋受付番号入力欄」 3 9 と、 「受付日付入力欄 j 4 0との入力作業を実行した後 、 「0 K」 ポタン 4 1 をタ ツチすると、 図 1 7の画面 No. 1 3 に移る。
なお、 図 1 6の画面 Νο· 1 2 における 「受付日付入力欄」 0のデフォルト値 ( 標準値) は今日の日付である。 「処方箋受付番号入力欄」 3 9の入力にあたって は、 図示しないが後に述べる画面 No. U と略同じ画面 (数字入力画面) における 該当する数字の個所をタ ツチして手入力しても良いし、 処方箋に処方箋受付番号 のバーコ一 ドが添付されているときには、 これをハンディターミナル 5 にて読取 ることにより入力しても良い。 処方箋受付番号の再入力を実行するときには、 「 クリア」 ポタン 4 2 をタ ツチすると、 初期値に戻る。 「メイン」 ポタン 4 3をタ ツチするとメイ ンメニュ一の画面 No. 2に戻る。
図 1 7の画面 No. 1 3 には、 この画面が 「ピッキング参照」 のプログラム実行で あることを表示するプログラム表示欄 6 6 と、 「担当者」 の欄 3 8 と、 「患者名
欄」 6 7と、 調剤すべき薬剤の 「薬品数表示欄」 6 8と、 その 「内訳欄」 6 9と 、 「前へ戻る」 のポタン 7 0と、 「メイン」 ポタン 4 3とか表示される。 「内訳 欄」 6 9には、 複数個の薬品名と、 それに対応する採取すべき数量と、 ピッキン グ済みか未完の状態かを表示する状態表示の欄を有する。 なお、 ピッキング未完 の薬品数が多い場合に一つの表示画面にすべてを表示させると、 確認が困難にな るので、 3 〜 5個数毎に表示させることが好ましい。 その場合、 画面表示部 1 3 におけるスクロ一ルバ一をタツチして、 前記状態表示の欄をスクロールして確認 することができる。 前記 「前へ戻る」 のポタン 7 0をタツチすることで、 前記図 1 6の画面 (前の画面) に戻り、 次の患者 (次の処方箋) に対する参照を行うこ とができる。 画面 No. 1 3 を終了させるには、 「メイン」 ポタン 4 3をタツチすれ ばよい。
次に、 病院、 診療所等において、 患者 (通院患者、 入院患者を含む) に対する 注射薬、 点滴薬、 輸血に対する薬剤検品作業について説明する。 注射薬の容器 ( アンプル等) 、 点滴薬や輸血液、 血液製剤が入った袋等の容器に前記 J A Nコー ドが付されているときには、 それらの容器を、 薬剤検品作業について前記薬剤収 納箱 2 4とおなじく薬剤収納体として扱い、 処方箋に記載の薬剤名を担当者が確 認しながら容器もしくはパック (薬剤収納体) に付されたパーコードをハンディ ターミナル 5にて読取リ、 そのデータを前記専用コンピュータ 1 aに送って、 当 該専用コンピュータ 1 aに記憶されている J A Nコ一ドと照合して正しい薬剤を 調剤 (ピッキング) するなどの作業は前記実施形態と同じである。
例えば、 輸血を行う場合について説明する。 通常、 患者が入院したときに、 当 該患者を特定するために、 患者 I Dのバーコードが印刷された 1本のリス卜バン ドを作成し、 その患者の腕等に装着されているものとする。
その患者に輸血が必要になったとき、 担当医は輸血用コンピュータ等のコンピ ュ一タを立ち上げ、 担当医の I D番号を入力し、 次いで患者名等から、 検索して その属性 (データ) を調べて、 次いで、 輸血用伝票を発行する。
1 人の患者に対する輸血量が、 例えば、 1000 (ミリリッ トル) 必要であるとき 、 例えば 200 (ミリリツ 卜ル) 入りの輸血パック (輸血のための血液が入った軟 質樹脂製袋等であり、 血液製剤の容器を含む) では 5パック必要となる。 そして
、 1 つの輸血パック中の血液は、 一人の採血者によるもので、 輸血パックが異な れば、 内部の血液の種類も異なることになるから、 それぞれの輸血パック毎に前 記輸血すべき患者の血液型等との適合試験 (クロスマッチング適合試験) を実行 して、 適合した輸血パックのみを、 その患者に対して使用することになる。 そのため、 所定数のステッカー (患者 I Dのバーコードが印刷されたラベル) を所定のプリンタから出力する。 そして、 前記適合した輸血パックのそれぞれに 、 前記ステッカーを貼り付ける。 なお、 前記各輸血パックから前記適合試験のた めに少量の血液を採取して入れた検査用の各スピッツ (容器) にも、 患者 I の バーコードが印刷されたステッカーを貼リ付けておき、 後の検証のためにも保存 しておく。
前記適合試験を実行した担当者は、 前記ステツカーを前記適合した輸血パック に貼り付けた後、 前記輸血パック每に付された、 当該輸血パックを特定するパー コー ドと、 患者 I Dのバーコー ドとをハンディターミナル 5にて読取り、 コンビ ユータに無線送信し、 当該コンピュータ内のメモリ (ハー ドディスク等) に記憶 させる。 その確認の画面 (血液製剤管理薄) はハンディターミナル 5の画面表示 部 1 3 に表示され、 図 2 0の画面 No. 1 6 に示されるようなものである。 輸血パッ クを特定するバーコ一ド欄 9 4 にて、 その輸血パックの製品名、 製造番号、 製造 者、 採血に関するデータ、 有効期限のデータ等の属性のデータが前記コンビュ一 タに自動的に記憶される。 また、 患者の I Dのバーコ一 ド欄 9 5 にて、 当然その 氏名、 生年月日、 住所等のデータが特定されることになる。 なお、 前記ハンディ ターミナル 5 によるバーコ一 ド読取りの年月日も自動記憶され、 これらは画面表 示部 1 3に表示される。
輸血現場において、 担当者は、 前記搬送されてきた輸血パック (輸血製剤の容 器) に付されたバーコー ドと、 患者の I Dコー ド (パーコー ド) とをハンデイタ 一ミナル 5 にて読取リ、 さらに、 患者自身のリス トパンドからもハンディターミ ナル 5 にてそのデータ ( I Dコー ド) を読取り、 前記コンピュータにデータを伝 送して、 当該コンピュータにてデータ一致しているか否かを照合すると、 その結 果が伝送されたハンディターミナル 5の画面表示部 1 3で確認でき、 該当する患 者に対する輸血製剤の種類の誤リゃ、 輸血すべき患者の取リ違えを確実に防止で
きるのである。 前記画面表示部 1 3で 「輸血 O K」 の表示 (メッセージ) が出る と、 輸血を開始して良い。 輸血作業完了すると、 ハンディターミナル 5の画面表 示部 1 3で 「終了チェック」 のポタンをタ ツチし、 その情報をコンピュータに伝 送し、 経過情報を更新すれば良い。
なお、 注射薬、 点滴薬、 輸血 (輸液) において複数種類の薬剤 (血液、 リンゲ ル液、 プドウ糖液等の基材液を含む) を混合して、 1 つの容器 (袋を含む) に収 納したものについては、 その内容物 (混合物) を特定する薬剤バーコードを別途 作成し、 その容器 (薬剤収納体) に前記作成したパーコードと、 処方すべき患者 の I Dコードのバーコードとを付しておき、 前記専用コンピュータ 1 bには処方 箋 (ここでは医師が発行し、 またはコンピュータに入力したドクター指示書 (力 ルテ指示票) 、 もしくは注射伝票等と称することがある) に基づいて、 その処方 データを入力しておき、 患者に処置をする現場で看護師等が所持している八ンデ ィターミナル 5にて、 前記容器の薬剤バーコ一ドと患者特定 I Dコード (バーコ —ド化されている) とを読取り、 専用コンピュータ 1 b内に記憶させた処方デ一 タと照合すると共に、 患者の腕、 足等に装着したタツグ、 リストパンド等に記載 された患者特定 I Dコード (バーコード化されている) をハンディターミナル 5 にて読み取って、 前記専用コンピュータ 1 b内に記憶させた処方箋対応の患者名 とを照合し、 処置 (処方) すべき患者の誤認 (取り違え) を防止し、 且つ前記作 業により調剤ミス (過誤) を確実に防止するものである。
なお、 検査 (検品) システムを利用して、 前記薬剤を処方した患者のその後の 経過等を観察することも可能である。 即ち、 輸血等を施した後、 所定時間毎に患 者を観察し、 副作用の有無をハンディターミナル 5の画面表示部 1 3のチェック 部に入力する。 副作用が有りとの入力結果は、 直ちに担当医のコンピュータにも 表示されるようにして、 緊急処置が取れるようにすることが好ましい。
次に、 薬剤が散薬である場合の調剤検品方法及びシステムについて説明する。 前記図 1 に示すように、 L A N通信網で結ばれたシステム中に、 散薬の分量を枰 量し、 その結果をデジタル信号にて出力できる電子式秤量装置 7が接続されてい る。 ハンディターミナル 5に類似する手段として、 情報端末としての携帯型のバ 一コード読取り装置及びタツチパネル式の液晶表示装置 (入力装置を含む) を有
線 L A N 4または無線 L A N 6を介して接続させておいても良い。 まず、 処方箋 のデ一タをレセプト用コンピュータ 1 a等に入力すること、 次いで、.例えば八ン ディタ一ミナル 5またはバーコ一ド読取り装置または液晶表示装置にて担当者を 特定する I Dを入力し、 メインメニューの画面を表示させること、 担当者が前記 処方箋に記載または付されている受付番号と受付日付を入力して (図 1 8の画面 No. 14 参照) 、 処方すべき患者など明示させること等は、 前記した実施形態と同 じである。
なお、 図 1 8の画面 No. 14 には、 「担当者」 の欄 3 8、 「処方箋受付番号入力 欄」 3 9、 「受付日付入力欄」 4 0、 数字入力欄 8 8、 各種操作選択ポタン 8 9 が表示されている。
次いで、 散薬かビン状等の薬剤収納体に収納されていれば、 その薬剤ごとに前 記と同じく薬剤名ラベル 1 6とバーコード部 2 2とを貼り付けたものを使用し、 前記実施形態と同様にして処方データと調剤データとの照合をハンディターミナ ル 5またはバーコ一ドリーダによるバーコ一ドの読取りにて実行し、 一致してい ると、 図 1 9画面 No. 1 5 が表示される。
前記画面 No. 1 5 には、 受付番号及び患者名の特定欄 7 1 と、 服用の用法欄 7 2 (例えば、 1 回 1 袋、 1 日 3回、 5日分、 每食後等が表示される) と、 前記照合 して一致した薬剤の J A Nコード欄 7 3、 薬剤名欄 7 4 (例えば、 セフゾン細粒 小児用と表示される) 、 秤量計算値入力欄 7 5、 電子式秤量装置 7による実際の 秤量値表示欄 7 6、 レセコン量表示欄 7 7、 分包数入力欄 7 8、 分割秤量回数表 示欄 7 9、 患者の年齢及びそれに対応する標準体重を示す標準表示欄 8 0、 専用 コンピュータ 1 bによる演算した結果の全投薬数量と、 前記電子式抨量装置 7に よる実際の抨量中の秤量値と、 秤量計算値とを棒グラフで表示する秤量表示欄 8 1 と、 「終了」 ポタン 8 2、 「0 «」 ポタン 8 3、 「充填」 ポタン 8 4、 「クリ ァ」 ポタン 8 5、 「調剤参照」 ボタン 8 6、 「薬剤添付文」 ポタン 8 7等が表示 されている。
散薬の場合、 一つの薬剤 R (例えば、 抗生物質である、 セフゾン細粒小児用) を 1 日について w g、 前記 w gを 1 日について y回服用のために分包する、 z曰 分というような処方であるから、 前記 1 つの薬剤の枰量すべき値を (w ■ z ) g
とし、 これを ( y · z ) 個に分包にするのである。 そのため、 レセコン用コンビ ュ一タに、 前記 w, y , zの各値を入力すると、 その内部で演算し、 レセコン量 として (w ) g / 1 日が予め得られ、 この値を薬剤 Rについて記憶させておく。 なお、 全投薬数量 (νν · z ) gも演算され、 記憶しておく。
他方、 担当者は、 前記処方箋を見て、 前記薬剤 Rについて卓上計算機等にて枰 量計算値 [ = ( w · z ) g ] を得る。
担当者は、 図 1 9の画面 No. 1 5 における、 秤量計算値入力欄 7 5に前記抨量計 算値 [ = ( w · Z ) g ] を入力し、 分包数入力欄 7 8に前記処方箋に記載の分包 数 ( y ■ z ) の値を入力する。 なお、 前記分包数入力欄 7 8は省略されることも ある。 レセコン量表示欄 7 7に表示されるレセコン量として 1 日当りの投薬数量 ( w ) gを表示する等して故意に異なる表現として、 担当者が実際に計算しない で、 丸写しして秤量計算値入力欄 7 5にしてしまうことを防止する。
次いで、 前記電子秤量装置 7にて所定の薬剤について枰量すると、 前記枰量表 示欄 8 1 には、 秤量中の薬剤の重量が棒グラフ 9 0で表示される。 なお、 前記秤 量表示欄 8 1 には、 枰量計算値としての棒グラフ 9 1 と、 レセコン量としての全 投薬数量 (w ■ z ) gの棒グラフ 9 2とが予め表示されており、 前記 3つの棒グ ラフが一致する個所で枰量 (薬剤継ぎ足し) を止めれば良い。 さらに、 秤量表示 欄 8 1 には、 前記患者の標準体重に対応する処方量の最大値と最小値の範囲を示 す領域 9 3が予め表示されているから、 担当者が誤った秤量計算値に基づいて秤 量すると、 棒グラフ 9 0の長さが他の 1 0つの棒グラフ 9 1、 9 2からかけ離れ ることになリ、 且つ領域 9 3からもはみ出すから、 調剤間違いがはっきりと確認 できる。
なお、 1 回の秤量で調剤できない場合 (調剤すべき重量が多い場合) には、 複 数回に分けて枰量するので、 前記分割秤量回数表示欄 7 9 にて現在何回目の秤量 作業であるかが確認できる。
なお、 用法が同じもの [薬剤 R (例えば、 セフゾン細粒小児用) と薬剤 S (ビ オフェルミン R ) と] を、 同時に服用すべく同じ分包袋に混合させて入れるとき には、 前記 y値と z値が同じであるから、 続けて秤量することが好ましい。
「終了」 ポタン 8 2、 「0 1 」 ポタン 8 3、 「充填」 ポタン 8 4、 「クリア」
ポタン 8 5、 「調剤参照」 ポタン 8 6の使用方法は前記実施形態のときと略同じ であるので詳細な説明は省略する。 なお、 「薬剤添付文」 ポタン 8 7をタツチす ると、 散薬に関する薬の飲み方、 副作用、 飲み合わせの悪い他の薬等の説明文を 例えばハンディターミナル 5の画面表示部 1 3 またはバーコ一ド読取り装置また は液晶表示装置に表示させて確認することができ、 必要に応じて、 プリンタ 1 0 にて印刷されて出力できるものである。
また、 散薬の調剤作業が終了した後に、 患者への薬袋の作成患者名等の印刷、 図 1 9 に表示されている患者名、 調剤担当者、 薬剤名、 調剤量等をレシー トと し てプリン トァゥ 卜する作業は前記実施形態と略同じである。
この実施形態でも、 薬剤名とそれに対応する薬剤バーコー ド (旧厚生省コー ド を含む) とが対になったデータベースは、 新製品の発売等に合わせて随時更新す れば良い。
なお、 I C埋め込み型の診察券の I Cメモリ内に患者名及び前記処方の内容を 記憶させておき、 これらのデータ読取り装置にて読取るようにすれば、 処方箋の 発行を無くすることができ、 その場合には、 ハンディターミナルの画面表示装置 に処方データや調剤データが転送されて、 前記読取りデータとの照合や薬剤バー コー ドとの照合を行うことが可能となる。
また、 在庫管理及び補充管理用のコンピュータと発注用コンピュータもしく は レセプト用 (健康保険請求業務用) コンピュータ、 又は専用コンピュータとを別 にして、 これら複数のコンピュータ間を L A N (口一カル ' エリア ' ネッ トヮー ク、 構内通信網) にて接続してデータ交換可能に構成しても良いし、 これらの業 務を 1 つのコンピュータにまとめても良い。