WO1995025058A1

WO1995025058A1 - Convoyeur de bande

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Publication number: WO1995025058A1
Application number: PCT/JP1995/000459
Authority: WO
Inventors: Kazutoshi Furuya
Original assignee: Kabushiki Kaisha Tec
Priority date: 1994-03-17
Filing date: 1995-03-17
Publication date: 1995-09-21
Also published as: KR0157719B1; DE69520992D1; EP0699608B1; EP0699608A1; EP0699608A4; JPH07252021A; DE69520992T2; US5697539A; KR960700953A

Description

シート搬送装置技術分野

本発明は、ラベルやタグ等に印字を行うプリンタに利用されてラベルシ一卜ゃタ明

グシートを搬送するシート搬送装置に関す田る。冃、技

ラベルプリンタなどに利用されているシー卜搬送装置は、パルスモータやフィードロ一ラ等で構成したシート搬送機構でラベルシ一トゃタグシートを順次搬送する。一般に、ラベルシートでは、連続紙からなる台紙の表面に多数のラベルが剥離自在に一定間隔で貼付されており、タグシートでは、一定間隔に連続する指標が個々に形成されたタグがミシン目を介して連設されている。ラベルプリンタでは、ラベルゃタグに画像を印刷するため、シ一卜搬送機構で順次搬送されるラベルシートのラベルやタグシートのタグの位置を検知する必要がある。そこで、シート搬送機構中に透過型光センサを配置してラベルの位置を検知し、シート搬送機構中に反射型光センサを配置してタグの位置を検知するということが従来から行われている。すなわち、透過型光センサの出力値は、ラベルシート中のラベルの位置では低く台紙の位置では高くなる。一方の反射型光センサの出力値は、指標の位置では低く指標の間隙の位置では高くなる。そこで、各光センサの出力値に基づいてラベルの位置及びタグの位置が検出される。より詳細には、ラベルシートの台紙の光透過率やタグシー卜の光反射率などの各種条件に基づいてスレツショルド値が設定され、各光センサの出力値がスレツショルド値と比較されることでラベルやタグの位置が検知される。

ところが、ラベルシートゃタグシートにジャムやラベノレ剥離などの搬送不良が発生すると、各光センサによるラベルや指標の検知タイミングが前後に変動し、ラベルゃタグを正確に検知できなくなっていまう。このような不都合を回避するために、従来、各光センサの検知タィミングに一定の許容範囲を持たせるという措置が採られている。すなわち、各光センサの検知タイミングの決定要素として設定するラベル間隔や指標間隔を、正常な搬送の場合の適正タイミングの 0.5倍〜 1.5倍程度とし、この許容範囲よりも光センサによるラベルや指標の検知タイミングが逸脱すると、ラベルシートやタグシートに搬送上やそれ自体の不良が生じたと判定する。搬送上の不良としてはジャム、それ自体の不良としてはラベルシー卜からの不慮のラベル剥離等が代表例として挙げられる。したがって、透過型光センサの出力値に基づいてラベルシー卜のラベル位置と不良の発生とが検知され、反射型光センサの出力値に基づいてタグシートのタグ位置と不良の発生とが検知される。そして、ラベルシートやタグシートの不良の発生が検知されると、例えば、シート搬送機構によるシートの搬送動作を停止したり、ブザー音やパイロッ卜ランプの点灯で不良発生を報知するというような処理が行われる。

このような従来の技術の問題点を次に説明する。ラベルシートの搬送時、ラベルシートが終了すると透過型光センサの出力値が上昇状態を維持する。タグシ一卜の搬送時には、このタグシー卜が終了すると反射型光センサの出力値が低下状態を維持する。これらの場合には、一定状態に維持される各光センサの出力値は、各光センサの検知タイミングの許容範囲を容易に越えてしまう。このため、シートの終了とシー卜の搬送不良とを区別することができないという問題がある。したがって、シートの搬送不良が生じた場合にブザー音やパイロットランプの点灯で不良発生を報知するような機種では、シートが終了しているにも拘らず不良発生が誤報知され、操作者を混乱させてしまうという不都合がある。

本発明の第一の目的は、シ一ト不良とシー卜終了とを分けて検出することができるシート搬送装置を得ることである。

本発明の第二の目的は、既存の装置を利用して第一の目的を達成することができるシー卜搬送装置を得ることである。 .

本発明の第三の目的は、より確実に第一の目的を達成することができるシート搬送装置を得ることである。発明の開示

本発明は、選択的にセッ卜されたラベルシートとタグシートとのいずれか一方を所定の経路に沿って搬送するシート搬送機構と、シート搬送機構によって搬送されるラベルシー卜のラベルを台紙の位置では高くラベルの位置では低い透過型光センザの出力値によって検知する要素と、シ一ト搬送機構によって搬送されるタグシー卜のタグを指標の位置では低く指標の間隙の位置では高い反射型光センサの出力値によって検知する要素と、前述したラベル又はタグの検知タイミングが予め設定された許容範囲を逸脱するとシー卜の不良を検知する要素と、シー卜の不良が検知されると、シ一ト搬送機構にセッ卜されているシー卜の種類に応じて反射型光センサ (シート搬送機構にタグシートがセットされている場合）又は透過型光センサ（シ一卜搬送機構にラベルシー卜がセッ卜されている場合）のいずれか一方の出力値の高低を判断する要素と、反射型光センサの出力値が低いこと（タグシートの場合）又は透過型光センサの出力値が高いこと（ラベルシートの場合）が検出されるとシ ―卜の終了を検知する要素とを含む。

別の面での本発明は、選択的にセットされたラベルシートとタグシートとのいずれか一方を所定の経路に沿って搬送するシート搬送機構と、シ一卜搬送機構によつて搬送されるラベルシ一卜のラベルを台紙の位置では高くラベルの位置では低い透過型光センサの出力値によって検知する要素と、シ一ト搬送機構によって搬送されるタグシ一卜のタグを指標の位置では低く指標の間隙の位置では高い反射型光センザの出力値によって検知する要素と、前述したラベル又はタグの検知タイミングが予め設定された許容範囲を逸脱するとシ一卜の不良を検知する要素と、シ一トの不良が検知されると、反射型光センサ又は透過型光センサの出力値の高低を判断する要素と、反射型光センサの出力値が低く透過型光センサの出力値が高いことが検出されるとシー卜の終了を検知する要素とを含む。

したがって、本発明では、シート不良とシート終了とを明確に分けて検出することができる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の一実施例として、シート搬送装置を含むラベルプリンタの内部構造を示す縦断側面図である。

図 2は、そのラベルプリンタにおける各部の電気的接続を示すプロック図である。図 3は、そのラベルプリンタの処理動作を示すフローチヤ一トである。図 4は、図 3に続くフローチャートである。

図 5 (A) は、ラベルシートの台紙、ラベルシートのラベル、タグシート、及びシ一卜の搬送路にラベルシートもタグシートもセッ卜されていない状態に対する透過型光センサの出力値を示す表である。

図 5 ( B ) は、タグシートの指標、タグシートの指標以外の部分、ラベルシート、及びシ一卜の搬送路にラベルシートもタグシートもセッ卜されていない状態に対する反射型光センサの出力値を示す表である。発明を実施するための最良の形態

本発明の一実施例を図面に基づいて以下に説明する。本実施例は、ラベルプリンタ 2の一部を構成するシート搬送装置 1の一例を示す。図 1に示すように、シート搬送装置 1は、ステッピングモータ 7に駆動されるフィードローラ 8やプラテン口ーラ 9等で構成されるシート搬送機構 6を含む。このシート搬送機構 6は、連続紙からなる台紙 3の表面に多数のラベル 4を剥離自在に一定間隔で貼付したラベルシ一卜 5と、黒色の印刷マークによる指標が個々に形成されたタグを連設した連続紙からなるタグシート（図示せず）との一方の選択的なセットを許容する。

プラテンローラ 9の前方には、ラベルシート 5の台紙 3を急角度に曲折してラベル 4の前半部を剥離させる剥離部材 1 0が設けられている。プラテンローラ 9の下方には、ラベル 4剥離後の台紙 3を卷取る台紙卷取機構 1 1が設けられている。この台紙巻取機構 1 1は、 D Cモータ（図示せず）に駆動されるガイドローラ 1 2や巻取ローラ（図示せず）等で構成されている。

ラベル 4やタグに印字を行う印字へッドとしては、サーマルへッド 2が用いられている。このサ一マルヘッド 2は、ラベルシート 5やタグシ一卜の搬送経路を挾んでプラテンローラ 9に接離自在に圧接されている。プラテンローラ 9とサーマルへッド 2との間には、インクリボン 1 7も案内されている。このインクリボン 1 7は、リボン搬送機構 1 8により順次搬送され、ラベルシート 5やタグシートに重複した状態でサ一マルヘッド 2とプラテンローラ 9との間隙を通過する。リボン搬送機構 1 8は、インクリボン 1 7をロール状に巻回して保持する支持ローラ 1 4ゃステツビングモータ 1 6により駆動されてインクリボン 1 7を巻き取る巻取ローラ 1 5等によリ構成されている。

ラベルプリンタ 2は、単独の透過型光センサ 1 9と、一組の透過型光センサ 2 0 及び反射型光センサ 2 1とを有する。透過型光センサ 1 9は、サ一マルヘッド 2の後方でインクリボン 1 7を検知する位置に配置されている。透過型光センサ 2 0及び反射型光センサ 2 1は、サーマルへッド 2の後方でラベルシート 5に貼付されたラベル 4やタグシートに形成された指標を検知する位置に配置されている。

図 2は、ラベルプリンタ 2の各部の電気的接続を示すブロック図である。各種のデータ処理を実行する C P U 2 2が設けられている。この C P U 2 2には、制御プログラム等の各種データを固定的に予め記憶した R OM (Read Only Memory) 2 3、印刷データ等の各種データを更新自在に一時記憶する RAM (Random Access Memory) 2 4、ホストコンピュータ（図示せず）から印刷データを受信する I Z F (Interface) 2 5、クロックパルスを常時出力する基準クロック 2 6、サーマルへッド 2、ステッピングモータ 7， 1 6、光センサ 1 9〜2 1、警告を点灯で報知出力するパイロットランプ 2 7、警告を音で報知出力するブザー 2 8等が、システムパス 2 9で接続されている。図示しないが、前述のガイドローラ 1 2ゃ卷取ローラを駆動するための D Cモータもシステムバス 2 9によって C P U 2 2に接続されている。

RAM 2 4内の記憶エリアには、図示しないフラグ領域が設けられている。フラグ領域には、ラベルシート 5やタグシートに搬送不良が発生したことを示す不良フラグや、ラベルシート 5やタグシートが終了したことを示す終了フラグのための設定領域が設けられている。

R AM 2 4内の記憶エリアには、各種の設定値も格納されている。 R AM 2 4内の記憶エリアに格納されている設定値としては、例えば、各光センサ 1 9， 2 0， 2 1のスレツショルド値、ラベルシート 5やタグシ一卜を一枚のラベル 4やタグの分だけ搬送するためのステッピングモータ 7のステップ数、ラベル 4やタグの指標を検知するタイミングの許容範囲の値がある。透過型光センサ 2 0のスレツショルド値は、図 5 (A) に示すように、透過型光センサ 2 0の出力値がラベルシート 5 の台紙 3の部分でハイとなり、ラベル 4の部分でローとなるような値に設定されている。したがって、透過型光センサ 2 0でタグシートを検知した場合には、その出力値はローとなる。反射型光センサ 2 1のスレツショルド値は、図 5 ( B ) に示すように、反射型光センサ 2 1の出力値がタグシートの指標の部分でローとなり、指標以外の部分でハイとなるような値に設定されている。したがって、反射型光センサ 2 1でラベルシ一卜を検知した場合には、その出力値はハイとなる。ラベル 4を検知するタイミングの許容範囲の値は、一枚のラベル 4の分だけラベルシート 5を搬送するためのステッピングモータ 7のステップ数の 0. 5倍〜 1. 5倍の値である。タグを検知するタィミングの許容範囲の値は、一枚のタグの分だけタグシートを搬送するためのステッピングモータ 7のステップ数の 0。5倍〜 1. 5倍の値である。なお、ラベルやタグの長さは一定ではなく、これらの長さに関するデータはホストコンピュータによる指示で設定可能である。

C P U 2 2は、 R OM 2 3に格納された制御プログラムに基づき各種の機能を実行する。このような各種の機能を実行するための手段として、ラベル位置検知手段、タグ位置検知手段、ラベル不良検知手段、タグ不良検知手段、ラベル搬送終了手段、タグ搬送終了手段、ラベル不良判断手段、ラベル不良確定手段、ラベル終了検知手段、タグ不良判断手段、タグ不良確定手段、及びタグ終了検知手段が設けられている。各手段の機能を次に説明する。

ラベル位置検知手段は、透過型光センサ 2 0の出力値が台紙 3の位置ではそのスレツショルド値より高くラベル 4の位置では低いことを利用し、ラベルシート 5中でラベル 4の位置を検知する手段である（図 3、ステップ S 5参照）。タグ位置検知手段は、反射型光センサ 2 1の出力値が指標の位置ではそのスレツショルド値より高く指標以外の位置では低いことを利用し、タグシート中でタグの位置を検知する手段である（図 3、ステップ S 5参照）。

ラベル不良検知手段は、ラベル 4の検知タィミングが RAM 2 8に格納された許容範囲を逸脱したことを検知する手段である（図 3、ステップ S 4， 6 ) 。タグ不良検知手段は、タグの検知タイミングが R AM 2 8に格納された許容範囲を逸脱したことを検知する手段である（図 3、ステップ S 4 , 6参照）。

ラベル搬送終了手段は、ラベル不良検知手段が、ラベル 4の検知タイミングが許容範囲を逸脱したことを検知した場合に、ラベルシー卜 5の搬送を停止する手段である（図 3、ステップ S 7， 9参照）。タグ搬送終了手段は、タグ不良検知手段が、タグの検知タィミングが許容範囲を逸脱したことを検知した場合に、タグシ一卜の搬送を停止する手段である（図 3、ステップ S 7， 9参照）。ラベルシート 5ゃタグシー卜の搬送停止に際しては、ステッピングモータ 7のスローダウン停止処理がなされる。

ラベル不良判断手段は、ラベル搬送終了手段によるラベルシ一卜 5の搬送停止後、反射型光センサ 2 1の出力値がスレツショルド値より高いか低いかを判断し、ラベルシート 5の存否を判定する手段である（図 4、ステップ S 1 2 ) 。ラベル不良確定手段は、ラベル不良判断手段によってラベルシート 5の存在が確認された場合、ラベルシート 5に搬送不良が生じたと判断する手段である（図 4、ステップ S 1 3 )。ラベル終了検知手段は、ラベル不良判断手段によってラベルシート 5の不存在が確認された場合、ラベルシート 5が終了したと判断する手段である（図 4、ステップ S 1 6 ) 。

タグ不良判断手段は、タグ搬送終了手段によるタグシートの搬送停止後、透過型光センサ 2 0の出力値がスレツショルド値より高いか低いかを判断し、タグシートの存否を判定する手段である（図 4、ステップ S I 1 ) 。タグ不良確定手段は、タグ不良判断手段によってタグシー卜の存在が確認された場合、タグシー卜に搬送不良が生じたと判断する手段である（図 4、ステップ S 1 3 ) 。タグ終了検知手段は、タグ不良判断手段によってタグシー卜の不存在が確認された場合、タグシー卜が終了したと判断する手段である（図 4、ステップ S 1 6 ) 。

このような構成において、ラベル 4やタグを発行する場合の処理動作を、図 3及び図 4に示すフローチャートに基づいて説明する。図 3に示すように、シート搬送装置 1に装填されたラベルシート 5やタグシー卜がステッピングモータ 7のーステップだけ搬送され（ステップ S 1 ) 、この一ステップに対応してサーマルヘッド 1 3が駆動されることで一ライン分の画像印刷が実行される（ステップ S 2 ) 。

ステップ S 3では、 RAM 2 4のフラグ領域における不良フラグの設定の有無が判断される。この不良フラグは、後述するステップ S 8で設定されるので、最初の検知では不良フラグが設定されていない状態となっている。この場合にはステップ S 4に進む。ステップ S 4では、ラベル 4又は指標の検知タイミングが許容範囲以上か否かが判断される。この判断は、一枚のラベル 4又はタグに対するステツピングモータ 7の累積ステップ数とラベル 4又はタグの指標を検知するタイミングの許容値の上限値とを比較することによりなされる。

ステップ S 4でラベル 4や指標の検知タイミングが許容範囲内と判断された場合には、ステップ S 5で、ラベル 4又はタグの指標の検知の有無が判定される。すなわち、透過型光センサ 2 0の出力値がローの場合にはラベル 4ありと判定され、反射型光センサ 2 1の出力値がローの場合にはタグの指標ありと判定される。この際、透過型光センサ 2 0の出力値は、図 5 (A) に示すように、台紙 3の部分でハイ、ラベル 4の部分で口一、タグシートについては指標であるとないとに拘らずローである。反射型光センサ 2 1の出力値は、図 5 ( B ) に示すように、タグシートの指標の部分で口一、指標以外の部分でハイ、ラベルシート 5については台紙 3であるとラベル 4であるとに拘らずハイである。したがって、シート搬送装置 1にラベルシー卜 5がセッ卜されていようとタグシー卜がセッ卜されていようと、透過型光センサ 2 0及び反射型光センサ 2 1の出力値からステップ S 5の判定がなされる。ステップ S 5でラベル 4又はタグの指標の検知があった場合には、ステップ S 6 で、ラベル 4又は指標の検知タイミングが許容範囲以下か否かが判断される。この判断は、一枚のラベル 4又はタグに対するステッピングモータ 7の累積ステップ数とラベル 4又はタグの指標を検知するタイミングの許容値の下限値とを比較することによりなされる。ステップ S 6でラベル 4や指標の検知タイミングが許容範囲内と判断された場合には、ステップ S 7に進む。

ステップ S 7では、ステッピングモータ Ίをスローダウンさせて停止させるかどうかの判断がなされる。ステッピングモータ 7をスローダウンさせる場合としては、

① . 正規の印刷完了の場合、

② . ステップ S 4でラベル 4又は指標の検知タイミングが許容範囲を越えていると判定された場合、

③ . ステップ S 5でラベル 4又はタグの指標の位置検知があったにも拘らず、ステップ S 6でラベル 4又は指標の検知タイミングが許容範囲以下と判定された場合、

の三つの場合がある。これらのいずれにも該当しない場合は、ステップ S 1からの処理が繰リ返され、ラベル 4又はタグに対する印字が継続される。

上記①. 〜③. のいずれかに該当すると、ステップ S 7でステッピングモータ 7 のスローダウン処理がなされる。この際、上記②. 及び③. の場合には、ステップ S 7の処理前に、 R AM 2 4のフラグ領域に不良フラグが設定される（ステップ S 8 ) 。スローダウン処理は、予め設定されたステップ数だけステッピングモータ 7 が駆動されると終了する（ステップ S 9 ) 。これにより、ラベルシート 5又はタグシー卜が停止する。

ステップ S 9に続く処理を図 4に基づいて説明する。スローダウン処理が終了すると、 R A M 2 4のフラグ領域における不良フラグの設定の有無が判定される（ステツプ S 1 0 ) 。上記①. の場合、つまり、正常な印字完了の場合には、不良フラグが設定されていないので、ラベル 4又はタグの印字発行処理が終了する。この場合、図 4のフローチャートでは説明されていないが、例えば、正常な印刷完了をパィロットランプ 2 7の点滅とブザー 2 8の音声とで報知出力したり、正常な印刷完了のメッセージコマンドをホストコンピュータに伝送したりした後、処理動作が終了する。一方、上記②. 又は③. の場合、つまり、ステップ S 1 0で不良フラグの設定が検知された場合には、透過型光センサ 2 0の出力値がそのスレツショルド値と比較され（ステップ S 1 1 ) 、反射型光センサ 2 1の出力値がそのスレツショルド値と比較される（ステップ S 1 2 ) 。

透過型光センサ 2 0の出力値がスレツショルド値より高いこと、又は、反射型光センサ 2 1の出力値がスレツショルド値より低いこと、のいずれも確認されない場合は、ラベルシ一卜 5やタグシートにジャムやラベル 4の剥離等の不良が発生したと考えられるので、シート不良処理が実行され（ステップ S 1 3 ) 、処理が終了する。シート不良処理は、例えば、シート不良をパイロットランプ 2 7の点滅とブザ一 2 8の音声とで報知出力したり、シー卜不良のメッセージコマンドをホストコンピュータに伝送するというような処理である。

透過型光センサ 2 0の出力値がスレツショルド値より高いこと、及び、反射型光センサ 2 1の出力値がスレツショルド値より低いこと、のいずれもが確認された場合には、ラベルシート 5又はタグシートが終了したと考えられるので、終了フラグの設定、不良フラグの解除後、シ一ト終了処理が実行され（ステップ S 1 4〜S 1 6 ) 、処理が終了する。シート終了処理は、例えば、シート終了をパイロットランプ 2 7の点滅とブザー 2 8の音声とで報知出力したり、シート終了のメッセージコマンドをホストコンピュータに伝送するというような処理である。以上図 3及び図 4に示すフローチヤ一卜に基づき説明したように、印刷動作の実行中にラベルシ一卜 5の不良が透過型光センサ 2 0で検知されると（上記①. 又は ②. の場合）、この不良がシート不良によるのかシート終了によるのかが反射型光センサ 2 1の出力値で確認される。したがって、ラベルシート 5の終了がシート不良と誤検知されることがない。同様に、印刷動作の実行中にタグシートの不良が反射型光センサ 2 1で検知されると（上記①. 又は②. の場合）、この不良がシート不良によるのかシート終了によるのかが透過型光センサ 2 0の出力値で確認される。したがって、タグシー卜の終了がシ一卜不良と誤検知されることがない。

さらに、上述のように透過型光センサ 2 0や反射型光センサ 2 1の一方で不良を検知してから他方の光センサ 2 0 , 2 1でシート不良かシート終了かの確認を実行する以前に、スローダウンによってラベルシ一ト 5又はタグシー卜が微少に搬送されるようになっているので、シート終了の検知精度が極めて良好である。つまり、シート終了の場合には、搬送不良を検知した光センサ 2 0， 2 1の位置にラベルシ —卜 5又はタグシートの終端が位置していることになるが、この状態からスローダゥンでラベルシート 5やタグシートが微少に搬送されると、光センサ 2 0， 2 1はシー卜が完全に存在しない状態でシー卜終了を確認することになる。したがって、シート終了の検知精度が極めて良好である。

しかも、透過型光センサ 2 0及び反射型光センサ 2 1は、ラベル 4やタグの位置検知のために従来のシート搬送装置 1にも具備されている。このため、ステップ S 1 1及びステップ S 1 2の処理を実行するための専用の光センサを付加する必要がなく、簡易な構造でシー卜終了の検知精度を向上させることができる。

なお、本実施例は、本発明の一つの実施例を示すにすぎず、本発明は、本実施例の内容に限定されない。本発明の範囲は、上記実施例と同一の範囲に狭められて解釈されるべきではない。例えば、本実施例では、ラベルシート及びタグシート毎に、不良検知手段、不良判断手段及び終了検知手段をそれぞれ設けた例を示したが、これらの各手段がラベルシー卜用だけに設けられていたり、タグシー卜用だけに設けられている構成であっても良い。本実施例では、シート搬送装置 1をラペルプリンタ 2の一部として設けることを例示したが、例えば、順次搬送するラベルシートやタグシートを適宜切断するラベル発行装置（図示せず）にも適用可能である。さらに、本実施例ではラベル 4やタグシー卜の指標の検知タイミングの許容範囲をシー卜搬送機構 6のパルスモータ Ίの駆動パルスの個数で設定することを例示したが、本発明はこのような構造に限られない。例えば、そのような検知タイミングの許容範囲をシート搬送機構 6の作動時間で設定するようにしても良い。プラテンローラ 9と同期して回転する円板に等間隔のスリッ卜を形成し、このスリットを光センサで検出するようなロータリーエンコーダを設け、このロータリーエンコーダの出力値で検知タイミングの許容範囲を設定するようにしても良い。産業上の利用可能性

以上のように、本発明に係るシート搬送装置は、プリンタ、特に、ラペルやタグに所定の印字を行うプリンタに用いるのに適している。

Claims

請求の範囲

1 . 連続紙からなる台紙（3 ) の表面に多数のラベル（4 ) が一定間隔で貼付されたラベルシート（5 ) と指標が個々に形成されたタグを連設した連続紙からなるタグシートとの一方が選択的にセッ卜され、セットされた前記シートを所定の経路に沿って搬送するシート搬送機構（6 ) と、

前記シート搬送機構によって搬送されるラベルシートに対面する位置に配置された透過型光センサ（2 0 ) を有し、所定のスレツショルド値を基準として台紙の位置では高くラベルが貼付された位置では低い前記透過型光センサの出力値によってラベルの位置を検知するラベル位置検知手段と、

前記シー卜搬送機構によって搬送されるタグシー卜に対面する位置に配置された反射型光センサ（2 1 ) を有し、所定のスレツショルド値を基準として指標の位置では低く指標の間隙の位置では高い前記反射型光センサの出力値によってタグの位置を検知するタグ位置検知手段と、

前記ラベル位置検知手段によるラベルの検知タイミングが予め設定された許容範囲を逸脱するとラベルシー卜の不良を検知するラベル不良検知手段と、

前記ラベル不良検知手段がラベルシー卜の不良を検知すると前記反射型光センサの出力値の高低を判断するラベル不良判断手段と、

前記ラベル不良判断手段が前記反射型光センサの出力値が低いことを検出するとラベルシ一卜の終了を検知するラベル終了検知手段と、

を有することを特徴とするシー卜搬送装置。

2 . 前記ラベル不良判断手段は、前記スレツショルド値を基準としてその出力値の高低を判断することを特徴とする請求の範囲第 1項記載のシート搬送装置。

3 . 前記ラベル不良検知手段がラベルシートの不良を検知すると、ラベルシートの搬送を停止する手段を更に含むことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のシ一ト搬送装置。

4 . ラベルシートの搬送を停止させる際、ラベルシートを僅かに搬送させる手段を更に含むことを特徴とする請求の範囲第 3項記載のシー卜搬送装置。

5 . 前記シート搬送機構の駆動源としてステッピングモータ（7 ) が用いられ、前記ラベル不良検知手段は、前記ステッピングモータのステップ数に基づいてラベルシー卜の不良を検知することを特徴とする請求の範囲第 1項記載のシー卜搬送装置。

6 . 前記ラベル不良検知手段は、ラベルシートの搬送に要する時間に基づいてラベルシー卜の不良を検知することを特徴とする請求の範囲第 1項記載のシー卜搬送

7 . 前記ラベル終了検知手段によリラベルシートの終了が検知されると、この検知結果を人間の感覚に訴えかける手段で報知する手段を更に含むことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のシート搬送装置。

8 . 前記ラベル終了検知手段によリラベルシートの終了が検知されると、この検知結果を電気的な信号で出力する手段を更に含むことを特徴とする請求の範囲第 1 項記載のシート搬送装置。

9 . 連続紙からなる台紙（3 ) の表面に多数のラベル（4 ) が一定間隔で貼付されたラベルシート（5 ) と指標カ嗰々に形成されたタグを連設した連続紙からなるタグシートとの一方が選択的にセッ卜され、セットされた前記シートを所定の経路に沿って搬送するシート搬送機構（6 ) と、

前記シ一卜搬送機構によって搬送されるラベルシー卜に対面する位置に配置された透過型光センサ（2 0 ) を有し、所定のスレツショルド値を基準として台紙の位' 置では高くラベルが貼付された位置では低い前記透過型光センサの出力値によってラベルの位置を検知するラベル位置検知手段と、

前記シ一卜搬送機構によって搬送されるタグシートに対面する位置に配置された反射型光センサ（2 1 ) を有し、所定のスレツショルド値を基準として指標の位置では低く指標の間隙の位置では高い前記反射型光センサの出力値によってタグの位置を検知するタグ位置検知手段と、

前記タグ位置検知手段による指標の検知タィミングが予め設定された許容範囲を逸脱するとタグシートの不良を検知するタグ不良検知手段と、

前記タグ不良検知手段がタグシー卜の不良を検知すると前記透過型光センサの出力値の高低を判断するタグ不良判断手段と、

前記タグ不良判断手段が前記透過型光センサの出力値が高いことを検出すると前記タグシー卜の終了を検知するタグ終了検知手段と、

を有することを特徴とするシ一卜搬送装置。

1 0 . 前記タグ不良判断手段は、前記スレツショルド値を基準としてその出力値の高低を判断することを特徴とする請求の範囲第 9項記載のシート搬送装置。

1 1 . 前記タグ不良検知手段がラベルシートの不良を検知すると、ラベルシートの搬送を停止する手段を更に含むことを特徴とする請求の範囲第 9項記載のシ一卜搬送装置。 '

1 2 . ラベルシートの搬送を停止させる際、ラベルシートを僅かに搬送させる手段を更に含むことを特徴とする請求の範囲第 1 1項記載のシー卜搬送装置。

1 3 . 前記シート搬送機構の駆動源としてステッピングモータ（7 ) が用いられ、前記タグ不良検知手段は、前記ステツビングモータのステツプ数に基づいてタグシ一卜の不良を検知することを特徴とする請求の範囲第 9項記載のシー卜搬送装置。

1 4 . 前記タグ不良検知手段は、タグシ一卜の搬送に要する時間に基づいてタグシ一卜の不良を検知することを特徴とする請求の範囲第 9項記載のシート搬送装置。

1 5 . タグ終了検知手段によりタグシートの終了が検知されると、この検知結果を人間の感覚に訴えかける手段で報知する手段を更に含むことを特徴とする請求の範囲第 9項記載のシート搬送装置。

1 6 . タグ終了検知手段によりタグシ一卜の終了が検知されると、この検知結果を電気的な信号で出力する手段を更に含むことを特徴とする請求の範囲第 9項記載のシート搬送装置。

1 7 . 連続紙からなる台紙（3 ) の表面に多数のラベル（4 ) が一定間隔で貼付されたラベルシート（5 ) と指標が個々に形成されたタグを連設した連続紙からなるタグシートとの一方が選択的にセットされ、セットされた前記シートを所定の経路に沿って搬送するシート搬送機構（6 ) と、

前記シート搬送機構によって搬送されるラベルシートに対面する位置に配置された透過型光センサ（2 0 ) を有し、所定のスレツショルド値を基準として台紙の位置では高くラベルが貼付された位置では低い前記透過型光センサの出力値によってラベルの位置を検知するラベノレ位置検知手段と、

前記ラベル位置検知手段又は前記タグ位置検知手段による検知タイミングが予め設定された許容範囲を逸脱するとシートの不良を検知する不良検知手段と、

前記不良検知手段がシ一卜の不良を検知すると前記透過型光センサ及び前記反射型光センサの出力値の高低を判断する不良判断手段と、

前記不良判断手段が前記透過型光センサの出力値が高いこと、及び、前記反射型光センサの出力値が低いことを検出するとシー卜の終了を検知する終了検知手段と、を有することを特徴とするシ一ト搬送装置。