JP5265940B2 - 媒体発行機 - Google Patents
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Description
しかしながら、上述した従来の技術においては、裏面に磁気ストライプを貼付した航空券等の媒体を用いているため、使用済の媒体を資源として再利用するためには、裏面に貼付された磁気ストライプを媒体から分離しなければならず、資源の円滑な再利用を阻害する虞があるという問題がある。
更に、磁気ヘッドを用いて磁気ストライプに磁気情報を書込んでいるため、磁気ヘッドを設けるための搬送路長さが必要になり、媒体発行機が大型化するという問題がある。
上記に加えて、特許文献1の技術において、複数の種別の媒体を1台で処理しようとすると、媒体を種別毎にホッパに収納しておき、発券に用いる媒体が収納されたホッパを特定して繰出すことになるため、種別の異なる媒体が混入した場合や、装填するホッパを取り違えた場合には、種別の異なる媒体に種別情報の印刷が行われてしまい、これを受取った利用者が戸惑う虞があるという問題が生ずる。
これらのことは、結果として、媒体発行機の稼動効率を低下させることになる。
図1、図2において、1は媒体発行機であり、本実施例では、空港等の施設に設置された、上位装置としての航空券発行装置に搭載され、紙製の媒体を用いて、航空機に搭乗するための航空券を発行するユニットである。
4a、4bは媒体収納部としてのホッパであり、それぞれ媒体3a、3bを種別毎に複数収納しており、それぞれ収納された媒体3a、3bを1枚毎に分離して搬送路6a、6bへ繰出す機能を有する、ピッカローラ5a、繰出ローラ5b、分離ローラ5c等からなる分離部5を備えている。
また、各搬送路の合流部および分岐部には、媒体3の搬送方向を切替える図示しない切替ブレード等からなる切替機構が設けられている。
10は繰出監視センサであり、搬送路6a、6bを挟んで発光部と受光部とを対向配置した光学式センサであって、それぞれのホッパ4a、4bの出口の分離部5に近接して配置されており、発光部からの光を媒体3が遮ったことを受光部で検出し、媒体3の搬送方向の先端および後端を検出して、ON、OFFからなる検出信号を送出する機能を有しており、ホッパ4a、4bからそれぞれ繰出される媒体3a、3bの繰出状態を兼用で監視する。
17は印刷開始センサであり、搬送路6cを挟んで発光部と受光部とを対向配置した繰出監視センサ10と同様の機能を有する光学式センサであって、搬送路6cの印刷部7の上流側に、搬送路6cの搬送方向に沿った所定の長さ(所定の搬送長さという。)で離間して配置されており、搬送路6cを搬送される媒体3の先端および後端を検出して、ON、OFFからなる検出信号を送出する機能を有している。
22は媒体発行機1の記憶部であり、制御部21が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータおよび制御部21による処理結果等が格納される。
上記の重送検出センサ12およびマーク検出センサ14は、それらが配置された搬送路6cにおいて、搬送路6cを搬送される媒体3の搬送方向に沿った一の側縁部の図3に破線で示すセンサ設置位置に設置されている。
Lb = 2La < M ・・・・・・・・・・・・・・(1)
となるように設定されている。
本実施例の搬送される媒体3の搬送方向に沿った一の側縁部には、搬送路6cを搬送される媒体3の識別マーク15を検出するための領域として、識別マーク15の印刷幅と同等の幅で、媒体3の搬送方向の先端からの長さが、最長の印刷長さL(本実施例では、印刷長さLb)より長い搬送方向の長さの距離Mのマーク検出領域25(図3に1点差線で示した領域)が設定されている。
更に、記憶部22には、図5に示すように、マーク検出センサ14からの出力により、媒体3の裏面に印刷された識別マーク15を検出するための、媒体3の用紙面の素材色による反射光の光量より少なく、識別マーク15の色による反射光の光量より多い光量で設定されたマーク検出閾値、媒体3が存在しない場合、つまり反射光がない場合の光量より多く、識別マーク15の色による反射光の光量より少ない光量で設定された用紙検出閾値、計測された識別マーク15の印刷長さLを用いて媒体3a、3bの種別を識別するための、印刷長さLa、Lbにそれぞれ所定の許容代を増減した長さの範囲である印刷長さLa、Lbのそれぞれの種別判定範囲、印刷開始センサ17から印刷部7で印刷を開始する印刷開始位置までの搬送長さに相当する所定の搬送長さが、予め設定されて格納されている。
以下に、図6に示すフローチャートを用い、Sで示すステップに従って本実施例の媒体発行機の発券処理について説明する。
S1、発券処理プログラムが起動すると、媒体発行機1の制御部21は、発券処理プログラムにより、航空券発行装置からの、発行する媒体3の種別、印刷部7で印刷する種別情報等を添付した発券指令の着信を待って待機する。
S2、発券指令を受信した制御部21は、指示種別の媒体3、本実施例では媒体3aを収納したホッパ4aから分離部5によって、媒体3aを搬送路6aへ繰出し、繰出監視センサ10がONになったことにより媒体3の繰出を認識してステップS3へ移行する。
S4、媒体3の先端が重送検出センサ12に達したことを認識して媒体3aの長さの計測を開始した制御部21は、重送検出センサ12からの出力が媒体検出閾値未満で継続していることを確認しながら、媒体長計測エリアで計測した媒体3aの検出長さがマーク検出領域25の距離M以上になるのを待って待機し、検出長さが距離M以上になったときに、搬送される媒体3aに設定された重送検出領域27の先端が、重送検出センサ12を通過したことを認識してステップS5へ移行する。検出長さが距離M未満の場合は、前記の待機を継続する。
重送検出センサ12からの出力が重送判定閾値以上、媒体検出閾値未満のときは、正常搬送と判定してステップS6へ移行する。
以下に、上記ステップS5における重送の判定を、複数のケースに分けて説明する。
ケース1、図3に示す媒体3a、3bが、2枚以上、真に重なった状態で搬送された場合は、重送検出領域27における重送検出センサ12からの出力は、図4に示す媒体2枚の出力となり、重送判定閾値未満になるので、重送と判定される。
ケース3、図8に示す媒体3a、3bのように、1枚目と2枚目が識別マーク15aの印刷長さLaとマーク検出領域25の距離Mとの間の範囲でずれた状態で重なって搬送された場合は、重送検出領域27上に2枚目の媒体3の識別マーク15が重なるが、重送検出領域27における重送検出センサ12からの出力は、識別マーク15が重なった領域およびそれ以外の領域のいずれの領域においても、図4に示す媒体2枚以下の出力となり、重送判定閾値未満になるので、重送と判定される。
S7、重送検出領域27の後端が重送検出センサ12を通過したことにより、媒体3aが正常搬送(上記ケース5による誤判定を含む。)されていることを認識した制御部21は、重送検出センサ12からの出力が媒体検出閾値未満で継続していることを確認しながら、その出力が媒体検出閾値以上になるのを待って待機し、重送検出センサ12からの出力が媒体検出閾値以上になったときに、記憶部22の媒体長計測エリアによる媒体3aの長さの計測を終了してステップS8へ移行する。重送検出センサ12からの出力が媒体検出閾値未満の場合は、前記の待機を継続する。
読出した検出長さが、長さT以上の場合は、重送の発生を判定してステップS9へ移行する。
S9、重送の発生を判定した制御部21は、搬送部6によって媒体3aの搬送を停止し、重送が発生した旨を記した重送発生通知を上位装置へ送信して発券処理を終了させる。
これにより、係員は重送が発生した媒体3aを搬送路6cから手作業で除去し、その後に再生発券のために媒体発行機1を再稼動させて、新たな媒体3aによる発券指令を航空券発行装置から送信させる。
S11、マーク検出センサ14が媒体3aを検出したことを認識した制御部21は、マーク検出センサ14からの出力が用紙検出閾値以上で継続していることを確認しながらマーク検出閾値未満になるのを待って待機し、マーク検出センサ14からの出力が用紙検出閾値以上、マーク検出閾値未満になったときに、記憶部22のマーク長計測エリアによる識別マーク15の印刷長さLの計測を開始してステップS12へ移行する。マーク検出センサ14からの出力が、マーク検出閾値以上の場合は、前記の待機を継続する。
S13、印刷長さLの計測を終えた制御部21は、媒体長計測エリアに記録されている印刷長さLの検出長さを読出し、検出された印刷長さLが、指示種別の媒体3、本実施例では媒体3aの識別マーク15aの印刷長さLaの種別判定範囲以内である場合は、指示種別である媒体3aが搬送されたと判定してステップS17へ移行する。
S14、検出された印刷長さLが、印刷長さLaの種別判定範囲外であることを認識した制御部21は、印刷長さLが他の媒体3、本実施例では媒体3bの印刷長さLbの種別判定範囲内である場合は、種別不一致エラーの発生を判定して、ステップS15へ移行する。
S15、種別不一致エラーの発生を判定した制御部21は、繰出された媒体3が指示種別の媒体3(本実施例では、媒体3a)ではない旨を記した種別不一致エラー発生通知を上位装置へ送信して発券処理を終了させる。
これにより、係員は種別不一致エラーが発生した媒体3aを搬送路6cから手作業で除去し、ホッパ4aへの他の種別の媒体3、本実施例では媒体3bの混入や、ホッパ4a、必要に応じてホッパ4bに収納された媒体3を点検し、不具合箇所を正常なセット状態に戻し、その後に、再生発券のために媒体発行機1を再稼動させて、新たな媒体3aによる発券指令を上位装置から送信させる。
これを受信した上位装置は、図示しない表示部にその旨を表示すると共に、ブザー等で警報を発して、係員にセットエラーの発生を報知する。
S17、指示種別である媒体3aが搬送されたと判定した制御部21は、印刷開始センサ17がONになるのを待って待機し、印刷開始センサ17がONになったときに、ステップS17へ移行する。印刷開始センサ17がOFFの場合は、前記の待機を継続する。
S19、媒体3aを印刷開始位置まで搬送したことを認識した制御部21は、記憶部22に一時保存した種別情報を読出し、これを印刷部7によって媒体3aのおもて面に印刷する。
そして、制御部21は、排出監視センサ18が、ONからOFFに変化したことを確認して、発券処理を終了させ、ステップS1へ戻って発券指令の着信を待って待機する。
このようにして、本実施例の発券処理が実行される。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図11、図12において、31はマーク検出センサであり、上記実施例1の重送検出センサ12と同様の機能を有する透過型の光学式センサであって、搬送路6a、6bの合流部の搬送方向下流側の搬送路6cに、繰出監視センサ10から、搬送長さで、1枚の媒体の搬送方向長さKにマーク検出領域25の距離Mと重送検出領域27の距離Nとを加えた長さT(図10参照)離間させると共に、印刷部7の上流側に、所定の搬送長さ(詳細は後述する。)離間させて配置されており、本実施例の重送検出センサおよび印刷開始センサとしても機能する。
本実施例の媒体3としては、実施例1と同様に、図3に示す媒体3a、3bが用いられる。
また、マーク検出領域25の距離Mは、媒体3の搬送方向長さKから距離Mと、重送検出領域27の距離Nとを減じた長さ、つまり重送検出領域27の搬送方向の後端から媒体3の後端までの距離と同等の距離に設定されている。
本実施例の媒体発行機1の記憶部22には、図示しない上位装置からの発券指令により、指示された種別の媒体3を当該ホッパ4から繰出し、図13を用いて説明する媒体3の重送を監視する重送監視処理(詳細は後述する。)、媒体3のホッパ4へのセットエラーをセット姿勢とともに報知するセットエラー報知処理、および実施例1と同様の種別情報印刷処理を実行した後に、印刷された媒体3を発行する機能を有する発券処理プログラム等が予め格納されており、制御部21が実行する発券処理プログラムのステップにより本実施例の媒体発行機1のハードウェアとしての各機能手段が形成される。
更に、記憶部22には、マーク検出センサ31からの出力により、計測された識別マーク15の印刷長さLを用いて媒体の種別を識別するための、実施例1と同様の媒体3a、3bのそれぞれの種別判定範囲、マーク検出センサ31から印刷部7で印刷を開始する印刷開始位置までの所定の搬送長さとして、マーク検出領域25の距離Mと重送検出領域27の距離Nとを加えた長さ以上、1枚の媒体の搬送方向長さK以下の範囲の搬送長さが、予め設定されて格納されている。
以下に、図13に示すフローチャートを用い、SAで示すステップに従って本実施例の媒体発行機の発券処理について説明する。
本実施例ステップSA1、SA2の作動は、実施例1のステップS1、S2の作動と同様であるので、その説明を省略する。
媒体3aの先端がマーク検出センサ31に達した時に、繰出監視センサ10の出力が、ONのまま継続している場合は、重送の発生を判定してステップSA10へ移行する。
SA5、媒体3aの長さの計測を開始した制御部21は、マーク検出センサ31からの出力が媒体検出閾値未満で継続していることを確認しながらマーク検出閾値未満になるのを待って待機し、マーク検出センサ31からの出力がマーク検出閾値未満になったときに、記憶部22のマーク長計測エリアによる識別マーク15の印刷長さLの計測を開始して、ステップSA6へ移行する。
SA6、識別マーク15の印刷長さLの計測を開始した制御部21は、マーク検出センサ31の出力がマーク検出閾値未満で継続していることを確認しながら、その出力がマーク検出閾値以上になったときに、記憶部22のマーク長計測エリアによる印刷長さLの計測を終了してステップSA7へ移行する。
SA8、マーク検出センサ31が、重送検出領域27に入ったことを認識した制御部21は、マーク検出センサ31からの出力を認識し、その透過量が重送判定閾値未満のときは、重送の発生を判定してステップSA10へ移行する。
マーク検出センサ31からの出力が重送判定閾値以上、媒体検出閾値未満のときは、正常搬送と判定してステップSA9へ移行する。
このように、本実施例では、重送の有無の判定を、再度重送判定領域27を用いて行うので、実施例1で説明したケース1ないしケース4の場合の、媒体3の重送を看過することはない。
SA10、重送の発生を判定した制御部21は、実施例1のステップS9と同様にして、重送発生通知を上位装置へ送信して発券処理を終了させ、これを受信した上位装置は、係員に対して重送の発生を報知する。
SA11、重送検出領域27の後端がマーク検出センサ31を通過したことを認識した制御部21は、媒体長計測エリアに記録されている印刷長さLの検出長さを読出し、検出された印刷長さLが、指示種別の媒体3、本実施例では媒体3aの識別マーク15aの印刷長さLaの種別判定範囲以内である場合は、指示種別である媒体3aが搬送されたと判定してステップSA18へ移行する。
このとき、図7に示すケース2の重送が発生したときは、媒体長計測エリアに記録されている検出長さは、媒体3bの印刷長さLbとなっているが、本実施例ではケース2の重送が生じた場合には、上記ステップSA8において既に重送の発生と判定されて発券処理を終了させているので、ケース2の重送が発生したとしても、識別マーク15による種別の判定に誤判定が生ずることはない。
印刷長さLが、印刷長さLbの種別判定範囲外である場合は、記憶部22のマーク長計測エリアをクリアし、セットエラーの発生を判定してステップSA14へ移行する。
その後の、係員の復旧作業は、実施例1のステップS15と同様であるので、その説明を省略する。
SA15、媒体3aの後端がマーク検出センサ31を通過したことを認識した制御部21は、媒体長計測エリアに記録されている印刷長さLの検出長さを読出し、検出された印刷長さLが、媒体3aまたは3bの識別マーク15aの印刷長さLaまたはLbの種別判定範囲外である場合、つまり識別マーク15が検出されない場合は、図15に示す前後が逆、または図16に示す表裏が逆のセットエラーの発生を判定して、ステップSA16へ移行する。
このように、本実施例のマーク検出センサ31は透過型の光学式センサであり、マーク検出領域25の距離Mは、重送検出領域27の後端から媒体3の後端までの距離と同等の距離(本実施例では、それぞれに媒体3の搬送方向長さKの1/3の長さ)に設定されているので、一の側のマーク検出領域25および重送検出領域27以外の領域で、識別マーク15を検出することができ、セット状態の特定が可能になる。
これを受信した上位装置は、図示しない表示部にその旨を表示すると共に、ブザー等で警報を発して、係員に前後または表裏が逆のセットエラーの発生を報知する。
SA17、前後および表裏が逆のセットエラーの発生を判定した制御部21は、ホッパ4aへの媒体3aの装填時おける、前後および表裏が逆のセットエラーが発生した旨を記したセットエラー発生通知を上位装置へ送信して発券処理を終了させる。
これにより、係員は前後および表裏が逆のセットエラーが発生したことを知得し、セットエラーが発生した媒体3aを搬送路6cから手作業で除去し、ホッパ4aの媒体3aを正常なセット状態に戻し、その後に再生発券のために媒体発行機1を再稼動させて、新たな媒体3aによる発券指令を上位装置から送信させる。
SA18、指示種別である媒体3aが搬送されたと判定した制御部21は、記憶部22から印刷開始位置までの所定の搬送長さを読出し、マーク検出センサ31からの出力が媒体検出閾値未満で継続していることを確認しながら、媒体長計測エリアで計測した媒体3の検出長さが、読出した所定の搬送長さになるのを待って待機し、検出長さが所定の搬送長さになったときに、媒体3aを印刷部7の印刷開始位置まで搬送したことを認識してステップSA19へ移行する。検出長さが所定の搬送長さ未満の場合は、前記の待機を継続する。
このようにして、本実施例の発券処理が実行される。
上記のように、本実施例の媒体発行機1は、媒体3の裏面に印刷された識別マーク15の印刷長さLを透過型の光学式センサからなるマーク検出センサによって検出し、検出した印刷長さLの相違によって媒体3の種別を識別するので、上記実施例1と同様に、種別の異なる媒体3に種別情報が印刷されてしまうことを防止することができると共に、紙資源のリサイクルの円滑化を図ることができる。
更に、上記各実施例においては、媒体発行機は、媒体としての航空券を用い、空港等の施設に設置された上位装置としての航空券発行装置に搭載されるとして説明したが、施設や媒体、上位装置は前記に限らず、施設としての旅行代理店に設置された航空券発行装置に適用しても、施設としての鉄道の駅やバスの発着場、旅行代理店に設置された、媒体としての乗車券や座席指定券、定期乗車券等を発行する上位装置としての乗車券発行装置、施設としてのプレイガイド等に設置された、媒体としてのイベントの入場券や前売券等を発行する上位装置としてのチケット発行装置等に適用しても本発明と同様の効果を得ることができる。
3、3a、3b 媒体
4、4a、4b ホッパ
5 分離部
5a ピッカローラ
5b 繰出ローラ
5c 分離ローラ
6 搬送部
6a〜6d 搬送路
7 印刷部
7a 印刷ヘッド
7b プラテン
8 排出口
10 繰出監視センサ
12 重送検出センサ
14、31 マーク検出センサ
15、15a、15b 識別マーク
17 印刷開始センサ
18 排出監視センサ
21 制御部
22 記憶部
25 マーク検出領域
27 重送検出領域
Claims (6)
- 種別毎に媒体を収納する複数の媒体収納部と、前記媒体収納部から繰出された媒体を搬送する搬送路と、搬送された媒体のおもて面に、前記種別に応じた種別情報を印刷する印刷部とを備えた媒体発行機において、
前記媒体の裏面の、搬送方向に沿った一の側縁部の搬送方向の前端部に、前記媒体の種別毎に搬送方向の印刷長さを異なる長さに設定した識別マークを印刷しておき、
前記印刷部の上流側の前記搬送路に、前記識別マークを検出するマーク検出センサを配置し、
前記マーク検出センサからの出力によって、前記媒体収納部から繰出された媒体の前記識別マークの印刷長さを検出し、前記検出した印刷長さにより、前記媒体の前記種別を判定することを特徴とする媒体発行機。 - 請求項1において、
搬送される媒体の、前記一の側縁部の前端部に、前記識別マークを検出するための、最長の前記印刷長さより長い距離Mのマーク検出領域を設定すると共に、前記マーク検出領域に連続して、前記マーク検出領域から媒体の後端までの長さより短い距離Nの重送検出領域を設定しておき、
前記マーク検出センサと前記媒体収納部との間の前記搬送路に、媒体を透過する光の透過量を検出する重送検出センサを配置し、
前記重送検出センサが検出した前記重送検出領域を透過する光の透過量が、予め設定された重送判定閾値未満のときに、媒体の重送を判定し、
前記透過量によって重送を判定できなかった場合に、前記重送検出センサが検出した搬送される媒体の先端から後端までの検出長さが、1枚の媒体の搬送方向長さに、前記距離Mと前記距離Nとを加えた長さ以上のときは、媒体の重送と判定することを特徴とする媒体発行機。 - 請求項1または請求項2において、
前記媒体収納部に近接した位置に、前記各媒体収納部から繰出される媒体の繰出しを監視する繰出監視センサを配置したことを特徴とする媒体発行機。 - 請求項1において、
搬送される媒体の、前記一の側縁部の前端部に、前記識別マークを検出するための、最長の前記印刷長さより長い距離Mのマーク検出領域を設定すると共に、前記マーク検出領域に連続して、前記マーク検出領域から媒体の後端までの長さより短い距離Nの重送検出領域を設定しておき、
前記マーク検出センサを、媒体を透過する光の透過量により前記識別マークを検出するセンサとして、前記複数の媒体収納部から繰出された媒体を搬送するそれぞれの搬送路の合流部の下流側の搬送路に配置し、
前記合流部と前記複数の媒体収納部との間の前記搬送路に、前記マーク検出センサから、搬送長さで、1枚の媒体の搬送方向長さに前記距離Mと前記距離Nとを加えた長さ離間させて、前記媒体収納部から繰出された媒体を検出する繰出監視センサを配置し、
前記マーク検出センサによる媒体の先端の検出時に、前記繰出監視センサが媒体を検出している場合は、媒体の重送と判定し、
前記繰出監視センサが媒体を検出していない場合は、マーク検出センサが検出した前記重送検出領域を透過する光の透過量が、予め設定された重送判定閾値未満のときに、媒体の重送と判定することを特徴とする媒体発行機。 - 請求項4において、
前記マーク検出センサが、前記識別マークを検出できなかったときは、前記媒体収納庫への媒体の装填時における、表裏または前後が逆のセットエラーと判定することを特徴とする媒体発行機。 - 請求項5において、
前記重送検出領域の後端と、媒体の後端との距離を、前記マーク検出領域の距離Nと同等に設定しておき、
前記マーク検出センサが、前記一の側縁部の、前記マーク検出領域および前記重送検出領域以外の領域で前記識別マークを検出したときは、前記媒体収納庫への媒体の装填時における、前後および表裏が逆のセットエラーと判定することを特徴とする媒体発行機。
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