JP4055369B2 - 媒体搬送装置および自動改札機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、媒体を搬送する媒体搬送装置およびこの媒体搬送装置を適用した自動改札機に関する。
【0002】
【従来の技術】
空港ではセキュリティを確保するため、搭乗した利用客の確認が行えるようにしておく必要がある。
【0003】
従来、空港の搭乗口には利用客に航空券を投入させる自動改札機が設置されていた。自動改札機は、投入された航空券をカットし、一方の半券を本体に回収し、他方の半券を利用客に返却する。この自動改札機が回収した上記一方の半券から搭乗した利用客の確認が行えるようになっていた。
【0004】
セキュリティを確保するには、自動改札機本体が回収した一方の半券から確認できる利用客と、実際に搭乗した利用客と、を一致させなければならない。したがって、自動改札機は1人の利用客が複数枚の航空券を重ね合わせて自動改札機に投入した場合、投入された航空券をリジェクトしなければならない。
【0005】
そこで、従来の自動改札機は搬送路に所定の厚さ以上の航空券が搬送されたときに動作するカムを1つ配置し、該カムの動作により複数枚重ね合わされた航空券であるかどうかを検出していた。なお、上記所定の厚さは、航空券1枚の厚さよりも大きく、且つ航空券を2枚重ねたときの厚さよりも小さく設定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、国際線等では厚さの異なる複数種類の航空券が利用されている。このため、自動改札機は航空券の種類毎に本体に投入された航空券が1枚であるのか、複数枚重ね合わされているのかを検出できなければならない。しかし、従来の自動改札機は上述のようにカムを1つ配置した構成であることから、該カムが動作する航空券の厚さを特定の航空券について設定すると、厚さが異なる他の種類の航空券については、本体に投入された航空券が1枚であるのか、複数枚重ね合わされているのかを検出できないという問題があった。
【0007】
例えば、国際線では一部が折り返しにより袋状に形成されたワレット券と、前記ワレット券のような折り返しがないIATA券が利用されている。ワレット券は袋状に形成されている部分(以下、袋部分と言う。)の厚さが0.247〜0.273mmであり、袋部分以外(以下袋外部分と言う。)の厚さが0.1235〜0.1365mmであり、IATA券は0.172〜0.198mmの厚さである。ここで、上記カムが動作する航空券の厚さをIATA券を基準にして設定すると、この厚さは最低でも0.198mmよりも大きく、且つ最大でも0.344mmよりも小さくしなければならない。
【0008】
また、本体に投入されるIATA券は利用客の取り扱いにより皺が生じていることもある。皺のあるIATA券であっても、1枚だけ投入されたときに上記カムが動作しないように設定しなければならないので、従来上記カムが動作する航空券の厚さを0.27mmに設定していた。しかし、この厚さでは、2枚重ね合わされたワレット券の袋外部分(0.247〜0.273mmの厚さ)がカムを通過したとき、該カムが動作しないことがあり、ワレット券については複数枚重ね合わされているかどうかを確実に検出することができなかった。
【0009】
この発明の目的は、厚さが異なる複数種類の媒体の搬送において、搬送されている媒体がその種類に関係なく1枚であるのか、複数枚重ね合わされているのかを確実に検出することができる媒体搬送装置を提供することにある。
【0010】
また、この発明は上記媒体搬送装置を適用することで信頼性を向上させた自動改札機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の媒体搬送装置は、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
【0012】
(1)厚さが異なる複数種類の媒体を搬送する媒体搬送装置において、
上記媒体の搬送路に設けたローラと、
上記搬送路の幅方向に並べられ、該ローラに対向配置された複数のカムと、
上記カム毎に動作を検知するカム動作検知手段と、
上記媒体が上記ローラと上記複数のカムとの間を通過したとき、上記カム動作検知手段により検知された各カムの動作状態に基づいて、上記ローラと上記カムとの間を複数枚の媒体が重なった状態で通過したかどうかを判定する重送判定手段と、を備え、
上記カム毎に上記ローラとの隙間を異ならせている。
【0013】
(2)上記媒体には、媒体の種類を示す種類情報が記録されており、
上記媒体から上記種類情報を読み取る種類情報読取部を備え、
上記重送判定手段は、上記種類情報読取部で読み取った種類情報も用いて上記判定を行う手段である。
【0014】
(3)上記搬送路を搬送されている媒体について搬送方向の長さを検出する媒体長さ検出手段を備え、
上記重送判定手段は、上記媒体長さ検出手段が検出した媒体の長さも用いて上記判定を行う手段である。
【0015】
(4)上記各カムは、動作時に上記ローラとの隙間が大きくなる形状である。
【0016】
上記構成では、媒体が搬送される搬送路の幅方向に複数のカムを配置し、媒体が搬送されたとき、各カムの動作状態に基づいて搬送された媒体が1枚であったのか、重ね合わされた複数枚の媒体であったのかを判定する。
【0017】
ここで、カム毎に動作する媒体の厚さ、すなわちカムと該カムに対向して配置されたローラとの隙間、を異ならせておけば、これらのカムの動作状態から媒体の種類に関係なく、ローラとカムとの間を通過した媒体が1枚であったのか、重ね合わされた複数枚であったのかを正確に検出できる。
【0018】
搬送路に配置するカムの個数は、搬送する媒体の種類数や各種類の媒体の厚さによって決まる。
【0019】
また、上記媒体に該媒体の種類を示す情報が記録されている場合、この情報を読み取ることで搬送されている媒体の種類が特定できる。したがって、搬送された媒体が1枚であるか、重ね合わされた複数枚であるかの判定が一層正確に行える。
【0020】
また、搬送方向の長さからその種類や状態が特定できる媒体であれば、搬送されている媒体について搬送方向の長さを検出する構成を設けることで、搬送されている媒体の種類または状態が特定できる。したがって、搬送された媒体が1枚であるか、重ね合わされた複数枚であるかの判定が一層正確に行える。
【0021】
また、カムの動作時にはローラとカムとの隙間が大きくなるので、搬送されている媒体がローラとカムとの間に詰まる、所謂ジャムの発生が抑えられる。したがって、装置本体の動作時における安定度を向上させることができる。
【0022】
さらに、上記(1)〜(4)に示した媒体搬送装置を適用した自動改札機では、航空券等の通行券が複数枚重ね合わされた状態で投入されたとき、複数枚重ね合わせた通行券が投入されたことを確実に検出することができる。これにより、空港に設置される自動改札機であれば、自動改札機を利用した利用客と実際に搭乗した利用客とを常に一致させることができる。
【0023】
また、ワレット券のような特殊な形状の券を重ね合わせた場合の検出も可能となる。さらに、半券を重ね合わせた場合の検出も可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施形態である自動改札機の構成を示すブロック図であり、図2はこの自動改札機の外観を示す図である。この実施形態の自動改札機1は空港の搭乗口に設置される。自動改札機1は、本体の動作を制御する制御部2と、本体に投入された通行券、すなわち航空券、を搬送する搬送装置3と、本体の動作状態や利用客に対する案内画面等を表示する表示部4と、係員が入力操作を行う操作部5と、本体に投入され処理した通行券にかかる情報(搭乗者情報)を出力する出力部6と、を備えている。搬送装置3の詳細な構成については後述する。
【0025】
図2に示す、3aは本体に航空券を投入する投入口であり、3bは投入口3aにおいて投入された航空券を排出する排出口である。投入口3aと排出口3bとの間には本体に投入された航空券を搬送するための搬送路が形成されている。
【0026】
表示部4は、2つの表示器4a、4bを有している。一方の表示器4aは本体に航空券を投入する利用客(搭乗者)に対して案内画面を表示し、他方の表示器4bは係員に対して本体の動作状態等を表示する。表示器4bの近傍には、複数の入力キーが配置された操作部5が設けられている。したがって、係員は表示器4bに表示されている本体の動作状態等を確認しながら、操作部5を操作することができ、本体の動作状態に応じた入力操作が簡単に行える。
【0027】
出力部6には、搭乗者を管理するホスト装置(不図示)が接続されている。ホスト装置は、搭乗口に設置されている複数の自動改札機1から送信されてきた情報を集計する。
【0028】
次に、搬送装置3の構成について説明する。図3は、搬送装置の構成を示す概略図であり、図4は搬送装置の構成を示すブロック図である。搬送装置3は投入口3aと排出口3bとを結ぶ航空券の搬送路を有している。この搬送路の8箇所に、発光素子Pnと受光素子Dn(n=1.2.3・・・8)とからなる通過検知センサが配置されている。この通過検知センサにより、搬送路における航空券の存在を検出する。
【0029】
また、搬送路には、航空券に記録されている磁気データを読み取る磁気ヘッド11aを有する読取機構部11、搬送されている航空券が1枚であるのか、重ね合わされた複数枚であるのかを検知する(航空券の重送を検知する)重送検知機構部12、航空券に文字や記号を印字する印字ヘッド13aを有する印字機構部13、航空券をカットするカッタ機構部14が、搬送方向にこの順番で配置されている。
【0030】
また、カッタ機構部14でカットされた航空券の一方は排出口3bへ搬送され、他方は図示していない回収ボックスへ搬送される。この回収ボックスは、自動改札機1本体内部に設けられており、本体に対して着脱自在に構成されている。なお、搬送装置3はカッタ機構部14でカットした航空券の一方を排出口3aへ搬送し、他方を回収ボックスへ搬送できるように構成されている。具体的には、上記航空券を排出口3bへ搬送する搬送路と、回収ボックスへ搬送する搬送路とを切り換える搬送路切換機構を備えている。
【0031】
図5は重送検知機構部の正面図であり、図6は重送検知機構部の側面図である。図6(A)はカムが動作していない状態であり、図6(B)はカムが動作した状態である。重送検知機構部12は、搬送路の上方に位置するローラ21と、該ローラ21に対向し且つ搬送路の幅方向に並べられた3つのカム22、23、24とを備えている。本体に投入された航空券は、上記ローラ21とカム22〜24との間を通過する。図5において航空券の搬送方向は紙面に対して垂直方向である。
【0032】
カム22〜24は、同じ軸に取り付けられている。また、重送検知部12には、カム22〜24毎に動作を検知する動作検知センサ25、26、27が設けられている。動作検知センサ25〜27は周知のフォトセンサである。各カム22〜24の側面にはカム22〜24とともに回動する検知板22a〜24aが設けられている。カム22〜24の動作時に上記検知板22a〜24aが動作検知センサ25〜27の受光部で受光されている発光部からの光を遮光する。さらに、カム22〜24毎にローラ21との隙間d1〜d3が調整されている。この隙間d1〜d3については後述する。
【0033】
カム22〜24は、動作時にローラ21との隙間が大きくなるように、外周部の一部をカットした形状である。通常時(カムが動作していないとき)、カム22〜24はカットされていない部分がローラ21に対向しており(図6(A)参照)、カムの動作時にカットしている部分がローラ21に対向する(図6(B)参照)。
【0034】
この実施形態の自動改札機1は、2種類の航空券、図7に示すIATA券および図8に示すワレット券、を処理する装置である。IATA券30は、その厚さT1が0.185±0.013mmである。自動改札機1は、投入口3aにおいてIATA券30が投入されると、カッタ機構部14で図に示す半券と回収券にカットし、半券を排出口3bに排出し、回収券を本体内部に設けられている回収ボックスに回収する。なお、IATA券30は図7においてハッチングで示す部分が利用客によって切り取られた状態で自動改札機1に挿入されることもある。
【0035】
また、ワレット券40は図8(A)においてハッチングで示す部分が折り返しにより袋状に形成されており、この部分(以下、袋部分と言う。)が他の部分(以下、袋外部分と言う。)の2倍の厚さである。なお、図8(B)はワレット券40の展開図である。ワレット券40の、袋部分(ハッチングで示す部分)の幅は券幅の1/2以上であり、長さも券長の1/2以上である。ワレット券40は、袋外部分の厚さT2が0.13±0.0065mmであり、袋部分の厚さT3が0.26±0.013mmである。自動改札機1は、投入口3aにおいてワレット券40が投入されると、カッタ機構部14で図に示す半券と回収券にカットし、半券を排出口3bに排出し、回収券を本体内部に設けられている回収ボックスに回収する。
【0036】
次に、図5および図6に戻って、重送検知部12におけるローラ21と各カム22〜24との隙間d1〜d3について説明する。カム22とカム24との配置間隔は、上記ワレット券40の折り返し部分の幅よりも大きく、且つIATA券30およびワレット券40の幅よりも狭い。また、カム23は2枚のワレット券40をどのように重ねても、重なった袋部分が通過する位置に配置されている。
【0037】
ローラ21とカム22との隙間d1は、同じ向きに重ね合わされた2枚のワレット券40の袋外部分が通過したときカム22が動作し、且つ1枚のワレット券40の袋外部分が通過したときにカム22が動作しない大きさに設定されている。この隙間d1は、0.1365〜0.2470mmの範囲であるが、皺のある1枚のワレット券40の袋外部分が通過したときにもカム22が動作しないようにするため、0.19mmよりも大きくすべきである。この実施形態では、d1を0.22mmとした。
【0038】
また、ローラ21とカム23との隙間d2は、IATA券30とワレット券40の袋部分とを重ねた部分が通過したときカム23が動作し、且つ1枚のワレット券40の袋部分が通過したときにカム23が動作しない大きさに設定されている。この隙間d2は、0.2730〜0.4190mmの範囲であるが、皺のある1枚のワレット券40の袋部分が通過したときにカム23が動作しないようにするため、0.33mmよりも大きくすべきである。この実施形態では、d2を0.36mmとした。
【0039】
さらに、ローラ21とカム24との隙間d3は、重ね合わされた2枚のIATA券30が通過したときカム24が動作し、且つ1枚のIATA券30が通過したときにカム24が動作しない大きさに設定されている。この隙間d3は、0.1980〜0.3440mmの範囲であるが、皺のある1枚のIATA券30が通過したときにカム24が動作しないようにするため、0.23mmよりも大きくすべきである。この実施形態では、d3を0.27mmとした。
【0040】
なお、ワレット券40は上述のように袋部分が設けられていることから、重ね合わせる向きによっては、袋部分と袋外部分とを重ねることもできる。しかし、重ね合わせる向きに関係なく、ワレット券40の中央部に袋部分の重なりが生じる。カム23は、このワレット券40の中央部が通過する位置に配置されている。
【0041】
この実施形態の重送検知機構部12は、カム22およびカム24がともに動作したとき、またはカム23が動作したときに重ね合わされた航空券であると判定する(重送であると判定する。)。
【0042】
ローラ21とカム22〜24との隙間d1〜d3を上述のように設定した重送検知部12では、
▲1▼1枚のIATA券30が通過した場合、IATA券30の状態(皺等)によっては、カム22が動作することもあるが、カム23およびカム24がともに動作しないので、重送であると判定されることはない。
【0043】
▲2▼1枚のワレット券40が通過した場合、カム22またはカム24の一方において袋外部分が通過し、他方において袋部分が通過する。袋外部分が通過した側のカム22(または24)およびカム23が動作しないので、重送であると判定されることはない。
【0044】
▲3▼重ね合わされた2枚のIATA券30が通過した場合、カム22およびカム24がともに動作する。したがって、重送であると判定される。
【0045】
▲4▼重ね合わされた2枚のワレット券40が通過した場合、ワレット券40を重ね合わせる向きに関係なく、袋部分の重なりが通過するカム23が動作するので、重送であると判定される。
【0046】
▲5▼重ね合わされたIATA券30とワレット券40とが通過した場合、IATA券30に対してワレット券40を重ね合わせる向きに関係なく、ワレット券40の袋部分が通過するカム23が動作するので、重送であると判定される。
【0047】
このように、この重送検知部12では1枚のIATA券30および1枚のワレット券40を通過させたときには重送でないと判定される。一方、重ね合わせた2枚のIATA券30や、重ね合わせた2枚のワレット券40を通過させたときには重送であると判定される。さらに、券種が異なるIATA券30とワレット券40とを重ね合わせて通過させたときも、重送であると判定される。
【0048】
したがって、投入口3aから投入された航空券が1枚であれば重送であると判定せず、複数枚であれば確実に重送であると判定することができる。
【0049】
また、カム22〜24は、上述のように動作時にカットされている部分がローラ21に対向した状態になり、図6(B)に示すようにローラ21との隙間d1〜d3が大きくなる。したがって、重ね合わせた複数枚の航空券が投入されたときに、重送検知部12においてこれらの航空券が詰まる、所謂ジャムの発生が防止でき、装置本体の動作時における安定度を向上させることができる。
【0050】
なお、図示していないがカム22〜24毎に、動作時に図6(B)に示す状態で停止させるためのストッパ機構が設けられている。
【0051】
以下、この実施形態の自動改札機1における投入された航空券の処理時の動作について説明する。図9は、この動作を示すフローチャートである。自動改札機1は、投入口3aにおいて航空券の投入を検知すると、排出口3bへの搬送を開始する(s1、s2)。投入口3aにおける航空券の投入検知は、通過検知センサ(P1、D1)により行われる。自動改札機1は、投入口3aから投入された航空券について搬送方向の長さを検出する(s3)。航空券の長さは、予め設定された速度で投入された航空券を搬送することから、搬送路に設けられている通過検知センサ(P2、D2またはP3、D3)が航空券を検知している時間を測定し、ここで測定した時間を用いて算出することができる。
【0052】
自動改札機1は、この搬送されている航空券に記録されている磁気データを磁気ヘッド11で読み取る(s4)。s4で航空券からの磁気データの読取が適正に行われなかったときには、エラー報知を行うとともに、該航空券を排出口3bから排出し本処理を終了する(s5、s12、s13)。
【0053】
磁気データの読取が適正に行われたときには、s4で読み取った磁気データを制御部2に設けられているメモリに記憶する(s6)。s6でメモリに記憶したデータは出力部6からホスト装置へ送信される。また、重送検知機構部12におけるカム22〜24の動作から航空券が1枚であったのか、複数枚であったのかを判定する(s7)。s7では、上述のようにカム22およびカム24がともに動作したとき、またはカム23が動作したときに複数枚であったと判定する。
【0054】
s7で、航空券が複数枚であると判定すると、上述のs12、s13の処理を実行して本処理を終了する。
【0055】
一方、s7で航空券が1枚であると判定すると、該航空券に対して印字ヘッド13で搭乗時間等を印字し(s8)、カッタ機構部14が投入された航空券を半券と回収券とに切断する(s9)。s9で切断した半券は排出口3bに放出され、回収券は回収ボックスに回収される(s10、s11)。
【0056】
このように、この実施形態にかかる自動改札機1では複数枚の航空券が重ね合わされて投入されたとき、これをリジェクトすることができる。なお、上述のように、複数枚の航空券が重ね合わされて投入されたかどうかについては、重送検知部12において確実に検出できる。したがって、自動改札機1本体が回収した回収券から確認できる利用客と、実際に搭乗した利用客と、を常に一致させることができ、セキュリティを十分に確保することができる。
【0057】
また、航空券には該航空券の種類(IATA券、ワレット券)を示す情報が磁気データで記録されている。自動改札機1は、上記s4で航空券に記録されている磁気データを読み取っているので、投入された航空券の種類が検出できる。したがって、投入された航空券の種類を特定して、上記s7にかかる判定を行うようにしてもよい。
【0058】
このようにすれば、s7にかかる判定の精度を一層向上させることができる。また、上記実施形態におけるカム22も不要になる。具体的には、投入された航空券がIATA券30であれば、カム23またはカム24が動作したときに複数枚であると判定させ、投入された航空券がワレット券40であればカム23が動作したときに複数枚であると判定させればよい。なお、券種の異なるIATA券30とワレット券40とが重ね合わされているときも、カム23が動作するので重送であると判定される。
【0059】
さらに、自動改札機1に半券が投入されることも考えられる。IATA券30の半券を2枚重ね合わせたものが投入された場合、およびIATA券30の半券とワレット券40の半券とを重ね合わせたものが投入された場合には、カム22およびカム24が動作するので、重送を確実に検出することができる。しかし、ワレット券の半券を2枚重ね合わせたものが投入された場合、カム22は動作するが、カム24が動作しないことがある。なお、カム23は動作しない。
【0060】
そこで、s3で検出した搬送方向の長さから半券であるかどうかを判定させ、半券であった場合に、s4で読み取った磁気データから投入された券の種類がワレット券40であると判定した場合、s7においてカム22が動作したときに重送であると判定させることで、ワレット券40の半券を2枚重ね合わせたものが投入されたときも、重送であることが検出できる。
【0061】
このように、s7にかかる重送であるかどうかの判定に、s3で検出した搬送方向の長さおよび、s4で読み取った磁気データから特定した券種を用いることで、本体に投入された航空券が半券であっても、重送であるかどうかを確実に判定することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上のように、この発明の媒体搬送装置によれば、厚さの異なる複数種類の媒体を搬送する場合において、投入された媒体が1枚であるのか、複数枚重ね合わされたものであるのかを、確実に判定することができる。
【0063】
また、ワレット券のような特殊な形状の券を重ね合わせた場合の検出も可能となる。さらに、半券を重ね合わせた場合の検出も可能となる。
【0064】
また、この媒体搬送装置を自動改札機に適用することで、複数枚重ね合わされた航空券等の媒体が投入されたときに、これをリジェクトすることができるので、セキュリティを十分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である自動改札機の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施形態である自動改札機の外観を示す図である。
【図3】この発明の実施形態である自動改札機に適用されている搬送装置を示す概略図である。
【図4】この発明の実施形態である自動改札機に適用されている搬送装置の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施形態である自動改札機に適用されている搬送装置における重送検知機構部を示す図である。
【図6】この発明の実施形態である自動改札機に適用されている搬送装置における重送検知機構部の動作状態を示す図である。
【図7】IATA券を示す図である。
【図8】ワレット券を示す図である。
【図9】この発明の実施形態である自動改札機の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−自動改札機
3−搬送装置
3a−投入口
3b−排出口
11−磁気ヘッド
12−重送検知機構部
22〜24−カム
30−IATA券
40−ワレット券

Claims (5)

  1. 厚さが異なる複数種類の媒体を搬送する媒体搬送装置において、
    上記媒体の搬送路に設けたローラと、
    上記搬送路の幅方向に並べられ、該ローラに対向配置された複数のカムと、
    上記カム毎に動作を検知するカム動作検知手段と、
    上記媒体が上記ローラと上記複数のカムとの間を通過したとき、上記カム動作検知手段により検知された各カムの動作状態に基づいて、上記ローラと上記カムとの間を複数枚の媒体が重なった状態で通過したかどうかを判定する重送判定手段と、を備え、
    上記カム毎に上記ローラとの隙間を異ならせている媒体搬送装置。
  2. 上記媒体には、媒体の種類を示す種類情報が記録されており、
    上記媒体から上記種類情報を読み取る種類情報読取部を備え、
    上記重送判定手段は、上記種類情報読取部で読み取った種類情報も用いて上記判定を行う手段である請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 上記搬送路を搬送されている媒体について搬送方向の長さを検出する媒体長さ検出手段を備え、
    上記重送判定手段は、上記媒体長さ検出手段が検出した媒体の長さも用いて上記判定を行う手段である請求項1または2に記載の媒体搬送装置。
  4. 上記各カムは、動作時に上記ローラとの隙間が大きくなる形状である請求項1〜3のいずれかに記載の媒体搬送装置。
  5. 装置本体に投入された通行券に記憶されている情報を読み取り、該情報に基づいて改札処理を行う自動改札機において、
    上記通行券の搬送に、請求項1〜4のいずれかに記載の媒体搬送装置を適用した自動改札機。
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