JP3764603B2 - 紙葉類の挿入不良検出装置 - Google Patents

紙葉類の挿入不良検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チケットや紙幣等の紙葉類が挿入される精算機や自動販売機等の装置において、挿入された紙葉類による紙詰まりや紙葉類に印字されたバーコードの読取エラー等の誤動作が発生することを防止するための、紙葉類の挿入不良検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、遊技場(ホール)において、パチンコ機やスロットルマシン機などの近傍に、無人の計数機を複数設置し、この計数機により遊技者の玉やメダルの数を計数させ、その計数結果を数字やバーコード表示によって印字した景品引換券を遊技者に発行する計数システムが採用されるようになってきた。
【0003】
この計数システムにより景品引換券の発行を受けた遊技者は、景品引換券を精算係の所へ持っていけば、引換券に印字されたバーコードをホール側の景品管理システムなどにより読み取らせて、景品引換券を、そのバーコードの示す玉数やメダル数に応じた景品と交換できるようになっている。
【0004】
このよう景品管理システムでは、従来、精算係がバーコードリーダを景品引換券のバーコード印字部分に当てて、バーコードを読み取っていたが、最近、景品交換券を挿入すると自動的にバーコードを読み取って精算する精算機の導入が検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、景品交換券には、薄い感熱紙にバーコードを印字して発行されたものが多い。このため、景品交換券は、ボール紙製の等の丈夫なチケット比べて薄く、皺が寄ったり、折り目がついたりし易い。その上、薄い紙は、重なったものどうしが密着し易い傾向がある。
【0006】
そして、景品交換券に限らず、チケット等の紙葉類が挿入される精算機等の装置においては、重なったままの紙葉類を装置の挿入口へ挿入すると、紙詰まりや紙葉類に印字されたバーコードの読取エラー等の誤動作が発生することがある。
【0007】
従来の精算機や自動販売機等の装置においては、紙幣等の紙葉類が重なって挿入された場合の対策として、挿入口の近傍に、挿入された紙葉類を挟むように上下にそれぞれローラを設けた機構を採用しているものが多い。この機構では、一方のローラは紙葉類を吸い込む方向へ回転し、他方のローラは紙葉類を排出する方向へ回転する。
【0008】
このため、重なった二枚の紙葉類のうち、一方のローラに接した紙葉類は奥へ吸い込まれ、他方のローラに接した紙葉類は排出される。したがって、二枚重なった紙葉類が挿入された場合に、一枚だけ挿入することができる。
これに対して、吸い込む方向の回転速度を、排出する方向の回転速度よりも速くしておけば、一枚の紙葉類を挿入した場合には、その紙葉類を吸い込むことができる。
【0009】
しかしながら、このような機構では、感熱紙のように薄い紙葉類を重ねて挿入した場合、二枚とも一緒に排出又は吸収されたり、ローラの所で皺が寄って紙詰まりを起こすことがある。また、このような機構では、三枚以上の紙葉類を挿入した場合には対応することが困難であった。
【0010】
さらに、精算機等の装置においては、挿入口への挿入の仕方や、皺の寄り方、あるいは折り目の付き方によっても、紙詰まり等の誤作動が発生することがある。また、挿入口へ規定のチケットの寸法とは異なる寸法の紙葉類や、破損したチケットが挿入されても、紙詰まり等の誤作動が発生することがある。
特に、複数の幅のチケットに対応した装置の場合、挿入口のガイドの幅は最も幅の広いチケットの寸法に合わせて設計されている。このため、ガイド幅よりも幅の狭いチケットが斜めに挿入され易く、その場合、紙詰まり等の誤動作が発生することがあった。
【0011】
また、精算機などの装置においては、通常、挿入されたチケットなどの紙葉類を、内部の回収箱に回収している。従来は、この回収箱に回収された紙葉類の量を、透過センサや反射センサで検出していた。ところが、紙葉類は一般に嵩張るため、回収した紙葉類どうしに隙間ができることが多く、回収量の正確な検出が困難であった。このため、特に、感熱紙のように薄い紙葉類を回収する場合、回収箱に余裕があるのに回収箱が満杯になったと検出されたり、回収箱が満杯になっているのにそれが検出されずに紙詰まりが発生したりすることがあった。
【0012】
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、挿入された紙葉類による紙詰まり等の誤動作の発生を防止して信頼性を向上させるための、紙葉類の挿入不良検出装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的の達成を図るため、本発明の請求項1に係る紙葉類の挿入不良検出装置によれば、紙葉類の挿入を検出する挿入口センサを備え、その挿入口センサは、紙葉類の挿入用の隙間を挟んで設けられた発光素子と受光素子とにより構成され、発光素子から第一発光強度の光を発しておき、隙間への前記紙葉類の挿入により、第一発光強度の光の受光素子における受光強度が低下し、前記挿入口センサが前記紙葉類の挿入を検出した後に、発光素子の発光強度を、一枚の紙葉類を透過した場合に受光素子における受光強度が基準強度以上となり、かつ、二枚以上重なった紙葉類を透過した場合の受光強度が基準強度未満となる第二発光強度に切替え、第二発光強度の光の受光強度が、基準強度未満となった場合に、挿入不良と判断する構成としてある。
【0014】
このような構成により、紙葉類の挿入を検出後、発光強度を第二発光強度に切替えれば、挿入された紙葉類が一枚の場合には、紙葉類を透過した第二発光強度の光の受光強度が基準強度以上となって、紙葉類が未検出となる。これに対して、挿入された紙葉類が二枚以上重なっている場合には、受光強度が基準強度未満となり、再び紙葉類が検出される。したがって、第二発光強度の下で紙葉類が再び検出されたことをもって、紙葉類が二枚以上重なって挿入されたことを検出することができる。
【0015】
また、この構成によれば、第二発光強度の光が遮られることにより重なった紙葉類を再検出するので、紙葉類が二枚重なった場合だけでなく、三枚以上重なった場合においても再検出することができる。したがって、紙葉類が三枚上重ねられて挿入された場合にも、挿入不良を判別することができる。
【0016】
ところで、紙葉類が重なって挿入される場合、紙葉類の縁が正確に重なっていることは希である。すなわち、紙葉類の周辺部分では、紙葉類が重なっていないことが多い。このため、紙葉類の周辺部分で第二発光強度の光の受光強度を測定すると、実際には二枚以上の紙葉類が挿入されているにも拘わらず、挿入不良と判別されてしまうおそれがある。
【0017】
そこで、請求項2記載の発明によれば、挿入口センサにより紙葉類の挿入が検出されると当該紙葉類を搬送する搬送手段を備え、搬送手段による当該紙葉類の搬送経路上の、挿入口センサの設置位置の近傍に位置センサを設け、第一発光強度から第二発光強度への発光強度の切替を、位置センサが当該位置センサの設置位置まで紙葉類が搬送されてきたことを検出した時点で行う構成としてある。
【0018】
このように構成すれば、紙葉類が検出後にある程度の距離を進んでから、第一発光強度から第二発光強度への発光強度の切替を行うことができる。その結果、紙葉類が重ねて挿入された場合に、紙葉類の重なった部分を透過した第二発光強度の光の受光強度を測定することができる。このため、紙葉類の周辺部が重なっていない場合においても、二枚以上の紙葉類が重ねられて挿入されたことを検出し、挿入不良の判別を確実行うことができる。
【0019】
さらに、請求項3記載の発明によれば、挿入口センサの設置位置と位置センサの設置位置との搬送方向に沿った距離を、当該紙葉類の搬送方向に沿った規定寸法よりも短くした構成としてある。
【0020】
このように構成すれば、第二発光強度の光を透過させて、受光強度を測定するときの紙葉類の位置を正確に決めることができる。その結果、紙葉類が重ねられて挿入された場合に、紙葉類が重なっている部分が挿入口センサの設置位置に位置したときに受光強度を測定することができる。
【0021】
ところで、紙葉類を挿入口に斜めに挿入すると、上述のように、挿入口のガイドや装置内部の紙葉類の搬送路のガイド部分に紙葉類の縁が引っ掛かったり、紙葉類に皺が寄ったり、紙葉類が折れ曲がったりして、紙詰まり等のトラブルが発生し易い。さらに、紙葉類にバーコードが印字されている場合、そのバーコードが正確に読み取れなくなることもある。
【0022】
そこで、請求項4記載の発明によれば、紙葉類の挿入口近傍に、紙葉類の挿入を検出する一対のセンサを、挿入方向と直交する方向に沿って互いに一定距離離間して設け、一対のセンサのうち、一方のセンサが紙葉類の挿入を検出してから一定時間内に、他方のセンサが当該紙葉類の挿入を検出しない場合に、挿入不良と判断する構成としてある。
【0023】
チケットや紙幣等の紙葉類は、長方形の形状に裁断されている。したがって、これら紙葉類を正しく挿入口に挿入した場合には、紙葉類の挿入口側の縁は、挿入方向に対して直交する方向に位置する。このため、紙葉類が正しく挿入された場合、一対のセンサはほぼ同時に紙葉類を検出する。
【0024】
これに対して、紙葉類が斜めに挿入された場合には、一対のセンサのうち、どちらか一方のセンサが先ず紙葉類を検出し、その後、他方のセンサが遅れて紙葉類を検出する。したがって、一対のセンサの検出時間差によって、挿入不良を判断することができる。
【0025】
また、紙葉類が破けて破損した場合にも、通常、破損部が非直線となるため、一対のセンサの検出時刻どうしに時間差が生じる。このため、破損した紙葉類も、挿入不良として検出できる場合がある。
さらに、紙葉類が、規定形状の縁に対して斜めに折り返されている場合にも、一対のセンサの検出時刻どうしに時間差が生じることがある。このため、折り返された紙葉類も、挿入不良として検出できる場合がある。
【0026】
ところで、精算機などの装置には、規定寸法チケットや紙幣等の紙葉類の他に、規定寸法外の紙葉類が、誤って又は故意に挿入されることがある。その場合、規定寸法外の紙葉類が紙詰まり等の誤動作を惹き起こすおそれがある。
【0027】
そこで、請求項5記載の発明によれば、前記紙葉類が、前記位置センサによりいったん検出され、その後、一定時間以内に検出されなくなった場合に、挿入不良と判断する構成としてある。
【0028】
搬送手段により紙葉類はほぼ一定の速度で搬送される。その結果、紙葉類が位置センサの設置位置を通過する時間は、その紙葉類の搬送方向に沿った長さに事実上比例する。このため、紙葉類の通過時間を検出することにより、その紙葉類の長さを間接的に検出することができる。
【0029】
これにより、規定寸法よりも短い紙葉類、例えば破けて短くなった紙葉類が挿入された場合に、直ちに挿入不良と判断することができる。このため、紙詰まりなどの誤動作の発生を防止することができる。
【0030】
また、請求項6記載の発明によれば、前記位置センサと第二位置センサを、前記搬送手段の搬送経路に沿って、一定距離離間して設け、紙葉類が、前記位置センサ及び第二位置センサにより同時に検出された場合に、挿入不良と判断する構成としてある。
【0031】
これにより、規定寸法よりも長い紙葉類が挿入された場合に、直ちに挿入不良と判断することができる。このため、紙詰まりなどの誤動作の発生を防止することができる。
【0032】
さらに、請求項7記載の発明によれば、第一及び第二センサ間の一定距離を、挿入される紙葉類の搬送方向に沿った規定寸法よりも長くした構成としてある。 このように構成すれば、挿入された紙葉類の搬送方向に沿った寸法が、規定寸法よりも長い場合には、必ず、第一及び第二センサで同時に検出されている状態が発生する。したがって、規定寸法よりも長い紙葉類を確実に検出することができる。
【0033】
また、請求項8記載の発明によれば、第二センサをイメージリーダとし、紙葉類に印字されたバーコードを読み取ることにより当該紙葉類を検出する構成としてある。
紙葉類が挿入される精算機等の装置には、紙葉類に印字されたバーコードを読み取るためにイメージリーダを備えている場合がある。この場合、イメージリーダを第二センサとして利用すれば、わざわざ第二センサを別個に設ける必要がなくなる。このため、装置の構成を簡単化することができる。
【0034】
ところで、規定寸法の紙葉類を正しく挿入した場合においても、紙葉類に皺が寄っていたり、折り目がついていたりすると、紙詰まり等のトラブルが発生し、結果的に挿入不良となり易くなる傾向がある。特に、薄い感熱紙は、皺が寄り易いため、紙詰まりを起こし易い。その上、紙葉類の表面にバーコードが印字されている場合、皺が寄ったりすると、そのバーコードを正しく読み取ることができなくなることがある。
【0035】
そこで、請求項9記載の発明によれば、紙葉類の搬送経路に沿って、挿入口側から第一搬送手段及び第二搬送手段を順次に設け、第二搬送手段による搬送速度を、第一搬送手段による搬送速度よりも速くした構成としてある。
【0036】
このように構成すれば、紙葉類が第一搬送手段と第二搬送手段と両方に掛った場合、紙葉類に搬送方向に沿った張力が生じる。このため、紙葉類に皺が寄っている場合や、折り目がついている場合に、その皺や折り目を伸ばすことができる。その結果、紙詰まりなどのトラブルの発生を抑制することができる。
さらに、紙葉類にバーコードが印字されている場合には、皺や折り目が伸ばされた状態でバーコードを読取ることができるので、読取エラーの発生を低減することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、本発明の挿入不良検出装置を備えた景品交換券の精算装置の構成について説明する。図1の(A)は、実施形態の精算機の内部構造を示す側面図であり、図1の(B)は、精算機の上側部材の下面図である。
【0038】
図1の(A)に示すように、この精算装置は、上側部材12と下側部材13との隙間として、搬送路1が設けられている。そして、この精算装置は、搬送路1をバーコート読取位置20まで搬送されてきた感熱紙のチケットに印字されたバーコードを読み取るバーコードリーダ(B.L.)2を備えている。チケットのバーコードは、バーコード読取位置20上に設けられたガラス窓21を介して、バーコードリーダ2により読み取られる。
なお、バーコードリーダ2には、従来公知の任意好適なものを用いることができる。
【0039】
また、この精算装置は、チケットを搬送路に沿って搬送する搬送手段を備えている。搬送手段として、搬送口11の近くにモータ61によって回転するローラ71を第一搬送手段として設け、さらに、その奥に搬送路1に沿って四つのローラ72、74、75及び76を設けている。そして、これら四つのローラ72、74、75及び76には、第二搬送手段として搬送用ベルト4(図1の(b)参照)が掛けられている。
なお、第二搬送手段は、搬送路の板側部材13側に設けられているが、図1の(B)においては、搬送路1における搬送用ベルト4の設置位置に相当する位置に二本の搬送用ベルト4を破線で示している。
【0040】
そして、ローラ72がモータ62により回転することにより、この搬送用ベルト4が動き、チケットを搬送する構成となっている。
なお、この第二搬送手段としての搬送用ベルト4による搬送速度は、第一搬送手段としてのローラ71による搬送速度よりも速くしてある。
また、ローラ76は、搬送路1の出口まで搬送されてきたチケットを、チケット回収箱(図示せず)へ導く役割を果たす。
【0041】
また、この精算装置は、チケットを検出する位置センサとして、一対の挿入口センサ51をはじめ、入口センサ52、出口センサ53及び回収センサ54を備えている。各位置センサ51〜54は、いずれも、発光素子51b、52b、53b及び54bと、受光素子51a、52a、53a及び54aとにより構成されている。これら発光素子と受光素子とは、搬送路1又はチケットの搬送される隙間を介して互いに対向して設けられている。
【0042】
そして、各位置センサ51〜54は、発光素子の発した光がチケットにより遮られて受光素子へ到達しなくなることをもって、その位置センサの設置位置にチケットが搬送されてきたことを検出する。
【0043】
これら各位置センサのうち、一対の挿入口センサ51は、紙葉類の挿入口11の近傍に、挿入方向に直交する方向に沿って並べて設けられている。
また入口センサ52は、第一搬送手段による紙葉類の搬送経路1上の、挿入口センサ51の設置位置の近傍であって、バーコード読取位置20よりも手前(挿入口11寄り)の位置に設置されている。
この入口センサ52と挿入口センサ51との、搬送方向に沿った距離L1は、紙葉類の搬送方向に沿った長さL0よりも短くしてある。一方、この入口センサ52とバーコードリーダ2によるバーコード読取位置20との距離L2は、紙葉類の搬送方向に沿った長さL0(図3参照)よりも長くしてある。
【0044】
さらに、出口センサ53は、バーコード読取位置20よりも先の搬送路1上に設けられている。
また、回収センサ54は、回収箱の入口に設置されており、その入口を通過する紙葉類を検出する構成となっている。
【0045】
さらに、この精算装置は、制御部10を備えている。この制御部10は、バーコードリーダ2によるバーコードの読取の成否を判断するとともに、位置センサからの情報に基づいて挿入不良を検出し、さらに、それらの判断結果や各位置センサからの情報に基づいて、搬送手段の動作を制御する。
【0046】
以下、この実施形態の精算装置における各種の挿入不良を検出する動作例、挿入不良を防止する動作例、及び、回収不良を検出する動作例について説明する。(重なり検出)
先ず、図2、図3及び図4を参照して、チケットが二枚以上重ねられて挿入された場合の、挿入不良検出動作について説明する。
図2は、挿入されたチケットの重なりを検出する原理を説明するためのグラフである。グラフの横軸は時間を表し、縦軸は受光素子51aにおける受光強度を表す。この受光強度は、例えば、電圧強度で表すこともできる。
【0047】
また、図3は、重なって挿入されるチケットの様子を示す側面図である。また、図4は、挿入されたチケットの重なりを検出する処理を説明するためのフローチャートである。
なお、図3においては、チケット8どうしの重なり具合を明確に示すため、チケット8の厚さを実際よりも厚くしている。
【0048】
挿入口センサ51においては、紙葉類が挿入される前から、発光素子51bが第一発光強度の光を発している。そして、この第一発光強度の光の受光素子52における受光強度は、図2のグラフ中の実線Iで示すように、当初の未挿入状態時に、基準受光強度VSよりも高いV4の値となっている。
【0049】
そして、時刻T1に、挿入口11へ景品交換券のチケットが挿入されると、この第一発光強度の光は、そのチケットによって遮られる。その結果、図2のグラフ中の実線Iで示すように、受光強度は、基準受光強度VSよりも低いV1の値に低下する。この受光強度が基準受光強度VSよりも低くなることによって、制御部10は、チケットの挿入を検出する(図4のA1)。
【0050】
チケットの挿入が検出されると、制御部10は、モータ61を回転させて第一搬送手段であるローラ71により、チケットを搬送路1に沿って搬送する。そして、入口センサ52が紙葉類が搬送されてきたことを検出すると(図4のA2)、制御部10は、挿入口センサ51の発光素子51bの発光強度を、第一発光強度(低輝度モード)から第二発光強度(高輝度モード)へ切替える(図4のA3)。
【0051】
このように、入口センサ52で紙葉類が検出されてから発光強度を切替えれば、二枚以上重なったチケットのうちの、チケットが重なっている領域部分(図3に領域Bで示す部分)を透過した第二発光強度の光の受光強度を検出することができる。
なお、挿入口センサ51と入力センサ52との距離L1は、上述したように、チケットの長さL0よりも短くしてある(図3参照)。
【0052】
これに対して、挿入センサ51がチケットの挿入を検出した直後に、発光強度を切替えると、二枚以上のチケットが挿入されていても、チケットが重なっていない領域部分(図3に領域Aで示す部分)を透過した第二発光強度の光の受光強度を検出してしまうおそれがある。
【0053】
切替後の第二発光強度は、一枚の規定のチケットを透過した場合に受光素子51aにおける受光強度が基準強度VS以上となり、かつ、二枚以上重なったチケットを透過した場合の受光強度が基準強度VS未満となるようにする。
したがって、高輝度モードにおける受光強度が、例えば、図2のグラフの一点鎖線IIに示すように、基準強度VSよりも高いV3となったとき(図4のA4で「No」の場合)は、制御部10は、挿入されたチケットが重なっていないと判断する(図4のA5)。
その場合、制御部10は、第一搬送手段により、チケットをそのまま搬送させる。
【0054】
これ対して、高輝度モードにおける受光強度が、例えば図2のグラフの二点鎖線IIIに示すように、基準強度VSよりも低いV2となったとき(図4のA4で
「Yes」の場合)は、制御部10は、二枚以上のチケットが重なって挿入された挿入不良と判断する(図4のA6)。
その場合、制御部10は、モータ61を逆回転させ、ローラ71によってチケットを逆送して挿入口11から排出する。
【0055】
なお、厚い紙葉類が挿入された場合も、チケットが重なって挿入された場合と同様に、第二発光強度の光の受光強度が基準強度未満となる場合がある。したがって、第二発強度の光の受光強度を検出することによって、規定のチケットよりも厚い紙葉類が挿入されたことを検出することも可能である。
【0056】
(斜め挿入検出)
また、この挿入口センサ51は、チケットの重なりだけでなく、チケットが斜めに挿入されたことも検出する。
次に、図5、図6及び図7を参照して、チケットが斜めに挿入された場合の、挿入不良検出動作について説明する。
図5の(A)は、チケットが挿入口に正しい方向で挿入される様子を示す模式図であり、図5の(B)は、チケットが挿入口に斜めに挿入される様子を示す模式図である。また、図6の(A)及び(B)は、斜めに挿入されたチケットを検出する原理を説明するためのグラフである。また、図7は、斜めに挿入されたチケットを検出する処理を説明するためフローチャートである。
【0057】
図5の(A)に示すように、チケット8が正しく挿入された場合には、一対の挿入口センサ51は、ほぼ同時にチケット8の挿入を検出する。
この場合の挿入口センサ51の受光強度の変化の様子を図6の(A)に示す。図6の(A)実線Iは、挿入口センサ51のうち一方のセンサの受光強度の変化を表し、破線IIは、挿入口センサ51のうち他方のセンサの受光強度の変化を表す。
【0058】
チケット8が正しく挿入された場合、例えば時刻T1に、一方のセンサにおいて、図6の(A)の実線Iで示すように、受光強度がV4からV1へ低下したことによりチケットが検出される(図7のB1)。続いて、時刻T2に、他方のセンサにおいても、図6の(A)の破線IIで示すように、受光強度が同様に低下したことによりチケットが検出される(図7のB2)。
【0059】
チケット8が正しく挿入された場合には、時刻T1と時刻T2との時間差Δt1は、事実上無視できるほど短い。したがって、図6の(A)では、実線Iと破線IIとを、見やすくするため互いにずらして示したが、実際には、実線Iと実線IIとは、ほぼ重なっている。
【0060】
これに対して、図5の(B)に示すように、チケット8が斜めに挿入された場合には、一対の挿入口センサ51のうち一方のセンサでチケット8が検出された後、一定時間経過後に、他方のセンサでもチケット8が検出される。
この場合の挿入口センサ51の受光強度の変化の様子を図6の(B)に示す。図6の(B)実線III は、挿入口センサ51のうち一方のセンサの受光強度の変化を表し、破線IVは、挿入口センサ51のうち他方のセンサの受光強度の変化を表す。
【0061】
チケット8を斜めに挿入した場合、例えば時刻T3に、図6の(B)の実線III で示すように、一方のセンサの受光強度がV4からV1へ低下したことによりチケットが検出される(図7のB1)。この時点では、図5の(B)において実線で輪郭を示したチケット8のように、一方の挿入口センサ51上にだけチケットの先端が掛っており、他方の挿入口センサ51上には未だチケットが掛っていない。
【0062】
その後、一定時間経過後の時刻T5に、図6の(B)の破線IVで示すように、他方のセンサにおいても受光強度が同様に低下したことによりチケットが検出される(図7のB2)。この時点では、図5の(B)において二点鎖線で輪郭を示したチケット8のように、両方の挿入口センサ51上に、それぞれチケットが掛っている。
そして、チケット8が斜めに挿入された場合には、時刻T3と時刻T5との時間差Δt2は、一定以上の値となる。
【0063】
この実施形態では、制御部10は、この時間差Δt2を測定し、このΔt2の値が、基準時間Δt0よりも大きいか否かを判断する(図7のB3)。
そして、Δt2が基準時間Δt0以内の場合には、制御部10は、チケットが正常に挿入されたものと判断して、チケットの挿入を検出して正常処理を行う(図7のB4)。
【0064】
一方、Δt2が基準時間Δt0よりも長い場合(図7のB3において「Yes」の場合)、すなわち、時刻T4までに他方のセンサ51でチケットが検出されない場合、制御部10は、チケットが斜めに挿入されたと判断する(図7のB5)。そして、挿入不良として、直ちにモータ61を逆回転させ、ローラ71によりチケットを排出する。
【0065】
(短いチケット検出)
また、入口センサ52は、挿入口センサ51の発光強度を切替えるタイミングを検出するだけではなく、規定寸法よりも短いチケットも検出する。
次に、図8及び図9を参照して、短すぎるチケットが挿入された場合の、挿入不良検出動作について説明する。
図8は、規定寸法よりも短いチケットの挿入を検出する原理を説明するためのグラフである。また、図9は、規定寸法よりも短いチケットの挿入を検出する処理を説明するためのフローチャートである。
【0066】
挿入口11にチケットを挿入すると、先ず、挿入口センサ51が、上述したようにチケットの挿入を検出する(図9のC1)。
挿入されたチケットは、第一搬送手段により搬送され、先端が入口センサ52上に差しかかると、入口センサ52の受光素子52aの受光強度が、図8の実線Iで示すように、時刻T1にV4からV1へ低下することにより、入口センサ52がチケットを検出する(図9のC2)。
【0067】
入口センサ52によりチケットが検出されると、制御部10は、時刻T1からの経過時間の計測を開始する(図9のC3)。
第一搬送手段により搬送されているチケットは、一定の速度で、入口センサ52の設置位置を通過する。したがって、チケットが入口センサ52の通過に要する時間は、そのチケットの寸法に比例する。
【0068】
そして、時刻T1から基準時間経過時(図9のC4)の時刻T3に、制御部10は、入口センサ52で、未だそのチケットが検出されつづけているか、既にチケットが通過して、未検出状態となっているかを判断する(図9のC5)。
チケットが検出されていれば、制御部10は、規定寸法のチケットが挿入されたものと判断して、次の正常処理を行う(図9のC6)。
例えば、図8に実線Iで示すように、時刻T3より後の時刻T4に、チケットの後端が通過して、再び未検出状態となるチケットは、制御部10により、規定寸法のチケットと判断される。
【0069】
一方、時刻T3の時点で、図8に破線IIで示すように、時刻T3より前の時刻T2にチケットが通過して、未検出状態となっているチケットは、制御部10により、規定寸法よりも短いチケットと判断される(図9のC7)。その場合、制御部10は、直ちにモータ61を逆回転させ、第一搬送手段のローラ71によりそのチケットを排出する。
【0070】
(長いチケット検出)
さらに、この入口センサ52は、短いチケットを検出するだけでなく、イメージリーダ2との組み合わせで、長すぎるチケットも検出する。
次に、図10及び図11を参照して、長すぎるチケットが挿入された場合の、挿入不良検出動作について説明する。
図10は、規定寸法よりも長いチケットの挿入を検出する原理を説明するためのグラフである。また、図11は、規定寸法よりも長いチケットの挿入を検出する処理を説明するためのフローチャートである。
【0071】
入口センサ52の設置位置を通過したチケットは、第二搬送手段により、搬送経路1上をバーコード読取位置20へ搬送される。この際、上述したように、第二搬送手段による搬送速度を、第一搬送手段による搬送速度よりも速くしてある。このため、第一搬送手段から第二搬送手段へ移る段階で、チケットは張力を与えられる。その結果、チケットに皺が寄っている場合には、その皺が伸ばされる。
これにより、チケット上に印字されたバーコードは、皺が伸ばされた状態で、バーコードリーダ2により読み取られる(図11のD1)。
【0072】
バーコードが読み取られると、制御部10は、その時点で、入口センサ52がチケットを検出している可否かを判断する(図11のD2)。
バーコート読取位置20と入口センサ52とは、チケットの規定寸法L0よりも長いL2だけ離して設置されているので、バーコードが読み取られた時点で、未だ入口センサ52上にチケットが掛っている場合には、そのチケットの寸法は、L2よりも長いことになる。
【0073】
入口センサ52でチケットが検出されない場合、制御部10は、そのチケットが規定寸法のチケットであると判断し、次の正常処理(図11のD3)を行う。 一方、入口センサ52でまだチケットが検出された場合には、制御部10は、そのチケットが規定寸法よりも長いチケットであると判断する(図11のD4)。その場合、制御部10は、直ちにモータ62及び61を逆回転させ、第二及び第一搬送手段によりそのチケットを排出する。
【0074】
(変形例)
ところで、入口センサ52からL2だけ離れた搬送経路1に、バーコードリーダ2とは別に位置センサを設置し、この位置センサと入口センサとで同時にチケットが検出されるか否かを検出して、長すぎるチケットを判別しても良い。
例えば、図10のグラフに実線Iで示すように、入口センサ52が時刻T1から時刻T3の間、チケット検出状態であるとする。このとき、図10のグラフに破線IIで示すように、時刻T3よりも以前の時刻T2に、その位置センサがそのチケットを検出すると、時刻T2から時刻T3にかけてのWの期間、両方のセンサで同時にチケットが検出状態となる。このような状態となるためには、チケットの寸法がL2よりも長いことが必要である。したがって、同時検出状態となったことをもって、そのチケットが長すぎるチケットであると判断することができる。
【0075】
(回収不良検出)
次に、図12を参照して、回収不良検出動作について説明する。
図12は、回収不良を検出する処理を説明するためのフローチャートである。回収箱に回収されたチケットの量が多くなってくると、回収箱の入口にチケットが滞留し易くなってくる。チケットが回収箱の入口に滞留すると、回収センサ54は、チケットを検出した状態となる。
そこへ、次のチケットが第二搬送手段により回収箱へ搬送されてくると、チケットは出口センサ53の設置位置を通過し、出口センサ53がチケットの通過を検出する(図12のE1)。
【0076】
出口センサ53によってチケットが検出されると、制御部は、その時点での回収センサ54の状態を判断する(図12のE2)。すなわち、制御部は、回収センサ54がチケット検出状態か否かを判断する。判断の結果、チケットが非検出状態である場合には、エラーカウントを「0」にする(図12のE3)。続いて、制御部10は、タイマーを設定して、検出からの経過時間の計測を開始する(図12のE4)。
一方、判断の結果、チケットが検出状態である場合には、制御部は、エラーカウントの値をそのままにして、経過時間の計測を開始する(図12のE4)。
【0077】
出口センサ53を通過したチケットは、ローラ76によって方向転換されて、回収箱へ搬送される。その際、新たに搬送されてきた後続のチケットが、回収箱の入口に滞留しているチケットを一緒に押し出して、回収箱に回収されることがある。その場合、後続のチケットが出口センサ53を通過してから、一定時間以内に、後続チケットは回収センサ54はチケット非検出状態となる(図12にE5において「OFF」の状態)。すなわち、滞留していたチケットが無くなるので、その一定時間経過後の時点(図12のE8)では、回収センサ54はチケット未検出状態となる。
【0078】
この場合、制御部10は、エラーカウントを再び「0」に戻し、さらに、チケットが正常に回収センサ54に回収され、未だ、回収箱が満杯状態に近づいていない判断して(図12のE7)、処理を終了する。
【0079】
しかし、回収箱が満杯状態に近づくと、後続のチケットが搬送されてきても、滞留しているチケットが押し出されなくなり、後続のチケットも滞留することになる。その結果、後続のチケットが搬送されてきても、回収センサ54のチケット検出状態が続くことになる(図12にE5において「ON」の状態)。
そして、計測開始から一定時間が経過後(図12のE8)も回収センサ54がチケットを検出した状態が継続している場合、制御部は、エラーカウンタの値をインクリメントする(図12のE9)。
【0080】
続いて、制御部は、インクリメント後のエラーカウンタの値が「3」か、それ未満かを判断する(図12にE10)。
なお、判断基準のエラーカウンタの値は、「3」に限定されず、任意好適な値を設定すると良い。
【0081】
そして、エラーカウンタの値が「3」の場合、すなわち、チケットの滞留現象が三回連続して発生した場合には、制御部10は、回収箱が満杯状態に近く、回収不良と判断する(図12のE11)。そして制御部10は、例えば光の点灯などの手段により警報を発する。
一方、エラーカウンタの値が「3」未満の場合には、制御部10は、未だ、回収箱が満杯状態に近づいていない判断して(図12のE7)、処理を終了する。
【0082】
上述した実施の形態においては、本発明を特定の条件で構成した例について説明したが、本発明は、種々の変更を行うことができる。例えば、上述した実施の形態においては、紙葉類を景品引換券のチケットとした例について説明したが、本発明では、紙葉類は景品引換券に限定されず、例えば、紙葉類として紙幣を挿入する場合にも好適である。
【0083】
また、上述した実施形態では、入口センサ52とバーコードリーダ2とによって、規定寸法よりも長いチケットを検出したが、この発明では、例えば、バーコートリーダとは別個に新たなセンサを設け、そのセンサと入口センサ52とによって、長いチケットを検出しても良い。
【0084】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の挿入不良検出装置によれば、二枚以上の紙葉類が挿入された場合に、挿入不良として検出することができる。
また、挿入不良検出装置によれば、紙葉類が斜めに挿入された場合に、挿入不良として検出することができる。
また、挿入不良検出装置によれば、規定寸法よりも短すぎるチケットが挿入された場合に、挿入不良として検出することができる。
また、挿入不良検出装置によれば、規定寸法よりも長すぎるチケットが挿入された場合に、挿入不良として検出することができる。
また、挿入不良検出装置によれば、挿入された紙葉類に張力を与えて皺を伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は、実施形態の精算機の内部構造を示す側面図であり、(B)は、精算機の上側部材の下面図である。
【図2】 挿入されたチケットの重なりを検出する原理を説明するためのグラフである。
【図3】 重なって挿入されるチケットの様子を示す側面図である。
【図4】 挿入されたチケットの重なりを検出する処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】 (A)は、チケットが挿入口に正しい方向で挿入される様子を示す模式図であり、(B)は、チケットが挿入口に斜めに挿入される様子を示す模式図である
【図6】 (A)及び(B)は、斜めに挿入されたチケットを検出する原理を説明するためのグラフである。
【図7】 斜めに挿入されたチケットを検出する処理を説明するためフローチャートである。
【図8】 規定寸法よりも短いチケットの挿入を検出する原理を説明するためのグラフである。
【図9】 規定寸法よりも短いチケットの挿入を検出する処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】 規定寸法よりも長いチケットの挿入を検出する原理を説明するためのグラフである。
【図11】 規定寸法よりも長いチケットの挿入を検出する処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】 回収不良を検出する処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 搬送路
2 バーコードリーダ
4 搬送用ベルト
8 チケット
10 制御部
11 挿入口
12 上側部材
13 下側部材
20 バーコード読取位置
21 ガラス窓
51 挿入口センサ
52 入口センサ
53 出口センサ
54 回収センサ
51a、52a、53a、54a 受光素子
51b、52b、53b、54b 発光素子
61、62、63 モータ
71、72、74、75、76 ローラ

Claims (9)

  1. 紙葉類の挿入を検出する挿入口センサを備え、
    この挿入口センサは、紙葉類の挿入用の隙間を挟んで設けられた発光素子と受光素子とにより構成され、
    前記発光素子から第一発光強度の光を発しておき、
    前記隙間への前記紙葉類の挿入により、前記第一発光強度の光の前記受光素子における受光強度が低下し、前記挿入口センサが前記紙葉類の挿入を検出した後に、
    前記発光素子の発光強度を、一枚の前記紙葉類を透過した場合に前記受光素子における受光強度が基準強度以上となり、かつ、二枚以上重なった前記紙葉類を透過した場合の受光強度が前記基準強度未満となる第二発光強度に切替え、
    前記第二発光強度の光の受光強度が、前記基準強度未満となった場合に、挿入不良と判断する
    ことを特徴とする紙葉類の挿入不良検出装置。
  2. 前記挿入口センサにより紙葉類の挿入が検出されると当該紙葉類を搬送する搬送手段を備え、
    この搬送手段による紙葉類の搬送経路上の、前記挿入口センサの設置位置の近傍に位置センサを設け、
    前記第一発光強度から第二発光強度への発光強度の切替を、前記位置センサが、当該位置センサの設置位置まで前記紙葉類が搬送されてきたことを検出した時点で行う
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類の挿入不良検出装置。
  3. 前記挿入口センサの設置位置と前記位置センサの設置位置との搬送方向に沿った距離を、当該紙葉類の搬送方向に沿った規定寸法よりも短くした
    ことを特徴とする請求項2記載の紙葉類の挿入不良検出装置。
  4. 前記挿入口センサが、挿入方向と直交する方向に沿って一定距離離間して設けた一対のセンサからなり、
    この一対のセンサのうち、一方のセンサが前記紙葉類の挿入を検出してから一定時間内に、他方のセンサが当該紙葉類の挿入を検出しない場合に、挿入不良と判断することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紙葉類の挿入不良検出装置。
  5. 前記紙葉類が、前記位置センサによりいったん検出され、その後、一定時間以内に検出されなくなった場合に、挿入不良と判断することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の紙葉類の挿入不良検出装置。
  6. 前記位置センサと第二位置センサを、前記搬送手段の搬送経路に沿って、一定距離離間して設け、
    紙葉類が、前記位置センサ及び第二位置センサにより同時に検出された場合に、挿入不良と判断することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の紙葉類の挿入不良検出装置。
  7. 前記一定距離を、挿入される紙葉類の搬送方向に沿った規定寸法よりも長くした
    ことを特徴とする請求項6記載の紙葉類の挿入不良検出装置。
  8. 前記第二センサをイメージリーダとし、前記紙葉類に印字されたバーコードを読み取ることにより当該紙葉類を検出する
    構成としてある
    ことを特徴とする請求項6又は7記載の挿入不良検出装置。
  9. 前記搬送手段として、挿入口側から第一搬送手段及び第二搬送手段を順次に設け、
    前記第二搬送手段による搬送速度を、第一搬送手段による搬送速度よりも速くしたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の紙葉類の挿入不良検出装置。
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