JP3011594B2 - 券発行装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、たとえば交通機関で
用いられる定期券とストアードフェアカードを印刷発行
する券発行装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、定期券（たとえば、鉄道、バス等
の交通機関で用いられる）を発行する券発行装置が実用
化されている。このような券発行装置では、ストアード
フェアカードやプリペイドカード等のあらかじめ金額情
報が記憶されて利用されるごとに減額されるカード類も
発行できるものがある。

【０００３】この場合、定期券の印刷部とカード類の印
刷部とは別々であり、磁気記録部としてのエンコード部
は定期券とカード類で共用されるようになっている。

【０００４】しかしこのような装置では、カード類の印
刷部が故障した場合、定期券の発行を行うことができ
ず、定期券の印刷部が故障した場合、カード類の発行を
行うことができず、稼働率の低下となっていた。

【０００５】また、定期券の印刷部が第１、第２の２つ
の色を印刷する２つの印刷部に別れ、第１の色の１つの
色だけで発行される第１の印刷機能と第１、第２の２つ
の色を用いた第２の印刷機能とがあり、第２の色の印刷
ができなくなった場合でも、第１の色だけで機能する第
１の印刷機能も行うことができず、稼働率の低下となっ
ていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記した
ように、カード類の印刷部が故障した場合、定期券の発
行を行うことができず、定期券の印刷部が故障した場
合、カード類の発行を行うことができず、稼働率が低下
してしまうという欠点を除去するもので、カード類の印
刷部が故障した場合、定期券の発行のみが継続して行え
るようを行うことができ、定期券の印刷部が故障した場
合、カード類の発行のみが継続して行えるようを行うこ
とができ、稼働率の向上が図れる券発行装置を提供する
ことを目的とする。

【０００７】また、この発明は、定期券の印刷部が第
１、第２の２つの色を印刷する２つの印刷部に別れ、第
１の色の１つの色だけで発行される第１の印刷機能と第
１、第２の２つの色を用いた第２の印刷機能とがあり、
第２の色の印刷ができなくなった場合でも、第１の色だ
けで機能する第１の印刷機能も行うことができず、稼働
率が低下してしまうという欠点を除去するもので、第２
の色の印刷ができなくなった場合、第１の色だけで機能
する第１の印刷機能のみを行うことができ、稼働率の向
上が図れる券発行装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

【０００９】この発明の券発行装置は、あらかじめ利用
できる区間を有する第１の券とあらかじめ金額情報が記
憶されて利用されるごとに減額される第２の券が発行さ
れる発行手段を有するものにおいて、上記第１の券に対
して発行内容を印刷する第１の印刷手段、上記第２の券
に対して発行内容を印刷する第２の印刷手段、上記第
１、第２の券に発行内容に対する磁気情報を記録する磁
気記録手段、上記第１、第２の印刷手段と上記磁気記録
手段のそれぞれの動作状態が異常か否かを検知する検知
手段、およびこの検知手段により上記第１の印刷手段の
異常が検知された際、上記発行手段による上記第１の券
の発行を止め、上記第２の券の発行のみが継続して行え
るように制御し、上記検知手段により上記第２の印刷手
段の異常が検知された際、上記発行手段による上記第２
の券の発行を止め、上記第１の券の発行のみが継続して
行えるように制御し、上記検知手段により上記磁気記録
手段の異常が検知された際、上記発行手段による上記第
１、第２の券の両方の発行を停止制御する制御手段から
構成されている。

【００１０】この発明の券発行装置は、あらかじめ利用
できる区間を有し、第１の色のみが印刷されるかあるい
は第１の色と第２の色とが印刷される第１の券とあらか
じめ金額情報が記憶されて利用されるごとに減額される
第２の券が発行される発行手段を有するものにおいて、
上記第１の券に対して発行内容を第１の色で印刷する第
１の印刷手段、上記第１の券に対して発行内容を第２の
色で印刷する第２の印刷手段、上記第２の券に対して発
行内容を印刷する第３の印刷手段、上記第１、第２、第
３の印刷手段のそれぞれの動作状態が異常か否かを検知
する検知手段、およびこの検知手段により上記第１の印
刷手段の異常が検知された際、上記発行手段による上記
第１の券の発行を止め、上記第２の券の発行のみが継続
して行えるように制御し、上記検知手段により上記第２
の印刷手段の異常が検知された際、上記発行手段による
第１の色と第２の色とが印刷される第１の券の発行を止
め、第１の色のみが印刷される第１の券の発行と第２の
券の発行に制御し、上記検知手段により上記第３の印刷
手段の異常が検知された際、上記発行手段による上記第
２の券の発行を止め、上記第１の券の発行のみが継続し
て行えるように制御する制御手段から構成されている。

【００１１】この発明の券発行装置は、あらかじめ利用
できる区間を有し、第１の色のみが印刷されるかあるい
は第１の色と第２の色とが印刷される第１の券とあらか
じめ金額情報が記憶されて利用されるごとに減額される
第２の券が発行される発行手段を有するものにおいて、
上記第１の券に対して発行内容を第１の色で印刷する第
１の印刷手段、上記第１の券に対して発行内容を第２の
色で印刷する第２の印刷手段、上記第２の券に対して発
行内容を印刷する第３の印刷手段、上記第１、第２の券
に発行内容に対する磁気情報を記録する磁気記録手段、
上記第１、第２、第３の印刷手段と上記磁気記録手段の
それぞれの動作状態が異常か否かを検知する検知手段、
およびこの検知手段により上記第１の印刷手段の異常が
検知された際、上記発行手段による上記第１の券の発行
を止め、上記第２の券の発行のみが継続して行えるよう
に制御し、上記検知手段により上記第２の印刷手段の異
常が検知された際、上記発行手段による第１の色と第２
の色とが印刷される第１の券の発行を止め、第１の色の
みが印刷される第１の券の発行と第２の券の発行に制御
し、上記検知手段により上記第３の印刷手段の異常が検
知された際、上記発行手段による上記第２の券の発行を
止め、上記第１の券の発行のみが継続して行えるように
制御し、上記検知手段により上記磁気記録手段の異常が
検知された際、上記発行手段による上記第１、第２の券
の両方の発行を停止する制御手段から構成されている。
この発明の券発行装置は、利用可能な区間が記録される
定期券として発行される券紙を供給搬送する供給搬送手
段、この供給搬送手段により搬送される券紙に対して第
１の色で文字を印刷する第１の印刷手段、上記供給搬送
手段により搬送される券紙に対して第２の色で文字を印
刷する第２の印刷手段、上記第１の印刷手段及び第２の
印刷手段を駆動して上記第１の色及び第２の色で印刷さ
れた定期券を発行し、かつ上記第１の印刷手段及び第２
の印刷手段のうち上記第１の印刷手段のみを駆動して上
記第１の色のみの定期券を発行する発行手段、上記第２
の印刷手段が動作可能か否かを判断する判断手段、およ
びこの判断手段により上記第２の印刷手段が動作否であ
ると判断したとき、上記第１及び第２の色で印刷される
定期券の発行を禁止するとともに上記第１の色のみの定
期券が発行可能であ る旨を案内表示する案内表示手段か
ら構成されている。 この発明の券発行装置は、利用可能
な区間が記録される定期券として発行される券紙を供給
する第１の供給手段、利用される毎に残額が減額される
カードとして発行される券紙を供給する第２の供給手
段、上記第１の供給手段及び前記第２の供給手段により
搬送される券紙、カードを搬送する第１の搬送手段、こ
の第１の搬送手段上に設けられ、定期券として発行され
る券紙に対して第１の色で文字を印刷する第１の印刷手
段、この第１の搬送手段上かつ上記第１の印刷手段の後
段に設けられ、定期券として発行される券紙に対して第
２の色で文字を印刷する第２の印刷手段、上記第１の搬
送手段上において前記第１及び第２の供給手段と上記第
１の印刷手段との間から分岐し、上記第２の印刷手段の
後段で上記第１の搬送手段に接続する第２の搬送手段、
上記第１の搬送手段上において上記第１の印刷手段と上
記第２の印刷手段との間から分岐し、上記第２の搬送手
段に接続する第３の搬送手段、上記第１の搬送手段の後
段に設けられる第４の搬送手段、この第４の搬送手段上
に設けられ、カードとして発行される券紙に対して印刷
を行う第３の印刷手段、定期券として発行される券紙を
上記第１の搬送手段で搬送して上記第１及び第２の印刷
手段を駆動して第１及び第２の色で印刷を行うことによ
り定期券を発行する第１の発行手段、定期券として発行
される券紙を上記第１の搬送手段で搬送して上記第１の
印刷手段を駆動して第１の色で印刷を行い、かつこの定
期券を上記第３の搬送手段により搬送して第１の色のみ
が印刷された定期券を発行する第２の発行手段、および
カードとして発行される券紙を上記第１の搬送手段、第
２の搬送手段及び第４の搬送手段で搬送して上記第３の
印刷手段を駆動して印刷処理を行いカードを発行する第
３の発行手段から構成されている。

【００１２】

【作用】

【００１３】この発明は、上記のような構成において、
あらかじめ利用できる区間を有し、第１の色のみが印刷
されるかあるいは第１の色と第２の色とが印刷される第
１の券とあらかじめ金額情報が記憶されて利用されるご
とに減額される第２の券が発行されるものにおいて、上
記第１の券に対して発行内容を第１の色で第１の印刷手
段により印刷し、上記第１の券に対して発行内容を第２
の色で第２の印刷手段により印刷し、上記第２の券に対
して発行内容を第３の印刷手段により印刷し、上記第
１、第２、第３の印刷手段のそれぞれの動作状態が異常
か否かを検知し、上記第１の印刷手段の異常が検知され
た際、上記第１の券の発行を止め、上記第２の券の発行
のみが継続して行えるように制御し、上記第２の印刷手
段の異常が検知された際、上記発行手段による第１の色
と第２の色とが印刷される第１の券の発行を止め、第１
の色のみが印刷される第１の券の発行と第２の券の発行
に制御し、上記第３の印刷手段の異常が検知された際、
上記第２の券の発行を止め、上記第１の券の発行のみが
継続して行えるように制御するようにしたものである。
この発明は、上記のような構成において、利用可能な
区間が記録される定期券として発行される券紙を供給搬
送し、この搬送される券紙に対して第１の色で文字を第
１の印刷手段により印刷し、上記搬送される券紙に対し
て第２の色で文字を第２の印刷手段により印刷し、上記
第１の印刷手段及び第２の印刷手段を駆動して上記第１
の色及び第２の色で印刷された定期券を発行し、かつ上
記第１の印刷手段及び第２の印刷手段のうち上記第１の
印刷手段のみを駆動して上記第１の色のみの定期券を発
行し、上記第２の印刷手段が動作可能か否かを判断し、
この判断により上記第２の印刷手段が動作否であると判
断したとき、上記第１及び第２の色で印刷される定期券
の発行を禁止するとともに上記第１の色のみの定期券が
発行可能である旨を案内表示するようにしたものであ
る。 この発明は、上記のような構成において、利用可能
な区間が記録される定期券として発行される券紙を第１
の供給手段により供給し、利用される毎に残額が減額さ
れるカードとして発行される券紙を第２の供給手段によ
り供給し、上記第１の供給手段及び上記第２の供給手段
により搬送される券紙、カードを第１の搬送手段により
搬送し、この第１の搬送手段上に設けられ、定期券とし
て発行される 券紙に対して第１の色で文字を第１の印刷
手段により印刷し、上記第１の搬送手段上かつ上記第１
の印刷手段の後段に設けられ、定期券として発行される
券紙に対して第２の色で文字を第２の印刷手段により印
刷し、上記第１の搬送手段上において上記第１及び第２
の供給手段と上記第１の印刷手段との間から分岐し、上
記第２の印刷手段の後段で上記第１の搬送手段に接続す
る第２の搬送手段と、上記第１の搬送手段上において上
記第１の印刷手段と上記第２の印刷手段との間から分岐
し、上記第２の搬送手段に接続する第３の搬送手段と、
上記第１の搬送手段の後段に設けられる第４の搬送手段
とが設けられ、上記第４の搬送手段上に設けられ、カー
ドとして発行される券紙に対して第３の印刷手段により
印刷を行い、定期券として発行される券紙を上記第１の
搬送手段で搬送して上記第１及び第２の印刷手段を駆動
して第１及び第２の色で印刷を行うことにより定期券を
第１の発行手段により発行し、定期券として発行される
券紙を上記第１の搬送手段で搬送して上記第１の印刷手
段を駆動して第１の色で印刷を行い、かつこの定期券を
上記第３の搬送手段により搬送して第１の色のみが印刷
された定期券を第２の発行手段により発行し、カードと
して発行される券紙を上記第１の搬送手段、第２の搬送
手段及び第４の搬送手段で搬送して上記第３の印刷手段
を駆動して印刷処理を行いカードを発行するようにした
ものである。

【００１４】

【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。

【００１５】図２、図３はこの発明の券発行装置１の外
観を示すもので、図２は正面からの図であり、図３は上
面からの図である。この券発行装置１は、購入情報の一
部が入力される条件設定操作部２、複数の発駅と着駅を
設定するための駅名釦と経由を設定するための経由釦と
が縦方向、横方向に配列表示されたタッチパネル内蔵の
カラー液晶表示部（ＬＣＤ）によって構成される経由発
着駅設定部３、４、入力手順あるいは上記条件設定操作
部２、経由発着駅設定部３、４により入力された発行情
報やエラー内容等を表示するカラー液晶表示部（ＬＣ
Ｄ）によって構成される表示部５、発行日付を表示する
発行日付表示部６、購入客により購入情報が書かれた申
込用紙が挿入される申込用紙挿入口７、あらかじめ利用
できる区間を有する定期券やあらかじめ金額情報が記憶
されて利用されるごとに減額されるカード類（ストアー
ドフェアカードやプリペイドカード等）が発行される券
発行口８、旧券、手差し券挿入口９が設けられている。
上記条件設定操作部２には、上記カード類の発行を指示
するキーとその発行金額（たとえば３千円、５千円、１
万円）を指示するキーと、定期券やカード類の指示を行
うスタートキー１１等を有している。

【００１６】次に、上記券発行装置１の制御回路を図４
を用いて説明する。

【００１７】すなわち、上記券発行装置１の全体を制御
する制御部としてのＣＰＵ２０が設けられている。この
ＣＰＵ２０には、制御プログラムや文字パターン等が記
憶されているとともに、種々のデータが記憶されるメモ
リ２１、上記申込用紙挿入口７に対応して設けられてい
る氏名読取部２２と氏名転写部２３、券発行口８と旧
券、手差し券挿入口９に対応して設けられている券発行
部２４、売上デ―タ等をジャ―ナル（図示しない）に印
刷するジャ―ナルプリンタ２５、券発行に関する種々の
情報たとえば売上デ―タあるいは運賃デ―タ等が記憶さ
れている磁気ディスク（図示しない）を扱う磁気ディス
ク装置２６、図示しない通信回線を介してホストコンピ
ュータ等の外部装置と接続される通信制御部２７、上記
条件設定操作部２、経由発着駅設定部３、４、および表
示部５が接続されている。

【００１８】上記ＣＰＵ２０は、券発行部２４から異常
（故障等）の内容とその異常に対しての継続可能な機能
が供給された際、その内容を表示部５で案内表示するよ
うになっている。

【００１９】上記氏名転写部２３は、ＣＣＤ等により構
成され、申込用紙挿入口７から挿入される申込用紙上の
（購入者による自筆の）氏名を読取り、画素デ―タ（イ
メ―ジパタ―ンデ―タ）に変換するものである。

【００２０】上記券発行部２４は、定期券用紙の購入情
報に対応した印刷データや旧券、手差し券挿入口９から
挿入された旧券に対応した印刷データを印刷したり磁気
情報を記録し、この新規な定期券を券発行口８から発行
したり、利用金額等を印刷するとともにその利用金額、
発行駅、発行機体番号等を磁気記録した新規なカード類
（ストアードフェアカードやプリペイドカード等）を券
発行口８から発行するものである。

【００２１】次に、上記券発行部２４の内部構成を、図
５に示す断面図を参照しつつ説明する。

【００２２】すなわち、本体３１の上面左側（フロント
側）には、上記券発行口８と旧券、手差し券挿入口９と
が設けられている。

【００２３】本体３１内の上方には、発行する定期券と
カード類に対する印刷を行うとともに、磁気記録を行う
発行処理部３２が設けられ、本体３１内の下方には、未
印刷、未磁気記録の券紙Ｓ、Ｓ´が収納されている券紙
収納部３３が設けられている。

【００２４】上記券紙収納部３３には、それぞれ所定枚
数の券紙Ｓ、…、Ｓ´、…が収納されている２つの券紙
ホッパ３４、３５が上下に設けられている。たとえば、
券紙ホッパ３４の券紙Ｓは定期券用であり、券紙ホッパ
３５の券紙Ｓ´はカード類用であり、感熱破壊により印
刷されるものである。あらかじめ所定の印刷がなされて
いるものであっても良い。

【００２５】上記券紙ホッパ３４の券紙Ｓは給紙ローラ
３６によって１通ずつ給紙され、取出しローラ３７、３
８によって取出し搬送路３９を搬送され、搬送路４０に
導かれるようになっている。

【００２６】上記券紙ホッパ３５の券紙Ｓ´は給紙ロー
ラ４１によって１通ずつ給紙され、取出しローラ４２、
４３によって取出し搬送路４４を搬送され、搬送路４０
に導かれるようになっている。

【００２７】上記取出し搬送路３９の取出しローラ３７
の近傍と、取出し搬送路４４の取出しローラ４２の近傍
には、それぞれ券紙の取出しを光学的に検知する取出し
センサ４５、４６が設けられている。

【００２８】取出し時に、取出しローラ３７（４２）を
所定時間動かした際に、取出しセンサ４５（４６）がオ
ンされなかった場合に、取出し異常を判定するようにな
っている。

【００２９】この搬送路４０の他端は上記発行処理部３
２内の主搬送路４７と合流部４８で合流し、上記券紙ホ
ッパ３４あるいは３５から上記搬送路４０に導かれた券
紙Ｓ、Ｓ´は上方へ搬送され、発行処理部３２内の主搬
送路４７に導かれるようになっている。

【００３０】上記発行処理部３２内の主搬送路４７の一
端は、上記券発行口８に対応し、他端にはスイッチバッ
ク部４９が設けられている。この主搬送路４７の合流部
４８の後方には、有効期間、発着駅、経由、発行駅等の
発行内容を黒色で印刷する黒色印刷部５０と、発行内容
の一部を赤色で印刷する赤色印刷部５１とが設けられて
いる。赤色印刷部５１は、定期券上の印刷内容を黒色で
印刷した部分より強調したい場合に用いるものであり、
たとえば、学割り定期の場合の「学」、あるいはバス等
での目視確認用に有効期限が赤色で印刷されるようにな
っている。上記黒色印刷部５０と赤色印刷部５１は定期
券用の券紙Ｓに対してのみ作動するようになっている。

【００３１】上記スイッチバック部４９と上記合流部４
８との間に、副搬送路５２が設けられている。副搬送路
５２上には、旧券に入鋏を行う旧券入鋏部５３、券紙
Ｓ、Ｓ´の裏面の磁気記録部に磁気情報（有効期間、発
着駅、経由、発行駅等、あるいは利用金額、発行駅、発
行機体番号等）を記録する書込ヘッド５４、書込ヘッド
５４で書込んだ券紙Ｓ、Ｓ´の裏面の磁気記録部の磁気
情報を読取ったり、旧券の裏面の磁気記録部の磁気情報
を読取る読取ヘッド５５が設けられている。

【００３２】上記黒色印刷部５０の後方で主搬送路４７
と分岐し、上記副搬送路５２の一部を介してスイッチバ
ック部４９で再び主搬送路４７に合流する黒単色バイパ
スとしての分岐搬送路５６が設けられている。

【００３３】また、上記合流部４８から上記券発行口８
に発行される定期券（券紙Ｓ）やカード類（券紙Ｓ´）
が搬送される搬送路５７が設けられ、上記旧券、手差し
券挿入口９と上記搬送路５７との間に、旧券、あるいは
手差し券が搬送される搬送路５８が設けられている。

【００３４】また、上記スイッチバック部４９には、上
記旧券を主搬送路４７から分岐搬送する搬送路５９が設
けられている。この搬送路５９の一端の搬送先には図示
しない屑箱が設けられ、旧券が回収されるようになって
いる。

【００３５】また、上記スイッチバック部４９には、カ
ード類に対応する券紙Ｓ´に利用金額等の発行内容を印
刷する印刷部６５としての熱転写形のサーマルヘッド６
５が設けられている。印刷部６５により券紙Ｓ´の印刷
面の感熱破壊により印刷が行われるようになっている。

【００３６】上記合流部４８の左側には、種々の券（一
括券、旧券、エラー券）を回収する回収箱６０が設けら
れている。

【００３７】上記合流部４８の近傍、上記合流部４８と
黒色印刷部５０との間の主搬送路４７と副搬送路５２の
合流部の近傍、主搬送路４７から分岐搬送路５６への分
岐部の近傍、スイッチバック部４９の搬送路５９への分
岐部の近傍には、それぞれゲート６１、６２、６３、６
４が設けられている。

【００３８】ゲート６１により、副搬送路５２から搬送
されてきた券紙Ｓ、Ｓ´は搬送路５７で搬送され券発行
口８へ導かれ、副搬送路５２から搬送されてきた一括
券、旧券、エラー券は回収箱５９へ導かれるように分岐
されるものである。

【００３９】ゲート６２により、合流部４８から搬送さ
れてきた券紙Ｓ、Ｓ´は主搬送路４７で搬送され黒色印
刷部５０へ導かれ、合流部４８から搬送されてきた旧券
は副搬送路５２で搬送され読取ヘッド５５へ導かれるよ
うに分岐されるものである。

【００４０】ゲート６３により主搬送路４７により搬送
される券紙Ｓ、Ｓ´をそのまま主搬送路４７で搬送し赤
色印刷部５１へ導くか、分岐搬送路５６へ分岐するかを
切換えるものである。

【００４１】ゲート６４により主搬送路４７により搬送
される券紙Ｓ、Ｓ´をスイッチバック部４９に導かれ、
主搬送路４７により搬送される旧券をスイッチバック部
４９へ導くか搬送路５９へ導くかを切換えるものであ
る。

【００４２】また、各搬送路４０、４７、５２、５６、
〜５９には図示しない搬送検知センサ（光学センサ）が
設けられており、搬送異常が検知されるようになってい
る。

【００４３】上記黒色印刷部５０は、熱転写型のサーマ
ルヘッド５０ａ、インクリボン５０ｂ、サーマルヘッド
５０ａのビット切れを検知するビット切れ検知部５０
ｃ、およびインクリボン５０ｂのずれを検知するリボン
ずれ検知部５０ｄによって構成されている。

【００４４】上記赤色印刷部５１は、熱転写型のサーマ
ルヘッド５１ａ、インクリボン５１ｂ、サーマルヘッド
５１ａのビット切れを検知するビット切れ検知部５１
ｃ、インクリボン５１ｂのずれを検知するリボンずれ検
知部５１ｄによって構成されている。

【００４５】上記印刷部６５は、熱転写型のサーマルヘ
ッド６５ａおよびビット切れ検知部６５ｂによって構成
されている。

【００４６】ビット切れ検知部５０ｃ（５１ｃ、６５
ｂ）は、サーマルヘッド５０ａ（５０ａ、６５ａ）の１
ビットずつをドライブして電流が流れるか否かでビット
切れ（抵抗体の切れ）を検知するものである。このビッ
ト切れの本数が所定本数以上となった際、使用不能とな
る。

【００４７】リボンずれ検知部５０ｄ（５１ｄ）は、イ
ンクリボン５０ｂ（５１ｂ）の位置ずれを検知するもの
であり、図６に示すように、インクリボン５０ｂ（５１
ｂ）の端部の位置ずれを検知する透過式の４つの検知器
６６ａ、６６ａ、６６ｂ、６６ｂにより構成されてお
り、検知器６６ａがインクリボン５０ｂ（５１ｂ）によ
り遮蔽された際、あるいは検知器６６ｂのインクリボン
５０ｂ（５１ｂ）による遮蔽が解除された際、位置ずれ
を検知するようになっている。

【００４８】なお、カード類用の券紙Ｓ´は、主搬送路
４７を通過してスイッチバック部４９へ導かれたが、副
搬送路５２を通過してスイッチバック部４９へ導かれる
ようにしても良い。この場合、ゲート６２の作動が異な
ったものとなる。

【００４９】次に、上記券発行部２４の制御回路を図１
を用いて説明する。

【００５０】すなわち、上記券発行部２４の全体を制御
する制御部としてのＣＰＵ７０が設けられている。この
ＣＰＵ７０には、制御プログラム等が記憶されていると
ともに、種々のデータが記憶されるメモリ７１、上記各
搬送路の搬送ローラ等を駆動する搬送系駆動機構７２を
制御する駆動回路７３、上記読取ヘッド５５の読取り内
容を再生する再生回路７４、上記書込ヘッド５４を駆動
する駆動回路７５、上記取出しローラ３７等の券紙ホッ
パ３４に対する取出し機構７６を駆動する駆動回路７
７、上記取出しローラ４２等の券紙ホッパ３５に対する
取出し機構７８を駆動する駆動回路７９、上記旧券入鋏
部５３を駆動する駆動回路８０、上記ゲート６１、６
２、６３、６４を駆動する駆動回路８１、上記黒色印刷
部５０を駆動する駆動回路８２、上記赤色印刷部５１を
駆動する駆動回路８３、上記印刷部を駆動する駆動回路
８５、上記ＣＰＵ２０と接続されるインターフェース８
４、および取出しセンサ４５、４６が接続されている。

【００５１】また、ビット切れ検知部５０ｃ、５１ｃ、
６５ｂからの検知出力やリボンずれ検知部５０ｄ、５１
ｄからの検知出力がＣＰＵ７０へ出力されるようになっ
ている。

【００５２】上記メモリ７１には、搬送路でのジャムや
印刷部の異常（故障）等の種々の障害に対する継続可能
機能が記憶されている継続可能テーブル７１ａが設けら
れている。たとえば、図７に示すように、上記赤色印刷
部５１の故障判定時、上記黒色印刷部５０のみを用いた
定期券の発行機能とカード類の発行機能が継続できる機
能であり（黒色と赤色の両方の印刷を行う定期券の発行
機能が禁止される）、上記黒色印刷部５０の故障判定
時、カード類の発行機能が継続できる機能であり（定期
券の発行機能が禁止される）、書込ヘッド５４や読取ヘ
ッド５５の故障判定時、継続できる機能がないものとな
っている（定期券の発行機能とカード類の発行機能の両
方が禁止される）。書込ヘッド５４や読取ヘッド５５の
故障は、ノイズ量や信号レベルや書込エラーの回数等に
よって判定されるようになっている。

【００５３】上記ＣＰＵ７０は、券紙ホッパ３４（３
５）から券紙Ｓ（Ｓ´）を取出す際、取出しローラ３７
（４２）等を所定時間駆動し、取出しセンサ４５（４
６）がオンされなかった場合に、取出し異常を検知し、
その検知結果をＣＰＵ２０へ出力するようになってい
る。さらに、ＣＰＵ７０は、その検知結果に対応した継
続可能な機能をメモリ７１を用いて判断し、この判断結
果をＣＰＵ２０へ出力するようになっている。ＣＰＵ７
０は上記取出し異常が何回か検知された際に、その検知
結果をＣＰＵ２０へ出力するようにしても良い。

【００５４】また、上記ＣＰＵ７０は、図示しない搬送
検知センサからの検知信号に応じて、各搬送路４０、…
でのジャム等の搬送異常を検知したり、ビット切れ検知
部５０ｃ、５１ｃ、６５ｂからの検知出力やリボンずれ
検知部５０ｄ、５１ｄからの検知出力により、各印刷部
５０、…の異常を検知し、それらの検知結果に対応した
継続可能な機能をメモリ７１を用いて判断し、この判断
結果をＣＰＵ２０へ出力するようになっている。

【００５５】上記ＣＰＵ７０は、１回の異常検知で異常
を判定せずに、メモリ７１に累積記憶し、頻発した際
に、その異常を判定し、ＣＰＵ２０へ出力するようにし
ても良い。

【００５６】上記のような構成において、定期券の発行
動作を説明する。

【００５７】まず、券紙ホッパ３４から給紙ローラ３６
によって給紙された券紙Ｓは、取出し搬送路３９、搬送
路４０、主搬送路４７を介してスイッチバック部４９に
導かれる。この主搬送路４７を搬送される際に、黒色印
刷部５０で黒色の印刷がなされるとともに、赤色印刷部
５１で赤色の印刷がなされる。

【００５８】ただし、黒色の印刷だけの場合、券紙Ｓ
は、黒色印刷部５０での印刷がなされた後、分岐搬送路
５６を介してスイッチバック部４９に導かれる。

【００５９】スイッチバック部４９で搬送方向が逆転し
た印刷済みの券紙Ｓは、副搬送路５２を介して搬送さ
れ、この搬送の際に、書込ヘッド５４によりその券紙Ｓ
の裏面の磁気記録部に磁気情報を書込み、その記録内容
を確認用に読取ヘッド５５により読取る。

【００６０】この読取ヘッド５５による読取り結果が正
しかった場合、副搬送路５２からの券紙Ｓはゲート６１
により搬送路５７を介して券発行口８に搬送され、定期
券として券発行口８から発行される。

【００６１】上記読取ヘッド５５による読取り結果が誤
ってエラーとなった場合、副搬送路５２からの券紙Ｓは
ゲート６１により回収箱５９へ導かれる。

【００６２】旧券、手差し券挿入口９から挿入された旧
券は、搬送路５８、５７、副搬送路５２を介して搬送さ
れ、その裏面の磁気記録部の磁気情報が読取ヘッド５５
により読取られる。その後、旧券は旧券入鋏部５３で入
鋏され、ゲート６４により搬送路５９を搬送され、屑箱
（図示しない）に回収されるか、あるいはゲート６４に
よりスイッチバック部４９で搬送され、搬送方向が逆転
し、副搬送路５２を介して搬送され、ゲート６１により
回収箱５９へ導かれ、回収される。

【００６３】また、上記のような構成において、カード
類の発行動作を説明する。

【００６４】まず、券紙ホッパ３５から給紙ローラ４１
によって給紙された券紙Ｓ´は、取出し搬送路４４、搬
送路４０、主搬送路４７を介してスイッチバック部４９
に導かれる。

【００６５】このスイッチバック部４９を搬送される際
に、印刷部６５のサーマルヘッド６５ａで券紙Ｓ´の印
刷面の感熱破壊により、利用金額の印刷がなされる。

【００６６】スイッチバック部４９で搬送方向が逆転し
た印刷済みの券紙Ｓ´は、副搬送路５２を介して搬送さ
れ、この搬送の際に、書込ヘッド５４によりその券紙Ｓ
´の裏面の磁気記録部に磁気情報を書込み、その記録内
容を確認用に読取ヘッド５５により読取る。

【００６７】この読取ヘッド５５による読取り結果が正
しかった場合、副搬送路５２からの券紙Ｓ´はゲート６
１により搬送路５７を介して券発行口８に搬送され、カ
ードとして券発行口８から発行される。

【００６８】上記読取ヘッド５５による読取り結果が誤
ってエラーとなった場合、副搬送路５２からの券紙Ｓ´
はゲート６１により回収箱５９へ導かれる。

【００６９】次に、このような構成において、定期券の
発行動作を説明する。

【００７０】すなわち、申込用紙による定期券の購入申
込みにより、係員は、経由発着駅設定部３、４により発
駅（Ａ駅）、着駅（Ｂ駅）（利用区間）、経由を入力す
る。この際、入力された発駅、着駅、経由に対応する駅
名釦部は表示色が変更される。

【００７１】ついで、係員は発着駅と経由以外の購入申
込み内容に基づく所定のデ―タ（たとえば、通用箇月、
性別、年齢、発行年月日等の購入情報）を条件設定操作
部２を用いて入力する。

【００７２】また、係員は申込用紙を申込用紙挿入口７
に挿入し、氏名読取部２２により申込用紙に記載された
氏名の読取処理を行う。

【００７３】すると、ＣＰＵ２０は上記入力デ―タに応
じた発行内容と料金等を図８に示すように、表示部５で
表示する。

【００７４】また、ＣＰＵ２０は上記入力デ―タに基づ
きメモリ２１から文字パタ―ンを読出し、この文字パタ
―ンと氏名転写部２３によって読取った購入客による自
筆の氏名に対応する画素デ―タとにより、対応する定期
券の表面の印刷デ―タを編集作成し、表示部５で表示す
る。

【００７５】そして、上記表示部５に表示された発行内
容が満足するものであった場合、係員はスタートキー１
１を投入する。すると、ＣＰＵ２０は券発行部２４を制
御し、上記発行内容を券紙Ｓに磁気記録するとともに、
購入者の氏名のイメージパターンデータに基づいた氏名
転写と、購入内容を印刷して券発行口８から発行する。
また、ＣＰＵ２０は定期券料金も表示部５で表示する。

【００７６】また、ＣＰＵ２０は、上記取引結果を磁気
ディスク装置２６により磁気ディスクに記憶するととも
に、ジャーナルに印字する。

【００７７】この結果、係員は購入客から表示部５に表
示されている定期券料金を受取り、発行された定期券を
購入客に渡す。

【００７８】また、旧券を用いた継続券の発行を行う場
合、旧券による発行（継続）を指示するとともに、旧券
を旧券、手差し券挿入口９に挿入する。すると、旧券は
券発行部２４内に受入れられ、旧券の裏面の磁気記録部
に記録されている発行条件としての発着駅、経由、氏名
等が読取られ、ＣＰＵ２０に出力される。これにより、
ＣＰＵ２０は表示部５でその内容と標準の有効期間とに
よる発行内容と料金とをを表示する。その後、発行日
付、月数等の発行内容を確認後、発行の指示を入力す
る。この際、条件設定操作部２を用いて変更等を行って
も良い。上記発行指示により、券発行部２４により作成
された定期券が券発行口８から発行される。

【００７９】また、の発行動作を説明する。

【００８０】すなわち、係員は条件設定操作部２を用い
て、カードの発行の指示とその金額の指示とを入力し、
スタートキー１１を投入する。すると、ＣＰＵ２０は券
発行部２４を制御する。これにより、券発行部２４は、
上記したように、券紙Ｓ´に対して利用料金を印刷する
とともに、利用料金等を磁気記録してカードとして券発
行口８から発行する。また、ＣＰＵ２０はカード類の発
行料金も表示部５で表示する。

【００８１】また、ＣＰＵ２０は、上記取引結果を磁気
ディスク装置２６により磁気ディスクに記憶するととも
に、ジャーナルに印字する。

【００８２】この結果、係員は購入客から表示部５に表
示されているカードの発行料金を受取り、発行されたカ
ードを購入客に渡す。

【００８３】上記のような定期券やカード類が発行され
る状態において、券発行部２４のＣＰＵ７０は、図示し
ない搬送検知センサからの検知信号に応じて、各搬送路
４０、…でのジャム等の搬送異常を検知したり、ビット
切れ検知部５０ｃ、５１ｃ、６５ｂからの検知出力やリ
ボンずれ検知部５０ｄ、５１ｄからの検知出力により、
各印刷部５０、…の異常を検知し、それらの検知結果に
対応した継続可能な機能をメモリ７１を用いて判断し、
この判断結果をＣＰＵ２０へ出力する。

【００８４】たとえば、ＣＰＵ７０は赤色印刷部５１の
異常により赤色の印刷ができないと判断した場合、継続
可能な機能として、黒色だけの定期券の発行機能と、カ
ード類の発行機能とが継続可能であるとメモリ７１を用
いて判断し、この判断結果をＣＰＵ２０へ出力する。こ
れにより、ＣＰＵ２０は赤色を用いた定期券の発行を禁
止し、表示部５の下部に「赤色印刷部のエラー」「黒色
だけの定期券の発行とカード類の発行が行えます」と案
内表示する（図８）。

【００８５】また、ＣＰＵ７０は黒色印刷部５０の異常
により黒色の印刷ができないと判断した場合、継続可能
な機能として、カード類の発行機能が継続可能であると
メモリ７１を用いて判断し、この判断結果をＣＰＵ２０
へ出力する。これにより、ＣＰＵ２０は定期券の発行を
禁止し、表示部５で「黒色印刷部のエラー」「カード類
の発行だけが行えます」と案内表示する。

【００８６】また、ＣＰＵ７０は印刷部６５の異常によ
りカード類に対する印刷ができないと判断した場合、継
続可能な機能として、定期券の発行機能が継続可能であ
るとメモリ７１を用いて判断し、この判断結果をＣＰＵ
２０へ出力する。これにより、ＣＰＵ２０はカード類の
発行を禁止し、表示部５で「カード用の印刷部のエラ
ー」「定期券の発行だけが行えます」と案内表示する。

【００８７】また、ＣＰＵ７０は書込ヘッド５４や読取
ヘッド５５の異常により磁気記録ができないと判断した
場合、継続可能な機能がないとメモリ７１を用いて判断
し、この判断結果をＣＰＵ２０へ出力する。これによ
り、ＣＰＵ２０は発行を禁止し、表示部５で「磁気記録
エラー」「定期券、カード類の発行が行えません」と案
内表示する。

【００８８】また、ＣＰＵ７０は搬送路４０、…の搬送
異常により、その異常発生場所に対応した継続可能な機
能をメモリ７１を用いて判断し、この判断結果をＣＰＵ
２０へ出力する。これにより、ＣＰＵ２０はその継続可
能な機能を表示部５で案内表示する。

【００８９】上記したように、あらかじめ利用できる区
間を有する定期券とあらかじめ金額情報が記憶されて利
用されるごとに減額されるカード類が発行されるものに
おいて、上記定期券の印刷部の異常が検知された際、上
記定期券の発行を止め、上記カード類の発行のみが継続
して行えるように制御し、上記カード類の印刷部の異常
が検知された際、上記カード類の発行を止め、上記定期
券の発行のみが継続して行えるように制御するようにし
たものである。

【００９０】これにより、カード類の印刷部が故障した
場合、定期券の発行のみを継続して行うことができ、定
期券の印刷部が故障した場合、カード類の発行のみを継
続して行うことができ、稼働率の向上が図れる。

【００９１】なお、前記実施例では、交通機関の一例と
して電車の場合について説明したが、これに限らず、バ
ス等で用いる場合であっても良い。

【００９２】また、継続可能テーブルはメモリ２１に設
けられていても良い。

【００９３】

【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
カード類の印刷部が故障した場合、定期券の発行のみを
継続して行うことができ、定期券の印刷部が故障した場
合、カード類の発行のみを継続して行うことができ、稼
働率の向上が図れる券発行装置を提供できる。

【００９４】また、定期券の印刷部が第１、第２の２つ
の色を印刷する２つの印刷部に別れ、第１の色の１つの
色だけで発行される第１の印刷機能と第１、第２の２つ
の色を用いた第２の印刷機能とがあり、第２の色の印刷
ができなくなった場合、第１の色だけで機能する第１の
印刷機能のみを行うことができ、稼働率の向上が図れる
券発行装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例における券発行装置の券発
行部の制御回路の要部を示すブロック図

【図２】券発行装置の外観を示す正面図。

【図３】券発行装置の外観を示す上面図。

【図４】券発行装置の制御回路の要部を示すブロック
図。

【図５】券発行部の内部構成を示す断面図。

【図６】リボンずれ検知部の設置位置を説明するための
図。

【図７】継続可能テーブルの種々の障害に対する継続可
能の記憶例を示す図。

【図８】表示部により表示される発行内容を示す図。

【符号の説明】

２４…券発行部 ５０…黒色印刷部 ５０ａ、５１ａ、６５ａ…サーマルヘッド ５０ｂ、５１ｂ…インクリボン ５０ｃ、５１ｃ…ビット切れ検知部 ５０ｄ、５１ｄ…リボンずれ検知部 ５１…赤色印刷部 ５４…書込ヘッド ５５…読取ヘッド ６５…印刷部 ６５ｂ…ビット切れ検知部 ７０…ＣＰＵ ７１…メモリ ７１ａ…継続可能テーブル

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 あらかじめ利用できる区間を有する第１
   の券とあらかじめ金額情報が記憶されて利用されるごと
   に減額される第２の券が発行される発行手段を有する券
   発行装置において、 上記第１の券に対して発行内容を印刷する第１の印刷手
   段と、 上記第２の券に対して発行内容を印刷する第２の印刷手
   段と、 上記第１、第２の券に発行内容に対する磁気情報を記録
   する磁気記録手段と、 上記第１、第２の印刷手段と上記磁気記録手段のそれぞ
   れの動作状態が異常か否かを検知する検知手段と、 この検知手段により上記第１の印刷手段の異常が検知さ
   れた際、上記発行手段による上記第１の券の発行を止
   め、上記第２の券の発行のみが継続して行えるように制
   御し、上記検知手段により上記第２の印刷手段の異常が
   検知された際、上記発行手段による上記第２の券の発行
   を止め、上記第１の券の発行のみが継続して行えるよう
   に制御し、上記検知手段により上記磁気記録手段の異常
   が検知された際、上記発行手段による上記第１、第２の
   券の両方の発行を停止制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする券発行装置。
2. 【請求項２】 あらかじめ利用できる区間を有し、第１
   の色のみが印刷されるかあるいは第１の色と第２の色と
   が印刷される第１の券とあらかじめ金額情報が記憶され
   て利用されるごとに減額される第２の券が発行される発
   行手段を有する券発行装置において、 上記第１の券に対して発行内容を第１の色で印刷する第
   １の印刷手段と、 上記第１の券に対して発行内容を第２の色で印刷する第
   ２の印刷手段と、 上記第２の券に対して発行内容を印刷する第３の印刷手
   段と、 上記第１、第２、第３の印刷手段のそれぞれの動作状態
   が異常か否かを検知する検知手段と、 この検知手段により上記第１の印刷手段の異常が検知さ
   れた際、上記発行手段による上記第１の券の発行を止
   め、上記第２の券の発行のみが継続して行えるように制
   御し、上記検知手段により上記第２の印刷手段の異常が
   検知された際、上記発行手段による第１の色と第２の色
   とが印刷される第１の券の発行を止め、第１の色のみが
   印刷される第１の券の発行と第２の券の発行に制御し、
   上記検知手段により上記第３の印刷手段の異常が検知さ
   れた際、上記発行手段による上記第２の券の発行を止
   め、上記第１の券の発行のみが継続して行えるように制
   御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする券発行装置。
3. 【請求項３】 あらかじめ利用できる区間を有し、第１
   の色のみが印刷されるかあるいは第１の色と第２の色と
   が印刷される第１の券とあらかじめ金額情報が記憶され
   て利用されるごとに減額される第２の券が発行される発
   行手段を有する券発行装置において、 上記第１の券に対して発行内容を第１の色で印刷する第
   １の印刷手段と、 上記第１の券に対して発行内容を第２の色で印刷する第
   ２の印刷手段と、 上記第２の券に対して発行内容を印刷する第３の印刷手
   段と、 上記第１、第２の券に発行内容に対する磁気情報を記録
   する磁気記録手段と、 上記第１、第２、第３の印刷手段と上記磁気記録手段の
   それぞれの動作状態が異常か否かを検知する検知手段
   と、 この検知手段により上記第１の印刷手段の異常が検知さ
   れた際、上記発行手段による上記第１の券の発行を止
   め、上記第２の券の発行のみが継続して行えるように制
   御し、上記検知手段により上記第２の印刷手段の異常が
   検知された際、上記発行手段による第１の色と第２の色
   とが印刷される第１の券の発行を止め、第１の色のみが
   印刷される第１の券の発行と第２の券の発行に制御し、
   上記検知手段により上記第３の印刷手段の異常が検知さ
   れた際、上記発行手段による上記第２の券の発行を止
   め、上記第１の券の発行のみが継続して行えるように制
   御し、上記検知手段により上記磁気記録手段の異常が検
   知された際、上記発行手段による上記第１、第２の券の
   両方の発行を停止する制御手段と、 を具備したことを特徴とする券発行装置。
4. 【請求項４】 利用可能な区間が記録される定期券とし
   て発行される券紙を供給搬送する供給搬送手段と、 この供給搬送手段により搬送される券紙に対して第１の
   色で文字を印刷する第１の印刷手段と、 前記供給搬送手段により搬送される券紙に対して第２の
   色で文字を印刷する第２の印刷手段と、 前記第１の印刷手段及び第２の印刷手段を駆動して前記
   第１の色及び第２の色で印刷された定期券を発行し、か
   つ前記第１の印刷手段及び第２の印刷手段のうち前記第
   １の印刷手段のみを駆動して前記第１の色のみの定期券
   を発行する発行手段と、 前記第２の印刷手段が動作可能か否かを判断する判断手
   段と、 この判断手段により前記第２の印刷手段が動作否である
   と判断したとき、前記第１及び第２の色で印刷される定
   期券の発行を禁止するとともに前記第１の色のみの定期
   券が発行可能である旨を案内表示する案内表示手段と、 を具備したことを特徴とする券発行装置。
5. 【請求項５】 利用可能な区間が記録される定期券とし
   て発行される券紙を供給する第１の供給手段と、 利用される毎に残額が減額されるカードとして発行され
   る券紙を供給する第２の供給手段と、 前記第１の供給手段及び前記第２の供給手段により搬送
   される券紙、カードを搬送する第１の搬送手段と、 この第１の搬送手段上に設けられ、定期券として発行さ
   れる券紙に対して第１の色で文字を印刷する第１の印刷
   手段と、 この第１の搬送手段上かつ前記第１の印刷手段の後段に
   設けられ、定期券として発行される券紙に対して第２の
   色で文字を印刷する第２の印刷手段と、 前記第１の搬送手段上において前記第１及び第２の供給
   手段と前記第１の印刷手段との間から分岐し、前記第２
   の印刷手段の後段で前記第１の搬送手段に接続する第２
   の搬送手段と、 前記第１の搬送手段上において前記第１の印刷手段と前
   記第２の印刷手段との間から分岐し、前記第２の搬送手
   段に接続する第３の搬送手段と、 前記第１の搬送手段の後段に設けられる第４の搬送手段
   と、 この第４の搬送手段上に設けられ、カードとして発行さ
   れる券紙に対して印刷を行う第３の印刷手段と、 定期券として発行される券紙を前記第１の搬送手段で搬
   送して前記第１及び第２の印刷手段を駆動して第１及び
   第２の色で印刷を行うことにより定期券を発行する第１
   の発行手段と、 定期券として発行される券紙を前記第１の搬送手段で搬
   送して前記第１の印刷手段を駆動して第１の色で印刷を
   行い、かつこの定期券を前記第３の搬送手段により搬送
   して第１の色のみが印刷された定期券を発行する第２の
   発行手段と、 カードとして発行される券紙を前記第１の搬送手段、第
   ２の搬送手段及び第４の搬送手段で搬送して前記第３の
   印刷手段を駆動して印刷処理を行いカードを発行する第
   ３の発行手段と、 を具備したことを特徴とする券発行装置。