JP4113050B2 - 印刷装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置に関し、特に印刷媒体の位置合わせの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、什器や壁などに貼り付けることのできる粘着シートラベルを印刷媒体とする印刷装置が知られている。この印刷媒体は通常、長尺の剥離シートに印刷対象のラベルシートが粘着剤によって貼り合わされ、ロール状に巻かれて提供される。印刷装置はこのロール状に巻かれた印刷媒体を収容し、その先端を引き出して印刷を行う。
【0003】
このような印刷装置においては、印刷媒体の先端位置(媒体先端位置)を正確に印字位置に合わせるために、印刷媒体の搬送中に、その先端位置が所定位置に到達したことを検出する機構が必要である。かかる検出機構には一般に光学センサが使用される。具体的には例えば、印刷媒体の搬送経路を挟んで相対向する位置に投光器および受光器を設け、印刷媒体の搬送中に投光器から受光器に向けて所定量の光を発し、受光器の受光量(すなわち、印刷媒体の透過光量)をモニタする。そして、受光器の受光量がしきい値以下になったところで、その印刷媒体の先端がその検出位置に到達したと判断する(例えば、特許文献1を参照。)。
【0004】
しかし、ラベルシートには、ポリ塩化ビニル(PVC)、オレフィン、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ソフトアクリル、ウレタン、紙、感熱紙など、さまざまな材質が使用され、それぞれ透過光量が異なる。また、ラベルシートの透明度や着色によっても透過光量は異なる。そのため、上記したようなセンサを用いて同じ判断基準で媒体先端位置を検出しようとすると、印刷媒体の種類によっては誤検出してしまう場合があった。
【0005】
このような問題に対処するために、使用する印刷媒体の種類をユーザが入力すると、それに応じて媒体先端位置の検出の判断基準を調整する機能を備えた印刷装置が開発されている。また、検出の判断基準をユーザが直接変更することができるように構成することも可能になっている。
【0006】
【特許文献1】
特許第3320860号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら現実には、多くのユーザは印刷媒体の種類を指定したり、媒体先端位置の検出の判断基準を調整したりする必要性を認識していない。そのため結局、使用する印刷媒体の先端位置の検出判断基準が不適切なまま印刷が行われてしまい、高品質な印刷結果を提供できない場合がある、という問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、ユーザからの指示がなくても、媒体先端位置の検出の判断基準が使用する印刷媒体に応じて最適に調整される印刷装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面によれば、剥離シートに印刷媒体が貼り合わされるとともに、当該剥離シートに当該印刷媒体の種別及び材質に関する情報を含む特性情報が記録された印刷シートを収容し、前記印刷媒体に印刷を行う印刷装置であって、前記印刷シートの搬送経路の所定位置に並設された透過型センサ及び反射型センサと、前記印刷シートに記録された前記特性情報を読み取る読取手段と、前記読取手段が読み取った前記特性情報に基づいて、前記印刷媒体が不透明な材質であるか、透明若しくは半透明な材質であるかを識別する識別手段と、前記識別手段により前記印刷媒体が不透明な材質であると識別された場合は前記透過型センサを選択し、前記識別手段により前記印刷媒体が透明若しくは半透明な材質であると識別された場合は前記反射型センサを選択する選択手段と、前記読取手段が読み取った前記特性情報に応じて、前記選択手段により選択されたセンサの出力についてのしきい値を設定する設定手段と、前記選択手段により選択されたセンサの出力を前記設定手段により設定されたしきい値と比較することにより前記所定位置に前記印刷媒体の先端が到達したことが検出されるまで、前記印刷シートを搬送する位置合わせ手段と、前記位置合わせ手段によって前記印刷媒体の先端が前記所定位置に位置した後、前記印刷媒体への印刷を行うべく、前記印刷シートを印刷位置に向けて搬送する搬送手段とを有することを特徴とする印刷装置が提供される。
【0010】
本発明の他の側面によれば、剥離シートに印刷媒体が貼り合わされるとともに、当該剥離シートに当該印刷媒体の種別及び材質に関する情報を含む特性情報が記録された印刷シートを収容し、前記印刷シートの搬送経路の所定位置に並設された透過型センサ及び反射型センサを備えた印刷装置の制御方法であって、前記印刷シートに記録された前記特性情報を読み取る読取工程と、前記読取工程で読み取った前記特性情報に基づいて、前記印刷媒体が不透明な材質であるか、透明若しくは半透明な材質であるかを識別する識別工程と、前記識別工程で前記印刷媒体が不透明な材質であると識別された場合は前記透過型センサを選択し、前記識別工程で前記印刷媒体が透明若しくは半透明な材質であると識別された場合は前記反射型センサを選択する選択工程と、前記読取工程で読み取った前記特性情報に応じて、前記選択工程で選択されたセンサの出力についてのしきい値を設定する設定工程と、前記選択工程で選択されたセンサの出力を前記設定工程で設定されたしきい値と比較することにより前記所定位置に前記印刷媒体の先端が到達したことが検出されるまで、前記印刷シートを搬送する位置合わせ工程と、前記位置合わせ工程によって前記印刷媒体の先端が前記所定位置に位置した後、前記印刷媒体への印刷を行うべく、前記印刷シートを印刷位置に向けて搬送する搬送工程とを有することを特徴とする印刷装置の制御方法が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0012】
(実施形態1)
まず、本実施形態における印刷装置で使用する印刷媒体について説明するとともに、実施形態における印刷装置の機構を説明し、その上で実施形態における印刷装置の制御処理について説明する。
【0013】
本実施形態では、什器や壁などに貼り付けることのできる粘着シートラベルを印刷媒体とするサーマルプリンタを例に説明する。この印刷媒体は、長尺の剥離シートに印刷対象のラベルシートが粘着剤によって貼り合わされたものである。具体的には、例えば図1に示すように、長尺状の剥離シート2に所定の間隔(通常は等間隔)で印刷媒体としての複数のシートラベル1が連続して貼り合わされ、芯(コア)3にロール状に巻かれた状態で提供される。印刷媒体は図2に示すようなタイプのものでもよい。これは、図1のようにあらかじめ分割されたシートラベルではなく、長尺の一枚のシートラベル4であり、これに粘着剤5が塗布され、シートラベル4と同一形状の剥離シート6と貼り合わされて、コア3にロール状に巻かれたものである。本明細書では便宜的に、図1に示したようなあらかじめ分割されたシートラベルのことを「ダイカットラベル」とよび、図2に示したような切れ目のないシートラベルのことを「ロールシート」とよぶ。これらの印刷媒体はさまざまな材質、幅、厚みのものが用意されており、ユーザは用途に応じて適当なものを選択することができる。シートラベルの材質にはさまざまなものが使用されうるが、本実施形態では例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)、オレフィン、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレンのいずれかが使用されるものとする。
【0014】
ところで、実施形態で使用する印刷媒体における剥離シートには、図3に示すように、シートラベルの材質などの特性を示す情報(以下、「特性情報」という。)が例えばバーコードによって記録されている。バーコードはプリンタにおいて、後述するマーキング検出センサによって読み取られる。
【0015】
なお、上記のようなバーコードに代えて、特性情報をOCR装置で読み取り可能な符号で記録してもよいし、特性情報を示す磁気パターンを印刷するようにしてもよい。もちろん、特性情報がOCR装置で読み取り可能な符号として記録される場合には、プリンタにはそれに応じてマーキング検出センサではなくOCRリーダが設けられ、また、特性情報が磁気パターンとして印刷される場合には、磁気パターンリーダが設けられることになる。
【0016】
図4は、実施形態における印刷装置としてのサーマルプリンタの要部構成を示す図である。
【0017】
このサーマルプリンタ10は、ホストコンピュータから有線または無線のキャリアを介して送信される印刷データおよび制御信号に基づいて印刷処理を行うもので、図1、図2に示したようなロール状に巻かれた印刷媒体11を引き出して搬送し、この搬送過程で搬送路上に設置されたサーマルヘッド14を発熱させて印刷を行う。
【0018】
サーマルプリンタ10は印刷媒体11を搬送する手段として、搬送ローラ18a、18bとプラテンローラ17とを備える。この搬送ローラ18a、18bはサーマルヘッド14よりも上流側(印刷媒体11の設置位置側)で、互いに対向して印刷媒体11を挟むように設けられている。また、プラテンローラ17はサーマルヘッド14に対向する位置に設けられる。搬送ローラ18aおよびプラテンローラ17は図示しないステッピングモータの駆動により回転し、印刷媒体11を正逆方向に搬送する。
【0019】
サーマルヘッド14は印刷時にプラテンローラ17に対してインクリボン12を挟んで印刷媒体11のシートラベル側に圧接される。この圧接状態でサーマルヘッド14を発熱させることにより、インクリボン12のインクを溶融してシートラベルに所定の印刷データを印刷する。本明細書では、印刷媒体がサーマルヘッド14に圧接されるこの位置を「印刷位置」と称する。
【0020】
サーマルヘッド14の下流側には、印刷媒体の搬送経路を挟んで相対向する位置に配される投光器15aおよび受光器15bで構成される透過型の媒体検出センサ15が設けられている。このセンサは、印刷媒体11の媒体先端位置が所定位置に到達したことを検出するためのものである。また、読み取り手段としての反射型のマーキング検出センサ16が、剥離シートにおけるバーコードの記録面と対向するように設けられている。図示の例では、このマーキング検出センサ16は印刷媒体の搬送方向において媒体検出センサ15とほぼ同じ位置に設けられている。もっとも、バーコードの読み取りが可能である限り媒体検出センサ15とは離れたところに設けてもよい。
【0021】
印刷媒体の搬送中、投光器15aは受光器15bに向けて所定光量の光を継続的に発する。受光器15bは受光量(すなわち、印刷媒体の透過光量)に応じた電圧を出力する。この出力電圧をモニタし、受光器15bの出力電圧がしきい値未満となったところで、媒体先端位置がその検出位置に来たと判断する。なお、図2に示したような、剥離シートと合同の一枚のシートラベルの場合は、その「媒体先端位置」はシートラベルの先端位置そのものであるが、他方、図1に示したような、複数のシートラベルが所定間隔で剥離シートに配列された印刷媒体の場合は、その「媒体先端位置」は剥離シートの先端ではなくシートラベルの先端の位置であることに留意されたい。検出判断基準としてのしきい値は、このことを考慮した値に設定される。そして本実施形態では、このしきい値が、セットされた印刷媒体に応じて設定される(詳細は後述する。)。
【0022】
次いで、図5を参照してサーマルプリンタ10の制御回路について説明する。同図に示すように、制御回路20は、装置全体の制御を統括的に行うCPU51、制御プログラムや固定データを格納するROM52、印刷データ等を一時的に記憶すると共にCPU51のワークエリアとなるRAM53をはじめ、以下の構成を備える。
【0023】
54はラスタライズされた印刷データを記憶する画像メモリである。55はサーマルヘッド14を駆動するヘッドドライバ、57は各種ローラに接続されたステッピングモータ58を駆動するモータドライバである。また、59および60はそれぞれ、マーキング検出センサ16および媒体検出センサ15から取り込んだ光信号を電気信号に変換するI/Oである。また、62はホストコンピュータ70と通信するためのインタフェース(I/F)である。
【0024】
また、外部装置であるホストコンピュータ70がI/F62を介してサーマルプリンタに電気的に接続されている。I/F62は、ホストコンピュータ70から印刷データおよび制御信号を受信すると共にサーマルプリンタ10の印刷状況をホストコンピュータ70に送信することができる。
【0025】
ヘッドドライバ55は、画像メモリ54に展開された印刷データを記憶するレジスタと、CPU51から入力されるラッチ信号によりレジスタから印刷データをシリアルに読み出してラッチするラッチアレイと、CPU51から送られるストローブ信号がLレベルのときにサーマルヘッド14をアクティブにして発熱させるANDアレイとを備えている。
【0026】
以下、サーマルプリンタ10の印刷動作について図6のフローチャートを参照して説明する。
【0027】
ホストコンピュータ70から印刷の実行を指示する制御信号が入力されると、まず印刷媒体11やインクリボン12等が適正にセットされていることが確認され、適正にセットされていれば、媒体検出センサ15がオンになっているかどうか、すなわち、媒体検出センサ15の検出位置に印刷媒体11があるか否かが判断される(ステップS1)。例えば、媒体検出センサ15の出力電圧Sが1.5v未満であれば媒体検出センサ15の検出位置に印刷媒体11があると判断し、Sが1.5v以上あればその位置に印刷媒体11はないと判断する。印刷媒体11が媒体検出センサ15の検出位置にあればステップS2に進むが、印刷媒体11が媒体検出センサ15の検出位置になければ、印刷媒体搬送用のステッピングモータ58を駆動し、搬送ローラ18aおよびプラテンローラ17を正回転させて印刷媒体11を下流側(排出側)に搬送する(ステップS2)。この排出側への搬送は媒体検出センサ15によって印刷媒体11の先端位置が検出されるまで行われ、印刷媒体11の先端位置が検出された時点でステップS3に進む。
【0028】
ステップS3では、印刷媒体搬送用のステッピングモータ58を駆動し、搬送ローラ18aおよびプラテンローラ17を正回転させて印刷媒体11を下流側(排出側)に搬送し、その搬送中、ステップS4でマーキング検出センサ16によりバーコードを読み取る。
【0029】
続くステップS5では、読み取ったバーコードから印刷媒体11の特性情報を識別する。特性情報は例えば印刷媒体のタイプ(ロールシート/ダイカットラベル)および材質を含む。そして、特定された材質に応じた印刷媒体検出条件(印刷媒体の先端位置を検出するための判断基準)を設定する。具体的には例えば、図7に示すような構造の設定テーブルをROM52に予め格納しておき、このステップS5で、この設定テーブルを参照することにより印刷媒体検出条件を設定する。設定された印刷媒体検出条件は例えばRAM53に記憶される。
【0030】
ここで、図7に示した設定テーブルについて説明する。本実施形態における印刷媒体11のバーコードは9ビット単位で構成され、黒のバーが‘1’、白のバー(スペース)が‘0’に対応するものとする。バーコードの解読開始後、‘1’が検出されるとそれがスタートビットとして認識される。また、第6ビットから第9ビットはコード終了ビットであり、第6ビットから4ビット連続で‘0’が検出されればコード終了と認識される。そして、第2から第5ビットがデータ領域であり、具体的には、第2、3ビットが材質を示し、第4、5ビットがタイプ(ロールシート/ダイカットラベル)を示している。第2、3ビットにおいて、‘00’はPET、‘01’はオレフィン、‘10’はPVC、‘11’はポリプロピレン(PLYPROP)に対応する。また、第4,5ビットにおいて、‘10’はロールシート、‘01’はダイカットラベルに対応する。このように設定テーブルを参照することでバーコードに対応する印刷媒体の特性情報(タイプおよび材質)が特定される。
【0031】
設定テーブルにはさらに、印刷媒体の特性情報に対応する印刷媒体検出条件が記述されている。先述したように本実施形態では、透過型の媒体検出センサ15の出力電圧を用いて媒体先端位置が到達したことを検出するので、印刷媒体検出条件は媒体検出センサ15の出力電圧Sで表される。図示の設定テーブルによれば、たとえばPET製のロールシートの場合は、センサ出力S≧1.5vのときは媒体なしと判断され、S<1.5vで媒体先端位置と判断されるように設定される。また、PET製のダイカットラベルの場合は、S≧3.0vであれば媒体なし、1.5v≦S<3.0vであれば剥離シートのみの部分(ラベルなしの部分)、S<1.5vであれば媒体先端位置(ラベル部)と判断されるように設定される。つまり、PET製の場合には、少なくとも媒体先端位置の判定条件として1.5vがしきい値に設定されることになる。同様に、オレフィン製の場合には2.0vがしきい値に設定され、PVC製およびポリプロピレン製の場合には1.0vがしきい値に設定されることになる。本実施形態ではこのように設定テーブルを参照することにより、印刷媒体の特性情報に応じて媒体先端位置を検出するための判断基準が設定される。
【0032】
説明を図6のフローチャートに戻す。ステップS5の印刷媒体検出条件の設定を終えると、ステップS6に進み、搬送ローラ18a及びプラテンローラ17を逆回転させて印刷媒体11を上流側(供給側)に搬送する(印刷媒体11を巻き戻す)。ステップS7では、媒体検出センサ15の検出位置に印刷媒体11の先端位置が来たかどうかを、ステップS5で設定された判断基準に照らして判断する。このステップS6およびS7は、ステップS7で媒体検出センサ15の検出位置に印刷媒体11の先端位置が来たと判断されるまで繰り返される。つまり、媒体検出センサ15の検出位置に印刷媒体11の先端位置が来た時点で搬送を一旦中止することにより印刷媒体11の頭出し動作が完了する。
【0033】
続いてステップS8で、印刷媒体11の先端位置が印刷位置(サーマルヘッド14に対向する位置)に位置するまで供給側に搬送される。このように、ステップS1〜S8までの処理によって印刷媒体11の先端位置が印刷位置に位置決めされる。
【0034】
そして、ステップS9に進み、印刷処理が開始される。つまり、印刷媒体11が印刷位置から排出側に搬送を開始されると共にストローブ信号がヘッドドライバ55に入力されてサーマルヘッド14が発熱し、先端余白長さ分余熱をかけながら印刷が行われる。
【0035】
このように、本実施形態によれば、印刷を実行する前に、使用する印刷媒体の特性情報(材質やタイプ)が識別され、識別された特性情報に応じて媒体検出センサによる検出判断基準が設定される。そして、媒体検出センサの出力をその検出判断基準に照らして、印刷媒体の先端位置が所定位置(媒体検出センサの検出位置)に来たかどうかを判断する。これにより、使用する印刷媒体の材質等に応じた最適な判断基準で媒体先端位置を検出することができる。
【0036】
(実施形態2)
上述した実施形態1では、印刷媒体がロールシートかダイカットラベルかに関わらず、透過型の媒体検出センサ15でもって媒体先端位置を検出するようにしていた。印刷対象であるラベル部が不透明である場合にはこれで十分に検出精度を確保することができる。
【0037】
しかし、透明または半透明のダイカットラベルの場合には、剥離シートのみの部分とラベル部とでは透過型の媒体検出センサの出力に明確な差が現れないために検出精度が落ちてしまい、この場合にはむしろ反射型の検出センサを用いたほうが検出精度がよいことが経験上知られている。
【0038】
そこで、本実施形態では、媒体先端位置の検出用のセンサとして透過型のセンサと反射型のセンサの両方を備え、使用する印刷媒体に応じていずれかを選択し、その上で媒体先端位置を検出するための判断基準を最適なところに設定するようにする。
【0039】
図8は、本実施形態におけるサーマルプリンタの要部構成を示す図である。このサーマルプリンタの構成は図4に示したものと概ね同様であり、同じ構成要素には同じ参照番号を付してある。相違する点は、印刷媒体11の搬送経路の所定位置において、印刷媒体11の幅方向(すなわち、印刷媒体11の搬送方向に直交する方向)に、反射型の媒体検出センサ19が透過型の媒体検出センサ15と並列に設けられている点である。図9は、実施形態における透過型の媒体検出センサ(以下、単に「透過型センサ」という。)15、反射型の媒体検出センサ(以下、単に「反射型センサ」という。)19、ならびにマーキング検出センサ16の位置関係を具体的に示す図である。図示のとおり、透過型センサ15と反射型センサ19とは、印刷媒体11の搬送経路における所定位置において、印刷媒体11の幅方向の中央からそれぞれ相反する方向にオフセットした位置に配置される。
【0040】
図10は、本実施形態におけるサーマルプリンタの制御回路の構成を示す図である。この制御回路の構成は図5に示したものと概ね同様であり、同じ構成要素には同じ参照番号を付してある。相違する点は、I/O61を介して反射型センサ19に接続されている点である。CPU51は、後述するように、透過型センサ15と反射型センサ19とを選択的に使用して印刷媒体の媒体先端位置の検出処理を行う。
【0041】
本実施形態におけるサーマルプリンタの印刷動作は実施形態1と同様で、図6のフローチャートに従って行われる。ただし、ROM52に予め格納される設定テーブルは図7のテーブルに替えて図11に示すようなテーブルとなる。第2、3ビットが材質を示す点は図7と同じであるが、第4,5ビットにおいて、‘11’が透明・半透明のダイカットラベルに対応する点、および、印刷媒体の分類に対応して選択する検出センサが記述されている点が異なっている。そして、印刷媒体11が透明・半透明のダイカットラベルであった場合には、反射型センサ19が選択され、それ以外の場合には透過型センサ15が選択される。
【0042】
そして、ステップS1では、透過型センサ15を用いて、実施形態1と同様に、透過型センサ15の検出位置に印刷媒体11があるかどうかを判断する。例えば、透過型センサ15の出力電圧Sが1.5v未満であれば透過型センサ15の検出位置に印刷媒体11があると判断し、Sが1.5v以上あれば印刷媒体11はないと判断する。
【0043】
また、ステップS5では、図11に示したような設定テーブルを参照することにより、透過型センサ15または反射型センサ19のいずれかを選択し、対応する媒体検出条件を設定する。そして、ステップS7では、CPU51は選択されたセンサの出力を判断基準に照らして、検出位置に印刷媒体11の先端位置が来たかどうかを判断する。
【0044】
このように、本実施形態によれば、印刷媒体の搬送経路における所定位置に透過型センサと反射型センサが並設され、識別された特性情報に応じて使用するセンサが選択され、その上でそのセンサの検出判断基準が設定される。これにより、とりわけ透明・半透明のダイカットラベルが使用されるときには反射型センサが選択されるようにすることができるので、透明・半透明のダイカットラベルの媒体先端位置を精度よく検出することができる。
【0045】
(変形例)
なお、本明細書におけるバーコードとは、一定幅のバーの有無で0,1を表すものに限らず、線幅や間隔それ自体、もしくはそれらの組み合わせ(パターン)に情報を持たせたものをも含む。図12は、図11の設定テーブルの変形例である。各々3mm幅の黒−白−黒のパターンが検出されるとそれがスタートパターンとして認識される。そして、続く白の幅が材質を示す。具体的には、その白の幅が2mmであればPET、3mmであればPVC、4mmであればオレフィン、5mmであればポリプロピレンを示す。その次の黒の幅はタイプ(ロールシート/ダイカットラベル)を示す。具体的には、2mmであればロールシート、3mmであれば不透明のダイカットラベル、4mmであれば透明・不透明のダイカットラベルを示す。そして、続く白の幅がそれぞれ図示のように設定されることで、パターン長が33mmに統一されている。このような態様によっても効率よく印刷媒体の特性を表現することが可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザからの指示がなくても、媒体先端位置の検出の判断基準が使用する印刷媒体に応じて最適に調整される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における印刷媒体の一例を示す図である。
【図2】実施形態における印刷媒体の別の例を示す図である。
【図3】実施形態におけるバーコードの記録例を示す図である。
【図4】実施形態1におけるサーマルプリンタの要部構成を示す図である。
【図5】実施形態1におけるサーマルプリンタの制御回路の構成を示す図である。
【図6】実施形態におけるサーマルプリンタの印刷動作を示すフローチャートである。
【図7】実施形態1における設定テーブルの一例を示す図である。
【図8】実施形態2におけるサーマルプリンタの要部構成を示す図である。
【図9】実施形態2における透過型の媒体検出センサと反射型の媒体検出センサとの位置関係を具体的に示す図である。
【図10】実施形態2におけるサーマルプリンタの制御回路の構成を示す図である。
【図11】実施形態2における設定テーブルの一例を示す図である。
【図12】設定テーブルの変形例を示す図である。

Claims (3)

  1. 剥離シートに印刷媒体が貼り合わされるとともに、当該剥離シートに当該印刷媒体の種別及び材質に関する情報を含む特性情報が記録された印刷シートを収容し、前記印刷媒体に印刷を行う印刷装置であって、
    前記印刷シートの搬送経路の所定位置に並設された透過型センサ及び反射型センサと、
    前記印刷シートに記録された前記特性情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段が読み取った前記特性情報に基づいて、前記印刷媒体が不透明な材質であるか、透明若しくは半透明な材質であるかを識別する識別手段と、
    前記識別手段により前記印刷媒体が不透明な材質であると識別された場合は前記透過型センサを選択し、前記識別手段により前記印刷媒体が透明若しくは半透明な材質であると識別された場合は前記反射型センサを選択する選択手段と、
    前記読取手段が読み取った前記特性情報に応じて、前記選択手段により選択されたセンサの出力についてのしきい値を設定する設定手段と、
    前記選択手段により選択されたセンサの出力を前記設定手段により設定されたしきい値と比較することにより前記所定位置に前記印刷媒体の先端が到達したことが検出されるまで、前記印刷シートを搬送する位置合わせ手段と、
    前記位置合わせ手段によって前記印刷媒体の先端が前記所定位置に位置した後、前記印刷媒体への印刷を行うべく、前記印刷シートを印刷位置に向けて搬送する搬送手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記特性情報を構成するコード毎に、対応する前記印刷媒体の種別及び材質、前記選択手段が選択すべきセンサ、該センサの出力についてのしきい値を記述した設定テーブルを記憶する記憶手段を更に有し、
    前記識別手段は、前記設定テーブルから、前記読取手段が読み取った前記特性情報を構成するコードに対応する前記印刷媒体の種別及び材質を識別し、
    前記選択手段は、前記設定テーブルから、前記読取手段が読み取った前記特性情報を構成するコードに対応するセンサを選択し、
    前記設定手段は、前記設定テーブルから、前記読取手段が読み取った前記特性情報を構成するコードに対応するしきい値を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 剥離シートに印刷媒体が貼り合わされるとともに、当該剥離シートに当該印刷媒体の種別及び材質に関する情報を含む特性情報が記録された印刷シートを収容し、前記印刷シートの搬送経路の所定位置に並設された透過型センサ及び反射型センサを備えた印刷装置の制御方法であって、
    前記印刷シートに記録された前記特性情報を読み取る読取工程と、
    前記読取工程で読み取った前記特性情報に基づいて、前記印刷媒体が不透明な材質であるか、透明若しくは半透明な材質であるかを識別する識別工程と、
    前記識別工程で前記印刷媒体が不透明な材質であると識別された場合は前記透過型センサを選択し、前記識別工程で前記印刷媒体が透明若しくは半透明な材質であると識別された場合は前記反射型センサを選択する選択工程と、
    前記読取工程で読み取った前記特性情報に応じて、前記選択工程で選択されたセンサの出力についてのしきい値を設定する設定工程と、
    前記選択工程で選択されたセンサの出力を前記設定工程で設定されたしきい値と比較することにより前記所定位置に前記印刷媒体の先端が到達したことが検出されるまで、前記印刷シートを搬送する位置合わせ工程と、
    前記位置合わせ工程によって前記印刷媒体の先端が前記所定位置に位置した後、前記印刷媒体への印刷を行うべく、前記印刷シートを印刷位置に向けて搬送する搬送工程と、
    を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
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