JPWO2020100502A1 - 感熱記録体 - Google Patents

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JPWO2020100502A1 JP2020556721A JP2020556721A JPWO2020100502A1 JP WO2020100502 A1 JPWO2020100502 A1 JP WO2020100502A1 JP 2020556721 A JP2020556721 A JP 2020556721A JP 2020556721 A JP2020556721 A JP 2020556721A JP WO2020100502 A1 JPWO2020100502 A1 JP WO2020100502A1
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和之 坂本
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昌宏 樋口
健太郎 諸藤
健太郎 諸藤
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Abstract

塗工性、記録濃度、および画質が良好であり、かつ、耐水性においても優れた感熱記録体を提供する。感熱記録体は、その支持体上にアンダーコート層を介して感熱記録層が設けられ、前記アンダーコート層は、中空粒子、水溶性高分子を含有する結着樹脂、および当該水溶性高分子と反応する架橋剤を含有し、前記アンダーコート層は、前記中空粒子を、前記アンダーコート層の全固形分に対して、50〜80質量%含有し、前記結着樹脂は、前記水溶性高分子を、前記中空粒子に対して10〜30質量%含有する。

Description

本発明は、感熱記録体に関するものである。
無色または淡色のロイコ染料と、フェノール類または有機酸との加熱発色反応を利用して発色画像を記録する感熱記録体が実用化されている。このような感熱記録体は、単に加熱するだけで発色画像が形成されるため、記録装置をコンパクトにでき、記録装置の保守も容易で、騒音の発生が少ないなどの利点を有している。そのため感熱記録体は、ラベルプリンターなどの発行機、自動券売機、CD・ATM、飲食店等の注文伝票出力機、科学研究用機器のデータ出力機等における各種情報記録材料として広範に使用されている。
感熱記録体が多様な用途に展開されるに伴い、感熱記録体の性能向上に対する要請も高まってきている。すなわち、記録濃度が高く、画像が鮮明であること、塗工性が高いこと、白抜け(印字欠け)の発生が少ないこと、浸水にあっても水ぶくれ等を起こさないこと、浸水にあっても感熱記録体を構成する各層が剥離しないこと、低コストで製造できること等の品質上の要望が存在している。
このような要望に対する改良技術として、中空粒子を含有させて断熱性を高めたアンダーコート層を、感熱記録体の支持体と感熱記録層との間に設ける技術が知られている。この技術によれば、感熱記録体の感度が高まり、記録濃度や画質を向上させることができる。また、上記アンダーコート層の中空粒子として、大小の中空粒子を混合して用いることにより、断熱性をさらに高める技術や、アンダーコート層の耐水性と結着力を高めることにより、感熱記録体の各層の剥離を抑止する技術も開発されている。
例えば、大小の中空粒子を混合して用いる技術として、特許文献1には、プラスチック球状中空フィラーを含有するアンダーコート層において、粒子径が1μm以下、中空率が80%以下のフィラーAと、粒子径が3〜10μm、中空率が80%以上のフィラーBを混合して用いる方法が開示されている。
アンダーコート層の耐水性と結着力を高める技術として、特許文献2には、アンダーコート層中に中空率50%以上の中空粒子とオキサゾリル基を有する反応性樹脂とを含有させ、かつ感熱発色層中にスチレン−ブタジエン系共重合体とオキサゾリル基を有する反応性樹脂とを含有させる方法が開示されている。
特開平5−238143号公報 特開2008−194843号公報
中空粒子は、アンダーコート層の断熱性を改善する反面、アンダーコート層の結着力やアンダーコート層用塗工液の塗工性を低下させる傾向にある。アンダーコート層の結着力は、アンダーコート層に水分が浸潤すればさらに低下してしまうため、中空粒子を用いたアンダーコート層において、耐水性を向上することは重要である。
また、アンダーコート層用塗工液の塗工性が低ければ、アンダーコート層を素早く均一に塗工することが困難になり、生産速度やコストに悪影響を及ぼす。さらに、このような塗工液はアンダーコート層にスクラッチを発生させ、アンダーコート層を介して塗工される感熱記録層を不均一にし、感熱記録体の画質を低下させるおそれがある。
以上のように、中空粒子を用いてアンダーコート層の断熱性を向上させる際には、同時に、アンダーコート層用塗工液の塗工性の低下を補い、かつ、耐水性を向上させることが求められる。中空粒子は、粒子径が大きく中空率が高いことにより断熱性の高いものほど、その浮力の高さから塗工液の表面付近に集まる傾向が強く、塗工液と馴染みづらく、塗工液の塗工性を低下させる。特許文献1の技術によれば、このような中空粒子の浮力を原因とする塗工性の低下の問題が解決できる。また、特許文献2の技術によれば、中空粒子によってアンダーコート層の断熱性を高めつつも、中空粒子によって低下しがちな結着性を補い、かつ耐水性も改善することによって、アンダーコート層の剥離を抑止することができる。
しかしながら、特許文献1の技術は、アンダーコート層用塗工液の塗工性について、中空粒子の浮き易さのみを指標に判断している。特許文献1の技術は、塗工液によって最終的にスクラッチのない均一なアンダーコート層が得られるか否かについての観点を持たず、塗工液の塗工性を十分に向上させているとは言えない。また、特許文献2の技術は、感熱記録体の耐水性を改善できるものではあるが、アンダーコート層用塗工液の塗工性については、十分満足できるものではない。
以上のように、上記の従来の技術は、アンダーコート層用塗工液の塗工性において改善の余地を有するものであった。従来の技術は、アンダーコート層の断熱性の向上により感熱記録体の記録濃度や画質を向上させ、さらにそこに耐水性を付与することはできても、それらの効果とアンダーコート層用塗工液の十分な塗工性とを両立できてはいない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の課題は、塗工性、記録濃度、および画質が良好であり、かつ、耐水性においても優れた感熱記録体を提供することである。
本発明者らは、中空粒子を含有するアンダーコート層を有する感熱記録体について検討を進めた。その結果、水溶性高分子を含有する結着剤が、アンダーコート層用塗工液の塗工性の向上に有効であることを見出した。また、当該水溶性高分子と反応する架橋剤が、アンダーコート層の耐水性の向上に有効であることを見出した。さらに、平均粒子径の異なる2種の中空粒子を混合した場合において、両者の平均粒子径の範囲を従来よりも近づけ、かつ、両者の配合比を一定の範囲とすることが、中空粒子の配合量に対する断熱性の向上効果を高められるため好ましいことを見出した。
本発明はこのような知見を踏まえて完成するに至ったものである。すなわち、本発明は以下のような構成を有している。
(1)支持体上にアンダーコート層を介して感熱記録層が設けられた感熱記録体において、前記アンダーコート層は、中空粒子と、水溶性高分子を含有する結着樹脂と、当該水溶性高分子と反応する架橋剤とを含有し、前記アンダーコート層は、前記中空粒子を、前記アンダーコート層の全固形分に対して50〜80質量%含有し、前記結着樹脂が、前記水溶性高分子を、前記中空粒子に対して10〜30質量%含有することを特徴とする感熱記録体。
(2)前記中空粒子は、平均粒子径1.5μm以下、中空率60%以下である中空粒子Aと、平均粒子径2〜8μm、中空率60%以上である中空粒子Bとを含有し、前記中空粒子Aと前記中空粒子Bの質量比率が8:1〜1:8であることを特徴とする前記(1)の感熱記録体。
(3)前記中空粒子Aと前記中空粒子Bの質量比率が4:1〜1:4であることを特徴とする前記(1)または(2)の感熱記録体。
(4)前記水溶性高分子が、澱粉またはその誘導体であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかの感熱記録体。
(5)前記水溶性高分子が、カルボン酸変性澱粉であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかの感熱記録体。
(6)前記アンダーコート層が、前記架橋剤を、前記水溶性高分子に対して1質量%以上含有することを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかの感熱記録体。
(7)前記架橋剤が、オキサゾリン基を有する反応性樹脂を含有すること特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかの感熱記録体。
(8)前記アンダーコート層の形成量が、2〜6g/mあることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかの感熱記録体。
本発明の感熱記録体は、塗工性、記録濃度、および画質が良好であり、かつ、耐水性においても優れている。
本発明の実施形態について説明する。但し、本発明の実施形態は、以下の実施形態に限定されるものではない。本実施形態の感熱記録体は、支持体上にアンダーコート層を介して感熱記録層が設けられている。以下、感熱記録体を構成する材料について説明する。
[支持体]
支持体について、種類、形状、寸法等に格別の限定はない。支持体の種類としては、例えば、上質紙(酸性紙、中性紙)、中質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、グラシン紙、樹脂ラミネート紙、ポリオレフィン系合成紙、合成繊維紙、不織布、合成樹脂フィルム等の他、各種透明支持体等が挙げられる。また、支持体の厚みは通常、20〜200μm程度である。
[アンダーコート層]
アンダーコート層は、支持体と感熱記録層との間に設けられ、感熱記録層に印加された熱の拡散を防ぐ等の役割を果たす層である。アンダーコート層は、中空粒子、結着樹脂、および架橋剤を含有している。アンダーコート層は、中空粒子、結着樹脂および架橋剤を含有するアンダーコート層用塗工液を支持体上に塗布および乾燥することにより形成される。アンダーコート層の形成量は、固形分で2〜6g/mが好ましく、3〜5g/mがより好ましい。
(中空粒子)
中空粒子は、アンダーコート層に含有されることで、その中空によりアンダーコート層の断熱性を向上させることができる。高い断熱性を有するアンダーコート層は、感熱記録層に印加された熱の拡散を防ぐことで、感熱記録体の感度を高めることができる。中空粒子としては、有機樹脂からなるものが通常用いられる。
有機樹脂からなる中空粒子は、その製造方法の違いによって、発泡タイプと非発泡タイプとに分けることができる。以下に発泡タイプ、非発泡タイプのそれぞれの中空粒子について説明する。
発泡タイプの中空粒子は一般に、以下のように製造する。まず、樹脂の内部に揮発性液体を封じ込めた粒子を作成し、加熱により前記樹脂を軟化させると共に、前記粒子の内部の液体を気化・膨張させると、内部に空洞を有する中空粒子を製造できる。
発泡タイプの中空粒子は、製造過程で前記粒子の内部の液体が加熱され膨張することにより、中空率が大きくなるため、アンダーコート層の断熱性を顕著に向上させることができる。発泡タイプの中空粒子は、感熱記録層に印加された熱の拡散の抑制により、感熱記録体の感度を高める点、および、画像の滲みを抑止する点において優れている。高感度の感熱記録体は記録濃度を向上させることができる。また、高感度の感熱記録体は、感熱記録層に印加される熱エネルギーの小さな中間調領域も発色させることができるため、画像の白抜けを抑止できる。
以上のように、アンダーコート層の断熱性を向上させれば、高感度で記録濃度が高く白抜けを抑制できる感熱記録体を得ることができる。さらに、感熱記録層に印加された熱の拡散の抑制によって画像の滲みを防止し、画質を向上させることもできる。
発泡タイプの中空粒子に用いることができる有機樹脂としては、スチレン?アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂、塩素化ポリエーテル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、アクリル系樹脂(例えば、アクリロニトリルを構成成分とするアクリル系樹脂)、スチレン系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等、ポリ塩化ビニリデンとアクリルニトリルを主体とする共重合体樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
発泡タイプの中空粒子の内部に含まれる気体としては、プロパン、ブタン、イソブタン、空気等が一般的である。発泡タイプの中空粒子に用いる樹脂としては、上記の種々の樹脂の中でも強度を向上し発泡粒子の形状を維持する観点からアクリロニトリル樹脂やポリ塩化ビニリデンとアクリルニトリルを主体とする共重合体樹脂が好ましい。
一方、非発泡タイプの中空粒子の製造方法には大きく分けて2つの方法がある。
第1の製造方法においては、まず、溶液中でシードを重合させた後に、当該シードを包むように他の樹脂を重合させて粒子を作成する。そして、この粒子の内部のシードを膨潤・溶解させて除去することにより、内部に空洞を有する中空粒子を製造できる。シードを膨潤・溶解させて除去するときには、アルカリ水溶液等が用いられる。
第2の製造方法においては、まず、単量体と揮発性液体とを含む有機溶液を水中に懸濁させ、単量体を重合させて、揮発性液体を内包する粒子を作成する。そして、この粒子を含む溶液を加熱して、粒子の内部の揮発性液体を気化させて除去することにより、内部に空洞を有する中空粒子を製造できる。
このように、非発泡タイプの中空粒子は、その製造工程において粒子を加熱膨張させないため、粒子径や形状のばらつきが小さい。そのため、非発泡タイプの中空粒子を用いれば、塗工性に優れたアンダーコート層用塗工液を得ることができる。
非発泡タイプの中空粒子に用いることができる単量体としては、スチレン系、アクリル系、アクリロニトリル系等のビニル系単量体が挙げられる。スチレン系単量体としては、例えば、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、ジエチルスチレン、トリエチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、クロルスチレン、t?ブチルスチレン等が挙げられる。アクリル系単量体としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル等が挙げられる。アクリロニトリル系単量体としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。その他のビニル系単量体としては、ジメチルマレエート、ジメチルフマレート、無水マレイン酸、N?メチルマレイミド、N?フェニルマレイミド等が挙げられる。
上記の種々の単量体の中でも、スチレン系単量体とアクリル系単量体とからなるスチレン−アクリル系樹脂、または、アクリル系単量体とアクリロニトリル系単量体とからなるアクリル−アクリロニトリル系樹脂が、非発泡タイプの中空粒子に用いる単量体として好ましい。これらの中でも、スチレン−アクリル系樹脂は、粒子の内部のシードを膨潤・溶解させて除去することが容易である点において、非発泡タイプの中空粒子に用いる単量体としてより好ましい。
以降、非発泡タイプの中空粒子の中で、平均粒子径1.5μm以下、中空率60%以下の中空粒子を中空粒子Aと呼称する。平均粒子径2〜8μm、中空率60%以上の中空粒子を中空粒子Bと呼称する。感熱記録体には、中空粒子Aと中空粒子Bとを含有する中空粒子を用いることが好ましい。中空粒子中の中空粒子Aと中区粒子Bの質量比率は8:1〜1:8であることが好ましく、5:1〜1:5であることがより好ましく、4:1〜1:4であることがさらに好ましい。なお、中空粒子Bの平均粒子径は2〜6μmであることがより好ましく、中空率は60〜80%であることがより好ましい。
平均粒子径が2〜8μm、中空率が60%以上の中空粒子Bは、その形状や大きさのばらつきが少なく、かつ、非発泡タイプの中空粒子の中では比較的大きな粒子径を備えている。粒子径が大きく、かつ、形状や大きさのばらつきが少ない中空粒子Bは、アンダーコート層用塗工液の塗工性の低下を抑えつつ、アンダーコート層の断熱性を向上することができる。このような中空粒子Bと、平均粒子径1.5μm以下、中空率60%以下の中空粒子Aとを混合することにより、例えば断熱性向上のために中空粒子を増量した場合であっても、アンダーコート層用塗工液の塗工性を良好に保つことができる。これは、中空粒子Bと中空粒子Aとの混合により、粒子径の大きな中空粒子Bの隙間が中空粒子Aによって充填されること等が、塗工性の改善に寄与しているためだと考えられる。
アンダーコート層の中空粒子の含有量は、アンダーコート層全固形分に対して50〜80質量%であり、50〜70質量%であることが好ましい。中空粒子の含有量がアンダーコート層全固形分に対して50〜80質量%であると、アンダーコート層の断熱性が向上する。
(結着樹脂)
結着樹脂は、アンダーコート層に含有される。結着樹脂を含有するアンダーコート層は、支持体や感熱記録層に固着することができる。結着樹脂は水溶性高分子を含有している。結着樹脂が水溶性高分子を含有すると、当該水溶性高分子がアンダーコート層用塗工液の保水性を向上させるため、アンダーコート層用塗工液の塗工性を向上させることができる。
水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール及びその誘導体、澱粉及びその誘導体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、カゼイン、ゼラチン及びそれらの誘導体等が挙げられる。
水溶性高分子としては、上記の中でも、澱粉またはその誘導体が、中空粒子を含有するアンダーコート層用塗工液の塗工性の向上に優れている点で、好ましい。また、澱粉およびその誘導体の中でも、カルボン酸変性澱粉が、中空粒子を含有するアンダーコート層用塗工液の塗工性の向上において、澱粉や澱粉の他の誘導体よりも優れている点で、より好ましい。
結着樹脂には、水溶性高分子以外にも、例えば、アクリルアミド−アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド−アクリル酸エステル−メタアクリル酸エステル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のエマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル系共重合体等の水不溶性重合体のラテックス等の中から1種以上を含有させることができる。
結着樹脂中の水溶性高分子の含有量は、アンダーコート層中の中空粒子に対して10〜30質量%であることが好ましい。水溶性高分子の含有量が中空粒子に対して10質量%以上であると、アンダーコート層用塗工液の保水性を向上させることにより、塗工性を良好にすることができる。一方、水溶性高分子の含有量が中空粒子に対して30質量%以下であると、アンダーコート層の耐水性を向上させることにより、感熱記録体全体の耐水性を良好にすることができる。
(架橋剤)
架橋剤は、アンダーコート層に含有される。架橋剤は、結着樹脂中の水溶性高分子の分子間を架橋することにより、アンダーコート層の耐水性を向上させることができる。アンダーコート層の耐水性の向上は、特に、中空粒子を含有するアンダーコート層用塗工液の塗工性の向上において、以下の理由により重要である。
アンダーコート層用塗工液の塗工性の向上のために、水溶性高分子を多く使用すると、水溶性高分子の水との親和性の高さから、アンダーコート層の耐水性が低下する。耐水性の低いアンダーコート層は、水の浸透により膨張(水ぶくれ)する。アンダーコート層が水ぶくれすれば、アンダーコート層と支持体や感熱記録層との間に隙間が発生しやすくなり、当該隙間が広がることで、アンダーコート層が剥がれてしまうおそれがある。以上のことから、アンダーコート用塗工液に水溶性高分子を配合して塗工性を向上させた場合に、アンダーコート層の耐水性を架橋剤で補うことは有益である。
架橋剤としては、結着樹脂中の水溶性高分子の種類に応じて、当該水溶性高分子と反応するものを用いる。架橋剤としては、例えば、オキサゾリン基を有する反応性樹脂、グリオキザール等のアルデヒド系化合物、ポリエチレンイミン等のポリアミン系化合物、エポキシ系化合物、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂、グリオキシル酸塩、ジメチロールウレア化合物、アジリジン化合物、ブロックイソシアネート化合物、過硫酸アンモニウム、塩化第二鉄、塩化マグネシウム、四硼酸ソーダ、四硼酸カリウム等の無機化合物、硼酸、硼酸トリエステル、硼素系ポリマー、ヒドラジド化合物、グリオキシル酸塩等が挙げられる。
例えば、水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を結着樹脂中に含有させた場合は、カルボン酸変性澱粉との反応性の高いオキサゾリン基を有する反応性樹脂が、架橋剤として好ましい。架橋剤の含有量は、水溶性高分子に対して1質量%以上10質量%以下であることが好ましい。架橋剤の含有量が水溶性高分子に対して1質量%以上であれば、アンダーコート層の耐水性を向上させることができる。一方、架橋剤の含有量が水溶性高分子に対して10質量%以下であれば、感度低下を抑制することができる。
(アンダーコート層のその他の添加剤)
アンダーコート層に、シリカ、焼成カオリン等の空隙率の高い顔料を使用することにより、アンダーコート層の断熱性を向上させ、感熱記録層の記録感度をさらに向上させることができる。アンダーコート層には、さらに、増粘剤、サイズ剤等を添加することができる。
[感熱記録層]
感熱記録層は、加熱された箇所の染料前駆体と顕色剤とを融解させ、顕色剤によって染料前駆体を開環させて発色させることで、加熱された箇所に文字や図形を表示する層である。感熱記録層は、一般に、染料前駆体および顕色剤を含有している。
感熱記録層は、感熱記録層用塗工液をアンダーコート層上に塗布および乾燥して形成される。感熱記録層用塗工液は、例えば、水を分散媒体とし、染料前駆体および顕色剤の微粒子、バインダー、保存性改良剤、増感剤等を共に、或いは別々に分散した分散液を用いて調製される。感熱記録層用塗工液の塗布量は、乾燥質量で好ましくは2〜12g/m、より好ましくは2〜8g/m、さらに好ましくは2〜7g/mとなるように支持体上に塗布される。
(染料前駆体)
感熱記録層に含有される代表的な染料前駆体として、無色または淡色のロイコ染料が挙げられる。ロイコ染料には、トリフェニルメタン系、フルオラン系、ジフェニルメタン系化合物などがあり、適宜選択して使用することができる。また、ロイコ染料には、赤、朱、マゼンタ、青、シアン、黄、緑、黒等の発色色調を有する染料があり、適宜選択して使用することができる。
染料前駆体としては、例えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、フルオラン等の青発色性染料、3−(N−エチル−N−p−トリル)アミノ−7−N−メチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン等の緑発色性染料、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−アニリノラクタム、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン等の赤発色性染料、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2,2−ビス{4−〔6’−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−3’−メチルスピロ〔フタリド−3,9’−キサンテン−2’−イルアミノ〕フェニル}プロパン、3−ジエチルアミノ−7−(3’−トリフルオロメチルフェニル)アミノフルオラン等の黒発色性染料、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3−p−(p−ジメチルアミノアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−p−(p−クロロアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタリド等の近赤外領域に吸収波長を有する染料等が挙げられる。勿論、これらに限定されるものではなく、また必要に応じて2種以上を併用することもできる。なかでも、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、及び3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランは記録感度、印字保存性に優れているため、好ましく用いられる。
染料前駆体の含有量は、感熱記録層の全固形分に対して5〜30質量%が好ましく、7〜30質量%がより好ましく、7〜25質量%がさらに好ましい。染料前駆体の含有量を5質量%以上にすると、発色濃度を向上させることができる。一方、染料前駆体の含有量を30質量%以下にすると、耐熱性を向上させることができる。また、感熱記録層中における染料前駆体の単位面積あたりの含有量は、好ましくは0.2〜2.0g/m、より好ましくは0.4〜1.5g/mである。染料前駆体の単位面積あたりの含有量は、高速液体クロマトグラフィー法等により測定することができる。
(顕色剤)
顕色剤の具体例としては、例えば、4−tert−ブチルフェノール、4−アセチルフェノール、4−tert−オクチルフェノール、4,4’−sec−ブチリデンジフェノール、4−フェニルフェノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンジフェニル、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、4,4’−ビス(p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2’−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニル)フェノキシ〕ジエチルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキシジフェニルスルホン、3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ヒドロキノンモノベンジルエーテル、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、4−アリルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチルフェニルスルホン等のフェノール性化合物等のフェノール性化合物、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸−sec−ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸フェニル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、4−ヒドロキシ安息香酸トリル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル等のフェノール性化合物、又は安息香酸、p−クロロ安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフタル酸、サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、4−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サリチル酸、4−〔3−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ〕サリチル酸、5−〔p−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸、4−{3−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛等の芳香族カルボン酸、及びこれらフェノール性化合物、芳香族カルボン酸と例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属との塩、更にはチオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テレフタルアルデヒド酸と他の芳香族カルボン酸との複合亜鉛塩等の有機酸性物質、N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレア、N−p−トルエンスルホニル−N’−p−ブトキシカルボニルフェニルウレア、N−p−トリルスルホニル−N’−フェニルウレア、4,4’−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、4,4’−ビス[(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド]ジフェニルスルホン等のウレア化合物、N,N’−ジ−m−クロロフェニルチオウレア等のチオ尿素化合物、N−(p−トルエンスルホニル)カルバモイル酸p−クミルフェニルエステル、N−(p−トルエンスルホニル)カルバモイル酸p−ベンジルオキシフェニルエステル、N−[2−(3−フェニルウレイド)フェニル]ベンゼンスルホンアミド、N−(o−トルオイル)−p−トルエンスルホアミド等の分子内に−SONH−結合を有する有機化合物、活性白土、アタパルジャイト、コロイダルシリカ、珪酸アルミニウム等の無機酸性物質等が挙げられる。
さらに、下記一般式(1)で表される4,4’−ビス〔(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔(2−メチル−5−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド〕ジフェニルスルホン、4−(2−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド−4’−(4−メチル−5−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイドジフェニルスルホン等のウレアウレタン誘導体、下記一般式(2)で表されるジフェニルスルホン誘導体等が挙げられる。式中、nは1〜6の整数を表す。もちろん、顕色剤はこれらに制限されるものではなく、また必要に応じて2種以上の化合物を併用することもできる。
Figure 2020100502
Figure 2020100502
かかる顕色剤の含有量は、特に制限されず、使用されるロイコ染料に応じて調整すればよい。顕色剤の含有量は、一般にロイコ染料1質量部に対して0.5質量部以上が好ましく、0.8質量部以上がより好ましく、1質量部以上が更に好ましく、1.2質量部以上がより一層好ましく、1.5質量部以上が特に好ましい。また、顕色剤の含有量はロイコ染料1質量部に対して、10質量部以下が好ましく、5質量部以下がより好ましく、4質量部以下が更に好ましく、3.5質量部以下が特に好ましい。0.5質量部以上とすることにより、記録性能を高めることができる。一方、10質量部以下とすることにより、高温環境下での地肌カブリを効果的に抑えることができる。
本発明では、感熱記録層中に、主に発色像の保存性をより一層高めるために、保存性改良剤を更に含有させることができる。このような保存性改良剤としては、例えば、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、4,4’−〔1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)〕ビスフェノール、4,4’−〔1,3−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)〕ビスフェノール等のフェノール化合物;4−ベンジルオキシフェニル−4’−(2−メチル−2,3−エポキシプロピルオキシ)フェニルスルホン、4−(2−メチル−1,2−エポキシエチル)ジフェニルスルホン、4−(2−エチル−1,2−エポキシエチル)ジフェニルスルホン等のエポキシ化合物;並びに1,3,5−トリス(2,6−ジメチルベンジル−3−ヒドロキシ−4−tert−ブチル)イソシアヌル酸等のイソシアヌル酸化合物から選ばれる少なくとも1種以上を用いることができる。もちろん、これらに制限されるものではなく、また必要に応じて2種以上の化合物を併用することもできる。
保存性改良剤を使用する場合、その使用量は、保存性改良のために有効な量とすればよく、通常は、感熱記録層の全固形量中、1〜30質量%程度が好ましく、5〜20質量%程度がより好ましい。本実施形態における感熱記録層中には増感剤を含有させることもできる。これにより、記録感度を高めることができる。増感剤としては、例えば、ステアリン酸アミド、メトキシカルボニル−N−ステアリン酸ベンズアミルド、N−ベンゾイルステアリン酸アミド、N−エイコサン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、N−メチロールステアリン酸アミド、テレフタル酸ジベンジル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジオクチル、ジフェニルスルホン、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、2−ナフチルベンジルエーテル、m−ターフェニル、p−ベンジルビフェニル、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル、シュウ酸ジベンジルエステル、p−トリルビフェニルエーテル、ジ(p−メトキシフェノキシエチル)エーテル、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−クロロフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、1−(4−メトキシフェノキシ)−2−(3−メチルフェノキシ)エタン、p−メチルチオフェニルベンジルエーテル、1,4−ジ(フェニルチオ)ブタン、p−アセトトルイジド、p−アセトフェネチジド、N−アセトアセチル−p−トルイジン、1,2−ジフェノキシメチルベンゼン、ジ(β−ビフェニルエトキシ)ベンゼン、p−ジ(ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1−イソプロピルフェニル−2−フェニルエタン、アジピン酸ジ−o−クロルベンジル、1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、1,3−ビス(2−ナフトキシ)プロパン、ジフェニル、ベンゾフェノン等が挙げられる。これらは支障のない範囲で併用できる。増感剤の含有割合は、増感のために有効な量とすればよく、通常は、感熱記録層の全固形量中、2〜40質量%程度が好ましく、5〜25質量%程度がより好ましい。
(感熱記録層のその他の添加剤)
感熱記録層用塗液に使用される接着剤としては、例えば、水溶性接着剤及び水分散性接着剤のいずれの水性接着剤を使用できる。水溶性接着剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、ジアセトン変性ポリビニルアルコール、珪素変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコール、澱粉及びその誘導体、メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、及びエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体塩、スチレン−アクリル酸共重合体塩、スチレン−無水マレイン酸共重合体塩、エチレン−無水マレイン酸共重合体塩、アクリル酸アミド−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド−アクリル酸エステル−メタクリル酸共重合体、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン、アラビアガム等が挙げられる。水分散性接着剤としては、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、シリル化ウレタン、アクリル−シリコン複合体、及びアクリル−シリコン−ウレタン複合体、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の水不溶性重合体のラテックス等が挙げられる。これらは、1種単独又は2種以上を併用して使用することができる。これらの少なくとも1種を、感熱記録層の全固形量中、好ましくは5〜50質量%程度、より好ましくは10〜40質量%程度の範囲で配合される。
感熱記録層またはその他の層の接着剤を硬化させる架橋剤を感熱記録層中に含有させることができる。これにより、感熱記録層の耐水性を向上させることができる。架橋剤としては、例えば、グリオキザール等のアルデヒド系化合物、ポリエチレンイミン等のポリアミン系化合物、エポキシ系化合物、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂、グリオキシル酸塩、ジメチロールウレア化合物、アジリジン化合物、ブロックイソシアネート化合物;過硫酸アンモニウム、塩化第二鉄、塩化マグネシウム、四硼酸ソーダ、四硼酸カリウム等の無機化合物;硼酸、硼酸トリエステル、硼素系ポリマー、ヒドラジド化合物、グリオキシル酸塩等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて使用してもよい。架橋剤の使用量は、感熱記録層の全固形量100質量部に対し、1〜10質量部程度の範囲が好ましい。これにより、感熱記録層の耐水性を向上することができる。
感熱記録層には、必要に応じて、発明の効果を損なわない範囲内で、公知のワックス類、金属石鹸、有色染料、有色顔料、蛍光染料、撥油剤、消泡剤、粘度調節剤等を含有させることができる。ワックスとしては、パラフィンワックス、カルナバワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリオレフィンワックス、ポリエチレンワックス等のワックス類;例えば、ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、及びその誘導体等を挙げることができる。
金属石鹸としては、高級脂肪酸多価金属塩、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、及びオレイン酸亜鉛等を挙げることができる。また、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、感熱記録層中に、更に撥油剤、消泡剤、粘度調節剤等の各種助剤を添加することができる。また、これらの助剤を溶剤に溶解し、水溶性高分子を乳化剤として用いて水中で乳化させて使用することもできる。
感熱記録層用塗工液は、例えば、水を分散媒体とし、染料前駆体および顕色剤の微粒子、バインダー、保存性改良剤、増感剤等を共に、或いは別々に分散した分散液を用いて調製される。感熱記録層用塗工液の塗布量は、乾燥重量で好ましくは2〜12g/m、より好ましくは2〜8g/m、更に好ましくは2〜7g/mとなるように支持体上に塗布される。
[保護層]
感熱記録層の上には、さらに、感熱記録層を熱や各種外的要因から保護する保護層を設けることができる。保護層は、保護層用塗工液を、乾燥質量で好ましくは0.1〜15g/m、より好ましくは0.5〜8g/mとなるように、感熱記録層上に塗布して形成される。
保護層用塗工液は、水を分散媒体として、例えば、バインダー、顔料、ワックス、架橋剤、その他助剤等を混合することにより調製される。バインダーおよび顔料としては、前記の感熱記録層で例示したような材料を使用することができる。顔料やワックスを含有させることにより、サーマルヘッドに対するカス付着、およびスティッキングを防止することができる。また、架橋剤を添加することによって、保護層に耐水性を付与することができる。
[感熱記録体]
支持体上に上記の各層を形成する方法としては、エアナイフ法、ブレード法、グラビア法、ロールコーター法、スプレー法、ディップ法、バー法、カーテン法、スロットダイ法、スライドダイ法、エクストルージョン法等の既知の塗布方法のいずれを利用してもよい。また、各塗工液は1層ずつ塗布および乾燥して各層を形成してもよく、同一の塗工液を2層以上に分けて塗布してもよい。2つ以上の層を同時に塗布する同時多層塗布を行ってもよい。
記録感度を高め、白抜け等を抑止する観点から、各層の形成終了後、または全ての層の形成終了後に、スーパーカレンダーやソフトカレンダー等の既知の方法を用いて平滑化処理することが好ましい。
本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。なお、特に断わらない限り、「部」および「%」はそれぞれ「質量部」および「質量%」を示す。
実施例、比較例に用いた材料は以下のとおりである。
(i)中空粒子A:商品名ローペイクSN−1055(ダウ ケミカル社製)、固形分濃度26.5%
(ii)中空粒子B:商品名A−380(三水社製)、固形分濃度13.0%
(iii)焼成カオリン:商品名アンシレックス93(BASF社製)
(iv)カルボン酸変性澱粉:商品名ペトロコートC−8(日澱化学社製)
(v)スチレン・ブタジエン系ラテックス:商品名:L−1571(旭化成社製)、固形分濃度48%
(vi)カルボキシメチルセルロース:商品名セロゲンAGガム(第一工業製薬社製)
(vii)オキサゾリン基を有する反応性樹脂:商品名エポクロスWS−700(日本触媒社製)、固形分濃度25%
まず、1種の中空粒子を使用した感熱記録体を比較検討するために、実施例1〜4および比較例1〜6の感熱記録体を作成した。
(実施例1)
(1)アンダーコート層用塗工液の調製
焼成カオリン20部を水23部に分散して得られた分散物に、中空粒子A245部、カルボン酸変性澱粉の30%水溶液37部、スチレン・ブタジエン系ラテックス21部、カルボキシメチルセルロース1.5部、オキサゾリン基を有する反応性樹脂2部を混合攪拌して、アンダーコート層用塗工液を得た。
(2)ロイコ染料分散液(A液)調製
3−ジ−(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン40部、ポリビニルアルコール(重合度500、鹸化度88%)の10%水溶液40部、及び水20部を混合し、サンドミル(アイメックス社製、サンドグラインダー)を用いて、レーザー回折式粒子径測定器SALD2200(島津製作所社製)によるメジアン径が0.5μmになるまで粉砕してロイコ染料分散液(A液)を得た。
(3)顕色剤分散液(B液)調製
4−ベンジルオキシ−4‘−ヒドロキシジフェニルスルホン40部、ポリビニルアルコール(重合度500、鹸化度88%)の10%水溶液40部、及び水20部を混合し、サンドミル(アイメックス社製、サンドグラインダー)を用いて、レーザー回折式粒子径測定器SALD2200(島津製作所社製)によるメジアン径が1.0μmになるまで粉砕して顕色剤分散液(B液)を得た。
(4)増感剤分散液(C液)調製
シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル(商品名:HS−3520、DIC社製)40部、ポリビニルアルコール(重合度500、鹸化度88%)の10%水溶液40部、及び水20部を混合し、サンドミル(アイメックス社製、サンドグラインダー)を用いて、レーザー回折式粒子径測定器SALD2200(島津製作所社製)によるメジアン径が1.0μmになるまで粉砕して増感剤分散液(C液)を得た。
(5)感熱記録層用塗工液の調製
A液30部、B液59部、C液46部、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセネックスZ−205、日本合成化学社製)の10%水溶液45部、スチレン・ブタジエン系ラテックス(商品名:L−1571、旭化成社製、固形分濃度48%)9.4部、軽質炭酸カルシウム(商品名:Brilliant−15、白石工業社製)25部、パラフィンワックス(商品名:ハイドリンL−700、中京油脂社製、固形分濃度30%)12部、グリオキシル酸ナトリウム塩(商品名:SPM−01、日本合成化学社製)3部、及び水50部を混合撹拌して感熱記録層用塗工液を得た。
(6)保護層用塗工液の調製
アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセネックスZ−200、日本合成化学工業社製)の10%水溶液300部、水酸化アルミニウム(商品名:ハイジライトH−42M、昭和電工社製)63部、ポリエチレンワックス(商品名:ケミパールW−400、三井化学社製、固形分濃度40%)0.5部、及び水60部からなる組成物を混合撹拌して保護層用塗工液を得た。
(7)感熱記録体の作製
坪量60g/mの上質紙の片面上に、アンダーコート層用塗工液、感熱記録層用塗工液、保護層用塗工液を乾燥後の塗布量がそれぞれ4.0g/m、4.0g/m、及び2.0g/mとなるように塗布・乾燥して、アンダーコート層、感熱記録層、及び保護層を順次形成した後、スーパーカレンダーで表面を平滑化して実施例1の感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を60.2質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を16.9質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を4.5質量%含有する。
(実施例2)
実施例1のアンダーコート層用塗工液においてカルボン酸変性澱粉の使用量を50部に変更する以外は実施例1と同様にして、実施例2の感熱記録体を得た。
実施例2の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を58.0質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を23.1質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を3.3質量%含有する。
(実施例3)
実施例1のアンダーコート層用塗工液においてカルボン酸変性澱粉の使用量を23部に変更する以外は実施例1と同様にして、実施例3の感熱記録体を得た。
実施例3の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を62.5質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を10.8質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を7.1質量%含有する。
(実施例4)
実施例1のアンダーコート層用塗工液におけるオキサゾリン基を有する反応性樹脂の使用量を0.8部に変更する以外は実施例1と同様にして、実施例4の感熱記録体を得た。
実施例4の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を60.4質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を16.9質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を1.8質量%含有する。
(比較例1)
実施例1のアンダーコート層用塗工液におけるカルボン酸変性澱粉の使用量を67部に変更する以外は実施例1と同様にして、比較例1の感熱記録体を得た。
比較例1の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を55.6質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を30.8質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を2.5質量%含有する。
(比較例2)
実施例1のアンダーコート層用塗工液におけるカルボン酸変性澱粉の代わりにポリビニルアルコール(商品名:PVA110、クラレ社製)の15%水溶液73部を用いた以外は実施例1と同様にして、比較例2の感熱記録体を得た。
比較例2の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を60.2質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてポリビニルアルコールを16.9質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を4.5質量%含有する。
(比較例3)
実施例1のアンダーコート層用塗工液におけるオキサゾリン基を有する反応性樹脂の代わりに炭酸ジルコニウムアンモニウム塩(商品名:ベイコート20、日本軽金属社製、固形分濃度40%)1.3部を用いた以外は実施例1と同様にして、比較例3の感熱記録体を得た。
比較例3の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を60.2質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を16.9質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤として炭酸ジルコニウムアンモニウム塩を4.5質量%含有する。
(比較例4)
実施例1のアンダーコート層用塗工液におけるオキサゾリン基を有する反応性樹脂の代わりにアジピン酸ジヒドラジド(大塚化学社製)0.5部を用いた以外は実施例1と同様にして、比較例4の感熱記録体を得た。
比較例4の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を60.2質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を16.9質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてアジピン酸ジヒドラジドを4.5質量%含有する。
(比較例5)
実施例1のアンダーコート層用塗工液における中空粒子の使用量を113部、カルボン酸変性澱粉の使用量を23部に変更する以外は実施例1と同様にして、比較例5の感熱記録体を得た。
比較例5の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を43.5質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を23.3質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を7.1質量%含有する。
(比較例6)
実施例1のアンダーコート層用塗工液における中空粒子の使用量を321部に変更し、焼成カオリン20部を水23部に分散して得られた分散物とスチレン・ブタジエン系ラテックスを使用しない以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例6の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を88.8質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を12.9質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を4.5質量%含有する。
次に、平均粒子径の異なる2種の中空粒子を混合して使用した感熱記録体を比較検討するために、実施例5〜11および比較例7〜14の感熱記録体を作成した。
(実施例5)
(1)アンダーコート層用塗工液の調製
実施例1のアンダーコート層用塗工液における中空粒子を、中空粒子Aを151部と中空粒子Bを115部に変更したこと以外は実施例1と同様にして、実施例5の感熱記録体を得た。
実施例5の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を56.1質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を16.9質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を4.5質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は8:3である。
(実施例6)
実施例5のアンダーコート層用塗工液においてカルボン酸変性澱粉の使用量を50部に変更する以外は実施例5と同様にして実施例6の感熱記録体を得た。
実施例6の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を53.9質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を27.3質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を3.3質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は8:3である。
(実施例7)
実施例5のアンダーコート層用塗工液においてカルボン酸変性澱粉の使用量を23部に変更する以外は実施例5と同様にして実施例7の感熱記録体を得た。
実施例7の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を58.5質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を12.7質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を7.1質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は8:3である。
(実施例8)
実施例5のアンダーコート層用塗工液におけるオキサゾリン基を有する反応性樹脂の使用量を0.8部に変更する以外は実施例5と同様にして実施例8の感熱記録体を得た。
実施例8の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を56.3質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を20.0質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を1.8質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は8:3である。
(実施例9)
実施例5のアンダーコート層用塗工液における中空粒子Aの使用量を113部、中空粒子Bの使用量を192部に変更する以外は実施例5と同様にして実施例9の感熱記録体を得た。
実施例9の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を56.1質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を20.0質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を4.5質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は6:5である。
(実施例10)
実施例5のアンダーコート層用塗工液における中空粒子Aの使用量を170部、中空粒子Bの使用量を77部に変更する以外は実施例5と同様にして実施例10の感熱記録体を得た。
実施例10の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を56.1質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を20.0質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を4.5質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は9:2である。
(実施例11)
実施例5のアンダーコート層用塗工液における中空粒子Aの使用量を38部、中空粒子Bの使用量を346部に変更する以外は実施例5と同様にして実施例11の感熱記録体を得た。
実施例11の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を56.1質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を20.0質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を4.5質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は2:9である。
(比較例7)
実施例5のアンダーコート層用塗工液におけるカルボン酸変性澱粉の使用量を67部に変更する以外は実施例5と同様にして比較例7の感熱記録体を得た。
比較例7の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を51.4質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を36.4質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を2.5質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は8:3である。
(比較例8)
実施例5のアンダーコート層用塗工液におけるカルボン酸変性澱粉の代わりにポリビニルアルコール(商品名:PVA110、クラレ社製)の15%水溶液73部を用いた以外は実施例5と同様にして比較例8の感熱記録体を得た。
比較例8の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を56.1質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてPVAを20.0質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を4.5質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は8:3である。
(比較例9)
実施例5のアンダーコート層用塗工液におけるオキサゾリン基を有する反応性樹脂の代わりに炭酸ジルコニウムアンモニウム塩(商品名:ベイコート20、日本軽金属社製、固形分濃度40%)1.3部を用いた以外は実施例5と同様にして比較例9の感熱記録体を得た。
比較例9の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を56.1質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を20.0質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤として炭酸ジルコニウムアンモニウム塩を4.5質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は8:3である。
(比較例10)
実施例5のアンダーコート層用塗工液におけるオキサゾリン基を有する反応性樹脂の代わりにアジピン酸ジヒドラジド(大塚化学社製)0.5部を用いた以外は実施例5と同様にして比較例10の感熱記録体を得た。
比較例10の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を56.1質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を20.0質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤として炭酸ジルコニウム アジピン酸ジヒドラジドを4.5質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は8:3である。
(比較例11)
実施例5のアンダーコート層用塗工液における中空粒子Aの使用量を189部、中空粒子Bの使用量を39部に変更する以外は実施例5と同様にして比較例11の感熱記録体を得た。
比較例11の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を56.1質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を20.0質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を4.5質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は10:1である。
(比較例12)
実施例5のアンダーコート層用塗工液における中空粒子Aの使用量を19部、中空粒子Bの使用量を385部に変更する以外は実施例5と同様にして比較例12の感熱記録体を得た。
比較例12の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を56.1質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を20.0質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を4.5質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は1:10である。
(比較例13)
実施例5のアンダーコート層用塗工液における中空粒子Aの使用量を76部、中空粒子Bの使用量を115部に変更する以外は実施例5と同様にして比較例13の感熱記録体を得た。
比較例13の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を44.9質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を31.4質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を4.5質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は4:3である。
(比較例14)
実施例5のアンダーコート層用塗工液における中空粒子Aの使用量を185部、中空粒子Bの使用量を277部に変更し、焼成カオリン20部を水23部に分散して得られた分散物とスチレン・ブタジエン系ラテックスを除去する以外は実施例5と同様にして比較例14の感熱記録体を得た。
比較例14の感熱記録体は、アンダーコート層全固形分に対して中空粒子を86.7質量%含有し、中空粒子に対して水溶性高分子としてカルボン酸変性澱粉を12.9質量%含有し、水溶性高分子に対して架橋剤としてオキサゾリン基を有する反応性樹脂を4.5質量%含有する。また、中空粒子Aと中空粒子Bの質量比率は4:3である。
[感熱記録体の評価]
得られた感熱記録体を下記の項目について評価し、その結果を表1に示した。
なお、◎、○、△が合格であり、×が不合格である。また、特に断わらない限り、表中の「水溶性高分子」は「カルボン酸変性澱粉」を示し、「水溶性高分子と反応する架橋剤」は「オキザゾリン基を有する反応性樹脂」を示す。
(画質)
感熱記録評価機(商品名:TH−PMD、大倉電機社製)を用い、印加エネルギー:0.16mJ/dotにて各感熱記録体を記録し、得られた印字部を目視にて観察した。なお、ここで判定する画質とは、感熱記録紙の塗工欠陥のない部位における画像の濃淡ムラに関する評価であり、判定基準は以下のとおりである。
◎:印字欠けがなく、記録濃度が均一である。
○:印字欠けがほとんどなく、印字濃度にバラつきがほとんどない。
△:印字欠けがほとんどなく、印字濃度にバラつきがあるものの実使用上問題ない。
■:印字欠けが多くあり、実使用上問題がある。
(記録濃度)
感熱記録評価機(商品名:TH−PMD、大倉電機社製)を用い、印加エネルギー:0.16mJ/dot、0.24mJ/dotにて各感熱記録体を記録し、得られた印字部をマクベス濃度計(RD−914、マクベス社製)のビジュアルモードで測定した。数値が大きい程、印字の濃度が濃いことを示している。
0.16mJ/dotにて0.90以上が望ましい。
0.24mJ/dotにて1.30以上が望ましい。
(塗工性)
坪量60g/mの上質紙の片面上に、アンダーコート層用塗工液を乾燥後の塗布量が4.0g/mとなるように塗布・乾燥して、得られたアンダーコート層の表面を観察した。判定基準は以下のとおりである。
◎:塗工欠陥がなく、均質な塗工面が得られる。
○:微小なスクラッチが若干みられるが、ストリークがみられない。
△:微小なスクラッチ、ストリークがみられるものの実使用上問題ない。
■:スクラッチ、ストリークが多く見られ、実使用上問題となる。
(耐水性)
各感熱記録体を、室温の水中へ24時間浸漬させた後、感熱記録面を観察した。
◎:水ぶくれの発生がない。
○:水ぶくれの発生がほとんどない(わずかに微小な水ぶくれがみられる)。
△:微小な水ぶくれが発生するものの実使用上問題ない。
■:全面に水ぶくれがみられ、実使用上問題となる。
1種の中空粒子を使用した感熱記録体の比較結果を表1に示す。
Figure 2020100502
平均粒子径の異なる2種の中空粒子を混合して使用した感熱記録体の比較結果を表2に示す。
Figure 2020100502
表1,表2から分かるように、実施例1〜11の感熱記録体は、塗工性、記録濃度、画質、および耐水性において優れたものであった。
比較例1,7の感熱記録体は、結着樹脂中の水溶性高分子であるカルボン酸変性澱粉の使用量が多すぎたため、断熱性において劣り、中間調領域(0.16mJ/dot)の記録濃度が望ましい値に到達せず、画像に白抜けが発生するものであった。
比較例2,8の感熱記録体は、架橋剤として、結着樹脂中の水溶性高分子であるポリビニルアルコールと反応するものを使用していないため、ポリビニルアルコールの架橋反応が進まず、耐水性において劣るものであった。
比較例3,4,9,10の感熱記録体は、架橋剤として、結着樹脂中の水溶性高分子であるカルボン酸変性澱粉と反応するものを使用していないため、カルボン酸変性澱粉の架橋反応が進まず、耐水性において劣るものであった。
比較例11の感熱記録体は、中空粒子の全使用量に対して中空粒子Bの割合が低すぎたため、断熱性において劣り、中間調領域(0.16mJ/dot)の記録濃度が望ましい値に到達せず、画像に白抜けが発生するものであった。
比較例12の感熱記録体は、中空粒子の全使用量に対して中空粒子Bの割合が高すぎたため、断熱性には優れるものの塗工性において劣るものであった
比較例5,13の感熱記録体は、中空粒子の含有量がアンダーコート層全固形分に対して少なすぎたため、断熱性において劣り、中間調領域(0.16mJ/dot)の記録濃度が望ましい値に到達せず、画像に白抜けが発生するものであった。
比較例6,14の感熱記録体は、中空粒子の使用量が多すぎたため、断熱性には優れるものの、塗工性において劣るものであった。

Claims (8)

  1. 支持体上にアンダーコート層を介して感熱記録層が設けられた感熱記録体において、
    前記アンダーコート層は、中空粒子と、水溶性高分子を含有する結着樹脂と、当該水溶性高分子と反応する架橋剤とを含有し、
    前記アンダーコート層は、前記中空粒子を、前記アンダーコート層の全固形分に対して50〜80質量%含有し、
    前記結着樹脂が、前記水溶性高分子を、前記中空粒子に対して10〜30質量%含有することを特徴とする感熱記録体。
  2. 前記中空粒子は、平均粒子径1.5μm以下、中空率60%以下である中空粒子Aと、平均粒子径2〜8μm、中空率60%以上である中空粒子Bとを含有し、
    前記中空粒子Aと前記中空粒子Bの質量比率が8:1〜1:8であることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録体。
  3. 前記中空粒子Aと前記中空粒子Bの質量比率が4:1〜1:4であることを特徴とする請求項2に記載の感熱記録体。
  4. 前記水溶性高分子が、澱粉またはその誘導体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱記録体。
  5. 前記水溶性高分子が、カルボン酸変性澱粉であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱記録体。
  6. 前記アンダーコート層が、前記架橋剤を、前記水溶性高分子に対して1質量%以上含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の感熱記録体。
  7. 前記架橋剤が、オキサゾリン基を有する反応性樹脂を含有すること特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の感熱記録体。
  8. 前記アンダーコート層の形成量が、2〜6g/mであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の感熱記録体。
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