JPWO2014092119A1 - 被搭載物の搭載装置 - Google Patents

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Abstract

車椅子が搭載される主板体(34)と、主板体(34)の一端と車体との間に設けられる車体側板体(36)と、主板体(34)の他端と接地面(20)との間に設けられる接地側板体(38)と、車体と車体側板体(36)との間、及び、各板体同士の間に設けられる第1〜第3回動軸(40a〜40c)とを備え、主板体(34)、車体側板体(36)、接地側板体(38)、及び、第1〜第3回動軸(40a〜40c)を含んでスロープ(22)が構成され、スロープ(22)は、駆動機構によって第1〜第3回動軸(40a〜40c)を回動させることにより、主板体(34)が低位置と高位置との間で変位するように設けられる。

Description

本発明は、例えば、被介護者が乗った車椅子等の被搭載物を車両に搭載する搭載装置に関する。
例えば、特許文献1には、車体後部開口部のフロア面と路面との間に掛け渡されたスロープに沿って車椅子を引き上げる車椅子引き上げ装置が開示されている。この車椅子引き上げ装置では、車椅子に係止されたベルトを電動ウインチで巻き取ることで、車椅子に乗員が乗ったままスロープに沿って引き上げる構造が採用されている。
また、特許文献2には、車体後部開口部において、フロア面と地面との間を昇降するリフタによって車椅子を車両内に搭載する車両用リフタが開示されている。
特開2006−271661号公報 特公昭63−49653号公報
ところで、近年、床下にバッテリが載置されることで、従来と比較して車体後部のテールゲートの開口下部の地上高(以下、開口地上高という)が高い車両(例えば、ハイブリッド車両や電気自動車等)が増加している。このような開口地上高が高い車両に対して、特許文献1に開示された車椅子引き上げ装置を適用した場合、スロープを接地したときの傾斜角度やスロープの前後長に影響すると共に、ベルトを巻き取る電動ウインチに対して過大な負荷が付与される。電動ウインチに対する負荷を軽減するために電動ウインチのモータを大型化すると、電動ウインチ自体が大型化して車内スペースが狭小となると共に、車両重量が増大する。
また、特許文献2に開示された車両用リフタでは、リフタ自体が多くの部品によって構成されているため車両重量が増大すると共に、コストが高騰するという問題がある。
さらに、例えば、車体後部開口部のフロア面と路面との間に掛け渡したスロープの一部が昇降するように設けた場合、スロープが車体後部に対して干渉することを回避する必要がある。
本発明の一般的な目的は、軽量且つ安価で、しかも開口地上高が高い車両にも対応することが可能な被搭載物の搭載装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、スロープと車体後部との干渉を回避することが可能な被搭載物の搭載装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、被搭載物が搭載される主板体と、前記主板体の一端と車体との間に設けられ、少なくとも1つの板体からなる車体側板体と、前記主板体の他端と接地面との間に設けられ、少なくとも1つの板体からなる接地側板体と、前記車体と前記車体側板体との間、及び、前記各板体同士の間に設けられる複数の回動軸と、前記回動軸を回動させる駆動手段と、を備え、前記主板体、前記車体側板体、前記接地側板体、及び、前記複数の回動軸を含んでスロープが構成され、前記スロープは、前記駆動手段によって前記複数の回動軸を回動させることにより、前記主板体が低位置と高位置との間で変位するように設けられることを特徴とする。
本発明によれば、接地面に接地される接地側板体の他端を移動させることがなく、スロープを構成する主板体を低位置と高位置との間で安定して変位(位置変化)させることができる。従って、接地側板体の他端と接地面との間に摩擦力を発生させることがなく、主板体の変位時に付与される負荷を好適に回避することができる。
また、開口地上高が高い車両に本発明のスロープを設けた場合であっても、スロープの傾斜角度を大きくすることがないと共に、スロープの前後長を長くすることがなく、被搭載物(例えば、車椅子)を低負荷で乗車及び降車させることができる。
さらに、スロープの前後長を伸長させることが不要となるため、スロープの展開スペースを小さくすることができ、利便性を向上させることができる。
この結果、本発明では、簡素な構造とすることで軽量且つ安価にすることができるとともに、被搭載物が搭載された主板体を低位置と高位置との間で安定して変位(位置変化)させることで、開口地上高が高い車両にも好適に対応することができる。
なお、本発明に電動ウインチを付設した場合には、被搭載物をより一層低負荷で乗車させることができるため、電動ウインチによる被搭載物の引き上げ力を低減させて電動ウインチの大型化を回避することができる。また、本発明では、スロープの前後長が短くなることで、電動ウインチによって巻き取られるベルトの長さを短縮することができる。この結果、電動ウインチの巻き取り部を縮径して電動ウインチの小型化を達成することができる。
また、本発明は、前記回動軸に対して直交する方向の前記車体側板体の寸法が、前記回動軸に対して直交する方向の前記接地側板体の寸法と同一に設定されることを特徴とする。
本発明によれば、回動軸に対して直交する方向の車体側板体の寸法L1と、回動軸に対して直交する方向の接地側板体の寸法L2とを同一にすると(L1=L2)、主板体の角度を所定角度に保持した状態で、主板体を低位置と高位置との間で変位(位置変化)させることができる。このため、主板体の変位(位置変化)時における被搭載物の安定性を向上させることができる。
さらに、本発明は、前記回動軸に対して直交する方向の前記主板体の寸法が、前記回動軸に対して直交する方向の前記車体側板体の寸法、及び、前記回動軸に対して直交する方向の前記接地側板体の寸法よりも大きく設定されることを特徴とする。
本発明によれば、回動軸に対して直交する方向の主板体の寸法L3が、回動軸に対して直交する方向の車体側板体の寸法L1及び接地側板体の寸法L2よりも大きくすると(L3>L1、L2)、搭載物を安定して変位(位置変化)させることができる搭載可能範囲を広く確保することができ、スロープの変位時における搭載物の安定性を向上させることができる。
仮に、上記のL3>L1、L2の関係が満たされない場合、被搭載物が回動軸を跨いだ車体側板体及び主板体に載置された状態、又は、被搭載物が回動軸を跨いだ接地側板体及び主板体に載置された状態でスロープ(主板体)が変位するおそれがある。このように被搭載物が回動軸を跨いで載置された状態でスロープが変位すると、被搭載物が主板体のみに載置されて車体側板体又は接地側板体に対して非接触状態となり、被搭載物のスロープ上のスムースな変位が損なわれるおそれがある。
さらにまた、本発明は、前記回動軸に対して直交する方向の前記車体側板体の寸法と、前記回動軸に対して直交する方向の前記主板体の寸法と、前記回動軸に対して直交する方向の前記接地側板体の寸法との合計が、前記主板体の一端と前記車体との間に設けられる前記回動軸の軸心と前記接地面とを結ぶ仮想直線の寸法よりも大きく設定されることを特徴とする。
本発明によれば、車体側板体の寸法L1と、主板体の寸法L3と、接地側板体の寸法L2との合計(L1+L2+L3)が、主板体の一端と車体との間に設けられる回動軸の軸心と接地面とを結ぶ仮想直線Sの寸法LVよりも大きくすると((L1+L2+L3)>LV)、接地面と接触する接地側板体の他端を移動させないでスロープを変位させることができる。
仮に、(L1+L2+L3)=LVの関係でスロープを変位させた場合、接地側板体の他端を車体に対して接近又は離間する方向に移動させる必要があり、接地側板体の他端と接地面との間で摩擦力が発生する。この結果、発生する摩擦力によって、接地側板体の他端や接地面を損傷させたり、スロープの変位時に余分な負荷が付与される不具合がある。
さらにまた、本発明は、前記主板体が前記低位置の状態にあるとき、前記主板体の車体前後方向の軸線と前記接地側板体の車体前後方向の軸線とが、水平となるように設定されることを特徴とする。
本発明によれば、地上(路面)と低位置にあるスロープ上との間で被搭載物を移動する際、主板体と接地側板体との間に角度差がないため、被搭載物の乗車時に被搭載物を接地側板体から主板体へ、及び、被搭載物の降車時に被搭載物を主板体から接地側板体へ円滑に移動させることができる。
さらにまた、本発明は、前記主板体が前記高位置の状態にあるとき、前記車体側板体の車体前後方向の軸線と前記主板体の車体前後方向の軸線とが、水平となるように設定されることを特徴とする。
本発明によれば、高位置にあるスロープ上と車体フロアとの間で被搭載物を移動する際、主板体と車体側板体との間に角度差がないため、被搭載物の乗車時に被搭載物を主板体から車体側板体へ、又は、被搭載物の降車時に被搭載物を車体側板体から主板体へ円滑に移動させることができる。
さらにまた、本発明は、前記接地側板体の上面に、操作者によって把持される把持部が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、スロープの車室内への収納状態において、把持部が接地側板体の上面で車体後部開口部側に位置するため、車体後部開口部を介してスロープを容易に把持することができる。
さらにまた、本発明は、前記車体側板体が、第1車体側板体と第2車体側板体とを有し、前記複数の回動軸は、前記第1車体側板体と前記第2車体側板体との間に配置される副回動軸と、前記車体と前記第1車体側板体との間に配置される主回動軸と、を含み、前記第1車体側板体は、前記主回動軸を回動支点として前記車体に対して回動可能に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、副回動軸によって主板体を昇降動作させ、主回動軸によって第1車体側板体を含むスロープ全体を回動動作させることができる。これにより、スロープを収納及び展開するための主回動軸と、主板体を昇降動作させる副回動軸とを、それぞれ別個で離間させた位置に配置することができる。この結果、本発明では、例えば、主板体を降下させる際、車体後部と車体側板体とが干渉することを好適に回避することができる。換言すると、主回動軸を車体内に固定して配置すると共に、副回動軸を主回動軸から離間させて車体から偏位(離間)した車外に配置することにより、車体後部と車体側板体との干渉を回避することができる。
さらにまた、本発明は、前記第1車体側板体及び第2車体側板体に、前記副回動軸を回動支点として、前記第1車体側板体に対する前記第2車体側板体の回動動作を補助する回動力付勢手段が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、スロープを車体内に収納する際、第1車体側板体と第2車体側板体が直線状に延在する第1立設固定状態から、第1車体側板体と第2車体側板体が略直交する第2立設固定状態に移行する際、第1車体側板体に対する第2車体側板体の回動動作を回動力付与手段によって補助することで、第1立設固定状態から第2立設固定状態へ円滑に移行することができる。
さらにまた、本発明は、前記複数の回動軸が、前記スロープ全体を回動させる主回動軸を含み、車体後部には、前記主回動軸を、前記車体に対して接近及び離間する方向に変位させる軸変位手段が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、軸変位手段を介して、主回動軸を車体に対して接近する方向に変位させることで、スロープを車体内に収納可能な位置に移動させることができる。また、軸変位手段を介して、主回動軸を車体に対して離間する方向に変位させることで、主板体を昇降動作させる際、車体後部と車体側板体との干渉を回避することが可能な位置に変位させることができる。
さらにまた、本発明は、前記軸変位手段が、前記車体に固定されるブラケットであり、前記ブラケットは、前記主回動軸を、前記車体に対して接近及び離間する方向に変位可能に保持する保持部と、前記主回動軸を、前記車体に対して接近及び離間した方向で固定する固定部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、スロープの収納時には、主回動軸を車体に接近した位置に固定することができると共に、主板体の昇降動作時には、主回動軸を車体から離間した位置に固定することができる。
本発明では、軽量且つ安価で、しかも開口地上高が高い車両にも対応することが可能な被搭載物の搭載装置を得ることができる。
また、本発明では、スロープと車体との干渉を回避することが可能な被搭載物の搭載装置を得ることができる。
本発明の実施形態に係る搭載装置が車両に適用された状態の側面図である。 図1に示す車両及びスロープの模式図である。 回動軸を回動させる駆動機構、及び、回動軸の回動可能状態と回動不可状態とを切り換える切換機構の構成を示す模式図である。 駆動機構及び切換機構が第3回動軸に適用された状態を示す概略構成斜視図である。 スロープの収納状態、立設固定状態、及び、接地状態を示す説明図である。 スロープの収納状態、立設固定状態、及び、接地状態を示す模式図である。 図5のVII−VII線に沿った縦断面図である。 図1に示す状態から車椅子が移動して、車椅子が低位置にある主板体に搭載された状態を示す側面図である。 車椅子が主板体に搭載されたまま、主板体が低位置から高位置に変位した状態を示す側面図である。 車椅子が移動して車室後部スペースに到達した状態を示す側面図である。 本発明の他の実施形態に係る搭載装置が搭載された車両及びスロープの模式図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る搭載装置が適用された車両及びスロープの斜視図である。 図12に示すスロープの収納状態、第1立設固定状態、第2立設固定状態、及び、接地状態を示す側面図である。 図12に示すスロープの収納状態、第1立設固定状態、第2立設固定状態、及び、接地状態を示す模式図である。 (a)は、本発明のさらに他の実施形態に係る搭載装置が適用された車両及びスロープの模式図、(b)は、(a)に示すスリットの部分拡大図である。 (a)は、本発明のさらに他の実施形態に係る搭載装置が適用された車両及びスロープの模式図、(b)は、(a)に示すスリットの部分拡大図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る搭載装置が車両に適用された状態の側面図、図2は、図1に示す車両及びスロープの模式図である。なお、各図中に矢印で示される、「前後」及び「上下」は、車両の前後方向及び上下方向(鉛直上下方向)を示し、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)をそれぞれ示している。
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る搭載装置10は、例えば、車体後部開口部12を開閉するバックドア(テールゲート)14が設けられた車両16に適用される。なお、搭載装置10は、バックドア14を有する車両16に限定されるものではなく、例えば、左右のリヤドア(図示せず)を有する車両にも適用することが可能である。
この搭載装置10は、車体後部開口部12のフロア面18と接地面(路面)20との間に掛け渡されるスロープ22を備える。このスロープ22は、被介護者24が乗った車椅子(被搭載物)26を車室後部スペース28に引き込むと共に、車外へ引き出すためのものである。
車両16の車室内には、左右一対の電動ウインチ30が設けられる。左右一対の電動ウインチ30は、車椅子26に係止されたベルト32を巻き取ると共に、引き出し可能な図示しないドラムを備え、被介護者24が乗った車椅子26を車室後部スペース28に引き込むことができる。なお、左右一対の電動ウインチ30は、例えば、車幅方向に沿った車体と座席との間に配置される。
図2に示されるように、スロープ22は、車椅子26が搭載される主板体34と、主板体34の車両前方側の一端と車体後部開口部(車体)12との間に設けられる板体からなる車体側板体36と、主板体34の車両後方側の他端と接地面20との間に設けられる板体からなる接地側板体38とによって構成される。
主板体34、車体側板体36、及び、接地側板体38は、それぞれ平面視して矩形状の平板からなり、例えば、樹脂材料や軽金属材料によって中空体で構成されるとよい。スロープ22の軽量化を図るためである。
本実施形態では、主板体34を単一の板体で構成しているが、例えば、隣接する複数のプレートが相互にスライドするように展開された複数のプレート全体を主板体34としてもよい。また、車体側板体36及び接地側板体38は、それぞれ単一の板体に限定されるものではなく、複数の板体で構成されてもよい(後記する図11参照)。
図1、図2又は図5に示されるように、車両16のフロア面18と車体側板体36との間には、車幅方向に沿って延在する第1回動軸40aが設けられる。車体側板体36は、第1回動軸40aの軸心を回動中心として固定側のフロア面18に対して回動可能に連結される。また、車体側板体36と主板体34との間には、車幅方向に沿って延在する第2回動軸40bが設けられる。車体側板体36及び主板体34は、第2回動軸40bの軸心を回動中心としてそれぞれ回動可能に連結される。さらに、主板体34と接地側板体38との間には、車幅方向に沿って延在する第3回動軸40cが設けられる。主板体34及び接地側板体38は、第3回動軸40cの軸心を回動中心としてそれぞれ回動可能に連結される。
図2に示されるように、第1〜第3回動軸40a〜40cに対して直交する方向(車両前後方向)の車体側板体36の寸法L1は、第1〜第3回動軸40a〜40cに対して直交する方向(車両前後方向)の接地側板体38の寸法L2と同一に設定される(L1=L2)。つまり、車体側板体36の寸法L1と接地側板体38の寸法L2は、同一に構成される。
車体側板体36の寸法L1と接地側板体38の寸法L2とを同一にすると(L1=L2)、主板体34の角度を所定角度に保持した状態で、主板体34を低位置(図2中の太実線参照)と高位置(図2中の太破線参照)との間で変位(位置変化)させることができる。このため、主板体34の変位(位置変化)時における車椅子26の安定性を向上させることができる。
図2に示されるように、第1〜第3回動軸40a〜40cに対して直交する方向(車両前後方向)の主板体34の寸法L3は、第1〜第3回動軸40a〜40cに対して直交する方向(車両前後方向)の車体側板体36の寸法L1、及び、第1〜第3回動軸40a〜40cに対して直交する方向(車両前後方向)の接地側板体38の寸法L2よりも大きく設定される(L3>L1、L2)。
主板体34の寸法L3を、車体側板体36の寸法L1及び接地側板体38の寸法L2よりも大きくすると(L3>L1、L2)、車椅子26を安定して変位(位置変化)させることができる搭載可能範囲(搭載可能面積)を広く確保することができ、スロープ22の変位時における車椅子26の安定性を向上させることができる。この点については、後記で詳細に説明する。
図2に示される寸法L1、寸法L2及び寸法L3の合計(L1+L2+L3)は、主板体34の車両前方側の一端と車体との間に設けられる第1回動軸の軸心と接地面20とを結ぶ仮想直線S(図2中の細一点鎖線参照)の寸法LVよりも大きく設定される((L1+L2+L3)>LV)。なお、寸法L1は、第1〜第3回動軸40a〜40cに対して直交する方向(車両前後方向)の車体側板体36の寸法、寸法L3は、第1〜第3回動軸40a〜40cに対して直交する方向(車両前後方向)の主板体34の寸法、寸法L2は、第1〜第3回動軸40a〜40cに対して直交する方向(車両前後方向)の接地側板体38の寸法である。
車体側板体36の寸法L1と、主板体34の寸法L3と、接地側板体38の寸法L2との合計(L1+L2+L3)を、仮想直線Sの寸法LVよりも大きくすると((L1+L2+L3)>LV)、接地面20と接触する接地側板体38の他端を移動させないでスロープ22を変位させることができる。この点については、後記で詳細に説明する。
搭載装置10は、第1〜第3回動軸40a〜40cをそれぞれ回動させる駆動機構(駆動手段)42(図3及び図4参照)を備える。また、搭載装置10は、駆動機構42による駆動力が伝達されて第1〜第3回動軸40a〜40cが回動可能な状態となる回動可能状態と、駆動機構42による駆動力の伝達が遮断されて第1〜第3回動軸40a〜40cが回動不可な状態となる回動不可状態とを切り換える切換機構44(図3及び図4参照)とを備える。
スロープ22は、駆動機構42によって第1〜第3回動軸40a〜40cを回動させることにより、主板体34が上下方向における低位置(図2中の太実線の位置)と高位置(図2中の太破線の位置)との間で変位するように設けられる。この主板体34は、傾斜角度を所定角度に保持したまま、低位置と高位置との間で上下方向に沿って平行に移動する。
主板体34が上下方向の低位置(図2中の太実線の位置)の状態にあるとき、主板体34の車体前後方向の軸線と接地側板体38の車体前後方向の軸線とは、水平となるように設定される。低位置の状態のとき、車体側板体36の車体前後方向の軸線は、主板体34側(車両後方側)への下り勾配で所定角度だけ傾斜した状態に設定される。
主板体34が上下方向の高位置(図2中の太破線の位置)の状態にあるとき、車体側板体36の車体前後方向の軸線と主板体34の車体前後方向の軸線とは、水平となるように設定される。高位置の状態のとき、接地側板体38の車体前後方向の軸線は、車両後方側への下り勾配で所定角度だけ傾斜した状態に設定される。
第1〜第3回動軸40a〜40cに対して駆動機構42がそれぞれ設けられ、各駆動機構42は同一に構成される。このため、第3回動軸40cを回動させる駆動機構42について詳細に説明し、第1回動軸40a及び第2回動軸40bを回動させる駆動機構42についての説明を省略する。
図3は、回動軸を回動させる駆動機構、及び、回動軸の回動可能状態と回動不可状態とを切り換える切換機構の構成を示す模式図、図4は、駆動機構及び切換機構が第3回動軸に適用された状態を示す概略構成斜視図である。
図3及び図4に示されるように、駆動機構42は、図示しないバッテリを電源としてモータ軸60aを正逆方向に回転させるモータ60と、切換機構44を介してモータ60側と連結される駆動側ギヤ62と、第1〜第3回動軸40a〜40cに連結されて駆動側ギヤ62と噛合可能に配設される従動側ギヤ64とを有する。補足すると、図3に示される駆動機構42及び切換機構44は、第1回動軸40aにそれぞれ1つ、第2回動軸40bにそれぞれ1つ、第3回動軸40cにそれぞれ1つ設けられている。そして、これらの駆動機構42及び切換機構44は、それぞれ協調制御される。
図3に示されるように、切換機構44は、例えば、ソレノイド66が付設された電磁式のクラッチ68として構成される。このクラッチ68は、コイルが積層して巻回されたソレノイド66と、凹凸面と凸凹面とが相互に対向し連結(接続)及び離間可能に配置された円板状の一対のクラッチ板70a、70bと、一対のクラッチ板70a、70bの中心部にそれぞれ連結される一対の軸部72a、72bと、ばね力によって他方のクラッチ板70bを押圧して一方のクラッチ板70aと連結(接続)させるばね部材74とを有する。なお、ソレノイド66に近接する他方のクラッチ板70bは、ソレノイド66に吸引される可動鉄心(アーマチュア)として機能するものである。
一方のクラッチ板70aは、図示しないカップリング部材を介してモータ軸60aに連結され、他方のクラッチ板70bは、軸部72bを介して駆動側ギヤ62と連結される。一方のクラッチ板70aと他方のクラッチ板70bが連結したクラッチ68のオン状態において、ソレノイド66が通電されその励磁作用によって電磁力が発生し、この電磁力によってソレノイド66側に他方のクラッチ板70bが吸引される。他方のクラッチ板70bが吸引されることで、他方のクラッチ板70bが一方のクラッチ板70aから所定間隔だけ離間してクラッチ68がオフ状態となる。
クラッチ68のオン状態では、駆動側ギヤ62と従動側ギヤ64とが相互に噛合し、通電されたモータ60による回転駆動力が第3回動軸40cに伝達されて第3回動軸40cが所定方向に回動する。これに対してクラッチ68のオフ状態では、駆動側ギヤ62が従動側ギヤ64から離間して非噛合状態となり(駆動側ギヤ62が空転状態となる)、モータ60による回転駆動力が第3回動軸40cに伝達されることが遮断される。
図7は、図5のVII−VII線に沿った縦断面図である。
接地側板体38の上面には、例えば、介護者(操作者)等によって把持される左右一対の把持部46が設けられる。各把持部46は、図7に示されるように、接地側板体38の矩形状開口部48から挿通して中空部50内に収納されるケーシング52を有する。ケーシング52は、接地側板体38の上面に沿って突出する係合突起部54と、接地側板体38の上面から下面に向かって緩やかに湾曲する湾曲面を有する湾曲部56と、係合突起部54と湾曲部56とを連結する縦壁58とを有する。
図5は、スロープの車室内への収納状態、スロープの立設固定状態、及び、スロープを車外へ移動させスロープの他端を接地面に接地させた接地状態を示す説明図、図6は、前記の各状態をそれぞれ示す模式図である。
スロープ22は、収納状態から立設固定状態を経て車外に移動させた後、スロープ22車両前後方向の他端が接地面20に接地した接地状態となる。スロープ22の車室内における収納状態では、主板体34及び車体側板体36が略水平状態にあると共に、接地側板体38が第3回動軸40cを起点として主板体34及び車体側板体36に対して鋭角状に折曲した状態となっている。この収納状態では、図5に示されるように、一対の把持部46が接地側板体38の上面で車体後部開口部12(図1参照)に近接する位置に設けられるため、例えば、介護者が車室内へ進入しなくても車外から車体後部開口部12を介して把持部46を把持してスロープ22を容易に接地させることができる。
本実施形態に係る搭載装置10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
図8は、図1に示す状態から車椅子が移動して、車椅子が低位置にある主板体に搭載された状態を示す側面図、図9は、車椅子が主板体に搭載されたまま、主板体が低位置から高位置に変位した状態を示す側面図、図10は車椅子が移動して車室後部スペースに到達した状態を示す側面図である。
先ず、図1に示されるように、車室内に収納されたスロープ22を車外に移動させ、主板体34を上下方向で低位置となるように車体と接地面20との間でスロープ22を掛け渡す。この低位置では、主板体34の車体前後方向の軸線と接地側板体38の車体前後方向の軸線とが水平状態に設定されると共に、車体側板体36の車体前後方向の軸線が、主板体34側(車両後方側)への下り勾配で所定角度だけ傾斜した状態に設定される。
続いて、スロープ22(主板体34)が低位置にある状態において、例えば、介護者の図示しないリモコン操作によって電動ウインチ30を付勢し車椅子26に係止されたベルト32を図示しないドラムで巻き上げることで、被介護者24が車椅子26に乗ったままスロープ22に沿って車体側へ移動する。図8に示されるように、車椅子26が主板体34に搭載された状態となったとき、例えば、図示しない制御装置の制御によって電動ウインチ30のドラムの巻き取り操作を停止させる。
続いて、介護者の図示しないリモコン操作を合図に図示しない制御装置が、図9に示されるように、車椅子26が主板体34に搭載された状態を保持しながら、第1〜第3回動軸40a〜40cをそれぞれ所定方向に回動させて主板体34を低位置から高位置の状態に切り換える。すなわち、第1回動軸40a及び第2回動軸40bを所定方向に回動させて車体側板体36の車体前後方向の軸線と主板体34の車体前後方向の軸線とを水平状態にする。同時に、第3回動軸40bを回動させて接地側板体38の車体前後方向の軸線が車両後方側への下り勾配で所定角度だけ傾斜した状態にする。
最後に、高位置にある主板体34に車椅子26が搭載された状態を保持しながら、再び、介護者の図示しないリモコン操作によって電動ウインチ30を付勢してベルト32の巻き取りを開始すると共に、介護者がスロープ22に沿って車椅子26を車体側に押圧することで、車椅子26を車室後部スペース28の位置に乗車させることができる(図10参照)。なお、電動ウインチ30のベルト32の巻き取りは、車椅子26が車室後部スペース28の位置に到達することで停止する。
被介護者24が乗った車椅子26を車室後部スペース28から降車させる場合には、前記と逆の操作となり、スロープ22の主板体34を高位置から低位置に切り換えることで車椅子26を容易に降車させることができる。また、介護者が把持部46を把持しながら、スロープ22の接地状態から立設固定状態を経由して収納状態とすることにより、スロープ22を簡便に車室内に収納することができる。
本実施形態では、主板体34の傾斜角度を所定角度に保持したまま、低位置と高位置との間で主板体34を上下方向に沿って平行に移動することができる。従って、本実施形態では、接地面20に接地される接地側板体38の他端を移動させることがなく、スロープ22を構成する主板体34を低位置と高位置との間で安定して変位(位置変化)させることができる。換言すると、車椅子26(被搭載物)に乗った被介護者24の姿勢を一定に保持(車椅子26の静止状態を保持)したまま低位置と高位置との間で上下方向に平行移動させている。この結果、本実施形態では、接地側板体38の他端と接地面20との間に摩擦力を発生させることがなく、主板体34の変位時に付与される負荷を好適に回避することができる。
また、例えば、床面にバッテリ等が載置されたハイブリッド車両や電動自動車等のように車体後部のテールゲート(バックドア14)の開口地上高が高い車両10にスロープ22を設けた場合、スロープ22の傾斜角度を大きくすることがないと共に、スロープ22の前後長を長くすることがなく、車椅子26を低負荷で乗車及び降車させることができる。
さらに、スロープ22の前後長を伸長させることが不要となるため、接地状態におけるスロープ22の展開スペースを小さくすることができ、利便性を向上させることができる。
この結果、本実施形態では、スロープ22自体を簡素な構造とすることで軽量且つ安価にすることができるとともに、車椅子26が搭載された主板体34を低位置と高位置との間で安定して変位(位置変化)させることで、テールゲートの開口下部の地上高が高い車両10にも好適に対応することができる。
本実施形態では、電動ウインチ30を付設することで、車椅子26をより一層低負荷で乗車させることができるため、電動ウインチ30による車椅子26の引き上げ力を低減させて電動ウインチ30の大型化を回避することができる。また、本実施形態では、スロープ22の前後長が短くなることで、電動ウインチ30によって巻き取られるベルト32の長さを短縮することができる。この結果、電動ウインチ30のドラムの直径を縮径して電動ウインチ30の小型化を達成することができる。
また、本実施形態では、第1〜第3回動軸40a〜40cに対して直交する方向(車両前後方向)の車体側板体36の寸法L1と、第1〜第3回動軸40a〜40cに対して直交する方向(車両前後方向)の接地側板体38の寸法L2とを同一にすると(L1=L2)、主板体34の角度を所定角度に保持した状態で、主板体34を低位置と高位置との間で変位(位置変化)させることができる。このため、主板体34の変位(位置変化)時における車椅子26の安定性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、第1〜第3回動軸40a〜40cに対して直交する方向(車両前後方向)の主板体34の寸法L3が、第1〜第3回動軸40a〜40cに対して直交する方向(車両前後方向)の車体側板体36の寸法L1及び接地側板体38の寸法L2よりも大きくしている(L3>L1、L2)。このようにすると、車椅子26を安定して変位(位置変化)させることができる搭載可能範囲を広く確保することができ、スロープ22の変位時における車椅子26の安定性を向上させることができる。
仮に、上記のL3>L1、L2の関係が満たされない場合、例えば、車椅子26が第2回動軸40bを跨いだ車体側板体36及び主板体34に載置された状態、又は、車椅子26が第3回動軸40cを跨いだ接地側板体38及び主板体34に載置された状態でスロープ22(主板体34)が変位するおそれがある。このように車椅子26が第2回動軸40b及び第3回動軸40cを跨いで載置された状態でスロープ22が変位すると、車椅子26が主板体34のみに載置されてスロープ22上のスムースな変位が損なわれるおそれがある。
さらにまた、本実施形態では、車体側板体36の寸法L1と、主板体34の寸法L3と、接地側板体38の寸法L2との合計(L1+L2+L3)が、主板体34の一端と車体との間に設けられる第1回動軸40aの軸心と接地面20とを結ぶ仮想直線Sの寸法LVよりも大きくすると((L1+L2+L3)>LV)、接地面20と接触する接地側板体38の他端を移動させないでスロープ22を変位させることができる。
仮に、スロープ22を(L1+L2+L3)=LVの関係に設定、及び、(L1+L2+L3)<LVの関係に設定した状態でスロープ22を変位させた場合、接地側板体38の他端を車体に対して接近又は離間する方向に移動させる必要があり、接地側板体38の他端と接地面20との間で摩擦力が発生する。この結果、発生する摩擦力によって、接地側板体38の他端や接地面20を損傷させたり、スロープ22の変位時に余分な負荷が付与される不具合がある。
さらにまた、本実施形態では、地上(路面)と低位置にあるスロープ22上との間で車椅子26を移動する際、主板体34と接地側板体38との間に角度差がないようにすることができる。このため、車椅子26の乗車時に車椅子26を接地側板体38から主板体34へ、及び、車椅子26の降車時に車椅子26を主板体34から接地側板体38へ円滑に移動させることができる。
さらにまた、本実施形態では、高位置にあるスロープ22上と車体のフロア面18上との間で車椅子26が移動する際、主板体34と車体側板体36との間に角度差がないため、車椅子26の乗車時に車椅子26を主板体34から車体側板体36へ、又は、車椅子26の降車時に車椅子26を車体側板体36から主板体34へ円滑に移動させることができる。
さらにまた、本実施形態では、スロープ22の車室内への収納状態において、把持部46が接地側板体38の上面で車体後部開口部12側に位置するため、車体後部開口部12を介してスロープ22を容易に把持することができる。
次に、本発明の他の実施形態に係る搭載装置10aを以下に説明する。
図11は、本発明の他の実施形態に係る搭載装置が適用された車両及びスロープの模式図である。なお、以下に示す他の実施形態において、図2に示す前記実施形態と同一の構成要素には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
図2に示す前記実施形態では、主板体34の車両前後方向に沿った一端と車体との間に配置される車体側板体36が単数の板体で構成されているのに対し、他の実施形態に係る搭載装置10aでは、この車体側板体36を第1車体側板体36a及び第2車体側板体36bからなる複数の板体で構成されている点で相違している。
第1車体側板体36aは、第1回動軸40aに連結されると共に、第1回動軸40aから車両前方のフロア面18上に設けられている。第2車体側板体36bは、第1回動軸40に連結されると共に、第1回動軸40aから車両後方位置で、第2回動軸40bを介して主板体34と連結されている。
フロア面18上に第1車体側板体36aを配置することで、フロア面18における第1回動軸40aのレイアウトの自由度を向上させることができる。換言すると、第1回動軸40aは、車体後部開口部12の位置(フロア面18の最後部)に限定されるものではなく、例えば、車体後部開口部12よりも車両前方に位置するフロア面18上に配置してもよい。なお、その他の作用効果は、前記実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。
続いて、本発明のさらに他の実施形態に係る搭載装置10bを以下に説明する。
図12は、本発明のさらに他の実施形態に係る搭載装置が適用された車両及びスロープの斜視図、図13は、図12に示すスロープの収納状態、第1立設固定状態、第2立設固定状態、及び、接地状態を示す側面図、図14は、図12に示すスロープの収納状態、第1立設固定状態、第2立設固定状態、及び、接地状態を示す模式図である。
図12〜図14に示されるさらに他の実施形態に係る搭載装置10bでは、車体側板体が第1車体側板体36a及び第2車体側板体36bからなる2枚の板体で構成されている点で搭載装置10aと共通しているが、車両前後方向に沿った第1車体側板体36aの前端部に車体に対してスロープ22b全体を回動させる第4回動軸(主回動軸)40dが配置されている点で前記実施形態に係る搭載装置10、10aと相違している。なお、第1車体側板体36aと第2車体側板体36bとの間に配置された第1回動軸40aは、副回動軸として機能するものである。
また、搭載装置10bでは、第1車体側板体36aの後端と第2車体側板体36bの前端との間に、第1回動軸(副回動軸)40aを回動支点として、第1車体側板体36aに対する第2車体側板体36bの回動動作を補助するばね部材(回動力付勢手段)80が設けられている点で搭載装置10、10aと相違している。なお、図12及び図14では、ばね部材80の図示を省略している。
主回動軸として機能する第4回動軸40dは、車体と第1車体側板体36aとの間で、車両前後方向に沿った第1車体側板体36aの前端部に車幅方向に沿って延在するように配置されている。この第4回動軸40dは、車体に固定された図示しない一対の軸受部材を介して車幅方向に沿った両側で回動可能に軸支されている。さらに、第4回動軸40dは、車体後端部から車両前方に所定距離だけ偏位した車体後部開口部12のフロア面18上に配置されている。
第1車体側板体36aと第2車体側板体36bとの間に配置され副回動軸として機能する第1回動軸40aは、車体後部開口部12のフロア面18から略水平方向に沿った車両後方に偏位した位置に配置されている。換言すると、第4回動軸40dは、スロープ22b全体を回動させるために車体のフロア面18上に配置されているが、第1回動軸40aは、車外で車両後方に沿って所定距離だけ車体後部から離間した位置に配置されている。
ばね部材80は、引張力を発揮するコイルスプリングからなり、第1車体側板体36a及び第2車体側板体36bの車幅方向に沿った両側(少なくとも一側)に配置されている。図13に示されるように、スロープ22bの接地時において、ばね部材80の一端部は、第1車体側板体36aの車両後方側に係着され、ばね部材80の他端部は、第2車体側板体36bの車両前方側に係着されている。ばね部材80の引張力が作用して第1車体側板体36a及び第2車体側板体36bが互いに第1回動軸40a側に引っ張られることで、第1車体側板体36a及び第2車体側板体36bを容易に折り畳むことができる。
すなわち、図13及び図14に示されるように、第1車体側板体36a及び第2車体側板体36bが共に鉛直上下方向に沿って直線状に延在する第1立設固定状態から、ばね部材80の引張力によって、第1回動軸40aを回動支点として第1車体側板体36aと第2車体側板体36bとが略直交する状態に屈曲させることで、第1車体側板体36aがフロア面上に位置する第2立設固定状態とすることができる。第2立設固定状態では、フロア面18を起点とする鉛直上下方向のスロープ22の長さが第1車体側板体36aの幅の長さだけ折り畳まれて短くなっている。換言すると、第1回動軸(副回動軸)40aを回動支点として第1車体側板体36aに対する第2車体側板体36bの回動動作(折り畳み動作)を、ばね部材80の引張力によって補助することで、第1立設固定状態から第2立設固定状態に容易に移行することができる。
本実施形態では、第1回動軸40aによって主板体34を昇降動作させ、第4回動軸40dによってスロープ22b全体を回動動作させることができる。これにより、スロープ22bを収納及び展開するための第4回動軸40dと、主板体34を昇降動作させる第1回動軸40aとを、それぞれ別個に配置し、且つ、第1回動軸40aを車体後部から離間する車外位置に配置することができる。この結果、本実施形態では、例えば、主板体34を降下させる際、車体後部と第2車体側板体36bとが干渉することを好適に回避することができる。換言すると、第4回動軸40dを車体内に固定して配置すると共に、第1回動軸40aを第4回動軸40dから離間させて車体から偏位(離間)した車外に配置することにより、車体後部と第2車体側板体36bとの干渉を回避することができる。
また、本実施形態では、スロープ22bを車体内に収納する際、第1車体側板体36aと第2車体側板体36bが直線状に延在する第1立設固定状態から、第1車体側板体36aと第2車体側板体36bが略直交する第2立設固定状態に移行する際、第1車体側板体36aに対する第2車体側板体36bの回動動作をばね部材80のばね力によって補助することで、第1立設固定状態から第2立設固定状態へ円滑に移行することができる。
さらに、本実施形態では、スロープ22bが設置された専用車体とする必要がなく、スロープ22bが設置された車体仕様と、スロープ22bが設置されていない車体仕様とを共用化することができ、車体の汎用性を向上させることができる。
なお、例えば、車体後部を構成するリヤクロスメンバの断面を縮小することで、車体後部と第2車体側板体36bとの干渉を回避することが可能であるが、このように構成すると車体剛性が低下するおそれがあり、本実施形態では、車体剛性の低下を好適に回避することができる。
次に、本発明のさらに他の実施形態に係る搭載装置10cを以下に説明する。
図15(a)は、本発明のさらに他の実施形態に係る搭載装置が適用された車両及びスロープの模式図、図15(b)は、図15(a)に示すスリットの部分拡大図、図16(a)は、本発明のさらに他の実施形態に係る搭載装置が適用された車両及びスロープの模式図、図16(b)は、図16(a)に示すスリットの部分拡大図である。
図15(a)及び図15(b)に示されるように、さらに他の実施形態に係る搭載装置10cでは、主回動軸として機能する第1回動軸40aを車体に対して接近及び離間する方向に変位させるブラケット90が車体後部(例えば、リヤクロスメンバ)に設けられている点で前記実施形態10、10a、10bと異なっている。なお、ブラケット90の一部は、車体後部(例えば、リヤクロスメンバ)から後方側に突出して設けられている。
図15(a)に示されるように、このブラケット90には、第1回動軸40aを、車体後部に対して車両前後方向で接近及び離間する方向に移動可能に保持する略U字状のスリット(保持部)92が設けられている。図15(b)に示されるように、スリット92の車両前後方向に沿った前端には、第1回動軸40aを車体後部に対して接近した車内位置で固定する第1凹部(固定部)94が形成されている。一方、スリット92の車両前後方向に沿った後端には、第1固定軸40aを車体後部に対して離間した車外位置で固定する第2凹部(固定部)96が形成されている。換言すると、第1凹部94から見て、車体後部開口部12側に第2凹部96が位置している。この場合、「車体後部開口部12側」とは、車体後部開口部12の手前の車内であってもよいし、車体後部開口部12を超えた車外であってもよい。第1凹部94及び第2凹部96は、側面視した内面が円弧状に形成され、第1回動軸40aが、円弧状の第1凹部94内、又は、第2凹部96内に収納されることで車内又は車外の所定位置に固定された固定状態となる。
本実施形態では、ブラケット90のスリット92を介して、第1回動軸40aを車体に対して接近する方向に変位させることで、スロープ22を車体内に収納可能な位置に移動させることができる。また、ブラケット90のスリット92を介して、第1回動軸40aを車体に対して離間する方向に変位させることで、主板体34を昇降動作させる際、車体後部と車体側板体36との干渉を回避することが可能な車外位置に変位させることができる。
また、本実施形態では、スロープ22の収納時に、主回動軸として機能する第1回動軸40aを第1凹部94で保持することで車体に接近した位置に固定することができると共に、主板体34の昇降動作時には、第1回動軸40aを第2凹部96で保持することで車体から離間した位置に固定することができる。
さらに、本実施形態では、スリット92を略U字状に形成しているが、例えば、図16(a)及び図16(b)に示されるように、車両前後方向に沿って直線状に延在するスリット92aを設け、このスリット92aの車両前方側に第1凹部94を形成し、スリット92aの車両後方側に第2凹部96を形成するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、ブラケット90に形成されたスリット92の第1凹部94内及び第2凹部96内で第1回動軸40aを保持するようにしているが、例えば、図示しないロックピン等のロック機構を用いて第1回動軸40aを車体に対して接近及び離間する方向で固定するようにしてもよい。
10、10a、10b、10c 搭載装置(被搭載物の搭載装置)
16 車両
20 接地面
22 スロープ
26 車椅子(被搭載物)
34 主板体
36、 車体側板体
36a 第1車体側板体
36b 第2車体側板体
38 接地側板体
40a〜40d 第1〜第4回動軸
40a 第1回動軸(副回動軸、主回動軸)
40d 第4回動軸(主回動軸)
42 駆動機構(駆動手段)
46 把持部
80 ばね部材(回動力付与手段)
90 ブラケット(軸変位手段)
92、92a スリット(保持部)
94、96 凹部(固定部)
S 仮想直線
前記の目的を達成するために、本発明は、被搭載物が搭載される主板体と、前記主板体の一端と車体との間に設けられ、少なくとも1つの板体からなる車体側板体と、前記主板体の他端と接地面との間に設けられ、少なくとも1つの板体からなる接地側板体と、前記車体と前記車体側板体との間、及び、前記各板体同士の間に設けられる複数の回動軸と、前記回動軸を回動させる駆動手段と、を備え、前記主板体、前記車体側板体、前記接地側板体、及び、前記複数の回動軸を含んでスロープが構成され、前記スロープは、前記接地側板体を前記接地面に接地させた状態で、前記駆動手段によって前記複数の回動軸を回動させることにより、前記主板体が低位置と高位置との間で変位するように設けられることを特徴とする。
本発明によれば、接地面に接地される接地側板体の他端を移動させることがなく、スロープを構成する主板体を低位置と高位置との間で安定して変位(位置変化)させることができる。従って、接地側板体の他端と接地面との間に摩擦力を発生させることがなく、主板体の変位時に付与される負荷を好適に回避することができる。
また、開口地上高が高い車両に本発明のスロープを設けた場合であっても、スロープの傾斜角度を大きくすることがないと共に、スロープの前後長を長くすることがなく、被搭載物(例えば、車椅子)を低負荷で乗車及び降車させることができる。
さらに、スロープの前後長を伸長させることが不要となるため、スロープの展開スペースを小さくすることができ、利便性を向上させることができる。
この結果、本発明では、簡素な構造とすることで軽量且つ安価にすることができるとともに、接地側板体が接地面に接地した状態において、被搭載物が搭載された主板体を低位置と高位置との間で安定して変位(位置変化)させることで、開口地上高が高い車両にも好適に対応することができる。
さらにまた、本発明は、前記主板体が前記低位置の状態にあるとき、前記主板体の車体前後方向の軸線と前記接地側板体の車体前後方向の軸線とは、平行となるように設定されることを特徴とする。
さらにまた、本発明は、前記主板体が前記高位置の状態にあるとき、前記車体側板体の車体前後方向の軸線と前記主板体の車体前後方向の軸線とは、平行となるように設定されることを特徴とする。
主板体34が上下方向の低位置(図2中の太実線の位置)の状態にあるとき、主板体34の車体前後方向の軸線と接地側板体38の車体前後方向の軸線とは、平行となるように設定される。低位置の状態のとき、車体側板体36の車体前後方向の軸線は、主板体34側(車両後方側)への下り勾配で所定角度だけ傾斜した状態に設定される。
主板体34が上下方向の高位置(図2中の太破線の位置)の状態にあるとき、車体側板体36の車体前後方向の軸線と主板体34の車体前後方向の軸線とは、平行となるように設定される。高位置の状態のとき、接地側板体38の車体前後方向の軸線は、車両後方側への下り勾配で所定角度だけ傾斜した状態に設定される。
スロープ22は、収納状態から立設固定状態を経て車外に移動させた後、スロープ22車両前後方向の他端が接地面20に接地した接地状態となる。スロープ22の車室内における収納状態では、主板体34及び車体側板体36が略平行状態にあると共に、接地側板体38が第3回動軸40cを起点として主板体34及び車体側板体36に対して鋭角状に折曲した状態となっている。この収納状態では、図5に示されるように、一対の把持部46が接地側板体38の上面で車体後部開口部12(図1参照)に近接する位置に設けられるため、例えば、介護者が車室内へ進入しなくても車外から車体後部開口部12を介して把持部46を把持してスロープ22を容易に接地させることができる。
先ず、図1に示されるように、車室内に収納されたスロープ22を車外に移動させ、主板体34を上下方向で低位置となるように車体と接地面20との間でスロープ22を掛け渡す。この低位置では、主板体34の車体前後方向の軸線と接地側板体38の車体前後方向の軸線とが平行状態に設定されると共に、車体側板体36の車体前後方向の軸線が、主板体34側(車両後方側)への下り勾配で所定角度だけ傾斜した状態に設定される。
続いて、介護者の図示しないリモコン操作を合図に図示しない制御装置が、図9に示されるように、車椅子26が主板体34に搭載された状態を保持しながら、第1〜第3回動軸40a〜40cをそれぞれ所定方向に回動させて主板体34を低位置から高位置の状態に切り換える。すなわち、第1回動軸40a及び第2回動軸40bを所定方向に回動させて車体側板体36の車体前後方向の軸線と主板体34の車体前後方向の軸線とを平行状態にする。同時に、第3回動軸40bを回動させて接地側板体38の車体前後方向の軸線が車両後方側への下り勾配で所定角度だけ傾斜した状態にする。

Claims (11)

  1. 被搭載物が搭載される主板体と、
    前記主板体の一端と車体との間に設けられ、少なくとも1つの板体からなる車体側板体と、
    前記主板体の他端と接地面との間に設けられ、少なくとも1つの板体からなる接地側板体と、
    前記車体と前記車体側板体との間、及び、前記各板体同士の間に設けられる複数の回動軸と、
    前記回動軸を回動させる駆動手段と、
    を備え、
    前記主板体、前記車体側板体、前記接地側板体、及び、前記複数の回動軸を含んでスロープが構成され、
    前記スロープは、前記駆動手段によって前記複数の回動軸を回動させることにより、前記主板体が低位置と高位置との間で変位するように設けられることを特徴とする被搭載物の搭載装置。
  2. 請求項1記載の被搭載物の搭載装置において、
    前記回動軸に対して直交する方向の前記車体側板体の寸法は、前記回動軸に対して直交する方向の前記接地側板体の寸法と同一に設定されることを特徴とする被搭載物の搭載装置。
  3. 請求項1記載の被搭載物の搭載装置において、
    前記回動軸に対して直交する方向の前記主板体の寸法は、前記回動軸に対して直交する方向の前記車体側板体の寸法、及び、前記回動軸に対して直交する方向の前記接地側板体の寸法よりも大きく設定されることを特徴とする被搭載物の搭載装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の被搭載物の搭載装置において、
    前記回動軸に対して直交する方向の前記車体側板体の寸法と、前記回動軸に対して直交する方向の前記主板体の寸法と、前記回動軸に対して直交する方向の前記接地側板体の寸法との合計は、前記主板体の一端と前記車体との間に設けられる前記回動軸の軸心と前記接地面とを結ぶ仮想直線の寸法よりも大きく設定されることを特徴とする被搭載物の搭載装置。
  5. 請求項1記載の被搭載物の搭載装置において、
    前記主板体が前記低位置の状態にあるとき、前記主板体の車体前後方向の軸線と前記接地側板体の車体前後方向の軸線とは、水平となるように設定されることを特徴とする被搭載物の搭載装置。
  6. 請求項1記載の被搭載物の搭載装置において、
    前記主板体が前記高位置の状態にあるとき、前記車体側板体の車体前後方向の軸線と前記主板体の車体前後方向の軸線とは、水平となるように設定されることを特徴とする被搭載物の搭載装置。
  7. 請求項1記載の被搭載物の搭載装置において、
    前記接地側板体の上面には、操作者によって把持される把持部が設けられることを特徴とする被搭載物の搭載装置。
  8. 請求項1記載の被搭載物の搭載装置において、
    前記車体側板体は、第1車体側板体と第2車体側板体とを有し、
    前記複数の回動軸は、
    前記第1車体側板体と前記第2車体側板体との間に配置される副回動軸と、
    前記車体と前記第1車体側板体との間に配置される主回動軸と、
    を含み、
    前記第1車体側板体は、前記主回動軸を回動支点として前記車体に対して回動可能に設けられることを特徴とする被搭載物の搭載装置。
  9. 請求項8記載の被搭載物の搭載装置において、
    前記第1車体側板体及び第2車体側板体には、前記副回動軸を回動支点として、前記第1車体側板体に対する前記第2車体側板体の回動動作を補助する回動力付勢手段が設けられることを特徴とする被搭載物の搭載装置。
  10. 請求項1記載の被搭載物の搭載装置において、
    前記複数の回動軸は、前記スロープ全体を回動させる主回動軸を含み、
    車体後部には、前記主回動軸を、前記車体に対して接近及び離間する方向に変位させる軸変位手段が設けられることを特徴とする被搭載物の搭載装置。
  11. 請求項10記載の被搭載物の搭載装置において、
    前記軸変位手段は、前記車体に固定されるブラケットであり、
    前記ブラケットは、
    前記主回動軸を、前記車体に対して接近及び離間する方向に変位可能に保持する保持部と、
    前記主回動軸を、前記車体に対して接近及び離間した方向で固定する固定部と、
    を有することを特徴とする被搭載物の搭載装置。
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