JP3494169B2 - 車両のスロープ装置 - Google Patents

車両のスロープ装置

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JP3494169B2
JP3494169B2 JP2001198398A JP2001198398A JP3494169B2 JP 3494169 B2 JP3494169 B2 JP 3494169B2 JP 2001198398 A JP2001198398 A JP 2001198398A JP 2001198398 A JP2001198398 A JP 2001198398A JP 3494169 B2 JP3494169 B2 JP 3494169B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のスロープ装置
に関し、特にその構造改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車椅子での車両への乗降を可能とするた
めにスロープ装置を備えたものがあり、例えば特開平7
―108867号公報にその一例が示されている。この
スロープ装置は車両後部開口に二枚のスロープ板を設
け、これらスロープ板をバネ力で面一に展開させて後部
開口下縁と路面との間に乗降用スロープを形成させる。
そして、路面側スロープ板に係止した駆動ワイヤを電動
の捲取ドラムで巻き取ることによって、二枚のスロープ
板を山形に屈曲させ、さらに二つ折りにして後部開口内
に直立姿勢で収納する。この構造によればスロープ板を
自動的に使用姿勢へ展開し、あるいは収納姿勢へ折り畳
むことができるから、労力を軽減することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のス
ロープ装置は、路面側スロープ板まで駆動ワイヤが延出
するために見栄えが悪いという問題があった。また、ス
ロープ板が比較的大型となるため収納高が高くなって、
後方視界が狭くなるという問題がある。さらに近年、ス
ロープ板の一部をテールゲートとして利用するようにし
たスロープ装置があるが、上記従来のスロープ装置は収
納姿勢で最も外側に位置する面がスロープ面(走行面)
となるため、このようなスロープ装置には適用できない
という問題があった。
【0004】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、見栄えを向上させるとともに、後方視界を良
好に確保でき、またスロープ板の一部をテールゲートと
して利用できる自動折り畳み可能な車両のスロープ装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本第1発明では、車両の開口(O)下縁に基端を回転
可能に結合した第1スロープ部材(2)と、第1スロープ
部材(2)と車体との間に設けられ、第1スロープ部材
(2)を、開口(O)外方向へ展開する使用姿勢と略垂
直姿勢との間で回動させる第1駆動手段(22,23,
24)と、第1スロープ部材(2)の先端に基端が回転
自在に結合された第2スロープ部材(3)と、第2スロ
ープ部材(3)と第1スロープ部材(2)との間に設け
られ、第2スロープ部材(3)を、開口(O)外方向へ
展開する使用姿勢と展開された第1スロープ部材(2)
上へ反転して重なる折畳み姿勢との間で回動させる第2
駆動手段(25,51,52,53,54,55,5
6,57,58,59,71,72,75,76,12
3A,123B,125A,125B,126,12
7,151,158,1233)とを備えている。
【0006】本第1発明において、スロープ部材を収納
する場合には、展開された第1スロープ部材上へ第2ス
ロープ部材を反転して重ねて折畳む。そして、この状態
で第1スロープ部材を略垂直姿勢に回動させて収納状態
とする。スロープを形成する場合には、第1スロープ部
材を開口外方向へ展開し、続いて第2スロープ部材を開
口外方向へ展開させる。なお、このようなスロープ部材
の収納および展開の一連の作動は制御手段により行われ
る。このようにスロープ部材を自動的に使用姿勢へ展開
し、あるいは収納姿勢へ折り畳むことができるから、労
力を軽減することができる。また駆動手段は、車体と第
1スロープ部材との間、および第1スロープ部材と第2ス
ロープ部材との間にそれぞれ設けられているからコンパ
クトになり見栄えがよい。また収納姿勢では最も外側に
位置する面は第1スロープ部材の下面であるから第1スロ
ープ部材をテールゲートとして使用することができる。
【0007】本第2発明では、上記第2駆動手段は、中
心が第1スロープ部材(2)に対する第2スロープ部材
(3)の回転中心上に位置するように第2スロープ部材
(3)に固定されたプーリ(58,59)ないし歯車
(75,76)と、第1スロープ部材(2)に設けられ
た駆動モータ(25)と、該駆動モータ(25)の回転
力をプーリ(58,59)ないし歯車(75,76)に
伝達し、これらプーリないし歯車(75,76)と一体
に第2スロープ部材(3)を回動させる回転力伝達手段
(51,52,53,54,55,56,57,71,
72)とを備える。
【0008】本第2発明においては、プーリないし歯車
が駆動モータで回転させられると、これらが固定された
第2スロープ部材が一体に回動させられる。このような
構成によれば、第2スロープ部材を回動させるための駆
動ワイヤが従来のように大きく露出するということはな
く、見栄えが向上する。
【0009】本第3発明では、上記プーリは第2スロー
プ部材(3)の左右両端部に固定された第1固定プーリ
(58)と第2固定プーリ(59)であり、上記駆動モ
ータ(25)は第1スロープ部材(2)の左右方向の中
央部に配置されており、上記回転力伝達手段は、駆動モ
ータ(25)により回転させられる駆動プーリ(51)
と、該駆動プーリ(51)と第1固定プーリ(58)間
に巻き掛けられ、駆動プーリ(51)の一方向への回転
により該駆動プーリに巻き取られて、第1固定プーリ
(58)と一体に第2スロープ部材(3)を折り畳み姿
勢側へ回動させるとともに、駆動プーリ(51)の他方
向への回転により該駆動プーリから繰り出されて、第1
固定プーリ(58)と一体に第2スロープ部材(3)が
使用姿勢側へ回動するのを許容する第1紐体(52)
と、駆動プーリ(51)と第2固定プーリ(59)間に
巻き掛けられ、駆動プーリ(51)の上記一方向への回
転により該駆動プーリ(51)から繰り出されて、第2
固定プーリ(59)と一体に第2スロープ部材(3)が
使用姿勢側へ回動するのを許容するとともに、駆動プー
リ(51)の他方向への回転により該駆動プーリに巻き
取られて、第2固定プーリ(59)と一体に第2スロー
プ部材(3)を折り畳み姿勢側へ回動させる第2紐体
(53)と、駆動プーリ(51)から第1固定プーリ
(58)および第2固定プーリ(59)ヘ第1および第
2紐体(52,53)を案内する案内手段(54,5
5,56,57)とを備える。
【0010】本第3発明においては、第2スロープ部材
の折畳み姿勢への回動あるいは使用姿勢への回動に伴
い、それぞれ駆動プーリに巻き取られ、同時に駆動プー
リから繰り出される第1紐体と第2紐体を設けたから、
第2スロープ部材の荷重が回動途中で反転しても、第2
スロープ部材は自重で落下することなく両紐体で規制さ
れて常に駆動モータの回転数に応じた所定の速度で回動
させられる。
【0011】本第4発明では、上記第2駆動手段は、中
心が上記第1スロープ部材(2)に対する第2スロープ
部材(3)の回転中心上に位置するように第2スロープ
部材(3)の基端に固定された第1ギヤ(158)と、
上記第1スロープ部材(2)に設けられた駆動モータ
(1233)と、第1スロープ部材(2)の先端にその
幅方向へ配設された回転軸(126)と、駆動モータ
(1233)によって回転させられるピニオンギヤ(1
25A,125B)と、外周の歯形がピニオンギヤ(1
25A,125B)に噛合したドリブンギヤ(123
A,123B)と、ドリブンギヤ(123A,123
B)の板面と回転軸(126)の外周とを連結してドリ
ブンギヤ(123A,123B)の正逆旋回に伴って回
転軸(126)を正逆回転させる連結部材(127)
と、回転軸(126)に一体に設けられて当該回転軸
(126)の回転力を第1ギヤ(158)に伝達して、
第1ギヤ(158)と一体に第2スロープ部材(3)を
回動させる第2ギヤ(151)とを備えている。この場
合、上記ドリブンギヤ(123A,123B)は第1ス
ロープ部材(2)にそのスロープ面と平行に配設すると
良い。
【0012】本第4発明においては、小径のピニオンギ
ヤを大径のドリブンギヤに噛合させることによって駆動
モータの駆動トルクが増幅されるとともに、外周の歯形
に上記ピニオンギヤが噛合したドリブンギヤの板面と回
転軸の外周を連結部材で連結したことにより、ここでも
梃子の原理による駆動トルクの増幅がなされる。したが
って、小型の駆動モータによって回転軸に十分な回転力
を付与して、第2スロープ部材を速やかに回動させるこ
とができる。また、ドリブンギヤを第1スロープ部材の
スロープ面と平行に配設することにより、大型のドリブ
ンギヤをコンパクトに配置することができる。
【0013】本第5発明では、上記第2スロープ部材
(3)の先端に基端が回転自在に結合された第3スロー
プ部材(4)と、当該第3スロープ部材(4)と第2ス
ロープ部材(3)との間に設けられ、第3スロープ部材
(4)を、開口(O)外方向へ展開する使用姿勢と折り
畳まれた第2スロープ部材(3)上へ重なる折畳み姿勢
との間で回動させる第3駆動部材(61,65,63)
とをさらに備えている。
【0014】本第5発明において、スロープ部材を収納
する場合には、展開された第1スロープ部材上へ第2ス
ロープ部材を反転して重ねて折畳み、折畳まれた第2ス
ロープ部材上へ第3スロープ部材を重ねて折畳む。そし
て、この状態で第1スロープ部材を略垂直姿勢に回動さ
せて収納状態とする。このような構成によれば、3つの
スロープ部材でスロープを形成しているから、各スロー
プ部材の長さを短くすることが可能で、これにより、収
納高を十分に低くして後方視界を良好に確保することが
できる。スロープを形成する場合には、第1スロープ部
材を開口外方向へ展開し、続いて第2スロープ部材およ
び第3スロープ部材を開口外方向へ展開させる。なお、
このようなスロープ部材の収納および展開の一連の作動
は制御手段により行われる。このようにスロープ部材を
自動的に使用姿勢へ展開し、あるいは収納姿勢へ折り畳
むことができるから、労力を軽減することができる。
【0015】本第6発明では、上記第3駆動手段は、中
心が上記第1スロープ部材(2)に対する第2スロープ
部材(3)の回転中心付近に位置するように第1スロー
プ部材(2)に固定された第3固定プーリ(61)と、
中心が第2スロープ部材(3)に対する第3スロープ部
材(4)の回転中心付近に位置するように第3スロープ
部材(4)に固定された第4固定プーリ(63)と、第
3固定プーリ(61)と第4固定プーリ(63)間に巻
き掛けられ、第2スロープ部材(3)の折り畳み姿勢側
への回動に伴い第3固定プーリ(61)から繰り出され
て第4固定プーリ(63)と一体に第3スロープ部材
(4)が折り畳み姿勢側へ回動するのを許容するととも
に、第2スロープ部材(3)の使用姿勢側への回動に伴
い第3固定プーリ(61)に巻き取られ、第4固定プー
リ(63)と一体に第3スロープ部材(4)を使用姿勢
側へ回動させる第3紐体(65)とを備える。
【0016】本第6発明においては、第3スロープ部材
の回動を駆動モータによることなく実現することができ
るから、コストの低減が実現される。
【0017】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1にはスロー
プ装置を設けたバン型車両の後方斜視図を示す。車両の
後部開口Oは大きな開口面積を有する開口上部O1と、
これの下方で狭幅となった開口下部O2とで構成されて
おり、開口上部O1はその上縁にヒンジ結合された跳ね
上げ式のバックドアDによって開閉されるようになって
いる。図1はバックドアDを跳ね上げて開口上部O1を
開放した状態を示す。
【0019】後部車室のフロアFは段付きに低くなっ
て、リアバンパ1の中央部で上記開口下部O2として後
方へ開放している。開口下部O2は第1スロープ部材と
しての詳細を後述するテールゲート2によって開閉され
るようになっており、テールゲート2は図示するように
開口O外の車両後方へ略水平に転倒展開して開口下部O
2を開放している。テールゲート2の先端には当該ゲー
トと略同幅の第2スロープ部材としてのスロープ板3が
回動自在に結合されており、スロープ板3の先端にはさ
らに第3スロープ部材としてのスロープ板4が回動自在
に結合されて、これらスロープ板3,4が面一に展開し
てスロープ板4の先端が路面に当接し、後部車室のフロ
アFから路面に至るスロープが形成されている。なお、
バックドアDの下端(ドア開放状態の図1では後端)に
はリアバンパ1の左右の側部11,12から分離された
バンパ中央部13が詳細を後述する構造で取り付けら
れ、バンパ中央部13下面からはU字形に成形されたバ
ンパ強化ステー8が突出している。
【0020】図2にはスロープを形成するように展開さ
れたテールゲート2およびスロープ板3,4の斜視図
を、図3にはその平面図を、さらに図4にはその側面図
をそれぞれ示す。テールゲート2はその基端の左右位置
が下部開口O2の下縁にヒンジ21(図3)で回転可能
に結合されており、その先端部左右位置にはリンクアー
ム22の一端が回転可能に結合されている。これらリン
クアーム22の他端は、車室側壁に配設された駆動モー
タ24(図2に一方のみ示す)によって旋回操作される
リンクアーム23の先端に回転可能に結合されており、
リンクアーム23が図2の反時計方向へ旋回させられる
と、これに伴ってテールゲート2は後述のように略垂直
姿勢へ回動して開口下部O2を閉鎖する。
【0021】テールゲート2の上面中央にはギヤボック
ス251(図3)を付設した駆動モータ25がカバー2
6内に設けられており、下方へ突出するその出力軸25
1にプーリ51が装着されている。プーリ51にはテー
ルゲート2の幅方向へ延びる二本のワイヤ52,53の
一端が懸架されており、これらワイヤ52,53はプー
リ51に互いに逆方向に巻き取られている。したがっ
て、例えばプーリ51が正転するとワイヤ52はプーリ
51に巻き取られる一方、ワイヤ53はプーリ51から
繰り出される。各ワイヤ52,53はテールゲート2の
幅方向端部に傾斜姿勢で設けられたプーリ54,55に
懸架されて車両後方へ向きを変え(図3)、それぞれ垂
直姿勢のプーリ56,57を経てスロープ板駆動用の固
定プーリ58,59に巻き取られている。各固定プーリ
58,59はテールゲート2側に設けた支軸581,5
91に回転自在に支持されるとともに、これら固定プー
リ58,59にはスロープ板3の基端両側部が一体に固
定されている。
【0022】プーリ56,57を経由した後の各固定プ
ーリ58,59へのワイヤ巻取り方向は図5に示すよう
に互いに逆向きになっており、プーリ51(図3)に巻
き取られるワイヤ52によって図5(A)に示すように
固定プーリ58が反時計方向へ回転すると、プーリ51
から繰り出されるワイヤ53は図5(B)に示すように
同方向へ回転する固定プーリ59によって巻き取られ、
この結果、固定プーリ58,59と一体のスロープ板3
が支軸581,591を中心に図4の反時計方向へ回動
させられる。このようにワイヤ52,53が互いに逆向
きに固定プーリ58,59に巻き取られていることによ
り、スロープ板3が直立姿勢からさらに回動してその自
重による荷重が反転しても、スロープ板3は自重で落下
することなくワイヤ52,53で規制されて常に駆動モ
ータ25の回転数に応じた所定の速度で回動させられ
る。
【0023】各固定プーリ58,59に隣接させてこれ
らと同心に固定プーリ61,62(図3)が設けられて
おり、固定プーリ61,62は支軸581,591に固
定されて、回転することなく静止している。スロープ板
3の先端両側下面にはそれぞれ支軸631,641が設
けられてこれらに固定プーリ63,64が回転自在に支
持され、固定プーリ63,64にスロープ板4の基端両
側部が一体に固定されている。上記固定プーリ61,6
3と62,64間にはそれぞれワイヤ65,66が懸架
されている。これを模式的に図6に示す。テールゲート
2(図3)側に設けた支軸581に支持された固定プー
リ58がワイヤ52により反時計方向へ回転させられて
これと一体のスロープ板3が上方へ回動すると、スロー
プ板3の支軸631に設けた固定プーリ63が上記支軸
581を中心とする円軌跡上を移動し、この移動に伴っ
て、静止した固定プーリ61に懸架されたワイヤ65の
一端が巻き解かれて次第に引き出される。この結果、ス
ロープ板4に一体に設けられた固定プーリ63がスロー
プ板4の自重を受けて、引き出されたワイヤ65を巻き
取るようにスロープ板4と共に下方の時計方向へ回転す
る。このようにして、スロープ板3が反時計方向へ回動
するにつれて、その先端に連結されたスロープ板4は時
計方向へ回動する。
【0024】このような構造のスロープ装置において、
テールゲート2およびスロープ板3,4がいずれも開口
O外へ展開されてスロープを形成した使用状態(図7)
で車椅子を車室内へ乗り入れ、続いて駆動モータ25
(図3)でワイヤ52を駆動してスロープ板3を上方の
反時計方向へ回動させると、これに応じてスロープ板3
先端に連結されたスロープ板4が自重で時計方向へ回動
し(図8)、さらにスロープ板3が反時計方向へ回動し
てテールゲート2上へ折畳まれると、時計方向へ回動し
ているスロープ板4は折畳まれたスロープ板3上へ重な
るように折畳まれる(図9)。この後、駆動モータ24
とリンクアーム22,23によってテールゲート2を略
垂直姿勢へ回動させると(図10)、テールゲート2に
よって開口下部O1(図2)が閉鎖されるとともに、ス
ロープ板3,4はテールゲート2の背後に折畳み状態で
コンパクトに収納される。したがって、荷室への荷物の
出し入れは容易である。また、ワイヤ52,53,6
5,66をテールゲート2の下面とスロープ板3の両側
に沿って配設することができるから、従来のようにワイ
ヤが大きく露出することがなく、見栄えが良い。
【0025】テールゲート2を略垂直姿勢とした状態で
バックドアDを閉鎖すると、ドア下端に取り付けたバン
パ中央部13がテールゲート2の外面に沿って位置して
左右のバンパ側部11,12(図1)と連続する。その
詳細構造を図11に示す。図11において、バックドア
Dの下端には幅方向(紙面垂直方向)の二ヶ所(一方の
み示す)にブラケット板14が設けられている。ブラケ
ット板14は上半部がドアインナパネルD1にボルト固
定される(図示略)とともに、下半部はドア下端から下
方へ突出している。バンパ中央部13は車両前方(図1
1の左方)へ開放する容器状の樹脂成形品で、その内部
に形成されたリブ壁131が上記ブラケット板14の下
半部にボルト固定されている(図示略)。ブラケット板
14の下半部には、U字形に成形された(図1)バンパ
強化ステー8の各脚部81(一方のみ図示)の上端が締
結されている。バンパ強化ステー8はパイプ材を屈曲成
形したもので、脚部81上端は平らに潰されてブラケッ
ト板14の下半部板面に沿って位置させられている。バ
ンパ強化ステー8の中間部82は図1に示すようにバン
パ中央部13の下方に突出しており、これはバックドア
Dを開閉する際のアシストグリップとして機能するとと
もに、アンダーガードとしてバンパ中央部13の保護お
よび見栄えの向上等に寄与する。
【0026】(第2実施形態)本実施形態ではスロープ
板3を回動させるのに、第1実施形態のようなワイヤ5
2,53とプーリ51,54〜59に代えて、ギヤを使
用する。すなわち、図12において、テールゲート2に
設けた駆動モータ25のギヤボックス251の両側から
はテールゲート2の幅方向へ回転軸71,72が延出し
ており、各回転軸71,72の先端にはギヤ73,74
が装着されて、スロープ板3の基端両側でこれに一体化
されたギヤ75,76と噛合している。ギヤ75,76
はテールゲート2に設けた支軸581,591に回転自
在に支持されており、駆動モータ25によって回転軸7
1,72を正転させると、ギヤ73,74からギヤ7
5,76へ回転力が伝達されてスロープ板3が上方へ回
動する。他の構造は第1実施形態と同一である。本実施
形態によっても第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記各実施形態において、スロープ板4の回動
を、スロープ板3に駆動モータを設けて行なうようにす
ることもできる。
【0027】(第3実施形態)図13にはスロープ装置
を設けたバン型車両の後方斜視図を示す。車両の後部開
口Oは大きな開口面積を有する開口上部O1と、これの
下方で狭幅となった開口下部O2とで構成されており、
開口上部O1はその上縁にヒンジ結合された跳ね上げ式
のバックドアDによって開閉されるようになっている。
図13はバックドアDを跳ね上げて開口上部O1を開放
した状態を示す。
【0028】後部車室のフロアFは段付きに低くなっ
て、リアバンパ1の中央部で上記開口下部O2として後
方へ開放している。開口下部O2は第1スロープ部材と
しての詳細を後述するテールゲート2によって開閉され
るようになっており、テールゲート2は図示するように
開口O外の車両後方へ略水平に転倒展開して開口下部O
2を開放している。テールゲート2の先端には当該ゲー
トと略同幅の第2スロープ部材としてのスロープ板3が
回動自在に結合されており、スロープ板3の先端にはさ
らに第3スロープ部材としてのスロープ板4が回動自在
に結合されて、これらスロープ板3,4が面一に展開し
てスロープ板4の先端が路面に当接し、後部車室のフロ
アFから路面に至るスロープが形成されている。なお、
バックドアDの下端(ドア開放状態の図13では後端)
にはリアバンパ1の左右の側部11,12から分離され
たバンパ中央部13が取り付けられ、バンパ中央部13
下面からはU字形に成形されたバンパ強化ステー8が突
出している。
【0029】図14にはスロープを形成するように展開
されたテールゲート2およびスロープ板3,4の斜視図
を、図15にはその側面図を示す。テールゲート2はそ
の基端の左右位置が下部開口O2の下縁にヒンジ21
(図15)で回転可能に結合されており、テールゲート
2の先端部左右位置にはリンクアーム22(図14)の
一端が回転可能に結合されている。これらリンクアーム
22の他端は、車室側壁に配設された詳細を後述する駆
動機構124(図14に一方のみ示す)の、扇形のドリ
ブンギヤ1241のアーム部1242先端に回転可能に
結合されており、ドリブンギヤ1241の外周には駆動
モータ1243によって正逆回転させられるピニオンギ
ヤ1244が噛合している。ドリブンギヤ1241がそ
の支軸1245を中心にして図14の反時計方向へ旋回
させられると、リンクアーム22を介してテールゲート
2は後述のように略垂直姿勢へ回動して開口下部O2を
閉鎖する。
【0030】図14において、テールゲート2内には左
右の対称位置に扇形のドリブンギヤ123A,123B
が配設されており、各ドリブンギヤ123A,123B
の外周には図略の駆動モータによって正逆回転させられ
るピニオンギヤ125A,125Bが噛合している。ス
ロープ板3に近いテールゲート2の後辺に沿って回転軸
126が配設されており、回転軸126は長手方向の二
ヶ所でドリブンギヤ123A,123Bの板面と連結部
材127によってそれぞれ連結されている。その詳細構
造を図16に示す。
【0031】図16はテールゲート2を下方から見た透
視図である。テールゲート2の内空間には左右位置にそ
れぞれ、ゲートアッパパネルの下面に固定されたブラケ
ット1231が設けられている。各ブラケット1231
は平面視で略ひょうたん形に成形されており、その一方
の円形部の中心には回転自在に支軸1232が立設され
ている。各支軸1232にはドリブンギヤ123A,1
23Bの中心部が固定されてテールゲート2内で水平回
動可能となっており、これらドリブンギヤ123A,1
23Bは互いに対称状に位置している。ブラケット12
31の他方の円形部には駆動モータ1233のギヤボッ
クス1234が保持されており、ギヤボックス1234
から突出する出力軸1235が上記円形部の中心から突
出して、その先端に既述のピニオンギヤ125A,12
5Bが装着されている。これらピニオンギヤ125A,
125Bはそれぞれドリブンギヤ123A,123Bの
外周歯形に噛合している。
【0032】支軸1232に近い各ドリブンギヤ123
A,123Bの板面と回転軸126との間はそれぞれ連
結部材127によって連結されており、回転軸126側
の連結部の構造を図17に示す。回転軸126はその両
端部を構成する軸体1261(図16)の外周両端にセ
レーションが形成されており、一方、連結部材127の
一端部には、セレーションを内周に形成した筒部を有す
るソケット体1271が設けられている。そして、軸体
1261の一端部をソケット体1271の筒部内に挿入
してこれらを相対回転不可能に結合するとともに、回転
軸126の中間部を構成する連結筒体1262の、セレ
ーションが形成された筒内に上記軸体1261の一端部
が挿入されている。このようにして、連結筒体1262
によって回転軸126の両端の軸体1261が一体的に
連結されている。なお、各軸体1261はテールゲート
2内に設けた軸受1263に回転自在に支持されるとと
もに、軸受1263から突出する端部外周にはセレーシ
ョンが形成されて、ここに扇形のドリブンギヤ151
(図15に一方のみ示す)の中心部が装着されている。
【0033】図17において、ソケット体1271の筒
部外周には平行な脚部1272が突設され、これら脚部
1272間に、連結部材127を構成する軸体1273
の一端に装着された自在継手1274が結合されてい
る。自在継手1274は公知のもので、軸体1273に
装着される筒部1275と、穴開き球体を回転自在に保
持する保持部1276よりなり、球体の貫通穴内にボル
ト1277が挿入されて上記脚部1272に結合されて
いる。これにより、連結部材127の一端はボルト12
77回りに垂直面内で回転自在であるとともに、ボルト
軸を含む平面内で、一定角度範囲で揺動可能である。軸
体1273の他端に装着された自在継手1278(図1
6)も上記自在継手1274と同一構造であるが、その
装着姿勢は自在継手1274に対して軸体1273の軸
回りに90度回転させてあり、自在継手1278の球体
の貫通穴に通したボルト1279を、ドリブンギヤ12
3A,123Bの板面に直立に捩じ込み固定してある。
これにより、連結部材127の他端はボルト1279回
りに水平回転自在であるとともに、ボルト軸を含む垂直
面内で、一定角度範囲で揺動可能である。
【0034】駆動モータ1233によってピニオンギヤ
125A,125Bが互いに反対方向へ回転させられる
と、ドリブンギヤ123A,123Bも例えば図16で
支軸1232回りにそれぞれ反時計方向と時計方向へ旋
回させられる。これに伴って連結部材127が前方(図
16の下方)へ引っ張られて回転軸126が回転させら
れる。各ピニオンギヤ125A,125Bを逆転させる
と、ドリブンギヤ123A,123Bは上記と反対方向
へ旋回させられ、これに伴って連結部材127が後方へ
押しやられて回転軸126が逆転させられる。
【0035】図15において、テールゲート2の側面後
端にはへ字形に屈曲するブラケット152の基端が固定
されており、ブラケット152の上方へ屈曲する先端部
の板面には支軸1581が立設されて、この支軸158
1に、スロープ板3の基端両側に固定されたブラケット
153の円形基端部が回転自在に支持されている。上記
円形基端部の板面には上記支軸1581を中心とした円
形ギヤ158が接合されており、このギヤ158が、ブ
ラケット152の屈曲部板面を外方へ貫通した上記回転
軸126の軸体1261端部に固定されたドリブンギヤ
151の外周歯形に噛合している。上記ブラケット15
2の先端部板面にはギヤ158と同心にプーリ61(図
18)が固定されており、一方、スロープ板3の先端両
側下面にはそれぞれ支軸631が設けられてこれに固定
プーリ63が回転自在に支持されている。固定プーリ6
3にはスロープ板4の基端側部が一体に固定されてい
る。そして、固定プーリ61と63間にはワイヤ65が
懸架されている。
【0036】テールゲート2(図15)側に設けられた
ドリブンギヤ151によってギヤ158およびこれと一
体のブラケット153が反時計方向へ回転させられてス
ロープ板3が上方へ回動すると、スロープ板3の支軸6
31に設けた固定プーリ63が上記支軸1581を中心
とする円軌跡上を移動し(図18参照)、この移動に伴
って、静止した固定プーリ61に懸架されたワイヤ65
の一端が巻き解かれて次第に引き出される。この結果、
スロープ板4に一体に設けられた固定プーリ63がスロ
ープ板4の自重を受けて、引き出されたワイヤ65を巻
き取るようにスロープ板4と共に下方の時計方向へ回転
する。このようにして、スロープ板3が反時計方向へ回
動するにつれて、その先端に連結されたスロープ板4は
時計方向へ回動する。
【0037】図19にはテールゲート2の駆動機構12
4の詳細を示す。車室側壁の凹所W1(図14)内には
カバー板1246に覆われてブラケット1247が設け
られており、このブラケット1247は平面視で略ひょ
うたん形に成形されて、その後側の円形部の中心には回
転自在に支軸1245が立設されている。上記支軸12
45には扇形のドリブンギヤ1241の中心部が固定さ
れて垂直回動可能となっており、ドリブンギヤ1241
の中心部からは斜め後上方へ腕部1242が延びて、そ
の先端にリンクアーム22の基端が回動自在に連結され
ている。ブラケット1247の前側の円形部には駆動モ
ータ1243のギヤボックス1248が保持されてお
り、ギヤボックス1248から突出する出力軸1249
が上記円形部の中心から突出して、その先端に装着され
たピニオンギヤ1244が上記ドリブンギヤ1241の
外周歯形に噛合している。ピニオンギヤ1244を回転
させてドリブンギヤ1241を正逆旋回させると、リン
クアーム22が前後方向へ移動させられてテールゲート
2が開閉作動させられる。
【0038】このような構造のスロープ装置において、
テールゲート2およびスロープ板3,4がいずれも開口
O外へ展開されてスロープを形成した使用状態(図2
0)で車椅子を車室内へ乗り入れ、続いて駆動モータ1
233(図16)でドリブンギヤ123A,123Bを
旋回させて回転軸126を図20の時計方向へ回転させ
ると、ドリブンギヤ151とこれに噛合するギヤ158
を介してスロープ板3が上方の反時計方向へ回動し、こ
れに応じてスロープ板3先端に連結されたスロープ板4
が自重で時計方向へ回動する(図21)。さらにスロー
プ板3が反時計方向へ回動してテールゲート2上へ折畳
まれると、時計方向へ回動しているスロープ板4は折畳
まれたスロープ板3上へ重なるように折畳まれる(図2
2)。この後、駆動モータ1243(図19)によって
ドリブンギヤ1241を図22の反時計方向へ旋回させ
ると、リンクアーム22が前方へ(図22の左方)引か
れて、テールゲート2によって開口下部O2が閉鎖され
るとともに(図23)、スロープ板3,4はテールゲー
ト2の背後に折畳み状態でコンパクトに収納される。し
たがって、荷室への荷物の出し入れは容易である。ま
た、従来のようにワイヤが露出することがないから見栄
えが良い。テールゲート2を略垂直姿勢とした状態でバ
ックドアD(図13)を閉鎖すると、ドア下端に取り付
けたバンパ中央部13がテールゲート2の外面に沿って
位置して左右のバンパ側部11,12と連続する。
【0039】上記各実施形態ではテールゲート2の先端
に二枚のスロープ板3,4を連結したスロープ装置につ
いて説明したが、一枚のスロープ板3のみを連結した構
造としても良く、この場合には、スロープ板4を折り畳
むための駆動機構を構成する固定プーリ61,63およ
びワイヤ65等は不要である。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両のスロープ
装置によれば、駆動ワイヤが大きく露出しないから見栄
えが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における、スロープ装置
使用状態での車両後部斜視図である。
【図2】使用状態のスロープ装置の後方斜視図である。
【図3】使用状態のスロープ装置の平面図である。
【図4】使用状態のスロープ装置の側面図である。
【図5】スロープ板回動機構の概略正面図である。
【図6】スロープ板回動機構の模式図である。
【図7】スロープ装置の作動を示す側面図である。
【図8】スロープ装置の作動を示す側面図である。
【図9】スロープ装置の作動を示す側面図である。
【図10】スロープ装置の作動を示す側面図である。
【図11】ドア閉鎖状態でのドア下端部の垂直断面図で
ある。
【図12】本発明の第2実施形態における、使用状態の
スロープ装置の後方斜視図である。
【図13】本発明の第3実施形態における、スロープ装
置使用状態での車両後部斜視図である。
【図14】使用状態のスロープ装置の後方斜視図であ
る。
【図15】使用状態のスロープ装置の側面図である。
【図16】テールゲートを下方から見た透視平面図であ
る。
【図17】連結部材の連結部の分解斜視図で、図16の
A部の分解斜視図である。
【図18】スロープ板回動機構の模式図である。
【図19】テールゲート駆動機構の正面図である。
【図20】スロープ装置の作動を示す側面図である。
【図21】スロープ装置の作動を示す側面図である。
【図22】スロープ装置の作動を示す側面図である。
【図23】スロープ装置の作動を示す側面図である。
【符号の説明】
O…後部開口、2…テールゲート、22,23…リンク
アーム、24…駆動モータ、25…駆動モータ、3,4
…スロープ板、51,54,55,56,57…プー
リ、52,53…ワイヤ、58,59,61,62,6
3,64…固定プーリ、631,641…回転軸、6
5,66…ワイヤ、75,76…ギヤ、123A,12
3B…ドリブンギヤ、125A,125B…ピニオンギ
ヤ、126…回転軸、127…連結部材、151,15
8…ギヤ、1233…駆動モータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 俊行 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 ト ヨタ車体株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−100774(JP,A) 特開 平9−226440(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 1/43 A61G 3/00 501

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の開口下縁に基端を回転可能に結合
    した第1スロープ部材と、当該第1スロープ部材と車体と
    の間に設けられ、第1スロープ部材を、開口外方向へ展
    開する使用姿勢と略垂直姿勢との間で回動させる第1駆
    動手段と、前記第1スロープ部材の先端に基端が回転自
    在に結合された第2スロープ部材と、当該第2スロープ
    部材と前記第1スロープ部材との間に設けられ、第2ス
    ロープ部材を、開口外方向へ展開する使用姿勢と展開さ
    れた前記第1スロープ部材上へ反転して重なる折畳み姿
    勢との間で回動させる第2駆動手段と備え、かつ前記第
    2駆動手段は、中心が前記第 1 スロープ部材に対する前
    記第2スロープ部材の回転中心上に位置するように前記
    第2スロープ部材に固定されたプーリないしギヤと、前
    記第 1 スロープ部材に設けられた駆動モータと、該駆動
    モータの回転力を前記プーリないしギヤに伝達し、これ
    らプーリないしギヤと一体に前記第2スロープ部材を回
    動させる回転力伝達手段とを備える車両のスロープ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記プーリは前記第2スロープ部材の左
    右両端部に固定された第1固定プーリおよび第2固定プ
    ーリであり、前記駆動モータは前記第1スロープ部材の
    左右方向の中央部に配置されており、前記回転力伝達手
    段は、前記駆動モータにより回転させられる駆動プーリ
    と、該駆動プーリと前記第1プーリ間に巻き掛けられ、
    前記駆動プーリの一方向への回転により該駆動プーリに
    巻き取られて、前記第1固定プーリと一体に前記第2ス
    ロープ部材を折り畳み姿勢側へ回動させるとともに、前
    記駆動プーリの他方向への回転により該駆動プーリから
    繰り出されて、前記第1固定プーリと一体に前記第2ス
    ロープ部材が使用姿勢側へ回動するのを許容する第1紐
    体と、前記駆動プーリと前記第2固定プーリ間に巻き掛
    けられ、前記駆動プーリの前記一方向への回転により該
    駆動プーリから繰り出されて、前記第2固定プーリと一
    体に前記第2スロープ部材が使用姿勢側へ回動するのを
    許容するとともに、前記駆動プーリの他方向への回転に
    より該駆動プーリに巻き取られて、前記第2固定プーリ
    と一体に前記第2スロープ部材を折り畳み姿勢側へ回動
    させる第2紐体と、駆動プーリから前記第1固定プーリ
    および前記第2固定プーリヘ前記第1および第2紐体を
    案内する案内手段とを備える請求項1に記載の車両のス
    ロープ。
  3. 【請求項3】 車両の開口下縁に基端を回転可能に結合
    した第 1 スロープ部材と、当該第 1 スロープ部材と車体と
    の間に設けられ、第 1 スロープ部材を、開口外方向へ展
    開する使用姿勢と略垂直姿勢との間で回動させる第 1
    動手段と、前記第1スロープ部材の先端に基端が回転自
    在に結合された第2スロープ部材と、当該第2スロープ
    部材と前記第 1 スロープ部材との間に設けられ、第2ス
    ロープ部材を、開口外方向へ展開する使用姿勢と展開さ
    れた前記第 1 スロープ部材上へ反転して重なる折畳み姿
    勢との間で回動させる第2駆動手段と備え、かつ前記第
    2駆動手段は、中心が前記第1スロープ部材に対する前
    記第2スロープ部材の回転中心上に位置するように前記
    第2スロープ部材の基端に固定された第1ギヤと、前記
    第1スロープ部材に設けられた駆動モータと、前記第1
    スロープ部材の先端にその幅方向へ配設された回転軸
    と、駆動モータによって回転させられるピニオンギヤ
    と、外周の歯形が前記ピニオンギヤに噛合したドリブン
    ギヤと、前記ドリブンギヤの板面と前記回転軸の外周と
    を連結して前記ドリブンギヤの正逆旋回に伴って前記回
    転軸を正逆回転させる連結部材と、前記回転軸に一体に
    設けられて当該回転軸の回転力を前記第1ギヤに伝達し
    て、前記第1ギヤと一体に前記第2スロープ部材を回動
    させる第2ギヤとを備える車両のスロープ装置。
  4. 【請求項4】 前記ドリブンギヤは前記第1スロープ部
    材にそのスロープ面と平行に配設されている請求項
    記載の車両のスロープ装置。
  5. 【請求項5】 前記第2スロープ部材の先端に基端が回
    転自在に結合された第3スロープ部材と、当該第3スロ
    ープ部材と前記第2スロープ部材との間に設けられ、第
    3スロープ部材を、開口外方向へ展開する使用姿勢と折
    り畳まれた前記第2スロープ部材上へ重なる折畳み姿勢
    との間で回動させる第3駆動部材とを備える請求項1な
    いしのいずれか一つに記載の車両のスロープ装置。
  6. 【請求項6】 車両の開口下縁に基端を回転可能に結合
    した第 1 スロープ部材と、当該第 1 スロープ部材と車体と
    の間に設けられ、第 1 スロープ部材を、開口外方向へ展
    開する使用姿勢と略垂直姿勢との間で回動させる第 1
    動手段と、前記第1スロープ部材の先端に基端が回転自
    在に結合された第2スロープ部材と、当該第2スロープ
    部材と前記第 1 スロープ部材との間に設けられ、第2ス
    ロープ部材を、開口外方向へ展開する使用姿勢と展開さ
    れた前記第 1 スロープ部材上へ反転して重なる折畳み姿
    勢との間で回動させる第2駆動手段と備え、かつ前記第
    2スロープ部材の先端に基端が回転自在に結合された第
    3スロープ部材と、当該第3スロープ部材と前記第2ス
    ロープ部材との間に設けられ、第3スロープ部材を、開
    口外方向へ展開する使用姿勢と折り畳まれた前記第2ス
    ロープ部材上へ重なる折畳み姿勢との間で回動させる第
    3駆動部材とを備える車両のスロープ装置。
  7. 【請求項7】 前記第3駆動手段は、中心が前記第1ス
    ロープ部材に対する前記第2スロープ部材の回転中心付
    近に位置するように前記第1スロープ部材に固定された
    第3固定プーリと、中心が前記第2スロープ部材に対す
    る前記第3スロープ部材の回転中心付近に位置するよう
    に前記第3スロープ部材に固定された第4固定プーリ
    と、前記第3固定プーリと第4固定プーリ間に巻き掛け
    られ、前記第2スロープ部材の折り畳み姿勢側への回動
    に伴い前記第3固定プーリから繰り出されて前記第4固
    定プーリと一体に前記第3スロープ部材が折り畳み姿勢
    側へ回動するのを許容するとともに、前記第2スロープ
    部材の使用姿勢側への回動に伴い前記第3固定プーリに
    巻き取られ、前記第4固定プーリと一体に前記第3スロ
    ープ部材を使用姿勢側へ回動させる第3紐体とを備える
    請求項5又は6に記載の車両のスロープ装置。
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