JP4926573B2 - トランクの仕切り機構 - Google Patents

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本発明は、オープンカーのトランク内で展開可能、かつ折り畳み可能に構成されており、展開した状態で前記オープンカーのルーフパネル、及びバックウインドの収納スペースを確保するトランクの仕切り機構に関する。
ルーフ開閉装置を利用してルーフパネル、及びバックウインド等をトランク内に収納する構成のオープンカーが特許文献1に記載されている。
このようなオープンカーでは、トランク内にルーフパネル、バックウインド等の収納スペースを確保する必要からトランクの仕切り機構を備えている。トランクの仕切り機構は展開可能、かつ折り畳み可能に構成されており、展開した状態でルーフパネル等の収納スペースを確保できるように構成されている。そして、前記トランクの仕切り機構の展開状態をルーフ開閉装置が検出した段階で、そのルーフ開閉装置が動作し、ルーフパネル等がトランク内に収納される。
上記したトランクの仕切り機構の一例が図6(A)(B)に記載されている。
このトランクの仕切り機構100は、トランクTrの床前部に巻取り部102を備えている。巻取り部102は、収納スペースの底部を構成する幅広の仕切り布105を弾性力で巻き取る機構であり、軸心が車幅方向と平行になるように配置されている。さらに、巻取り部102に巻き取られる仕切り布105の先端縁には角形平板107が連結されている。角形平板107は、前記収納スペースの後壁部を構成する部材であり、図6(B)に示すように、車幅方向両端部に設けられた断面コ字形の支持部材108に嵌込まれた状態で、起立状態に保持される。即ち、巻取り部102から仕切り布105を引き出して、角形平板107を支持部材108に嵌込むことで、ルーフパネル等の収納スペースを確保することができる。また、前記ルーフパネル等がトランクTrから取り出された後は、角形平板107を支持部材108から外すことで、仕切り布105が弾性力で巻取り部102に巻き取られる。そして、角形平板107がトランクTrの床上に保持される(二点鎖線参照)。
特開平2003−285646号
上記したトランクの仕切り機構100では、ルーフパネル等がトランクTrから取り出されて、仕切り布105が巻取り部102に巻き取られた状態で、角形平板107がトランクTrの床上に保持される。このため、トランクTr内に荷物を収納する際に角形平板107が邪魔になり、その角形平板107の位置、及び角形平板107とトランクTrの床との間のスペースに荷物を置けなくなる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、トランクの仕切り機構を折り畳んだ状態で、角形平板等に相当する仕切り材がトランク内で邪魔にならないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、オープンカーのトランク内で展開可能、かつ折り畳み可能に構成されており、展開した状態で前記オープンカーのルーフパネル、及びバックウインドの収納スペースを確保するトランクの仕切り機構であって、底用仕切り部材と、後壁用仕切り部材と、第1ガイド手段と、第2ガイド手段とから構成されており、前記底用仕切り部材は、前端縁が前記トランクの床前部に連結されて、その前端縁を中心に起立方向、あるいは倒伏方向に回転可能に構成されており、起立して後端縁が前記トランクの開口前端まで移動した状態が折り畳み位置で、倒伏した状態が展開位置であり、前記展開位置で前記収納スペースの底部を構成しており、前記後壁用仕切り部材は、前記底用仕切り部材の後端縁にヒンジ部材を介して連結されて、前記底用仕切り部材に対してそのヒンジ部材を中心に起立、あるいは倒伏可能に構成されており、倒伏して前記底用仕切り部材と重なった状態が折り畳み位置で、起立した状態が展開位置であり、前記展開位置で前記収納スペースの後壁部を構成しており、第1ガイド手段は、前記底用仕切り部材が折り畳み位置と展開位置との間を移動する際に、その底用仕切り部材をガイドし、第2ガイド手段は、前記底用仕切り部材と前記後壁用仕切り部材とを連結する前記ヒンジ部材の軸線上とは異なる位置で、前記後壁用仕切り部材に連結されており、前記後壁用仕切り部材が前記底用仕切り部材と共に折り畳み位置と展開位置との間を移動する際に、その後壁用仕切り部材をガイドすることを特徴とする。
本発明によると、トランクの仕切り機構が展開した状態で、底用仕切り部材は、ルーフパネル、及びバックウインドの収納スペースにおける底部を構成し、後壁用仕切り部材は前記収納スペースの後壁部を構成する。即ち、トランクの仕切り機構の底用仕切り部材、後壁用仕切り部材と、トランクの車幅方向両側における側壁部により、オープンカーのルーフパネル、及びバックウインドの収納スペースが形成される。
さらに、ルーフパネル、バックウインドがトランクから取り出されて、トランクの仕切り機構がトランク内で折り畳まれる際に、底用仕切り部材、後壁用仕切り部材はそれぞれ第1ガイド手段、第2ガイド手段により折り畳み位置までガイドされる。
即ち、トランクの仕切り機構が折り畳まれる際、底用仕切り部材が前端縁を中心に起立方向に回転し、ヒンジ部材を備える後端縁がトランクの開口前端まで移動する。また、後壁用仕切り部材がヒンジ部材を中心に回転して底用仕切り部材に重なる折り畳み位置に保持される。このように、トランクの仕切り機構がトランク内で折り畳まれた状態では、後壁用仕切り部材、底用仕切り部材が重ねられた状態で、その底用仕切り部材が起立して、トランクの開口前端の位置に保持される。
このため、折り畳まれた後壁用仕切り部材や底用仕切り部材が邪魔にならず、トランク内を有効利用できるようになる。
ここで、「トランクの開口前端の位置」とは、トランクの開口前端を車両前方側に越える位置、あるいは開口前端の若干手前側の位置(若干車両後方側の位置)も含むものとする。
請求項2の発明によると、底用仕切り部材は、ヒンジ部材により後壁用仕切り部材に連結された主仕切り部材と、トランクの床前部に連結された前部仕切り部材と、前記主仕切り部材と、前部仕切り部材とを上下方向に相対回転可能な状態で連結するヒンジ状連結部材とを有しており、前記底用仕切り部材が折り畳み位置に保持された状態で、前記前部仕切り部材は前記主仕切り部材よりも垂直に近い状態で起立し、前記トランクの開口側から見た主仕切り部材と前部仕切り部材との連結部分が窪み状に折れ曲がるように構成されていることを特徴とする。
即ち、主仕切り部材と前部仕切り部材との連結部分が窪み状に折れ曲がる構成のため、底用仕切り部材が折り畳み位置に保持された状態でトランク内のスペースが広くなる。
請求項3の発明によると、第1ガイド手段は、底用仕切り部材が展開位置から折り畳み位置まで移動する際の軌跡を表す仮想円弧の中心に位置する軸受と、前記軸受を中心にして上下方向に回転可能な第1リンクと、前記第1リンクの回転先端側と、前記底用仕切り部材とを相対回転可能な状態で連結する連結部材とを有することを特徴とする。
請求項4の発明によると、第2ガイド手段は、後壁用仕切り部材が底用仕切り部材と共に展開位置から折り畳み位置まで移動する際の軌跡を表す仮想円弧の中心に位置する軸受と、前記軸受を中心にして上下方向に回転可能な第2リンクと、前記第2リンクの回転先端側と、前記後壁用仕切り部材とを相対回転可能な状態で連結する連結部材とを有することを特徴とする。
このため、第1ガイド手段、第2ガイド手段を簡単な構成にできる。
請求項5の発明によると、後壁用仕切り部材は、展開位置で、ルーフパネル、及びバックウインドとの間の隙間寸法が車幅方向、及び上下方向において均一に近づくように、前記車幅方向において湾曲するとともに、上下方向において湾曲していることを特徴とする。
このため、ルーフパネル等の収納スペースを必要最小限にでき、ルーフパネル等がトランク内に収納された状態において、後壁用仕切り部材とトランク内壁面との間の積荷スペースを比較的大きく取れる。
請求項6の発明によると、底用仕切り部材、及び後壁用仕切り部材は、弾性力で展開位置、あるいは折り畳み位置に保持されるように構成されていることを特徴とする。
請求項7の発明によると、第1ガイド手段は、一対の軸受、及び一対の第1リンクから構成されており、それぞれの軸受、及び第1リンクが底用仕切り部材を車幅方向両側から挟む位置に配置されており、第2ガイド手段は、一対の軸受、及び一対の第2リンクから構成されており、それぞれの軸受、及び第2リンクが後壁用仕切り部材を車幅方向両側から挟む位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によると、トランクの仕切り機構が折り畳まれた状態で、後壁用仕切り部材や底用仕切り部材が邪魔にならず、トランク内を有効利用できるようになる。
[実施形態1]
以下、図1から図5に基づいて本発明の実施形態1に係るトランクの仕切り機構について説明する。本実施形態に係るトランクの仕切り機構は、オープンカーのトランク内に設置される機構であり、展開可能、かつ折り畳み可能に構成されている。そして、展開した状態でオープンカーのルーフパネル、及びバックウインドの収納スペースを確保できるように構成されている。
ここで、図1、図2、図3は本実施形態に係るトランクの仕切り機構の展開状態を表す模式側面図等、斜視図、及び側面図である。また、図4、図5はトランクの仕切り機構の折り畳み状態を表す模式側面図、及び側面図である。
なお、図における前後左右、及び上下は、自動車(オープンカー)の前後左右、及び上下に対応している。
<トランクの仕切り機構10の構成、及び底用仕切り部材20について>
本実施形態に係るトランクの仕切り機構10は、図2に示すように、底用仕切り部材20と、後壁用仕切り部材30と、一対の第1ガイド手段40と、一対の第2ガイド手段50とから構成されている。
底用仕切り部材20は、図1、図2に示すように、オープンカーのトランクの仕切り機構10が展開した状態でルーフパネル、及びバックウインドBWの収納スペースSにおける底部を構成する部材である。底用仕切り部材20は、略台形状をした平板である主仕切り部材21と、帯板状に形成された前部仕切り部材23とから構成されている。そして、主仕切り部材21の前端縁(台形の上底部分)と前部仕切り部材23の後端縁とがヒンジ状連結部材22によって上下方向に相対回転可能な状態で連結されている(図2参照)。
また、前部仕切り部材23の前端縁には、軸体23pが固定されており、その軸体23pの両端部が前部仕切り部材23の左右端から車幅方向に突出している。そして、軸体23pの両端の突出部が図1〜図3に示すように、トランクTrの床前部の車幅方向両端(左右端)に固定された一対の前部軸受12によって回転可能に支持されている。これにより、底用仕切り部材20は、前部軸受12を中心に起立方向、あるいは倒伏方向に回転可能となる。
そして、トランクの仕切り機構10の展開時に、図2等に示すように、底用仕切り部材20は前端縁の軸体23pを中心に倒伏するまで下方に回転する。即ち、底用仕切り部材20の倒伏位置がその底用仕切り部材20の展開位置となる。また、トランクの仕切り機構10の折り畳み時に、図4、図5に示すように、底用仕切り部材20は前端縁の軸体23pを中心に上方に回転(起立)し、主仕切り部材21の後端縁21b(台形の下底部分)がトランクTrの開口前端Tkまで移動する。即ち、底用仕切り部材20の後端縁21bがトランクTrの開口前端Tkまで移動した位置が底用仕切り部材20の折り畳み位置となる。
<後壁用仕切り部材30について>
底用仕切り部材20の主仕切り部材21の後端縁21bには、図2に示すように、ヒンジ部材28を介して後壁用仕切り部材30が上下方向に相対回転可能な状態で連結されている。即ち、後壁用仕切り部材30は、底用仕切り部材20の主仕切り部材21に対してヒンジ部材28を中心に起立、あるいは倒伏可能に構成されている。そして、トランクの仕切り機構10が展開した状態で、後壁用仕切り部材30は、底用仕切り部材20の主仕切り部材21に対して起立し、ルーフパネル、及びバックウインドBWの収納スペースSにおける後壁部を構成する。即ち、図1、図2に示すように、後壁用仕切り部材30が収納スペースSの後壁部を構成する位置が、その後壁用仕切り部材30の展開位置となる。また、トランクの仕切り機構10の折り畳み時に、図4、図5に示すように、後壁用仕切り部材30は底用仕切り部材20と共に移動する過程で、その底用仕切り部材20の主仕切り部材21に対して倒伏方向に回転して重ねられる。即ち、後壁用仕切り部材30がトランクTrの開口前端Tkで主仕切り部材21に重ねられる位置が、その後壁用仕切り部材30の折り畳み位置となる。
後壁用仕切り部材30は、展開位置で、ルーフパネル、及びバックウインドBWとの間の隙間寸法が車幅方向、及び上下方向において均一に近づくように、図1(B)に示すように、車幅方向において収納スペースSの外側に凸となるように湾曲している。また、後壁用仕切り部材30は、図1(A)に示すように、上下方向において同じく凸湾曲している。
<第1ガイド手段40について>
トランクTrの車幅方向両側には、図2に示すように、展開位置にある底用仕切り部材20の主仕切り部材21を挟むように一対の第1ガイド手段40が設置されている。第1ガイド手段40は、底用仕切り部材20が折り畳み位置と展開位置との間を移動する際に、その底用仕切り部材20をガイドする機構である。第1ガイド手段40は、アーム状の第1リンク41と、その第1リンク41の回転中心となる中央軸受43とから構成されている。
中央軸受43は、底用仕切り部材20の主仕切り部材21の後端縁21bが、図3、図5に示すように、展開位置から折り畳み位置まで移動する際の軌跡を表す仮想円弧E1(点線参照)の中心に位置合わせされた状態で、トランクTrの床部に固定されている。
第1リンク41は、中央軸受43と底用仕切り部材20の主仕切り部材21の後端縁21bとを連結する棒状部材であり、図2、図3に示すように、主仕切り部材21の左右端辺の形状に合わせて成形されている。第1リンク41の基端部(回転中心側)には車幅方向外側に突出する連結ピン41pが設けられており、その連結ピン41pが中央軸受43によって支持されている。また、第1リンク41の先端には軸受部41jが形成されており、その軸受部41jに主仕切り部材21の後端縁21bから車幅方向外側に突出する連結ピン21pが通されている。これにより、第1リンク41が中央軸受43を中心に回転することで、底用仕切り部材20の主仕切り部材21の後端縁21bは仮想円弧E1に沿って移動可能になる。
<第2ガイド手段50について>
トランクTrの車幅方向両側には、展開位置にある後壁用仕切り部材30、底用仕切り部材20の主仕切り部材21、及び第1ガイド手段40を挟むように一対の第2ガイド手段50が設置されている。第2ガイド手段50は、後壁用仕切り部材30が底用仕切り部材20と共に折り畳み位置と展開位置との間を移動する際に、その後壁用仕切り部材30をガイドする機構である。第2ガイド手段50は、アーム状の第2リンク51と、その第2リンク51の回転中心となる後部軸受53とから構成されている。
後部軸受53は、後壁用仕切り部材30の上端縁形成部31(ヒンジ部材28が取り付けられる端縁の反対側)が、図3、図5に示すように、展開位置から折り畳み位置まで移動する際の軌跡を表す仮想円弧E2(点線参照)の中心に位置合わせされた状態で、トランクTrの床部に固定されている。
第2リンク51は、後部軸受53と後壁用仕切り部材30の上端縁形成部31とを連結する棒状部材であり、図2、図3に示すように、後壁用仕切り部材30の左右端辺の形状に合わせて成形されている。第2リンク51の基端部(回転中心側)には車幅方向外側に突出する連結ピン51pが設けられており、その連結ピン51pが後部軸受53によって支持されている。また、第2リンク51の先端には軸受部51jが形成されており、その軸受部51jに後壁用仕切り部材30の上端縁形成部31から車幅方向外側に突出した連結ピン31pが通されている。これにより、第2リンク51が後部軸受53を中心に回転することで、後壁用仕切り部材30の上端縁形成部31は仮想円弧E2に沿って移動可能になる。
なお、トランクの仕切り機構10が展開した状態、あるいは折り畳まれた状態で、底用仕切り部材20、及び後壁用仕切り部材30は弾性体(図示省略)の弾性力で展開位置、あるいは折り畳み位置に保持される。
<トランクの仕切り機構10の動作について>
トランクの仕切り機構10を展開する際には、図4に示すように、折り畳み位置(トランクTrの開口前端Tk)にある底用仕切り部材20、後壁用仕切り部材30を弾性力に抗して手前側に押し下げる。
これにより、底用仕切り部材20の前部仕切り部材23、及び主仕切り部材21は、前部軸受12を中心にして倒伏方向に回転(図5において右回転)する。また、第1ガイド手段40の第1リンク41が中央軸受43を中心に図5において右回転する。これにより、底用仕切り部材20の主仕切り部材21の後端縁21bは第1リンク41にガイドされて仮想円弧E1に沿って倒伏方向に移動する。
また、後壁用仕切り部材30が底用仕切り部材20の主仕切り部材21と共に図5において右回転することで、第2ガイド手段50の第2リンク51が後部軸受53を中心に右回転する。これにより、後壁用仕切り部材30の上端縁形成部31が第2リンク51にガイドされ、仮想円弧E2に沿って主仕切り部材21に対して起立方向に移動する。
そして、底用仕切り部材20の前部仕切り部材23、及び主仕切り部材21が、図1〜図3に示すように、倒伏しながら展開位置に到達した段階で、後壁用仕切り部材30が起立しながら展開位置に到達する。これにより、トランクTr内にオープンカーのルーフパネル、及びバックウインドBWの収納スペースSが確保される。そして、収納スペースSが確保されると、その信号を受けてルーフ開閉装置(図示省略)が動作し、ルーフパネル、及びバックウインドBWがトランクTr内に収納される。
トランクの仕切り機構10を折り畳む場合には、図1〜3に示すように、収納スペースSを形成している底用仕切り部材20と後壁用仕切り部材30との連結部分(ヒンジ部材28の部分)を弾性力に抗して前方に押し上げる。
これにより、底用仕切り部材20の前部仕切り部材23、及び主仕切り部材21は、前部軸受12を中心にして起立方向に回転(図3において左回転)する。また、第1ガイド手段40の第1リンク41が中央軸受43を中心に図3において左回転する。これにより、底用仕切り部材20の主仕切り部材21の後端縁21bが第1リンク41にガイドされ、仮想円弧E1に沿って起立方向に移動する。
また、後壁用仕切り部材30が、底用仕切り部材20の主仕切り部材21と共に図3において左回転することで、第2ガイド手段50の第2リンク51が後部軸受53を中心に図3において左回転する。これにより、後壁用仕切り部材30の上端縁形成部31が第2リンク51にガイドされて仮想円弧E2に沿って移動する。
そして、底用仕切り部材20の前部仕切り部材23、及び主仕切り部材21が、図4、図5に示すように、起立しながら折り畳み位置(トランクTrの開口前端Tk)に到達した段階で、後壁用仕切り部材30が倒伏しながら折り畳み位置(主仕切り部材21と重なる位置)に到達する。
ここで、折り畳み位置では、底用仕切り部材20の前部仕切り部材23は主仕切り部材21よりも垂直に近い状態で起立する。そして、トランクTrの開口側から見た主仕切り部材21と前部仕切り部材23との連結部分が窪み状に折れ曲がるようになる。これにより、底用仕切り部材20が折り畳み位置に保持された状態でトランクTr内のスペースが広くなる。
<本実施形態に係るトランクの仕切り機構10の長所>
本実施形態に係るトランクの仕切り機構10によると、ルーフパネル、バックウインドBWがトランクTrから取り出されて、トランクの仕切り機構10がトランクTr内で折り畳まれる際に、底用仕切り部材20、後壁用仕切り部材30はそれぞれ第1ガイド手段40、第2ガイド手段50により折り畳み位置までガイドされる。
即ち、底用仕切り部材20が前端縁を中心に起立方向に回転し、ヒンジ部材28を備える後端縁21bがトランクTrの開口前端Tkまで移動する。また、後壁用仕切り部材30がヒンジ部材28を中心に回転して底用仕切り部材20に重なる折り畳み位置に保持される。このように、トランクの仕切り機構10が折り畳まれた状態では、後壁用仕切り部材30、底用仕切り部材20が重ねられた状態でその底用仕切り部材20が起立して、トランクTrの開口前端Tkの位置に保持される。このため、折り畳まれた後壁用仕切り部材30や底用仕切り部材20が邪魔にならず、トランクTr内を有効利用できるようになる。
また、後壁用仕切り部材30は、展開位置で、ルーフパネル、及びバックウインドBWとの間の隙間寸法が車幅方向、及び上下方向において均一に近づくように、前記車幅方向において湾曲するとともに、上下方向において湾曲している。このため、ルーフパネル等の収納スペースSを必要最小限にでき、ルーフパネル等がトランクTr内に収納された状態において、後壁用仕切り部材30とトランク内壁面との間の積荷スペースSW(図1(A)(B)参照)を比較的大きく取れる。
また、トランクの仕切り機構10の展開作業、あるいは折り畳み作業で作業者が手を掛ける位置がその作業者の近くにあるため、作業者が屈む量(図1等)が従来と比較(図6と比較)して少なくなる。このため、トランクの仕切り機構10の展開作業、あるいは折り畳み作業が楽になる。
<車両用シート10の変更例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
例えば、本実施形態では、底用仕切り部材20を前部仕切り部材23と主仕切り部材とから構成する例を示したが、底用仕切り部材20を一体成形することも可能であるし、3枚以上に分割成形することも可能である。
第1ガイド手段40、及び第2ガイド手段50を、軸受43,53とリンク41,51とから構成する例を示したが、例えば、レール等を利用して底用仕切り部材20、及び後壁用仕切り部材30を展開位置と折り畳み位置との間でガイドすることも可能である。
本発明の実施形態1に係るトランクの仕切り機構の展開状態を表す模式側面図(A)、A図のB-B矢視図(B図)である。 トランクの仕切り機構の展開状態を表す斜視図である。 トランクの仕切り機構の展開状態を表す側面図である。 トランクの仕切り機構の折り畳み状態を表す模式側面図である。 トランクの仕切り機構の折り畳み状態を表す側面図である。 従来のトランクの仕切り機構を表す模式側面図である。
符号の説明
S 収納スペース
Tr トランク
Tk 開口前端
20 底用仕切り部材
21 主仕切り部材
21b 後端縁
22 ヒンジ状連結部材
23 前部仕切り部材
23p 軸体(前端縁)
28 ヒンジ部材
30 後壁用仕切り部材
40 第1ガイド手段
41 第1リンク
43 中央軸受
50 第2ガイド手段
51 第2リンク
53 後部軸受

Claims (7)

  1. オープンカーのトランク内で展開可能、かつ折り畳み可能に構成されており、展開した状態で前記オープンカーのルーフパネル、及びバックウインドの収納スペースを確保するトランクの仕切り機構であって、
    底用仕切り部材と、後壁用仕切り部材と、第1ガイド手段と、第2ガイド手段とから構成されており、
    前記底用仕切り部材は、前端縁が前記トランクの床前部に連結されて、その前端縁を中心に起立方向、あるいは倒伏方向に回転可能に構成されており、起立して後端縁が前記トランクの開口前端まで移動した状態が折り畳み位置で、倒伏した状態が展開位置であり、前記展開位置で前記収納スペースの底部を構成しており、
    前記後壁用仕切り部材は、前記底用仕切り部材の後端縁にヒンジ部材を介して連結されて、前記底用仕切り部材に対してそのヒンジ部材を中心に起立、あるいは倒伏可能に構成されており、倒伏して前記底用仕切り部材と重なった状態が折り畳み位置で、起立した状態が展開位置であり、前記展開位置で前記収納スペースの後壁部を構成しており、
    第1ガイド手段は、前記底用仕切り部材が折り畳み位置と展開位置との間を移動する際に、その底用仕切り部材をガイドし、
    第2ガイド手段は、前記底用仕切り部材と前記後壁用仕切り部材とを連結する前記ヒンジ部材の軸線上とは異なる位置で、前記後壁用仕切り部材に連結されており、前記後壁用仕切り部材が前記底用仕切り部材と共に折り畳み位置と展開位置との間を移動する際に、その後壁用仕切り部材をガイドすることを特徴とするトランクの仕切り機構。
  2. 請求項1に記載されたトランクの仕切り機構であって、
    底用仕切り部材は、
    ヒンジ部材により後壁用仕切り部材に連結された主仕切り部材と、
    トランクの床前部に連結された前部仕切り部材と、
    前記主仕切り部材と、前部仕切り部材とを上下方向に相対回転可能な状態で連結するヒンジ状連結部材とを有しており、
    前記底用仕切り部材が折り畳み位置に保持された状態で、前記前部仕切り部材は前記主仕切り部材よりも垂直に近い状態で起立し、前記トランクの開口側から見た主仕切り部材と前部仕切り部材との連結部分が窪み状に折れ曲がるように構成されていることを特徴とするトランクの仕切り機構。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたトランクの仕切り機構であって、
    第1ガイド手段は、
    底用仕切り部材が展開位置から折り畳み位置まで移動する際の軌跡を表す仮想円弧の中心に位置する軸受と、
    前記軸受を中心にして上下方向に回転可能な第1リンクと、
    前記第1リンクの回転先端側と、前記底用仕切り部材とを相対回転可能な状態で連結する連結部材と、
    を有することを特徴とするトランクの仕切り機構。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載されたトランクの仕切り機構であって、
    第2ガイド手段は、
    後壁用仕切り部材が底用仕切り部材と共に展開位置から折り畳み位置まで移動する際の軌跡を表す仮想円弧の中心に位置する軸受と、
    前記軸受を中心にして上下方向に回転可能な第2リンクと、
    前記第2リンクの回転先端側と、前記後壁用仕切り部材とを相対回転可能な状態で連結する連結部材と、
    を有することを特徴とするトランクの仕切り機構。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載されたトランクの仕切り機構であって、
    後壁用仕切り部材は、展開位置で、ルーフパネル、及びバックウインドとの間の隙間寸法が車幅方向、及び上下方向において均一に近づくように、前記車幅方向において湾曲するとともに、上下方向において湾曲していることを特徴とするトランクの仕切り機構。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載されたトランクの仕切り機構であって、
    底用仕切り部材、及び後壁用仕切り部材は、弾性力で展開位置、あるいは折り畳み位置に保持されるように構成されていることを特徴とするトランクの仕切り機構。
  7. 請求項3から請求項6のいずれかに記載されたトランクの仕切り機構であって、
    第1ガイド手段は、一対の軸受、及び一対の第1リンクから構成されており、それぞれの軸受、及び第1リンクが底用仕切り部材を車幅方向両側から挟む位置に配置されており、
    第2ガイド手段は、一対の軸受、及び一対の第2リンクから構成されており、それぞれの軸受、及び第2リンクが後壁用仕切り部材を車幅方向両側から挟む位置に配置されていることを特徴とするトランクの仕切り機構。
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