JPH06464B2 - 自動車の移動屋根装置 - Google Patents
自動車の移動屋根装置Info
- Publication number
- JPH06464B2 JPH06464B2 JP60091431A JP9143185A JPH06464B2 JP H06464 B2 JPH06464 B2 JP H06464B2 JP 60091431 A JP60091431 A JP 60091431A JP 9143185 A JP9143185 A JP 9143185A JP H06464 B2 JPH06464 B2 JP H06464B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hood
- movable pillar
- link
- shaft
- vehicle body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は少なくとも屋根の一部を折り畳み自在な幌で形
成した自動車における移動屋根装置に関するものであ
る。
成した自動車における移動屋根装置に関するものであ
る。
(従来技術) オープンカーは、フロントウインド部を残して屋根、リ
ヤウインド等がない自動車であり、視界が広く天気の良
い暖かい時などには爽快な走行感が得られるという利点
がある。しかし、反面雨の日などの天気の悪い時や寒い
時などには走行には適さないという問題がある。このた
め、従来から幌を用いて屋根等を形成し、必要に応じて
この幌を車体後方へ折り畳んでオープンカー状態にでき
るコンバーテイブル型式の車や、屋根板を着脱自在にし
たタルワトップ型式の車が実用に供されている。コンバ
ーテイブル型式の車の場合には、幌を折り畳めば完全な
オープンカー状態にできるのであるが幌を用いているこ
とから幌で車体上部を覆う時に幌と側部および前部ウイ
ンドとの接合部のシール性が問題になり易く、走行中の
風切音の発生、水漏れの発生等が起こり易い。一方、タ
ルワトツプ型式の車の場合には、剛性のある屋根を用い
るので、上記のような問題は生じにくいが、屋根部分の
みが開放されるので視界性等の点で完全なオープンカー
より劣るという問題がある。
ヤウインド等がない自動車であり、視界が広く天気の良
い暖かい時などには爽快な走行感が得られるという利点
がある。しかし、反面雨の日などの天気の悪い時や寒い
時などには走行には適さないという問題がある。このた
め、従来から幌を用いて屋根等を形成し、必要に応じて
この幌を車体後方へ折り畳んでオープンカー状態にでき
るコンバーテイブル型式の車や、屋根板を着脱自在にし
たタルワトップ型式の車が実用に供されている。コンバ
ーテイブル型式の車の場合には、幌を折り畳めば完全な
オープンカー状態にできるのであるが幌を用いているこ
とから幌で車体上部を覆う時に幌と側部および前部ウイ
ンドとの接合部のシール性が問題になり易く、走行中の
風切音の発生、水漏れの発生等が起こり易い。一方、タ
ルワトツプ型式の車の場合には、剛性のある屋根を用い
るので、上記のような問題は生じにくいが、屋根部分の
みが開放されるので視界性等の点で完全なオープンカー
より劣るという問題がある。
このようなことから、例えば英国公開特許出願第208631
6号に開示されているように、車体に回動自在な可動ピ
ラーを取付け、この可動ピラーの後方を可動ピラーと車
体にかけて取り付けたリヤ幌で覆うとともに可動ピラー
頂部とフロントウインド頂部にルーフパネルを架け渡す
ようにした、コンバーテイブル型式とタルワトップ型式
とを組み合わせたような上部車体構造が提案されてい
る。このようにすれば、コンバーテイブル型式における
ウインドとの接合部のジール性の問題や、タルワトップ
型式における視界性の問題を共に解決できる。
6号に開示されているように、車体に回動自在な可動ピ
ラーを取付け、この可動ピラーの後方を可動ピラーと車
体にかけて取り付けたリヤ幌で覆うとともに可動ピラー
頂部とフロントウインド頂部にルーフパネルを架け渡す
ようにした、コンバーテイブル型式とタルワトップ型式
とを組み合わせたような上部車体構造が提案されてい
る。このようにすれば、コンバーテイブル型式における
ウインドとの接合部のジール性の問題や、タルワトップ
型式における視界性の問題を共に解決できる。
しかしながら、この場合には幌を支える可動ピラーを後
方へ回動させてオープンカーの状態にさせるため、幌の
みでなく可動ピラーも車両のベルトラインよりも下方へ
収納して視界を広くするのが望ましく、このため可動ピ
ラーの回動機構をこの要望に合致するように工夫する必
要がある。
方へ回動させてオープンカーの状態にさせるため、幌の
みでなく可動ピラーも車両のベルトラインよりも下方へ
収納して視界を広くするのが望ましく、このため可動ピ
ラーの回動機構をこの要望に合致するように工夫する必
要がある。
このようなことに鑑みて、本出願人は、略逆U字形状で
両脚が車体左右側壁に回動自在に取り付けられた可動ピ
ラーと、可動ピラーの頂部とフロントウインドの頂部と
の間に架け渡されて屋根をなすルーフパネルとを備え、
可動ピラーの車体後方側に可動ピラーの収納部を形成
し、可動ピラーは、上記回動によつて、可動ピラーが起
立してフロントウインドの頂部との間にルーフパネルを
架け渡すことが可能な状態となす第1位置と、この位置
から後方へ回動して収納部内へ収納される第2位置との
間を移動自在になるようにしたオープントップ型式の自
動車について種々提案している(特願昭59−2552
22号等)。
両脚が車体左右側壁に回動自在に取り付けられた可動ピ
ラーと、可動ピラーの頂部とフロントウインドの頂部と
の間に架け渡されて屋根をなすルーフパネルとを備え、
可動ピラーの車体後方側に可動ピラーの収納部を形成
し、可動ピラーは、上記回動によつて、可動ピラーが起
立してフロントウインドの頂部との間にルーフパネルを
架け渡すことが可能な状態となす第1位置と、この位置
から後方へ回動して収納部内へ収納される第2位置との
間を移動自在になるようにしたオープントップ型式の自
動車について種々提案している(特願昭59−2552
22号等)。
一方、前述のコンバーテイブル型式の車や上記提案に
よる可動ピラーを有する車においては、幌を張つたりこ
れを折り畳んだりする機構が必要である。この機構は、
例えば乗員が手で作動させるようにすることも可能であ
るが、乗員のスイッチ操作等により自動的に回動させる
のが望ましく、このための機構も種々考えられる。この
機構としては、電気モータ等の駆動手段の回転を、例え
ばリンクを介して可動ピラーに伝えて可動ピラーを回動
させるものがある。
よる可動ピラーを有する車においては、幌を張つたりこ
れを折り畳んだりする機構が必要である。この機構は、
例えば乗員が手で作動させるようにすることも可能であ
るが、乗員のスイッチ操作等により自動的に回動させる
のが望ましく、このための機構も種々考えられる。この
機構としては、電気モータ等の駆動手段の回転を、例え
ばリンクを介して可動ピラーに伝えて可動ピラーを回動
させるものがある。
このような機構を用いれば、スイッチ操作だけで、幌に
より屋根を形成した状態からオープンカー状態にした
り、逆の作動を行なわせたりすることができ非常に便利
であるが、その反面モータの故障等が生じると上記作動
が全く行なえなくなり、例えばオープンカーの状態で走
行中に雨が降ってきた場合に困る等という問題がある。
より屋根を形成した状態からオープンカー状態にした
り、逆の作動を行なわせたりすることができ非常に便利
であるが、その反面モータの故障等が生じると上記作動
が全く行なえなくなり、例えばオープンカーの状態で走
行中に雨が降ってきた場合に困る等という問題がある。
(発明の目的) 本発明はこのような事情に鑑み、屋根の一部となる幌を
支持して、この幌により屋根を形成させたりこの幌を折
り畳んで収納させたりする可動ピラーを、駆動モータに
より作動させるようになすとともに、このリンク機構を
手動によつても作動させることができるようにした自動
車の移動屋根装置を提供することを目的とするものであ
る。
支持して、この幌により屋根を形成させたりこの幌を折
り畳んで収納させたりする可動ピラーを、駆動モータに
より作動させるようになすとともに、このリンク機構を
手動によつても作動させることができるようにした自動
車の移動屋根装置を提供することを目的とするものであ
る。
(発明の構成) 本発明の移動屋根装置は、少なくとも屋根の一部を形成
する折り畳み自在な幌と、該幌を支持し、略逆U字形状
をなし、両脚端部がそれぞれ回動支持軸により車体前後
方向に回動可能に支持され、前記幌により車体上部を覆
って車体屋根を形成させる第1位置と、前記幌を折り畳
んで所定位置に収納させる第2位置との間を回動可能な
可動ピラーと、該可能ピラーを前記第1位置と前記第2
位置との間で回動させるため、車体左右両側に配された
一対の駆動操作手段とを備え、各駆動操作手段はそれぞ
れ、前記回動支持軸の下方に配設された正逆転する回転
軸を有する駆動モータと、該駆動モータの回転軸と前記
可動ピラーの脚部とを連結して該駆動モータの駆動力を
該脚部に伝えて該可動ピラーを回動させるリンク機構と
を有してなり、前記左右の駆動モータの回転軸は互いに
同期シャフトにより連結され、該同期シャフトには該同
期シャフトを手動により回転駆動させる手動操作手段が
配設されていることを特徴とする。
する折り畳み自在な幌と、該幌を支持し、略逆U字形状
をなし、両脚端部がそれぞれ回動支持軸により車体前後
方向に回動可能に支持され、前記幌により車体上部を覆
って車体屋根を形成させる第1位置と、前記幌を折り畳
んで所定位置に収納させる第2位置との間を回動可能な
可動ピラーと、該可能ピラーを前記第1位置と前記第2
位置との間で回動させるため、車体左右両側に配された
一対の駆動操作手段とを備え、各駆動操作手段はそれぞ
れ、前記回動支持軸の下方に配設された正逆転する回転
軸を有する駆動モータと、該駆動モータの回転軸と前記
可動ピラーの脚部とを連結して該駆動モータの駆動力を
該脚部に伝えて該可動ピラーを回動させるリンク機構と
を有してなり、前記左右の駆動モータの回転軸は互いに
同期シャフトにより連結され、該同期シャフトには該同
期シャフトを手動により回転駆動させる手動操作手段が
配設されていることを特徴とする。
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の好ましい実施例について説
明する。
明する。
第1A図は本発明に係る移動屋根装置を有する自動車の
1例を示す斜視図である。ドア12の後部近傍において
脚端部13aが車体に回動自在に支持されて可動ピラー
13が取り付けられている。可動ピラー13は、略逆U
字形状の部材であり、この図では車体右側部が示されて
いないが左右両脚端部13a,13aが車体の左右両側
壁に回動自在に支持されており、可動ピラー13は図示
の状態から両脚端部13a,13aを中心に後方へ回動
可能になっている。可動ピラー13の頂部とフロントウ
インド11の頂部にわたつてルーフパネル14が脱着自
在に取り付けられている。さらに可動ピラー13から車
体後部17にかけて、中央部にウインドガラス16を有
するリヤ幌15が取り付けられている。このリヤ幌15
を取り外した状態の図が第1B図でありこの図からわか
るように、車体後部17のリヤ幌15で覆われる部分に
は可動ピラー13を後方へ回動させた時に可動ピラー1
3およびリヤ幌15を折り畳んで収納する収納部18が
形成されている。リヤ幌15は、前端が可動ピラー13
に固定され、後端および両側端が収納部18の周辺に固
定される。第1C図は可動ピラー13を後方へ回動させ
て収納部18内へ収納した状態を示す斜視図である。可
動ピラー13を後方へ回動させるには、まずルーフパネ
ル14を外し、これをトランクルーム内等へ収納した
後、可動ピラー13の回動を行なわせる。この結果、可
動ピラー13は収納部18へ収納することができ、ベル
トラインより上方へ突出するものがなくなるので完全な
オープンカーの状態にすることができる。なお、以下説
明の都合上、第1A図もしくは第1B図に示すように、
可動ピラー13が起立した状態を可動ピラー13が第1
位置にあると言い、第1C図のように可動ピラー13が
後方に回動されて収納部18内に収納された状態を可動
ピラー13が第2位置にあると言う。
1例を示す斜視図である。ドア12の後部近傍において
脚端部13aが車体に回動自在に支持されて可動ピラー
13が取り付けられている。可動ピラー13は、略逆U
字形状の部材であり、この図では車体右側部が示されて
いないが左右両脚端部13a,13aが車体の左右両側
壁に回動自在に支持されており、可動ピラー13は図示
の状態から両脚端部13a,13aを中心に後方へ回動
可能になっている。可動ピラー13の頂部とフロントウ
インド11の頂部にわたつてルーフパネル14が脱着自
在に取り付けられている。さらに可動ピラー13から車
体後部17にかけて、中央部にウインドガラス16を有
するリヤ幌15が取り付けられている。このリヤ幌15
を取り外した状態の図が第1B図でありこの図からわか
るように、車体後部17のリヤ幌15で覆われる部分に
は可動ピラー13を後方へ回動させた時に可動ピラー1
3およびリヤ幌15を折り畳んで収納する収納部18が
形成されている。リヤ幌15は、前端が可動ピラー13
に固定され、後端および両側端が収納部18の周辺に固
定される。第1C図は可動ピラー13を後方へ回動させ
て収納部18内へ収納した状態を示す斜視図である。可
動ピラー13を後方へ回動させるには、まずルーフパネ
ル14を外し、これをトランクルーム内等へ収納した
後、可動ピラー13の回動を行なわせる。この結果、可
動ピラー13は収納部18へ収納することができ、ベル
トラインより上方へ突出するものがなくなるので完全な
オープンカーの状態にすることができる。なお、以下説
明の都合上、第1A図もしくは第1B図に示すように、
可動ピラー13が起立した状態を可動ピラー13が第1
位置にあると言い、第1C図のように可動ピラー13が
後方に回動されて収納部18内に収納された状態を可動
ピラー13が第2位置にあると言う。
なお、第1C図のように完全なオープンカーの状態にし
た時には、ドア12の窓ガラス12aの上端および後端
の支持がなくなり、窓ガラス12aの保持が不安定にな
りやすいため、第1A図の矢印A−Aに沿つた断面図で
ある第2図に示すように、ウインドピラー12b,12
cにより窓ガラスを挾持するように構成している。
た時には、ドア12の窓ガラス12aの上端および後端
の支持がなくなり、窓ガラス12aの保持が不安定にな
りやすいため、第1A図の矢印A−Aに沿つた断面図で
ある第2図に示すように、ウインドピラー12b,12
cにより窓ガラスを挾持するように構成している。
可動ピラー13が第1位置にあって、リヤ幌15が車体
後部を覆っている時に、リヤ幌15を可動ピラー13と
収納部18周辺の車体に固定するだけではリヤ幌15の
支持は十分でなくこのままでは走行中にリヤ幌15がバ
タつくという問題が生じる。このため、本実施例では、
リヤ幌15がバタつかないように支持するためのリンク
等がリヤ幌15の内側に設けられている。このリンク等
のリヤ幌張出し等のための構造を示すのが第3図であ
り、第3図は可動ピラー13が第1位置にある時の状態
をリヤ幌15を除いて示す斜視図である。
後部を覆っている時に、リヤ幌15を可動ピラー13と
収納部18周辺の車体に固定するだけではリヤ幌15の
支持は十分でなくこのままでは走行中にリヤ幌15がバ
タつくという問題が生じる。このため、本実施例では、
リヤ幌15がバタつかないように支持するためのリンク
等がリヤ幌15の内側に設けられている。このリンク等
のリヤ幌張出し等のための構造を示すのが第3図であ
り、第3図は可動ピラー13が第1位置にある時の状態
をリヤ幌15を除いて示す斜視図である。
このリヤ幌張出し構造は、リヤ幌15を可動ピラー13
とウインドガラス16との間で内側から外方へ張り出す
張出部22を有する上部幌張りリンク20と、収納部1
8の周辺に沿って配され、リヤ幌15の両側端部および
後端部近傍を内側から外方へ張り出すための周辺部幌張
りリンク30とを備えてなり、更にリヤ幌の上面側稜部
を補強するとともに周辺部幌張りリンク30を吊り下げ
るための一対のバンド41,42が各端部を可動ピラー
13および周辺部幌張りリンク30に固定されるととも
に上部幌張りリンク20の張出部22を通って配され
る。この上部幌張りリンク20は、略逆U字形状で中央
部に張出部を有し両脚端部23,23において可動ピラ
ー13に回動自在に連結されたアッパーリンク21と、
上端がアッパーリンク21の両脚先端に回動自在に連結
され下端が車体側壁に回動自在に連結されたロアリンク
25,25からなっており、一方、周辺部幌張りリンク
30は、後方に向かってU字形状のリヤ側リンク31
と、後端がこのリヤ側リンク31の両端にそれぞれ回動
自在に連結され、前端が可動ピラー13に回動自在に連
結された一対のフロント側リンク32,32からなる。
さらに、可動ピラー13と、アッパーリンク21との連
結部およびフロント側リンク32,32との連結部を補
強するための第1および第2支持プレート8,9が可動
ピラー13の左右脚部にそれぞれ設けられている。
とウインドガラス16との間で内側から外方へ張り出す
張出部22を有する上部幌張りリンク20と、収納部1
8の周辺に沿って配され、リヤ幌15の両側端部および
後端部近傍を内側から外方へ張り出すための周辺部幌張
りリンク30とを備えてなり、更にリヤ幌の上面側稜部
を補強するとともに周辺部幌張りリンク30を吊り下げ
るための一対のバンド41,42が各端部を可動ピラー
13および周辺部幌張りリンク30に固定されるととも
に上部幌張りリンク20の張出部22を通って配され
る。この上部幌張りリンク20は、略逆U字形状で中央
部に張出部を有し両脚端部23,23において可動ピラ
ー13に回動自在に連結されたアッパーリンク21と、
上端がアッパーリンク21の両脚先端に回動自在に連結
され下端が車体側壁に回動自在に連結されたロアリンク
25,25からなっており、一方、周辺部幌張りリンク
30は、後方に向かってU字形状のリヤ側リンク31
と、後端がこのリヤ側リンク31の両端にそれぞれ回動
自在に連結され、前端が可動ピラー13に回動自在に連
結された一対のフロント側リンク32,32からなる。
さらに、可動ピラー13と、アッパーリンク21との連
結部およびフロント側リンク32,32との連結部を補
強するための第1および第2支持プレート8,9が可動
ピラー13の左右脚部にそれぞれ設けられている。
第4図は、本発明に係る移動屋根装置を車体左側から視
た側面図で、第5図はこの屋根装置を車体前方から視た
正面図であり、両図を併用して両図に示す実施例につい
て説明する。
た側面図で、第5図はこの屋根装置を車体前方から視た
正面図であり、両図を併用して両図に示す実施例につい
て説明する。
第5図から判るように、可動ピラー13の両脚端部(第
5図では左側脚部のみ図示している)にそれぞれ、ボル
ト8a,8bによって第1支持プレート8が固定される
とともに、この第1支持プレート8に第2支持プレート
9が接合される。第1および第2支持プレート8,9の
下端接合部が回動支持軸13aによって車体(詳しくは
車体に固定されたブラケット66および当て板65)に
回動自在に支持されており、このため可動ピラー13は
この軸13aを中心に車体前後に回動自在になってい
る。なお、第4図においては軸13aの位置のみを示
し、第1および第2支持プレート8,9は図示していな
い。
5図では左側脚部のみ図示している)にそれぞれ、ボル
ト8a,8bによって第1支持プレート8が固定される
とともに、この第1支持プレート8に第2支持プレート
9が接合される。第1および第2支持プレート8,9の
下端接合部が回動支持軸13aによって車体(詳しくは
車体に固定されたブラケット66および当て板65)に
回動自在に支持されており、このため可動ピラー13は
この軸13aを中心に車体前後に回動自在になってい
る。なお、第4図においては軸13aの位置のみを示
し、第1および第2支持プレート8,9は図示していな
い。
第1および第2支持プレート8,9の下端接合部におけ
る軸13aの車体後方には、この可動ピラー13を回動
させるための第1リンク71の一端が回動自在に連結さ
れた軸13bが設けられ、この第1リンク71の他端7
1aは可動ピラー13回動用のギヤボックス100の出
力軸101に固定された第2リンク72と回動自在に連
結する。このギヤボックス100はモータ110により
駆動され、モータ110の回転がギヤボックス100に
より減速されて出力軸101に伝わると、第2リンク7
2が出力軸101とともに回転し、この動きが第1リン
ク71を介して可動ピラー13に伝えられて可動ピラー
13を軸13aを中心として回動させるようになってい
る。即ち、可動ピラー13を回動させるための駆動操作手
段が車体の左右両側にそれぞれ配され、各駆動操作手段
は、回動支持軸13aの下方に配された正逆転する回転軸
を備えた駆動モータ110と、該駆動モータ110の回転軸と
可動ピラー13の脚部とを連結して駆動モータ110の駆動
力を可動ピラー13の脚部に伝達して可動ピラー13を回動
させるリンク機構(第1リンク71および第2リンク72)
とを備えて成る。また、可動ピラー13の両脚端にそれ
ぞれギヤボックス100およびモータ110を配してい
るため、両モータ110の回転を同期させるため、動力
伝達シャフトつまり同期シャフト120により両モータ
110の回転軸を連結している。
る軸13aの車体後方には、この可動ピラー13を回動
させるための第1リンク71の一端が回動自在に連結さ
れた軸13bが設けられ、この第1リンク71の他端7
1aは可動ピラー13回動用のギヤボックス100の出
力軸101に固定された第2リンク72と回動自在に連
結する。このギヤボックス100はモータ110により
駆動され、モータ110の回転がギヤボックス100に
より減速されて出力軸101に伝わると、第2リンク7
2が出力軸101とともに回転し、この動きが第1リン
ク71を介して可動ピラー13に伝えられて可動ピラー
13を軸13aを中心として回動させるようになってい
る。即ち、可動ピラー13を回動させるための駆動操作手
段が車体の左右両側にそれぞれ配され、各駆動操作手段
は、回動支持軸13aの下方に配された正逆転する回転軸
を備えた駆動モータ110と、該駆動モータ110の回転軸と
可動ピラー13の脚部とを連結して駆動モータ110の駆動
力を可動ピラー13の脚部に伝達して可動ピラー13を回動
させるリンク機構(第1リンク71および第2リンク72)
とを備えて成る。また、可動ピラー13の両脚端にそれ
ぞれギヤボックス100およびモータ110を配してい
るため、両モータ110の回転を同期させるため、動力
伝達シャフトつまり同期シャフト120により両モータ
110の回転軸を連結している。
可動ピラー13と、この可動ピラー13の後方の収納部
18の周辺部とに上述の如く固定支持されて、ウインド
ガラス16を中央部に有するリヤ幌15が取り付けられ
るのであるが、可動ピラー13が第1位置にある時にリ
ヤ幌15をバタつかないように張るための幌張りリンク
20,30が図示の様に配される。すなわち、上部幌張
りリンク20の張出部22が、リヤ幌15のリヤウイン
ド16上端と可動ピラー13との間におけるリヤウイン
ド16上端近傍に内側から当接してリャ幌を外方に張り
出す。これによってリヤ幌15のうちの、可動ピラー1
3と張出部22の間の部分は、車体の屋根としての役割
を果たし、後方視界には影響しない。このため、ウイン
ドガラスとともにリヤ幌を収納するための幌部分の長さ
を確保でき、且つ後方視界に影響する部分は張出部22
より後方部分のリヤ幌15のみであるので、この部分に
おけるリヤウインド16の占める割合が大きくなり後方
視界を十分確保できる。すなわち、リヤ幌15の収納の
ため必要な幌部分の一部を、後方視界に影響しない屋根
の一部として使用することにより、後方視界に必要なウ
インドガラス面積を確保するとともに、オープンカータ
イプとするためのリヤ幌15の良好な収納性も確保でき
るのである。
18の周辺部とに上述の如く固定支持されて、ウインド
ガラス16を中央部に有するリヤ幌15が取り付けられ
るのであるが、可動ピラー13が第1位置にある時にリ
ヤ幌15をバタつかないように張るための幌張りリンク
20,30が図示の様に配される。すなわち、上部幌張
りリンク20の張出部22が、リヤ幌15のリヤウイン
ド16上端と可動ピラー13との間におけるリヤウイン
ド16上端近傍に内側から当接してリャ幌を外方に張り
出す。これによってリヤ幌15のうちの、可動ピラー1
3と張出部22の間の部分は、車体の屋根としての役割
を果たし、後方視界には影響しない。このため、ウイン
ドガラスとともにリヤ幌を収納するための幌部分の長さ
を確保でき、且つ後方視界に影響する部分は張出部22
より後方部分のリヤ幌15のみであるので、この部分に
おけるリヤウインド16の占める割合が大きくなり後方
視界を十分確保できる。すなわち、リヤ幌15の収納の
ため必要な幌部分の一部を、後方視界に影響しない屋根
の一部として使用することにより、後方視界に必要なウ
インドガラス面積を確保するとともに、オープンカータ
イプとするためのリヤ幌15の良好な収納性も確保でき
るのである。
この上部幌張りリンク20を構成するアッパーリンク2
1は、略逆U字形状で且つその両脚端部23がそれぞれ
L字状に曲がつている。アッパーリンク21はこの折れ
曲がり点21aにおいて第2支持プレート9に回動自在
に支持され、L字状脚部23の先端23aはそれぞれロ
アリンク25の上端25aと回動自在に連結している。
さらにロアリンク25の下端25bは車体のブラケット
66と回動自在に連結している。
1は、略逆U字形状で且つその両脚端部23がそれぞれ
L字状に曲がつている。アッパーリンク21はこの折れ
曲がり点21aにおいて第2支持プレート9に回動自在
に支持され、L字状脚部23の先端23aはそれぞれロ
アリンク25の上端25aと回動自在に連結している。
さらにロアリンク25の下端25bは車体のブラケット
66と回動自在に連結している。
一方、周辺部幌張りリンク30は、可動ピラー13が第
1位置にある時は、図示のように連結点33でヒンジ結
合されたリヤ側リンク31およびフロント側リンク32
が収納部18の周辺部においてリヤ幌15に内側から当
接してこれを車室外方向へ張る。この時、フロント側リ
ンク32の前端32aは第2支持プレート9に回動自在
に支持されている。
1位置にある時は、図示のように連結点33でヒンジ結
合されたリヤ側リンク31およびフロント側リンク32
が収納部18の周辺部においてリヤ幌15に内側から当
接してこれを車室外方向へ張る。この時、フロント側リ
ンク32の前端32aは第2支持プレート9に回動自在
に支持されている。
このように、両幌張りリンク20,30はいずれも可動
ピラー13に固定された第2支持プレート9と連結して
いるため、図示の第1位置から可動ピラー13を後方へ
回動させて第2位置へ位置せしめた時は、両幌張りリン
ク20,30も可動ピラー13と共に回動されて、図中
2点鎖線で示すように収納部18内に収納される。
ピラー13に固定された第2支持プレート9と連結して
いるため、図示の第1位置から可動ピラー13を後方へ
回動させて第2位置へ位置せしめた時は、両幌張りリン
ク20,30も可動ピラー13と共に回動されて、図中
2点鎖線で示すように収納部18内に収納される。
この時の可動ピラー13の回動に伴なう両幌張りリンク
20,30の動きを第6図および第7図により説明す
る。
20,30の動きを第6図および第7図により説明す
る。
第6図は、上部幌張りリンク20のみを取り出して示す
側面図で、可動ピラー13が第1位置にある時はアッパ
ーリンク21は上方に起立して折れ曲がり点21aにお
いて可動ピラー13に枢着され、このアッパーリンク2
1の脚部先端23aとロアリンク25の上端25aが回
動自在に連結され、ロアリンク25の下端25bは車体
に枢着されている。一方、可動ピラー13の脚端部13
aは車体に枢着されているため、モータ110によりギ
ヤボックス100の出力軸11を図中時計回りに回転さ
せ、第1および第2リンク71,72を介して可動ピラ
ー13を、脚端部13aを中心として後方へ回動させる
(矢印IIの方向への回動)とアッパーリンク21は折れ
曲がり点21aで可動ピラー13に枢着されているため
アッパーリンク21も可動ピラー13とともに回動され
る。このため、ロアリンク25は車体への枢着点である
下端25bを中心として回動するのであるが、ロアリン
ク25の車体への枢着点25bと可動ピラー13の車体
の枢着点13aとの位置が図示の如く異なり、可動ピラ
ー13の車体への枢着点13aの方が上方に位置するた
め、可動ピラー13の矢印II方向の回動に応じて、ロア
リンク25も同方向に回動しながら、アッパーリンク2
1との連結点23aを上方(矢印III)の方向へ押す。
このため、アッパーリンク21は可動ピラー13ととも
に矢印II方向へ回動しながら、可動ピラー13に対して
折れ曲がり点21aを中心として矢印IV方向へ相対的に
回動する。この相対的な回動によって、可動ピラー13
が第2位置に移動して収納部18内に収納された時(図
中13′で示す状態)、21′で示すようにアッパーリ
ンクが可動ピラー13′と重なった状態で収納される。
なお、この時第1および第2リンク71,72はギヤボ
ックス100の出力軸101の回転により、図中7
1′,72′(2点鎖線)で示す位置に移動する。
側面図で、可動ピラー13が第1位置にある時はアッパ
ーリンク21は上方に起立して折れ曲がり点21aにお
いて可動ピラー13に枢着され、このアッパーリンク2
1の脚部先端23aとロアリンク25の上端25aが回
動自在に連結され、ロアリンク25の下端25bは車体
に枢着されている。一方、可動ピラー13の脚端部13
aは車体に枢着されているため、モータ110によりギ
ヤボックス100の出力軸11を図中時計回りに回転さ
せ、第1および第2リンク71,72を介して可動ピラ
ー13を、脚端部13aを中心として後方へ回動させる
(矢印IIの方向への回動)とアッパーリンク21は折れ
曲がり点21aで可動ピラー13に枢着されているため
アッパーリンク21も可動ピラー13とともに回動され
る。このため、ロアリンク25は車体への枢着点である
下端25bを中心として回動するのであるが、ロアリン
ク25の車体への枢着点25bと可動ピラー13の車体
の枢着点13aとの位置が図示の如く異なり、可動ピラ
ー13の車体への枢着点13aの方が上方に位置するた
め、可動ピラー13の矢印II方向の回動に応じて、ロア
リンク25も同方向に回動しながら、アッパーリンク2
1との連結点23aを上方(矢印III)の方向へ押す。
このため、アッパーリンク21は可動ピラー13ととも
に矢印II方向へ回動しながら、可動ピラー13に対して
折れ曲がり点21aを中心として矢印IV方向へ相対的に
回動する。この相対的な回動によって、可動ピラー13
が第2位置に移動して収納部18内に収納された時(図
中13′で示す状態)、21′で示すようにアッパーリ
ンクが可動ピラー13′と重なった状態で収納される。
なお、この時第1および第2リンク71,72はギヤボ
ックス100の出力軸101の回転により、図中7
1′,72′(2点鎖線)で示す位置に移動する。
第7図は、周辺部幌張りリンク30のみを取り出して示
す側面図である。8,9は可動ピラー13に固定される
第1および第2支持プレートで両プレート8,9の接合
部下端において軸13aを介して可動ピラー13が車体
に枢着され、プレート9の後方突出部9aに、周辺部幌
張りリンク30のフロント側リンク32の前端32aが
枢着されている。可動ピラー13が第1位置に位置する
時には、周辺部幌張りリンク30がほぼ水平方向に伸び
て位置し、この位置でフロント側リンク32がこれ以上
下方へ回動しないようにロックされ、且つリヤ側リンク
31とフロント側リンク32とが水平になった状態で保
持されるように、リヤ側リンク31の後端が可動ピラー
13とつながる一対のバンド41,42(第2図参照)
によって引っ張られる。
す側面図である。8,9は可動ピラー13に固定される
第1および第2支持プレートで両プレート8,9の接合
部下端において軸13aを介して可動ピラー13が車体
に枢着され、プレート9の後方突出部9aに、周辺部幌
張りリンク30のフロント側リンク32の前端32aが
枢着されている。可動ピラー13が第1位置に位置する
時には、周辺部幌張りリンク30がほぼ水平方向に伸び
て位置し、この位置でフロント側リンク32がこれ以上
下方へ回動しないようにロックされ、且つリヤ側リンク
31とフロント側リンク32とが水平になった状態で保
持されるように、リヤ側リンク31の後端が可動ピラー
13とつながる一対のバンド41,42(第2図参照)
によって引っ張られる。
この状態から、可動ピラー13を後方へ回動させて第2
位置へ移動させると、第1および第2支持プレート8,
9は8′,9′で示すように、軸13aを中心として回
動して収納部18内に位置する。このため、リヤ側リン
ク31およびフロント側リンク32も下方へ移動して収
納部内に位置する。この時、両リンク31,32は連結
部33を中心に上方に凸状に折れ、両リンクは31′,
32′で示すようにタイヤハウスアウタープレート59
の曲面に沿って収納されるようになっている。
位置へ移動させると、第1および第2支持プレート8,
9は8′,9′で示すように、軸13aを中心として回
動して収納部18内に位置する。このため、リヤ側リン
ク31およびフロント側リンク32も下方へ移動して収
納部内に位置する。この時、両リンク31,32は連結
部33を中心に上方に凸状に折れ、両リンクは31′,
32′で示すようにタイヤハウスアウタープレート59
の曲面に沿って収納されるようになっている。
第8図は本発明に係る移動屋根装置を示す斜視図であ
り、可動ピラー13,上部幌張りリンク20および周辺
部幌張りリンク30は、左右一対のギヤボックス10
0,100により減速されたモータ110,110の回
転力により前述の如く、第1位置と第2位置との間で回
動制御される。なお、両モータ110,110の回転軸
はシャフト120を介して連結され、両モータ110,
110の回転を同期させている。
り、可動ピラー13,上部幌張りリンク20および周辺
部幌張りリンク30は、左右一対のギヤボックス10
0,100により減速されたモータ110,110の回
転力により前述の如く、第1位置と第2位置との間で回
動制御される。なお、両モータ110,110の回転軸
はシャフト120を介して連結され、両モータ110,
110の回転を同期させている。
このシャフト120はその中央部に手動操作手段として
のクランク部120aが形成されており、モータ110
の故障、モータ110への電源ラインの故障等によりモ
ータ110が作動しなくなった場合に、乗員がこのクラ
ンク部120aを回して手動により可動ピラー13等の
回動を行なわせることができるようになっている。
のクランク部120aが形成されており、モータ110
の故障、モータ110への電源ラインの故障等によりモ
ータ110が作動しなくなった場合に、乗員がこのクラ
ンク部120aを回して手動により可動ピラー13等の
回動を行なわせることができるようになっている。
なお、このクランク部120aとしては本例のようにシ
ャフト120に直接形成してもよいが、このようにする
とモータ110の駆動時にクランク部120aも回転し
これが邪魔になり易いので、第9A図に示すようにシャ
フト120の途中を一部切断してこの間を脱着自在な連
結ロッド121で連結し、モータの故障時等のように手
動操作が必要な時にのみ連結ロッド121を取り外し、
代わりにクランク122を取り付けて手動操作をさせる
ようにしてもよい。さらに、第9B図に示すように折り
畳み自在な3本の部材123,124a,124bによ
りクランクを形成するようになし、通常は2点鎖線12
5で示す状態に折り畳むようにしてもよい。
ャフト120に直接形成してもよいが、このようにする
とモータ110の駆動時にクランク部120aも回転し
これが邪魔になり易いので、第9A図に示すようにシャ
フト120の途中を一部切断してこの間を脱着自在な連
結ロッド121で連結し、モータの故障時等のように手
動操作が必要な時にのみ連結ロッド121を取り外し、
代わりにクランク122を取り付けて手動操作をさせる
ようにしてもよい。さらに、第9B図に示すように折り
畳み自在な3本の部材123,124a,124bによ
りクランクを形成するようになし、通常は2点鎖線12
5で示す状態に折り畳むようにしてもよい。
また、第10A図に示すようにシャフト120の中間に
手動操作用ギヤボックス126を配するとともに、この
ギヤボックス126を第10B図のように2個の傘歯車
128,129により構成し、ギヤボックス126から
上方に突出する傘歯車129のシャフト127をクラン
ク127aにより回転させることができるようになし、
これにより可動ピラー13等の手動操作ができるように
してもよい。
手動操作用ギヤボックス126を配するとともに、この
ギヤボックス126を第10B図のように2個の傘歯車
128,129により構成し、ギヤボックス126から
上方に突出する傘歯車129のシャフト127をクラン
ク127aにより回転させることができるようになし、
これにより可動ピラー13等の手動操作ができるように
してもよい。
ギヤボックス100およびモータ110はブラケット6
6に固定されるのであるが、ブラケット66の前端66
aは車体外方に曲折されてドア開口部前面81に固定さ
れ、ブラケット66の下端66bは車体フロア82に固
定されている。この部分の構造を第11図および第12
図により詳細に説明する。
6に固定されるのであるが、ブラケット66の前端66
aは車体外方に曲折されてドア開口部前面81に固定さ
れ、ブラケット66の下端66bは車体フロア82に固
定されている。この部分の構造を第11図および第12
図により詳細に説明する。
第11図および第12図は車体左側のギヤボックス10
0の取付部分を拡大して示す斜視図および正面図であ
る。ブラケット66の車外方向へ曲折された前端66a
はドア開口部前面81に固定され、下端66bはフロア
82に固定されており、このブラケット66と車体後部
側ピラー83との間に可動ピラー13を回動自在に支持
する枢着軸13aが架け渡されている。このため、ブラ
ケット66により車体後部側ピラー83を補強し、可動
ピラー13の支持剛性を高める。ブラケット66に固設
されたギヤボックス100内には図示の如く2組のウォ
ームギヤ列102a,101bおよび103a,103
bが設けられており、これによりコンパクトで且つ大き
な減速比が得られるようになっている。各ウォームギヤ
列の入出力軸は直交するため、2組のウォームギヤ列を
用いることにより、車幅方向に延びるギヤボックス10
0の出力軸101に対し、ギヤボックス100への入力
軸であるモータ110の回転軸も車幅方向に延ばすこと
ができる。このため、シャフト120による左右のモー
タの連結が容易で左右のモータの回転の同期が容易に行
なえる。また、ウォームギヤ列により大きな減速比を得
るようにしているので、モータ110の容量もあまり大
きくする必要がなく、さらに可動ピラー13側からモー
タ110への力の伝達はウォームギヤ列で止めることが
できるので、可動ピラー13が力を受けて倒れるという
ことも防止できる。
0の取付部分を拡大して示す斜視図および正面図であ
る。ブラケット66の車外方向へ曲折された前端66a
はドア開口部前面81に固定され、下端66bはフロア
82に固定されており、このブラケット66と車体後部
側ピラー83との間に可動ピラー13を回動自在に支持
する枢着軸13aが架け渡されている。このため、ブラ
ケット66により車体後部側ピラー83を補強し、可動
ピラー13の支持剛性を高める。ブラケット66に固設
されたギヤボックス100内には図示の如く2組のウォ
ームギヤ列102a,101bおよび103a,103
bが設けられており、これによりコンパクトで且つ大き
な減速比が得られるようになっている。各ウォームギヤ
列の入出力軸は直交するため、2組のウォームギヤ列を
用いることにより、車幅方向に延びるギヤボックス10
0の出力軸101に対し、ギヤボックス100への入力
軸であるモータ110の回転軸も車幅方向に延ばすこと
ができる。このため、シャフト120による左右のモー
タの連結が容易で左右のモータの回転の同期が容易に行
なえる。また、ウォームギヤ列により大きな減速比を得
るようにしているので、モータ110の容量もあまり大
きくする必要がなく、さらに可動ピラー13側からモー
タ110への力の伝達はウォームギヤ列で止めることが
できるので、可動ピラー13が力を受けて倒れるという
ことも防止できる。
また、ブラケット66上にギヤボックス100が固設さ
れるのみならず、可動ピラー13の枢着軸13aも固定
されるため、ブラケット66でのギヤボックス100と
枢着軸13aの取付位置決めを精度良く行なえば、ギヤ
ボックス100に対する枢着軸13aの位置関係を高精
度に保つことができる。このため、可動ピラー13の回
動制御が正確になり、且つギヤボックス110から可動
ピラー13への駆動力の伝達も、効率良く行なえる。
れるのみならず、可動ピラー13の枢着軸13aも固定
されるため、ブラケット66でのギヤボックス100と
枢着軸13aの取付位置決めを精度良く行なえば、ギヤ
ボックス100に対する枢着軸13aの位置関係を高精
度に保つことができる。このため、可動ピラー13の回
動制御が正確になり、且つギヤボックス110から可動
ピラー13への駆動力の伝達も、効率良く行なえる。
なお、以上の実施例においては、可動ピラーを用いて、
車体後部上方は幌屋根を構成し、可動ピラーより前部側
はルーフパネルにより屋根を構成するようにした型式の
屋根装置を有する自動車について説明したが、本発明は
この型式のものに限るものではなく、従来から実用され
ているコンバーテイブル型式の自動車にも用いることが
できるものである。すなわち、屋根全体を折り畳み自在
な幌により形成し、この幌屋根の折り畳みを行なうリン
ク機構の作動を車体左右に配した駆動モータにより行な
わせる場合に、両駆動モータを連結する同期シャフト上
などに、駆動モータの故障時に、この出力軸を手動で回
転させることができる手動操作手段を設けてもよい。
車体後部上方は幌屋根を構成し、可動ピラーより前部側
はルーフパネルにより屋根を構成するようにした型式の
屋根装置を有する自動車について説明したが、本発明は
この型式のものに限るものではなく、従来から実用され
ているコンバーテイブル型式の自動車にも用いることが
できるものである。すなわち、屋根全体を折り畳み自在
な幌により形成し、この幌屋根の折り畳みを行なうリン
ク機構の作動を車体左右に配した駆動モータにより行な
わせる場合に、両駆動モータを連結する同期シャフト上
などに、駆動モータの故障時に、この出力軸を手動で回
転させることができる手動操作手段を設けてもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明に係る自動車の移動屋根装
置は、幌を支持する略逆U字形状の可動ピラーを回動さ
せるための駆動操作手段を車体左右両側に一対設けてそ
れぞれの駆動操作手段で可動ピラーの各脚部をそれぞれ
回動させる様に構成し、また各駆動操作手段の駆動モー
タを可動ピラーの各脚端部の回動支持軸の下方に位置さ
せ、両駆動モータの回転軸を同期シャフトにより連結
し、かつその同期シャフトに手動操作手段を配設して成
る。
置は、幌を支持する略逆U字形状の可動ピラーを回動さ
せるための駆動操作手段を車体左右両側に一対設けてそ
れぞれの駆動操作手段で可動ピラーの各脚部をそれぞれ
回動させる様に構成し、また各駆動操作手段の駆動モー
タを可動ピラーの各脚端部の回動支持軸の下方に位置さ
せ、両駆動モータの回転軸を同期シャフトにより連結
し、かつその同期シャフトに手動操作手段を配設して成
る。
つまり、上記の様に駆動操作手段を左右に一対設けて2
つの駆動モータで可動ピラーを回動させるようにしたの
で、1つの駆動モータの負荷を小さいものとすることが
でき、また、駆動操作手段を可動ピラー両脚部の中間部
ではなく左右に設けるようにしたので、可動ピラー両脚
部間のスペース確保が図られる。
つの駆動モータで可動ピラーを回動させるようにしたの
で、1つの駆動モータの負荷を小さいものとすることが
でき、また、駆動操作手段を可動ピラー両脚部の中間部
ではなく左右に設けるようにしたので、可動ピラー両脚
部間のスペース確保が図られる。
また、上記の様に駆動モータの負荷減少および可動ピラ
ーの両脚部間のスペース確保を図るべく駆動操作手段を
左右に一対設けて成る構成において、上記の様に左右の
駆動モータの回転軸を同期シャフトで連結したので、該
左右の駆動モータの駆動を同期させて可動ピラーの正確
な回動制御を行なうことができ、かつ該同期シャフトに
手動操作手段を配設して成るので、駆動モータの故障、
駆動モータへの供給電源ラインでの故障等により駆動操
作手段が作動しなくなった時には、手動操作手段を用い
た手動による操作が可能であり、駆動モータの故障時等
にも可動ピラーの回動が可能となる。
ーの両脚部間のスペース確保を図るべく駆動操作手段を
左右に一対設けて成る構成において、上記の様に左右の
駆動モータの回転軸を同期シャフトで連結したので、該
左右の駆動モータの駆動を同期させて可動ピラーの正確
な回動制御を行なうことができ、かつ該同期シャフトに
手動操作手段を配設して成るので、駆動モータの故障、
駆動モータへの供給電源ラインでの故障等により駆動操
作手段が作動しなくなった時には、手動操作手段を用い
た手動による操作が可能であり、駆動モータの故障時等
にも可動ピラーの回動が可能となる。
さらに、上記同期シャフトを設けるにあたり、上記駆動
モータをそれぞれ可動ピラー脚端部の回動支持軸よりも
下方に配設して成るので、同期シャフトも自ずと回動支
持軸よりも下方に位置することとなり、同期シャフトに
より可動ピラー両脚部間のスペース確保が妨げられる虞
れはない。
モータをそれぞれ可動ピラー脚端部の回動支持軸よりも
下方に配設して成るので、同期シャフトも自ずと回動支
持軸よりも下方に位置することとなり、同期シャフトに
より可動ピラー両脚部間のスペース確保が妨げられる虞
れはない。
第1A図から第1C図は本発明に係る移動屋根装置を有
する自動車の斜視図で、第1A図はリヤ幌を張った状
態、第1B図は第1A図の状態でリヤ幌を除いた状態、
第1C図はリヤ幌およびロールバーを収納部に収納した
状態を示し、第2図は第1A図の矢印A−Aに沿った窓
ガラス部の断面図、第3図は本発明に係る移動屋根装置
でのリヤ幌張り出しのためのリンク構造を示す斜視図、
第4図は本発明に係る移動屋根装置を車体左側から視た
側面図、第5図は本発明に係る移動屋根装置を車体前方
から視た正面図、第6図は、第4図の装置における上部
幌張りリンクを示す側面図、第7図は、第4図の装置に
おける周辺部幌張りリンクを示す側面図、第8図は本発
明に係る移動屋根装置の例を示す斜視図、第9A図およ
び第9B図はシャフトに手動操作手段としてのクランク
を設ける場合の異なる例を示す斜視図、第10A図は本
発明に掛る手動操作手段の異なる例を示す斜視図、第1
0B図は手動操作用ギヤボックスの構造を示す透視正面
図、第11図および第12図は第8図の装置におけるギ
ヤボックス取付部まわりを示す斜視図および正面図であ
る。 13…可動ピラー 13a…回動支持軸 15…リヤ幌 20…上部幌張りリンク 30…周辺部幌張りリンク 66…ブラケット 71…第1リンク 72…第2リンク 83…車体後部側ピラー 100…ギヤボックス 110…モータ 120…ケーブル 120a…クランク部
する自動車の斜視図で、第1A図はリヤ幌を張った状
態、第1B図は第1A図の状態でリヤ幌を除いた状態、
第1C図はリヤ幌およびロールバーを収納部に収納した
状態を示し、第2図は第1A図の矢印A−Aに沿った窓
ガラス部の断面図、第3図は本発明に係る移動屋根装置
でのリヤ幌張り出しのためのリンク構造を示す斜視図、
第4図は本発明に係る移動屋根装置を車体左側から視た
側面図、第5図は本発明に係る移動屋根装置を車体前方
から視た正面図、第6図は、第4図の装置における上部
幌張りリンクを示す側面図、第7図は、第4図の装置に
おける周辺部幌張りリンクを示す側面図、第8図は本発
明に係る移動屋根装置の例を示す斜視図、第9A図およ
び第9B図はシャフトに手動操作手段としてのクランク
を設ける場合の異なる例を示す斜視図、第10A図は本
発明に掛る手動操作手段の異なる例を示す斜視図、第1
0B図は手動操作用ギヤボックスの構造を示す透視正面
図、第11図および第12図は第8図の装置におけるギ
ヤボックス取付部まわりを示す斜視図および正面図であ
る。 13…可動ピラー 13a…回動支持軸 15…リヤ幌 20…上部幌張りリンク 30…周辺部幌張りリンク 66…ブラケット 71…第1リンク 72…第2リンク 83…車体後部側ピラー 100…ギヤボックス 110…モータ 120…ケーブル 120a…クランク部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅田 守夫 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−31219(JP,U) 米国特許第3059962(US,A)
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも屋根の一部を形成する折り畳み
自在な幌と、 該幌を支持し、略逆U字形状をなし、両脚端部がそれぞ
れ回動支持軸により車体前後方向に回動可能に支持さ
れ、前記幌により車体上部を覆って車体屋根を形成させ
る第1位置と、前記幌を折り畳んで所定位置に収納させ
る第2位置との間を回動可能な可動ピラーと、 該可能ピラーを前記第1位置と前記第2位置との間で回
動させるため、車体左右両側に配された一対の駆動操作
手段とを備え、 各駆動操作手段はそれぞれ、前記回動支持軸の下方に配
設された正逆転する回転軸を有する駆動モータと、該駆
動モータの回転軸と前記可動ピラーの脚部とを連結して
該駆動モータの駆動力を該脚部に伝えて該可動ピラーを
回動させるリンク機構とを有してなり、 前記左右の駆動モータの回転軸は互いに同期シャフトに
より連結され、該同期シャフトには該同期シャフトを手
動により回転駆動させる手動操作手段が配設されている
ことを特徴とする自動車の移動屋根装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60091431A JPH06464B2 (ja) | 1985-04-27 | 1985-04-27 | 自動車の移動屋根装置 |
US06/829,925 US4695089A (en) | 1985-02-18 | 1986-02-18 | Upper body structure of an open-top vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60091431A JPH06464B2 (ja) | 1985-04-27 | 1985-04-27 | 自動車の移動屋根装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61249814A JPS61249814A (ja) | 1986-11-07 |
JPH06464B2 true JPH06464B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=14026178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60091431A Expired - Lifetime JPH06464B2 (ja) | 1985-02-18 | 1985-04-27 | 自動車の移動屋根装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06464B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0717264A (ja) * | 1993-06-30 | 1995-01-20 | Daikyo Webasto Co Ltd | 車両の電動式可動ルーフの手動駆動装置 |
US7559596B2 (en) * | 2006-11-08 | 2009-07-14 | Specialty Vehicle Acquisition Corp. | Soft-top convertible roof |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3059962A (en) | 1960-03-02 | 1962-10-23 | Ford Motor Co | Vehicle body with retractable rigid top |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5731219U (ja) * | 1980-06-30 | 1982-02-18 |
-
1985
- 1985-04-27 JP JP60091431A patent/JPH06464B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3059962A (en) | 1960-03-02 | 1962-10-23 | Ford Motor Co | Vehicle body with retractable rigid top |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61249814A (ja) | 1986-11-07 |
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