JPH033064Y2 - - Google Patents

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JPH033064Y2
JPH033064Y2 JP10440085U JP10440085U JPH033064Y2 JP H033064 Y2 JPH033064 Y2 JP H033064Y2 JP 10440085 U JP10440085 U JP 10440085U JP 10440085 U JP10440085 U JP 10440085U JP H033064 Y2 JPH033064 Y2 JP H033064Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は自動車の後方部分における上部車体
構造に関し、さらに詳しくは、屋根板を取り除く
とともにリヤウインド部を後方へ折り畳んで、フ
ルオープン状態にすることができる形式の上部車
体構造に関するものである。
(従来技術) オープンカーは、フロントウインド部を残して
屋根、リヤウインド等がない自動車であり、視界
が広く天気の良い暖かい時などには爽快な歩行感
が得られるという利点がある。しかし、反面雨の
日などの天気の悪い時や寒い時などには歩行には
適さないという問題がある。このため、従来から
幌を用いて屋根等を形成し、必要に応じてこの幌
を車体後方へ折り畳んでオープンカー状態にでき
るコンバーテイブル型式の車や、屋根板を着脱自
在にしたタルガトツプ型式の車が実用に供されて
いる。コンバーテイブル型式の車の場合には、幌
を折り畳めば完全なオープンカー状態にできるの
であるが幌を用いていることから幌で車体上部を
覆う時に幌と側部および前部ウインドとの接合部
のシール性が問題になり易く、歩行中の風切音の
発生、水もれの発生等が起こり易い。一方、タル
ガトツプ型式の車の場合には、剛性のある屋根を
用いるので、上記のような問題は生じにくいが、
屋根部分のみが開放されるので視界性等の点で完
全なオープンカーより劣るという問題がある。
このようなことから、例えば英国公開特許出願
第2086316号に開示されているように、車体に回
動自在な可倒ピラーを取り付け、この可倒ピラー
の後方を可倒ピラーと車体にかけて取り付けたリ
ヤ幌で覆うとともに可倒ピラー頂部とフロントウ
インド頂部にルーフパネルを架け渡すようにし
た、コンバーテイブル型式とタルガトツプ型式と
を組み合わせたような上部車体構造が提案されて
いる。このようにすれば、コンバーテイブル型式
におけるウインドとの接合部のシール性の問題
や、タルガトツプ型式における視界性の問題を共
に解決できる。
しかしながら、この場合には幌を支える可倒ピ
ラーを後方へ回動させてオープンカーの状態にさ
せるため、幌のみでなく可倒ピラーも車両のベル
トラインよりも下方へ収納して視界を広くするの
が望ましく、このため可倒ピラーの回動機構をこ
の要望に合致するように工夫する必要がある。
さらに、コンバーテイブル型式の場合でも同様
の問題が生じるのであるが、可倒ピラーによつて
幌を張つた状態での後方視界を確保するため幌の
中央部に窓を設ける場合に、この窓を幌と同様に
折り畳みできるように透明なビニール材等により
作ると、ビニール材等は軟らかいため傷付き易く
何度も折り畳みを繰返すと傷付等により曇つて見
えにくくなつたり、しわ状にうねりが生じ易いた
め平面度を維持するのが難しく物がゆがんで見え
るという問題がある。このためリヤウインドはガ
ラスで作ることが望ましいのであるが、ガラスは
幌のように折り畳むことができないので、可倒ピ
ラーを後方へ倒すとともに幌を折り畳んで収納す
る場合に次のような問題が生じる。
すなわち、第12A図に示すように、取外し自
在なルーフパネル1を可倒ピラー2の頂部とフロ
ントウインドの頂部とに架け渡して取付け、可倒
ピラー2の後方を幌3で覆うとともに幌の中央部
にウインドガラス4を設けた場合に、この状態か
ら第12B図に示すように、可倒ピラー2を後方
へ回動させてオープンカータイプにするにはウイ
ンドガラス4は曲がらないため、幌3の前後方向
長さl1およびl2をある程度長くする必要があ
る。このため、幌の前後方向長さに対してウイン
ドガラスの長さをあまり大きくすることができず
後方視界が狭くなるという問題がある。
このようなことから、本出願人は第12C図に
示すように、幌を前部3aと後部3bに2分割す
るとともにこれらをフアスナー5で接続し、折り
畳む時にはフアスナー5を外すようにしてリヤウ
インドガラス4を大きくできるようにした構造を
提案している。しかしながら、フアスナー5を設
けるとこの部分のシール性が問題となり、さらに
可倒ピラーの回動の度毎にフアスナー5の締め外
しをしなければならず煩しいという問題がある。
そこで、本出願人は可倒ピラーを後方へ倒して
オープンカー状態にした時に可倒ピラーおよび幌
を完全にベルトラインの下側へ収納でき、且つ可
倒ピラーを立てて幌を張つた時に、幌の中央部に
取り付けるウインドガラスの大きさを十分な後方
視界を確保できる大きさにできるようにした自動
車の上部車体構造を提案している(特願昭59−
255222号)。
しかし、この先行技術ではウインドガラスの重
量が大きいから、リヤ幌の中央部が下降してリヤ
幌をたるませ、歩行中にリヤ幌がばたついて異音
を発生させる。しかも、車体後方側の収納部にリ
ヤ幌を折り畳み収納した場合、ウインドガラスの
収納位置にばらつきが生じ、収納位置を適正に管
理することができない問題がある。
(考案の目的) この考案は上記の問題を解決するためになされ
たもので、ウインドガラスの重量によつてリヤ幌
の中央部が下降するのを阻止して、リヤ幌のたる
みと歩行時のばたつきによる異音の発生を防止す
るとともに、車体後方側の収納部にリヤ幌を折り
畳み収納した場合、ウインドガラスの収納位置の
位置決めが適確になされる自動車の上部車体構造
を提供することを目的とする。
(考案の効果) 上記目的を達成するため、この考案にかかる自
動車の上部車体構造は略逆U字状をなし両脚端部
を中心に車体前後方向へ回動可能に車体両側壁間
に可倒ピラーが架け渡され、上記可倒ピラーの車
体後方側に該可倒ピラーの収納部が形成されてい
る。
そして、中央部にウインドガラスを有し、前端
部が上記可倒ピラーに固定されるとともに、側端
部および後端部が車体の上記収納部周辺に固定さ
れたリヤ幌を備えている。
また、上記可倒ピラーが起立した状態でリヤ幌
の側端と後端を車体外方に張る幌張りリンクが設
けられ、この幌張りリンクと上記ウインドガラス
の後端部との間にリンク部材を設けた構成として
いる。
したがつて、可倒ピラーを立てて幌を張つた時
にウインドガラスがリンク部材によつて支持され
るから、リヤ幌の中央部が下降しない。
また、リンク部材によつてリヤウインドガラス
が位置決めされるため、リヤ幌を折り畳んで車体
後方側の収納部に収納する場合、位置決めが適確
になされる。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
第1A図はこの考案にかかる上部車体構造を適
用した自動車の1例を示す斜視図である。ドア1
2の後部近傍において脚端部13aが車体に回動
自在に支持されて可倒ピラー13が取り付けられ
ている。可倒ピラー13は、略逆U字形状の部材
であり、この図では車体右側部が示されていない
が左右両脚端部13a,13aが車体の左右両側
壁に回動自在に支持されており、可倒ピラー13
は図示の状態から両脚端部13a,13aを中心
に後方へ回動可能になつている。可倒ピラー13
の頂部とフロントウインド11の頂部にわたつて
ルーフパネル14が脱着自在に取り付けられてい
る。さらに可倒ピラー13から車体後部17にか
けて、中央部にウインドガラス16を有するリヤ
幌15が取り付けられている。このリヤ幌15を
取り外した状態の図が第1B図でありこの図から
わかるように、車体後部17のリヤ幌15で覆わ
れる部分には可倒ピラー13を後方へ回動させた
時に可倒ピラー13およびリヤ幌15を折り畳ん
で収納する収納部18が形成されている。リヤ幌
15は、前端が可倒ピラー13に固定され、後端
および両側端が収納部18の周辺に固定される。
第1C図は可倒ピラー13を後方へ回動させて収
納部18内へ収納した状態を示す斜視図である。
可倒ピラー13を後方へ回動させるには、まずル
ーフパネル14を外し、これをトランクルーム内
等へ収納した後、可倒ピラー13の回動を行なわ
せる。この結果、可倒ピラー13は収納部18へ
収納することができ、ベルトラインより上方へ突
出するものがなくなるので完全なオープンカーの
状態にすることができる。なお、以下説明の都合
上、第1A図もしくは第1B図に示すように、可
倒ピラー13が起立した状態を可倒ピラー13が
第1位置にあると言い、第1C図のように可倒ピ
ラー13が後方に回動されて収納部18内に収納
された状態を可倒ピラー13が第2位置にあると
言う。
可倒ピラー13が第1位置にあつて、リヤ幌1
5が車体後部を覆つている時に、リヤ幌15を可
倒ピラー13と収納部18周辺の車体に固定する
だけではリヤ幌15の支持は十分でなくこのまま
では歩行中にリヤ幌15がばたつくという問題が
生じる。このため、この考案の構造では、リヤ幌
15がばたつかないように支持するためのリンク
等がリヤ幌15の内側に設けられている。このリ
ンク等のリヤ幌張出しのための構造を示すのが第
2図であり、第2図は可倒ピラー13が第1位置
にある時の状態をリヤ幌15を除いて示す斜視図
である。
このリヤ幌張出し構造は、リヤ幌15を可倒ピ
ラー13とウインドガラス16との間で内側から
外方へ張り出す張出部22を有する上部幌張りリ
ンク20と、収納部18の周辺に沿つて配され、
リヤ幌15の両側端部および後端部近傍を内側か
ら外方へ張り出すための周辺部幌張りリンク30
とを備えてなり、更にリヤ幌の上面側稜部の補強
のための一対のバンド41,42が各端部を可倒
ピラー13および周辺部幌張りリンク30に固定
されるとともに上部幌張りリンク20の張出部2
2を通つて配される。この上部幌張りリンク20
は、略逆U字形状で中央部に張出部を有し両脚端
部23,23において可倒ピラー13に回動自在
に連結されたアツパーリンク21と、上端がアツ
パーリンク21の両脚先端に回動自在に連結され
下端が車体側壁に回動自在に連結されたロアリン
ク25,25からなり、一方、周辺部幌張りリン
ク30は、後方に向かつてU字形状のリヤ側リン
ク31と、後端がこのリヤ側リンク31の両端に
それぞれ回動自在に連結され、前端が可倒ピラー
13に回動自在に連結された一対のフロント側リ
ンク32,32からなる。さらに、可倒ピラー1
3と、アツパーリンク21との連結部およびフロ
ント側リンク32,32との連結部を補強するた
めの第1および第2支持プレート8,9が可倒ピ
ラー13の左右脚部にそれぞれ設けられている。
なお、上部幌張りリンク20および周辺部幌張り
リンク30の詳細構造およびその作動については
後述する。
第3図は、上記幌張出し構造にリヤ幌15を取
り付けた状態を示す斜視図である。このリヤ幌1
5の前端部15aは可倒ピラー13に固定され、
側端部15bおよび後端部15cは収納部17の
周辺において車体に固定されるのであるが、これ
ら固定部を示すため図中A〜Dで示す部分の断面
図を第4A図〜第4D図に示す。
第4A図は、リヤ幌15の上部前端15aと可
倒ピラー13の頂部との接合部を示す断面図であ
り、可倒ピラー13は可倒ピラーアウターパネル
13xと可倒ピラーインナーパネル13bとから
形成される閉断面構造を有している。さらに、こ
の閉断面構造の前端部にはシール13dが取り付
けられ可倒ピラー13の頂部とフロントウインド
11の頂部とに架け渡されるルーフパネル14に
シール13dが当接してシール効果を得るように
なつている。閉断面構造の後端部にはボルト13
eによりリヤ幌15の前端15aが固定され、閉
断面構造が内側からガーニツシユ13cによつて
覆われている。
第4B図は、リヤ幌15の後端15cの取付部
を示す断面図である。アツターパネル51とイン
ナーパネル52とからなる閉断面構造が収納部1
8の後側部に位置し、この閉断面構造が収納部1
8の後側壁となる。この閉断面構造の下面には幌
取付けプレート54が固着され、この幌取付プレ
ート54にボルト55によつてリヤ幌15の後端
15cが取り付けられており、この結果、リヤ幌
15の後端15cが収納部18の周辺において車
体に固定されることになる。また、周辺部幌張り
リンク30のリヤ側リンク31がリヤ幌15を車
室外方へ張り出し、このリヤ側リンク31と対向
して上記閉断面構造の上端に取り付けられたシー
ル53がリヤ幌15に外側から当接し、この当接
部をシールする。なお、幌取付プレート54とリ
ヤ幌15の後端15cとの接合部においてもシー
ルがなされているが、シール53によつて二重シ
ールを行ない、車室内への水の侵入防止性を向上
させている。
第4C図は、リヤ幌15の側端部15bの取付
部を示す断面図である。フエンダーパネル56と
クウオーターパネル58とで囲まれレインフオー
スメントパネル57により補強された閉断面構造
が収納部18の左右両側部に位置し、この即断面
構造が収納部18の左右両側壁となる。さらに、
この閉断面構造の下面と接合して車体内方幅方向
に延びるタイヤハウスアウタ59およびタイヤハ
ウスインナ60が収納部18の底面の一部を形成
する。上記閉断面構造の内側側壁には幌取付プレ
ート61が固着され、このプレート61にボルト
62によつてリヤ幌15の側端15bが取り付け
られており、この結果、リヤ幌15の側端15b
も収納部18の周辺において車体に固定されるこ
とになる。また、周辺部幌張りリンク30のフロ
ント側リンク32(もしくはリヤ側リンク31)
がリヤ幌15を車室外方へ張り出し、このリンク
32と対向して上記閉断面構造の上端に取り付け
られたシール63がリヤ幌15に外側から当接
し、この部分をシールする。これによつて、第4
B図の場合と同様に二重シール構造が得られシー
ル性を向上させることができる。
第4D図は、可倒ピラー13の側部とリヤ幌の
側部前端15aとの接合部を示す断面図である。
可倒ピラー13は可倒ピラーアウターパネル13
aと可倒ピラーインナーパネル13bとから形成
される閉断面構造を有し、この閉断面構造の前端
部にはドア12の窓ガラス12aと当接してこの
当接部をシールするシール13fが取り付けら
れ、後端部にはボルト13gによりリヤ幌15の
前端15aが固定される。この可倒ピラー13の
車室内側および車室外側後部にはそれぞれガーニ
ツシユ13c,13hが配されている。
第5図は、この考案に係る上部車体構造を車体
左側から視た側面図で、第6図はこの車体構造を
車体前方から視た正面図であり、両図を併用して
両図に示す実施例について説明する。
第6図から判るように、可倒ピラー13の両側
端部(第6図では左側脚部のみ図示している)に
それぞれ、ボルト8a,8bによつて第1支持プ
レート8が固定されるとともに、この第1支持プ
レート8に第2支持プレート9が接合される。第
1および第2支持プレート8,9の下端接合部が
軸13aによつて車体(詳しくは車体の固定され
たブラケツト66および当て板65)に回動自在
に支持されており、このため可倒ピラー13はこ
の軸13aを中心に車体前後に回動自在になつて
いる。なお、第5図においては軸13aの位置の
みを示す。第1および第2支持プレート8,9は
図示していない。
可倒ピラー13と、このピラー13の後方の収
納部18の周辺部とに上述の如く固定支持され
て、ウインドガラス16を中央部に有するリヤ幌
15が取り付けられるのであるが、可倒ピラー1
3が第1位置にある時にリヤ幌15をばたつかな
いように張るための幌張りリンク20,30が図
示の様に配される。すなわち、上部幌張りリンク
20の張出部22が、リヤ幌15のリヤウインド
16上端と可倒ピラー13との間におけるリヤウ
インド16上端近傍に内側から当接してリヤ幌を
外方に張り出す。これによつてリヤ幌15のうち
の、可倒ピラー13と張出部22の間の部分は、
車体の屋根としての役割を果たし、後方視界には
影響しない。このため、ウインドガラス16とと
もにリヤ幌15を収納するための幌部分の長さを
確保でき、且つ後方視界に影響する部分は張出部
22より後方部分のリヤ幌15のみであるので、
この部分におけるリヤウインド16の占める割合
が大きくなり後方視界を十分確保できる。すなわ
ち、リヤ幌15の収納のため必要な幌部分の一部
を、後方視界に影響しない屋根の一部として使用
することにより、後方視界に必要なウインドガラ
ス面積を確保するとともに、オープンカータイプ
とするためのリヤ幌15の良好な収納性も確保で
きるのである。
この上部幌張りリンク20を構成するアツパー
リンク21は、略逆U字形状で且つその両脚端部
23がそれぞれL字状に曲がつている。アツパー
リンク21はこの折れ曲がり点21aにおいて第
2支持プレート9に回動自在に支持され、L字状
脚部23の先端23aはそれぞれロアリンク25
の上端25aと回動自在に連結している。さらに
ロアリンク25の下端25bは車体のブラケツト
66と回動自在に連結している。
一方、周辺部幌張りリンク30は、可倒ピラー
13が第1位置にある時は、図示のように連結点
33でヒンジ結合されたリヤ側リンク31および
フロント側リンク32が収納部18の周辺部にお
いてリヤ幌15に内側から当接してこれを車室外
方向へ張る。この時、フロント側リンク32の前
端32aは第2支持プレート9に回動自在に支持
されている。
このように、両幌張りリンク20,30はいず
れも可倒ピラー13に固定された第2支持プレー
ト9と連結しているため、図示の第1位置から可
倒ピラー13を後方へ回動させて第2位置へ位置
せしめた時は、両幌張りリンク20,30も可倒
ピラー13と共に回動されて、図中2点鎖線で示
すように収納部18内に収納される。
この時の両幌張りリンク20,30の動きを第
7図および第8図により説明する。
第7図は、上部幌張りリンク20のみを取り出
して示す側面図で、可倒ピラー13が第1位置に
ある時はアツパーリンク21は上方に起立して折
れ曲がり点21aにおいて可倒ピラー13に枢着
され、このアツパーリンク21の脚部先端23a
とロアリンク25の上端25aが回動自在に連結
され、ロアリンク25の下端25bは車体に枢着
されている。一方、可倒ピラー13の脚端部13
aは車体に枢着されているため、可倒ピラー13
を第2位置へ移すため脚端部13aを中心として
後方へ回動させる(矢印の方向への回動)とア
ツパーリンク21は折れ曲がり点21aで可倒ピ
ラー13に枢着されているためアツパーリンク2
1も可倒ピラー13とともに回動される。このた
め、ロアリンク25は車体への枢着点である下端
25bを中心として回動するのであるが、ロアリ
ンク25の車体への枢着点25bと可倒ピラー1
3の車体の枢着点13aとの位置が図示の如く異
なり、可倒ピラー13の車体への枢着点13aの
方が上方に位置するため、可倒ピラー13の矢印
方向の回動に応じて、ロアリンク25も同方向
に回動しながら、アツパーリンク21との連結点
23aを上方(矢印)の方向へ押す。このた
め、アツパーリンク21は可倒ピラー13ととも
に矢印方向へ回動しながら、可倒ピラー13に
対して折れ曲がり点21aを中心として矢印方
向へ相対的に回動する。この相対的な回動によつ
て、可倒ピラー13が第2位置に移動して収納部
18内に収納された時(図中13xで示す状態)
21xで示すようにアツパーリンクが可倒ピラー
13xと重なつた状態で収納される。
第8図は、周辺部幌張りリンク30のみを取り
出して示す側面図である。8,9は可倒ピラー1
3に固定される第1および第2支持プレートで両
プレート8,9の接合部下端において軸13aを
介して可倒ピラー13が車体に枢着され、プレー
ト9の後方突出部9aに、周辺部幌張りリンク3
0のフロント側リンク32の前端32aが枢着さ
れている。可倒ピラー13が第1位置に位置する
時には、周辺部幌張りリンク30がほぼ水平方向
に伸びて位置し、この位置でフロント側リンク3
2がこれ以上下方へ回動しないようにロツクさ
れ、且つリヤ側リンク31とフロント側リンク3
2とが水平になつた状態で保持されるように、リ
ヤ側リンク31の後端が可倒ピラー13とつなが
る一対のバンド41,42(第2図参照)によつ
て引つ張られる。
この状態から、可倒ピラー13を後方へ回動さ
せて第2位置へ移動させると、第1および第2支
持プレート8,9は8x,9xで示すように、軸
13aを中心として回動して収納部18内に位置
する。このため、リヤ側リンク31およびフロン
ト側リンク32も下方へ移動して収納部内に位置
する。この時、両リンク31,32は連結部33
を中心に上方に凸状に折れ、両リンクは31x,
32xで示すようにタイヤハウスアウタープレー
ト59の曲面に沿つて収納されるようになつてい
る。
一方、第9図に示すように周辺部幌張りリンク
30のリヤ側リンク31とウインドガラス16の
後端部との間にリンク部材80が設けられてい
る。このリンク部材80は第2図に示すようにウ
インドガラス16の左右の後端部と周辺部幌張り
リンク30のリヤ側リンク31との間に一対設け
られる。
すなわち、第9図および第10図(但し、両図
には左側のリンク部材80のみを示している)に
おいて、リンク部材80の前端部はブラケツト8
1に対してボルト82により回動自在に取付けら
れ、ブラケツト81はウインドガラス16の周辺
を取り囲んで、ウインドガラス16を固定してい
るフレーム部材83の左右後端部下面にスポツト
溶接によつて取付けられている。
また、リンク部材80の後端部はブラケツト8
4に対してボルト85により回動自在に取付けら
れ、ブラケツト84はリヤ側リンク31の上面に
スポツト溶接によつて取付けられている。86は
ウエザストリツプ、87はゴム部材で、このゴム
部材87に対してピン88を圧入し、摩擦力によ
つて固定することでリヤ幌15に設けられたウイ
ンドガラス16を取付けるための開口部周辺15
cが固定される。
したがつて、第5図のように可倒ピラー13
が、第1位置にある時は、ウインドガラス16の
左右の後端部が一対のリンク部材80により支持
されるから、ウインドガラス16が自重によつて
下降しないので、リヤ幌15の中央部にたるみが
生じない。そのために歩行時のリヤ幌15のばた
つきと、このばたつきにともなう異音の発生が防
止される。
他方、第8図のように可倒ピラー13を後方へ
回動させて第2位置へ移動させると、リヤ側リン
ク31が31xで示すようにタイヤハウスアウタ
ープレート59の曲面に沿つて収納されるが、こ
の場合、第9図のリヤ幌15、ウインドガラス1
6および支持部材80は第11図に示すように収
納部18に収納される。この収納時、リンク部材
80によつてウインドガラス16の前後方向と左
右方向への移動が規制されるので、ウインドガラ
ス16は常に一定位置に位置決め収納される。
(考案の効果) 以上説明したように、この考案によれば可倒ピ
ラーが起立した状態でリヤ幌の側端部および後端
部を車体に押し付ける周辺部幌張りリンクとウイ
ンドガラスの後端部との間にリンク部材を設けた
構成としているので、可倒ピラーが起立した状態
時におけるウインドガラスの自重による下降が防
止され、歩行時のリヤ幌のばたつきと、このばた
つきにともなう異音の発生が防止される。
また、可倒ピラーを後方へ回動させてリヤ幌と
ウインドガラスを収納部に収納する場合、リンク
部材によりウインドガラスの前後方向と左右方向
への移動が規制され、ウインドガラスを一定位置
に位置決め収納部させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1A図から第1C図はこの考案を適用した上
部車体構造を有する自動車の斜視図で、第1A図
はリヤ幌を張つた状態、第1B図は第1A図の状
態でリヤ幌を除いた状態、第1C図はリヤ幌およ
びロールバーを収納部に収納した状態を示し、第
2図はリヤ幌張り出しのためのリンク構造を示す
斜視図、第3図は第2図のリンク構造にリヤ幌を
取り付けた状態を示す斜視図、第4A図から第4
D図は、第3図のA部からD部におけるリヤ幌の
取り付け構造をそれぞれ示す断面図、第5図は上
部車体構造を車体左側から視た側面図、第6図は
上部車体構造を車体前方から視た正面図、第7図
は、第5図の構造における上部幌張りリンクを示
す側面図、第8図は、第5図の構造における周辺
部幌張りリンクを示す側面図、第9図はこの考案
の要部を示す側面図、第10図は同分解斜視図、
第11図は収納状態を示す側面図、第12A図な
いし第12C図は従来の上部車体構造を示す斜視
図である。 13……可倒ピラー、15……リヤ幌、16…
…ウインドガラス、18……収納部、30……周
辺部幌張りリンク、80……リンク部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 略逆U字形状をなし両脚端部を中心に車体前後
    方向へ回動可能に車体両側壁間に可倒ピラーが架
    け渡され、上記可倒ピラーの車体後方側に該可倒
    ピラーの収納部が形成されており、中央部にウイ
    ンドガラスを有し前端部が上記可倒ピラーに固定
    されるとともに側端部および後端部が車体の上記
    収納部周辺に固定されたリヤ幌を備え、上記可倒
    ピラーが起立した状態でリヤ幌の側端と後端を車
    体に押し付ける周辺部幌張りリンクが設けられた
    自動車の上部車体構造において、上記周辺部幌張
    りリンクと上記ウインドガラスの後端部との間に
    リンク部材が設けられていることを特徴とする自
    動車の上部車体構造。
JP10440085U 1985-07-09 1985-07-09 Expired JPH033064Y2 (ja)

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