JP2011093384A - 車両用シート操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作で、確実に車両用シートを格納させることができるとともに、操作終了後モータを確実に停止させることができるシート操作装置を提供することを目的とする。
【解決手段】シートの一部を格納操作すると導通される第1スイッチと、第1スイッチの導通により駆動するモータと、モータの駆動によりシートの他部を格納操作する操作部材と、モータの駆動により導通又は非導通となる第2スイッチを備え、モータは、第1スイッチおよび第2スイッチが共に導通又は非導通のときに駆動し、第1スイッチ又は第2スイッチのどちらか一方のみが導通しているときには停止することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の後部に配置されたシートを折りたたみ、格納させる車両用シート操作装置に関するものである。
ワゴン車やワンボックス車等の車両は、乗員が乗るための居室と、前記居室の後部に前記居室と同じ空間に形成された荷室を備えている。このような車両の中には、後部座席を折りたたみ、格納することで前記荷室の前後方向の長さを長くし、容積を増やしたり、長尺物を積載できるようにしたりするものがある。特許文献1に折りたたみ機構を備えた車両用座席が記載されている。
特許文献1は、前部に設けた水平方向の軸を中心に跳ね上げ可能なシートクッションと、前記シートクッションの後方にシートバックヒンジ部を介して前後方向に回動可能に支持されかつばねによって前倒れ方向に付勢されるシートバックと、前記シートバックの上部に水平方向の支軸を中心に回動可能に設けられかつロック手段によって使用位置に保持可能でかつヘッドレスト用ばねによって収納位置に向かって付勢されるヘッドレストと、前記シートクッションの跳ね上げ動作に連動して引かれる第1の連動部材を有しかつこの第1の連動部材が引かれたときに前記シートバックヒンジ部がロック解除方向に駆動されることにより前記シートバックを前倒れさせる第1の連動機構と、前記シートバックの前倒れ動作に連動して引かれる第2の連動部材を有しかつこの第2の連動部材が引かれたときに前記ヘッドレストのロック手段がロック解除方向に駆動されることにより、前記ヘッドレスト用ばねによって前記ヘッドレストを前記使用位置から前記収納位置の方向に倒す第2連動機構とを備えた車両用座席を開示している。
特許文献1に記載の車両用座席は、前記シートクッションを跳ね上げるときに、前記第1の連動機構によって前記シートバックヒンジ部のロックが解除され、前記シートバックが前倒れする。前記シートバックの前倒れによって、前記第2の連動機構が前記ロック手段をロック解除方向に駆動し、前記ヘッドレストを前記使用位置から前記収納位置の方向に倒す。これにより、前記ヘッドレスト及び前記シートバックは前記跳ね上げられたシートクッションと干渉することなく、収納位置に移動する。以上のように、特許文献1に記載の車両用座席では、前記シートクッションを前方に跳ね上げることで、前記車両用座席を簡単に収納位置に移動することが可能である。
また車両用シートのシートバックをスイッチ操作で簡単に傾動(前倒れ)させることができるものが特許文献2に記載されている。特許文献2には、シートバックに固定される噛合部と、この噛合部に噛合することで前記シートバックの傾動をロックするロック部と、前記ロック部による前記歯合部への噛合状態を解除する解除手段と、車内壁面に設置される第1スイッチと、前記第1スイッチが導通することにより駆動されるモータと、このモータが駆動されることによって従動して回転するカムに接続され、該カムの回転により、前記解除手段を操作する可動部材とを有しており、前記第1スイッチが導通することによって前記モータが駆動し、このモータの駆動によってカムが回転する。前記カムの回転量が所定量に達すると前記モータを駆動させるよう導通する第2スイッチを有するウォークイン装置が記載されている。
特許文献2に記載のウォークイン装置は、車内壁面のいずれかに設置された第1スイッチを導通状態にすることによりモータが起動され、前記モータの駆動に従動してカムが回転される。このカムの回転によって第2スイッチが導通状態になり、第1スイッチの状態(導通状態/非導通状態)にかかわらず、前記モータを継続的に駆動させ、前記カムを回転させる。そして、前記カムが回転することで、前記カムに接続された可動部材が、前記解除手段を操作して、前記車両用シートのシートバックを傾動させる。特許文献2のウォークイン装置によると、第1スイッチを操作することで、前記シートバックを傾動させることができる。
特開平10−297332号公報 特開2003−312326号公報
特許文献1に記載の車両用座席の場合、シートクッションを跳ね上げるときに、第1の連動機構の連動部材を引張ることで、シートバックヒンジ部のロックを解除する構成となっており、年配者や若年者等の非力な使用者が折りたたみを行う場合、前記シートクッションを跳ね上げるときに前記連動部材を十分に引っ張ることができず、前記シートバックヒンジ部のロックを解除できない場合がある。
また、特許文献2に記載のウォークイン機構の場合、第1スイッチ及び第2スイッチいずれかのスイッチが導通状態のときに、モータが回動する構成となっており、第1スイッチが常時導通状態に保たれると、第2スイッチが導通状態、非導通状態にかかわらず前記モータが回動し続け、無駄な電力を消費してしまう。また、前記モータに過剰な負荷がかかる場合もあり、その場合、前記モータの寿命が短くなったり、破損したりする等の不具合が発生する場合がある。また、ギヤ等のモータ以外の駆動部材にもダメージが発生する場合がある。
そこで本発明は、簡単な操作で、確実に車両用シートを操作させることができるとともに、操作終了後モータを確実に停止させることができるシート操作装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、車両に固定される基台に回動可能に連結されたシートを格納するシート操作装置であって、前記シート操作装置は、前記シートの一部を格納操作すると導通される第1スイッチと、前記第1スイッチの導通により駆動されるモータと、前記モータの駆動により前記シートの他部を格納操作する操作部材と、前記モータの駆動により導通又は非導通となる第2スイッチを備え、前記モータは、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチが共に導通又は非導通のときに駆動し、前記第1スイッチ又は前記第2スイッチのみ導通しているときには停止することを特徴とするシート操作装置を提供する。
また、本発明は、車両に固定される基台に回動可能に連結されたシートを格納するシート操作装置であって、前記シート操作装置は、前記シートの一部を格納操作すると導通される第1スイッチと、前記第1スイッチの導通により駆動するモータと、前記モータの駆動により前記シートの他部を格納操作する操作部材と、前記モータの駆動により導通又は非導通となる第2スイッチを備え、前記モータは、前記第1スイッチ又は前記第2スイッチのどちらか一方のみが導通しているときに駆動し、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチが共に導通又は非導通のときには停止することを特徴とするシート操作装置を提供する。
(1)この構成によると、シートの一部を格納操作するだけで、シート全体を格納することが可能である。これにより、簡単な操作をきっかけとして、電動でシートを格納することができるので、使用者の力にかかわらず、シートを確実に格納することができる。
また、シートが格納されるとき或いは格納されたシートが元に戻されるとき、前記モータは必要な動作を行った後、停止するように構成されているので、無駄に電力を消費したり、モータに過剰な負荷が作用しモータの寿命が短くなったり、モータが破損したりするのを防ぐことができる。これにより、前記シート操作装置は長期間にわたって消費エネルギを低減することができるとともに、安定して確実に動作することが可能である。
(2)前記第2スイッチはリミットスイッチであり、前記モータの駆動により回動し、外周部の一部に切り欠きを備えたカムの切り欠きを除く外周部に押圧されることで導通と非導通を切り替える場合は、簡単な操作で、確実に車両用シートを格納させることができるとともに、操作終了後モータを確実に停止させることができるシート操作装置を提供することができる。
(3)前記第2スイッチはホールICであり、前記モータの駆動によって回動する磁石の位置により導通と非導通を切り替える場合は、簡単な操作で、確実に車両用シートを格納させることができるとともに、操作終了後モータを確実に停止させることができるシート操作装置を提供することができる。
本発明にかかる車両用シート操作装置の一例が車両用座席に取り付けられている状態を示す概略図である。 図(a)〜(c)は本発明にかかるシート操作装置のギヤ機構及び操作部材の位置を示す図である。 図1に示すシート操作装置を用いて車両用シートを格納するときのモータの駆動状態を示すタイミングチャートである。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる車両用シート操作装置の一例が車両用シートに取り付けられている状態を示す概略図である。なお、図1に示されている車両用シートは運転席及び助手席の後部に配置されるシート、すなわち、後部座席として用いられるものである。
まず格納操作される車両用シートについて説明する。車両用シートStは、基礎部である基台1と、基台1の前端部に形成されたヒンジ部11に回動可能に支持されたシートクッション2と、基台1の後端部に形成されたシートバックヒンジ部12に回動可能に支持されたシートバック3と、シートバック3の上端部に回動可能に支持されたヘッドレスト31とを備えている。車両用シートStは、乗員が乗車する状態(以下使用状態という)と、折りたたんで荷室を広げた状態(以下、格納状態という)とに変形可能なものである。なお、図1に示す車両用シートStは使用状態である。
基台1は車両の床面に前後方向に摺動(スライド)可能に取り付けられている。なお、車両用シートStが車両の前後方向に摺動しない構成である場合、基台1を備えない構成としてもよい。このときのヒンジ部11及びシートバックヒンジ部12として、車両の床面と一体で形成されるもの、溶接等の固定手段で固定されるものを挙げることができる。
ヒンジ部11は基台1の摺動方向に対して直交する軸を有しており、シートクッション2は後部が持ち上げられることで、ヒンジ部11を中心に基台1の前方に倒立状態になるまで跳ね上げられる。なお、シートクッション2は跳ね上げられ、倒立した状態が格納状態であり、この位置を格納位置とする。
シートバックヒンジ部12はヒンジ部11同様、基台1の摺動方向に対して直交する軸を備えている。またシートバックヒンジ部12は、シートバック3の角度を調整するリクライニング機構(不図示)を備えている。リクライニング機構はシートバック3を所定の角度で保持するためのロック機構を備えている。そして、リクライニング機構にはばねが備えられており、シートバック3を前倒れ方向に付勢している。ロック機構のロックが解除されるとシートバック3は前倒れ方向に移動する。シートバック3は背面が車両の床面に対して略平行となる格納位置まで移動する。この状態が格納状態である。なお、シートバック3を前倒れさせる部材として、ばねに限定されるものではなく、シートバック3を安定して前倒れ方向に付勢することができる部材を広く採用することができる。
また、シートバック3を格納位置から使用位置に引き起こすと、リクライニング機構のロック機構が働き、シートバック3はばねによる付勢力で前倒れしないようにロックされる。なお、リクライニング機構は従来よく知られた構造を有しており、詳細な説明は省略する。
ヘッドレスト31は、シートバック3の上部にシートバック3が付勢されている方向と同じ方向に回動可能に取り付けられており、シートバック3に備えられたヘッドレストロック機構32にてロックされている。ヘッドレストロック機構32が解除されるとヘッドレスト31はばねで前方に回動するように付勢されている。なお、ヘッドレスト31は前方に回動した位置が格納位置であり、この状態が格納状態である。ヘッドレスト31が格納位置から使用位置に引き起こされたとき、ヘッドレストロック機構32が作動し、ヘッドレスト31は使用位置にロックされる。なお、ヘッドレスト31を格納方向に付勢する部材としてばねを用いているが、それに限定されるものではなく、長期間安定してヘッドレスト31を前方に付勢することができる部材を広く採用することが可能である。
車両用シートStは、シート操作装置Aによって操作され、使用状態から格納状態に変形される(折りたたまれる)。以下に、シート操作装置Aの詳細について図面を参照して説明する。図1に示すように、シート操作装置Aは、ブラケットBrに取り付けられたモータMと、ブラケットBrに回転可能に支持された複数枚の平歯車を有するギヤ機構4と、ギヤ機構4の動きに連動し、シートバック3及びヘッドレスト31を格納操作する操作部5と、ヒンジ部11に取り付けられシートクッション2の移動によって開閉(ON/OFF)が切り替わる第1スイッチS1と、ブラケットBrの内部に配置された第2スイッチS2と、第1スイッチS1及び第2スイッチS2と連結され、モータMの駆動を制御する制御装置Contとを備えている。なお、電源は車両に搭載されているバッテリを用いるものとし、図示は省略している。
図1に示すように、ブラケットBrは平板部Br1と、平板部Br1の周縁より突出する壁体Br2を備えている。モータMはモータケーシングCaに固定され、さらに、ねじにて平板部Br1の壁体Br2が突出する面と反対側の面に固定されている。ブラケットBrは、動作時に乗員が接触して怪我したり、積荷が接触して汚損したりするのを防いでいる。ブラケットBrは基台1にねじにて固定されるものであり、固定時に用いられるねじ孔が形成されている。
ギヤ機構4は、平板部Br1の壁体Br2に囲まれた部分に回動可能に支持された小径ギヤ41と、大径ギヤ42とを備えている。小径ギヤ41はモータMの駆動力がモータケーシングCaに備えられた駆動力伝達機構(不図示)を介して伝達され、回転する。大径ギヤ42は小径ギヤ41よりも大きな(歯数の多い)歯車であり、小径ギヤ41と噛合している。
ギヤ機構4において、モータMの駆動力が小径ギヤ41に伝達される。そして、小径ギヤ41に噛合している大径ギヤ42にも伝達される。このとき、大径ギヤ42は小径ギヤ41に比べて大きい(歯数の多い)歯車であり、大径ギヤ42は小径ギヤ41に比べて減速する。すなわち、ギヤ機構4は、減速機構となっており、回転数(回転速度)は小さくなるが、伝達されるトルクは大きくなる。よって、モータMとして、出力の小さなモータを採用することが可能である。
大径ギヤ42の回転軸420には円板形状のカム43が固定されている。カム43は円周上(外周面)の一部に第2スイッチS2を切り替えるための切り替え部である切り欠き430を備えている。なお、カム43は回転軸420に固定されているが、大径ギヤ42に固定されているものであってもよい。また、回転軸420、大径ギヤ42の両方に固定されていてもよい。カム43の回転軸420及び(又は)大径ギヤ42への固定は接着、溶着、圧入等の従来良く知られた方法でなされている。大径ギヤ42が回転することで、回転軸420に固定されているカム43も回転する。カム43は、大径ギヤ42と同じ回転数(回転速度)で回転される。
操作部5は、シートバックヒンジ部12に回動可能に支持されたプーリ50と、カム43とプーリ50とに連結された第1操作部材51と、プーリ50とヘッドレストロック機構32とに連結された第2操作部材52とを備えている。
まず、第1操作部材51について説明する。第1操作部材51は、インナーケーブル511と、インナーケーブル511が移動可能に収納された筒状のアウターケーシング512と、インナーケーブル511の一方の端部に備えられた連結部513と、アウターケーシング512の端部をブラケットBrの壁体Br2に固定するエンドキャップ514とを備えている。また、インナーケーブル511の連結部513が固定されているのと反対側の端部はプーリ50に連結されている。
そして、インナーケーブル511がアウターケーシング512に移動可能に収納されていることで、第1操作部材51を曲がった部分に配置した場合でも、インナーケーブル511を円滑に移動させることができる。これにより、第1操作部材51の取り回しの自由度が上がる。
また、連結部513は筒状に形成された部分にインナーケーブル511の端部が挿入された状態で筒状の部分をかしめてインナーケーブル511の端部に強固に固定される。また、連結部513はカム43の中心軸とずれた位置に、ピン515を用いてカム43に回動可能に支持されている。カム43が回転すると、ピン515は中心軸420を中心とし、中心軸420とピン515とをむすんだ線分を半径とする円周軌道上を移動する。カム43の回転によって連結部513の位置が移動することで、インナーケーブル511が引かれ、インナーケーブル511はアウターケーシング512内を移動する。
また、連結部513をカム43に回動可能に支持する部材としてピン515を用いているが、それに限定されるものではなく、カム43より一体的に突出された円柱状の凸部に連結部513の孔を回動可能に外嵌させるもの等、連結部513を回転自在に支持することができ、連結部513のカム43からの脱落を抑制できるものを広く採用することができる。
また、エンドキャップ514は、アウターケーシング512の端部に固定されているものであり、内部をインナーケーブル511が移動することができるように筒状に形成されている。エンドキャップ514はブラケットBrの壁体Br2を貫通して固定されている。インナーケーブル511がエンドキャップ514の内部に収納されていることで、インナーケーブル511が壁体Br2を通過するとき、壁体Br2のエッジでこすれて破損するのを抑制することが可能である。また、エンドキャップ514を用いることでアウターケーシング512とブラケットBrとを安定して固定しているので、アウターケーシング512がインナーケーブル511の移動にあわせて移動するのを抑制することができる。
そして、モータMの駆動によってカム43が回転されると連結部513が移動し、インナーケーブル511が引かれる。これにより、インナーケーブル511がアウターケーシング512内で移動し、インナーケーブル511の連結部513と反対側の端部と連結しているプーリ50が回転(図中時計回り)する。ロック機構によるロックが解除されると、シートバック3はリクライニング機構に備えられたばねの力で前倒れ方向に押され、格納位置に移動する。
そして、第1操作部材51のインナーケーブル511の移動によってプーリ50が回転される(図中時計回り)。プーリ50は回転に伴ってリクライニング機構に備えられたロック機構のロックを解除する解除機構(不図示)を備えている。また、プーリ50はシートバック3が使用位置に戻されるときに、解除機構によって、インナーケーブル511を引っ張る方向(図中反時計回り)に引っ張るように形成されている。プーリ50が回転することで、第2操作部材52のインナーケーブル521が引かれ、移動する。
次に、第2操作部材52について説明する。第2操作部材52も第1操作部材51と同様の構成を有している。すなわち、インナーケーブル521と、インナーケーブル521が移動可能に収納された筒状のアウターケーシング522とを備えている。インナーケーブル521は一方の端部がプーリ50に、他方の端部がヘッドレストロック機構32に連結されている。インナーケーブル521が移動することで、ヘッドレストロック機構32を引っ張り、ヘッドレスト31のロックを解除する。
次に、第1スイッチS1はヒンジ部11に取り付けられている。ヒンジ部11に取り付けられた第1スイッチS1は、リミットスイッチが用いられている。第1スイッチS1は使用状態(図1の状態)のとき開(OFF:非導通状態)であり、シートクッション2がヒンジ部11を中心に跳ね上げられ、シートクッション2が所定の位置(ここでは、格納位置)に移動したとき、シートクッション2の一部に操作されて閉(ON:導通状態)に切り替わる。なお、逆にシートクッション2が格納状態から使用状態に戻ることで、第1スイッチS1はONからOFFに切り替わる。
なお、第1スイッチとしてリミットスイッチに限定されるものではなく、タクトスイッチや、ロータリースイッチ、ホールICと磁石を用いた素子等のシートクッションの位置によって、ON/OFFが切り替わるスイッチ素子を広く採用することが可能である。
また、第2スイッチS2は端部がカム43の外周部431上を摺動し、切り欠き430を検出する検出部であるレバーR2が連結されている。レバーR2は弾性を有する片持ち構造であり、その端部が常にカム43の外周部431と接触或いは切り欠き430と嵌合するよう配置されている。第2スイッチS2はレバーR2の端部が外周部431上を摺動しているとき閉(ON:導通状態)であり、レバーR2の端部が切り欠き430に嵌合されると、開(OFF:非導通状態)になる。
制御装置Contは、第1スイッチS1及び第2スイッチS2が接続されており、第1スイッチS1及び第2スイッチS2から各スイッチがONであるか又はOFFであるかを通知する信号が入力されている。また、制御装置ContはモータMに接続されており、モータMへの電力の供給が制御される。制御装置Contとしては、CPU等の演算処理装置を備える構成のものであってもよく、複数のリレーを用いた回路で構成されていてもよい。制御装置Contは、第1スイッチS1からの信号及び第2スイッチS2からの信号により両方がONである、又は、両方がOFFであると検知したときモータMに電力を供給する制御を行う。
上述したとおり、第2スイッチS2はカム43の回転によってON/OFFが切り替わる。また、第1操作部材51の連結部513の位置もカム43の回転によって変化し、連結部513の位置によってインナーケーブル511の位置(移動量)も変化する。以下に、カム43の回転位置に対する第2スイッチS2の切り替え、連結部513の位置及びインナーケーブル511の位置について図面を参照して説明する。
図2(a)〜(c)は本発明にかかるシート操作装置のギヤ機構及び操作部材の位置を示す図である。図2(a)は、車両用シートStが使用状態のギヤ機構及び操作部材の位置を示しており、図2(b)は第1スイッチが操作されてモータが回転し、操作部材のインナーケーブルが最も引かれた状態のギヤ機構及び操作部材の位置を示しており、図2(c)はレバーがカムの切り欠きに嵌合され、第2スイッチがOFFになった状態のギヤ機構及び操作部材の位置を示している。
車両用シートStが使用状態のとき、シート操作装置Aは図2(a)に示す状態(初期状態)になっている。初期状態においてカム43は連結部513が中心軸420とエンドキャップ514とをむすぶ線よりもカム43の回転方向下流側にずれて停止している。このとき、インナーケーブル511は連結部513を介してカム43に適度に引かれており、弛みなく張った状態になっている。インナーケーブル511はこの位置にあるときが初期位置である。なお、図2(a)に示しているように、レバーR2の先端はカム43の外周部431を摺動し、第2スイッチS2はONである。
小径ギヤ41が反時計回り(図中矢線Ar1方向)に回転すると、小径ギヤ41に噛合している大径ギヤ42が時計回り(図中矢線Ar2方向)に回転する。大径ギヤ42が回転することで回転軸420に固定されたカム43が回転し、連結部513もカム43にあわせて移動する。連結部513が移動することでインナーケーブル511が引かれ(図中矢線Ar3方向)、インナーケーブル511はアウターケーシング512内をカム43側に移動する。
カム43が図2(b)に示す状態になったとき、ピン515は中心軸420を挟んでエンドキャップ514と正反対に位置している。すなわち、連結部513はエンドキャップ514より最も離れており、インナーケーブル511は最もカム43側に移動した状態になっている。この状態のとき、インナーケーブル511が操作する操作対象部(ここでは、プーリ50)の操作量が最大であり、このときのインナーケーブル511の位置を最大操作位置とする。
カム43が図2(c)に示す状態に到達したとき、カム43は連結部513がエンドキャップ514に最も接近している。このとき、インナーケーブル511による、操作対象部(ここでは、プーリ50)を操作する(引っ張る)量が最小であり、便宜上、インナーケーブル511の位置を最小操作位置とする。なお、インナーケーブル511自体は連結部513に押し戻される構成であってもよく、ブラケットBr内で弛む構成であってもよい。また、カム43の外周部431を摺動していたレバーR2の端部は切り欠き430と嵌合する(切り欠き430に脱落する)。これにより、第2スイッチS2はOFFに切り替わる。
なお、最大操作位置と最小操作位置との間のインナーケーブル511の移動量は、ピン515の取り付け位置で決定することが可能である。すなわち、ピン515の位置が中心軸420から近いと、インナーケーブル511の移動量は小さくなり、逆に遠いと大きくなる。
本発明にかかるシート操作装置Aを用いて車両用シートStを格納する手順について図面を参照して説明する。図3は図1に示すシート操作装置を用いて車両用シートを格納するときのタイミングチャートである。図3に示す車両用シートは、使用状態が初期状態であり、使用状態(初期状態)から格納状態へと移動した後、再度、使用状態(初期状態)に戻すまでを示している。
図3は、上段より車両用シートStの状態(格納状態/使用状態)、第1スイッチS1の状態(ON/OFF)、第2スイッチS2の状態(ON/OFF)、モータMの状態(駆動/停止)、操作部5(インナーケーブル511)の状態(初期位置、最大操作位置、最小操作位置)を示している。
車両用シートStが使用状態のとき(図3においてP0)、シートクッション2が使用位置にあるため第1スイッチS1はOFFの状態になっている。一方、レバーR2の端部がカム43の外周部431に押されており第2スイッチS2はONになっている。制御装置Contには第1スイッチS1からOFFであることを通知する信号及び第2スイッチS2からONであることを通知する信号が入力されており、制御装置ContはモータMへの電力の供給を停止している。よってモータMは停止した状態である。このとき、インナーケーブル511の位置は初期位置(図2(a)参照)である。
まず、車両用シートStのシートクッション2が使用者により倒立位置まで跳ね上げられると(図3において状態P1)、第1スイッチS1がOFFからONに切り替わる(図3においてt1)。このとき、制御装置Contには第1スイッチS1からONであることを通知する信号が入力される。制御装置Contは第1スイッチS1及び第2スイッチS2がともにONであることを検知し、モータMへの電力の供給を開始する。
これにより、モータMが駆動(t2)され、カム43が回転される。カム43の回転で、カム43に支持された連結部513が移動し、インナーケーブル511が引かれる。インナーケーブル511はカム43側に移動し、インナーケーブル511の移動によってプーリ50が回転される。プーリ50が回転することで、プーリ50に取り付けられている第2操作部材52のインナーケーブル521が引かれ、移動する。
第1スイッチS1はシートクッション2が格納位置にある間、ONに維持される。また、カム43が回転しても、第2スイッチS2は、レバーR2の端部がカム43の外周部431を摺動している間、ONを維持する。制御装置Contは第1スイッチS1及び第2スイッチS2がともにONであることを検知し、制御装置ContはモータMへ電力を継続して供給する。モータMの駆動によってインナーケーブル511はさらに移動し、それに伴いプーリ50が回転する。
プーリ50が所定量回転し、第2操作部材52のインナーケーブル521の移動量が所定量に達したとき、インナーケーブル521はヘッドレストロック機構32のロックを解除する。これにより、ヘッドレスト31はばねの力で格納位置に移動する(図3のP2)。
モータMが駆動しカム43がさらに回転されると、連結部513の位置が移動し、インナーケーブル511はさらに移動する。インナーケーブル511の移動位置が所定の位置に達すると、すなわち、プーリ50の回転が所定の位置に達すると、プーリ50に備えられている解除機構がリクライニング機構のロック機構のロックを解除する。ロック機構のロックが解除されたことで、シートバック3は前倒れし、シートバック3及びヘッドレスト31は使用位置から格納位置に移動し、車両用シートStが格納状態になる(図3のP3)。
なお、図3に示すように、モータMが駆動開始するタイミングt2は、第1スイッチS1及び第2スイッチS2ともにONに切り替わったタイミングt1よりも若干遅くなっている。これは、シートクッション2の跳ね上げからシートバック3の前倒れまでに遅れ時間を設けるためである。遅れ時間はシートクッション2の跳ね上げ動作を行った使用者が退避するための時間とすることができ、シートバック3と使用者との接触を回避することができる。シートバック3の前倒れまでの遅れ時間は任意に設定することが可能である。
ヘッドレスト31が格納位置に移動し、且つ、シートバック3が格納状態になったとき(図3においてP3のとき)、レバーR2の端部はカム43の外周部431を摺動しており、第2スイッチS2はONに維持されている。これにより、制御装置Contは第1スイッチS1及び第2スイッチS2がともにONであると検知しつづけ、モータMは駆動を続ける。そして、カム43が回転し続け、連結部513はエンドキャップ514から最も離れた位置のとき(図2(b))インナーケーブル511は最大操作位置に到達する。このとき、プーリ50は最も回転した位置に移動している。
なお、シート操作装置Aでは、インナーケーブル511が最大操作位置(図2(b))に到達する前にプーリ50の解除機構が作動され、ロック機構のロックが解除されるように設定されている。インナーケーブル511が最大操作位置に到達する前に、ロック機構のロックを解除するように構成されていることで、インナーケーブル511が多少伸びたとしても解除機構を操作することができる。これにより、シート操作装置Aは長期間にわたって、安定して格納操作を行うことが可能である。
カム43がさらに回転されると、インナーケーブル511は連結部513に押され、最大操作位置よりプーリ50に近づく方向に移動する。このとき、インナーケーブル511には力が作用していない状態、すなわち、弛んだ状態になる。そして、カム43の外周部431を摺動していたレバーR2の端部が切り欠き430と嵌合する(切り欠き430に落ちる)と、第2スイッチS2はONからOFFに切り替わる。制御装置Contには第2スイッチS2がOFFであることを通知する信号が入力される。制御装置Contは第1スイッチS1がON、第2スイッチS2がOFFであることを検知する(図3においてt3)。これにより、制御装置ContはモータMへの電力の供給を停止し、モータMは停止する(図3のt4)。このとき、ピン515がエンドキャップ514に最も近づいた位置でカム43が停止しており、インナーケーブル511は最小操作位置で停止している。
なお図3において、制御装置Contが第1スイッチS1がON、第2スイッチS2がOFFであることを検知して(t3)からモータMが停止するまで(t4)には時間差がある。モータMは電力が停止された後も慣性力が作用しているためであり、時間差の分だけ、カム43も回転する。この慣性力によるカム43の回転で、レバーR2が切り欠きから出てしまうのを抑制するため、切り欠き430のカム43周方向長さは慣性による移動を考慮した長さで形成されることが好ましい。
インナーケーブル511は最小操作位置では張力が作用していない状態(弛んだ状態)になっている。この状態で、インナーケーブル511に所定量引っ張られたとしても、連結部513、ピン515及びプーリ50に力が作用するのを抑制することができる。また、インナーケーブル511が所定以上引っ張られた場合であっても、インナーケーブル511がカム43を引く力はカム43の径方向外向きであり、カム43を回転させる成分を含んでいない。これにより、インナーケーブル511が引っ張られても、カム43の回転を抑制することができる。これにより、レバーR2の端部が切り欠き430から出ることはなく、第2スイッチS2が使用者の意図に反して切り替わり、モータMが誤作動するのを抑制することができる。
以上に示した手順で、車両用シートStは使用状態(初期状態)から格納状態になる。また、シート操作装置Aも使用状態(初期状態)から格納状態に操作される。
次に車両用シートStを格納状態から使用状態に戻す手順について説明する。図3に示すように、車両用シートStが格納状態のとき、第1スイッチS1はON、第2スイッチS2はOFFになっている。このとき制御装置Contには、第1スイッチS1からONであることを通知する信号が、第2スイッチS2からOFFであることを通知する信号が入力されている。制御装置Contは第1スイッチS1がON、第2スイッチS2がOFFであることを検知しているので、モータMへの電力は停止されたままであり、モータMは停止している。
まず、シートバック2を起こし、リクライニング機構のロック機構を作動させてシートバック2を起立した状態(使用状態)でロックする(図3においてP4の状態)。シートバック2が使用位置でロックされても、第1スイッチS1、第2スイッチS2は操作されない。制御装置Contは第1スイッチS1がON、第2スイッチS2がOFFであることを検知しており、モータMには電力が供給されず、モータMは停止したままである。なお、プーリ50はロック機構によって元の位置(使用状態のときの位置)まで戻される。
シートバック2が使用状態にロックされた後、ヘッドレスト31を使用状態に移動し、ヘッドレストロック機構32が作動して、ヘッドレスト31を使用位置にロックする(図3においてP5の状態)。ヘッドレスト31が固定された後も、第1スイッチS1及び第2スイッチS2は操作されず、制御装置Contは第1スイッチS1がON、第2スイッチS2がOFFであることを検知している。これにより、モータMへの電力の供給を停止した状態を維持し、モータMは停止したままである。
シートバック3を引き起こして使用位置にロックし、さらにヘッドレスト31を使用位置にロックした後に、前方に跳ね上げられていたシートクッション2を後方に回動させ使用位置へ移動する(図3のP6の状態)。シートクッション2を移動することで、第1スイッチS1はONからOFFに切り替わる(図3においてt5)。制御装置Contには第1スイッチS1よりOFFであることを通知する信号が入力される。このとき、制御装置Contは第1スイッチS1がOFF、第2スイッチS2がOFFであることを検知し、モータMへの電力の供給を開始する。
これにより、モータMが駆動し(図3においてt6)ギヤ機構4が回動して、カム43が回転する。カム43の回転によって切り欠き430の位置が移動し、レバーR2の端部は切り欠き430から出て外周部431上に移動する。これにより、第2スイッチS2はOFFからONに切り替わる。制御装置Contには第2スイッチS2ONであることを通知する信号が入力される。制御装置Contは第1スイッチS1がOFF、第2スイッチS2がONであることを検知し、モータMへの電力の供給を停止し、モータMは停止される(図3においてt7)。
インナーケーブル511はカム43が回転することで引かれる。レバーR2の端部が切り欠き430から出て外周部431と摺動する位置に移動したとき、ちょうど、インナーケーブル511の弛みがなくなるように、カム43の切り欠き430とレバーR2を含む第2スイッチS2とは位置決めされている。すなわち、モータMが停止したとき、インナーケーブル511は弛みなく引かれた状態(初期位置)に戻る。
以上に示すシート操作装置では、シートクッション2が使用状態に戻ったとき、操作部5のインナーケーブル511が初期位置に戻っており、次回以降の車両用シートStの格納操作時も、上述と同じ動作を行うことが可能となっている。
以上に示したように、車両用シートStは、シートクッション2の跳ね上げに連動して、シートバック3及びヘッドレスト31が倒伏され、格納状態に折りたたまれる。しかも、シートクッション2を跳ね上げるときに第1スイッチS1が自動的に操作され、その操作によって電力でシートバック3及びヘッドレスト31のロックが解除される。
これにより、従来のようにシートクッションを跳ね上げるときに、インナーケーブルを機械的(或いは物理的に)引かなくてもよく、インナーケーブルが引っかかってシートクッションの動きが渋くなる、シートクッションを引き起こすときに十分な力でシートクッションを引き起こすことができず格納操作を満足に行うことができない等の不具合を抑制することができる。また、シート格納時に、別途設けられたスイッチを押す必要もなく、簡単な操作で格納することが可能である。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、第1スイッチS1はシートクッション2を格納位置/使用位置に移動させるときに操作されるスイッチであったが、それに限定されるものではなく、例えば、ヘッドレストを格納位置/使用位置に移動させたときに操作される物であってもよく、その場合、シートクッション及びシートバックをシート操作装置で格納操作するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、第1スイッチS1は車両用シートが使用状態のときOFF(非導通)、格納状態のときON(導通)になるスイッチ素子を採用しているがそれには限定されるものではない。例えば、第1スイッチとしてシートが使用状態のときON(導通)、格納状態のときOFF(非導通)になるスイッチ素子を、第2スイッチとしてレバーの端部がカムの外周部を摺動しているときOFF(非導通)、切り欠きに嵌合されたときON(導通)になるスイッチ素子を用いてもよい。この構成の場合、制御装置として、上述の制御装置Contと同様、第1スイッチ及び第2スイッチが共にON(導通)のとき又は共に非導通(OFF)のとき、モータに導通する制御を行うものを採用することができる。
また、第1スイッチとして車両用シートが使用状態のときON(導通)、格納状態のときOFFになるスイッチ素子、第2スイッチとしてレバーがカムの外周部を摺動しているときON(導通)、切り欠きに嵌合されたときOFF(非導通)になるスイッチ素子を採用することが可能である。さらに、第1スイッチとして、車両用シートが使用状態のときOFF(非導通)、格納状態のときON(導通)になるスイッチ素子、第2スイッチをレバーの端部がカムの外周部を摺動しているときOFF(非導通)、切り欠きに嵌合されたときON(導通)になるスイッチ素子を用いてもよい。これらの構成の場合、制御装置は、第1スイッチ又は第2スイッチのどちらか一方がON(導通)で他方がOFF(非導通)の場合のとき、モータに導通する制御を行うものを採用することができる。
第1スイッチ及び第2スイッチとしては、上述の実施形態で用いたリミットスイッチ以外にも、例えば、ホールICと磁石を用いたスイッチ素子、ロータリースイッチ等のような、車両用シートの使用/格納状態(第1スイッチ)、カムに形成された切り替え部(切り欠き)と検出部(レバー)の相対位置(第2スイッチ)で状態(導通/非導通)が切り替わるものを広く採用することができる。なお、ホールICは磁界を検出して信号を出力するICである。ホールICを用いたスイッチ素子はホールICと離れて備えられている磁石の接近或いは離反によって、ON又はOFFの信号を出力することができるものである。このとき、カムの切り替え部の位置に磁石を取り付けることで、磁気センサーが磁石の位置を検出するのでレバーを省略することができる。
そして、車両用シートが使用状態/格納状態で第1スイッチが第1状態/第2状態に切り替わり、検出部(レバー)が切り替え部(切り欠き)を検出(レバーが切り欠きに嵌合)することで、第1状態から第2状態に切り替わるとすると、制御装置は、第1スイッチが第1状態で第2スイッチが第2状態のとき、又は、第1スイッチが第2状態で第2スイッチが第1状態のときに、モータに電力を供給するものを広く採用することができる。
また、上記実施形態において、カムとして円板の外周部の一部にレバーが嵌合する切り欠き(切り替え部)を備えているものを採用しているが、それに限定されるものではなく、切り欠きの代わりに径方向外側に突出した突起(切り替え部)を備えるものであってもよい。この場合、レバーの端部はカムが回転している間は外周部を摺動し、カムが所定量回転したとき、突起に押される構成となる。また、偏芯カムを用い、レバーをカムの外周部に摺動させるものであってもよい。この場合、レバーの端部がカムの所定位置に移動したとき、第2スイッチが操作される構成となるように、カム、レバー及び第2スイッチが配置されている。
また、上記実施形態において、操作部5の第1操作部材51、第2操作部材52としてインナーケーブル511、521と、インナーケーブル511、521を格納するアウターケーシング512、522を備えたものを挙げているが、それに限定されるものではなく、操作部の配置場所の自由度が高く、引っ張り力を安定して伝達できる構成のものを広く採用することが可能である。
上記実施形態において、車両用シートStは、ヘッドレスト31が格納状態になった後、シートバック3が前倒れする(格納位置に移動する)リクライニング機構及びヘッドレストロック機構を備えている。しかしながら、これに限定されるものではなく、ヘッドレスト31とシートバック3が同時に格納位置への移動を開始するように構成されていてもよい。シートバック3が前倒れするときに、ヘッドレスト31がシートクッション2と干渉しないタイミングを広く採用することができる。また、シート操作装置は格納可能なヘッドレストを備えていない車両用シートにも適用が可能であり、その場合、操作部の第2操作部材を備えていない構成となっていることは言うまでもない。
自動車の後部に形成されている車両用座席を簡単に格納させるためのシート操作装置として利用可能である。
1 基台
11 ヒンジ部
12 シートバックヒンジ部
2 シートクッション
3 シートバック
31 ヘッドレスト
32 ヘッドレストロック機構
A シート操作装置
Br ブラケット
Br1 平板部
Br2 壁体
M モータ
Ca モータケーシング
4 ギヤ機構
41 小径ギヤ
42 大径ギヤ
420 回転軸
43 カム
430 切り欠き
431 外周部
5 操作部
50 プーリ
51 第1操作部材
511 インナーケーブル
512 アウターケーシング
513 連結部
514 エンドキャップ
515 ピン
52 第2操作部材
521 インナーケーブル
522 アウターケーシング
S1 第1スイッチ
S2 第2スイッチ
R2 レバー
Cont 制御部

Claims (4)

  1. 車両に固定される基台に回動可能に連結されたシートを格納するシート操作装置であって、
    前記シート操作装置は、前記シートの一部を格納操作すると導通される第1スイッチと、
    前記第1スイッチの導通により駆動するモータと、
    前記モータの駆動により前記シートの他部を格納操作する操作部材と、
    前記モータの駆動により導通又は非導通となる第2スイッチを備え、
    前記モータは、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチが共に導通又は非導通のときに駆動し、前記第1スイッチ又は前記第2スイッチのどちらか一方のみが導通しているときには停止することを特徴とするシート操作装置。
  2. 車両に固定される基台に回動可能に連結されたシートを格納するシート操作装置であって、
    前記シート操作装置は、前記シートの一部を格納操作すると導通される第1スイッチと、
    前記第1スイッチの導通により駆動するモータと、
    前記モータの駆動により前記シートの他部を格納操作する操作部材と、
    前記モータの駆動により導通又は非導通となる第2スイッチを備え、
    前記モータは、前記第1スイッチ又は前記第2スイッチのどちらか一方のみが導通しているときに駆動し、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチが共に導通又は非導通のときには停止することを特徴とするシート操作装置。
  3. 前記第2スイッチはリミットスイッチであり、
    前記モータの駆動により回動し、外周の一部に切り欠きを備えたカムの切り欠きを除く外周部に押圧されることで導通と非導通を切り替えることを特徴とする請求項1又は2のいずれか記載のシート操作装置。
  4. 前記第2スイッチはホールICであり、
    前記モータの駆動によって回動する磁石の位置により導通と非導通を切り替えることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のシート操作装置。
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