JP4156872B2 - 車両用座席群 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道用車両、バス等の乗り物内に設けられる複数の座席からなる車両用座席群に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道用車両、バス等の乗り物において、長い座ぶとんと背ずりを備えたベンチシートを車両の側壁に沿って設け、背ずり面が車両の進行方向に沿った「ロングシート」と呼ばれるものや、座ぶとんと背ずりとを備えた複数の座席を背ずり面が車両の進行方向と略直交する「クロスシート」と呼ばれるものがある。
【0003】
ロングシートは立ち席用及び通路用のスペースが大きくなるので、通勤、通学等で混み合う時に適している。
一方、クロスシート配置は、立ち席用及び通路用のスペースが小さくなるので、通勤、通学等で混み合う時に適していない。
【0004】
また、クロスシートは、車両が加速・減速する際に着座者に作用する力を背ずりで受け止めることができるので、すわり心地がよい。
一方、ロングシートは、車両が加速・減速する際に着座者に作用する力は背ずりでは受け止められないので、すわり心地はあまりよくない。
【0005】
このように、ロングシートと、クロスシートとは長所と短所とを備えている。このため、両方の長所を生かすために図16に示すような車両座席群が提案されている。
【0006】
図において、車両B内に設けた複数の座席Aが、各々の座席Aの背ずりCが進行方向に沿って設けられるロングシート状態と、各々の座席Aの背ずりCが進行方向に対して略直行するクロスシート状態とに切り替え可能なように設けられている。
【0007】
図中、(a)はすべての座席Aがロングシート状態にある。そして、(b)、(c)に示すように座席AをP1からP3へスライドさせて、回転することにより各座席Aがクロスシート状態となる。更に、(d)に示すように座席AをP3からP2へスライドさせる。
【0008】
このような構成によれば、通勤、通学で混み合うときには、(a)のようなすべての座席Aをロングシート状態として、立ち席用及び通路用のスペースを大きくとり、日中の混み合わないときには、(d)のような各シート1をクロスシート状態に切り替えて、すわり心地を優先させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成の車両用座席群においては、以下のような問題点がある。
(1)混み合わない場合、即ち、クロスシート状態の場合は、座席数が増えることが望ましいが、ロングシート状態、クロスシート状態とも座席数は同じである。
(2)クロスシート状態の場合、車両の扉付近の通路スペースが狭くなり、乗降性が悪くなる。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その第1の課題は、混み合わないときには座席数が増える車両用座席群を提供することにある。
第2の課題は、乗降性がよい車両用座席群を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、車両の側壁に沿って背ずりと座ぶとんが設けられ、前記座ぶとんの座面がフロアと略平行な状態にある使用状態、前記座ぶとんが背ずりに向かって跳ね上げられた位置にある収納状態の2つの状態を取ることが可能な3人掛けロングシートでなる第1座席と、該第1座席の両側に配置され、前記3人掛けロングシートと同じ構成の2人掛けロングシート及び回転中心が前記3人掛けロングシートと前記2人掛けロングシートとの間の前記車両の側壁側に設けられ、背ずりが前記車両の進行方向に沿って位置するロングシート状態、背ずりが車両の進行方向と略直交するクロスシート状態の2つの状態をとることが可能で、ロングシート状態では収納状態にある前記2人掛けロングシートと重なる2人掛け回転シートからなる第2座席と、を有し、前記車両の扉と扉との間の側壁面に沿って、第2座席、第1座席、第2座席の順で設け、前記3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートの座ぶとんの跳ね上げに連動して、前記3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートの背ずりを前記車両の側壁側に移動させ、使用状態にある背ずりと側壁との間の空間に前記背ずりと前記座ぶとんとを収納するリンク機構を設け、前記3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートの収納状態では、これらロングシートの座ぶとん全体が該座ぶとんの回転中心軸より側壁側に位置するように、前記回転中心軸を設定し、前記2人掛け回転シートは、該2人掛け回転シートの背ずりの下方に位置し、前記3人掛けロングシートと前記2人掛けロングシートとの間の車両の側壁側に設けられた回転中心を軸に、その座ぶとん及びそれより上の部分が回転し、前記2人掛け回転シートの座ぶとんは、前記3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートの座ぶとんの回転中心軸より上方で回転することを特徴とする車両用座席群である。
【0012】
混み合う時には、第1座席の3人掛けロングシートを使用状態、第2座席の2人掛けロングシートを収納状態、第2座席の2人掛け回転シートをロング状態とすることで、ロングシート配列となる。この時の座席数は7席である。
【0013】
また、混み合わない時には、第1座席の3人掛けロングシートを収納状態、第2座席の2人掛けロングシートを使用状態、第2座席の2人掛け回転シートをクロス状態とすることで、セミクロスシート配列となる。この時の座席数は8席である。
【0014】
よって、混み合わないとき(セミクロスシート配列)には座席数が8席となり、混み合うとき(ロングシート配列)より座席数が増える。
また、セミクロスシート配列であっても、扉付近は2人掛けロングシートであるので、乗降性がよい。
【0016】
前記3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートの座ぶとんの跳ね上げに連動して、前記3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートの背ずりを前記車両の側壁側に移動させるリンク機構を設けたことにより、3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートが収納状態となった場合、車両内部が広くなる
求項記載の発明は、前記使用状態の2人掛けロングシートの座ぶとんと、前記使用状態の3人掛けロングシートの座ぶとんと、前記2人掛け回転シートの座ぶとんとの下方に位置し、前記2人掛け回転シートを支持するベース部を設けたことを特徴とする請求項記載の車両用座席群である。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態例を説明する。
最初に、図3を用いて、実施の形態例の車両用座席群が設けられた車両の説明を行なう。尚、図3に示す状態はすべての席がロングシート状態にある。
【0018】
車両3の扉4と扉4の間には、側壁に沿ってロングシート配置の座席群が設けられている。これらの座席群は、中央部に設けられた3人掛けの第1座席30と、この第1座席30の両側に設けられた2人掛けの第2座席40とからなっている。
【0019】
次に、図1及び図2を用いて、これら第1座席30と、第2座席40の概略構成及びそれらの作動を説明する。尚、図1(a)〜図1(d)は、本実施の形態例の座席群の作動を車両の上部から見た図であり、図2(a)は図1(a)のA方向矢視図、図2(b)は図1(d)のB方向矢視図である。
【0020】
第1座席30は、図1(a)、図に示すように、車両3の側壁2に沿って背ずり31と座ぶとん32が設けられ、座ぶとん32の座面がフロアと略平行な状態にある使用状態、座ぶとん32が背ずり31に向かって跳ね上げられた位置にある収納状態の2つの状態を取ることが可能な3人掛けロングシート33でなっている。尚、図1(a)では、第1座席30の3人掛けロングシート33は使用状態にあり、図1(b)〜(d)は収納状態にある。
【0021】
第2座席40、第2座席40′は、2人掛けロングシート20と、収納状態にある2人掛けロングシート20と重なる2人掛け回転シート10とからなっている。尚、図1(a)〜(c)では2人掛けロングシート20は収納状態にあり、図1(d)は使用状態にある。
【0022】
2人掛けロングシート20は、図1(d)に示すように、3人掛けロングシート33と同じ構成であり、車両3の側壁2に沿って背ずり21と座ぶとん22が設けられ、座ぶとん22の座面がフロアと略平行な状態にある使用状態、座ぶとん22が背ずり21に向かって跳ね上げられた位置にある収納状態の2つの状態を取ることが可能なロングシートである。
【0023】
2人掛け回転シート10は、その回転中心Oが3人掛けロングシート33と2人掛けロングシート20との間の車両の側壁2側に設けられ、背ずり11と座ぶとん12を有し、背ずり11が車両3の進行方向に沿って位置するロングシート状態、背ずり11が車両3の進行方向と略直交するクロスシート状態の2つの状態をとることが可能である。尚、図1(a),図1(b)ではロングシート状態、図1(c),図1(d)ではクロスシート状態を示している。
【0024】
そして、図1(a)では、第1座席30の3人掛けロングシートは使用状態にある。また、第2座席40、第2座席40′の2人掛けシート20は収納状態、2人掛け回転シート10はロングシート配列にある。よって、座席群は通勤、通学等で混み合う時に適しているロングシート配列となっている。尚、この座席群の着座可な座席数は、7名である。
【0025】
このロングシート配列から、図1(b)に示すように、使用状態にある第1座席30の3人掛けロングシート33を収納状態とする。次に、図1(c)に示すように、ロングシート状態にある第2座席40、第2座席40′の2人掛け回転シート10を回転させ、クロスシート状態とする。そして、図1(d)に示すように、収納状態にある第2座席40、第2座席40′の2人掛けロングシート20を使用状態とすることで、座席群はセミクロス配列となる。
【0026】
次に、図4〜図8を用いて2掛けロングシート20、3人掛けロングシート3の駆動機構を説明する。尚、2人掛けロングシート20と3人掛けロングシート33との駆動機構は同じなので、2人掛けロングシート20の駆動機構を用いて説明し、3人掛けロングシート33の駆動機構の説明は省略する。
【0027】
使用状態にある2人掛けロングシート20を示す図4に示すように、側壁2近傍にフロアF上には脚台51が設けられ、この脚台51の一方の側の上面には、ブラケット53が固着されている。また、側壁2にもブラケット55が固着されている。
【0028】
ブラケット53には、ピン57を用いて第1リンク59が回転可能に取り付けられている。この第1リンク59の回転端部は、座ぶとん22の後縁部に固着されている。背ずり21の下部の裏面には、ブラケット61が固着されている。このブラケット61には、ピン63を用いて背フレーム65の下部と、第2リンク67の一方の端部とが回転可能に取り付けられている。第2リンク67の他方の端部は、座ぶとん22の後縁部に固着されている。背フレーム65の上部には、車両の進行方向に延びるパイプ69が固着され、このパイプ69には、背ずり21の上部裏面に設けられたクリップ71が係脱可能となっている。
【0029】
側壁2に設けられたブラケット55には、ピン73を用いて第3リンク75の一方の端部が回転可能に取り付けられている。第3リンク75の他方の端部は、ピン77を用いて背フレーム65の上部に回転可能に取り付けられている。
【0030】
このため、一体とみなされる側壁2,脚台51,ブラケット53と、同じく一体とみなされる第1リンク59,第2リンク67と、背フレーム65と、第3リンク75とで、4節回転機構(リンク機構)が形成されていることとなる。
【0031】
また、脚台51の内部のフロアFには、ブラケット81が固着され、このブラケット81には、ピン83を用いてシリンダ駆動装置85の下部が回転可能に取り付けられている。このシリンダ駆動装置85は、油圧、空気圧、又は電気等でロッド87が進退するものである。ロッド87の先端部には、第1リンク59に設けられたピン89に係脱するロック機構91が設けられている。
【0032】
このロック機構91は図6に示すように、第1リンク59のピン89が進入可能な溝93が形成されたベース95と、このベース95にピン97を用いて回転可能に取り付けられ溝93に進入した第1リンク59のピン89が溝93から離脱するのを防止するロック部材99と、中間部がピン89に巻回され、一方の端部がベース95に他方の端部がロック部材99に係止され、ロック部材99を溝93に進入した第1リンク59のピン89が溝93から離脱するのを防止する方向に付勢するスプリング101とからなっている。そして、通常は、ロック機構91は第1リンク59のピン89に係合している。
【0033】
また、図4に示すように、脚台51の上部の側壁2側には、座ぶとん22の後縁部に固着されたストッパプレート105が当接可能なストッパ103が設けられている。このストッパプレート105は、2人掛けロングシート20が使用状態の際にストッパ103に当接し、座ぶとん22がそれ以上フロアF方向に回転するのを禁止している。
【0034】
また、2人掛けロングシート20において、脚台51の他方の側には、図7,図8に示す機構が設けられている。図において、脚台51上にはブラケット111が固着されている。このブラケット111にはピン113を用いてアーム115が回転可能に取り付けられている。このアーム115の一方の回転部は座ぶとん22の後縁部に固着されている。
【0035】
脚台51の内部のフロアFには、ブラケット117が固着され、このブラケット117には、ピン119を用いてガススプリング121の下部が回転可能に取り付けられている。このガススプリング121のロッド123は突出する方向に付勢され、その先端部はピン125を用いてアーム115に回転可能に取り付けられている。
【0036】
次に、上記構成の2人掛けロングシート20の作動を説明する。図4に示すように使用状態にある2人掛けロングシート20において、シリンダ駆動装置85を駆動してロッド87を引き込むと、第1リンク59はピン57を中心に図において時計方向に回転する。この第1リンク59の回転により座ぶとん22はピン57を中心に背ずり21に向かって跳ね上げ方向に回転する。また、第2リンク67もピン63を中心に回転し、背フレーム65が下降しながら側壁2に向かって移動する。そして、この移動は背フレーム65が側壁2に当接するまで行なわれ、使用状態にある背ずり21と側壁2との間の空間に背ずり21と座ぶとん22が収納される。
【0037】
また、2人掛けロングシート20を収納状態から使用状態にするには、収納状態を示す図5において、シリンダ駆動装置85を駆動してロッド87を押し出すと、第1リンク59はピン57を中心に図において反時計方向に回転する。この第1リンク59の回転により座ぶとん22はピン57を中心にフロアFに向かって回転する。また、第2リンク67もピン57を中心に回転し、背フレーム65が上昇しながら側壁2から離れる方向に移動する。そして、ストッパプレート105がストッパ103に当接し、図4に示す使用状態となる。
【0038】
尚、上記説明はシリンダ駆動装置85を用いた作動であったが、手動によっても作動可能である。図6に示すように、ロック機構91のロック部材99をスプリング101の付勢力に抗して回転し、ロック機構91と第1リンク59のピン89との係合を解除する。そして、2人掛けロングシート20が使用状態の場合は、座ぶとん22を持ち上げることにより収納状態へ移行できる。また、2人掛けロングシート20が収納状態の場合は、座ぶとん22下面に設けられた取手131を引っ張ることにより、使用状態へ移行できる。
【0039】
この時、ガススプリング121により車両の振動によるガタツキを防止する。即ち、使用状態の場合は、図7に示すように、ガススプリング121の付勢力により、座ぶとん22が使用状態方向へ付勢され、ガタツキを防止している。また、収納状態の場合は、図8に示すように、ガススプリング121の付勢力により、座ぶとん22が収納状態方向に付勢され、ガタツキを防止している。
【0040】
次に、図9〜図11を用いて2人掛け回転シート10の駆動機構を説明する。図9は2人掛け回転シート10の分解斜視図、図10はクロスシート状態にある2人掛け回転シートを通路側から見た図である図、図11は2人掛け回転シートがクロス状態にあるとき脚台201のベース部205を上から見た図である。
【0041】
2人掛けロングシート20の脚台と3人掛けロングシート33の脚台及び側壁2に、回転シート10用の脚台201が固定されている。この脚台201は、2人掛けロングシート20の脚台と3人掛けロングシート33の脚台及び側壁2に、2人掛け回転シート10用の脚台201が固定される略L字形の固定部203と、フロアFと略平行に設けられた半円板状のベース部205とからなっている。脚台201の固定部203の上部には、ベース部205と平行な面を有するアーム207がボルト209、ナット210を用いて取り付けられている。
【0042】
脚台201のベース部205上には、2人掛け回転シート10のフレーム211の下部に設けられ、下方に突出した第1シャフト213を回転可能に支持する軸受215が設けられている。また、アーム207の先端部には、2人掛け回転シート10のフレーム211側に取り付けられた第2シャフト217を回転可能に支持し、軸受215と同軸上の軸受219が設けられている。従って、軸受215、軸受219、即ち、3人掛けロングシート33と2人掛けロングシート20との間の車両の側壁2側を回転中心Oとして、2人掛け回転シート10は回転可能となっている。
【0043】
また、2人掛け回転シート10の座ぶとん12の下面には、脚台201の上面を転動可能なローラ221、ローラ223が取り付けられている。更に、座ぶとん12の下面には、クロスストライカ225とロングストライカ227が取り付けられている。クロスストライカ225は、2人掛け回転シート10がクロスシート状態へ回転移動した際、脚台201のベース部205に設けられたクロスロック装置229に係合し、2人掛け回転シート10の回転を禁止するものである。ロングストライカ227は、2人掛け回転シート10がロングシート状態へ回転移動した際、脚台201のベース部205に設けられたロングロック装置231に係合し、2人掛け回転シート10の回転を禁止するものである。尚、ストライカとロック装置に関しては、自動車のドア等に設けられる装置と同じであり、詳細な説明は省略する。更に、本実施の形態例のクロスロック装置229は、内部にソレノイド等の駆動源を有し、クロスストライカ225が係合した後、駆動源を動作させることにより、クロスストライカ225との係合を解除できるようになっている。更に、手動でクロスストライカ225との係合を解除するためのロック解除レバー230が設けられている。同様に、ロングロック装置231もクロスロック装置229と同じく、内部にソレノイド等の駆動源を有し、ロングストライカ227が係合した後、駆動源を動作させることにより、ロングストライカ227との係合を解除できるようになっている。更に、手動でロングストライカ227との係合を解除するためのロック解除レバー232が設けられている。
【0044】
脚台201のベース部205上には、2人掛け回転シート10を回転させる回転駆動機構241が設けられている。この回転駆動機構241は、ベース243と、ベース243上に設けられたモータ245と、このモータ245によって正逆方向に回転駆動されるアーム247とからなっている。ベース243の下面には、周面におねじが刻設されたシャフト249が設けられている。一方、脚台201のベース部205には、回転駆動機構241のシャフト249が嵌合する穴251が形成されている。そして、回転駆動機構241のシャフト249が脚台201のベース部205の穴251を挿通し、シャフト249にナット253が螺合することにより、回転駆動機構241は、脚台201のベース部205上で回転可能となっている。
【0045】
脚台201のベース部205の下面には、中間部に穴255が設けられたロックレバー257が配設されている。脚台201のベース部205の下面にはロックレバー257の穴255に係合する突部259が形成されている。この突部259がロックレバー257の穴255に係合し、先端部に形成されたおねじにナット260が螺合することにより、ロックレバー257は脚台201のベース部205の下面に回転可能に取り付けられている。
【0046】
ロックレバー257の一方の回転端部側には、脚台201のベース部205に設けられた突部259を中心として円弧状の長穴261を介してベース部205の上面に突出するピン263が設けられている。そしてこのピン263が回転駆動機構241のベース243の周面に当接可能なように突部259、長穴261、ロックレバー257は設定されている。そして、一端部が脚台201のベース部205に係止され、他端部がロックレバー257の他方の回転端部側に係止されたスプリング265により、ロックレバー257はピン263が回転駆動機構241のベース243の周面に当接する方向に付勢されている。
【0047】
一方、回転駆動機構241のベース243の周面には、ロックレバー257のピン263が係合可能なロック溝267が形成され、このロック溝267にロックレバー257のピン263が係合することにより、回転駆動機構241の脚台201のベース部205上で回転が禁止されるようになっている。
【0048】
回転駆動機構241のアーム247の回転端部側には、長穴271が形成され、この長穴271には、2人掛け回転シート10の座ぶとん12の下面に設けられたピン273が嵌合している。従って、回転駆動機構241のアーム247が回転することにより、2人掛け回転シート10は、軸受215、軸受219を中心として回転するようになっている。
【0049】
次に上記の構成の2人掛け回転シート10の作動を説明する。図10、図11に示す状態の2人掛け回転シート10は、クロスストライカ225がクロスロック装置229に係合したクロスシート状態である。
【0050】
この状態からロングシート状態へ移行させるには、クロスロック装置229内の駆動源を駆動して、クロスストライカ225とクロスロック装置229との係合を解除する。引き続き、回転駆動機構241のモータ245を駆動しアーム247を図11において矢印I方向に回転させ、ロングストライカ227をロングロック装置231に係合させることにより、2人掛け回転シート10はロングシート状態となる。
【0051】
また、ロングシート状態の2人掛け回転シート10をクロスシート状態へ移行させるには、ロングロック装置231内の駆動源を駆動して、ロングストライカ227とロングロック装置231との係合を解除する。引き続き、回転駆動機構241のモータ245を駆動しアーム247を図11において矢印I方向と反対方向に回転させ、クロスストライカ225をクロスロック装置229に係合させることにより、2人掛け回転シート10はロングシート状態となる。
【0052】
尚、上記説明は回転駆動機構241を用いた作動であったが、手動によっても作動可能である。クロスシート状態の場合は、クロスロック装置229のロック解除レバー230を用いて、クロスストライカ225とクロスロック装置229との係合を解除する。また、ロングシート状態の場合は、ロングロック装置231のロック解除レバー232を用いて、ロングストライカ227とロングロック装置231との係合を解除する。続いて、ロックレバー257をスプリング265の付勢力に抗して回転させ、ロックレバー257のピン263と回転駆動機構241のベース243のロック溝267との係合を解除し、回転駆動機構241の脚台201のベース部205上での回転を可能とする。そして、2人掛け回転シート10を所望の状態の方向に回転させる。
【0053】
次に、図1に示す座席群を駆動する電気的構成を図12を用いて説明する。図において、501はロングシート配列ボタン、クロスシート配列ボタンが設けられた操作部である。503は、第1座席30の3人掛けロングシート33、第2座席40の2人掛けロングシート20、第2座席40′の2人掛けロングシート20に設けられ、シートが使用状態になったら応動するリミットスイッチ等でなる使用状態検知センサ、505は第1座席30の3人掛けロングシート33、第2座席40の2人掛けロングシート20、第2座席40′の2人掛けロングシート20に設けられ、シートが収納状態になったら応動するリミットスイッチ等でなる収納状態検知センサである。また、507は第2座席40の2人掛け回転シート10、第2座席40′の2人掛け回転シート10に設けられ、シートがロング状態になったら応動するリミットスイッチ等でなるロング状態検知センサ、509は第2座席40の2人掛け回転シート10、第2座席40′の2人掛け回転シート10に設けられ、シートがクロス状態になったら応動するリミットスイッチ等でなるクロス状態検知センサである。尚、本実施の形態例では、使用状態検知センサ503、収納状態検知センサ505は、図4に示すように、シリンダ駆動装置85に設け、ロッド87の移動により検知するようにした。また、ロング状態検知センサ507はロングロック装置231内に設けられ、ロングストライカ227が係合すると応動し、クロス状態検知センサ509はクロスロック装置229内に設けられ、クロスストライカ225が係合すると応動するようにした。
【0054】
511は操作部501、使用状態検知センサ503、収納状態検知センサ505、ロング状態検知センサ507、クロス状態検知センサ509からの信号を取り込んで、シリンダ駆動装置85、回転駆動機構241、ロングロック装置231、クロスロック装置229を駆動する駆動制御部である。
【0055】
次に、図13、図14のタイムチャートを用いて駆動制御部511の作動を説明する。
(ロング配列→セミクロス配列)
図13を用いて説明する。Aに示すように、操作部501のセミクロス配列ボタン(クロス選択PB)が所定の時間(T1)以上オンされると、Bに示すように、駆動制御部511は所定時間T2後、クロス指令を出す。尚、所定時間T2の間は、キャンセル可能である。
【0056】
クロス指令が出されると、Cに示すように、第1座席30の3人掛けロングシート33のシリンダ駆動装置85を駆動して、3人掛けロングシート33の収納を開始する。
【0057】
駆動制御部511は、Dに示すシリンダ駆動装置85への供給電流と、Eに示す使用状態検知センサ(3人掛け引出端LS)503からの信号と、Fに示す収納状態検知センサ(3人掛け収納端LS)505からの信号を監視する。そして、E(1)に示すように、使用状態検知センサ(3人掛け引出端LS)503がオフとなり、3人掛けロングシート33が収納位置まで移動し、それ以上の移動が禁止されると、D(2)に示すように過電流となり、更にF(3)に示すように、収納状態検知センサ(3人掛け収納端LS)505がオンとなる。ここで、収納状態検知センサ(3人掛け収納端LS)505がオンとならないならば、一連の動作を終了する。
【0058】
過電流状態が所定時間(T3)続くと、一旦、所定時間(T4)だけシリンダ駆動装置85の駆動を停止し、再度駆動を行なう。そして、D(4)に示すように、再び過電流状態となると、第1座席30の3人掛けロングシート33の収納が完了したと判断し、第2座席40、第2座席40′の2人掛け回転シート10のセミクロスシート状態への移行を行なう。
【0059】
Gに示すように、ロングロック装置(ロング側ロック解除)231を駆動して、ロングロック装置231とロングストライカ227との係合の解除(ロック解除)を行ない、ロングロック装置231の駆動を続行する。所定時間(T5)後、Hに示すように、回転駆動機構241を駆動して、第2座席40、第2座席40′の2人掛け回転シート10をクロスシート状態へ回転させる。
【0060】
駆動制御部511は、Iに示す回転駆動機構241への供給電流と、Jに示すロング状態検知センサ(2人掛けロング端LS)507からの信号と、Kに示すクロス状態検知センサ(2人掛けクロス端LS)509からの信号を監視する。そして、Jの(5)に示すように、ロング状態検知センサ507がオフとなると、駆動制御部511は、G(6)に示すようにロングロック装置231の駆動を停止する。回転シート10がクロスシート状態となり、それ以上の移動が禁止されると、I(7)に示すように過電流となり、更にK(8)に示すように、クロス状態検知センサ509がオンとなる。ここで、クロス状態検知センサ509がオンとならないならば、一連の動作を終了する。
【0061】
過電流状態が所定時間(T6)続くと、一旦、所定時間(T7)だけ回転駆動機構241の駆動を停止し、再度駆動を行なう。そして、I(9)に示すように、再び過電流状態となると、第2座席40、第2座席40′の2人掛け回転シート10のセミクロスシート状態への移行が完了したと判断し、第2座席40、第2座席40′の2人掛けロングシート20の使用状態への移行を行なう。
【0062】
Lに示すように、第2座席40、第2座席40′の2人掛けロングシート20のシリンダ駆動装置85を駆動して、2人掛けロングシート20の使用状態への移行を開始する。
【0063】
駆動制御部511は、Mに示すシリンダ駆動装置85への供給電流と、Nに示す使用状態検知センサ(2人掛け引出端LS)503からの信号と、Oに示す収納状態検知センサ(2人掛け収納端LS)505からの信号を監視する。そして、N(10)に示すように、使用状態検知センサ(2人掛け引出端LS)503がオフとなり、2人掛けロングシート20が収納位置まで移動し、それ以上の移動が禁止されると、M(11)に示すように過電流となり、更にO(12)に示すように、収納状態検知センサ(2人掛け収納端LS)505がオンとなる。ここで、収納状態検知センサ(2人掛け収納端LS)505がオンとならないならば、一連の動作を終了する。
【0064】
過電流状態が所定時間(T8)続くと、一旦、所定時間(T9)だけシリンダ駆動装置85の駆動を停止し、再度駆動を行なう。そして、M(13)に示すように、再び過電流状態となると、第2座席40、第2座席40′の2人掛けロングシート20の収納が完了したと判断し、一連の動作を終了する。
(セミクロス配列→ロング配列)
図14を用いて説明する。Aに示すように、操作部501のロング配列ボタン(クロス選択PB)が所定の時間(T1)以上オンされると、Bに示すように、駆動制御部511は所定時間T2後、ロング指令を出す。尚、所定時間T2の間は、キャンセル可能である。
【0065】
ロング指令が出されると、Cに示すように、第2座席40、第2座席40′の2人掛けロングシート20のシリンダ駆動装置85を駆動して、2人掛けロングシート20の収納を開始する。
【0066】
駆動制御部511は、Dに示すシリンダ駆動装置85への供給電流と、Eに示す使用状態検知センサ(2人掛け引出端LS)503からの信号と、Fに示す収納状態検知センサ(2人掛け収納端LS)505からの信号を監視する。そして、E(1)に示すように、使用状態検知センサ(2人掛け引出端LS)503がオフとなり、2人掛けロングシート20が収納位置まで移動し、それ以上の移動が禁止されると、D(2)に示すように過電流となり、更にF(3)に示すように、収納状態検知センサ(2人掛け収納端LS)505がオンとなる。ここで、収納状態検知センサ(2人掛け収納端LS)505がオンとならないならば、一連の動作を終了する。
【0067】
過電流状態が所定時間(T3)続くと、一旦、所定時間(T4)だけシリンダ駆動装置85の駆動を停止し、再度駆動を行なう。そして、D(4)に示すように、再び過電流状態となると、第2座席40、第2座席40′の2人掛けロングシート20の収納が完了したと判断し、第2座席40、第2座席40′の2人掛け回転シート10のロングシート状態への移行を行なう。
【0068】
Gに示すように、クロスロック装置(クロス側ロック解除)229を駆動して、クロスロック装置229とクロスストライカ225との係合の解除(ロック解除)を行ない、クロスロック装置229の駆動を続行する。所定時間(T5)後、Hに示すように、回転駆動機構241を駆動して、第2座席40、第2座席40′の2人掛け回転シート10をロングシート状態へ回転させる。
【0069】
駆動制御部511は、Iに示す回転駆動機構241への供給電流と、Jに示すクロス状態検知センサ(2人掛けクロス端LS)509からの信号と、Kに示すロング状態検知センサ(2人掛けロング端LS)507からの信号を監視する。そして、Jの(5)に示すように、クロス状態検知センサ509がオフとなると、駆動制御部511は、G(6)に示すようにクロスロック装置229の駆動を停止する。回転シート10がロングシート状態となり、それ以上の移動が禁止されると、I(7)に示すように過電流となり、更にK(8)に示すように、ロング状態検知センサ507がオンとなる。ここで、ロング状態検知センサ507がオンとならないならば、一連の動作を終了する。
【0070】
過電流状態が所定時間(T6)続くと、一旦、所定時間(T7)だけ回転駆動機構241の駆動を停止し、再度駆動を行なう。そして、I(9)に示すように、再び過電流状態となると、第2座席40、第2座席40′の2人掛け回転シート10のロングシート状態への移行が完了したと判断し、第1座席30の3人掛けロングシート33の使用状態への移行を行なう。
【0071】
Lに示すように、第1座席30の3人掛けロングシート33のシリンダ駆動装置85を駆動して、3人掛けロングシート33の使用状態への移行を開始する。駆動制御部511は、Mに示すシリンダ駆動装置85への供給電流と、Nに示す収納状態検知センサ(2人掛け収納端LS)505からの信号と、Oに示す使用状態検知センサ(2人掛け引出端LS)503からの信号を監視する。
そして、N(10)に示すように、収納状態検知センサ(2人掛け収納端LS)505がオフとなり、3人掛けロングシート33が使用位置まで移動し、それ以上の移動が禁止されると、M(11)に示すように過電流となり、更にO(12)に示すように、使用状態検知センサ(2人掛け引出端LS)503がオンとなる。ここで、使用状態検知センサ(2人掛け引出端LS)503がオンとならないならば、一連の動作を終了する。
【0072】
過電流状態が所定時間(T8)続くと、一旦、所定時間(T9)だけシリンダ駆動装置85の駆動を停止し、再度駆動を行なう。そして、M(13)に示すように、再び過電流状態となると、第1座席30の3人掛けロングシート33の使用状態への移行が完了したと判断し、一連の動作を終了する。
【0073】
上記構成の車両用座席群によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)混み合う時には、第1座席30の3人掛けロングシート33を使用状態、第2座席40、第2座席40′の2人掛けロングシート20を収納状態、第2座席40、第2座席40′の2人掛け回転シート10をロング状態とすることで、ロングシート配列となる。この時の座席数は7席である。
【0074】
また、混み合わない時には、第1座席30の3人掛けロングシート33を収納状態、第2座席、第2座席40′の2人掛けロングシート20を使用状態、第2座席40、第2座席40′の2人掛け回転シート10をクロス状態とすることで、セミクロスシート配列となる。この時の座席数は8席である。
【0075】
よって、混み合わないとき(セミクロスシート配列)には座席数が8席となり、混み合うとき(ロングシート配列)より座席数が増える。
(2)セミクロスシート配列であっても、扉付近は2人掛けロングシート20であるので、乗降性がよい。
(3)3人掛けロングシート33の座ぶとん32、2人掛けロングシート20の座ぶとん12の跳ね上げに連動して、3人掛けロングシート33の背ずり31、2人掛けロングシート20の背ずり11を車両の側壁2側に移動させるリンク機構(一体とみなされる側壁2,脚台51,ブラケット53と、同じく一体とみなされる第1リンク59,第2リンク67と、背フレーム65と、第3リンク75とで、構成される4節回転機構)を設けたことにより、3人掛けロングシート33、2人掛けロングシート20が収納状態となった場合、車両内部が広くなる。
(4)例えば、図15に示すように、車両3内に、ロングシート配列とセミクロスシート配列とが混在する自由なシート配列を得ることができる。
【0076】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1記載の発明によれば、混み合う時には、第1座席の3人掛けロングシートを使用状態、第2座席の2人掛けロングシートを収納状態、第2座席の2人掛け回転シートをロング状態とすることで、ロングシート配列となる。この時の座席数は7席である。
【0077】
また、混み合わない時には、第1座席の3人掛けロングシートを収納状態、第2座席の2人掛けロングシートを使用状態、第2座席の2人掛け回転シートをクロス状態とすることで、セミクロスシート配列となる。この時の座席数は8席である。
【0078】
よって、混み合わないとき(セミクロスシート配列)には座席数が8席となり、混み合うとき(ロングシート配列)より座席数が増える。
また、セミクロスシート配列であっても、扉付近は2人掛けロングシートであるので、乗降性がよい。
【0079】
また、前記3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートの座ぶとんの跳ね上げに連動して、前記3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートの背ずりを前記車両の側壁側に移動させるリンク機構を設けたことにより、3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートが収納状態となった場合、車両内部が広くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)〜図1(d)は、本実施の形態例の座席群の作動を車両の上部から見た図である。
【図2】図2(a)は図1(a)のA方向矢視図、図2(b)は図1(d)のB方向矢視図である。
【図3】実施の形態例の車両用座席群が設けられた車両を説明する図である。
【図4】使用状態にある2人掛けロングシートの側面図である。
【図5】収納状態にある2人掛けロングシートの側面図である。
【図6】図4に示すロック機構を説明する図である。
【図7】使用状態にある2人掛けロングシートの側面図である。
【図8】収納状態にある2人掛けロングシートの側面図である。
【図9】2人掛け回転シートの分解斜視図である。
【図10】クロスシート状態にある2人掛け回転シートを通路側から見た図である図である。
【図11】2人掛け回転シートがクロス状態にあるとき脚台のベース部を上から見た図である。
【図12】図1に示す座席群を駆動する電気的構成を示すブロック図である。
【図13】図12の駆動制御部の作動を説明するタイムチャートである。
【図14】図12の駆動制御部の作動を説明するタイムチャートである。
【図15】実施の形態例の効果を説明する図である。
【図16】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
10 2人掛け回転シート
11,21,31 背ずり
12,22,32 座ぶとん
20 2人掛けロングシート
30 第1座席
33 3人掛けロングシート
40 第2座席

Claims (2)

  1. 車両の側壁に沿って背ずりと座ぶとんが設けられ、前記座ぶとんの座面がフロアと略平行な状態にある使用状態、前記座ぶとんが背ずりに向かって跳ね上げられた位置にある収納状態の2つの状態を取ることが可能な3人掛けロングシートでなる第1座席と、
    該第1座席の両側に配置され、前記3人掛けロングシートと同じ構成の2人掛けロングシート及び回転中心が前記3人掛けロングシートと前記2人掛けロングシートとの間の前記車両の側壁側に設けられ、背ずりが前記車両の進行方向に沿って位置するロングシート状態、背ずりが車両の進行方向と略直交するクロスシート状態の2つの状態をとることが可能で、ロングシート状態では収納状態にある前記2人掛けロングシートと重なる2人掛け回転シートからなる第2座席と、
    を有し、
    前記車両の扉と扉との間の側壁面に沿って、第2座席、第1座席、第2座席の順で設け、
    前記3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートの座ぶとんの跳ね上げに連動して、前記3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートの背ずりを前記車両の側壁側に移動させ、使用状態にある背ずりと側壁との間の空間に前記背ずりと前記座ぶとんとを収納するリンク機構を設け、前記3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートの収納状態では、これらロングシートの座ぶとん全体が該座ぶとんの回転中心軸より側壁側に位置するように、前記回転中心軸を設定し、
    前記2人掛け回転シートは、該2人掛け回転シートの背ずりの下方に位置し、前記3人掛けロングシートと前記2人掛けロングシートとの間の車両の側壁側に設けられた回転中心を軸に、その座ぶとん及びそれより上の部分が回転し、
    前記2人掛け回転シートの座ぶとんは、前記3人掛けロングシート、前記2人掛けロングシートの座ぶとんの回転中心軸より上方で回転する
    ことを特徴とする車両用座席群。
  2. 前記使用状態の2人掛けロングシートの座ぶとんと、前記使用状態の3人掛けロングシートの座ぶとんと、前記2人掛け回転シートの座ぶとんとの下方に位置し、前記2人掛け回転シートを支持するベース部を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用座席群。
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