JP4716944B2 - 車両用シートシステム - Google Patents
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Description
詳しくは、
(a)複数人掛けの座部と該座部に対応する幅の背部を有し、座部を背部側へ折り畳み可能であり、車両の側壁に沿って設けられるロングシートと、
(b)座部と背部を有し、前記ロングシートの一端部近傍を回転中心として水平方向へ回動可能に設けられ、回動の始端では座部を開かれて使用状態に設定された前記ロングシートに連設されて一体化されるロングシート状態に設定され、回動の終端では座部を折り畳まれて収納状態に設定された前記ロングシートが車両の側壁を成す位置にて車両の長手方向に直交するクロスシート状態に設定される回転シートと、
を少なくとも有する車両用シートシステムに関する。
(A)3人掛けの座部と該座部に対応する幅の背部を有し、座部を背部側へ折り畳み可能であり、車両の側壁に沿って設けられる3人掛けロングシート(第1座席)と、
(B)2人掛けの座部と背部を有し、前記3人掛けロングシートの両端部近傍をそれぞれ回転中心として水平方向へ回動可能に設けられ、回動の始端では座部を開かれて使用状態に設定された前記3人掛けロングシートに連設されて一体化されるロングシート状態に設定され、回動の終端では座部を折り畳まれて収納状態に設定された前記3人掛けロングシートが車両の側壁を成す位置にて車両の長手方向に直交するクロスシート状態に設定される、二つの2人掛け回転シート(第2座席の一部)と、
(C)2人掛けの座部と該座部に対応する幅の背部を有し、座部を背部側へ折り畳み可能であり、前記二つの2人掛け回転シートの背後にそれぞれ車両の側壁に沿って設けられ、当該2人掛け回転シートのロングシート状態では座部を折り畳まれた収納状態に設定され、当該2人掛け回転シートのクロスシート状態では座部を開かれた使用状態に設定される2人掛けロングシート(第2座席の残部)と、
を有する車両用座席群が記載されている。
特許文献1の車両用座席群では、2人掛け回転シートのクロスシート状態での通路側に肘掛けを設けることは、当該の側がロングシート状態での端部となるため可能である。しかし、クロスシート状態での壁側に肘掛けを設けることは、当該の側がロングシート状態に於いて3人掛けロングシートに連設されて一体化されるものであるため、3人掛けロングシートとの一体化を前提とする限り、不可能である。
以上の結果、特許文献1の車両用座席群では、クロスシート状態の2人掛け回転シートには、壁側に肘掛けが無い。
本発明は、座部を折り畳まれて収納状態に設定されたロングシートが車両の側壁を成す位置にてクロスシート状態に設定される回転シートの壁側に、肘掛けを構成し得るようにすることを目的とする。
本発明は、収納状態に於いて車両の側壁を成すロングシートの座部に張設されるSバネとして、軟らかい(撓み量の大きな)Sバネを用い得るようにすることを目的とする。
[1]構成1:
複数人掛けの座部11と該座部11に対応する幅の背部15を有し、座部11を背部15側へ折り畳み可能であり、車両の側壁60に沿って設けられるロングシート10と、
座部21と背部25を有し、前記ロングシート10の一端部近傍を回転中心29として水平方向へ回動可能に設けられ、回動の始端では座部11を開かれて使用状態Aに設定された前記ロングシート10に連設されて一体化されるロングシート状態Cに設定され、回動の終端では座部11を折り畳まれて収納状態Bに設定された前記ロングシート10が車両の側壁面を成す位置にて車両の長手方向に直交するクロスシート状態Dに設定される回転シート20と、
を有し、
前記ロングシート10の座部11は、該座部10の下面側へ窪む凹部116を備えた硬質カバー115で下面を覆って成り、
前記硬質カバー115の外面には前記凹部116に対応する凸部が形成され、該凸部は前記収納状態での上側の縁部を前記クロスシート状態Dの回転シート20の着座者の肘掛けとして機能する段部118として形成されている、
ことを特徴とする車両用シートシステム。
硬質カバー115としては、例えば、硬質樹脂製のカバーを用いることができるが、樹脂以外の材質であってもよい。
[2]構成2:
構成1に於いて、
前記ロングシートの座部は、前後方向に張設したSバネにより座部クッションを弾性的に支持して成り、前記凹部は着座者の重量で撓むSバネを収容する空間を確保する、
ことを特徴とする車両用シートシステム。
構成1又は構成2に於いて、
前記硬質カバー115の外面の凸部は前記上側の縁部を前記段部118として形成されているとともに、下方へ行くにつれて徐々に突出量を低減されている、
ことを特徴とする車両用シートシステム。
[4]構成4:
構成1〜構成3の何れかに於いて、
前記ロングシート10の両側にそれぞれ前記回転シート20,20を配して成る、
ことを特徴とする車両用シートシステム。
[5]構成5:
構成1〜構成4の何れかに於いて、
座部31と該座部31に対応する幅の背部35を有し、座部31を背部35側へ折り畳み可能であり、前記回転シート20の背後に車両の側壁60に沿って設けられ、当該回転シート20のロングシート状態Cでは座部31を折り畳まれた収納状態Eに設定され、当該回転シート20のクロスシート状態Dでは座部31を開かれた使用状態Fに設定される背後シート30を更に有する、
ことを特徴とする車両用シートシステム。
構成2は、構成1に於いて、前記ロングシートの座部は、前後方向に張設したSバネにより座部クッションを弾性的に支持して成り、前記凹部は着座者の重量で撓むSバネを収容する空間を確保する車両用シートシステムであるため、座部に張設するSバネとして、軟らかい(撓み量の大きな)Sバネを用いることができる。
構成4は、構成1〜構成3の何れかに於いて、前記ロングシートの両側にそれぞれ前記回転シートを配して成る車両用シートシステムであるため、構成1や2が持つ効果に加えて、さらに、クロスシート状態の二つの回転シートを対向させ得る効果がある。即ち、対向させた状態のクロスシートを構成できる効果がある。
構成5は、構成1〜構成4の何れかに於いて、座部と該座部に対応する幅の背部を有し、座部を背部側へ折り畳み可能であり、前記回転シートの背後に車両の側壁に沿って設けられ、当該回転シートのロングシート状態では座部を折り畳まれた収納状態に設定され、当該回転シートのクロスシート状態では座部を開かれた使用状態に設定される背後シートを更に有する車両用シートシステムであるため、構成1〜3が持つ効果に加えて、さらに、回転シートをクロスシート状態に設定した場合でも、ロングシート状態の回転シートと同等の座席を確保できる効果がある。
図1は実施の形態のシートシステムを構成する各シート(ロングシート10・回転シート20・背後シート30)の設定状態の遷移を示す上面図である。(a)はロングシート10が使用状態Aで且つ回転シート20がロングシート状態Cで且つ背後シート30が収納状態E、(b)はロングシート10が収納状態Bで且つ回転シート20がロングシート状態Cで且つ背後シート30が収納状態E、(c)はロングシート10が収納状態Bで且つ回転シート20がクロスシート状態Dで且つ背後シート30が収納状態E、(d)はロングシート10が収納状態Bで且つ回転シート20がクロスシート状態Dで且つ背後シート30が使用状態F、をそれぞれ示す。
また、上記では、硬質カバーが樹脂製の硬質樹脂カバー115である場合を説明しているが、樹脂以外の材質を用いてもよい。
また、上記では、座部11内にSバネ111が配設された構成を説明しているが、構成1及び構成3〜構成5の中で構成1を引用する構成3〜構成5に対応する実施の形態に関する限りは、Sバネ111は必須ではない。また、凹部116内には、他の部材が収容されていてもよい。
11 座部
110 座部フレーム
110a 前縁パイプ
110b 後縁パイプ
111 Sバネ
112 座部クッション
115 硬質樹脂カバー
116 凹部
118 段部
15 背部
20 回転シート
21 座部
25 背部
28 肘掛け
29 回転軸
290 回転ベース
30 背後シート
31 座部
35 背部
40 脚台
45 回転支持台
60 車両の側壁
A ロングシートの使用状態
B ロングシートの収納状態
C 回転シートのロングシート状態
D 回転シートのクロスシート状態
E 背後シートの収納状態
F 背後シートの使用状態
Claims (5)
- 複数人掛けの座部と該座部に対応する幅の背部を有し、座部を背部側へ折り畳み可能であり、車両の側壁に沿って設けられるロングシートと、
座部と背部を有し、前記ロングシートの一端部近傍を回転中心として水平方向へ回動可能に設けられ、回動の始端では座部を開かれて使用状態に設定された前記ロングシートに連設されて一体化されるロングシート状態に設定され、回動の終端では座部を折り畳まれて収納状態に設定された前記ロングシートが車両の側壁面を成す位置にて車両の長手方向に直交するクロスシート状態に設定される回転シートと、
を有し、
前記ロングシートの座部は、該座部の下面側へ窪む凹部を備えた硬質カバーで下面を覆って成り、
前記硬質カバーの外面には前記凹部に対応する凸部が形成され、該凸部は前記収納状態での上側の縁部を前記クロスシート状態の回転シートの着座者の肘掛けとして機能する段部として形成されている、
ことを特徴とする車両用シートシステム。 - 請求項1に於いて、
前記ロングシートの座部は、前後方向に張設したSバネにより座部クッションを弾性的に支持して成り、前記凹部は着座者の重量で撓むSバネを収容する空間を確保する、
ことを特徴とする車両用シートシステム。 - 請求項1又は請求項2に於いて、
前記硬質カバーの外面の凸部は前記上側の縁部を前記段部として形成されているとともに、下方へ行くにつれて徐々に突出量を低減されている、
ことを特徴とする車両用シートシステム。 - 請求項1〜請求項3の何れかに於いて、
前記ロングシートの両側にそれぞれ前記回転シートを配して成る、
ことを特徴とする車両用シートシステム。 - 請求項1〜請求項4の何れかに於いて、
座部と該座部に対応する幅の背部を有し、座部を背部側へ折り畳み可能であり、前記回転シートの背後に車両の側壁に沿って設けられ、当該回転シートのロングシート状態では座部を折り畳まれた収納状態に設定され、当該回転シートのクロスシート状態では座部を開かれた使用状態に設定される背後シートを更に有する、
ことを特徴とする車両用シートシステム。
Priority Applications (1)
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JP2006197570A JP4716944B2 (ja) | 2006-07-20 | 2006-07-20 | 車両用シートシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006197570A JP4716944B2 (ja) | 2006-07-20 | 2006-07-20 | 車両用シートシステム |
Publications (2)
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JP2008024114A JP2008024114A (ja) | 2008-02-07 |
JP4716944B2 true JP4716944B2 (ja) | 2011-07-06 |
Family
ID=39115199
Family Applications (1)
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JP2006197570A Active JP4716944B2 (ja) | 2006-07-20 | 2006-07-20 | 車両用シートシステム |
Country Status (1)
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2006
- 2006-07-20 JP JP2006197570A patent/JP4716944B2/ja active Active
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