JP3636614B2 - シートのシートバック緩衝構造 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車用シートのシートバック緩衝構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記自動車用シートのシートバック緩衝構造には、従来、特開平8‐24071号公報で示されるものがある。
【0003】
上記公報のものによれば、自動車の車体の車室に設けられるシートが、このシートへの着座時に腰掛け可能とされるシートクッションと、このシートクッションの後端部側から上方に向って突出しこのシートクッションに腰掛けた着座者を背もたれ可能とさせるシートバックとを備えている。
【0004】
また、上記シートバックは、上記シートクッションの後端部側に支持されシートの正面視で枠組み形状とされるシートバックフレームと、このシートバックフレームの外枠よりも内側の空間に配設される背もたれ板と、上記シートバックフレームに上記背もたれ板を支持させる上、下支持手段とを備え、これら支持手段は、上記背もたれ板を上記シートバックフレームに対し前後に移動自在となるよう弾性的に支持させている。
【0005】
そして、上記シートクッションに腰掛けた着座者がその上体をシートバックの背もたれ板に背もたれさせると、上記上体と背もたれ板とは上記シートバックフレームに対し各支持手段を介し弾性的に支持される。
【0006】
このため、車体から上記シートバックを通し着座者の上体に振動や衝撃(以下、振動等という)が与えられようとしたとき、この振動等は上記各支持手段の弾性力により緩衝され、もって、シートに対し良好な座り心地が得られるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の技術のシートでは、次のような問題点がある。
【0008】
即ち、上記各支持手段は、それぞれ上記シートバックフレームに架設された支持棒と、この支持棒に支持されて上記シートバックフレームと背もたれ板との間に介設されるトーションスプリングと、このトーションスプリングの長手方向の中途部を上記背もたれ板に取り付けさせる取付具とを備えている。
【0009】
このため、上記各支持手段の各構成部品は多くなっていて、シートバックの構成が複雑になるという問題がある。
【0010】
また、上記シートバックの組み立て時には、まず、支持棒にトーションスプリングを支持させて、上記支持棒をシートバックフレームに架設し、次に、上記トーションスプリングの中途部を上記取り付け具によって背もたれ板に取り付けることが行われるが、上記したように支持手段の構成部品が多いことに因り、シートバックの組み立て作業が煩雑となっている。
【0011】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、シートに対する着座者の座り心地を良好に保ったままで、このシートにおけるシートバックの構成を簡単にさせ、かつ、シートバックの組み立て作業が容易にできるようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のシートのシートバック緩衝構造は、次の如くである。
【0013】
請求項1の発明は、図1〜7で例示するように、シートクッション2の後端部側から上方に向って突出するシートバック3が、上記シートクッション2の後端部側に支持されたシートバックフレーム4と、上記シートクッション2に腰掛けた着座者を背もたれ可能とさせる背もたれ板11と、この背もたれ板11を上記シートバックフレーム4に支持させる支持手段13とを備えたシートのシートバック緩衝構造において、
【0014】
上記支持手段13が、上記背もたれ板11からその後方に向って一体的に突出し上記シートバックフレーム4の一部分を構成する一部フレーム29と嵌脱自在に嵌合すると共に、この一部フレーム29を弾性的に挟み付ける一対の支持片30,30を備え、これら両支持片30,30を上記一部フレーム29に対し前後に摺動自在にさせると共に、上記両支持片30,30がそれ自体の弾性力で前方に向って付勢されるようにしたものである。
【0015】
請求項2の発明は、図4〜9で例示するように、請求項1の発明に加えて、上記背もたれ板11が弾性を有し、上記支持手段13が、上記背もたれ板11における一部分34に一体成形されて上記シートバックフレーム4に係止される係止部35を備え、上記背もたれ板11における上記一部分34と、この一部分34に連なる他の部分36との間に前後方向に貫通するスリット37を形成したものである。
【0016】
請求項3の発明は、図4〜9で例示するように、請求項2の発明に加えて、上記背もたれ板11における上記一部分34の前面を、上記他の部分36の前面よりも後側に偏位させたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
【0019】
図1〜3は、第1の実施の形態を示している。
【0020】
図1〜3において、図中符号1は自動車用シートで、このシート1は自動車の車体の車室に設置され、運転者や乗客などの着座者が、自動車の進行方向の前方(Fr)に向かって着座可能とされている。以下、前後方向とはシート1についての方向をいうものとする。
【0021】
上記シート1は、車室の車体フロアパネルに支持されこのシート1への着座時に腰掛け可能とされるシートクッション2と、このシートクッション2の後端部側に支持されてこの後端部側から上方に向って突出しこのシートクッション2に腰掛けた着座者を背もたれ可能とさせるシートバック3とを備えている。この場合、シートバック3はシートクッション2の後端部に直接支持されるものであってもよく、車室の車体フロアパネルに支持されるものであってもよい。
【0022】
上記シートバック3は、上記シートクッション2の後端部に支持されシート1の正面視で矩形状の枠組み形状とされた金属製のシートバックフレーム4を備えている。このシートバックフレーム4は、上記シート1の幅方向(左右方向)で互いに離れて位置しそれぞれ上記シートクッション2の左右各側部の後端部側から上方に向かって突出して上記シートバックフレーム4の左右各側部を構成する一対の板金製側部フレーム5,5と、上記幅方向に延びこれら側部フレーム5,5の上端部同士を互いに結合させて上記シートバックフレーム4の上部を構成する円形パイプ金属製の上部フレーム6と、上記幅方向に延び上記側部フレーム5,5の下端部同士を互いに結合させて上記シートバックフレーム4の下部を構成する円形パイプ金属製の下部フレーム7とを備え、上記各側部フレーム5の下端部が上記シートクッション2の後端部側に取り付けられて支持されている。また、上記シート1はその幅方向の中央線8を基準として左右対称形とされている。
【0023】
上記シートバック3は、上記シートバックフレーム4の外枠よりも内側の空間10に配設され上記幅方向かつ上下方向に延びるほぼ平坦で全体的に弾性を有した樹脂製の背もたれ板11と、上記シートバックフレーム4の上、下部に上記背もたれ板11の上、下部を支持させる上、下支持手段12,13と、上記シートバックフレーム4と背もたれ板11の前面側に隣接して配設される不図示の弾性パッドと、上記シートバックフレーム4、背もたれ板11、およびパッド等を全体的に覆って上記シートバック3の外面を形成する不図示の表皮とを備えている。
【0024】
上記した上側の支持手段12は、上記幅方向に延びその一端部15が上記シートバックフレーム4の一側部の側部フレーム5の上部に係止片16により係脱自在に係止され、他端部17が上記シートバックフレーム4の他側部の他の側部フレーム5の上部に他の他端部17により係脱自在に係止されるトーションスプリング19を備えている。上記したシートバックフレーム4の上部に対しトーションスプリング19の一端部15と他端部17とを係止させた状態では、このトーションスプリング19はその長手方向に引張力を与えられて引張状態で弾性変形させられており、この場合、上記引張力に対抗するトーションスプリング19の弾発力によって、上記シートバックフレーム4の上部に対する上記一端部15と他端部17の各係止状態が保持されている。
【0025】
上記トーションスプリング19は、上記幅方向の各側部20,20が上記幅方向に延びる共通の軸心21上に位置し、上記トーションスプリング19の長手方向の中途部22は、上記各側部20の互いに対向する各一端部から屈曲させられて上記軸心21からその後方にクランク状に偏位するよう形成されている。また、上記トーションスプリング19の一端部15と他端部17は、上記各側部20の各他端部から上記軸心21にほぼ直交する方向に屈曲させられている。
【0026】
上記各係止片16,18は、それぞれ円筒形状をなして上記各側部フレーム5の上部に取り付けられ、上記各係止片16,18の軸心は上記軸心21にほぼ直交している。そして、上記一端部15と他端部17とは上記各係止片16,18に係止されることにより、上記軸心21回りでの回動が不能とされている。
【0027】
上記トーションスプリング19の中途部22はジグザグに屈曲させられて係止部24が形成され、一方、上記背もたれ板11の上部には長孔や切り欠きによって上記係止部24に係脱自在に係止される被係止部25が形成されている。この被係止部25を上記係止部24に係止させれば、上記トーションスプリング19の中途部22に対し上記背もたれ板11の上部が係止される。この係止により、上記シートバックフレーム4の上部に対し、上記支持手段12を介して上記背もたれ板11の上部が前後に少し移動自在となるようこの背もたれ板11の上部が弾性的に支持される。
【0028】
前記した下側の支持手段13は、上記背もたれ板11の下端部の後面から後方に向って一体的に突出し、上記下部フレーム7における長手方向の一部分を構成する一部フレーム29に嵌脱自在に嵌合すると共にこの一部フレーム29を弾性的に挟み付ける上下一対の弾性を有した支持片30,30を備えている。つまり、これら両支持片30,30の間の空間31が上記一部フレーム29にその前方から嵌脱自在に嵌合させられている。上記各支持片30は、上記背もたれ板11の幅方向のほぼ全長にわたって連続的に形成されている。
【0029】
上記空間31の前後方向の長さは、上記一部フレーム29の直径よりも十分に大きくされ、これにより、上記両支持片30,30の各対向面30a,30aは上記一部フレーム29に対し前後に摺動自在に圧接している。
【0030】
また、上記両支持片30,30の互いの対向面30a,30aは後方に向うに従い互いに徐々に離反してこれら対向面30a,30a間の離間寸法が後方に向うに従い徐々に漸増することとされている。これにより、上記両支持片30,30はそれ自体の弾性力で前方に向って上記の摺動をするよう付勢され、つまり、上記両支持片30,30の弾性力(付勢力)で上記背もたれ板11の下部が上記一部フレーム29から前方に向って離反移動するよう付勢されている。この場合、上記一部フレーム29は円形パイプ製であるため、上記した両支持片30,30と一部フレーム29との嵌脱は円滑になされると共に、両支持片30,30の付勢力によるこれら支持片30,30の前方への上記摺動は円滑になされる。
【0031】
上記両支持片30,30の各後端(突出端)は、これらが互いにより接近するよう折り曲げられており、上記両支持片30,30がそれ自体の弾性力で前方に向って摺動させられたとき、上記両支持片30,30の後端が、上記一部フレーム29の後面に当接して、それ以上に前方に摺動することが阻止されている。なお、上記背もたれ板11に前方に向う大きい外力を与えれば、上記両支持片30,30の各後端の間を通し、かつ、これら支持片30の弾性変形を伴って、上記一部フレーム29と両支持片30,30の空間31とが互いに嵌脱自在とされている。
【0032】
図1中一点鎖線、図2,3中実線で示すシート1の状態は、これに着座者が着座しておらず、シート1が自由状態であるものを示している。
【0033】
上記した自由状態のシート1に対し着座者が着座し、その上体を上記シートバック3の主に上部に背もたれさせた場合、上記上体から外力を与えられた上記背もたれ板11の上部は、上記シートバックフレーム4に対し後方への少しの移動が許容され、その状態で、上側の支持手段12のトーションスプリング19の前方に向う付勢力により、上記シートバックフレーム4に弾性的に支持される(図2中二点鎖線)。
【0034】
一方、着座者が、その上体を上記シートバック3の主に下部に背もたれさせた場合、上記上体から外力を与えられた上記背もたれ板11の下部は、上記一部フレーム29に対する両支持片30,30の後方への摺動を伴って、後方への少しの移動が許容され、その状態で、下側の支持手段13の両支持片30,30の前方に向う付勢力により、上記シートバックフレーム4に弾性的に支持される(図2中一点鎖線)。
【0035】
そして、シート1に着座した着座者の上体は、上記したように上、下支持手段12,13の主にいずれか一方に支持され、もしくは、図示しないが両方に弾性的に支持されることから、車体から上記シートバック3を通し着座者の上体に振動等が与えられようとしたとき、この振動等は上記トーションスプリング19と、両支持片30,30とによる弾性力により緩衝され、もって、シート1に対する良好な座り心地が確保される。
【0036】
上記構成によれば、シートバックフレーム4に背もたれ板11を弾性的に支持させる下側の支持手段13は、上記背もたれ板11に一体成形された両支持片30,30を上記シートバックフレーム4の下部フレーム7の一部フレーム29に嵌合させるという構成であるため、従来の技術に比べて支持手段13の構成部品の点数は極めて少なくなる。
【0037】
しかも、上記シートバックフレーム4に対しての支持手段13による背もたれ板11の組み付けは、単にこの背もたれ板11に形成した両支持片30,30を上記シートバックフレーム4の一部フレーム29に嵌合させて係止させるということで達成される。
【0038】
よって、上記したように、シート1に対する良好な座り心地が確保されるものでありながら、シートバック3の構成が簡単になると共に、このシートバック3の組み立て作業が容易にできることとなる。
【0039】
また、上記支持手段13の両支持片30,30は上記背もたれ板11からその後方に向って突出して、シートバックフレーム4の一部フレーム29を挟み付けるよう嵌合するものであるため、シート1に着座した着座者がシートバック3の背もたれ板11に与える外力の方向は、上記一部フレーム29に対する両支持片30,30の嵌合の方向と一致して、この嵌合を助長することとなる。
【0040】
よって、シートバックフレーム4に対し支持手段13を介し背もたれ板11を組み付けた後は、この背もたれ板11が上記シートバックフレーム4から無意的に離脱するということは防止されて、上記シートバックフレーム4に対する背もたれ板11の支持手段13による支持が確実に保持される。
【0041】
なお、以上は図示の例によるが、シート1は自動車の車体の幅方向に向って設置されるものであってもよい。また、上側の支持手段12に下側の支持手段13の構成を適用してもよい。
【0042】
以下の各図は、第2〜5の実施の形態を示している。これら各実施の形態は、前記第1の実施の形態と構成、作用において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。
【0043】
(第2の実施の形態)
【0044】
図4,5は、第2の実施の形態を示している。
【0045】
上記シートバック3に着座者がその上体を背もたれさせたとき、上記背もたれ板11の下端部を除く上部側が、上記上体から主に外力を受けることとされ、上記背もたれ板11の上部側がこの背もたれ板11における本体部分33とされている。
【0046】
上記支持手段13は、上記背もたれ板11の下端部におけるシート1の幅方向でのほぼ中央部を構成する一部分34の後面に一体成形されて上記シートバックフレーム4の一部フレーム29に係脱自在に係止される係止部35を備えている。また、この係止部35は前記支持片30,30を備えている。
【0047】
上記背もたれ板11における上記一部分34と、この一部分34に上記幅方向で左右に連なる他の部分36,36との間に、それぞれ前後方向に貫通するスリット37が形成され、これらスリット37は、それぞれ上下方向に延びてその下端は上記背もたれ板11の下端縁から下方に向って開放され、つまり、上記各スリット37は切り欠き形状とされている。
【0048】
このため、上記一部分34は、上記本体部分33の下端部に対し一体的に片持ち支持された構成となり、かつ、上記各他の部分36で補強されることなく、これ単独で上記本体部分33の下端部から下方に向って一体的に突出し、つまり、上記背もたれ板11の一部分34は係止部35を伴って、前後に弾性的に撓み易い構成とされている。
【0049】
よって、シート1への着座者がその上体をシートバック3に背もたれさせたとき、上記上体から後方に向う外力を与えられた上記背もたれ板11は、上記一部フレーム29に対する両支持片30,30の後方への摺動と、上記一部分34の弾性的な撓みとによって、後方への少しの移動が許容され、その状態で、上記両支持片30,30の前方に向う付勢力と、上記背もたれ板11の一部分34が元の形状に復元しようとする付勢力とによって、シートバックフレーム4に弾性的に支持される(図5中一点鎖線)。
【0050】
よって、車体から上記シートバック3を通し着座者の上体に振動等が与えられようとしたとき、この振動等は上記両支持片30,30と一部分34の弾性力により緩衝され、シート1に対する良好な座り心地が確保される。
【0051】
そして、上記の場合、シートバックフレーム4に背もたれ板11を弾性的に支持させる下側の支持手段13は、上記背もたれ板11に一体成形された係止部35の両支持片30,30を上記シートバックフレーム4の下部フレーム7の一部フレーム29に嵌合させて係止させるという構成であるため、従来の技術に比べて支持手段13の構成部品の点数は極めて少なくなる。
【0052】
しかも、上記シートバックフレーム4に対しての支持手段13による背もたれ板11の組み付けは、単にこの背もたれ板11に形成した係止部35の両支持片30,30を上記シートバックフレーム4の一部フレーム29に嵌合させて係止させるということで達成される。
【0053】
よって、上記したように、シート1に対する良好な座り心地が確保されるものでありながら、シートバック3の構成が簡単になると共に、このシートバック3の組み立て作業が容易にできることとなる。
【0054】
また、上記支持手段13の係止部35の両支持片30,30は上記背もたれ板11からその後方に向って突出して、シートバックフレーム4の一部フレーム29を挟み付けるよう嵌合するものであるため、シート1に着座した着座者がシートバック3の背もたれ板11に与える外力の方向は、上記一部フレーム29に対する両支持片30,30の嵌合の方向と一致して、この嵌合を助長することとなる。
【0055】
よって、シートバックフレーム4に対し支持手段13を介し背もたれ板11を組み付けた後は、この背もたれ板11が上記シートバックフレーム4から無意的に離脱するということが防止されて、上記シートバックフレーム4に対する背もたれ板11の支持手段13による支持が確実に保持される。
【0056】
また、上記背もたれ板11における上記一部分34の前面は、上記他の部分36の前面よりも後側に偏位させられている。
【0057】
このため、前記したように、シート1への着座者がその上体をシートバック3に背もたれさせることにより、背もたれ板11が上記一部分34の弾性的な撓みによって、後方に移動させられるとき、上記一部分34は他の部分36に対し相対的に前方に移動することになるが、上記したように、これら両部分34,36は予め偏位させられているため、上記一部分34が他の部分36の前面よりも前方に大きく突出するということは抑制され、かつ、この背もたれ時には、上記一部分34と各他の部分36の各前面がより面一に近づくこととされている(図5中一点鎖線)。
【0058】
よって、上記背もたれ板11の前面が全体的に平坦な面とされるため、この背もたれ板11への背もたれの感覚が良好に保たれ、つまり、シート1に対する良好な座り心地が確保される。
【0059】
なお、上記背もたれ板11の下端部の両側部を一部分34として、上記係止部35を左右一対設けてもよい。
【0060】
(第3の実施の形態)
【0061】
図6,7は、第3の実施の形態を示している。
【0062】
これによれば、前記第2の実施の形態において、切り欠き形状とされた各スリット37が切れ目形状とされ、各一部分34は、その上下両端が他の部分36に対し両端支持されている。
【0063】
また、上記一部分34と他の部分36とはシート1の幅方向でそれぞれ複数設けられ、これらは交互に配設されている。
【0064】
上記構成によれば、一部分34が両端支持されているため、背もたれ板11の自由な変形が抑制されて、製造誤差が小さくできるという成形上の利点がある。
【0065】
他の構成や効果は、前記第2の実施の形態と同様である。
【0066】
(第4の実施の形態)
【0067】
図8は、第4の実施の形態を示している。
【0068】
これによれば、前記第2の実施の形態において、係止部35の支持片30,30は、一部フレーム29に対しその前方から前後に摺動不能に係脱自在に係止(嵌脱自在に嵌合)させられている。
【0069】
上記構成によれば、第2の実施の形態に比べてシートバック3の構成がより簡単になると共に、前後方向にコンパクトとなる。
【0070】
他の構成や効果は、前記第2の実施の形態と同様である。
【0071】
(第5の実施の形態)
【0072】
図9は、第5の実施の形態を示している。
【0073】
これによれば、前記第2の実施の形態において、係止部35はシート1の側面視で下方に向って開く倒立ほぼU字形状をなし、この係止部35は一部フレーム29に対しその上方から係脱自在に係止させられている。
【0074】
上記構成によれば、背もたれ板11がその重量等で下方移動しようとすることは、上記一部フレーム29に対する係止部35の係止を助長するものであり、よって、シートバックフレーム4に対する背もたれ板11の支持手段13による支持は、より確実に保たれる。
【0075】
他の構成や効果は、前記第2の実施の形態と同様である。
【0076】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0077】
請求項1の発明は、シートクッションの後端部側から上方に向って突出するシートバックが、上記シートクッションの後端部側に支持されたシートバックフレームと、上記シートクッションに腰掛けた着座者を背もたれ可能とさせる背もたれ板と、この背もたれ板を上記シートバックフレームに支持させる支持手段とを備えたシートのシートバック緩衝構造において、
【0078】
上記支持手段が、上記背もたれ板からその後方に向って一体的に突出し上記シートバックフレームの一部分を構成する一部フレームと嵌脱自在に嵌合すると共に、この一部フレームを弾性的に挟み付ける一対の支持片を備え、これら両支持片を上記一部フレームに対し前後に摺動自在にさせると共に、上記両支持片がそれ自体の弾性力で前方に向って付勢されるようにしてある。
【0079】
このため、シートへの着座者がその上体をシートバックに背もたれさせたとき、上記上体から後方に向う外力を与えられた上記背もたれ板は、上記一部フレームに対する両支持片の後方への摺動を伴って、後方への少しの移動が許容され、その状態で、上記両支持片の前方に向う付勢力により、上記シートバックフレームに弾性的に支持される。
【0080】
よって、車体から上記シートバックを通し着座者の上体に振動等が与えられようとしたとき、この振動等は上記両支持片による弾性力により緩衝され、シートに対する良好な座り心地が確保される。
【0081】
そして、上記の場合、シートバックフレームに背もたれ板を弾性的に支持させる支持手段は、上記背もたれ板に一体成形された一対の支持片を上記シートバックフレームの一部フレームに嵌合させるという構成であるため、従来の技術に比べて支持手段の構成部品の点数は極めて少なくなる。
【0082】
しかも、上記シートバックフレームに対しての支持手段による背もたれ板の組み付けは、単にこの背もたれ板に形成した両支持片を上記シートバックフレームの一部フレームに嵌合させるということで達成される。
【0083】
よって、上記したように、シートに対する良好な座り心地が確保されるものでありながら、シートバックの構成が簡単になると共に、このシートバックの組み立て作業が容易にできることとなる。
【0084】
また、上記支持手段の両支持片は上記背もたれ板からその後方に向って突出して、シートバックフレームの一部フレームを挟み付けるよう嵌合するものであるため、シートに着座した着座者がシートバックの背もたれ板に与える外力の方向は、上記一部フレームに対する両支持片の嵌合の方向と一致して、この嵌合を助長することとなる。
【0085】
よって、シートバックフレームに対し支持手段を介し背もたれ板を組み付けた後は、この背もたれ板が上記シートバックフレームから無意的に離脱するということは防止されて、上記シートバックフレームに対する背もたれ板の支持手段による支持が確実に保持される。
【0086】
請求項2の発明は、上記背もたれ板が弾性を有し、上記支持手段が、上記背もたれ板における一部分に一体成形されて上記シートバックフレームに係止される係止部を備え、上記背もたれ板における上記一部分と、この一部分に連なる他の部分との間に前後方向に貫通するスリットを形成してある。
【0087】
このため、上記背もたれ板の一部分は、上記スリットの存在により他の部分によって補強されるということが防止されることから、上記係止部を伴って、前後に弾性的に撓み易い構成とされる。
【0088】
よって、シートへの着座者がその上体をシートバックに背もたれさせたとき、上記上体から後方に向う外力を与えられた上記背もたれ板は、その一部分の弾性的な撓みによって、後方への少しの移動が許容され、その状態で、上記背もたれ板の一部分が元の形状に復元しようとする付勢力によって、上記シートバックフレームに弾性的に支持される。
【0089】
よって、車体から上記シートバックを通し着座者の上体に振動等が与えられようとしたとき、この振動等は上記背もたれ板の一部分の弾性力により緩衝され、シートに対する良好な座り心地が確保される。
【0090】
そして、上記の場合、シートバックフレームに背もたれ板を弾性的に支持させる支持手段は、上記背もたれ板に一体成形された係止部を上記シートバックフレームに係止させるという構成であるため、従来の技術に比べて支持手段の構成部品の点数は極めて少なくなる。
【0091】
しかも、上記シートバックフレームに対しての支持手段による背もたれ板の組み付けは、単にこの背もたれ板に形成した係止部を上記シートバックフレームに係止させるということで達成される。
【0092】
よって、上記したように、シートに対する良好な座り心地が確保されるものでありながら、シートバックの構成が簡単になると共に、このシートバックの組み立て作業が容易にできることとなる。
【0093】
請求項3の発明は、上記背もたれ板における上記一部分の前面を、上記他の部分の前面よりも後側に偏位させてある。
【0094】
このため、前記したように、シートへの着座者がその上体をシートバックに背もたれさせることにより、背もたれ板が上記一部分の弾性的な撓みによって、後方に移動させられるとき、上記一部分は他の部分に対し相対的に前方に移動することになるが、上記したように、これら両部分は予め偏位させてあるため、上記一部分が他の部分の前面よりも前方に大きく突出するということは抑制される。
【0095】
よって、上記背もたれ板の前面が全体的に平坦な面とされるため、この背もたれ板への背もたれの感覚が良好に保たれ、つまり、シートに対する良好な座り心地が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、シートの展開斜視図である。
【図2】第1の実施の形態で、シートバックの部分側面図である。
【図3】第1の実施の形態で、図2で示したものの平面図である。
【図4】第2の実施の形態で、背もたれ板の部分斜視図である。
【図5】第2の実施の形態で、図2に相当する図である。
【図6】第3の実施の形態で、背もたれ板の部分斜視図である。
【図7】第3の実施の形態で、図2に相当する図である。
【図8】第4の実施の形態で、図2に相当する図である。
【図9】第5の実施の形態で、図2に相当する図である。
【符号の説明】
1 シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 シートバックフレーム
13 支持手段
29 一部フレーム
30 支持片
30a 対向面
31 空間
33 本体部分
34 一部分
35 係止部
36 他の部分
37 スリット
Claims (3)
- シートクッションの後端部側から上方に向って突出するシートバックが、上記シートクッションの後端部側に支持されたシートバックフレームと、上記シートクッションに腰掛けた着座者を背もたれ可能とさせる背もたれ板と、この背もたれ板を上記シートバックフレームに支持させる支持手段とを備えたシートのシートバック緩衝構造において、
上記支持手段が、上記背もたれ板からその後方に向って一体的に突出し上記シートバックフレームの一部分を構成する一部フレームと嵌脱自在に嵌合すると共に、この一部フレームを弾性的に挟み付ける一対の支持片を備え、これら両支持片を上記一部フレームに対し前後に摺動自在にさせると共に、上記両支持片がそれ自体の弾性力で前方に向って付勢されるようにしたシートのシートバック緩衝構造。 - 上記背もたれ板が弾性を有し、上記支持手段が、上記背もたれ板における一部分に一体成形されて上記シートバックフレームに係止される係止部を備え、上記背もたれ板における上記一部分と、この一部分に連なる他の部分との間に前後方向に貫通するスリットを形成した請求項1に記載のシートのシートバック緩衝構造。
- 上記背もたれ板における上記一部分の前面を、上記他の部分の前面よりも後側に偏位させた請求項2に記載のシートのシートバック緩衝構造。
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