JP6763281B2 - 乗物用シートのトレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートのトレイ装置に関するものである。
乗物用シートのサイド部分に配設されるトレイとしての機能を有するサイドテーブルが知られている。特許文献1に記載のサイドテーブルは、トレイ部分を有するテーブル本体を乗物用シートの側部に対して片持ちの支持機構によって支持することで形成されている。テーブル本体は、支持機構によって使用状態である水平姿勢から垂直方向下方に倒し収納できるように構成されている。
特開2000−85438号公報
特許文献1に記載された従来技術では、テーブル本体を使用せず垂直方向下方に倒し収納状態とした場合、乗物用シートからのサイドテーブルの突出量を小さくすることはできる。しかし、乗物用シートのサイド部分に支持機構が取付けられているのでサイドテーブルの突出量を収納状態のテーブル本体の側端部までの長さより小さくすることはできない。これによって、乗員の乗降動作において収納状態のサイドテーブルが支障となることがあった。特に、ワンボックスカー等において車いすを使用する乗員の乗降動作において車いすが収納状態のサイドテーブルに干渉して乗降動作がしにくいという問題があった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、不使用状態において乗物用シートからの突出部分を小さくして乗員の乗降動作における支障を抑制した乗物用シートのトレイ装置を提供することを課題とする。
本発明の第1発明は、乗物用シートのトレイ装置であって、下方に凹む凹部を有するトレイ部と該トレイ部から水平方向に延びる突出部とを備えたトレイ本体と、前記乗物用シートの側部の内側に配設され前記突出部の一部を受け入れて保持する保持部材と、を備えていることを特徴とする。
第1発明によれば、トレイ本体は、使用時にはその突出部が乗物用シートの内側に配設された保持部材に受け入れられて保持されトレイとして使用できる。また、不使用時にはこれを乗物用シートから取り外すことができる。これによって、トレイ本体の不使用時には乗物用シートから突出する部分が小さくなり乗員の乗降動作における支障発生を抑制することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記突出部はその一部が前記トレイ本体内に保持された円柱状部材であることを特徴とする。
第2発明によれば、突出部の形成が簡便にできる。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記円柱状部材は前記トレイ本体の前記凹部の外周縁部に沿った部分の少なくとも一部において保持されていることを特徴とする。
第3発明によれば、トレイ本体の凹部における内容物の出し入れにトレイ本体に荷重が印加される凹部の外周縁部に沿った部分に円柱状部材を保持させることにより、荷重を効率的に乗物用シートに伝達することができる。これによって、トレイ本体に無理な力がかかって破損する等の不具合発生を抑止できる。
本発明の第4発明は、上記第3発明において、前記トレイ本体の前記凹部はその外周に沿った部分に他の部分より凹みが大きい深凹み部が設けられ、前記円柱状部材は少なくとも前記深凹み部に沿った部分において保持されていることを特徴とする。
第4発明によれば、トレイ本体の凹部に入れられた内容物は深凹み部に集まりやすく内容物の出し入れにトレイ本体に印加される荷重は深凹み部に沿った部分に集中しやすい。そこで、深凹み部に沿った部分に円柱状部部材を保持させることによって荷重をより効率的に乗物用シートに伝達することができる。
本発明の第5発明は、上記第4発明において、前記深凹み部は前記乗物用シートの前方向に配置され、前記凹部の外周縁部に沿った前記トレイ本体の上面部の前記深凹み部の反対側には平面部が形成されていることを特徴とする。
第5発明によれば、乗物用シートの着座乗員が手をまわして深凹み部中の内容物を取り出しやすいとともに、乗物用シートの後部座席の着座乗員が平面部をテーブルとして使用し筆記等の行為を行いやすい。
本発明の第6発明は、上記第2発明から第5発明の何れかにおいて、前記円柱状部材は一本の部材が折り曲げられて形成され、前記円柱状部材の両端部が前記突出部をなし前記両端部以外の部分が前記トレイ本体の前記凹部の外周縁部に沿った部分において保持されていることを特徴とする。
第6発明によれば、一本の円柱状部材で凹部の外周縁部に沿った部分を乗物用シートに対して支持することができるので構造が簡潔であるともに効率よく荷重を乗物用シートに伝達することができる。
本発明の第7発明は、上記第6発明において、前記円柱状部材は前記トレイ本体の上面と前記凹部の下面との間の高さ位置に配設されていることを特徴とする。
第7発明によれば、円柱状部材がトレイ本体の上面と凹部の下面との間の高さ位置に配設されるので、トレイ本体の上下方向の長さを短くすることができ、トレイ本体をコンパクトに形成することができる。
本発明の第8発明は、上記第1発明ないし上記第7発明のいずれかにおいて、前記トレイ本体の前記凹部の底面には前記凹部の他の部分とは異なった色に着色された着色部が設けられていることを特徴とする。
第8発明によれば、乗員はトレイ本体の凹部を物入れとして認識しやすい。
本発明の第1実施形態である乗物用シートのトレイ装置が、自動車用シートに取付けられた状態を示す斜視図である。 上記実施形態における乗物用シートのトレイ装置を斜め上方から見た斜視図である。 上記実施形態における乗物用シートのトレイ装置の分解斜視図である。 上記実施形態における乗物用シートのトレイ装置を上から見た平面図である。 上記実施形態における乗物用シートのトレイ装置を側方から見た側面図である。 図4のVI−VI矢視線断面図である。 図5のVII−VII矢視線断面図である。 図5のVIII−VIII矢視線断面図である。
図1〜図8は、本発明の一実施形態を示す。各図中、矢印により自動車用シート1のトレイ装置10が自動車用シート1とともに自動車に取付けられたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1には、トレイ装置10が取付けられた自動車用シート1の概略構成が示されている。自動車用シート1は、ワンボックスタイプの自動車の前部右側座席として構成されている。自動車用シート1は、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるとなるヘッドレスト4と、を備えている。シートクッション3は、フロアFに取付けられている。シートバック2の左側側面部である車室側側面部2Aに、トレイ装置10が配設されている。ここで、自動車用シート1が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
シートバック2は、その左右両側の下端部が、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置として機能するリクライナ(図示せず)を介してシートクッション3の左右両側の後端部に連結されている。これにより、シートバック2は、常時は、各リクライナが回転止め状態に保持されるロック構造によって、背凭れ角度が固定された状態に保持されている。そして、シートバック2は、解除レバー(不図示)の操作によって各リクライナの回転止め状態が解除されることにより、各リクライナの中心軸線のまわりに前後方向に背凭れ角度を変えられる状態に切り換えられるようになっている。なお、図1に示すシートバック2のシートクッション3に対する背凭れ角度は、シートバック2がシートクッション3の後端部に起立した標準状態とされている。そして、この標準状態においてトレイ装置10は、その上面がフロアFに対してほぼ平行となる状態でシートバック2に取付けられている。
図2〜図8に示すように、トレイ装置10は、トレイ本体11と、トレイ本体11をシートバック2に取付けるためのシートバック2内に配設されたサポート部材12と、を備える。トレイ本体11は、上面視で前方の左右方向幅が狭まった略矩形状のトレイ部20と、パイプを折り曲げて上面視で開口端部側の幅が狭まった略U字状に形成されたステー30と、を備える。トレイ部20は、樹脂製の部材で、図3に典型的に示されるように、上部材21と、下部材22と、が間にステー30の一部を挟んで最中状に組み合わされた構造とされている。ここで、サポート部材12が、特許請求の範囲の「保持部材」に相当する。
上部材21は、上壁部21aと、上壁部21aの外周縁部から下方に向かうにつれて広がって延びる側壁部21bと、を備える。上壁部21aの前側には前方に向かうにつれて下方への深さが大きくなる凹部21a1が形成されている。また、上壁部21aの後側には後下方に向かって傾く傾斜面部21a2が形成されている。傾斜面部21a2は、傾斜した平面であり後席の乗員がここをテーブルとして簡単な筆記作業に使用可能なものである。傾斜面部21a2の後端部側には、左右方向に延びる凸部21a21が設けられている。凸部21a21は、小紙片を傾斜面部21a2の上に置いたとき小紙片が下に落ちないようにする機能を有する。図6に典型的に示されるように、凹部21a1の前後長は、上壁部21aの前後長の2/3程度であり、傾斜面部21a2の前後長は、上壁部21aの前後長の1/3程度である。そして、凹部21a1は、その前端部から上壁部21aの前後長の1/5程度後方に最深部21a11があり、そこから傾斜面部21a2の前端部に向かって滑らかに深さが小さくなるように形成されている。凹部21a1は、左右方向においても両端部から中央部に向かって左右対称に滑らかに深さが大きくなるように形成され、中央部は上壁部21aの左右方向の各断面において左右長の1/2〜2/3程度の長さの平面部21a12として形成されている。すなわち、凹部21a1の底面部は後方に向かって左右方向の幅が広がりながら後上方に向かって延びるほぼ平面の平面部21a12として形成されている。また、傾斜面部21a2は、最深部21a11の前後方向で反対側に配置されている。ここで、傾斜面部21a2と最深部21a11が、それぞれ、特許請求の範囲の「平面部」と「深凹み部」に相当する。
平面部21a12の前側には前後方向に延びる3本の上方に突出する突条が形成されている。具体的には、左右方向中央部の中突条21a13と、その左右における対称位置に設けられた一対の左右突条21a14と、である。中突条21a13は、左右突条21a14より長く形成されている。中突条21a13と左右突条21a14の平面部21a12の一般面からの突出高さは平面部21a12の板厚の1/3程度であり、凹部21a1に入れた小銭等の内容物が平面部21a12の一般面に密着して取り出しにくくなるのを防止する機能を果たす。中突条21a13と左右突条21a14の間の左右方向中央部には、前後方向に延びる貫通孔21a15が左右一対設けられている。貫通孔21a15の前後方向長さは中突条21a13の前後方向長さと、左右突条21a14の前後方向長さと、の中間程度であり、貫通孔21a15の左右方向の幅は、中突条21a13及び左右突条21a14の左右方向幅と同程度である。一対の貫通孔21a15には、それぞれ、トレイ部20の色と異なる色の樹脂で形成された異色部材21cの一部が挿入されて固定されている。本実施形態においては、トレイ部20の色は黒色で異色部材21cの色は黄色であるが、これに限定されるものではない。異色部材21cは、図3及び図7に示すように、その横断面が逆T字状でT字の縦棒部が下から貫通孔21a15に挿入されて、縦棒部の先端部が平面部21a12の上面から中突条21a13及び左右突条21a14と同程度突出するように配設される。この状態で、異色部材21cのT字の横棒部の上面は平面部21a12の下面に対し接着で固定される。異色部材21cは、その一部が平面部21a12の上面から突出することによってトレイ装置10の物入れの位置を明示する機能を果たす。ここで、異色部材21cの一部であって平面部21a12の上面から突出した部分が、特許請求の範囲の「着色部」に相当する。
図3及び図8に典型的に示されるように、上壁部21aの下側面には、後述するステー30の上面に当接して支持する押圧リブ21a3が凹部21a1の外周縁の内側に沿って複数配設されている。押圧リブ21a3は、上壁部21aの下側面から下方に向かって延びる板状のリブの先端側を逆U字状に切り欠いた切欠き21a31を有しており、この切欠き21a31の中にステー30が配置される。上部材21は、複数の押圧リブ21a3の切欠き21a31の上端縁部をステー30の上面に押し付けた状態で後述する下部材22に対して取付けられる。上壁部21aの下側面の中央部に1か所と、後部に左右一対の2か所のビス締め固定するためのビス孔21a4が設けられている。図3及び図6に示すように、ビス孔21a4は十字に交わった状態で上壁部21aの下側面から下方に向かって延びる板状のリブの交わる部分に上下方向に延びる孔を形成したものである。下部材22の下面側からビス孔21a4に対してビス締めすることにより上部材21と下部材22とがステー30を挟んで一体化させられる。
図3〜図8に示すように、上部材21の側壁部21bは、上壁部21aの外周縁部から下方に上部材21の前部における上下方向長さの1/4程度の長さにわたって、下方に向かうにつれて外側に広がって延びる壁部として形成されている。そして、側壁部21bの下端部には、後述する下部材22の側板部22bの上端部に設けられた段部22b1と係合する段部21b1が形成されている。前側の側板部22bの下端部側には、左右一対の係止孔21b2が設けられている。上部材21と下部材22とがステー30を挟んで一体化する際、係止孔21b2には、後述する下部材22の係止爪22b2が係止するように構成されている。
図3〜図8に示すように、下部材22は、下板部22aと、下板部22aの外周縁部から上方に向かうにつれて広がって延びる側板部22bと、を備える。下板部22aは、平板な板状をしており上部材21のビス孔21a4に対応した位置に上方に向けて突出する膨出部22a1が設けられている。膨出部22a1の上端面部にはビスを通す孔が設けられここにビスを通して上部材21のビス孔21a4に対してビス締めして下部材22を取付けられるようになっている。側板部22bは、下板部22aの外周縁部から上方に、トレイ部20の前部における上下方向長さの3/4程度の長さにわたって、上方に向かうにつれて外側に広がって延びる壁部として形成されている。側板部22bの上端部には、上部材21の側壁部21bの段部21b1と係合する段部22b1が形成されている。前側の側板部22bの上端部側には、上部材21の係止孔21b2に対応した位置に係止爪22b2が形成されている。右側の側板部22bには、後述するステー30の取付端部32を通す孔22b3が2つ設けられている。
図3〜図8に示すように、ステー30は、鉄製の横断面が円形のパイプを折り曲げて形成されており、上面視で開環楕円状の環状部31と、環状部31の開環端部から右方に向かって互いに平行に延びて形成された直線状の一対の取付端部32と、を備える。環状部31の上面視における楕円形状は、トレイ部20の凹部21a1の外周形状に対応するものである。そして、ステー30を間に挟んで上部材21と下部材22を組み付けたとき、環状部31は、下部材22の下板部22aの上面と上部材21の押圧リブ21a3の切欠き21a31の上端縁部との間で挟持される。取付端部32の環状部31に近い上面部には、切欠き溝32aが形成されている。切欠き溝32aは、後述するシートバック2の車室側側面部2Aの内側に配設されたサポート部材12の係止片12dが係脱してステー30をシートバック2に対して係脱自在に保持するためのものである。なお、かかる取付端部32とサポート部材12との関係は、通常用いられるヘッドレストのステーとヘッドレストサポートとの関係と類似しており、特開2016−179776号公報等にその概要が開示されている。ここで、取付端部32が、特許請求の範囲の「突出部」に相当する。また、鉄製の横断面が円形のパイプが、特許請求の範囲の「円柱状部材」に相当する。
図7及び図8に示すように、シートバック2の車室側側面部2Aの内側には、ステー30の取付端部32に対応して一対のサポート部材12が配設されている。サポート部材12は、上記の特開2016−179776号公報等に開示されるヘッドレストサポートと類似の構造のもので、筒部12aと、頭部12bと、操作部12cと、係止片12dと、を備えている。筒部12aは、その内筒部分にステー30の取付端部32を受け入れ可能とされ、その外筒部分が図示しないブラケットを介してシートバック2のフレームに取付けられている。頭部12bは、筒部12aの左端部に膨らんだ形状に形成された部分で、その内部に下方から操作部12cが上下動可能に保持されている。操作部12cの上端部側には、係止片12dが取付けられており操作部12cが上下動することによって係止片12dがステー30の切欠き溝32aに対して係脱できるようになっている。なお、本実施形態においては、一対のサポート部材12を使用したがこれらを一体化して1つのサポート部材としてシートバック2に取付けてもよい。
図1〜図8に基づいて、トレイ装置10の組み付け手順について説明する。まず、トレイ本体11を組み立てる。下部材22の孔22b3にステー30の取付端部32を通し環状部31を下板部22aの上に配置する。この状態で、上部材21の係止孔21b2に下部材22の係止爪22b2を係止して、下部材22の段部22b1と上部材21の段部21b1を係合させ、下部材22の膨出部22a1からビスを通して上部材21のビス孔21a4に対してビス締めする。このとき、ステー30の環状部31は下部材22の下板部22aと上部材21の押圧リブ21a3との間で挟持される。必要に応じて、上部材21又は下部材22とステー30との間に発泡樹脂シート片等を配置してもよい。これによって、ステー30に対して上部材21と下部材22とを車両走行振動に起因するビビリを抑制して取付けることができる。こうして形成したトレイ本体11の取付端部32をシートバック2の車室側側面部2Aの内側に配設されたサポート部材12の内筒部分に差し込んで切欠き溝32aに係止片12dを係止させて保持させる。この状態がトレイ本体11の使用状態であり、ステー30の取付端部32は、フロアFと平行な水平方向に延びている。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。トレイ本体11は、使用時にはその取付端部32がシートバック2の車室側側面部2Aの内側に配設されたサポート部材12の内筒部分に受け入れられて保持されトレイとして使用できる。また、不使用時にはトレイ本体11をシートバック2から取り外すことができる。これによって、トレイ本体11の不使用時にはシートバック2の車室側側面部2Aから突出する部分はサポート部材12の頭部12bのみとなり、これはトレイ本体11に比較して左右方向長さが極めて小さいので乗員の乗降動作における支障発生を抑制することができる。また、取付端部32は一本の横断面が円形のパイプを折り曲げて形成されたステー30の一部として形成されているので、製造が簡便であるとともに構造が簡潔となる。また、ステー30の環状部31はトレイ本体11の凹部21a1の外周縁部に沿った部分において保持されているので、トレイ本体11に印加される荷重を効率的にシートバック2に伝達することができる。
また、ステー30の環状部31は、トレイ本体11の凹部21a1の最深部21a11の外周縁部にも位置して保持されているので、トレイ本体11に印加される荷重が集中しやすい最深部21a11を効率よく支持することができる。また、ステー30の環状部31はトレイ本体11の上面と、トレイ本体11の凹部21a1の下面と、の間の高さ位置に配設されているので、トレイ本体11の上下方向の長さを短くすることができ、トレイ本体11をコンパクトに形成することができる。さらに、トレイ本体11の最深部21a11はシートバック2の前方向に配置され、トレイ本体11の後方には傾斜面部21a2が形成されている。これによって、自動車用シート1の着座乗員が手をまわして最深部21a11に入った小銭等の内容物を取り出しやすいとともに、後部座席の着座乗員が傾斜面部21a2をテーブルとして使用し紙片等への筆記等の行為を行いやすい。加えて、トレイ本体11の凹部21a1には異色部材21cの一部が視認可能に配設されているので、乗員がトレイ本体11の凹部21a1を物入れとして認識しやすい。上記のような作用効果を奏する本実施形態のトレイ装置10は、タクシーのドライバー席に取付けられるのが特に有効である。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、ステー30の取付端部32をシートバック2の車室側側面部2Aの内側に配設されたサポート部材12の内筒部分に差し込んでトレイ本体11をシートバック2に取付けた。しかし、これに限らず、サポート部材12の代わりにシートバック2の内側に、取付端部32を受け入れる孔を形成した部材を保持部材として配設してもよい。また、強度上問題がなければシートバック2の構成部品であるバックパッドやバックフレームに取付端部32を受け入れる孔を形成してそれらを保持部材としてもよい。
2.上記実施形態においては、トレイ本体11をシートバック2の車室側側面部2Aに取付けたが、車外側側面部に取付けてもよい。また、トレイ本体11をシートクッション3の車室側側面部又は車外側側面部に取付けてもよい。
3.上記実施形態においては、ステー30の取付端部32を横断面が円形の一対の突出部として形成した。しかし、これに限らず、横断面が円形、矩形、楕円形等の突出した部材として形成してもよいし、突出部の個数にも限定はなく、一つであってもよいし3つ以上であってもよい。さらに、突出部は形状、個数に限定されずトレイ本体11と一体に設けてもよい。
4.上記実施形態においては、本発明を自動車用シート1に適用したが、これに限らず、本発明を自動車以外の、船、電車、飛行機等に搭載のシートに適用してもよい。
1 自動車用シート(乗物用シート)
2 シートバック
2A 車室側側面部
10 トレイ装置
11 トレイ本体
12 サポート部材(保持部材)
20 トレイ部
21a1 凹部
21a2 傾斜面部(平面部)
21a11 最深部(深凹み部)
21c 異色部材
30 ステー
31 環状部
32 取付端部(突出部)
F フロア


Claims (7)

  1. 乗物用シートのトレイ装置であって、
    下方に凹む凹部を有するトレイ部と該トレイ部から水平方向に延びる突出部とを備えたトレイ本体と、
    前記乗物用シートのシートバックの側部の内側に配設され前記突出部の一部を受け入れて係脱自在に保持する保持部材と、を備えている乗物用シートのトレイ装置。
  2. 請求項1において、前記突出部はその一部が前記トレイ本体内に保持された円柱状部材である乗物用シートのトレイ装置。
  3. 請求項2において、前記円柱状部材は前記トレイ本体の前記凹部の外周縁部に沿った部分の少なくとも一部において保持されている乗物用シートのトレイ装置。
  4. 請求項3において、前記トレイ本体の前記凹部はその外周に沿った部分に他の部分より凹みが大きい深凹み部が設けられ、前記円柱状部材は少なくとも前記深凹み部に沿った部分において保持されている乗物用シートのトレイ装置。
  5. 請求項4において、前記深凹み部は前記乗物用シートの前方向に配置され、前記凹部の外周縁部に沿った前記トレイ本体の上面部の前記深凹み部の反対側には平面部が形成されている乗物用シートのトレイ装置。
  6. 請求項2ないし請求項5のいずれか1項において、前記円柱状部材は一本の部材が折り曲げられて形成され、前記円柱状部材の両端部が前記突出部をなし前記両端部以外の部分が前記トレイ本体の前記凹部の外周縁部に沿った部分において保持されている乗物用シートのトレイ装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、前記トレイ本体の前記凹部の底面には前記凹部の他の部分とは異なった色に着色された着色部が設けられている乗物用シートのトレイ装置。
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