JP3431772B2 - 乗物用座席の配列切替装置 - Google Patents

乗物用座席の配列切替装置

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JP3431772B2
JP3431772B2 JP26803796A JP26803796A JP3431772B2 JP 3431772 B2 JP3431772 B2 JP 3431772B2 JP 26803796 A JP26803796 A JP 26803796A JP 26803796 A JP26803796 A JP 26803796A JP 3431772 B2 JP3431772 B2 JP 3431772B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗物用座席の配列
切替装置に関するものであり、特に、鉄道車輌、バス等
の乗物に設けられた複数の座席の配列状態を、その座席
の背当部が乗物の進行方向に略平行となるロング配列
と、背当部が進行方向に略直交するクロス配列とに切替
えるための配列切替装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉄道車輌、バス等の乗物の座
席としては、ロング座席及びクロス座席が一般的であ
る。ロング座席は、長い座部と背当部とを備えたベンチ
型の座席を、その背当部が乗物の進行方向に対して略平
行となるように、乗物の側壁に沿わせて配置したもので
ある。このタイプの座席は立ち席用及び通路用のスペー
スを大きくとることができるので、通勤、通学等で混み
合うときに適している。しかし、乗物の加減速時等に、
乗物の進行方向への着座者の揺れを受け止めることがで
きないので、座り心地が必ずしもよくない。従って、ロ
ング座席は乗物が込み合わないときにあまり適していな
い。
【0003】一方、クロス座席は、座部、背当部、肘掛
部等を備えた複数の座席を、その背当部が乗物の進行方
向に略直交するように配列したものである。このタイプ
の座席では、乗物の加減速時等において、着座者の身体
が乗物の進行方向へ揺れるのを背当部が受け止める。こ
のため、乗り心地がよく、乗物が込み合わないときに適
している。しかし、立ち席用及び通路用のスペースが狭
くなるので、混み合う時にはあまり適していない。
【0004】このように、ロング座席にもクロス座席に
もそれぞれ一長一短がある。そこで、背当部が乗物の進
行方向に対し略平行となるロング配列(前述したロング
座席に相当)と、背当部が前記進行方向に対し略直交す
るクロス配列(前述したクロス座席に相当)とに切替え
ることのできる座席が種々提案・実用化されている。こ
の座席は、乗物の床に固定された固定架台と、その固定
架台上に乗物の幅方向へスライド可能に取付けられたス
ライド架台と、座部、背当部、肘掛部等を有し、軸によ
りスライド架台に回転可能に取付けられた可動座席部と
からなる。
【0005】この座席によると、ロング配列のときには
スライド架台が乗物の側壁に近づけられ、可動座席部の
背当部が同側壁に略平行にされる。また、クロス配列の
ときにはスライド架台が側壁に近づけられ、背当部が側
壁に略直交にされる。いずれの配列の場合にも、立ち席
用及び通路用のスペースを少しでも広くとるために、可
動座席部が側壁に近づけられる。この配列のときには、
背当部や肘掛部が側壁に干渉するので、可動座席部を回
転させることはできない。そこで、配列の切替え時に
は、スライド架台が側壁から離れる方向へスライドさせ
られる。背当部や肘掛部が側壁と干渉しない位置までス
ライドさせられたところで、可動座席部が回転させられ
る。その回転により背当部が側壁に対し略平行または略
直交となったところで、スライド架台が側壁に近づく方
向へスライドさせられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来技術では、座席の配列状態の切替えに際し、スライ
ド架台のスライドと、可動座席部の回転とが別々に行わ
れていた。すなわち、まず、可動座席部が側壁から離れ
る方向へスライド架台がスライドさせられ、スライド架
台が所定量だけスライドさせられた後、可動座席部が回
転させられていた。そして、可動座席部が所定角度回転
させられた後、その可動座席部が側壁に近づく方向へス
ライド架台がスライドさせられていた。このように、一
つの動作が終了してから、次の動作が行われるので、座
席の配列の切替え開始から終了までに時間がかかってい
た。
【0007】そこで、本発明は、前述した事情に鑑みて
なされたものであり、その目的は短い時間で配列状態を
切替えることのできる乗物用座席の配列切替装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明にかかる乗物用座席の配列切替装置
は、乗物に固定された固定架台と、前記固定架台上に乗
物の幅方向へスライド可能に取付けられたスライド架台
と、少なくとも座部及び背当部を有し、軸により前記ス
ライド架台に回転可能に取付けられた可動座席部と、前
記可動座席部が回転させられたとき、その回転を直線運
動に変換してスライド架台に伝達し、可動座席部の回転
に従いスライド架台を同可動座席部とともに乗物の幅方
向へスライドさせる伝達機構とを具備し、前記回転にと
もなうスライドにより、前記可動座席部を、その背当部
が乗物の進行方向に略平行となるロング配列と、同背当
部が乗物の進行方向に略直交するクロス配列とに切替え
るようにした乗物用座席の配列切替装置であって、前記
可動座席部がロング配列及びクロス配列のいずれかに切
替えられたとき、その可動座席部を回転不能に係止する
ための第1係止機構をさらに具備し、前記第1係止機構
は、前記軸に一体回転可能に取付けられ、かつ外周に複
数の切欠を有する回転盤と、前記スライド架台に出没可
能に取付けられ、かつ前記可動座席部がロング配列及び
クロス配列のいずれかに切替えられたとき前記切欠に係
合するストッパピンとを具備するものである。
【0009】したがって、請求項1の発明の乗物用座席
の配列切替装置によれば、軸を中心として可動座席部が
回転させられると、その回転が伝達機構により直線運動
に変換されてスライド架台に伝達される。この伝達によ
り、可動座席部の回転に従いスライド架台が同可動座席
部とともに乗物の幅方向へスライドさせられる。そし
て、この回転にともなうスライドにより、可動座席部の
配列状態がロング配列からクロス配列、またはクロス配
列からロング配列に切替えられる。可動座席部がロング
配列に切替えられると、背当部が乗物の進行方向に略平
行となる。また、可動座席部がクロス配列に切替えられ
ると、背当部が乗物の進行方向に対し略直交する。
た、可動座席部がロング配列及びクロス配列のいずれか
に切替えられると、その可動座席部は第1係止機構によ
り回転不能に係止される。詳しくは、回転盤は軸と一体
となって回転する。この回転にともない回転盤の切欠の
位置が変化する。可動座席部がロング配列に切替えられ
ると、切欠がストッパピンに対向する。このとき、スト
ッパピンが回転盤の切欠に係合すると、その可動座席部
の回転が規制される。このため、配列の非切替え時に可
動座席部が不用意に回転することがない。
【0010】請求項2の発明にかかる乗物用座席の配列
切替装置は、請求項1に記載の乗物用座席の配列切替装
置において、前記可動座席部がロング配列に切替えられ
たとき、その可動座席部をスライド不能に係止するため
の第2係止機構をさらに備えている。
【0011】したがって、請求項2の発明の乗物用座席
の配列切替装置によれば、請求項1の発明の乗物用座席
の配列切替装置の作用に加え、可動座席部がロング配列
に切替えられると、その可動座席部は第2係止機構によ
りスライド不能に係止される。このため、配列の非切替
え時に可動座席部が不用意にスライドすることがない。
【0012】請求項3の発明にかかる乗物用座席の配列
切替装置は、乗物に固定された固定架台と、前記固定架
台上に乗物の幅方向へスライド可能に取付けられたスラ
イド架台と、少なくとも座部及び背当部を有し、軸によ
り前記スライド架台に回転可能に取付けられた可動座席
部と、前記可動座席部が回転させられたとき、その回転
を直線運動に変換してスライド架台に伝達し、可動座席
部の回転に従いスライド架台を同可動座席部とともに乗
物の幅方向へスライドさせる伝達機構とを具備し、前記
回転にともなうスライドにより、前記可動座席部を、そ
の背当部が乗物の進行方向に略平行となるロング配列
と、同背当部が乗物の進行方向に略直交するクロス配列
とに切替えるようにした乗物用座席の配列切替装置であ
って、前記伝達機構は、前記軸に一体回転可能に取付け
られたカム部材と、前記固定架台に 支持された第1アー
ムと、前記スライド架台に支持され、かつ前記第1アー
ムに連結された第2アームと、前記第1アーム及び第2
アームのいずれか一方に設けられ、前記カム部材に対
し、そのカム部材の回転に従い乗物の幅方向へ変位し得
るように係合された係合部材とを備えている。
【0013】したがって、請求項3の発明の乗物用座席
の配列切替装置によれば、軸を中心として可動座席部が
回転させられると、カム部材もその軸と一体となって回
転する。この回転は、カム部材に係合された係合部材、
第1アーム及び第2アームを介して固定架台及びスライ
ド架台に伝達される。この伝達の途中で可動座席部の回
転が直線運動に変換される。すなわち、第1アームの固
定架台に対する支持箇所や第2アームのスライド架台に
対する支持箇所は常に同じであるが、係合部材の乗物の
幅方向における位置は、可動座席部の回転に従い徐々に
変化する。この変化にともないスライド架台が同可動座
席部とともに乗物の幅方向へスライドさせられる。この
ようにカム部材、第1アーム、第2アーム及び係合部材
といった少ない部品によって、可動座席部を回転及びス
ライドさせるための伝達機構が成立する。そして、この
回転にともなうスライドにより、可動座席部の配列状態
がロング配列からクロス配列、またはクロス配列からロ
ング配列に切替えられる。可動座席部がロング配列に切
替えられると、背当部が乗物の進行方向に略平行とな
る。また、可動座席部がクロス配列に切替えられると、
背当部が乗物の進行方向に対し略直交する。
【0014】請求項4の発明にかかる乗物用座席の配列
切替装置は、請求項3に記載の乗物用座席の配列切替装
置において、前記カム部材は、非円形のガイド孔を有し
ており、前記係合部材は同ガイド孔内に摺動可能に係合
されたものである。
【0015】したがって、請求項4の発明の乗物用座席
の配列切替装置によれば、請求項3の発明の乗物用座席
の配列切替装置の作用に加え、カム部材が軸と一体とな
って回転すると、その回転は、ガイド孔に係合された係
合部材及び第2アームを介してスライド架台に伝達され
る。この伝達の途中で可動座席部の回転が直線運動に
換される。すなわち、ガイド孔における係合部材の位置
は、カム部材の回転に従い乗物の幅方向へ変化する。こ
れにともない、第2アームのスライド架台に対する支持
箇所の位置も変化する。従って、可動座席部は回転しな
がらスライド架台とともに乗物の幅方向へスライドす
る。
【0016】請求項5の発明にかかる乗物用座席の配列
切替装置は、請求項4に記載の乗物用座席の配列切替装
置において、前記係合部材は、第1アームまたは第2ア
ームに回転可能に支持され、かつ前記カム部材の回転に
従い、前記ガイド孔内を転動するガイドローラとしたも
のである。
【0017】したがって、請求項5の発明の乗物用座席
の配列切替装置によれば、請求項4の発明の乗物用座席
の配列切替装置の作用に加え、カム部材が軸と一体とな
って回転すると、ガイドローラはガイド孔の壁面上を転
動する。この転動により、ガイドローラの乗物の幅方向
における位置が変化する。このとき、ガイドローラとガ
イド孔の壁面との間に生ずる摩擦は、係合部材が回転せ
ずに同壁面に接触した状態で滑る場合に比べ小さい。
【0018】請求項6の発明にかかる乗物用座席の配列
切替装置は、請求項3乃至請求項5のいずれか一つに記
載の乗物用座席の配列切替装置において、前記可動座席
部がロング配列及びクロス配列のいずれかに切替えられ
たとき、その可動座席部を回転不能に係止するための第
1係止機構をさらに備えている。
【0019】したがって、請求項6の発明の乗物用座席
の配列切替装置によれば、請求項3乃至請求項5のいず
れか一つの発明の乗物用座席の配列切替装置の作用に加
え、可動座席部がロング配列及びクロス配列のいずれか
に切替えられると、その可動座席部は第1係止機構によ
り回転不能に係止される。このため、配列の非切替え時
に可動座席部が不用意に回転することがない。
【0020】請求項7の発明にかかる乗物用座席の配列
切替装置は、請求項3乃至請求項6 のいずれか一つに記
載の乗物用座席の配列切替装置において、前記可動座席
部がロング配列に切替えられたとき、その可動座席部を
スライド不能に係止するための第2係止機構をさらに備
えている。
【0021】したがって、請求項7の発明の乗物用座席
の配列切替装置によれば、請求項3乃至請求項6のいず
れか一つの発明の乗物用座席の配列切替装置の作用に加
え、可動座席部がロング配列に切替えられると、その可
動座席部は第2係止機構によりスライド不能に係止され
る。このため、配列の非切替え時に可動座席部が不用意
にスライドすることがない。
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】以下、第1乃至第6の発明を具体
化した一実施の形態を図面に従って説明する。
【0025】図1の(a),(b),(c)は、乗物と
しての鉄道車輌1の内部構成を示している。鉄道車輌1
はその進行方向(上り方向と下り方向の両方を含む)に
沿って延びる床2と、その床2の左右(図の上下)両側
縁に設けられた一対の側壁3と、出入口用扉4とを備え
ている。これらの床2、両側壁3及び出入口用扉4は鉄
道車輌1の骨格の一部を構成している。床2上には、複
数の二人掛けの座席5が左右の側壁3に沿って配置され
ている。鉄道車輌1内において左右の座席5の列の間
は、立ち席用及び通路用のスペース6となっている。
【0026】図6乃至図8に示すように、各座席5は固
定架台7、スライド架台8及び二人掛け用の可動座席部
9を備えている。固定架台7は、床2上において側壁3
の近傍に固定された本体枠11と、その本体枠11上端
部の側壁3寄りの位置に固定された天板12と、本体枠
11の上部において、互いに平行に鉄道車輌1の幅方向
へ延びる一対のガイドレール13とを備えている。スラ
イド架台8は、固定架台7上において鉄道車輌1の幅方
向へスライド可能に取付けられている。より詳しくは、
スライド架台8は、各ガイドレール13に上から係合し
た一対のスライドレール14と、両スライドレール14
の上に取付けられたスライド台板15とを備えている。
そして、各スライドレール14がガイドレール13上を
摺動することにより、スライド架台8が側壁3に近づい
たり離れたりする。
【0027】図2乃至図5及び図7に示すように、各可
動座席部9は座枠16、座部17、背当部18、ヘッド
レスト部19及び二つの肘掛部21,21を備えてい
る。これらのうち座部17、背当部18及びヘッドレス
ト部19はクッション等によって一体的に形成されてい
る。肘掛部21,21は背当部18の左右両側部に取付
けられている。可動座席部9の座枠16はスライド台板
15に回転可能に支持されている。より詳しくは、スラ
イド台板15の中央部分には回転主軸22が軸受23を
介して取付けられている。回転主軸22には上下一対の
回転盤24が一体回転可能に取付けられ、上側の回転盤
24に前記座枠16が固定されている。
【0028】図6及び図7に示すように、回転主軸22
の下端には大径の歯車25が一体回転可能に装着されて
いる。回転主軸22の近傍には正・逆回転可能な駆動源
としての電動モータ26が配置されている。電動モータ
26の駆動軸27には、歯車25よりも小径の歯車29
が電磁クラッチ28を介して装着されており、この歯車
29が歯車25に噛み合わされている。従って、電動モ
ータ26が回転すると、その回転は電磁クラッチ28及
び両歯車29,25を介して回転主軸22に伝達され
る。その結果、回転主軸22が座枠16と一体となって
回転させられる。電磁クラッチ28は電動モータ26の
駆動軸27から回転主軸22への回転伝達を許容・遮断
する。なお、駆動源としては電動モータ26に代えて、
流体によって作動するもの、例えばエアモータを用いて
もよい。同様に、クラッチとしては前述した電磁クラッ
チ以外にもエアクラッチを用いてもよい。
【0029】各座席5には伝達機構31が設けられてい
る。伝達機構31は、電動モータ26によって可動座席
部9が回転させられたとき、その回転を直線運動に変換
してスライド架台8に伝達し、可動座席部9の回転に従
いスライド架台8を同可動座席部9とともに鉄道車輌1
の幅方向へスライドさせるためのものである。伝達機構
31は図7及び図8に示すように、カム部材32、第1
アーム33、第2アーム34及び係合部材としてのガイ
ドローラ35を備えている。カム部材32は中心部分に
孔36を有する円板部37と、その円板部37から外方
へ膨らむ膨出部38とを備え、孔36において回転主軸
22に一体回転可能に取付けられている。カム部材32
には、第1ガイド42及び第2ガイド43よりなるガイ
ド孔41が透設されている。第1ガイド42は円板部3
7において、回転主軸22を中心とした円に沿って略半
円弧状に形成されている。第2ガイド43は、第1ガイ
ド42の一端から膨出部38の先端38aへ向けて略直
線状に延びている。
【0030】第1アーム33は長尺状をなし、その一端
が第1支軸44により固定架台7に水平方向へ傾動可能
に支持されている。第2アーム34は第1アーム33と
同様に長尺状をなし、その一端が第2支軸45によりス
ライド台板15に対し水平方向へ傾動可能に支持されて
いる。第1アーム33及び第2アーム34の各他端は連
結ピン46により相互に連結されている。従って、第1
アーム33に対する第2アーム34のなす角度を変化さ
せることにより、側壁3から第2支軸45までの距離を
変化させ、スライド架台8を鉄道車輌1の幅方向へスラ
イドさせることが可能である。
【0031】ガイドローラ35は、第2アーム34の長
さ方向の中間部分において軸47により回転可能に支持
されている。このガイドローラ35は前述したガイド孔
41に転動可能に係合されている。ガイドローラ35の
ガイド孔41における位置は、カム部材32の回転にと
もない変化する。前述したような第1アーム33に対す
る第2アーム34のなす角度が変化する。そして、側壁
3からの第2支軸45までの距離が変化し、スライド架
台8の鉄道車輌1の幅方向における位置が変化する。こ
のようにカム部材32が回転させられると、その回転運
動が伝達機構31によって直線運動に変換されてスライ
ド架台8、ひいては可動座席部9に伝達される。
【0032】前述した回転にともなうスライドにより、
可動座席部9はロング配列とクロス配列とに切替えられ
る。ロング配列は図4及び図5に示すように、背当部1
8が鉄道車輌1の進行方向に対し略平行となる配列状態
であり、この配列のとき背当部18は側壁3に接近す
る。クロス配列は図2及び図3に示すように、背当部1
8が鉄道車輌1の進行方向に対し略直交する配列状態で
あり、この配列のとき、座席5の肘掛部21が側壁3に
接近する。クロス配列には、鉄道車輌1が上り方向へ向
けて進行しているとき、背当部18の背当面(着座者の
背中が接する側の面)18aが進行方向を向く「上り向
きクロス配列(図1(b)参照)」と、鉄道車輌1が下
り方向へ向けて進行しているとき、背当面18aが進行
方向を向く「下り向きクロス配列(図1(c)参照)」
とがある。
【0033】さらに、各座席5は図6及び図8に示すよ
うに、可動座席部9がロング配列及びクロス配列のいず
れかに切替えられたとき、その可動座席部9を回転不能
に係止するための第1係止機構48を備えている。第1
係止機構48は、回転盤24の外周部に90度毎に形成
された3つの切欠49a,49b,49cと、スライド
台板15に固定された第1ガイド筒51と、スライド架
台8内に配設された第1ソレノイド52と、その第1ソ
レノイド52に連結されて第1ガイド筒51に下方から
挿通されたストッパピン53と、そのストッパピン53
を常に上方へ付勢するコイルばね54とを備えている。
【0034】切欠49a,49b,49cは回転盤24
にともない変位し、可動座席部9がロング配列及びクロ
ス配列となったとき、第1ガイド筒51の直上に位置す
る。ストッパピン53は、第1ソレノイド52への通電
及び通電停止に応じて上下動して切欠49a,49b,
49cに係合及び離脱する。すなわち、第1ソレノイド
52が通電されていないとき、ストッパピン53はコイ
ルばね54により押し上げられる。このとき、座席5が
ロング配列またはクロス配列であれば、ストッパピン5
3がいずれかの切欠49a,49b,49cに係合し、
回転盤24の回転を規制(ロック)する。また、第1ソ
レノイド52に通電されると、ストッパピン53はコイ
ルばね54に抗して引き下げられて切欠49a,49
b,49cから離脱する。ストッパピン53によるロッ
クが解除されて、回転盤24の回転が可能となる。
【0035】なお、スライド架台8には、第1ソレノイ
ド52の非通電時であってもストッパピン53による回
転盤24のロックを解除するためのロック解除ペダル5
5が取付けられている。ロック解除ペダル55は、軸5
6によりスライド架台8に支持された基部55aと、そ
の基部55aの先端に軸60により折畳み可能に支持さ
れたペダル本体55bと、前記軸60及び前記ストッパ
ピン53を繋ぐ連結部55cとから構成されている。ペ
ダル本体55bは、不使用時には図6において二点鎖線
で示すようにほぼ垂直状態にされることで、スライド架
台8内に収容される。ペダル本体55bは使用時には図
6において実線で示すようにほぼ水平状態にされること
で、スライド架台8から露出する。なお、図中68は、
ペダル本体55bが水平状態にされたときに基部55a
に当接して、それ以上のペダル本体55bの傾動を規制
するストッパである。
【0036】前記ロック解除ペダル55を用いて回転盤
24のロックを解除する場合には、水平状態にされたペ
ダル本体55bを上方から踏み込む。すると、互いに略
一直線状となった基部55a及びペダル本体55bが、
軸56を支点として下方へ傾動する。この傾動にともな
い連結部55cが下方へ引っ張られるとともに、コイル
ばね54に抗してストッパピン53が引き下げられる。
その結果、ストッパピン53が回転盤24の切欠49a
乃至49cから離脱する、すなわちロックが解除され
る。
【0037】さらに、各座席5には、ロング配列時に可
動座席部9をスライド不能に係止するための第2係止機
構57が設けられている。第2係止機構57は、スライ
ド台板15に透設された係止孔58と、天板12に固定
された第2ガイド筒59と、固定架台7内において天板
12の下方に配設された第2ソレノイド61と、その第
2ソレノイド61に連結されて第2ガイド筒59に下方
から挿通された係止ピン62と、その係止ピン62を常
に上方へ付勢するコイルばね63とを備えている。
【0038】係止孔58はスライド架台8のスライドに
従い変位し、可動座席部9がロング配列となったときに
第2ガイド筒59の直上に位置する。係止ピン62は第
2ソレノイド61への通電及び通電停止に応じて上下動
して係止孔58に係入及び離脱する。すなわち、第2ソ
レノイド61が通電されていないとき、係止ピン62は
コイルばね63によって押し上げられる。係止ピン62
は係止孔58に係入し、スライド台板15のスライドを
規制(ロック)する。また、第2ソレノイド61に通電
されると、係止ピン62はコイルばね63に抗して引き
下げられて係止孔58から離脱する。係止ピン62によ
るロックが解除されて、スライド台板15のスライドが
可能となる。
【0039】図8に示すように、各座席5には、可動座
席部9の回転及びスライドにより、ガイドローラ35が
ガイド孔41の端部に至ったときの衝撃を和らげるため
の衝撃吸収機構64が設けられている。この衝撃吸収機
構64は、上述した係止ピン62と、可動座席部9の座
枠16の底部に固定された収容ケース65と、その収容
ケース65に水平方向へ往復可能に挿通されたロッド6
6と、収容ケース65内に配置され、かつロッド66を
係止ピン62側へ付勢するコイルばね67とから構成さ
れている。そして、配列状態の切替えに際し、ガイドロ
ーラ35がガイド孔41の端部42a,43aの壁面に
当接する直前に、ロッド66の頭部66aが係止ピン6
2に接触する。このとき、ロッド66がコイルばね67
を圧縮させながら後退することによって、衝撃が緩和さ
れる。
【0040】次に、上記のように構成された配列切替装
置の作用及び効果について説明する。
【0041】図9及び図10の実線は、上り方向へ進行
している鉄道車輌1が混み合っておらず、立ち席用及び
通路用のスペース6の確保よりも乗り心地を優先させる
ために、座席5が上り向きクロス配列に保持されている
状態を示している。
【0042】この状態では電動モータ26、電磁クラッ
チ28、両ソレノイド52,61への通電が停止されて
いる。カム部材32の膨出部38は鉄道車輌1の上り方
向を向いている。ガイドローラ35は第1ガイド42と
第2ガイド43との境界部分に位置している。第1アー
ム33は側壁3に対しほぼ直交し、第2アーム34は側
壁3に対し略平行となっている。コイルばね54によっ
て付勢されたストッパピン53は第1ガイド筒51から
上方へ大きく突出し、回転盤24の切欠49aに係合し
ている。この係合により、回転盤24の回転が規制され
ている。なお、このときの回転主軸22の位置を「基準
位置」とする。
【0043】上り向きクロス配列からロング配列に切替
える場合には、第1ソレノイド52、電磁クラッチ28
及び電動モータ26に通電される。これらの通電により
電動モータ26の回転が電磁クラッチ28及び両歯車2
9,25を介して回転主軸22に伝達される。第1ソレ
ノイド52の励磁により、ストッパピン53が引き下げ
られて切欠49aから下方へ離脱し、同ストッパピン5
3の回転盤24に対する回転規制がなくなる。同様にし
て、第2ソレノイド61の励磁により、係止ピン62が
引き下げられる。このため、図9及び図10において二
点鎖線で示すように、カム部材32及び回転盤24が回
転主軸22と一体回転し、可動座席部9が矢印A方向
(鉄道車輌1の上方から見て反時計回り方向)への回転
を開始する。
【0044】カム部材32の回転に従いガイド孔41が
変位するとともに、ガイドローラ35が同ガイド孔41
に沿って転動する。より詳しくは、ガイドローラ35
は、第1ガイド42と第2ガイド43との境界部分か
ら、第2ガイド43の端部43aへ向けて転動する。こ
の転動時にはガイドローラ35に対し、スペース6側へ
向かう力が作用する。この力は第2アーム34、第2支
軸45を介してスライド架台8及び可動座席部9に伝達
される。従って、可動座席部9は回転主軸22を中心と
して矢印A方向へ回転させられながら、スペース6側へ
変位させられることとなる。
【0045】ここで、ガイド孔41が前述したような略
半円弧状の第1ガイド42と略直線状の第2ガイド43
とからなる特殊な形状であると、図15において特性線
L1で示すように、上り向きクロス配列から回転主軸2
2が約35°回転するまでの期間は、回転主軸22が基
準位置からスペース6側へ変位し、さらに回転すると回
転主軸22が基準位置に向けて変位する。すなわち、約
35°を境に回転主軸22の変位方向が反転する。そし
て、上り向きクロス配列から60°回転したとき、回転
主軸22が基準位置に戻る。さらに、回転主軸22が回
転すると、その回転が進むに従い回転主軸22が基準位
置から側壁3側へ変位する。なお、同図において特性線
L1とL2との間隔G(図中の斜線部分の上下方向の
幅)は、可動座席部9と側壁3との隙間の大きさを示し
ている。
【0046】図11及び図12に示すように、回転主軸
22が図9及び図10の状態から略90°回転すると、
カム部材32の膨出部38はスペース6側を向く。ガイ
ドローラ35は第2ガイド43の端部43aに近づき、
第2アーム34と第1アーム33とがなす角度が小さく
なる。回転盤24の回転にともない切欠49bが変移
し、第1ガイド筒51の直上に位置する。第1ソレノイ
ド52への通電停止により、コイルばね54に付勢され
たストッパピン53が同切欠49bに係合し、回転主軸
22の回転を規制する。ガイドローラ35が第2ガイド
43の端部43aの壁面の近傍に位置し、スライド台板
15の係止孔58が第2ガイド筒59の直上に位置す
る。第2ソレノイド61への通電停止により、係止ピン
62がコイルばね63によって押し上げられ、係止孔5
8に係入する。この係止ピン62にロッド66の頭部6
6aが当接して、可動座席部9のそれ以上の回転が規制
される。このときには、ロッド66がコイルばね67を
圧縮させながら後退するので、当接にともなう衝撃が和
らげられる。
【0047】また、第2ガイド43が鉄道車輌1の幅方
向に略平行となるので、仮に同方向の応力がガイドロー
ラ35に作用すると、同ガイドローラ35ひいては可動
座席部9が不意にスライドするおそれがある。しかし、
このときには、係止孔58に係入した係止ピン62が可
動座席部9のスライドを規制する。
【0048】なお、前述した一連の切替え動作が一つの
座席5に対し行われたら、引き続き隣の座席5に対して
も同様の切替え動作が行われる。全ての座席5がロング
配列に切替えられると、立ち席用及び通路用のスペース
6が最大となる。また、説明は省略するが、ロング配列
から上り向きクロス配列に切替える場合には、前述した
動作とは逆の切替え動作が行われる。
【0049】このように本実施形態によると、回転主軸
22を中心とした可動座席部9の回転が、伝達機構31
により直線運動に変換されてスライド架台8に伝達され
る。この伝達により、可動座席部9の回転に従いスライ
ド架台8が同可動座席部9とともに鉄道車輌1の幅方向
へスライドさせられる。そして、この回転にともなうス
ライドにより、上り向きクロス配列とロング配列との間
で配列状態が切替えられる。このため、可動座席部
回転させる機構とスライドさせる機構とが別々に設けら
れた従来技術とは異なり、可動座席部9を回転主軸22
を中心として回転させるだけで、配列状態を切替えるこ
とができる。また、可動座席部9の回転とスライドとが
ほぼ同時に連携して行われるので、これらを別々に行っ
た場合、すなわち可動座席部を一旦側壁から離れる方
向へスライドさせ、その後に同可動座席部を回転さ
せ、その後に可動座席部を側壁に近づける方向へスラ
イドさせる場合に比べ、配列の切替え開始から終了まで
に要する時間を短縮できる。
【0050】次に、上り向きクロス配列から下り向きク
ロス配列へ切替える場合について、図13及び図14を
参照して説明する。この場合には、電動モータ26が反
対方向へ回転させられる。その回転は電磁クラッチ28
及び両歯車29,25を介して回転主軸22に伝達され
る。第1ソレノイド52の励磁によりストッパピン53
が引き下げられて切欠49aから下方へ離脱する。同様
にして、第2ソレノイド61の励磁により係止ピン62
が引き下げられる。このため、カム部材32及び回転盤
24は回転主軸22と一体回転する。これにともない可
動座席部9が矢印Aとは反対方向(鉄道車輌1の上方か
ら見て時計回り方向)への回転を開始する。
【0051】カム部材32の回転に従いガイド孔41が
変位するとともに、ガイドローラ35が同ガイド孔41
に沿って転動する。より詳しくは、ガイドローラ35
は、第1ガイド42と第2ガイド43との境界部分か
ら、第1ガイド42の端部42aへ向けて転動する。
【0052】図14において二点鎖線で示すように回転
主軸22が略180°回転させられると、切欠49cが
第1ガイド筒51の直上に位置する。第1ソレノイド5
2への通電停止により、コイルばね54に付勢されたス
トッパピン53が同切欠49cに係合する。この係合に
より、回転主軸22の回転が規制される。ガイドローラ
35が第1ガイド42の端部42aの壁面の近傍まで転
動したとき、第2ソレノイド61への通電停止により、
係止ピン62がコイルばね63によって押し上げられ
る。この係止ピン62にロッド66の頭部66aが当接
して、回転主軸22のそれ以上の回転が規制される。こ
のときには、ロッド66がコイルばね67を圧縮させな
がら後退するので、当接にともなう衝撃が和らげられ
る。
【0053】なお、上述した一連の切替え動作が一つの
座席5に対し行われたら、引き続き隣の座席5に対して
も同様の切替え動作が行われる。全ての座席5が下り向
きクロス配列に切替えられると、立ち席用及び通路用の
スペース6が最小となる。
【0054】本実施の形態は上述した以外にも次に示す
特徴を有する。
【0055】(a)一つの動力源(電動モータ26)を
使用するだけで、可動座席部9を回転させながらスライ
ドさせて座席5の配列を切替えることができる。このた
め、可動座席部9をスライドさせるための動力源と、回
転させるための動力源とを別々に設けた場合に比べ、配
列切替装置を簡略化できる。これにともない安価に配列
切替装置を成立させることができる。
【0056】(b)カム部材32、第1アーム33、第
2アーム34及びガイドローラ35といった少ない部品
によって、可動座席部9を回転及びスライドさせるため
の伝達機構31を成立させている。そのため、この伝達
機構31を配列切替装置に用いることにより、部品点数
の減少や装置の簡略化を図ることができる。
【0057】(c)カム部材32に非円形のガイド孔4
1を形成し、ガイドローラ35をこのガイド孔41内に
摺動可能に係合させている。このように非常に簡単な構
成で、カム部材32の回転に従い鉄道車輌1の幅方向へ
変位し得るように、ガイドローラ35をカム部材32に
係合させることができる。
【0058】(d)係合部材として、軸47を中心とし
て回転するガイドローラ35を用いている。このため、
ガイドローラ35がガイド孔41の壁面上を転動すると
きに、両者35,41間に生ずる摩擦は、ガイドローラ
35が回転せずにガイド孔41の壁面に接触した状態で
滑る場合に比べ小さい。従って、カム部材32及び可動
座席部9の回転を効率よく直線運動に変換してスライド
架台8に伝達することができる。
【0059】(e)第1係止機構48を設けたことによ
り、可動座席部9がロング配列及びクロス配列のいずれ
かに切替えられたとき、その可動座席部9が回転不能に
係止される。このため、配列の非切替え時に可動座席部
9が不用意に回転するのを未然に防止できる。
【0060】(f)可動座席部9がロング配列に切替え
られたとき、第2係止機構57により、その可動座席部
9がスライド不能に係止される。このため、配列の非切
替え時に可動座席部9が不用意にスライドするのを未然
に防止できる。
【0061】(g)第2係止機構57の一構成部品であ
る係止ピン62を、衝撃吸収機構64の一構成部品とし
て利用している。このように一つの部品(係止ピン6
2)が二つの機能を兼ね備えているので、その分、配列
切替装置全体の部品点数を少なくできる。
【0062】(h)スライド架台8にロック解除ペダル
55が取付けられているので、このペダル55を足で操
作することにより、第1ソレノイド52の非通電時であ
ってもストッパピン53による回転盤24のロックを解
除することができる。また、ロック解除ペダル55のペ
ダル本体55bは、不使用時にはスライド架台8内に収
容しておくことが可能である。このペダル本体55bが
スペース6側へ突出して通行の妨げとなるのを防止でき
る。
【0063】なお、本発明は次に示す別の実施の形態に
具体化することができる。
【0064】(1)可動座席部9におけるヘッドレスト
部19を省略したり、肘掛部21を省略したりしてもよ
い。また、座部17と背当部18とを別々に設け、背当
部18を座部17に対しリクライニング可能に取付けて
もよい。要するに可動座席部9は最低限、座部及び背当
部を有するものであればよい。
【0065】(2)本発明は鉄道車輌1に限らず、多数
の人を一度に搬送することを目的とした各種乗物、例え
ばバスや船舶に具体化してもよい。
【0066】(3)上記実施の形態における電動モータ
26、電磁クラッチ28、歯車25,29等を省略し、
手動のみにより可動座席部9を回転及びスライドさせる
ような構成に変更してもよい。
【0067】(4)ガイド孔41に代え、カム部材32
に同ガイド孔41と同一の平面形状をなす溝を形成し、
この溝をガイド部としてもよい。このようにしても上記
実施の形態と同様な作用及び効果が得られる。
【0068】(5)ガイドローラ35に代え、円柱状の
ピンを第2アーム34に回転不能に取付け、このピンを
係合部材としてもよい。このようにすれば、ガイドロー
ラ35よりも安価に係合部材を形成することができる。
【0069】(6)第2アーム34に代え、ガイドロー
ラ35を第1アーム33に取付けてもよい。このように
しても、上記実施の形態と同様な作用及び効果が得られ
る。
【0070】(7)第1ソレノイド52及び第2ソレノ
イド61に代えてシリンダを用いてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の乗物用
座席の配列切替装置は、可動座席部のスライドと回転と
を別々に行う場合よりも短い時間で、座席の配列状態を
ロング配列とクロス配列とに切替えることができる。
た、可動座席部の回転角度に応じてストッパピンを出没
させることにより、同ストッパピンを回転盤の切欠に係
合させて同可動座席部の回転を規制でき、非配列切替時
に可動座席部が不用意に回転するのを防止できる。
【0072】請求項2の発明の乗物用座席の配列切替装
置は、請求項1の発明の乗物用座席の配列切替装置の効
果に加えて、非配列切替時に可動座席部が不用意にスラ
イドするのを防止できる。
【0073】請求項3の発明の乗物用座席の配列切替装
置は、可動座席部のスライドと回転とを別々に行う場合
よりも短い時間で、座席の配列状態をロング配列とクロ
ス配列とに切替えることができる。また、少ない部品で
伝達機構を成立させることができる。このため、部品点
数の低減や装置の簡略化を図ることができる。
【0074】請求項4の発明の乗物用座席の配列切替装
置は、請求項3の発明の乗物用座席の配列切替装置の効
果に加えて、ガイド孔に係合部材を摺動可能に係合させ
るといった簡単な構成で、カム部材の回転に従い乗物の
幅方向へ変位し得るように、 係合部材をカム部材に係合
させることができる。
【0075】請求項5の発明の乗物用座席の配列切替装
置は、請求項4の発明の乗物用座席の配列切替装置の効
果に加えて、カム部材の回転時におけるガイド孔の壁面
と係合部材との間の摩擦を小さくできる。このため、カ
ム部材及び可動座席部の回転を効率よく直線運動に変換
してスライド架台に伝達することができる。
【0076】請求項6の発明の乗物用座席の配列切替装
置は、請求項3乃至請求項5のいずれか一つの発明の乗
物用座席の配列切替装置の効果に加えて、非配列切替時
に可動座席部が不用意に回転するのを防止できる。
【0077】請求項7の発明の乗物用座席の配列切替装
置は、請求項3乃至請求項6のいずれか一つの発明の乗
物用座席の配列切替装置の効果に加えて、非配列切替時
に可動座席部が不用意にスライドするのを防止できる。
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(c)は本発明の一実施形態である
座席がロング配列、上り向きクロス配列、下り向きクロ
ス配列に切替えられたときの鉄道車輌を示す部分平面図
である。
【図2】本発明の一実施形態であるクロス配列の座席を
通路から見た状態を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施形態であるクロス配列の座席を
進行方向に向かって見た状態を示す背面図である。
【図4】本発明の一実施形態であるロング配列の座席を
通路から見た状態を示す正面図である。
【図5】本発明の一実施形態であるロング配列の座席を
進行方向に向かって見た状態を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施形態である座席下部を示す断面
図である。
【図7】図6のVII-VII 断面を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施形態である座席下部を示す平面
図である。
【図9】本発明の一実施形態である座席を上り向きクロ
ス配列からロング配列に切替えるときのカム部材と各ア
ームとの関係を示す平面図である。
【図10】本発明の一実施形態である座席を上り向きク
ロス配列からロング配列に切替えるときの状態を示す平
面図である。
【図11】本発明の一実施形態である座席がロング配列
に切替えられたときのカム部材と各アームとの関係を示
す平面図である。
【図12】本発明の一実施形態である座席がロング配列
に切替えられた状態を示す平面図である。
【図13】本発明の一実施形態である座席を上り向きク
ロス配列から下り向きクロス配列に切替えるときのカム
部材と各アームとの関係を示す平面図である。
【図14】本発明の一実施形態である座席を上り向きク
ロス配列から下り向きクロス配列に切替えるときの状態
を示す平面図である。
【図15】本発明の一実施形態である可動座席部の回転
角度とスライド量との関係を示す線図である。
【符号の説明】
1 乗物としての鉄道車輌 5 座席 7 固定架台 8 スライド架台 9 可動座席部 17 座部 18 背当部 22 軸としての回転主軸 31 伝達機構 32 カム部材 33 第1アーム 34 第2アーム 35 係合部材としてのガイドローラ 41 ガイド孔 48 第1係止機構 49a,49b,49c 切欠 53 ストッパピン 57 第2係止機構 58 係止孔 62 係止ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−53526(JP,A) 特開 平6−286506(JP,A) 特開 平6−297986(JP,A) 特開 昭63−176752(JP,A) 実開 平6−32165(JP,U) 実開 昭49−23215(JP,U) 特公 昭47−2889(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/72 B61D 33/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗物に固定された固定架台と、 前記固定架台上に乗物の幅方向へスライド可能に取付け
    られたスライド架台と、 少なくとも座部及び背当部を有し、軸により前記スライ
    ド架台に回転可能に取付けられた可動座席部と、 前記可動座席部が回転させられたとき、その回転を直線
    運動に変換してスライド架台に伝達し、可動座席部の回
    転に従いスライド架台を同可動座席部とともに乗物の幅
    方向へスライドさせる伝達機構とを具備し、 前記回転にともなうスライドにより、前記可動座席部
    を、その背当部が乗物の進行方向に略平行となるロング
    配列と、同背当部が乗物の進行方向に略直交するクロス
    配列とに切替えるようにした乗物用座席の配列切替装置
    であって、 前記可動座席部がロング配列及びクロス配列のいずれか
    に切替えられたとき、その可動座席部を回転不能に係止
    するための第1係止機構をさらに具備し、 前記第1係止機構は、 前記軸に一体回転可能に取付けられ、かつ外周に複数の
    切欠を有する回転盤と、 前記スライド架台に出没可能に取付けられ、かつ前記可
    動座席部がロング配列及びクロス配列のいずれかに切替
    えられたとき前記切欠に係合するストッパピンとを具備
    する ことを特徴とする乗物用座席の配列切替装置。
  2. 【請求項2】 前記可動座席部がロング配列に切替えら
    れたとき、その可動座席部をスライド不能に係止するた
    めの第2係止機構をさらに具備することを特徴とする請
    求項1に記載の乗物用座席の配列切替装置。
  3. 【請求項3】 乗物に固定された固定架台と、 前記固定架台上に乗物の幅方向へスライド可能に取付け
    られたスライド架台と 少なくとも座部及び背当部を有し、軸により前記スライ
    ド架台に回転可能に取付けられた可動座席部と、 前記可動座席部が回転させられたとき、その回転を直線
    運動に変換してスライド架台に伝達し、可動座席部の回
    転に従いスライド架台を同可動座席部とともに乗物の幅
    方向へスライドさせる伝達機構とを具備し、 前記回転にともなうスライドにより、前記可動座席部
    を、その背当部が乗物の進行方向に略平行となるロング
    配列と、同背当部が乗物の進行方向に略直交するクロス
    配列とに切替えるようにした乗物用座席の配列切替装置
    であって、 前記伝達機構は、 前記軸に一体回転可能に取付けられたカム部材と、 前記固定架台に支持された第1アームと、 前記スライド架台に支持され、かつ前記第1アームに連
    結された第2アームと、 前記第1アーム及び第2アームのいずれか一方に設けら
    れ、前記カム部材に対し、そのカム部材の回転に従い乗
    物の幅方向へ変位し得るように係合された係合部材とを
    具備することを特徴とする乗物用座席の配列切替装置。
  4. 【請求項4】 前記カム部材は、非円形のガイド孔を有
    しており、前記係合部材は同ガイド孔内に摺動可能に係
    合されていることを特徴とする請求項3に記載の乗物用
    座席の配列切替装置。
  5. 【請求項5】 前記係合部材は、第1アームまたは第2
    アームに回転可能に支持され、かつ前記カム部材の回転
    に従い、前記ガイド孔内を転動するガイドローラである
    ことを特徴とする請求項4に記載の乗物用座席の配列切
    替装置。
  6. 【請求項6】 前記可動座席部がロング配列及びクロス
    配列のいずれかに切替えられたとき、その可動座席部を
    回転不能に係止するための第1係止機構をさらに具備す
    ることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか一
    つに記載の乗物用座席の配列切替装置。
  7. 【請求項7】 前記可動座席部がロング配列に切替えら
    れたとき、その可動座席部をスライド不能に係止するた
    めの第2係止機構をさらに具備することを特徴とする請
    求項3乃至請求項6のいずれか一つに記載の乗物用座席
    の配列切替装置。
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