JP2001287577A - 車両用収納式座席 - Google Patents

車両用収納式座席

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JP2001287577A JP2000106526A JP2000106526A JP2001287577A JP 2001287577 A JP2001287577 A JP 2001287577A JP 2000106526 A JP2000106526 A JP 2000106526A JP 2000106526 A JP2000106526 A JP 2000106526A JP 2001287577 A JP2001287577 A JP 2001287577A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成で座面の収納機構を破損することな
く座面の使用および収納収納を可能にする車両用収納式
座席を提供する。 【構成】 車両内に設置される収納式座席10であっ
て、車両の床面と略垂直な収納位置と、略平行な使用位
置とに回動移動可能な座面部13と、この座面部13を
使用位置から収納位置まで回動させる電動リクライニン
グ装置50と、座面部13を収納位置において係止する
電動ラッチ60とを備え、電動リクライニング装置50
が、座面部13が使用位置まで移動するのを許容する使
用状態になった後に、電動ラッチ60が座面部13の係
止を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、車両、特に鉄道車両に適
した収納式座席に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】近年、鉄道車両、特に通
勤時に使用される電車において、いわゆるラッシュ時な
どの混雑時には大量輸送を可能とし、混雑時以外はでき
るだけ多くの乗客に座席を提供するために、混雑時には
収納でき、混雑時以外は使用可能にできる収納式座席が
使用されている。
【0003】この種の収納式座席は、座面の収納および
使用状態へのセットは、乗務員のスイッチ操作による一
括制御が望まれる。そこで、収納時には座面を収納位置
まで上げ、使用時には座面を使用位置まで降ろす電動収
納装置を備えた収納式座席が開発されている。しかしな
がら、乗客が車両に乗っているときに電動収納装置に座
面を収納位置から使用位置まで降ろす収納解除動作を開
始させると、座面が使用位置まで完全に降りる前に、乗
客が座面を引っ張って強制的に降ろそうとしたり、座面
に座ってしまうことがある。このような負荷が座面にか
かると、電動収納装置が動作不良を起こしたり、破損し
たりする虞れがあった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来の問題に鑑みてなさ
れたもので、座面の電動収納装置を破損することなく座
面の使用および収納を可能にする車両用収納式座席を提
供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】この目的を達成する請求項1記載の発明
は、車両内に設置される収納式座席であって、車両に固
定された座席フレームと、該座席フレームに枢着され、
上記車両の床面と略垂直な収納位置と略平行な使用位置
とに回動移動可能な座面部と、収納動作時には収納方向
に動作して上記座面部を上記使用位置から収納位置まで
拘束して回動させるが、収納解除動作時には上記座面部
が収納位置から使用位置まで回転するのを許容する位置
まで上記座面部を拘束しないで動作する電動収納手段
と、上記座面部を上記収納位置において係止し、外部操
作を受けて該座面部の係止を解除する座面部係止手段と
を備え、上記座面部係止手段は、上記座面部の係止を解
除するときは、上記電動収納手段が上記座面部が収納位
置から使用位置まで回転するのを許容する位置まで収納
解除動作した後に係止解除動作すること、に特徴を有す
る。この構成によれば、収納式座席の収納を解除して使
用可能にするときは、座面部が使用位置へ回動するのを
許容する状態に電動収納手段がなった後に、座面部係止
手段が収納位置に係止された座面部の係止を解除するの
で、利用者が座面部を引き出しても電動収納手段に過負
荷が働くことがなく、電動収納手段が破損したり、故障
したりするおそれが無い。請求項2記載の発明は、の係
止を外部操作手段が操作されたときに解除する座面部係
止手段と、を備えたことに特徴を有する。この構成によ
れば、収納状態において座面部の係止を解除する際、電
動収納手段はすでに使用状態にあるので、迅速に座面部
の係止を解除して使用可能状態にできる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。図1および図2は、本発明を適用した鉄道車両用
収納式座席の一実施の形態を、使用状態及び収納状態で
示す斜視図である。この収納式座席10は、車両の床面
に固定されたフレーム部に支持された座面部13、背摺
り部15および左右一対の肘掛部17を備えている。こ
れらの部材は、詳細は図示しないが、車両の床面に固定
されたフレーム部に支持されている。このフレーム部
は、公知の通り、暖房器を内蔵した脚部および脚部の左
右に固定された支柱部を備えている。この脚部の前面に
踏込板19が装着され、左右の支柱部には袖カバー21
が装着されている。両袖カバー21の上面には、この収
納式座席10が使用禁止であるのか、使用可能であるの
かを表示する使用可否表示灯23が装着されている。使
用可否表示灯23は、例えば、使用できない位置のとき
は使用不可ランプ、例えば赤色ランプで使用不可の文字
または収納状態の図形を表示し、使用できるときは使用
ランプ、例えば緑または青ランプで使用可能の文字また
は使用位置の図形を表示してそれぞれの位置を乗客に知
らせる。また、使用可否表示灯23は、ランプの近傍
に、「使用可」、「使用不可」の文字を記載してもよ
い。
【0007】本発明の実施の形態の収納式座席10は、
座面部13を使用位置から収納位置に移動させる電動収
納手段と、座面部13を収納位置に係止する座面部係止
手段とを備えている。図2に示した収納状態にある収納
式座席10を図1に示した使用状態にして座席を使用可
能にするときには、座面部係止手段が座面部13を係止
した状態で、電動収納手段が使用位置方向に作動し、座
面部13を使用位置まで引き出せる使用位置まで作動し
た後に、座面部係止手段が座面部13の係止を解除して
座面部13を使用位置まで引き出せる使用可能状態にな
る。利用者は、この使用可能状態において座面部13を
使用位置まで引き出して着座することができる(図1参
照)。
【0008】一方、座面部13を収納するときは、電動
収納手段が収納動作して座面部13を収納位置まで回転
させると、座面部が座面部係止手段よって係止され、図
2に示した収納状態となる。
【0009】この実施の形態によれば、座席を使用可能
にするときには、電動収納手段が使用状態になるまで座
面部係止手段が座面部13を収納位置にロックしている
ので、乗客が座面部13を使用位置方向に引っ張っても
その力は座面部係止機構に作用するだけで電動収納手段
に作用することがなく、電動収納手段が破損したり、故
障したりするおそれが無い。
【0010】この収納式座席10の詳細について、さら
に図3から図9を参照して説明する。図3は、座面部1
3の主要部の構成を分解して示す斜視図である。座面部
13は、座面フレーム31と、この座面フレーム31に
装着された座面用シートクッション32と、座面用シー
トクッション32の底面に装着された、収納時に収納式
座席10の外観を形成する化粧板32a(図2参照)に
より主要部が構成されている。
【0011】座面フレーム31は、その後部の左右側面
に座面軸34が固定され、この座面軸34が、座面ヒン
ジブラケット41の軸受け42に挿入され、座面軸34
を軸として座面ヒンジブラケット41に回動自在に枢支
されている。この座面ヒンジブラケット41は、フレー
ム部の左右の柱状部を構成するベースプレートフレーム
11に固定されている。ベースプレートフレーム11
は、図示しない車両の床面に固定される。
【0012】一方の軸受け42から突出した座面軸34
の先端部には、連係部材としてのロックブラケット35
が固定されている。ロックブラケット35と座面軸34
とは一体に固定され、座面軸34、ロックブラケット3
5が回転すると座面フレーム31も一体に回転するよう
に形成されている。
【0013】さらに座面フレーム31の後部左右側面に
は、座面部13が使用位置に引き出されたときに、座面
部13が使用位置よりも下がらないように規制するスト
ッパブラケット33が固定されている。このストッパブ
ラケット33が座面ヒンジブラケット41に固定された
ストッパ43に当接して、車両の床面と略平行な角度
(使用位置)から下がらないように規制する(図7、9
参照)。
【0014】収納式座席10の右側部には、座面部13
を使用位置から収納位置に収納させる電動収納手段とし
て、電動リクライニング装置50が備えられている。電
動リクライニング装置50は、減速機構を備えたリクラ
イニングモータ51と、このリクライニングモータ51
の減速出力軸に連結された駆動レバー53を備えてい
る。リクライニングモータ51は、モータブラケット5
2に固定され、このモータブラケット52を介してベー
スプレートフレーム11に固定されている。
【0015】駆動レバー53の先端部には駆動ピン53
aが突設されている。一方ロックブラケット35には、
この駆動ピン53aが当接する当接部35aが固定され
ている。駆動ピン53aは、駆動レバー53が使用位置
から収納位置方向に回転したときに当接部35aに当接
し、これを押して座面部13を使用位置から収納位置方
向に回動させる。
【0016】また、座面フレーム31の後部ほぼ中央に
は、座面フレーム31を収納位置に係止する係止ブラケ
ット37が突設されている。一方、ベースプレートフレ
ーム11の脚部には、座面フレーム31が収納位置にあ
るときに係止ブラケット37と係合して座面フレーム3
1を収納位置に係止する座面部係止手段として電動ラッ
チ60が固定されている。この電動ラッチ60は、係止
ブラケット37と係合するラッチ61と、このラッチ6
1を係合解除方向に駆動する電磁アクチュエータ63を
備えている。ラッチ61は、ラッチホルダー64内にス
ライド自在に収納され、係止ブラケット37と係合する
突出方向に、ラッチホルダー64内に収納されたばね6
6によって常時付勢されている。電磁アクチュエータ6
3とラッチ61とは連係ロッド65を介して連結されて
いる。電磁アクチュエータ63は、通電時には連係ロッ
ド65を介してラッチ61を係合解除方向であるラッチ
ホルダー64内に引き込むが、非通電時にはラッチ61
がばね66の付勢力によってラッチホルダー64から係
合位置まで突出するのを許容している。
【0017】ラッチ61の先端部には、係止ブラケット
37と機械的作用による係合を可能にする傾斜面61a
が形成されている。座面部13が使用位置から収納位置
方向に回動してきたときに、係止ブラケット37の先端
部が傾斜面61aに当接し、摺接して、ラッチ61がば
ね66の付勢力に抗してラッチホルダー64内に押し込
まれる。そして、座面部13が収納位置に達したとき
に、係止ブラケット37の先端部が傾斜面61aの先端
部を越えて傾斜面61aから離反し、ラッチ61がばね
66の付勢力によりラッチホルダー64から突出してラ
ッチ61の背面61bがブラケット37と係合(当接)
して、座面部13が使用位置方向に回動するのを阻止す
るように形成されている。
【0018】このようにラッチ61がブラケット37と
係合した収納状態において電磁アクチュエータ63に通
電されると、ラッチ61がラッチホルダー64内に引き
込まれてラッチ61と係止ブラケット37との係合が解
除され、座面部13を使用位置方向に回転させることが
可能になる。
【0019】なお、図示実施の形態の収納式座席10
は、座面部13の移動に連動して、背摺り部15および
肘掛部17が収納位置と使用位置とに移動する構成であ
る。図8および図9には、座面部13と背摺り部15お
よび肘掛部17を連動するリンク機構の一実施例を示し
てある。背摺り部15は、その上端部において、ベース
プレートフレーム11に軸71を介して回動自在に軸支
され、肘掛部17は、その後端部において、ベースプレ
ートフレーム11に固定された肘掛ブラケット73に軸
74を介して回動自在に軸支されている。座面部13と
背摺り部15とは、湾曲したリンクプレート36を介し
てリンクされ、座面部13と肘掛部17は、座面部13
のロックブラケット35と肘掛部17に固定されたリン
クアーム75とを接続する連結棒76でリンクされてい
る。これらのリンク機構によって背摺り部15および肘
掛部17は、座面部13の収納位置、使用位置への移動
に連動して、図2、8に示す収納位置、図1、9に示す
使用位置まで移動する。なお、本発明は、背摺り部15
および肘掛部17を有しない座面部13だけの腰掛けに
も適用できる。
【0020】また、座面部13のロックプレート35と
ブラケット73とに取り付けられたガススプリング72
は、収納位置にある座面部13および背摺り部15を収
納位置方向に付勢するとともに、座面部13が急激に回
転しないように速度調整する機能を有する。この構成に
よれば、座面部13が収納状態にあるときに電磁アクチ
ュエータ63に通電されると、ラッチ61が引き込まれ
て係止ブラケット37から外れるが、座面部13は収納
位置から回転しないので、利用者は座面部13を使用位
置まで引き出して着席することができる。
【0021】なお、ガススプリング72は、座面部13
および背摺り部15を使用位置方向に付勢する構成にす
ることもできる。この構成によれば、座面部13が収納
位置にあるときに電磁アクチュエータ63に通電される
と、ラッチ61が引き込まれて係止ブラケット37から
外れ、ガススプリング72の付勢力によって座面部13
が収納位置から使用位置まで回転し、背摺り部15およ
び肘掛部17も使用位置まで回転して、図2に示す使用
状態になる。この構成によれば、電磁アクチュエータ6
3に所定時間通電した後に通電を遮断してラッチ61が
突出しても、座面部13は使用状態にあるので、利用者
は通常の固定座席同様にこの収納式座席10を使用する
ことができる。
【0022】次に、この収納式座席10の構成および動
作を、さらに図4乃至図9を参照して説明する。図4は
使用状態における要部を示す正面図、図5は、図4の切
断線V-V位置から見た収納状態における要部断面図、
図6、7は、図4の切断線VI-VI位置から見た要部断面
図であって、図6は収納状態、図7は使用状態である。
また図8は収納式座席10の左側の主要機構を示す側面
図、図9は収納式座席10の主要機構を示す側面図であ
る。
【0023】収納式座席10が図2、5、6、8に示し
た収納状態にあるときは、係止ブラケット37がラッチ
61と係合しているので、座面部13が収納位置にロッ
クされ、使用位置方向への引出しができない。
【0024】この収納状態にある収納式座席10を使用
可能にするときは、先ず電動リクライニング装置50に
収納解除動作するように通電されて駆動レバー53が使
用位置方向に回転し、駆動ピン53aが当接部35aか
ら離反する。そして、座面部13が使用位置まで回転で
きる位置まで駆動ピン53aが移動したら、電動リクラ
イニング装置50が停止する。
【0025】この収納解除状態において電動ラッチ60
に通電され、電磁アクチュエータ63が作動してラッチ
61がラッチホルダー64内に引き込まれるので、ラッ
チ61と係止ブラケット37との係合が解除され、座面
部13を使用位置まで回転させることが可能になる。こ
のとき、使用ランプにも通電され、その収納式座席10
が使用可能であることを乗客に知らせる。この座面部係
止解除状態で、利用者が座面部13が使用位置まで引き
出す。
【0026】使用状態は、図1、3、4、7、9に示し
た通りである。使用状態においては、ストッパブラケッ
ト33がストッパ43に当接していて、座面部13が使
用位置から下がらないように規制されている。なお、電
動ラッチ60は、使用状態の間は常に通電された状態に
あるので、座面部13は何時でも収納位置から使用位置
まで引き出して使用することも、また一旦収納位置まで
戻して再び使用位置まで引き出すて使用することもでき
る。
【0027】この使用状態にある収納式座席10の座面
部13を収納するときは、電動リクライニング装置50
を収納動作させる。つまり、リクライニングモータ51
に、駆動レバー53が収納位置方向に回転するように通
電する。リクライニングモータ51が収納動作すると、
駆動レバー53の駆動ピン53aが当接部35aに当接
し、これを収納位置方向に押して、座面部13を収納位
置方向に回転させる。そうして座面部13が収納位置ま
で回動した頃に、係止ブラケット37の先端部が傾斜面
61aを乗り越えてラッチ61と係合する。その後、座
面部13は背摺り部15に当接してそれ以上回動できな
くなるので、リクライニングモータ51は停止する。
【0028】このように本発明の実施の形態の収納式座
席10によれば、座面部13を収納位置に係止している
電動ラッチ60に通電するときは、その前に電動リクラ
イニング装置50を座面部13に作用しない使用状態に
戻しているので、座面部13は電動リクライニング装置
50に作用することなく使用位置まで引き出すことがで
きる。したがって、この座面部13を引き出す際には電
動リクライニング装置50に何ら外力が働かないので、
電動リクライニング装置50が破損したり、故障したり
することがない。しかも、使用位置にある座面部13に
収納方向に回動させる外力が働いても電動リクライニン
グ装置50には作用しないので、電動リクライニング装
置50が破損したり、故障したりすることがない。
【0029】以上本実施の形態の電動リクライニング装
置50は、収納時には座面部13を収納位置まで回動さ
せたらその収納位置で停止し、収納解除時には電動ラッ
チ60に通電される前に使用位置まで戻る構成とした
が、本発明はこの構成に限定されない。例えば電動リク
ライニング装置50は、座面部13を収納位置に収納し
たら収納動作を停止し、使用状態まで戻る収納解除動作
をする構成としてもよい。また、駆動レバー53を常に
収納方向に回転し、座面部13が収納位置まで移動した
後にさらに収納方向回転を継続すると駆動ピン53aが
ロックブラケット35から離反して、座面部13を使用
位置まで引出し可能な所定位置まで戻ったら停止させる
ように形成してもよい。以上の構成によれば、座面部1
3の係止を解除するときに電動リクライニング装置50
を使用可能状態まで戻す必要が無いので、迅速に収納状
態から使用可能状態にすることができる。
【0030】なお、図には1組の収納式座席10を示し
たが、通常、1車両には2組以上設置され、複数車両が
連結されて一編成を構成する。これら全ての収納式座席
の電動リクライニング装置50および電動ラッチ60の
制御は、運転席に設けた遠隔制御装置によって一括制御
できる。また、遠隔制御装置は、車両毎に遠隔制御装置
を設けることもできる。
【0031】図10には、図1乃至9に示した本発明の
実施の形態に適用した遠隔制御装置の一実施の形態をブ
ロック図で示した。制御回路81には、各収納式座席1
0の収納動作、収納解除動作を一括して遠隔制御する収
納スイッチ82aおよび収納解除スイッチ82bを備え
た操作基盤82が接続されている。
【0032】この遠隔制御装置による収納解除動作は、
次の通りである。制御回路81は、操作基盤82から収
納解除スイッチ82bオン信号(収納解除信号)を受け
ると、まず電動リクライニング装置50に収納解除信号
を送って収納解除動作させて、電動リクライニング装置
50と座面部13との連係を断つ。その後、各電動ラッ
チ60に座面部係止解除信号を送って電磁アクチュエー
タ63に通電させ、ラッチ61を引き込ませて座面部1
3の係止を解除させる。この座面部係止解除動作によ
り、利用者は座面部13を引き出して座ることができ
る。その際、利用者が加える力は電動リクライニング装
置50には働かないので、電動リクライニング装置50
が破損したり、故障したりすることがない。
【0033】遠隔操作による収納動作は、次の通りであ
る。制御回路81は、操作基盤82から収納スイッチ8
2aオン信号(収納信号)を受けると、各電動ラッチ6
0に座面部係止信号を送って電磁アクチュエータ63へ
の通電を遮断させるとともに、各収納式座席10の電動
リクライニング装置50に収納動作信号を送り、電動リ
クライニング装置50に収納動作をさせる。すると、座
面部13が収納位置まで回転し、係止ブラケット37が
電動ラッチ60のラッチ61に係合して、収納位置にラ
ッチされる。そうして収納動作が終了すると、電動リク
ライニング装置50は停止する。
【0034】以上の通り本発明の実施の形態によれば、
収納状態において電動ラッチ60に通電され座面部13
の係止が解除されたときは、電動リクライニング装置5
0は座面部13に作用しない状態にあるので、座面部1
3を使用位置に引き出すときに電動リクライニング装置
50に何ら外力が働くことがなく、電動リクライニング
装置50が破損したり故障したりするおそれが無い。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明によ
れば、収納動作時には収納方向に動作して上記座面部を
上記使用位置から収納位置まで拘束して回動させるが、
収納解除動作時には上記座面部が収納位置から使用位置
まで回転するのを許容する位置まで上記座面部を拘束し
ないで動作する電動収納手段と、上記座面部を上記収納
位置において係止し、外部操作を受けて該座面部の係止
を解除する座面部係止手段とを備え、上記座面部係止手
段は、上記座面部の係止を解除するときは、上記電動収
納手段が上記座面部が収納位置から使用位置まで回転す
るのを許容する位置まで動作した後に解除動作するの
で、収納式座席を収納状態から使用状態に変更するとき
に、乗客等によって座面部に使用位置方向の外力が加え
られてもその外力は電動収納手段には作用しないので、
電動収納手段が破損したり、故障したりするおそれが無
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した収納式座席の一実施の形態
を、使用状態で示す斜視図である。
【図2】 同収納式座席の一実施の形態を、収納状態で
示す斜視図である。
【図3】 同収納式座席の主要構成部材を分解して示す
図である。
【図4】 同収納式座席の使用状態における座面部係止
機構周辺の構造を示す正面図である。
【図5】 図4の切断線V-Vに沿う、収納状態におけ
る断面図である。
【図6】 図4の切断線VI-VI方向から見た、収納
状態における断面図である。
【図7】 図4の切断線VI-VI方向から見た、使用
状態における断面図である。
【図8】 同収納式座席の収納状態における主要機構を
示す側面図である。
【図9】 同収納式座席の使用状態における主要機構を
示す側面図である。
【図10】 同収納式座席の制御系の実施の形態をブロ
ックで示す図である。
【符号の説明】
10 収納式座席 11 ベースプレートフレーム 13 座面部 15 背摺り部 17 肘掛部 19 踏込板 21 袖カバー 31 座面フレーム 32 座面用シートクッション 33 ストッパブラケット 35a 当接部 37 係止ブラケット 43 ストッパ 50 電動リクライニング装置(電動収納手段) 51 リクライニングモータ 52 モータブラケット 53 駆動レバー 53a 駆動ピン 60 電動ラッチ(座面部係止手段) 61 ラッチ 63 電磁アクチュエータ 64 ラッチホルダー 65 連係ロッド 66 ばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内に設置される収納式座席であっ
    て、 車両に固定された座席フレームと、 該座席フレームに枢着され、上記車両の床面と略垂直な
    収納位置と略平行な使用位置とに回動移動可能な座面部
    と、 収納動作時には収納方向に動作して上記座面部を上記使
    用位置から収納位置まで拘束して回動させるが、収納解
    除動作時には上記座面部が収納位置から使用位置まで回
    転するのを許容する位置まで上記座面部を拘束しないで
    動作する電動収納手段と、 上記座面部を上記収納位置において係止し、外部操作を
    受けて該座面部の係止を解除する座面部係止手段と、を
    備え、 上記座面部係止手段は、上記座面部の係止を解除すると
    きは、上記電動収納手段が上記座面部が収納位置から使
    用位置まで回転するのを許容する位置まで収納解除動作
    した後に係止解除動作すること、を特徴とする車両用収
    納式座席。
  2. 【請求項2】 車両内に設置される収納式座席であっ
    て、 車両に固定された座席フレームと、 該座席フレームに枢着され、上記車両の床面と略垂直な
    収納位置と略平行な使用位置とに回動移動可能な座面部
    と、 収納動作時には上記座面部を上記使用位置から収納位置
    まで拘束して回動させるが、該収納動作時以外は、上記
    座面部が収納位置から使用位置まで回転するのを許容す
    る状態になる電動収納手段と、 上記座面部を上記収納位置において係止し、該座面部の
    係止を外部操作手段が操作されたときに解除する座面部
    係止手段と、を備えたことを特徴とする車両用収納式座
    席。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の車両用収納式座
    席において、上記電動収納手段は、モータと、該モータ
    によって駆動され、上記座面部の端部に設けられた連係
    部材に当接して収納動作する駆動部材を備え、 上記電動収納手段は、上記収納動作するときは、上記駆
    動部材を使用位置方向から上記連係部材に当接させて上
    記座面部を上記収納位置まで回動させる車両用収納式座
    席。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の車両用収納式座席におい
    て、外部操作手段として、上記電動収納手段および座面
    部係止手段を遠隔操作するスイッチ手段および制御手段
    を備え、該制御手段は、上記スイッチ手段から収納解除
    信号を受けたときは、上記電動収納手段を上記収納解除
    動作させて上記座面部が使用位置まで回動するのを許容
    する状態になった後に、上記座面部係止手段に上記座面
    部係止解除動作させること、を特徴とする車両用収納式
    座席。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の車両用収納式座席におい
    て、外部操作手段として、上記電動収納手段および座面
    部係止手段を遠隔操作するスイッチ手段および制御手段
    を備え、該制御手段は、上記スイッチ手段から収納信号
    を受けたときは、上記電動収納手段を収納動作させて上
    記座面部が上記座面部係止手段に係止された後に上記座
    面部が収納位置から使用位置まで回転するのを許容する
    状態に戻ったときに停止させ、上記スイッチ手段から収
    納解除信号を受けたときは、上記座面部係止手段に上記
    座面部係止解除動作させること、を特徴とする車両用収
    納式座席。
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