JPH05270306A - 乗物の腰掛装置 - Google Patents

乗物の腰掛装置

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JPH05270306A
JPH05270306A JP4065510A JP6551092A JPH05270306A JP H05270306 A JPH05270306 A JP H05270306A JP 4065510 A JP4065510 A JP 4065510A JP 6551092 A JP6551092 A JP 6551092A JP H05270306 A JPH05270306 A JP H05270306A
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Toru Kaneko
徹 金子
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 座体と肘掛とを、格納位置又は使用位置にす
ることができる。 【構成】 座体5および肘掛6を背もたれから前方へ張
出した使用位置と、背もたれに沿った格納位置との間で
回動可能に枢支11、12するとともに、連動機構15
により連結し、座体5および肘掛6を格納位置側に付勢
する付勢手段17と、座体5を格納位置にロックする第
1のロック手段16、24、25、26、43、47
と、座体5を使用位置にロックする第2のロック手段1
6、24、25、26、43、47と、座体5が格納位
置又は使用位置にされた第1又は第2のロック手段を自
動的にロック状態とする自動ロック制御手段24、2
5、27、51、52と、座体5が格納位置にあるとき
にロック解除状態に遠隔操作する第1のロック解除手段
63と、座体5が使用位置にあるときにロック解除状態
に遠隔操作する第2のロック解除手段62とを備えたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗物の腰掛装置に関
し、主として鉄道車両やバス等の多数の人が乗り合う乗
物に便利な腰掛装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両やバス等の多数の人が乗り合う
乗物は、通勤時間帯や通学時間帯にラッシュ状態とな
り、それ以外では乗降客が極端に減少する。
【0003】ところがこれらのものに備える乗物の腰掛
は、ボックスシートやロングシートの別を問わず、常設
されているのが一般的である。
【0004】一方では、常設腰掛の背面等に折畳み式の
簡易シートを設けることも行われ、ラッシュ時には格納
状態にして乗車効率を図り、ラッシュ以外のときには使
用状態にして着席できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のように
一部の簡易シートを格納状態にしたり、使用状態にした
りするだけでは、腰掛数の増減に大差なく、ラッシュ時
と非ラッシュ時とでの使い分けに余り役立たない。
【0006】そこで全腰掛を格納状態と使用状態とに切
り換えられるようにすることも考えられる。
【0007】ところが従来知られている折畳み式の簡易
シートの構造は、常設腰掛を支持母体に利用したもので
あるから、常設腰掛なしには設けられないし、肘掛を持
たないので乗客の安全を図り難い。
【0008】また肘掛を設けて、これをも格納位置と使
用位置とに切り換えるのでは操作が煩雑になって使用に
不便である。
【0009】一方従来の折畳み式の簡易シートで、常時
は格納状態にロックしておき、非ラッシュ時には遠隔操
作によってロックを解除することによって、乗客が必要
に応じ簡易シートを使用状態に引出して利用できるよう
にすることも知られている。
【0010】しかしこのような構造では、使用状態の保
持が不安定である。これを非ラッシュ時に常設腰掛と同
様な利用に供する場合、腰掛としての使用上、あるいは
乗物の揺れのために乗客が腰掛に手を掛けたり体をもた
れ掛けたりする際に、腰掛が不用意に動いて危険であっ
たり、乗客に不安感を抱かせてしまう。
【0011】これを解消するのに、腰掛を使用位置側に
付勢して使用状態での安定性を図ろうとすると、これだ
けでは安定し切れない上、ロック解除と同時に腰掛が無
条件に使用状態に張出してしまうので、全乗客の状態が
確認できない列車等では、使用状態への切換えのための
時期が乗客が居ない時期に制限される。
【0012】また腰掛の使用位置と格納位置との切換え
の全行程を駆動機構によって行い、どの状態でも安定す
るようにすることも考えられる。しかしこのようにする
と構造が複雑になり、高価につくし、乗物が重量化して
高速走行性を損なう。
【0013】そこで本発明は、腰掛の付勢方向と、ロッ
ク機構と、ロック解除機構との巧みな組合せによって前
記のような問題のない乗物の腰掛装置を提供することを
課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を達成するため、座体および肘掛を背もたれから前方
へ張出した使用位置と、背もたれに沿った格納位置との
間で回動可能なように枢支するとともに、これらを連動
機構により連動可能に連結し、座体および肘掛を格納位
置側に付勢する付勢手段と、座体を格納位置にロックす
る第1のロック手段と、座体を使用位置にロックする第
2のロック手段と、座体が格納位置とされたときに第1
のロック手段を自動的にロック状態とし、座体が使用位
置にされたときに第2のロック手段を自動的にロック状
態とする自動ロック制御手段と、座体が格納位置にある
ときに第1のロック手段をロック解除状態に遠隔操作す
る第1のロック解除手段と、座体が使用位置にあるとき
に第2のロック手段をロック解除状態に遠隔操作する第
2のロック解除手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0015】
【作用】本発明の上記構成では、座体および肘掛は連動
機構によって互いに連動して格納位置と使用位置とに切
換えられるので、これらを1つの付勢手段によって格納
位置側に付勢し、また各1つの第1のロック手段および
第2のロック手段によって座体が格納位置および使用位
置の何れにあるかに応じた自動ロック制御手段の働きに
よって、現在位置に自動的にロックすることができ、し
かもこのロックは、それ自体および支持が充分な強度と
される座体を介して充分な強度にて達成することができ
る。
【0016】第1、第2の各ロック手段は第1、第2の
各ロック解除手段での遠隔操作によっていつでもロック
解除状態にされるので、格納状態に位置して第1のロッ
ク手段によってロックされているときは、第1のロック
解除手段による遠隔操作にて第1のロック手段をロック
解除状態にすると、座体はこれを使用しようとする各人
によって肘掛とともに、必要に応じ付勢手段に抗して使
用位置に回動することができる。
【0017】そして座体および肘掛が使用位置に回動さ
れると、自動ロック制御手段が働いて、第2のロック手
段をロック状態にして座体および肘掛を使用位置にロッ
クするので、座体が不用意に動いたり、がたついたり、
格納位置に戻ったりするようなことを防止することがで
きる。
【0018】また座体および肘掛が使用状態にあるとき
は第2のロック解除手段による遠隔操作によって第2の
ロック手段をロック解除状態とすることができ、このロ
ック解除で座体および肘掛は付勢手段による付勢によっ
て格納位置に自動復帰され、復帰と同時に自動ロック制
御手段が働いて第1のロック手段をロック状態にするの
で、復帰した座体および肘掛を格納位置に自動的にロッ
クし、確固に保持することができる。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例につき図を参照して詳
細に説明する。
【0020】本実施例は鉄道車両に本発明を適用した場
合を示し、図1に示すように車両の側面1に沿って多数
設けられるロングシートとしての腰掛2の全てを格納式
のものにしている。
【0021】腰掛2は図1、図2に示すように、側面1
の内面に固設された上部の背もたれ4、この背もたれ4
の両側に位置して側面1に固設された袖体7、8を有
し、袖体7、8に座体5および肘掛6を、これらと一体
の軸11、12によってそれぞれ枢支し、図2の(1)
に示す格納位置と図2の(3)に示す使用位置との間
で、図2の(2)、図2の(4)に示すように回動可能
なようにしている。
【0022】袖体7、8間における背もたれ4の下部に
は側面1に沿って設けた暖房器具9の設置部を覆うけ込
み板3が着脱可能に取付けられ、使用位置とされた座体
5に着座する乗客の足元を暖房する。
【0023】各袖体7、8内には、前記軸11、12を
軸受けし座体5および肘掛6を回動可能に支持する軸受
21および軸受ブラケット22が固設されている。
【0024】各袖体7、8内では、図3、図4、および
図5、図6に示すように、座体5および肘掛6を枢支す
る軸11、12に固定した受動レバー13、14どうし
をロッド15によって連結してある。これによって、座
体5および肘掛6の前記格納位置と使用位置との間の回
動が互いに連動して行われる。
【0025】また各袖体7、8内では、座体5側の受動
レバー13と袖体7、8との間に市販の圧縮型のガスダ
ンパ17を働かせてあり、伸長習性によって座体5を直
接、また肘掛6を間接にそれぞれ格納位置側に付勢する
ようにしてある。
【0026】これによって座体5および肘掛6は、図2
の(1)に示す格納位置に安定される。
【0027】ガスダンパ17は、図7に示すように、ピ
ストン41を前後に貫通するオリフィス孔42をスプー
ル弁43にて開閉することにより、ピストン41の移動
に伴うピストン41の前後のオイル44の移動を可能に
したり不能にしたりして、ピストン41の移動が可能な
図7の(2)に示すロック解除状態か、ピストン41の
移動が不能な図7の(1)または(3)に示すようなロ
ック状態かに選択的に動作させることができる。
【0028】ガスダンパ17は、オイル44の封入部に
対し、フリーピストン45により隔絶された圧縮ガス4
6の封入部を一端に有し、このガス46の圧力はピスト
ン41およびスプール弁43を図7の左方に常時押動す
るように働く。
【0029】これによってスプール弁43は常閉とされ
るが、プッシュロッド47が押し込まれる都度スプール
弁43は図7の(2)に示すように開かれ、ピストン4
1の移動を可能にするので、このときはピストンロッド
48はガス46の圧力によって図7の(1)に示す伸長
位置側に押動されて、座体5および肘掛6を格納位置側
に回動させるし、座体5がこの回動力に抗して使用位置
に強制回動されると、ピストンロッド48はガス46を
圧縮しながら図7の(3)に示す収縮位置側に押動され
る。
【0030】そしてピストン41のどの移動位置であっ
ても、前記プッシュロッド47によるスプール弁43に
対する押動を解除すると、スプール弁43はガス46の
圧力によって即座に閉じられ、ピストン41を図7の
(1)または(3)に示すように現在位置にロックす
る。
【0031】本実施例では、このようなガスダンパ17
のロック、ロックの解除を制御するため、図8、図9に
示すように、各袖体7、8内にロータリソレノイド24
が設けられ、ガスダンパ17にはプッシュロッド47の
突出端に対向する押動板16を設けてある。
【0032】ロータリソレノイド24に直結した回動盤
25と前記押動板16とをレリーズワイヤ26によって
直結し、ロータリソレノイド24のオン、オフ動作によ
って押動板16をレリーズワイヤ26を介し作動させる
ことにより前記ロック状態とロック解除状態とに制御で
きるようにしてある。
【0033】また前記回動盤25は、前記ロータリソレ
ノイド24に直結される基盤25aと、この基盤25a
に回転方向に位置が調節可能とされた動作盤25bとで
構成され、動作盤25bにレリーズワイヤ26を連結し
てあるとともに、動作盤25bの外周にカム25cを形
成し、これにロック状態検出用のリミットスイッチ27
のアクチュエータ27aを摺接させ、ロータリソレノイ
ド24によるガスダンパ17のロック状態かロック解除
状態かの別を検出できるようにしてある。
【0034】さらに各押動板16には、図9に示すよう
に、一方の袖体8に軸29によって枢支された足踏みペ
ダル28も、レリーズワイヤ30によって連結され、万
一の場合にも人手によって左右袖体7、8における各ガ
スダンパ17のロックを解除できるようにしてある。
【0035】しかしこの足踏みペダル28はは非常用で
あるので、徒に操作されないよう袖体8の前記け込み板
3の内側に取付けられている。これによって足踏みペダ
ル28はけ込み板3を外してしか操作することはできな
い。
【0036】もっともけ込み板3の足踏みペダル28の
操作部に対向する部分に窓を設けておいて、け込み板3
を外さずに足踏みペダル28を外部から操作できるよう
にすると云ったことも可能である。
【0037】また各袖体7、8には、座体5が使用位置
となったときこの座体5のフレームの後部に突設した当
て板31が当接するストッパ32を固設してある。した
がって使用位置とされた座体5に多数の人が同時に腰を
掛けたとき、座体5はガスダンパ17のロック状態にて
は抗し切れない負荷を受けて使用位置を越えてさらに回
動されようとするが、この回動を前記ストッパ32によ
って阻止し、座体5を使用位置に確固に安定させること
ができる。
【0038】さらに袖体7における座体5の各支持軸1
1に図10に示すようにカム盤51が設けられている。
このカム盤51はそれぞれ回転方向の位置調節を可能と
した内側カム51aと、外側カム51bとからなり、こ
れに座体5の位置検出用のリミットスイッチ52のアク
チュエータ52aを摺接させてある。
【0039】リミットスイッチ52は内側カム51aの
段差51cにアクチュエータ52aが当接することによ
り座体5が使用位置にあることを検出し、外側カム51
bの段差51dにアクチュエータ52aが当接すること
により座体5が格納位置にあることを検出する。
【0040】図11は制御回路を示している。本制御回
路において、各車両に腰掛2が10シートある場合を示
し、各腰掛2にはガスダンパ17のロックおよびロック
の解除用のロータリソレノイド24a1 、24b1 ,
, 24a10、24b10が設けられ、これらのロータリ
ソレノイド24a1 、24b1 , ……, 24a10、24
10を、これらに対応したソレノイド励磁リレー61a
1 、61b1 ,……61a10、61b10によって制御す
るようにしてある。
【0041】これらのソレノイド励磁リレー61a1
61b1 ,……61a10、61b10の各対は、座体5の
位置検出用のリミットスイッチ52に内蔵している上限
リミットスイッチ52u1 ,……52u10と、下限リミ
ットスイッチ52d1,……52d10およびこれらの対と
対応した各ロック状態検出用のリミットスイッチ27a
1 、27b1 、……27a10、27b10と、格納スイッ
チ62、引出しスイッチ63との動作の組合せによって
制御されるようにしてある。
【0042】図の64は格納スイッチ保持リレー、65
1 、65b1 は引出しスイッチ保持リレー、66は補
助リレー、67はソレノイド励磁リレー61a1 、61
1,……61a10、61b10のセット側励磁タイマ
ー、35a1 、35b1 ……35a10、35b10は表示
灯、36a、36bは制御確認灯、68a、68bは制
御確認灯保持リレーである。
【0043】以下動作について説明すると、図2の
(1)に示す座体5および肘掛6の格納状態では、ガス
ダンパ17がロックされており、座体5および肘掛6は
格納位置に確固に安定されている。このとき表示灯35
は消灯している。
【0044】この状態では、乗客が腰掛を使用しようと
しても、これをロック状態にあるガスダンパ17が阻止
し、ラッシュ時の乗車率が損なわれるのを防止すること
ができる。
【0045】格納状態のとき、ロータリソレノイド24
を作用させると、ガスダンパ17は押動板16によりプ
ッシュロッド47が押動されてロック解除状態となるの
で、ピストンロッド48がガス46の圧力により伸長し
ようとして座体5および肘掛6を格納位置にあるように
付勢する。
【0046】このときガスダンパ17のピストン41が
移動可能であるから、座体5および肘掛6がガスダンパ
17の付勢力に抗してこれを収縮させながら使用位置に
回動されることを可能にし表示灯35を点灯して使用可
能な状態であることを表示する。
【0047】そこで乗客等は表示灯35の点灯によって
使用可能状態であることを知ることができ、必要に応じ
て座体5を使用位置に回動させ、これを使用することが
できるし、乗客の状態に無関係に一挙に使用位置に張り
出すようなことが行われないので、この使用状態への切
換えに時期的な制限を受けることはない。
【0048】そして座体5および肘掛6が使用位置とさ
れたとき、これがリミットスイッチ52によって検出さ
れ、ロータリソレノイド24の作用を解除させることに
よってガスダンパ17がロック状態とされる。
【0049】なお肘掛6にも受動レバー14を介しスト
ッパ69が働き、使用位置にて肘掛6が受ける下向きの
回動負荷を受け止めるようにしてある。
【0050】したがって乗客が座体5に腰を掛け、また
肘掛6に肘を掛けることによる負荷は、前記ストッパ3
2、69によって受けられて安定するし、乗客等が座体
5および肘掛6が邪魔になったり、不要であったりして
これを勝手に格納位置に切換えようとしても、これらを
確固に阻止するので、以降は従来の常設の腰掛と同様に
使用することができ、使用上危険であったり、がたつい
たり、不用意に動いて乗客に不安を与えるようなことが
解消される。
【0051】ラッシュ時への対応のために、腰掛2を格
納位置に切換える場合は、ロータリソレノイド24を再
度作用させると、ガスダンパ17が再びロック解除状態
になり、座体5および肘掛6を使用位置にロックしてい
た状態から、これらを格納位置側に付勢する状態に変化
するので、ガスダンパ17に設定されている安全速度に
て、座体5および肘掛6を格納位置に回動させる。
【0052】またこの回動により格納位置となったと
き、これがリミットスイッチ52によって検出されるの
で、この検出によってロータリソレノイド24を再度作
用を解除させることによって、ガスダンパ17をロック
状態にし、格納位置とされた座体5および肘掛6をその
位置にロックし、これが勝手に使用位置に切り換えられ
て使用されるようなことを防止するとともに、不用意に
使用位置に張出て乗客等に危険が及ぶようなことを回避
することができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、座体および肘掛は連動
機構によって互いに連動して格納位置と使用位置とに回
動され、これらを1つの付勢手段によって格納位置側に
付勢し、また各1つの第1のロック手段および第2のロ
ック手段によって座体が格納位置および使用位置の何れ
にあるかに応じた自動ロック制御手段の働きによって、
現在位置に自動的にロックすることができ、しかもこの
ロックは、それ自体および支持が充分な強度とされる座
体を介して充分な強度にて達成することができるので、
簡単な構造によって座体および肘掛を格納位置と使用位
置とに切換えまたどの位置にも安定させることができ、
使用上の安全を図ることができる。
【0054】第1、第2の各ロック手段は第1、第2の
各ロック解除手段での遠隔操作によっていつでもロック
解除状態にされ、格納状態に位置して第1のロック手段
によってロックされているときは、第1のロック解除手
段による遠隔操作にて第1のロック手段をロック解除状
態にすると、座体はこれを使用しようとする各人によっ
て肘掛とともに、必要に応じ使用位置に付勢手段に抗し
て回動できるようにするので、非ラッシュ時等適時に遠
隔操作して腰掛を簡易に乗客の使用に供することができ
る。
【0055】そして座体および肘掛が使用位置に切り換
えられると、自動ロック制御手段が働いて、第2のロッ
ク手段をロック状態にして座体および肘掛を使用位置に
ロックし、座体が不用意に動いたり、がたついたり、格
納位置に戻ったりするようなことを防止するので、不安
や危険なく安全使用される信頼性の高いものとすること
ができる。
【0056】また座体および肘掛が使用状態にあるとき
は、第2のロック解除手段による遠隔操作によって第2
のロック手段をロック解除状態とすることができ、この
ロック解除で座体および肘掛は付勢手段による付勢によ
って格納位置に自動復帰され、復帰と同時に自動ロック
制御手段が働いて第1のロック手段をロック状態とし、
復帰した座体および肘掛を格納位置に自動的にロック
し、確固に保持する。従って、腰掛を格納状態に回動さ
せて不使用状態にすることも適時な遠隔操作によって簡
易にしかも不用意に動いたり、がたついたりすることな
く安全に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を鉄道車両に適用した場合の一実施例を
示す車両一部の斜視図である。
【図2】図1の腰掛の使用位置と格納位置との間の状態
変化を示す側面図である。
【図3】図1の腰掛の左側袖体の内部構造を示す側面図
である。
【図4】図3の袖体の内部構造の正面図である。
【図5】図1の腰掛の右側袖体の内部構造を示す側面図
である。
【図6】図5の袖体の内部構造の正面図である。
【図7】ガスダンパのロック機構を示す模式断面図であ
る。
【図8】ガスダンパのロック解除操作系の側面図であ
る。
【図9】図8のロック解除操作系の正面図である。
【図10】座体の位置検出機構の側面図である。
【図11】制御回路図である。
【符号の説明】
2 腰掛 5 座体 6 肘掛 7、8 袖体 11、12 軸 15 ロッド 16 押動板 17 ガスダンパ 24 ロータリソレノイド 25 回動盤 26 レリーズワイヤ 27 リミットスイッチ 43 スプール弁 47 プッシュロッド 51 カム盤 52 リミットスイッチ 62 格納スイッチ 63 引出しスイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座体および肘掛を背もたれから前方へ張
    出した使用位置と、背もたれに沿った格納位置との間で
    回動可能なように枢支するとともに、これらを連動機構
    により連動可能に連結し、座体および肘掛を格納位置側
    に付勢する付勢手段と、座体を格納位置にロックする第
    1のロック手段と、座体を使用位置にロックする第2の
    ロック手段と、座体が格納位置とされたときに第1のロ
    ック手段を自動的にロック状態とし、座体が使用位置に
    されたときに第2のロック手段を自動的にロック状態と
    する自動ロック制御手段と、座体が格納位置にあるとき
    に第1のロック手段をロック解除状態に遠隔操作する第
    1のロック解除手段と、座体が使用位置にあるときに第
    2のロック手段をロック解除状態に遠隔操作する第2の
    ロック解除手段とを備えたことを特徴とする乗物の腰掛
    装置。
JP4065510A 1992-03-24 1992-03-24 乗物の腰掛装置 Expired - Lifetime JPH0832507B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP4065510A JPH0832507B2 (ja) 1992-03-24 1992-03-24 乗物の腰掛装置

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JP4065510A JPH0832507B2 (ja) 1992-03-24 1992-03-24 乗物の腰掛装置

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Publication Number Publication Date
JPH05270306A true JPH05270306A (ja) 1993-10-19
JPH0832507B2 JPH0832507B2 (ja) 1996-03-29

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09290753A (ja) * 1996-04-30 1997-11-11 Shiroki Corp 鉄道車両用収納式座席
JP2019048563A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 近畿車輌株式会社 鉄道車両用肘置き及びこれを備えた鉄道車両
JP2019069652A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート及びパーティション

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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