JP2000190768A - 航空機のア―ムレスト - Google Patents

航空機のア―ムレスト

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JP2000190768A
JP2000190768A JP10370242A JP37024298A JP2000190768A JP 2000190768 A JP2000190768 A JP 2000190768A JP 10370242 A JP10370242 A JP 10370242A JP 37024298 A JP37024298 A JP 37024298A JP 2000190768 A JP2000190768 A JP 2000190768A
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armrest
seat
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lock pin
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Toshio Arai
寿夫 荒井
Shinichiro Taura
伸一郎 田浦
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空機のアームレストに関し、L字形のアー
ムレストをシートの座席側面に回転自在に連結し、不使
用時に回転することによりシートの下部へ下降させ、通
路幅を確保すると共に座席面を拡大させて広くする。 【解決手段】 シートの座席部1a側面に回転軸3で回
転自在にL字状のアームレスト2を取付け、使用時は肘
掛け部2aを図示のようにセットし、ロックピン4でシ
ートにロックして肘掛けとして用いる。不使用時には回
転させ、座席部1aの下へ収納し、ロックピン4でロッ
クする。収納時には支持部2aが座席部1aの座面と同
一面となり、座面を広げて活用でき、又、座席部1aに
収納されるので、通路幅が確保され、法規制の通路幅も
確保できる。更に、ロックレバー7,8を操作し、ロッ
クピン4を作動させて使用時、収納時の各々にロックを
解除することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は航空機のアームレス
トに関し、アームレスト不使用時にはアームレストの一
部が座席の1部となり、座面幅が広がり、かつ、収納時
には機内の通路幅を確保でき、緊急避難時にも支障がな
いような構造としたものである。
【0002】
【従来の技術】図11は航空機の断面図であり、特に小
型の航空機の座席を示す図である。図において50は機
体、51は床、52は床を下げた通路であり、上部空間
を確保するために通路面を下げた構造である。53,5
4はシートであり、左右に1席ずつ設けられている。5
5,56はアームレストであり、シート53,54にそ
れぞれ設けられており、着席時の肘掛けとなるものであ
る。このアームレスト55,56は後述するように回転
する構造であり、使用時にシートの上部に移動させ、不
使用時にはシートの下部に降して収納する。
【0003】図12は従来の航空機に使用されているア
ームレストの一例を示し、(a)は側面図、(b)は背
側から見た図である。図において60はシート、61は
床、62は通路である。63はアームレストであり、6
4はその回転軸であり、アームレスト63を回転自在に
シート60に取付けている。アームレスト63は図示の
ように回転軸64を中心としてR方向に回転させ、肘掛
け用として使用され、不使用時には63aで示すように
回転、上昇させ、シート60の側面に沿わせて収納して
いる。
【0004】図13は従来のアームレストの他の例を示
し、背側から見た図である。図において、70,71は
両側のシート、72は床、73,74はアームレストで
あり、それぞれシート70,71に回転軸75,76で
回転自在に取付けられている。この例のアームレスト7
3,74は図示のようにシート70,71の隣接する通
路の空間において、不使用時にはそれぞれ図示のように
1 ,P2 の方向に回転することにより下側に収納さ
れ、使用時には上方へ上げてシート70,71の側面に
セットするものである。
【0005】上記に説明したように、従来のアームレス
トは、狭い航空機内の空間において回転して使用時の位
置から収納することにより座席への離着席性の向上を図
っており、通路幅を確保するようになっている。実際の
航空機の通路幅には安全上の見地より法規制(FAR2
5・815)があり、この規制においては、11〜19
人乗りの機体では床面からの高さh(図11参照)は2
5インチ未満は通路幅Wが12インチ以上、hが25イ
ンチ以上では通路幅Wは20インチ以上必要であり、又
20人乗り以上の機体ではhが25インチ未満でも、通
路幅Wは15インチ以上が必要となっている。
【0006】上記に説明したように、航空機は狭い空間
をできるだけ有効活用しなければならず、又法規制もク
リアしなければならず、そのためにシートのアームレス
トも図12,図13の例のように工夫をして不使用時に
離着席性の向上を図ったり、通路幅を確保するように回
転、収納するようになっている。しかし、現状のアーム
レストにおいては、図12の例では、収納時には上方へ
回転させてシート60の側面に沿って収納されるため、
通路側に突出し、かえって通路幅を狭くしてしまうた
め、特に小型機では法規制のクリアがむずかしくなる。
【0007】又、図13の例では、通路を挟んで隣り同
志のシート70,71のアームレスト73,74がそれ
ぞれP1 ,P2 と回転し、回転時の干渉エリアWが生
じ、上げ、下げの支障となってしまう不具合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の航
空機のアームレストは、狭い機体空間の中で、通路幅を
できるだけ確保し、かつ法規制も満たすような構造でな
ければならず、特に小型機においては限られた空間でシ
ートの座面の幅もできるだけ広くし、かつ通路上部の天
井の高さも確保するような快適性を追求する必要があ
り、アームレストの構造も現状の図12,図13で示す
ようなアームレストでは、通路幅の確保、操作性、快適
性の面で問題が多く、法規制を満たすことがむずかしい
状況にある。
【0009】そこで本発明は、使用時には従来と同様に
回転することにより肘掛けの機能を満たすと共に、不使
用時の収納においてシートの座面として使用し座面の幅
を拡大し快適性を向上させ、更に法規に定める通路幅を
確保する構造を有する航空機のアームレストを提供する
ことを課題としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために次の(1)乃至(7)の手段を提供する。
【0011】(1)航空機の座席の側面に回転可能に連
結されたアームレストであって、同アームレストは肘掛
け部と同肘掛け部に連続する部材とからなり、同肘掛け
部は、使用時には使用位置でロックされ、不使用時には
回転することにより前記座席面の下部に収納されると共
に、前記部材は前記座席の面とほぼ等しい面となる位置
でロックされて座席の一部として使用されることを特徴
とする航空機のアームレスト。
【0012】(2)前記肘掛け部及びこれと連続する部
材からなるアームレストはL字形状であることを特徴と
する(1)記載の航空機のアームレスト。
【0013】(3)前記肘掛け部及びこれと連続する部
材からなるアームレストはコの字形状であることを特徴
とする(1)記載の航空機のアームレスト。
【0014】(4)前記肘掛け部及びこれと連続する部
材からなるアームレストはZ字形状であることを特徴と
する(1)記載の航空機のアームレスト。
【0015】(5)前記座席面と同一面を形成する部材
の表面の材質は、前記座席面の材質と同等の材料からな
ることを特徴とする(1)から(4)のいずれかに記載
の航空機のアームレスト。
【0016】(6)前記ロック機構は、アームレストに
装着された単一のロックピンにより肘掛け部の使用時の
ロック、不使用時のロックを行うことを特徴とする
(1)記載の航空機のアームレスト。
【0017】(7)前記肘掛け部を使用中に前記座席の
側面に沿う前記部材の表面にはクッション材で覆われて
いることを特徴とする(1)記載の航空機のアームレス
ト。
【0018】本発明の航空機のアームレストは、上記
(1)を基本発明としており、アームレストの肘掛け部
は不使用時には回転して座席面の下部に移動し、これに
連続する部材が座席面とほぼ同一の面を形成するので、
座席の面が拡大される。又、不使用時には座席の面より
上部の通路の空間にアームレストが突出することもない
ので通路空間を広く活用でき、緊急時等においても通路
空間を広く利用でき、安全性が確保される。又、アーム
レストの使用時、不使用時は共にロックされているので
安全性も確保される。
【0019】本発明の(2),(3),(4)では、そ
れぞれアームレストの形状がL字状、コの字状、Z字状
のものでも使用できるので、その応用範囲が広まり、特
にL字状、コの字状においては上記(1)の発明の特徴
である座席の拡大の面で構造的に適した設計が可能とな
る。
【0020】本発明の(5)では座席面と同一面を形成
するアームレストの部材の材料が座席面と同等の材料か
らなるので、拡大したアームレストの部分も座席面と同
じ感覚で広い座面として利用できるので乗客の快適性が
高まる。
【0021】本発明の(6)では、ロック機構はアーム
レスト内に設けた同一のロックピンによりアームレスト
の使用時の固定及び解除、収納時の固定及び解除がなさ
れるのでロック機構が簡素化される。
【0022】本発明の(7)では、肘掛け部を使用中に
後側の座席にいる乗客がアームレストの突出部に接触し
たとしても、クッション材が部材を覆っているので怪我
をすることが回避され、安全性が向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の第1形態に係る航空機のアームレストを示す斜視図
で、L字状の形状をしており、アームレスト使用時の状
態を示している。図において、1はシートであり、座席
部1aを有している。2はアームレストである。3は回
転軸で、シート1の座席部1aの側面にアームレスト2
を回転自在に取付けている。4はロックピンであり、ア
ームレスト2の内部に設けられて後述するようにアーム
レスト2の使用時にロックレバー7によりアームレスト
2をロックするものであり、又収納時にはロックレバー
8の操作によりそれぞれ座席部1aに設けられた図示省
略のピン穴へロックピン4を挿入し、アームレスト2を
座席部1aにロックするものである。
【0024】図2は実施の第1形態に係るアームレスト
収納時を示す斜視図である。図においてアームレスト2
は回転軸3を中心に回転し、肘掛け部2aを座席部1a
の下部へ下げることにより、支持部2bがシートの座席
部1aの側面に移動し、かつその面はシート面5と同一
面となり、シート1の座席部1aの座面の一部を構成
し、座面1aが拡大するようになる。アームレスト2が
このように収納されると、アームレスト2内のロックピ
ン4がシート1の座席部1a側面に設けられたピン穴6
aに挿入され、アームレスト2はロックされる。
【0025】上記の実施の第1形態においては、図2の
アームレスト2の収納状態時には、ロックピン4が座席
部1a側面に設けられたピン穴6a内に挿入されてお
り、ロックされている。アームレスト2を使用する時に
は、ロックレバー8を操作すると、ロックが解除され、
アームレスト2が自由となり、回転されることにより図
1に示す状態とし、肘掛け部2aが上昇し、この時にロ
ックピン4が座席部1aのもう一つのピン穴6b(図示
省略)内に挿入されてアームレスト2はシート1の座席
部1a側面に固定される。
【0026】このような実施の第1形態のアームレスト
によれば、L字形のアームレスト形状とし、使用時には
肘掛け部2aが肘掛けとして使用されるが、不使用時に
は、回転することにより座席部1aの側面下部へ収納さ
れ、かつその支持部2bがシート座面5と同一平面とな
り、座席部1aの端部が拡大されて使用されるので広い
シートとして利用できる。
【0027】又、L字形状のアームレスト2の肘掛け部
2a、支持部2bが共にシート1の下部に収納されるの
で、通路幅の上部空間に支障となる突出部がなく、法規
上の通路幅も確保できるものである。又、ロック機構に
より使用時、収納時共アームレスト2はシート1の座席
部1a側面に共通のロックピン4を使用してロックされ
るので安全性も確保される。又、図示してないが、収納
時において、不用意なアームレスト2の使用を避けるた
めにロックピン4を操縦室からの遠隔操作によりロック
することも可能である。
【0028】図3は本発明の実施の第2形態に係る航空
機のアームレストの斜視図であり、アームレストの使用
時の状態を示している。図において11はシートであり
座席部11aを有している。12はアームレストであ
り、本実施の第2形態ではコの字状の形状をしている。
13は回転軸であり、シート11の座席部11a側面に
アームレスト12を回転自在に支持している。14はロ
ックピンであり、アームレスト12の内部に設けられて
いるが、シート11内部に設けられても良いものであ
り、後述するようにアームレスト11の使用時にはロッ
クレバー17を操作することにより、アームレスト12
を座席部11a側面のロックを解除でき、又ロックレバ
ー18を操作することにより収納時にもアームレスト1
2を同様にロックの解除が可能となる。
【0029】本実施の第2形態においては、アームレス
ト12の形状はコの字形状としており、肘掛け部12
a、支持部12b、下部12cからなり、使用時には肘
掛け部12aが肘掛けに使用されており、不使用時には
回転軸13を中心に回転させて図4に示す状態で収納さ
れ、ロックピン14で座席部11a側面にロックされ
る。この状態では支持部12aが座席部11aと同一平
面を形成し、座席が拡大される。
【0030】図4は実施の第2形態に係るアームレスト
の収納時の状態を示す斜視図であり、図において、収納
状態では、支持部12bは座席部11aのシート面5と
同一平面となってロックピン4により固定されている。
ロックピン4は座席部11a側面のピン穴16aに挿入
され、アームレスト12を固定している。この状態では
支持部12bは、前述のように座席部11aの一部とな
り、座席部が拡大して使用されることになる。
【0031】アームレスト12を使用する時には、ロッ
クレバー18を操作することにより、ロックピン14は
ピン穴16aより外れてアームレスト12は自由とな
り、回転されることにより図3に示す状態となり、肘掛
け部12aを上昇可能とし、上昇すると、ロックピン4
は座席部11a側面のもう一つのピン穴16b(図示省
略)内に挿入されてアームレスト12はシート11の座
席部11aの側面に固定される。
【0032】このような実施の第2形態のアームレスト
によれば、コの字状のアームレスト形状とし、使用時に
は肘掛け部12aが肘掛けとして使用されるが、不使用
時には、回転することにより座席部11aの側面下部へ
収納され、かつその支持部12bがシートの座席部12
aのシート面15と同一平面となり、座席部11aの端
部が拡大されて使用されるので広いシートとして使用で
きる。
【0033】又、コの字状のアームレスト12の肘掛け
部12a、支持部12b、下部12cが共にシート11
の下部に収納されるので、通路幅の上部空間に支障とな
る突出部がなく、実施の第1形態と同じく法規制の通路
幅も確保することができる。又、ロック機構により、使
用時、収納時共にアームレスト12はシート11の座席
部11a側面に共通のロックピン14によりロックされ
るので安全性も確保される。又、実施の第1形態と同様
にロックピン14を操縦室からの遠隔操作により操作す
ることも可能である。
【0034】図5は本発明の実施の第3形態に係るアー
ムレストの斜視図であり、(a)は使用時の状態、
(b)は不使用時の状態をそれぞれ示している。両図に
おいて、本実施の第3形態においては、実施の第2形態
でのコの字状のアームレストの支持部12bの部分の外
周囲にクッション材20を設けたものであり、その他の
構成は図3,図4に示すものと同じであるので詳しい説
明は省略する。
【0035】本実施の第3形態によれば、支持部12b
にクッション材20を設けたので、使用時には後方のシ
ートに着席する人が、前方のアームレストの突出部であ
る支持部12bに接触しても、怪我をしたりすることが
回避され、乗客の安全性が向上するものである。又、使
用時においても、支持部12bを座席部11aの一部と
して使用する場合にはクッション材20が座席面端部の
クッションとなり、快適性が向上するものである。
【0036】なお、本実施の第3形態においては、コの
字状のアームレスト12に適用した例で説明したが、コ
の字状のみならず、図1,図2に示すL字状のアームレ
スト2の支持部2bにクッション材を適用しても良いも
のであり、同様の効果を奏するものである。
【0037】図6は本発明の実施の第4形態に係るアー
ムレストの斜視図であり、アームレストを図3,図4に
示すコの字状のアームレスト12の代わりに、逆コの字
状としたものである。アームレスト22は肘掛け部22
a、支持部22b、下部22cからなり、支持部22b
はシートの12の側面には沿わずに前方側に立設する形
状としている。このような逆コの字状のアームレスト2
2は回転軸23でコの字状の開口端部が座席部11a側
面に回転自在に支持されている。その他の構成は図3,
図4に示す実施の第3形態のものと同じであるので説明
は省略する。
【0038】上記の実施の第4形態においては、収納時
の状態は、図示省略するが、回転するとコの字形状の支
持部22aは下側へ降り、肘掛け部22a,下部22b
の開口端部が上部を向くことになり、支持部22aは座
席部11aの座面と同一平面とはならないので座席面の
拡大とはならないが、通路幅上部には突出して通路の支
障となるものがなく、通路の上部空間を広くする効果を
有する。
【0039】図7は本発明の実施の第5形態に係るアー
ムレストの斜視図であり、アームレストを図3,図4に
示すコの字状のアームレスト12の代わりにZ形状、あ
るいは逆Z形状としたものである。アームレスト32は
肘掛け部32a,支持部32b,下部32cからなり、
Z字形状、又は逆Z字形状をしており、回転軸33によ
り座席部11a側面に回転自在に支持される構造であ
り、その他の構成は図3,図4に示す実施の第3形態の
ものと同じであるので説明は省略する。
【0040】上記の実施の第5形態においても、図6の
ものと同様にアームレスト32が回転すると肘掛け部3
2a、下部33cは床面にほぼ直角方向となってアーム
レスト32は座席部11aの下部に収納されるが、アー
ムレスト32は座席部11aの座面を拡大することには
ならない。しかし、通路幅上部には突出して通路の支障
となるものがなく、通路の上部空間を広くする効果を有
するものである。
【0041】図8は本発明の実施の第1〜第5形態の航
空機のアームレストに使用されるロック機構の構成図で
ある。図において、40はアームレストフレームで、図
ではアームレストの肘掛け部の先端に相当する。アーム
レストフレーム40の先端部下面には開口部40aがあ
り、ロックレバー7が回転自在な固定ピン41aでフレ
ームの面に連結され、ロックレバー7の一端には連結ピ
ン42aによりロッド9aの一端が連結され、ロッド9
aの他端には連結ピン42bによりレバー9bの一端が
連結されている。
【0042】レバー9bは中央部で固定ピン41bでフ
レーム面に回転自在に連結され、レバー9bの他端には
ワイヤ連結用ターミナル10が連結されている。ワイヤ
連結用ターミナル10にはワイヤ43が連結されてお
り、ワイヤ43は、ブラケット44でフレームに固定さ
れたワイヤを保護するワイヤ被覆45内を通り、図示省
略の滑車を介してロックピン4に結合されている。この
ような図8に示す機構によれば、ロックレバー7を矢印
の方向に作動させると、レバー9a,9bが図示のよう
に移動し、レバー9bが固定ピン41bを中心として回
転し、ワイヤ43を図中の左側へ引張ることができる。
【0043】図9は上記に説明したワイヤ43の他端が
接続するロックピン4の近辺を示す構成図である。図に
おいてワイヤ43は図8における(X)点に連続するも
のでブラケット46で他端が固定されたワイヤ被覆の中
を通りロックピン4に連結されている。ロックピン4は
アームレストフレーム40の端部に取付けられたブラケ
ット48の摺動部空間48a内にバネ49に付勢されて
ブラケット開口部48bより突出可能な状態で組込まれ
ている。又、ロックピン4の突出量はワイヤ43に固定
されたストッパ47により適量に調節されている。
【0044】図8において、ロックレバー7が矢印の方
向に作動すると、ワイヤ43が図中左方向に移動する。
図9において、ワイヤ43の動きはバネ49で付勢され
ているロックピンを図中左側に動かすとロックピン4は
バネ49の力により、座席部1a又は11aに設けられ
たピン穴6a,6b内に突出し、アームレストフレーム
40を座席部1a又は11aに固定し、ロックする。
又、ワイヤ43が右方向に動くとロックピン4はバネ4
9の力に抗して右方向に引張られ、ロックピン4をピン
穴6a,6bから引き抜き、ロックが解除される。
【0045】図10はロック機構の詳細を示す図であ
り、(a)はアームレストの回転を示す図、(b)はそ
の右側面図、(c)はロック機構の系統を示す斜視図で
ある。なお、図10は実施の第1〜第5形態に同様に適
用されるものであるが、便宜上、L字形のアームレスト
2の例で説明する。(a)において、アームレスト2は
回転軸3で座席部1aに回転自在に支持されており、ロ
ックレバー7と8がそれぞれ設けられている。ロックレ
バー7は図中2点鎖線の2’で示すようにアームレスト
使用時にロックを解除する時に操作するもの、8は図中
実線で示す収納時にロックを解除する時に使用する。
【0046】これらロックレバー7,8は後述するよう
にロックピン4にリンク機構により連結されている。図
(a)の実線で示す収納時においては、ロックピン4が
(b)に示すように座席部1aに設けられたピン穴6a
に挿入されてアームレスト2を座席部1aにロックして
いる状態を示している。
【0047】座席部1aには(b)に示すようにピン穴
6a,6bの2個の穴が設けられ、6aはロックピン4
が収納時の位置にある時に挿入される穴、6bはアーム
レスト2が(a)の2点鎖線で示すように、90°回転
して使用時の位置にある時に、同じロックピン4が挿入
される穴である。このようにロックピン4はアームレス
ト2の使用時の位置、収納時の位置の両方において共通
に使用され、それぞれの位置でアームレストを座席部1
aに固定し、ロックすることができる。
【0048】(c)では、ロックのリンク機構の系統を
示すが、ロックピン4は、前述の図8,図9で説明した
ようにロックレバー7の作動によりワイヤ43を移動さ
せるが、ワイヤ43は滑車100,101をそれぞれ介
してロックピン4に結合されている。又、アームレスト
2の使用時の位置と収納時の位置ではロッドの位置を変
えており、ロックレバー7は使用時にロックを解除する
時に、ロックレバー8は収納時に解除する時にそれぞれ
使用される。従って図10(c)の例では、図8,図9
で説明した系統に、更に、ロックレバー8、ロッド9a
に連結するロッド9c、固定ピン41c、連結ピン42
cを追加し、ロックレバー7とロックレバー8とが連動
してロックピン4を作動できるようにしている。
【0049】以上説明したように、本発明の実施の第1
〜第3形態においては、アームレストの不使用時には座
席部の下に回転させて収納すると共にその支持部を座席
面の一部と同一平面として利用し、座席面を拡大するこ
とができる。又、座席部の下部にアームレストを収納す
ることにより、通路幅の上部空間にアームレストが突出
することがなく、法規で規制された通路幅も確保するこ
とができる。更にロック機構によりアームレストの使用
時、不使用時にロックすることができるので安全性が確
保される。
【0050】又、実施の第4,5形態においても座席面
を拡大して使用する効果はないものの、通路幅の確保、
安全性、離着席性の向上については上記実施の第1〜第
3形態と同様の効果を得ることができるものである。
【0051】
【発明の効果】本発明の航空機のアームレストは、
(1)航空機の座席の側面に回転可能に連結されたアー
ムレストであって、同アームレストは肘掛け部と同肘掛
け部に連続する部材とからなり、同肘掛け部は、使用時
には使用位置でロックされ、不使用時には回転すること
により前記座席面の下部に収納されると共に、前記部材
は前記座席の面とほぼ等しい面となる位置でロックされ
て座席の一部として使用されることを基本的な特徴とし
ている。又、(2)から(4)の発明では、上記(1)
の発明において、アームレストの形状をL字状、コの字
状、Z字状の形状としている。このような構造のアーム
レストによれば、アームレストの肘掛け部は不使用時に
は回転して座席面の下部に移動し、これに連続する部材
が座席面とほぼ同一の面を形成するので、座席の面が拡
大される。又、不使用時には座席の面より上部の通路の
空間にアームレストが突出することもないので通路空間
を広く活用でき、法規制の通路幅を確保し緊急時等にお
いても通路空間を広く利用でき、安全性が確保される。
又、アームレストの使用時、不使用時は共にロックされ
ているので安全性も確保される。
【0052】本発明の(2),(3),(4)では、そ
れぞれアームレストの形状を特定しているので、その応
用範囲が広まり、特にL字状、コの字状においては上記
(1)の発明の特徴である座席の拡大の面で構造的に適
した設計が可能となる。
【0053】本発明の(5)では座席面と同一面を形成
するアームレストの部材の材料が座席面と同等の材料か
らなるので、拡大したアームレストの部分も座席面と同
じ感覚で広い座面として利用できるので乗客の快適性が
高まる。
【0054】本発明の(6)では、ロック機構はアーム
レスト内に設けた同一のロックピンによりアームレスト
の使用時の解除、収納時の解除がなされるのでロック機
構が簡素化される。
【0055】本発明の(7)では、肘掛け部を使用中に
後側の座席にいる乗客がアームレストの突出部に接触し
たとしても、クッション材が部材を覆っているので怪我
をすることが回避され、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る航空機のアーム
レストの斜視図で、アームレスト使用時を示す。
【図2】本発明の実施の第1形態に係る航空機のアーム
レストの斜視図で、アームレスト収納時を示す。
【図3】本発明の実施の第2形態に係る航空機のアーム
レストの斜視図で、アームレスト使用時を示す。
【図4】本発明の実施の第2形態に係る航空機のアーム
レストの斜視図で、アームレスト収納時を示す。
【図5】本発明の実施の第3形態に係る航空機のアーム
レストの斜視図で、(a)は使用時、(b)は収納時を
それぞれ示す。
【図6】本発明の実施の第4形態に係る航空機のアーム
レストの斜視図である。
【図7】本発明の実施の第5形態に係る航空機のアーム
レストの斜視図である。
【図8】本発明の実施の第1〜第5形態に係る航空機の
アームレストに適用されるロック機構の構成図である。
【図9】図8に示すロック機構に接続するロックピン近
辺の構成図である。
【図10】本発明の実施の第1〜第5形態に係る航空機
のアームレストのロック機構の構造を示し、(a)はア
ームレストの回転を示す図、(b)は(a)の側面図、
(c)はロックのリンク機構の系統を示す斜視図であ
る。
【図11】航空機の一般的なシートの配置を示す断面図
である。
【図12】従来の航空機のアームレストを備えたシート
を示し、(a)は側面図、(b)は背面図である。
【図13】従来の航空機のアームレストを備えたシート
を示す他の例を示す背面図である。
【符号の説明】
1,11 シート 1a,11a 座席部 2,12,22,32 アームレスト 2a,12a,22a,32a 肘掛け部 2b,12b,22b,32b 支持部 12c,22c,33c 下部 3,13,23,33 回転軸 4,14 ロックピン 5 シート面 6a,6b,16a,16b ピン穴 7,8,17,18 ロックレバー 9a,9b ロッド 40 アームレストフレーム 40a 開口部 41a,41b,41c 固定ピン 42a,42b,42c 連結ピン 43 ワイヤ 44,48 ブラケット 49 バネ 100,101 滑車

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機の座席の側面に回転可能に連結さ
    れたアームレストであって、同アームレストは肘掛け部
    と同肘掛け部に連続する部材とからなり、同肘掛け部
    は、使用時には使用位置でロックされ、不使用時には回
    転することにより前記座席面の下部に収納されると共
    に、前記部材は前記座席の面とほぼ等しい面となる位置
    でロックされて座席の一部として使用されることを特徴
    とする航空機のアームレスト。
  2. 【請求項2】 前記肘掛け部及びこれと連続する部材か
    らなるアームレストはL字形状であることを特徴とする
    請求項1記載の航空機のアームレスト。
  3. 【請求項3】 前記肘掛け部及びこれと連続する部材か
    らなるアームレストはコの字形状であることを特徴とす
    る請求項1記載の航空機のアームレスト。
  4. 【請求項4】 前記肘掛け部及びこれと連続する部材か
    らなるアームレストはZ字形状であることを特徴とする
    請求項1記載の航空機のアームレスト。
  5. 【請求項5】 前記座席面と同一面を形成する部材の材
    質は、前記座席面の材質と同等の材料からなることを特
    徴とする請求項1から4のいずれかに記載の航空機のア
    ームレスト。
  6. 【請求項6】 前記ロック機構は、アームレストに装着
    された単一のロックピンにより肘掛け部の使用時のロッ
    ク、不使用時のロックを行うことを特徴とする請求項1
    記載の航空機のアームレスト。
  7. 【請求項7】 前記肘掛け部を使用中に前記座席の側面
    に沿う前記部材の表面にはクッション材で覆われている
    ことを特徴とする請求項1記載の航空機のアームレス
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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