JP3547632B2 - 自動車のシート装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートクッションによりシートバックをヒンジプレートを介して前倒可能に軸支してなる自動車のシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の一般的なシート装置として、従来、例えば図6に示すように、シートクッション50とシートバック51とを第1,第2ヒンジ軸54,55を介してヒンジ板52により連結するとともに、シートバック51の第2ヒンジ軸55回りの回転を阻止するロック機構53を該シートバック51に配設した構造のものがある。
【0003】
上記ロック機構53は、プレート56をロック位置と、解除位置との間で回動可能に軸支するとともに付勢ばね(不図示)でロック方向に付勢し、該プレート56にロックノブ57を接続した構造のものであり、このロックノブ57を引き上げてロックを解除することによりシートバック51を前倒できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシート装置では、ロックノブをばねの付勢力に抗して引き上げた状態でシートバックを前倒しするという煩雑な操作が必要であり、操作性が低いという問題がある。
【0005】
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、煩雑な前倒し操作を不要にして操作性を向上できる自動車のシート装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、フロアの上方に配置されたシートクッションでヒンジプレートの下端部を第1ヒンジ部材を介して回動可能に軸支し、該ヒンジプレートの上端部でシートバックを第2ヒンジ部材を介して回動可能に軸支した自動車のシート装置において、上記ヒンジプレートとシートバックとの間に、該シートバックを起立位置に位置させたとき互いに係合してシートバックの第2ヒンジ部材を中心とする回動を阻止するとともに、上記シートバックを第1ヒンジ部材を中心に前方に回動させるに伴って上記係合を解除するカム式シート前倒機構を設け、該カム式シート前倒機構は、上記ヒンジプレートに上記第1ヒンジ部材から離れる方向に延びる係合長孔を形成するとともに該係合長孔に続いて係合解除孔を形成し、上記ヒンジプレートの上記第2ヒンジ部材を軸支するヒンジ孔を上記係合長孔と大略同じ方向に延びる長孔とし、上記係合長孔に係合することにより上記シートバックの上記第2ヒンジ部材を中心とする回動を阻止する係合ピンを該シートバックに固定し、カムプレートを上記シートクッションに設け、該カムプレートに上記第1ヒンジ部材を中心にシートバックを前方に回動させたときに上記係合ピンを上記係合長孔との係合が解除する方向に移動させる形状のカム面を形成することにより構成されていることを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、上記カム面は、シートバックの前方への回動に伴って、カムプレートの前方へのカム回動軌跡が上記係合ピンの第1ヒンジ部材を中心とした前方へのピン回動軌跡に途中で交差し、さらに上記係合ピンの係合長孔との係合が解除する側に移動するように形成されていることを特徴としている。
【0009】
ここで本発明における係合長孔,係合解除孔は、必ずしも貫通孔である必要はなく、係合ピンが外れないよう充分な剛性が確保できる場合には、係合用の溝であっても良い。また上記係合孔,係合解除孔と係合ピンとはガタなく摺動できるよう寸法設定することが望ましく、これによりなめらかでかつ安定した動作が得られる。さらにまた、係合解除孔は直線状に形成するのが望ましく、これにより前倒動作の初期から終期に渡って同じ操作感が得られる。
【0010】
【発明の作用効果】
本発明に係るシート装置では、通常のシート着座使用時には、シートバックの係合ピンがヒンジプレートの係合長孔に係合しており、これによりシートバックは第2ヒンジ部材を中心とした回動が阻止されている。これにより乗員は支障なくシートに着座することができる。なお、ヒンジプレートはシートクッションに対しては第1ヒンジ部材を中心に回動可能であり、従ってリクライニング機構を備えている場合には、シートバックのリクライニング操作は可能である。
【0011】
上記シートバックを前倒するには、シートバックを第1ヒンジ部材を中心に前方に回動する。すると係合ピンは第1ヒンジ部材を中心として前方に回動するとともに、カムプレートを付勢力に抗して前方に回動させる。この状態でシートバックをさらに前方に回動させると、係合ピンがカムプレートのカム面に当接して係合長孔に沿って移動する。これによりシートバックが少し上昇し、上記係合ピンが係合長孔から外れて係合解除孔に移動し、その結果シートバックは第2ヒンジ部材を中心に回動可能となる。この状態でシートバックをシートクッションの上面に前倒しする。
【0012】
このように本発明によれば、シートバックに固定された係合ピンをヒンジプレートの係合長孔に係合させることによりシートバックの第2ヒンジ部材を中心とした回動を阻止するようにしたので、通常の着座使用時にはシートバックを起立位置に確実に保持できる。
【0013】
また、上記第1ヒンジ部材を中心にシートバックを前方に回動させたときに上記係合ピンの係合を解除する方向に上記シートバックを移動させるカムプレートをシートクッションに軸支したので、シートバックを前倒しする場合には、該シートバックを前方に傾けるだけで自動的に上記第2ヒンジ部材を中心とする回動阻止が解除されることとなり、従来のロック部材を引き上げた状態で前倒しするという煩雑な操作を不要にでき、操作性を向上できる効果がある。
【0014】
請求項2の発明では、上記カム面を、これのカム回動軌跡が、上記係合ピンのピン回動軌跡に途中で交差し、さらに係合ピンの係合が解除される側に移動するように形成したので、シートバックの前方への回動に伴って係合ピンが係合長孔内から係合解除孔内に移行してシートバックを前倒し可能とする動作を実現でき、部品点数をそれほど増やすことなく簡単な構造でシートバック前倒機構を構成でき、コスト上昇を抑制できる効果がある。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図5は、本発明の一実施形態による自動車のシート装置を説明するための図であり、図1はシート装置のシートバックの起立固定状態を示す側面図、図2はシートバックの前倒状態を示す側面図、図3はシート装置のヒンジプレート周りの断面背面図(図1のIII−III 線断面図)、図4はカムプレートと係合ピンの回動軌跡を示す模式図、図5は後方から見たシートバックの概略斜視図である。
【0016】
図において、1はシート装置であり、これは車体フロア(不図示)に配置され乗員の臀部を支持するシートクッション3と、腰部から背中を支持する左, 右2分割型のシートバック4,4´とから構成されている。上記シートクッション3,シートバック4,4´はシートフレームにクッションパッドを配設し、これらを表皮で覆った概略構造のものである。
【0017】
上記シートクッション3の上面3aは傾斜角度が10度程度で前側ほど高くなっており、またシートバック4は通常の着座使用時位置では少し後方に傾斜している。これにより座り心地の向上,及び着座姿勢の安定化を図っている。
【0018】
図5に示すように、上記シートバック4の背面4aの右上端部に形成された凹部5内には鉤状のストライカ6が取付けられており、該ストライカ6は右隣のシートバック4´の車内側の側壁に取付けられた係合部材7に係脱可能に係合している。またシートバック4´は車体に対して係脱可能に固定されており、これによりシートバック4の後述する第1ヒンジ部材11を中心とした後方及び前方への回動が阻止されている。なお、上記各シートバック4,4´を不図示のリクライニング機構により第1ヒンジ部材11を中心としたリクライニング操作を可能としても良い。また、上記ストライカ6はシートバック4の車外側に取付けてもよく、この場合には係合部材7は車体パネルに取付けることとなる。
【0019】
上記シートバック4の左, 右側壁4b,4bには、該側壁4bに沿って下方に延びるヒンジプレート10が配設されている。このヒンジプレート10は左側から見て大略逆く字形状に形成されており、後方凸部10gはシートクッション3及びシートバック4の背面より後方に突出している。また上記左, 右のヒンジプレート10の外側面には皿状の樹脂カバー9が装着されており、該樹脂カバー9によりヒンジプレート10は覆われている。
【0020】
上記左, 右のヒンジプレート10の下端部10a同士は第1ヒンジ部材としての連結パイプ11により前後方向における捩じれやずれが生じないよう結合されており、この連結パイプ11の左,右両端部はシートクッション3のシートフレーム12に軸受部材13を介して回動可能に支持されている。
【0021】
また上記連結パイプ11にはヒンジプレート10を前倒方向(図1及び図4の→印a方向)に回動付勢するトーションスプリング14が巻回されており、該スプリング14の一端はヒンジプレート10の支持孔10eに、他端はシートフレーム12に係止されている。
【0022】
上記左, 右のヒンジプレート10の上端部10bには上記シートバック4の左, 右側壁4bが第2ヒンジ部材15を介して軸支されている。この第2ヒンジ部材15は、ヒンジプレート10の上端部10bに形成されたヒンジ孔10cに段付きボルト16を挿入するとともに、該ボルト16を上記シートバック4のシートバックフレーム17にナット18で締結固定した構造となっている。このようにして上記シートバック4は連結パイプ11を中心に前後に回動可能になっており、かつ第2ヒンジ部材15を中心に前後に回動可能になっている。
【0023】
上記ヒンジ孔10cはシートバック4の連結パイプ11を中心とする半径方向上方に延びる長孔となっている。これによりシートバック4はヒンジ孔10cの長孔の分だけヒンジプレート10に対して上記半径方向に移動可能となっている。
【0024】
上記ヒンジプレート10の連結パイプ11と第2ヒンジ部材15との間の中間部には上記ヒンジ孔10cと同じ方向に、つまり第1ヒンジ部材としての連結パイプ11を中心とする半径方向上方に延びる係合長孔20が形成されている。この係合長孔20の上端部にはこれに続いて略直角後方に延びる係合解除孔21が形成されており、該係合解除孔21は上記後方凸部10gの後端縁まで延びている。
【0025】
なお、上記係合長孔20は、必ずしも連結パイプ11を中心とする半径方向に延びる必要はなく、要は後述する係合ピン25がシートバック4と共に移動可能の方向に延びるように形成すれば良い。また、係合解除孔21は第2ヒンジ部材としての段付きボルト16を中心とする円弧状に形成することも可能であるが、本実施形態では直線状に形成している。これによりシートバックの前倒動作において、前倒初期から終期に渡って一定の操作感が得られる。
【0026】
上記シートバック4の側壁4bのシートバックフレーム17には係合ピン25が植設されており、該係合ピン25はシートバック4の起立状態ではヒンジプレート10の係合長孔2の下端に係合している。これにより第2ヒンジ部材15を中心としたシートバック4の前後方向への回動が阻止されている。なお、上記係合ピン25と係合長孔20,係合解除孔21とは、ガタのないように寸法設定がなされており、これにより前倒動作を安定して行なうことができ、またシートバックを起立させた場合にシートバックがねじれたりする問題を回避できる。
【0027】
また上記ヒンジプレート10の外面には上記係合解除孔21を跨ぐように補強プレート26が固着されており、該補強プレート26の前縁には支持片26aが外方に切り起こして形成されている。この支持片26aと上記第2ヒンジ部材15の段付きボルト16との間にはコイルスプリング27が架設されており、該スプリング27によりシートバック4は下方に付勢されている。
【0028】
上記コイルスプリング27を設けたことにより、シートクッション3の後端上面にシートバック4の下端を密着させることができ、外観の向上及びシートクッション3とシートバック4との間から物が落ちる等の問題を回避できる。
【0029】
上記左, 右のヒンジプレート10の裏側にはそれぞれ大略長方形状のカムプレート30が配設されている。この各カムプレート30の下端部30a同士は支持パイプ31により前後方向における捩じれやずれが生じないよう結合されており、この支持パイプ31の左,右両端部はシートクッション3のシートフレーム12に軸受部材32を介して回動可能に支持されている。
【0030】
また上記支持パイプ31には上記カムプレート30を後倒方向(図1及び図4の→印b方向)に回動付勢するトーションスプリング33が巻回されており、該スプリング33の一端はカムプレート30の前端面に、他端はシートフレーム12に係止されている。
【0031】
上記カムプレート30の後端面30bは上記係合ピン25に当接しており、該係合ピン25を係合長孔20との係合方向に押圧付勢している。また上記カムプレート30の後端面30bの長手方向中央部にはカム面30cが形成されており、このカム面30cはカムプレート30の後端上半部を切り欠いて形成されたものであり、上記支持パイプ31の軸芯を中心とする円弧をなしている。
【0032】
上記カム面30cの支持パイプ31の軸芯を中心とした前方へのカム回動軌跡Xが、上記係合ピン25の連結パイプ11の軸芯を中心とした前方へのピン回動軌跡Yに途中で交差し、さらに該ピン回動軌跡Yより上記係合ピン25の係合長孔20との係合を解除する側に位置するように、上記カム面30cの形状,支持パイプ31,連結パイプ11の位置が設定されている。これによりシートバック4を前方に回動すると係合ピン25が両回動軌跡X,Yの交差部でカム面30cに当接し、該カム面30cに乗り上げるようにして上方に移動するようになっている。
【0033】
上記ヒンジプレート10内面の係合ピン25より後方部分にはストッパピン35が植設されており、該ストッパピン35はシートバック4をシートクッション3の上面3aに前倒したときに上記カムプレート30に当接して前方に回動させるように取付位置が設定されている。これによりカムプレート30を係合ピン25から離して該係合ピン25の係合解除孔21内での移動をスムーズに行えるようになっている。
【0034】
また上記カムプレート30は、シートバック4を後倒した後倒状態で後方に引上げたりした場合でも係合ピン25が該カムプレート30から外れないようにその長さが設定されている。
【0035】
次に本実施形態の作用効果について説明する。
通常のシート着座使用時には、シートバック4の係合ピン25がヒンジプレート10の係合長孔20の底部に係合しており、これによりシートバック4の第2ヒンジ部材15回りの回動が阻止されている。またシートバック4のストライカ6が係合部材7に係合して後方への回動を阻止しており、これによりシートバック4はぐらつくことなく所定の起立位置に保持されている。
【0036】
上記シートバック4を前倒しするには、上記ストライカ6の係合を解除し、シートバック4を前方に回動させる。すると連結パイプ11を中心にしてヒンジプレート10を介して係合ピン25が前方に回動し、これに伴ってカムプレート30は係合ピン25に押されて前方に回動する。シートバック4をさらに前方に回動させると、係合ピン25はカムプレート30のカム面30cに当接して該カム面30cのカム回動軌跡Xに沿って回動し、これにより係合ピン25は係合長孔20に沿って係合解除方向に移動し、その結果シートバック4は上方に少し押し上げられる。すると上記係合ピン25が係合長孔20から外れて係合解除孔21内に移動し、シートバック4は第2ヒンジ部材15を中心としても回動可能となり、この状態でシートバック4をシートクッション3の上面3aに倒す。これによりシートバック4をコンパクトに折り畳むことができる。
【0037】
上記シートバック4を起立位置に戻すには、該シートバック4を右方に回動するよう持ち上げる。この場合ヒンジプレート10がトーションスプリング14で前倒方向に付勢されていることから、シートバック4はまず第2ヒンジ部材15を中心にして後方に回動し、これにより係合ピン25が係合解除孔21に沿って移動してカムプレート30に当接する。この状態からシートバック4をさらに後方に回動させると、カムプレート30が係合ピン25から離れていくところまで移動し、該係合ピン25が係合長孔20内に係合する。これによりシートバック4は第2ヒンジ部材15を中心とした回動が阻止され、連結パイプ11を中心として回動し、上記起立位置に戻る。
【0038】
このように本実施形態によれば、シートバック4に固定された係合ピン25をヒンジプレート10の係合長孔20に係合させることによりシートバック4の第2ヒンジ部材15を中心とした回動を阻止するようにしたので、シートバック4を起立位置に確実に保持できる。
【0039】
またシートクッション3に軸支されたカムプレート30により上記係合ピン25を係合長孔20との係合方向に押圧付勢するとともに、連結パイプ11を中心にシートバック4を前方に回動させたときに上記係合ピン25を係合解除方向に移動させるように構成したので、シートバック4を前倒しする場合には、該シートバック4を前方に傾けるだけで自動的に係合ピン25の係合が解除されることとなり、シートバック4を容易に前倒しすることができ、従来のロック部材を引き上げた状態で前倒しするという煩雑な操作を不要にでき、操作性を向上できる。
【0040】
また前倒したシートバック4を起立位置に戻すには、該シートバック4を持ち上げて後方に回動させるだけで係合ピン25が自動的に係合長孔20に係合することから、この点からも操作性を向上できる。
【0041】
本実施形態では、カムプレート30のカム面30cの前方へのカム回動軌跡Xが、上記係合ピン25の前方へのピン回動軌跡Yに交差し、さらにピン回動軌跡Yより上記係合解除側に位置するようにカム面30cの形状,それぞれの回動中心11,31の位置を設定したので、シートバック4の前方への回動に伴って係合ピン25がピン回動軌跡Yからカム回動軌跡Xに移行してシートバック4を前倒し可能状態に上方に移動させることができ、部品点数をそれほど増やすことなく簡単な構造でシートバック4の前倒機構を構成でき、コスト上昇を抑制できる。
【0042】
また本実施形態では、上記シートバック4に係合ピン25を固定し、ヒンジプレート10に上記係合ピン25が係合する係合長孔20を形成するだけでシートバック4を起立状態に固定でき、従来のロック機構を設ける場合に比べて部品点数を低減できるとともに構造を簡単にでき、コストを低減できる。
【0043】
またシートバック4の起立固定時には係合ピン25は係合長孔20の底面に係合し、また前倒時には係合解除孔21の後端面に係合しているので、シートバック4がぐらついたりすることはなく、シートバック4を確実に保持できる。
【0044】
なお、上記実施形態では、シートバックを左, 右2分割した場合を説明したが、本発明は左, 右一体型のシートバックにも勿論適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動車のシート装置を説明するためのシートバックの起立固定状態を示す側面図である。
【図2】上記シート装置のシートバック前倒状態を示す側面図である。
【図3】上記シート装置のヒンジプレート周りの断面背面図(図1のIII−III 線断面図)である。
【図4】上記シート装置のカムプレート,係合ピンの回動軌跡を示す模式図である。
【図5】上記シート装置のシートバックの概略斜視図である。
【図6】従来の一般的なシート装置の側面図である。
【符号の説明】
1 シート装置
3 シートクッション
4 シートバック
10 ヒンジプレート
10a 下端部
10b 上端部
10c ヒンジ孔
11 連結パイプ(第1ヒンジ部材)
15 第2ヒンジ部材
20 係合長孔
21 係合解除孔
25 係合ピン
30 カムプレート
30c カム面
33 トーションスプリング
X カム回動軌跡
Y ピン回動軌跡

Claims (2)

  1. フロアの上方に配置されたシートクッションでヒンジプレートの下端部を第1ヒンジ部材を介して回動可能に軸支し、該ヒンジプレートの上端部でシートバックを第2ヒンジ部材を介して回動可能に軸支した自動車のシート装置において、上記ヒンジプレートとシートバックとの間に、該シートバックを起立位置に位置させたとき互いに係合してシートバックの第2ヒンジ部材を中心とする回動を阻止するとともに、上記シートバックを第1ヒンジ部材を中心に前方に回動させるに伴って上記係合を解除するカム式シート前倒機構を設け、該カム式シート前倒機構は、上記ヒンジプレートに上記第1ヒンジ部材から離れる方向に延びる係合長孔を形成するとともに該係合長孔に続いて係合解除孔を形成し、上記ヒンジプレートの上記第2ヒンジ部材を軸支するヒンジ孔を上記係合長孔と大略同じ方向に延びる長孔とし、上記係合長孔に係合することにより上記シートバックの上記第2ヒンジ部材を中心とする回動を阻止する係合ピンを該シートバックに固定し、カムプレートを上記シートクッションに設け、該カムプレートに上記第1ヒンジ部材を中心にシートバックを前方に回動させたときに上記係合ピンを上記係合長孔との係合が解除する方向に移動させる形状のカム面を形成して構成されていることを特徴とする自動車のシート装置。
  2. 請求項1において、上記カム面は、シートバックの前方への回動に伴って、カムプレートの前方へのカム回動軌跡が上記係合ピンの第1ヒンジ部材を中心とした前方へのピン回動軌跡に途中で交差し、さらに上記係合ピンの係合長孔との係合が解除する側に移動するように形成されていることを特徴とする自動車のシート装置。
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