JP3904800B2 - 車両用収納式座席 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、車両、特に鉄道車両に適した収納式座席に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
近年、鉄道車両、特に通勤時に使用される電車において、いわゆるラッシュ時などの混雑時には大量輸送を可能とし、混雑時以外はできるだけ多くの乗客に座席を提供するために、混雑時には収納でき、混雑時以外は使用可能にできる収納式座席が使用されている。
【0003】
この種の収納式座席は、座面の収納および使用状態へのセットは、乗務員のスイッチ操作による一括制御が望まれる。そこで、収納時には座面を収納位置まで上げ、使用時には座面を使用位置まで降ろす電動収納装置を備えた収納式座席が開発されている。
しかしながら、乗客が車両に乗っているときに電動収納装置に座面を収納位置から使用位置まで降ろす収納解除動作を開始させると、座面が使用位置まで完全に降りる前に、乗客が座面を引っ張って強制的に降ろそうとしたり、座面に座ってしまうことがある。このような負荷が座面にかかると、電動収納装置が動作不良を起こしたり、破損したりする虞れがあった。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、座面の電動収納装置を破損することなく座面の使用および収納を可能にする車両用収納式座席を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】
この目的を達成する請求項1記載の発明は、車両内に設置される収納式座席であって、車両に固定された座席フレームと、該座席フレームに枢着され、上記車両の床面と略垂直な収納位置と略平行な使用位置とに回動移動可能な座面部と、収納動作時には収納方向に動作して上記座面部を上記使用位置から収納位置まで拘束して回動させるが、収納解除動作時には上記座面部が収納位置から使用位置まで回転するのを許容する位置まで上記座面部を拘束しないで動作する電動収納手段と、上記座面部を上記収納位置において係止し、外部操作を受けて該座面部の係止を解除する座面部係止手段とを備え、上記座面部係止手段は、上記座面部の係止を解除するときは、上記電動収納手段が上記座面部が収納位置から使用位置まで回転するのを許容する位置まで収納解除動作した後に係止解除動作すること、に特徴を有する。
この構成によれば、収納式座席の収納を解除して使用可能にするときは、座面部が使用位置へ回動するのを許容する状態に電動収納手段がなった後に、座面部係止手段が収納位置に係止された座面部の係止を解除するので、利用者が座面部を引き出しても電動収納手段に過負荷が働くことがなく、電動収納手段が破損したり、故障したりするおそれが無い。
請求項2記載の発明は、車両内に設置される収納式座席であって、車両に固定された座席フレームと、該座席フレームに枢着され、上記車両の床面と略垂直な収納位置と略平行な使用位置とに回動移動可能な座面部と、収納動作時には上記座面部を上記使用位置から収納位置まで拘束して回動させる電動収納手段と、上記座面部を上記収納位置において係止し、該座面部の係止を外部操作手段が操作されたときに解除する座面部係止手段とを備え、上記電動収納手段は、上記収納動作をするときは、上記座面部係止手段が上記座面部を上記収納位置において係止した後に上記座面部が収納位置から使用位置まで回転するのを許容する収納解除動作することことに特徴を有する。
この構成によれば、収納状態において座面部の係止を解除する際、電動収納手段はすでに使用状態にあるので、利用者が座面部を引き出しても電動収納手段に過負荷が働くことがなく、電動収納手段が破損したり、故障したりするおそれが無いだけでなく、外部操作手段を操作すると座面部係止手段の係止が解除されて直ちに座面部を使用可能状態にできる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明を説明する。図1および図2は、本発明を適用した鉄道車両用収納式座席の一実施の形態を、使用状態及び収納状態で示す斜視図である。この収納式座席10は、車両の床面に固定されたフレーム部に支持された座面部13、背摺り部15および左右一対の肘掛部17を備えている。これらの部材は、詳細は図示しないが、車両の床面に固定されたフレーム部に支持されている。このフレーム部は、公知の通り、暖房器を内蔵した脚部および脚部の左右に固定された支柱部を備えている。この脚部の前面に踏込板19が装着され、左右の支柱部には袖カバー21が装着されている。両袖カバー21の上面には、この収納式座席10が使用禁止であるのか、使用可能であるのかを表示する使用可否表示灯23が装着されている。使用可否表示灯23は、例えば、使用できない位置のときは使用不可ランプ、例えば赤色ランプで使用不可の文字または収納状態の図形を表示し、使用できるときは使用ランプ、例えば緑または青ランプで使用可能の文字または使用位置の図形を表示してそれぞれの位置を乗客に知らせる。また、使用可否表示灯23は、ランプの近傍に、「使用可」、「使用不可」の文字を記載してもよい。
【0007】
本発明の実施の形態の収納式座席10は、座面部13を使用位置から収納位置に移動させる電動収納手段と、座面部13を収納位置に係止する座面部係止手段とを備えている。図2に示した収納状態にある収納式座席10を図1に示した使用状態にして座席を使用可能にするときには、座面部係止手段が座面部13を係止した状態で、電動収納手段が使用位置方向に作動し、座面部13を使用位置まで引き出せる使用位置まで作動した後に、座面部係止手段が座面部13の係止を解除して座面部13を使用位置まで引き出せる使用可能状態になる。利用者は、この使用可能状態において座面部13を使用位置まで引き出して着座することができる(図1参照)。
【0008】
一方、座面部13を収納するときは、電動収納手段が収納動作して座面部13を収納位置まで回転させると、座面部が座面部係止手段よって係止され、図2に示した収納状態となる。
【0009】
この実施の形態によれば、座席を使用可能にするときには、電動収納手段が使用状態になるまで座面部係止手段が座面部13を収納位置にロックしているので、乗客が座面部13を使用位置方向に引っ張ってもその力は座面部係止機構に作用するだけで電動収納手段に作用することがなく、電動収納手段が破損したり、故障したりするおそれが無い。
【0010】
この収納式座席10の詳細について、さらに図3から図9を参照して説明する。図3は、座面部13の主要部の構成を分解して示す斜視図である。座面部13は、座面フレーム31と、この座面フレーム31に装着された座面用シートクッション32と、座面用シートクッション32の底面に装着された、収納時に収納式座席10の外観を形成する化粧板32a(図2参照)により主要部が構成されている。
【0011】
座面フレーム31は、その後部の左右側面に座面軸34が固定され、この座面軸34が、座面ヒンジブラケット41の軸受け42に挿入され、座面軸34を軸として座面ヒンジブラケット41に回動自在に枢支されている。この座面ヒンジブラケット41は、フレーム部の左右の柱状部を構成するベースプレートフレーム11に固定されている。ベースプレートフレーム11は、図示しない車両の床面に固定される。
【0012】
一方の軸受け42から突出した座面軸34の先端部には、連係部材としてのロックブラケット35が固定されている。ロックブラケット35と座面軸34とは一体に固定され、座面軸34、ロックブラケット35が回転すると座面フレーム31も一体に回転するように形成されている。
【0013】
さらに座面フレーム31の後部左右側面には、座面部13が使用位置に引き出されたときに、座面部13が使用位置よりも下がらないように規制するストッパブラケット33が固定されている。このストッパブラケット33が座面ヒンジブラケット41に固定されたストッパ43に当接して、車両の床面と略平行な角度(使用位置)から下がらないように規制する(図7、9参照)。
【0014】
収納式座席10の右側部には、座面部13を使用位置から収納位置に収納させる電動収納手段として、電動リクライニング装置50が備えられている。電動リクライニング装置50は、減速機構を備えたリクライニングモータ51と、このリクライニングモータ51の減速出力軸に連結された駆動レバー53を備えている。リクライニングモータ51は、モータブラケット52に固定され、このモータブラケット52を介してベースプレートフレーム11に固定されている。
【0015】
駆動レバー53の先端部には駆動ピン53aが突設されている。一方ロックブラケット35には、この駆動ピン53aが当接する当接部35aが固定されている。駆動ピン53aは、駆動レバー53が使用位置から収納位置方向に回転したときに当接部35aに当接し、これを押して座面部13を使用位置から収納位置方向に回動させる。
【0016】
また、座面フレーム31の後部ほぼ中央には、座面フレーム31を収納位置に係止する係止ブラケット37が突設されている。一方、ベースプレートフレーム11の脚部には、座面フレーム31が収納位置にあるときに係止ブラケット37と係合して座面フレーム31を収納位置に係止する座面部係止手段として電動ラッチ60が固定されている。この電動ラッチ60は、係止ブラケット37と係合するラッチ61と、このラッチ61を係合解除方向に駆動する電磁アクチュエータ63を備えている。ラッチ61は、ラッチホルダー64内にスライド自在に収納され、係止ブラケット37と係合する突出方向に、ラッチホルダー64内に収納されたばね66によって常時付勢されている。電磁アクチュエータ63とラッチ61とは連係ロッド65を介して連結されている。電磁アクチュエータ63は、通電時には連係ロッド65を介してラッチ61を係合解除方向であるラッチホルダー64内に引き込むが、非通電時にはラッチ61がばね66の付勢力によってラッチホルダー64から係合位置まで突出するのを許容している。
【0017】
ラッチ61の先端部には、係止ブラケット37と機械的作用による係合を可能にする傾斜面61aが形成されている。座面部13が使用位置から収納位置方向に回動してきたときに、係止ブラケット37の先端部が傾斜面61aに当接し、摺接して、ラッチ61がばね66の付勢力に抗してラッチホルダー64内に押し込まれる。そして、座面部13が収納位置に達したときに、係止ブラケット37の先端部が傾斜面61aの先端部を越えて傾斜面61aから離反し、ラッチ61がばね66の付勢力によりラッチホルダー64から突出してラッチ61の背面61bがブラケット37と係合(当接)して、座面部13が使用位置方向に回動するのを阻止するように形成されている。
【0018】
このようにラッチ61がブラケット37と係合した収納状態において電磁アクチュエータ63に通電されると、ラッチ61がラッチホルダー64内に引き込まれてラッチ61と係止ブラケット37との係合が解除され、座面部13を使用位置方向に回転させることが可能になる。
【0019】
なお、図示実施の形態の収納式座席10は、座面部13の移動に連動して、背摺り部15および肘掛部17が収納位置と使用位置とに移動する構成である。図8および図9には、座面部13と背摺り部15および肘掛部17を連動するリンク機構の一実施例を示してある。
背摺り部15は、その上端部において、ベースプレートフレーム11に軸71を介して回動自在に軸支され、肘掛部17は、その後端部において、ベースプレートフレーム11に固定された肘掛ブラケット73に軸74を介して回動自在に軸支されている。座面部13と背摺り部15とは、湾曲したリンクプレート36を介してリンクされ、座面部13と肘掛部17は、座面部13のロックブラケット35と肘掛部17に固定されたリンクアーム75とを接続する連結棒76でリンクされている。これらのリンク機構によって背摺り部15および肘掛部17は、座面部13の収納位置、使用位置への移動に連動して、図2、8に示す収納位置、図1、9に示す使用位置まで移動する。なお、本発明は、背摺り部15および肘掛部17を有しない座面部13だけの腰掛けにも適用できる。
【0020】
また、座面部13のロックプレート35とブラケット73とに取り付けられたガススプリング72は、収納位置にある座面部13および背摺り部15を収納位置方向に付勢するとともに、座面部13が急激に回転しないように速度調整する機能を有する。この構成によれば、座面部13が収納状態にあるときに電磁アクチュエータ63に通電されると、ラッチ61が引き込まれて係止ブラケット37から外れるが、座面部13は収納位置から回転しないので、利用者は座面部13を使用位置まで引き出して着席することができる。
【0021】
なお、ガススプリング72は、座面部13および背摺り部15を使用位置方向に付勢する構成にすることもできる。この構成によれば、座面部13が収納位置にあるときに電磁アクチュエータ63に通電されると、ラッチ61が引き込まれて係止ブラケット37から外れ、ガススプリング72の付勢力によって座面部13が収納位置から使用位置まで回転し、背摺り部15および肘掛部17も使用位置まで回転して、図2に示す使用状態になる。この構成によれば、電磁アクチュエータ63に所定時間通電した後に通電を遮断してラッチ61が突出しても、座面部13は使用状態にあるので、利用者は通常の固定座席同様にこの収納式座席10を使用することができる。
【0022】
次に、この収納式座席10の構成および動作を、さらに図4乃至図9を参照して説明する。図4は使用状態における要部を示す正面図、図5は、図4の切断線V-V位置から見た収納状態における要部断面図、図6、7は、図4の切断線VI-VI位置から見た要部断面図であって、図6は収納状態、図7は使用状態である。また図8は収納式座席10の左側の主要機構を示す側面図、図9は収納式座席10の主要機構を示す側面図である。
【0023】
収納式座席10が図2、5、6、8に示した収納状態にあるときは、係止ブラケット37がラッチ61と係合しているので、座面部13が収納位置にロックされ、使用位置方向への引出しができない。
【0024】
この収納状態にある収納式座席10を使用可能にするときは、先ず電動リクライニング装置50に収納解除動作するように通電されて駆動レバー53が使用位置方向に回転し、駆動ピン53aが当接部35aから離反する。そして、座面部13が使用位置まで回転できる位置まで駆動ピン53aが移動したら、電動リクライニング装置50が停止する。
【0025】
この収納解除状態において電動ラッチ60に通電され、電磁アクチュエータ63が作動してラッチ61がラッチホルダー64内に引き込まれるので、ラッチ61と係止ブラケット37との係合が解除され、座面部13を使用位置まで回転させることが可能になる。このとき、使用ランプにも通電され、その収納式座席10が使用可能であることを乗客に知らせる。この座面部係止解除状態で、利用者が座面部13が使用位置まで引き出す。
【0026】
使用状態は、図1、3、4、7、9に示した通りである。使用状態においては、ストッパブラケット33がストッパ43に当接していて、座面部13が使用位置から下がらないように規制されている。なお、電動ラッチ60は、使用状態の間は常に通電された状態にあるので、座面部13は何時でも収納位置から使用位置まで引き出して使用することも、また一旦収納位置まで戻して再び使用位置まで引き出すて使用することもできる。
【0027】
この使用状態にある収納式座席10の座面部13を収納するときは、電動リクライニング装置50を収納動作させる。つまり、リクライニングモータ51に、駆動レバー53が収納位置方向に回転するように通電する。リクライニングモータ51が収納動作すると、駆動レバー53の駆動ピン53aが当接部35aに当接し、これを収納位置方向に押して、座面部13を収納位置方向に回転させる。そうして座面部13が収納位置まで回動した頃に、係止ブラケット37の先端部が傾斜面61aを乗り越えてラッチ61と係合する。その後、座面部13は背摺り部15に当接してそれ以上回動できなくなるので、リクライニングモータ51は停止する。
【0028】
このように本発明の実施の形態の収納式座席10によれば、座面部13を収納位置に係止している電動ラッチ60に通電するときは、その前に電動リクライニング装置50を座面部13に作用しない使用状態に戻しているので、座面部13は電動リクライニング装置50に作用することなく使用位置まで引き出すことができる。したがって、この座面部13を引き出す際には電動リクライニング装置50に何ら外力が働かないので、電動リクライニング装置50が破損したり、故障したりすることがない。しかも、使用位置にある座面部13に収納方向に回動させる外力が働いても電動リクライニング装置50には作用しないので、電動リクライニング装置50が破損したり、故障したりすることがない。
【0029】
以上本実施の形態の電動リクライニング装置50は、収納時には座面部13を収納位置まで回動させたらその収納位置で停止し、収納解除時には電動ラッチ60に通電される前に使用位置まで戻る構成としたが、本発明はこの構成に限定されない。例えば電動リクライニング装置50は、座面部13を収納位置に収納したら収納動作を停止し、使用状態まで戻る収納解除動作をする構成としてもよい。また、駆動レバー53を常に収納方向に回転し、座面部13が収納位置まで移動した後にさらに収納方向回転を継続すると駆動ピン53aがロックブラケット35から離反して、座面部13を使用位置まで引出し可能な所定位置まで戻ったら停止させるように形成してもよい。以上の構成によれば、座面部13の係止を解除するときに電動リクライニング装置50を使用可能状態まで戻す必要が無いので、迅速に収納状態から使用可能状態にすることができる。
【0030】
なお、図には1組の収納式座席10を示したが、通常、1車両には2組以上設置され、複数車両が連結されて一編成を構成する。これら全ての収納式座席の電動リクライニング装置50および電動ラッチ60の制御は、運転席に設けた遠隔制御装置によって一括制御できる。また、遠隔制御装置は、車両毎に遠隔制御装置を設けることもできる。
【0031】
図10には、図1乃至9に示した本発明の実施の形態に適用した遠隔制御装置の一実施の形態をブロック図で示した。制御回路81には、各収納式座席10の収納動作、収納解除動作を一括して遠隔制御する収納スイッチ82aおよび収納解除スイッチ82bを備えた操作基盤82が接続されている。
【0032】
この遠隔制御装置による収納解除動作は、次の通りである。制御回路81は、操作基盤82から収納解除スイッチ82bオン信号(収納解除信号)を受けると、まず電動リクライニング装置50に収納解除信号を送って収納解除動作させて、電動リクライニング装置50と座面部13との連係を断つ。その後、各電動ラッチ60に座面部係止解除信号を送って電磁アクチュエータ63に通電させ、ラッチ61を引き込ませて座面部13の係止を解除させる。
この座面部係止解除動作により、利用者は座面部13を引き出して座ることができる。その際、利用者が加える力は電動リクライニング装置50には働かないので、電動リクライニング装置50が破損したり、故障したりすることがない。
【0033】
遠隔操作による収納動作は、次の通りである。制御回路81は、操作基盤82から収納スイッチ82aオン信号(収納信号)を受けると、各電動ラッチ60に座面部係止信号を送って電磁アクチュエータ63への通電を遮断させるとともに、各収納式座席10の電動リクライニング装置50に収納動作信号を送り、電動リクライニング装置50に収納動作をさせる。すると、座面部13が収納位置まで回転し、係止ブラケット37が電動ラッチ60のラッチ61に係合して、収納位置にラッチされる。そうして収納動作が終了すると、電動リクライニング装置50は停止する。
【0034】
以上の通り本発明の実施の形態によれば、収納状態において電動ラッチ60に通電され座面部13の係止が解除されたときは、電動リクライニング装置50は座面部13に作用しない状態にあるので、座面部13を使用位置に引き出すときに電動リクライニング装置50に何ら外力が働くことがなく、電動リクライニング装置50が破損したり故障したりするおそれが無い。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り本発明によれば、収納動作時には収納方向に動作して上記座面部を上記使用位置から収納位置まで拘束して回動させるが、収納解除動作時には上記座面部が収納位置から使用位置まで回転するのを許容する位置まで上記座面部を拘束しないで動作する電動収納手段と、上記座面部を上記収納位置において係止し、外部操作を受けて該座面部の係止を解除する座面部係止手段とを備え、上記座面部係止手段は、上記座面部の係止を解除するときは、上記電動収納手段が上記座面部が収納位置から使用位置まで回転するのを許容する位置まで動作した後に解除動作するので、収納式座席を収納状態から使用状態に変更するときに、乗客等によって座面部に使用位置方向の外力が加えられてもその外力は電動収納手段には作用しないので、電動収納手段が破損したり、故障したりするおそれが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した収納式座席の一実施の形態を、使用状態で示す斜視図である。
【図2】 同収納式座席の一実施の形態を、収納状態で示す斜視図である。
【図3】 同収納式座席の主要構成部材を分解して示す図である。
【図4】 同収納式座席の使用状態における座面部係止機構周辺の構造を示す正面図である。
【図5】 図4の切断線V-Vに沿う、収納状態における断面図である。
【図6】 図4の切断線VI-VI方向から見た、収納状態における断面図である。
【図7】 図4の切断線VI-VI方向から見た、使用状態における断面図である。
【図8】 同収納式座席の収納状態における主要機構を示す側面図である。
【図9】 同収納式座席の使用状態における主要機構を示す側面図である。
【図10】 同収納式座席の制御系の実施の形態をブロックで示す図である。
【符号の説明】
10 収納式座席
11 ベースプレートフレーム
13 座面部
15 背摺り部
17 肘掛部
19 踏込板
21 袖カバー
31 座面フレーム
32 座面用シートクッション
33 ストッパブラケット
35a 当接部
37 係止ブラケット
43 ストッパ
50 電動リクライニング装置(電動収納手段)
51 リクライニングモータ
52 モータブラケット
53 駆動レバー
53a 駆動ピン
60 電動ラッチ(座面部係止手段)
61 ラッチ
63 電磁アクチュエータ
64 ラッチホルダー
65 連係ロッド
66 ばね

Claims (5)

  1. 車両内に設置される収納式座席であって、
    車両に固定された座席フレームと、
    該座席フレームに枢着され、上記車両の床面と略垂直な収納位置と略平行な使用位置とに回動移動可能な座面部と、
    収納動作時には収納方向に動作して上記座面部を上記使用位置から収納位置まで拘束して回動させるが、収納解除動作時には上記座面部が収納位置から使用位置まで回転するのを許容する位置まで上記座面部を拘束しないで動作する電動収納手段と、
    上記座面部を上記収納位置において係止し、外部操作を受けて該座面部の係止を解除する座面部係止手段と、を備え、
    上記座面部係止手段は、上記座面部の係止を解除するときは、上記電動収納手段が上記座面部が収納位置から使用位置まで回転するのを許容する位置まで収納解除動作した後に係止解除動作すること、を特徴とする車両用収納式座席。
  2. 車両内に設置される収納式座席であって、
    車両に固定された座席フレームと、
    該座席フレームに枢着され、上記車両の床面と略垂直な収納位置と略平行な使用位置とに回動移動可能な座面部と、
    収納動作時には上記座面部を上記使用位置から収納位置まで拘束して回動させる電動収納手段と、
    上記座面部を上記収納位置において係止し、該座面部の係止を外部操作手段が操作されたときに解除する座面部係止手段と、を備え、
    上記電動収納手段は、上記収納動作をするときは、上記座面部係止手段が上記座面部を上記収納位置において係止した後に上記座面部が収納位置から使用位置まで回転するのを許容する収納解除動作すること、を特徴とする車両用収納式座席。
  3. 請求項1または2記載の車両用収納式座席において、上記電動収納手段は、モータと、該モータによって駆動され、上記座面部の端部に設けられた連係部材に当接して収納動作する駆動部材を備え、
    上記電動収納手段は、上記収納動作するときは、上記駆動部材を使用位置方向から上記連係部材に当接させて上記座面部を上記収納位置まで回動させ、収納解除動作するときは、上記座面部が使用位置まで回転するのを許容する位置まで上記駆動部材を上記連係部材から離反させる車両用収納式座席。
  4. 請求項1記載の車両用収納式座席において、外部操作手段として、上記電動収納手段および座面部係止手段を遠隔操作するスイッチ手段および制御手段を備え、該制御手段は、上記スイッチ手段から収納解除信号を受けたときは、上記電動収納手段を上記収納解除動作させて上記座面部が使用位置まで回動するのを許容する状態になった後に、上記座面部係止手段に上記座面部係止解除動作させること、を特徴とする車両用収納式座席。
  5. 請求項2記載の車両用収納式座席において、外部操作手段として、上記電動収納手段および座面部係止手段を遠隔操作するスイッチ手段および制御手段を備え、該制御手段は、上記スイッチ手段から収納信号を受けたときは、上記電動収納手段を収納動作させて上記座面部が上記座面部係止手段に係止された後に上記座面部が収納位置から使用位置まで回転するのを許容する状態に戻ったときに停止させ、上記スイッチ手段から収納解除信号を受けたときは、上記座面部係止手段に上記座面部係止解除動作させること、を特徴とする車両用収納式座席。
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