JP2007083787A - 車両用シート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 サブシートの大きさを充分に確保することができるとともに、簡単な構成でサブシートの不使用時に、そのシートクッションをコンパクトに格納できるようにする。
【解決手段】 シートクッション61,71およびシートバック62,72を具備した左右一対のメインシート6,7が車幅方向に配列されるとともに、左右メインシート6,7の間にサブシート8が配設された車両用シート装置であって、上記メインシート6,7のシートクッション61,71と連続した使用位置と、左右メインシート6,7のシートクッション61,71の間においてその着座面よりも下方に設けられた格納位置とに変位可能に支持されたシートクッション81を上記サブシート8に設けた。
【選択図】 図2
【解決手段】 シートクッション61,71およびシートバック62,72を具備した左右一対のメインシート6,7が車幅方向に配列されるとともに、左右メインシート6,7の間にサブシート8が配設された車両用シート装置であって、上記メインシート6,7のシートクッション61,71と連続した使用位置と、左右メインシート6,7のシートクッション61,71の間においてその着座面よりも下方に設けられた格納位置とに変位可能に支持されたシートクッション81を上記サブシート8に設けた。
【選択図】 図2
Description
本発明は、シートクッションおよびシートバックを具備した左右一対のメインシートが車幅方向に配列されるとともに、左右メインシートの間にサブシートが配設された車両用シート装置の改良に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、メインシートの側方に設けられたサブシート(補助シート)のシートクッションを、車幅方向に揺動自在に枢支する揺動機構を設け、上記サブシートのシートクッションを、メインシートのシートクッションの側方に設置した使用状態と、このシートクッションの設置部に設けられた格納凹部内に格納した格納状態とに選択可能に設けた車両のシート装置が知られている。
また、下記特許文献2に示されるように、メインシートのシートクッションの下方に、サブシートの格納室を設けるとともに、上記メインシートのシートクッション一端部をシート支持部材に枢着することにより、このシートクッションを上記格納室の上部が開放される位置と格納室の上部を閉鎖する位置とに揺動自在に支持するとともに、サブシートのシートクッションの側部をシート支持部材に枢着することにより、サブシートをメインシートの側方に展開した使用位置と、格納室内に格納される収納位置とに揺動可能に構成した車両のシート装置が知られている。
特開2004−249782号公報
特開平9−2113号公報
上記特許文献1,2に開示されているように、サブシートの不使用時に、そのシートクッションを車幅方向に回動させて上記格納状態に移行させるためには、上記メインシートのシートクッションを、その前端部に設けられた支持部(ヒンジ)を支点にして車体の前方側に揺動変位させることにより、上記格納室の上面を開放状態とした後、上記サブシートのシートクッションを車幅方向に回動させて上記格納室内に格納する必要があり、この格納操作が煩雑になることが避けられなかった。また、上記メインシートのシートクッションの下方に形成された格納室は、その構造上の理由からメインシートのシートクッションよりも小さくせざるを得ないとともに、上記格納室内に格納されるサブシートは、格納室よりもさらに小さくする必要があるため、このサブシートの大きさを充分に確保することが困難であるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、サブシートの大きさを充分に確保することができるとともに、簡単な構成でサブシートの不使用時に、そのシートクッションをコンパクトに格納することができる車両用シート構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、シートクッションおよびシートバックを具備した左右一対のメインシートが車幅方向に配列されるとともに、左右メインシートの間にサブシートが配設された車両用シート装置であって、上記メインシートのシートクッションと連続した使用位置と、左右メインシートのシートクッションの間においてその着座面よりも下方に設けられた格納位置とに変位可能に支持されたシートクッションを上記サブシートに設けたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1記載の車両用シート装置において、サブシートの使用時に、メインシートのシートバックと連続した背もたれ面を形成するシートバックを上記サブシートに設けたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載の車両用シート装置において、サブシートのシートクッションを上方の使用位置に係止した状態で、そのシートバックを前倒状態とすることによりテーブルとして使用可能に構成したものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シート装置において、メインシートを車幅方向にスライド可能に支持し、下方の格納位置に設置されたサブシートの上方部を通って上記メインシートを横スライドさせるように構成したものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項4に記載の車両用シート装置において、サブシートの格納状態で左右メインシートの少なくとも一方を車幅方向にスライド変位させることにより、左右メインシートのシートクッションにより連続した着座面を形成するとともに、この着座面の下方にサブシートを隠蔽するように構成したものである。
請求項1に係る発明によれば、サブシートのシートクッションを左右メインシートのシートクッションと連続した使用位置と、左右メインシートのシートクッションの間においてその着座面よりも下方に設けられた格納位置とに変位可能に構成したため、従来技術のようにメインシートのシートクッションを、その前端部に設けられた支持部を支点に揺動変位させて格納部の上面を開放状態とする等の操作を要することなく、サブシートのシートクッションを使用位置と格納位置とに選択的に変位させることができる。
請求項2に係る発明によれば、サブシートを上方の使用位置に係止するとともに、そのシートバックを起立状態に保持することにより、メインシートのシートクッションおよびシートバックと、サブシートのシートクッションおよびシートバックとにより連続した着座面および背もたれ面を形成してシートの座り心地を効果的に向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、上記車両用シート装置を2人掛け用のシートとして使用する場合に、メインシートに着座した乗員が上記サブシートのシートバックをサイドテーブルとして利用できるため、左右メインシートの独立性を向上させることができるとともに、このメインシートに着座した乗員の利便性を効果的に向上させることができる。
請求項4に係る発明によれば、上記サブシートに当接させることなく、左右メインシートを車幅方向にスライド変位させて互いに接近させるようにしたシートアレンジを形成できる等の利点がある。
請求項5に係る発明では、サブシートの不使用時に、左右メインシートのシートクッションにより連続した着座面を形成するとともに、この着座面の下方にサブシートを隠蔽することにより、このサブシートが車室内において露出した状態となるのを防止して車室内環境を効果的に向上させることができる。
図1は、本発明に係る車両用シート装置を備えた車両1の概略構成を示し、この車両1の車室内には、運転席2aと助手席2bとからなる前列シート2が配設されるとともに、その後方側に中列シート3が配設され、かつその後方側における左右一対のリヤホイールハウス4,4の間には、ベンチシートタイプの後列シート5が配設されている。
上記中列シート3は、図2および図3に示すように、車幅方向に互いに離間して配列された左右一対のメインシート6,7と、左右メインシート6,7の間に配列されたサブシート8とを有している。このサブシート8は、その幅寸法がメインシート6,7に比べて小さな値に設定された簡易型シートであり、その不使用時には、後述するように左右メインシート6,7のシートクッション61,71の間においてその着座面よりも下方に設けられた格納位置に変位可能に支持されている。
上記中列シート3のメインシート6,7は、図4に示すように、台座部21上に設置されたシートクッション61,71と、上端部にヘッドレスト63,73が設けられたシートバック62,72とを有している。上記メインシート6,7の台座部21は、フロアパネル上において車体の前後方向に延びるように設置された左右一対の縦ガイドレール22に沿ってスライド可能に支持された下部台座23と、この下部台座23の前後両端部において車幅方向に延びるように設置された横ガイドレール24と、この横ガイドレール24に沿ってスライド可能に支持された上部台座25とからなっている。
そして、縦ガイドレール22に沿って上記下部台座23が車体の前後方向にスライド変位することにより、メインシート6,7の前後位置が調節されるとともに、上記横ガイドレール24に沿って上部台座25が車幅方向にスライド変位することにより、メインシート6,7の左右位置が調節されるようになっている。また、上記メインシート6,7のシートクッション61,71の下方には、後述するようにサブシート8のシートクッション81を下方の格納位置に変位させた状態で、上記横ガイドレール24に沿ってメインシート6,7を車幅方向にスライド変位させる際に、このメインシート6,7が上記サブシート8に干渉するのを防止するための空間部26が設けられている。
上記サブシート8は、図2に示すように、メインシート6,7のシートクッション61,71と連続した着座面を形成するシートクッション81と、メインシート6,7のシートバック62,72と連続した背もたれ面を形成するシートバック82とを有し、このシートバック82の上端部にはヘッドレスト83が設けられている。また、上記サブシート8のシートバック82には、図5および図6に示すように、上記シートクッション81に対してシートバック82を起伏可能に連結する連結機構27が設けられるとともに、この連結機構27には、上記シートバック82の傾動支点となる支持軸28と、シートバック82を起立状態に保持するロック手段29とが設けられている。
上記ロック手段29は、シートバックフレーム84に設けられた支持軸30を支点として揺動可能に支持されたロックレバー31と、シートクッションフレーム85に突設されたロックピン32と、上記ロックレバー31の先端部に設けられたフック部33をロックピン32に係合させる方向にロックレバー31を付勢するコイルばね等からなる付勢部材34とを有し、上記ロックレバー31には、付勢部材34の付勢力に抗してロックレバー31を揺動操作することにより上記フック部33をロックピン32から離脱させる際に使用する操作ノブ35が設けられている。
そして、通常時には、上記付勢部材34の付勢力に応じてロックレバー31のフック部33がロックピン32に係合された状態に維持されることにより、サブシート8のシートバック82が起立状態に保持されるようになっている。また、上記サブシート8の不使用時には、上記操作ノブ35を持ってロックレバー31を揺動操作することにより、ロックピン32から上記フック部33を離脱させた状態で、上記支持軸28を支点にシートバック82を傾動操作すること、つまりシートクッション81上においてシートバック82を前倒状態とすることが許容されるようになっている(図3参照)。
また、上記サブシート8のシートクッション81は、フロアパネル上に設置された左右一対のガイドレール36を有するスライド支持機構37により、車体の前後方向にスライド変位可能に支持されるとともに、上記スライド支持機構37に設けられた昇降支持機構38により、上方の使用位置と下方の格納位置とに変位可能に支持されている。
上記スライド支持機構37は、ガイドレール36上に設置されて車体の前後方向にスライド変位する左右一対のスライダ39と、このスライダ39上に設置されたスライドフレーム40と、上記スライダ39の前部内方側に配設されたロックアーム41と、上記スライドフレーム40をガイドレール36に係止してサブシート8の前後移動を規制する図外の係止部材とを有している。そして、上記ロックアーム41を操作して係止部材によるスライドフレーム40の係止状態を解除した後、上記ガイドレール36に沿ってスライダ39およびスライドフレーム40を車体の前後方向にスライド変位させることにより、上記サブシート8を前方の使用位置から後方の格納位置等に移動させることが許容されるようになっている。
また、上記昇降支持機構38は、スライドフレーム40の前端部に設けられた前部軸42を支点として起伏可能に支持された前部リンク43と、上記スライドフレーム40の後端部に設けられた後部軸44を支点として起伏可能に支持された左右一対の後部リンク45と、この後部リンク45を起立状態に保持する保持手段46とを有している。そして、上記スライドフレーム40に設けられた前部リンク43および後部リンク45を介してシートクッション81の前後両端部が支持されることにより、上記前部リンク43および後部リンク45の起伏動作に応じて上記シートクッション81が、図5および図6に示す上方の使用位置から、図7および図8に示す下方の格納位置に昇降変位するようになっている。
上記保持手段46は、一般的なシートバックのリクライニング機構(ラウンド型リクライニングデバイス)として従来周知の構造を応用したものであり、後部リンク45の上端部に一体に形成された円盤状のインナプレート47と、シートクッションフレーム85の後端部側面にボルト止めされるとともに、上記インナプレート47を回転可能に保持する皿状のアウタプレート48と、上記インナプレート47およびアウタプレート48に設けられた内歯および外歯とからなる図外の歯合部とを有している。そして、通常時には、この歯合部の内歯と外歯とが噛み合うことにより、インナプレート47およびアウタプレート48の相対回転が規制されて後部リンク45が起立状態に保持されるようなっている。
また、保持手段46には、上記歯合部の係合を解除して上記インナプレート47およびアウタプレート48の相対回転を許容する図外のカム機構と、上記歯合部の係合解除操作に応じて後部リンク45を傾倒させる方向に駆動する図外の渦巻きばね等からなるリターンスプリングと、上記カム機構を駆動するロック解除部49とが設けられている。このロック解除部49は、上記シートバック82の背面に設けられた操作レバー50と、この操作レバー50の操作力を伝達する伝達ケーブル51と、この伝達ケーブル51により駆動される駆動アーム52と、この駆動アーム52により回転駆動されて上記カム機構を歯合部の係合解除方向に変位させる回転軸とを有している。
上記操作レバー50を駆動してその駆動力を駆動アーム52に伝達することにより、上記カム機構を歯合部の係合解除方向に変位させると、インナプレート47およびアウタプレート48の相対回転が許容されることにより後部リンク45の起立状態が解除されるため、上記リターンスプリングの付勢力に応じて上記後部リンク45が前傾状態となるとともに、これに連動して前部リンク43が前傾状態なり、図7に示すように、上記シートクッション81が下方の格納位置に移行するようになっている。このようにサブシート8のシートクッション81を下方の格納位置に移行させた状態で、上記ロックレバー31を揺動操作してロック手段29によるシートバック82の起立保持状態を解除すると、このシートバック82が支持軸28を支点に傾動して、図8に示すように、上記シートクッション81上に倒伏した状態となるように構成されている。
なお、図8に示すように、サブシート8のシートクッション81を下方の格納位置に変位させるとともに、このシートクッション81上に上記シートバック82を倒伏させた格納状態とする際において、その格納スペースをコンパクト化するために、サブシート8のヘッドレスト83をシートバック82の上端部に昇降可能に支持し、このヘッドレスト83を下降させてシートバック82の上下寸法を小さくできるように構成することが望ましい。
上記のようにシートクッション61,71およびシートバック62,72を具備した左右一対のメインシート6,7が車幅方向に配列されるとともに、左右メインシート6,7の間にサブシート8が配設された車両用シート装置において、サブシート8のシートクッション81を、上記メインシート6,7のシートクッション61,71と連続した使用位置と、左右メインシート6,7のシートクッション61,71の間においてその着座面よりも下方に設けられた格納位置とに変位可能に構成したため、従来技術のようにメインシートのシートクッションを、その前端部に設けられた支持部を支点に揺動変位させて格納部の上面を開放状態とする等の操作を要することなく、上記サブシート8のシートクッション81を上方の使用位置と下方の格納位置とに選択的に変位させることができる。
したがって、上記サブシート8の使用時には、そのシートクッション81を上方の使用位置に設置することにより、上記中列シート3を3人掛け用のシートとして利用できるとともに、サブシート8の不使用時には、そのシートクッション81を下方の格納位置に変位させることにより、上記中列シート3を2人掛け用のシートとして利用できるという利点がある。しかも、上記メインシートの下方に形成された格納室内にサブシートを格納するように構成した従来技術のように、上記格納室の大きさに応じてサブシート8の大きさが制限されることがないため、このサブシート8の大きさを充分に確保できるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、サブシート8のシートクッション81を左右一対の前部リンク43および後部リンク45により起伏可能に支持するとともに、後部リンク45の上端部に設けられた保持手段46により後部リンク45を起立状態に保持し、かつこの保持手段46に設けられたロック解除部49により後部リンク45の起立状態を解除するように構成したため、通常時に、上記後部リンク45を起立状態に保持してサブシート8のシートクッション81を上方の使用位置に係止することにより、上記メインシート6,7のシートクッション61,71と、上記サブシート8のシートクッション81とにより連続した着座面が形成された3人掛け用シートとして中列シート3を使用することができる。そして、サブシート8の不使用時には、上記ロック解除部49により後部リンク45の起立状態を解除して前部リンク43および後部リンク45を前傾させて上記シートクッション81を図7および図8に示す倒伏状態に移行させることにより、左右のメインシート6,7が独立した2人掛け用のシート等として上記中列シート3を使用することができる。
また、上記実施形態では、サブシート8の使用時に、メインシート6,7のシートバック62,72と連続した背もたれ面を形成するシートバック82を上記サブシート8に設けたため、このサブシート8を上方の使用位置に係止するとともに、上記シートバック82を起立状態に保持することにより、メインシート6,7のシートクッション61,71およびシートバック62,72と、サブシート8のシートクッション81およびシートバック82とにより連続した着座面および背もたれ面を形成してシートの座り心地を効果的に向上させることができる。
さらに、上記実施形態では、図3に示すように、サブシート8のシートクッション81を上方の使用位置に係止した状態で、そのシートバック82を前倒状態とすることによりテーブルとして使用可能に構成したため、上記中列シート3を2人掛け用のシートとして使用する場合に、上記左右メインシート6,7に着座した乗員が上記サブシート8のシートバック82をサイドテーブルとして利用できるという利点がある。したがって、左右メインシート6,7の独立性を向上させることができるとともに、このメインシート6,7に着座した乗員の利便性を効果的に向上させることができる。
また、上記実施形態のように、横ガイドレール24に沿ってメインシート6,7を車幅方向にスライド可能に支持するとともに、下方の格納位置に設置された上記サブシート8の上方部を通って上記メインシート6,7を車幅方向にスライド変位させるように構成した場合には、上記メインシート6,7のシートクッション61,71およびシートバック62,72により連続した着座面および背もたれ面を形成して2人掛け用のベンチシートタイプの中列シート3を形成することにより、図9の矢印αに示すように、後列シート5に着座する乗員用の広い通路スペースを上記中列シート3の側方に形成できる等の利点がある。
すなわち、上記サブシート8の不使用時に、図8に示すように、保持手段46による後部リンク45の起立保持状態を解除してサブシート8のシートクッション81を下方の格納位置に移行させた後、ロック手段29によるシートバック82の起立保持状態を解除してシートクッション81上に倒伏させるように構成するとともに、このサブシート8に、上記メインシート6,7が干渉するのを防止するための空間部26をそのシートクッション61,71の下方部に形成したため、上記サブシート8に当接させることなく、上記横ガイドレール24に沿ってメインシート6,7を車幅方向にスライド変位させて左右メインシート6,7を互いに接近させたシートアレンジを形成することができる。
また、上記記実施形態では、サブシート8を下方の格納位置に変位させた状態で、横ガイドレール24に沿って左右のメインシート6,7をスライド変位させることにより、両メインシート6,7の左右位置を調節可能に構成するとともに、縦ガイドレール22に沿ってメインシート6,7をスライド変位させることにより、両メインシート6,7の前後位置を調節可能に構成したため、図10に示すように、中列シート3を構成する左右のメインシート6,7を互いに接近させた状態で、リヤホイールハウス4にメインシート6,7が当接するのを防止しつつ、後列シート5に近接した位置まで後退させることができる。
図10のように中列シート3を構成する左右のメインシート6,7を後列シート5に近接した位置まで後退させた場合には、前列シート2と上記中列シート3との間に広いスペースを確保することができる。また、上記中列シート3を後退させるとともに、サブシート8を前方に位置させた状態で、そのシートバック82をシートクッション81上に倒伏させることにより、上記サブシート8をテーブルとして利用するように構成した場合には、車室内スペースの有効利用を図ることができるという利点がある。
特に、上記実施形態では、サブシート8の格納状態で左右メインシート6,7の少なくとも一方を車幅方向にスライド変位させることにより、図9に示すように、左右メインシート6,7のシートクッション61,71により連続した着座面を形成するとともに、この着座面の下方にサブシート8を隠蔽するように構成したため、サブシート8の不使用時に、このサブシート8が車室内において露出した状態となるのを防止して車室内の美観を効果的に向上させることができる。
さらに、上記実施形態に示すように、サブシート8をガイドレール36に沿って車体の前後方向にスライド自在に支持するとともに、図11に示すように、後列シート5の中央下方部にサブシート8を格納するための空間部53を形成し、サブシート8の不使用時に、サブシート8のシートクッション81を下方の格納位置に移行させ、かつ、このシートクッション81上にシートバック82を倒伏させた状態で、このサブシート8を車体の後方側にスライド変位させることにより、上記空間部53内に格納するように構成してもよい。このように構成した場合には、上記後列シート5の下方空間部53内にサブシート8を格納した状態で、図12に示すように、中列シート3を構成する左右のメインシート6,7を互いに接近させた状態で、後列シート5に近接した位置まで上記左右メインシート6,7を後退させることにより、前列シート2と中列シート3との間に広いスペースを形成できるという利点がある。
6,7 メインシート
8 サブシート
24 横ガイドレール
61,71 メインシートのシートクッション
62,72 メインシートのシートバック
81 サブシートのシートクッション
82 サブシートのシートバック
8 サブシート
24 横ガイドレール
61,71 メインシートのシートクッション
62,72 メインシートのシートバック
81 サブシートのシートクッション
82 サブシートのシートバック
Claims (5)
- シートクッションおよびシートバックを具備した左右一対のメインシートが車幅方向に配列されるとともに、左右メインシートの間にサブシートが配設された車両用シート装置であって、上記メインシートのシートクッションと連続した使用位置と、左右メインシートのシートクッションの間においてその着座面よりも下方に設けられた格納位置とに変位可能に支持されたシートクッションを上記サブシートに設けたことを特徴とする車両用シート装置。
- サブシートの使用時に、メインシートのシートバックと連続した背もたれ面を形成するシートバックを上記サブシートに設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用シート装置。
- サブシートのシートクッションを上方の使用位置に係止した状態で、そのシートバックを前倒状態とすることによりテーブルとして使用可能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の車両用シート装置。
- メインシートを車幅方向にスライド可能に支持し、下方の格納位置に設置されたサブシートの上方部を通って上記メインシートを横スライドさせるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用シート装置。
- サブシートの格納状態で左右メインシートの少なくとも一方を車幅方向にスライド変位させることにより、左右メインシートのシートクッションにより連続した着座面を形成するとともに、この着座面の下方にサブシートを隠蔽するように構成したことを特徴とする請求項4に記載の車両用シート装置。
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100525 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100928 |