JPH0930300A - 車両用多機能シート - Google Patents

車両用多機能シート

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JPH0930300A
JPH0930300A JP7182937A JP18293795A JPH0930300A JP H0930300 A JPH0930300 A JP H0930300A JP 7182937 A JP7182937 A JP 7182937A JP 18293795 A JP18293795 A JP 18293795A JP H0930300 A JPH0930300 A JP H0930300A
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seat
seat cushion
cushion
front seat
gear
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健雄 川出
Osamu Shirase
治 白勢
Hiroshi Tokuyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートクッションを昇降させて子供用シート
或いはアームレストとして使用するものにおいて、簡単
な操作及び簡単な構造でシートクッションを任意の高さ
でロックできるようにする。 【解決手段】 左側シート及び右側シート間に挟まれた
中央シートのシートクッション1C は前部シートクッシ
ョン4と後部シートクッション5とに2分割されてお
り、前部シートクッション4は4節リンク機構27で昇
降自在に支持されてコイルスプリング36で上昇方向に
付勢される。4節リンク機構27の1本のリンク腕29
の上端に設けた被ロックギヤ38にレバー44で前後摺
動するロックギヤ39を噛合させることにより、前部シ
ートクッション4を任意の昇降位置でロックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数人掛けが可能
なシートの略中央にあたる部分のシートクッションを幼
児用シート及びアームレストに兼用する車両用多機能シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】左側シート及び右側シート間に配置した
中央シートのシートバックに形成したアームレスト収納
凹部にアームレストを収納しておき、そのアームレスト
を前方に倒して子供用シートとして利用するものが、実
開昭60−148135号公報により公知である。
【0003】このものは、アームレストを前方に倒すと
シートバックにアームレスト収納凹部が露出してシート
バックとしての機能が失われてしまうため、アームレス
トを子供用シートとして利用する場合には、前方に倒し
たアームレストの上半部を後方に回動させて前記アーム
レスト収納用凹部を塞ぐようになっている。このため、
中央シートの本来のシートクッション及びシートバック
が子供用シートとして全く利用されず、その代わりにア
ームレストの下半部及び上半部を利用しているのでクッ
ション性に劣って座り心地が悪い問題がある。
【0004】また、左側シート及び右側シート間に配置
した中央シートのシートクッションを昇降可能に支持
し、このシートクッションをアームレストとして利用す
るものが、実開昭58−68153号公報、実開昭57
−5055号公報により公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記実開昭
58−68153号公報、実開昭57−5055号公報
に記載された昇降可能なシートクッションを、アームレ
ストとして使用するだけでなく、子供用シート及びアー
ムレストに兼用することが考えられる。
【0006】しかしながら、前記実開昭58−6815
3号公報に記載されたものはアームレストの高さが2段
階或いは3段階にしか調節することができず、また前記
実開昭57−5055号公報に記載されたものはアーム
レストの高さの調節が極めて面倒で多くの時間を要する
問題がある。
【0007】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、昇降可能なシートクッションを子供用シート及びア
ームレストに兼用するものにおいて、シートクッション
の高さの調節を容易且つきめ細かく行うことことを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、左右方向に並んで複
数人掛けが可能なシートの略中央にあたる部分のシート
クッションを前部シートクッション及び後部シートクッ
ションに2分割し、前部シートクッションを車体にリン
ク腕を介して昇降可能に支持することにより子供用シー
ト及びアームレストに兼用する車両用多機能シートであ
って、前部シートクッションに枢軸を介して枢支された
前記リンク腕に該枢軸と同心の被ロックギヤを固設する
とともに、前部シートクッションに前記被ロックギヤに
噛合可能なロックギヤを移動自在に設けたことを特徴と
する。
【0009】また請求項2に記載された発明は、左右方
向に並んで複数人掛けが可能なシートの略中央にあたる
部分のシートクッションを前部シートクッション及び後
部シートクッションに2分割し、前部シートクッション
を車体にリンク腕を介して昇降可能に支持することによ
り子供用シート及びアームレストに兼用する車両用多機
能シートであって、相互に摺動自在に嵌合するアウタシ
リンダ及びインナロッドを前部シートクッション及び固
定部の一方及び他方に連結するとともに、前記アウタシ
リンダ及びインナロッド間に両者の摺動を規制し得るロ
ック部材を設けたことを特徴とする。
【0010】また請求項3に記載された発明は、請求項
1又は2の構成に加えて、前部シートクッションが開閉
可能な蓋体を備えた中空容器であることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の構成によれば、ロックギヤを移動さ
せて被ロックギヤとの噛合を解除すれば、リンク腕が自
由に揺動できるようになって前部シートクッションを昇
降させることができる。また前部シートクッションを子
供用シート或いはアームレストとして使用するのに適し
た高さに昇降させ、ロックギヤを被ロックギヤに噛合さ
せれば、その高さに前部シートクッションが固定され
る。
【0012】請求項2の構成によれば、ロック部材によ
るロックを解除すれば、アウタシリンダとインナロッド
間の摺動が可能となって前部シートクッションを昇降さ
せることができる。また前部シートクッションを子供用
シート或いはアームレストとして使用するのに適した高
さに昇降させ、ロック部材によりアウタシリンダとイン
ナロッド間の摺動を規制すれば、その高さに前部シート
クッションが固定される。
【0013】請求項3の構成によれば、前部シートクッ
ションをアームレストとして使用するとき、その内部を
物入れとして利用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0015】図1〜図10は本発明の第1実施例を示す
もので、図1は車両の前部シートの斜視図、図2は図1
の2−2線矢視図、図3は図2の3−3線矢視図、図4
は図2の要部拡大図、図5は図4の5−5線拡大断面
図、図6は図5の6−6線矢視図、図7はロック機構の
作用説明図、図8は中央シートを子供用シートとして使
用する場合の作用説明図、図9及び図10は中央シート
をアームレストとして使用する場合の作用説明図であ
る。
【0016】図1及び図2に示すように、車両の車室前
部には運転者席としての右側シートSR と、助手席とし
ての左側シートSL と、両シートSL ,SR 間に挟まれ
た中央シートSC とが左右方向に並設される。左側シー
トSL 及び右側シートSR は、それぞれシートクッショ
ン1L ,1R 、シートバック2L ,2R 及びヘッドレス
ト3L ,3R から構成される。中央シートSC はシート
クッション1c,シートバック2C 及びヘッドレスト3
C から構成されており、シートクッション1Cは前側の
前部シートクッション4及び後側の後部シートクッショ
ン5に2分割される。前部シートクッション4は、内部
に物品を収納できるように中空のボックス状に形成され
ており、その上面に開閉可能な蓋体41 が設けられる。
【0017】前部シートクッション4は、後部シートク
ッション5の前側に連なる下降位置と、その後端が後部
シートクッション5の前端に重なり合う上昇位置との間
を昇降機構6を介して昇降可能である。中央シートSC
の前部シートクッション4を下降させれば、そこに大人
が座ることができ、また中央シートSC の前部シートク
ッション4を上昇させれば、そこに子供が座ることがで
きる。
【0018】図3を併せて参照すると明らかなように、
中央シートSC に設けられた子供用シートベルト装置7
は、シートバック2C に内装されたリトラクタ8からシ
ートバック2C の上面に繰り出し可能な左右一対のベル
ト9,9と、これらベルト9,9の先端に接続されたバ
ックル10と、前部シートクッション4の上面中央部に
形成したタング収納凹部42 に起立自在に収納されたタ
ング11と、左右一対のベルト9,9の先端部の近傍、
即ちバックル10の外周を覆うように取り付けられた軟
質材料よりなる保護パッド12とから構成される。シー
トバック2C の前面下部には、保護パッド12が嵌合可
能な保護パッド収納凹部13が形成される。
【0019】次に、図4〜図6に基づいて昇降機構6の
構造を説明する。
【0020】図4から明らかなように、車両のフロアパ
ネル21に前後のブラケット22,23を介して固定し
た左右一対の固定レール24,24に左右一対の可動レ
ール25,25がそれぞれ前後摺動自在に支持されてお
り、この可動レール25,25の上面に中央シートSC
のベースフレーム26が固定される。ベースフレーム2
6の前部に前部シートクッション4が昇降機構6を介し
て昇降自在に支持されるとともに、ベースフレーム26
の後部に後部シートクッション5が固定される。
【0021】前部シートクッション4をベースフレーム
26に連結する4節リンク機構27は、下端がベースフ
レーム26にピン28,28で枢支された左右一対の前
部リンク腕29,29と、下端がベースフレーム26に
ピン30,30で枢支された左右一対の後部リンク腕3
1,31とを備える。前部リンク腕29,29の上端は
前部シートクッション4の下面に設けたブラケット3
2,32にピン33,33で枢支され、また後部リンク
腕31,31の上端は前部シートクッション4の下面に
設けたブラケット34,34にピン35,35で枢支さ
れる。一方の前部リンク腕29の中間部とベースフレー
ム26との間にコイルスプリング36が張設されてお
り、このコイルスプリング36が収縮しようとする弾発
力で4節リンク機構27が起立する方向に、即ち前部シ
ートクッション4が上昇する方向に付勢される。
【0022】前部シートクッション4の昇降位置はロッ
ク機構37によって多段階に調節可能である。
【0023】図5及び図6を併せて参照すると明らかな
ように、ロック機構37は前記一方の前部リンク腕29
の上端にピン35を中心として形成されたセクタギヤよ
りなる被ロックギヤ38と、この被ロックギヤ38に噛
合可能なロックギヤ39を備えて、前記ピン35及びブ
ラケット32,32に支持したピン40にそれぞれ長孔
411 ,412 を介して前後摺動自在に支持されたロッ
クピース41と、ロックピース41をロックギヤ39が
被ロックギヤ38に噛合する方向に付勢するコイルスプ
リング42と、ブラケット32,32にピン43を介し
て前後揺動可能に枢支され、その長孔441 にロックピ
ース41の前端に突設したピン413 を係合させたレバ
ー44とを備える。
【0024】レバー44の下端に指を掛けて前方に引く
と、その長孔441 に係合するピン413 を引かれたロ
ックピース41が長孔411 ,412 の範囲で前方にス
ライドし、ロックギヤ39と被ロックギヤ38との噛合
が解除される。またレバー44から指を離すと、コイル
スプリング42の弾発力でロックピース41が後方にス
ライドし、ロックギヤ39が被ロックギヤ38に噛合す
る。
【0025】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0026】前部シートを大人3人掛けとして使用する
場合には、その中央シートSC のシートクッション1C
の前部シートクッション4を図8(a)に示す下降位置
においてロックする。これにより、左側シートSL のシ
ートクッション1L 、右側シートSR のシートクッショ
ン1R 及び中央シートSC のシートクッション1C は同
じ高さになり、大人3人が並んで座ることができる。
【0027】また、中央シートSC を子供用シートとし
て使用する場合には、シートバック2C のパッド収納凹
部13から保護パッド12を取り出した後に、シートク
ッション1C の前部シートクッション4を図8(b)に
示す上昇位置においてロックする。この状態で、図2に
示すように子供を前部シートクッション4上に座らせ、
子供用シートベルト装置7の2本のベルト9,9を子供
の両肩部及び胸部に沿わせ、バックル10にタング11
を結合すれば良い。このとき、保護パッド12によって
バックル10が子供の腹部に直接接触することが防止さ
れる。また中央シートSC を子供用シートとして使用す
るとき、本来の前部シートクッション4及びシートバッ
ク2C がそのまま利用されるので、大人用シートとして
使用する場合と同じ座り心地が確保される。
【0028】子供用シートベルト装置7を使用しないと
きに保護パッド12をシートバック2C のパッド収納凹
部13に収納しておくことにより、その保護パッド12
が邪魔になったり、シートバック2C が厚くなったりす
る不具合がない。しかも、パッド収納凹部13に嵌合し
た保護パッド12はシートバック2C の一部となるた
め、そこに大人が座った場合にパッド収納凹部13が座
り心地を損ねることがない。また、前部シートクッショ
ン4を上昇させるとその前部シートクッション4によっ
てシートバック2C のパッド収納凹部13が覆われるた
め、そこに座った子供の背中がパッド収納凹部13に当
たって座り心地を損ねることがない。
【0029】更に、シートクッション1C の前部シート
クッション4を上昇位置においてロックすれば、図9に
示すように左側シートSL 又は右側シートSR に座った
乗員のアームレストとして使用することができる。また
前部シートクッション4の蓋体41 を開けば、図10に
示すように前部シートクッション4の内部に形成した物
入れに物品を出し入れしたり、蓋体41 の内面に装着し
たナビゲーションシステム等の操作を行うことができ
る。
【0030】前部シートクッション4がロックされてい
るとき、図6に示すようにロックピース41のロックギ
ヤ39が前部リンク腕29の被ロックギヤ38に噛合し
ており、これにより前部リンク腕29の回動が規制され
て前部シートクッション4が昇降不能に固定される。レ
バー44を操作してロックギヤ39と被ロックギヤ38
との噛合を解除すると前部リンク腕29が自由に回動で
きるようになるため、コイルスプリング36の弾発力で
前部シートクッション4を自動的に上昇させ、或いは前
部シートクッション4をコイルスプリング36の弾発力
に抗して押し下げることができる。
【0031】上述したように、ロック機構37がロック
ギヤ39と被ロックギヤ38との噛合により前部シート
クッション4をロックしているので、両ギヤ38,39
の歯数に応じた多段のロックが可能になり、簡単な操作
及び簡単な構造で前部シートクッション4の高さをきめ
細かく調節することができる。
【0032】ところで、4節リンク機構27で支持され
た上部シートクッション4は、その下降位置の近傍では
略上下方向に移動するが、前部リンク腕29,29及び
後部リンク腕31,31が起立する上昇位置の近傍では
主として前後方向に移動することになる。従って、シー
トバック2C のリクライニング角を調節したときに、そ
のシートバック2C の前後動に応じて前部シートクッシ
ョン4の前後位置を調節してやれば、前部シートクッシ
ョン4と干渉することなくシートバック2C を任意の位
置にリクライニングさせることができる。
【0033】図11及び図12は本発明の第2実施例を
示すもので、図11は前記図2に対応する昇降機構6の
側面図、図12は図11の12−12線拡大断面図であ
る。尚、図11において、図1〜図10の第1実施例の
部材に対応する部材には、それらと同一の符号が付して
ある。
【0034】図11に示すように、中央シートSC の前
部シートクッション4は4節リンク機構27を介して昇
降自在に支持されており、その一方の前部リンク腕29
に形成したアーム部291 の先端とベースフレーム26
とに、ロック手段51の前後両端がそれぞれピン52,
53で枢支される。前部シートクッション4の前部にピ
ン54で枢支したレバー55と、ロック手段51の長手
方向中央部に設けられたロック解除部材56とが、ボー
デンワイヤ57を介して接続される。
【0035】図12から明らかなように、ロック手段5
1は後端を前記ピン53でベースフレーム26に枢支さ
れたアウタシリンダ58と、前端に設けブラケット59
を前記ピン52で前記アーム部291 に枢支されたイン
ナロッド60とを備えており、インナロッド60はアウ
タシリンダ58の内部に固設した前部ベアリング61 F
及び後部ベアリング61R に摺動自在に支持される。ア
ウタシリンダ58に溶接したばね座62とインナロッド
60に溶接したばね座63間にコイルスプリング64が
縮設されており、このコイルスプリング64が伸長しよ
うとする弾発力でインナロッド60にはアウタシリンダ
58から前方に突出する付勢力が与えられる。そして前
記付勢力は前部リンク腕29をピン28回りに図11の
時計方向に回動させるように、即ち4節リンク機構27
を起立させるように作用する。
【0036】アウタシリンダ58の内部に、前後のベア
リング61F ,61R 間に挟まれるように筒状のスプリ
ングリテーナ65が配置される。ロック解除部材56
は、インナロッド60の外周に相対回転自在に嵌合する
筒状部66と、この筒状部66からスプリングリテーナ
65に形成した開口及びアウタシリンダ58に形成した
開口を介して外部に延出し、前記ボーデンワイヤ57に
接続されるアーム部67とを備える。
【0037】前部ベアリング61F とロック解除部材5
6の筒状部66との間に前部ロックスプリング68F
配置されるとともに、後部ベアリング61R とロック解
除部材56の筒状部66との間に後部ロックスプリング
68R が配置される。各ロックスプリング68F ,68
R の一端は各ベアリング61F ,61R に形成した切欠
き611 ,611 にそれぞれ係止され、また他端はロッ
ク解除部材56の筒状部66に形成した一対の段部66
1 ,661 にそれぞれ当接する。
【0038】各ロックスプリング68F ,68R は縮径
する方向の弾発力を持ち、その弾発力によってインナロ
ッド60の外周に密に係合している。従って、インナロ
ッド60はロックスプリング68F ,68R を介してア
ウタシリンダ58に固定され、アウタシリンダ58に対
する摺動が規制される。
【0039】インナロッド60が図12の左方向に強く
引かれると、前部ロックスプリング68F の前端が前部
ベアリング61F に形成した斜面612 に押し付けられ
て鎖線状態に傾き、インナロッド60を強く締め付け
る。また、インナロッド60が図12の右方向に強く押
されると、後部ロックスプリング68R の後端が後部ベ
アリング61R に形成した斜面612 に押し付けられて
鎖線状態に傾き、インナロッド60を強く締め付ける。
これにより、インナロッド60に大きな荷重が作用して
も、その摺動が確実に規制される。
【0040】レバー55を操作することによりボーデン
ワイヤ57を介してロック解除部材56のアーム部67
を図12の矢印方向に引くと、筒状部66の一対の段部
66 1 ,661 が各ロックスプリング68F ,68R
他端部を押圧し、各ロックスプリング68F ,68R
強制的に拡径する。その結果、各ロックスプリング68
F ,68R の内周とインナロッド60の外周間に隙間が
発生し、インナロッド60はアウタシリンダ58に対し
て自由に摺動できるようになり、インナロッド60はコ
イルスプリング64の弾発力でアウタシリンダ58から
突出する。
【0041】従って、レバー55を操作してロック手段
51のロックを解除してやれば、コイルスプリング64
の弾発力で前部シートクッション4を自動的に上昇さ
せ、或いは前部シートクッション4をコイルスプリング
36の弾発力に抗して押し下げることができる。また、
レバー55を離してロック手段51を作動させれば、前
部シートクッション4を任意の位置で固定することがで
きる。この実施例によれば、前部シートクッション4の
位置を無段階に固定することができるので一層きめ細か
い調節が可能となる。
【0042】上記第1、第2実施例において、図13に
示すように、中央に位置する子供は左右に位置する乗員
と公平に会話することが可能となって楽しさが増加す
る。しかも幼児用の中央シートScを変形させても、左
側シートSL 及び右側シートS R に影響を与えないの
で、居住性が損なわれることはない。
【0043】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0044】例えば、第1実施例において被ロックギヤ
38を前部リンク腕29に一体に形成しているが、それ
らを別部材で構成して一体に結合することができる。ま
た、第2実施例においてロック機構51を前後反対にし
て取り付けることができる。更に、第2実施例において
ロック機構51を前部リンク腕29に連結しているが、
これを前部シートクッション4に直接連結しても良い。
即ち、ロック機構51は直接的に或いは間接的に前部シ
ートクッション4に連結されていれば良い。
【0045】また、実施例はそれぞれ独立した右側シー
トSR 、左側シートSL 及び中央シートSC を左右方向
に並置しているが、本発明はシートクッションを共用し
たベンチシート或いはシートクッション及びシートバッ
クを共用したベンチシートに対しても適用することがで
きる。更に、実施例ではフロントシートに本発明を適用
しているが、前後に3列以上のシートを備えた車両では
中間列のシートに対して本発明を適用することができ、
またリヤシートに対しても本発明を適用することができ
る(図14参照)。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、前部シートクッションを子供用シート及び
アームレストとして兼用することができるだけでなく、
前部シートクッションに枢軸を介して枢支されたリンク
腕に該枢軸と同心の被ロックギヤを固設するとともに、
前部シートクッションに前記被ロックギヤに噛合可能な
ロックギヤを移動自在に設けたので、ロックギヤ及び被
ロックギヤを噛合及び噛合解除するだけの簡単な操作で
前部シートクッションの高さをきめ細かく調節すること
ができる。
【0047】また請求項2に記載された発明によれば、
前部シートクッションを子供用シート及びアームレスト
として兼用することができるだけでなく、相互に摺動自
在に嵌合するアウタシリンダ及びインナロッドをそれぞ
れ前部シートクッション及び車体の一方及び他方に連結
するとともに、前記アウタシリンダ及びインナロッド間
に両者の摺動を規制し得るロック部材を設けたので、ロ
ック部材によりアウタシリンダとインナロッドとを結合
及び結合解除するだけの簡単な操作で前部シートクッシ
ョンの高さをきめ細かく調節することができる。
【0048】また請求項3に記載された発明によれば、
前部シートクッションが開閉可能な蓋体を備えた中空容
器であるので、前部シートクッションをアームレストと
して使用する際に、その内部を物入れとして利用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の前部シートの斜視図
【図2】図1の2−2線矢視図
【図3】図2の3−3線矢視図
【図4】図2の要部拡大図
【図5】図4の5−5線拡大断面図
【図6】図5の6−6線矢視図
【図7】ロック機構の作用説明図
【図8】中央シートを子供用シートとして使用する場合
の作用説明図
【図9】中央シートをアームレストとして使用する場合
の作用説明図
【図10】中央シートをアームレストとして使用する場
合の作用説明図
【図11】本発明の第2実施例に係る、前記図2に対応
する図
【図12】図11の12−12線拡大断面図
【図13】車室の内部を示す斜視図
【図14】本発明を後席に適用した実施例を示す斜視図
【符号の説明】
C シートクッション 4 前部シートクッション 41 蓋体 5 後部シートクッション 26 ベースフレーム(固定部) 29 前部リンク腕(リンク腕) 33 ピン(枢軸) 38 被ロックギヤ 39 ロックギヤ 58 アウタシリンダ 60 インナロッド 68F 前部ロックスプリング(ロック部材) 68R 後部ロックスプリング(ロック部材) SL 左側シート(シート) SR 右側シート(シート) SC 中央シート(シート)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の略中央に配
されるシートのシートクッションを幼児用シート及びア
ームレストに兼用する車両用多機能シートに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、車両の略中央に配さ
れるシートのシートクッションを前部シートクッション
及び後部シートクッションに2分割し、前部シートクッ
ションを車体にリンク腕を介して昇降可能に支持するこ
とにより子供用シート及びアームレストに兼用する車両
用多機能シートであって、前部シートクッションに枢軸
を介して枢支された前記リンク腕に該枢軸と同心の被ロ
ックギヤを固設するとともに、前部シートクッションに
前記被ロックギヤに噛合可能なロックギヤを移動自在に
設けたことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また請求項2に記載された発明は、車両の
略中央に配されるシートのシートクッションを前部シー
トクッション及び後部シートクッションに2分割し、前
部シートクッションを車体にリンク腕を介して昇降可能
に支持することにより子供用シート及びアームレストに
兼用する車両用多機能シートであって、相互に摺動自在
に嵌合するアウタシリンダ及びインナロッドを前部シー
トクッション及び固定部の一方及び他方に連結するとと
もに、前記アウタシリンダ及びインナロッド間に両者の
摺動を規制し得るロック部材を設けたことを特徴とす
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】上記第1、第2実施例において、図13に
示すように、中央に位置する子供は左右に位置する乗員
と公平に会話することが可能となって楽しさが増加す
る。しかも幼児用の中央シートSC を変形させても、左
側シートSL 及び右側シートS R に影響を与えないの
で、左側シートSL 及び右側シートSR に座った乗員の
乗り心地及び居住性が損なわれることはない。また前席
の中央シートSC の前部シートクッション4を物入れや
物置きとして使用する場合には前部左右の2人の乗員が
公平に使用することができ、後席の中央シートSC の前
部シートクッション4を物入れや物置きとして使用する
場合には後部左右の2人の乗員が公平に使用することが
できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、前部シートクッションを子供用シート及び
アームレストとして兼用することができるだけでなく、
前部シートクッションに枢軸を介して枢支されたリンク
腕に該枢軸と同心の被ロックギヤを固設するとともに、
前部シートクッションに前記被ロックギヤに噛合可能な
ロックギヤを移動自在に設けたので、ロックギヤ及び被
ロックギヤを噛合及び噛合解除するだけの簡単な操作で
前部シートクッションの高さをきめ細かく調節すること
ができる。また、シートの略中央部に配置したシートク
ッションを変形させるので、乗り心地及び居住性を損な
うことなく利便性を向上させることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向に並んで複数人掛けが可能なシ
    ート(SL ,SC ,SR )の略中央にあたる部分のシー
    トクッション(1C )を前部シートクッション(4)及
    び後部シートクッション(5)に2分割し、前部シート
    クッション(4)を車体にリンク腕(29)を介して昇
    降可能に支持することにより子供用シート及びアームレ
    ストに兼用する車両用多機能シートであって、 前部シートクッション(4)に枢軸(33)を介して枢
    支された前記リンク腕(29)に該枢軸(33)と同心
    の被ロックギヤ(38)を固設するとともに、前部シー
    トクッション(4)に前記被ロックギヤ(38)に噛合
    可能なロックギヤ(39)を移動自在に設けたことを特
    徴とする車両用多機能シート。
  2. 【請求項2】 左右方向に並んで複数人掛けが可能なシ
    ート(SL ,SC ,SR )の略中央にあたる部分のシー
    トクッション(1C )を前部シートクッション(4)及
    び後部シートクッション(5)に2分割し、前部シート
    クッション(4)を車体にリンク腕(29)を介して昇
    降可能に支持することにより子供用シート及びアームレ
    ストに兼用する車両用多機能シートであって、 相互に摺動自在に嵌合するアウタシリンダ(58)及び
    インナロッド(60)を前部シートクッション(4)及
    び固定部(26)の一方及び他方に連結するとともに、
    前記アウタシリンダ(58)及びインナロッド(60)
    間に両者の摺動を規制し得るロック部材(68F ,68
    R )を設けたことを特徴とする車両用多機能シート。
  3. 【請求項3】 前部シートクッション(4)が開閉可能
    な蓋体(41 )を備えた中空容器であるこを特徴とす
    る、請求項1又は2記載の車両用多機能シート。
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