JP2009078671A - 車両のシート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転式シートの着座者とこの回転式シートを回転させたときに対面する着座者との対面性を向上させる。
【解決手段】車両の最前列側に配設されたフロントシート10は、そのフロアFに対する姿勢向きを回転装置13の回転動作によって車両後方側に向けられるようになっている。セカンドシート20は、シートバック21をシートクッション22の上面部に前倒しできるようになっている。フロントシート10を車両後方側に向けられる回転構造とセカンドシート20のシートバック21を前倒しできる前倒し構造により、フロントシート10の着座者とサードシート30の着座者とをセカンドシート20を間に挟んだ対面間距離で互いに対面させることができる対面モードを構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のシート構造に関する。詳しくは、着座部となるシート本体のシートバックをシートクッションの上面部に前倒しすることにより、シートバックの背面部を隣接する他のシートの着座者の足置きとして使用することができる車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シート本体の向きを車両前方を向いた通常姿勢状態からフロアに対して水平に回転移動させられるようにした技術が知られている。ここで、下記特許文献1には、シート本体をフロアに対して回転移動可能に支持する回転ロック装置が開示されている。このように、シート本体を回転移動可能に構成することにより、例えばこの回転式シートに着座する着座者と、その後側のシートに着座する着座者とを対面させてコミュニケーションをとり易くするシートアレンジができるようになる。
特開2005−1499号公報
しかし、上記開示の従来技術では、回転式シートの着座者とその後側に隣接するシートの着座者との対面時には、双方の着座者は互いが隣接しているために接近した位置で対面することとなる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、回転式シートの着座者とこの回転式シートを回転させたときに対面する着座者との対面性を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両のシート構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両の前後方向に着座部となるシートが三列並んで配設された車両のシート構造である。車両の最前列側に配設されたフロントシートは、そのフロアに対する姿勢向きを、フロアとの間に設けられた回転装置の回転動作によって車両後方側に向けられるようになっている。フロントシートと車両の最後列側に配設されたサードシートとの間に配設されたセカンドシートは、シートバックをシートクッションの上面部に前倒しできるようになっている。フロントシートを車両後方側に向けられる回転構造とセカンドシートのシートバックを前倒しできる前倒し構造により、フロントシートの着座者とサードシートの着座者とをセカンドシートを間に挟んだ対面間距離で互いに対面させることができる対面モードを構成する。
この第1の発明によれば、回転式シートであるフロントシートを車両後方側に向けると共に、セカンドシートのシートバックを前倒しすることにより、フロントシートの着座者とサードシートの着座者とがセカンドシートを間に挟んだ対面間距離で互いに対面する。よって、着座者同士の対面間距離にゆとりを持たせることができ、対面性を向上させることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、フロントシートは、フロアとの間に設けられた昇降装置の昇降動作によって、フロアに対する着座高さ位置を変えられるようになっている。
この第2の発明によれば、昇降装置の昇降動作によってフロントシートの着座高さ位置を変えることにより、フロントシートの着座者の目線をサードシートの着座者の目線に合わせる調整が行えるようになる。これにより、対面性をより一層向上させることができる。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、セカンドシートは、シートバックを前倒しした折畳み状態で、フロア上をスライドする移動によってサードシートの下部に形成された収容空間内に収容できるようになっている。
この第3の発明によれば、セカンドシートをサードシート下部の収容空間内に収容することにより、フロントシートとサードシートとの間のスペースが空けられる。これにより、対面空間に開放感ができ、対面性をより一層向上させることができる。
次に、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、セカンドシートは、フロントシートとサードシートとの間でシートバックが前倒しされた折畳み状態とされることにより、シートバックの上方側に面を向けた背面部が足置き或いはテーブルなどの着座者によって使用される機能部となる。
この第4の発明によれば、セカンドシートのシートバックを前倒しすることにより、その背面部を、フロントシートやサードシートの着座者が足置きやテーブルなどの機能部として使用できるようになる。これにより、対面時における着座快適性を向上させることができ、対面性をより一層向上させることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両のシート構造について、図1〜図10を用いて説明する。
ここで、図1には、本実施例の車両のシート構造が側面図によって概略的に示されている。同図に示されるように、車両のフロアF上には、フロントシート10とセカンドシート20とサードシート30とが車両の前後方向に三列に並んで配設されている。
このうち、車両の最前列側に配設されたフロントシート10は、車両の運転席或いは助手席を構成している。そして、その後ろ側の二列目に配設されたセカンドシート20は、この列に着座する二人〜三人の着座者を皆着座させることのできる横長状の幅長を有した構成となっている。そして、その後ろ側の三列目に配設されたサードシート30も、この列に着座する二人〜三人の着座者を皆着座させることのできる横長状の幅長を有した構成となっている。
ここで、フロントシート10は、背凭れとなるシートバック11と、着座部となるシートクッション12とを有して構成されている。そして、このフロントシート10は、シートクッション12がフロアFに対して回転装置13を間に介して連結されている。これにより、フロントシート10は、図2に示されるように、回転装置13の回転動作によって、フロアFに対する姿勢向きを車両正面を向いた姿勢から車両後方側に向けられるようになっている。そして更に、シートクッション12と回転装置13との間には、フロントシート10のフロアFに対する着座位置を前後方向に調整移動させることのできるスライダ装置14が配設されている。
このスライダ装置14は、シートクッション12の下部両サイドの位置に左右一対で設けられている。具体的には、スライダ装置14は、前述した回転装置13の回動する側の部材に連結されたレール形状のロアレール14Bと、このロアレール14Bに対してレールの延びる方向にスライド移動可能に嵌め込まれた同じくレール形状のアッパレール14Aと、を有する。これらロアレール14Bやアッパレール14Aは、それぞれ、フロントシート10の前後方向に向けてレールが延びるように配置形成されている。
そして更に、図3に示されるように、シートクッション12とスライダ装置14との間には、フロントシート10のフロアFに対する着座高さ位置を調整移動させることのできる昇降装置15が配設されている。この昇降装置15の昇降機構は、フロントシート10の前後方向に並んで配設されたリンクアーム15A,15Bの連結構造からなる四節リンク機構によって構成されている。これらリンクアーム15A,15Bは、シートクッション12の下部両サイドの位置に左右一対で設けられている。
そして、各リンクアーム15A,15Bは、その一端(図示下端)が、前述したスライダ装置14のアッパレール14A上に結合されたブラケットに対して、それぞれ回動可能に軸支連結されている。そして、各リンクアーム15A,15Bの他端(図示上端)は、シートクッション12の図示しない骨格フレームに対して、それぞれ回動可能に軸支連結されている。これにより、フロントシート10は、各リンクアーム15A,15Bを起倒回動させるリンク運動に伴って、フロアFに対する着座高さ位置を昇降させられるようになっている。
なお、各リンクアーム15A,15Bの起倒回動は、図示しないアクチュエータの作動によって行われるようになっている。そして、これらリンクアーム15A,15Bの起倒回動する動きが留められることにより、フロントシート10の着座高さ位置がその調整された位置に固定されるようになっている。
次に、セカンドシート20の構成について説明する。このセカンドシート20も、背凭れとなるシートバック21と、着座部となるシートクッション22とを有して構成されている。そして、シートバック21は、その両サイドの下端部がリクライニング装置23を介してシートクッション22の後端部と連結されている。これにより、シートバック21は、リクライニング装置23をロック状態と解除状態とに切換えることによって、シートクッション22に対して起立した姿勢位置に固定されたり、この固定状態が解除されてシートクッション22の上面部に前倒しされたりするようになっている。なお、リクライニング装置23の基本的構成は、特開2002−360368号公報等の文献に開示された公知の構成となっているため、これらの詳細な説明は省略することとする。
上述したリクライニング装置23のロック状態を解除する操作は、シートバック21の肩口に設けられた第1操作レバー21Aを押し下げる操作によって行われる。ここで、第1操作レバー21Aは、図7に示されるように、シートバック21の図示向かって右側の肩口位置に設けられており、シートバック21の上面部から上方側に突出するように配置されている。そして、第1操作レバー21Aは、シートバック21の幅方向外側(アウター側或いはインナー側)に押し下げ操作することにより、リクライニング装置23の解除操作を行えるようになっている。なお、第1操作レバー21Aは、シートバック21の反対側の肩口位置に設けられていてもよく、また、両側の肩口位置に設けられていてもよい。
ここで、リクライニング装置23は、常時はロック状態となる作動方向に附勢がかけられている。そして、リクライニング装置23は、図示は省略されているが、第1操作レバー21Aとケーブルによって接続された操作部品が第1操作レバー21Aの解除操作によって作動操作されることにより、上記の附勢に抗してロック状態が解除されるようになっている。そして、リクライニング装置23のロック状態が解除されることにより、シートバック21の背凭れ角度の固定状態が解除される。これにより、シートバック21をシートクッション22の上面部に前倒しすることができる。
なお、図示は省略されているが、シートバック21とシートクッション22との間には、シートバック21を前倒し方向に附勢するばね部材が掛着されている。これにより、シートバック21は、第1操作レバー21Aの解除操作(押し下げ操作)を行うことによって、附勢によってシートクッション22の上面部に前倒しされるようになっている。したがって、図2に示されるように、前述した回転式シートであるフロントシート10を車両後方側に向けると共に、セカンドシート20のシートバック21を前倒しすることにより、フロントシート10の着座者とサードシート30の着座者とを、セカンドシート20を間に挟んだ対面間距離で互いに対面させた対面モードを構成することができる。
そして、シートクッション22の下部には、前後方向に並んで配設されたリンクアーム24A,24Bの連結構造からなる四節リンク機構を備えたチルト装置24が配設されている。ここで、各リンクアーム24A,24Bは、左右一対の構成を備えており、その一端(図示下端)が、後述するスライダ装置25のアッパレール25A上に結合されたブラケットに対して、それぞれ回動可能に軸支連結されている。そして、各リンクアーム24A,24Bの他端(図示上端)は、シートクッション22の図示しない骨格フレームに対して、それぞれ回動可能に軸支連結されている。これにより、セカンドシート20は、各リンクアーム24A,24Bを起倒回動させるリンク運動に伴って、シートクッション22の着座高さ位置を浮き沈みさせられるようになっている。
具体的には、セカンドシート20は、図2に示されているフロアFから浮上した着座使用位置と、図3に示されているフロアF上に落とし込まれた倒伏位置と、の間で姿勢位置を変えられるようになっている。ここで、図2に示されるように、各リンクアーム24A,24Bは、シートクッション22が上述した着座使用位置となる回動位置のところで、その回動が附勢によってロックされるようになっている。このリンクアーム24A,24Bの回動ロック状態は、前述した第1操作レバー21Aを解除操作することによって解除されるようになっている。
具体的には、図示は省略されているが、前側のリンクアーム24Aの上端とシートクッション22の骨格フレームとの連結部には、リンクアーム24Aの回動をロックすることのできるロック装置が配設されている。このロック装置は、図示しないケーブルによって前述した第1操作レバー21Aと接続されており、第1操作レバー21Aの解除操作を行うことによってそのロック状態が解除されるようになっている。
ここで、第1操作レバー21Aは、前述したようにその解除操作によってリクライニング装置23のロック状態も解除するようになっている。具体的には、第1操作レバー21Aは、その解除操作を行うことにより、始めにリクライニング装置23のロック状態を解除する。そして、第1操作レバー21Aは、このリクライニング装置23のロック状態を解除する回動位置よりも更に深い位置まで解除操作を行うことによって、前述したリンクアーム24Aの上端連結部の回動ロック状態を解除するようになっている。
したがって、図2に示されるように、セカンドシート20が着座使用可能な姿勢となっている状態で、第1操作レバー21Aの解除操作を行うことにより、リクライニング装置23のロック状態が解除されてシートバック21が前倒しされる。そして、この状態で第1操作レバー21Aの解除操作をやめれば、セカンドシート20をこの折畳んだ姿勢状態のまま保持することができる。しかし、この状態から、再度、第1操作レバー21Aを深い位置まで解除操作することにより、図3に示されるようにリンクアーム24Aの上端連結部の回動ロック状態が解除されて、折畳み姿勢状態のセカンドシート20全体がフロアF上に落とし込まれた状態となる。
ここで、第1操作レバー21Aは、これをリクライニング装置23のロック状態を解除する操作位置よりも深く操作する操作領域に、操作感が重くなるよう抵抗力が付与された操作構造となっている。これにより、リクライニング装置23のロック状態を解除する操作と、リンクアーム24Aの上端連結部の回動ロック状態を解除する操作と、を段階的に区別して操作し易くなっている。
次いで、図2に戻って、このチルト装置24とフロアFとの間には、セカンドシート20のフロアFに対する着座位置を前後方向に調整移動させることのできるスライダ装置25が配設されている。このスライダ装置25は、上述したチルト装置24を構成する左右一対のリンクアーム24A,24Bの下端とフロアFとを連結する格好で、シートクッション22の下部両サイドの位置に左右一対で設けられている。具体的には、スライダ装置25は、フロアFに対して一体的に固定設置されたレール形状のロアレール25Bと、このロアレール25Bに対してレールの延びる方向にスライド移動可能に嵌め込まれたレール形状のアッパレール25Aと、を有する。
これらロアレール25Bやアッパレール25Aは、それぞれ、車両の前後方向に向けてレールが延びるように配置形成されている。詳しくは、ロアレール25Bは、図4及び図5に示されるように、セカンドシート20をフロントシート10やサードシート30に届く位置までスライド移動させることのできる前後方向の長さを備えている。より詳しくは、ロアレール25Bは、図3に示されるように、前述したフロアF上に落とし込まれた姿勢とされたセカンドシート20を、後述するサードシート30の下部に形成された収容空間34内にスライド移動させられる長さを備えている。
ここで、スライダ装置25は、図9及び図10に示されるように、アッパレール25A上に設けられたロック爪25Cが、アッパレール25Aとロアレール25Bとに貫通して形成された貫通孔H・・内に跨って入り込むことにより、ロアレール25Bに対するアッパレール25Aのスライド移動を規制する構成となっている。このロック爪25Cは、図示しないばね部材の附勢力によって、常時は貫通孔H・・内に入り込む作動方向に附勢されている。
そして、このロック爪25Cは、図示は省略されているが、図3において前述したセカンドシート20がフロアF上に落とし込まれる動きに連動して動く操作構造の解除作動によって、上記の附勢に抗して貫通孔H・・から抜き外されるようになっている。これにより、アッパレール25Aのスライド移動の規制状態が解除された状態に保たれる。したがって、フロアF上に落とし込まれた姿勢のセカンドシート20をそのまま車両後方にスライド移動させることにより、セカンドシート20をサードシート30の下部の収容空間34内に収容することができる。
これにより、フロントシート10とサードシート30との間のスペースが空けられるため、着座者同士の対面空間に開放感ができ、対面性を向上させることができる。ここで、フロントシート10は、その着座高さ位置がサードシート30の着座高さ位置よりも低い位置に設定されている。したがって、この対面時に、フロントシート10の着座高さ位置を前述した昇降装置15の作動によって上昇させることにより、フロントシート10の着座者の目線をサードシート30の着座者の目線に合わせる調整を行うことができる。これにより、対面性をより一層向上させることができる。
図10に戻って、また、前述したロック爪25Cは、図4及び図5において後述するセカンドシート20のシートバック21の背面部21Hに配設された第2操作レバー21Bの解除操作を行うことによっても、貫通孔H・・から抜き外し操作されるようになっている。ここで、第2操作レバー21Bが本発明の操作部材に相当する。そして、図9に示されるように、上述した貫通孔H・・は、ロアレール25Bの長手方向の広い範囲にわたって形成されている。これにより、アッパレール25Aのスライド移動を、ロアレール25Bにおける前後方向の広い範囲のスライド位置で規制できるようになっている。したがって、図4及び図5に示されるように、折畳み姿勢とされたセカンドシート20を、フロントシート10やサードシート30に接近させたり離間させたりした各位置で固定することができる。
ところで、前述した折畳み姿勢とされたセカンドシート20は、そのシートバック21の背面部21Hが上方側に面を向いた配置構成となる。これにより、シートバック21の背面部21Hは、図4や図5に示されるように、フロントシート10やサードシート30の着座者の足置きとして機能させられるようになっている。また、図6に示されるように、シートバック21の背面部21Hは、フロントシート10やサードシート30などの着座者が物置き台として使用可能なテーブルとしても機能させられるようになっている。なお、シートバック21の背面部21Hをテーブルとして使用するときには、図示は省略されているが、背面部21Hに着脱可能に被覆された表皮カバーを外して硬い材質のバックボードを露出させることにより、安定して物を置けるようになり好適である。
このとき、足置きやテーブルとして使用されるセカンドシート20の前後方向の配置は、セカンドシート20のシートバック21の背面部21Hに設けられた第2操作レバー21Bの解除操作を行うことで調整することができる。この第2操作レバー21Bは、図7に示されるように、シートバック21の背面部21Hに形成された凹部21U内に配設されている。そして、この第2操作レバー21Bには、図9において前述したスライダ装置25のロック爪25Cを解除操作することのできる操作ケーブル21Cが接続されている。
上記の第2操作レバー21Bは、図8に示されるように、シートバック21に対して起倒回動可能に軸支連結されており、常時は附勢によって凹部21U内に倒し込まれた位置に保持されている。そして、第2操作レバー21Bを上記の附勢に抗して引き上げる操作を行うことにより、操作ケーブル21Cが牽引操作されてスライダ装置25のスライドロック状態が解除される。これにより、図4及び図5に示されるように、足置きとして使用されるセカンドシート20の足置き位置を、フロントシート10やサードシート30の着座者にとって使用し易い位置に調整移動させることができる。このとき、フロントシート10の着座高さ位置を昇降装置15によって調整することにより、フロントシート10の着座者が楽な姿勢で足置きを使用できるようになる。
次に、図7を参照して、サードシート30の構成について説明する。このサードシート30も、背凭れとなるシートバック31と、着座部となるシートクッション31とを有して構成されている。このサードシート30は、シートクッション31の下部の両サイドに立設された枠形状の支持体33によって、フロアF上に固定支持されている。これにより、支持体33によって挟まれたシートクッション31の下部空間が、車両前後方向に開口した収容空間34として形成されている。この収容空間34は、前述したフロアF上に落とし込まれた折畳み姿勢状態のセカンドシート20を、その内部に収めることのできる大きさに形成されている。なお、本実施例の使用方法については、前述した図1〜図6で示したフロントシート10やセカンドシート20のシートアレンジによって説明されているため、省略する。
このように、本実施例の車両のシート構造によれば、回転式シートとして構成されたフロントシート10を車両後方側に向けると共に、セカンドシート20のシートバック21を前倒しすることにより、フロントシート10の着座者とサードシート30の着座者とがセカンドシート20を間に挟んだ対面間距離で互いに対面する。よって、着座者同士の対面間距離にゆとりを持たせることができ、対面性を向上させることができる。そして、昇降装置15の昇降動作によってフロントシート10の着座高さ位置を変えることにより、フロントシート10の着座者の目線をサードシート30の着座者の目線に合わせる調整が行えるようになる。これにより、対面性をより一層向上させることができる。
そして、セカンドシート20をサードシート30下部の収容空間34内に収容することにより、フロントシート10とサードシート30との間のスペースが空けられる。これにより、対面空間に開放感ができ、対面性をより一層向上させることができる。そして、セカンドシート20のシートバック21を前倒しすることにより、その背面部21Hを、フロントシート10やサードシート30の着座者が足置きやテーブルなどの機能部として使用できるようになる。これにより、対面時における着座快適性を向上させることができ、対面性をより一層向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、上記実施例では、折畳み姿勢としたセカンドシート20を、フロントシート10やサードシート30の着座者が使用するテーブルや足置きとして機能させるようにしたものを示した。しかし、これらテーブルや足置きに相当する機能部品を、車体天井やフロアから昇降する部品によって構成することもできる。
また、セカンドシートやサードシートは、それぞれ、各一人ずつの着座者を着座させる形状に別個分かれて形成されていてもよい。
また、セカンドシート20をサードシート30の収容空間34内に収容移動させるための機構としてスライダ機構を示したが、リンク機構等の他の機構の運動を利用してセカンドシートの収容移動を行うようにしても良い。
実施例1の車両のシート構造の概略を表した側面図である。 フロントシートを車両後方側に向けると共にセカンドシートのシートバックを前倒しした状態を表した側面図である。 セカンドシートをサードシート下に収容しフロントシートとサードシートの着座者同士が対面した状態を表した側面図である。 サードシートの着座者がセカンドシートを足置きとして使用した状態を表した側面図である。 フロントシートの着座者がセカンドシートを足置きとして使用した状態を表した側面図である。 セカンドシートをテーブルとして使用した状態を表した側面図である。 セカンドシートとサードシートのシート構造を表した斜視図である。 図7のVIII-VIII線断面図である。 セカンドシートのスライダ装置の構成を表した斜視図である。 図9のX-X線断面図である。
符号の説明
10 フロントシート
11 シートバック
12 シートクッション
13 回転装置
14 スライダ装置
14A アッパレール
14B ロアレール
15 昇降装置
15A,15B リンクアーム
20 セカンドシート
21 シートバック
21A 第1操作レバー
21B 第2操作レバー(操作部材)
21C 操作ケーブル
21U 凹部
21H 背面部
22 シートクッション
23 リクライニング装置
24 チルト装置
24A,24B リンクアーム
25 スライダ装置
25A アッパレール
25B ロアレール
25C ロック爪
H 貫通孔
30 サードシート
31 シートバック
32 シートクッション
33 支持体
34 収容空間
F フロア

Claims (4)

  1. 車両の前後方向に着座部となるシートが三列並んで配設された車両のシート構造であって、
    車両の最前列側に配設されたフロントシートは、そのフロアに対する姿勢向きを該フロアとの間に設けられた回転装置の回転動作によって車両後方側に向けられるようになっており、
    該フロントシートと車両の最後列側に配設されたサードシートとの間に配設されたセカンドシートは、シートバックをシートクッションの上面部に前倒しできるようになっており、
    前記フロントシートを車両後方側に向けられる回転構造と前記セカンドシートのシートバックを前倒しできる前倒し構造により、前記フロントシートの着座者と前記サードシートの着座者とが前記セカンドシートを間に挟んだ対面間距離で互いに対面できるようになっていることを特徴とする車両のシート構造。
  2. 請求項1に記載の車両のシート構造であって、
    前記フロントシートは、フロアとの間に設けられた昇降装置の昇降動作によって該フロアに対する着座高さ位置を変えられるようになっていることを特徴とする車両のシート構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両のシート構造であって、
    前記セカンドシートは、前記シートバックを前倒しした折畳み状態でフロア上をスライドする移動によって前記サードシートの下部に形成された収容空間内に収容できるようになっていることを特徴とする車両のシート構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両のシート構造であって、
    前記セカンドシートは、前記フロントシートと前記サードシートとの間で前記シートバックが前倒しされた折畳み状態とされることにより、該シートバックの上方側に面を向けた背面部が足置き或いはテーブルなどの着座者によって使用される機能部となることを特徴とする車両のシート構造。
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