JP6146259B2 - シートバック連動式オットマン装置 - Google Patents
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Description
このような問題に鑑み本発明の課題は、シートバックの後傾に連動してオットマンを前方に展開させる機構によりオットマンが格納位置にある状態で、任意に展開操作可能とすることにより、オットマン連動シートにおいて、シートバックの角度変化とは関係なく、任意にオットマンを展開操作可能とすることにある。
第1発明によれば、シートバックが通常使用位置にあり、オットマンが格納位置にあるとき、マニュアル操作機構によりオットマンを格納位置と展開位置との間で任意に操作することができる。
第2発明によれば、オットマンは、ロック機構によりロックされているが、必要時にロック解除してマニュアル操作機構により任意にオットマンを操作することができる。
第3発明によれば、オットマンと連動機構との連結が、オットマンの格納位置では切り離されるため、マニュアル操作機構によりオットマンを格納位置と展開位置との間で任意に移動することができる。
第4発明によれば、マニュアル操作機構は、付勢手段により格納位置から展開位置へ向けて付勢されているため、必要時に付勢手段の付勢力によりマニュアル操作機構を作動させてオットマンを格納位置から展開位置へ向けて移動させることができる。
なお、本明細書においては特に断った場合を除いて、前後方向はシートクッション18にシートバック16を背凭れとして着座した乗員が向く正面方向を前とし、その反対方向を後、その乗員の左右方向を左右方向、同じく上下方向を上下方向としている。
図1においては、シートバック16とオットマン14の位置変化状態を実線と仮想線で示す。実線位置状態は通常の着座状態の通常使用位置状態を示し、仮想線位置状態は安楽姿勢位置状態を示す。
図1に示すように、車両用シート10は前述したようにシートバック16とシートクッション18から成るシート本体12を有し、シートクッション18の前下部にオットマン14が配設されている。オットマン14は実線で示す格納位置と仮想線で示す展開位置とを取り得るようにシートクッション18に対して回動可能に軸支されて配設されている。
シートバック16の上部には着座乗員の頭部を支持するヘッドレスト20が上下方向に昇降移動可能とされて配設されている。
シート本体12の左右両側部には、フロア上から立壁状に起立する横壁22が配設されており、シート本体12は、これら横壁22内に設けられた後述のクッションフレーム24のベースフレーム24Aに連結されて支持されている。なお、車両のフロア上に設置される車両用シート10は、フロアに図示を省略したスライドレールを介して設置されており、前後方向にスライド移動可能とされている。スライドレールは特開2010−221935号公報等の文献に開示された公知のものを用いることができる。なお、上述した両側の各横壁22は、それらの上面部が、着座乗員が肘掛けとして使用することのできるアームレスト22Aとして設定されている。
リクライナーは、ロック構造を備えており、そのロック構造は横壁22等の側面に設けられた図示しないリクライニングレバーの引き上げ操作により解除されるようになっている。このリクライニングレバーも、常時、リクライナーをロック状態とする方向にバネ力が付与されているので、リクライニングレバーの引き上げ操作を解除することによりリクライナーをロック状態としてシートバック16を設定した位置状態に保持する。
先ず、図2に基づいて説明する。シートクッション18に配設されるクッションフレーム24はベースフレーム24Aとスライドフレーム24Bとから成っている。このベースフレーム24Aとスライドフレーム24Bは着座方向に配設されており、互いに並行に配列されている。スライドフレーム24Bはベースフレーム24Aに対して、前後方向に移動可能に配設されている。このため、ベースフレーム24Aに前後方向に長孔形状のガイド孔50が形成され、スライドフレーム24Bにスライドピン52が一体的に設けられており、スライドピン52がガイド孔50に係合してスライドすることによりスライドフレーム24Bの前後移動を規制して案内するようになっている。
スライドフレーム24Bの後端部(図2で見て右端部)は、シートバック16のサイドフレーム16Aの下端部と回転可能にピン結合48されている。シートバック16のサイドフレーム16Aはベースフレーム24Aの後方部が上方に延設された突設部位24Aaに軸支結合46されており、この軸支結合46箇所を中心としてシートバック16が前後方向に傾動するようになっている。従って、シートバック16の軸支結合46箇所より上方部が安楽姿勢状態の後方へ傾動するとき、その動きはピン結合48によりスライドフレーム24Bに前方向へのスライド移動として伝えられる。逆に、シートバック16が安楽姿勢状態の後方傾動位置から前方に傾動する動きはスライドフレーム24Bに後方向へのスライド移動として伝えられる。なお、図示を省略したが、上述のリクライナーは、シートバック16のサイドフレーム16Aがベースフレーム24Aの突設部位24Aaに回動可能に軸支される箇所46に装備されている。
スライドフレーム24Bの前端部(図2で見て左端部)は、オットマン14の支持フレーム部材14Aの一端と軸支結合44されており、オットマン14はこの軸支結合44を中心として回動可能とされた状態でシートクッション18の前下部位置に配設された状態とされている。従って、オットマン14も前述のスライドフレーム24Bの前後移動に伴って一緒に前後移動する。なお、オットマン14は図2に示す下方に垂下した位置状態が格納位置であり、シートクッション18の前下部に格納された状態にある。展開状態は図3に示す状態であり、オットマン14の他端部が上方に回動した位置状態である。
ベースフレーム24Aは、図示を省略したスライドレールを介してフロアに対してスライド移動可能に設置されている。このため、本実施形態においては車両用シート全体がフロアに対して前後移動可能とされて設置されている。なお、シートクッション18の座部を構成するクッションパッドはスライドフレーム24Bに対して載置されている。このためシートクッション18の上面の着座面はスライドフレーム24Bと一体的状態にあり、スライドフレーム24Bの移動に伴って一緒に前後方向に移動する。従って、シートバック16の後方への傾動に伴って、スライドフレーム24Bが前方向に移動し、シートクッション18の着座面も前方向に移動する。
スライドフレーム24Bの前端部は、図2で見て、下方に一体的に延設形成されたスライド部位24Baが形成されており、このスライド部位24Baにリンク部材26のリンク部材A28が面合わせ位置状態の重複した位置状態で配設されている。この重複した位置状態で配設されたスライド部位24Baとリンク部材A28には、それぞれ長孔形状のガイド孔38、40が直線形状で形成されている。そして、それぞれのガイド孔38、40の配設関係は、オットマン14が図2に示される格納位置とされるときに、それぞれのガイド孔38,40の軸線X1,X2が一致する配設関係となるように、各部材が配設され、かつ連結されている。なお、スライド部位24Baに形成されるガイド孔40の軸線がX1であり、リンク部材A28に形成されるガイド孔38の軸線がX2である。
上記各ガイド孔38,40には共通の連係ピン部材42が連通して係合している。この連係ピン部材42はそれぞれのガイド孔38,40に対しスライド移動可能とされており、この連係ピン部材42のガイド孔38,40に対する相対的位置関係を変えることによりオットマン14の展開角度を変えることができるものである。なお、連係ピン部材42とスライド部位24Baとの間には、連係ピン部材42のガイド孔40に対する係合位置状態を固定するロック機構(詳細は後述)が設けられている。
図2の状態は、図1に示す車両用シート10が実線で示す通常の着座姿勢である通常使用位置状態にある場合であり、シートバック16が起立した状態にあり、オットマン14がシートクッション18の前下部に格納された格納位置にある場合である。この状態では、シートバック16のサイドフレーム16Aはベースフレーム24Aの突設部位24Aaに軸支結合46された状態において起立状態にあって、サイドフレーム16Aの下端でピン結合48されたスライドフレーム24Bをベースフレーム24Aに対して相対的に後方位置としている。この両者24A、24Bの位置状態では、スライドフレーム24Bに設けられたスライドピン52とベースフレーム24Aに設けられたガイド孔50との係合関係は、スライドピン52がガイド孔50の、図2で見て、後方部に係合した状態にある。
スライドフレーム24Bの上記作動位置状態は、その前端で軸支結合44されたオットマン14に伝えられる。オットマン14の位置制御は、オットマン14とベースフレーム24Aの前端部との間に構成されているリンク部材26により制御されて行われる。リンク部材26のリンク部材A28は、ベースフレーム24Aの前端部にピン結合32されて回動可能とされている。そして、その回動は、スライドフレーム24Bのスライド部位24Baにロック機構(不図示)により固定された連係ピン部材42が、リンク部材A28に設けられたガイド孔38にその軸線X2方向にスライド移動可能に係合しているため、スライド部位24Baの前後方向の移動に伴って行われる。図2に示される状態では、スライド部位24Baすなわちスライドフレーム24Bが最も後方位置にあるため、リンク部材A28の他端の下端も最も後方位置にある。この位置状態がピン結合34されたリンク部材B30を介してピン結合36されたオットマン14の支持フレーム部材14Aに伝えられて、オットマン14を格納位置としている。
図3に示されるスライドフレーム24Bの前方への移動に伴いそれと一体形成されたスライド部位24Baも前方へ移動する。これに伴いスライド部位24Baに固定されている連係ピン部材42がリンク部材A28を、図3で見て、ベースフレーム24Aの前端にピン結合32された箇所を回動軸として時計廻りに回動させ、リンク部材A28の他端の下端を前方に移動させる。このリンク部材A28の下端の動きがピン結合34、36されたリンク部材B30を介してオットマン14の支持フレーム部材14Aに伝えられて、オットマン14をスライドフレーム24Bに軸支結合44された箇所を回動軸として時計廻りに回動させ、上方に展開した状態とする。この際、オットマン14の軸支結合44箇所も前方に移動するため、オットマン14自体も前方に移動しながらオットマン14の展開作動が行われる。このオットマン14の展開回動時におけるリンク部材A28のピン結合32を回動軸とした回動は、連係ピン部材42の前方移動に伴い連係ピン部材42がリンク部材A28のガイド孔38内をリンク部材A28の下端方向にスライド移動して行われる。この様にして、本実施形態では、シートバック16とオットマン14との連動作動が行われて、図2に示す通常の姿勢状態から図3に示す安楽姿勢状態への作動が行われる。なお、図3に示す安楽姿勢状態から図2に示す通常の姿勢状態への作動は上記とは逆の作動により行われるものである。
オットマン14の図4の実線で示す展開角度位置が予めシートバック16との連動作動により展開回動した位置Y1とする。この位置Y1を仮想線で示すY2、Y3に回動変化させて位置調整することは、連係ピン部材42のスライド部位24Baに対するロック機構(不図示)による固定を解除して、スライド部位24Baに形成されたガイド孔40内を連係ピン部材42がスライド移動することにより可能となっている。今、オットマン14をY2の回動位置に調整するときは、連係ピン部材42をスライド部位24Baの固定から解除してt1の位置からt2の位置にスライド移動させて再びスライド部位24Baに固定する。また、Y3の回動位置に調整するときは、同様にして連係ピン部材42のスライド部位24Baに対する固定位置をガイド孔40のt1の位置からt3の位置に移動させることにより行う。この際、オットマン14の回動位置の変化に伴い、リンク部材A28のガイド孔38に対する連係ピン部材42の係合位置状態もスライドして変化する。
このように連係ピン部材42のスライド部位24Baに対する位置を変化させてオットマン14の展開角度を変化させても、シートバック16を通常の姿勢位置へ戻し、オットマン14が格納位置へ戻された状態では、連係ピン部材42の位置に係らずオットマン14の位置は変わらず、格納位置にある。この様子を図5に示す。上述のように連係ピン部材42の位置がt1、t2、t3と変化しても、オットマン14の格納位置においては、連係ピン部材42がスライド移動されるスライド部位24Baのガイド孔40とリンク部材A28のガイド孔38とは重なる位置となるため、連係ピン部材42の位置に係らず、リンク部材A28の位置は変わらない。
マニュアル操作機構60のリンク機構62は、3本のリンク部材62A、62B、62Cが互いに連結されて一連のものとして構成されている。連結された3本のリンク部材62A、62B、62Cの両端に相当するリンク部材62A及びリンク部材62Cの各端部は、連係ピン部材42、及びピン結合62Caによりオットマン14の支持フレーム部材14Aに、それぞれ回転自在に結合されている。支持フレーム部材14A上におけるピン結合62Caは、連動機構25におけるリンク部材B30のピン結合36と一体化されており、両者は、側面視で互いに重なり、左右幅方向では互いに離間配置されている。
このように構成された3本のリンク部材62A、62B、62Cは、オットマン14が格納位置にある状態では、図6に示すように、互いに折り曲げられた状態とされ、オットマン14が展開位置にある状態では、図8に示すように、互いの折り曲げ程度が小さくされて広げられた状態とされる。このようにリンク部材62A、62B、62Cが、オットマン14の格納位置において、図6の状態となるためには、連係ピン部材42がガイド孔40の最下端位置にある必要があり、展開位置において図8の状態となるためには、連係ピン部材42がガイド孔40の最上端位置にある必要がある。そのための構成について次に説明する。
連結ピン54Da、54Db、ロックピン54Eb、及び結合軸54Baは、それぞれ移動範囲をガイド孔55A、55B、55C、及び55Dによって規制されている。結合軸54Baは回動するのみで良く、原理的にはガイド孔55Dはなくても良いが、各連結ピン54Da、54Db、及びロックピン54Ebがガイド孔55A、55B、55C内でスムースに移動するためのガタ吸収分としてガイド孔55Dが設けられている。ロックピン54Ebは、ガイド孔55Cにガイドされて移動することによりロック歯54Aの歯に噛み合った状態と、その噛合いを解除された状態とが選択されるようになっている。
図4によって説明したように、連係ピン部材42のガイド孔40内での摺動位置を変えることによりスライド部位24Baのガイド孔40とリンク部材A28のガイド孔38の交差位置を変化させてオットマン14の展開角度を調整しているが、図5のようにオットマン14が格納位置とされ、しかも上記ロック機構54がロック解除状態とされ、スライド部位24Baのガイド孔40の軸線X1とリンク部材A28のガイド孔38の軸線X2との成す角度がゼロとなると、連係ピン部材42は、ラチェット56及び連結リンク58を介して引張りばね56Bの付勢力を受けてガイド孔40の最下端位置へ移動されることになる。
一方、オットマン14の回動中心である軸支結合44部位とリンク部材62Cとの間には、引張りばね64(本発明の付勢手段に相当)が掛け渡され、引張りばね64の引張力によってオットマン14は格納位置から展開位置へ向けて付勢されている。上述のように、ラチェット56とスライドフレーム24Bとの間には、引張りばね56Bが掛け渡されており、引張りばね56Bの引張力によってラチェット56は回動軸56Aを中心に反時計方向に回動するように付勢されている。ここで、引張りばね64は引張りばね56Bに比べて引張力が大きくなるように設定されている。この結果、ロック機構54のロックが解除されている状態では、引張りばね64による引張力によってオットマン14は展開角度を大きくする方向に付勢されている。
しかし、リンク部材62Cが引張りばね64による引張力により回転モーモントを受けない状態は、オットマン14が乗員の脚部により図6で反時計方向に押されているか、上述の連動機構25により格納位置へ向けて押されているときであり、オットマン14が格納位置へ向けて押されていない状態となると、ロック機構54によりオットマン14の動きがロックされている状態でも、各部のガタによりオットマン14は僅かながら展開位置方向へ移動して、リンク部材62Cが引張りばね64による引張力により回転モーモントを生じることになる。従って、このような状態でオットマン14を展開位置へ向けて移動させるべくロック機構54がロック解除されると、引張りばね64の引張力によってオットマン14及びリンク部材62C、62B、62Aは展開位置へ向けて移動することになる。この移動の様子が図7、8に示されている。この移動の間、リンク部材62Aと共に連係ピン部材42はガイド孔40に沿って上方へ移動し、それに伴って、ラチェット56も図7、8において時計方向に回転される。このとき、ロック機構54をロックするように操作すると、連係ピン部材42の移動が止められ、オットマン14の展開動作も停止される。なお、リンク部材62Bとリンク部材62Cとの間には、両者の相対角度が所定角度より大きく開かないようにストッパ(不図示)が設けられている。即ち、リンク部材62Bとリンク部材62Cとの相対角度は、図8に示す角度より開かないようにされている。これはリンク部材62Cが引張りばね64の引張力によって大きく回転してしまうと、リンク部材62B、62Aを介して連係ピン部材42及びラチェット56に引張りばね64の引張力が正常に伝わらなくなってしまうためである。
図10は、上述の図8と殆ど同一であり、相違する点は、図8における引張りばね64、56Bに代えて、引張りばね56Cを設けている点である。引張りばね56Cは、ラチェット56とスライドフレーム24Bとの間に設けられ、ラチェット56を図10において時計方向に回動するように付勢している。リンク部材66A、66B、66Cは、図11に示すように、図8におけるリンク部材62A、62B、62Cと同様に、互いに連結されて一連のリンク部材とされている。リンク部材66Aは、その一端が、ガイド孔40に沿って移動する連係ピン部材42に結合されており、この連係ピン部材42と、リンク部材66Aの他端にあるピン結合66Aaとの間には、一本のケーブル66Fの両端がそれぞれ結合されている。そのケーブル66Fの両端間は2つの滑車66D、66Eを経由して架け渡されており、各滑車66D、66Eは、ガイド孔40の両端部の近くに回転自在に固定されている。図11(A)はオットマン14が格納位置にある状態を示し、(B)はオットマン14が展開位置にある状態を示している。即ち、図11(A)のように連係ピン部材42がガイド孔40の下端位置にある状態から、図11(B)のように連係ピン部材42がガイド孔40の上端位置に移動すると、連係ピン部材42に結合されているケーブル66Fの一端が上方に引張られ、滑車66E、66Dを介してケーブル66Fの他端も上方に引張られて、リンク部材66Aのピン結合66Aaが連係ピン部材42の上昇移動と共に持ち上げられる。なお、リンク部材66Cの先端はピン結合66Caによってオットマン14の支持フレーム部材14Aに回動自在に結合されている。また、各リンク部材66A、66B、66Cは、図10に示された状態より上側に移動しないように各リンク部材66A、66B、66C間に設けられたストッパ(不図示)によって相対角度変化が規制されている。
展開位置にあるオットマン14を格納位置へ移動させる場合は、引張りばね56Cの引張力に抗してオットマン14を押えることによって、リンク機構66は、図11(B)の状態から図11(A)の状態に変化し、オットマン14は格納位置とされる。
リンク部材68Aは、その一端が、ガイド孔40に沿って移動する連係ピン部材42に一体に結合されており、この連係ピン部材42は、ラック・アンド・ピニオン68Dのピニオン68Dbと一体に結合されている。周知のラック・アンド・ピニオンと同様にピニオン68Dbはラック68Daの歯に噛み合っている。図12(A)はオットマン14が格納位置にある状態を示し、(B)はオットマン14が展開位置にある状態を示している。即ち、図12(A)のように連係ピン部材42がガイド孔40の下端位置にある状態から、図12(B)のように連係ピン部材42がガイド孔40の上端位置に移動すると、連係ピン部材42に結合されているピニオン68Dbはラック68Daの歯に噛み合いながら回転し、リンク部材68Aのピン結合68Aaが連係ピン部材42の上昇移動と共に持ち上げられる。なお、リンク部材68Cの先端はピン結合68Caによってオットマン14の支持フレーム部材14Aに回動自在に結合されている。また、各リンク部材66A、66B、66Cは、図12(B)に示された状態より上側に移動しないようにストッパ(不図示)によって相対角度変化を規制されている。
展開位置にあるオットマン14を格納位置へ移動させる場合は、引張りばね56Cの引張力に抗してオットマン14を押えることによって、リンク機構68は、図12(B)の状態から図12(A)の状態に変化し、オットマン14は格納位置とされる。
1.上記実施形態では、本発明を自動車用シートに適用したが、飛行機、船、電車等のシートに適用しても良い。
12 シート本体
14 オットマン
14A 支持フレーム部材
16 シートバック
16A サイドフレーム
18 シートクッション
20 ヘッドレスト
22 横壁
24 クッションフレーム
24A ベースフレーム
24Aa 突設部位
24B スライドフレーム
24Ba スライド部位
24Bc ガイドレール
24Bd スライダ
25 連動機構
26 リンク部材
28 リンク部材A
30 リンク部材B
32 ピン結合
34、36 ピン結合
38 ガイド孔
40 ガイド孔
42 連係ピン部材
44 軸支結合
46 軸支結合
48 ピン結合
50 ガイド孔
52 スライドピン
54 ロック機構
54A ロック歯
54B ケーブルリンク
54Ba 結合軸
54C ストッパリンク
54Ca 回動軸
54D 駆動リンク
54Da、54Db 連結ピン
54E ロックプレート
54Ea 回動軸
54Eb ロックピン
55A、55B、55C、55D ガイド孔
56 ラチェット
56A 回動軸
56B、56C 引張りばね
58 連結リンク
60 マニュアル操作機構
62 リンク機構
62A、62B、62C リンク部材
62Ca ピン結合
64 引張りばね(付勢手段)
66,68 リンク機構
66A、66B、66C、68A、68B、68C リンク部材
66Aa、68Aa ピン結合
66D、66E 滑車
66F ケーブル
68D ラック・アンド・ピニオン
68Da ラック
68Db ピニオン
X1 ガイド孔40の軸線
X2 ガイド孔38の軸線
Claims (4)
- シートクッションに対してシートバックの角度を調整可能とされ、シートクッションの前方にはオットマンを備えた乗物用シートにおいて、
シートバックとオットマンとを連動させ、シートバックが着座に適した通常使用位置にあるときは、オットマンをシートクッション前方下部の格納位置に格納し、シートバックが通常使用位置より後方へ傾斜されると、オットマンを前記格納位置からシートクッション前方の展開位置に移動して乗員の脚部を下方から支持させる連動機構を備えたシートバック連動式オットマン装置であって、
オットマンを前記格納位置と前記展開位置との間で任意に操作可能とするマニュアル操作機構を設け、
前記連動機構と前記マニュアル操作機構とがオットマンに対して並列に設置され、
オットマンが前記格納位置にあるとき、前記マニュアル操作機構が操作されると、オットマンが前記連動機構から切り離されて、マニュアル操作機構により任意に操作可能とされていることを特徴とするシートバック連動式オットマン装置。 - 請求項1において、
前記連動機構及び前記マニュアル操作機構には、オットマンの作動をロックするロック機構が設けられ、
該ロック機構は、前記連動機構においてはシートバックの傾動操作時にロック解除され、前記マニュアル操作機構においては任意にロック解除可能とされていることを特徴とするシートバック連動式オットマン装置。 - 請求項1又は2において、
オットマンは、オットマンが格納位置とされている状態において、前記マニュアル操作機構によりオットマンが展開位置へ向けて移動されるのを許容するように前記連動機構から切り離され、オットマンが前記連動機構により格納位置から展開位置へ向けて移動されている状態では、前記連動機構との連結状態を維持するように連結されていることを特徴とするシートバック連動式オットマン装置。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記マニュアル操作機構は、オットマンを格納位置から展開位置へ向けて移動させるように付勢する付勢手段を備えることを特徴とするシートバック連動式オットマン装置。
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JP2015083398A (ja) | 2015-04-30 |
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