JP4179995B2 - 横跳ね上げシート - Google Patents

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Description

本発明は、RV車、SUV車等の後部座席に用いる横跳ね上げシートに関する。
RV車、SUV車等の後部座席はシートバックを前倒しにして折りたためるようにし、後部荷物室と一体の広い荷物室を形成できるようにしたものが多い。しかしながら近年のミニバンの車体の低床化に伴い、シートバックを前倒ししたものではシートバック部分の床面が上がってしまい、床面が確保できないことがある。そこで、後部座席を2分割し、前倒しするのではなく、車窓側へ横跳ね上げさせる構成が考えられる。横跳ね上げさせる座席としては、特開平6−234337号公報、特開2002−166762号公報に提案されているものがある。しかし、これらの座席は前後方向に固定した座席であり座席位置を任意に前後方向にスライドして調整できないものであった。シートレールを用い座席使用時に前後にスライドできるものとして、特許第3149753号公報のものが提案されている。
特開平6−234337号公報 特開2002−166762号公報 特許第3149753号公報
しかしながら近年、3列シートが多く採用されるようになってきた。3列シートの最後部座席は後方に位置し、車室内に出っ張るタイヤハウスの近傍に配置せざるを得ない。さらに車床の低床化に伴いタイヤハウスの車室内への出っ張りはより大きくなる。車室床面のタイヤハウスの内側中央寄りにシートレールを設け、上記特許文献3の構成を採用すると、後部座席を横跳ね上げさせたときにシートクッション等がシートレールの真上に位置し側方の窓の方に寄らず、タイヤハウスの上部に無駄な空間ができてしまう。つまり、荷物室の有効幅が小さくなってしまうことになる。一方、タイヤハウスの上にシートレールを配設することが考えられる。この場合、荷物室の有効幅は大きくすることができるが、シートレールの長さが短くなり、座席使用時のスライド長さが短くなり快適な後部座席を提供することができない。そこで、本発明は、タイヤハウスの横の床面に配置されたシートレールにより充分なスライド長を確保でき快適な後部座席を提供できると共に、座席を横跳ね上げした際にシートクッション等がタイヤハウス上部の側方の空間に収容でき荷物室の有効幅を広くすることができる横跳ね上げシートを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明では、図面に例示するように、車体フロア5の側方に設けられた側方シートレール11と、前記側方シートレール11に摺動自在に支持された脚部13と、前記脚部13に固定された固定ブラケット21と、前記固定ブラケット21に固定され中心軸線(回転中心軸25の中心軸線と同じ)が前記側方シートレール11の摺動方向を向き少なくとも90度以上の欠落部41aを有する固定歯車41と、前記固定歯車41の中心軸線(回転中心軸25の中心軸線と同じ)を回転中心として回転自在に固定ブラケット21に支承された中間ブラケット22と、前記中間ブラケット22に回転自在に支承され中間ブラケット22を着座位置より約90度回転させると前記固定歯車41と噛合するように配置されたアイドル歯車42と、前記中間ブラケット22に回転自在に支承され前記アイドル歯車42と常時噛合するシート歯車43と、前記シート歯車43に一体に固定されたシートブラケット23と、前記シートブラケット23に保持されたシートクッション1と、前記シート歯車43を前記中間ブラケット22に固定開放する機構であって、中間ブラケット22が前記着座位置より約90度回転する間はロックし、それ以上回転しアイドル歯車42が固定歯車41に噛合したときはアンロックとするロック機構30と、を備えることを特徴とする。
さらに、前記ロック機構30が、シート歯車43に形成されたU字溝43aと、そのU字溝43aに嵌合可能なロックピン36を有し中間ブラケット22に回転自在に支承されたロックレバー37と、そのロックレバー37をロックピン36がU字溝43aに係合する方向に付勢するロックバネ38と、固定ブラケット21に固定され中間ブラケット22に対向して位置するストッパピン31と、中間ブラケット22に回転自在に支承され中間ブラケット22が着座位置より約90度回転したときにストッパピン31に当接し押圧するアンロックレバー34と、そのアンロックレバー34とロックレバー37を連結する連結レバー39と、からなることを特徴とすることができる。
上記のように構成すると、着座位置から中間ブラケット22が90度回転しシートクッション1を横跳ねさせるまでは、ロック機構30のロックにより中間ブラケット22とシートブラケット23(つまりシートクッション1)は一体に固定歯車41の中心軸線(回転中心軸25の中心軸線と同じ)を回転中心にして回転する。さらに中間ブラケット22を回転させると、シート歯車43のみに支持されたシートブラケット23(つまりシートクッション1)は、固定歯車41、アイドル歯車42、シート歯車43の噛合協働により車室の側方に向かって移動する。
そうであるから、シートクッション1を横跳ね上げさせた際に、シートクッション1を側方シートレール11より側方に位置するタイヤハウス6の上方の、より車室側壁7側に移動して格納することができ、シートクッション1を横跳ね上げさせた際の荷物室の有効幅をより広くすることができるという優れた効果を奏する。
図1は、本発明に係る横跳ね上げシートを示す斜視図である。ここでは右側の横跳ね上げシートを示し、シートの横跳ね上げに関する部材のみが実線で描かれ、その他のシートクッション1、バックシート2、リクライニング装置3等は想像線で描かれている。車室の床面に2本のシートレール11,12が配設される。一本は車窓側の側方シートレール11であり、他方は車室中央よりの中央シートレール12である。側方シートレール11のアッパーレールには側方の脚部13が固定され、前後方向に摺動自在である。中央シートレール12のアッパーレール14には中央脚部15が固定可能にされ前後方向に摺動自在である。中央脚部15はアッパーレール14に着脱可能にされている。側方の脚部13には横跳ね上げ機構20が取り付けられている。横跳ね上げ機構20は、側方の脚部13に固定される固定ブラケット21、21と、中間ブラケット22、22と、シートクッション1を保持するシートブラケット23、23とを主な要素とする。
図2は、横跳ね上げシートの作動を示す正面図である。車室の床面5上のタイヤハウス6のごく近くに、側方シートレール11が配設される。側方レール11に脚部13が摺動自在に支承される。タイヤハウス6に連続して車室の側壁7、サイドウインド8がある。常時のシートの使用時にはシートクッション1は、図中Aに示すように、水平な姿勢にある。アッパーレール14と中央脚部15の結合を外して中央脚部15を横に倒し、シートクッション1を横跳ね上げさせると、横跳ね上げ機構20の作用により、図中Bに示すようにシートクッション1は固定ブラケット21上部の軸を中心に90度回転するだけでなく、さらに図中Dに示すように、シートクッション1は平行移動してタイヤハウス6の上方に移動する。このため、荷物室の幅が図に示すW1からW2に広がる。以下、このような作用をする横跳ね上げ機構20について説明する。
図3は、横跳ね上げ機構20を示す斜視図である。横跳ね上げ機構20は、一対の固定ブラケット21、21、中間ブラケット22、22、シートブラケット23、23を主な要素とする。固定ブラケット21は、断面が略コ字形状をした部材であり、コ字形状部が脚部13を挟んで脚部13に固定されて横跳ね上げ機構20を脚部13に保持する部材である。一対の固定ブラケット21、21には、シートのスライド方向(シートレール11の方向)に回転中心軸線を有する回転中心軸25が回転自在に支承されている。回転中心軸25の両軸端25a付近には中間ブラケット22、22が固定されている。つまり、中間ブラケット22、22は回転中心軸25と一体になって回転自在である。
回転中心軸の回りには、捩りアシストバネ26が配設されている。捩りアシストバネ26は、回転方向に捩った状態で、その一端が回転中心軸25の側面に溶接固着されたピン25bに係止され、他端が図面左側の固定ブラケット21に係止されている。すなわち、捩りアシストバネ26は回転中心軸25を図面反時計回転方向に回転付勢している。捩りアシストバネ26は、その回転付勢力により中間ブラケット22、22を跳ね上げるように付勢し、シートクッション1を横跳ね上げする際に過大な力を要しないようにしている。また、一方向ロータリーダンパー27が図面右側の固定ブラケット21に取り付けられ、その出力軸がリンク29により回転中心軸25に連結されている。すなわち、回転中心軸25の回転に制動をかけ、シートクッション1を横跳ね上げする際に横跳ね回転速度が過大にならないようにしている。なお、逆方向の回転(着座位置に戻す方向)には一方向ロータリーダンパー27は作用しないようになっている。シートブラケット23、23は、略三角形をした部材であり、中間ブラケット22、22の図面下方に回転自在に支承されたシート歯車軸28に固定され一体に回転するようになっている。なお、図に示すシートの着座位置では、回転中心軸25の軸端25aにシートブラケット23、23上部の係合溝23aが填り込むような状態となっている。シートブラケット23、23にはシートクッション1が固定保持される。
図4は、シート歯車軸28からシートブラケット23、23を取り外して見た横跳ね上げ機構20を示す斜視図である。ここでは、ロック機構30が露わになる。ロック機構30は、一端が固定ブラケット21の側面に溶接固定され90度屈曲し延出して中間ブラケット22に対向し他端にストッパピン31を擁するストッパステー32と、中間ブラケット22に軸33により回転自在に支承されストッパピン31に当接可能な略L字形状をしたアンロックレバー34と、中間ブラケット22に軸35により回転自在に支承され一端にロックピン36を有するロックレバー37と、ロックレバー37を図面反時計回転方向に付勢する引っ張りコイルバネからなるロックバネ38と、ロックレバー37の他端とアンロックレバー34の他端とを連結する連結レバー39と、を備えている。
図5は、シートブラケット23に加えて固定ブラケット21も取り外し、さらに捩りアシストバネ26も省略して裏側(車の進行方向に対して後ろ側から)から見た横跳ね上げ機構20を示す斜視図である。ストッパステー32は本来固定ブラケット21に固定された部材であるが、ここでは取り残して描いている。回転中心軸25の軸端25a付近に固定された中間ブラケット22内には3つの歯車41、42、43が組み込まれている。歯車41、42、43の歯を描くのは煩雑なので基準ピッチ面を鎖線で描くことにより歯車であることを示した。歯数比はいずれも1であり等速で回転を伝達する。第1の歯車41は、回転中心軸25の回転中心軸線を中心として形成された90度だけの歯車であり、角度範囲270度の欠落部41aを有し、固定ブラケット21に固定ピン41b、41bにより固着されている歯車である。図5では個体ブラケット21を省略したので、第1の歯車41は宙に浮いたように描かれている。歯は図面で9時の位置から12時の位置までだけ存在し、他は欠落部41aを構成する。第1の歯車41を90度固定歯車41と称することとする。90度固定歯車41は固定された回転しない歯車である。
第2の歯車42はアイドル歯車42であり、中間ブラケット22の中央の軸44により回転自在に中間ブラケット22に支承されている。アイドル歯車42と常時噛合している第3の歯車43はシート歯車43である。このシート歯車43にシートブラケット23が固定保持される。シート歯車43は中間ブラケット22に回転自在に支承されたシート歯車軸28に固定され、シート歯車軸28は中間ブラケット22に回転自在に支承されている。シート歯車軸28の中間ブラケット22の前面から突出した軸端部に図示しないシートブラケット23が取り付けられ固定される。シート歯車43にはその円周上に一カ所だけ半径方向にU字溝43aが形成されている。図5では、そのU字溝43aに前述したロックピン36が填り込みシート歯車43を係止している。ロックピン36は、中間ブラケット22表側のロックレバー37に固定され、中間ブラケット22の円弧形状の透孔22aを貫通して中間ブラケット22の裏側に突出している。ロックピン36を保持するロックレバー37はロックバネ38により付勢され、ロックピン36がシート歯車43のU字溝43aに係合する方向に付勢している。
以上の構成に基づき作動について説明する。まず、概要について説明する。
図5を参照し、この図のように中間ブラケット22が回転中心軸25の中心軸線の真下にいる状態では図示しないシートブラケット23に固定保持されているシートクッション1は着座位置にあるものとする。図の位置から中間ブラケット22を図面時計回転方向に90度回転させると、この間、アイドル歯車42は90度固定歯車41と噛合しない欠落部41aを移動する。そして、シート歯車43はそのU字溝43aにロックピン36が填り込み中間ブラケット22に固定されているから、中間ブラケット22とシート歯車43は一体となって回転中心軸25の中心軸線を中心として90度回転することになる。中間ブラケット22が90度回転すると、アイドル歯車42が90度固定歯車41に噛合する。同時に、ロック機構30の作用により、ロックピン36が図面で言えば下方向に移動し、ロックピン36がシート歯車43のU字溝43aから外れてシート歯車43の中間ブラケット22へのロックが外れる。以後は、シート歯車43はアイドル歯車42を経由した90度固定歯車41との噛合により、その回転位置を制御されることになる。
図6は、シートクッション1が着座位置にある状態での横跳ね上げ機構20を示す正面図である。(A)は全体を示す正面図、(B)はシートブラケット23を取り外して示す正面図、(C)は中間ブラケット22の裏側の部品をも破線で示した正面図である。
着座位置では、(B)(C)に示すように、ロックピン36がシート歯車43のU字溝43aに填り込み、シート歯車43と中間ブラケット22を一体化している。このとき、ロックレバー37はロックバネ38により図面反時計回転方向に付勢されロックピン36がシート歯車43のU字溝43aに填り込んでいる。ロックレバー37に連結レバー39を介して連結されるアンロックレバー34はストッパピン31から離れた位置にあるので、ロックピン36がU字溝43aから外れることはない。また、着座位置では、シートブラケット23の係合溝23aが回転中心軸25の軸端近傍に填り込むようになっている。このため、シートに人が座り大きな荷重がシートブラケット23に掛かったとしても、その荷重は回転中心軸25とシート歯車軸28とに分散され、着座位置における保持強度が堅固である。
図7は、中間ブラケット22を図面反時計回転方向に90度回転させた状態を示す正面図である。この状態では図示しないシートクッション1は90度跳ね上がっている。シートブラケット23は省略して描いている。(A)はシートブラケット23を取り外して示す正面図、(B)は中間ブラケット23の裏側の部品をも破線で示した正面図である。中間ブラケット22を図面反時計回転方向に90度回転させると、中間ブラケット22中央のアイドル歯車42が90度固定歯車41に噛合する。同時にアンロックレバー34の端面がストッパーステー32に保持されたストッパピン31に当接し、アンロックレバー34を図面反時計回転方向に回転させる。アンロックレバー34の動きは連結レバー39を経由してロックレバー37に伝わり、ロックレバー37をロックバネ38の付勢力に抗して図面時計回転方向に回転させる。この結果、ロックレバー37に保持されたロックピン36がシート歯車43のU字溝43aから離脱し、シート歯車43の中間ブラケット22へのロックが解除されアンロックとされる。以後のシート歯車43の回転位置は、アイドル歯車42を経由して90度固定歯車41と噛合する歯車のかみ合いにより決定される。
図8は、着座位置から中間ブラケット22を180度回転させるまでの経過を示す横跳ね上げ機構20の正面図である。(A)は着座位置を、(B)は着座位置から中間ブラケット22を90度回転させた場合の状態を、(C)は中間ブラケット22を135度回転させた場合の状態を、(D)は中間ブラケット22を180度回転させた場合の状態をそれぞれ示している。
(A)の着座位置では、垂直な固定ブラケット21から斜め下方に延びるシートブラケット23に図示しないシートクッション1が水平に保持されている。着座位置では、前述のように、シート歯車43が図示しないロックピン36により中間ブラケット22に固定されている。従って、シート歯車43のU字溝43aと中間ブラケット22の透孔22aとの位置が一致している。一方、アイドル歯車42は90度固定歯車41の欠落部41aに位置し、両者41、42は噛合していない。そして、シートブラケット23の係合溝23aが回転中心軸25に係合して着座姿勢のシートクッション1に掛かる荷重を支える。(A)の位置から、90度図面で反時計回転方向に中間ブラケット22を回転させる間は、中間ブラケット22とシートブラケット23とシート歯車43とアイドル歯車42は一体となって移動する。つまり、回転中心軸25の中心軸線を中心に90度回転し、(B)の位置に至る。
(B)の位置では、図示しないシートクッション1が90度横跳ね上がりした姿勢である。この姿勢では、アイドル歯車42が90度固定歯車41と噛合し、90度固定歯車41にアイドル歯車42を介してシート歯車43が連結する。同時に、図示しないロック機構30によりロックピン36がシート歯車43のU字溝43aから外れ、シート歯車43のロックが解消される。従って、以降はシートクッション1及びシートブラケット23はシート歯車軸28のみで支持され、その回転位置に姿勢が制御される。シート歯車軸28のみでシートブラケット23を支持するのは強度的に弱いように見えるが、この姿勢ではシートクッション1に乗員の体重が掛かることがないので問題ない。
(B)の位置から、さらに中間ブラケット22を図面反時計回転方向に回転させると、90度固定歯車41に噛合したアイドル歯車42が回転し、アイドル歯車42に噛合するシート歯車43が回転する。各歯車41、42、43の歯数比はいずれも1であり等速で回転するから、中間ブラケット22を回転させた角度だけ逆方向にシート歯車43が回転する。従って、中間ブラケット22を(B)の位置から図面反時計回転方向に回転させると、シート歯車43に固定されたシートブラケット23及びシートクッション1は、(B)の角度姿勢を保ったまま移動する。また、シートブラケット23の係合溝23aと回転中心軸25との係合も外れる。そうであるから、シートブラケット23及びシートクッション1は、90度横跳ね上がりした姿勢のまま、中間ブラケット22が着座位置の位置から90度回転した(B)の位置を主発点に、135度回転した(C)の位置を経由して180度回転した(D)の位置まで平行移動する。この(B)から(D)までの平行移動によりシートブラケット23は、回転中心軸25の位置から上方及び側方に、回転中心軸25の中心軸線からシート歯車軸28までの距離だけ移動する。
図9は、着座位置から横跳ね上げ側方待避位置までのシートブラケット23の移動を重ねて描いた横跳ね上げ機構20の正面図である。シートブラケット23を矢印で指す(A)〜(D)は、それぞれ図8の(A)〜(D)に対応している。(A)から(B)までに、シートブラケット23は回転中心軸25の中心軸線を中心に90度回転してシートクッション1を跳ね上げる。(B)から(D)まででシートブラケット23が側方上方に平行移動しているのが、シートブラケット23の係合溝23aの移動に着目するとよくわかる。このシートブラケット23の側方上方への移動により、図2で示したように、シートクッション1はBの位置からDの位置まで横跳ね上げした姿勢のまま側方に移動し、タイヤハウス6の上方に格納される。
以上述べた実施の形態では、90度固定歯車41の歯部を90度とし欠落部41aを270度としてアイドル歯車42が90度固定歯車41の回りを90度だけ回転するようにした。しかし、タイヤハウス6の高さが低く高さ余裕があるときは、固定歯車の歯部を180度形成し欠落部を180度とし、アイドル歯車42が度固定歯車の回りを180度まで回転できるようにすれば(中間ブラケット22が270度回転できるようにする)、シートクッション1をさらに車室の側壁7側に引き寄せることができ、荷物室の有効幅をさらに広くすることができる。
本発明に係る横跳ね上げシートを示す斜視図である。 横跳ね上げシートの作動を示す正面図である。 横跳ね上げ機構を示す斜視図である。 シートブラケットを取り外して見た横跳ね上げ機構を示す斜視図である。 シートブラケットと固定ブラケットとを取り外し、さらに捩りアシストバネも省略して裏側(車の進行方向に対して後ろ側から)から見た横跳ね上げ機構を示す斜視図である。 シートクッションが着座位置にある状態での横跳ね上げ機構を示す正面図である。 中間ブラケットを反時計回転方向に90度回転させた状態を示す正面図である。 着座位置から中間ブラケットを180度回転させるまでの経過を示す横跳ね上げ機構の正面図である。 着座位置から横跳ね上げ側方待避位置までのシートブラケットの移動を重ねて描いた横跳ね上げ機構の正面図である。
符号の説明
11 側方シートレール
13 脚部
21 固定ブラケット
22 中間ブラケット
23 シートブラケット
28 シート歯車軸
31 ストッパピン
34 アンロックレバー
36 ロックピン
37 ロックレバー
38 ロックバネ
39 連結レバー
41 90度固定歯車
41a 欠落部
42 アイドル歯車
43 シート歯車
43a U字溝

Claims (2)

  1. 車体フロアの側方に設けられた側方シートレールと、
    前記側方シートレールに摺動自在に支持された脚部と、
    前記脚部に固定された固定ブラケットと、
    前記固定ブラケットに固定され中心軸線が前記側方シートレールの摺動方向を向き少なくとも90度以上の欠落部を有する固定歯車と、
    前記固定歯車の中心軸線を回転中心として回転自在に固定ブラケットに支承された中間ブラケットと、
    前記中間ブラケットに回転自在に支承され中間ブラケットを着座位置より約90度回転させると前記固定歯車と噛合するように配置されたアイドル歯車と、
    前記中間ブラケットに回転自在に支承され前記アイドル歯車と常時噛合するシート歯車と、
    前記シート歯車に一体に固定されたシートブラケットと、
    前記シートブラケットに保持されたシートクッションと、
    前記シート歯車を前記中間ブラケットに固定開放する機構であって、中間ブラケットが前記着座位置より約90度回転する間はロックし、それ以上回転しアイドル歯車が固定歯車に噛合したときはアンロックとするロック機構と、
    を備えることを特徴とする横跳ね上げシート。
  2. 前記ロック機構が、シート歯車に形成されたU字溝と、そのU字溝に嵌合可能なロックピンを有し中間ブラケットに回転自在に支承されたロックレバーと、そのロックレバーをロックピンがU字溝に係合する方向に付勢するロックバネと、固定ブラケットに固定され中間ブラケットに対向して位置するストッパピンと、中間ブラケットに回転自在に支承され中間ブラケットが着座位置より約90度回転したときにストッパピンに当接し押圧するアンロックレバーと、そのアンロックレバーとロックレバーを連結する連結レバーと、からなることを特徴とする請求項1記載の横跳ね上げシート。
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