JP2015083398A - シートバック連動式オットマン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックとオットマンとを連動させ、シートバックが通常使用位置にあるときはオットマンをシートクッション前方下部の格納位置に格納し、シートバックが後方へ傾斜されると、オットマンをシートクッション前方の展開位置に移動する連動機構を備えたものにおいて、オットマンが格納位置にある状態で任意に展開操作可能とすることにより、シートバックの角度変化とは関係なく、任意にオットマンを展開操作可能とする。
【解決手段】オットマン14を格納位置と展開位置との間で任意に操作可能とするマニュアル操作機構60を設け、連動機構25とマニュアル操作機構60とがオットマン14に対して並列に設置され、オットマン14が格納位置にあるとき、マニュアル操作機構60が操作されると、オットマン14が連動機構25から切り離されて、マニュアル操作機構60により任意に操作可能とされている。
【選択図】図8

Description

本発明は、自動車、電車、飛行機などの乗物用のシートに関し、特に、乗物用シートのシートクッションの前方に設けられたオットマンを、シートクッションに対するシートバックの角度調整に連動させて展開位置と格納位置との間で移動させるシートバック連動式オットマン装置に関する。
シートバックを後傾させると、シートクッションを前方に迫り出すと共に、オットマンをシートクッション前方に展開させて、シートに着座した乗員が安楽姿勢を採れるようにしたオットマン連動シートが開発されている(下記特許文献1参照)。
実開平3−45748号公報
ところが、上記オットマン連動シートでは、シートバックの後傾とは関係なく、オットマンを任意に展開操作することができなかった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、シートバックの後傾に連動してオットマンを前方に展開させる機構によりオットマンが格納位置にある状態で、任意に展開操作可能とすることにより、オットマン連動シートにおいて、シートバックの角度変化とは関係なく、任意にオットマンを展開操作可能とすることにある。
本発明の第1発明は、シートクッションに対してシートバックの角度を調整可能とされ、シートクッションの前方にはオットマンを備えた乗物用シートにおいて、シートバックとオットマンとを連動させ、シートバックが着座に適した通常使用位置にあるときは、オットマンをシートクッション前方下部の格納位置に格納し、シートバックが通常使用位置より後方へ傾斜されると、オットマンを前記格納位置からシートクッション前方の展開位置に移動して乗員の脚部を下方から支持させる連動機構を備えたシートバック連動式オットマン装置であって、オットマンを前記格納位置と前記展開位置との間で任意に操作可能とするマニュアル操作機構を設け、前記連動機構と前記マニュアル操作機構とがオットマンに対して並列に設置され、オットマンが前記格納位置にあるとき、前記マニュアル操作機構が操作されると、オットマンが前記連動機構から切り離されて、マニュアル操作機構により任意に操作可能とされていることを特徴とする。
第1発明によれば、シートバックが通常使用位置にあり、オットマンが格納位置にあるとき、マニュアル操作機構によりオットマンを格納位置と展開位置との間で任意に操作することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記連動機構及び前記マニュアル操作機構には、それぞれオットマンの作動をロックするロック機構が設けられ、該ロック機構は、前記連動機構においてはシートバックの傾動操作時にロック解除され、前記マニュアル操作機構においては任意にロック解除可能とされていることを特徴とする。
第2発明によれば、オットマンは、ロック機構によりロックされているが、必要時にロック解除してマニュアル操作機構により任意にオットマンを操作することができる。
本発明の第3発明は、上記第1又は第2発明において、オットマンは、オットマンが格納位置とされている状態において、前記マニュアル操作機構によりオットマンが展開位置へ向けて移動されるのを許容するように前記連動機構から切り離され、オットマンが格納位置から展開位置へ向けて移動されている状態では、前記連動機構との連結状態を維持するように連結されていることを特徴とする。
第3発明によれば、オットマンと連動機構との連結が、オットマンの格納位置では切り離されるため、マニュアル操作機構によりオットマンを格納位置と展開位置との間で任意に移動することができる。
本発明の第4発明は、上記第1乃至第3発明のいずれかにおいて、前記マニュアル操作機構は、オットマンを格納位置から展開位置へ向けて移動させるように付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
第4発明によれば、マニュアル操作機構は、付勢手段により格納位置から展開位置へ向けて付勢されているため、必要時に付勢手段の付勢力によりマニュアル操作機構を作動させてオットマンを格納位置から展開位置へ向けて移動させることができる。
本発明の第1実施形態の車両用シートの外観を示す斜視図である。 上記第1実施形態のシートバックとオットマンとの連動機構の模式図を示し、オットマンが格納位置にある場合の側面図である。 図2と同様の模式図であり、オットマンが展開位置にある場合の側面図である。 図3の模式図における前端部を示し、リンク連結構成によりオットマンの展開位置を調整する場合の作動変化を示す説明図である。 図2の模式図における前端部を示し、オットマンの格納位置における作動状態の説明図である。 上記第1実施形態を具体化し、上記連動機構にマニュアル操作機構を付加した実施例であり、シートバックを通常使用位置まで戻した状態を示すシートクッション前端部周辺の説明図である。 図6と同様の説明図であり、マニュアル操作機構の動作状態を説明する説明図である。 上記第1実施例において、マニュアル操作機構によりオットマンを格納位置から展開位置へ向けて所定角度展開させた状態を示す図6と同様の説明図である。 上記第1実施例のロック機構周辺の構成を抽出して示す拡大説明図である。 本発明の第2実施形態におけるマニュアル操作機構によりオットマンを格納位置から展開位置へ向けて所定角度展開させた状態を示す図6と同様の説明図である。 本発明の第2実施形態におけるマニュアル操作機構を示す模式図である。 本発明の第3実施形態におけるマニュアル操作機構を示す模式図である。
図1〜図8は、第1実施形態としての車両用シート10の構成を示す。この車両用シート10は、図1に示すように、3列シートを備える車両の2列目に配設された、いわゆる1人掛け用のキャプテンシートの構成となっており、着座乗員の背凭れとなるシートバック16と、着座部となるシートクッション18とを備える。上記シートクッション18の前部には、着座乗員が足載せとして使用することのできるオットマン14が配設されている。
なお、本明細書においては特に断った場合を除いて、前後方向はシートクッション18にシートバック16を背凭れとして着座した乗員が向く正面方向を前とし、その反対方向を後、その乗員の左右方向を左右方向、同じく上下方向を上下方向としている。
図1においては、シートバック16とオットマン14の位置変化状態を実線と仮想線で示す。実線位置状態は通常の着座状態の通常使用位置状態を示し、仮想線位置状態は安楽姿勢位置状態を示す。
このオットマン14は、実線で示すシートバック16が背凭れとして使用される起立した通常使用位置状態にある時には、シートクッション18の前下部に畳み込まれた格納位置となっている。上記オットマン14は、仮想線で示すように、シートバック16を上記通常使用位置から安楽姿勢となる後傾位置まで倒し込むことにより、この動作に連動して、足載せとして使用可能となる上向きに起こし上げられた展開位置に切り替えられるようになっている。そして、この実施形態では、仮想線で示す位置状態で、オットマン14の展開状態のみの位置を任意の位置に変化させる調整をすることができる。そして、位置調整されたオットマン14のどの展開位置においても、シートバック16を上記後傾位置から通常の起立した位置へ起し上げられる作動に連動してオットマン14を格納位置に戻し作動できるようになっている。また、シートバック16が上記通常使用位置にあり、オットマン14が上記格納位置となっている状態において、オットマン14のみを独立して展開位置に向けて移動可能とされている。
上述したように本実施形態の車両用シート10は、シートバック16の作動に連動させてオットマン14を格納展開作動させることができると共に、連動させて展開状態としたオットマン14のその位置状態を任意の位置に調整することができ、更に、その調整した位置状態のままシートバック16と連動させて格納位置に戻し作動させることができ、更には、シートバック16を通常使用位置としたままで、オットマン14を独立して展開位置に向けて移動させることができる。
以下、上記車両用シート10の各部の構成について詳しく説明する。
図1に示すように、車両用シート10は前述したようにシートバック16とシートクッション18から成るシート本体12を有し、シートクッション18の前下部にオットマン14が配設されている。オットマン14は実線で示す格納位置と仮想線で示す展開位置とを取り得るようにシートクッション18に対して回動可能に軸支されて配設されている。
シートバック16の上部には着座乗員の頭部を支持するヘッドレスト20が上下方向に昇降移動可能とされて配設されている。
シート本体12の左右両側部には、フロア上から立壁状に起立する横壁22が配設されており、シート本体12は、これら横壁22内に設けられた後述のクッションフレーム24のベースフレーム24Aに連結されて支持されている。なお、車両のフロア上に設置される車両用シート10は、フロアに図示を省略したスライドレールを介して設置されており、前後方向にスライド移動可能とされている。スライドレールは特開2010−221935号公報等の文献に開示された公知のものを用いることができる。なお、上述した両側の各横壁22は、それらの上面部が、着座乗員が肘掛けとして使用することのできるアームレスト22Aとして設定されている。
図1に示すシートバック16のシートクッション18に対する実線位置から仮想線位置への後傾作動は、シートクッション18とシートバック16との連結部に設けられる図示を省略したリクライナーにより行われる構成となっている。なお、リクライナーの基本構造は、特開2011−116303号公報等の文献に開示されたものを用いることができ、その具体的な説明は省略する。
リクライナーは、ロック構造を備えており、そのロック構造は横壁22等の側面に設けられた図示しないリクライニングレバーの引き上げ操作により解除されるようになっている。このリクライニングレバーも、常時、リクライナーをロック状態とする方向にバネ力が付与されているので、リクライニングレバーの引き上げ操作を解除することによりリクライナーをロック状態としてシートバック16を設定した位置状態に保持する。
次に、シートバック16とオットマン14との連動作動構成(連動機構25)を、図2〜図5に基づいて説明する。これら各図の図示状態は車両用シート10を側面視した場合の構成を模式的に示すものである。図2と図5はシートバック16が通常の起立した位置状態でオットマン14が格納位置にある連動位置関係を示す。図3はシートバック16が後傾し安楽姿勢位置状態でオットマン14が展開位置にある連動位置関係を示す。図4は図3の所定の連動位置常態においてオットマン14の展開位置のみを調整する場合の作動状態を示す。
先ず、図2に基づいて説明する。シートクッション18に配設されるクッションフレーム24はベースフレーム24Aとスライドフレーム24Bとから成っている。このベースフレーム24Aとスライドフレーム24Bは着座方向に配設されており、互いに並行に配列されている。スライドフレーム24Bはベースフレーム24Aに対して、前後方向に移動可能に配設されている。このため、ベースフレーム24Aに前後方向に長孔形状のガイド孔50が形成され、スライドフレーム24Bにスライドピン52が一体的に設けられており、スライドピン52がガイド孔50に係合してスライドすることによりスライドフレーム24Bの前後移動を規制して案内するようになっている。
スライドフレーム24Bの後端部(図2で見て右端部)は、シートバック16のサイドフレーム16Aの下端部と回転可能にピン結合48されている。シートバック16のサイドフレーム16Aはベースフレーム24Aの後方部が上方に延設された突設部位24Aaに軸支結合46されており、この軸支結合46箇所を中心としてシートバック16が前後方向に傾動するようになっている。従って、シートバック16の軸支結合46箇所より上方部が安楽姿勢状態の後方へ傾動するとき、その動きはピン結合48によりスライドフレーム24Bに前方向へのスライド移動として伝えられる。逆に、シートバック16が安楽姿勢状態の後方傾動位置から前方に傾動する動きはスライドフレーム24Bに後方向へのスライド移動として伝えられる。なお、図示を省略したが、上述のリクライナーは、シートバック16のサイドフレーム16Aがベースフレーム24Aの突設部位24Aaに回動可能に軸支される箇所46に装備されている。
スライドフレーム24Bの前端部(図2で見て左端部)は、オットマン14の支持フレーム部材14Aの一端と軸支結合44されており、オットマン14はこの軸支結合44を中心として回動可能とされた状態でシートクッション18の前下部位置に配設された状態とされている。従って、オットマン14も前述のスライドフレーム24Bの前後移動に伴って一緒に前後移動する。なお、オットマン14は図2に示す下方に垂下した位置状態が格納位置であり、シートクッション18の前下部に格納された状態にある。展開状態は図3に示す状態であり、オットマン14の他端部が上方に回動した位置状態である。
ベースフレーム24Aは、図示を省略したスライドレールを介してフロアに対してスライド移動可能に設置されている。このため、本実施形態においては車両用シート全体がフロアに対して前後移動可能とされて設置されている。なお、シートクッション18の座部を構成するクッションパッドはスライドフレーム24Bに対して載置されている。このためシートクッション18の上面の着座面はスライドフレーム24Bと一体的状態にあり、スライドフレーム24Bの移動に伴って一緒に前後方向に移動する。従って、シートバック16の後方への傾動に伴って、スライドフレーム24Bが前方向に移動し、シートクッション18の着座面も前方向に移動する。
ベースフレーム24Aの前端部(図2で見て左端部)位置とオットマン14との間は、リンク部材26で連結されている。リンク部材26は2本の細長板状のリンク部材A28、リンク部材B30がピン結合34により連結されている。リンク部材A28の一端がベースフレーム24Aの前端部にピン結合32により相対回動可能に連結されており、他端がリンク部材B30の一端と同様にピン結合34により相対回動可能に連結されている。リンク部材B30の他端はオットマン14の支持フレーム部材14Aの、図2で見て、略中央位置にピン結合36により相対回動可能に連結されている。但し、ピン結合36においては、リンク部材B30の他端が部分的に切り欠かれており、オットマン14が格納位置にある状態において後述のようにマニュアル操作機構60によりオットマン14が展開位置へ向けて移動操作されるときにはリンク部材B30の他端からピン結合36が切り離され、オットマン14が展開位置へ向けて移動可能とされる。リンク部材B30の他端の切り欠き構造は、リンク部材B30の他端によって押されてオットマン14が格納位置から展開位置へ僅かでも移動した状態においてはピン結合36から切り離されないように構成されている。
スライドフレーム24Bの前端部は、図2で見て、下方に一体的に延設形成されたスライド部位24Baが形成されており、このスライド部位24Baにリンク部材26のリンク部材A28が面合わせ位置状態の重複した位置状態で配設されている。この重複した位置状態で配設されたスライド部位24Baとリンク部材A28には、それぞれ長孔形状のガイド孔38、40が直線形状で形成されている。そして、それぞれのガイド孔38、40の配設関係は、オットマン14が図2に示される格納位置とされるときに、それぞれのガイド孔38,40の軸線X1,X2が一致する配設関係となるように、各部材が配設され、かつ連結されている。なお、スライド部位24Baに形成されるガイド孔40の軸線がX1であり、リンク部材A28に形成されるガイド孔38の軸線がX2である。
上記各ガイド孔38,40には共通の連係ピン部材42が連通して係合している。この連係ピン部材42はそれぞれのガイド孔38,40に対しスライド移動可能とされており、この連係ピン部材42のガイド孔38,40に対する相対的位置関係を変えることによりオットマン14の展開角度を変えることができるものである。なお、連係ピン部材42とスライド部位24Baとの間には、連係ピン部材42のガイド孔40に対する係合位置状態を固定するロック機構(詳細は後述)が設けられている。
上記したシートバック16とオットマン14との連動作動構成における連動作動を、図2〜図5に基づいて、次に説明する。
図2の状態は、図1に示す車両用シート10が実線で示す通常の着座姿勢である通常使用位置状態にある場合であり、シートバック16が起立した状態にあり、オットマン14がシートクッション18の前下部に格納された格納位置にある場合である。この状態では、シートバック16のサイドフレーム16Aはベースフレーム24Aの突設部位24Aaに軸支結合46された状態において起立状態にあって、サイドフレーム16Aの下端でピン結合48されたスライドフレーム24Bをベースフレーム24Aに対して相対的に後方位置としている。この両者24A、24Bの位置状態では、スライドフレーム24Bに設けられたスライドピン52とベースフレーム24Aに設けられたガイド孔50との係合関係は、スライドピン52がガイド孔50の、図2で見て、後方部に係合した状態にある。
スライドフレーム24Bの上記作動位置状態は、その前端で軸支結合44されたオットマン14に伝えられる。オットマン14の位置制御は、オットマン14とベースフレーム24Aの前端部との間に構成されているリンク部材26により制御されて行われる。リンク部材26のリンク部材A28は、ベースフレーム24Aの前端部にピン結合32されて回動可能とされている。そして、その回動は、スライドフレーム24Bのスライド部位24Baにロック機構(不図示)により固定された連係ピン部材42が、リンク部材A28に設けられたガイド孔38にその軸線X2方向にスライド移動可能に係合しているため、スライド部位24Baの前後方向の移動に伴って行われる。図2に示される状態では、スライド部位24Baすなわちスライドフレーム24Bが最も後方位置にあるため、リンク部材A28の他端の下端も最も後方位置にある。この位置状態がピン結合34されたリンク部材B30を介してピン結合36されたオットマン14の支持フレーム部材14Aに伝えられて、オットマン14を格納位置としている。
次に、図1に示す実線で示されるシートバック16の起立位置状態から、仮想線で示されるシートバック16が後方へ傾動しオットマン14が上方へ展開した状態の安楽姿勢状態への移動作動は次のようにして行われる。図3は安楽姿勢状態の作動状態を示す。シートバック16の後方への傾動に伴いシートバック16のサイドフレーム16Aは軸支結合46を回動軸として時計廻りに回動し、その下端でピン結合48されたスライドフレーム24Bを前方へスライド移動させる。すなわち、スライドフレーム24Bはベースフレーム24Aに対して相対的に前方へスライド移動する。この両者24A、24Bの位置状態では、スライドフレーム24Bに設けられたスライドピン52とベースフレーム24Aに設けられたガイド孔50との係合関係は、スライドピン52がガイド孔50の、図3で見て、前端に係合した状態にある。
図3に示されるスライドフレーム24Bの前方への移動に伴いそれと一体形成されたスライド部位24Baも前方へ移動する。これに伴いスライド部位24Baに固定されている連係ピン部材42がリンク部材A28を、図3で見て、ベースフレーム24Aの前端にピン結合32された箇所を回動軸として時計廻りに回動させ、リンク部材A28の他端の下端を前方に移動させる。このリンク部材A28の下端の動きがピン結合34、36されたリンク部材B30を介してオットマン14の支持フレーム部材14Aに伝えられて、オットマン14をスライドフレーム24Bに軸支結合44された箇所を回動軸として時計廻りに回動させ、上方に展開した状態とする。この際、オットマン14の軸支結合44箇所も前方に移動するため、オットマン14自体も前方に移動しながらオットマン14の展開作動が行われる。このオットマン14の展開回動時におけるリンク部材A28のピン結合32を回動軸とした回動は、連係ピン部材42の前方移動に伴い連係ピン部材42がリンク部材A28のガイド孔38内をリンク部材A28の下端方向にスライド移動して行われる。この様にして、本実施形態では、シートバック16とオットマン14との連動作動が行われて、図2に示す通常の姿勢状態から図3に示す安楽姿勢状態への作動が行われる。なお、図3に示す安楽姿勢状態から図2に示す通常の姿勢状態への作動は上記とは逆の作動により行われるものである。
本実施形態では図3に示すシートバック16の後方への傾動に伴いオットマン14が連動作動により展開回動した安楽姿勢状態において、シートバック16の姿勢状態を変化させることなくオットマン14の展開角度状態のみを着座者の好みに応じた任意の角度に調整できるようになっている。すなわち、シートバックとオットマンとを連動作動させながら、その連動作動におけるシートバックとオットマンとの相対的位置関係を調整可能としている。その作動を図4により以下に説明する。
オットマン14の図4の実線で示す展開角度位置が予めシートバック16との連動作動により展開回動した位置Y1とする。この位置Y1を仮想線で示すY2、Y3に回動変化させて位置調整することは、連係ピン部材42のスライド部位24Baに対するロック機構(不図示)による固定を解除して、スライド部位24Baに形成されたガイド孔40内を連係ピン部材42がスライド移動することにより可能となっている。今、オットマン14をY2の回動位置に調整するときは、連係ピン部材42をスライド部位24Baの固定から解除してt1の位置からt2の位置にスライド移動させて再びスライド部位24Baに固定する。また、Y3の回動位置に調整するときは、同様にして連係ピン部材42のスライド部位24Baに対する固定位置をガイド孔40のt1の位置からt3の位置に移動させることにより行う。この際、オットマン14の回動位置の変化に伴い、リンク部材A28のガイド孔38に対する連係ピン部材42の係合位置状態もスライドして変化する。
このように連係ピン部材42のスライド部位24Baに対する位置を変化させてオットマン14の展開角度を変化させても、シートバック16を通常の姿勢位置へ戻し、オットマン14が格納位置へ戻された状態では、連係ピン部材42の位置に係らずオットマン14の位置は変わらず、格納位置にある。この様子を図5に示す。上述のように連係ピン部材42の位置がt1、t2、t3と変化しても、オットマン14の格納位置においては、連係ピン部材42がスライド移動されるスライド部位24Baのガイド孔40とリンク部材A28のガイド孔38とは重なる位置となるため、連係ピン部材42の位置に係らず、リンク部材A28の位置は変わらない。
次に図6〜9に基づいてマニュアル操作機構60について説明する。上記図2〜5ではマニュアル操作機構60の図示を省略したが、マニュアル操作機構60は、上述した連動機構25に対して並列に設けられている。即ち、シートクッション18の左右両側に設けられた連動機構25のシート内側にマニュアル操作機構60のリンク機構62が設けられている。なお、図2〜5では、本発明の第1実施形態を模式図により説明したが、以下では、係る実施形態を具体化した実施例を図6〜9に基づいて説明する。なおまた、以下の説明では左右両側に設けられたマニュアル操作機構60のうち、左右のうちの一側のみを説明する。他側については一側と同様の構造であるが、必要に応じて構造を変更しても良い。
マニュアル操作機構60のリンク機構62は、3本のリンク部材62A、62B、62Cが互いに連結されて一連のものとして構成されている。連結された3本のリンク部材62A、62B、62Cの両端に相当するリンク部材62A及びリンク部材62Cの各端部は、連係ピン部材42、及びピン結合62Caによりオットマン14の支持フレーム部材14Aに、それぞれ回転自在に結合されている。支持フレーム部材14A上におけるピン結合62Caは、連動機構25におけるリンク部材B30のピン結合36と一体化されており、両者は、側面視で互いに重なり、左右幅方向では互いに離間配置されている。
このように構成された3本のリンク部材62A、62B、62Cは、オットマン14が格納位置にある状態では、図6に示すように、互いに折り曲げられた状態とされ、オットマン14が展開位置にある状態では、図8に示すように、互いの折り曲げ程度が小さくされて広げられた状態とされる。このようにリンク部材62A、62B、62Cが、オットマン14の格納位置において、図6の状態となるためには、連係ピン部材42がガイド孔40の最下端位置にある必要があり、展開位置において図8の状態となるためには、連係ピン部材42がガイド孔40の最上端位置にある必要がある。そのための構成について次に説明する。
スライドフレーム24Bの裏面側(シート内側)には、回動軸56Aを中心として概ね扇形をしたラチェット56が設けられ、図9に示されるように、その扇形の外周端を成す部分にはロック歯54Aが歯部を外側に向けて配置されている。ラチェット56は、回動軸56Aを中心としてスライドフレーム24Bに対し回動自在に結合されており、ラチェット56は、常時下方(図9にて反時計方向)に回動されるように引張りばね56Bにより付勢されている。ラチェット56の扇形の外周端上部には、連結リンク58が回動自在に結合され、連結リンク58の他端が連係ピン部材42に結合されている。また、ロック歯54Aの歯部に対応する位置には、ロック機構54が設けられている。
図9に示すように、ロック機構54は、ケーブルリンク54B、駆動リンク54D、ストッパリンク54C、及びロックプレート54Eが組み合わされて成る。ケーブルリンク54Bは、オットマンの展開角度を調整する際に操作されるケーブル(不図示)と、シートバックの傾動位置を調整する際に操作されるリクライニングレバー(不図示)からのケーブル(不図示)とに連結されて、駆動リンク54Dとの結合軸54Baを中心にスライド部位24Baに対して回動可能に結合されている。駆動リンク54Dは結合軸54Baを介してケーブルリンク54Bに一体に結合されており、ケーブルリンク54Bが回動されたとき、駆動リンク54Dも一体に回動される。駆動リンク54Dは三角形状に構成されており、三角形状の一つの頂点には結合軸54Baが設けられ、他の2つの各頂点には、それぞれ連結ピン54Da、54Dbを介してストッパリンク54C、ロックプレート54Eがそれぞれ相対回動自在に連結されている。ストッパリンク54Cは、その端部に設けられた回動軸54Caを中心にスライド部位24Baに対して回動可能に固定され、ロックプレート54Eは、三角形状に構成され、三角形状の一つの頂点は、連結ピン54Dbに連結され、他の2つの各頂点の一方は、回動軸54Eaを中心にスライド部位24Baに対して回動可能に固定され、また、他方はロックピン54Ebを備えている。
連結ピン54Da、54Db、ロックピン54Eb、及び結合軸54Baは、それぞれ移動範囲をガイド孔55A、55B、55C、及び55Dによって規制されている。結合軸54Baは回動するのみで良く、原理的にはガイド孔55Dはなくても良いが、各連結ピン54Da、54Db、及びロックピン54Ebがガイド孔55A、55B、55C内でスムースに移動するためのガタ吸収分としてガイド孔55Dが設けられている。ロックピン54Ebは、ガイド孔55Cにガイドされて移動することによりロック歯54Aの歯に噛み合った状態と、その噛合いを解除された状態とが選択されるようになっている。
図9は、オットマンの展開角度を調整するためにケーブル(不図示)が引かれ、ケーブルリンク54Bが仮想線の位置から実線で示すように回動されたときの連結ピン54Da、54Db、ロックピン54Eb、及び結合軸54Baの位置を示しており、ロックピン54Ebはロック歯54Aの歯との噛合いを解除された状態とされている。また、ケーブルの操作が解除されて、ケーブルリンク54Bが回動状態から戻され、仮想線で示す位置となったときには、連結ピン54Da、54Db、ロックピン54Eb、及び結合軸54Baは、ガイド孔55A、55B、55C、及び55D内で図9で示される位置とは反対側にそれぞれ移動することになり、ロックピン54Ebはロック歯54Aの歯と噛み合った状態状態とされる。つまり、ラチェット56の動きをロックした状態とされる。なお、ガイド孔55A、55B、55C、及び55Dは、スライド部位24Ba全体を被うように設けられたカバー(不図示)に設けられている。
連係ピン部材42は、スライダ24Bdと一体に結合されており、スライダ24Bdは、スライド部位24Baのガイドレール24Bcに沿って摺動可能とされている。ガイドレール24Bcはガイド孔40に沿って設けられ、スライダ24Bdがガイドレール24Bcに沿って移動することにより連係ピン部材42はガイド孔40に沿って移動することになる。
図4によって説明したように、連係ピン部材42のガイド孔40内での摺動位置を変えることによりスライド部位24Baのガイド孔40とリンク部材A28のガイド孔38の交差位置を変化させてオットマン14の展開角度を調整しているが、図5のようにオットマン14が格納位置とされ、しかも上記ロック機構54がロック解除状態とされ、スライド部位24Baのガイド孔40の軸線X1とリンク部材A28のガイド孔38の軸線X2との成す角度がゼロとなると、連係ピン部材42は、ラチェット56及び連結リンク58を介して引張りばね56Bの付勢力を受けてガイド孔40の最下端位置へ移動されることになる。
一方、オットマン14の回動中心である軸支結合44部位とリンク部材62Cとの間には、引張りばね64(本発明の付勢手段に相当)が掛け渡され、引張りばね64の引張力によってオットマン14は格納位置から展開位置へ向けて付勢されている。上述のように、ラチェット56とスライドフレーム24Bとの間には、引張りばね56Bが掛け渡されており、引張りばね56Bの引張力によってラチェット56は回動軸56Aを中心に反時計方向に回動するように付勢されている。ここで、引張りばね64は引張りばね56Bに比べて引張力が大きくなるように設定されている。この結果、ロック機構54のロックが解除されている状態では、引張りばね64による引張力によってオットマン14は展開角度を大きくする方向に付勢されている。
ところで、引張りばね64は、図6のようにオットマン14が格納位置とされた状態では、引張りばね64による付勢力の働く方向とリンク部材62Cのピン結合62Caからの向きが略一致しているため、リンク部材62Cが引張りばね64による引張力により回転モーモントを受けない、若しくは僅かしか受けないこととなる。引張りばね64による付勢力は、リンク部材62Cのピン結合62Caからオットマン14の支持フレーム部材14Aに伝達されている。そのため、リンク部材62Cにピン結合62Caを中心とした回転モーメントは与えられず、上述のようにオットマン14が格納位置とされたときに連係ピン部材42が引張りばね56Bの引張力によりガイド孔40の最下端位置へ移動され、引張りばね64の引張力が、その移動に影響を与えることはない。
しかし、リンク部材62Cが引張りばね64による引張力により回転モーモントを受けない状態は、オットマン14が乗員の脚部により図6で反時計方向に押されているか、上述の連動機構25により格納位置へ向けて押されているときであり、オットマン14が格納位置へ向けて押されていない状態となると、ロック機構54によりオットマン14の動きがロックされている状態でも、各部のガタによりオットマン14は僅かながら展開位置方向へ移動して、リンク部材62Cが引張りばね64による引張力により回転モーモントを生じることになる。従って、このような状態でオットマン14を展開位置へ向けて移動させるべくロック機構54がロック解除されると、引張りばね64の引張力によってオットマン14及びリンク部材62C、62B、62Aは展開位置へ向けて移動することになる。この移動の様子が図7、8に示されている。この移動の間、リンク部材62Aと共に連係ピン部材42はガイド孔40に沿って上方へ移動し、それに伴って、ラチェット56も図7、8において時計方向に回転される。このとき、ロック機構54をロックするように操作すると、連係ピン部材42の移動が止められ、オットマン14の展開動作も停止される。なお、リンク部材62Bとリンク部材62Cとの間には、両者の相対角度が所定角度より大きく開かないようにストッパ(不図示)が設けられている。即ち、リンク部材62Bとリンク部材62Cとの相対角度は、図8に示す角度より開かないようにされている。これはリンク部材62Cが引張りばね64の引張力によって大きく回転してしまうと、リンク部材62B、62Aを介して連係ピン部材42及びラチェット56に引張りばね64の引張力が正常に伝わらなくなってしまうためである。
上述のように、オットマン14が格納位置にあり、ロック機構54によりオットマン14の動きがロックされている状態でも、各部のガタによりオットマン14は僅かながら展開位置方向へ移動され、リンク部材62Cには引張りばね64の引張力により回転モーモントが発生している。この状態から連動機構25によりシートバック16の後傾に連動してオットマン14が展開される際は、ロック機構54のロック解除に先立ってスライドフレーム24Bの前方移動が開始され、リンク部材B30の先端がピン結合36に係合して上述したようにオットマン14の連動作動が行われる。ロック機構54のロック解除に先立ってスライドフレーム24Bの前方移動が開始される理由は、ロック機構54のロック解除が先に行われてしまうと、連動機構25よりも先に引張りばね64の引張力によりマニュアル操作機構60が作動してオットマン14が展開位置へ向けて移動されてしまい、リンク部材B30の先端がピン結合36に係合できなくなってしまうことを防止するためである。
以上のように、第1実施形態によれば、シートバック16を通常使用位置から後傾させると、オットマン14を格納位置から展開位置へと移動させて乗員が安楽姿勢をとることができるようにしている。その上、シートバック16が通常使用位置にあり、オットマン14が格納位置にある状態で、ロック機構54のロックを解除する操作を行うと、マニュアル操作機構60のリンク機構62によってオットマン14が格納位置から展開位置へ向けて移動させることができる。このとき、乗員の脚部によってオットマン14を押えることによって引張りばね64の引張力を受けて移動するオットマン14の移動を制御することができる。そして、オットマン14が好みの展開位置となったとき、ロック機構54をロックすることにより、その位置でオットマン14を停止することができる。
図10、11は本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が上述の第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態におけるリンク機構62に代えてケーブルを使用したリンク機構66を採用した点であり、詳細には、第1実施形態におけるリンク機構62が2つの引張りばね64、56Bのバランスによって作動される構成であるのに対し、リンク機構66は1つの引張りばね56C(図10参照)によって作動されるように構成されている。第2実施形態において、その他の点は第1実施形態と同一であり、同一部分については図示及び説明を省略する。
図10は、上述の図8と殆ど同一であり、相違する点は、図8における引張りばね64、56Bに代えて、引張りばね56Cを設けている点である。引張りばね56Cは、ラチェット56とスライドフレーム24Bとの間に設けられ、ラチェット56を図10において時計方向に回動するように付勢している。リンク部材66A、66B、66Cは、図11に示すように、図8におけるリンク部材62A、62B、62Cと同様に、互いに連結されて一連のリンク部材とされている。リンク部材66Aは、その一端が、ガイド孔40に沿って移動する連係ピン部材42に結合されており、この連係ピン部材42と、リンク部材66Aの他端にあるピン結合66Aaとの間には、一本のケーブル66Fの両端がそれぞれ結合されている。そのケーブル66Fの両端間は2つの滑車66D、66Eを経由して架け渡されており、各滑車66D、66Eは、ガイド孔40の両端部の近くに回転自在に固定されている。図11(A)はオットマン14が格納位置にある状態を示し、(B)はオットマン14が展開位置にある状態を示している。即ち、図11(A)のように連係ピン部材42がガイド孔40の下端位置にある状態から、図11(B)のように連係ピン部材42がガイド孔40の上端位置に移動すると、連係ピン部材42に結合されているケーブル66Fの一端が上方に引張られ、滑車66E、66Dを介してケーブル66Fの他端も上方に引張られて、リンク部材66Aのピン結合66Aaが連係ピン部材42の上昇移動と共に持ち上げられる。なお、リンク部材66Cの先端はピン結合66Caによってオットマン14の支持フレーム部材14Aに回動自在に結合されている。また、各リンク部材66A、66B、66Cは、図10に示された状態より上側に移動しないように各リンク部材66A、66B、66C間に設けられたストッパ(不図示)によって相対角度変化が規制されている。
このように構成されているため、第1実施形態の場合と同様に、オットマン14が格納位置にある状態でロック機構54のロックを解除すると、引張りばね56Cの付勢力によりラチェット56が時計方向に回動して連係ピン部材42がガイド孔40に沿って上方に引き上げられ、リンク機構66は図11(A)の状態から図11(B)の状態に変化し、オットマン14は展開位置へ移動される。このとき、乗員の脚部によってオットマン14を押えることによって引張りばね56Cの引張力を受けて移動するオットマン14の移動を制御することができる。そして、オットマン14が好みの展開位置となったとき、ロック機構54をロックすることにより、その位置でオットマン14を停止することができる。
展開位置にあるオットマン14を格納位置へ移動させる場合は、引張りばね56Cの引張力に抗してオットマン14を押えることによって、リンク機構66は、図11(B)の状態から図11(A)の状態に変化し、オットマン14は格納位置とされる。
図12は本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態が上述の第2実施形態に対して特徴とする点は、第2実施形態におけるリンク機構66に代えてラック・アンド・ピニオン68Dを使用したリンク機構68を採用した点であり、詳細には、第2実施形態におけるリンク機構66が連係ピン部材42の上方への移動をケーブル66Fによってリンク部材66Aの回転運動に変換するように構成されているのに対し、リンク機構68は連係ピン部材42の上方への移動をラック・アンド・ピニオン68Dによってリンク部材68Aの回転運動に変換するように構成されている。第3実施形態において、その他の点は第2実施形態と同一であり、同一部分については図示及び説明を省略する。
リンク部材68Aは、その一端が、ガイド孔40に沿って移動する連係ピン部材42に一体に結合されており、この連係ピン部材42は、ラック・アンド・ピニオン68Dのピニオン68Dbと一体に結合されている。周知のラック・アンド・ピニオンと同様にピニオン68Dbはラック68Daの歯に噛み合っている。図12(A)はオットマン14が格納位置にある状態を示し、(B)はオットマン14が展開位置にある状態を示している。即ち、図12(A)のように連係ピン部材42がガイド孔40の下端位置にある状態から、図12(B)のように連係ピン部材42がガイド孔40の上端位置に移動すると、連係ピン部材42に結合されているピニオン68Dbはラック68Daの歯に噛み合いながら回転し、リンク部材68Aのピン結合68Aaが連係ピン部材42の上昇移動と共に持ち上げられる。なお、リンク部材68Cの先端はピン結合68Caによってオットマン14の支持フレーム部材14Aに回動自在に結合されている。また、各リンク部材66A、66B、66Cは、図12(B)に示された状態より上側に移動しないようにストッパ(不図示)によって相対角度変化を規制されている。
このように構成されているため、第1実施形態の場合と同様に、オットマン14が格納位置にある状態でロック機構54のロックを解除すると、引張りばね56Cの付勢力によりラチェット56が時計方向に回動して連係ピン部材42がガイド孔40に沿って上方に引き上げられ、リンク機構68は図12(A)の状態から図12(B)の状態に変化し、オットマン14は展開位置へ移動される。このとき、乗員の脚部によってオットマン14を押えることによって引張りばね56Cの引張力を受けて移動するオットマン14の移動を制御することができる。そして、オットマン14が好みの展開位置となったとき、ロック機構54をロックすることにより、その位置でオットマン14を停止することができる。
展開位置にあるオットマン14を格納位置へ移動させる場合は、引張りばね56Cの引張力に抗してオットマン14を押えることによって、リンク機構68は、図12(B)の状態から図12(A)の状態に変化し、オットマン14は格納位置とされる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、
1.上記実施形態では、本発明を自動車用シートに適用したが、飛行機、船、電車等のシートに適用しても良い。
10 車両用シート
12 シート本体
14 オットマン
14A 支持フレーム部材
16 シートバック
16A サイドフレーム
18 シートクッション
20 ヘッドレスト
22 横壁
24 クッションフレーム
24A ベースフレーム
24Aa 突設部位
24B スライドフレーム
24Ba スライド部位
24Bc ガイドレール
24Bd スライダ
25 連動機構
26 リンク部材
28 リンク部材A
30 リンク部材B
32 ピン結合
34、36 ピン結合
38 ガイド孔
40 ガイド孔
42 連係ピン部材
44 軸支結合
46 軸支結合
48 ピン結合
50 ガイド孔
52 スライドピン
54 ロック機構
54A ロック歯
54B ケーブルリンク
54Ba 結合軸
54C ストッパリンク
54Ca 回動軸
54D 駆動リンク
54Da、54Db 連結ピン
54E ロックプレート
54Ea 回動軸
54Eb ロックピン
55A、55B、55C、55D ガイド孔
56 ラチェット
56A 回動軸
56B、56C 引張りばね
58 連結リンク
60 マニュアル操作機構
62 リンク機構
62A、62B、62C リンク部材
62Ca ピン結合
64 引張りばね(付勢手段)
66,68 リンク機構
66A、66B、66C、68A、68B、68C リンク部材
66Aa、68Aa ピン結合
66D、66E 滑車
66F ケーブル
68D ラック・アンド・ピニオン
68Da ラック
68Db ピニオン
X1 ガイド孔40の軸線
X2 ガイド孔38の軸線

Claims (4)

  1. シートクッションに対してシートバックの角度を調整可能とされ、シートクッションの前方にはオットマンを備えた乗物用シートにおいて、
    シートバックとオットマンとを連動させ、シートバックが着座に適した通常使用位置にあるときは、オットマンをシートクッション前方下部の格納位置に格納し、シートバックが通常使用位置より後方へ傾斜されると、オットマンを前記格納位置からシートクッション前方の展開位置に移動して乗員の脚部を下方から支持させる連動機構を備えたシートバック連動式オットマン装置であって、
    オットマンを前記格納位置と前記展開位置との間で任意に操作可能とするマニュアル操作機構を設け、
    前記連動機構と前記マニュアル操作機構とがオットマンに対して並列に設置され、
    オットマンが前記格納位置にあるとき、前記マニュアル操作機構が操作されると、オットマンが前記連動機構から切り離されて、マニュアル操作機構により任意に操作可能とされていることを特徴とするシートバック連動式オットマン装置。
  2. 請求項1において、
    前記連動機構及び前記マニュアル操作機構には、それぞれオットマンの作動をロックするロック機構が設けられ、
    該ロック機構は、前記連動機構においてはシートバックの傾動操作時にロック解除され、前記マニュアル操作機構においては任意にロック解除可能とされていることを特徴とするシートバック連動式オットマン装置。
  3. 請求項1又は2において、
    オットマンは、オットマンが格納位置とされている状態において、前記マニュアル操作機構によりオットマンが展開位置へ向けて移動されるのを許容するように前記連動機構から切り離され、オットマンが格納位置から展開位置へ向けて移動されている状態では、前記連動機構との連結状態を維持するように連結されていることを特徴とするシートバック連動式オットマン装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記マニュアル操作機構は、オットマンを格納位置から展開位置へ向けて移動させるように付勢する付勢手段を備えることを特徴とするシートバック連動式オットマン装置。
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