JP2007075427A - リクライニング座席 - Google Patents

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仁宏 武田
Yoshitaka Sugiyama
善多佳 杉山
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West Japan JR Bus Co
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West Japan JR Bus Co
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Abstract

【課題】背当を後傾させた際に、使用者の臀部が前方にずれにくく着座姿勢が安定すると共に、腹部が圧迫されにくく、使用者がリラックスできる座席を提供する。
【解決手段】リクライニング座席1は、設置面に対して固定されたシートフレーム11と、第一軸P1によってシートフレーム11に軸支され、前後に傾動自在な背当フレーム21と、第二軸P2によってシートフレーム11に軸支され、上下に回動自在な座部フレーム31と、背当フレーム21の下端に回動自在に連結された背当連結アーム43、座部フレーム31の前部に回動自在に連結された座部連結アーム44、及び、背当連結アーム43と座部連結アーム44の夫々に対して連結された作動軸45を有し、背当フレーム21の第一軸P1周りの傾動を伝達して作動軸45を回動させ、この回動を伝達して座部フレーム31の前部を昇降させる前部昇降装置40とを具備する。
【選択図】図3

Description

本発明は、背当を後方に傾動させることができるリクライニング座席に関するものである。
従来より、自動車、電車、航空機等の乗物用座席、理美容院の洗髪用座席、歯科診療用の座席等として、背当が後方に傾動するリクライニング座席が使用されている。このようなリクライニング座席において、通常の使用位置から、座部の位置はそのままで背当のみが後傾する場合、使用者の大腿部から臀部にかけては、座面上を前方に滑り易くなる。そのため、着座姿勢が不安定となり、座り心地が悪いものであった。そこで、本出願人は、背当の後傾に伴って座部の前端が上昇する乗物用座席を提案している(特許文献1)。これは、背当と座部とが側面視略L字状に一体的に形成され、乗物の床に固定される支持枠に対してL字の屈曲部分で軸支され、この軸周りに傾動するものである。
特開2001−70074号公報
上記の乗物用座席によれば、背当の後傾に伴って座部の前端が上昇することにより、相対的に座部の後端が下がるため、座部後端と背当との間に使用者の臀部が納まり、着座姿勢が安定したものとなる。また、この乗物用座席によれば、背当と座部とのなす角度が、座席の傾動の前後で変わらず、座席と使用者との当接点が移動しないため、使用者は自分の好みの姿勢を保持したまま、座席をリクライニングさせたり起こしたりすることができる。このことは、傾動の前後で姿勢を調整し直す必要がないという点で、大変優れた利点である。しかしながら、その一方で、背当が起立した状態にあるときに上半身と大腿部とのなす角度が、リクライニングさせた後も変わらないことで、使用者によっては、腹部が圧迫されるように感じたり、窮屈に感じたりすることがあった。そのため、リクライニングさせた際の座り心地がより良い座席、例えば、長距離移動用のバスや電車の乗客が、座席を倒してゆっくりとくつろぎ、十分に睡眠をとることができるような座席が望まれていた。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、背当を後傾させた際に、使用者の大腿部や臀部が前方にずれにくく着座姿勢が安定すると共に、腹部が圧迫されにくく、使用者がリラックスできる座席を提供することを課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかるリクライニング座席は、「設置面に対して固定されたシートフレームと、第一軸によって前記シートフレームに軸支され、前後に傾動自在な背当フレームと、第二軸によって前記シートフレームに軸支され、上下に回動自在な座部フレームと、前記背当フレームの下端に回動自在に連結された背当連結アーム、前記座部フレームの前部に回動自在に連結された座部連結アーム、及び、前記背当連結アームと前記座部連結アームの夫々に対して連結された作動軸、を有し、前記背当フレームの前記第一軸周りの傾動を伝達して前記作動軸を回動させ、この回動を伝達して前記座部フレームの前部を昇降させる前部昇降装置とを」具備して構成されている。
シートフレームは、本発明のリクライニング座席を床等の設置面に対して固定すると共に、後述の背当フレームや座部フレームを支持するものである。例えば、設置面に固定された脚体を介して、シートフレームが設置面に対して固定される構成とすることができる。或いは、シートフレームが設置面に直接立設する構成とすることもできる。また、背当フレームは、使用者が背をもたれさせる背当の骨格となる構成であり、座部フレームは、使用者が臀部や大腿部を載置する座部の骨格となる構成である。
作動軸は、軸周りの回動により、ある方向から加えられた力を、異なる方向への力として転換して出力するものであり、例えば、L字形状のアームが、その屈曲部に設けられた軸を中心として回動する構成を例示することができる。或いは、軸周りに回動自在な板状体に、入力点及び出力点が異なる位置に設けられた構成を例示することもできる。
従って、本発明のリクライニング座席によれば、背当フレームの上端が第一軸周りに後傾すると、背当フレームの下端が第一軸周りに前方に回動し、背当フレームの下端と連結された背当連結アームが前方に押される。これに伴い、背当連結アームと連結された作動軸が回動し、この回動に伴って作動軸に連結された座部連結アームが回動する。この座部連結アームは、座部フレームの前部に連結されている。そのため、座部連結アームの回動によって座部フレームの前部が持上げられるように、背当連結アーム及び座部連結アームの形状や作動軸との連結位置を設定することにより、背当フレームの後傾に連動させて、座部フレームを第二軸周りに回動させ、座部フレームの前部を上昇させることができる。そして、このように座部フレームの前部が上昇することにより、相対的に座部フレームの後部が降下する。換言すれば、使用者の臀部が背当と座部との境界付近で沈み込むこととなるため、使用者の上半身に対して背当の傾斜に沿ってずり落ちるよう働く力が、座部で受けとめられる。これにより、使用者の大腿部や臀部が座面上で前方にずれにくいものとなり、着座姿勢を安定させることができる。
加えて、シートフレームに対して、背当フレームと座部フレームとが別個に軸支されているため、背当フレームの傾動とこれに応じた座部フレームの回動とを、異なる角度に設定することが容易となる。すなわち、背当を後傾させる角度に対して、座部の前部の上方への回動角度を小さく設定することにより、座面上を大腿部や臀部が前方へずれることを防止しつつ、更に、腹部への圧迫を抑制し、使用者がゆったりした姿勢をとることができる座席とすることができる。
また、本発明にかかるリクライニング座席は、「レグレストフレームと、該レグレストフレームの前部に回動自在に連結された第一アーム、該第一アームと前記座部フレームの夫々に対して回動自在に連結された第二アーム、前記レグレストフレームの後部に回動自在に連結されると共に、前記第一アームと交差し互いに回動自在に組付けられた第三アーム、及び、該第三アームと前記シートフレームの夫々に対して回動自在に連結された第四アーム、を有し、前記レグレストフレームを、前記座部フレームの前方で前記座部フレームに対して折畳まれた収納姿勢と、前記座部フレームに対して展開された展開姿勢との間で変位させるレグレスト変位装置とを」具備するものとすることができる。
レグレストフレームは、使用者のふくらはぎ部分を支持するレグレストの骨格となる構成である。なお、レグレストフレームへの第一アーム及び第三アームの取付け位置についての「前部」及び「後部」は、レグレストが使用者のふくらはぎ部分を支持するように展開された展開姿勢をとった状態での、レグレストフレームにおける前部及び後部をさすものとする。
従って、本発明のリクライニング座席によれば、第一アーム、第二アーム、第三アーム、及び第四アームの動作によって収納姿勢と展開姿勢との間で変位するレグレストフレームが、座部フレームの動きに常に追従することとなる。すなわち、上記のように、座部フレームは、背当フレームの前後方向への傾動に連動して回動する可動部分であるため、座部の前部の上昇に伴ってレグレストと座面との間隙が広がったり、座部の前部の下降に伴ってレグレストが座部と干渉したり、或いは座面よりレグレストの方が高くなったりするおそれがある。しかしながら、本発明では、第一アーム及び第二アームを介してレグレストフレームが座部フレームに対して連結されていることにより、座部フレームがどのような位置にあっても、またレグレストフレームがどのような姿勢をとっていても、常に座部とレグレストとの間に適切な位置関係を保持することができる。
以上のように、本発明の効果として、座席をリクライニングさせた際に、使用者の大腿部や臀部が座面上を前方にずれにくいものとなり着座姿勢が安定すると共に、腹部への圧迫を抑制することができ、使用者がリラックスして使用することができる座席となる。
以下、本発明の一実施形態であるリクライニング座席について、図1乃至図8に基づいて説明する。本実施形態では、本発明のリクライニング座席を、長距離移動用の乗物で乗客が使用する座席に適用する場合について例示する。ここで、図1は本実施形態のリクライニング座席の構成を示す側面図、図2乃至図7は、図1のリクライニング座席の動作を説明する説明図、図8(a)は図1のリクライニング座席の部分を示す斜視図、図8(b)はその側面図である。
本実施形態のリクライニング座席1(以下、単に「座席1」と称する)は、主に図1に示すように、シートフレーム11と、背当フレーム21と、座部フレーム31と、座部フレーム31の前部を昇降させる前部昇降装置40と、レグレストフレーム51と、レグレストフレーム51を変位させるレグレスト変位装置60とを主に具備して構成されている。
更に詳細に説明すると、図1、図2及び図4に示すように、シートフレーム11は、設置面に固定された左右一対の脚体82の上方に設けられ、脚体82を介して設置面に対して固定されている。そして、このシートフレーム11は、座部30を左右から支持するように前後に延びた一対の側板13と、この一対の側板13間に横架された二つの横架材14間に架渡された支持プレート15とを有して構成されている。また、背当フレーム21は、背当20のクッション29を支持する一対の縦長の部材である。そして、夫々の背当フレーム21は、側板13の夫々の内側に配された上で、略水平な第一軸P1によって側板13に対して軸支され、第一軸P1を中心として前後に傾動自在な構成とされている。ここで、背当フレーム21は、その下端より上方で第一軸P1に軸支されている。更に、座部フレーム31は、座部30のクッション39を載置可能な平板で、平面視略U字状に形成されている。そして、U字の二本の腕部分が、略水平な第二軸P2によって一対の側板13の夫々に対して軸支されることにより、第二軸P2を中心として上下方向に回動可能な構成とされている。なお、夫々の側板13に対して、第二軸P2の位置は、第一軸P1のごく近傍で、その若干下方かつ前方に設定されている。
前部昇降装置40は、背当フレーム21の傾動に連動させて、座部フレーム31の前部を昇降させるものであり、図2及び図3に示すように、背当フレーム21に連結された背当連結アーム43と、座部フレーム31に連結された座部連結アーム44と、背当連結アーム43及び座部連結アーム44の夫々に対して連結された作動軸45とを有して構成されている。ここで、背当連結アーム43は、略へ字状に形成された細長いアームであり、軸P3によって背当フレーム21の下端に回動自在に連結されている。また、座部連結アーム44は、ほぼ直線状の短いアームであり、軸P4によって座部フレーム31の前端に回動自在に連結されている。更に、作動軸45は、シートフレーム11の前部で一対の側板13間に略水平に設けられた中心軸P5と、これに対して側面視略L字を形成するように固定的に取付けられた入力アーム46a及び出力アーム46bによって構成されている。そして、入力アーム46aが背当連結アーム43に対して回動自在に連結され、出力アーム46bが座部連結アーム44に対して回動自在に連結されている。この際、入力アーム46a及び出力アーム46bは、中心軸P5に対して夫々直交するように連結されており、側面視は略L字であるが、中心軸P5への固着位置は離れている。なお、背当連結アーム43、座部連結アーム44、入力アーム46a及び出力アーム46bは、中心軸P5に対して左右対称に夫々一対が設けられている。
加えて、座席1には、背当フレーム21を任意の傾動角度で保持すると共に、前傾方向に付勢する油圧ロック付のガススプリング、いわゆるフリーロック47が備えられている。このフリーロック47は一方の側板13と座部フレーム31との間に固定されており、そのピストンロッド47bは、背当フレーム21が起立状態にあるときに押出された状態で、一対の背当フレーム21の下端を連結する軸(図示しない)に連結されている。この軸は、背当連結アーム43を背当フレーム21の下端に連結する軸P3と同一の軸とすることもできる。また、フリーロック47のロック及びその解除を行う操作部49(図1参照)とはワイヤ(図示しない)で連結されており、この操作部49は、一対の側板13の夫々の外側に張られた外装パネル80(図1参照)の一方の上面に設けられている。これにより、操作部49を操作してロックを解除し、背当20に体重をかけて後方に押すことにより、ピストンロッド47bがフリーロック47のシリンダ内に押込まれ、背当フレーム21が第一軸P1周りに回動して背当20が後傾する。この際、任意の傾動角度で操作部49を操作してピストンロッド47bをその位置にロックすれば、背当20がその角度に保持される。これと共に、背当フレーム21の下端を連結する軸は、ピストンロッド47bが押込まれたフリーロック47のガス圧によって後方に付勢される。すなわち、背当フレーム21は前傾する回動方向に付勢される。そして、背当20を元の起立位置に戻すときは、再度ロックを解除すれば、この付勢力により背当フレーム21は前傾して背当20が起立する。なお、ピストンロッド47bが限界を超えて引き出されることを防止するため、シートフレーム11にはストッパ(図示しない)が設けられ、背当フレーム21が所定角度以上は前傾しない構成とされている。
レグレストフレーム51は、レグレスト50の底面に取付けられる略長方形の板状の部材であり、一対の辺がほぼ直角に同一方向に折曲げられている。そして、図4及び図5に示すように、このレグレストフレーム51の前部の折曲げ部分には、直線状の短い第一アーム61が軸Q1によって回動自在に取付けられ、後端近傍の折曲げ部分には比較的長く屈曲した第三アーム63が軸Q3によって回動自在に取付けられている。なお、レグレストフレーム51の前部及び後端とは、レグレストフレーム51が展開姿勢にあるとき(図5)の前部及び後端である。そして、第一アーム61の他端には、第三アーム63と同程度の長さの第二アーム62が回動自在に取付けられ、この第二アーム62の他端は、軸Q2によって座部フレーム31の前端に回動自在に軸支されている。また、第三アーム63の他端には若干屈曲した第四アーム64が回動自在に取付けられ、その他端は軸Q4よってシートフレーム11の支持プレート15に回動自在に取付けられている。加えて、第三アーム63は、その屈曲部の近傍で第二アーム62と交差し、軸Q5周りに互いに回動自在に組付けられている。この第二アーム62と第三アーム63とが交差する位置は、第二アーム62においては軸Q2に連結される端部から軸Q5までの距離が、他端から軸Q5までの距離よりも短く、第三アーム63においては軸Q3に連結される端部から軸Q5までの距離が、他端から軸Q5までの距離よりも短いものに設定されている。また、本実施形態では、第一アーム61及び第二アーム62は、夫々一対がレグレストフレーム51の左右に設けられているが、第三アーム63及び第四アーム64は、レグレストフレーム51の左右の一方に設けられている。そして、第三アーム63及び第四アーム64を具備しない側では、軸Q3及び軸Q5の夫々に対して回動自在に取付けられた直線状の短い第五アーム65によって、レグレストフレーム51の後端と第二アーム62とが連結されている。すなわち、レグレストフレーム51の後端は、左右の一方のみが支持される片持支持から、他方も第五アーム65を介して座部フレーム31に支持される両持支持の状態となる。従って、レグレストフレーム51の左右の一方が、第一アーム61、第二アーム62、第三アーム63及び第四アーム64の動作によって変位する際に、レグレストフレーム51全体が安定して変位することとなる。そして、レグレスト変位装置60の構成をこのように簡略化することにより、座席1の製造を簡易なものとすると共にコストダウンを図ることができる。なお、レグレストフレーム51及びレグレスト変位装置60の各構成は、座席1の左右方向のほぼ中央に位置するように設けられている。
また、座席1には、レグレストフレーム51を任意の位置で保持すると共に、展開した位置へ付勢するフリーロック67が備えられている。このフリーロック67は座部フレームの下方の空間で、一対の第二アーム62を連結する軸Q6のほぼ中央に回動自在に取付けられている。このフリーロック67のピストンロッド67bは、レグレスト50が収納姿勢にあるときにシリンダ内に押込まれた状態で、その先端がシートフレーム11の横架材14に固定されたロッド受部68に取付けられ、軸Q7周りに回動自在な構成とされている。このフリーロック67の動作は上記のフリーロック47と同様であり、ピストンロッド67bの伸縮により、フリーロック67が取付けられた軸Q6が押し引きされ、これによって第二アーム62が軸Q2周りに回動する。そして、第二アーム62の回動に伴い、フリーロック67も軸Q7周りに回動する。なお、フリーロック67の油圧ロック機構により、レグレストフレーム50を任意の位置で保持することができる。また、フリーロック67のロック及び解除を行う操作部69(図1参照)は、上述の操作部49に対向するように、もう一方の外装パネル80(図1参照)の上面に設けられている。更に、第二アーム62がフリーロック67によって押し引きされる位置、すなわち第二アーム62における軸Q6の位置は、第二アーム62と第一アーム61との連結位置、及び第二アーム62と第三アーム63との交差位置の中央付近に設定されている。なお、第二アーム62は、この軸Q6との連結位置から第一アーム61側の端部に向かって、軸Q1側に中心を持つ円弧状に形成されている。
更に、本実施形態の座席1は、使用者の足を支持するフットレスト70を備えている。このフットレスト70の骨格をなすフットレストフレーム71は、図8(a)に示すように、略長方形の板状体72と、この板状体72に対して直角をなす一対の取付板73とを有して構成されている。そして、座席1の後部で一対の側板13間に設けられた略水平の軸Q8を、一対の取付板73の孔部74に挿通させることにより、図8(b)に示すように、フットレスト70が座席1の背面方向から取付けられる。すなわち、座席1の背後で、フットレスト70が軸Q8を中心として上下に回動自在(図示矢印Aの方向)な構成とされている。また、座部フレーム31と一方の側板13の間にガススプリング77が固定的に取付けられており、このロッド77bは、取付板73の孔部74近傍に設けられた軸Q9に連結されている。そして、フットレスト70が下側に回動して、使用者の足を支持する足支持面75を上に向けた使用位置にあるときに、軸Q8がガススプリング77の長軸の延長線上に位置するように設定される。これにより、フットレスト70が使用位置にある場合、ガススプリング77のピストンは平衡状態にあり、フットレスト70に対して上向きの力が加えられると、この平衡が崩れてフットレスト70が上側に回動し、足支持面75が背当20の背面に向いた収納位置に変位する。
次に、本実施形態の座席1の動作を、図2乃至図5に基づいて説明する。まず、図2に示すように起立状態にある状態から、背当20を後傾させる場合は、操作部49(図1参照)を操作して上記のようにフリーロック47のロックを解除し、背当20を後方に押して背当フレーム21の下端を第一軸P1周りに前方へ回動させる。これにより、図3に示すように、背当フレーム21の下端に連結された背当連結アーム43が、軸P3周りに回動しつつ前方へ押される。これに伴い、この背当連結アーム43の他端が連結された入力アーム46aが前方に押されるが、入力アーム46aの他端は中心軸P5に固定的に取付けられているため、この中心軸P5が回動する。これにより、この中心軸P5に固定された出力アーム46bが中心軸P5周りに回動する。従って、入力アーム46aと出力アーム46bの長さ及び角度の設定により、出力アーム46bに連結された座部連結アーム44を上方に押上げ、これを介して、軸P4によって座部連結アーム44と連結された座部フレーム31の前部を上方に押上げることができる。一方、背当フレーム21を元の起立状態に戻す場合は、操作部49の操作によりフリーロック47のロックを解除し、付勢されているピストンロッド47bで背当フレーム21の下端を後方に押し、各構成が上記と逆の動作をすることにより、背当フレーム21を起立させると共に、座部フレーム31を下降させることができる。すなわち、背当フレーム21の傾動に連動して、座部フレーム31の前端を上昇または下降させることができる。この際、フリーロック47の油圧ロック機構により、使用者の好みの任意の角度で背当20を保持することができ、座部30の前端もこれに応じた高さで保持される。
また、本実施形態では、背当フレーム21を最大35度後傾させたときに、座部フレーム31が約5度(座部の前端が上昇する高さとして、40mm)回動する設定とされている。これは、背当フレーム21及び座部フレーム31の中心軸を異なる軸に設定することにより、背当フレーム21と座部フレーム31との動作を連動させながらも、夫々の回動角度を異なる設定とすることが容易となったものである。
次に、レグレスト50を使用する場合について説明する。レグレスト50を使用していないとき、レグレストフレーム51は、図4に示すように、レグレスト変位装置60を構成する各アームを折畳むように、使用者のふくらはぎ部を支持する脚支持面55(図1及び図6参照)を正面に向けて垂下させた収納姿勢をとっている。この状態で、操作部69(図1参照)の操作によりフリーロック67のロックを解除すると、ピストンロッド67bが押出され、フリーロック67が取付けられている軸Q6と共に第二アーム62が前方に押される。これにより、第二アーム62が軸Q2周りに上側に回動し、図5に示すように、第二アーム62に回動自在に連結された第一アーム61を介して、レグレストフレーム51の前部が上昇する。このとき、レグレストフレーム51の後端に連結された第三アーム63と、第三アーム63とシートフレーム11(支持プレート15)を連結している第四アーム64により、レグレストフレーム51の後端が後方に引張られるため、脚支持面55を上に向けるようにレグレストフレーム51が展開される。
逆に、フリーロック67のロックを解除し、脚支持面55を下方に押せば、ピストンロッド67bがシリンダ内に押し込まれ、軸Q6と共に第二アーム62が軸Q2周りに下側に回動し、第一アーム61を介してレグレストフレーム51の前部が下降する。このとき、第三アーム63及び第四アーム64によって、レグレストフレーム51の後端を前方に押すように力が加えられることにより、レグレストフレーム51は脚支持面55を正面に向けてほぼ鉛直方向に立垂する。すなわち、レグレストフレーム51は、レグレスト変位装置60の構成である第一アーム61、第二アーム62、第三アーム63、及び第四アーム64の動作により、脚支持面55が上方を向き座面と所定角度を形成するよう展開される展開姿勢と、座部フレーム31の前方でほぼ鉛直方向に脚支持面55が垂下される収納姿勢との間で変位する。また、第二アーム62と第三アーム63が軸Q5で交差するように組付けられていることにより、各アームがパンタグラフ状の構成となる。これにより、レグレストフレーム51が展開される際、前方に延びつつ上昇することとなり、座部フレーム31の前端との干渉が防止される。なお、フリーロック67の油圧ロック機構により、使用者の好みの任意の位置にレグレストフレーム51を展開させ、その姿勢を保持することができる。
そして、第一アーム61及び第二アーム62を介して、レグレストフレーム51が座部フレーム31に連結されていることにより、レグレストフレーム51は常に座部フレーム31の動きに追従することとなる。すなわち、背当20はレグレスト50の動作とは別個に傾動させることができ、これに伴って座部30もまたレグレスト50とは別個に動作するものであるが、背当20の傾動により座部30の前端がどのような高さに昇降しても、そして、その際に、レグレスト50が収納姿勢と最大限展開された展開姿勢との間のどのような姿勢をとっていても、レグレスト50がそれに追従して動作する。例えば、レグレスト50が収納姿勢にある状態で背当20を後傾させた場合、レグレスト50は、座部30の前端の上昇に伴って図6(a)の状態から図6(b)の状態に変位する。これらの図から明らかなように、レグレスト50は座部30の前方で収納姿勢を保持したまま、座部30と共に上昇する。これにより、レグレスト50が変位することなく座部30のみが持上げられた場合のように、レグレスト50が使用者のかかと付近に当接する等して邪魔になることが防止される。
また、レグレスト50を展開させた状態で背当20を後傾させた場合、レグレスト50は、座部30の前端の上昇に伴って、図7(a)の状態から図7(b)の状態に変位する。これらの図から明らかなように、レグレスト50は、座部30の前端との間に適切な距離を保持しつつ、展開された状態のまま上昇する。これにより、レグレスト50が変位することなく座部30のみが持上げられた場合のように、座部30とレグレスト50との間隙が広く開き、使用者の脚部の支持が不安定となることが防止される。
上記に説明したように、本実施形態の座席1によれば、座席1をリクライニングさせた際に、使用者の大腿部や臀部が座面上を前方にずれにくいものとなり、着座姿勢が安定して座り心地の良いものとなる。また、背当20を後傾させる角度に対して、座部30の前部の上方への回動角度を小さく設定することが可能となることにより、腹部への圧迫を低減し、使用者がリラックスして使用することが可能な座席1となる。
また、背当20の傾動に伴って変位する座部30に対して、レグレスト50が常に追従して動作する。そのため、レグレスト50を使用する場合にあっては、座部30及び背当20がどのような位置にあっても使用者のふくらはぎ部が適切に支持される。また、レグレスト50を使用しない場合にあっては、座部30及び背当20がどのような位置にあっても、レグレスト50が邪魔にならない位置に収納される。これにより、座り心地が良いと共に使い勝手の良い座席1となる。
そして、背当20を好みの角度に後傾させると共に、座部30の前端の上昇によって姿勢を安定させ、更に、レグレスト50を好みの角度に展開させてふくらはぎ部を載置し、加えて、前列の座席1に取付られたフットレスト70に足を載置することにより、使用者が自分にとって楽な姿勢をとることができる。これにより、長距離の移動時であっても、ゆっくりとくつろぎ、必要に応じて睡眠をとることができる座席1となる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、本発明のリクライニング座席を、長距離移動する乗物の乗客用の座席に適用する場合を例示したが、これに限定されず、理美容用の座席や歯科診療用の座席等に適用することができる。また、本実施形態では、レグレスト及びフットレストを備える構成としたが、これに限定されず、レグレスト及びフットレストの何れか、或いは両方を備えない構成とすることができる。
また、前部昇降装置の構成となるアームや、レグレスト変位装置の構成となるアームの形状、連結する位置関係等は本実施形態で例示したものに限定されず、座席の大きさ、座席の周囲の空間の大きさ等に応じて、適宜設定することができる。更に、本実施形態では、レグレスト変位装置において、第三アーム及び第四アームをレグレストフレームの左右の一方に設ける場合を例示したが、これに限定されない。例えば、第一アーム、第二アーム、第三アーム及び第四アームの夫々一対が、レグレストフレームに対して左右対称に設けられる構成とすることができる。加えて、本実施形態では、背当フレームの35度の傾動に対して、座部フレームが約5度回動する設定とした場合を例示したが、両者の関係はこれに限定されるものではなく、座席の用途等に応じて、適宜設定することができる。
本発明の一実施形態のリクライニング座席の構成を示す側面図である。 図1のリクライニング座席の動作を示す説明図である。 図1のリクライニング座席の動作を示す説明図である。 図1のリクライニング座席の動作を示す説明図である。 図1のリクライニング座席の動作を示す説明図である。 図1のリクライニング座席の動作を示す説明図である。 図1のリクライニング座席の動作を示す説明図である。 (a)は図1のリクライニング座席の部分を示す斜視図、(b)は側面図である。
符号の説明
1 座席(リクライニング座席)
11 シートフレーム
13 側板(シートフレーム)
15 支持プレート(シートフレーム)
21 背当フレーム
31 座部フレーム
40 前部昇降装置
43 背当連結アーム
44 座部連結アーム
45 作動軸
46a 入力アーム(作動軸)
46b 出力アーム(作動軸)
51 レグレストフレーム
60 レグレスト変位装置
61 第一アーム
62 第二アーム
63 第三アーム
64 第四アーム
P1 第一軸
P2 第二軸
P5 中心軸(作動軸)

Claims (2)

  1. 設置面に対して固定されたシートフレームと、
    第一軸によって前記シートフレームに軸支され、前後に傾動自在な背当フレームと、
    第二軸によって前記シートフレームに軸支され、上下に回動自在な座部フレームと、
    前記背当フレームの下端に回動自在に連結された背当連結アーム、前記座部フレームの前部に回動自在に連結された座部連結アーム、及び、前記背当連結アームと前記座部連結アームの夫々に対して連結された作動軸、
    を有し、前記背当フレームの前記第一軸周りの傾動を伝達して前記作動軸を回動させ、この回動を伝達して前記座部フレームの前部を昇降させる前部昇降装置と
    を具備することを特徴とするリクライニング座席。
  2. レグレストフレームと、
    該レグレストフレームの前部に回動自在に連結された第一アーム、該第一アームと前記座部フレームの夫々に対して回動自在に連結された第二アーム、前記レグレストフレームの後部に回動自在に連結されると共に、前記第一アームと交差し互いに回動自在に組付けられた第三アーム、及び、該第三アームと前記シートフレームの夫々に対して回動自在に連結された第四アーム、
    を有し、前記レグレストフレームを、前記座部フレームの前方で前記座部フレームに対して折畳まれた収納姿勢と、前記座部フレームに対して展開された展開姿勢との間で変位させるレグレスト変位装置と
    を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のリクライニング座席。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009257449A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Daito Denki Kogyo Kk 突出量可変式のリニアアクチュエータ及び椅子
JP2011182947A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Family Co Ltd 椅子型マッサージ機
JP2013233463A (ja) * 2013-08-27 2013-11-21 Family Inada Co Ltd 椅子型マッサージ機

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