JP2018090026A - リクライニング椅子 - Google Patents

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忠 藤井
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Abstract

【課題】背もたれの回転中心と背面テーブルの支持アームの回転中心を同心にできない場合でも背もたれ背面に設けたテーブルストッパと背もたれ背面に収納したテーブルとが背もたれの傾斜角度に係らず位置ズレしないリクライニング椅子を提供する。
【解決手段】座10と、傾倒可能な背もたれ20と、背もたれの背面上部に設けられた案内路26と、背もたれ下方の回転中心Cに下端が軸支され、上端部に設けた摺動部82が案内路に係合されて摺動する中間部材80と、中間部材と同軸に支持されたテーブル支持アーム72と、該テーブル支持アーム72の先端に軸支されたテーブル70と、中間部材80の上端部に設けられ、テーブル支持アームおよびテーブルを背もたれの背面に沿わせた収納位置でテーブルを係止可能なテーブルストッパ86とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、背もたれの背面に後席用のテーブルを収納可能に備えたリクライニング椅子に関する。
航空機や列車、劇場などに設置されるリクライニング椅子には、背もたれの背面に、後席の着座者が使用するテーブルを収納可能に備えたものがある。通常、この種のリクライニング椅子では、背もたれの回転中心は定位置に固定されており、該背もたれと同じ回転中心に軸支された支持アームの先端にテーブル板が揺動可能に取り付けられている。収納時には、支持アームごとテーブル板を背もたれの背面に沿わせた収納位置とし、該テーブル板を背もたれの背面に設けたテーブルストッパで押さえて保持する。使用時にはテーブルストッパによる保持を解除して、テーブル板ごと支持アームを所定の傾斜角に後傾させ、さらに、テーブル板のみを水平な位置まで後傾させることでテーブル板を使用位置に展開させていた。
ところで、座を固定したまま背もたれを傾倒させると、尻ずれが生じて良好な座り心地を得ることが難しい。そこで、近年は、背もたれを傾倒させる際に座を後傾等させて連動させ、座と背もたれが全体としてゆり籠のように変位する、所謂、クレイドル方式のリクライニング椅子が各種提案されている。このようなリクライニング椅子では、背もたれの回転中心は、座の変位に伴って移動し、定位置に固定されていない。そのため、従来のように、テーブルの支持アームの回転中心を定位置に固定すると、背もたれの傾斜角度によって、背もたれの背面に設けたテーブルストッパと、背もたれ背面に沿わせた収納位置でのテーブル板との相対位置が変化し、たとえば、アップライト姿勢でテーブル板を保持できるようにテーブルストッパの取り付け位置を設定すると、リクライニング姿勢では収納位置のテーブル板とテーブルストッパとが位置ズレし、テーブル板をテーブルストッパで保持できなくなってしまう。
この問題を解決する一つの方法として、下記特許文献1には、背もたれの傾斜に応じて支持アームの基端部の支持位置を変位させる構成が開示されている。
特開2014−83934号公報
特許文献1に開示のリクライニング椅子では、複数のガイド溝を設けて支持アームの基端部の支持位置を変位させる構成のため、構造が複雑化してしまう。また、背もたれの変位の仕方に合わせて支持アームの基端部の支持位置が適切に変化するようにガイド溝の形状を個別に設計しなければならない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、背もたれの回転中心と背面のテーブルを支持するアームの回転中心を同心にできない場合でも、簡単な構造でありながら、背もたれ背面に設けたテーブルストッパと背もたれの背面に収納したテーブルとが背もたれの傾斜角度に係らずに位置ズレしない機構を備えたリクライニング椅子を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]座と、
傾倒可能な背もたれと、
前記背もたれの背面上部に設けられ、前記背もたれの背面に沿って上下方向に延設された案内路と、
一端側が、前記背もたれより下方にあって前記背もたれの幅方向を軸方向とする回転中心に回動可能に支持され、前記背もたれの背面側で前記回転中心に対する径方向に沿って延設され、他端側の所定箇所に前記案内路に係合して案内される摺動部を有する中間部材と、
一端側が、前記中間部材の回転中心と同軸で回動可能に支持され、前記中間部材の後方側で前記回転中心に対する径方向に延設され、後方への回動が所定の傾斜角で止まるように規制されたテーブル支持部材と、
前記回転中心の軸方向にテーブル面が平行な姿勢で、閉位置と前記閉位置より後方に倒れた開位置との間で回動するように、前記テーブル支持部材の他端側に支持されたテーブル板と、
前記中間部材の上部に設けられ、前記テーブル板を前記テーブル支持部材ごと前記背もたれの背面に沿わせた収納位置で係止可能なテーブル保持部と、
を有する
ことを特徴とするリクライニング椅子。
上記発明では、背もたれの下方で軸支された中間部材は、背もたれの上部の案内路に中間部材上部の摺動部が係合されるため、背もたれの背面に沿った状態に維持される。すなわち、たとえば、背もたれの回転中心と中間部材の回転中心が異なる位置にある場合や背もたれに固定位置の回転中心がないような場合には、背もたれの傾斜角度が変わると、背もたれと中間部材とが相対的に位置ズレする。この位置ズレは案内路の中を摺動部がスライドすることで吸収されるため、背もたれの背面に中間部材が沿った位置関係が維持される。一方、テーブル支持部材は中間部材と同軸に軸支されているので、背もたれと共に中間部材の傾斜角度が変化した場合でも、中間部材上部のテーブル保持部材と収納位置のテーブルとの位置関係(回転中心からの距離)は変化せず、どの傾斜角度においても、収納位置のテーブル板をテーブル保持部材で保持することができる。
[2]前記背もたれは、固定された回転中心を持たずに傾倒する
ことを特徴とする[1]に記載のリクライニング椅子。
[3]前記開位置は、前記テーブル支持部材が前記所定の傾斜角にある状態で前記テーブル板のテーブル面が水平になる位置である
ことを特徴とする[1]または[2]に記載のリクライニング椅子。
本発明に係るリクライニング椅子によれば、背もたれの回転中心と背面のテーブルを支持するアームの回転中心を同心にできない場合でも、背もたれの背面に設けたテーブルストッパと背もたれの背面に収納したテーブルとが、背もたれの傾斜角度に係らず位置ズレすることがなく、収納位置のテーブルをテーブルストッパで保持することができる。
本発明の実施の形態に係るリクライニング椅子の概略構造を示す正面図である。 テーブルを使用状態にしたアップライト姿勢のリクライニング椅子の概略構造を示す側面図である。 テーブルを収納位置にしたアップライト姿勢のリクライニング椅子の概略構造を示す側面図である。 中間姿勢(ポジション3)のリクライニング椅子の概略の構造を示す側面図である。 リクライニング姿勢(ポジション5)のリクライニング椅子の概略の構造を示す側面図である。 中間部材80のスライドブロック82を案内路26から外した状態のリクライニング椅子を示す図である。 背フレームと、中間部材を分離した状態を示す斜視図である。 背フレームと中間部材との位置関係を背もたれの背面側からみた様子を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るリクライニング椅子5の概略構造を示す正面図であり、図2はリクライニング椅子5の概略構造を示す側面図である。
リクライニング椅子5は、背もたれ20を起立させたアップライト姿勢から背もたれ20を傾倒させたリクライニング姿勢へ変位する際に、座10が後方へ下がりながら前端側よりも後端側が大きく下降するように変位し、座10の変位に連動して背もたれ20の傾斜角度が変化するように構成されている。リクライニング椅子5では、座10の各位置における背もたれ20の傾斜角度は着座者が自由に変更することはできず、座10の各位置における背もたれ20の傾斜角度が予め定めた角度に規定される。
また、リクライニング椅子5は、背もたれの背面に収納可能な後席用のテーブル70を備えている。図2は、テーブル70を展開した使用時の状態を示し、図3は、テーブル70を背もたれ20の背面に収納した収納状態を示している。
リクライニング椅子5では、座10の各位置において、座り心地が良いとされる理想的な傾斜角度に背もたれ20が連動するように設定してある。すなわち、椅子のプロトタイプの各型を基準として、各型をつなげてスムースにリクライニング動作するようになっている。したがって、どのポジションにおいても、最適な姿勢となって良好な座り心地が提供される。
具体的には、図2および図3に示すポジション1(アップライト姿勢)では、水平に対して座10は0度となり、背もたれ20は水平に対して93度になってほぼ直立する。図4に示すポジション3(中間姿勢)では座10は6度の後傾となり、背もたれ20は水平に対して105度になる。図5に示すポジション5(リクライニング姿勢)では座10は12度の後傾となり、背もたれ20は水平に対して115度になる。図示省略するが、ポジション1とポジション3の間のポジション2では座10は3度の後傾となり、背もたれ20は水平に対して100度になる。また、ポジション3とポジション5の間のポジション4(図示省略)では座10は9度の後傾となり、背もたれ20は水平に対して110度になる。なお、図4、図5には、使用状態のテーブル70を破線で示してある。
リクライニング椅子5は、着座者の尻が乗せられる座10と、座10と一体に回転中心Bが支持されて傾倒可能な背もたれ20と、床面に設置されるベース部30と、背もたれ20の背面に収納可能なテーブル70を有する。
座10は、座枠11をクッション材、被覆材等で覆って構成される。座枠11は、リクライニング椅子5の前後方向に沿って設けられた一対の側板12を座10の幅に相当する間隔をあけて対向配置し、該一対の側板12の前端と後端、および中央よりやや後端寄りの下部の3箇所をそれぞれ連結棒13で連結して構成される。
背もたれ20は、背フレーム21をクッション材、被覆材等で覆って構成される。背フレーム21は、下向きU字型に成形した枠と、該枠の左右の縦片を、縦方向に所定間隔をあけて数か所で繋ぐ横桟とから構成され、背フレーム21の上部には、後述するスライドブロック82が摺動する案内路が形成されたガイド板25が取り付けられている。
ベース部30は、床面に立てた状態でそれぞれリクライニング椅子5の前後方向に沿う向きに配置された左右一対の対向するベース板31を備えている。左右のベース板31は、数か所において、円柱状の連結棒32で連結されている(図1参照)。
さらにリクライニング椅子5は、座10をベース部30に変位可能に取り付けるためのリンク機構を有する。該リンク機構は、一端がベース部30のベース板31の第1箇所J1(上部前端寄りの箇所)に回動可能に取り付けられた固定端であり、他端が座枠11の側板12の前端寄りの第2箇所J2に回動可能に取り付けられた自由端の第1リンク41と、一端がベース板31上部であって第1箇所J1より後方の第3箇所J3に回動可能に取り付けられた固定端であり、他端が座枠11の側板12の第2箇所J2より後方の第4箇所J4(側板12の前後方向の中央よりやや後端側の部分)に回動可能に取り付けられた自由端の第2リンク42を有する。
第1箇所J1と第3箇所J3の間のベース板31は固定された第3リンクとなり、第2箇所J2と第4箇所J4の間の座枠11の側板12は第4リンクの機能を果たす。リンク機構は、これら第1、第2、第3、第4リンクからなる4節リンクとなっている。
図1に示すように、第1箇所J1は、座枠11の左右の側板12の間に架け渡された支持軸16によって軸支されている。第2箇所J2についても同様である。第3箇所J3はベース部30の左右のベース板31を繋ぐ連結棒32の端部に軸支されている。第4箇所J4についても同様である。
図2に示すように、第2リンク42は第1リンク41より長い。第1箇所J1と第3箇所J3は、床面からほぼ同じ高さにある。アップライト姿勢では、第2箇所J2と第4箇所J4についても床面からほぼ同じ高さにあり、座10は前後に傾きの少ない状態(後端側がやや低い状態)にある。アップライト姿勢において、第1リンク41、第2リンク42は共に後方に少し傾斜し、第2リンク42は第1リンク41より長いため、第1リンク41よりやや大きく後方に傾斜している。
上記のようなリンク機構を介してベース部30のベース板31に座枠11の側板12を支持することで、図2、図3のアップライト姿勢から図5のリクライニング姿勢に変位させる際に、座10は、後方へ後退しつつ前端よりも後端が大きく下降するように変位する。
ここでは、座10のやや前方かつ下方の所定の位置(リクライニング椅子5に着座した着座者のくるぶしの位置に相当する位置)を仮想回転中心Aに設定し、座10の変位が仮想回転中心Aを中心に円弧を描く動きに近似するように、上記リンク機構による座10の動きを設定してある。
背もたれ20の背フレーム21の下部には、該箇所から前方に突き出るように先端を前方に向けた略三角形の平板状の支持腕22が取り付けられている。また、座枠11は、各側板12の側面に固定されてその固定箇所から上方に延設された支持板14を備えている。該支持板14の上部に、背フレーム21に取り付けられた支持腕22の先端部が回動可能に軸支される。支持腕22が支持板14に軸支されている箇所は、背フレーム21の回転中心Bとなる。回転中心Bはアップライト姿勢のリクライニング椅子5に着座した着座者の尻の位置に対応する位置に設定されている。したがって、背もたれ20の回転中心Bは、座10が変位するとき、座10と一体となって移動する。ここでは、前述した仮想回転中心Aを中心に回転するような動きで回転中心Bが移動する。
ベース部30のベース板31の後端側の下部には、ガイド溝33が穿孔されており、背フレーム21の下端部に設けられた摺動部としてのガイドピン23がガイド溝33に挿入されている。
ガイド溝33は、図2、図3〜図5に示すポジション1からポジション5の間の座10の各位置において、背もたれ20が所望の傾斜角度となるように湾曲具合が設定されている。図2、図3〜図5のポジション1からポジション5の間で座10が変位するとき、背もたれ20の回転中心Bは座10と共に変位し、背フレーム21の下端部のガイドピン23はガイド溝33に案内されてガイド溝33の中を摺動する。すなわち、座10の各位置において、背フレーム21の回転中心Bに対する背フレーム21の下端部(ガイドピン23)の相対位置をガイド溝33で規制することによって、座10の各位置における背フレーム21の傾斜角度を設定する。ガイド溝33の位置、形状により、座10の各位置に対応する背もたれ20の傾斜角度を任意に設定することができる。
また、リクライニング椅子5は、座10の座枠11を、リクライニング姿勢の位置からアップライト姿勢の位置に向けて付勢するダンパー50、および、座10が変位しないように座10をロックした状態とロックを解除した状態に切り替え可能なロック機構60を備えている。
ダンパー50は、座枠11の左右一対の側板12を連結する連結棒13のうち、座の中央よりやや後方下部にある連結棒13aをピストンロッド51で押し上げる。ピストンロッド51の先端は連結棒13aに軸支され、ピストンロッド51が出入りするシリンダ52の下端は、上記の連結棒13aの真下よりやや後方寄りの位置でベース部30に軸支されている。ダンパー50は、エアーシリンダ、あるいはガススプリングなどで構成される。
ロック機構60は、シリンダと、シリンダから進出した状態とシリンダに収納された状態とに進退するピストンロッドを備えて構成され、任意の進出位置でピストンロッドをロックすることができるようになっている。シリンダの後端はベース部30の中央下部に軸支され、ピストンロッドの先端は座枠11の前端側の連結棒13bに軸支されている。
次に、テーブル70の取り付け構造について説明する。
図6に示すように、リクライニング椅子5では、テーブル70の取り付け構造として、背フレーム21の上部に取り付けられたガイド板25と、ガイド板25の中を摺動する摺動部としてのスライドブロック82と、中間部材80と、テーブルストッパ86と、テーブル支持アーム72を有する。
テーブル支持アーム72は、一端が、背もたれ20より下方にあって背もたれ20の幅方向を軸方向とする回転中心Cに回動可能に支持され、背もたれ20の背面側において、該回転中心Cに対する径方向であって、背もたれ20の背面のカーブに沿う形状で延設された平板棒状の部材であり、図7に示すように、背もたれ20の幅方向に左右一対で設けられている。本例では、回転中心Cは、ガイド溝33よりやや後方の位置にあり、ベース部30に取り付けられた図示省略の補助部材に開設された穴に通した断面円形の金属棒が回転軸とされている。
テーブル支持アーム72は、後方への回動が所定の傾斜角(図2に示す使用状態の位置)で止まるように規制されている。テーブル支持アーム72は、図3に示すように、回転中心Cを中心に回動させて背もたれ20の背面に沿わせた場合に、背もたれ20の上端までの略半分の高さとなる長さにされている。
テーブル支持アーム72の先端には、テーブル70の一端が、支持軸73により軸支されている。テーブル70は、一対のテーブル支持アーム72の間隔と略同幅を有する矩形平板状の部材であり、回転中心Cの軸方向にテーブル面が平行な姿勢で回動するように支持軸73により軸支されている。すなわち、支持軸73の軸方向は回転中心Cの軸方向と同一にされている。テーブル70の回動範囲は、テーブル面がテーブル支持部材72の延長上になる閉位置と、該閉位置よりも後方に倒れた所定の開位置との間に規制されている。図2に示すように、テーブル支持アーム72を使用状態の位置に倒してテーブル70を開位置に展開したとき、テーブル70のテーブル面が丁度、水平になるように設定されている。
中間部材80は、一端が、テーブル支持アーム72の回転中心Cと同軸に軸支され、背もたれ20の背面とテーブル支持アーム72との間にあって、回転中心Cに対する径方向に、背もたれ20の背面のカーブに沿う形状で、延設された略矩形の平板状の部材である。中間部材80の背もたれ20側の面の上部の所定箇所には、スライドブロック82が固定されて取り付けられている。また中間部材80の上端の背もたれ20と反対側の面には、収納位置でテーブル70を保持するためのテーブルストッパ86が取り付けられている。テーブルストッパ86は、下向きのロック位置と、横向きの解除位置とに回動可能な係止爪である。
図7に示すように、背フレーム21の上部に設けられたガイド板25には、矩形の穴26が開設されている。該矩形の穴26は、背もたれ20の背面で上下方向に延びる案内路26となっている。スライドブロック82は、横長の直方体形状を成し、左右の端部に案内路26と係合する溝82aが形成されている。案内路26を構成する矩形の穴の左右の内縁がスライドブロック82の左右の溝82aに嵌め入れて、スライドブロック82は案内路26に沿って摺動する。
上記のようにスライドブロック82を背フレーム21のガイド板25に設けた案内路26に係合させることで、図2〜図5に示すように、中間部材80は、背もたれ20の背面に沿った位置に保持される。
図3に示すように、テーブル70を閉位置にし、テーブル支持アーム72ごとテーブル70を背もたれ20の背面に沿わせた収納位置、テーブルストッパ86を下向きにすると、丁度、テーブル70の上端がテーブルストッパ86に抑えられて収納位置に保持される。テーブルストッパ86を横向きにすると、テーブルストッパ86がテーブル70から外れるように、テーブル70のサイズ、テーブルストッパ86の取り付け位置が設定されている。
次に、上記構成のリクライニング椅子5の動きを説明する。
着座者は、ロック機構60をロック状態にすることで、座10および背もたれ20を任意の位置で固定することができる。
ロック機構60によるロックを解除すると、座10や背もたれ20はアップライト姿勢(ポジション1)とリクライニング姿勢(ポジション5)の間で変位可能となる。このとき、座10の変位(移動経路)はリンク機構によって制御される。座10は、仮想回転中心Aを中心に回動する動きに近似した動きをする。詳細には、リクライニングする際に座10が後方に下がりながら後端側が前端より大きく下降するような動きで変位する。
座10を変位させた場合、背もたれ20の回転中心Bは座10と一体に移動し、背フレーム21の下端のガイドピン23はベース部30のガイド溝33に沿って移動する。これにより、背もたれ20は、座10の各位置において予め定めた傾斜角度になり、どのポジションにおいても良好な座り心地が着座者に提供される。すなわち、座10の後傾と背もたれ20の傾斜を連動させることで、着座者の尻ずれを少なくし、着座者による余分や筋肉活動を軽減して、良好な座り心地を提供することができる。
座10の変位に伴って背もたれ20の傾斜角度が変化するとき、背もたれ20の回転中心Bと、中間部材80の回転中心Cが異なる位置にあるため、背フレーム21の上端と中間部材80の上端が位置ズレする。すなわち、背もたれ20の傾斜角度に依存して回転中心Cから背フレーム21の案内路26までの距離が変化するのに対して、背もたれ20の傾斜角度が変化しても回転中心Cからスライドブロック82までの距離は変化しないので、背もたれ20の傾斜角度を変えると、案内路26とスライドブロック82の相対位置が変化し、案内路26の中をスライドブロック82が移動する。
図8は、背フレーム21と中間部材80との位置関係を背もたれの背面側からみた様子を示す図であり、同図(a)はアップライト姿勢の状態を、同図(b)はリクライニング姿勢の状態を示している。図8(a)および図2、図3に示すアップライト姿勢では、スライドブロック82は案内路26の下端側に位置しているが、図4、図5に示すように、背もたれ20をリクライニング姿勢に倒すに伴って、案内路26とスライドブロック82との相対位置が変化し、リクライニング姿勢では、図8(b)、図5に示すように、スライドブロック82は案内路26の上端側へと移動する。
一方、中間部材80とテーブル支持アーム72は同軸の回転中心Cに軸支されているので、傾斜角度が変化しても、回転中心Cからテーブルストッパ86までの距離と、回転中心Cから閉位置にしたテーブル70の上端までの距離はいずれも変化しない。そのため、背もたれ20をどのような傾斜角度にしても、テーブル70を背もたれ20の背面に沿わせた収納位置にすれば、テーブル70の上端とテーブルストッパ86が位置ズレすることなく、テーブル70をテーブルストッパ86で押さえて保持することができる。
仮に、中間部材80を設けずに、テーブルストッパ86を背もたれ20の背面に固定的に取り付けた場合、テーブル支持アーム72の回転中心Cと、背もたれ20(背フレーム21)の回転中心Bとが異なる位置にあるため、背もたれ20の傾斜角度を変えると、背もたれ20側のテーブルストッパ86と、収納位置にしたテーブル70の上端とが位置ズレする。そのため、たとえば、アップライト姿勢にてテーブル70を保持できる場所にテーブルストッパ86を設けると、リクライニング姿勢ではテーブル70を収納位置にしても、テーブルストッパ86で該テーブル70を保持できなくなってしまう。
本実施の形態に係るリクライニング椅子5では、テーブル支持アーム72と同軸に回動する中間部材80を設け、該中間部材80にテーブルストッパ86を取り付け、傾斜角度による中間部材80と背もたれ20との位置ズレを、背もたれ20側の案内路26の中を中間部材80側のスライドブロック82がスライド移動する構成で吸収することで、背もたれ20の傾斜角度に係らず、収納位置のテーブル70をテーブルストッパ86で的確に保持することができる。
また、案内路26と、スライドブロック82を備えた中間部材80を付加するだけで済むので、複雑化を招くことなく簡易な構成で上記の位置ズレのないリクライニング椅子5を得ることができる。また、上記中間部材80を用いた機構は、本実施の形態で例示した背もたれ20の回転中心Bの動きに限定されるものではなく、背もたれ20の様々な変位に対応することができる。
なお、背もたれ20の背面に対して中間部材80が相対移動するため、背もたれ20の背面と中間部材80との隙間を、使用者が指などを挟まないように、十分少なくしてある。
また、背もたれ20の傾斜角度を変える際に、背もたれ20と中間部材80とが相対移動していることを後席の着座者が良くわかるようにするために、背もたれの背面と中間部材80(特に、テーブルストッパ86を含むテーブルストッパユニット87の部分)を背もたれ20の背面と異なる素材にした。本実施の形態では、テーブルストッパユニット87は樹脂で形成し、その周囲の背もたれ20の背面は布地で覆うようにしてある。また、色も相違させてある。
また、案内路26やスライドブロック82などを背もたれ20(あるいは背フレーム21)の厚みの中に収まるように設けたので、背もたれ20の背面にそれらが露出したり凹凸が増えたりすることなく、背もたれ20の背面はすっきりと美しく構成されている。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態で示したリクライニング椅子5の構造は一例であり、これに限定されるものではない。たとえば、座10を変位させたり、背もたれ20を変位させたりする構造は実施の形態に例示したものに限定されない。たとえば、実施の形態では背もたれ20の回転中心が座10の変位に伴って移動したが、必ずしも移動しなくてもよい。本発明は、テーブル支持アーム72の回転中心と同軸に回動する動きとは異なる動きで背もたれ20の傾斜が変化するような椅子に対して好適である。すなわち、背もたれが、固定された回転中心を持たずに傾倒する動きをするような椅子、あるいは、背もたれの傾きを変える際に背もたれの回転中心が移動するような椅子に、本発明は好適である。
案内路26と摺動部(スライドブロック82)は実施の形態で例示したものに限定されない。案内路は、ガイド溝、ガイドレールなどでもよく、摺動部はそれに対応するものであればよい。
図2〜図4に示した座10の変位と背もたれ20の傾斜角度との関係は一例であり、これに限定されるものではない。
5…リクライニング椅子
10…座
11…座枠
12…側板
13…連結棒
13a…座の中央よりやや後方下部にある連結棒
13b…座枠の前端側の連結棒
14…支持板
16…支持軸
20…背もたれ
21…背フレーム
22…支持腕
23…ガイドピン
25…ガイド板
26…案内路、矩形の穴
30…ベース部
31…ベース板
32…連結棒
33…ガイド溝
41…第1リンク
42…第2リンク
50…ダンパー
51…ピストンロッド
52…シリンダ
60…ロック機構
70…テーブル
72…テーブル支持アーム
73…支持軸
80…中間部材
82…スライドブロック
82a…溝
86…テーブルストッパ
87…テーブルストッパユニット
A…仮想回転中心
B…背もたれの回転中心
C…テーブル支持アームおよび中間部材の回転中心
J1…第1箇所
J2…第2箇所
J3…第3箇所
J4…第4箇所

Claims (3)

  1. 座と、
    傾倒可能な背もたれと、
    前記背もたれの背面上部に設けられ、前記背もたれの背面に沿って上下方向に延設された案内路と、
    一端側が、前記背もたれより下方にあって前記背もたれの幅方向を軸方向とする回転中心に回動可能に支持され、前記背もたれの背面側で前記回転中心に対する径方向に沿って延設され、他端側の所定箇所に前記案内路に係合して案内される摺動部を有する中間部材と、
    一端側が、前記中間部材の回転中心と同軸で回動可能に支持され、前記中間部材の後方側で前記回転中心に対する径方向に延設され、後方への回動が所定の傾斜角で止まるように規制されたテーブル支持部材と、
    前記回転中心の軸方向にテーブル面が平行な姿勢で、閉位置と前記閉位置より後方に倒れた開位置との間で回動するように、前記テーブル支持部材の他端側に支持されたテーブル板と、
    前記中間部材の上部に設けられ、前記テーブル板を前記テーブル支持部材ごと前記背もたれの背面に沿わせた収納位置で係止可能なテーブル保持部と、
    を有する
    ことを特徴とするリクライニング椅子。
  2. 前記背もたれは、固定された回転中心を持たずに傾倒する
    ことを特徴とする請求項1に記載のリクライニング椅子。
  3. 前記開位置は、前記テーブル支持部材が前記所定の傾斜角にある状態で前記テーブル板のテーブル面が水平になる位置である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のリクライニング椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110080559A (zh) * 2018-07-23 2019-08-02 一鸣 一种社区物业快递收发室休息银亭

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