JP3636892B2 - 座席のレグレスト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は座席のレグレストに関し、より詳しくは座席に座った人の脚、特にふくらはぎを適当な角度に支持して楽な姿勢に保つようにしたレグレストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば長距離バスなど、長時間の移動に利用される乗物では、乗客の脚、特に膝から下の部分、いわゆるふくらはぎを適当な角度に支持して楽な姿勢に保つために、レグレスト付き座席が用いられる場合がある。レグレストは、乗客のふくらはぎを受けるための脚受体を備えており、その脚受体が座部の前方で水平状態、傾斜状態などに保持される。このレグレスト付き座席によると、リクライニングした背当部とレグレストを併用することによって、座席全体を仮寝台とすることができる。
【0003】
前記座席では、レグレストの不使用時には脚受体を略垂直状態にし、脚受体が乗客の邪魔にならないように、座部近傍に収納できるのが好ましい。そして、レグレスト使用時には脚受体を適当な高さ位置及び傾斜状態にでき、乗客が違和感なく脚受体を使用できるのが好ましい。しかも、原動機を用いることにより、脚受体の傾きを自動的に調整したり収納したりできれば、操作性に優れ、便利である。
【0004】
このような観点から採用されているレグレストの一形態として、前後に往復動する可動部材を有する原動機と、その可動部材の動きを脚受体に伝達する伝達部とを備えたものがある。伝達部は座席フレームの前部に軸により支持されており、原動機の可動部材の往復動にともない軸を支点として変形し、脚受体を移動させる。例えば、脚受体が収納されている状態のレグレストにおいて可動部材を前進させると、脚受体が垂直状態を保ちながら前方へ押出される。脚受体は座席から所定距離離れたところで、伝達部を支点として回動させられ水平状態となる。なお、この水平状態から可動部材が後退すると、脚受体が前記とは逆の動作を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来のレグレスト付き座席では、レグレスト使用時に脚受体を適当な高さ位置及び傾斜状態にした場合に、脚受体と座部前端上面との間に段差が生じ、乗客に違和感を与えるという問題がある。これは、収納状態の脚受体を使用状態に切替える際に、垂直状態の脚受体を単に前方へ移動させ、その後、座席フレームの前部の軸を支点として脚受体を回動させることになるからである。
【0006】
また、レグレスト使用時に脚受体と座部との間に段差が生じないようにすると、脚受体を略垂直状態にして収納した場合に、座部前方において、脚受体の上端と座部前端上面との間に段差が生じ、乗客に違和感を与えるという問題がある。これは、使用状態の脚受体を収納状態にする際に、座席フレームの前部の軸を支点として脚受体を回動させることになるからである。
【0007】
そこで、本発明の課題は、使用時には脚受体を自動で適当な高さ位置及び傾斜状態にできるとともに、脚受体と座部前端上面との間に段差が生じることがなく、しかも、収納時にも脚受体を自動で略垂直状態にできるとともに、脚受体と座部前端上面との間に段差が生じることがない状態で座部に近接して収納できる、乗客にとって違和感がなく使い勝手のよい座席のレグレストを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の第1の発明は、座部を支える座席フレームの前方に設けられた脚受体と、前記脚受体を駆動する動力源としての原動機と、前記原動機の動力を前記脚受体に伝達することにより、前記座席フレームの前方近傍の収納位置と、その収納位置よりも前方かつ低い中間位置との間で、前記脚受体を略垂直状態に保ちながら前後方向に移動させる第1動力伝達部と、前記原動機の動力を前記脚受体に伝達することにより、前記中間位置と、脚受体が略水平状態または前上がりの傾斜状態になる脚伸ばし位置との間で、前記脚受体を傾きを変えながら上下方向に移動させる第2動力伝達部とを備えるものである。
【0009】
上記第1の発明によると、脚受体は座席フレームに最も接近したとき、その座席フレームの前方近傍の収納位置で略垂直状態にされる。脚受体による座席フレームからの出っ張りは最も少なく、レグレストは座席の座部に座った人(利用者)の邪魔になりにくい。また、この状態において脚受体の上面が座部の座面と略同じ高さに設定されていれば、その上面は座面の一部として機能する。
【0010】
前記状態から原動機の動力が第1動力伝達部を介して脚受体に伝達されると、脚受体は収納位置から中間位置へ向けて移動する。すなわち、脚受体は略垂直状態に保ちながら前下方へ下降する。脚受体が中間位置を越えると、原動機の動力が第2動力伝達部を介してその脚受体に伝達される。脚受体は傾きを変えながら中間位置から脚伸ばし位置へ向けて移動する。脚受体が脚伸ばし位置に至ったときには、その脚受体は略水平状態または前上がりの傾斜状態となる。脚受体が略水平状態になると、その上面は座部の座面と略同じ高さとなる。これは、中間位置及び脚伸ばし位置間での脚受体の移動に先立ち、その脚受体が略垂直状態を保ちながら一旦下降するからである。脚受体が略水平状態になると、その上面は利用者の脚、特にふくらはぎを下から支えて略水平状態に保つ。また、脚受体が前上がりの傾斜状態になると、利用者の脚は脚受体によって持ち上げられて斜めに支えられる。
【0011】
なお、前記略水平状態または傾斜状態から、原動機の逆方向の動力が第2動力伝達部及び第1動力伝達部を介して脚受体に伝達されると、その脚受体は前述した動作とは逆の動作を行う。
【0012】
請求項2に記載の第2の発明は、第1の発明の構成に加え、前記原動機は往復動する可動部材を有し、前記第1動力伝達部及び第2動力伝達部は、前記座席フレームに回動可能に支持された作動部材と、前記脚受体を前記作動部材に略平行に連結するとともに前記可動部材が連結されたリンクとを備え、さらに前記第1動力伝達部は、前記脚受体が収納位置及び中間位置間に位置するときに前記作動部材を略垂直状態に保持する保持機構を備えるものである。
【0013】
ここで、作動部材を座席フレームに支持する軸と、リンクを作動部材に支持する軸とを区別するために、前者を「第1軸」とし、後者を「第2軸」とする。上記第2の発明によると、原動機の可動部材の往復運動はまずリンクに伝達され、そのリンクが第2軸を支点として回動する。また、可動部材からリンクに伝わった力は、そのリンクに連結された作動部材にも伝達される。この伝達により、作動部材は第1軸を支点として回動しようとする。一方、作動部材には保持機構による力も作用している。これらの可動部材からの力と、保持機構からの力との釣り合い関係により、作動部材の作動(回動の有無)が決定される。その結果、脚受体が収納位置及び中間位置間に位置するときには、作動部材は略垂直状態に保持される。このときにはリンクのみが回動し、脚受体が略垂直状態を保ちながら移動する。脚受体が中間位置と脚伸ばし位置の間で移動するときには、リンクに加え作動部材も回動し、脚受体が傾きを変えながら移動する。作動部材が略水平状態になると、脚受体も略水平状態となる。このように、可動部材が往復動する過程で、その可動部材の力が第1動力伝達部を介して脚受体に伝わったり、第2動力伝達部を介して脚受体に伝わったりする。
【0014】
請求項3に記載の第3の発明は、第2の発明の構成に加え、前記保持機構が、前記作動部材を後方へ付勢する弾性部材と、前記弾性部材により付勢されて略垂直状態となった作動部材に接触し、その作動部材がそれ以上後方へ回動するのを阻止するストッパとを備えるものである。
【0015】
上記第3の発明によると、作動部材には、弾性部材により、その作動部材を後方へ傾動させようとする力が働く。脚受体が収納位置及び中間位置間に位置するときには、可動部材から作動部材に加わる力が弾性部材の弾性力を下回る。このため、作動部材は第1軸を支点として後方へ回動しようとする。しかし、その回動がストッパによって受け止められ、脚受体が収納位置に保持される。可動部材から作動部材に加わる力が弾性部材の弾性力に打ち勝つと、その作動部材は第1軸を支点として前方(脚伸ばし位置側)へ回動する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を乗物用座席のレグレストに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。図3に示すように、座席1は、乗物の床2に固定された基台3と、その基台3の前上部(図3の左上部)に連結された座席フレーム4と、その座席フレーム4に装着された座部5と、座席フレーム4の後部に支持された背当部(図示略)と、座席フレーム4に取付けられたレグレスト6とを備えている。
【0017】
レグレスト6は、脚受体(クッション)7、原動機8及びスイッチ(図示略)を備えている。脚受体7は、座席フレーム4の前方近傍で略垂直状態となる収納位置と、図4に示すように、収納位置よりも前下方で略垂直状態となる中間位置と、略水平状態または前上がりの傾斜状態となる脚伸ばし位置との間で移動する。なお、本実施形態では、図6に示すように、脚受体7が略水平状態となる位置を脚伸ばし位置としている。
【0018】
図3に示すように原動機8は可動部材9及び駆動部11を有し、その駆動部11の後端部においてピン12により基台3に支持されている。駆動部11は、外部電源(図示略)から供給される電力に応じて可動部材9を略前後方向に往復動させる。また、駆動部11は可動部材9を任意の位置で停止させる機能も有する。スイッチは脚受体7の角度調整などに際し利用者によって操作されるものであり、座席1に腰掛けた利用者の手が届く箇所、例えば、肘掛け(図示略)などに設けられている。スイッチは外部電源及び駆動部11をつなぐ回路に設けられ、その操作に応じ回路を閉じたり(駆動部11に加わる電圧の極性の切替えも含む)、開いたりする。
【0019】
原動機8の動力を脚受体7に伝達するために、レグレスト6は第1動力伝達部及び第2動力伝達部を備えている。第1動力伝達部は、収納位置及び中間位置の間で、脚受体7を略垂直状態に保ちながら移動させるためのものであり、第2動力伝達部は、中間位置及び脚伸ばし位置の間で脚受体7を傾きを変えながら移動させるためのものである。
【0020】
次に、両動力伝達部の構成について説明する。図1乃至図3に示すように、座席フレーム4の前フレーム部13において互いに左右に離間した箇所にはブラケット14が固定されている。ブラケット14には、作動部材としてのリンク15が第1軸16によって回動自在に支持されている。一方、脚受体7の裏面には取付金具17が固定されている。なお、図では取付金具17が2つの部材によって構成されているが、これらは一体であってもよい。取付金具17及びリンク15は、互いに平行に配置された一対のリンク18,19によって連結されている。詳しくは、リンク15において、その中間部分及び端部にはそれぞれ第2軸21,22が挿通されており、各第2軸21,22上にリンク18,19が支持されている。リンク18,19の端部(図1の左端部)はピン23によって取付金具17に連結されている。左右両方のリンク18,18と、左右両方のリンク19,19とはそれぞれ第2軸21,22を覆うパイプ24a,24bによって連結されている。さらに、左側のリンク18におけるピン23及び第2軸21の中間部分と、右側のリンク18におけるピン23及び第2軸21の中間部分とは接続棒25によって接続されており、その接続棒25に可動部材9の前端部が連結されている。
【0021】
第1動力伝達部は、脚受体7が収納位置及び中間位置の間に位置するときにリンク15を略垂直状態に保持するための保持機構を備えている。保持機構は、弾性部材としての引張りばね26とストッパ27とを備えている。引張りばね26はリンク15を後方へ回動付勢するためのものであり、その両端部は次のようにして係止されている。図3に示すように、前フレーム部13には吊下げ棒28が固定されており、その下端部に引張りばね26の一端が係止されている。また、左右両方のリンク18の端部には接続棒29が架け渡されており、ここに引張りばね26の他端が係止されている。ストッパ27は吊下げ棒28の中間部分に固定されており、引張りばね26によって回動付勢されて略垂直状態となったリンク15に接触し、そのリンク15がそれ以上後方へ回動するのを阻止する。
【0022】
そして、レグレスト6の各部の大きさ、長さ、形状、軸の位置などは、次の条件が満たされるように設定されている。その条件とは、脚受体7が収納位置に位置するときに、その上面が座部5の座面5aと略同じ高さになることと、脚受体7が脚伸ばし位置に位置するときに、その上面が座面5aと略同じ高さになることである。
【0023】
次に、前記のように構成された本実施形態の作用及び効果について説明する。図3はレグレスト6の収納状態を示している。この状態では、可動部材9の大部分が駆動部11内に入り込み、可動部材9がパイプ24aから上方に離間している。引張りばね26により、リンク15には、これを後方へ回動させようとする力が常に働いている。すなわち、引張りばね26は接続棒29に係止されているが、その引張り力は接続棒29、リンク18及び第2軸21を介してリンク15に加わっている。この力により、リンク15は第1軸16を支点として後方へ回動しようとする。しかし、この回動は、リンク15がストッパ27に接することにより受け止められる。結果として、リンク15は略垂直状態を保っている。
【0024】
このときには、リンク18,19の傾きが最も急となり、脚受体7が最も後方の位置で略垂直状態となっている。従って、座席1に座った人(利用者)にとって、レグレスト6が邪魔になることはない。また、この状態では脚受体7の側面7bが座部5の座面5aと略同じ高さとなり、その側面7bは座面5aの一部として機能する。すなわち、側面7bが利用者の膝を下から支える機能を発揮する。このとき、側面7bと座面5aとの間に段差が実質上なく、また座部5と脚受体7との隙間もほとんどなく、利用者に違和感を与えることがない。
【0025】
利用者により、レグレストを使用状態にするためのスイッチ操作が行われると、可動部材9が駆動部11から前方へ伸び(前進し)、第2軸21を支点としてリンク18が回動する。この回動にともない接続棒25の位置が変化(下降)し、ピン12を支点として原動機8の全体が前下がりに傾斜し、可動部材9がパイプ24aに接近する。このときにはリンク15は略垂直状態に保持され続ける。これは、リンク18の回動にともない接続棒29が上方へ移動して吊下げ棒28に接近し、引張りばね26の引張り力が多少弱くなるものの、その力はリンク15を前方へ回動させようとする力(可動部材9の前進によるもの)に打ち勝っているからである。
【0026】
リンク18,19の回動により、脚受体7が略垂直状態を保ちながら前下方へ移動する。図4に示すように、脚受体7が中間位置に移行すると、可動部材9がパイプ24aに接する。さらに可動部材9が前進しようとすると、その前進による、リンク15を前方へ回動させようとする力が、引張りばね26による、リンク15を後方へ回動させようとする力に打ち勝つ。そのため、図5に示すように、リンク15がリンク18,19及び脚受体7と一体となって、第1軸16を支点として前方へ回動する。このときには、リンク15に対しリンク18,19が交わる角度は徐々に変化する。
【0027】
可動部材9が駆動部11から最も多く突出すると、図6に示すようにリンク15が略水平状態になる。脚受体7も脚伸ばし位置に至り略水平状態となり、その表面7aが座面5aと略同じ高さとなる。これは、前述したように可動部材9の突出にともない脚受体7が座席フレーム4から前方へ離れるときに、リンク18,19の回動により脚受体7が略垂直状態を保ちながら一旦下降し、その後に、リンク15が回動しているからである。そして、表面7aは利用者のふくらはぎを下から支えて略水平状態に保つ。このとき、表面7aと座面5aとの間に段差がほとんどなく、また座部5と脚受体7との隙間もわずかとなり、利用者に違和感を与えることがない。利用者は、リクライニングした背当部と脚受体7とを併用することによって、座席1の全体を仮寝台とし、快適に休息を取ることができる。
【0028】
利用者により、脚受体7を収納するためのスイッチ操作が行われると、可動部材9がパイプ24aに接した状態で後退し駆動部11内に没入し始める。リンク15はリンク18,19及び脚受体7と一体となって、引張りばね26により、図5に示すように第1軸16を支点とし、前記とは逆方向(後方)へ回動する。脚受体7が中間位置の近くまで移動すると、図4に示すようにリンク15が略垂直状態となりストッパ27に接触する。脚受体7はリンク15から前方へ離間した箇所で略垂直状態となる。さらに可動部材9が後退すると、第2軸21,22を支点としてリンク18,19が前記とは逆方向に回動する。この回動にともない可動部材9がパイプ24aから上方へ離間する。脚受体7が略垂直状態を保ちながら後上方へ移動し、座席フレーム4に接近する。図3に示すように、脚受体7がリンク15の座席フレーム4の直前に至ると、脚受体7の側面7bが座面5aと略同じ高さになる。
【0029】
なお、利用者はスイッチ操作により、収納位置及び脚伸ばし位置の間の任意の位置で脚受体7を停止させることができる。収納位置及び中間位置の間において、略垂直状態に保たれた脚受体7の座席フレーム4からの距離を調整したり、中間位置及び脚伸ばし位置の間において、脚受体7を所望の傾きに調整したりすることができる。
【0030】
このように本実施形態によると、従来技術とは異なり、脚受体7が収納位置に保持されたときにも脚伸ばし位置に保持されたときにも、その脚受体7の表面7aまたは側面7bを座部5の座面5aと略同じ高さに揃えることができる。脚受体7と座部5との間の段差が、利用者に違和感を感じさせない程度にまで小さくなり、レグレスト6は使い勝手のよいものとなる。また、1つの原動機8を用い、可動部材9を往復動させるだけで、脚受体7を移動させたり、傾きを変えながら移動させたりできるので、部品点数の減少を図ることができる。さらに、接続棒29及び吊下げ棒28に引張りばね26を掛けるとともに、吊下げ棒28にストッパ27を固定するという簡単な構成で、リンク15を略垂直状態に確実に保持することができる。
【0031】
なお、本発明のレグレストは、長距離バス、旅客機、旅客車、旅客船などの乗物用の座席のレグレストに適しているが、それ以外の座席のレグレストとして適用することもできる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、第1の発明によれば、収納に際し脚受体が略垂直状態にされたときにも、使用に際し脚受体が略水平状態にされたときにも、その脚受体の上面を座部の座面と略同じ高さにできる。このため、脚受体と座部との間の段差を、利用者に違和感を感じさせない程度にまで小さくし、レグレストの使い勝手をよくすることができる。
【0033】
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加え、1つの原動機を用い、可動部材を往復動させるだけで、脚受体に複雑な動きをさせることができ、部品点数の減少を図ることができる。
【0034】
第3の発明によれば、第2の発明の効果に加え、脚受体が収納位置及び中間位置の間にあるときの作動部材の保持を、簡単な構成で達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態において、レグレストの動力伝達部の一部を省略して示す斜視図である。
【図2】レグレストを前上方から見た状態を示す部分斜視図である。
【図3】脚受体が収納された状態のレグレストの縦断面図である。
【図4】脚受体が中間位置へ移動したときのレグレストの縦断面図である。
【図5】脚受体が傾斜したときのレグレストの縦断面図である。
【図6】脚受体が脚伸ばし位置へ移動したときのレグレストの縦断面図である。
【符号の説明】
1 座席
4 座席フレーム
5 座部
6 レグレスト
7 脚受体
8 原動機
9 可動部材
15 作動部材としてのリンク
18 リンク
26 弾性部材としての引張りばね
27 ストッパ
Claims (3)
- 座部を支える座席フレームの前方に設けられた脚受体と、
前記脚受体を駆動する動力源としての原動機と、
前記原動機の動力を前記脚受体に伝達することにより、前記座席フレームの前方近傍の収納位置と、その収納位置よりも前方かつ低い中間位置との間で、前記脚受体を略垂直状態に保ちながら前後方向に移動させる第1動力伝達部と、
前記原動機の動力を前記脚受体に伝達することにより、前記中間位置と、脚受体が略水平状態または前上がりの傾斜状態になる脚伸ばし位置との間で、前記脚受体を傾きを変えながら上下方向に移動させる第2動力伝達部と
を備えることを特徴とする座席のレグレスト。 - 前記原動機は往復動する可動部材を有し、
前記第1動力伝達部及び第2動力伝達部は、前記座席フレームに回動可能に支持された作動部材と、前記脚受体を前記作動部材に略平行に連結するとともに前記可動部材が連結されたリンクとを備え、
さらに前記第1動力伝達部は、前記脚受体が収納位置及び中間位置間に位置するときに前記作動部材を略垂直状態に保持する保持機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の座席のレグレスト。 - 前記保持機構は、
前記作動部材を後方へ付勢する弾性部材と、
前記弾性部材により付勢されて略垂直状態となった作動部材に接触し、その作動部材がそれ以上後方へ回動するのを阻止するストッパと
を備えることを特徴とする請求項2に記載の座席のレグレスト。
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