JP2000004981A - 座席のレグレスト - Google Patents

座席のレグレスト

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JP2000004981A
JP2000004981A JP18821998A JP18821998A JP2000004981A JP 2000004981 A JP2000004981 A JP 2000004981A JP 18821998 A JP18821998 A JP 18821998A JP 18821998 A JP18821998 A JP 18821998A JP 2000004981 A JP2000004981 A JP 2000004981A
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seat
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納に際し脚受体が略垂直状態にされたとき
にも、使用に際し脚受体が略水平状態にされたときに
も、脚受体の上面を座部の座面と略同じ高さにし、レグ
レストの使い勝手をよくする。 【解決手段】 座席1のレグレスト6は、座部5が装着
された座席フレーム4、脚受体7、原動機8、第1動力
伝達部及び第2動力伝達部を備える。第1動力伝達部
は、原動機8の動力を脚受体7に伝達することにより、
座席フレーム4の前方近傍の収納位置と、その収納位置
よりも前方かつ低い中間位置との間で、脚受体7を略垂
直状態に保ちながら移動させる。第2動力伝達部は、原
動機8の動力を脚受体7に伝達することにより、中間位
置と、脚受体7が略水平状態または前上がりの傾斜状態
になる脚伸ばし位置との間で、脚受体7を、傾きを変え
ながら移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は座席のレグレストに
関し、より詳しくは座席に座った人の脚、特にふくらは
ぎを適当な角度に支持して楽な姿勢に保つようにしたレ
グレストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば長距離バスなど、長時間の
移動に利用される乗物では、乗客の脚、特に膝から下の
部分、いわゆるふくらはぎを適当な角度に支持して楽な
姿勢に保つために、レグレスト付き座席が用いられる場
合がある。レグレストは、乗客のふくらはぎを受けるた
めの脚受体を備えており、その脚受体が座部の前方で水
平状態、傾斜状態などに保持される。このレグレスト付
き座席によると、リクライニングした背当部とレグレス
トを併用することによって、座席全体を仮寝台とするこ
とができる。
【0003】前記座席では、レグレストの不使用時には
脚受体を略垂直状態にし、脚受体が乗客の邪魔にならな
いように、座部近傍に収納できるのが好ましい。そし
て、レグレスト使用時には脚受体を適当な高さ位置及び
傾斜状態にでき、乗客が違和感なく脚受体を使用できる
のが好ましい。しかも、原動機を用いることにより、脚
受体の傾きを自動的に調整したり収納したりできれば、
操作性に優れ、便利である。
【0004】このような観点から採用されているレグレ
ストの一形態として、前後に往復動する可動部材を有す
る原動機と、その可動部材の動きを脚受体に伝達する伝
達部とを備えたものがある。伝達部は座席フレームの前
部に軸により支持されており、原動機の可動部材の往復
動にともない軸を支点として変形し、脚受体を移動させ
る。例えば、脚受体が収納されている状態のレグレスト
において可動部材を前進させると、脚受体が垂直状態を
保ちながら前方へ押出される。脚受体は座席から所定距
離離れたところで、伝達部を支点として回動させられ水
平状態となる。なお、この水平状態から可動部材が後退
すると、脚受体が前記とは逆の動作を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
レグレスト付き座席では、レグレスト使用時に脚受体を
適当な高さ位置及び傾斜状態にした場合に、脚受体と座
部前端上面との間に段差が生じ、乗客に違和感を与える
という問題がある。これは、収納状態の脚受体を使用状
態に切替える際に、垂直状態の脚受体を単に前方へ移動
させ、その後、座席フレームの前部の軸を支点として脚
受体を回動させることになるからである。
【0006】また、レグレスト使用時に脚受体と座部と
の間に段差が生じないようにすると、脚受体を略垂直状
態にして収納した場合に、座部前方において、脚受体の
上端と座部前端上面との間に段差が生じ、乗客に違和感
を与えるという問題がある。これは、使用状態の脚受体
を収納状態にする際に、座席フレームの前部の軸を支点
として脚受体を回動させることになるからである。
【0007】そこで、本発明の課題は、使用時には脚受
体を自動で適当な高さ位置及び傾斜状態にできるととも
に、脚受体と座部前端上面との間に段差が生じることが
なく、しかも、収納時にも脚受体を自動で略垂直状態に
できるとともに、脚受体と座部前端上面との間に段差が
生じることがない状態で座部に近接して収納できる、乗
客にとって違和感がなく使い勝手のよい座席のレグレス
トを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の第1の
発明は、座部を支える座席フレームの前方に設けられた
脚受体と、前記脚受体を駆動する動力源としての原動機
と、前記原動機の動力を前記脚受体に伝達することによ
り、前記座席フレームの前方近傍の収納位置と、その収
納位置よりも前方かつ低い中間位置との間で、前記脚受
体を略垂直状態に保ちながら前後方向に移動させる第1
動力伝達部と、前記原動機の動力を前記脚受体に伝達す
ることにより、前記中間位置と、脚受体が略水平状態ま
たは前上がりの傾斜状態になる脚伸ばし位置との間で、
前記脚受体を傾きを変えながら上下方向に移動させる第
2動力伝達部とを備えるものである。
【0009】上記第1の発明によると、脚受体は座席フ
レームに最も接近したとき、その座席フレームの前方近
傍の収納位置で略垂直状態にされる。脚受体による座席
フレームからの出っ張りは最も少なく、レグレストは座
席の座部に座った人(利用者)の邪魔になりにくい。ま
た、この状態において脚受体の上面が座部の座面と略同
じ高さに設定されていれば、その上面は座面の一部とし
て機能する。
【0010】前記状態から原動機の動力が第1動力伝達
部を介して脚受体に伝達されると、脚受体は収納位置か
ら中間位置へ向けて移動する。すなわち、脚受体は略垂
直状態に保ちながら前下方へ下降する。脚受体が中間位
置を越えると、原動機の動力が第2動力伝達部を介して
その脚受体に伝達される。脚受体は傾きを変えながら中
間位置から脚伸ばし位置へ向けて移動する。脚受体が脚
伸ばし位置に至ったときには、その脚受体は略水平状態
または前上がりの傾斜状態となる。脚受体が略水平状態
になると、その上面は座部の座面と略同じ高さとなる。
これは、中間位置及び脚伸ばし位置間での脚受体の移動
に先立ち、その脚受体が略垂直状態を保ちながら一旦下
降するからである。脚受体が略水平状態になると、その
上面は利用者の脚、特にふくらはぎを下から支えて略水
平状態に保つ。また、脚受体が前上がりの傾斜状態にな
ると、利用者の脚は脚受体によって持ち上げられて斜め
に支えられる。
【0011】なお、前記略水平状態または傾斜状態か
ら、原動機の逆方向の動力が第2動力伝達部及び第1動
力伝達部を介して脚受体に伝達されると、その脚受体は
前述した動作とは逆の動作を行う。
【0012】請求項2に記載の第2の発明は、第1の発
明の構成に加え、前記原動機は往復動する可動部材を有
し、前記第1動力伝達部及び第2動力伝達部は、前記座
席フレームに回動可能に支持された作動部材と、前記脚
受体を前記作動部材に略平行に連結するとともに前記可
動部材が連結されたリンクとを備え、さらに前記第1動
力伝達部は、前記脚受体が収納位置及び中間位置間に位
置するときに前記作動部材を略垂直状態に保持する保持
機構を備えるものである。
【0013】ここで、作動部材を座席フレームに支持す
る軸と、リンクを作動部材に支持する軸とを区別するた
めに、前者を「第1軸」とし、後者を「第2軸」とす
る。上記第2の発明によると、原動機の可動部材の往復
運動はまずリンクに伝達され、そのリンクが第2軸を支
点として回動する。また、可動部材からリンクに伝わっ
た力は、そのリンクに連結された作動部材にも伝達され
る。この伝達により、作動部材は第1軸を支点として回
動しようとする。一方、作動部材には保持機構による力
も作用している。これらの可動部材からの力と、保持機
構からの力との釣り合い関係により、作動部材の作動
(回動の有無)が決定される。その結果、脚受体が収納
位置及び中間位置間に位置するときには、作動部材は略
垂直状態に保持される。このときにはリンクのみが回動
し、脚受体が略垂直状態を保ちながら移動する。脚受体
が中間位置と脚伸ばし位置の間で移動するときには、リ
ンクに加え作動部材も回動し、脚受体が傾きを変えなが
ら移動する。作動部材が略水平状態になると、脚受体も
略水平状態となる。このように、可動部材が往復動する
過程で、その可動部材の力が第1動力伝達部を介して脚
受体に伝わったり、第2動力伝達部を介して脚受体に伝
わったりする。
【0014】請求項3に記載の第3の発明は、第2の発
明の構成に加え、前記保持機構が、前記作動部材を後方
へ付勢する弾性部材と、前記弾性部材により付勢されて
略垂直状態となった作動部材に接触し、その作動部材が
それ以上後方へ回動するのを阻止するストッパとを備え
るものである。
【0015】上記第3の発明によると、作動部材には、
弾性部材により、その作動部材を後方へ傾動させようと
する力が働く。脚受体が収納位置及び中間位置間に位置
するときには、可動部材から作動部材に加わる力が弾性
部材の弾性力を下回る。このため、作動部材は第1軸を
支点として後方へ回動しようとする。しかし、その回動
がストッパによって受け止められ、脚受体が収納位置に
保持される。可動部材から作動部材に加わる力が弾性部
材の弾性力に打ち勝つと、その作動部材は第1軸を支点
として前方(脚伸ばし位置側)へ回動する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を乗物用座席のレグ
レストに具体化した一実施形態を図面に従って説明す
る。図3に示すように、座席1は、乗物の床2に固定さ
れた基台3と、その基台3の前上部(図3の左上部)に
連結された座席フレーム4と、その座席フレーム4に装
着された座部5と、座席フレーム4の後部に支持された
背当部(図示略)と、座席フレーム4に取付けられたレ
グレスト6とを備えている。
【0017】レグレスト6は、脚受体(クッション)
7、原動機8及びスイッチ(図示略)を備えている。脚
受体7は、座席フレーム4の前方近傍で略垂直状態とな
る収納位置と、図4に示すように、収納位置よりも前下
方で略垂直状態となる中間位置と、略水平状態または前
上がりの傾斜状態となる脚伸ばし位置との間で移動す
る。なお、本実施形態では、図6に示すように、脚受体
7が略水平状態となる位置を脚伸ばし位置としている。
【0018】図3に示すように原動機8は可動部材9及
び駆動部11を有し、その駆動部11の後端部において
ピン12により基台3に支持されている。駆動部11
は、外部電源(図示略)から供給される電力に応じて可
動部材9を略前後方向に往復動させる。また、駆動部1
1は可動部材9を任意の位置で停止させる機能も有す
る。スイッチは脚受体7の角度調整などに際し利用者に
よって操作されるものであり、座席1に腰掛けた利用者
の手が届く箇所、例えば、肘掛け(図示略)などに設け
られている。スイッチは外部電源及び駆動部11をつな
ぐ回路に設けられ、その操作に応じ回路を閉じたり(駆
動部11に加わる電圧の極性の切替えも含む)、開いた
りする。
【0019】原動機8の動力を脚受体7に伝達するため
に、レグレスト6は第1動力伝達部及び第2動力伝達部
を備えている。第1動力伝達部は、収納位置及び中間位
置の間で、脚受体7を略垂直状態に保ちながら移動させ
るためのものであり、第2動力伝達部は、中間位置及び
脚伸ばし位置の間で脚受体7を傾きを変えながら移動さ
せるためのものである。
【0020】次に、両動力伝達部の構成について説明す
る。図1乃至図3に示すように、座席フレーム4の前フ
レーム部13において互いに左右に離間した箇所にはブ
ラケット14が固定されている。ブラケット14には、
作動部材としてのリンク15が第1軸16によって回動
自在に支持されている。一方、脚受体7の裏面には取付
金具17が固定されている。なお、図では取付金具17
が2つの部材によって構成されているが、これらは一体
であってもよい。取付金具17及びリンク15は、互い
に平行に配置された一対のリンク18,19によって連
結されている。詳しくは、リンク15において、その中
間部分及び端部にはそれぞれ第2軸21,22が挿通さ
れており、各第2軸21,22上にリンク18,19が
支持されている。リンク18,19の端部(図1の左端
部)はピン23によって取付金具17に連結されてい
る。左右両方のリンク18,18と、左右両方のリンク
19,19とはそれぞれ第2軸21,22を覆うパイプ
24a,24bによって連結されている。さらに、左側
のリンク18におけるピン23及び第2軸21の中間部
分と、右側のリンク18におけるピン23及び第2軸2
1の中間部分とは接続棒25によって接続されており、
その接続棒25に可動部材9の前端部が連結されてい
る。
【0021】第1動力伝達部は、脚受体7が収納位置及
び中間位置の間に位置するときにリンク15を略垂直状
態に保持するための保持機構を備えている。保持機構
は、弾性部材としての引張りばね26とストッパ27と
を備えている。引張りばね26はリンク15を後方へ回
動付勢するためのものであり、その両端部は次のように
して係止されている。図3に示すように、前フレーム部
13には吊下げ棒28が固定されており、その下端部に
引張りばね26の一端が係止されている。また、左右両
方のリンク18の端部には接続棒29が架け渡されてお
り、ここに引張りばね26の他端が係止されている。ス
トッパ27は吊下げ棒28の中間部分に固定されてお
り、引張りばね26によって回動付勢されて略垂直状態
となったリンク15に接触し、そのリンク15がそれ以
上後方へ回動するのを阻止する。
【0022】そして、レグレスト6の各部の大きさ、長
さ、形状、軸の位置などは、次の条件が満たされるよう
に設定されている。その条件とは、脚受体7が収納位置
に位置するときに、その上面が座部5の座面5aと略同
じ高さになることと、脚受体7が脚伸ばし位置に位置す
るときに、その上面が座面5aと略同じ高さになること
である。
【0023】次に、前記のように構成された本実施形態
の作用及び効果について説明する。図3はレグレスト6
の収納状態を示している。この状態では、可動部材9の
大部分が駆動部11内に入り込み、可動部材9がパイプ
24aから上方に離間している。引張りばね26によ
り、リンク15には、これを後方へ回動させようとする
力が常に働いている。すなわち、引張りばね26は接続
棒29に係止されているが、その引張り力は接続棒2
9、リンク18及び第2軸21を介してリンク15に加
わっている。この力により、リンク15は第1軸16を
支点として後方へ回動しようとする。しかし、この回動
は、リンク15がストッパ27に接することにより受け
止められる。結果として、リンク15は略垂直状態を保
っている。
【0024】このときには、リンク18,19の傾きが
最も急となり、脚受体7が最も後方の位置で略垂直状態
となっている。従って、座席1に座った人(利用者)に
とって、レグレスト6が邪魔になることはない。また、
この状態では脚受体7の側面7bが座部5の座面5aと
略同じ高さとなり、その側面7bは座面5aの一部とし
て機能する。すなわち、側面7bが利用者の膝を下から
支える機能を発揮する。このとき、側面7bと座面5a
との間に段差が実質上なく、また座部5と脚受体7との
隙間もほとんどなく、利用者に違和感を与えることがな
い。
【0025】利用者により、レグレストを使用状態にす
るためのスイッチ操作が行われると、可動部材9が駆動
部11から前方へ伸び(前進し)、第2軸21を支点と
してリンク18が回動する。この回動にともない接続棒
25の位置が変化(下降)し、ピン12を支点として原
動機8の全体が前下がりに傾斜し、可動部材9がパイプ
24aに接近する。このときにはリンク15は略垂直状
態に保持され続ける。これは、リンク18の回動にとも
ない接続棒29が上方へ移動して吊下げ棒28に接近
し、引張りばね26の引張り力が多少弱くなるものの、
その力はリンク15を前方へ回動させようとする力(可
動部材9の前進によるもの)に打ち勝っているからであ
る。
【0026】リンク18,19の回動により、脚受体7
が略垂直状態を保ちながら前下方へ移動する。図4に示
すように、脚受体7が中間位置に移行すると、可動部材
9がパイプ24aに接する。さらに可動部材9が前進し
ようとすると、その前進による、リンク15を前方へ回
動させようとする力が、引張りばね26による、リンク
15を後方へ回動させようとする力に打ち勝つ。そのた
め、図5に示すように、リンク15がリンク18,19
及び脚受体7と一体となって、第1軸16を支点として
前方へ回動する。このときには、リンク15に対しリン
ク18,19が交わる角度は徐々に変化する。
【0027】可動部材9が駆動部11から最も多く突出
すると、図6に示すようにリンク15が略水平状態にな
る。脚受体7も脚伸ばし位置に至り略水平状態となり、
その表面7aが座面5aと略同じ高さとなる。これは、
前述したように可動部材9の突出にともない脚受体7が
座席フレーム4から前方へ離れるときに、リンク18,
19の回動により脚受体7が略垂直状態を保ちながら一
旦下降し、その後に、リンク15が回動しているからで
ある。そして、表面7aは利用者のふくらはぎを下から
支えて略水平状態に保つ。このとき、表面7aと座面5
aとの間に段差がほとんどなく、また座部5と脚受体7
との隙間もわずかとなり、利用者に違和感を与えること
がない。利用者は、リクライニングした背当部と脚受体
7とを併用することによって、座席1の全体を仮寝台と
し、快適に休息を取ることができる。
【0028】利用者により、脚受体7を収納するための
スイッチ操作が行われると、可動部材9がパイプ24a
に接した状態で後退し駆動部11内に没入し始める。リ
ンク15はリンク18,19及び脚受体7と一体となっ
て、引張りばね26により、図5に示すように第1軸1
6を支点とし、前記とは逆方向(後方)へ回動する。脚
受体7が中間位置の近くまで移動すると、図4に示すよ
うにリンク15が略垂直状態となりストッパ27に接触
する。脚受体7はリンク15から前方へ離間した箇所で
略垂直状態となる。さらに可動部材9が後退すると、第
2軸21,22を支点としてリンク18,19が前記と
は逆方向に回動する。この回動にともない可動部材9が
パイプ24aから上方へ離間する。脚受体7が略垂直状
態を保ちながら後上方へ移動し、座席フレーム4に接近
する。図3に示すように、脚受体7がリンク15の座席
フレーム4の直前に至ると、脚受体7の側面7bが座面
5aと略同じ高さになる。
【0029】なお、利用者はスイッチ操作により、収納
位置及び脚伸ばし位置の間の任意の位置で脚受体7を停
止させることができる。収納位置及び中間位置の間にお
いて、略垂直状態に保たれた脚受体7の座席フレーム4
からの距離を調整したり、中間位置及び脚伸ばし位置の
間において、脚受体7を所望の傾きに調整したりするこ
とができる。
【0030】このように本実施形態によると、従来技術
とは異なり、脚受体7が収納位置に保持されたときにも
脚伸ばし位置に保持されたときにも、その脚受体7の表
面7aまたは側面7bを座部5の座面5aと略同じ高さ
に揃えることができる。脚受体7と座部5との間の段差
が、利用者に違和感を感じさせない程度にまで小さくな
り、レグレスト6は使い勝手のよいものとなる。また、
1つの原動機8を用い、可動部材9を往復動させるだけ
で、脚受体7を移動させたり、傾きを変えながら移動さ
せたりできるので、部品点数の減少を図ることができ
る。さらに、接続棒29及び吊下げ棒28に引張りばね
26を掛けるとともに、吊下げ棒28にストッパ27を
固定するという簡単な構成で、リンク15を略垂直状態
に確実に保持することができる。
【0031】なお、本発明のレグレストは、長距離バ
ス、旅客機、旅客車、旅客船などの乗物用の座席のレグ
レストに適しているが、それ以外の座席のレグレストと
して適用することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、収
納に際し脚受体が略垂直状態にされたときにも、使用に
際し脚受体が略水平状態にされたときにも、その脚受体
の上面を座部の座面と略同じ高さにできる。このため、
脚受体と座部との間の段差を、利用者に違和感を感じさ
せない程度にまで小さくし、レグレストの使い勝手をよ
くすることができる。
【0033】第2の発明によれば、第1の発明の効果に
加え、1つの原動機を用い、可動部材を往復動させるだ
けで、脚受体に複雑な動きをさせることができ、部品点
数の減少を図ることができる。
【0034】第3の発明によれば、第2の発明の効果に
加え、脚受体が収納位置及び中間位置の間にあるときの
作動部材の保持を、簡単な構成で達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態において、レグ
レストの動力伝達部の一部を省略して示す斜視図であ
る。
【図2】レグレストを前上方から見た状態を示す部分斜
視図である。
【図3】脚受体が収納された状態のレグレストの縦断面
図である。
【図4】脚受体が中間位置へ移動したときのレグレスト
の縦断面図である。
【図5】脚受体が傾斜したときのレグレストの縦断面図
である。
【図6】脚受体が脚伸ばし位置へ移動したときのレグレ
ストの縦断面図である。
【符号の説明】
1 座席 4 座席フレーム 5 座部 6 レグレスト 7 脚受体 8 原動機 9 可動部材 15 作動部材としてのリンク 18 リンク 26 弾性部材としての引張りばね 27 ストッパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部を支える座席フレームの前方に設け
    られた脚受体と、 前記脚受体を駆動する動力源としての原動機と、 前記原動機の動力を前記脚受体に伝達することにより、
    前記座席フレームの前方近傍の収納位置と、その収納位
    置よりも前方かつ低い中間位置との間で、前記脚受体を
    略垂直状態に保ちながら前後方向に移動させる第1動力
    伝達部と、 前記原動機の動力を前記脚受体に伝達することにより、
    前記中間位置と、脚受体が略水平状態または前上がりの
    傾斜状態になる脚伸ばし位置との間で、前記脚受体を傾
    きを変えながら上下方向に移動させる第2動力伝達部と
    を備えることを特徴とする座席のレグレスト。
  2. 【請求項2】 前記原動機は往復動する可動部材を有
    し、 前記第1動力伝達部及び第2動力伝達部は、前記座席フ
    レームに回動可能に支持された作動部材と、前記脚受体
    を前記作動部材に略平行に連結するとともに前記可動部
    材が連結されたリンクとを備え、 さらに前記第1動力伝達部は、前記脚受体が収納位置及
    び中間位置間に位置するときに前記作動部材を略垂直状
    態に保持する保持機構を備えることを特徴とする請求項
    1に記載の座席のレグレスト。
  3. 【請求項3】 前記保持機構は、 前記作動部材を後方へ付勢する弾性部材と、 前記弾性部材により付勢されて略垂直状態となった作動
    部材に接触し、その作動部材がそれ以上後方へ回動する
    のを阻止するストッパとを備えることを特徴とする請求
    項2に記載の座席のレグレスト。
JP18821998A 1998-06-17 1998-06-17 座席のレグレスト Expired - Fee Related JP3636892B2 (ja)

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