JP2019001242A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックが立設姿勢とされている際に、ヘッドレストが下方にスライドしていることを、着座者に認識させる。【解決手段】シートバック14が、シートクッション12の上に前倒しされた前倒姿勢と、シートクッションに着座可能に立設された立設姿勢との間で揺動する。また、ヘッドレスト16が、上下方向にスライド可能かつ、前後方向に揺動可能とされている。そして、ヘッドレストが下方にスライドしている場合に、シートバックの立設姿勢への揺動に連動して、ヘッドレストが前方に向かって揺動する。このため、着座者がシートに着座すると、着座者の背部にヘッドレストが接触する。これにより、シートバックが立設姿勢とされている際に、ヘッドレストが下方にスライドしていることを、着座者が認識できる。そして、ヘッドレストを上方にスライドさせることで、ヘッドレストが後方に向かって揺動し、着座者はシートに適切に着座できる。【選択図】図8

Description

本発明は、シートクッションの上に前倒しされた前倒姿勢と、シートクッションに着座可能に立設された立設姿勢との間で揺動するシートバックを備える乗物用シートに関する。
乗物用シートには、シートバックが、シートクッションの上に前倒しされた前倒姿勢と、シートクッションに着座可能に立設された立設姿勢との間で揺動するものがある。また、ヘッドレストがシートバックの上端部において上下方向にスライド可能とされている乗物用シートもある。このように、シートバックが前倒姿勢と立設姿勢との間で揺動し、ヘッドレストが上下方向にスライドする乗物用シートの一例が、下記特許文献に記載されている。
特開2006−306251号公報
上記特許文献に記載された構造の乗物用シートでは、通常、シートバックが前倒姿勢とされる際にヘッドレストは下方にスライドされる。しかしながら、シートへの着座状態において、つまり、立設姿勢において、ヘッドレストが上方にスライドしていることを前提にシートは設計されているため、立設姿勢では、ヘッドレストが上方にスライドしていることが望ましい。このため、ヘッドレストが下方にスライドしている状態で、シートバックが立設姿勢とされた場合に、ヘッドレストが下方にスライドしていることを、着座者に認識させることを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の乗物用シートは、シートクッションと、前記シートクッションの上に前倒しされた前倒姿勢と、前記シートクッションに着座可能に立設された立設姿勢との間で揺動するシートバックと、前記立設姿勢の前記シートバックに上下方向にスライド可能かつ、前後方向に揺動可能に支持されたヘッドレストと、前記ヘッドレストが下方にスライドしている場合において、前記シートバックの前記前倒姿勢への揺動に連動して、前記ヘッドレストを後方に向かって揺動させ、前記シートバックの前記立設姿勢への揺動に連動して、前記ヘッドレストを前方に向かって揺動させる揺動機構とを備え、前記シートバックが前記立設姿勢に揺動している際に、前記ヘッドレストを上方にスライドさせることで、前記ヘッドレストが後方に向かって揺動することを特徴とする。
また、請求項2に記載の乗物用シートでは、請求項1に記載の乗物用シートにおいて、前記揺動機構が、下方にスライドしている前記ヘッドレストの後方において、前後方向にスライド可能に配設されるプッシャと、前記シートバックの前記前倒姿勢から前記立設姿勢への揺動を前記プッシャに伝達することで、前記プッシャを前方にスライドさせ、前記プッシャにより前記ヘッドレストを前方に向かって揺動させる伝達機構とを有することを特徴とする。
また、請求項3に記載の乗物用シートでは、請求項2に記載の乗物用シートにおいて、前記伝達機構が、一端部において、前記シートバックの揺動中心からズレた位置で前記シートクッションに連結され、他端部において、前記プッシャに係合する係合部材に連結される線状体を有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の乗物用シートでは、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の乗物用シートにおいて、前記シートバックが、前記ヘッドレストを収納可能な凹部を有し、前記シートバックの前記前倒姿勢への揺動に連動して、前記ヘッドレストが後方に向かって揺動することで、前記ヘッドレストが前記凹部に収納され、前記シートバックの前記立設姿勢への揺動に連動して、前記ヘッドレストが前方に向かって揺動することで、前記ヘッドレストが前記凹部から突出することを特徴とする。
請求項1に記載の乗物用シートでは、ヘッドレストが、上下方向にスライド可能かつ、前後方向に揺動可能とされている。そして、ヘッドレストが下方にスライドしている場合に、シートバックの立設姿勢への揺動に連動して、ヘッドレストが前方に向かって揺動する。このため、着座者がシートに着座すると、着座者の背部にヘッドレストが接触する。これにより、シートバックが立設姿勢とされている際に、ヘッドレストが下方にスライドしていることを、着座者が認識できる。そして、ヘッドレストを上方にスライドさせることで、ヘッドレストが後方に向かって揺動し、着座者はシートに適切に着座できる。
請求項2に記載の乗物用シートでは、前後方向にスライド可能なプッシャが、下方にスライドしているヘッドレストの後方に配設されている。そして、シートバックの前倒姿勢から立設姿勢への揺動がプッシャに伝達され、プッシャが前方にスライドすることで、プッシャによりヘッドレストが前方に向かって揺動する。これにより、ヘッドレストを揺動させる機構をシートバックに配設することが可能となり、ヘッドレストの構造を簡素化できる。
請求項3に記載の乗物用シートでは、線状体の一端部が、シートバックの揺動中心からズレた位置でシートクッションに連結され、線状体の他端部が、プッシャに係合する係合部材に連結される。これにより、シートバックの揺動を、線状体によってプッシャに伝達することが可能となり、シートバックの揺動をプッシャに伝達する機構を簡素化できる。
請求項4に記載の乗物用シートでは、シートバックの前倒姿勢への揺動に連動して、ヘッドレストが後方に向かって揺動することで、シートバックに形成された凹部にヘッドレストが収納される。これにより、前倒姿勢においてシートバックの傾斜を少なくすることが可能となり、シートバックの背面に荷物などを好適に載置することができる。
立設姿勢において、ヘッドレストが上方にスライドしている車両用シートを示す側面図である。 前倒姿勢における車両用シートを示す側面図である。 シートクッションとシートバックとの連結部を示す斜視図である。 シートバックとヘッドレストとの連結部を示す側面図である。 プッシャが前方にスライドしている状態を示す作動図である。 プッシャが後方にスライドしている状態を示す作動図である。 シートバックの揺動時の伝達機構の作動図である。 立設姿勢において、ヘッドレストが下方にスライドしている車両用シートを示す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
図1に、本発明の実施例の車両用シート10を示す。車両用シート10は、車両の後部座席として用いられるシート、所謂、リアシートである。車両用シート10は、着座者の臀部を支持するシートクッション12と、着座者の背部を支持するシートバック14と、シートバック14の上端に設けられて着座者の頭部を支持するヘッドレスト16とによって構成されている。
シートバック14は、シートクッション12の後端部に揺動可能に連結されており、シートバック14を立設させた姿勢(以下、「立設姿勢」と記載する)と、図2に示すように、シートバック14をシートクッション12の上に前倒しした姿勢(以下、「前倒姿勢」と記載する)との間でシートバック14の姿勢を変更することが可能とされている。これにより、立設姿勢において、着座者がシートクッション12に着座可能な状態となり、前倒姿勢において、シートバック14の背面の上に荷物などを載置可能な状態となる。
なお、シートバック14をコンパクトにシートクッション12の上に前倒しするために、ヘッドレスト16はシートバック14の上端部において上下方向にスライド可能とされている。これにより、前倒姿勢において、ヘッドレスト16を下方にスライド、つまり、シートバック14に接近する方向にスライドすることで、シートバック14がコンパクトにシートクッション12の上に前倒しされる。ただし、車両用シート10への着座状態において、つまり、立設姿勢において、ヘッドレスト16が上方にスライドしていることを前提に車両用シート10は設計されているため、立設姿勢では、ヘッドレスト16が上方にスライドしていることが望ましい。
そこで、車両用シート10では、ヘッドレスト16がシートバック14の上端部において前後方向に揺動可能に支持されている。そして、ヘッドレスト16が下方にスライドしている場合に、シートバック14の前倒姿勢への揺動に連動して、ヘッドレスト16が後方、つまり、シートバック14に接近する方向に向かって揺動し、シートバック14の立設姿勢への揺動に連動して、ヘッドレスト16が前方、つまり、シートバック14から離間する方向に向かって揺動する。
これにより、前倒姿勢において、ヘッドレスト16がシートバック14に接近することで、シートバック14の背面の傾斜を少なくすることが可能となり、シートバック14の背面の上に荷物などを載置し易くなる。一方、立設姿勢において、ヘッドレスト16がシートバック14から離間することで、着座者の背部を支持するシートバック14の支持面からヘッドレスト16が突出し、着座者の背部にヘッドレスト16が接触する。これにより、着座者は、ヘッドレスト16が下方にスライドしていることを認識し、ヘッドレスト16の上方へのスライドを着座者に促すことが可能となる。そして、着座者がヘッドレスト16を上方にスライドすることで、設計に応じた状態で車両用シート10に着座することが可能となる。
具体的には、図3に示すように、シートバック14の骨格をなすバックサイドフレーム20が、下端部において、シートクッション12の骨格をなすクッションサイドフレーム22に、車両用シート10の左右方向に延びる揺動軸24を中心に、揺動可能に連結されている。これにより、シートバック14は、揺動軸24を中心に揺動し、立設姿勢と前倒姿勢との間でシートバック14の姿勢が変更される。
また、図4に示すように、ヘッドレスト16を支持するためのステイ28が、シートバック14の上端から上方に向かって延び出すように配設されている。そして、ステイ28は、下端部においてバックサイドフレーム20に上下方向にスライド可能に保持されている。また、ヘッドレスト16は、側方からの視点において、概してL字型をなし、L字型の一端部をシートバック14の前方側において下方に向け、他端部において、車両用シート10の左右方向に延びる揺動軸30を中心に揺動可能に、ステイ28の上端部によって保持されている。これにより、ヘッドレスト16は、シートバック14の上端部において、上下方向にスライド可能かつ、前後方向に揺動可能とされている。なお、ヘッドレスト16は、トーションバネなどの弾性体(図示省略)によって、後方、つまり、シートバック14に接近する方向に向かって付勢されている。
また、シートバック14の前面側の上端部には、凹部32が形成されている。凹部32は、ヘッドレスト16のL字型の下方に向かって延び出す部分と対向する位置に形成されており、そのヘッドレスト16のL字型の下方に向かって延び出す部分より大きく凹んでいる。このため、ヘッドレスト16が下方にスライドすることで、ヘッドレスト16は、凹部32に収納された状態となる。
このような構造の車両用シート10において、図5乃至図7に示す揺動機構50によって、シートバック14の揺動に連動してヘッドレスト16が揺動する。詳しくは、揺動機構50は、プッシャ52と伝達機構54とにより構成されている。プッシャ52は、概して直方体形状をなし、プッシャ52の左右方向の寸法は、シートバック14の左右方向の寸法より僅かに短くされ、プッシャ52の上下方向の寸法は、シートバック14の凹部32の上下方向の寸法の半分程度とされ、プッシャ52の前後方向の寸法は、凹部32の深さ寸法より僅かに長くされている。
そして、プッシャ52は、凹部32の内部の下端部に配設されている。また、その凹部32の内部の底面には、凹部32に配設されたプッシャ52と対向する位置に、プッシャ52より僅かに大きな寸法の空洞58が形成されている。その空洞58では、シートバック14のバックサイドフレーム20が露出しており、その空洞58に露出するバックサイドフレーム20に、前後方向に延びる溝60が形成されている。そして、その溝60に、プッシャ52の側面に固定的に立設されたピン62が嵌合している。これにより、プッシャ52は、シートバック14により前後方向にスライド可能に保持されている。
ちなみに、ピン62が溝60の前端まで移動した際、つまり、プッシャ52が最も前方に向かってスライドした際に、図5に示すように、プッシャ52は後方側の端部を除いて、凹部32に露出し、プッシャ52の前方側の端面は、シートバック14の前方側の面、つまり、着座者の背部を支持する面より僅かに後方側に位置する。一方、ピン62が溝60の後端まで移動した際、つまり、プッシャ52が最も後方に向かってスライドした際に、図6に示すように、プッシャ52の全体がシートバック14の空洞58の内部に収納される。なお、プッシャ52は、コイルスプリングなどの弾性体(図示省略)によって、後方、つまり、空洞58の内部に向かって付勢されている。
また、伝達機構54は、揺動アーム70とケーブル72とにより構成されている。揺動アーム70は、長板形状の部材がL字型に屈曲されている。そして、揺動アーム70は、屈曲部において、プッシャ52の下方に車両用シート10の左右方向に延びるように配設された揺動軸74を中心に揺動可能に、シートバック14のバックサイドフレーム20により保持されている。その揺動アーム70の一端部は、プッシャ52の側面に向かって延び出しており、その一端部には、その一端部が延び出す方向に沿って長孔76が形成されている。そして、その長孔76に、プッシャ52のピン62が挿入されている。これにより、揺動アーム70が揺動することで、プッシャ52がスライドする。
また、ケーブル72は、アウターチューブ78とインナーワイヤ80とにより構成されている。インナーワイヤ80は、アウターチューブ78の内部に挿通されており、インナーワイヤ80の両端部が、アウターチューブ78の両端部から延び出している。そして、インナーワイヤ80の一端部が、揺動アーム70の長孔76が形成されていない側の端部に連結されている。一方、インナーワイヤ80の他端部は、図3に示すように、クッションサイドフレーム22に固定されたブラケット82に連結されている。また、アウターチューブ78は、シートバック14のバックサイドフレーム20に固定されている。
なお、図5に示すように、プッシャ52が最も前方にスライドしている際に、プッシャ52のスライドに伴って揺動する揺動アーム70に連結されたインナーワイヤ80は、張力のある状態とされている。つまり、プッシャ52の最も前方へのスライドに伴って揺動している揺動アーム70に、張力のある状態でインナーワイヤ80の一端部が連結されている。この際、プッシャ52は、コイルスプリングの弾性力によって後方に向かって付勢されているが、インナーワイヤ80の張力によって揺動アーム70の揺動が規制され、揺動アーム70の揺動が記載されることで、プッシャ52の後方へのスライドが規制される。
ちなみに、インナーワイヤ80の張力によりプッシャ52の後方へのスライドが規制されている状態、つまり、プッシャ52が最も前方にスライドしている状態において、シートバック14は立設姿勢とされている。このため、図1に示すように、シートバック14が立設姿勢とされている際に、プッシャ52は最も前方にスライドしている。ただし、最も前方にスライドしたプッシャ52の前方側の端面は、上述したように、シートバック14の着座者の背部を支持する面より僅かに後方側に位置するため、着座者は、プッシャ52に対して違和感なく、車両用シート10に着座できる。
また、張力によりプッシャ52の後方へのスライドを規制しているインナーワイヤ80は、図7に示すように、他端部において、シートクッション12を構成するブラケット82に連結されているが、その連結箇所は、シートバック14の揺動中心、つまり、揺動軸24から前方にズレている。このため、シートバック14が前方に向かって揺動すると、インナーワイヤ80のブラケット82への連結箇所と、そのインナーワイヤ80の延び出すアウターチューブ78の端部との間の距離が短くなる(図7の一点鎖線参照)。これは、インナーワイヤ80のブラケット82への連結箇所が、シートバック14の揺動中心より前方に位置しており、そのシートバック14のバックサイドフレーム20に固定されているアウターチューブ78がシートバック14の前方への揺動により、ブラケット82に接近するためである。
このように、シートバック14の前方への揺動に伴って、インナーワイヤ80のブラケット82への連結箇所がアウターチューブ78に接近すると、インナーワイヤ80は、アウターチューブ78の内部において、インナーワイヤ80のブラケット82に連結される端部と反対側の端部、つまり、インナーワイヤ80の揺動アーム70に連結される端部に向かって送り出される。この際、インナーワイヤ80が揺動アーム70に連結される端部に向かって送り出されることで、インナーワイヤ80の張力によるプッシャ52のスライド規制が解除され、プッシャ52は、コイルスプリングの弾性力によって、図6に示すように、後方側にスライドする。
なお、シートバック14を立設姿勢から前方に向かって揺動させる前、つまり、立設姿勢から前倒姿勢に変更する前に、ヘッドレスト16は下方にスライドされる。これは、前倒姿勢において、シートクッション12の上に前倒しされたシートバック14とヘッドレスト16とをコンパクトにするためである。このため、立設姿勢においてヘッドレスト16が下方にスライドされるが、その際、プッシャ52は、図5に示すように、前方に向かってスライドし、凹部32に露出している。このように、プッシャ52が凹部32に露出している状態で、ヘッドレスト16が下方にスライドされると、図8に示すように、ヘッドレスト16の下端部がプッシャ52に接触し、ヘッドレスト16は、トーションバネの弾性力に抗して、プッシャ52によって前方に向かって押される。つまり、立設姿勢において、ヘッドレスト16が下方にスライドされた際に、ヘッドレスト16は、プッシャ52によって前方に向かって押されて、揺動する。
このため、シートバック14が立設姿勢から前方に向かって揺動することで、上述したように、プッシャ52がコイルスプリングの弾性力によって後方側にスライドすると、プッシャ52によるヘッドレスト16の前方への押出しが解除され、ヘッドレスト16は後方、つまり、シートバック14に接近する方向に揺動する。このように、車両用シート10では、ヘッドレスト16が下方にスライドしている場合に、シートバック14の前倒姿勢への揺動に連動して、ヘッドレスト16がシートバック14に接近する方向に向かって揺動する。
そして、シートバック14が立設姿勢から前倒姿勢まで揺動することで、プッシャ52は凹部32から空洞58に引き込まれ、ヘッドレスト16が、その凹部32に向かって揺動し、図2に示すように、凹部32にヘッドレスト16が収納される。これにより、シートバック14の背面の傾斜を少なくすることが可能となり、シートバック14の背面の上に荷物などを載置し易くなる。
また、ヘッドレスト16がシートバック14の凹部32に収納されている状態での前倒姿勢からシートバック14が後方に向かって揺動すると、図7に示すように、インナーワイヤ80のブラケット82への連結箇所とアウターチューブ78との間の距離が長くなる。この際、インナーワイヤ80は、アウターチューブ78の内部において、インナーワイヤ80のブラケット82に連結される端部に向かって引き込まれる。
このように、インナーワイヤ80がブラケット82に連結される端部に向かって引き込まれることで、インナーワイヤ80に張力が生じ、インナーワイヤ80の張力によって揺動アーム70が揺動する。この際、プッシャ52は、コイルスプリングの弾性力に抗して、シートバック14の空洞58内部から前方に向かってスライドする。そして、シートバック14が前倒し姿勢から立設姿勢まで揺動することで、図5に示すように、プッシャ52が凹部32に露出する。このため、前倒し姿勢から立設姿勢まで揺動したシートバック14において、下方にスライドしているヘッドレスト16が、プッシャ52により前方に向かって押されて、シートバック14から離間する方向に揺動する。
つまり、車両用シート10では、ヘッドレスト16が下方にスライドしている場合に、シートバック14の立設姿勢への揺動に連動して、ヘッドレスト16がシートバック14から離間する方向に向かって揺動する。このように、図8に示すように、立設姿勢において、ヘッドレスト16がシートバック14から離間する方向に揺動することで、着座者の背部を支持するシートバック14の支持面からヘッドレスト16が突出する。このため、車両への搭乗者が車両用シート10に着座すると、着座者の背部にヘッドレスト16が接触する。これにより、着座者は、ヘッドレスト16が下方にスライドしていることを認識し、ヘッドレスト16の上方へのスライドを着座者に促すことが可能となる。そして、着座者が、図1に示すように、ヘッドレスト16を上方にスライドすることで、設計に応じた状態で車両用シート10に着座することが可能となる。
このように、車両用シート10では、シートバック14の揺動に連動してヘッドレスト16を揺動させることで、前倒姿勢において、シートバック14の背面の傾斜を少なくし、その背面上に好適に荷物などを載置することが可能となり、立設姿勢において、ヘッドレスト16によって、ヘッドレスト16の上方へのスライドを着座者に促すことが可能となる。
ちなみに、上記実施例において、車両用シート10は、乗物用シートの一例である。シートクッション12は、シートクッションの一例である。シートバック14は、シートバックの一例である。ヘッドレスト16は、ヘッドレストの一例である。凹部32は、凹部の一例である。揺動機構50は、揺動機構の一例である。プッシャ52は、プッシャの一例である。伝達機構54は、伝達機構の一例である。揺動アーム70は、係合部材の一例である。ケーブル72は、線状体の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。具体的には、上記実施例において、シートバック14の揺動がプッシャ52に伝達され、プッシャ52のスライドによりヘッドレスト16が揺動しているが、シートバック14の揺動が直接的にヘッドレスト16に伝達され、ヘッドレスト16が揺動するように構成されてもよい。
また、上記実施例では、シートバック14の揺動がケーブル72によりプッシャ52に伝達されているが、リンク,ギア,プーリなどを利用した機構を用いて、シートバック14の揺動をプッシャ52に伝達してもよい。
また、上記実施例では、本発明が車両用シート10に適用されているが、他の乗物、例えば、飛行機,船等の種々の乗物用のシートに本発明を適用することが可能である。
10:車両用シート(乗物用シート) 12:シートクッション 14:シートバック 16:ヘッドレスト 32:凹部 50:揺動機構 52:プッシャ 54:伝達機構 70:揺動アーム(係合部材) 72:ケーブル(線状体)

Claims (4)

  1. シートクッションと、
    前記シートクッションの上に前倒しされた前倒姿勢と、前記シートクッションに着座可能に立設された立設姿勢との間で揺動するシートバックと、
    前記立設姿勢の前記シートバックに上下方向にスライド可能かつ、前後方向に揺動可能に支持されたヘッドレストと、
    前記ヘッドレストが下方にスライドしている場合において、前記シートバックの前記前倒姿勢への揺動に連動して、前記ヘッドレストを後方に向かって揺動させ、前記シートバックの前記立設姿勢への揺動に連動して、前記ヘッドレストを前方に向かって揺動させる揺動機構と
    を備え、
    前記シートバックが前記立設姿勢に揺動している際に、前記ヘッドレストを上方にスライドさせることで、前記ヘッドレストが後方に向かって揺動することを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記揺動機構が、
    下方にスライドしている前記ヘッドレストの後方において、前後方向にスライド可能に配設されるプッシャと、
    前記シートバックの前記前倒姿勢から前記立設姿勢への揺動を前記プッシャに伝達することで、前記プッシャを前方にスライドさせ、前記プッシャにより前記ヘッドレストを前方に向かって揺動させる伝達機構と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記伝達機構が、
    一端部において、前記シートバックの揺動中心からズレた位置で前記シートクッションに連結され、他端部において、前記プッシャに係合する係合部材に連結される線状体を有することを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記シートバックが、前記ヘッドレストを収納可能な凹部を有し、
    前記シートバックの前記前倒姿勢への揺動に連動して、前記ヘッドレストが後方に向かって揺動することで、前記ヘッドレストが前記凹部に収納され、前記シートバックの前記立設姿勢への揺動に連動して、前記ヘッドレストが前方に向かって揺動することで、前記ヘッドレストが前記凹部から突出することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の乗物用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022092314A1 (ja) * 2020-11-02 2022-05-05 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート

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