JPH0617629Y2 - 座席用シートクッションのための駆動機構 - Google Patents
座席用シートクッションのための駆動機構Info
- Publication number
- JPH0617629Y2 JPH0617629Y2 JP1989010314U JP1031489U JPH0617629Y2 JP H0617629 Y2 JPH0617629 Y2 JP H0617629Y2 JP 1989010314 U JP1989010314 U JP 1989010314U JP 1031489 U JP1031489 U JP 1031489U JP H0617629 Y2 JPH0617629 Y2 JP H0617629Y2
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- JP
- Japan
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- seat
- seat cushion
- link
- cushion
- drive mechanism
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- Seats For Vehicles (AREA)
- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、バスや列車等の乗物において採用されて、レ
グレスト、シートクッション及びシートバックを備えた
座席に関し、特にこの座席を構成しているシートクッシ
ョンの後端部をシートバックの傾動に伴って上下動する
ようにした駆動機構に関するものである。
グレスト、シートクッション及びシートバックを備えた
座席に関し、特にこの座席を構成しているシートクッシ
ョンの後端部をシートバックの傾動に伴って上下動する
ようにした駆動機構に関するものである。
(従来の技術) バスや列車等の乗物において採用されている座席には、
第7図及び第8図に示すように、そのシートバックがシ
ートクッションに対して傾動するように構成されている
ものがある。このような座席においては、第7図に示し
たように、そのシートクッションの後端部がやや下がっ
た位置になるようにしてある。このようにしてある理由
は、この座席に座った人の身体が前方にズレないように
する必要があるからであり、通常は深く腰を掛けること
により、長時間の旅行等においても安楽な姿勢をとるこ
とができるのである。
第7図及び第8図に示すように、そのシートバックがシ
ートクッションに対して傾動するように構成されている
ものがある。このような座席においては、第7図に示し
たように、そのシートクッションの後端部がやや下がっ
た位置になるようにしてある。このようにしてある理由
は、この座席に座った人の身体が前方にズレないように
する必要があるからであり、通常は深く腰を掛けること
により、長時間の旅行等においても安楽な姿勢をとるこ
とができるのである。
このシートクッションの支持位置が上記のような状態で
あっても、ある一定の小さな範囲内でシートバックを所
謂リクライニングする場合には問題はなかった。ところ
が、近年のように、この種の座席を採用している乗物が
夜間走行を頻繁に行なうようになると、シートバックを
第8図に示したように大きくリクライニングさせて、こ
の座席を寝台としても使用する必要があるが、このとき
シートクッションの後端部が下がったままであると、使
用者にとって非常に不都合となるのである。すなわち、
このような従来の座席を寝台として使用しようとして
も、シートクッションの後端部が下がったままであっ
て、全体としてシートクッションとシートバックとは第
8図に示したように「く」の字状に折れ曲った状態とな
ったままであり、寝台として必要なフラットに近い面を
形成することができないのである。このため、従来の座
席は寝台として使用することが困難だったのである。
あっても、ある一定の小さな範囲内でシートバックを所
謂リクライニングする場合には問題はなかった。ところ
が、近年のように、この種の座席を採用している乗物が
夜間走行を頻繁に行なうようになると、シートバックを
第8図に示したように大きくリクライニングさせて、こ
の座席を寝台としても使用する必要があるが、このとき
シートクッションの後端部が下がったままであると、使
用者にとって非常に不都合となるのである。すなわち、
このような従来の座席を寝台として使用しようとして
も、シートクッションの後端部が下がったままであっ
て、全体としてシートクッションとシートバックとは第
8図に示したように「く」の字状に折れ曲った状態とな
ったままであり、寝台として必要なフラットに近い面を
形成することができないのである。このため、従来の座
席は寝台として使用することが困難だったのである。
これに対して、実開昭55−85940号公報に示され
ている「自動車用シート」におけるように、 「座部と背部とよりなり、該背部を傾倒可能に設けた自
動車用シートにおいて、上記座部の端部付近と座台との
間に座部と座台との距離を変える揺動部材を配設すると
ともに、上記背部に背部の傾倒により揺動する揺動リン
クを設け、上記揺動部材と揺動リンクとをリンクロッド
で連結し、上記背部を傾倒することにより上記揺動部材
を揺動させて座部の端部を上下動させる」ようにするこ
とが提案されている。つまり、この「自動車用シート」
においては、座部(シートクッション)の前端を背部
(シートバック)の傾動に合せて上下動させて、シート
バックを倒したとき寝台として必要なフラット面を形成
するものであるが、このような機構が採用できるのは、
シートクッションの前端側に特別な物、例えばレグレス
トがない場合に限られる。
ている「自動車用シート」におけるように、 「座部と背部とよりなり、該背部を傾倒可能に設けた自
動車用シートにおいて、上記座部の端部付近と座台との
間に座部と座台との距離を変える揺動部材を配設すると
ともに、上記背部に背部の傾倒により揺動する揺動リン
クを設け、上記揺動部材と揺動リンクとをリンクロッド
で連結し、上記背部を傾倒することにより上記揺動部材
を揺動させて座部の端部を上下動させる」ようにするこ
とが提案されている。つまり、この「自動車用シート」
においては、座部(シートクッション)の前端を背部
(シートバック)の傾動に合せて上下動させて、シート
バックを倒したとき寝台として必要なフラット面を形成
するものであるが、このような機構が採用できるのは、
シートクッションの前端側に特別な物、例えばレグレス
トがない場合に限られる。
すなわち、本考案が対象としている座席のように、シー
トクッションの前端側にレグレストを展開可能に配置し
て、このレグレスト、シートクッション及びシートバッ
クの三つにより、寝台として必要なフラット面を形成し
ようとする場合、上動されたレグレストの後端とこれに
近接するシートクッションとの間に大きな段差が生じて
はならないのである。もし、シートクッションの前端を
上下動させるとすると、レグレストもこれに合せて上下
動させなければならなくなるのであり、全体としてこの
種の座席は、その構造が複雑化せざるを得なくなってし
まうのである。
トクッションの前端側にレグレストを展開可能に配置し
て、このレグレスト、シートクッション及びシートバッ
クの三つにより、寝台として必要なフラット面を形成し
ようとする場合、上動されたレグレストの後端とこれに
近接するシートクッションとの間に大きな段差が生じて
はならないのである。もし、シートクッションの前端を
上下動させるとすると、レグレストもこれに合せて上下
動させなければならなくなるのであり、全体としてこの
種の座席は、その構造が複雑化せざるを得なくなってし
まうのである。
そこで、本考案者は十分な休息が得られる座席とするた
めにはどのようにしたらよいかを検討してきた結果、要
するに、シートクッションの前端の位置をこれに向けて
回動してきたレグレストに対して変化しないようにする
とともに、下がったままとなっているシートクッション
の後端部を、シートバックの傾動とともに上昇させるよ
うにすればよいことに気付き、本考案を完成したのであ
る。
めにはどのようにしたらよいかを検討してきた結果、要
するに、シートクッションの前端の位置をこれに向けて
回動してきたレグレストに対して変化しないようにする
とともに、下がったままとなっているシートクッション
の後端部を、シートバックの傾動とともに上昇させるよ
うにすればよいことに気付き、本考案を完成したのであ
る。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、以上のような経緯に基づいてなされたもの
で、その解決しようとする課題は、レグレストをも備え
た座席において、シートバックを大きく倒して座席全体
を寝台とする場合のフラットに近い面形成の困難性であ
る。
で、その解決しようとする課題は、レグレストをも備え
た座席において、シートバックを大きく倒して座席全体
を寝台とする場合のフラットに近い面形成の困難性であ
る。
そして、本考案の目的とするところは、シートバックが
通常の状態にあるときには安楽状態で着座することがで
きることは勿論、シートバックを大きく倒しかつレグレ
ストを展開したときには、これらとシートクッションと
ともにフラットに近い面を形成して寝台としても使用で
きるようにすることのできるシートクッションの駆動機
構を簡単な構成によって提供することにある。
通常の状態にあるときには安楽状態で着座することがで
きることは勿論、シートバックを大きく倒しかつレグレ
ストを展開したときには、これらとシートクッションと
ともにフラットに近い面を形成して寝台としても使用で
きるようにすることのできるシートクッションの駆動機
構を簡単な構成によって提供することにある。
(課題を解決するための手段) 以上の課題を解決するために、本考案の採った手段は、
実施例において使用する符号を付して説明すると、 「シートクッション(20)を駆動機構(40)を介してシート
フレーム(10)に支持するとともに、このシートフレーム
(10)にシートバック(30)の支持アーム(31)を傾動可能に
支持し、かつシートクッション(20)の前端に向けて展開
されるレグレスト(60)を、シートフレーム(10)側に固着
されてシートクッション(20)の前部側方に突出する支持
アーム(62)の上端に回動自在に連結して、シートバック
(30)のリクライニングをレグレスト(60)とは独立して行
なうようにした座席(100)において、 シートクッション(20)の前部下面に、このシートクッシ
ョン(20)をシートフレーム(10)側に対して傾動可能に支
持する支持部(21)を設けるとともに、シートクッション
(20)の後部下面に、駆動機構(40)のローラー(44)が係合
する前後方向の案内溝(23)を有する案内体(22)を設け、 駆動機構(40)を、シートバック(30)の支持アーム(31)に
対して一端にて回動可能に連結した第一リンク(41)と、
この第一リンク(41)の略中央上面に固着されてその先端
に案内体(22)の案内溝(23)内に係合するローラー(44)を
有した連結体(43)と、一端にて第一リンク(41)の先端に
回動可能に連結されて他端にてシートフレーム(10)側に
回動可能に連結した第二リンク(42)とにより構成したこ
とを特徴とする座席用シートクッションのための駆動機
構(40)」 である。
実施例において使用する符号を付して説明すると、 「シートクッション(20)を駆動機構(40)を介してシート
フレーム(10)に支持するとともに、このシートフレーム
(10)にシートバック(30)の支持アーム(31)を傾動可能に
支持し、かつシートクッション(20)の前端に向けて展開
されるレグレスト(60)を、シートフレーム(10)側に固着
されてシートクッション(20)の前部側方に突出する支持
アーム(62)の上端に回動自在に連結して、シートバック
(30)のリクライニングをレグレスト(60)とは独立して行
なうようにした座席(100)において、 シートクッション(20)の前部下面に、このシートクッシ
ョン(20)をシートフレーム(10)側に対して傾動可能に支
持する支持部(21)を設けるとともに、シートクッション
(20)の後部下面に、駆動機構(40)のローラー(44)が係合
する前後方向の案内溝(23)を有する案内体(22)を設け、 駆動機構(40)を、シートバック(30)の支持アーム(31)に
対して一端にて回動可能に連結した第一リンク(41)と、
この第一リンク(41)の略中央上面に固着されてその先端
に案内体(22)の案内溝(23)内に係合するローラー(44)を
有した連結体(43)と、一端にて第一リンク(41)の先端に
回動可能に連結されて他端にてシートフレーム(10)側に
回動可能に連結した第二リンク(42)とにより構成したこ
とを特徴とする座席用シートクッションのための駆動機
構(40)」 である。
すなわち、本考案に係る駆動機構(40)は、シートクッシ
ョン(20)に設けた案内体(22)の案内溝(23)内に係合する
ローラー(44)を有したものであり、このローラー(44)が
シートバック(30)の傾動に応じて上下動することによ
り、必要時にシートクッション(20)の後端部をその初期
位置から上動させるようにするものである。このローラ
ー(44)の上下動を行なうために、駆動機構(40)は、シー
トバック(30)の支持アーム(31)に連結される第一リンク
(41)と、この第一リンク(41)の一端にて回動可能に連結
され他端にてシートフレーム(10)側に回動可能に連結さ
れる第二リンク(42)と、第一リンク(41)に一体的に形成
されて上述したローラー(44)を有する連結体(43)とによ
り構成したものである。
ョン(20)に設けた案内体(22)の案内溝(23)内に係合する
ローラー(44)を有したものであり、このローラー(44)が
シートバック(30)の傾動に応じて上下動することによ
り、必要時にシートクッション(20)の後端部をその初期
位置から上動させるようにするものである。このローラ
ー(44)の上下動を行なうために、駆動機構(40)は、シー
トバック(30)の支持アーム(31)に連結される第一リンク
(41)と、この第一リンク(41)の一端にて回動可能に連結
され他端にてシートフレーム(10)側に回動可能に連結さ
れる第二リンク(42)と、第一リンク(41)に一体的に形成
されて上述したローラー(44)を有する連結体(43)とによ
り構成したものである。
(考案の作用及び使用の態様) 以下に本考案に係る駆動機構(40)の作用について説明す
るが、この作用については、座席(100)の各シートクッ
ション(20)及びシートバック(30)の動きに伴った説明を
した方が理解し易いと思われるので、これらシートクッ
ション(20)及びシートバック(30)の動きを基にして説明
する。
るが、この作用については、座席(100)の各シートクッ
ション(20)及びシートバック(30)の動きに伴った説明を
した方が理解し易いと思われるので、これらシートクッ
ション(20)及びシートバック(30)の動きを基にして説明
する。
まず、本考案を適用した座席(100)が通常状態にある場
合、すなわち、シートバック(30)を大きくリクライニン
グしない場合には、座席(100)は第1図及び第2図の実
線にて示した状態にある。この場合、特にシートクッシ
ョン(20)の状態に着目してみると、第2図に示したよう
に、このシートクッション(20)の後端部はその先端部に
比して低い位置にある。
合、すなわち、シートバック(30)を大きくリクライニン
グしない場合には、座席(100)は第1図及び第2図の実
線にて示した状態にある。この場合、特にシートクッシ
ョン(20)の状態に着目してみると、第2図に示したよう
に、このシートクッション(20)の後端部はその先端部に
比して低い位置にある。
この場合においては、本考案に係る駆動機構(40)は、第
3図及び第4図に示すような状態にある。すなわち、駆
動機構(40)を構成している第一リンク(41)は、第一回動
軸(46)によってシートバック(30)を構成している支持ア
ーム(31)の下端に連結されているが、この支持アーム(3
1)の下端は、シートバック(30)が通常の起立状態にある
場合、第3図の図示最右端でかつ最下端に位置してい
て、この第一リンク(41)の支持アーム(31)側の端部も最
下端に位置している。
3図及び第4図に示すような状態にある。すなわち、駆
動機構(40)を構成している第一リンク(41)は、第一回動
軸(46)によってシートバック(30)を構成している支持ア
ーム(31)の下端に連結されているが、この支持アーム(3
1)の下端は、シートバック(30)が通常の起立状態にある
場合、第3図の図示最右端でかつ最下端に位置してい
て、この第一リンク(41)の支持アーム(31)側の端部も最
下端に位置している。
また、この第一リンク(41)は、支持アーム(31)の下端が
第3図の最右端に位置していることから、その移動範囲
の最右端に位置しており、これにより、この第一リンク
(41)の先端に連結した第二リンク(42)の第一リンク(41)
との連結部も最下端に位置している。従って、駆動機構
(40)の第一リンク(41)は全体としてその移動範囲の最下
端に位置しているから、この第一リンク(41)に一体的に
連結した連結体(43)、及びこの連結体(43)に設けられて
いるローラー(44)も最下端に位置していることになり、
このローラー(44)とシートクッション(20)の後端部に設
けた案内体(22)の案内溝(23)との係合によって、シート
クッション(20)の後端部はその最下端にまで下がった状
態にあるのである。
第3図の最右端に位置していることから、その移動範囲
の最右端に位置しており、これにより、この第一リンク
(41)の先端に連結した第二リンク(42)の第一リンク(41)
との連結部も最下端に位置している。従って、駆動機構
(40)の第一リンク(41)は全体としてその移動範囲の最下
端に位置しているから、この第一リンク(41)に一体的に
連結した連結体(43)、及びこの連結体(43)に設けられて
いるローラー(44)も最下端に位置していることになり、
このローラー(44)とシートクッション(20)の後端部に設
けた案内体(22)の案内溝(23)との係合によって、シート
クッション(20)の後端部はその最下端にまで下がった状
態にあるのである。
以上のような状態から座席(100)を寝台として使用した
い場合には、使用者はシートバック(30)を大きく倒すと
ともに、レグレスト(60)を、第1図〜第3図の仮想線に
示したように展開させればよいのである。すなわち、使
用者が自分の背中や手でシートバック(30)を第1図及び
第2図の仮想線に示した位置にまで大きく倒すのである
が、このシートバック(30)が完全に倒れた場合には、駆
動機構(40)を構成している第一リンク(41)、第二リンク
(42)及び連結体(43)は第3図の仮想線にて示した位置に
なるのでる。つまり、シートバック(30)の倒伏によっ
て、その支持アーム(31)の下端が、第3図の仮想線にて
示したように、その移動範囲の最左端で最上端に位置す
るため、この支持アーム(31)の下端に連結してある第一
リンク(41)、この第一リンク(41)の先端に連結してある
第二リンク(42)、及び第一リンク(41)と一体的な連結体
(43)が第3図の仮想線にて示した位置となるのである。
い場合には、使用者はシートバック(30)を大きく倒すと
ともに、レグレスト(60)を、第1図〜第3図の仮想線に
示したように展開させればよいのである。すなわち、使
用者が自分の背中や手でシートバック(30)を第1図及び
第2図の仮想線に示した位置にまで大きく倒すのである
が、このシートバック(30)が完全に倒れた場合には、駆
動機構(40)を構成している第一リンク(41)、第二リンク
(42)及び連結体(43)は第3図の仮想線にて示した位置に
なるのでる。つまり、シートバック(30)の倒伏によっ
て、その支持アーム(31)の下端が、第3図の仮想線にて
示したように、その移動範囲の最左端で最上端に位置す
るため、この支持アーム(31)の下端に連結してある第一
リンク(41)、この第一リンク(41)の先端に連結してある
第二リンク(42)、及び第一リンク(41)と一体的な連結体
(43)が第3図の仮想線にて示した位置となるのである。
従って、シートクッション(20)の後端部は、このシート
クッション(20)に取付けた案内体(22)の案内溝(23)内に
係合している駆動機構(40)側のローラー(44)によって、
第3図の仮想線にて示した位置にまで上動された状態に
なるのである。この場合、シートクッション(20)の前端
部は、その下面に設けた支持部(21)がシートフレーム(1
0)の受杆(14)に回動可能に嵌合してあるから、この受杆
(14)を中心として回動するのである。つまり、シートク
ッション(20)においては、その後端部が上動されたとし
ても、その前端部の位置(高さ)が殆ど変化しないので
あり、第3図の仮想線にて示したように、展開されたレ
グレスト(60)の後端がこのシートクッション(20)の前端
に対向したとき、両者間には段差は生じないのである。
クッション(20)に取付けた案内体(22)の案内溝(23)内に
係合している駆動機構(40)側のローラー(44)によって、
第3図の仮想線にて示した位置にまで上動された状態に
なるのである。この場合、シートクッション(20)の前端
部は、その下面に設けた支持部(21)がシートフレーム(1
0)の受杆(14)に回動可能に嵌合してあるから、この受杆
(14)を中心として回動するのである。つまり、シートク
ッション(20)においては、その後端部が上動されたとし
ても、その前端部の位置(高さ)が殆ど変化しないので
あり、第3図の仮想線にて示したように、展開されたレ
グレスト(60)の後端がこのシートクッション(20)の前端
に対向したとき、両者間には段差は生じないのである。
以上のように、シートクッション(20)の後端部が上動し
かつレグレスト(60)が展開した場合に、座席(100)全体
としては第6図に示したようになるのである。すなわ
ち、座席(100)を構成しているシートクッション(20)、
シートバック(30)及びレグレスト(60)は、全体として比
較的フラットな平面を形成するのであり、第8図に示し
た従来の場合に比して寝台としてより好適な形状となる
のである。
かつレグレスト(60)が展開した場合に、座席(100)全体
としては第6図に示したようになるのである。すなわ
ち、座席(100)を構成しているシートクッション(20)、
シートバック(30)及びレグレスト(60)は、全体として比
較的フラットな平面を形成するのであり、第8図に示し
た従来の場合に比して寝台としてより好適な形状となる
のである。
また、本実施例においては、駆動機構(40)のローラー(4
4)を案内する案内溝(23)が、第3図及び第5図に示した
ように、クランク状のものとして形成してある。これに
より、シートバック(30)を寝台化するのではなく単にリ
クライニングする場合、すなわち使用者の着座姿勢を変
える場合には、シートクッション(20)の後端部は上下動
しないで静止状態が維持される。換言すれば、本実施例
においては、案内溝(23)をクランク状に形成することに
より、シートバック(30)を大きく倒伏させた場合にの
み、シートクッション(20)の後端部が上動するようにな
っているのである。
4)を案内する案内溝(23)が、第3図及び第5図に示した
ように、クランク状のものとして形成してある。これに
より、シートバック(30)を寝台化するのではなく単にリ
クライニングする場合、すなわち使用者の着座姿勢を変
える場合には、シートクッション(20)の後端部は上下動
しないで静止状態が維持される。換言すれば、本実施例
においては、案内溝(23)をクランク状に形成することに
より、シートバック(30)を大きく倒伏させた場合にの
み、シートクッション(20)の後端部が上動するようにな
っているのである。
このシートバック(30)とシートクッション(20)との連動
は、駆動機構(40)において第一及び第二リンク(41)(42)
を互いに回動可能に連結し、第一リンク(41)に連結体(4
3)を介してローラー(44)を設けたことによって円滑にな
される。すなわち、シートバック(30)の支持アーム(31)
の下端の揺動範囲と、シートクッション(20)の後部の上
下動範囲とは、その方向及び範囲において全く異なるの
であるが、これらの差は、第一及び第二リンク(41)(42)
を互いに回動可能に連結したこと、ローラー(44)がシー
トクッション(20)に設けた案内体(22)におけるクランク
状の案内溝(23)内を転動するようにしたことによって無
理なく吸収されるからである。
は、駆動機構(40)において第一及び第二リンク(41)(42)
を互いに回動可能に連結し、第一リンク(41)に連結体(4
3)を介してローラー(44)を設けたことによって円滑にな
される。すなわち、シートバック(30)の支持アーム(31)
の下端の揺動範囲と、シートクッション(20)の後部の上
下動範囲とは、その方向及び範囲において全く異なるの
であるが、これらの差は、第一及び第二リンク(41)(42)
を互いに回動可能に連結したこと、ローラー(44)がシー
トクッション(20)に設けた案内体(22)におけるクランク
状の案内溝(23)内を転動するようにしたことによって無
理なく吸収されるからである。
なお、本実施例においては、シートバック(30)の傾動を
積極的に行なうために、その支持アーム(31)に駆動装置
(50)を設けた例について示してあり、この駆動装置(50)
の使用によってシートクッション(20)の後端部の上動を
積極的に行なうようにしてある。しかしながら、この駆
動装置(50)は、本考案の実施にあたって必ずしも必要な
ものではない。その理由は、一般にシートバック(30)の
傾動操作は使用者の力によっても行なえるようにしてお
くことが必要だからであり、また使用者がシートクッシ
ョン(20)に着座した状態でこの座席(100)を寝台とした
い場合には、使用者はシートクッション(20)から腰を浮
かせながらシートバック(30)に当接している背中に力を
入れてシートバック(30)の倒伏操作を行なうことが多い
からである。すなわち、シートクッション(20)の上動に
対してはそれ程の力が必要ではなく、一般的には駆動装
置(50)によって操作を行なう必要が少ないからである。
積極的に行なうために、その支持アーム(31)に駆動装置
(50)を設けた例について示してあり、この駆動装置(50)
の使用によってシートクッション(20)の後端部の上動を
積極的に行なうようにしてある。しかしながら、この駆
動装置(50)は、本考案の実施にあたって必ずしも必要な
ものではない。その理由は、一般にシートバック(30)の
傾動操作は使用者の力によっても行なえるようにしてお
くことが必要だからであり、また使用者がシートクッシ
ョン(20)に着座した状態でこの座席(100)を寝台とした
い場合には、使用者はシートクッション(20)から腰を浮
かせながらシートバック(30)に当接している背中に力を
入れてシートバック(30)の倒伏操作を行なうことが多い
からである。すなわち、シートクッション(20)の上動に
対してはそれ程の力が必要ではなく、一般的には駆動装
置(50)によって操作を行なう必要が少ないからである。
そして、この座席(100)は、前述したように、シートク
ッション(20)の前方に上動し得るレグレスト(60)を有す
るものであり、このレグレスト(60)はシートバック(30)
のための駆動装置(50)とは別の駆動装置(51)等によっ
て、第2図の仮想線にて示したように、適宜上動される
ものである。
ッション(20)の前方に上動し得るレグレスト(60)を有す
るものであり、このレグレスト(60)はシートバック(30)
のための駆動装置(50)とは別の駆動装置(51)等によっ
て、第2図の仮想線にて示したように、適宜上動される
ものである。
(実施例) 次に、本考案を、図面に示した座席(100)に適用した場
合の実施例に従って詳細に説明する。
合の実施例に従って詳細に説明する。
第1図及び第2図には、本考案を適用した座席(100)が
示してあり、この座席(100)は、シートフレーム(10)
と、このシートフレーム(10)上に設けたシートクッショ
ン(20)と、このシートクッション(20)に対して駆動装置
(50)によって傾動するシートバック(30)と、シートクッ
ション(20)の前方にて上動し得るレグレスト(60)とを有
している。
示してあり、この座席(100)は、シートフレーム(10)
と、このシートフレーム(10)上に設けたシートクッショ
ン(20)と、このシートクッション(20)に対して駆動装置
(50)によって傾動するシートバック(30)と、シートクッ
ション(20)の前方にて上動し得るレグレスト(60)とを有
している。
シートフレーム(10)は、座席(100)を構成するための各
部材を支持するものであり、第2図及び第4図に示すよ
うに、座席(100)の脚や肘掛等が連結される左右一対の
支持板(11)を有している。各支持板(11)には種々な軸や
梁等が連結されるが、特に第4図に示すように、後述の
駆動機構(40)の一部が回動可能に連結される第一支持軸
(12)と、駆動装置(50)の一部が回動可能に連結される第
二支持軸(13)とを有している。また、これらの支持板(1
1)間には、第3図に示すように、後述のシートクッショ
ン(20)側の支持部(21)が嵌合される略水平状の受杆(14)
が設けてある。
部材を支持するものであり、第2図及び第4図に示すよ
うに、座席(100)の脚や肘掛等が連結される左右一対の
支持板(11)を有している。各支持板(11)には種々な軸や
梁等が連結されるが、特に第4図に示すように、後述の
駆動機構(40)の一部が回動可能に連結される第一支持軸
(12)と、駆動装置(50)の一部が回動可能に連結される第
二支持軸(13)とを有している。また、これらの支持板(1
1)間には、第3図に示すように、後述のシートクッショ
ン(20)側の支持部(21)が嵌合される略水平状の受杆(14)
が設けてある。
シートクッション(20)は、第1図及び第5図に示したよ
うなものであり、その下部の前後には、第5図に示した
ように、支持部(21)と案内体(22)とが固着してある。支
持部(21)は、このシートクッション(20)をシートフレー
ム(10)に対して回動可能に支持するものであり、第3図
に示すように、シートフレーム(10)側の受杆(14)上に上
方から嵌合され、シートクッション(20)の前端部をシー
トフレーム(10)側に対して回動可能に支持するものであ
る。また、案内体(22)は、後述の駆動機構(40)側のロー
ラー(44)が係合される略クンラク状の案内溝(23)を有す
るものであり、第4図に示したように、本実施例におい
てはシートクッション(20)の左右に一対設けてある。各
案内体(22)は、その案内溝(23)が座席(100)の前後方向
に位置すべくシートクッション(20)を構成する支持板に
固着してある。
うなものであり、その下部の前後には、第5図に示した
ように、支持部(21)と案内体(22)とが固着してある。支
持部(21)は、このシートクッション(20)をシートフレー
ム(10)に対して回動可能に支持するものであり、第3図
に示すように、シートフレーム(10)側の受杆(14)上に上
方から嵌合され、シートクッション(20)の前端部をシー
トフレーム(10)側に対して回動可能に支持するものであ
る。また、案内体(22)は、後述の駆動機構(40)側のロー
ラー(44)が係合される略クンラク状の案内溝(23)を有す
るものであり、第4図に示したように、本実施例におい
てはシートクッション(20)の左右に一対設けてある。各
案内体(22)は、その案内溝(23)が座席(100)の前後方向
に位置すべくシートクッション(20)を構成する支持板に
固着してある。
シートバック(30)は、第3図に示したように、その支持
アーム(31)をシートフレーム(10)側に回動軸(32)を介し
て傾動可能に連結されるもので、当該座席(100)の後方
に位置する他の座席(100)の使用者に邪魔にならない範
囲で、最大限第2図の仮想線に示した位置(倒伏位置)
にまで傾動可能に支持してある。
アーム(31)をシートフレーム(10)側に回動軸(32)を介し
て傾動可能に連結されるもので、当該座席(100)の後方
に位置する他の座席(100)の使用者に邪魔にならない範
囲で、最大限第2図の仮想線に示した位置(倒伏位置)
にまで傾動可能に支持してある。
本実施例においては、第3図に示したように、このシー
トバック(30)の支持アーム(31)の下端に駆動装置(50)の
一端が連結してあり、この駆動装置(50)を使用者が操作
することにより、当該シートバック(30)の傾動操作を容
易に行なえるようにしてある。なお、ここでいう駆動装
置(50)は、第4図の図示下端に示したものであり、その
他端側は、シートフレーム(10)側の第二支持軸(13)に回
動可能に連結してある。また、本実施例においては、シ
ートバック(30)の背面下部に、第2図の仮想線にて示し
た位置にまで開放できるフットストッパ(70)が設けてあ
り、このフットストッパ(70)は当該座席(100)の後方に
位置する座席(100)の使用者の足を係止するものであ
る。
トバック(30)の支持アーム(31)の下端に駆動装置(50)の
一端が連結してあり、この駆動装置(50)を使用者が操作
することにより、当該シートバック(30)の傾動操作を容
易に行なえるようにしてある。なお、ここでいう駆動装
置(50)は、第4図の図示下端に示したものであり、その
他端側は、シートフレーム(10)側の第二支持軸(13)に回
動可能に連結してある。また、本実施例においては、シ
ートバック(30)の背面下部に、第2図の仮想線にて示し
た位置にまで開放できるフットストッパ(70)が設けてあ
り、このフットストッパ(70)は当該座席(100)の後方に
位置する座席(100)の使用者の足を係止するものであ
る。
そして、シートバック(30)とシートフレーム(10)間に
は、本考案の主要部を構成する駆動機構(40)が設けてあ
る。この駆動機構(40)は、第3図及び第4図に示したよ
うに、シートバック(30)の支持アーム(31)に対して一端
にて回動可能に連結した第一リンク(41)と、この第一リ
ンク(41)に固定的に設けられてその先端(第3図の図示
上端)にシートクッション(20)の案内体(22)に形成した
案内溝(23)内に係合するローラー(44)を有した連結体(4
3)と、一端にて第一リンク(41)の先端に回動可能に連結
された他端にてシートフレーム(10)側に回動可能に連結
した第二リンク(42)とを備えている。
は、本考案の主要部を構成する駆動機構(40)が設けてあ
る。この駆動機構(40)は、第3図及び第4図に示したよ
うに、シートバック(30)の支持アーム(31)に対して一端
にて回動可能に連結した第一リンク(41)と、この第一リ
ンク(41)に固定的に設けられてその先端(第3図の図示
上端)にシートクッション(20)の案内体(22)に形成した
案内溝(23)内に係合するローラー(44)を有した連結体(4
3)と、一端にて第一リンク(41)の先端に回動可能に連結
された他端にてシートフレーム(10)側に回動可能に連結
した第二リンク(42)とを備えている。
本実施例においては、駆動機構(40)を構成している第一
リンク(41)、第二リンク(42)及び連結体(43)は、第4図
に示したように、シートクッション(20)の左右両側に配
置されるべくそれぞれ左右一対のものとなっているもの
であり、各第一リンク(41)の一端を、シートバック(30)
を構成している左右一対の支持アーム(31)に対して第一
回動軸(46)により、上記駆動装置(50)と同軸的かつ回動
可能に連結してある。また、左右一対の連結体(43)は、
これらを横方向に配置した連結ロッド(45)によって連結
することにより、それぞれ同様に動くように構成してあ
る。従って、第二リンク(42)は左右一対存在している
が、第4図の図示下側に位置する第二リンク(42)の先端
はシートフレーム(10)側に設けた第一支持軸(12)に、ま
た第4図の図示上側に位置する第二リンク(42)の先端は
シートフレーム(10)側に設けた第二回動軸(47)に、それ
ぞれ回動可能に連結してある。
リンク(41)、第二リンク(42)及び連結体(43)は、第4図
に示したように、シートクッション(20)の左右両側に配
置されるべくそれぞれ左右一対のものとなっているもの
であり、各第一リンク(41)の一端を、シートバック(30)
を構成している左右一対の支持アーム(31)に対して第一
回動軸(46)により、上記駆動装置(50)と同軸的かつ回動
可能に連結してある。また、左右一対の連結体(43)は、
これらを横方向に配置した連結ロッド(45)によって連結
することにより、それぞれ同様に動くように構成してあ
る。従って、第二リンク(42)は左右一対存在している
が、第4図の図示下側に位置する第二リンク(42)の先端
はシートフレーム(10)側に設けた第一支持軸(12)に、ま
た第4図の図示上側に位置する第二リンク(42)の先端は
シートフレーム(10)側に設けた第二回動軸(47)に、それ
ぞれ回動可能に連結してある。
なお、この第二回動軸(47)は、第3図にも示したよう
に、後述するフットレスト(60)の下面に連結してある駆
動リンクの一端を回動自在に支持するものであって、横
からみたとき第一支持軸(12)と同一位置にあるものであ
る。フットレスト(60)の駆動リンクは、第4図の図示上
方に示した駆動装置(51)によって第3図に示したような
範囲内で駆動されるものであり、駆動装置(51)の駆動ロ
ッドは、第二回動軸(47)の少し前方に位置する駆動リン
ク上に連結してあるものである。そして、駆動装置(51)
の他端は、第4図に示したように、支持アーム(31)では
なくシートフレーム(10)の一部に連結してあり、シート
バック(30)とフットレスト(60)とは連動しないようにし
てあるものである。
に、後述するフットレスト(60)の下面に連結してある駆
動リンクの一端を回動自在に支持するものであって、横
からみたとき第一支持軸(12)と同一位置にあるものであ
る。フットレスト(60)の駆動リンクは、第4図の図示上
方に示した駆動装置(51)によって第3図に示したような
範囲内で駆動されるものであり、駆動装置(51)の駆動ロ
ッドは、第二回動軸(47)の少し前方に位置する駆動リン
ク上に連結してあるものである。そして、駆動装置(51)
の他端は、第4図に示したように、支持アーム(31)では
なくシートフレーム(10)の一部に連結してあり、シート
バック(30)とフットレスト(60)とは連動しないようにし
てあるものである。
また、本実施例においては、各ローラー(44)は、第一リ
ンク(41)に固着した連結体(43)に直接設けたのではな
く、両第一リンク(41)間に受杆(14)と平行に配置される
前述した連結ロッド(45)上に設けてある。もし、シート
クッション(20)側の各案内体(22)の取付け位置に制限が
なければ、各ローラー(44)を第一リンク(41)に直接設け
て実施してもよいが、一般には各案内体(22)の取付位置
には、乗客のレグスペースを確保するための取付スペー
ス等の関係から制限が多いから、本実施例のように各ロ
ーラー(44)を連結ロッド(45)を介して連結体(43)側に設
けるようにすると便利である。
ンク(41)に固着した連結体(43)に直接設けたのではな
く、両第一リンク(41)間に受杆(14)と平行に配置される
前述した連結ロッド(45)上に設けてある。もし、シート
クッション(20)側の各案内体(22)の取付け位置に制限が
なければ、各ローラー(44)を第一リンク(41)に直接設け
て実施してもよいが、一般には各案内体(22)の取付位置
には、乗客のレグスペースを確保するための取付スペー
ス等の関係から制限が多いから、本実施例のように各ロ
ーラー(44)を連結ロッド(45)を介して連結体(43)側に設
けるようにすると便利である。
そして、この座席(100)は、シートクッション(20)の前
方に上動すなわち展開し得るレグレスト(60)を有してお
り、このフットレスト(60)は第4図の図示上方に示した
駆動装置(51)によって、シートバック(30)の操作とは独
立して操作されるものである。
方に上動すなわち展開し得るレグレスト(60)を有してお
り、このフットレスト(60)は第4図の図示上方に示した
駆動装置(51)によって、シートバック(30)の操作とは独
立して操作されるものである。
すなわち、このフットレスト(60)は、本考案の座席(10
0)において必要不可欠なものであるが、前述したよう
に、シートバック(30)の倒伏とは連動しないものである
から、前述した駆動機構(40)によるシートクッション(2
0)後部の上下動とも連動しないものである。つまり、こ
のフットレスト(60)は、第1図〜第3図に示したよう
に、これから後方に延びる連結アーム(61)を有してい
て、この連結アーム(61)の後端を、シートフレーム(10)
側に固定してある支持アーム(62)の上端に回動自在に連
結してある。
0)において必要不可欠なものであるが、前述したよう
に、シートバック(30)の倒伏とは連動しないものである
から、前述した駆動機構(40)によるシートクッション(2
0)後部の上下動とも連動しないものである。つまり、こ
のフットレスト(60)は、第1図〜第3図に示したよう
に、これから後方に延びる連結アーム(61)を有してい
て、この連結アーム(61)の後端を、シートフレーム(10)
側に固定してある支持アーム(62)の上端に回動自在に連
結してある。
本実施例の支持アーム(62)は、シートクッション(20)の
両側に配置される左右一対のものであり、その上端はシ
ートクッション(20)の前部側面の上部に位置するもので
ある。そして、この支持アーム(62)は、前述したよう
に、例えばその下端部にてシートフレーム(10)側に固着
してあり、シートクッション(20)の傾動やシートバック
(30)の倒伏に対しては、第2図に示したように、全く無
関係で常に定位置に位置するものである。
両側に配置される左右一対のものであり、その上端はシ
ートクッション(20)の前部側面の上部に位置するもので
ある。そして、この支持アーム(62)は、前述したよう
に、例えばその下端部にてシートフレーム(10)側に固着
してあり、シートクッション(20)の傾動やシートバック
(30)の倒伏に対しては、第2図に示したように、全く無
関係で常に定位置に位置するものである。
換言すれば、この不動な支持アーム(62)によって支持さ
れているフットレスト(60)は、シートバック(30)を倒伏
させる駆動装置(50)とは別の、第4図の図示上方に示し
た駆動装置(51)によって駆動されるものであり、その駆
動操作は図示しない操作レバー等によって行われるので
ある。また、このフットレスト(60)は、これと一体的で
後方に延出する連結アーム(61)によって、固定的な支持
アーム(62)の上端に回動可能に連結したものであるか
ら、第1図〜第3図に示したように、この支持アーム(6
2)の上端を中心にしてシートクッション(20)の前部下方
から前方に向けて回動するのである。
れているフットレスト(60)は、シートバック(30)を倒伏
させる駆動装置(50)とは別の、第4図の図示上方に示し
た駆動装置(51)によって駆動されるものであり、その駆
動操作は図示しない操作レバー等によって行われるので
ある。また、このフットレスト(60)は、これと一体的で
後方に延出する連結アーム(61)によって、固定的な支持
アーム(62)の上端に回動可能に連結したものであるか
ら、第1図〜第3図に示したように、この支持アーム(6
2)の上端を中心にしてシートクッション(20)の前部下方
から前方に向けて回動するのである。
(考案の効果) 以上説明した通り、本考案においては、上記実施例にて
例示した如く、 「シートクッション(20)を駆動機構(40)を介してシート
フレーム(10)に支持するとともに、このシートフレーム
(10)にシートバック(30)の支持アーム(31)を傾動可能に
支持し、かつシートクッション(20)の前端に向けて展開
されるレグレスト(60)を、シートフレーム(10)側に固着
されてシートクッション(20)の前部側方に突出する支持
アーム(62)の上端に回動自在に連結して、シートバック
(30)のリクライニングをレグレスト(60)とは独立して行
なうようにした座席(100)において、 シートクッション(20)の前部下面に、このシートクッシ
ョン(20)をシートフレーム(10)側に対して傾動可能に支
持する支持部(21)を設けるとともに、シートクッション
(20)の後部下面に、駆動機構(40)のローラー(44)が係合
する前後方向の案内溝(23)を有する案内体(22)を設け、 駆動機構(40)を、シートバック(30)の支持アーム(31)に
対して一端にて回動可能に連結した第一リンク(41)と、
この第一リンク(41)の略中央上面に固着されてその先端
に案内体(22)の案内溝(23)内に係合するローラー(44)を
有した連結体(43)と、一端にて第一リンク(41)の先端に
回動可能に連結されて他端にてシートフレーム(10)側に
回動可能に連結した第二リンク(42)とにより構成したこ
とを特徴とする座席用シートクッションのための駆動機
構(40)」 にその構成上の特徴があり、これらにより、シートバッ
ク(30)が通常の状態にあるときには安楽状態で着座する
ことができることは勿論、シートバック(30)を大きく倒
したときには、これとシートクッション(20)、及び前方
に向けて展開したレグレスト(60)とともに寝台としても
使用できるフラットな面を形成するようにすることので
きる駆動機構(40)を簡単な構成によって提供することが
できるのである。
例示した如く、 「シートクッション(20)を駆動機構(40)を介してシート
フレーム(10)に支持するとともに、このシートフレーム
(10)にシートバック(30)の支持アーム(31)を傾動可能に
支持し、かつシートクッション(20)の前端に向けて展開
されるレグレスト(60)を、シートフレーム(10)側に固着
されてシートクッション(20)の前部側方に突出する支持
アーム(62)の上端に回動自在に連結して、シートバック
(30)のリクライニングをレグレスト(60)とは独立して行
なうようにした座席(100)において、 シートクッション(20)の前部下面に、このシートクッシ
ョン(20)をシートフレーム(10)側に対して傾動可能に支
持する支持部(21)を設けるとともに、シートクッション
(20)の後部下面に、駆動機構(40)のローラー(44)が係合
する前後方向の案内溝(23)を有する案内体(22)を設け、 駆動機構(40)を、シートバック(30)の支持アーム(31)に
対して一端にて回動可能に連結した第一リンク(41)と、
この第一リンク(41)の略中央上面に固着されてその先端
に案内体(22)の案内溝(23)内に係合するローラー(44)を
有した連結体(43)と、一端にて第一リンク(41)の先端に
回動可能に連結されて他端にてシートフレーム(10)側に
回動可能に連結した第二リンク(42)とにより構成したこ
とを特徴とする座席用シートクッションのための駆動機
構(40)」 にその構成上の特徴があり、これらにより、シートバッ
ク(30)が通常の状態にあるときには安楽状態で着座する
ことができることは勿論、シートバック(30)を大きく倒
したときには、これとシートクッション(20)、及び前方
に向けて展開したレグレスト(60)とともに寝台としても
使用できるフラットな面を形成するようにすることので
きる駆動機構(40)を簡単な構成によって提供することが
できるのである。
また、本考案においては、シートクッション(20)の後部
を上下動するようにするとともに、その前部の位置を不
変のものとしたので、シートクッション(20)とその前方
に展開したレグレスト(60)との間に段差を生じさせるこ
とがないのであり、従って、これらのシートクッション
(20)、レグレスト(60)及びシートバック(30)によって、
完全にフラットな面を形成することができて、寝台とし
ての役割を十分果たすものとすることができるのであ
る。
を上下動するようにするとともに、その前部の位置を不
変のものとしたので、シートクッション(20)とその前方
に展開したレグレスト(60)との間に段差を生じさせるこ
とがないのであり、従って、これらのシートクッション
(20)、レグレスト(60)及びシートバック(30)によって、
完全にフラットな面を形成することができて、寝台とし
ての役割を十分果たすものとすることができるのであ
る。
第1図は本考案が適用される座席の斜視図、第2図は同
側面図、第3図は本考案の要部を示すための座席の要部
拡大側面図、第4図は同平面図、第5図はシートクッシ
ョンの拡大断面図、第6図はシートバックを大きく倒伏
させた状態の座席の部分破断側面図である。 第7図及び第8図は従来の座席の側面図であり、第7図
はシートバックが通常状態の場合の側面図、第8図はシ
ートバックを大きく倒伏させた場合の側面図である。 符号の説明 100……座席、10……シートフレーム、11……支持板、1
4……受杆、20……シートクッション、21……支持部、2
2……案内体、23……案内溝、30……シートバック、31
……支持アーム、40……駆動機構、41……第一リンク、
42……第二リンク、43……連結体、44……ローラー、50
……駆動装置、60……レグレスト。
側面図、第3図は本考案の要部を示すための座席の要部
拡大側面図、第4図は同平面図、第5図はシートクッシ
ョンの拡大断面図、第6図はシートバックを大きく倒伏
させた状態の座席の部分破断側面図である。 第7図及び第8図は従来の座席の側面図であり、第7図
はシートバックが通常状態の場合の側面図、第8図はシ
ートバックを大きく倒伏させた場合の側面図である。 符号の説明 100……座席、10……シートフレーム、11……支持板、1
4……受杆、20……シートクッション、21……支持部、2
2……案内体、23……案内溝、30……シートバック、31
……支持アーム、40……駆動機構、41……第一リンク、
42……第二リンク、43……連結体、44……ローラー、50
……駆動装置、60……レグレスト。
Claims (1)
- 【請求項1】シートクッションを駆動機構を介してシー
トフレームに支持するとともに、このシートフレームに
シートバックの支持アームを傾動可能に支持し、かつ前
記シートクッションの前端に向けて展開されるレグレス
トを、前記シートフレーム側に固着されて前記シートク
ッションの前部側方に突出する支持アームの上端に回動
自在に連結して、前記シートバックのリクライニングを
前記レグレストとは独立して行なうようにした座席にお
いて、 前記シートクッションの前部下面に、このシートクッシ
ョンを前記シートフレーム側に対して傾動可能に支持す
る支持部を設けるとともに、前記シートクッションの後
部下面に、前記駆動機構のローラーが係合する前後方向
の案内溝を有する案内体を設け、 前記駆動機構を、前記シートバックの支持アームに対し
て一端にて回動可能に連結した第一リンクと、この第一
リンクの略中央上面に固着されてその先端に前記案内体
の案内溝内に係合するローラーを有した連結体と、一端
にて前記第一リンクの先端に回動可能に連結されて他端
にて前記シートフレーム側に回動可能に連結した第二リ
ンクとにより構成したことを特徴とする座席用シートク
ッションのための駆動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989010314U JPH0617629Y2 (ja) | 1989-01-30 | 1989-01-30 | 座席用シートクッションのための駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989010314U JPH0617629Y2 (ja) | 1989-01-30 | 1989-01-30 | 座席用シートクッションのための駆動機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02100838U JPH02100838U (ja) | 1990-08-10 |
JPH0617629Y2 true JPH0617629Y2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=31217865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989010314U Expired - Lifetime JPH0617629Y2 (ja) | 1989-01-30 | 1989-01-30 | 座席用シートクッションのための駆動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617629Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100397267B1 (ko) * | 2003-06-12 | 2003-09-13 | 김선환 | 간격 조절이 가능한 씨트 장치 |
JP5414263B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2014-02-12 | テイ・エス テック株式会社 | シート装置 |
CN103598751A (zh) * | 2013-10-30 | 2014-02-26 | 浙江工业大学 | 升降式躺椅 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5585940U (ja) * | 1978-12-11 | 1980-06-13 |
-
1989
- 1989-01-30 JP JP1989010314U patent/JPH0617629Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02100838U (ja) | 1990-08-10 |
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