JPH0520196Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0520196Y2
JPH0520196Y2 JP1987149706U JP14970687U JPH0520196Y2 JP H0520196 Y2 JPH0520196 Y2 JP H0520196Y2 JP 1987149706 U JP1987149706 U JP 1987149706U JP 14970687 U JP14970687 U JP 14970687U JP H0520196 Y2 JPH0520196 Y2 JP H0520196Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
seat cushion
shaped member
stand
pivoted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987149706U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6454844U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987149706U priority Critical patent/JPH0520196Y2/ja
Publication of JPS6454844U publication Critical patent/JPS6454844U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0520196Y2 publication Critical patent/JPH0520196Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車輌用リクライニングシートの改良
に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、車輌用シートは、運転者の好ましい姿勢
に対応するため、シートバツクやシートクツシヨ
ンが傾斜するいわゆるリクライニングシートにな
つているが、従来のこの種リクライニングシート
はシートバツクだけが可倒のものとか、別途にシ
ートクツシヨンの傾斜角度を調節する装置をもつ
ていて、それぞれ別個に好みに応じて調節できる
ようになつている。
しかし一般に、シートクツシヨンを傾斜させる
ことなく、シートバツクのみを倒した場合は運転
者が前方にずれ易くなり、特に前後に加速度の加
わる車輌においては重要な問題であり、車種によ
つてはシートクツシヨンの傾斜調節装置を別途に
取付けている。
上述した両シートの傾斜角度と前ずれ力との関
係を略述すると、第2図に示すように、シートバ
ツク1が直立した状態で、シートクツシヨン2が
水平の状態では、運転者3の体重Wはほぼ全てシ
ートクツシヨン2側にかかり、このクツシヨン2
に平行な分力は発生しない。
次に、第3図に示すように、シートバツク1を
鉛直方向に対して角度θ1傾けた場合は、体重Wと
W1とW2に分割して考えると、W2は第4図に示
すように、シートバツク1に平行な分力F1と直
角な分力F2に分解される。このF1はさらにシー
トクツシヨン2に平行な分力F3と直角な分力F4
に分割される。結局W=W1+W2であり、W2
F1+F2=F3+F4+F2となり、このF3だけが前ず
れの要因として働く。
シートバツク1をさらに倒すと、分力F3は増
大するが、ある角度θ1以上においては減少に転じ
ることになる。即ち、F3=W2cosθ1×sinθ1であ
る。
そこでこの前ずれの対策として、第5図に示す
ように、シートクツシヨン2を前端部4を高く、
後端部5を低く傾斜させることが行われている。
今、水平面に対してシートクツシヨン2をθ2
けたとすると、第6図に示すように、W1はシー
トクツシヨン2に直角な分力F5と、平行な分力
F6に分解され、F6はF7とF8に分解されてF7=W1
sinθ2×cosθ2というF3を打ち消す分力が生じて、
前ずれが少なくなる。
しかし、実際にはシートバツク1、シートクツ
シヨン2の摩擦力によりF1分力に対する抗力が
発生するため、F3分力の発生はθが小さい領域
では前ずれは起きない。
このように、前ずれを防ぐため、シートクツシ
ヨン2を傾斜させることが考えられるが、シート
バツク1とシートクツシヨン2とを別個に傾斜さ
せるのは、操作上も、また機構上も複雑となる不
都合がある。
このような不都合を解決したものとして、例え
ば実開昭60−36339号公報に開示された考案が知
られている。これは車輌用に適したリラツクスシ
ートであつて、回動傾斜自在なシートバツクの動
きにリンク機構により連動してシートクツシヨン
を持上げて傾斜させるとゝもに、足をのせるフツ
トレストを突出させるようにしたリラツクスシー
トであり、リンクにより連動させることにより操
作上及び機構上の単純化が計られている。
しかし、これはシートバツクの回動部のシート
バツクヒンジによりシートバツクの回動と同時に
シートクツシヨンに前後方向の動きを与え、さら
にシートクツシヨンとシートクツシヨンのブラケ
ツト間に設けた一対のリンクにより前後方向の動
きを上下方向の動きに変えている。すなわち、シ
ートクツシヨンは前進と同時に後端部を支点とし
て回動傾斜するが、前端部が高くなるためヒツプ
ポイントが高くなり、さらに膝の位置が替わるの
で運転者とアクセル、ブレーキ、クラツチなどの
操作部との位置関係が変わり、シート全体を再調
節しなければならない不都合がある。
そこで、特開昭60−160910号公報にはリクライ
ニング装置により座席のシートバツクを倒して着
座者が後傾姿勢を取ろうとする際、着座者のヒツ
プポイントが前後に移動することのないように
し、着座者が座り直さなくともそのままで快適な
着座姿勢が維持できるした車両等の座席が開示さ
れている。
〔考案が解決しようとする問題点〕 本考案は、前記特開昭60−160910号公報の発明
と目的は同じであるが、簡単な構成により、これ
と同時或いはそれ以上の効果を奏するものを提供
することを目的としたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記の目的を達成するために成され
たものであり、その要旨は、シートバツクの下端
部にL字状部材を取り付けてそのコーナー部で回
動自在となるような後部スタンドに枢着するとゝ
もに、前端部を前部スタンドに回動自在となるよ
う枢着し後部を圧縮ばねで支持したシートクツシ
ヨンの後端部を前記L字状部材の自由端にその一
端を枢着した連結板の他端と回動自在となるよう
枢着し、前記シートバツクの後方への回動傾斜と
連動して前記シートクツシヨンをその前端部を支
点として後端部を前記圧縮ばねの弾性に抗して下
げる方向に回動傾斜させるように構成したことを
特徴とする車輌用リクライニングシートにある。
すなわち、シートバツクの動きに連動してシー
トクツシヨンも傾斜させるが、この際シートクツ
シヨンの前端部を支点として後端部が下がるよう
に回動させるもので、前端部はその高さが変化し
ないので、運転者を車軸の操作部位との距離は変
わらない。なお、第4図、第5図及び第6図にお
いて、いまシートクツシヨンの摩擦係数をμとす
ると、(W2cosθ1−μW2sinθ1)×sinθ1−(W1sinθ2
+μW1cosθ2)×cosθ2<0となるように構成すれ
ば、前ずれは発生しない。
〔実施例〕
以下、本考案の詳細を、第1図に示す一実施例
により説明するに、11はシートバツクで、バツ
クレストクツシヨン12とバツクレストフレーム
13とで構成させている。
このバツクレストフレーム13の一方の下端部
にはL字状部材14の垂直端部が取付けられてい
て、該L字状部材14はそのコーナー部において
車輌の床上に固定的に設けられた後部スタンド1
5とバツクレストピン16により回動可能となる
ように枢着されている。
21はシートクツシヨンで、ボトムクツシヨン
22とボトムフレーム23とからなつていて、前
端部23aの下面に突設されている支持用突起2
4において、ボトムピン25により、床上に固設
されている前部スタンド26に回動自在に支持さ
れており、このボトムフレーム23の後端部23
bとL字状部材14の自由端部とは、連結部材2
7を介して取付けられていて、シートバツク11
をバツクレストピン16を軸として回動させる
と、前記L字状部材14及び連結部材27からな
るリンク機構28により、シートクツシヨン21
は連動してボトムピン25を支点として回転す
る。
31は歯車状の爪車で、L字状部材14と一体
のバツクレストピン16に固定されており、この
爪車31に近接して、爪32をもつた操作レバー
33がピン34を中心に回動自在に取付けられて
いる。また、後部スタンド15と操作レバー33
との間には引つ張りばね35が張架されていて、
操作レバー33を矢印36方向に回動すると、爪
32が爪車31から外れてシートバツク11は自
由に傾斜し、操作レバー33を放すと、ばね35
により爪32が爪車31に噛合つてシートバツク
11は固定される。38は圧縮ばねで、シートク
ツシヨン21の後部下面と床面との間に取付けら
れており、シートクツシヨン21を水平方向に戻
す力が作用している。
次に上述の構成の本実施例の作動につき述べる
と、第1図はシートバツク11が直立していて、
シートクツシヨン21が水平である。
この状態から、シートバツク11を傾斜させる
場合は、操作レバー33を矢印36の方向に回し
て爪32を爪車31から離脱させ、シートバツク
11を回動自在として所望の角度に後方に傾斜さ
せる。このとき、L字状部材14が反時計方向に
回動し、連結部材27に連結されたボトムフレー
ム23の後端部23bを下げて、シートクツシヨ
ン21を前端部23aの支点25を中心に反時計
方向に回転させ、後端部23bを圧縮ばね38の
弾性に抗して下げるように回動する。そして、所
望の傾斜位置で操作レバー33を戻し、シートバ
ツク11をロツクして調節を終える。
また、この状態からシートバツク11をやや直
立した状態とする場合には、操作レバー33を矢
印36の方向に回して爪32を爪車31から離脱
させてロツクを外せば、シートクツシヨン21の
後端部23bは圧縮ばね38の復元力によつて自
動的に上昇し、これと連動してシートバツク11
は直立状態となる。
〔考案の効果〕
本考案に係る車両用リクライニングシートは、
上記のように、シートバツクの下端部にL字状部
材を取り付けてそのコーナー部で回動自在となる
よう後部スタンドに枢着するとゝもに、前端部を
前部スタンドに回動自在となるよう枢着し後部を
圧縮ばねで支持したシートクツシヨンの後端部を
前記L字状部材の自由端にその一端を枢着した連
結板の他端と回動自在となるよう枢着し、前記シ
ートバツクの後方への回動傾斜と連動して前記シ
ートクツシヨンをその前端部を支点として後端部
を下げる方向に回動傾斜させるように構成したの
で、シートバツクとシートクツシヨンを同時に簡
単な操作で所望の傾斜に調節できるとゝもに、前
端部の高さ、位置が変わらないから、全体を再度
操作部位に対して前後動させて調節する必要は全
くなく、操作上の単純化が図られるとゝもに、部
品点数が少なく構造が簡単なため、廉価に提供す
ることが出来るといつた諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面図、第2図乃
至第6図はシートの傾斜と前ずれとの関係を示す
説明図である。 11……シートバツク、14……L字状部材、
15……後部スタンド、16,25……枢軸、2
1……シートクツシヨン、23a……前端部、2
3b……後端部、26……前部スタンド、27…
…連結部材、38……圧縮ばね、28……リンク
機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シートバツクの下端部にL字状部材を取り付け
    てそのコーナー部で回動自在となるよう後部スタ
    ンドに枢着するとゝもに、前端部を前部スタンド
    に回動自在となるよう枢着し後部を圧縮ばねで支
    持したシートクツシヨンの後端部を前記L字状部
    材の自由端にその一端を枢着した連結板の他端と
    回動自在となるよう枢着し、前記シートバツクの
    後方への回動傾斜と連動して前記シートクツシヨ
    ンをその前端部を支点として後端部を前記圧縮ば
    ねの弾性に抗して下げる方向に回動傾斜させるよ
    うに構成したことを特徴とする車輌用リクライニ
    ングシート。
JP1987149706U 1987-09-30 1987-09-30 Expired - Lifetime JPH0520196Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987149706U JPH0520196Y2 (ja) 1987-09-30 1987-09-30

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987149706U JPH0520196Y2 (ja) 1987-09-30 1987-09-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6454844U JPS6454844U (ja) 1989-04-04
JPH0520196Y2 true JPH0520196Y2 (ja) 1993-05-26

Family

ID=31422185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987149706U Expired - Lifetime JPH0520196Y2 (ja) 1987-09-30 1987-09-30

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0520196Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7075742B2 (ja) * 2017-11-13 2022-05-26 日産自動車株式会社 車両用シートの調整方法及び車両用シート装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60160910A (ja) * 1984-01-31 1985-08-22 株式会社タチエス 車両等の座席

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5985159U (ja) * 1982-11-29 1984-06-08 吉川 善二 靴洗浄器

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60160910A (ja) * 1984-01-31 1985-08-22 株式会社タチエス 車両等の座席

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6454844U (ja) 1989-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH054429Y2 (ja)
JPH06245837A (ja) 車両用シート
JPH0520196Y2 (ja)
JP2891290B2 (ja) 車両用シート
JP2001001814A (ja) 折り畳み式シート
JPH0617629Y2 (ja) 座席用シートクッションのための駆動機構
JPH0321639Y2 (ja)
JP2604640Y2 (ja) 腰 掛
JPH0537703Y2 (ja)
JP3013882B2 (ja) 車両用シート
JPH0517957Y2 (ja)
JP2517135Y2 (ja) リクライニングシート
JPH052123Y2 (ja)
JPH0729872Y2 (ja) シート装置
JPS6030103Y2 (ja) 車両用シ−トのベツト兼用装置
JPH024611Y2 (ja)
JPH0368684B2 (ja)
JP2541913Y2 (ja) ランバーサポート装置
JPH0345626Y2 (ja)
JP2521810Y2 (ja) 揺動可能なリクライニングシート
JP3209400B2 (ja) 車両用シート
JP2544514Y2 (ja) アームレスト付リクライニングシート
JPH0527087Y2 (ja)
JP2891289B2 (ja) 車両用シート
JP3133631B2 (ja) 背ずり転換腰掛