JPH0729872Y2 - シート装置 - Google Patents
シート装置Info
- Publication number
- JPH0729872Y2 JPH0729872Y2 JP10114390U JP10114390U JPH0729872Y2 JP H0729872 Y2 JPH0729872 Y2 JP H0729872Y2 JP 10114390 U JP10114390 U JP 10114390U JP 10114390 U JP10114390 U JP 10114390U JP H0729872 Y2 JPH0729872 Y2 JP H0729872Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- link
- seat
- frame
- lower frame
- seat back
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シートクッションに対しシートバックをリク
ライニング動作させる際にその動きに連動してシートバ
ック上端側の傾斜角度を変化させ、該シートバック面の
形状をリクライニングの傾動角度に適した状態に変形さ
せて着座者の座り心地感を向上させ得るようにしてなる
中折れタイプのシートバックを備えてなるシート装置の
改良に関する。
ライニング動作させる際にその動きに連動してシートバ
ック上端側の傾斜角度を変化させ、該シートバック面の
形状をリクライニングの傾動角度に適した状態に変形さ
せて着座者の座り心地感を向上させ得るようにしてなる
中折れタイプのシートバックを備えてなるシート装置の
改良に関する。
例えば車両用シート等にあっては、シートクッション等
をシート前後方向にスライド調整自在に構成したり、シ
ートバックをリクライニング機構で傾動調整可能に構成
してなるシート構成が従来から多数提案されている。
をシート前後方向にスライド調整自在に構成したり、シ
ートバックをリクライニング機構で傾動調整可能に構成
してなるシート構成が従来から多数提案されている。
ところで、上述したような車両用シートにおいて最も一
般的なものでは、シートバックは一体に構成されてお
り、シートクッションに対してリクライニング機構によ
り倒れ角度を調整可能に構成されているに過ぎない。し
かし、このような従来のシート構造では、通常時はシー
トバックが略々立設した状態となっていることから、そ
れ程問題とはならないが、例えばシートバックを背面側
に傾動動作させた際に、着座者の視線が天井方向を向
き、前方を見る場合には、シートバック上部のシート面
と着座者の背中上部との間が離れ、その部分でのホール
ド性が損なわれるために、着座者にとっての座り心地感
が悪くなり、安定した着座姿勢を維持することができ
ず、疲労し易くなるという問題を生じていた。
般的なものでは、シートバックは一体に構成されてお
り、シートクッションに対してリクライニング機構によ
り倒れ角度を調整可能に構成されているに過ぎない。し
かし、このような従来のシート構造では、通常時はシー
トバックが略々立設した状態となっていることから、そ
れ程問題とはならないが、例えばシートバックを背面側
に傾動動作させた際に、着座者の視線が天井方向を向
き、前方を見る場合には、シートバック上部のシート面
と着座者の背中上部との間が離れ、その部分でのホール
ド性が損なわれるために、着座者にとっての座り心地感
が悪くなり、安定した着座姿勢を維持することができ
ず、疲労し易くなるという問題を生じていた。
このような問題を解決するものとして、例えば特公昭60
−57328号公報等により、シートバック上部をシートバ
ック下部から分割して構成し、且つこれを揺動可能に軸
支して連結すると共に、リンク機構等によりリクライニ
ング動作と連動してシートバック上部を、シートバック
下部に対して相対的に回動変位させ、これにより着座者
のホールド性を確保しようとした中折れタイプのシート
バックを備えたシート構造が、従来既に提案されてい
た。
−57328号公報等により、シートバック上部をシートバ
ック下部から分割して構成し、且つこれを揺動可能に軸
支して連結すると共に、リンク機構等によりリクライニ
ング動作と連動してシートバック上部を、シートバック
下部に対して相対的に回動変位させ、これにより着座者
のホールド性を確保しようとした中折れタイプのシート
バックを備えたシート構造が、従来既に提案されてい
た。
然し乍ら、このような従来構造による車両用シートで
は、リクライニング機構とは別個に設けたヒンジブラケ
ットに軸支されるサイドブラケットに逆L字状レバーを
設け、その一端にリンク(連結ロッド)の下端部を連結
すると共に、上方に延設されたリンク上端部を、該サイ
ドブラケットの上端側で回動可能に軸支されるシートバ
ック上部のフレームに連結し、且つ前記逆L字状レバー
の他端に係合ピンを設け、これを前記ヒンジブラケット
に穿設した軸支部を中心とする円弧状溝部に係合させ、
シートバックの傾動運動に連動してリンク機構を作動さ
せ、シートバック上部を相対的に回動変位させているに
過ぎないものであった。そして、このような構成では、
リクライニング機構とリンク機構との構成が複雑化し、
構成部品点数も多く、組立性の面でも問題で、しかもシ
ートバック上部に着座者からの荷重等が加わると、リン
クが逆L字状レバーを介して係合ピンと円弧状溝部との
係合部に間接的に連結されることから、がた付き問題を
生じたり、余分な力がリンク系に作用したりする等の実
用面から種々の問題を生じていた。
は、リクライニング機構とは別個に設けたヒンジブラケ
ットに軸支されるサイドブラケットに逆L字状レバーを
設け、その一端にリンク(連結ロッド)の下端部を連結
すると共に、上方に延設されたリンク上端部を、該サイ
ドブラケットの上端側で回動可能に軸支されるシートバ
ック上部のフレームに連結し、且つ前記逆L字状レバー
の他端に係合ピンを設け、これを前記ヒンジブラケット
に穿設した軸支部を中心とする円弧状溝部に係合させ、
シートバックの傾動運動に連動してリンク機構を作動さ
せ、シートバック上部を相対的に回動変位させているに
過ぎないものであった。そして、このような構成では、
リクライニング機構とリンク機構との構成が複雑化し、
構成部品点数も多く、組立性の面でも問題で、しかもシ
ートバック上部に着座者からの荷重等が加わると、リン
クが逆L字状レバーを介して係合ピンと円弧状溝部との
係合部に間接的に連結されることから、がた付き問題を
生じたり、余分な力がリンク系に作用したりする等の実
用面から種々の問題を生じていた。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
中折れタイプのシートバックを、より簡単な構成による
リンク機構によって、リクライニング機構と適切且つ確
実に連動させて所要の回動変位動作を可能とし、がた付
きや無理な作用力の発生も防ぎ、着座者のリラックス姿
勢での着座に対し安定した保持状態を、着座者の着座姿
勢等に応じて簡単且つ適切に確保でき、座り心地感を向
上させることが可能となるシート装置を得ることを目的
としている。
中折れタイプのシートバックを、より簡単な構成による
リンク機構によって、リクライニング機構と適切且つ確
実に連動させて所要の回動変位動作を可能とし、がた付
きや無理な作用力の発生も防ぎ、着座者のリラックス姿
勢での着座に対し安定した保持状態を、着座者の着座姿
勢等に応じて簡単且つ適切に確保でき、座り心地感を向
上させることが可能となるシート装置を得ることを目的
としている。
このような要請に応えるために本考案に係るシート装置
は、シートクッション後端側にベース及びアームからな
るリクライニング機構により傾動可能に支持されるシー
トバックのシートバックフレームを上、下に二分割する
ことで構成され且つ中折れ軸支部により相対的に回動可
能に軸支される上部フレーム及び下部フレームと、前記
リクライニング機構による傾動動作に伴って作動され
上、下部フレームを相対的に回動動作させるリンク機構
を備えてなり、このリンク機構を、リクライニング機構
の回動軸支部を中心として揺動可能に軸支される第1の
リンクと、下部フレームの上端側で中折れ軸支部に揺動
可能に軸支され且つ一端側に上部フレームが固定されて
いる第2のリンクと、この第2のリンクの他端側に上端
部が軸支されると共に下部フレームに沿って付設され下
端側が第1のリンクの回動端に軸支されている第3のリ
ンクとで構成し、更にこの第3のリンク下端部にガイド
ピンを突設すると共に、このガイドピンが係入されるこ
とで該リンク機構をリクライニング機構の傾動動作に伴
って作動させて上部フレームを下部フレームに対し相対
的に回動変位させるガイド溝を有するガイド部材を、ベ
ース側で回動軸支部の周囲に設けたものである。
は、シートクッション後端側にベース及びアームからな
るリクライニング機構により傾動可能に支持されるシー
トバックのシートバックフレームを上、下に二分割する
ことで構成され且つ中折れ軸支部により相対的に回動可
能に軸支される上部フレーム及び下部フレームと、前記
リクライニング機構による傾動動作に伴って作動され
上、下部フレームを相対的に回動動作させるリンク機構
を備えてなり、このリンク機構を、リクライニング機構
の回動軸支部を中心として揺動可能に軸支される第1の
リンクと、下部フレームの上端側で中折れ軸支部に揺動
可能に軸支され且つ一端側に上部フレームが固定されて
いる第2のリンクと、この第2のリンクの他端側に上端
部が軸支されると共に下部フレームに沿って付設され下
端側が第1のリンクの回動端に軸支されている第3のリ
ンクとで構成し、更にこの第3のリンク下端部にガイド
ピンを突設すると共に、このガイドピンが係入されるこ
とで該リンク機構をリクライニング機構の傾動動作に伴
って作動させて上部フレームを下部フレームに対し相対
的に回動変位させるガイド溝を有するガイド部材を、ベ
ース側で回動軸支部の周囲に設けたものである。
本考案に依れば、シートクッションに対し傾動可能なシ
ートバックを構成する上部及び下部フレームを、リクラ
イニング機構を構成するベース側に設けたガイド部材の
ガイド溝に直接係入されるガイドピンを有する第3のリ
ンク等によるリンク機構によって、該リクライニング機
構の動きに連動して適切且つ確実に動作させ、着座者の
着座姿勢に応じたシートバック上部のシートバック下部
に対する相対的な回動変位を得ることができ、これによ
り着座者のリラックス状態での着座姿勢を適切に得て安
定した着座状態を確保し座り心地感を向上させ得るもの
である。
ートバックを構成する上部及び下部フレームを、リクラ
イニング機構を構成するベース側に設けたガイド部材の
ガイド溝に直接係入されるガイドピンを有する第3のリ
ンク等によるリンク機構によって、該リクライニング機
構の動きに連動して適切且つ確実に動作させ、着座者の
着座姿勢に応じたシートバック上部のシートバック下部
に対する相対的な回動変位を得ることができ、これによ
り着座者のリラックス状態での着座姿勢を適切に得て安
定した着座状態を確保し座り心地感を向上させ得るもの
である。
第1図乃至第3図は本考案に係るシート装置の一実施例
を示し、これらの図において、本実施例では車両用シー
トである場合を説明する。
を示し、これらの図において、本実施例では車両用シー
トである場合を説明する。
まず、全体を符号1で示す車両用シートは、第3図から
明らかなように、シートクッション2とその後端側に立
設されているシートバック3等とで構成され、且つこの
シートバック3は中折れ軸支部4により上、下部シート
体3a,3bとして分割構成されている。尚、本実施例で
は、シートバック3を構成する上、下部シート体3a,3b
のうち、上部シート体3aの上端部には周知のヘッドレス
ト5が付設されると共に、下部シート体3bは周知の通り
ベース7及びこれに回動軸支部8にて軸支されるアーム
9からなるリクライニング機構6を介してシートクッシ
ョン2側に連結支持した場合を示している。この場合、
該リクライニング機構6としては、手動操作によるリク
ライニングデバイス、電動モータ等によるパワーリクラ
イニングデバイス、シート両側にデバイス部を有する両
側デバイス等のいずれでもよいことは言うまでもない。
明らかなように、シートクッション2とその後端側に立
設されているシートバック3等とで構成され、且つこの
シートバック3は中折れ軸支部4により上、下部シート
体3a,3bとして分割構成されている。尚、本実施例で
は、シートバック3を構成する上、下部シート体3a,3b
のうち、上部シート体3aの上端部には周知のヘッドレス
ト5が付設されると共に、下部シート体3bは周知の通り
ベース7及びこれに回動軸支部8にて軸支されるアーム
9からなるリクライニング機構6を介してシートクッシ
ョン2側に連結支持した場合を示している。この場合、
該リクライニング機構6としては、手動操作によるリク
ライニングデバイス、電動モータ等によるパワーリクラ
イニングデバイス、シート両側にデバイス部を有する両
側デバイス等のいずれでもよいことは言うまでもない。
さて、本考案に依れば、上述したようにシートクッショ
ン2後端側のベース7及びこれに回動可能に軸支される
アーム9からなるリクライニング機構6により傾動可能
に支持されるシートバック3を備えた車両用シート1に
おいて、第1図に示されるように、シートバック3のシ
ートバックフレームを上、下に二分割することで構成さ
れ且つ中折れ軸支部4により相対的に回動可能に軸支さ
れている上部フレーム10及び下部フレーム11と、前記リ
クライニング機構6による傾動動作に伴って作動され両
フレーム10,11を相対的に回動動作させるリンク機構12
を備えてなり、このリンク機構12を、リクライニング機
構6の回動軸支部8を中心として揺動可能に軸支される
第1のリンク13と、下部フレーム11の上端側で中折れ軸
支部4に揺動可能に軸支され且つ一端側に上部フレーム
10が固定されている第2のリンク14と、この第2のリン
ク14の他端側に上端部が軸支されると共に下部フレーム
11に沿って付設され下端側が第1のリンク13の回動端に
軸支されている第3のリンク15とで構成し、この第3の
リンク15の下端部にガイドピン20を突設すると共に、こ
のガイドピン20が係入されることにより該リンク機構12
をリクライニング機構6の傾動動作に伴って作動させて
上部フレーム10を下部フレーム11に対し相対的に回動変
位させるガイド溝21を有するガイド部材22を、前記ベー
ス7側で回動軸支部8の周囲に設けたところに特徴を有
している。
ン2後端側のベース7及びこれに回動可能に軸支される
アーム9からなるリクライニング機構6により傾動可能
に支持されるシートバック3を備えた車両用シート1に
おいて、第1図に示されるように、シートバック3のシ
ートバックフレームを上、下に二分割することで構成さ
れ且つ中折れ軸支部4により相対的に回動可能に軸支さ
れている上部フレーム10及び下部フレーム11と、前記リ
クライニング機構6による傾動動作に伴って作動され両
フレーム10,11を相対的に回動動作させるリンク機構12
を備えてなり、このリンク機構12を、リクライニング機
構6の回動軸支部8を中心として揺動可能に軸支される
第1のリンク13と、下部フレーム11の上端側で中折れ軸
支部4に揺動可能に軸支され且つ一端側に上部フレーム
10が固定されている第2のリンク14と、この第2のリン
ク14の他端側に上端部が軸支されると共に下部フレーム
11に沿って付設され下端側が第1のリンク13の回動端に
軸支されている第3のリンク15とで構成し、この第3の
リンク15の下端部にガイドピン20を突設すると共に、こ
のガイドピン20が係入されることにより該リンク機構12
をリクライニング機構6の傾動動作に伴って作動させて
上部フレーム10を下部フレーム11に対し相対的に回動変
位させるガイド溝21を有するガイド部材22を、前記ベー
ス7側で回動軸支部8の周囲に設けたところに特徴を有
している。
ここで、図中11aは下部フレーム11を構成する左、右一
対のサイドパネル(一方のみを図示している)11b,11c
はこれら左、右サイドパネル11aを連結する連結パイプ
で、またこのサイドパネル11aはアーム9にねじ止め固
定されている。また、16は左、右デバイスを連結する回
動軸支部8を構成する連結シャフトである。
対のサイドパネル(一方のみを図示している)11b,11c
はこれら左、右サイドパネル11aを連結する連結パイプ
で、またこのサイドパネル11aはアーム9にねじ止め固
定されている。また、16は左、右デバイスを連結する回
動軸支部8を構成する連結シャフトである。
このような構成に依れば、シートクッション2に対し傾
動可能なシートバック3を構成する上部及び下部フレー
ム10,11を、リクライニング機構6を構成するベース7
側に設けたガイド部材22のガイド溝21に直接係入される
ガイドピン20を有する第3のリンク15等によるリンク機
構12によって、該リクライニング機構6の動きに連動し
て適切且つ確実に動作させ、着座者の着座姿勢に応じた
上部シート体3aの下部シート体3bに対する相対的な回動
変位を得ることができ、これにより着座者のリラックス
状態での着座姿勢を適切に得て安定した着座状態を確保
し座り心地感を向上させ得るものである。即ち、シート
バック3が通常の起立した状態にあるときには、着座者
の背面側とシートバック面との間の間隙は略一定に保た
れるが、例えばリクライニング機構6により下部シート
体3bを背面側に傾動させると、第1図中矢印で示すよう
に、ガイド溝21にガイドピン20が係入されている第3の
リンク15により上部フレーム10(上部シート体3a)に引
っ張り力が作用し、この上部フレーム10を下部フレーム
11とは逆にシート前方に傾動させ、着座者の背面側から
上部シート体3aが離れるといった問題を解決し得るもの
である。このとき、この上部シート体3aを構成する上部
フレーム10が下部フレーム11に対して所定角度をもって
逆の方向に傾動することになる。また、このように上部
フレーム10を下部フレーム11に対して傾動させる角度等
は、第3のリンク15のガイドピン20が係入するガイド溝
21での移動位置等によって決定される。
動可能なシートバック3を構成する上部及び下部フレー
ム10,11を、リクライニング機構6を構成するベース7
側に設けたガイド部材22のガイド溝21に直接係入される
ガイドピン20を有する第3のリンク15等によるリンク機
構12によって、該リクライニング機構6の動きに連動し
て適切且つ確実に動作させ、着座者の着座姿勢に応じた
上部シート体3aの下部シート体3bに対する相対的な回動
変位を得ることができ、これにより着座者のリラックス
状態での着座姿勢を適切に得て安定した着座状態を確保
し座り心地感を向上させ得るものである。即ち、シート
バック3が通常の起立した状態にあるときには、着座者
の背面側とシートバック面との間の間隙は略一定に保た
れるが、例えばリクライニング機構6により下部シート
体3bを背面側に傾動させると、第1図中矢印で示すよう
に、ガイド溝21にガイドピン20が係入されている第3の
リンク15により上部フレーム10(上部シート体3a)に引
っ張り力が作用し、この上部フレーム10を下部フレーム
11とは逆にシート前方に傾動させ、着座者の背面側から
上部シート体3aが離れるといった問題を解決し得るもの
である。このとき、この上部シート体3aを構成する上部
フレーム10が下部フレーム11に対して所定角度をもって
逆の方向に傾動することになる。また、このように上部
フレーム10を下部フレーム11に対して傾動させる角度等
は、第3のリンク15のガイドピン20が係入するガイド溝
21での移動位置等によって決定される。
ここで、上述したシートバック3上部を構成する上部シ
ート体3aのリクライニング機構6に連動する動きは、ガ
イドピン20が係入するガイド溝21の回動軸支部8を中心
とする付設位置や形状によって適宜選択し得るもので、
必要に応じてこれらを設定するとよい。例えば本実施例
では、ガイド溝21を波形形状を呈し且つシートバック3
のリクライニング機構6による背面側への傾動角度によ
ってガイドピン20を回動軸支部8から徐々に離れるよう
に案内するように構成されており、これにより第3のリ
ンク15に引っ張り力を与えて上部フレーム10を、シート
1前方に傾動させたり、引き起こして下部フレーム11側
と同一シート面を構成し得るようになっている。尚、こ
のようなガイド溝21の構成としては、起立状態から一定
の背面側への傾動動作に伴って徐々に引き起こされるよ
うに傾動する一方、これを越えて背面側に倒されたとき
には、徐々に下部フレーム11と同方向に傾動し、水平状
態近くまで傾動されると略同一平面上に位置し、所謂フ
ルフラットシートとしても機能し得るような形状で形成
するとよい。しかし、これに限定されず、シートへの着
座者の着座姿勢等を考慮し、所要の傾動変化を生じるよ
うな構成とすればよいことは言うまでもない。
ート体3aのリクライニング機構6に連動する動きは、ガ
イドピン20が係入するガイド溝21の回動軸支部8を中心
とする付設位置や形状によって適宜選択し得るもので、
必要に応じてこれらを設定するとよい。例えば本実施例
では、ガイド溝21を波形形状を呈し且つシートバック3
のリクライニング機構6による背面側への傾動角度によ
ってガイドピン20を回動軸支部8から徐々に離れるよう
に案内するように構成されており、これにより第3のリ
ンク15に引っ張り力を与えて上部フレーム10を、シート
1前方に傾動させたり、引き起こして下部フレーム11側
と同一シート面を構成し得るようになっている。尚、こ
のようなガイド溝21の構成としては、起立状態から一定
の背面側への傾動動作に伴って徐々に引き起こされるよ
うに傾動する一方、これを越えて背面側に倒されたとき
には、徐々に下部フレーム11と同方向に傾動し、水平状
態近くまで傾動されると略同一平面上に位置し、所謂フ
ルフラットシートとしても機能し得るような形状で形成
するとよい。しかし、これに限定されず、シートへの着
座者の着座姿勢等を考慮し、所要の傾動変化を生じるよ
うな構成とすればよいことは言うまでもない。
尚、このようなガイドピン20が係入するガイド溝21とし
ては、例えば穿設穴等であってもよいことは勿論であ
る。
ては、例えば穿設穴等であってもよいことは勿論であ
る。
そして、このような構成では、リンク機構12に直接ガイ
ドピン20を設けていることから、シートバック3上部に
加わる荷重が、直接ガイドピン20、ガイド溝21を介して
固定側であるベース7に作用する構造であり、がた付き
が少なく、また各部に必要以上の作用力を与えることは
ない。更に、このような構成では、ガイドピン20とガイ
ド溝21との間に、必要以上に大きな分力が発生すること
もなく、ガイドピン20に滑り等が生じてシートバック上
部が動くといった問題もなくその利点は大きい。
ドピン20を設けていることから、シートバック3上部に
加わる荷重が、直接ガイドピン20、ガイド溝21を介して
固定側であるベース7に作用する構造であり、がた付き
が少なく、また各部に必要以上の作用力を与えることは
ない。更に、このような構成では、ガイドピン20とガイ
ド溝21との間に、必要以上に大きな分力が発生すること
もなく、ガイドピン20に滑り等が生じてシートバック上
部が動くといった問題もなくその利点は大きい。
尚、本考案は上述した実施例構造に限定されず、シート
装置としての車両用シート1各部の形状、構造等を、必
要に応じて適宜変形、変更することは自由で、種々の変
形例が考えられよう。
装置としての車両用シート1各部の形状、構造等を、必
要に応じて適宜変形、変更することは自由で、種々の変
形例が考えられよう。
以上説明したように本考案に係るシート装置に依れば、
リクライニング動作に伴ってシートバックを構成する上
部フレームを下部フレームに対し回動動作させるリンク
機構を、該機構の回動軸支部で揺動可能に軸支される第
1のリンクと、下部フレームの上端側で中折れ軸支部に
揺動可能に軸支され且つ一端側に上部フレームが固定さ
れる第2のリンクと、その他端側に上端部が軸支されて
下部フレームに沿って付設され下端側が第1のリンクの
回動端に軸支される第3のリンクとで構成し、更にこの
第3のリンク下端部に突設したガイドピンを係入させる
ことで該リンク機構をリクライニング動作に伴って作動
させて上部フレームを下部フレームに対し相対的に回動
変位させるガイド溝を有するガイド部材を、ベース側で
回動軸支部周囲に設けるようにしたので、簡単な構成に
もかかわらず、シートバックを構成する上部及び下部フ
レームを、リクライニング機構のベース側に設けたガイ
ド部材のガイド溝に直接係入されるガイドピンを有する
第3のリンク等によるリンク機構によって、リクライニ
ング動作に連動して適切且つ確実に動作させ、着座者の
着座姿勢に応じたシートバック上部のシートバック下部
に対する相対的な回動変位を得ることができ、これによ
り着座者のリラックス状態での着座姿勢を適切に得て安
定した着座状態を確保し座り心地感を向上させ得る等の
実用上種々優れた効果がある。
リクライニング動作に伴ってシートバックを構成する上
部フレームを下部フレームに対し回動動作させるリンク
機構を、該機構の回動軸支部で揺動可能に軸支される第
1のリンクと、下部フレームの上端側で中折れ軸支部に
揺動可能に軸支され且つ一端側に上部フレームが固定さ
れる第2のリンクと、その他端側に上端部が軸支されて
下部フレームに沿って付設され下端側が第1のリンクの
回動端に軸支される第3のリンクとで構成し、更にこの
第3のリンク下端部に突設したガイドピンを係入させる
ことで該リンク機構をリクライニング動作に伴って作動
させて上部フレームを下部フレームに対し相対的に回動
変位させるガイド溝を有するガイド部材を、ベース側で
回動軸支部周囲に設けるようにしたので、簡単な構成に
もかかわらず、シートバックを構成する上部及び下部フ
レームを、リクライニング機構のベース側に設けたガイ
ド部材のガイド溝に直接係入されるガイドピンを有する
第3のリンク等によるリンク機構によって、リクライニ
ング動作に連動して適切且つ確実に動作させ、着座者の
着座姿勢に応じたシートバック上部のシートバック下部
に対する相対的な回動変位を得ることができ、これによ
り着座者のリラックス状態での着座姿勢を適切に得て安
定した着座状態を確保し座り心地感を向上させ得る等の
実用上種々優れた効果がある。
第1図乃至第3図は本考案に係るシート装置の一実施例
を夫々示すもので、第1図は要部を拡大して示す概略分
解斜視図、第2図はその一部を正面から見た概略図、第
3図はシートバックの中折れ状態を説明するためのシー
トの概略側面図である。 図中、1…車両用シート(シート装置)、2…シートク
ッション、3…シートバック、3a,3b…上、下部シート
体、4…中折れ軸支部、6…リクライニング機構、7…
ベース、8…回動軸支部、9…アーム、10…上部フレー
ム、11…下部フレーム、12…リンク機構、13,14,15…第
1、第2、第3のリンク、20…ガイドピン、21…ガイド
溝、22…ガイド部材。
を夫々示すもので、第1図は要部を拡大して示す概略分
解斜視図、第2図はその一部を正面から見た概略図、第
3図はシートバックの中折れ状態を説明するためのシー
トの概略側面図である。 図中、1…車両用シート(シート装置)、2…シートク
ッション、3…シートバック、3a,3b…上、下部シート
体、4…中折れ軸支部、6…リクライニング機構、7…
ベース、8…回動軸支部、9…アーム、10…上部フレー
ム、11…下部フレーム、12…リンク機構、13,14,15…第
1、第2、第3のリンク、20…ガイドピン、21…ガイド
溝、22…ガイド部材。
Claims (1)
- 【請求項1】シートクッション後端側のベース及びこれ
に回動可能に軸支されるアームからなるリクライニング
機構により傾動可能に支持されるシートバックを備えて
なるシート装置において、前記シートバックのシートバ
ックフレームを上、下に二分割して構成され且つ中折れ
軸支部により相対的に回動可能に軸支されている上部フ
レーム及び下部フレームと、前記リクライニング機構に
よる傾動動作に伴って作動され前記上部フレームを下部
フレームに対し相対的に回動動作させるリンク機構を備
えてなり、このリンク機構は、前記リクライニング機構
の回動軸支部を中心として揺動可能に軸支される第1の
リンクと、前記下部フレームの上端側で中折れ軸支部に
揺動可能に軸支され且つ一端側に前記上部フレームが固
定されている第2のリンクと、この第2のリンクの他端
側に上端部が軸支されると共に下部フレームに沿って付
設され下端側が前記第1のリンクの回動端に軸支されて
いる第3のリンクとからなり、この第3のリンクの下端
部にガイドピンを突設すると共に、このガイドピンが係
入されることにより該リンク機構を前記リクライニング
機構の傾動動作に伴って作動させて前記上部フレームを
下部フレームに対して相対的に回動変位させるガイド溝
を有するガイド部材を、前記ベース側で回動軸支部の周
囲に設けたことを特徴とするシート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10114390U JPH0729872Y2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | シート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10114390U JPH0729872Y2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | シート装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0458142U JPH0458142U (ja) | 1992-05-19 |
JPH0729872Y2 true JPH0729872Y2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=31844347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10114390U Expired - Lifetime JPH0729872Y2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | シート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729872Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3679248B2 (ja) * | 1998-07-10 | 2005-08-03 | 天龍工業株式会社 | 座席の背当 |
-
1990
- 1990-09-27 JP JP10114390U patent/JPH0729872Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0458142U (ja) | 1992-05-19 |
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